JP6343509B2 - 検査装置 - Google Patents

検査装置

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Description

本発明は、検査装置に関し、特に、棒状もしくは筒状のワークの外観検査を実行する装置に関する。
製造ラインなどでのワークの外観検査には、カメラなどの撮像装置が多く用いられている。そして、ワークの外観全体の検査を行うための検査装置が数多く提案されている(特許文献1,2など)。棒状もしくは筒状のワークを検査するための従来技術に係る装置の一例について、図10を用い説明する。
図10(a)に示すように、従来技術に係る検査装置は、Z軸方向に間隔をあけて配された2つのコンベヤベルト9703,0706と、それらのプーリ9701,9702,9704,9705を備える。検査対象であるワーク951d〜951gは、コンベヤベルト9703とコンベヤベルト9706との間をX軸方向左側から右側に向けて搬送される。
ここで、図10(b)に示すように、コンベヤベルト9706のY軸方向における幅は、コンベヤベルト9703よりも狭くなっており、各ワーク951d〜951gの各一端部951dc〜951gcが上方に露出した状態となっている。
図10(a)に戻って、コンベヤベルト9706の上方には、互いにX軸方向に間隔をあけて配された4つのカメラ9707〜9710が配されている。各カメラ9707〜9710は、撮像領域に入ったワーク951d〜951gの外観を撮像し、演算部に画像信号を送出する。
図10(a)に示すように、コンベヤベルト9703とコンベヤベルト9706とは速度V1、V2に差異を設けてある。具体的には、V1<V2となっている。この速度差により、ワーク951d〜951gは、矢印のように回転しながら搬送され、各ワーク951d〜951gの外観全体を4つのカメラ9707〜9710で撮像できるようになっている。これにより、ワーク951d〜951gの外観全体のキズや汚れを検査できる。
特開平07−172558号公報 特快2004−12287号公報
しかしながら、図10(a)、(b)に示すような従来技術に係る検査装置では、装置コストを抑えながら、高精度の検査を行うことが難しい。具体的には、図10(a)に示すように、ワーク951d〜951gの外観全体の画像を取得するために、複数のカメラ(一例として、4つのカメラ9707〜9710)を用いなければならず、装置コストの上昇を招く。広角レンズなどを用いてカメラの数を低減することも、ある程度は可能であるが、検査精度の低下を招くことになってしまうことが予想される。
また、図10(a)に示すように、コンベヤベルト9703とコンベヤベルト9710の速度差(v1−v2)が、各カメラ9707〜9710の下方でのワーク951d〜951gの姿勢(角度)を規定する上で非常に重要となる。このため、コンベヤベルト9703,9706の表面状態(摩擦係数など)や弛みなどを厳密に管理することが必要となる。
このように、図10(a)、(b)に示す従来技術に係る検査装置では、装置の製造に係るコストや管理に係るコストを抑えながら、高精度の検査を行うことが難しい。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、装置の製造コストおよび管理コストを抑えながら、高精度にワークの外観全体を検査することができる検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係る検査装置は、棒状もしくは筒状のワークの外観検査を実行する検査装置であって、ベースと、2枚のサイドパネルと、少なくとも3つの回転軸と、複数のローラと、駆動源と、撮像手段とを備える。
2枚のサイドパネルは、ベース上に、互いに間隔をあけて対向する状態に立設されている。
少なくとも3つの回転軸は、各々が2枚のサイドパネル間で回転自在の状態で軸支され、互いが2枚のサイドパネルの対向方向および起立方向の双方に交差する方向に間隔をあけた状態で配置されている。
複数のローラは、各回転軸に対して、少なくとも2枚設けられており、各回転軸に取り付けられた少なくとも2枚のローラは、互いに2枚のサイドパネルの対向方向に間隔をあけている。
駆動源は、少なくとも3つの回転軸に対し、当該少なくとも3つの回転軸が同期した状態で回転するように、回転駆動力を供給する。
撮像手段は、3つの回転軸の内の2つの回転軸間に相当する領域に配置されており、当該領域のワークの外観を撮像する。なお、撮像手段の配置箇所については、少なくとも3つの回転軸を挟んで、ベースとは反対側であってもよいし、ワークの軸方向の延長線上であってもよい。
そして、本発明に係る検査装置では、少なくとも3つの回転軸のそれぞれに取り付けられたローラの外周面は、ワークの外周面に対して接触して、当該接触摩擦により前記ワークを回転させる当接領域と、一部が切り込まれた切り込み部とからなり、当該切り込み部にワークが掛合されることで、当該ワークを搬送するものである。
また、少なくとも3つの回転軸のそれぞれに取り付けられたローラは、全てにおいて、切り込み位置が同期された状態となっており、3つの回転軸のそれぞれに取り付けられたローラは、当該3つの回転軸の軸芯方向から見た場合に互いに重なりを有し、少なくとも3つの回転軸を挟んだベースとは反対側から見た場合に互いに非接触状態で配されている。
本発明に係る検査装置では、駆動源の回転駆動力により少なくとも3つの回転軸を同期状態で回転させるだけで、複数のワークを断続的に搬送することができ、ローラの当接領域に載置されて移動が制限された状態のワークの外観全体を撮像することができる。本検査装置では、ワークがローラの当接領域に載置されている状態では、搬送されることがなく、定点での撮像が可能であり、高精度の撮像が可能である。
また、図10に示す従来技術のように、コンベヤベルトなどの磨滅などに起因するメインテナンスが必要ではなく、ランニングコストの上昇を抑えながら高精度な検査を持続することが可能である。
従って、本発明に係る検査装置では、装置の製造コストおよび管理コストを抑えながら、高精度にワークの外観全体を検査することができる。
本発明に係る検査装置は、次のようなバリエーション構成を採用することもできる。
本発明に係る検査装置では、上記構成において、少なくとも3つの回転軸には、順に並んだ状態で配された第1の回転軸、および第2の回転軸、および第3の回転軸が含まれている。そして、第1の回転軸と第2の回転軸との間の間隙、および第2の回転軸と第3の回転軸との間の間隙のそれぞれは、ワークにおける長軸方向に直交する横断面での仮想外接円の外径よりも大きい。このような構成を採用することにより、撮像手段による撮像に際して、回転軸が影響を及ぼし難く、高精度の検査が可能である。
本発明に係る検査装置では、上記構成において、ローラは、それぞれが円板の一部が切り込まれた形状を有し、取り付けられている回転軸の軸芯に対して中心が合致しており、ローラにおける当接領域の外径は、隣接する回転軸に非接触となるサイズであって、回転軸の軸芯に沿った方向からの側面視において、載置されたワークの頂部よりも低い位置となるサイズである。ローラを上記のようなサイズに設定することによって、撮像手段をよりワークに近づけることができ、さらに高精度の検査が可能となる。
本発明に係る検査装置では、上記構成において、さらに、ローラの当接領域に当接されたワークに対し、回転軸の軸芯に沿った方向に押圧し、良品または不良品を排出する排出手段を備える。本発明に係る検査装置では、特に別段の機器を追加しなくても排出手段も設けることができ、装置コストの上昇を抑えることができる。
本発明に係る検査装置では、上記構成において、さらに、少なくとも3つの回転軸を挟んで、ベースとは反対側であって、3つの回転軸の内の2つの回転軸間に相当する領域には、ローラの当接領域に載置されたワーク、あるいはローラの切り込み部による掛止により搬送中のワークが、ローラの当接領域あるいは切り込み部から浮き上がるのを抑制する押さえ手段を備える。これにより、検査装置を高速駆動しても、ワークが脱落などすることを抑制でき、高効率な検査が可能となる。なお、「浮き上がるのを抑制する」とは、ローラの当接領域からの浮き上がりを“0”とする場合だけではなく、数mm程度の浮き上がりを許容するものである。
本発明に係る検査装置では、上記のように押さえ手段を採用する場合において、当該押さえ手段は、撮像手段の撮像領域から外れた領域に設けられている。これにより、押さえ手段の構成材料が制限されることを防止でき、装置コストの上昇を抑えることができる。ただし、光透過性のコンベヤベルトなどを採用する場合には、撮像領域に重複した領域に押さえ手段を配置することも可能である。
本発明の実施の形態1に係る印字・検査ライン1の構成を示す模式工程図である。 印字・検査ライン1の構成を示す模式斜視図である。 (a)は、印字前のワーク50の模式側面図であり、(b)は、印字後のワーク50の模式側面図であり、(c)は、ワーク50に対する印字検査の対象箇所を示す模式側面図であり、(d)は、ワーク50に対するキズ・ゴミ有無検査の対象箇所を示す模式側面図である。 検査・排出部16の構成を示す模式斜視図である。 (a)は、検査装置本体160の構成を示す模式上面図であり、(b)は、検査装置本体160の一部を示す模式側面図であり、(c)は、ローラ1615の構成を示す模式側面図である。 (a)〜(f)は、ローラ1615〜1621の各状態と、ワーク50d〜50gの各状態を示す模式側面図である。 ローラ1615およびローラ1617とワーク50gとの位置関係を示す模式側面図である。 比較例に係る検査装置の構成を示す模式側面図である。 (a)は、本発明の実施の形態2に係る検査装置の一部構成を示す模式側面図であり、(b)は、その模式上面図である。 (a)は、従来技術に係る検査装置の構成を示す模式側面図であり、(b)は、その模式上面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一態様であって、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
[実施の形態1]
1.印字・検査ライン1の概略構成
本発明の実施の形態に係る印字・検査ライン1の概略構成について、図1〜図3を用い説明する。
図1に示すように、印字・検査ライン1は、ワークの搬送方向(矢印の方向)に沿って、印字部11、検査部12、排出部13、バッファ部15、検査・排出部16が設けられてなる。
図2に示すように、印字部11、検査部12、および排出部13は、コンベヤ10に沿って順に設けられており、ワーク50は、コンベヤ10によりX軸方向右上から左下に向けて搬送される。ここで、図3(a)に示すように、ワーク50は、円柱部分50a,50bと円錐台部分50cとが一体に形成され、全体として棒状の部材である。印字部11では、根元側の円柱部分50aに対して文字および図形などが印字される。
次に、検査部12は、具体的にはカメラであって、ラインの起動中は継続して撮像を行っている。そして、検査部12により、印字部11でワーク50に印字された文字および図形の良否を判断する。具体的には、図3(c)のように、根元側の円柱部分50aに印字された文字などの良否を判定する。
排出部13は、印字不良と判定されたワーク50を不良品ストッカ14に向けて突き出す。即ち、図3(c)に示す根元側の円柱部分50aに印字された文字などに不良があるワーク50をラインから排出する。
一方、検査部12での撮像および判定の結果、印字不良がないと判定(良品と判定)されたワーク50については、そのままコンベヤ10でX軸方向左下に向けて搬送される。そして、バッファ部15へと送られる。
図2に示すように、バッファ部15の先に設けられた検査・排出部16は、検査装置本体160と検査カメラ161と排出装置162とを有してなる。検査カメラ161は、検査装置本体160に対し、Z軸方向上方に設けられており、下方のワーク50の一部の外観を撮像する。具体的には、図3(d)に示すように、ワーク50の円錐台部分50cを撮像する。そして、撮像された画像データは、図示を省略する判定部に送られ、円錐台部分50cにキズやゴミの付着などがあるか否かを判定し、円錐台部分50cにキズなどが存在すると判定された場合には、排出装置162に信号が創出されて、信号を受けた排出装置162が該当のワーク50を不良品ストッカ18へと突出し排出する。
一方、検査・排出部16で良品と判定されたワーク50については、良品ストッカ17へと送られる。
2.検査・排出部16の構成
検査・排出部16の構成について、図4および図5を用い説明する。
図4に示すように、検査・排出部16における検査装置本体160では、ベースプレート1600と、そのY軸方向両端部分からZ軸方向に立設された2枚のサイドプレート1601,1602とからフレームが構成されてなる。
サイドプレート1601,1602間には、それぞれの軸芯がY軸方向に延伸するように配された、4つのシャフト1603〜1606が回転自在に軸支されている。4つのシャフト1603〜1606の両端部は、サイドプレート1601,1602を挿通して、各外側へと延出している。そして、Y軸方向右下側の端部には、ギア1607〜1610がそれぞれ固定されており、ギア1607〜1610は、間に介挿されたギア1611〜1613に対して噛合している。
また、シャフト1603のもう一方の端部には、ギア1614が固定されており、図示を省略する駆動モータからの回転駆動力が伝達されるようになっている。
以上のような構成により、シャフト1603〜1606は、同期した状態で回転する。
次に、図4に示すように、各シャフト1603〜1606には、円板状のローラ1615〜1622が各2枚取り付けられている。各ローラ1615〜1622は、その外周面が、当接領域と切り込み部とからなる。具体的には、図5(c)に示すように、ローラ1615の外周面は、当接領域1615bと切り込み部1615aとからなり、図5(c)の拡大部分に示すように、当接領域1615bでは、ローラ本体16150の外周面側にゴムライニング16151が貼着されている。なお、図示を省略しているが、残りのローラ1616〜1622についても、同様の構成を有する。
図4および図5(a)に示すように、各ローラ1615〜1622は、隣接するシャフト1603〜1606に非接触の状態であって、図5(b)に示すように、Y軸方向からの側面視において、隣接するローラ1615〜1622に対して一部同士が重複するサイズを有する。
また、図4および図5(a)に示すように、各シャフト1603〜1606同士の間の間隙は、検査対象となるワーク50の外径サイズよりも大きく設定されている。これは、検査カメラ161で撮像した際に、ワーク50とシャフト1603〜1606との間に隙間が残るようにすることで、撮像した画像を基にキズやゴミの付着を検出する際の制度を高く維持するためである。即ち、ワーク50とシャフト1603〜1606との切り分けの容易性を確保するためである。
図4に示すように、検査カメラ161は、シャフト1603とシャフト1604との丁度中間に相当する箇所のZ軸方向上方に配置されている。また、排出装置162は、シャフト1605とシャフト1606との間に相当する箇所のY軸方向左上に配置されている。
本実施の形態では、検査カメラ161を用いた撮像ステーションをシャフト1603とシャフト1604との間の箇所に設け、シャフト1605とシャフト1606との間の箇所に排出ステーションを設け、シャフト1604とシャフト1605との間には別段の装置を設けていない。これは、検査カメラ161で撮像して後、画像解析を行って排出装置162で排出させるか否かを判定するまでの時間をある程度確保するためである。
なお、高速の演算処理を実行することができる処理部を設ければ、検査ステーションと排出ステーションを連続した個所に設けることも可能である。
3.検査・排出部16におけるワーク50d〜50gの動き
検査・排出部16におけるワーク50d〜50gの動きについて、図6を用い説明する。なお、図6(a)〜(f)では、ローラ1616,1618,1620,1622の図示を省略しているが、ローラ1615,1617,1619,1621と同期して回転している。
図6(a)に示すように、ローラ1615とローラ1617との間の箇所でワーク50fがX軸方向の移動が制限された状態で、軸芯まわりに自転している。同様に、ワーク50eは、ローラ1617とローラ1619との間の箇所でX軸方向の移動が制限され、軸芯まわりに自転し、ワーク50dは、ローラ1619とローラ1621との間の箇所でX軸方向の移動が制限され、軸芯まわりに自転している。各ワーク50d〜50fの自転は、ローラ1615,1617,1619,1621の各当接領域1615b、1617b、1619b、1621bと接触摩擦による。
また、図6(a)に示すように、バッファ部に載置されたワークの先頭位置にあるワーク50gは、ローラ1615の当接領域1615bがストッパとなってX軸方向への移動が制限されている。即ち、ローラ1615は、切り出し装置としての機能も果たしている。
次に、図6(b)に示すように、各ローラ1615,1617,1619,1621が反時計回りに回転すると、それらの切り込み部1615a,1617a,1619a,1621aに対してワーク50d〜50gが掛止される。このように切り込み部1615a,1617a,1619a,1621aに対して掛止されることにより、各ワーク50d〜50gは、ローラ1615,1617,1619,1621の回転とともに、X軸方向左側へと移動される。
図6(c)に示すように、各ワーク50d〜50gの移動途中においては、ローラ1615の当接領域1615bがストッパとして機能することにより、バッファ部に載置されているワークのX軸方向への移動は制限される。
次に、図6(d)に示すように、ローラ1615とローラ1617との間の箇所でワーク50gが自転を開始し、ローラ1617とローラ1619との間の箇所でワーク50fが自転を開始し、ローラ1619とローラ1621との間の箇所でワーク50eが自転を開始する。そして、図6(e)に示すように、ローラ1621の回転が進むと、ワーク50dが良品ストッカ17に続くシュータへと送られる。
図6(f)に示すように、各ワーク50f〜50g、X軸方向への移動が規制されながら、ローラ1615,1617,1619,1621の各当接領域1615b、1617b、1619b、1621bと接触摩擦により自転を続ける。この後は、図6(a)〜(f)の過程を繰り返すことになる。
4.検査カメラ161による撮像
検査・排出部16における検査カメラ161での撮像について、図7および図8を用い説明する。図8は、比較例として想定する検査装置の構成を示す図である。
先ず、図7に示すように、本実施の形態に係る検査・排出部16においては、ローラ1615とローラ1617との各当接領域1615b,1617b同士の谷間部分でX軸方向への移動が規制されたワーク50gの外観を、検査カメラ161で撮像する。即ち、検査カメラ161は、仮想線L161の延伸方向下方に位置するワーク50gの外観だけにピントを合わせておけばよい。ワーク50gは、仮想線L161上で自転するため、広角に撮像することや、検査カメラ161をX軸方向に移動させたりしなくてもよい。
また、図7に示すように、本実施の形態に係る検査・排出部16では、ローラ1615,1617の各外径を、その間の谷間部分で自転するワーク50gのZ軸方向上側の頂部よりも低くなるように設定している。このため、検査カメラ161を、Z軸方向において、ワーク50gに近い位置に設置しても、ローラ1615,1617との干渉などの問題を生じない。
次に、図8を用い想定される比較例の検査装置の概略構成について、説明する。
図8に示すように、比較例に係る検査装置は、プーリ9601とプーリ9602との間で張設されたベルト9603と、位置固定され移動しないベース板9604との間にワーク950が挟まれる。ワーク950は、ベルト9603およびベース板9604の双方に密に接触した状態である。そして、検査カメラ961は、ベース板9604の上方に配置されている。
ワーク950は、ベルト9603の駆動に伴い、時計回りに回転しながら、図の右側から左側へと移動する。即ち、ワーク950は、図の右側から左側へと移動するベルト9603と静止したベース板9604との両表面との接触抵抗により、自転しながら左側へと移動する。検査カメラ961は、左右方向に移動するワーク950の外観全体を撮像するために、少なくとも線L961a〜L961bの間の角度範囲θを撮像できるように設定されている。
図8に示す構成の検査装置では、移動するワーク950を撮像するために、検査カメラ961をワーク950から距離をあけて配置しなければならないとともに、角度範囲θの撮像を行うために、広角での撮像を行うことが必要となる。このため、比較例に係る検査装置では、得られる画像が図7に示す実施の形態に係る検査・排出部16に比べて粗くならざるを得ない。
また、図8に示す検査装置では、ワーク950の外観の位置ごとに、撮像角度が異なる。このため、比較例では、撮像した画像を処理してからキズやゴミの付着などを判定することが必要となり、装置コストの上昇を招くことが考えられる。図8の実施の形態に係る検査・排出部16では、このような問題を招きにくい。
さらに、比較例では、ワーク950のキズやゴミの付着に関する判定精度をある程度高く維持するためには、ワーク950をあまり高速に搬送することができない。これに対して、実施の形態に係る検査・排出部16では、比較例よりも高速にワーク50を搬送した場合にも、より高精度の検査が可能である。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る検査装置の構成について、図9を用い説明する。なお、図9では、上記実施の形態1に係る検査・排出部16との差異部分だけを抜き出し、模式的に描いている。このため、細部の構成については、図示を省略している。
図9(a)に示すように、本実施の形態に係る検査装置は、ローラ2615,2617,2619に対し、間隔をあけてZ軸方向上方にベルト2625が設けられている。ベルト2625は、プーリ2623とプーリ2624との間で張設されており、ワーク50h,50iの頂面に当接あるいは近接した状態にある。
図9(b)に示すように、本実施の形態では、ベルト2625に対してY軸方向に間隔をあけた状態で、ベルト2629も設けられている。ベルト2629についても、ワーク50h,50iの頂面に当接あるいは近接した状態にある。ベルト2625,2629は、プーリ2623,2624,・・間で回動自在となっており、特に駆動力が伝達される構成とはなっていない。
また、図9(b)に示すように、ベルト2625,2629は、ワーク50h,50iの各々における撮像対象である円錐台部分50fc,50icの上方となる部分を避けて設けられている。これにより、ベルト2625,2629を透光性の材料を用い形成なくても、検査カメラでの高精度の撮像が可能である。
以上のような構成を備える本実施の形態に係る検査装置では、ワーク50h,50iを高速で回転・移動させた場合にも、Z軸方向上方への浮き上がりを抑制することができ、検査カメラでの撮像画質を維持することができるとともに、ワーク50h,50iとローラ2615,1617,2619の当接領域との当接状態が確実に持続され、ワーク50h,50iの自転が継続されて、外観全体の検査を確実に行うことができる。
[その他の事項]
上記実施の形態1では、4つのシャフト1603〜1606を設け、上記実施の形態2では、3つのシャフトを設けることとしたが(シャフトについては、図示および説明を省略)、シャフトの数については、少なくとも3つ以上であればよく、例えば、5つあるいは6つとしてもよい。
また、上記実施の形態1,2では、各シャフト1603〜1606,・・に対して、2枚のローラ1615〜1622,2615,2617,2619を取り付けることとしたが、シャフトごとに取り付けるローラは、少なくとも1枚以上であればよい。例えば、各シャフトに1枚のローラを取り付けることとしてもよいし、3枚以上のローラを取り付けることとしてもよい。
また、上記実施の形態1,2では、ローラ1615〜1622,2615,2617,2619のそれぞれについて、外周の一部が切り込まれた円板としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、外周の一部が切り込まれた多角形板としてもよい。例えば、六角形や八角形、さらには多角な板としてもよい。
また、ローラについては、必ずしも板状とする必要はなく、柱状あるいは筒状とすることもできる。また、切り込みの数については、周上2か所以上とすることも可能である。
また、上記実施の形態1,2では、ワーク50の頂面が、両側のローラの当接領域よりも上方に飛び出すように、ローラの間隔およびサイズを規定したが、必ずしも必須の構成ではない。例えば、検査カメラとして、CCDやCMOSなどの小型の撮像装置を用いる場合、さらには、ローラ同士の間隔を広くあけることができるような場合においては、上記実施の形態1,2のようなローラの構成を採用しなくても、ワーク50に対するカメラの位置を近づけることが可能となる。
また、検査装置について、各シャフトの軸芯を必ずしもベースプレートの主面に対して水平にする必要はない。
また、対象となるワークについては、棒状または筒状であればよく、図3に示すような形態に限定されるものではない。なお、横断面が多角形のものであってもよい。
また、図示を省略したが、シャフトを回転駆動させるための駆動源は、モータに限らず、エンジンなどを採用することもできる。また、各シャフトが同期した状態で回転するのであれば、シャフトごとに駆動源を設けてもよい。
さらに、上記実施の形態1などでは、図4に示すように、Z軸方向上方からワーク50の外周面を撮像することとしたが、撮像方向はこれに限定されるものではない。例えば、Y軸方向からワーク50の端面を撮像することとしてもよい。
また、上記実施の形態1では、シャフト1604とシャフト1605との間には別段の装置を設けないこととしたが、本発明は、当該場所に検査カメラなどを設けることとしてもよい。より具体的には、ワークの長手方向長さが長く、1台の検査カメラでは外周面全体を撮像することができないような場合には、長手方向に2つの領域に分けて、各領域ごとに対応して検査カメラを設けることとしてもよい。即ち、2台の検査カメラを用いて、ワークの外観全体を撮像することとしてもよい。
本発明は、装置コストの上昇を抑えながら、高精度の外観検査が可能な検査装置を実現するのに有用である。
1.印字・検査ライン
10.コンベヤ
11.印字部
12.検査部
13.排出部
14,18.不良品ストッカ
15.バッファ部
16.検査・排出部
17.良品ストッカ
50,50d〜50i.ワーク
160.検査装置本体
161.検査カメラ
162.排出装置
1600.ベースプレート
1601,1602.サイドプレート
1603〜1606.シャフト
1607〜1614.ギア
1615〜1622,2615,2617,2619.ローラ
2623,2624.プーリ
2625,2629.ベルト
16150.ローラ本体
16151.ゴムライニング

Claims (6)

  1. 棒状もしくは筒状のワークの外観検査を実行する検査装置であって、
    ベースと、
    前記ベース上に、互いに間隔をあけて対向する状態に立設された2枚のサイドパネルと、
    各々が前記2枚のサイドパネル間で回転自在の状態で軸支され、互いが前記2枚のサイドパネルの対向方向および起立方向の双方向に交差する方向に間隔をあけた状態で配置された少なくとも3つの回転軸と、
    前記少なくとも3つの回転軸のそれぞれに対し取り付けられ、互いに前記2枚のサイドパネルの対向方向に間隔をあけた状態の2枚のローラと、
    前記少なくとも3つの回転軸に対し、当該少なくとも3つの回転軸が同期した状態で回転するように、回転駆動力を供給する駆動源と、
    前記3つの回転軸の内の2つの回転軸間に相当する領域に配置され、当該領域の前記ワークの外観を撮像する撮像手段と、
    を備え、
    前記少なくとも3つの回転軸のそれぞれに取り付けられた前記ローラの外周面は、前記ワークの外周面に対して接触して、当該接触摩擦により前記ワークを回転させる当接領域と、一部が切り込まれた切り込み部とからなり、当該切り込み部に前記ワークが掛合されることで、当該ワークを搬送するものであって、
    前記少なくとも3つの回転軸のそれぞれに取り付けられた前記ローラは、全てにおいて、前記切り込み位置が同期された状態となっており、
    前記3つの回転軸のそれぞれに取り付けられたローラは、当該3つの回転軸の軸芯方向から見た場合に互いに重なりを有し、前記少なくとも3つの回転軸を挟んだ前記ベースとは反対側から見た場合に互いに非接触状態で配されている
    ことを特徴とする検査装置。
  2. 前記少なくとも3つの回転軸には、順に並んだ状態で配された第1の回転軸、および第2の回転軸、および第3の回転軸が含まれており、
    前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との間の間隙、および前記第2の回転軸と前記第3の回転軸との間の間隙のそれぞれは、前記ワークにおける長軸方向に直交する横断面での仮想外接円の外径よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記ローラは、それぞれが円板の一部が切り込まれた形状を有し、取り付けられている回転軸の軸芯に対して中心が合致しており、
    前記ローラにおける前記当接領域の外径は、隣接する回転軸に非接触となるサイズであって、前記回転軸の軸芯に沿った方向からの側面視において、載置された前記ワークの頂部よりも低い位置となるサイズである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の検査装置。
  4. さらに、前記ローラの当接領域に当接された前記ワークに対し、前記回転軸の軸芯に沿った方向に押圧し、良品または不良品を排出する排出手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の検査装置。
  5. さらに、前記少なくとも3つの回転軸を挟んで、前記ベースとは反対側であって、前記3つの回転軸の内の2つの回転軸間に相当する領域には、前記ローラの当接領域に載置された前記ワーク、あるいは前記ローラの切り込み部による掛止により搬送中の前記ワークが、前記ローラの当接領域あるいは切り込み部から浮き上がるのを抑制する押さえ手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の検査装置。
  6. 前記押さえ手段は、前記撮像手段の撮像領域から外れた領域に設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載の検査装置。
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