JP2016047210A - 光音響探触子及び光音響画像化装置 - Google Patents

光音響探触子及び光音響画像化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力を低減し、外形を小さくすることで操作性を向上するとともに、正確な光音響波を検出することで正確な光音響画像を作成する。【解決手段】光源部13と、被検体Bd内部の音響波を検出する音響波検出部14とを有し、光源部13は、発光素子130を配列した長尺形状の光源体130、132を複数個備えており、複数個の光源体130、132を被検体Bdから見て重なるように被検体Bdに対して間隔をあけて保持する光源保持部15を有し、光源保持部15は、各光源体130、132から出射された光をその光源体132よりも被検体Bdに近い光源体130を避けるように導く導光部153を備えている光音響探触子10。【選択図】図4

Description

本発明は、光音響画像化装置に関し、特に、光照射により被検体内で発生する音響波を検出する光音響探触子を備えた光音響画像化装置に関する。
従来、被検体(例えば、生体)の断層画像を侵襲なく取得する技術として、超音波の送受信を利用した超音波イメージングが知られている。更に、従来、被検体に光を照射することにより生体内部で発生する光音響波(超音波)を利用した光音響イメージングも開発されている。
例えば、特許文献1に記載の光音響画像化装置(光音響イメージング)では測定領域に光を照射する光源と、測定領域に超音波を送信するとともに前記測定領域からの弾性波を受信する超音波探触子と含む光音響探触子を備えている。そして、前記光音響探触子では、前記光源と前記超音波探触子とが隣接するように一体的に固定され、前記超音波探触子からの超音波が進行する方向に光を照射するように前記光源が配置されている。前記光源としてはレーザ光を出射するレーザ光源を利用している。
前記レーザ光は、光エネルギが大きいため、被検体である生体の深部に光を到達させることができ、生体の深部の断層画像を取得することができる。しかしながら、前記レーザ光は、指向性が高いため、前記レーザ光源を複数個並べた構成の場合、照射される光にむらができてしまう。また、前記レーザ光源は大型で光音響探触子が大きくなる。さらには、レーザ光源は発熱量が高いため、放熱のための構造も必要であり、構造も複雑になりやすい。
そこで、前記レーザ光源に替えてLED等の発光素子を光源として利用するものが研究されている。前記発光素子から出射される光の光エネルギは前記レーザ光源に比べて小さいため、前記発光素子を光源として用いる場合、複数個の前記発光素子を使用することで高い光エネルギの光を照射できる構成としている。
特開2008−49063号公報
複数個の発光素子を平面的に配列する場合、配列可能な発光素子の数は、設置面積(例えば、実装基板の面積)によって限られる。観察したい生体深度が深い場合、その生体深度まで光を到達させるのに必要な光エネルギを得るために多数の発光素子が必要になる。そのため、前記発光素子を配列する部分の面積が大きくなり、光音響探触子が大きくなるし、操作性も悪化する。また、前記発光素子を配列する部分の面積がある程度大きくなると、端に設置された発光素子の光は、光音響探触子の直下付近に届かず、光エネルギの増加にならず、エネルギの無駄となってしまう。
そこで、本発明は、消費電力を低減し、外形を小さくすることで操作性を向上するとともに、光を集光し、高い光エネルギの光を照射することで、正確な光音響波を検出できる光音響探触子を提供することを目的とする。
また、本発明は正確な光音響画像を作成できる光音響画像化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、被検体に対し光を照射する光源部と、前記光源部と隣接して配置されるとともに前記光源部からの光が前記被検体内部で吸収されたとき発生する音響波を検出する音響波検出部とを有し、前記光源部は、発光素子を配列した長尺形状の光源体を複数個備えており、前記複数個の光源体を前記被検体と接触する接触部から見て重なるように間隔をあけて保持する光源保持部とを有し、前記光源保持部は、前記各光源体から出射された光をその光源体よりも前記接触部に近い光源体の横を透過させ前記接触部に導く導光部を備えている。
この構成によると、光源体を上下に重ねて配置することで、光源部の前記接触部側から見た面積に対する発光素子の数を増やすことができる。これにより、従来、光源として用いられてきたレーザよりも消費電力が少なく小型化が容易なLED等の発光素子を用いても、高精度な光音響イメージングを行うことが可能である。
また、導光部を用いることで、音響波検出部に近接する部分にも光源体からの光を導光することも可能であり、被検体の表面に近い部分にも十分な光を照射することが可能である。
上記構成において、前記接触部が、最も被検体に近い光源体の光を受光し前記被検体に照射する第1領域と、前記導光部からの光を受光し前記被検体に照射する第2領域とを有していてもよい。
上記構成において、前記導光部は、入射する光を分岐させる分岐部を有し、前記導光部は、前記分岐された光が前記被検体の近くに配置されている光源体の短手方向の両端よりも外側を通るように形成された導光路を有していてもよい。
上記構成において、前記分岐部の頂点が、前記導光部に光を入射させる光源体の短手方向の中心よりも前記音響波検出部から遠くなるように形成されていてもよい。
上記構成において、前記導光路の前記導光部に光を入射させる光源体の光軸に対する傾斜角度が45度よりも小さく形成するものを挙げることができる。
上記構成において、前記導光部は内部を透過する光を反射する反射面を対向配置していてもよい。
上記構成において、前記反射面は内部を透過する光の内部への反射率を高める処理を施していてもよい。
上記構成において、前記対向配置している反射面の距離は前記被検体に近づくほど広がるように形成されていてもよい。
上記構成において、前記複数の光源体のうち少なくとも一方が、前記発光素子の光軸を前記音響波検出部に向けて傾けられて保持されていてもよい。
上記構成において、前記音響波検出部を挟むように配置された複数個の前記光源部を備えていてもよい。
上記構成において、前記発光素子が発光ダイオード素子、半導体レーザ素子又は有機発光ダイオード素子のいずれかを含む構成であってもよい。
上述した、光音響探触子を備えた装置として、前記光音響探触子からの情報に基づいて前記被検体の内部の状態を画像化する光音響画像化装置を挙げることができる。
本発明によると、消費電力を低減し、外形を小さくすることで操作性を向上するとともに、光を集光し、高い光エネルギの光を照射することで、正確な光音響波を検出できる光音響探触子を提供することができる。
また、本発明によると、正確な光音響画像を作成できる光音響画像化装置を提供することができる。
本発明にかかる光音響画像化装置の一例の概略外観図である。 図1に示す光音響画像化装置のブロック図である。 本発明にかかる光音響探触子の概略斜視図である。 本発明にかかる光音響探触子に備えられる光源部の分解斜視図である。 LED素子を備えた光源基板の概略図である。 光源部に備えられる光源保持部の斜視図である。 図6に示す光源保持部の長手方向と直交する面で切断した断面図である。 本発明にかかる光音響探触子の他の例に用いられる光源保持部の断面図である。 本発明にかかる光音響探触子のさらに他の例に用いられる光源保持部の断面図である。 本発明にかかる光音響探触子のさらに他の例に用いられる光源保持部の断面図である。 本発明にかかる光音響探触子のさらに他の例に用いられる光源保持部の断面図である。
本発明にかかる光音響画像化装置について図面を参照して説明する。
図1は本発明にかかる光音響画像化装置の一例の概略外観図であり、図2は図1に示す光音響画像化装置のブロック図である。
本発明にかかる光音響画像化装置Aは、被検体Bdの内部での減衰が小さい、波長の光(例えば、生体の場合、約650nm〜約1100nm)を照射し、内部の組織が光エネルギを吸収して熱膨張したことによる弾性波(超音波)を検出して断層画像を取得する。
図1及び図2に示すように、光音響画像化装置Aは、光を生体である被検体Bdに照射すると共に被検体Bd内で発生した光音響波を検出する光音響探触子10と、光音響波の検出信号に基づいて光音響画像を生成する画像生成部20を備えている。また、光音響探触子10は、超音波を被検体Bdに送信すると共に反射波である超音波を検出することも行い、画像生成部20は、超音波の検出信号に基づいて超音波画像を生成もする。更に、光音響画像化装置Aは、画像生成部20により生成された画像信号に基づき画像を表示する画像表示部30も備えている。
光音響探触子10は、駆動電源部11と、駆動電源部11から電力の供給を受け光(赤外光:波長約850nm)を出射する光源部13と、光源部13に備えられる発光素子を制御するLED駆動回路12とを備えている。
ここで、光音響探触子10の詳細について新たな図面を参照して説明する。図3は光音響探触子の概略斜視図である。以下の説明では、図3に示すように、音響波検出部14の音響電気変換素子141の配列方向をX方向、配列方向と直交する方向をY方向及び紙面上下方向をZ方向とする。
図3に示すように、光音響探触子10は、音響波検出部14と、音響波検出部14と近接配置された光源部13とを備えている。光音響探触子10は、図3のZ方向の下側を被検体Bdに接触させて、光源部13から被検体Bdに光を照射又は音響波検出部14から超音波を照射し、被検体Bd内部からの音響波を検出する。
音響波検出部14は、超音波を送出又は検出する音響電気変換素子141をX方向に配列した構成を有している。なお、音響波検出部14は、従来の超音波断層診断装置に用いられる超音波プローブと同じ構成を有しているため詳細な説明は省略する。
図3に示すように、光音響探触子10は光源部13を2個備えている。2個の光源部13は音響電気変換素子141の配列方向(すなわち、X方向)に伸びる長尺部材である。さらに、2個の光源部13は音響波検出部14をY方向の両側から挟むように配置されている。光源部13は、被検体Bdに対して、面内の輝度を均斉化した面状光を照射する。これにより、音響波検出部14のZ軸方向の下部に均一又は略均一な光を照射することができるようになっている。
光源部13から出射された光は、被検体Bd内へ散乱しながら入射され、被検体Bd内の光吸収体(生体組織)により吸収される。光吸収体が光を吸収すると、断熱膨張により弾性波である光音響波(超音波)が発生する。発生した光音響波は、被検体Bd内を伝播し、音響電気変換素子141により電圧信号に変換する。また、音響検出部14の音響電気変換素子141は超音波を発生して被検体Bd内へ超音波を送り、被検体Bd内で反射された超音波を受信して電圧信号を生成することも可能である。つまり、本実施形態の光音響画像化装置Aは、光音響イメージングに加えて、超音波イメージングも可能となっている。
光音響画像化装置Aで利用している音響波(超音波)は、空気の層を伝播するときに大きく減衰する。そのため、光音響画像化装置Aでは、音響波検出部14と被検体Bdとの間の音響インピーダンスを整合する音響整合流体(ジェル)を利用する場合もある。なお、このジェルを塗布することで、音響波の検出特性を向上させることができるとともに、光源部13のLED素子131を冷却することが可能である。
次に画像生成部20について説明する。図2に示すように、画像生成部20は、受信回路21、A/Dコンバータ22、受信メモリ23、データ処理部24、光音響画像再構成部25、検波・対数コンバータ26、光音響画像構築部27、超音波画像再構成部28、検波・対数コンバータ29、超音波画像構築部210、画像合成部211、制御部212、及び送信制御回路213を備えている。
受信回路21は、複数の音響電気変換素子141から一部の音響電気変換素子141を選択し、選択された音響電気変換素子141についての電圧信号(検出信号)を増幅させる処理を行う。
光音響イメージングの場合は、例えば、複数の音響電気変換素子141をX方向に隣接する2つの領域に分割し、1回目の光照射のときはそのうち1つの領域を選択し、2回目の光照射のときに残りの1つの領域を選択する。また、超音波イメージングの場合は、例えば、複数の音響電気変換素子141のうち一部の隣接する音響電気変換素子141から成るグループを切替えながら超音波を発生させ(所謂リニア電子スキャン)、受信回路21でも上記グループを切替えながら選択する。
A/Dコンバータ22は、受信回路21からの増幅後の検出信号をデジタル信号に変換する。受信メモリ23は、A/Dコンバータ22からのデジタル信号を保存する。データ処理部24は、受信メモリ23に保存された信号を光音響画像再構成部25または超音波画像再構成部28へ振り分ける機能を有する。
光音響画像再構成部25は、光音響波の検出信号に基づき位相整合加算処理を行い、光音響波のデータを再構成する。検波・対数コンバータ26は、再構成された光音響波のデータについて対数圧縮処理、及び包絡線検波処理を行う。そして、光音響画像構築部27は、検波・対数コンバータ26による処理後のデータを画素毎の輝度値データに変換する。
一方、超音波画像再構成部28は、超音波の検出信号に基づき位相整合加算処理を行い、超音波のデータを再構成する。検波・対数コンバータ29は、再構成された超音波のデータについて対数圧縮処理、及び包絡線検波処理を行う。そして、超音波画像構築部210は、検波・対数コンバータ29による処理後のデータを画素毎の輝度値データに変換する。
画像合成部211は、上記光音響画像データと上記超音波画像データを合成し、合成画像データを生成する。ここで画像合成については、超音波画像に対して光音響画像を重畳させてもよいし、光音響画像と超音波画像を並列に並べてもよい。画像表示部30は、画像合成部211により生成された合成画像データに基づいて画像を表示する。
なお、画像合成部211は、光音響画像データまたは超音波画像データのいずれかをそのまま画像表示部30へ出力してもよい。
また、制御部212は、LED駆動回路12に波長制御信号を送信し、波長制御信号を受信したLED駆動回路12は、制御部212から光トリガー信号が光源駆動回路102に送信されると、LED駆動回路12は、LED素子131に駆動信号を送信する。
また、送信制御回路213は、制御部212からの指示により、音響電気変換素子141に駆動信号を送信し、超音波を発生させる。なお、制御部212は、他にも受信回路21等を制御する。
(第1実施形態)
次に本発明にかかる光音響探触子10の要部である光源部13の詳細について図面を参照して説明する。図4は本発明にかかる光音響探触子に備えられる光源部の分解斜視図であり、図5はLED素子を備えた光源基板の概略図である。また、図6は光源部に備えられる光源保持部の斜視図であり、図7は図6に示す光源保持部の長手方向と直交する面で切断した断面図である。なお、図7は断面図であるが、断面を示すハッチングを省略している。
光音響探触子10は、2個の光源部13を備えているが、これらは実質上同じ構成を有しているものであるため、一方を代表して例示し説明を行う。
図4に示すように、光源部13は、第1光源基板130(光源体)、第2光源基板132(光源体)、光源保持部15、光源カバートップ161及び光源カバーサイド162を含んでいる。図4に示すように、光源保持部15は、第1光源基板130と第2光源基板132を保持する構成となっており、第2光源基板132が第1光源基板130よりも被検体から離れて保持する構成となっている。また、光源保持部15に光源カバートップ161及び光源カバーサイド162を取り付けることで、第2光源基板132及び第1基板130が固定されるようになっている。光源カバートップ161には、LED駆動回路12から第1光源基板130、第2光源基板132に実装されたLED素子131に制御信号及び駆動電力を供給する配線4が貫通するようになっている。
第1光源基板130及び第2光源基板132は略同じ構成であり、表面に配線パターンが形成された配線基板である。図5に示すように、光源基板130(132)の表面には発光素子であるLED素子131が縦横等間隔となるように2次元配列で実装されている。また、LED素子131は千鳥配置でも良い。光源基板130(132)はLED駆動回路12に接続されており、LED駆動回路12からの駆動信号を受信し、駆動信号に基づいてLED素子131はパルス光を出射する。光源部13では光源基板130(132)にLED素子131を2次元配列で実装することで、一定光束の面状光を出射する。なお、LED素子131は、生体の内部に浸透しやすい波長(ここでは、約850nm)の光を照射する素子である。
図6に示すように、光源保持部15は、接触部150と、第1基板固定部151と、第2基板固定部152と、導光部153とを含む。光源保持部15は、LED素子131が実装されている第1光源基板130及び第2光源基板132を保持する保持部材であるとともに、LED素子131から出射された光を接触部150まで導光し、接触部150から被検体Bdに照射する。そのため、導光部153と接触部150とは光が効率よく伝達されるように構成されており、少なくとも、導光部153及び接触部150はそれぞれ透光性を有する材料で形成されている。なお、透光性を有する材料としては、例えば、アクリル、ポリカーボネイト等を挙げることができるが、これに限定されない。また、本実施形態では光源保持部15全体が透光性材料で形成されているものとする。
図6、図7に示すように、接触部150は、平板形状を有しており光音響探触子10で被検体Bdの断層画像情報を検出するとき、被検体Bdと接触する。そして、接触部150の底面1500から断層画像情報の検出に必要な光を照射するようになっている。接触部150は、平面視長方形状の平板形状を有しており、短手方向の中央部分に軸に沿って延びる第1領域1501と、第1領域1501の短手方向両側に配置される第2領域1502とを含んでいる。
接触部150の第1領域1501に第1光源基板130を配置するための第1光源固定部151が形成されており、第2領域1502は導光部153が連設されている。第1光源固定部151は第1光源基板130に実装されているLED素子131から出射される光が入射する入光面1511が設けられている。
図7に示すように、第1光源基板130のLED素子131からの光は、入光面1511から入射し、接触部150の第1領域1501を透過し、底面1500から被検体Bdに照射される。
導光部153は、接触部150の第2領域1502の両方から第1光源固定部151を囲むように突出し、第1光源固定部151の上方で結合した構成を有している。つまり、光源保持部15は、長手方向に延びる貫通孔を備えた形状を有しており、その貫通孔に第1光源基板130を配置する構成となっている。
そして、導光部153の結合している部分の上部に第2光源固定部152が連設されている。第2光源固定部152は、第2光源基板132を配置するための上面が開口した箱体である。そして、第2光源固定部152の底面は導光部153に向かって第2光源基板132のLED素子131からの光が入射する入光面1521となっている。第2光源固定部152は配置された第2光源基板132が、第1光源固定部151に配置された第1光源基板130とZ方向に重なるように形成されている。すなわち、図7に示すように、光源保持部15の短手方向の中心軸C1が第1光源固定部151及び第2光源固定部152の中心を通過する。また、図7に示すように、入光面1521から入射した光は、導光部153に向かって進む。
導光部153は第2光源固定部152に配置された第2光源基板132に実装されたLED素子131からの光を接触部150に導く。導光部153は、第2光源固定部152の入光面1521の下部に配置され、入光面1521から入射した光を光源保持部15の短手方向に分割する分岐部1530を有している。そして、導光部153は、分岐部1530から音響波検出部14に近接する側の第1導光路1531と、反対側の第2導光路1532とを有している。第1導光路1531及び第2導光路1532は光源保持部15の短手方向の中心軸C1に対して角度a傾いて形成されている。
入光面1521から入射した光のうち、分岐部1530よりも音響波検出部14に近い光は、第1導光路1531に入射し、遠い光は第2導光路1532に入射する。第1導光路1531及び第2導光路1532は、外部との境界となる反射面154及び反射面155を対向配置した構造を有している。第1導光路1531及び第2導光路1532の内部で光は、反射面154と反射面155との間で反射を繰り返して、接触部150に進む。内部の光が反射面154及び反射面155で効率よく反射するため、反射面154及び155の外面は、アルミニウムや金等の反射率の高い材料(金属)の反射膜が形成されている。これにより、導光部153の内部の光が、反射面154及び反射面155から外部に漏れるのを抑制し、第2光源基板132のLED素子131からの光の減衰を抑制することができる。
図7に示すように、第1光源基板130のLED素子131からの光は、入光面1521を介して、直接接触部150の第1領域1501に入射する。LED素子131からの光は、拡散光であるが、ある程度の指向性も有するため、LED素子131の側部に多くの光を照射が困難である。そこで、本発明のように、導光部153を利用して、第2光源基板132のLED素子131からの光を、第1光源基板130のLED素子131からの光の側部に導くことで、LED素子を用いても、側方の光量不足を解消することが可能である。これにより、被検体Bdの内部の音響波検出部14の軸に沿う領域に十分な光束の光を照射することが可能である。
導光部153では、反射面154、155で反射を繰り返すことで光を接触部150に導いている。反射面154、155では反射膜で反射効率を高めてはいるが、反射するごとに光束が減衰する。そのため、反射回数は少ない方が好ましい。そして、反射面154、155では、光が常に接触部150に向かうように反射することが好ましい。このような条件を満たすため、第1導光路1531及び第2導光路1532の傾き角度aを45°以下となるようにしている。このようにすることで、反射面154、155(特に内側の反射面155)で反射される光が第2光源保持部152側に戻るのを抑制することができる。また、角度を小さくすることで第1導光路1531、第2導光路1532を直線的に形成できるため、反射回数も減少する。
また、本発明のように、光源基板を上下に配置する構成の場合、光源部15の平面面積を大きくすることなく、光量を大きくすることができる。これにより、光音響探触子10で検出される断層画像情報の精度を高めることが可能である。一方、光源基板を上下に配置する構成とすることで、光源部15の平面面積を小さくすることが可能である。これにより、光音響探触子10を小型化することが可能であり、狭い部分にも光音響探触子10を使用でき、操作性を高めることが可能である。
また、導光部153を用いることで、音響波検出部14に近接する部分にも光を導光することができるため、被検体Bdの表面に近い部分にも十分な光を照射することが可能である。
(第2実施形態)
本発明にかかる光音響探触子の他の例について図面を参照して説明する。図8は本発明にかかる光音響探触子の他の例に用いられる光源保持部の断面図である。図8に示すように、光源保持部15bは、導光部153bの第1導光路1533及び第2導光路1534の形状が異なる以外は、光源保持部15と同じ構成である。そのため、光源保持部15bにおいて、光源保持部15と実質上同じ部分についての詳細な説明は省略する。また、光陰陽探触子の光源保持部15b以外の部分についての詳細な説明は省略する。
図8に示すように、第1導光路1533は、分岐部1530側の幅W1よりも接触部150側の幅W2の方が広くなるように、反射面154及び反射面155を配置している。このように配置することで、反射面154又は反射面155で反射された光が他方の反射面に入射する入射角度が大きくなる。これにより、光が分岐部1530側に戻るように反射するのを抑制することが可能である。なお、第2導光路1534も第1導光路1533と同様の構成としている。しかしながら、これに限定されるものではなく、第1導光路1533又は第2導光路1534の一方を上述のような構成とし、他方は第1実施形態の導光路と同じ構成としてもよい。
(第3実施形態)
本発明にかかる光音響探触子のさらに他の例について図面を参照して説明する。図9は本発明にかかる光音響探触子のさらに他の例に用いられる光源保持部の断面図である。図9に示すように、光源保持部15cは、153cの第1導光路1535及び第2導光路1536の形状が異なる以外は、光源保持部15と同じ構成である。そのため、光源保持部15cにおいて、光源保持部15と実質上同じ部分についての詳細な説明は省略する。また、光陰陽探触子の光源保持部15c以外の部分についての詳細な説明は省略する。
光音響探触子10では、被検体内部の音響波検出部14の軸方向下方に位置する部分に強い光を照射することが好ましい。つまり、光源部から照射される光の光量は、音響波検出部14に近い部分で多くなる方がよい。
そこで、本実施形態にかかる光源保持部15cでは、分岐部1530を中心軸C1より音響波検出部14から遠くなるように反射面1551及び1552を形成している。このように形成することで、第2光源基板132のLED素子131からの光の多くは第1導光路1535に入射する。これにより、接触面150の音響波検出部14側に多くの光が導光されるため、音響波検出部14の軸方向下部に照射される光量を多くし、取得可能な断層画像情報の精度を高めることができる。また、音響波検出部14から離れる方向に照射される光量を減らすので、音響波検出部14の軸方向下方から外れた位置からの弾性波の強度を弱めるため、音響波の検出精度を高めることが可能である。
(第4実施形態)
本発明にかかる光音響探触子のさらに他の例について図面を参照して説明する。図10は本発明にかかる光音響探触子のさらに他の例に用いられる光源保持部の断面図である。図10に示すように、光源保持部15dは、153dの第1導光路1537及び第2導光路1538の形状が異なる以外は、光源保持部15cと同じ構成である。そのため、光源保持部15dにおいて、光源保持部15cと実質上同じ部分についての詳細な説明は省略する。また、光陰陽探触子の光源保持部15d以外の部分についての詳細な説明は省略する。
図10に示す光源保持部15dは、光源保持部15cと同様に分岐部1530を音響波検出部14から離れる方向にずらしている。光源保持部15dでは、第1光源固定部151を音響波検出部14から離れる方向にずらしている。すなわち、第1導光路1537及び第2導光路1538の内側の反射面156の外側の反射面154に対する角度が同じになっている。このように配置することで、第1導光路1537の接触部150側の端部が狭くなるのを抑制し、分岐部1530側に光が戻るのを抑制することができる。
また、光源保持部15dでは、第1光源固定部151の側部に形成された反射面1561が接触部150に近づくにしたがって広がるように形成されている。このように形成することで、光が分岐部1530側に戻るのを抑制することができる。
(第5実施形態)
本発明にかかる光音響探触子のさらに他の例について図面を参照して説明する。図11は本発明にかかる光音響探触子のさらに他の例に用いられる光源保持部の断面図である。図11に示すように、光源保持部15eは、第1光源固定部151eの形状が異なる以外は、光源保持部15dと同じ構成である。そのため、光源保持部15eにおいて、光源保持部15dと実質上同じ部分についての詳細な説明は省略する。また、光陰陽探触子の光源保持部15e以外の部分についての詳細な説明は省略する。
第4実施形態の光源保持部15dでは、第1光源基板130が音響波検出部14から離れた位置にずれて配置されている。このような構成の場合、ずれ量によっては第1光源基板130のLED素子131からの光が音響波検出部14から離れた位置に多く照射されることもある。このような、第1光源基板130のLED素子131からの光を、音響波検出部14側に多く照射するため、第1光源固定部151eは、LED素子131の光軸が音響波検出部14側に向く、第1光源基板130を傾けて固定する入射面1512を有している。
これにより、第2光源基板132のLED素子131からの光の多くを音響波検出部14側に導くとともに、第1光源基板130のLED素子131からの光を音響波検出部14側に向けて照射する。これにより、接触面150の音響波検出部14側に多くの光が導光されるため、音響波検出部14の軸方向下部に照射される光量を多くし、取得可能な断層画像情報の精度を高めることができる。また、音響波検出部14から離れる方向に照射される光量を減らすので、音響波検出部14の軸方向下方から外れた位置からの弾性波の強度を弱めるため、音響波の検出精度を高めることが可能である。
本実施形態では、第1光源基板を傾ける構成としているが、これに限定されない。例えば、第2光源基板を傾ける構成であってもよいし、第1光源基板及び第2光源基板両方を傾ける構成であってもよい。
上記各実施形態において、2個の光源基板(光源体)を用いた光源部について説明しているが、これに限定されるものではなく、3個以上の光源基板を上下に重ねて配置するような光源部としてもよい。
上記各実施形態において、発光素子としてLED素子を利用しているが、これに限定されるものではない。発光ダイオード素子、半導体レーザ素子又は有機発光ダイオード素子のように、小型で発光制御が容易な素子を広く採用することが可能である。また、複数のLED素子を発光基板に並べて実装しているものとしているが、これに限定されるものではなく、発光部の構成部材の一部に直接配置するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。また、上記各実施形態は適宜組み合わせて実施することも可能である。
A 光音響画像化装置
10 光音響探触子
11 駆動電源部
12 LED駆動回路
13 光源部
130 光源基板
131 LED素子(発光素子)
14 音響波検出部
15、15b〜15e 光源保持部
151 第1光源固定部
152 第2光源固定部
153 導光部
154 反射面
155 反射面
161 光源カバートップ
162 光源カバーサイド
20 画像生成部
21 受信回路
22 A/Dコンバータ
23 受信メモリ
24 データ処理部
25 光音響画像再構成部
26 検波・対数コンバータ
27 光音響画像構築部
28 超音波画像再構成部
29 検波・対数コンバータ
210 超音波画像構築部
211 画像合成部
212 制御部
213 送信制御回路
30 画像表示部
4 配線

Claims (14)

  1. 被検体に対し光を照射する光源部と、
    前記光源部と隣接して配置されるとともに前記光源部からの光が前記被検体内部で吸収されたとき発生する音響波を検出する音響波検出部とを有し、
    前記光源部は、
    発光素子を配列した長尺形状の複数個の光源体と、
    前記被検体と接触するとともに前記被検体に対して光を出射する接触部と、
    前記複数個の光源体を前記接触部から見て重なるように間隔をあけて保持する光源保持部とを有し、
    前記光源保持部は、前記各光源体から出射された光をその光源体よりも前記接触部に近い光源体の横を透過させ前記接触部に導く導光部を備えている光音響探触子。
  2. 前記接触部が、最も被検体に近い光源体の光を受光し前記被検体に照射する第1領域と、
    前記導光部からの光を受光し前記被検体に照射する第2領域とを有している請求項1に記載の光音響探触子。
  3. 前記導光部は、入射する光を分岐させる分岐部を有し、
    前記導光部は、前記分岐された光が前記被検体の近くに配置されている光源体の短手方向の両端よりも外側を通るように形成された導光路を有している請求項1又は請求項2に記載の光音響探触子。
  4. 前記分岐部の頂点が、前記導光部に光を入射させる光源体の短手方向の中心よりも前記音響波検出部から遠くなるように形成されている請求項3に記載の光音響探触子。
  5. 前記導光路の前記導光部に光を入射させる光源体の光軸に対する傾斜角度が45度よりも小さい請求項3又は請求項4に記載の光音響探触子。
  6. 前記導光部は内部を透過する光を反射する反射面を対向配置している請求項1から請求項5のいずれかに記載の光音響探触子。
  7. 前記反射面は内部を透過する光の内部への反射率を高める処理を施している請求項6に記載の光音響探触子。
  8. 前記対向配置している反射面の距離は前記被検体に近づくほど広がるように形成されている請求項6または請求項7に記載の光音響探触子。
  9. 前記複数の光源体のうち少なくとも一方が、前記発光素子の光軸を前記音響波検出部に向けて傾けられて保持されている請求項1から請求項8のいずれかに記載の光音響探触子。
  10. 前記音響波検出部を挟むように配置された複数個の前記光源部を備えている請求項1から請求項9のいずれかに記載の光音響探触子。
  11. 前記発光素子が発光ダイオード素子を含む請求項1から請求項10のいずれかに記載の光音響探触子。
  12. 前記発光素子が半導体レーザ素子を含む請求項1から請求項10のいずれかに記載の光音響探触子。
  13. 前記発光素子が有機発光ダイオード素子を含む請求項1から請求項10のいずれかに記載の光音響探触子。
  14. 請求項1から請求項13に記載の光音響探触子を備え、
    前記光音響探触子からの情報に基づいて前記被検体の内部の状態を画像化する光音響画像化装置。
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