JP6353778B2 - メカニカルシールの支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メカニカルシールの支持装置に関する。
特許文献1には、ポンプ等の流体機械の回転軸において、流体機械から外部へ突出する部分に配置するメカニカルシールが開示されている。メカニカルシールは、回転軸が貫通されたハウジングと、ハウジングの貫通孔内に位置するように回転軸に配置されたスリーブとを備える。また、メカニカルシールは、スリーブに固定された回転環と、ハウジングに固定された固定環とを備える。回転環は、スリーブを介して回転軸と一体に回転する。回転環と固定環との当接部分が、内部と外部とをシールする摺動面を構成する。
回転環を配置したスリーブは、回転軸に対して周方向に回転不可能に回り止めされているが、軸方向には移動可能である。流体機械の動作中には、ハウジングの内部側の圧力が外部側の圧力より高くなるため、スリーブには回転軸に沿った方向のスラスト力が作用する。このスラスト力は、軸封部の圧力が高い場合や回転軸の直径が大きい場合に大きくなる。そのため、最悪の場合には回転環と固定環との間から液漏れが生じる可能性がある。しかし、特許文献1には、動作中に生じるスラスト力の対策について、何ら記載されていない。
特開2014−88956号公報
本発明は、動作中のスラスト力に対抗できるメカニカルシールの支持装置を提供することを課題とする。
本発明は、回転軸が回転可能に貫通されたハウジングと、前記ハウジング内から前記ハウジング外へ延び、前記回転軸に対して周方向に回転不可能に回り止めされるとともに軸方向に移動可能に配置された保護部材とを備えるメカニカルシールの支持装置であって、前記ハウジングの外部に位置するように、前記回転軸の外周部に設けられた第1固定部と、前記ハウジングの外部に位置する前記保護部材の外周部に設けられ、前記回転軸の軸方向に前記第1固定部と間隔をあけて位置する第2固定部と、前記第1固定部に一端側が配置されるとともに前記第2固定部に他端側が配置され、前記第1及び第2固定部の間隔を調整可能に係着する締付部材とを備える、メカニカルシールの支持装置を提供する。本発明において、回転軸の外周部に設けた第1固定部とは、回転軸の外周部に周方向に移動不可能かつ軸方向不可能な固定スリーブを有する場合、この固定スリーブの外周部に設ける構成を含む。即ち、回転軸に対して一体に固定した部材は、回転軸の一部とみなす。
この支持装置は、ハウジングの外部において、回転軸に設けた第1固定部と保護部材に設けた第2固定部とを、締付部材によって間隔を調整可能に係着する。組立時には、締付部材の締付量を調整することにより、回転軸に対して軸方向に移動可能な保護部材の取付位置を調整することができる。また、動作中に保護部材に対して回転軸の軸線に沿ったスラスト力が作用すると、スラスト力は、保護部材に設けた第2固定部から締付部材を介して第1固定部に伝わる。そして、第1固定部は回転軸に設けられているため、保護部材に作用するスラスト力に確実に対抗できる。よって、メカニカルシールに関する信頼性を向上できる。
前記第1固定部は、前記回転軸と別体の割りリングであり、前記回転軸及び前記割りリングのうち、一方に位置決め凹部を設けるとともに他方に位置決め凸部を設け、前記位置決め凹部に前記位置決め凸部を嵌合して前記割りリングを前記回転軸に位置決めしている。このようにすれば、回転軸及び第1固定部の構成を簡素化できるため、簡単かつ確実に製造できる。また、回転軸及び第1固定部を位置決め凹部と位置決め凸部の係合により組み付けるため、軸線に沿った方向のスラスト力に確実に対抗できる。
前記割りリングは2以上に分割して構成され、前記位置決め凹部及び前記位置決め凸部は周方向に延びる環状に形成されている。このようにすれば、回転軸に対する第1固定部である割りリングの組立作業性を向上できる。また、位置決め凹部及び位置決め凸部が環状に形成されているため、これらの係合面積を大きく確保できる。よって、回転軸の軸方向に沿ったスラスト力に確実に対抗できる。
前記締付部材は、前記第1固定部に対して前記ハウジングと逆側から貫通したボルトと、前記ボルトに螺合され前記第1固定部の前記ハウジング側の面に当接するナットとを有する。このようにすれば、ハウジングの内部側から外部側へ加わる回転軸のスラスト力に確実に対抗できる。前記ナットは緩み止めナットである。このようにすれば、ボルトに対するナットの位置の変位を防止できる。
本発明のメカニカルシールの支持装置は、締付部材の締め付により回転軸に対する保護部材の軸方向の取付位置を調整できるため、組立作業性を向上できる。また、第1及び第2固定部を介して回転軸と保護部材とが係着されているため、動作中に保護部材に作用する回転軸の軸線に沿ったスラスト力に対抗できる。よって、メカニカルシールに関する信頼性を向上できる。
第1実施形態の支持装置を用いたメカニカルシールの断面図。 支持装置の分解斜視図。 第1組立工程を示す断面図。 第2組立工程を示す断面図。 第3組立工程を示す断面図。 第2実施形態の支持装置の断面図。 第3実施形態の支持装置の正面図。 第3実施形態の支持装置の断面図。 第4実施形態の支持装置の正面図。 第4実施形態の支持装置の断面図。 第5実施形態の支持装置を用いたメカニカルシールの断面図。 第6実施形態の支持装置の断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る第1実施形態の支持装置40を用いたメカニカルシール10を示す。メカニカルシール10は、流体機械(例えばポンプ1)のケーシング2において、回転軸3が貫通される部分に配置され、内部の液体(例えば揚水)が外部(大気側)に漏出することを防止する。メカニカルシール10は、ケーシング2に固定されるハウジング11と、回転軸3の外周部に配置されるスリーブ20とを備える。本発明の支持装置40は、回転軸3とスリーブ20との取付位置を回転軸3の軸線Lに沿って微調整できるようにし、また、ポンプ1の動作中にスリーブ20に作用するスラスト力に対抗する。
(メカニカルシールの詳細)
図1に示すように、メカニカルシール10のハウジング11は、内部から外部へ延びるように回転軸3が貫通された貫通孔12を備える。ハウジング11には、ポンプ1の起動時に内圧を高めるために外部から水を注水する注水部14が設けられている。また、ハウジング11には、注水時に空気を排出する排気部15が設けられている。
スリーブ20は、貫通孔12を通してハウジング11内からハウジング11外へ延びるように、回転軸3の外周部に配置された筒状の保護部材である。スリーブ20の内周部には、回転軸3との間をシールするOリング(シール部)21が配置されている。回転軸3の外周部には、径方向に窪み軸方向に延びるキー溝4が周方向に所定間隔をあけて設けられている。スリーブ20には、キー溝4に対応するキー溝22が設けられている。キー溝22は、スリーブ20の一端面で開口している。キー溝4,22には、四角柱状のキー23が配置されている。キー23は、回転軸3に対するスリーブ20の周方向の移動を規制し、回り止めする回止部材である。これにより、回転軸4の回転によりスリーブ20が一体に回転する。但し、スリーブ20は、キー溝22が軸方向に延び一端面で開口する凹溝からなるため、回転軸4の軸線Lに沿って移動可能である。なお、回転軸3に対してスリーブ20を周方向に回転不可能に回り止めするとともに軸方向に移動可能に配置する規制機構は、キー溝4,22とキー23の組み合わせに限らず、希望に応じて変更が可能である。
ハウジング11で塞がれたケーシング2とスリーブ20との間には、封止液が充填される環状の封止液室16が形成されている。封止液室16内に位置するように、スリーブ20の内側端には、径方向外向きに突出するフランジ部24が設けられている。このフランジ部24にはホルダ30が配置され、ホルダ30の内部に回転環32が配置されている。ホルダ30と回転環32との間には、回転環32を外部へ向けて付勢するスプリング34が配置されている。これにより回転環32は、ホルダ30に対して、周方向に回転不可能かつ軸方向に移動可能に配置されている。また、回転環32は、スリーブ20を介して回転軸3と一体に回転する。また、ハウジング11の内部には、固定環36が配置されている。固定環36は、周方向に回転不可能に配置されている。固定環36の内側端には、回転環32が弾性的に押し付けられる。回転環32と固定環36の当接部分は、封止液室16の内部と外部をシールする摺動面38である。
(支持装置の詳細)
図1及び図2に示すように、支持装置40は、ハウジング11の外部に位置するように配置されている。詳しくは、回転軸3の外周部に設けられたスプリットリング(第1固定部)42と、スリーブ20の外周部に設けられたカラー(第2固定部)50と、これらにかけて配置される締付部材56とを備える。
図2に示すように、スプリットリング(割りリング)42は、2以上(本実施形態では2個)の分割体43A,43Bに分割して構成されている。分割体43A,43Bは、回転軸3の外径と同一の内径である。分割体43A,43Bの軸線Lに沿った方向の肉厚は、軸線Lに沿った方向の力に対して設定した強度を備える寸法設定である。回転軸3の外周部には、径方向に窪み周方向に延びる環状の位置決め凹部5が設けられている。分割体43A,43Bには、径方向内向きに突出し周方向に延びる環状の位置決め凸部44が設けられている。位置決め凸部44は、分割体43A,43Bのハウジング11と反対側端の内周部から突出されている。
分割体43A,43Bの一端には、第1固定部材である六角穴付きのボルト48を挿通する挿通孔45が設けられている。また、分割体43A,43Bの他端には、ボルト48を螺合して締め付けるボルト穴46が設けられている。分割体43A,43Bを回転軸3の外周部に配置し、位置決め凸部44を位置決め凹部5に嵌合する。その後、挿通孔45を通してボルト48を第1ボルト穴46に締め付ける。これにより、スプリットリング42を回転軸3の軸線Lの所定位置に位置決めして固定できる。また、分割体43A,43Bには、各2個の挿通孔47,47が設けられている。挿通孔47は、回転軸3の軸線Lに沿って平行に延びるように設けられている。
図1及び図2に示すように、カラー50は、スプリットリング42に対して回転軸3の軸線Lに沿って間隔をあけてハウジング11側に固定されている。カラー50は、回転軸3の外径と同一の内径を有する円環状リングであり、軸方向の一端側にスリーブ20の外端に嵌合される段部51を備える。スリーブ20の端部外周面には、周方向に所定間隔をあけて径方向に窪む係止凹部25が設けられている。カラー50には、係止凹部25に対応するボルト孔52が、段部51で開口するように設けられている。カラー50をスリーブ20の外端に外嵌し、ボルト孔52を通して第2固定部材である六角穴付きの止めねじ(セットボルト)53を係止凹部25に係止する。これにより、カラー50をスリーブ20に位置決めして固定できる。カラー50には、スプリットリング42の挿通孔47に対応するボルト孔54が周方向に所定間隔をあけて設けられている。
締付部材56は、一端(頭部57a)側がスプリットリング42に配置されるとともに、他端(軸部57b)側がカラー50に配置され、スプリットリング42とカラー50の間隔を調整可能に係着する。締付部材56は、軸方向に沿って見て六角形状の頭部57aと、ねじ山が形成された軸部57bとを備えるボルト57を備える。ボルト57は、スプリットリング42の挿通孔47に対してハウジング11と逆(離反)側の面から貫通される。軸部57bをカラー50のボルト孔54に螺合して締め付けることにより、スプリットリング42とカラー50の間隔を調整できる。
また、締付部材56は、ボルト57の軸部57bに螺合され、スプリットリング42のハウジング11側の対向面に当接するナット58を備える。ナット58は、第1ナット59と第2ナット60とを備え、楔作用により第1ナット59の緩みを抑制する緩み止めナットである。第1ナット59は、スプリットリング42の対向面に当接するように軸部57bに螺合される。第1ナット59には、カラー50に向けて突出する円錐台形状の嵌合凸部59aが設けられている。第2ナット60は、第1ナット59に重なるように軸部57bに螺合される。第2ナット60には、スプリットリング42側の面に嵌合凸部59aが嵌合する嵌合凹部60aが設けられている。
支持装置40を回転軸3及びスリーブ20に組み付ける際には、まず、回転軸3の外周部にスリーブ20を配置する。詳しくは、回転軸3のキー溝4にキー23を配置し、回転軸3の外周部に嵌めたスリーブ20を回転軸3に沿って移動させる。そして、回転軸3から突出したキー23にキー溝22を嵌合させる。これにより、回転軸3に対してスリーブ20を周方向に回転不可能に取り付ける。
ついで、図3Aに示すように、スリーブ20に対してカラー50を配置し、止めねじ53を螺合してスリーブ20とカラー50とを固定する。ついで、スプリットリング42の挿通孔47にボルト57を挿通し、第1ナット59及び第2ナット60をボルト57の軸部57bの先端側に仮止めする。
ついで、図3Bに示すように、スプリットリング42の位置決め凸部44を回転軸3の位置決め凹部5に嵌合させ、ボルト57の軸部57bをカラー50のボルト孔54に螺合させる。この際、スプリットリング42は、分割した分割体43A,43Bからなるため、回転軸3の所定位置に簡単に配置できる。また、スプリットリング42は、回転軸3とは別体の割りリングであるため、構成を簡素化でき、簡単かつ確実に製造できる。
この状態でスリーブ20は、キー溝22とキー23の係合により、回転軸3に対して周方向には回転不可能であるが、軸方向には移動させることが可能である。そのため、ボルト57の締付量を調整することで、ハウジング11に配置した固定環36に対するスリーブ20に配置した回転環32の位置(スプリング34の付勢力)を調整できる。
ボルト57の締め付けによりスプリットリング42とカラー50の間隔を調整すると、図3Cに示すように、第1ナット59を回転させてスプリットリング42に当接させる。その後、第2ナット60を回転させて第1ナット59に当接させ、互いの嵌合凸部59aと嵌合凹部60aとが所定の圧接力で嵌合するように締め付ける。
このように、スリーブ20にカラー50を固定し、回転軸3にスプリットリング42を固定し、これらを締付部材56によって締め付けるだけで、回転軸3に対するスリーブ20の取付位置を容易に調整して固定できるため、組立作業性を向上できる。勿論、分解する際の作業性も向上できる。
図1に示すように、支持装置40を配置したメカニカルシール10は、ポンプ1の回転軸3が回転されると、スリーブ20を介して回転環32が一緒に回転する。これにより回転環32と固定環36とが摺接し、その摺動面38によりケーシング2内の封止液が回転軸3の軸線Lに対して径方向外側から内側へ流れ、貫通孔12を通して大気側へ漏れることを阻止する。
このポンプ1の駆動中には、ハウジング11の内部の圧力がハウジング11の外部の圧力より高くなる。そのため、回転軸3に対して軸線Lに沿って移動可能なスリーブ20には、外部側へ移動するようにスラスト力が作用する。このスラスト力は、封止液室(軸封部)16の圧力が高い場合や回転軸3の直径が大きい場合には大きくなる
これに対して、本実施形態では、ハウジング11の外部において、回転軸3にスプリットリング42を固定するとともにスリーブ20にカラー50を固定し、これらを締付部材56によって係着している。そのため、スリーブ20に作用したスラスト力は、スリーブ20に固定したカラー50から締付部材56を介してスプリットリング42に伝わる。そして、スプリットリング42は回転軸3に固定されているため、スリーブ20に作用するスラスト力に確実に対抗し、スリーブ20の移動を防止できる。よって、スラスト力が作用することによる揚水の液漏れを確実に防止できるため、メカニカルシールに関する信頼性を向上できる。
また、回転軸3の位置決め凹部5とスプリットリング42の位置決め凸部44とは、環状に形成されているため、これらの係合面積を大きく確保できる。よって、回転軸3の軸線Lに沿った方向のスラスト力に確実に対抗できる。しかも、締付部材56は、スプリットリング42の対向面に当接するナット58を備えるため、ハウジング11の内部側から外部側へ加わる回転軸3のスラスト力に確実に対抗できる。そのうえ、ナット58は緩み止めナットからなるため、ナット58の位置の変位(緩み)を防止できる。
(第2実施形態)
図4は第2実施形態のメカニカルシール10の支持装置40を示す。この第2実施形態では、位置決め凸部44をスプリットリング42のハウジング11側端の内周部から突設した点で、第1実施形態と相違する。このようにした第2実施形態では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。しかも、第2実施形態では、スプリットリング42とカラー50との間に形成される隙間(間隔)を小さくすることができるため、支持装置40の小型化を図ることができる。
(第3実施形態)
図5A,Bは第3実施形態のメカニカルシール10の支持装置40を示す。この第3実施形態では、スプリットリング42を構成する一対の分割体43A,43Bを、ボルト48によって互いに連結しないようにした点で、第1実施形態と相違する。このようにした第3実施形態では、第1実施形態と同様に、締付部材56によってスプリットリング42とカラー50とを係着するため、確実に組立状態を維持できる。よって、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
(第4実施形態)
図6A,Bは第4実施形態のメカニカルシール10の支持装置40を示す。この第4実施形態では、スプリットリング42を構成する一対の分割体43A,43Bを、ボルト48の代わりに円環状のリング部材65によって固定するようにした点で、第1実施形態と相違する。このようにした第4実施形態では、第1実施形態と同様に、分割体43A,43Bからなるスプリットリング42を確実に固定できる。よって、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
(第5実施形態)
図7は第5実施形態のメカニカルシール10の支持装置40を示す。この第5実施形態では、支持装置40を図1とは異なるメカニカルシール10に適用した点で、第1実施形態と大きく装置する。
詳しくは、第5実施形態のメカニカルシール10は、第1実施形態と同様に、ケーシング2に固定されたハウジング11を備える。ハウジング11は、回転軸3を回転可能に貫通させる貫通孔12を備える。第2実施形態のハウジング11には、外部側に開口するように、回転環32と固定環36を配置する空間(配置部)であるシール部17が形成されている。
スリーブ20は、シール部17の内側に位置するように回転軸3に配置されている。スリーブ20の内周部には、回転軸3との間をシールするOリング21が配設されている。スリーブ20は、内周部に形成したキー溝22と、回転軸3に配置したキー23とで、回転軸3に対して周方向に回転不可能で、軸方向に移動可能に配置されている。
支持装置40は、回転軸3の位置決め凹部5に位置決め凸部44を嵌合して位置決めした第1固定部であるスプリットリング42を備える。第2固定部であるカラー50は、スリーブ20に一体に設けられている。カラー50は、ハウジング11のシール部17の開口を塞ぐ外径で形成されている。そして、シール部17内に位置するように、ハウジング11に固定環36が配置され、スリーブ20に回転環32が配置されている。回転環32は、回転軸3の回転により固定環36に対して摺接し、その摺動面38によりケーシング2内の封止液が回転軸3の軸線Lに対して径方向内側から外側へ流れ、貫通孔12を通して大気側へ漏れることを阻止する。
このようにした第5実施形態のメカニカルシール10の支持装置40は、各実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。このように、本発明の支持装置40は、種々のメカニカルシール10に適用可能である。即ち、本発明の支持装置40は、回転軸3が回転可能に貫通されたハウジング11と、ハウジング11内からハウジング11外へ延びるように配置されたスリーブ20とを備えるメカニカルシール10であれば適用可能であり、同様の作用及び効果を得ることができる。
(第6実施形態)
図8は第6実施形態のメカニカルシール10の支持装置40を示す。この第6実施形態では、回転軸3の外周部に、周方向に移動不可能かつ軸方向に移動不可能に固定した固定スリーブ70を配置し、この固定スリーブ70の外周部にメカニカルシール10及び支持装置40を配置した点で、第5実施形態と相違する。
固定スリーブ70には、径方向に貫通する固定孔71が周方向に所定間隔をあけて複数設けられている。また、回転軸3には、径方向に延びるボルト孔6が設けられている。このボルト孔6に固定スリーブ70の固定孔71を一致させ、セットボルト72を貫通させて配置する。これにより、固定スリーブ70が回転軸3に対して一体に固定される。このように回転軸3に一体に設けた固定スリーブ70は、回転軸3の一部である。そして、固定スリーブ70には、スプリットリング42の位置決め凸部44を嵌合して位置決めする位置決め凹部5が形成されている。
このようにした第6実施形態のメカニカルシール10の支持装置40は、各実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、本発明のメカニカルシールの支持装置は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第1から第4実施形態では、スリーブ20に別体のカラー50を固定したが、第5及び第6実施形態と同様に、スリーブ20にカラー50に相当する第2固定部を一体に形成してもよい。また、回転軸3及びスプリットリング42の位置決め凹部5及び位置決め凸部44は、周方向に連続する環状に設けたが、周方向に所定間隔をあけて位置する複数の凹凸部により構成してもよい。また、回転軸3に位置決め凹部5を設け、スプリットリング42に位置決め凸部44を設けたが、回転軸3に位置決め凸部44を設け、スプリットリング42に位置決め凹部5を設けてもよい。また、回転軸3にスプリットリング42に相当する第1固定部を一体に設けてもよい。また、第1から第4実施形態では、スプリットリング42を回転軸3に直接配置したが、第6実施形態に示す固定スリーブ70を介して配設してもよい。また、スプリットリング42に相当する第1固定部、及びカラー50に相当する第2固定部は、円環状に限らず、周方向に所定間隔をあけて径方向外向きに突出する突部により構成してもよい。また、スプリットリング42は、2分割した分割体43A,43Bにより構成したが、3以上の分割体により構成してもよい。
また、締付部材56は、スプリットリング42の対向面に緩み止めナットからなるナット58を配置したが、嵌合凸部59a及び嵌合凹部60aが形成されていない汎用のナットを一対(ダブルナット)用いてもよい。また、ナット58は1個の汎用ナットを用いてもよい。また、緩み止めを図るために、座金を用いてもよい。また、締付部材56は、ボルト57とナット58とからなる構成に限らず、スプリットリング42に相当する第1固定部、及びカラー50に相当する第2固定部の間隔を調整可能な構成であれば、希望に応じて変更が可能である。
1…ポンプ(流体機械)
2…ケーシング
3…回転軸
4…キー溝
5…位置決め凹部
6…ボルト孔
10…メカニカルシール
11…ハウジング
12…貫通孔
14…注水部
15…排気部
16…封止液室
17…シール部
20…スリーブ(保護部材)
21…Oリング(シール部材)
22…キー溝
23…キー
24…フランジ部
25…係止凹部
30…ホルダ
32…回転環
34…スプリング
36…固定環
38…摺動面
40…支持装置
42…スプリットリング(第1固定部)
43A,43B…分割体
44…位置決め凸部
45…挿通孔
46…ボルト穴
47…挿通孔
48…ボルト
50…カラー(第2固定部)
51…段部
52…ボルト孔
53…止めねじ
54…ボルト孔
56…締付部材
57…ボルト
57a…頭部
57b…軸部
58…ナット(緩み止めナット)
59…第1ナット
59a…嵌合凸部
60…第2ナット
60a…嵌合凹部
65…リング部材
70…固定スリーブ
71…固定孔
72…セットボルト

Claims (5)

  1. 回転軸が回転可能に貫通されたハウジングと、
    前記ハウジング内から前記ハウジング外へ延び、前記回転軸に対して周方向に回転不可能に回り止めされるとともに軸方向に移動可能に配置された保護部材と
    を備えるメカニカルシールの支持装置であって、
    前記ハウジングの外部に位置するように、前記回転軸の外周部に設けられた第1固定部と、
    前記ハウジングの外部に位置する前記保護部材の外周部に設けられ、前記回転軸の軸方向に前記第1固定部と間隔をあけて位置する第2固定部と、
    前記第1固定部に一端側が配置されるとともに前記第2固定部に他端側が配置され、前記第1及び第2固定部の間隔を調整可能に係着する締付部材と
    を備える、メカニカルシールの支持装置。
  2. 前記第1固定部は、前記回転軸と別体の割りリングであり、前記回転軸及び前記割りリングのうち、一方に位置決め凹部を設けるとともに他方に位置決め凸部を設け、前記位置決め凹部に前記位置決め凸部を嵌合して前記割りリングを前記回転軸に位置決めしている、請求項1に記載のメカニカルシールの支持装置。
  3. 前記割りリングは2以上に分割して構成され、前記位置決め凹部及び前記位置決め凸部は周方向に延びる環状に形成されている、請求項2に記載のメカニカルシールの支持装置。
  4. 前記締付部材は、前記第1固定部に対して前記ハウジングと逆側から貫通したボルトと、前記ボルトに螺合され前記第1固定部の前記ハウジング側の面に当接するナットとを有する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のメカニカルシールの支持装置。
  5. 前記ナットは緩み止めナットである、請求項4に記載のメカニカルシールの支持装置。
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