JP6347698B2 - 光音響探触子及び光音響画像化装置 - Google Patents

光音響探触子及び光音響画像化装置 Download PDF

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Description

本発明は、光音響画像化装置に関し、特に、光照射により被検体内で発生する音響波を検出する光音響探触子を備えた光音響画像化装置に関する。
従来、被検体(例えば、生体)の断層画像を侵襲なく取得する技術として、超音波の送受信を利用した超音波イメージングが知られている。更に、従来、被検体に光を照射することにより生体内部で発生する光音響波(超音波)を利用した光音響イメージングも開発されている。
前記光音響イメージングでは、光が前記被検体の内部に照射する必要があるため、光エネルギが大きく指向性が高いレーザ光等を用いるものが多い。例えば、特許文献1のようにレーザ光は光ファイバを介して探触子に設けられた導光部に入射させている。そして、前記導光部から前記被検体の内部にレーザ光を照射し、レーザ光によって前記被検体内部の断熱膨張によって発生する弾性波(光音響波)を検出する。前記導光部は、前記光音響波を検出する音響波検出部と隣り合うように配置されており、前記導光部を光軸が前記音響波検出部の中心軸に向くように傾けることで、前記被検体内部の前記探触子の直下の部分を光束で照射するようになっている。
近年、LED等の発光素子でも光エネルギが大きいものが登場しており、前記探触子の光源として、レーザ光源の代わりに前記発光素子を用いたものも提案されている。前記発光素子は、レーザ光に比べると光エネルギが小さい。そのため、前記発光素子を光源として用いる場合、多くの発光素子を用いることで、光エネルギを増加させている。
また、前記発光素子は、レーザ光に比べると光エネルギが小さいので、前記音響波検出部の近傍で前記被検体と隣り合うように配置することで、光エネルギを有効に活用できるような構成となっている。このような構成とすることで、特許文献1のように光ファイバ、導光部を使用しないので、探触子を小型化することが可能である。
前記発光素子を用いる場合も特許文献1と同様に、光軸が前記音響検出部の中心軸に向かうように前記発光素子が配置することが好ましい。
特開2013−233238号公報
しかしながら、前記発光素子を傾斜させて配置すると、前記発光素子の発光面と前記被検体との間に空気の層が形成され、光エネルギが減衰してしまう。光エネルギが小さい発光素子の場合、光エネルギが大きなレーザ光では影響が少なかった空気層の光エネルギの減衰が大きく影響し、正確な光音響画像化が困難になってしまう場合がある。
そこで、本発明は、消費電力を低く抑え、外形を小さくすることで操作性を向上させるとともに、正確な光音響波を検出できる光音響探触子を提供することを目的とする。
また、本発明は正確な光音響画像を作成できる光音響画像化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、被検体に対し光を照射する光源部と、前記光源部と隣接して配置されるとともに前記光源部からの光が前記被検体内部で吸収されたとき発生する音響波を検出する音響波検出部とを有し、前記光源部は複数個の発光素子と、透光性を有するとともに前記発光素子から出射された光を前記被検体に導く導光部とを有している光音響探触子であって、前記導光体は、前記複数の発光素子の光軸が前記音響波検出部の中心軸に向かって傾くように保持する光源保持部と、前記被検体と接触する面を含む接触部と、前記発光素子から出射された光及び前記接触部で反射した光を前記被検体に向けて反射する反射部とを備えている。
この構成によると、前記発光素子から出射された光を効率よく被検体に照射することができる。これにより、従来、光源として用いられてきたレーザよりも消費電力が少なく小型化が容易なLED等の発光素子を用いても、高精度な光音響イメージングを行うことが可能である。
上記構成において、前記反射部は前記音響波検出部に近接して設けられており、前記反射部は前記接触部に対して凸型に湾曲する曲面部を含む形状であってもよい。この構成によると、光源部内部の光を無駄なく確実に被検体に照射することができ、消費電力を低減することが可能である。
上記構成において、前記曲面部の断面形状が円弧であってもよい。
上記構成において、前記音響波検出部は、前記光音響波を検出する複数個の検出素子を配列した構成を有しており、前記発光素子は前記検出素子の配列方向と同じ方向に並べて配列されており、前記発光素子の配列方向の両端部分で光を反射するように設けられた仕切部を備えていてもよい。
前記仕切部は、前記導光体内部に設けられた空隙であり、前記空隙内部に前記発光素子からの光を反射する部材が設けられていてもよい。
前記複数個の発光素子は、所定の配列で基板に実装されており、前記光源保持部は前記発光素子の光出射面が前記光源保持部に向くように前記基板を保持するようにしてもよい。
上記構成において、前記反射部の前記発光素子から出射され最も広がる光が最初に照射される部分の前記接触部に対する傾斜角の角度をaとし、前記発光素子の光軸と前記接触部の前記被検体と接触する面の法線との角度をbとし、前記発光素子の配光角をcとしたとき、
b+c/2<90°のとき
a=120°−(b+c/2)
又は
b+c/2≧90°のとき
a=160°−(b+c/2)
(ただし、0<b≦40°、60°≦c≦160°とする。)
を満たす前記導光体を挙げることができる。
上記構成において、被検体の屈折率をn1とし、導光体の屈折率をn2としたとき、
Sin-1(n1/n2)≧60°
を満たす導光体の材料であってもよい。
上記構成において、前記発光素子が発光ダイオード素子、半導体レーザ素子又は有機発光ダイオード素子のうち少なくとも一つを含む構成であってもよい。
上述の光音響探触子を備えた装置として、前記光音響探触子からの情報に基づいて前記被検体の内部の状態を画像化する光音響画像化装置を挙げることができる。
本発明によると、消費電力が低く外形を小さくすることで操作性を向上するとともに、正確な光音響波を検出できる光音響探触子を提供することができる。
また、本発明によると、正確な光音響画像を作成できる光音響画像化装置を提供することができる。
本発明にかかる光音響画像化装置の一例の概略外観図である。 図1に示す光音響画像化装置のブロック図である。 本発明にかかる光音響探触子の概略斜視図である。 本発明にかかる光音響探触子に備えられる光源部の分解斜視図である。 LED素子を備えた光源基板の概略図である。 光源部に備えられる光源カバーボトムの斜視図である。 図6に示す光源カバーボトムの底面図である。 図7に示す光源カバーボトムのVIII−VIII線で切断した断面図である。 図7に示す光源カバーボトムをIX−IX線で切断した断面図である。 本発明にかかる光源部に用いられる光源カバーボトム内での光路を示す図である。 本発明にかかる光音響探触子の他の例の底面図である。 図11に示す光源カバーボトムの仕切部を拡大した断面図である。
本発明にかかる光音響画像化装置について図面を参照して説明する。
図1は本発明にかかる光音響画像化装置の一例の概略外観図であり、図2は図1に示す光音響画像化装置のブロック図である。
本発明にかかる光音響画像化装置Aは、被検体Bdの内部での減衰が小さい、波長の光(例えば、生体の場合、約650nm〜約1100nm)を照射し、内部の組織が光エネルギを吸収して熱膨張したことによる弾性波(超音波)を検出して断層画像を取得する。
図1及び図2に示すように、光音響画像化装置Aは、光を生体である被検体Bdに照射すると共に被検体Bd内で発生した光音響波を検出する光音響探触子10と、光音響波の検出信号に基づいて光音響画像を生成する画像生成部20を備えている。また、光音響探触子10は、超音波を被検体Bdに送信すると共に反射波である超音波を検出することも行い、画像生成部20は、超音波の検出信号に基づいて超音波画像を生成もする。更に、光音響画像化装置Aは、画像生成部20により生成された画像信号に基づき画像を表示する画像表示部30も備えている。
光音響探触子10は、駆動電源部11と、駆動電源部11から電力の供給を受け光(赤外光:波長約850nm)を出射する光源部13と、光源部13に備えられる発光素子を制御するLED駆動回路12とを備えている。
ここで、光音響探触子10の詳細について新たな図面を参照して説明する。図3は光音響探触子の概略斜視図である。以下の説明では、図3に示すように、音響波検出部14の音響電気変換素子141の配列方向をX方向、配列方向と直交する方向をY方向及び紙面上下方向をZ方向とする。
図3に示すように、光音響探触子10は、音響波検出部14と、音響波検出部14と近接配置された光源部13とを備えている。光音響探触子10は、図3のZ方向の下側を被検体Bdに接触させて、光源部13から被検体Bdに光を照射又は音響波検出部14から超音波を照射し、被検体Bd内部からの音響波を検出する。
音響波検出部14は、超音波を送出又は検出する音響電気変換素子141をX方向に配列した構成を有している。なお、音響波検出部14は、従来の超音波断層診断装置に用いられる超音波プローブと同じ構成を有しているため詳細な説明は省略する。
図3に示すように、光音響探触子10は光源部13を2個備えている。2個の光源部13は音響電気変換素子141の配列方向(すなわち、X方向)に伸びる長尺部材である。さらに、2個の光源部13は音響波検出部14をY方向の両側から挟むように配置されている。光源部13は、被検体Bdに対して、面内の輝度を均斉化した面状光を照射する。これにより、音響波検出部14のZ軸方向の下部に均一又は略均一な光を照射することができるようになっている。
光源部13から出射された光は、被検体Bd内へ散乱しながら入射され、被検体Bd内の光吸収体(生体組織)により吸収される。光吸収体が光を吸収すると、断熱膨張により弾性波である光音響波(超音波)が発生する。発生した光音響波は、被検体Bd内を伝播し、音響電気変換素子141により電圧信号に変換する。また、音響検出部14の音響電気変換素子141は超音波を発生して被検体Bd内へ超音波を送り、被検体Bd内で反射された超音波を受信して電圧信号を生成することも可能である。つまり、本実施形態の光音響画像化装置Aは、光音響イメージングに加えて、超音波イメージングも可能となっている。
光音響画像化装置Aで利用している音響波(超音波)は、空気の層を伝播するときに大きく減衰する。そのため、光音響画像化装置Aでは、音響波検出部14と被検体Bdとの間の音響インピーダンスを整合する音響整合流体(ジェル)を利用する場合もある。なお、このジェルを塗布することで、音響波の検出特性を向上させることができるとともに、光源部13のLED素子131を冷却することが可能である。
次に画像生成部20について説明する。図2に示すように、画像生成部20は、受信回路21、A/Dコンバータ22、受信メモリ23、データ処理部24、光音響画像再構成部25、検波・対数コンバータ26、光音響画像構築部27、超音波画像再構成部28、検波・対数コンバータ29、超音波画像構築部210、画像合成部211、制御部212、及び送信制御回路213を備えている。
受信回路21は、複数の音響電気変換素子141から一部の音響電気変換素子141を選択し、選択された音響電気変換素子141についての電圧信号(検出信号)を増幅させる処理を行う。
光音響イメージングの場合は、例えば、複数の音響電気変換素子141をX方向に隣接する2つの領域に分割し、1回目の光照射のときはそのうち1つの領域を選択し、2回目の光照射のときに残りの1つの領域を選択する。また、超音波イメージングの場合は、例えば、複数の音響電気変換素子141のうち一部の隣接する音響電気変換素子141から成るグループを切替えながら超音波を発生させ(所謂リニア電子スキャン)、受信回路21でも上記グループを切替えながら選択する。
A/Dコンバータ22は、受信回路21からの増幅後の検出信号をデジタル信号に変換する。受信メモリ23は、A/Dコンバータ22からのデジタル信号を保存する。データ処理部24は、受信メモリ23に保存された信号を光音響画像再構成部25または超音波画像再構成部28へ振り分ける機能を有する。
光音響画像再構成部25は、光音響波の検出信号に基づき位相整合加算処理を行い、光音響波のデータを再構成する。検波・対数コンバータ26は、再構成された光音響波のデータについて対数圧縮処理、及び包絡線検波処理を行う。そして、光音響画像構築部27は、検波・対数コンバータ26による処理後のデータを画素毎の輝度値データに変換する。
一方、超音波画像再構成部28は、超音波の検出信号に基づき位相整合加算処理を行い、超音波のデータを再構成する。検波・対数コンバータ29は、再構成された超音波のデータについて対数圧縮処理、及び包絡線検波処理を行う。そして、超音波画像構築部210は、検波・対数コンバータ29による処理後のデータを画素毎の輝度値データに変換する。
画像合成部211は、上記光音響画像データと上記超音波画像データを合成し、合成画像データを生成する。ここで画像合成については、超音波画像に対して光音響画像を重畳させてもよいし、光音響画像と超音波画像を並列に並べてもよい。画像表示部30は、画像合成部211により生成された合成画像データに基づいて画像を表示する。
なお、画像合成部211は、光音響画像データまたは超音波画像データのいずれかをそのまま画像表示部30へ出力してもよい。
また、制御部212は、LED駆動回路12に波長制御信号を送信し、波長制御信号を受信したLED駆動回路12は、制御部212から光トリガー信号が光源駆動回路102に送信されると、LED駆動回路12は、LED素子131に駆動信号を送信する。
また、送信制御回路213は、制御部212からの指示により、音響電気変換素子141に駆動信号を送信し、超音波を発生させる。なお、制御部212は、他にも受信回路21等を制御する。
(第1実施形態)
次に本発明にかかる光音響探触子10の要部である光源部13の詳細について図面を参照して説明する。図4は本発明にかかる光音響探触子に備えられる光源部の分解斜視図であり、図5はLED素子を備えた光源基板の概略図である。また、図6は光源部に備えられる光源カバーボトムの斜視図であり、図7は図6に示す光源カバーボトムの底面図である。図8は図7に示す光源カバーボトムのVIII−VIII線で切断した断面図であり、図9は図7に示す光源カバーボトムをIX−IX線で切断した断面図である。なお、図8及び図9は断面図であるが、断面を示すハッチングを省略している。
光音響探触子10は、2個の光源部13を備えているが、これらは実質上同じ構成を有しているものであるため、一方を代表して例示し説明を行う。
図4に示すように、光源部13は、光源基板130、光源カバーボトム15(導光体)及び光源カバートップ16を含んでいる。光源カバーボトム15は上面が開口しており、光源カバーボトム15の開口を長方形板状の光源カバートップ16で塞ぐように構成されている。そして、光源カバーボトム15と光源カバートップ16が光源部13の外装を構成する。
光源基板130は、表面に配線パターンが形成された配線基板である。図5に示すように、光源基板130の表面には発光素子であるLED素子131が縦横等間隔となるように2次元配列で実装されている。また、LED素子131は千鳥配置でも良い。光源基板130はLED駆動回路12に接続されており、LED駆動回路12からの駆動信号を受信し、駆動信号に基づいてLED素子131はパルス光を出射する。光源部13では光源基板130にLED素子131を2次元配列で実装することで、一定光束の面状光を出射する。なお、LED素子131は、生体の内部に浸透しやすい波長(ここでは、約850nm)の光を照射する素子である。
光源カバーボトム15は、基板支持部151(基板保持部)と、凹部152と、入光面153と、反射部154(曲面部)とを備えている。また、光源カバーボトム15は、光音響探触子10で断層画像情報を検出するとき、被検体Bdと接触する接触部150を備えている。光源カバーボトム15は、LED素子131が実装されている光源基板130を保持する保持部材であるとともに、LED素子131から出射された光を被検体Bdに導く導光部材でもある。そのため、LED素子131から出射される光を透過する透光性材料で形成された導光部155を備えている(図8等参照)。なお、導光部155を構成する透光性材料としては、例えば、アクリル、ポリカーボネイト等を挙げることができるが、これに限定されない。また、光源カバーボトム15全体が透光性材料で形成されていてもよい。
基板支持部151は光源基板130の長手方向両端部を支持する一対の支持面を有している。基板支持部151は、上面に光源基板130を配置したとき、LED光源131の光軸が反射部154側、すなわち、光音響検出部14側に傾くように形成されている。
凹部152は一対の基板支持部151の間に形成されており、光源基板130をLED素子131が光源カバーボトム15と対向するように配置したとき、LED素子131が収納される。そして、入光面153は凹部152の底面に形成されており、LED素子131の発光面(不図示)が対向するように配置されている。さらに詳しく説明すると、一対の基板支持部151の上面に光源基板130を配置したとき、入光面153はLED素子131の光軸が直交するように形成されている。そして、LED素子131の出光面が入光面153と接触する或いは近接して配置されており、LED素子131の光を効率よく入光面に入射させることができるようになっている。
また、入光面153の長手方向の範囲は、音響波検出部14の音響電気変換素子141が配列されている範囲と一致する又は略一致するように形成されている。これにより、被検体Bdの音響電気変換素子141が配列されている範囲の真下の部分に、正確に、光源部13からの光を照射するため、正確な断層画像情報を取得することが可能である。
光源カバーボトム15において、入光面153から入光した光は導光部155内を通過し、接触部150から被検体Bdに照射される。LED素子131から入光面153に効率よく光を入射させるため、入光面153には、反射を抑制するAR(Anti−Reflection)コートが施されている。なお、LED素子131から入光面153に効率よく光を入射させることができる場合、ARコートは省略してもよい。また、入光面153には、入射光を拡散させたり、平行光に偏光したりする光学素子が配置されていてもよい。
反射部154は、音響波検出部14の被検体Bdと接触する部分と近接して配置される。そのため、反射部154は一定の曲率を有する円筒形状を周方向に切断した曲面形状を有しており、先端部分が音響波検出部14の音響電気変換素子141に近接するような形状となっている。つまり、図9に示すように、反射部154は導光部155側に凸面となるような曲面形状を有している。
導光部155は、空気や被検体Bdよりも高い屈折率を有しているため、導光部155内部から外面に光が照射されるとき、その入射角が臨界角度以上であると、入射した光が全反射する。そして、LED素子131は、点光源であるため一定の角度(配光角とする)の広がりで拡散する光を照射する。入光面153から導光部155の内部に入射した光も、同様に拡散している。発光基板130をLED素子131の光軸が反射部154側に向けて傾けられているため、反射部154と反対側に広がる光で、接触部150に直接入射する光は、臨界角度よりも小さい入射角となる場合が多く、効率よく被検体Bdに照射される。
入光面153から入射した光又は接触部150で全反射した光が反射部154に入射した場合、反射部154から外部に出射してしまう場合があり、LED素子130の出力を無駄にしてしまう。そこで、光源部13において、反射部154の外面にアルミニウムや金等の反射率の高い材料(金属)の反射膜が形成されている。これにより、反射部154に入射た光は入射角にかかわらず全て又は略全て導光部155に向かって反射される。そして、反射部154が、導光部155に向かって凸形になっていることで、反射部154に入射した光は接触部150に向かって反射される。これにより、LED素子131から出射された光を被検体Bdに効率よく照射することができ、光の照射効率を高めることができる。なお、入射面153、反射部154の形状の詳細については後述する。
また、光源カバーボトム15において、導光部155の長手方向の範囲は入光面153が形成されている範囲である。そして、入光面153から入射した光は、光源カバーボトム15の長手方向(X方向)にも拡散する。音響波検出部14は、音響電気変換素子141が配列されている部分の真下からの音響波を検出することが好ましい。しかしながら、光源部13から長手方向に拡散した光が照射されると、音響電気変換素子141からずれた位置からの音響波が入射してしまう恐れがある。そのため、LED素子131から出射された光のうち、導光部155の長手方向(X方向)の端部には、光を反射する仕切部17が設けられている。
図7、図9に示すように、仕切部17は、光源カバーボトム15の内部に反射率が高い材料で形成された部材を埋め込んだ構成を有している。このような、仕切部17を備えていることで、被検体Bdの音響波検出部14の音響電気変換素子141が配列された範囲の下部の外側に光が照射されるのを抑制することができる。なお、LED素子131自体が光源カバーボトム15の長手方向に光が拡散しないような構成の場合、仕切部17を省略してもよい。
光源カバートップ16は、光源カバーボトム15の開口を塞ぐように取り付けられる。光源カバートップ16には、LED駆動回路12から光源基板130に実装されたLED素子131に制御信号及び駆動電力を供給する配線4が貫通するようになっている。なお、光源カバートップ16は、光源カバーボトム15の開口を塞ぐように取り付けたとき、光源基板130をずれないように押えるようになっている。
次に、本発明にかかる光源部13の光源カバーボトム15の詳細な形状について説明する。図10は本発明にかかる光源部に用いられる光源カバーボトム内での光路を示す図である。
LED素子131から出射される光の最も外側に照射される光は、光源基板130を基板支持部151に配置したとき、最も反射部154に近いLED素子131から反射部154側に照射される光(ここでは、光Ph1とする)である。そして、反射部154の形状が光Ph1を接触面150に臨界角度以下の入射角で入射するように反射させる形状とすることで、LED素子131からの光を確実に接触面150から被検体Bdに照射することができる。
そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、反射面154の形状について以下のような条件が成り立つことを発見した。反射部154の光Ph1が照射される点での接線と接触面150との角度を角度a、入光面153の接触面150に対する傾斜角度を角度b、LED素子131の配光角度を角度cとしたとき、角度a、角度b及び角度cは次の式が成り立つ。
b+c/2<90°のとき
a=120°―(b+c/2)
又は、
b+c/2≧90°のとき
a=160°―(b+c/2)
ただし、0<b≦40°、60°≦c≦160°とする。
以上の条件を満たすように反射部154の形状を決定することで、反射部154で反射した光は接触面150への入射する角度を60度以下とすることができる。そして、次の式を満たすことで、反射部154で反射した光は接触面150で全反射せずに被検体内に照射することができる。
Sin-1(n1/n2)≧60°
n1は被検体の屈折率、n2は導光体の屈折率
導光部155内部に入射した光が全反射を繰り返して導光部155内部で減衰したり、被検体Bdと接触する接触面150以外から外部に出射してしまったりするのを抑制することができる。これにより、LED素子131から出射された光の利用効率を高め、エネルギ効率よく断層画像情報を検出することができる。
(第2実施形態)
本発明にかかる光音響探触子の他の例について図面を参照して説明する。図11は本発明にかかる光音響探触子の他の例の底面図であり、図12は図11に示す光源カバーボトムの仕切部を拡大した断面図である。なお、図12に示す光源カバーボトム13bは、仕切部158の構成が異なる、光源カバーボトム15bを備えている以外、光源カバーボトム13と同じ構成を有している。そのため、実質上同じ部分には同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。また、光源部13b以外の光音響探触子10の構成は第1実施形態と同じ構成であるため、詳細な説明は省略する。
図11、図12に示すように、光源カバーボトム15bは、接触面150に仕切部158が形成されている。仕切部158は、接触面150側に開口を有する凹部1581が設けられている。凹部1581の光源基板130側に接触面150と垂直な面を備えている。そして、この垂直な面には外側からアルミニウムや金等の反射率の高い材料(金属)の反射膜が形成されている。
このように、凹部1581を形成し、その外側の面に反射膜を形成する構成とすることで、製造が容易である。これ以外の特徴は、第1実施形態と同じである。
上記各実施形態において、発光素子としてLED素子を利用しているが、これに限定されるものではない。発光ダイオード素子、半導体レーザ素子又は有機発光ダイオード素子のように、小型で発光制御が容易な素子を広く採用することが可能である。また、複数のLED素子を発光基板に並べて実装しているものとしているが、これに限定されるものではなく、発光部の構成部材の一部に直接配置するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。また、上記各実施形態は適宜組み合わせて実施することも可能である。
A 光音響画像化装置
10 光音響探触子
11 駆動電源部
12 LED駆動回路
13 光源部
130 光源基板
131 LED素子(発光素子)
14 音響波検出部
15 光源カバーボトム
151 基板支持部(基板保持部)
152 凹部
153 入光面
154 反射部
155 導光部
16 光源カバートップ
20 画像生成部
21 受信回路
22 A/Dコンバータ
23 受信メモリ
24 データ処理部
25 光音響画像再構成部
26 検波・対数コンバータ
27 光音響画像構築部
28 超音波画像再構成部
29 検波・対数コンバータ
210 超音波画像構築部
211 画像合成部
212 制御部
213 送信制御回路
30 画像表示部
4 配線

Claims (12)

  1. 被検体に対し光を照射する光源部と、
    前記光源部と隣接して配置されるとともに前記光源部からの光が前記被検体内部で吸収されたとき発生する音響波を検出する音響波検出部とを有し、
    前記光源部は複数個の発光素子と、透光性を有するとともに前記発光素子から出射された光を前記被検体に導く導光体とを有しており、
    前記導光体は、前記複数の発光素子の光軸が前記音響波検出部の中心軸に向かって傾くように保持する光源保持部と、前記被検体と接触する面を含む接触部と、前記発光素子から出射された光及び前記接触部で反射した光を前記被検体に向けて反射する反射部とを備えている光音響探触子。
  2. 前記反射部は前記音響波検出部に近接して設けられており、前記反射部は前記接触部に対して凸型に湾曲する曲面部を含む形状である請求項1に記載の光音響探触子。
  3. 前記曲面部の断面形状が円弧である請求項2に記載の光音響探触子。
  4. 前記音響波検出部は、前記光音響波を検出する複数個の検出素子を配列した構成を有しており、
    前記発光素子は前記検出素子の配列方向と同じ方向に並べて配列されており、
    前記発光素子の配列方向の両端部分で光を反射するように設けられた仕切部を備えている請求項1から請求項3のいずれかに記載の光音響探触子。
  5. 前記仕切部は、前記導光体内部に設けられた空隙であり、
    前記空隙内部に前記発光素子からの光を反射する部材が設けられている請求項4に記載の光音響探触子。
  6. 前記複数個の発光素子は、所定の配列で基板に実装されており、
    前記光源保持部は前記発光素子の光出射面が前記光源保持部に向くように前記基板を保持する請求項1から請求項5のいずれかに記載の光音響探触子。
  7. 前記反射部の前記発光素子から出射され最も広がる光が最初に照射される部分の前記接触部に対する傾斜角の角度をaとし、前記発光素子の光軸と前記接触部の前記被検体と接触する面の法線との角度をbとし、前記発光素子の配光角をcとしたとき、
    b+c/2<90°のとき
    a=120°−(b+c/2)
    又は
    b+c/2≧90°のとき
    a=160°−(b+c/2)
    (ただし、0<b≦40°、60°≦c≦160°とする。)
    を満たすように前記導光体が形成されている請求項1から請求項6のいずれかに記載の光音響探触子。
  8. 前記導光体が、
    被検体の屈折率をn1とし、導光体の屈折率をn2としたとき、
    Sin-1(n1/n2)≧60°
    を満たす材料で形成されている請求項7に記載の光音響探触子。
  9. 前記発光素子が発光ダイオード素子を含む請求項1から請求項8のいずれかに記載の光音響探触子。
  10. 前記発光素子が半導体レーザ素子を含む請求項1から請求項8のいずれかに記載の光音響探触子。
  11. 前記発光素子が有機発光ダイオード素子を含む請求項1から請求項8のいずれかに記載の光音響探触子。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の光音響探触子を備え、
    前記光音響探触子からの情報に基づいて前記被検体の内部の状態を画像化する光音響画像化装置。
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