JP6345358B1 - 異物捕捉装置、異物捕捉装置の製造方法および異物捕捉装置を備えた給湯装置 - Google Patents

異物捕捉装置、異物捕捉装置の製造方法および異物捕捉装置を備えた給湯装置 Download PDF

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Abstract

異物捕捉装置は、配管内を流れる液体を取り込み、取り込んだ液体に含まれる異物を捕捉する異物捕捉装置において、液体を内部に取り込む円筒状容器を備え、円筒状容器は、円錐台形状に形成された天井部と、天井部の下方に位置し、液体を取り込む液体流入口および天井部と液体流入口との間に位置して前記液体を排出する液体流出口を有する胴体部と、胴体部の下方に位置し、異物を捕捉する底部とを備えたものである。

Description

本発明は、水が循環する回路において、水中に含まれる異物を捕捉する異物捕捉装置、異物捕捉装置の製造方法および異物捕捉装置を備えた給湯装置に関するものである。
熱交換器は、空調・冷熱機器に対して必要不可欠な技術である。自然界では近接する2つの流体間に温度差が生じると、温度勾配に沿った熱移動が生じる。この場合の流体とは、液体、気体のことを指す。熱交換器は、この熱移動を利用し、任意の流体を加熱または冷却することを意図して設計されたものである。熱交換器は、2流体の間に熱伝導率の高い金属を伝熱面として挟むことで流体の混合を防ぎ、効率の良い熱交換を実現する。熱交換器には多くの種類があり、多管式、コイル式、二重管式、プレート式、スパイラル式などがある。熱交換を行う流体は、一般に熱媒体あるいは冷媒と呼ばれ、主にフルオロカーボン、アンモニアなどが用いられる。
空調・冷熱機器の中には、熱媒体として水を用いた熱交換器を有する製品があり、そのような製品は、水熱交換器と呼ばれる。水熱交換器を含む循環回路を持つ製品に、鉄製部品が接続されると、循環水中の溶存酸素が酸化剤として作用し、酸化反応が起き、錆が生じることがある。また、水熱交換器を含む循環回路を持つ製品を施工する際に、金属粉が流路内に残存することもある。
このように異物が循環回路内に存在すると、熱交換器に付着し、熱交換効率を低下させたり、循環回路中の部品に傷を付けることがあるため、空調・冷熱機器の循環回路中の循環水から異物を除去する必要がある。
そこで、従来、循環回路内に存在する異物に対して、封止された構造物に給水配管を結合することで、重力および曲がりの効果を得て異物を捕捉する異物捕捉装置を使用したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−140711号公報
特許文献1に示す異物捕捉装置においては、容器やキャップ、フランジで端面を接続する必要がある。この異物捕捉装置は、容器、キャップ、フランジ、ネジ、ワッシャー、ナットのように独立した部品を用意しなければならないために、材料費、加工費がかかる。
更に、この異物捕捉装置は、容器とキャップを接続する場合、容器の外周上に沿って溶接する必要があり、溶接加工費が高騰する。また、この異物捕捉装置は、容器とフランジを接続する場合、2つの容器の接続口の外周にフランジ継ぎ手を溶接する、または1つの容器の接続口の外周にフランジ継ぎ手を溶接しフタを用意し、その上で、ネジ、ワッシャー、ナットを使用して封止する必要があり、溶接加工費が高騰し、封止工程を含むため、コストが大きくなるという課題があった。
本発明は、前述のような課題を解決するためになされたもので、溶接箇所を最小限にして製造コストを低減することができる異物捕捉装置、異物捕捉装置の製造方法および異物捕捉装置を備えた給湯装置を提供することを目的とする。
本発明に係る異物捕捉装置は、配管内を流れる液体を取り込み、取り込んだ液体に含まれる異物を捕捉する異物捕捉装置において、液体を内部に取り込む円筒状容器を備え、円筒状容器は、円錐台形状に形成された天井部と、天井部の下方に位置し、液体を取り込む液体流入口および天井部と液体流入口との間に位置して液体を排出する液体流出口を有し、天井部と一体形成されている胴体部と、胴体部の下方に位置し、胴体部と内径が等しい半球形状又は円筒形状であり、異物を捕捉する底部とを備えたものである。
また、本発明に係る異物捕捉装置の製造方法は、配管内を流れる液体に含まれる異物を捕捉する異物捕捉装置を製造する製造方法において、円筒状部材を準備する準備工程と、準備した円筒状部材の軸心方向の一端側に絞り加工を施して円錐台形状の天井部を形成する一端側絞り加工工程と、円筒状部材の軸心方向の他端側を封止して異物を捕捉する半球形状又は円筒形状の底部を形成する他端側封止加工工程と、天井部の下方であって底部の上方に液体を取り込む液体流入口を形成する流入口開口工程と、天井部と液体流入口との間に液体を排出する液体流出口を形成する流出口開口工程とを備えたものである。
また、本発明に係る給湯装置は、少なくともポンプ、熱交換器が配管により接続され、ポンプにより配管の中を流れる液体を循環させる循環回路が形成され、液体が熱交換器に流入する給湯装置において、配管内を流れる液体に含まれる異物を捕捉する上述の異物捕捉装置を循環回路に設置したものである。
本発明によれば、円錐台形状に形成された天井部と、天井部の下方に位置し、液体を取り込む液体流入口および液体を排出する液体流出口を有する胴体部と、胴体部の下方に位置する底部とを備えた円筒状容器であるため、溶接箇所を最小限に抑えることができ、これに伴い製造コストを低減することができる。
本発明の実施の形態1に係る異物捕捉装置の構造を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る異物捕捉装置内の水の流れを示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る異物捕捉装置の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る異物捕捉装置の構造を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る異物捕捉装置内の水の流れを示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る異物捕捉装置の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る異物捕捉装置の構造を示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る異物捕捉装置内の水の流れを示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る異物捕捉装置の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る異物捕捉装置の構造を示す模式図である。 図10に示す底板を上から見た場合の液体流入口に対する底板の貫通穴の位置を示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係る異物捕捉装置内の水の流れを示す模式図である。 本発明の実施の形態4に係る異物捕捉装置の製造方法を示すフローチャートである。 図11の底板の変形例1を示す平面図である。 図11の底板の変形例2を示す平面図である。 図11の底板の変形例3を示す平面図である。 図11の底板の変形例4を示す平面図である。 図11の底板の変形例5を示す平面図である。 本発明の実施の形態5に係る異物捕捉装置の構造と水の流れを示す模式図である。 本発明の実施の形態6に係る異物捕捉装置の構造と水の流れを示す模式図である。 本発明の実施の形態7に係る異物捕捉装置の構造と水の流れを示す模式図である。 本発明の実施の形態8に係る給湯装置の循環回路図である。 実施の形態8に係る給湯装置の変形例を示す循環回路図である。 本発明の実施の形態9に係る給湯装置の循環回路図である。 本発明の実施の形態10に係る給湯装置の循環回路図である。 本発明の実施の形態11に係る異物捕捉装置の構造と水の流れを示す模式図である。 図26の異物捕捉装置を給湯装置に適用した循環回路図である。 実施の形態11の異物捕捉装置の変形例1を示す模式図である。 実施の形態11の異物捕捉装置の変形例2を示す模式図である。 実施の形態11の異物捕捉装置の変形例3を示す模式図である。 実施の形態11の異物捕捉装置の変形例4を示す模式図である。 本発明の実施の形態12に係る異物捕捉装置の構造と水の流れを示す模式図である。 図32の異物捕捉装置を給湯装置に適用した循環回路図である。 実施の形態1の異物捕捉装置を用いた実施例1の循環回路図である。 実施の形態3の異物捕捉装置を用いた実施例1の循環回路図である。 実施の形態4の異物捕捉装置を用いた実施例1の循環回路図である。 実施の形態2の異物捕捉装置を用いた実施例2の循環回路図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る異物捕捉装置の構造を示す模式図である。
本実施の形態1に係る異物捕捉装置100は、円筒状部材を成型してなる円筒状容器10にて構成される。円筒状容器10は、円筒形状の胴体部11、胴体部11の軸心方向の一端に天井部12、胴体部11の軸心方向の他端に底部13、胴体部11の底部3側よりの位置に液体流入口14および胴体部11の天井部12側よりの位置に液体流出口15を備えている。液体流入口14は、液体である例えば水を円筒状容器10内に取り込むための開口であり、液体流出口15は、円筒状容器10内に取り込まれた水を排出する開口である。
天井部12は円錐台形状に形成され、底部13は半球形状に形成されている。液体流入口14と液体流出口15は、円筒状容器10の側壁の周方向において同一方向に向けられている。なお、底部13の形を半球形状としたが、それに限定されるものではない。また、天井部12の形を円錐台形状としたが、それに限定されるものではない。更に、液体流入口14と液体流出口15は、円筒状容器10の側壁の周方向において同一方向に向くようにしたが、それに限定されることはない。例えば、円筒状容器10に接続される機器の配管位置に合わせて、胴体部11の周方向の異なる位置に液体流入口14と液体流出口15を設けるようにしてもよい。
次に、異物捕捉装置100による水中の異物50の捕捉方法について、図2を用いて説明する。
図2は本発明の実施の形態1に係る異物捕捉装置内の水の流れを示す模式図である。
例えば鉄錆のような異物50を含んだ水(矢印)は、液体流入口14から異物捕捉装置100の円筒状容器10内に入る。その水の流れは、円筒状容器10の胴体部11のうち液体流入口2と対向する位置の壁面に衝突し、底部13側と胴体部11側へと分流される。この場合、胴体部11側の流路の方が、底部13側の流路に比べて、胴体部11の容積が大きいので、流路抵抗は小さくなる。
このため、円筒状容器10の内部においては、胴体部11側への水の流れが主流となり、これに対し底部13側への水の流れは少なくなる。底部13側に流れ込んだ水は、底部13の形状に沿って流れ、液体流入口14の直下での水流の方向が鉛直方向の上向きに変化する。そして、上向きに変化した水は、液体流入口14から流れ込む水平方向の水の流れに合流し、底部13側内でループ状の水路を形成する。
一方、水中の異物50に注目した場合、異物50は、水に比べて密度が大きいので、重力の影響によって底部13側へ流れる水に乗って下側に流れ、ループ状に流れる水により底部13に沈降し捕捉される。ループ状に流れる水が液体流入口14から流れ込む水平方向の水の流れに合流しても、前述したように、異物50は水に比べて密度が大きいので、重力の影響で底部13内に沈降し、底部13から上側に流れ込むことはない。
胴体部11を介して天井部12側へ流れ込んだ水には異物50が含まれていない。異物50を含まない水が円筒状容器10の内部に溜まると、内部の流動状態を乱す原因となるので、円筒状容器10内の水が液体流出口15から早めに流出させるようにしている。つまり、天井部12は、円錐台形状に形成されているので、半球形状の底部13と比較して、天井部12の上部に行くほど流路の断面積が急激に小さくなる。
そのため、天井部12においては、上部に行くほど流路抵抗が大きくなり、天井部12に流れ込む水量は少なくなる。また、天井部12の近くには、液体流出口15が設けられているので、この液体流出口15により、水が外に流出する方向に強い流れが生じる。このため、天井部12では、底部13内で発生する水のループは形成されない。また、天井部12における鉛直方向の下向きの水流が、底部13に捕捉された異物50を巻き上げるようなことはない。
なお、天井部12の形状を平板状とした場合、水が天井部12に衝突して、下向きの水流が生じ、円筒状容器10内の水の流動状態が乱れるので、底部13に捕捉された異物50を巻き上げることになる。このため、天井部12の形を円錐台形状としている。
次に、異物捕捉装置100の製造方法について、図3を用いて説明する。
図3は本発明の実施の形態1に係る異物捕捉装置の製造方法を示すフローチャートである。
まず、円筒状部材を用意する(ステップS1)。円筒状部材には、金属管の規格品、望ましくは銅管、SUS管、黄銅管、アルミニウム管等の何れかの材料が用いられている。この何れかの材料を用いた場合、材料費、加工費を低減することができる。
次に、円筒状部材の胴体部11の側壁に液体流入口14と液体流出口15の穴を開ける(ステップS2、S3)。液体流入口14は、底部13側よりの位置に設けられ、液体流出口15は、天井部12側よりの位置に設けられる。
更に、円筒状部材の一端側を絞り加工により円錐台形状に加工し(ステップS4)、この絞り加工により形成される円錐台形状の先端の穴を同一部材で溶接により封止し(ステップS5)、円錐台形状の天井部12を形成する。
その後、円筒状部材の他端側を絞り加工により半球形状に加工し(ステップS6)、この絞り加工により形成される半球形状の先端の穴を同一部材で溶接により封止し(ステップS7)、半球形状の底部13を形成する。
円筒状部材の両端の穴を封止する際、円筒状部材の周方向に沿って溶接することになるが、前述の絞り加工を使用することで溶接箇所が最小限となる。なお、封止方法は、絞り加工としたが、それに限定されるものではなく、板の溶接あるいはフランジ方式としてもよい。
このようにして円筒状部材から一体形成された異物捕捉装置100の円筒状容器10を製造することができる。このため、フタのような別部品を用意する必要がなく、溶接工程を最小限にすることができる。これにより、製造コストを大幅に削減することができる。また、溶接箇所が減少することから、耐食性や耐久性が向上するという付加的な効果もある。
円筒状容器10の内径Dが大きいほど水の上向きの線流速が減じられ、異物50と水の密度差による異物50の沈降の効果が大きくなるので、設置スペースの許す限り内径Dを大きくするとよい。望ましくは円筒状容器10の内径Dと液体流入口14の内径Dとの関係を以下のように満足するとよい。
2.0<D/D
管内を流れる水の線流速は、流量が一定であれば管断面積に反比例するので、管の内径の2乗に反比例するため、水の線流速は液体流入口14から円筒状容器10内に流れることで、1/4以下に減じられることとなる。更に、水の流れは、液体流入口14と対向する円筒状容器10の壁面に衝突し、上下方向に分流される。そのため、下方向への水の線流速は少なくとも1/4の半分である1/8となり、水の線流速より異物50の沈降の方が支配的になるのに十分な値となり、異物50の沈降の促進効果が期待される。
前述の異物捕捉の効果を高めるために、図1に示すように、円筒状容器10の内径Dと、天井部12から液体流出口15の中心までの高さ方向の距離をH、液体流出口15の中心から液体流入口14の中心までの高さ方向の距離をH、液体流入口14の中心から底部13までの高さ方向の距離をHとすると、以下のような関係を満足するのが望ましい。
0<H/D
1≦H/D
0.5≦H/D
前述の距離Hは、円錐台形状の天井部12を成型可能な長さであれば、天井部12では水を液体流出口15から外に流し出し易くなり、捕捉した異物50を底部13内に維持することができる。前述の通り天井部12を円錐台形状とすることで、下向きの水の流れは弱められるが、液体流出口15と液体流入口14との間の距離Hが短いと、液体流出口15に流れ込む水と液体流入口14から取り込まれる水との流れが相互に干渉する。双方の水が干渉した場合、前述の異物50を捕捉することができなくなるため、距離Hは、円筒状容器10の内径D以上の距離を持つとよい。
内径Dより距離Hを大きくすることで、底部13の形状に沿って流れた水が半球部分の遠心力の効果で液体流入口14より高い位置に達し、液体流出口15から異物50が外に流出することを防ぐ効果がある。液体流入口14は、底部13の半球部分に存在すると、水のループが形成されなくなるため、底部13から距離Hの位置の胴体部11に設ける必要がある。
なお、底部13の形状は、内径Dの円筒状部材から絞り加工によって成型されるので、内径Dの球の下半分が円筒状容器10の胴体部11に接続された形状となる。よって、半球形状の底部13の高さはD/2であり、液体流入口14の中心から底部13までの高さ方向の距離HはD/2よりも大きくする必要がある。
以上のように本実施の形態1によれば、異物捕捉装置100の円筒状容器10を円筒状部材を成型して構成されるので、製造コストを低減することができる。
また、円筒状容器10の底部13を半球形状としているので、底部13に流れ込んだ水をループ状に流すことができ、このため、異物50を効率よく捕捉することができる。
また、円筒状容器1の天井部12を円錐台形状としているので、天井部12で水の下向きの流れが形成されるのを抑えることができる。このため、捕捉した異物50を底部13内に留めることができ、異物捕捉装置100における異物50の捕捉効率を向上させることができる。
更に、液体流入口14から入った水は、液体流入口14と対向する胴体部11の壁面に衝突して上側と下側に分流されるので、水より密度が大きい異物50を水量が半分となった底部13側へ流すことができ、底部13での異物の捕捉を促進させることができる。
また、天井部12側に液体流出口15が存在することから、水の流れは下側よりも上側に流れやすくなり、底部13での異物50の捕捉を促進させることができる。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2に係る異物捕捉装置の構造を示す模式図である。なお、実施の形態1の図1に示す異物捕捉装置100と同様の部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態2に係る異物捕捉装置100aの構造が、図1に示す異物捕捉装置100と異なる点としては、半球形状の底部13を円筒形状を有する平板形状の底部13aとする点である。液体流入口14の中心から底部13aまでの高さ方向の距離をH、円筒状容器10の胴体部11の内径をDとすると、下記の式を満足する必要がある。本式の根拠は実施例2で後述する。
/D≧0.3
次に、異物捕捉装置100aによる水中の異物50の捕捉方法について、図5を用いて説明する。
図5は本発明の実施の形態2に係る異物捕捉装置内の水の流れを示す模式図である。
例えば鉄錆のような異物50を含んだ水(矢印)は、液体流入口14から異物捕捉装置100aの円筒状容器10内に入る。その水の流れは、円筒状容器10の胴体部11のうち液体流入口14と対向する位置の壁面に衝突し、底部13a側と胴体部11側へと分流される。この場合、胴体部11側の流路の方が、底部13a側の流路に比べて、胴体部11の容積が大きいので、流路抵抗は小さくなる。
このため、円筒状容器10の内部においては、胴体部11側への水の流れが主流となり、これに対し底部13a側への水の流れは少なくなる。底部13a側へ流れた水は、胴体部11の壁面に沿って流れ、底部13aによって流れ方向が直角に変化し、水の流れの勢いは大きく減じられることになる。更に、水の流れは底部13a上を流れ液体流入口14の直下にある直角部21に衝突する。ただし、直角部21に沿った直角の流れは流路抵抗が大きいため、時間が経過するとより流路抵抗が小さい楕円形のループ状の水路が形成される。よって、直角部21と楕円形のループ状の水路の間で流速が最小となる部分が形成される。
一方、水中の異物50に注目した場合、異物50は、水に比べて密度が大きいので、重力の影響によって底部13a側へ流れる水に乗って下側に流れる。異物50は、液体流入口14と対向する胴体部11の壁面に衝突した後、その壁面に沿って底部13aに落ち、底部13a上の水の流れに乗って液体流入口14の直下の直角部21に集められる。この場所の水の流速は最小であり、異物50を巻き上げることはない。よって、異物50は液体流入口14の直角部21に溜まり続ける。そのため、実施の形態1の異物捕捉装置100と比較すると捕捉性能が向上する。
次に、異物捕捉装置100aの製造方法について、図6を用いて説明する。
図6は本発明の実施の形態2に係る異物捕捉装置の製造方法を示すフローチャートである。
まず、円筒状部材と板状の底部13aを用意する(ステップS11)。円筒状部材には、前述したように、銅管、SUS管、黄銅管、アルミニウム管等の何れかの材料が用いられている。この何れかの材料を用いた場合、材料費、加工費を低減することができる。板状の底部13aは、円筒状部材と同じ部材が使用される。
次に、円筒状部材の胴体部11の側壁に液体流入口14と液体流出口15の穴を開ける(ステップS12、S13)。液体流入口14は、底部13a側よりの位置に設けられ、液体流出口15は、天井部12側よりの位置に設けられる。
次に、円筒状部材の一端側を絞り加工により円錐台形状に加工し(ステップS14)、この絞り加工により形成された円錐台形状の先端の穴を同一部材で溶接により封止し(ステップS15)、円錐台形状の天井部12を形成する。
そして、円筒状部材の他端に板状の底部13aを溶接により封止する(ステップS16)。なお、封止方法は板の溶接としたが、それに限定されるものではなく、絞り加工やフランジ方式としてもよい。また、本実施の形態2では、円筒状部材の一端側の絞り加工と他端の封止加工の順番は何れを先に実施してもよい。
このようにして円筒状部材から少なくとも天井部は一体形成された異物捕捉装置100aの円筒状容器10を製造することができる。底部13aを用意する必要があるため、実施の形態1の異物捕捉装置100と比較するとコストは増加するが、捕捉性能は向上する。また、天井部12にフタのような別部品を用意する必要がなく、製造コストを削減することができる。
実施の形態3.
図7は本発明の実施の形態3に係る異物捕捉装置の構造を示す模式図である。なお、実施の形態1の図1に示す異物捕捉装置100と同様の部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態3に係る異物捕捉装置101の構造が、図1に示す異物捕捉装置100と異なる点としては、胴体部11のうち液体流入口14と底部13との間の位置に、胴体部11の軸心と直交する底板16を備えている点である。
底板16は、平板部材からなり、円筒状容器10と同じ材料が使用されている。この底板16の固定位置は、後述する異物50の捕捉効果を高めるために、内径が最大となる円筒状容器10の胴体部11に固定されている。つまり、底部13から底板16までの距離Hは、円筒状容器10の胴体部11の内径をD、液体流入口14の中心から底部13までの高さ方向の距離をH、液体流入口14の内径をDとすると、下記の式を満足する必要がある。この範囲より小さくなると底部13の半球形状の部分に底板16が位置することになり、後述する垂直部分を利用した水の勢いを減じる効果が小さくなる。また、この範囲を上回ると、液体流入口14から流入する水の流れを妨げることになり、底部13における水の流動状態が乱れ異物50を巻き上げることになる。
D/2<H<(H−D/2)
次に、異物捕捉装置101による水中の異物50の捕捉方法について、図8を用いて説明する。
図8は本発明の実施の形態3に係る異物捕捉装置内の水の流れを示す模式図である。
例えば鉄錆のような異物50を含んだ水(矢印)は、液体流入口14から異物捕捉装置101の円筒状容器10内に入る。水の流れは、円筒状容器10の胴体部11のうち液体流入口14と対向する位置の壁面に衝突し、底部13側と胴体部11側へと分流される。この場合、胴体部11側の流路の方が、底部13側の流路に比べて、胴体部11の容積が大きいので、流路抵抗は小さくなる。
このため、円筒状容器10の内部においては、胴体部11側への水の流れが主流となり、これに対し底部13側への水の流れは少なくなる。底部13側へ流れた水は、胴体部11の壁面に沿って流れ、底板16によって流れ方向が直角に変化し、水の流れの勢いは大きく減じられることになる。更に、水の流れは底板16上を流れ液体流入口14の直下の壁面に衝突する。この段階では、水の勢いは大幅に減少し、上向きの流れをわずかに形成するのみで、水の勢いが小さい四角形状のループを形成する。
一方、水中の異物50に注目した場合、異物50は、水に比べて密度が大きいので、重力の影響によって底板16側へ流れる水に乗って下側に流れる。異物50は、液体流入口14と対向する胴体部11の壁面に衝突した後、その壁面に沿って底板16に落ち、底板16上の水の流れに乗って液体流入口14の直下の角部に集められる。この場所では、水の勢いは大きく減じられており、異物50を巻き上げることはない。よって、異物50は液体流入口14の直下に溜まり続ける。
次に、異物捕捉装置101の製造方法について、図9を用いて説明する。
図9は本発明の実施の形態3に係る異物捕捉装置の製造方法を示すフローチャートである。
まず、円筒状部材と底板16を用意する(ステップS21)。円筒状部材には、前述したように、銅管、SUS管、黄銅管、アルミニウム管等の何れかの材料が用いられている。この何れかの材料を用いた場合、材料費、加工費を低減することができる。底板16は、円筒状部材と同じ部材が使用される。
次に、円筒状部材の胴体部11の側壁に液体流入口14と液体流出口15の穴を開ける(ステップS22、S23)。液体流入口14は、底部13側よりの位置に設けられ、液体流出口15は、天井部12側よりの位置に設けられる。
その後、円筒状部材の胴体部11内に底板16を挿入し(ステップS24)、挿入した底板16を規定の位置にかしめ加工を行い、底板16を固定する(ステップS25)。
更に、円筒状部材の一端側を絞り加工により円錐台形状に加工し(ステップS26)、この絞り加工により形成された円錐台形状の先端の穴を同一部材で溶接により封止し(ステップS27)、円錐台形状の天井部12を形成する。
そして、円筒状部材の他端側を絞り加工により半球形状に加工し(ステップS28)、この絞り加工により形成された半球形状の先端の穴を同一部材で溶接により封止し(ステップS29)、半球形状の底部13を形成する。
円筒状部材の両端の穴を封止する際、円筒状部材の周方向に沿って溶接することになるが、前述の絞り加工を使用することで溶接箇所が最小限となる。また、底板16はかしめ加工のため溶接は不要である。なお、封止方法は、絞り加工としたが、それに限定されるものではなく、板の溶接あるいはフランジ方式としてもよい。
円筒状容器10に底板16を設けるには、通常はキャップを円筒状容器の外周に沿って溶接する必要がある。また、フランジを使用する場合はフランジ継ぎ手を円筒状容器の外周に沿って溶接した上で、フランジ継ぎ手をネジやナットで固定する必要がある。これらの製造方法ではコストが大きく増加する。
一方、本実施の形態3においては、溶接箇所を最小限にすることができるので、製造コストを大幅に削減することができる。また、底板16を円筒状部材の胴体部11に挿入し、かしめ加工によって固定するためコストの増加は最小限で済む。また、溶接箇所が減少することから、耐食性や耐久性が向上するという付加的な効果もある。
なお、本実施の形態3では、円筒状部材の一端側の絞り加工と他端側の絞り加工の順番は何れを先に実施してもよい。但し、円筒状部材の両端を先に封止してしまうと、底板16を挿入できなくなるので、円筒状部材の一端側あるいは他端側の何れかを先に絞り加工した後に、底板16のかしめ加工を行うようにする。そして、一端側と他端側の絞り加工の後に必要な箇所のみ溶接を行い封止する。
実施の形態4.
図10は本発明の実施の形態4に係る異物捕捉装置の構造を示す模式図、図11は図10に示す底板を上から見た場合の液体流入口に対する底板の貫通穴の位置を示す平面図である。なお、実施の形態1の図1に示す異物捕捉装置100と同様の部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態4に係る異物捕捉装置102の構造が、図1に示す異物捕捉装置100と異なる点としては、胴体部11のうち液体流入口14と底部13との間の位置に、胴体部11の軸心と直交する底板17を備えている点である。
底板17は、平板部材からなり、円筒状容器10と同じ材料が使用されている。この底板17には、液体流入口14と対向する胴体部11の壁面側に複数の貫通穴17aが設けられている。貫通穴17aは、胴体部11の内径をDとしたとき直径がD/6で、12個設けられている。なお、貫通穴17aの数は限定されるものではない。
底板17の固定位置は、後述する異物の捕捉効果を高めるために、内径が最大となる円筒状容器10の胴体部11に固定されている。つまり、底部13から底板17までの距離Hは、円筒状容器10の胴体部11の内径をD、液体流入口14の中心から底部13までの高さ方向の距離をH、液体流入口14の内径をDとすると、下記の式を満足する必要がある。この範囲より小さくなると底部13と底板17との間の距離が小さくなり、後述する底板17を利用した水の衝突によって生じるよどみが起きずに、底部13における水の流動状態が乱れ異物50が巻き上げられることになる。また、この範囲を上回ると、液体流入口14から流入する水の流れを妨げることになり、底部13における水の流動状態が乱れ異物50を巻き上げることになる。
D/2<H<(H−D/2)
次に、異物捕捉装置102による水中の異物50の捕捉方法について、図12を用いて説明する。
図12は本発明の実施の形態4に係る異物捕捉装置内の水の流れを示す模式図である。
例えば鉄錆のような異物50を含んだ水(矢印)は、液体流入口14から異物捕捉装置102の円筒状容器10内に入る。水の流れは、円筒状容器10の胴体部11のうち液体流入口14と対向する位置の壁面に衝突し、底部13側と胴体部11側へと分流される。この場合、胴体部11側の流路の方が、底部13側の流路に比べて、胴体部11の容積が大きいので、流路抵抗は小さくなる。このため、円筒状容器10の内部においては、胴体部11側への水の流れが主流となり、これに対し底部13側への水の流れは少なくなる。
底部13側へ流れた水は、胴体部11の壁面に沿って流れ、底板17の貫通穴17aを通り、底部13内に流入する。底部13内に流入した水は、底部13の形状に沿って流れ、液体流入口14の直下で鉛直方向の上向きに流れが変化する。上向きに流れた水は、底板17の平板部分に衝突し、下向きの流れとなる。底部13内においては、底部13の形状に沿って流れる水と底板17の平板部分に衝突した水とが衝突しあうことで、底部13内によどみが生じる。
一方、水中の異物50に注目すると、異物50は、水に比べて密度が大きいので、重力の影響によって底板17の平板部分に沿って流れ、貫通穴7aを通って底部13内に流れ込む。そして、底部13内に流れ込んだ異物50は、水の流れのよどみによって集まり、底部13内に留まる。このよどみでは、水の勢いが大きく減じられており、異物50はよどみに留まることになり、効率よく異物を捕捉できる。
次に、異物捕捉装置102の製造方法について、図13を用いて説明する。
図13は本発明の実施の形態4に係る異物捕捉装置の製造方法を示すフローチャートである。
まず、円筒状部材と底板17を用意する(ステップS31)。円筒状部材には、前述したように、銅管、SUS管、黄銅管、アルミニウム管等の何れかの材料が用いられている。この何れかの材料を用いた場合、材料費、加工費を低減することができる。底板17は、円筒状部材と同じ部材が使用される。
次に、円筒状部材の胴体部11の側壁に液体流入口14と液体流出口15の穴を開ける(ステップS32、S33)。液体流入口14は、底部13側よりの位置に設けられ、液体流出口15は、天井部12側よりの位置に設けられる。
その後、底板17に複数の貫通穴17aを開け(ステップS34)、円筒状部材の胴体部11内に底板17を挿入し(ステップS35)、挿入した底板17を規定の位置にかしめ加工を行い、底板17を固定する(ステップS36)。
更に、円筒状部材の一端側を絞り加工により円錐台形状に加工し(ステップS37)、この絞り加工により形成された円錐台形状の先端の穴を同一部材で溶接により封止し(ステップS38)、円錐台形状の天井部12を形成する。
また、円筒状部材の他端側を絞り加工により半球形状に加工し(ステップS39)、この絞り加工により形成された半球形状の先端の穴を同一部材で溶接により封止し(ステップS40)、半球形状の底部13を形成する。
円筒状部材の両端の穴を封止する際、円筒状部材の周方向に沿って溶接することになるが、前述の絞り加工を使用することで溶接箇所が最小限となる。また、底板17はかしめ加工のため溶接は不要である。
このように、本実施の形態4においては、溶接箇所を最小限にすることができるので、製造コストを大幅に削減することができる。また、底板17はかしめ加工のため溶接は不要であり、溶接工程を最小限にすることができるので、製造コストを大幅に減じることができる。また、溶接箇所が減少することから、耐食性や耐久性が向上するという付加的な効果もある。
なお、本実施の形態4では、円筒状部材の一端側の絞り加工と他端側の絞り加工の順番は何れを先に実施してもよい。但し、円筒状部材の両端を先に封止してしまうと、底板17を挿入できなくなるので、円筒状部材の一端側あるいは他端側の何れかを先に絞り加工した後に、底板17を円筒状部材内に挿入してかしめ加工を行うようにする。そして、一端側と他端側の絞り加工の後に必要な箇所のみ溶接を行い封止する。
また、本実施の形態4では、液体流入口14と対向する胴体部11の壁面側に複数の貫通穴17aを有する底板17について説明したが、これに限定されるものではない。つまり、底板17には、水が底部13側に流れる貫通穴17aと、底部13から異物50が流れ出すのを防ぐための平板部分(底板17の面積に対し1/3以上の面積を有する平板部分)とがあれば、図14〜図18に示すような底板17でもよい。
図14は図11の底板の変形例1を示す平面図である。変形例1としての底板17には、液体流入口14と対向する胴体部11の壁面側に半円形状の貫通穴17bが設けられている。この貫通穴17bの直径は、例えば液体流入口の内径Dに対し0.7Dの大きさである。
図15は図11の底板の変形例2を示す平面図である。変形例2としての底板17には、半円形状の貫通穴17cと複数の円形形状の貫通穴17dとが設けられている。この底板17における半円形状の貫通穴17cの直径は例えばD/2の大きさで、複数の貫通穴17dの直径は例えばD/10の大きさである。なお、半円形状の貫通穴17cの直径をD/2としたが、これに限定されるものではない。
図16は図11の底板の変形例3を示す平面図である。変形例3としての底板17には、液体流入口14と対向する胴体部11の壁面側の部分が切り欠きされて弓形状に形成され、複数の円形形状の貫通穴17dが設けられている。この底板17における複数の貫通穴17dの直径は例えばD/10の大きさである。なお、底板17を弓形とする場合は、かしめ加工による円筒状容器10への固定の強度確保のために、中心角θを240°以上とするとよい。
図17は図11の底板の変形例4を示す平面図である。変形例4としての底板17には、液体流入口14と対向する胴体部11の壁面側に楕円形状の貫通穴17eが設けられている。
図18は図11の底板の変形例5を示す平面図である。変形例5としての底板17には、液体流入口14と対向する胴体部11の壁面側に金属網を有する楕円形状の貫通穴17fが設けられている。なお、異物50が底部13側に流れ込む必要があるため、金属網の網目の大きさは捕捉対象とする異物50よりも大きくする必要がある。
実施の形態5.
図19は本発明の実施の形態5に係る異物捕捉装置の構造と水の流れを示す模式図である。なお、実施の形態1の図1に示す異物捕捉装置100と同様の部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態5に係る異物捕捉装置103においては、円筒状容器10の天井部12の先端に、液体流入口14から取り込んだ水を排出する排出口18が設けられている。この排出口18は、天井部12の上端を管状に加工して形成されている。この排出口18の内径は、液体流入口14よりも大きく形成されている。この排出口18にネジ切り加工を施すことで、溶接せずに出口配管と接続可能であり、耐食性、耐久性がさらに増すことになる。
実施の形態6.
図20は本発明の実施の形態6に係る異物捕捉装置の構造と水の流れを示す模式図である。なお、実施の形態3の図7に示す異物捕捉装置101と同様の部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態6に係る異物捕捉装置104においては、底板19の天井部12側の面に凹凸19aが設けられている。底板19に凹凸19aを設けることで、底板19に達した異物50を凹凸19aにより捕捉することができ、異物50の捕捉効率が高められる。
異物捕捉装置104の製造方法は、実施の形態3に示した方法と同じだが、底板19を用意する前に底板19の表面に凹凸加工が施される。凹凸加工の方法としては、やすり、サンドペーパーを用いた研磨、サンドブラスト等を用いて凹凸19aを形成する。また、凹凸19aの算術平均粗さは、捕捉対象とする異物50の粒子径の2倍以上とするとよい。
実施の形態7.
図21は本発明の実施の形態7に係る異物捕捉装置の構造と水の流れを示す模式図である。なお、実施の形態1の図1に示す異物捕捉装置100と同様の部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態7に係る異物捕捉装置105においては、胴体部11のうち液体流入口14と対向する壁面に内側に突出する突起部20が設けられている。なお、突起部20の効果を示すために、図21では異物50の動きを破線で示している。
突起部20は、液体流入口14側から見て、上側に弧を成す半楕円形状に形成されている。この突起部20は、液体流入口14の中心よりも高さ方向で低く、突起部20の上半分が液体流入口14の高さ方向の下端よりも上の位置に存在するように形成されている。
液体流入口14から流入した水は、円筒状容器10の胴体部11の壁面に衝突し、上向きと下向きの流れが形成される。この場合、突起部20により、上向きの水流が促進され、下向きの水量が少なくなる。なお、異物50は、水より密度が大きいため、重力の影響によって胴体部11の壁面に達する前に液体流入口14からの水の流れの下側に位置し、突起部20の下側を流れる。
この突起部20により下端における水の流量を減少させるため、異物50の捕捉効率をより高めることができる。本実施の形態7は、実施の形態1のみでなく、実施の形態2〜6で示した異物捕捉装置100a、101、102、103、104にも適用することができる。
以下に、前述した異物捕捉装置を備えた給湯装置の実施の形態について説明する。
実施の形態8.
図22は本発明の実施の形態8に係る給湯装置の循環回路図である。
本実施の形態8に係る給湯装置200は、ポンプ31と、熱交換器32、33と、空気抜き機構装置34と、室外機35と、加熱装置36と、異物捕捉装置100とを備えている。そのうちのポンプ31と、熱交換器32、33と、空気抜き機構装置34と、加熱装置36と、実施の形態1の異物捕捉装置100とが水配管により接続されて水の循環回路が構成されている。また、熱交換器32と室外機35とが冷媒配管により接続されている。
給湯装置200のスイッチをONにすることで、ポンプ31、加熱装置36および室外機35が稼働する。これによって、循環回路の水がポンプ31により循環し(以下、「循環水」という)、室外機35からの冷媒が熱交換器32との間で循環する。循環水は、熱交換器32で高温の冷媒と熱交換されて加熱され、加熱された循環水は、必要に応じて加熱装置36により再加熱される。そして、その循環水は、異物捕捉装置100および空気抜き機構装置34を通り、熱交換器33により水道水と熱交換される。一方、水道水は、循環水との熱交換により温水となる。空気抜き機構装置34は、循環水の蒸発により発生する気体を循環回路から外に放出する。
循環回路において、水配管、その他の部品が経年劣化によって生じた錆が異物50として循環水と共に流れたり、敷設工事の際に水配管内に残存した金属の削りかす、砂等が異物50として循環水と共に流れた場合、循環回路上の部品を傷付けたり、熱交換器32、33に付着して熱効率を低下させることが懸念される。
そこで、本実施の形態8においては、循環回路上に設置された異物捕捉装置100により循環水に含まれる異物が捕捉される。これにより、循環回路の部品を保護することにつながり、製品の寿命を延ばすことができる。
なお、本実施の形態8では、実施の形態1の異物捕捉装置100を適用しているが、実施の形態3〜7で示した異物捕捉装置101、102、103、104、105にも適用してもよい。
また、本実施の形態8では、給湯装置200の循環回路上に加熱装置36を設置しているが、図23に示すように加熱装置36がなくてもよい。図23は実施の形態8に係る給湯装置の変形例を示す循環回路図である。
この給湯装置201は、循環水の再加熱を必要としない環境下に設置されるものであり、前述のように加熱装置36を必要としない循環回路となっている。この場合も、実施の形態8と同様に、循環回路上に設置された異物捕捉装置100により循環水に含まれる異物が捕捉される。これにより、循環回路の部品を保護することにつながり、製品の寿命を延ばすことができる。
実施の形態9.
図24は本発明の実施の形態9に係る給湯装置の循環回路図である。なお、実施の形態8の変形例を示す図23の給湯装置201と同様の部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態9に係る給湯装置202は、図23に示す給湯装置201の循環回路に、循環水をラジエーター37に通して、放熱によって室内の暖房機能を持たせたものである。このような暖房機能を持つ給湯装置202についても、実施の形態1の異物捕捉装置100を搭載した場合、循環水に含まれる異物を捕捉する。このため、循環回路の部品を保護することにつながり、製品寿命を延ばすことができる。
なお、本実施の形態9では、実施の形態1の異物捕捉装置100を適用しているが、実施の形態3〜7で示した異物捕捉装置101、102、103、104、105を適用してもよい。
実施の形態10.
図25は本発明の実施の形態10に係る給湯装置の循環回路図である。
本実施の形態10に係る給湯装置203は、ポンプ31と、熱交換器32、33と、空気抜き機構装置34と、室外機35と、加熱装置36と、ラジエーター37と、実施の形態2の異物捕捉装置100aとを備えている。そのうちのポンプ31と、熱交換器32、33と、空気抜き機構装置34と、加熱装置36と、ラジエーター37と、異物捕捉装置100aとが水配管により接続されて循環水の循環回路が構成されている。また、熱交換器32と室外機35とが冷媒配管により接続されている。
給湯装置203のスイッチをONにすることで、ポンプ31、加熱装置36および室外機35が稼働する。これによって、循環回路の循環水がポンプ31により循環し、室外機35からの冷媒が熱交換器32との間で循環する。循環水は、熱交換器32で高温の冷媒と熱交換されて加熱され、加熱された循環水は、必要に応じて加熱装置36により再加熱される。そして、その循環水は、異物捕捉装置100aおよび空気抜き機構装置34を通り、熱交換器33により水道水と熱交換される。一方、水道水は、循環水との熱交換により温水となる。また、循環水をラジエーター37に通すことでユーザーに暖房機能を提供する。空気抜き機構装置34は、循環水の蒸発により発生する気体を循環回路から外に放出する。
循環回路において、水配管、その他の部品が経年劣化によって生じた錆が異物50として循環水と共に流れたり、敷設工事の際に水配管内に残存した金属の削りかす、砂等が異物50として循環水と共に流れた場合、循環回路上の部品を傷付けたり、熱交換器32、33に付着して熱効率を低下させることが懸念される。
そこで、本実施の形態10においては、循環回路上に設置された異物捕捉装置100aにより循環水に含まれる異物50が捕捉される。これにより、循環回路の部品を保護することにつながり、製品の寿命を延ばすことができる。
なお、本実施の形態10では、熱交換器32と異物捕捉装置100aとの間に加熱装置36を設けているが、加熱装置36を備えていない給湯装置203でもよい。
実施の形態11.
図26は本発明の実施の形態11に係る異物捕捉装置の構造と水の流れを示す模式図、図27は図26の異物捕捉装置を給湯装置に適用した循環回路図である。なお、実施の形態1に示す図1の異物捕捉装置100および実施の形態8に示す図22の給湯装置200と同様の部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態11に係る異物捕捉装置106は、実施の形態1の円筒状容器10に形成された円錐台形状の天井部12の先端部にネジ切り加工を施し、その先端部にネジで配管を接続して形成される空気抜き管29を設けたものである。
実施の形態8で示したように循環水を熱媒体として使用する場合には、水が蒸発し気体が発生する。循環回路内に空気を抜く機構がない場合、空気が循環回路内に溜まり、ポンプ31の故障につながることがある。そのため、循環水を使用する給湯装置200、201、202においては、空気抜き機構装置34を設けるのが通例である。
実施の形態11においては、円筒状容器10の天井部12の先端部に空気抜き管29を設け、その空気抜き管29に空気抜き弁を設置することで、空気抜き機構を内包することができる。これにより、図27に示すように、給湯装置204の循環回路のように空気抜き機構を循環回路に設ける必要がなくなり、給湯装置204全体のコストを低減させることができる。
なお、本実施の形態11では、実施の形態1の円筒状容器10の天井部12の先端部に空気抜き管29を取り付けて構成される異物捕捉装置106について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、実施の形態3、4、6、7で示した円筒状容器10の天井部12の先端部に、図28〜図31に示すように空気抜き管29を取り付けて構成される異物捕捉装置を給湯装置204に用いてもよい。
図28は実施の形態11の異物捕捉装置の変形例1示す模式図、図29は実施の形態11の異物捕捉装置の変形例2を示す模式図、図30は実施の形態11の異物捕捉装置の変形例3を示す模式図、図31は実施の形態11の異物捕捉装置の変形例4を示す模式図である。
図28に示す異物捕捉装置107は、異物捕捉装置101の円筒状容器10に形成された円錐台形状の天井部12の先端部にネジ切り加工を行い、そのネジで配管を接続して、空気抜き管29としたものである。
図29に示す異物捕捉装置108は、異物捕捉装置102の円筒状容器10に形成された円錐台形状の天井部12の先端部にネジ切り加工を行い、そのネジで配管を接続して、空気抜き管29としたものである。
図30に示す異物捕捉装置109は、異物捕捉装置104の円筒状容器10に形成された円錐台形状の天井部12の先端部にネジ切り加工を行い、そのネジで配管を接続して、空気抜き管29としたものである。
図31に示す異物捕捉装置110は、異物捕捉装置105の円筒状容器10に形成された円錐台形状の天井部12の先端部にネジ切り加工を行い、そのネジで配管を接続して、空気抜き管29としたものである。
実施の形態12.
図32は本発明の実施の形態12に係る異物捕捉装置の構造と水の流れを示す模式図、図33は図32の異物捕捉装置を給湯装置に適用した循環回路図である。なお、実施の形態2に示す図4の異物捕捉装置100aおよび実施の形態9に示す図24の給湯装置202と同様の部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態12に係る異物捕捉装置111は、実施の形態2の円筒状容器10に形成された円錐台形状の天井部12の先端部にネジ切り加工を施し、その先端部にネジで配管を接続して形成される空気抜き管29を設けたものである。
その空気抜き管29に空気抜き弁を設置することで、空気抜き機構を内包することができる。これにより、図33の給湯装置205の循環回路のように空気抜き機構を循環回路に設ける必要がなくなり、給湯装置205全体のコストを低減させることができる。
実施例1.
実施の形態1、3、4の異物捕捉装置100、101、102における異物50の捕捉性能を確認するための実験を以下のように行った。この実験には、図34、図35および図36に示すような循環回路が使用されている。
図34は実施の形態1の異物捕捉装置を用いた実施例1の循環回路図、図35は実施の形態3の異物捕捉装置を用いた実施例1の循環回路図、図36は実施の形態4の異物捕捉装置を用いた実施例1の循環回路図である。
これらの循環回路は、異物捕捉装置100、101、102に対して、それぞれタンク40、ポンプ41および流量計42を設けて配管で環状に接続したものである。これらの循環回路において、異物捕捉装置100、101、102の異物50の捕捉率を評価する試験を行った。試験条件は、水量を20Lとし、流量を5〜25L/min、試験時間を1時間とし、異物50を模擬した粒子として、325meshのアルミナを使用し、各試験開始時点で10gを投入した。
異物捕捉装置100、101、102の寸法は全てにおいて共通で下記のとおりである。円筒状容器10の内径Dを100mm、天井部12から液体流出口15の中心までの高さ方向の距離Hを50mm、液体流出口15の中心から液体流入口14の中心までの高さ方向の距離Hを180mmとし、液体流入口14の中心から底部13までの高さ方向の距離Hを100mm、液体流入口14および液体流出口15の内径Dを40mmとした。また、異物捕捉装置101における底部13から底板16までの距離Hを60mmとし、異物捕捉装置102における底部13から底板17までの距離Hを60mmとした。
試験後に異物捕捉装置100、101、102に捕捉された異物50の重量を測定し、異物50の投入量から捕捉率を計算した。その結果を表1に示す。
Figure 0006345358
この表1から明らかなように、流量が少なくなるほど、異物捕捉装置100、101、102における異物50の捕捉率が高くなり、異物捕捉装置100、101、102の間の捕捉率の差は小さくなった。一方で流量が多くなると、底部13の上に底板16、17を設置した異物捕捉装置101、102の方が異物50の捕捉率が大きくなる傾向になった。流量25L/minでは異物捕捉装置100では捕捉率は59%、底板16を設置した異物捕捉装置101では69%、底板17を設置した異物捕捉装置102では74%となった。
前述の異物捕捉装置100、101、102は、例えば図22に示すように同じ水が循環し続ける閉じた系の循環回路での使用を想定している。そのため、異物捕捉装置に捕捉される異物50の量すなわち捕捉量と、捕捉されずに流出する異物50の量すなわち流出量とを比較したときに、捕捉量が流出量を上回れば、複数回循環する間に水中の異物50全量が捕捉される。そのため、捕捉率50%を上回れば、異物捕捉装置として十分な性能を持つと考えることができる。いずれの場合においても捕捉率50%を上回っており、循環回路の部品を保護するのに十分な効果があることを確認した。
実施例2.
実施の形態2の異物捕捉装置100aにおける異物50の捕捉性能を確認するための実験を以下のように行った。この実験には図37に示すような循環回路が使用されている。
図37は実施の形態2の異物捕捉装置を用いた実施例2の循環回路図である。
この循環回路は、異物捕捉装置100aに対して、タンク40、ポンプ41および流量計42を設けて配管で環状に接続したものである。異物捕捉装置100aの寸法は、図4に示したように液体流入口14の中心から底部13aまでの高さ方向の距離をH、円筒状容器10の胴体部11の内径をDとし、H/Dを0.20、0.25、0.30、0.50、1.0と変化させて、異物50の捕捉率を評価した。試験条件は、水量を20Lとし、流量を15L/min、試験時間を1時間とし、異物50を模擬した粒子として、325meshのアルミナを使用し、試験開始時点で10gを投入した。
異物捕捉装置100aの寸法は下記のとおりである。円筒状容器10の内径Dを100mm、天井部12から液体流出口15の中心までの高さ方向の距離Hを50mm、液体流出口15の中心から液体流入口14の中心までの高さ方向の距離Hを180mmとし、液体流入口14および液体流出口15の内径Dを40mmとした。
試験後に異物捕捉装置100aに捕捉された異物50の重量を測定し、異物50の投入量から捕捉率を計算した。その結果を表2に示す。
Figure 0006345358
この表2から明らかなように、液体流入口14の中心から底部13aまでの高さ方向の距離Hが大きくなるほど、異物捕捉装置100aにおける異物50の捕捉率が高くなった。一方で距離H/D<0.2では、捕捉率が50%を下回った。実施例1で述べたように、異物捕捉装置100aの性能として異物50の捕捉率50%を上回る必要があるため、実施の形態2では以下を寸法条件とした。
/D≧0.25
10 円筒状容器、11 胴体部、12 天井部、13、13a 底部、14 液体流入口、15 液体流出口、16、17 底板、17a、17d 貫通穴、17b、17c 半円形状の貫通穴、17e 楕円形状の貫通穴、17f 金属網を有する貫通穴、19 底板、19a 凹凸、20 突起部、21 直角部、29 空気抜き管、31 ポンプ、32、33 熱交換器、34 空気抜き機構装置、35 室外機、36 加熱装置、37 ラジエーター、40 タンク、41 ポンプ、42 流量計、50 異物、100、100a、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111 異物捕捉装置、200、201、202、203、204、205 給湯装置。

Claims (12)

  1. 配管内を流れる液体を取り込み、取り込んだ前記液体に含まれる異物を捕捉する異物捕捉装置において、
    前記液体を内部に取り込む円筒状容器を備え、
    前記円筒状容器は、
    円錐台形状に形成された天井部と、
    前記天井部の下方に位置し、前記液体を取り込む液体流入口および前記天井部と前記液体流入口との間に位置して前記液体を排出する液体流出口を有し、前記天井部と一体形成されている胴体部と、
    前記胴体部の下方に位置し、前記胴体部と内径が等しい半球形状又は円筒形状であり、前記異物を捕捉する底部と
    を備えた異物捕捉装置。
  2. 前記胴体部は、前記天井部と同じ部材を用いている請求項1に記載の異物捕捉装置。
  3. 前記底部は、前記天井部と同じ部材を用いて前記胴体部と一体形成されている請求項1又は2に記載の異物捕捉装置。
  4. 前記胴体部のうち前記液体流入口と前記底部との間の位置に、当該胴体部の軸心と直交する底板を備えている請求項1〜の何れか1項に記載の異物捕捉装置。
  5. 前記底板には、前記液体流入口と対向する前記胴体部の壁面側に少なくとも1つの貫通穴が設けられている請求項に記載の異物捕捉装置。
  6. 前記底板の前記天井部の側の面に凹凸が設けられている請求項に記載の異物捕捉装置。
  7. 前記胴体部のうち前記液体流入口と対向する壁面に内側に突出する突起部が設けられている請求項1〜の何れか1項に記載の異物捕捉装置。
  8. 前記天井部に空気抜き管を設けた請求項1〜の何れか1項に記載の異物捕捉装置。
  9. 配管内を流れる液体に含まれる異物を捕捉する異物捕捉装置を製造する製造方法において、
    円筒状部材を準備する準備工程と、
    準備した前記円筒状部材の軸心方向の一端側に絞り加工を施して円錐台形状の天井部を形成する一端側絞り加工工程と、
    前記円筒状部材の軸心方向の他端側を封止して前記異物を捕捉する半球形状又は円筒形状の底部を形成する他端側封止加工工程と、
    前記天井部の下方であって前記底部の上方に前記液体を取り込む液体流入口を形成する流入口開口工程と、
    前記天井部と前記液体流入口との間に前記液体を排出する液体流出口を形成する流出口開口工程と
    を備えた異物捕捉装置の製造方法。
  10. 前記円筒状部材のうち前記液体流入口と前記他端側との間の壁面に当該他端側を覆う底板を設置する設置工程と、前記底板が設置された前記円筒状部材にかしめ加工を施して前記底板を固定するかしめ工程とを備えた請求項に記載の異物捕捉装置の製造方法。
  11. 前記かしめ工程の後に、前記一端側絞り加工工程または前記他端側封止加工工程が実施される請求項10に記載の異物捕捉装置の製造方法。
  12. 少なくともポンプ、熱交換器が前記配管により接続され、前記ポンプにより前記配管の中を流れる前記液体を循環させる循環回路が形成され、前記液体が前記熱交換器に流入する給湯装置において、
    前記配管内を流れる前記液体に含まれる前記異物を捕捉する請求項1〜の何れか1項に記載の異物捕捉装置を前記循環回路に設置した給湯装置。
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