JP6344431B2 - ヘアードライヤー - Google Patents

ヘアードライヤー Download PDF

Info

Publication number
JP6344431B2
JP6344431B2 JP2016115569A JP2016115569A JP6344431B2 JP 6344431 B2 JP6344431 B2 JP 6344431B2 JP 2016115569 A JP2016115569 A JP 2016115569A JP 2016115569 A JP2016115569 A JP 2016115569A JP 6344431 B2 JP6344431 B2 JP 6344431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
power supply
hair dryer
triac
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016115569A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016174974A (ja
Inventor
浩文 笠原
浩文 笠原
小林 幸久
幸久 小林
高木 均
均 高木
小林 洋一
洋一 小林
宏一 田巻
宏一 田巻
諸田 博
博 諸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Home Technology Corp filed Critical Toshiba Home Technology Corp
Priority to JP2016115569A priority Critical patent/JP6344431B2/ja
Publication of JP2016174974A publication Critical patent/JP2016174974A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6344431B2 publication Critical patent/JP6344431B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning And Drying Hair (AREA)

Description

本発明は、整髪などに使用するヘアードライヤーに関する。
従来のヘアードライヤーは、図10に示すように、吸気部101,送風部102,加熱部103,吐出部104を、本体105に直列に配置しており、長手方向Nに長い形状となっている。また送風部102は、モータ111と、モータ111により回転するファン112とにより構成され、本体105内にモータ111とファン112を配置するのに、長手方向Nに沿って設計必要距離Dが確保されている。同様の構造は、例えば特許文献1にも開示される。
また従来は、ヒータである加熱部103に電源を通断電するトライアック(双方向三端子サイリスタ:図示せず)が設けられるが、トライアックは発熱するため、加熱部103で温風となる前の送風路に配置される。このため、ファン112の吹出し口側で、加熱部103の手前の位置に、半導体スイッチ素子であるトライアックを配置していた。
特開2012−55640号公報
上述したように、従来は長手方向Nに長い形状を有しており、さらにその長手方向Nに沿って温風を自分自身に当てるので、ヘアードライヤーの長さ分を足して、そこから離して使用することになり、形状が長くなる程、重くて使いづらさを感じていた。
また図10では、何れも長手方向Nに直交する吸気部101の吸気面積S1と、モータ111の断面積S2と、吐出部104の吐出面積S3をそれぞれ示しているが、モータ111の断面積S2は、吸気面積S1と重なり合う吸気無駄面積となっており、しかもモータ111の長手方向Nに沿う長さは、送風部102に関して無駄な空間となっていた。
さらに従来の構成では、トライアックを基板から加熱部103の手前のファン112の吹出し口まで引き出して配置したり、温風経路とは別に冷風経路を形成して、そこにトライアックを配置したりしていた。そのため、基板からトライアックまでの配線が必要であったり、温風と冷風の各風路が必要であったりする煩わしさがあった。
本発明の目的は、半導体スイッチ素子を簡単に取付けることが可能なヘアードライヤーを提供することにある。
請求項1の発明では、半導体スイッチ素子を加熱部の手前にある送風部の吹出し口側にではなく、送風部の風入口側に配置することで、温風と冷風の各風路をわざわざ設けることなく、半導体スイッチ素子を加熱部から離れた位置で簡単に取付けることが可能になる。またヘアードライヤーの吸気部から金属製のピンなどを挿入しても、絶縁体に遮られて半導体スイッチ素子に接触せず、安全性を高めたヘアードライヤーを提供できる。
請求項2の発明では、絶縁体に針金などの細いピンが通らない程度の***を開けて、通気性を確保することで、絶縁体による半導体スイッチ素子の冷却効果低減を抑え、且つ半導体スイッチ素子の放熱フィンにピンなどを接触させない安全性を高めたヘアードライヤーを提供できる。
請求項3の発明では、ヘアードライヤーの吸気部から金属製のピンなどを挿入しても、絶縁体に遮られて半導体スイッチ素子に接触せず、安全性を高めたヘアードライヤーを提供できる。
請求項1の発明によれば、半導体スイッチ素子を加熱部から離れた位置で簡単に取付けることが可能なヘアードライヤーを提供できる。また、半導体スイッチ素子への接触を防止して、安全性を高めたヘアードライヤーを提供できる。
請求項2の発明によれば、絶縁体による半導体スイッチ素子の冷却効果低減を抑えつつ、半導体スイッチ素子への接触を防止して、安全性を高めたヘアードライヤーを提供できる。
請求項3の発明によれば、半導体スイッチ素子への接触を防止して、安全性を高めたヘアードライヤーを提供できる。
提供できる。
本発明の第1実施形態における薄型ヘアードライヤーの縦断面図である。 同上、背面図である。 同上、要部の拡大縦断面図である。 本発明の第2実施形態におけるヘアードライヤーの縦断面図である。 同上、吸気部を外した状態の背面図である。 本発明の第3実施形態における電源部の回路図である。 同上、電源電圧と抵抗を流れるピーク電流との関係を示す波形図である。 本発明の第4実施例における電磁誘導加熱装置の回路図である。 同上、ブレーカーと電流ヒューズの電流と動作時間との関係を示すグラフである。 従来例におけるヘアードライヤーの縦断面図である。
以下、本発明の好ましいヘアードライヤーの各実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態で、共通する部品や部位には共通の符号を付し、共通する箇所の説明は重複を避けるために極力省略する。
図1〜図3は、本発明の第1実施形態における薄型ヘアードライヤーを示している。これらの各図において、1はヘアードライヤーの外郭をなす本体で、この本体1は持ち手部となるハンドル2と、このハンドル2の上端に連結するハウジング3とにより構成され、例えば電気絶縁性の合成樹脂成形体で形成される。ハンドル2とハウジング3との連結部には回動軸4が設けられ、この回動軸4を中心に、ハンドル2がハウジング3に対して矢印Sの方向に回動するようになっている。またハンドル2には、操作体として一乃至複数のスイッチ5が手動操作可能に配設される。
ハウジング3は、本体1の正面(前面)または背面(後面)から見てリング状に形成され、その中央には中空部6が形成される。中空部6は、ハンドル2の直立方向に対して直交するヘアードライヤーの長手方向Nに延びており、その前面と後面は何れも開口している。
ハウジング3は、本体1の背面寄りに位置し、中空部6の外周面を形成する内壁11に吸気部12を開口形成する一方、本体1の正面をなす前壁13に吐出部14を開口形成している。また、ハウジング3の内部には、背面側に送風部16を配設すると共に、正面側に加熱部としてのヒータ17を配設している。送風部16は、電気信号を回転力に変換するモータ21と、このモータ21により回転するファン22とにより構成され、ファン22はモータ21の回転部と別々にではなく一体化される。その結果、これらのモータ21やファン22を配置するための長手方向Nに沿った設計必要距離Dを、従来のヘアードライヤーよりも短くすることができる。
送風部16の構成をさらに詳しく説明すると、回転するリング状のファン22は、その形状の一部にモータ21の回転子となるリング状の永久磁石24を保持し、当該永久磁石24に臨んで、ケーシング3の外壁にはモータ21の固定子となるリング状の電磁石25を設けている。電磁石25は図示しないが、導電性のコイルを磁心に巻回して構成される。また、前記吸気部12は、ファン22の内周面に対向する送風部16の吸込み口26に臨んで配設され、ヒータ17は、ファン22の前面に対向する送風部16の吹出し口27に臨んで配設される。したがって、送風部16への通電によりファン22が回転すると、ハウジング3の内部では、吸気部12から送風部16とヒータ17を順に通過して吐出部14に至るリング状の送風路28が形成される。
次に、上記構成についてその作用を説明すると、送風を行なうためにハンドル2に備えたスイッチ5を操作すると、送風部16の電磁石25を構成するコイルへの通電により、永久磁石24と電磁石25との間に吸引力と反発力が繰り返し発生して、ファン22が連続的に回転する。これにより、吸気部12からハウジング3内の送風部16に空気が吸込まれ、ヒータ17を通して吐出部14からハウジング3の前面に対向する髪などに対して送風が行われる。また、別なスイッチ5を操作してヒータ17への通電を行なうと、送風部16の吹出し口27から吹出される空気が、ヒータ17を通過する際に加熱され、吐出部14から冷風ではなく温風を送り出すことが可能になる。図1や図3には、こうした一連の冷風や温風の流れを、矢印Fで示している。
特に本実施形態では、モータ21の回転部とファン22を一体にし、また電磁石25の構成部品をケーシング3の外周側に配置することで、吸気部12から吐出部14に至る長手方向Nの距離を短くして、送風路28の短縮を可能にした薄型のヘアードライヤーを提供している。また、従来のヘアードライヤーとは異なり、ハウジング3の内周側には中空部6が設けられ、ヘアードライヤーの内側に位置するハウジング3の内壁11に吸気部12を設けることで、毛髪などがヘアードライヤーに入り込んだ場合でも、構造的に吸気口12に届きにくく、ケーシング3の内部にあるファン22自体に絡みつくような回転阻害を起こさないようにすることができる。
以上のように本実施形態では、ファン22とモータ21の回転部を一体とし、ヘアードライヤーの内部にモータ21の電磁石25を設け、電磁石25を構成するコイルに通電することによりファン22を回転させ、吸気部12から空気を内部に取り込んで加熱部であるヒータ17に送風することで、暖められた空気を吐出部14からヘアードライヤーの外部に送り出す構成となっている。
このようにすると、送風部16となるファン22とモータ21が一体化しているため、ファン22は軸部がモータ21となって、長手方向Nに沿うモータ21の長さとファン22の長さが別々にならず、送風路28となる吸気部12から吐出部14までの長手方向Nの距離を短くできる。そのため、ヘアードライヤーの重心位置を送風路28の部分から持ち手の部分であるハンドル2に置くことができ、使いづらさを解消した薄型のヘアードライヤーを提供できる。
また本実施形態では、空気を取入れるための吸気部12を、ヘアードライヤーの内側に位置するハウジング3の内壁11に設けている。
この場合、ヘアードライヤーの内側に吸気部12を設けることで、毛髪などが入り込んだ場合でも、ファン22自体に絡みつくような回転阻害を起こさないヘアードライヤーを提供できる。
図4および図5は、本発明の第2実施形態における薄型ヘアードライヤーを示している。これらの各図において、本実施形態では、ケーシング3が中空部6を有するリング形状ではなく、中空部6を有しない円筒形状に形成され、その一端である後面に多数の穴を有する吸気部12を配設する一方で、他端である前面に開口した吐出部14を配設している。また、ケーシング3の内部には、背面側に送風部16を配設すると共に、正面側に加熱部としてのヒータ17を配設している。送風部16は、電気信号を回転力に変換するモータ21と、このモータ21により回転するファン22とにより構成され、ヘアードライヤーの長手方向Dに沿って、吸気部12,ファン22,モータ21,ヒータ17,吐出部14をそれぞれ略一直線上に順に配置している。
ケーシング3の内部構成をさらに詳しく説明すると、ファン22はモータ21の回転軸24に取付け固定され、この回転軸24を中心にケーシング3の内部で回転するようになっている、また、ファン22はケーシング3の後面をなす吸気部12に対向して配置される。ケーシング3の内部上側には、基板であるPC板(印刷回路基板)31やマイナスイオン発生装置32を収納するための収納空間33が形成される。本実施形態では、送風部16やヒータ17の動作を指示する前述のスイッチ5を、ハンドル2の前側に設けていると共に、マイナスイオン発生装置32の動作を指示する別なスイッチ35を、ハンドル2の後側に設けている。そして、送風部16への通電によりファン22が回転すると、ハウジング3の内部では、吸気部12から送風部16とヒータ17を順に通過して吐出部14に至る円筒状の送風路28が形成される。
前記PC板31は、送風部16の略直上に位置しており、ヒータ17に電源を通断電するための半導体スイッチ素子であるトライアック37が、例えば半田付け接続により配線することなくPC板31に直接実装される。ここでのトライアック37は、ヒータ17の手前にある送風部16の吹出し口27側にではなく、吸気部12に臨む送風部16の風入口すなわち吸込み口26側に配置される。したがって、トライアック37とヒータ17との間には送風部16が介在し、トライアック37は加熱されるヒータ17から離れた位置に置かれる。
PC板31には、トライアック37の他に、制御部38や電源部39を構成する各電子部品も実装される。制御部38は、スイッチ5,35からの操作信号を受け付けて、制御対象であるトライアック37や、モータ22やマイナスイオン発生装置32をそれぞれ制御するためのものであり、電源部39は、トライアック37や制御部38の他に、モータ22やマイナスイオン発生装置32を動作させるのに、必要な電力を供給するものである。本実施形態では、制御部38からヒータ17を加熱させるための制御信号が送出されると、電源部39からの動作電圧によってトライアック37がオンし、ヒータ17が電源と繋がって通電状態となる一方で、トライアック37がオフすると、ヒータ17が電源から遮断されるようになっている。
トライアック37と吸気部12との間には、絶縁体としての絶縁用壁41を配設する。この絶縁用壁41は板状の絶縁材料からなり、本体1の背面側から見て、PC板31に搭載されるトライアック37や電子部品を全て覆い隠すような形状に形成される。トライアック37は通電に伴い発熱する部品であるため、その放熱フィンを風入側である吸気部12に向けて配置しており、絶縁用壁41はトライアック37の放熱フィンを向けた風入側に設けられる。これにより、ヘアードライヤーの後側の吸気部12から金属製のピンなどを挿入しても、絶縁用壁41に遮られてトライアック37の放熱フィンや電子部品には接触せず、安全性を高めることが可能になる。
また、絶縁用壁41には、前記金属製のピンが通らない程度の通気穴42を設けるのが好ましい。図5では、トライアック37や電子部品に対向しない位置に多数の通気穴42を設けることで、これらのトライアック37や電子部品への接触を確実に防いでいる。通気穴42により吸気部12から送風部16に至る送風路28の通気性を確保することで、絶縁用壁41を設けることで、トライアック37の冷却効果が低減するのを効果的に抑制できる。
そして本実施形態においても、送風を行なうためにハンドル2に備えたスイッチ5を操作すると、モータ21からの回転力がファン22に与えられて、ケーシング3の内部でファン22が連続的に回転する。これにより、吸気部12からハウジング3内の送風部16に空気が吸込まれ、ヒータ17を通して吐出部14からハウジング3の前面に対向する髪などに対して送風が行われる。また、別なスイッチ5を操作してヒータ17への通電を行なうと、送風部16の吹出し口27から吹出される空気が、ヒータ17を通過する際に加熱され、吐出部14から冷風ではなく温風を送り出すことが可能になる。
特にヒータ17を通電して温風を送り出す際には、PC板31に搭載されるトライアック37も発熱するが、ファン22の回転に伴い吸気部12から吸い込まれた空気が、通気穴42および絶縁用壁41が存在しない送風路28を通して、トライアック37の放熱フィン側に流れ込み、トライアック37から効果的に熱を奪い取ることができる。この熱は送風部16を通過して、ヒータ17で暖められた温風と共に、吐出部14からヘアードライヤーの外部に無駄なく送り出される。
また、トライアック37の取付けについていうと、従来のようにトライアック37がヒータ17の手前の、ファン22の吹出し口(送風部16の吹出し口27)側にあると、トライアック37が加熱するヒータ17の近傍に晒される上に、トライアック37とPC板31との間に配線を施さなければならない。この点、本実施形態のトライアック37は、送風部16の吸込み口26側に配置されており、ヒータ17から離れた位置にあって、PC板31にトライアック37を直接実装できる。
以上のように本実施形態では、熱源となる加熱部としてのヒータ17と、送風を行なうための送風部16と、ヒータ17に電源を通断電する半導体スイッチ素子としてのトライアック37と、トライアック37を制御する制御部38と、トライアック37や制御部38を動作させる電力を供給するための電源部39とを備え、トライアック37を送風部16の風入口である吸込み口26側に配置している。
この場合、トライアック37を加熱部の手前にある送風部16の吹出し口27側にではなく、送風部16の吸込み口26側に配置することで、温風と冷風の各風路をわざわざ設けることなく、トライアック37をヒータ17から離れた位置に簡単に取付けることが可能になる。
また、本実施形態におけるトライアック37は、電源部39を搭載する基板としてのPC板31に直接実装される。
この場合、トライアック37を基板から配線で引き回すことがなく、PC板31に直接実装することで、トライアック37をより簡単に取付けることが可能になる。
また本実施形態では、トライアック37の風入側に絶縁体である絶縁用壁41を設けている。
この場合、ヘアードライヤーの吸気部12から金属製のピンなどを挿入しても、絶縁用壁41に遮られてトライアック37に接触せず、安全性を高めたヘアードライヤーを提供できる。
さらに本実施形態では、絶縁用壁41に通気穴42を設けている。この場合、絶縁用壁41に針金などの細いピンが通らない程度の***を開けて、通気性を確保することで、絶縁用壁41によるトライアック37の冷却効果低減を抑え、且つトライアック37の放熱フィンにピンなどを接触させない安全性を高めたヘアードライヤーを提供できる。
なお本実施形態において、ヒータ17に電源を通断電する半導体スイッチ素子は、トライアック37以外のものでも構わない。また本実施形態における概念を、第1実施形態のような薄型のヘアードライヤーに適用させてもよい。
本実施形態では、第3実施形態における電源部39の回路構成を図6で示している。同図において、51は電源部39に電力を供給する電源で、ここでは正弦波状の電源電圧を生成する商用電源51Aと、矩形波状の電源電圧を生成するインバータ電源51Bの何れかからなる。電源部39は、電源51からの入力電圧を例えば直流5Vに変換して、例えば制御部38などの負荷52に供給するものである。
電源部39は、フィルムコンデンサ54,温度ヒューズ55,抵抗56,整流素子であるダイオード57,定電圧素子であるツェナーダイオード58により構成される。この中で、基板であるPC板31に搭載されるフィルムコンデンサ54と突入電流防止用の抵抗56は、電源51からの電圧を降下させるコンデンサドロップ電源回路59を構成する。そして、電源51と、フィルムコンデンサ54と、抵抗56とからなる直列回路の両端間に、ダイオード57とツェナーダイオード58をそれぞれ接続して、ツェナーダイオード58の両端間に定電圧である例えば直流5Vを生成し、その直流電圧を負荷52の両端間に供給する構成となっている。
また本実施形態では、フィルムコンデンサ54と抵抗56との間に温度ヒューズ55を結線させている。温度ヒューズ55は、抵抗56の脇(近傍)に設けられ、インバータ電源51Bを使用したときの抵抗56からの発熱で溶断する位置に配置される。
次に、本実施形態における電源部39の動作について、図7の波形図を参照して説明する。同図において、上段の(A)は電源51として商用電源51Aを接続した場合の電源電圧と、抵抗56を流れるピーク電流を示し、下段の(B)は電源51としてインバータ電源51Bを接続した場合の電源電圧と、抵抗56を流れるピーク電流を示している。
周知のように、商用電源51Aの電源電圧は例えば交流100V(実効値)の正弦波形で、その最大値は141Vである。これに対して、インバータ電源51Bの電源電圧は、最大値が141Vの矩形波形である。
図7(A)に示すように、商用電源51Aの場合は、抵抗56にピーク電流(突入電流)が発生するのが、電源投入時の電源電圧が急峻に変化する1回のみである。しかし、図7(B)に示すように、インバータ電源51Bの場合は、電源電圧の波形の立上がりでピーク電流が流れ、電源電圧の波形の立下がりでもピーク電流が流れるので、結局1サイクル毎に4回のピーク電流が発生する。そのため、商用電源51Aの場合と比較して抵抗56の消費電力が上昇し、抵抗56が発熱する。抵抗56が発熱すると、抵抗56の脇に配置される温度ヒューズ55が抵抗56からの熱影響を受けて溶断し、電源51から電源部39への給電が遮断される。
このように本実施形態では、電源51からの電源電圧を、コンデンサであるフィルムコンデンサ54と抵抗56とによるコンデンサドロップ電源回路59で降下させ、このコンデンサドロップ電源回路59に温度ヒューズ55を入れ、温度ヒューズ55を抵抗56の脇に配置して、抵抗56が発熱したときに温度ヒューズ56が溶断する位置に設け、温度ヒューズ56が溶断した後はコンデンサドロップ電源回路59を断電させ、抵抗56の発熱を停止する構成となっている。
従来のコンデンサドロップ電源回路59には温度ヒューズ55が設けられておらず、インバータ電源51Bを使用したときに、PC板31に形成した配線パターン(図示せず)が断線するまで、抵抗56が発熱し続ける虞があった。しかし本実施形態では、インバータ電源51Bのような疑似電源を使用した場合に、抵抗56が発熱すると、その抵抗56からの熱影響で温度ヒューズ55を溶断させて、コンデンサドロップ電源回路59を断電させることができるので、従来のように配線パターンが断線するなどの不具合を解消できる。
図8は、本発明の第4実施形態を示す電磁誘導加熱装置の回路図である。同図において、61は前述の商用電源51Aのコンセント(図示せず)に差し込まれる着脱可能なプラグ、62は交流電源電圧を入力端子63に導くコードリールである。64は交流電源電圧を直流電圧に変換する整流器としての整流スタック、65は整流スタック64の入力側に挿入接続される大容量タイプの電流ヒューズで、定格電流が15〜20Aのタイプを使用している。
67は、整流スタック64からの直流電圧を入力として、負荷である加熱コイル68に高周波電流を供給するIH(電磁誘導加熱)回路である。このIH回路67は周知のように、整流スタック64の出力端にコイルL1とコンデンサC2とによる直列回路を接続し、コンデンサC2の両端間に別なコンデンサC1とスイッチング素子であるIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)69を接続して構成され、コンデンサC1の両端間に接続する加熱コイル68に、最大で1400Wの電力(14Aの電流)を出力する。70は、IGBT69の制御端子であるゲートにパルス駆動信号を供給するIGBT駆動回路で、IGBT69はIGBT駆動回路70からの駆動信号を受けてオン・オフを繰り返し、IH回路67を発振させる構成となっている。
71は、IH回路67で発生する電圧や電流などを、動作信号として後述するマイコン74に伝えるIH動作信号検出回路である。また72は、整流スタック64で変換された直流電圧から、例えば直流3〜5Vの動作電圧を生成する直流電源回路であり、この動作電圧はマイコン74などに供給される。74は制御部としてのマイコン(マイクロコンピュータ)であり、これはIH動作信号検出回路71からの動作信号に基づいて、IGBT駆動回路70に制御信号を送り出し、IGBT69をオン・オフ制御して、IH回路67を動作させるものである。
以上が、従来知られている電磁誘導加熱装置の構成であるが、何らかの原因でIGBT69のエミッタ・コレクタ間が短絡して故障すると、プラグ61の両端間が短絡したと同じ状態になり、瞬間的に200A以上の電流が装置に流れる。この状態が続くと電流ヒューズ65が溶断するので、それ以後はIGBT69に電流は流れない。
図9は、商用電源51A側に備え付けた一般的なブレーカーと、電磁誘導加熱装置に組み込まれる20Aタイプの電流ヒューズ65における、電流と動作時間との関係をそれぞれ示している。同図において、点線B1は動作が速いタイプ(速断タイプ)のブレーカーを示し、点線B2は動作が遅いタイプ(普通タイプ)のブレーカーを示している。また、実線F1は同様に動作が速いタイプ(速断タイプ)の電流ヒューズ65を示し、点線B2は動作が遅いタイプ(普通タイプ)の電流ヒューズ65を示している。
この図から判るように、200Aの電流が流れた場合は、ブレーカーは0.006〜0.02秒で動作し、電流ヒューズ65は0.02〜0.07秒で動作する。このことから、IGBT69が短絡して200A以上の電流が流れると、実際は電流ヒューズ65が溶断する前に、ブレーカーが落ちるので、ブレーカーを復帰させても再度ブレーカーが落ちてしまうことが繰り返される。そのため、従来はユーザーが何を原因としてブレーカーが繰り返し落ちてしまうのかが理解できず、困惑させてしまう。またこのような現象が夜に発生すると、ユーザーがさらに困惑して迷惑をかけてしまう。
仮に、この故障した状態でコンセントから装置を外して、ブレーカーを復帰させ、再度故障した装置のプラグ61をコンセントに差し込むと、今度はコンセントの箇所でスパークを発生しながらブレーカーが再度落ちてしまい、ユーザーが驚いてしまう。
このような不具合に対処するために、本実施形態では上述した従来の構成に、電流ヒューズ81と、リレー82と、リレー駆動回路83とをそれぞれ付加している。
具体的には、電流ヒューズ81は前記電流ヒューズ65と共に直列回路を構成し、その直列回路は入力端子63の一端と整流スタック64の入力端との間に挿入接続される。電流ヒューズ81は電流ヒューズ65よりも小容量で、例えば定格電流が0.1〜3Aのタイプを使用している。リレー82は、コイル82Aの通断電に応じて接点82Bをオンまたはオフにする構成となっており、接点82Bは電流ヒューズ81と並列に接続される。またマイコン74は、IH動作信号検出回路71からの動作信号に基づき、プラグ61をコンセントから抜いた時や、プラグ61を差して例えば所定時間である1秒以内や、IH回路67が動作せず、加熱コイル68による電磁誘導加熱を停止している時には、接点82Bが開放(オフ)するようにリレー82の制御を行なっている。
そして本実施形態では、何らかの原因でIGBT69のエミッタ・コレクタ間が短絡して故障すると、プラグ61の両端間が短絡したと同じ状態になり、瞬間的に200A以上の大電流が装置に流れる。ここでリレー82の接点82Bがオフしている時には、小容量の電流ヒューズ81に大電流が流れて直ちに溶断し、装置を保護できる。一方、リレー82の接点82Bがオンしている時には、電流ヒューズ81に電流が流れないので、従来の装置と同様に、電流ヒューズ65が溶断する前に、商用電源51A側のブレーカーが落ちて装置を保護する。しかし、ブレーカーを復帰させたときには、リレー82の接点82Bが1秒間はオフしているので、電流ヒューズ81に大電流が流れて直ちに溶断する。その後は、IH回路67が動作せず、リレー82の接点82Bがオンすることはないので、従来のようにブレーカーを復帰させても直ぐにまたブレーカーが落ちるような不具合は発生しない。
このように本実施形態では、所定値である10A以上の電流を消費する負荷である例えば加熱コイル68を搭載し、商用電源51Aからの給電により動作する電磁誘導加熱装置などの負荷駆動装置おいて、商用電源51Aのコンセントに直結する配線路に、リレー82の接点82Bと所定値である10A未満の電流ヒューズ81とからなる並列回路を直列に接続し、コンセントに差し込んでから所定時間(例えば0.5秒)以内は、接点82Bを開放状態にすることにより、確実に電流ヒューズ81を溶断させて装置を保護することが可能になる。
また、電流ヒューズ81に代わり、基板に形成される配線のパターンに、他のパターンよりも細い部分を用意してパターンヒューズを形成し、そのパターンヒューズに大電流が流れたときに溶断するようにすれば、コストダウンを図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。
12 吸気部
16 送風部
17 ヒータ(加熱部)
26 吸込み口(風入口)
31 PC板(基板)
37 トライアック(半導体スイッチ素子)
39 電源部
41 絶縁用壁(絶縁体)
42 通気穴

Claims (3)

  1. 熱源となる加熱部と、
    送風部と、
    前記加熱部に電源を通断電する半導体スイッチ素子と、
    前記半導体スイッチ素子を動作させる電源部と、
    空気を取り入れる吸気部とを備え、
    前記半導体スイッチ素子を、前記吸気部に臨む前記送風部の風入口側に配置し、
    前記送風部の風入口側において、前記半導体スイッチ素子の前記吸気部に向けた方向である風入側に絶縁体を設け、
    前記半導体スイッチ素子と前記吸気部との間に前記絶縁体を配置したことを特徴とするヘアードライヤー。
  2. 前記絶縁体に通気穴を設けたことを特徴とする請求項1記載のヘアードライヤー。
  3. 前記絶縁体は、前記吸気部の側から見て、前記半導体スイッチ素子を覆い隠すような形状に形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載のヘアードライヤー。
JP2016115569A 2016-06-09 2016-06-09 ヘアードライヤー Expired - Fee Related JP6344431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016115569A JP6344431B2 (ja) 2016-06-09 2016-06-09 ヘアードライヤー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016115569A JP6344431B2 (ja) 2016-06-09 2016-06-09 ヘアードライヤー

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013022297A Division JP2014150942A (ja) 2013-02-07 2013-02-07 ヘアードライヤー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016174974A JP2016174974A (ja) 2016-10-06
JP6344431B2 true JP6344431B2 (ja) 2018-06-20

Family

ID=57068785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016115569A Expired - Fee Related JP6344431B2 (ja) 2016-06-09 2016-06-09 ヘアードライヤー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6344431B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10835007B2 (en) * 2017-07-14 2020-11-17 Spectrum Brands, Inc. Hair dryer

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5479885U (ja) * 1977-11-17 1979-06-06

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016174974A (ja) 2016-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014150942A (ja) ヘアードライヤー
US6940051B2 (en) Electric circuit for portable heater
JP4475953B2 (ja) 電動送風機
EP3351803A1 (en) Motor and air blowing apparatus including the same
RU2002120475A (ru) Электрическая машина и электрический генератор (варианты)
KR20070100627A (ko) 상호 유도성 비접촉식 스타터
JP2005168268A (ja) モータの駆動回路装置、及びモータ
JP6344431B2 (ja) ヘアードライヤー
JP2009050096A (ja) ブラシレスモールドモータ
JP2018129999A (ja) モータ、及び電気機器
JP2015159038A (ja) 電磁調理器
JP3473499B2 (ja) 電気部品の冷却構造
JP4021436B2 (ja) 電動送風機、およびこの電動送風機が用いられる電気機器
JP2004158317A (ja) 調理器
JP2007190319A (ja) ヘアードライヤ
CN210471314U (zh) 降低可控硅工作温度的布局结构及电吹风
JP2010172104A (ja) 回生抵抗器
JP2019015440A (ja) 温風機
CN109327169B (zh) 可提供冷风的家用电器、驱动电路及其永磁直流电机
EP2153453B1 (en) An electric motor
JP6629765B2 (ja) サーマルプロテクタ
JP4021429B2 (ja) 電動送風機、この電動送風機を用いた電気機器、およびこの電動送風機の組立て方法
JPS631827B2 (ja)
JP5646776B1 (ja) 電磁調理器
KR19990069019A (ko) 냉각장치 및 이를 이용한 팬모터

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6344431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees