JP6341672B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラムに関する。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の表示装置では、表示装置が有する部材に起因した表示ムラ(画面上の輝度や色のムラ)が発生する。例えば、液晶ディスプレイでは、液晶層やカラーフィルタの厚みのムラ、バックライトから発せられる光のムラに起因した表示ムラが発生する。また、プラズマディスプレイでは、プラズマ素子間の発光特性のばらつきに起因した表示ムラが発生する。
また、液晶ディスプレイでは、部材に起因した表示ムラ以外に、内部構造に起因した表示ムラが発生する。液晶ディスプレイでは、バックライトからの光が液晶素子を透過することで画面に画像が表示される。ここで、バックライトからの光のうち画面の縁部分の液晶素子を透過する光は、画面の縁に沿って設けられた内壁での反射や拡散により、弱まる。その結果、画面の中央部分に比べて画面の縁部分の輝度が低い輝度ムラが発生する。
バックライトの光源として複数の光源を用い、画面の縁に近い位置に設けられた光源の発光輝度を高めることで、上述した輝度ムラを低減することができる。しかしながら、光源の発光輝度のみを制御して輝度ムラを十分に低減するのは困難であり、光源の発光輝度のみを制御したのでは輝度ムラを十分に低減することはできない。例えば、液晶素子には複数の光源からの光の合成光が入射するため、輝度ムラを低減するためには全ての光源からの光を考慮する必要がある。そのため、光源の発光輝度のみを制御して輝度ムラを十分に低減するのは困難であり、光源の発光輝度のみを制御したのでは輝度ムラを十分に低減することはできない。そして、輝度ムラを十分に低減するためには、表示対象の画像データを補正する必要がある。
輝度ムラを低減するための画像処理は、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の技術では、画面の領域を構成する複数の分割領域のそれぞれについて、階調値が一様な画像データを表示したときの表示輝度が予め測定される。また、分割領域毎に、輝度ムラを低減するための補正率が予め用意される。そして、分割領域毎に、その分割領域に表示すべき画像データの階調値が当該分割領域の補正率で補正される。
特許文献1に開示されているように、従来の技術では、表示輝度(画面上の輝度)が低い領域に合わせて表示輝度が高い領域の階調値を低減することにより、輝度ムラが低減される。そのため、階調値が低減された領域では、画像データのダイナミックレンジが低下してしまう。このようなダイナミックレンジの低下は好ましくない。
特開2007−114427号公報
本発明は、画像処理により輝度ムラを低減することができ、且つ、画像処理によるダイナミックレンジの低下を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
表示装置の画面上の輝度ムラを低減する画像処理を実行可能な画像処理装置であって、
入力画像データに基づいて、前記入力画像データの階調値を代表する代表階調値を決定する決定手段と、
前記入力画像データが閾値以上の階調値を有しない場合に、前記代表階調値に基づく増加率で前記入力画像データの各画素の階調値を高めることにより、前記入力画像データを補正する第1補正手段と、
前記第1補正手段による補正後の画像データ、または、前記入力画像データに前記画像処理を施す画像処理手段と、
前記入力画像データが閾値以上の階調値を有する場合に、前記代表階調値に基づく増加率で、前記画像処理手段により前記入力画像データに前記画像処理が施された画像データの各画素の階調値を高めることにより、当該画像データを補正する第2補正手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置である。
本発明の第2の態様は、
表示装置の画面上の輝度ムラを低減する画像処理を実行可能な画像処理装置であって、
入力画像データに基づいて、前記入力画像データの階調値を代表する代表階調値を決定する決定手段と、
前記入力画像データに前記画像処理を施す画像処理手段と、
前記代表階調値に基づく増加率で前記画像処理後の画像データの各画素の階調値を高めることにより、当該画像データを補正する補正手段と、
を有し、
前記増加率は、前記代表階調値が前記画像処理前の階調値であった場合における前記画像処理後の階調値で前記代表階調値を除算した値である
ことを特徴とする画像処理装置である。
本発明の第3の態様は、
表示装置の画面上の輝度ムラを低減する画像処理を実行可能な画像処理方法であって、
入力画像データに基づいて、前記入力画像データの階調値を代表する代表階調値を決定する決定ステップと、
前記入力画像データが閾値以上の階調値を有しない場合に、前記代表階調値に基づく増加率で前記入力画像データの各画素の階調値を高めることにより、前記入力画像データを補正する第1補正ステップと、
前記第1補正ステップによる補正後の画像データ、または、前記入力画像データに前記画像処理を施す画像処理ステップと、
前記入力画像データが閾値以上の階調値を有する場合に、前記代表階調値に基づく増加率で、前記画像処理ステップで前記入力画像データに前記画像処理が施された画像データの各画素の階調値を高めることにより、当該画像データを補正する第2補正ステップと、を有することを特徴とする画像処理方法である。
本発明の第4の態様は、
表示装置の画面上の輝度ムラを低減する画像処理を実行可能な画像処理方法であって、
入力画像データに基づいて、前記入力画像データの階調値を代表する代表階調値を決定する決定ステップと、
前記入力画像データに前記画像処理を施す画像処理ステップと、
前記代表階調値に基づく増加率で前記画像処理後の画像データの各画素の階調値を高めることにより、当該画像データを補正する補正ステップと、
を有し、
前記増加率は、前記代表階調値が前記画像処理前の階調値であった場合における前記画像処理後の階調値で前記代表階調値を除算した値である
することを特徴とする画像処理方法である。
本発明の第5の態様は、上述した画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、画像処理により輝度ムラを低減することができ、且つ、画像処理によるダイナミックレンジの低下を抑制することができる。
実施例1に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例1に係る輝度ムラの一例を示す図 実施例1に係るムラ低減処理前の画像データの一例を示す図 実施例1に係る処理情報の一例を示す図 実施例1に係る表示装置の動作の一例を示すフローチャート 実施例2に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例2に係る表示装置の動作の一例を示すフローチャート 実施例2に係る入力画像データの一例を示す図 実施例1,2に係る入力画像データのヒストグラムの一例を示す図
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。本実施例に係る画像処理装置は、表示装置の画面上の輝度ムラを低減する画像処理を実行可能な装置である。
なお、本実施例では、画像処理のみによって輝度ムラが低減される例を説明するが、これに限らない。例えば、表示装置が液晶表示装置(液晶ディスプレイ)である場合には、画像処理と、バックライトの発光輝度を制御する処理と、により、輝度ムラが低減されてもよい。
なお、本実施例では、表示装置が画像処理装置を有する例を説明するが、画像処理装置は表示装置とは別体の装置であってもよい。
なお、本実施例では、表示ムラを低減する処理として輝度ムラを低減する処理が行われる例を説明するが、輝度ムラと色ムラの両方を低減する処理が行われてもよい。
図1は、本実施例に係る表示装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。
記憶部100には、輝度ムラを低減する画像処理(ムラ低減処理)で使用する処理パラメータの値を示す処理情報が予め記録されている。記憶部100としては、半導体メモリ、光ディスク、磁気ディスク、などを用いることができる。
代表決定部101は、入力画像データ(表示装置10に入力された画像データ)に基づいて、入力画像データの階調値を代表する代表階調値を決定する。
補正部102は、代表決定部101で決定された代表階調値に基づく増加率で入力画像データの各画素の階調値を高めることにより、入力画像データを補正する。本実施例では、代表階調値と処理情報を用いて増加率が決定される。
画像処理部103は、補正部102による補正後の画像データにムラ低減処理を施す。本実施例では、処理情報を用いてムラ低減処理が行われる。
表示部104は、画像処理部103によるムラ低減処理後の画像データを表示する。表示部104としては、液晶表示パネル、プラズマ表示パネル、有機EL表示パネル、などを用いることができる。
本実施例では、画像処理部103においてムラ低減処理が行われる。それにより、輝度ムラを低減することができる。そして、本実施例では、入力画像データの階調値が高められる。それにより、ムラ低減処理後(画像処理後)の階調値として、入力画像データの階調値を高めない場合よりも高い値を得ることができる。その結果、ムラ低減処理によるダイナミックレンジの低下を抑制することができる。さらに、本実施例では、代表決定部101で決定された代表階調値に基づく増加率で入力画像データの階調値が高められる。それにより、ムラ低減処理後の階調値として好ましい値を得ることができ、ダイナミックレンジの低下を高精度に抑制することができる。
なお、本実施例に係る画像処理装置が表示装置とは別体の装置である場合には、表示部104は表示装置に設けられる。
なお、記憶部100は、画像処理装置から取り外し不可能な記憶媒体であってもよいし、画像処理装置から取り外し可能な記憶媒体であってもよい。
図2は、本実施例に係る輝度ムラの一例を示す図である。図2は、階調値が一様な画像データを表示した場合の表示画像(画面に表示された画像)の一例を示す。
本実施例では、図2に示すように、画面の縁から中央に向かうにつれて輝度が上昇する輝度ムラ105が発生するものとする。即ち、本実施例では、画面の中央から縁に向かうにつれて輝度が低下する輝度ムラ105が発生するものとする。
なお、輝度ムラは図2に示す輝度ムラ105に限らない。どのような輝度ムラが発生してもよく、輝度ムラの状態は特に限定されない。
本実施例では、表示輝度が低い領域に合わせて表示輝度が高い領域の階調値を低減するムラ低減処理が行われるものとする。
図3にムラ低減処理前(画像処理前)の画像データの一例を示す。図3の画像データ106において、画面中央の領域Aの階調値が192であり、それ以外の領域Bの階調値が0である。図3に示す画像データに対して上述したムラ低減処理が行われると、画面中央で階調値の低下量及びダイナミックレンジの低下量が最大となる。
なお、ムラ低減処理の方法は上記方法に限らない。例えば、ムラ低減処理は、表示輝度が低い領域の階調値を高め、表示輝度が高い領域の階調値を低減する画像処理であってもよい。
本実施例では、処理情報として、ムラ低減処理前の階調値とムラ低減処理による階調値の低下度合いとの関係を示す情報が用意されている。
図4は、本実施例に係る処理情報の一例を示す図である。図4の処理情報107では、全ての画素位置、及び、ムラ低減処理前の画像データが取り得る全ての階調値について、低下度合いが示されている。図4の処理情報は、低下度合いとして、ムラ低減処理において階調値に加算される低下量を含む。本実施例では、階調値は、R値、G値、及び、B値である。そのため、本実施例では、図4に示すように、画素位置とR値(ムラ低減処理前のR値)の組み合わせ毎にR値の低下量を示し、画素位置とG値の組み合わせ毎にG値の低下量を示し、画素位置とB値の組み合わせ毎にB値の低下量を示す処理情報が用意される。
図4において、画素位置(水平方向位置,垂直方向位置)=(1,1)は、画面の左上隅の画素位置であり、画素位置(m÷2,n÷2)は、画面中央の画素位置であり、画素位置(m,n)は、画面の右下隅の画素位置である。mとnは3以上の整数である。画面のサイズ(解像度)がFHDサイズである場合には、m=1920、n=1080となる。図4の処理情報は、m×n×ムラ低減処理前の画像データが取り得る階調値の数×階調値の種類の数の低下量を含む。
例えば、低下量は、階調値が均一な画像データが表示された状態で測定された表示輝度に基づいて予め算出される。具体的には、画素位置毎の表示輝度に基づいて、画素位置毎の低下量が算出される。そして、取り得る階調値の最小値から最大値まで階調値を変化させながら上記の処理を行うことにより、画素位置と階調値の組み合わせ毎の低下量が算出される。画像データの階調値が0以上255以下の整数を取り得る場合には、例えば、画素値(R値,G値,B値)=(0,0,0)の画像データ、画素値(255,0,0)の画像データ、画素値(0,255,0)の画像データ、画素値(0,0,255)の画像データ、画素値(128,128,128)の画像データ、画素値(255,255,255)の画像データ、などが表示される。
なお、階調値は、R値、G値、及び、B値に限らない。例えば、階調値は、Y値(輝度値)であってもよい。
なお、処理情報として、図4に示されたテーブルが用意されていてもよいし、図4に示された関係を示す関数が用意されていてもよい。
なお、処理情報は、図4に示された情報に限らない。例えば、処理情報には、低下量の代わりに、ムラ低減処理において階調値に乗算される低下率が含まれていてもよい。また、処理情報には、低下度合いの代わりに、ムラ低減処理後の階調値が含まれていてもよい

なお、図4の処理情報では、全ての画素位置、及び、全ての階調値について、低下度合いが示されているが、処理情報はこれに限らない。処理情報では、一部の画素位置、及び、一部の階調値について、低下度合いが示されていてもよい。そして、ムラ低減処理において、処理情報で示されていない画素位置と階調値の組み合わせに対応する低下度合いが算出されてもよい。処理情報で示されていない画素位置と階調値の組み合わせに対応する低下度合いは、例えば、補間によって算出することができる。
代表決定部101は、代表階調値に対応する低下度合い(低下量)を処理情報から取得する。そして、代表決定部101は、取得した低下量を用いて、代表階調値がムラ低減処理前の階調値であった場合におけるムラ低減処理後の階調値を算出する。具体的には、取得した低下量を代表階調値に加算することにより、代表階調値がムラ低減処理前の階調値であった場合におけるムラ低減処理後の階調値が算出される。本実施例では、中央の画素位置(m,n)で低下量が最大となる。そして、代表決定部101では、代表階調値に対応する複数の低下量のうち画素位置(m,n)の低下量が取得される。そのため、代表決定部101では、代表階調値がムラ低減処理前の階調値であった場合におけるムラ低減処理後の階調値の最小値が算出される。
そして、代表決定部101は、上記算出した階調で代表階調値を除算した値を、増加率として算出する。
本実施例では、入力画像データの階調値の最大値が代表階調値として決定される。入力画像データが図3に示す画像データであった場合、代表階調値は192となり、代表階調値に対応する低下量(画素位置(m,n)の低下量)として−18が取得される。そして、以下の式1を用いて増加率が算出される。代表階調値が192、低下量が−18であった場合には、増加率として1.1が算出される。

増加率=代表階調値÷(代表階調値+低下量) ・・・(式1)
なお、代表階調値は、入力画像データの階調値の最大値に限らない。例えば、代表階調値は、入力画像データの階調値の最小値、最頻値、中間値、平均値、等であってもよい。
なお、増加率の算出方法は上記方法に限らない。例えば、低下量が最大となる画素位置以外の画素位置の低下量を用いて増加率が算出されてもよい。また、処理情報によってムラ低減処理後の階調値が示されている場合には、低下量ではなく、ムラ低減処理後の階調値(代表階調値+低下量)が処理情報から取得されて使用されてもよい。
但し、入力画像データの階調値の最大値を代表階調値として用い、低下量が最大となる画素位置での階調値の低下を考慮すれば、ダイナミックレンジが最も低下する場合を想定した増加率を決定することができる。そして、そのような増加率を使用することにより、ダイナミックレンジの低下をより高精度に抑制することができる。
なお、代表階調値を決定する処理、代表階調値がムラ低減処理前の階調値であった場合におけるムラ低減処理後の階調値を算出する処理、及び、増加率を算出する処理は、互いに異なる機能部によって行われてもよい。
補正部102は、以下の式2に示すように、代表決定部101で算出された増加率を入力画像データの各画素の階調値に乗算する。式2において、LKは、増加率が乗算された後の階調値である。そして、補正部102は、増加率が乗算された後の画像データを画像処理部103へ出力する。

LK=入力画像データの階調値×増加率 ・・・(式2)
画像処理部103は、記憶部100が記憶する処理情報を用いて、補正部102から出力された画像データにムラ低減処理を施す。そして、画像処理部103は、輝度ムラ低減処理後の画像データを表示部104へ出力する。本実施例では、補正部102から出力された画像データの階調値(増加率が乗算された後の階調値)に対応する低下量が、処理情報から取得される。そして、以下の式3に示すように、補正部102から出力された画像データの階調値LKに、取得された低下量が加算される。画像処理部103では、このような処理が、補正部102から出力された画像データの各画素に対して行われる。式3において、HKは、輝度ムラ低減処理後の階調値である。

HK=LK+低下量 ・・・(式3)
以下、本実施例に係る表示装置10の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。以下では、図2に示す輝度ムラが発生し、入力画像データとして図3に示す画像データが入力され、図4に示す処理情報が予め用意されている場合の例を説明する。
まず、代表決定部101が、入力画像データの代表階調値を決定する(S100)。具体的には、R値、G値、及び、B値のそれぞれについて、代表階調値が決定される。即ち、即ち、入力画像データのR値を代表するR代表階調値、G値を代表するG代表階調値、及び、B値を代表するB代表階調値が決定される。ここでは、簡単のために、R値にのみ着目する。入力画像データとして図3に示す画像データが入力された場合には、R代表階調値として192が取得される。
次に、代表決定部101が、S100で決定された代表階調値に対応する低下量を記憶部100から取得する(S101)。具体的には、R代表階調値に対応する低下量(R値の低下量)であるR低下量、G代表階調値に対応する低下量(G値の低下量)であるG低下量、及び、B代表階調値に対応する低下量(B値の低下量)であるB低下量が取得される。R代表階調値として192が取得された場合には、R低下量として−18が取得される。
そして、代表決定部101が、S100で決定された代表階調値とS101で取得された低下量とから、増加率を決定する(S102)。具体的には、R代表階調値とR低下量からR値の増加率であるR増加率が決定され、G代表階調値とG低下量からG値の増加率であるG増加率が決定され、B代表階調値とB低下量からB値の増加率であるB増加率が決定される。R代表階調値として192が取得され、R低下量として−18が取得された場合には、R増加率として1.1(=192÷(192−18))が得られる。
代表決定部101は、決定した増加率を補正部102へ出力する。
次に、補正部102が、S102で決定された増加率で入力画像データの各画素の階調値を高める(S103)。具体的には、入力画像データの各画素のR値にR増加率が乗算され、入力画像データの各画素のG値にG増加率が乗算され、入力画像データの各画素のB値にB増加率が乗算される。図3に示す画像データにおいて、左上隅の画素のR値は0であり、中央の画素のR値は192である。そのため、R増加率として1.1が取得され、入力画像データとして図3に示す画像データが入力された場合には、以下の式4に示すように、左上隅の画素のR値はR値LK1に補正され、中央の画素のR値はR値LK2に補正される。

LK1=左上隅のR値×R増加率=0×1.1=0
LK2=中央のR値×R増加率=192×1.1=211
・・・(式4)

補正部102は、増加率が乗算された後の画像データを画像処理部103へ出力する。
そして、画像処理部103が、記憶部100が記憶する処理情報を用いて、補正部102から出力された画像データにムラ低減処理を施す(S104)。具体的には、補正部102から出力された画像データの画素毎に、R値に対応するR補正量を取得し、R値にR補正量を加算する処理が行われる。補正部102から出力された画像データの画素毎に、G値に対応するG補正量を取得し、G値にG補正量を加算する処理が行われる。そして、補正部102から出力された画像データの画素毎に、B値に対応するB補正量を取得し、B値にB補正量を加算する処理が行われる。
画像処理部103は、輝度ムラ低減処理後の画像データを表示部104へ出力する。
例えば、左上隅の画素については、左上隅の画素位置とR値LK1=0との組み合わせに対応するR低下量=0が取得され、中央の画素については、中央の画素位置とR値LK2=211との組み合わせに対応するR低下量=−20が取得される。そして、以下の式5に示すように、左上隅の画素のR値LK1=0がR値HK1に補正され、中央の画素のR値LK2=211がR値HK2に補正される。

HK1=LK1+R低下量=0−0=0
HK2=LK2+R低下量=211−20=191
・・・(式5)
従来の方法では、入力画像データの階調値に対応する低下量が取得される。そして、入力画像データの階調値に低下量を加算した値が、ムラ低減処理後の階調値として出力される。そのため、中央の画素については、中央の画素位置と入力画像データのR値192との組み合わせに対応するR低下量−18が取得される。そして、以下の式6に示すように、中央の画素のR値192がR値HK3に補正される。

HK3=中央のR値−R低下量=192−18=174 ・・・(式6)

このように、従来の方法では、ムラ低減処理後の階調値として入力画像データの階調値よりも低い階調値が得られてしまう。具体的には、画面の中央では階調値192が階調値174に低下してしまう。その結果、ダイナミックレンジが低下してしまう。本実施例では、式5に示すように、ムラ低減処理後の階調値として入力画像データの階調値と略等しい値を得ることができ、ダイナミックレンジの低下を抑制することができる。具体的には、画面の中央では、入力画像データの階調値192と略等しい階調値191が、ムラ低減処理後の階調値として得られる。
次に、表示部104が、画像処理部103から出力された画像データを表示する(S105)。
以上述べたように、本実施例によれば、ムラ低減処理を行うことにより輝度ムラを低減することができる。また、本実施例によれば、ムラ低減処理の前に、入力画像データの代表階調値に基づく増加率で入力画像データの各画素の階調値が高められる(レベル拡張処理)。それにより、ムラ低減処理による階調値の低下(入力画像データの階調値からの低下)を高精度に抑制することができ、ムラ低減処理によるダイナミックレンジの低下を高精度に抑制することができる。
なお、本実施例では、ムラ低減処理の前にレベル拡張処理が行われる例を説明したが、レベル拡張処理はムラ低減処理の後に行われてもよい。具体的には、入力画像データにムラ低減処理が施され、入力画像データの代表階調値に基づく増加率でムラ低減処理後の画像データの各画素の階調値が高められてもよい。そのような構成の場合には、レベル拡張処理後の画像データとして、ムラ低減処理による階調値の低下が高精度に抑制され、ムラ低減処理によるダイナミックレンジの低下が高精度に抑制された画像データを得ることができる。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。実施例1では、入力画像データの階調値が上限値(255)に近い場合に、増加率を乗算した後の階調値が上限値を超えてしまうことがある。そして、そのような場合には、階調値が上限値に制限されてしまい、ダイナミックレンジの低下を効果的に抑制できないことがある。本実施例では、入力画像データの階調値が上限値(255)に近い場合においてもダイナミックレンジの低下を効果的に抑制することのできる構成について説明する。
図6は、本実施例に係る表示装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。
なお、実施例1(図1)と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
第1補正部201は、設定された第1増加率を入力画像データの各画素の階調値に乗算する。そして、第1補正部201は、第1増加率が乗算された後の画像データを画像処理部103へ出力する。
第2補正部202は、設定された第2増加率を画像処理部103から出力された画像データの各画素の階調値に乗算する。そして、第2補正部202は、第2増加率が乗算された後の画像データを表示部104へ出力する。
代表決定部200は、実施例1と同様の処理により増加率を算出する。以後、実施例1と同様の処理により算出された増加率を“算出増加率”と記載する。
そして、代表決定部200は、入力画像データが閾値以上の階調値を有するか否かを判断し、その判断結果に応じて第1補正部201と第2補正部202に増加率を設定する。本実施例では、実施例1と同様に入力画像データの階調値の最大値が代表階調値として取得される。そして、代表決定部200では、入力画像データが閾値以上の階調値を有するか否かを判断する処理として、代表階調値が閾値以上であるか否かを判断する処理を行う。
なお、閾値は、メーカー等によって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザによって変更可能な値であってもよい。
入力画像データが閾値以上の階調値を有する場合(代表階調値が閾値以上である場合)には、入力画像データの階調値に上記算出された増加率を乗算した値が上限値を超えてしまう可能性が高い。そこで、そのような場合には、代表決定部200は、第1補正部201に対して第1増加率A=1を設定し、第2補正部202に対して第2増加率B=算出増加率を設定する。そのため、この場合には、第1補正部201から入力画像データが出力される。そして、画像処理部103において、入力画像データにムラ低減処理が施される。即ち、画像処理部103において、補正後の画像データとして入力画像データが用いられる。その後、第2補正部202において、ムラ低減処理後の画像データの階調値が高められる。
第2補正部202に対して算出増加率を設定することにより、階調値が上限値に制限されることを抑制することができ、入力画像データの階調値が上限値に近い場合においてもダイナミックレンジの低下を効果的に抑制することが可能となる。
一方、入力画像データが閾値以上の階調値を有していない場合(代表階調値が閾値未満である場合)には、入力画像データの階調値に上記算出された増加率を乗算した値が上限値を超えてしまう可能性は低い。そこで、そのような場合には、代表決定部200は、第1補正部201に対して第1増加率A=算出増加率を設定し、第2補正部202に対して第2増加率B=1を設定する。この場合には、第1補正部201において実施例1の補正部102と同じ処理が行われる。そして、画像処理部103においても実施例1と同じ処理が行われる。第2補正部202からは、ムラ低減処理後の画像データと同じ画像データが出力される。
なお、本実施例では、第1補正部201と第2補正部202の両方に増加率が設定される例を説明したが、第1補正部201と第2補正部202の一方に算出増加率が設定され、他方には増加率が設定されない構成であってもよい。そのような構成の場合には、増加率が設定されたかった補正部において、階調値に増加率を乗算する処理が省略されてもよい。そして、増加率が設定されたかった補正部からは、当該補正部に入力された画像データと同じ画像データが出力されてもよい。
また、画像データの伝送経路として、第1経路〜第4経路が設けられていてもよい。第1経路は、入力画像データを第1補正部201を介して画像処理部103に入力する経路であり、第2経路は、入力画像データを第1補正部201をバイパスして画像処理部103に入力する経路である。第3経路は、ムラ低減処理後の画像データを第2補正部202を介して表示部104に入力する経路であり、第4経路は、ムラ低減処理後の画像データを第2補正部202をバイパスして表示部104に入力する経路である。そして、代表階調値が閾値以上である場合に第2経路と第3経路が使用され、代表階調値が閾値未満である場合に第1経路と第4経路が使用されるように、使用する伝送経路が切り換えられてもよい。
以下、本実施例に係る表示装置20の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。本実施例に係る表示装置20では、実施例1と同様に、図5のS101とS102の処理が行われる。その後、図5のS103とS104の処理の代わりに、図7のS200〜S205が行われる。そして、図5のS105の処理が行われる。
なお、図5のS101、S102、及び、S105の処理は実施例1と同じであるため、その説明は省略する。
以下では、入力画像データとして図8に示す画像データ203が入力され、図4に示す処理情報が予め用意されており、代表階調値の閾値として225が設定されている場合の例を説明する。図8の入力画像データ203において、画面中央の領域Aの階調値が255であり、それ以外の領域Bの階調値が0である。そのため、代表階調値255に対応する低下量として−30が取得され、算出増加率として1.13(=255÷(255−30))が算出される。
S200では、代表決定部200が、代表階調値が閾値以上か否かを判断する。代表階調値が閾値以上である場合にはS201へ処理が進められ、代表階調値が閾値未満である場合にはS202へ処理が進められる。閾値として225が設定されており、図8に示す入力画像データが入力された場合には、代表階調値として閾値225より大きい値255が取得されるため、S201へ処理が進められる。閾値として225が設定されており、入力画像データとして図3に示す画像データが入力された場合には、代表階調値として閾値225より小さい値192が取得されるため、S202へ処理が進められる。
S201では、代表決定部200が、第1補正部201に対して第1増加率A=1を設定し、第2補正部202に対して第2増加率B=算出増加率を設定する。図8に示す入力画像データが入力された場合には、第2増加率B=1.13が設定される。
S202では、代表決定部200が、第1補正部201に対して第1増加率A=算出増加率を設定し、第2補正部202に対して第2増加率B=1を設定する。入力画像データとして図3に示す画像データが入力された場合には、実施例1で述べたとおり、算出増加率=1.1が算出される。そのため、第1増加率A=1.1が設定される。
具体的には、S200〜S202の処理は、R値、G値、及び、B値のそれぞれについて実行される。
即ち、S200において、R代表階調値が閾値以上か否か、G代表階調値が閾値以上か否か、及び、B代表階調値が閾値以上か否かが判断される。R代表階調値と比較される閾値、G代表階調値と比較される閾値、及び、B代表階調値と比較される閾値は、互いに等しくてもよいし、異なっていてもよい。
そして、R代表階調値が閾値以上である場合には、S201において、第1補正部201に対して第1のR増加率Ar=1が設定され、第2補正部202に対して第2のR増加率Br=算出R増加率が設定される。R代表階調値が閾値未満である場合には、S202において、第1補正部201に対して第1のR増加率Ar=算出R増加率が設定され、第2補正部202に対して第2のR増加率Br=1が設定される。算出R増加率は、実施例1と同様の方法で算出されたR増加率である。
同様に、第1のG増加率、第2のG増加率、第1のB増加率、及び、第2のB増加率が設定される。
S201またはS202の次に、第1補正部201が、設定された第1増加率で入力画像データの各画素の階調値を高める(S203)。具体的には、入力画像データの各画素のR値に第1のR増加率が乗算され、入力画像データの各画素のG値に第1のG増加率が乗算され、入力画像データの各画素のB値に第1のB増加率が乗算される。図8に示す入力画像データにおいて、左上隅の画素のR値は0であり、中央の画素のR値は255である。そして、入力画像データとして図8に示す画像データが入力された場合には、第1のR増加率として1が設定される。そのため、入力画像データとして図8に示す画像データが入力された場合には、以下の式7に示すように、左上隅の画素のR値はR値LK1に補正され、中央の画素のR値はR値LK2に補正される。即ち、第1増加率が乗算された後の画像データとして入力画像データと同じ画像データが得られる。

LK1=左上隅のR値×第1のR増加率=0×1=0
LK2=中央のR値×第1のR増加率=255×1=255
・・・(式7)

第1補正部201は、第1増加率が乗算された後の画像データを画像処理部103へ出力する。
そして、画像処理部103が、記憶部100が記憶する処理情報を用いて、第1補正部201から出力された画像データにムラ低減処理を施す(S204)。
画像処理部103は、輝度ムラ低減処理後の画像データを第2補正部202へ出力する。
ムラ低減処理の方法は実施例1と同じである。
例えば、左上隅の画素については、左上隅の画素位置とR値LK1=0との組み合わせに対応するR低下量=0が取得され、中央の画素については、中央の画素位置とR値LK2=255との組み合わせに対応するR低下量=−30が取得される。そして、以下の式8に示すように、左上隅の画素のR値LK1=0がR値HK1に補正され、中央の画素のR値LK2=255がR値HK2に補正される。

HK1=LK1+R低下量=0−0=0
HK2=LK2+R低下量=255−30=225
・・・(式8)
次に、第2補正部201が、設定された第2増加率で入力画像データの各画素の階調値を高める(S205)。具体的には、入力画像データの各画素のR値に第2のR増加率が乗算され、入力画像データの各画素のG値に第2のG増加率が乗算され、入力画像データの各画素のB値に第2のB増加率が乗算される。図8に示す入力画像データが入力された場合には、R代表階調値として255が取得され、算出R増加率として1.13が算出される。そして、第2のR増加率として1.13(算出R増加率)が設定される。そのため、入力画像データとして図8に示す画像データが入力された場合には、以下の式9に示すように、左上隅の画素のR値HK1はR値LK3に補正され、中央の画素のR値HK2はR値LK4に補正される。

LK3=HK1×第2のR増加率=0×1.13=0
LK4=HK2×第2のR増加率=225×1.13=254
・・・(式9)

第2補正部201は、第2増加率が乗算された後の画像データを表示部104へ出力する。
式9から、入力画像データの階調値が上限値に近いまたは等しい場合において、階調値が上限値に制限されることが抑制され、ダイナミックレンジの低下を効果的に抑制されることがわかる。
以上述べたように、本実施例によれば、入力画像データが閾値以上の階調値を有する場合に、入力画像データに対してムラ低減処理が施される。そして、ムラ低減処理後の画像データの階調値が増加率で高められる。それにより、入力画像データの階調値が上限値に近いまたは等しい場合においても、ダイナミックレンジの低下を効果的に抑制することができる。
なお、実施例1,2において、画像処理装置が、入力画像データに基づいて、入力画像データの階調値がばらついているか否かを判断する判断部を有していてもよい。そして、入力画像データの階調値がばらついていないと判断された場合に、増加率(算出増加率)として1が使用されてもよい。入力画像データの階調値がばらついていることは、入力画像データが複雑な画像のデータであることを意味する。入力画像データの階調値がばらついていないことは、入力画像データが平坦な画像のデータであることを意味する。このような構成とすれば、入力画像データが平坦な画像のデータである場合に輝度ムラの低減を優先することができ、入力画像データが複雑な画像のデータである場合にダイナミックレンジや階調性の維持を優先することができる。
入力画像データの階調値がばらついているか否かは、例えば、入力画像データの階調値のヒストグラムを用いて判断することができる。具体的には、ヒストグラムのピーク数がピーク閾値以上である場合に入力画像データの階調値がばらついていると判断し、ヒストグラムのピーク数がピーク閾値未満である場合に入力画像データの階調値がばらついていないと判断することができる。
図9(A)〜9(C)にヒストグラムの一例を示す。ここでは、ピーク閾値として2が使用されるものとする。
図9(A)のヒストグラム300と図9(B)のヒストグラム301にはそれぞれ2つのピークが存在する。そのため、ヒストグラム300又はヒストグラム301が得られた場合には、入力画像データの階調値がばらついていると判断され、ダイナミックレンジや階調性を優先した処理が行われる。具体的には、実施例1,2で説明した方法で得られた算出増加率が使用される。
図9(C)のヒストグラム302にはピークは1つしか存在しない。そのため、ヒストグラム302が得られた場合には、入力画像データの階調値がばらついていないと判断され、輝度ムラの低減を優先した処理が行われる。具体的には、算出増加率として1が使用される。
なお、ピーク閾値は、メーカー等によって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザによって変更可能な値であってもよい。
なお、入力画像データに基づいて、入力画像データの階調値のばらつき度合い(例えば、ヒストグラムのピーク数)が取得されてもよい。そして、ばらつき度合いが低いほど1に近い値に算出増加率が補正され、補正後の算出増加率が使用されてもよい。
<その他の実施例>
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
101 代表決定部
102 補正部
103 画像処理部

Claims (15)

  1. 表示装置の画面上の輝度ムラを低減する画像処理を実行可能な画像処理装置であって、
    入力画像データに基づいて、前記入力画像データの階調値を代表する代表階調値を決定する決定手段と、
    前記入力画像データが閾値以上の階調値を有しない場合に、前記代表階調値に基づく増加率で前記入力画像データの各画素の階調値を高めることにより、前記入力画像データを補正する第1補正手段と、
    前記第1補正手段による補正後の画像データ、または、前記入力画像データに前記画像処理を施す画像処理手段と、
    前記入力画像データが閾値以上の階調値を有する場合に、前記代表階調値に基づく増加率で、前記画像処理手段により前記入力画像データに前記画像処理が施された画像データの各画素の階調値を高めることにより、当該画像データを補正する第2補正手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 表示装置の画面上の輝度ムラを低減する画像処理を実行可能な画像処理装置であって、
    入力画像データに基づいて、前記入力画像データの階調値を代表する代表階調値を決定する決定手段と、
    前記入力画像データに前記画像処理を施す画像処理手段と、
    前記代表階調値に基づく増加率で前記画像処理後の画像データの各画素の階調値を高めることにより、当該画像データを補正する補正手段と、
    を有し、
    前記増加率は、前記代表階調値が前記画像処理前の階調値であった場合における前記画像処理後の階調値で前記代表階調値を除算した値である
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記増加率は、前記代表階調値が前記画像処理前の階調値であった場合における前記画像処理後の階調値で前記代表階調値を除算した値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理前の階調値と前記画像処理による階調値の低下度合いとの関係を示す処理
    情報が予め用意されており、
    前記処理情報において前記代表階調値に対応する低下度合いを用いて、前記代表階調値が前記画像処理前の階調値であった場合における前記画像処理後の階調値が決定される
    ことを特徴とする請求項またはに記載の画像処理装置。
  5. 前記入力画像データに基づいて、前記入力画像データの階調値がばらついているか否かを判断する判断手段をさらに有し、
    前記判断手段で前記入力画像データの階調値がばらついていないと判断された場合に、前記増加率として1が使用される
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記判断手段は、前記入力画像データの階調値のヒストグラムに基づいて、前記入力画像データの階調値がばらついているか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記代表階調値は、前記入力画像データの階調値の最大値である
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 表示装置の画面上の輝度ムラを低減する画像処理を実行可能な画像処理方法であって、
    入力画像データに基づいて、前記入力画像データの階調値を代表する代表階調値を決定する決定ステップと、
    前記入力画像データが閾値以上の階調値を有しない場合に、前記代表階調値に基づく増加率で前記入力画像データの各画素の階調値を高めることにより、前記入力画像データを補正する第1補正ステップと、
    前記第1補正ステップによる補正後の画像データ、または、前記入力画像データに前記画像処理を施す画像処理ステップと、
    前記入力画像データが閾値以上の階調値を有する場合に、前記代表階調値に基づく増加率で、前記画像処理ステップで前記入力画像データに前記画像処理が施された画像データの各画素の階調値を高めることにより、当該画像データを補正する第2補正ステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
  9. 表示装置の画面上の輝度ムラを低減する画像処理を実行可能な画像処理方法であって、
    入力画像データに基づいて、前記入力画像データの階調値を代表する代表階調値を決定する決定ステップと、
    前記入力画像データに前記画像処理を施す画像処理ステップと、
    前記代表階調値に基づく増加率で前記画像処理後の画像データの各画素の階調値を高めることにより、当該画像データを補正する補正ステップと、
    を有し、
    前記増加率は、前記代表階調値が前記画像処理前の階調値であった場合における前記画像処理後の階調値で前記代表階調値を除算した値である
    することを特徴とする画像処理方法。
  10. 前記増加率は、前記代表階調値が前記画像処理前の階調値であった場合における前記画像処理後の階調値で前記代表階調値を除算した値である
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理方法。
  11. 前記画像処理前の階調値と前記画像処理による階調値の低下度合いとの関係を示す処理情報が予め用意されており、
    前記処理情報において前記代表階調値に対応する低下度合いを用いて、前記代表階調値が前記画像処理前の階調値であった場合における前記画像処理後の階調値が決定される
    ことを特徴とする請求項または10に記載の画像処理方法。
  12. 前記入力画像データに基づいて、前記入力画像データの階調値がばらついているか否かを判断する判断ステップをさらに有し、
    前記判断ステップで前記入力画像データの階調値がばらついていないと判断された場合に、前記増加率として1が使用される
    ことを特徴とする請求項11のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  13. 前記判断ステップでは、前記入力画像データの階調値のヒストグラムに基づいて、前記入力画像データの階調値がばらついているか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  14. 前記代表階調値は、前記入力画像データの階調値の最大値である
    ことを特徴とする請求項13のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  15. 請求項14のいずれか1項に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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