JP6349542B2 - 真空断熱材、並びにこれを有した断熱壁、及び断熱箱体 - Google Patents

真空断熱材、並びにこれを有した断熱壁、及び断熱箱体 Download PDF

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Description

本発明は、真空断熱材、並びにこれを有した断熱壁、及び断熱箱体に関するものである。
近年、冷蔵庫の省エネルギー化や省スペース化を狙いに、断熱箱体の断熱性能を高める一手段として、高断熱性能を有する真空断熱材を利用する方法があり、省エネルギーの要請が益々高まる今日では、硬質ウレタンフォームと比較して数倍から10倍程度の断熱性能を有する真空断熱材を適切な範囲内で最大限に利用することにより、断熱性能を向上させていくことが急務であるといえる。
その中で、真空断熱材を備えた従来の断熱箱体としては、例えば、特公昭64−4111号公報(特許文献1)に開示されたものがある。
以下、図面を参照しながら上記従来の断熱箱体を説明する。
図10は、特許文献1に記載されている冷蔵庫の側面断面図を示すものである。外箱124と、内箱125と、内箱125と外箱124との間に充填されるウレタン断熱材126と、からなる断熱壁を有する冷蔵庫において、外箱124と内箱125との間で外箱124に密着して備えられた真空断熱材21と、真空断熱材21と外箱124の間に構成された放熱パイプ143と、を備え、放熱パイプ143は、真空断熱材21の表面に埋設されている。
図11は、特許文献1に記載されている真空断熱材21の正面図を示すものである。従来の真空断熱材21は、芯材22を外被材23で内包して外被材23の内部を減圧密封してなり、これらの間に芯材22を挟まない外被材23のみからなるヒレ部を芯材22の外周に有する。
図12は、従来技術における真空断熱材のコーナー部ヒレ折り前の部分拡大図、図13は、従来技術における真空断熱材のコーナー部ヒレ折り後の部分拡大図である。
外被材23は、外被材トップヒレ側24、外被材サイドヒレ側25a、25b、外被材ボトムシヒレ側26、外被材芯材部(図示せず)とからなる。外被材23の各ヒレ部(外被材トップシヒレ側24、外被材サイドヒレ側25a、25b、外被材ボトムヒレ側26)を芯材22の縦、横の長辺の縁部に沿って、略直角に芯材22側に折り曲げて、外被材芯材部にテープなどで固定されている。
これにより、真空断熱材21のヒレ折り後の形状は、芯材22の形状に近くなるので、使用目的に即した形状で、かつ、適切な範囲内で最大限に利用することができる。また、断熱箱体20に充填されるポリウレタンフオームの流動を阻害したり、空気留りを形成したりして、ボイド、ウレタン未充填部が発生する原因であつた周縁部の悪影響を除去できる。
特公昭64−4111号公報
しかしながら、前記従来例に記載されている冷蔵庫に埋設されている真空断熱材は、四角形からなる芯材を外被材で内包して外被材の内部を減圧密封してなるが、減圧密封によって外被材が芯材に密着する際に、コーナー部の外被材が減圧によって伸びて、コーナー部に稜線が形成される。ヒレ折りの際、間に芯材を挟まない外被材のみからなるヒレ部を芯材の縦、横の長辺の縁部に沿って略直角に芯材側に折り曲げて、外被材芯材部にテープなどで固定するが、ヒレ折りが二重に重なるコーナー部は、稜線も2度にわたって折り返されるので、ヒレ折り部にストレスがかかった状態となる。また、外被材は芯材に合わせて略直角に折り曲げるので、芯材が隅まで入っている状態となり、わずかな衝撃でコーナー部の外被材に穴があき、真空度を維持できなくなってしまう可能性があるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、高断熱性能と高品質の真空断熱材を提供するものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の真空断熱材は、少なくとも繊維材料を含む芯材と、前記芯材を真空封止するガスバリア性を有する外被材とを備え、前記芯材の角部であるコーナー部に円弧状にした切抜き部を有するとともに、前記切抜き部端部の先端は、角状で、厚み寸法はコア部平均厚み寸法より薄肉である薄肉部を有し、前記薄肉部の半径R2を、前記切抜き部の半径R1に対して、少なくとも1.5倍以上としたものである。
これにより、芯材の角部であるコーナー部を切抜きしているので、減圧によって発生する外被材の稜線は、切抜き部内に収まり、ヒレ折りした場合、ヒレ折りが二重に重なるコーナー部でも稜線が発生しない為、稜線に発生する皺部分を折り返すことで、そこに応力が集中し破袋することを防ぐことができ、高断熱性能と高品質の真空断熱材を提供できる。
本発明は、ヒレ折りによって破袋しにくく、さらに、コーナー部をぶつけても外被材が干渉材となり衝撃が緩和されるので、外被材に穴があきにくい、高断熱性能と高品質の真空断熱材が提供できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の斜視図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面断面図 本発明の実施の形態1における真空断熱材の正面図 本発明の実施の形態1における真空断熱材のコーナー部ヒレ折り前の部分拡大図 本発明の実施の形態1における真空断熱材のコーナー部ヒレ折り前の部分拡大図のA矢視図 (a)本発明の実施の形態1におけるコーナー部ヒレ折り前の部分拡大図(b)コーナー部ヒレ折り後の部分拡大図(c)コーナー部の切欠き部の部分拡大図 (a)本発明の実施の形態1における真空断熱板の正面図(b)同真空断熱板の側面図 本発明の実施の形態2における真空断熱材のコーナー部ヒレ折り前の部分拡大図 (a)本発明の実施の形態2におけるコーナー部ヒレ折り前の部分拡大図(b)同ヒレ折り後の部分拡大図 従来技術における冷蔵庫の断面図 従来技術における真空断熱材の正面図 従来技術における真空断熱材のコーナー部ヒレ折り前の部分拡大図 従来技術における真空断熱材のコーナー部ヒレ折り後の部分拡大図
第1の発明は、少なくとも繊維材料を含む芯材と、前記芯材を真空封止するガスバリア性を有する外被材とを備え、前記芯材の角部であるコーナー部に円弧状にした切抜き部を有するとともに、前記切抜き部端部の先端は、角状で、厚み寸法はコア部平均厚み寸法より薄肉である薄肉部を有し、前記薄肉部の半径R2を、前記切抜き部の半径R1に対して、少なくとも1.5倍以上としたものである。
これにより、芯材の角部であるコーナー部を切抜きしているので、減圧によって発生する外被材の稜線は、切抜き部内に収まり、ヒレ折りした場合、ヒレ折りが二重に重なるコーナー部でも稜線が発生しない為、稜線に発生する皺部分を折り返すことで、そこに応力が集中し破袋することを防ぐことができ、高断熱性能、高品質の真空断熱材を提供できる。
また、これにより、減圧によって発生する外被材の稜線は、円弧状の切抜き部の円周上で分散され吸収され、ヒレ折りした場合、ヒレ折りが二重に重なるコーナー部でも稜線が発生しない為、ヒレ折り部のストレスを受けることを抑制し、破袋しにくく、より高断熱性能、高品質の真空断熱材を提供できる。
また、これにより、角状の先端から伸びる稜線は小さくなり、円弧状の切抜き部の内に収まるので、ヒレ折りが二重に重なるコーナー部でもコーナー部でも稜線が発生しない為、ヒレ折り部のストレスを受けることを抑制し、破袋しにくく、高断熱性能、高品質の真空断熱材を提供できる。
の発明は、第の発明において、前記切抜き部の端部は、前記芯材の縦、横の長辺の縁部より内側に向いているものである。
これにより、端部に発生する稜線が、縦、横の長辺の縁部より外側に発生することはないので、ヒレ折りが二重に重なるコーナー部でも、ヒレ折り部のストレスを受けることを抑制し、破袋しにくく、より一層、高断熱性能、高品質の真空断熱材を提供できる。
これにより、芯材の角部であるコーナー部を切抜きしているので、減圧によって発生する外被材の稜線は、切抜き部内に収まり、ヒレ折りした場合、ヒレ折りが二重に重なるコーナー部でも稜線が発生しない為、稜線に発生する皺部分を折り返すことで、そこに応力が集中し破袋することを防ぐことができ、高断熱性能、高品質の真空断熱材を提供できる。
の発明は、断熱壁を形成する2つの面材を有し、前記2つの面材の間に第1または2の発明の真空断熱材を有した断熱壁である。
これにより、芯材の縦、横の長辺の縁部に沿って略直角に芯材側に折り曲げて外被材を芯材部にテープなどで固定し、四隅に芯材のない外被材のみのコーナー部になるので、コーナー部をぶつけても、外被材が干渉材となり衝撃が緩和されるので、外被材に穴があきにくい作業性の良い、高断熱性能、高品質な断熱壁を提供できる。
の発明は、前記切抜き部を四隅のコーナー部全てに有した第1の発明から第の発明の真空断熱材を有した断熱箱体である。
これにより、芯材の四隅コーナー部は切抜き部を有しているので、減圧によって発生する外被材の稜線は切り抜き内に収まり、ヒレ折りした場合、ヒレ折りが二重に重なるコーナー部でも稜線が発生しない為、稜線に発生する皺部分を折り返すことでそこに応力が集中し破袋することを防ぐことができ、高性能、高品質な断熱箱体を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。また、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
なお、従来と同一構成及び差異がない部分については、詳細な説明を省略する。また、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における断熱箱体の斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1における断熱箱体の正面断面図である。図3は、本発明の実施の形態1における真空断熱板の正面図である。図4は、本発明の実施の形態1における真空断熱板のコーナー部ヒレ折り前の部分拡大図、図5は、本発明の実施の形態1における図4のA矢視の芯材の部分拡大図である。図6(a)は、本発明の実施の形態1におけるコーナー部ヒレ折り前の部分拡大図であり、(b)は、コーナー部ヒレ折り後の部分拡大図であり、(c)は、コーナー部の切欠き部の部分拡大図である。
図に示すように、箱体を形成する断熱箱体101は、前方に開口する金属製(例えば鉄板)の外箱124と、硬質樹脂製(例えばABS)の内箱125と、外箱124と内箱125の間に発泡充填された硬質ウレタンフォーム126と、からなる断熱箱体である。この本体101の上部に設けられた冷蔵室102と、冷蔵室102の下に設けられた上段冷凍室103と、冷蔵室102の下で上段冷凍室103に並列に設けられた製氷室104と、本体下部に設けられた野菜室106と、並列に設置された上段冷凍室103及び製氷室104と野菜室106の間に設けられた下段冷凍室105と、で構成されている。
断熱箱体本体101の天面部は、断熱箱体101の背面方向に向かって階段状に凹みを設けて機械室119があり、第一の天面部108と第二の天面部109で構成されている。この階段状の凹部に配置された圧縮機117と、水分除去を行うドライヤ(図示せず)と、コンデンサ(図示せず)と、放熱用の放熱パイプ143と、キャピラリーチューブ118と、冷却器(図示せず)とを順次環状に接続してなる冷凍サイクルに冷媒を封入し、冷却運転を行う。
冷媒には近年、環境保護のために、温暖化係数が低く、可燃性冷媒であるR600aを用いる。
ここで、真空断熱材1、1a、1b、1cは、硬質ウレタンフォーム126とともに、断熱箱体の本体101を構成している。
ここで、真空断熱材1、1a、1b、1cは、外箱124にそれぞれ天面、背面、左側面、右側面の内側に接して貼り付けられている。また、真空断熱材1、1a、1b、1cは、内箱125の底面に接して貼り付けられている。
真空断熱材1、1a、1b、1cには、気体吸着デバイス137がそれぞれ内部に搭載されており、真空断熱材1、1a、1b、1cの気体吸着デバイスは、中心よりも庫外側(外箱側)に配置されている。
放熱パイプ143は、真空断熱材1、1a、1b、1cの外箱124側に設置されている。
また、冷蔵室102と製氷室104および上段冷凍室103とは第一の断熱仕切り部110で区画されている。
また、製氷室104と上段冷凍室103とは第二の断熱仕切り部111で区画されている。
また、製氷室104および上段冷凍室103と、下段冷凍室105とは第三の断熱仕切り部112で区画されている。
断熱箱体本体101の背面には冷却室123が設けられ、冷却室123内には、代表的なものとして、フィンアンドチューブ式の冷気を生成する冷却器107が断熱仕切壁である第二および第三の仕切り部111、112の後方領域を含めて下段冷凍室105の背面に上下方向に縦長に配置されている。また、冷却器107の材質は、アルミや銅が用いられる。
冷却器107の近傍(例えば上部空間)には、強制対流方式により冷蔵室102、製氷室104、上段冷凍室103、下段冷凍室105、野菜室106の各貯蔵室に冷却器107で生成した冷気を送風する冷気送風ファン116が配置され、冷却器107の下方空間には冷却時に冷却器107や冷気送風ファン116に付着する霜を除霜する除霜装置としてのガラス管製のラジアントヒータ136が設けられている。
除霜装置は特に指定するものではなく、ラジアントヒータの他に、冷却器107に熱伝導可能に密着したパイプヒータを用いても良い。
次に、断熱箱体101の冷却について説明する。
圧縮機117から吐出された高温高圧の冷媒は、最終的に機械室119に配置されたドライヤ(図示せず)まで到達する間、特に外箱124に設置される放熱パイプ143において、外箱124の外側の空気や庫内の硬質ウレタンフォーム126との熱交換により、冷却されて液化する。
次に、液化した冷媒はキャピラリーチューブ118で減圧されて、冷却器107に流入し冷却器107周辺の庫内空気と熱交換する。熱交換された冷気は、近傍の冷気送風ファン116により庫内に冷気が送風され庫内を冷却する。
この後、冷媒は加熱され、ガス化して圧縮器117に戻る。庫内が冷却されて冷凍室センサ(図示せず)の温度が停止温度以下になった場合に、圧縮機117の運転が停止する。
冷気送風ファン116は、内箱125に直接配置されることもあるが、発泡後に組み立てられる第二の仕切り部111に配置し、部品のブロック加工を行うことで製造コストの低減を図ることもできる。
次に、本実施の形態で使用した真空断熱材1、1a、1b、1cについて説明する。
真空断熱材1、1a、1b、1cは、内部に芯材2を有しており、芯材2はグラスウールなどの無機繊維集合体を加熱乾燥後、蒸着層外被材と金属箔層外被材を貼り合わせた外被材3中に挿入し、内部を真空引きして開口部を封止することにより形成されている。真空引きにより、外被材3は芯材2に圧着されて伸びるので、芯材2のコーナー部に稜線7が発生する。芯材2のコーナー部を多角形にすると、各頂点に稜線7を分散させることができるので、稜線7を短くすることが可能である。真空断熱材1、1a、1b、1cを断熱箱101に組み込む前に、間に芯材2を挟まない外被材3のみからなるヒレ部を、芯材2の縦、横の長辺の縁部に沿って直角に芯材2側に折り曲げて外被材芯材部にテープなどで固定して、四隅に外被材3のみのコーナー部9を有している。
蒸着層外被材は、アルミ蒸着外被材をナイロン外被材と高密度ポリエチレン外被材とで挟み込んだ複合プラスチック外被材である。また、金属箔層外被材は、アルミ箔をナイロン外被材と高密度ポリエチレン外被材とで挟み込んだ複合プラスチック外被材である。
また、蒸着層外被材と金属箔層外被材とのシール面は蒸着層外被材側を一平面状とし、金属箔層外被材側の面を立体的に構成している。そして、蒸着層外被材側を外箱124もしくは内箱125に接して配置している。
以上のように構成された断熱箱体101について、以下その動作、作用について説明する。
近年では、省エネとして環境への取り組みの中で、硬質ウレタンフォーム126と比較して、数倍から10倍程度の断熱性能を有する真空断熱材1、1a、1b、1cを適切な範囲内で最大限に利用することにより、断熱性能や強度を向上させている断熱箱体101も発売されている。
その中で、図3、図4、図5に示すように、本実施の形態では、芯材2を外被材3で内包して減圧密封した真空断熱材1、1a、1b、1cは、芯材2の四隅のコーナー部を曲線である円弧状の切抜き部8で形成している。
これにより、芯材2の四隅のコーナー部に切抜き部8を有しているので、減圧によって発生する外被材3の稜線(図示しない)は、円弧状の切抜き部8の円周上で分散される。
また、円弧状の切抜き部8の切抜き部端部8aは、芯材2の縦、および横の端面の延長線上の縁部より、内側に向いている。言い換えると、内側に向いて欠けている(凹部を形成している)ので、切抜き部8の切抜き部端部8aに発生する稜線7が、縦、横の長辺の縁部より外側に発生することがない。
すなわち、減圧によって外被材3の端部に発生する皺のうち、芯材が発生しない箇所における皺の大部分を切り欠き8内に集めることができ、図6(b)のように芯材が入って
いない部分の外被材のサイドヒレ折り曲げ部分やボトムヒレ折り曲げ部分に皺が発生しないことで、皺の部分を折り曲げることによる皺部分の損傷による真空度の低下を防止することができる。
また、芯材が入っている箇所においても、曲線形状で切抜き部8を形成しているので、一箇所に大きな皺が発生することを防ぎ、分散して小さな皺とすることができるので、皺の発生を抑制することができ、破袋を防止することができる。
また、切抜き部端部8aの先端は、角状8bで、先端厚み寸法Pは、コア部平均厚みQ寸法より薄肉になっているので、角状8bの先端から伸びる稜線7は小さくなり、円弧状の切抜き部8の内に収まる。また、間に芯材2を挟まない稜線のない外被材3のみからなるヒレ部を、芯材2の縦、横の長辺の縁部に沿って直角に芯材2側に折り曲げて外被材3を芯材2にテープなどで固定して、四隅に芯材2及び稜線7のない外被材3のみのコーナー部を有している。
本実施の形態においては、コア部平均厚みQが8mmであるのに対して、R1が13.0mm、R2が32.5mmとして、R2がR1の2倍以上にした。
なお、コーナー部の切抜き部の形状は、本実施の形態では、円弧状としたが、曲線からなる楕円形状や、多角形で切抜き部端部8aが切抜き部奥部8cよりも真空断熱材の中心側に位置することで、切抜き部8内に皺を意図的に作れるものであれば良い。
また、コーナー部の切抜き部の寸法は、切抜き部奥部8cからヒレ折り重なり端部10aまでの距離Xは、芯材の厚みQの2倍以上、望ましくは、3倍以上とすることで、折り重なり部分に皺ができるのを確実に抑制することが可能となる。
また、図5に示すように、先端は角状で、厚み寸法は、コア部平均厚み寸法より薄肉になっているように形成する場合、円弧状では、図6(c)のように切抜き部8の半径R1に対して、薄肉部の半径R2を、2倍以上少なくとも1.5倍以上有するように形成することが望ましく、これによって、切抜き部端部8aの形状が、芯材の外形から緩やかにカーブさせることで、カーブが大きいことによる切抜き部端部8a外側部に皺が形成することを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態では、ヒレ折りが二重に重なるコーナー部でも、稜線が発生しない為、稜線に発生する皺部分を折り返すことで、そこに応力が集中し破袋することを防ぐことができ、高断熱性能、高品質の真空断熱材を提供できる。
以上のように、本発明にかかる真空断熱材は、ヒレ折りした場合、ヒレ折りが二重に重なるコーナー部でも、稜線がないため、ヒレ折り部のストレスを受けることがなく、破袋しにくく高品質となる。また、四隅に芯材及び稜線のない外被材のみのコーナー部を有しているので、コーナー部をぶつけても外被材が干渉材となり衝撃が緩和され、外被材に穴があきにくい、作業性が良く、歩留まりの良い真空断熱材を提供できる。
なお、切抜き部は、四隅のコーナー部全てに有するものが望ましいが、四隅の内、少なくとも、一箇所にあればよい。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図7(a)は、本発明の実施の形態2における真空断熱材の正面図、(b)は同真空断
熱材の側面図、図8は、本発明の実施の形態2における真空断熱材のコーナー部ヒレ折り前の部分拡大図、図9(a)は、本発明の実施の形態2におけるコーナー部ヒレ折り前の部分拡大図、(b)は、同ヒレ折り後の部分拡大図である。
本実施の形態では、主に、芯材の角部であるコーナー部が、実施の形態1と異なるので、異なる点を中心に説明する。
本実施の形態で使用した真空断熱材1、1a、1b、1cについて説明する。
真空断熱材1、1a、1b、1cは、内部に芯材2を有しており、芯材2は、グラスウールなどの無機繊維集合体を加熱乾燥後、蒸着層フィルムと金属箔層フィルムを貼り合わせた外被材3中に挿入し、内部を真空引きして開口部を封止することにより形成されている。
真空引きにより外被材3は芯材2に圧着されて伸びるので、芯材のコーナー部に稜線7が発生する。芯材2のコーナー部を多角形28にすると、多角形の各頂点に稜線7を分散させることができるので、稜線7を短くすることが可能である。
真空断熱材1、1a、1b、1cを断熱箱101に組み込む前に、間に芯材2を挟まない外被材3のみからなるヒレ部を芯材2の縦、横の長辺の縁部に沿って直角に芯材2側に折り曲げて、外被材芯材部にテープなどで固定して四隅に外被材3のみのコーナー部9を有している。
蒸着層フィルムは、アルミ蒸着フィルムをナイロンフィルムと高密度ポリエチレンフィルムとで挟み込んだ複合プラスチックフィルムである。また、金属箔層フィルムは、アルミ箔をナイロンフィルムと高密度ポリエチレンフィルムとで挟み込んだ複合プラスチックフィルムである。
また、蒸着層フィルムと金属箔層フィルムとのシール面は蒸着層フィルム側を一平面状とし、金属箔層フィルム側の面を立体的に構成している。そして、蒸着層フィルム側を外箱124もしくは内箱125に接して配置している。
以上のように構成された断熱箱体101について、以下その動作、作用について説明する。
近年では、省エネとして環境への取り組みの中で、硬質ウレタンフォーム126と比較して、数倍から10倍程度の断熱性能を有する真空断熱材1、1a、1b、1cを適切な範囲内で最大限に利用することにより、断熱性能や強度を向上させている断熱箱体101も発売されている。
その中で、図3、図4、図5に示すように本実施の形態では、芯材2を外被材3で内包して減圧密封した真空断熱材1、1a、1b、1cは、コーナー部を多角形28にカットした芯材2を、外被材3で内包して減圧密封している。
これにより、芯材2のコーナー部が多角形28で、頂点数が増えるので、減圧によって各頂点に発生する外被材3の稜線7は、分散され短くなるので、稜線7にかるストレスが分散し軽減できる。
また、コーナー部をぶつけても衝撃が緩和され、フィルムに穴があきにくい高断熱性能、高品質の真空断熱材1、1a、1b、1cが提供できる。また、間に芯材2を挟まない
外被材3のみからなるヒレ部を、芯材2の縦、横の長辺の縁部に沿って略直角に芯材2側に折り曲げて外被材芯材部にテープなどで固定して、四隅に芯材2のない外被材3のみのコーナー部9を有している。これにより、多角形28の頂点部に分散された短い稜線7は、ヒレ折りの折り返し部に影響しない長さになるので、ヒレ折りが二重に重なるコーナー部でも、稜線7が二度にわたって折り返されることはなく、ヒレ折り部のストレスを軽減できる。
また、ヒレ折り後のコーナー部は、芯材2のない外被材3のみのコーナー部9になるので、コーナー部をぶつけても、外被材3が干渉材となり衝撃が緩和されるので、フィルムに穴があきにくい作業性の良い、低コストで、高断熱性能、高品質の真空断熱材が提供できる。
以上のように、本発明にかかる真空断熱材は、高断熱性能、高品質な、断熱箱体、例えば、家庭用冷蔵庫、業務用冷蔵庫、自動販売機、及び、住宅用断熱壁などに利用ができる。
1 真空断熱材
2 芯材
3 外被材
7 稜線
8 切抜き部
8a 切抜き部端部
8b 角状
28 多角形(切抜き部)

Claims (4)

  1. 少なくとも繊維材料を含む芯材と、前記芯材を真空封止するガスバリア性を有する外被材とを備え、
    前記芯材の角部であるコーナー部に円弧状にした切抜き部を有するとともに、
    前記切抜き部端部の先端は、角状で、厚み寸法はコア部平均厚み寸法より薄肉である薄肉部を有し、
    前記薄肉部の半径R2を、前記切抜き部の半径R1に対して、少なくとも1.5倍以上とした真空断熱材。
  2. 前記切抜き部のコーナー部側の端部である切抜き部端部は、前記芯材の縦および横の端面の延長線上の縁部より内側に向いている請求項に記載の真空断熱材。
  3. 断熱壁を形成する2つの面材を有し、前記2つの面材の間に請求項1または2に記載の真空断熱材を有した断熱壁。
  4. 前記切抜き部を四隅のコーナー部全てに有した請求項1からのいずれか一項に記載の真空断熱材を有した断熱箱体。
JP2013194912A 2013-02-07 2013-09-20 真空断熱材、並びにこれを有した断熱壁、及び断熱箱体 Expired - Fee Related JP6349542B2 (ja)

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