JP6350860B2 - 玉掛け装置 - Google Patents

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Description

本発明は、揚重機のワイヤ先端に設けられ、被吊上げ部材を吊り上げるための玉掛け装置に関する。
従来、被吊上げ部材をクレーン等の揚重機を用いて吊り上げる場合には、ワイヤ先端の玉掛け治具を被吊上げ部材に玉掛けしている。このような玉掛け作業にかかる手間を低減する手段として、例えば特許文献1に示すように、被吊上げ部材に対して無人で玉掛けを行うことができる吊り上げ装置が知られている。
また、一般的には、被吊上げ部材に貫通穴を有する吊りピースを設け、この貫通穴に係止ピンを挿通させることで被吊上げ部材を吊り上げるケースが多い。そして、係止ピンを貫通穴に対して自動的に位置決めすることを可能とし、無線等で遠隔操作できる玉掛け装置も採用されている。
特開2007−308289号公報
しかしながら、上述した従来の玉掛け装置では、以下のような問題があった。
すなわち、無線による遠隔操作で、係止ピンを吊りピースの貫通穴に挿通する玉掛け作業を行う玉掛け装置では、貫通穴に対して係止ピンを自動的に挿入するので高い位置決め精度が要求されるうえ、遠隔部から係止ピンの挿入完了状態を確認することが必須であった。そのため、電気的な検出センサやその係止ピンの挿入完了を遠隔操作する玉掛け作業員に知らせる表示ランプや送受信機器、カメラなどの電気的な機器や制御機器が必要となり、複雑な構造となることから、その点で改良の余地があった。
また、このような電気的な機器を用いた確認方法では、雨天の場合に、制御盤や電気ケーブルの接続コネクタ部分より、雨水が浸入し、電気的な接触不良による作動表示不良や故障が発生し、例えば係止ピンが貫通穴に対して挿入が完了していない状態で、不安定な姿勢により被吊上げ部材を吊り上げようとする可能性も考えられた。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、吊りピースの貫通穴に対する係止ピンの挿入完了状態を遠隔部から目視によって確認する際の確認精度を向上させることができる玉掛け装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る玉掛け装置では、揚重機のワイヤ先端に設けられ、被吊上げ部材の吊りピースの貫通穴に挿入可能な係止ピンを備えた玉掛け装置であって、前記吊りピースに係合することで、前記係止ピンを前記吊りピースの貫通穴に挿入できるように位置決めする位置決め部材と、前記係止ピンが前記貫通穴に対して挿入可能位置に位置決めされた状態で、前記係止ピンを前記貫通穴に向けて突出させる駆動装置と、該駆動装置に設けられる駆動機構に機械的に連動し、当該玉掛け装置に対して外側の表示位置と内側の非表示位置との間を移動し得る確認マークと、を備え、前記係止ピンの前記貫通穴に対する挿入が完了したときに、前記確認マークが前記表示位置に位置し、前記位置決め部材には、前記係止ピンの突出を規制するとともに、位置決め完了マークを有する規制プレートが設けられ、前記位置決め部材による前記吊りピースに対する位置決めが完了したときに、前記貫通穴への前記係止ピンの突出を許容するように前記規制プレートが可動し、前記位置決め完了マークの少なくとも一部が当該玉掛け装置より外方に向けて突出されることを特徴としている。
本発明の玉掛け装置では、被吊上げ部材を吊り上げる際に、玉掛け装置を被吊上げ部材に近接させ、位置決め部材によって吊りピースに係合させ、係止ピンの位置を貫通穴に合せて位置決めした後、駆動装置を駆動させて係止ピンを吊りピースの貫通穴に向けて突出させて、この貫通穴に係止ピンを挿通させることができる。そして、係止ピンが貫通穴に対して挿入が完了したときに、駆動装置に設けられる駆動機構に連動して確認マークが玉掛け装置に対して内側の非表示位置から外側の表示位置へ移動し、この確認マークが玉掛け装置より外方に向けて突出する。そのため、玉掛け作業員は、表示位置に位置した確認マークを玉掛け装置の外方から目視により確認することができ、玉掛け作業の確認精度を高めることができる。
このように、玉掛け作業員は、玉掛け装置から離れた外部から、係止ピンの貫通穴への挿入が確実に行われたことを確認マークにより認識することができる。したがって、玉掛け装置の遠隔操作を行う場合や、吊りピースに対する係止ピンの係合状態が外部から見えにくい場合であっても、玉掛け作業の確認を精度よく行うことができる。そのため、玉掛け作業員の立ち入りが困難で、かつ遠隔操作が必要な玉掛け作業においてとくに有効である。
しかも、係止ピンが貫通穴に対して確実に挿入されていない状態では、確認マークが表示位置に位置しないので、吊りピースに対する玉掛けが不十分な状態で、被吊上げ部材を不安定な把持状態の姿勢で吊り上げてしまうことを防止することができる。
また、確認マークは係止ピンの駆動に機械的に連動して、表示位置と非表示位置との間を移動する構成であるので、例えば位置検出用のセンサ等の電気的な部材を使用せずにすむことから、例えば雨天作業時であっても、従来のような電気機器やケーブルなどの接触不良による表示ランプの誤表示や故障がなくなり、作業条件にかかわらず確実な玉掛け作業を行うことができる利点がある。
また、本発明では、上述した位置決め部材による位置決め前の状態では、規制プレートによって係止ピンの突出が規制されるので、このとき前記確認マークは非表示位置となる。そして、被吊上げ部材を吊り上げる際に、位置決め部材による吊りピースに対する位置決めが完了すると、規制プレートが可動して貫通穴への係止ピンの突出が許容されるとともに、位置決め完了マークの少なくとも一部が玉掛け装置の外側に向けて突出する。そのため、玉掛け作業員は、位置決め完了マークを玉掛け装置の外方から目視により確認することができる。さらに、位置決め完了マークの確認後に、駆動装置を駆動させることで係止ピンを貫通穴に挿入させ、係止ピンが貫通穴に挿入完了になると、前述したように確認マークが非表示位置から表示位置に移動して、その確認マークを外方より確認することが可能となる。
また、本発明に係る玉掛け装置は、前記位置決め部材は、下方に開いた形状をなし、内周側に前記吊りピースの外周縁に当接可能な案内面を有し、前記吊りピースが前記案内面に案内され前記位置決め部材における前記開いた形状の奥側に当接して係合した状態で、前記係止ピンが前記吊りピースの前記貫通穴に挿入可能な位置に位置決めされることが好ましい。
また、本発明に係る玉掛け装置は、前記係止ピンの突出に連動するリンク部が備えられ、前記確認マークは、前記リンク部を介して前記表示位置と前記非表示位置との間で移動されることが好ましい。
この場合には、係止ピンの突出に伴ってリンク部が機械的に連動するので、そのリンク部の作動によって、確認マークの少なくとも一部を玉掛け装置の外側に向けて突出させることができる。
また、本発明に係る玉掛け装置は、前記位置決め部材は、下方に開いた形状であり、前記位置決め部材の内周側の面は、前記吊りピースの外周縁に対して上方から当接可能に設けられていることが好ましい。
この場合には、位置決め部材を吊りピースに嵌合させることで、その吊りピースの貫通穴に挿入可能な位置に係止ピンを容易に位置決めすることができる。
本発明の玉掛け装置によれば、簡単な構造で、吊りピースの貫通穴に対する係止ピンの挿入完了状態を遠隔部から目視によって確認する際の確認精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態による玉掛け装置の構成を示す斜視図であって、位置決め前の状態を示す図である。 図1に示す玉掛け装置において、係止ピンを吊りピースの貫通穴に挿入した状態を示す斜視図である。 図1に示す玉掛け装置をピン軸方向に直交する幅方向から見た側面図である。 図2に示す玉掛け装置をピン軸方向に直交する幅方向から見た側面図である。 図1に示す玉掛け装置をピン軸方向から見た側面図である。 図2に示す玉掛け装置をピン軸方向から見た側面図である。
以下、本発明の実施の形態による玉掛け装置について、図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態による玉掛け装置1は、例えば建物の柱梁部材(被吊上げ部材2)をクレーン等の揚重機械(図示省略)によって吊り上げる際に用いられ、揚重機械のワイヤ先端に吊り下げられることにより使用されるものである。
被吊上げ部材2には、適宜な吊り位置において、貫通穴21aを有する吊りピース21が固定されている。吊りピース21は、略半円状に形成されるとともに、被吊上げ部材2の上部の上方に向けて突設されており、本実施の形態では貫通穴21aの中心軸を水平方向に向けた状態で設置されている。ここで、水平面に直交する方向を上下方向Yという。
なお、被吊上げ部材2の大きさや形状は、揚重機械により吊り上げ可能な重量のものであれば特に限定されるものではない。そのため、吊りピース21は、被吊上げ部材2において、複数個が取り付けられていてもよく、それら複数の吊りピース21に対応する複数の玉掛け装置1を同時に用いるようにしても良いが、ここでは1個の吊りピース21と1つの玉掛け装置1について説明する。
玉掛け装置1は、図3及び図4に示すように、上部吊り具31を備えた装置本体3と、装置本体3の下方で被吊上げ部材2の吊りピース21を嵌合させる位置決め部材4と、位置決め部材4に嵌合させた吊りピース21の貫通穴21aに対して挿入出可能な係止ピン5と、係止ピン5をピン軸O方向に沿って進退移動させる駆動装置6と、この駆動装置6の駆動機構に連動し、駆動装置6に対して外方の表示位置S2(図2)と、内方の非表示位置S1(図1)と、の間を移動し得る確認マーク71を有する可動プレート7と、を備えている。
ここで、水平面において、係止ピン5をピン軸O方向に直交するするとともに、上下方向Yにも直交する方向を幅方向Xといい、幅方向X周りに周回する方向を周方向という。
位置決め部材4は、図5及び図6に示すように、吊りピース21の貫通穴21aに、係止ピン5が挿入可能な位置に位置決めするように、吊りピース21に対して嵌合する位置決め機能を有している。位置決め部材4は、一対のクランプ部4A、4Bにより略V字状、或いは略U字状に下方に開いた形状をなし、クランプ部4A、4Bによって形成される内周側の案内面4aの上側(奥側)で吊りピース21を上方から嵌合させるようになっている。
この案内面4aは、一対のクランプ部4A、4Bのそれぞれ下端から幅方向Xの中央(クランプ部4A、4B同士の接続部)に向かうに従い、漸次、上側に向けて傾斜し、全体として山形状に形成されている。クランプ部4A、4B同士の開き角度は、案内面4aの一部に吊りピース21の外周縁が当接可能となるように設定されている。
なお、本実施の形態の位置決め部材4では、前記開き角度が一定に固定されているが、任意の角度に調整、変更できるように構成されていてもよい。
また、位置決め部材4には、係止ピン5の進退移動を規制可能に回動する規制プレート40が設けられている。
規制プレート40は、帯状の平板形状をなし、一方の端部(基端部40a)が一方のクランプ部(ここでは4B)の下端に対して回動可能に支持されている。つまり、規制プレート40は、基端部40aの回転軸がピン軸Oに平行となる方向に配置され、ピン軸Oに直交する面に沿って回動する。
この規制プレート40は、吊りピース21に対して嵌合していない状態において、基端部40aと反対側の先端部40bが係止ピン5が挿入出される軌道上(ピン軸O)の規制位置P1、すなわち案内面4aの内側の空間に位置している。そして、規制プレート40は、位置決め部材4が吊りピース21に嵌合したときに、吊りピース21によって上方に向けて押され、規制位置P1を基点にして基端部40aを中心にして先端部40bがクランプ部4B側に近づく方向の規制解除位置P2へ向けて回動する構成となっている。規制プレート40における規制解除位置P2は、クランプ部4Bに対してピン軸O方向にほぼ重なる位置であり、先端部40bがクランプ部4A、4B同士の接続部側に向く傾きとなる位置である。
なお、規制プレート40は、規制解除位置P2から自重により規制位置P1に戻るように設定されていても良いし、あるいは、吊りピース21が嵌合されていない状態で、規制位置P1に位置するように例えばバネ部材等(図示省略)によって回動方向と反対側に向けて付勢されていても良い。
規制プレート40の外側を向く側面には、突起片41が突設されている。突起片41は、ピン軸Oに直交する方向から見た側面視で、頂部41aが突出先端になる三角形状の板材からなり、幅方向Xに沿う両面に例えば赤色などの視覚的に目立つように着色された位置決め完了マーク41Aが表示されている。
突起片41は、図5に示す規制プレート40が規制位置P1のときに、装置本体3の両側に配置される後述する収容ボックス8Aと制御ボックス8B(図3参照)との間に位置し、それら両ボックス8A、8B及び位置決め部材4の裏側に隠れた状態となり、位置決め完了マーク41Aが外部から見えないようになっている。一方、図6に示す規制プレート40が規制解除位置P2のときには、突起片41の頂部41aを含む少なくとも一部が位置決め部材4の外方に突出し、位置決め完了マーク41Aを玉掛け装置1の外部から目視により確認できるようになっている。
そのため、突起片41の形状は、規制解除位置P2において、前述のように少なくとも位置決め完了マーク41Aの一部が視認可能となるように設定されている。
図3及び図4に示すように、装置本体3のピン軸O方向の一方側には幅方向Xに沿う側板32が設けられ、この側板32に収容ボックス8Aが設けられている。収容ボックス8Aは、係止ピン5をピン軸O方向に進退移動させるようにして収容されるとともに、係止ピン5を駆動するための駆動装置6が収容されている。係止ピン5は、収容ボックス8Aの下方部分に配置され、装置本体3の側板32には、係止ピン5が挿通されるためのピン穴32aがピン軸Oに同軸に設けられている。
駆動装置6は、係止ピン5の支持端5aに一端61aを連結する側面視で略L型の連結片61と、この連結片61の他端61bに接続される電動シリンダ62と、を備えている。電動シリンダ62は、シリンダ先端62aを下方に向けて連結片61の上側に配置され、外部から電源ケーブル64によって電気が供給されている。連結片61は、略L型の中間部(支持部61c)が幅方向Xに沿う方向の回転軸であり、この支持部61cが収容ボックス8Aに対して回転可能に支持されている。電動シリンダ62の伸縮駆動は、遠隔操作により行うことができる。
係止ピン5は、図3に示すように、電動シリンダ62が縮減しているときに、連結片61の一端61a(係止ピン5の支持端5a)が側板32から後退した位置となり、吊りピース21の貫通穴21aに挿通されない未挿通位置T1となる。また、係止ピン5は、図4に示すように、電動シリンダ62が伸張したときに、連結片61が支持部61cを中心に回動し、その一端61a(係止ピン5の支持端5a)が側板32付近まで前進した位置となり、吊りピース21の貫通穴21aに完全に挿通された挿通位置T2となる。係止ピン5の挿通位置T2は、係止ピン5の先端5bが貫通穴21aを挿通して吊りピース21の反対側の側面から突出する状態となる位置である。
また、図3及び図4に示すように、連結片61には、リンク部材63(リンク部)を介して回動する可動プレート7が設けられている。この可動プレート7は、収容ボックス8Aのうちピン軸O方向で装置本体3と反対側の外壁82の内側に設けられるとともに、一端が幅方向Xに沿う方向の回転軸をなす支持端7aであり、この支持端7aが収容ボックス8Aに対して回転可能に支持されている。
可動プレート7の他端(支持端7aとは反対側)の先端7bには、ピン軸O方向の内側に向けて突出する突出部72が設けられている。そして、この突出部72を含む先端部分には、ピン軸O方向に沿う両面に例えば赤色などの視覚的に目立つように着色された確認マーク71が表示されている。
リンク部材63は、中間回動部63cを有しており、リンク一端63aが連結片61の支持部61cと一端61aとの間の部分で回転自在に支持され、リンク他端の押出し端63bがリンク部材63の駆動に伴って上下に移動するように構成されている。押出し端63bは、下側から上側の位置に移動するときに、可動プレート7の突出部72を下方から当接するとともに押し上げる。これにより、可動プレート7は、支持端7aを中心に回動し、少なくとも確認マーク71の一部が外壁82より外方に突出される。
可動プレート7は、図3に示すように、係止ピン5が未挿通位置T1のときに、リンク部材63の押出し端63bが可動プレート7の突出部72に当接せずに、収容ボックス8A内に位置し、確認マーク71が外部から見えない状態となる。
一方、図4に示すように、係止ピン5が挿通位置T2のときには、連結片61の回動とともに押出し端63bが上方に移動し、可動プレート7の突出部72を押し上げて、可動プレート7が回動する。そのため、可動プレート7の先端7bの一部が収容ボックス8Aの外壁82よりも外方に突出し、確認マーク71を玉掛け装置1の外部から視認することができるようになっている。
そのため、可動プレート7の形状及び回動による回転角度は、挿通位置T2において、前述のように少なくとも確認マーク71の一部が視認可能となるように設定されている。
また、収容ボックス8A内には、電動シリンダ62のシリンダ先端62aの位置を検出するための検出センサ81が設けられている。
そして、装置本体3を挟んだ収容ボックス8Aと反対側には、制御ボックス8Bが設けられている。この制御ボックス8Bには、検出センサ81でシリンダ先端62aの位置を検出し、図示しない表示灯等へ向けて出力信号を発信するように制御されている。
次に、上述した玉掛け装置1の作用と、この玉掛け装置1を用いて吊りピース21に係止ピン5を挿入させた際の確認方法について、図面に基づいて説明する。
図1及び図5に示すように、被吊上げ部材2を吊り上げる際に、図示しない揚重機械のワイヤ先端に取り付けられた玉掛け装置1を降下させて被吊上げ部材2に上方から近接させ、位置決め部材4の下向きに開いた一対のクランプ部4A、4Bの奥側に吊りピース21が案内される。これにより位置決め部材4を吊りピース21に把持させることができ、図6に示すように、係止ピン5の位置が貫通穴21aに挿入可能となるように位置決めされる。この位置決めにより、貫通穴21aの中心軸がピン軸Oに一致することになる。
なお、図5に示す位置決め部材4による位置決め前の状態では、規制プレート40が係止ピン5のピン軸Oを遮断する規制位置P1に位置し、係止ピン5の突出が規制されているので、図3に示すように、このとき可動プレート7は未挿通位置T1に位置したままであり、確認マーク71も収容ボックス8A内に位置(非表示位置S1)した状態となるので、この確認マーク71を玉掛け装置1の外方から見えないことになる。そのため、玉掛け作業員は、確認マーク71が確認されていないので、玉掛け作業が完了していないものと判断されることになる。
そして、図6に示すように、位置決め部材4による吊りピース21に対する位置決めが完了するとき、規制プレート40が吊りピース21によって押し上げられて回動し、貫通穴21aへの係止ピン5の突出が許容される規制解除位置P2に位置するとともに、規制プレート40に設けられる位置決め完了マーク41Aの一部が玉掛け装置1の外側に向けて突出する(図2参照)。
そのため、玉掛け作業員は、位置決め完了マーク41Aを玉掛け装置1の外方から目視により確認することができ、玉掛け作業の確認精度を高めることができる。
さらに、図4に示すように、位置決め完了マーク41Aを確認した後に、玉掛け作業員が遠隔操作により駆動装置6の電動シリンダ62を伸張させることで係止ピン5を貫通穴21aに挿入させて挿通位置T2となる。
そして、係止ピン5が貫通穴21aに対して挿入が完了したときに、駆動装置6のリンク部材63に機械的に連動して可動プレート7が収容ボックス8Aの外側に向けて回動し、これに合わせて確認マーク71が玉掛け装置1に対して内側の非表示位置S1から外側の表示位置S2へ移動し、この確認マーク71の一部が玉掛け装置1より外方に向けて突出する(図2参照)。そのため、玉掛け作業員は、表示位置S2に位置した確認マーク71を玉掛け装置1の外方から目視により確認することができる。
このように、玉掛け作業員は、玉掛け装置1から離れた外部から、係止ピン5の貫通穴21aへの挿入が確実に行われたことを確認マーク71により認識することができる。したがって、玉掛け装置1の遠隔操作を行う場合や、吊りピース21に対する係止ピン5の係合状態が外部から見えにくい場合であっても、玉掛け作業の確認を精度よく行うことができる。そのため、玉掛け作業員の立ち入りが困難な場所で、且つ遠隔操作が必要な玉掛け作業においてとくに有効である。
しかも、係止ピン5が貫通穴21aに対して確実に挿入されていない状態では、確認マーク71が表示位置に位置しないので、吊りピース21に対する玉掛けが不十分な状態で、被吊上げ部材2を不安定な把持状態の姿勢で吊り上げてしまうことを防止することができる。
また、確認マーク71は係止ピン5の突出する駆動に対して機械的に連動して、表示位置S2と非表示位置S1との間を移動する構成であるので、例えば位置検出用のセンサ等の電気的な部材を使用せずにすむことから、例えば雨天作業時であっても、従来のような電気機器やケーブルなどの接触不良による表示ランプの誤表示や故障がなくなり、作業条件にかかわらず確実な玉掛け作業を行うことができる利点がある。
上述のように本実施の形態による玉掛け装置では、簡単な構造で、吊りピース21の貫通穴21aに対する係止ピン5の挿入完了状態を表示する確認マーク71を外部(遠隔部)から目視によって確認する際の確認精度を向上させることができる。
以上、本発明による玉掛け装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では、位置決め部材として一対のクランプ部4A、4Bによって下方に従って開く形状の位置決め部材4を用いているが、これに限定されることはない。要は、係止ピン5のピン軸Oが吊りピース21の貫通穴21aに同軸になるように位置決めされれば良いのであって、位置決め部材4で吊りピース21に対して把持するのではなく、当接などにより吊りピース21に係合して位置決めできる構成であればよいのである。
また、本実施の形態では、係止ピン5の突出を規制するとともに、位置決め完了マークを有する規制プレート40を設けた構成としているが、これら規制プレート40や位置決め完了マーク41Aのいずれか一方、あるいは両方を省略することも可能である。例えば、位置決め完了マーク41Aは、規制プレート40の回動によって表示を確認するものではなく、例えば位置決め部材4の一部に吊りピース21が当接したことを検出したときに前記位置決め完了マークを外部から目視により確認可能に表示するような構成とすることも可能である。
また、本実施の形態において、確認マーク71は可動プレート7に設けられ、リンク部材63を介して駆動装置6(連結片61、電動シリンダ62)に連動する構成としているが、リンク部材63の構成に限定されることはなく、またリンク部材63を省略して直接駆動装置6や係止ピン5に直接、連結した構造としてもよい。
さらに、確認マーク71や位置決め完了マーク41Aの位置、向き、形状、色、数量などは、被吊上げ部材2の形状や大きさ、使用条件(例えば、玉掛け装置と玉掛け作業員との遠隔操作による距離や高さ)などの条件に応じて任意に設定することが可能である。
例えば、本実施の形態では、1台の玉掛け装置1において1箇所の確認マーク71となっているが、2箇所、或いは周囲4箇所など複数箇所に設けることで、遠隔操作する玉掛け作業員がいずれの方向からでも確認マーク71を目視で確認することができ、確認の精度を高めることが可能である。
また、玉掛けする位置(玉掛け装置1の玉掛け時の位置)が玉掛け作業員よりも高い位置となる場合には、確認マーク71の向きを下方から見易いように突出させるようにしても良い。
さらに、本実施の形態では、確認マーク71や位置決め完了マーク41Aの一部が玉掛け装置1から突出する構成となっているが、これらマークの突出量は任意であり、マーク全体が突出するようにしても良い。
また、本実施の形態では、係止ピン5を駆動する駆動装置6として、電動シリンダ62を採用しているが、これに限定されることはない。例えば、電動モータを用いて係止ピン5を後退移動可能に駆動する構成であってもよい。
また、本実施の形態では、玉掛け作業員が直接、目視により確認マーク71や位置決め完了マーク41Aを確認するものとして記載しているが、カメラやモニターを介して前記マークが表示位置に有るか否かを目視で確認するようにしてもかまわない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 玉掛け装置
2 被吊上げ部材
3 装置本体
位置決め部材
4A、4B クランプ部
5 係止ピン
6 駆動装置
7 可動プレート
8A 収容ボックス
21 吊りピース
21a 貫通穴
40 規制プレート
41A 位置決め完了マーク
61 連結片
62 電動シリンダ
63 リンク部材(リンク部)
71 確認マーク
O ピン軸
P1 規制位置
P2 規制解除位置
T1 未挿通位置
T2 挿通位置
S1 非表示位置
S2 表示位置
X 幅方向
Y 上下方向

Claims (4)

  1. 揚重機のワイヤ先端に設けられ、被吊上げ部材の吊りピースの貫通穴に挿入可能な係止ピンを備えた玉掛け装置であって、
    前記吊りピースに係合することで、前記係止ピンを前記吊りピースの貫通穴に挿入できるように位置決めする位置決め部材と、
    前記係止ピンが前記貫通穴に対して挿入可能位置に位置決めされた状態で、前記係止ピンを前記貫通穴に向けて突出させる駆動装置と、
    該駆動装置に設けられる駆動機構に機械的に連動し、当該玉掛け装置に対して外側の表示位置と内側の非表示位置との間を移動し得る確認マークと、
    を備え、
    前記係止ピンの前記貫通穴に対する挿入が完了したときに、前記確認マークが前記表示位置に位置し、
    前記位置決め部材には、前記係止ピンの突出を規制するとともに、位置決め完了マークを有する規制プレートが設けられ、
    前記位置決め部材による前記吊りピースに対する位置決めが完了したときに、前記貫通穴への前記係止ピンの突出を許容するように前記規制プレートが可動し、前記位置決め完了マークの少なくとも一部が当該玉掛け装置より外方に向けて突出されることを特徴とする玉掛け装置。
  2. 前記位置決め部材は、下方に開いた形状をなし、内周側に前記吊りピースの外周縁に当接可能な案内面を有し、前記吊りピースが前記案内面に案内され前記位置決め部材における前記開いた形状の奥側に当接して係合した状態で、前記係止ピンが前記吊りピースの前記貫通穴に挿入可能な位置に位置決めされ、
    前記係止ピンの前記貫通穴に対する挿入が完了したときに、前記確認マークが前記表示位置に位置することを特徴とする請求項1に記載の玉掛け装置。
  3. 前記駆動機構には、前記係止ピンの突出に連動するリンク部が備えられ、
    前記確認マークは、前記リンク部を介して前記表示位置と前記非表示位置との間で移動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の玉掛け装置。
  4. 前記位置決め部材は、下方に開いた形状であり、
    前記位置決め部材の内周側の面は、前記吊りピースの外周縁に対して上方から当接可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の玉掛け装置。
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