JP6350999B2 - レンガ組用補助部材、及び、仕上部材 - Google Patents

レンガ組用補助部材、及び、仕上部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6350999B2
JP6350999B2 JP2016209299A JP2016209299A JP6350999B2 JP 6350999 B2 JP6350999 B2 JP 6350999B2 JP 2016209299 A JP2016209299 A JP 2016209299A JP 2016209299 A JP2016209299 A JP 2016209299A JP 6350999 B2 JP6350999 B2 JP 6350999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brick
finishing
auxiliary member
space
assembly auxiliary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016209299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017166307A (ja
Inventor
藤井 秀夫
秀夫 藤井
Original Assignee
有限会社フジマル工芸
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社フジマル工芸 filed Critical 有限会社フジマル工芸
Publication of JP2017166307A publication Critical patent/JP2017166307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6350999B2 publication Critical patent/JP6350999B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Description

本発明は、角柱形状を有するレンガを円形に組み付ける際に、レンガとレンガとの間の隙間に介在されるレンガ組用補助部材に関し、特に、容易にきれいな仕上を施せるものに関する。
従来のレンガ組用補助部材について、図9を用いて説明する。レンガ組用補助部材100Aは、市販のレンガ200を円形に組み付ける際に、レンガ200とレンガ200との間の隙間に介在されるレンガ組用補助部材であって、二等辺三角形状の頂角の部分がカットされた略台形状を呈し、市販のレンガ200と同等の厚さ寸法を有し、かつ長さが等しい二辺110Aの長さ寸法は、市販のレンガ200の長辺210より短く設定されている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3124652号公報
しかしながら、前述のレンガ組用補助部材100Aには、以下に示す改善すべき点がある。レンガ組用補助部材100Aをもちいて、円形にレンガを組み上げる際に、レンガ組用補助部材100Aとレンガとを、モルタルセメントを用いて固定する。
モルタルセメントを用いたレンガの固定には以下に示すような問題点がある。まず、モルタルセメントによる固定は、外表面をきれいに仕上げようとすれば熟練の技術が必要であるため、施工が難しく、また、時間がかかる、という改善すべき点がある。
また、モルタルセメントを用いてレンガとレンガ組用補助部材100Aとを固定する際には、施工前にレンガに水分を含ませておく必要がある。レンガに含ませておく水分が少なければ、レンガはモルタルセメントから水分を吸収し、一方、レンガに含ませておく水分が多ければ、モルタルセメントの接着力が減少する。このため、気温等の施工条件の変化に合わせてレンガに水分を含ませた上で、レンガを積み上げていく必要があり、施工者の熟練を必要とするといった施工上の問題が生じ、安定した施工が難しい、という改善すべき点がある。
さらに、レンガを組み上げる際にモルタルセメントを目地材として用いると、モルタルセメントに起因する白化現象が発生するため、レンガ組構造物の外観をきれいに維持することが難しい、という問題点がある。モルタルセメントは、原料の一つにポルトランドセメント(Portland cement)を使用している。このため、ポルトランドセメント中にあるカルシウムイオンが溶け出し、目地材表面で炭酸ガス(二酸化炭素)や硫酸イオンと化学反応し、結果として、目地材表面に白色の結晶が生成される。
そこで、本発明は、短時間で、簡単かつきれいに円形にレンガを組み上げることができるレンガ組用補助部材、及び、仕上部材を提供することを目的とする。また、本発明は、白化現象の発生を防止し、外観をきれいに維持できるレンガ組用補助部材、及び、仕上部材を提供することを目的とする。
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
本発明に係るレンガ組用補助部材は、角柱形状を有するレンガを円形に組み付ける際に、前記レンガと前記レンガとの間に配置されるレンガ組用補助部材であって、鋭角の中心角、前記中心角を形成する第1の辺、第2の辺、及び、前記中心角に対向して位置する第3の辺を有する上面、及び、下面、前記上面と前記下面との間に形成される第1の側面であって、前記第1の辺に沿って形成される第1の側面、前記上面と前記下面との間に形成される第2の側面であって、前記第2の辺に沿って形成される第2の側面、前記上面と前記下面との間に形成される第3の側面であって、前記第3の辺に沿って形成される第3の側面、前記上面、前記下面、前記第1の側面、前記第2の側面、及び、前記第3の側面のうち、隣接して位置するものが有する共通辺に沿って形成される角を切除して形成される仕上空間、を有する。
これにより、レンガ組用補助部材を用いて角柱形状を有するレンガを円形に組み付けた円形レンガ構造物を形成する際に、隣接するレンガとレンガ組用補助部材との境界に仕上空間を配置することができる。よって、仕上空間を所定の仕上材料等を用いて埋設することによって、レンガとレンガ組用補助部材との境界を、円形レンガ構造物を外部から見えないようにすることができる。また、仕上空間に埋設した仕上材料等の表面をきれいに仕上げることによって、円形レンガ構造物の外表面をきれいに仕上げることができ、外部からの意匠性を向上させることができる。
また、レンガとレンガ組用補助部材との固定に、有機性接着剤を用いることができる。このため、ポルトランドセメントに起因する白化現象の発生を防止することができる。よって、レンガによって組み上げた構造物の外観をきれいに維持できる。
さらに、仕上空間を含む円形レンガ構造物の外表面を、仕上げ材としての所定の塗装剤を用いて、きれいに仕上げることができる。これにより、白化現象を防止できるとともに、容易に円形レンガ構造物の外表面をきれいに仕上げることができる。なお、使用する塗装剤としては、有機性、無機性、いずれのものも使用することができる。
本発明に係るレンガ組用補助部材では、前記仕上空間は、前記第3の側面に隣接して位置する前記第1の側面が有する共通辺、及び/又は、前記第3の側面に隣接して位置する前記第2の側面が有する共通辺、それぞれに沿って形成される角を切除して形成されること、を特徴とする。
これにより、レンガ組用補助部材を用いて角柱形状を有するレンガを円形に組み付けた円形レンガ構造物を形成する際に、隣接するレンガとレンガ組用補助部材との中心角と対向する側の境界、つまり、円形レンガ構造物の外側に位置する境界に仕上空間を配置することができる。よって、仕上空間を所定の仕上材料等を用いて埋設することによって、レンガとレンガ組用補助部材との外側の境界を、円形レンガ構造物を外部から見えないようにすることができる。また、仕上空間に埋設した仕上材料等の表面をきれいに仕上げることによって、円形レンガ構造物の外表面をきれいに仕上げることができ、外部からの意匠性を向上させることができる。
本発明に係るレンガ組用補助部材では、前記上面に隣接して位置する前記第1の側面が有する共通辺、及び/又は、前記上面に隣接して位置する前記第2の側面が有する共通辺、それぞれに沿って形成される角を切除して形成されること、を特徴とする。
これにより、レンガ組用補助部材を用いて角柱形状を有するレンガを円形に組み付けた円形レンガ構造物を形成する際に、最上層における隣接するレンガとレンガ組用補助部材との境界、つまり、円形レンガ構造物の最上側に位置する境界に仕上空間を配置することができる。よって、仕上空間を所定の仕上材料等を用いて埋設することによって、レンガとレンガ組用補助部材との最上側の境界を、円形レンガ構造物を外部から見えないようにすることができる。また、仕上空間に埋設した仕上材料等の表面をきれいに面一に仕上げることによって、円形レンガ構造物の外表面をきれいに仕上げることができ、外部からの意匠性を向上させることができる。
本発明に係るレンガ組用補助部材では、前記第1の辺は、前記第2の辺と同じ長さを有すること、を特徴とする。
これにより、きれいな円形を有する円形レンガ構造物を容易に形成することができる。
本発明に係る仕上部材は、角柱形状を有するレンガを円形に組み付ける際に、前記レンガと前記レンガとの間に配置されるレンガ組用補助部材であって、鋭角の中心角、前記中心角を形成する第1の辺、第2の辺、及び、前記中心角に対向して位置する第3の辺を有する上面、及び、下面、前記上面と前記下面との間に形成される第1の側面であって、前記第1の辺に沿って形成される第1の側面、前記上面と前記下面との間に形成される第2の側面であって、前記第2の辺に沿って形成される第2の側面、前記上面と前記下面との間に形成される第3の側面であって、前記第3の辺に沿って形成される第3の側面、前記上面、前記下面、前記第1の側面、前記第2の側面、及び、前記第3の側面のうち、隣接して位置するものが有する共通辺に沿って形成される角を切除して形成される仕上空間、を有するレンガ組用補助部材の前記仕上空間に配置される仕上部材であって、前記仕上空間の形状と同一の形状を有する。
これにより、レンガ組用補助部材を用いて角柱形状を有するレンガを円形に組み付けた円形レンガ構造物を形成する際に、隣接するレンガとレンガ組用補助部材との境界に配置された仕上空間を容易に埋設することができる。よって、簡単かつ短時間で仕上空間を埋設し、レンガとレンガ組用補助部材との境界を、円形レンガ構造物を外部から見えないようにすることができる。また、仕上部材によって、仕上空間をきれいに仕上げることができるので、外部からの意匠性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るレンガ組用補助部材1の斜視図である。 レンガ組用補助部材1を用いて形成した円形レンガ構造物CB1を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るレンガ組用補助部材2の斜視図である。 レンガ組用補助部材2を用いて形成した円形レンガ構造物CB2を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る仕上部材3の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る仕上部材4の斜視図である。 その他の実施例に係るレンガ組用補助部材を示す図である。 その他の実施例に係るレンガ組用補助部材を示す図である。 従来のレンガ組用補助部材を示す図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
本発明に係るレンガ組用補助部材1を、図1に示す概略的斜視図を用いて説明する。レンガ組用補助部材1は、レンガを円形に組み付ける際に、レンガとレンガとの間に位置する。なお、使用するレンガは、一般に市販されているものである。一般に市販されているレンガは、大きさがJISで規定されており、最も大きく、また、最も一般的な全形と称されるタイプのものは、長辺×短辺×厚さが、210mm×100mm×60mmの角柱形状を有している。
レンガ組用補助部材1は、上面11、下面12、第1の側面13、第2の側面14、第3の側面15、及び、仕上空間17(図示せず)を有している。上面11は、中心角α11、第1の辺11a、第2の辺11b、第3の辺11cを有している。中心角α11は、鋭角である。第1の辺11a及び第2の辺11bは、中心角α11を形成する。第3の辺11cは、中心角α11に対向して位置する。第1の辺11aと第2の辺11bとは、同じ長さを有している。なお、中心角α11は、第1の辺11aと第2の辺11bとが直接的に交わることによって形成されている。下面12についても、上面11と同様である。
第1の側面13は、上面11と下面12との間に形成される。また、第1の側面13は、上面11の第1の辺11aに沿って形成される。第2の側面14は、上面11と下面12との間に形成される。第2の側面14は、上面11の第2の辺11bに沿って形成される。第3の側面15は、上面11と下面12との間に形成される。第3の側面15は、上面11の第3の辺11cに沿って形成される。
仕上空間17は、第1の仕上空間17a及び第2の仕上空間17bを有している。第1の仕上空間17aは、第3の側面15に隣接して位置する第1の側面13が有する共通辺15aに沿って形成される角を切除して形成される。ここで、共通辺15aに沿って形成される角は、平面P15aを用いて切除される。つまり、第1の仕上空間17aは、三角柱形状を有している。
また、第2の仕上空間17bは、第3の側面15に隣接して位置する第2の側面14が有する共通辺15bに沿って形成される角を切除して形成される。ここで、共通辺15bに沿って形成される角は、平面P15bを用いて切除される。つまり、第2の仕上空間17bは、三角柱形状を有している。
なお、共通辺15a、15bの長さは、レンガ組用補助部材1を用いてレンガを円形に組み上げた際に、レンガ組用補助部材1の上面11とレンガの上面とが面一となるように、レンガの高さ方向の厚さとほぼ同じである。
レンガ組用補助部材1は、陶磁器質のレンガや、セメント素材のレンガを用いて形成されている。
図1に示すレンガ組用補助部材1を用いて、レンガを円形に組み合わせた円形レンガ構造物CB1を図2に示す。なお、図2においては、仕上空間17に埋設する仕上材料については記載を省略している。
円形レンガ構造物CB1を形成しようとする使用者は、所定の位置に、レンガBを配置する。次に、使用者は、配置したレンガBの側面にレンガ組用補助部材1の第1の側面13、又は、第2の側面14が対向するように、レンガ組用補助部材1を配置する。このとき、使用者は、レンガ組用補助部材1の中心角α11、α12(図1参照)が、円形レンガ構造物CB1の中心に向くように、レンガ組用補助部材1を配置する。
なお、レンガ組用補助部材1とレンガBとを固定する際には、使用者は、レンガBの側面、又は、レンガBの側面と対向するレンガ組用補助部材1の第1の側面13、又は、第2の側面14に有機性の弾性接着剤を塗布し、両者を圧着する。なお、使用する有機性の弾性接着剤としては、例えば、シリコンを用いる。
これにより、レンガ組用補助部材1とレンガBとを固定する際に、モルタルセメント等、ポルトランドセメントを含む材料を、いわゆる目地材として使用しないため、レンガ組構造物における白化現象の発生を防止することができる。
このように、レンガBとレンガ組用補助部材1とを交互に配置して円形レンガ構造物CB1を形成することによって、隣接するレンガBとレンガ組用補助部材1との境界に、仕上空間17a、17bを配置することができる。使用者は、仕上空間17a、17bに、仕上げ材料を埋設し、円形レンガ構造物CB1の外表面をきれいに、例えば、面一となるように、形成する。仕上材料としては、例えば、粘土、カラー目地材、コーキング材、セメントボンド材を用いる。
レンガ組用補助部材1を用いて円形レンガ構造物CB1を形成することによって、隣接するレンガBとレンガ組用補助部材1との境界に仕上空間17a、17bを配置することができるので、仕上空間17a、17bを所定の仕上材料を用いて埋設することによって、レンガBとレンガ組用補助部材1との境界を、円形レンガ構造物CB1を外部から見えないようにすることができる。また、仕上空間17a、17bに埋設した仕上材料の表面をきれいに仕上げることによって、円形レンガ構造物CB1の外表面をきれいに仕上げることができ、外部からの意匠性を向上させることができる。
レンガ組用補助部材1を用いて円形レンガ構造物CB1を形成する際には、有機性の弾性接着剤を用いてレンガBとレンガ組用補助部材1とを固定するため、モルタルセメントを用いて固定していた従来の円形レンガ構造物に比して、目地が存在しないため外部からの意匠性に違いが生ずるが、仕上空間17a、17bを形成することによって、外部から見た際に目地を形成できるため、従来の円形レンガ構造物と遜色ない意匠を形成することができる。また、レンガB、レンガ組用補助部材1、仕上材料、それぞれの色彩、明度等を調整することによって、外部から見た意匠を容易に調整できる。
このようにして、レンガBとレンガ組用補助部材1とを用いて円形レンガ構造物CB1の第1層を形成した後、同様にして、第2層、第3層といった上層を、所望の高さまで形成する。なお、使用者は、第1層のレンガ組用補助部材1の上部にレンガBが配置されるように、第2層を形成する。このとき、使用者は、第2の層のレンガBの下面、又は、第2層のレンガBの下面側面と対向する第1層のレンガ組用補助部材1の上面11に有機性の弾性接着剤を塗布し、両者を圧着する。
前述の実施例1においては、レンガ組用補助部材1は、第3の側面15と第1の側面13との共通辺15a、第3の側面15と第2の側面14との共通辺15b、それぞれに沿って形成される角を切除した仕上空間17a、17bを有するとした。一方、本実施例に係るレンガ組用補助部材2は、他の角を切除した仕上区間を有するものである。なお、以下において、実施例1と同様の構成については、実施例1と同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
レンガ組用補助部材2について、図3を用いて説明する。レンガ組用補助部材2は、上面11、下面12、第1の側面13、第2の側面14、第3の側面15、及び、仕上空間21(図示せず)を有している。
仕上空間21は、第1の仕上空間17a、第2の仕上空間17b、第3の仕上空間21a、及び、第4の仕上空間21bを有している。第3の仕上空間21aは、上面11に隣接して位置する第1の側面13が有する共通辺である第1の辺11aに沿って形成される角を切除して形成される。ここで、第1の辺11aに沿って形成される角は、平面P11aを用いて切除される。つまり、第3の仕上空間21aは、三角柱形状を有している。
また、第4の仕上空間21bは、上面11に隣接して位置する第2の側面14が有する共通辺である第2の辺11bに沿って形成される角を切除して形成される。ここで、第2の辺11bに沿って形成される角は、平面P11bを用いて切除される。つまり、第4の仕上空間21bは、三角柱形状を有している。
なお、第1の仕上空間17a、第2の仕上空間17b、第3の仕上空間21a、及び、第4の仕上空間21bは、一体となった空間として形成される。
図3に示すレンガ組用補助部材2を用いて、レンガを円形に組み合わせた円形レンガ構造物CB2を図4に示す。なお、図4においては、仕上空間21に埋設する仕上材料については記載を省略している。
使用者は、最上層を形成する前までは、実施例1における円形レンガ構造物CB1と同様に、円形レンガ構造物CB2を形成する。そして、使用者は、レンガ組用補助部材2を用いて最上層を形成する。なお、最上層の形成に際しては、円形レンガ構造物CB1と同様に、レンガ組用補助部材2とレンガBとを交互に配置する。
最上層を形成した使用者は、所定の仕上材料を用いて仕上空間21を埋設し、外表面をきれいに仕上げる。この際、使用者は、仕上空間21a、21bを仕上げる際には、最上層の最上面が面一となるように仕上げる。これにより、円形レンガ構造物CB2の外表面をきれいに仕上げることができ、外部からの意匠性を向上させることができる。
前述の実施例1においては、レンガ組用補助部材1を用いて円形レンガ構造物CB1を形成する際に、レンガ組用補助部材1の仕上空間17a、17bに所定の仕上材料を埋設することによって、円形レンガ構造物CB1の外表面を仕上げるものであった。一方、本実施例においては、レンガ組用補助部材1を用いて円形レンガ構造物を形成する際に、仕上部材3を用いて、円形レンガ構造物の外表面を仕上げるものである。なお、以下において、実施例1と同様の構成については、実施例1と同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
仕上部材3について、図5を用いて説明する。仕上部材3は、レンガ組用補助部材1の仕上空間17a、17bと同様の形状を有している。つまり、仕上部材3は、三角柱形状を有している。
仕上部材3は、金属、セメント、コーキング材のような屋外での使用によって劣化することなく、外表面に意匠加工ができる材料を用いて形成されている。これにより、仕上部材3の外表面に所定の表面加工を施すことができ、形成する円形レンガ構造物に合わせた様々な意匠を施すことができる。
仕上部材3は、所定の工場で生産される。これにより、形状や品質等が安定した仕上部材3を生産できる。
仕上部材3は、円形レンガ構造物を形成する際に仕上空間17a、17bを埋設する仕上材料に変えて用いられる。仕上部材3を用いることによって、簡単に、短時間で、円形レンガ構造物の外表面をきれいに仕上げることができる。なお、仕上部材3を仕上空間17a、17bに埋設する際には、レンガ組用補助部材1及び/又は仕上部材3の対向する面に、所定の有機性の弾性接着剤を塗布し、両者を圧着する。
仕上部材3を用いて円形レンガ構造物を形成する際には、有機性の弾性接着剤を用いてレンガBとレンガ組用補助部材1とを固定するため、モルタルセメントを用いて固定していた従来の円形レンガ構造物に比して、目地が存在しないため外部からの意匠性に違いが生ずるが、仕上部材3を用いることによって、外部から見た際に目地に相当する部分に、様々な意匠を形成できるため、従来の円形レンガ構造物と比して多様な意匠を形成することができる。また、仕上部材3は、工場等で生産できるため、容易に多様な外表面意匠を形成できる。よって、レンガBやレンガ組用補助部材1とのバランスを考慮しながら、それぞれの色彩、明度等を調整することによって、外部から見た意匠を容易に調整できる。
前述の実施例4においては、レンガ組用補助部材1の仕上空間17a、17bと同様の形状を有する仕上部材3を用いて円形レンガ構造物の外表面を仕上げるものであった。一方、本実施例においては、仕上空間17a、17b、21a、21bと同様の形状を有する仕上部材4を用いて円形レンガ構造物の外表面を仕上げるものである。なお、以下において、実施例1と同様の構成については、実施例1と同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
仕上部材4について、図6を用いて説明する。仕上部材3は、レンガ組用補助部材2の仕上空間17a、17b、21a、21bが一体となった仕上空間21と同様の形状を有している。つまり、仕上部材4は、複数の三角柱形状が一体となった形状を有している。
仕上部材4は、金属、セメント、コーキング材のような屋外での使用によって劣化することなく、外表面に意匠加工ができる材料を用いて形成されている。これにより、仕上部材4の外表面に所定の表面加工を施すことができ、形成する円形レンガ構造物に合わせた様々な意匠を施すことができる。
仕上部材4は、所定の工場で生産される。これにより、形状や品質等が安定した仕上部材3を生産できる。
仕上部材4は、円形レンガ構造物を形成する際に、最上層の仕上空間21を埋設する仕上材料に変えて用いられる。仕上部材4を用いることによって、簡単に、短時間で、円形レンガ構造物の最上側の外表面をきれいに仕上げることができる。なお、仕上部材4を仕上空間21に埋設する際には、レンガ組用補助部材2及び/又は仕上部材4の対向する面に、所定の有機性の弾性接着剤を塗布し、両者を圧着する。
仕上部材4を用いて円形レンガ構造物を形成する際には、有機性の弾性接着剤を用いてレンガBとレンガ組用補助部材2とを固定するため、モルタルセメントを用いて固定していた従来の円形レンガ構造物に比して、目地が存在しないため外部からの意匠性に違いが生ずるが、仕上部材4を用いることによって、外部から見た際に目地に相当する部分に、様々な意匠を形成できるため、従来の円形レンガ構造物と比して多様な意匠を形成することができる。また、仕上部材3は、工場等で生産できるため、容易に多様な外表面意匠を形成できる。よって、レンガBやレンガ組用補助部材1とのバランスを考慮しながら、それぞれの色彩、明度等を調整することによって、外部から見た意匠を容易に調整できる。
[他の実施形態]
(1)レンガ組用補助部材の形状:前述の実施例1におけるレンガ組用補助部材1は、上面及び下面が二等辺三角形形状を有するとしたが、二辺を有し、その間の角が鋭角であれば、例示のものに限定されない。例えば、第3の辺が円弧状の上面、下面を有するものであってもよい。実施例2〜実施例4についても、同様である。
また、前述の実施例1におけるレンガ組用補助部材1では、第1の辺11a、第2の辺11bは、レンガの対応する辺と同様の長さとしているが、対応する辺よりも短い長さを有するものとしてもよい。この場合、レンガ組用補助部材1の位置を、円形レンガ構造物CB1の中心方向又は外側方向に移動させることによって、円形レンガ構造物CB1を形成する際に生ずる位置ずれを解消することができる。実施例2〜実施例4についても、同様である。
さらに、前述の実施例1におけるレンガ組用補助部材1では、第1の辺11a、第2の辺11bが交わって中心角α11を形成するとしたが、上面11、及び、下面12の二等辺三角形の中心角α11を形成する頂角の部分がカットし、上面、及び、下面を台形形状としてもよい。
(2)仕上空間の形状:前述の実施例1においては、仕上空間17の第1の仕上空間17a、17bは、平面P15a、P15bによって形成されるとしたが、所定の仕上材料を埋設できる形状であれば、例示のものに限定されない。例えば、図7に示すレンガ組用補助部材5のような四角柱形状の第1の仕上空間57a、第2の仕上空間57bを有する仕上空間57(図示せず)や、図8に示すレンガ組用補助部材6のような半円柱形状の第1の仕上空間67a、第2の仕上空間67bを有する仕上空間67(図示せず)であってもよい。実施例4における仕上空間21a、21bについても同様である。
また、前述の実施例1においては、第3の側面15の両端の角に第1の仕上空間17a、第2の仕上空間17bの2つを形成したが、いずれか一方のみを形成するようにしてもよい。実施例2〜実施例4についても同様である。
(3)仕上部材の形状:前述の実施例4においては、仕上部材4は、仕上空間17a、17b、21a、21bが一体となった仕上空間21と同様の形状としたが、各仕上空間に対応し、独立した仕上部材の集合体とするようにしてもよい。
また、前述の実施例3、実施例4においては、各仕上空間17a、17b、21a、21bの形状に合わせた三角柱形状、又は、その集合体としたが、形成する仕上空間の形状に合わせて、例えば、図7に示す仕上空間57a、57bや、図8に示す仕上空間67a、67bに合わせて、仕上部材の形状を形成するようにすればよい。
(4)弾性接着剤:前述の実施例1〜実施例4においては、弾性接着剤として有機性の弾性接着剤を例示したが、レンガ組用補助部材とレンガとを接着できるものであれば、無性であってもよい。
(5)仕上材料:前述の実施例2において、最上層まで形成した後、所定の仕上材料として、所定の塗装剤を用いて、仕上空間21を含む円形レンガ構造物CB2の外表面をきれいに仕上げるようにしてもよい。この場合、使用する塗装剤としては、有機性、無機性、いずれのものも使用することができる。これにより、白化現象を防止できるとともに、容易に円形レンガ構造物の外表面をきれいに仕上げることができる。
1 レンガ組用補助部材
11 上面
α11 中心角
11a 第1の辺
11b 第2の辺
11c 第3の辺
12 下面
α12 中心角
13 第1の側面
14 第2の側面
15 第3の側面
15a 共通辺
15b 共通辺
17 仕上空間
17a 第1の仕上空間
17b 第2の仕上空間
P11a 平面
P11b 平面
P15a 平面
P15b 平面
2 レンガ組用補助部材
21 仕上空間
21a 第3の仕上空間
21b 第4の仕上空間
3 仕上部材
4 仕上部材
5 レンガ組用補助部材
57 仕上空間
57a 第1の仕上空間
57b 第2の仕上空間
6 レンガ組用補助部材
67 仕上空間
67a 第1の仕上空間
67b 第2の仕上空間
B レンガ
CB1 円形レンガ構造物
CB2 円形レンガ構造物

Claims (4)

  1. 角柱形状を有するレンガを円形に組み付ける際に、前記レンガと前記レンガとの間に配置されるレンガ組用補助部材であって、
    鋭角の中心角、前記中心角を形成する第1の辺、第2の辺、及び、前記中心角に対向して位置する第3の辺を有する上面、及び、下面、
    前記上面と前記下面との間に形成される第1の側面であって、前記第1の辺に沿って形成される第1の側面、
    前記上面と前記下面との間に形成される第2の側面であって、前記第2の辺に沿って形成される第2の側面、
    前記上面と前記下面との間に形成される第3の側面であって、前記第3の辺に沿って形成される第3の側面、
    前記第3の側面に隣接して位置する前記第1の側面が有する共通辺、及び/又は、前記第3の側面に隣接して位置する前記第2の側面が有する共通辺、それぞれに沿って形成される角を切除して形成される仕上空間、
    を有するレンガ組用補助部材。
  2. 請求項1に係るレンガ組用補助部材において、
    前記仕上空間は、さらに、
    前記上面に隣接して位置する前記第1の側面が有する共通辺、及び/又は、前記上面に隣接して位置する前記第2の側面が有する共通辺、それぞれに沿って形成される角を切除して形成されること、
    を特徴とするレンガ組用補助部材。
  3. 請求項1、又は、請求項2に係るレンガ組用補助部材において、
    前記第1の辺は、
    前記第2の辺と同じ長さを有すること、
    を特徴とするレンガ組用補助部材。
  4. 角柱形状を有するレンガを円形に組み付ける際に、前記レンガと前記レンガとの間に配置されるレンガ組用補助部材であって、鋭角の中心角、前記中心角を形成する第1の辺、第2の辺、及び、前記中心角に対向して位置する第3の辺を有する上面、及び、下面、前記上面と前記下面との間に形成される第1の側面であって、前記第1の辺に沿って形成される第1の側面、前記上面と前記下面との間に形成される第2の側面であって、前記第2の辺に沿って形成される第2の側面、前記上面と前記下面との間に形成される第3の側面であって、前記第3の辺に沿って形成される第3の側面、前記上面、前記下面、前記第1の側面、前記第2の側面、及び、前記第3の側面のうち、隣接して位置するものが有する共通辺に沿って形成される角を切除して形成される仕上空間、を有するレンガ組用補助部材の前記仕上空間に配置される仕上部材であって、
    前記仕上空間の形状と同一の形状を有する仕上部材。
JP2016209299A 2016-03-14 2016-10-26 レンガ組用補助部材、及び、仕上部材 Active JP6350999B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016050309 2016-03-14
JP2016050309 2016-03-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017166307A JP2017166307A (ja) 2017-09-21
JP6350999B2 true JP6350999B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=59909898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016209299A Active JP6350999B2 (ja) 2016-03-14 2016-10-26 レンガ組用補助部材、及び、仕上部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6350999B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112060293B (zh) * 2020-09-27 2024-07-02 桂林电子科技大学 一种仿古羊角青砖快速开合生产装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001348996A (ja) * 2000-06-07 2001-12-21 Toyo Polymer Co Ltd ガラスブロック集合体
JP2010259361A (ja) * 2009-05-02 2010-11-18 Fujimaru Kogei:Kk 壁構造体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017166307A (ja) 2017-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100761787B1 (ko) 건축용 경량 단열블럭
WO2017190449A1 (zh) 一种可快速安装的建筑表面装饰材料
JP6350999B2 (ja) レンガ組用補助部材、及び、仕上部材
JP4692379B2 (ja) 外壁の出隅部構造および出隅処理方法
JP6957173B2 (ja) 取付具、取付具と防水材とのセット、壁構造、及び外装材の施工方法
KR101081413B1 (ko) 경량 패널 유닛 및 이를 이용한 경량 벽체
JP7072363B2 (ja) 建築板
US3653166A (en) Laminated roof construction
JP4344278B2 (ja) 補強パネル体
JP7239396B2 (ja) 面材、入隅構造、入隅の作製方法及び面取りの形成方法
JP3710808B1 (ja) 外断熱工法
KR200348713Y1 (ko) 부착보조구를 갖는 건물 외장용 유리대리석
WO2007119175A2 (en) An interlockable brick/block with a top finish surface of granite, marble, ceramic, porcelain or terra cotta or imitations
JP6313916B1 (ja) 壁構造
JP5216792B2 (ja) 建物の出隅部構造及び入隅部構造。
JP6441448B1 (ja) 工事用補助具
KR200259023Y1 (ko) 조립식바닥재
JP2017198049A (ja) 巾木製造方法
CN204899011U (zh) 瓷砖蜂窝复合板
KR100688353B1 (ko) 슈퍼 갈륨을 이용한 건물용 바닥재
JP2004308256A (ja) タイル及びタイル貼設方法
TWM596287U (zh) 石板材固定件
KR20160047836A (ko) 외장 패널 및 그 제조 방법
KR200280062Y1 (ko) 개량 벽돌
KR200287065Y1 (ko) 외장을 교체할 수 있는 조립판넬

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20170926

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170926

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180501

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6350999

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250