JP2015139131A - 画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】入力画像データの品質を確認するのにより適した画像データを得ることができる技術を提供する。【解決手段】本発明の画像処理装置は、第1のダイナミックレンジを有する第1画像データの画像領域のうち階調値が第1の閾値よりも大きい領域の明るさを示す特徴量を取得する取得手段と、前記第1画像データの画素のうち第2の閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値を、前記取得手段で取得された特徴量によって示された明るさが高いほど小さい値に低下させる低下処理を行う低下手段と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラムに関する。
近年、高ダイナミックレンジ画像データが扱われる機会が増している。
また、撮像装置の受光性能の向上に伴い、よりダイナミックレンジが広い画像データを扱うために、Logに近い変換特性で撮像データを変換した画像データを出力する撮像装置も出始めている。例えば、映画製作現場では、ダイナミックレンジが広いフィルムの特性に基づいて決定されたCineon Logが使用されている。
また、画像製作ワークフローで扱われる高ダイナミックレンジ画像データの規格化も進んでいる。例えば、映画芸術科学アカデミー(The Academy of Motion Picture Arts and Sciences)によってACESと呼ばれる規格が提案されている。ACESでは16ビットの浮動小数点データフォーマットが定義されており、ACESを用いることによりダイナミックレンジが非常に広い画像データを扱うことができる。
また、表示装置に関する従来の技術として、入力画像データの輝度が高いときに、表示パネルに流れる電流を低減することにより、表示輝度(画面上の輝度)を低減する技術が提案されている(特許文献1)。このような技術を用いれば、消費電力を低減したり、表示パネルの劣化を抑制したりすることができる。
特開2005−189636号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、入力画像データを鑑賞する場合においては好適に使用することができるが、入力画像データの品質を確認する場合には好ましくない。
具体的には、特許文献1の技術では、入力画像データの輝度が高いときに、入力画像データの全ての画素について、表示パネルに流れる電流が低下させられ、表示輝度が低下させられる。ここで、表示パネルに流れる電流を低下させる処理は、入力画像データの階調値を低下させる処理に相当する。そのため、入力画像データの取り得る階調値の範囲(入力階調範囲)全体の階調性が変化してしまい、入力画像データを好適に表示することができない。ここで、“好適な表示”は、“品質を確認するのに適した表示”を意味する。
特許文献1の技術を用いなければ、入力画像データの階調性の変動は発生しない。しかしながら、表示パネルに入力されることが想定された画像データのダイナミックレンジよりも入力画像データのダイナミックレンジが広い場合には、入力画像データを好適に表示することができない。具体的には、高階調側の広い入力階調範囲において入力画像データの階調値がクリップされてしまうため、入力画像データの明部を好適に表示することができない。
入力階調範囲全体の階調性(トーンカーブ)を変更すれば上述したクリップの発生を抑制することができるが、入力階調範囲全体の階調性を変更してしまうと、特許文献1の技術を用いた場合と同様に、入力画像データを好適に表示することができない。
本発明は、入力画像データの品質を確認するのにより適した画像データを得ることがで
きる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
第1のダイナミックレンジを有する第1画像データの画像領域のうち階調値が第1の閾値よりも大きい領域の明るさを示す特徴量を取得する取得手段と、
前記第1画像データの画素のうち第2の閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値を、前記取得手段で取得された特徴量によって示された明るさが高いほど小さい値に低下させる低下処理を行う低下手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置である。
本発明の第2の態様は、
第1のダイナミックレンジを有する第1画像データの画像領域のうち階調値が第1の閾値よりも大きい領域の明るさを示す特徴量を取得する取得ステップと、
前記第1画像データの画素のうち第2の閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値を、前記取得ステップで取得された特徴量によって示された明るさが高いほど小さい値に低下させる低下処理を行う低下ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法である。
本発明の第3の態様は、上述した画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、入力画像データの品質を確認するのにより適した画像データを得ることができる。
実施例1に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 従来の低下処理の一例を示す図 実施例1に係る上限階調値の決定方法の一例を示す図 実施例1に係る低下処理の変換特性の一例を示す図 実施例1に係るガンマ変換処理の変換特性の一例を示す図 実施例1に係る上限階調値の決定方法の一例を示す図 実施例2に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例2に係る増加処理の変換特性の一例を示す図
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。
なお、以下では、画像処理装置が表示装置内に設けられている場合の例を説明するが、画像処理装置が表示装置とは別体の装置であってもよい。
従来、表示パネルの消費電力を低減したり、表示パネルの劣化を抑制したりするための制御として、入力画像データの全ての画素の階調値を低下させることにより、表示パネルの駆動電力を低減する制御が提案されている。そのような制御では、例えば、図2に示すように、入力画像データのAPL(Average Picture Level)に応じて階調値の上限値が設定される。そして、入力画像データの取り得る値の最大値を上限値に変換する変換率で、入力画像データの階調値が変換される。図2の横軸は、入力画像データの取り得るAPLの最大値に対するAPLの割合であるAPL比を示し、縦軸は、入力画像データの取り得る階調値の最大値に対する上限値の割合である上限輝度比を示す

なお、APL以外の特徴量に応じて上限値を設定することもできる。例えば、表示パネルが有する表示素子の総数に対する、発光する表示素子の総数の割合(発光面積比)に応じて上限値が設定されてもよい。
このような制御を行えば、表示パネルの消費電力を低減したり、表示パネルの劣化を抑制したりすることができる。例えば、表示素子(発光素子)の発熱を抑制することで、表示パネルの劣化を抑制することができる。また、高階調側の広い入力階調範囲(入力画像データの取り得る階調範囲)において入力画像データの階調値がクリップされてしまうことを抑制することができる。
しかしながら、上述した制御を行うと、入力階調範囲全体の階調性が変化してしまい、入力画像データを好適に表示することができない。ここで、“好適な表示”は、“品質を確認するのに適した表示”を意味する。
そこで、本実施例では、入力画像データの品質を確認するのにより適した画像データを得ることができる構成について説明する。
図1は、本実施例に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係る表示装置は、階調特性変換部102、システム制御部103、輝度算出部104、オーバーホワイト特徴量取得部105、変換傾き決定部106、低下処理部107、ガンマ変換部108、表示パネル109、などを有する。
なお、画像処理装置が表示装置と別体の装置である場合には、表示パネル109、または、ガンマ変換部108と表示パネル109は、表示装置に設けられていてもよく、画像処理装置に設けられていなくてもよい。
表示装置には、入力画像データ101が入力される。入力画像データ101は、例えば、SDI(シリアル・デジタル・インターフェース)ケーブルを介して表示装置に入力される。本実施例では、入力画像データ101として、Logに近い変換特性で変換されたRGB画像データが入力される。Log特性(Logに近い変換特性で変換された後の階調特性)へ階調特性を圧縮することにより、高ダイナミックレンジ画像データを伝送することが可能となる。RGB画像データは、画素値がR値、G値、及び、B値を有する画像データである。R値は、赤色に対応する階調値であり、G値は、緑色に対応する階調値であり、B値は、青色に対応する階調値である。
なお、入力画像データ101はRGB画像データに限らない。例えば、入力画像データはYCbCr画像データであってもよい。
また、本実施例では、入力画像データ101が高ダイナミックレンジ画像データである場合の例を説明するが、入力画像データ101のダイナミックレンジは特に限定されない。
階調特性変換部102は、入力画像データ101の階調特性を表示装置で処理可能な特性に変換する。具体的には、階調特性変換部102は、階調特性がLog特性である入力画像データ101を、階調特性が線形特性である線形画像データ151(第1のダイナミックレンジを有する第1画像データ)に変換する。そして、階調特性変換部102は、線形画像データ151を、輝度算出部104と低下処理部107へ出力する。
なお、線形画像データ151が、入力画像データ101として表示装置に入力されてもよい。
システム制御部103は、表示装置が有する各機能部を制御する。例えば、システム制御部103は、機能部に対して、当該機能部の処理で使用されるパラメータの値を設定する。
なお、パラメータの値は、メーカ等によって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。
輝度算出部104は、画素毎に、線形画像データ151のRGB値をY値に変換する。そして、輝度算出部104は、画素毎のY値を示す輝度データ152を、オーバーホワイト特徴量取得部105へ出力する。Y値は、画素の明るさを示す階調値(輝度値)である。
オーバーホワイト特徴量取得部105は、線形画像データ151の画像領域のうち階調値が第1の閾値よりも大きい領域の明るさ示す特徴量を取得する。
本実施例では、特徴量として、線形画像データ151の画素の総数に対する、第1の閾値よりも大きい階調値を有する画素の総数の割合が、特徴量として取得される。その結果、第1の閾値よりも大きい階調値を有する領域の明るさ(具体的には明るさの合計値)が高いほど大きい値が、特徴量として取得される。
具体的には、線形画像データ151は、基準の白色に対応する階調値よりも大きい階調値を取り得る画像データであり、第1の閾値として、基準の白色に対応する階調値が使用される。
より具体的には、システム制御部103が、基準の白色に対応するY値である基準白色Y値153を、オーバーホワイト特徴量取得部105に対して設定する。そして、オーバーホワイト特徴量取得部105は、線形画像データ151の画素のうち基準白色Y値153よりも大きいY値を有する画素の総数を、オーバーホワイト画素数としてカウントする。その後、オーバーホワイト特徴量取得部105は、線形画像データ151の画素の総数をオーバーホワイト画素数で除算することにより、特徴量を算出する。以後、線形画像データ151の画素の総数をオーバーホワイト画素数で除算した特徴量を、“オーバーホワイト面積率”と記載する。そして、オーバーホワイト特徴量取得部105は、オーバーホワイト面積率154を変換傾き決定部106へ出力する。
第1の閾値は、線形画像データ151の取り得る階調値の範囲全体を、高階調範囲とそれ以外の範囲とに分ける値である。第1の閾値は、メーカ等によって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。第1の閾値は、表示装置の設置環境(ユーザの視環境)、入力画像データの種類、等に基づいて決定されてもよい。第1の閾値は、表示装置が有する不図示の記憶部に予め記録されていてもよいし、表示装置の外部から取得されてもよい。第1の閾値は、入力画像データ101に付加されていてもよい。入力画像データ101とは別の伝送路(例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブル)を介して、第1の閾値を含む情報が表示装置の外部から取得されてもよい。
基準の白色に対応する階調値は、例えば、ダイナミックレンジが狭い従来の規格(ITU−R BT.709やDCI)で使用可能な階調値の最大値である。
なお、本実施例では特徴量としてオーバーホワイト面積率が取得される例を説明したが、特徴量はこれに限らない。例えば、特徴量として、Y値が第1の閾値よりも大きい画素のY値の代表値が特徴量として取得されてもよい。また、Y値ではなく、R値、G値、B値、などを使用して特徴量が取得されてもよい。例えば、R値の代表値、G値の代表値、B値の代表値、RGB値(R値、G値、及び、B値の組み合わせ)の代表値、などが特徴量として取得されてもよい。代表値は、例えば、最大値、最小値、最頻値、中間値、平均値、などである。Y値のヒストグラム、R値のヒストグラム、G値のヒストグラム、B値のヒストグラム、RGB値のヒストグラム、などが特徴量として取得されてもよい。基準の白色に対応するRGB値である基準白色RGB値よりも大きいRGB値を有する画素の総数がオーバーホワイト画素数として用いられてもよい。
変換傾き決定部106は、オーバーホワイト特徴量取得部105で取得された特徴量に基づいて、当該特徴量によって示された明るさが高いほど小さい傾きを変換傾きとして決定する。本実施例では、変換傾き決定部106は、オーバーホワイト特徴量取得部105からオーバーホワイト面積率154を取得する。そして、変換傾き決定部106は、オーバーホワイト面積率154が大きいほど小さい変換傾き158を決定し、決定した変換傾き158を低下処理部107へ出力する。
低下処理部107は、線形画像データ151の画素のうち第2の閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値を、オーバーホワイト特徴量取得部105で取得された特徴量によって示された明るさが高いほど小さい値に低下させる低下処理を行う。本実施例では、システム制御部103が、第2の閾値である折点閾値157を、低下処理部107に対して設定する。そして、低下処理部107は、変換傾き決定部106から変換傾き158を取得し、変換傾き158と折点閾値157を用いた低下処理を行う。その後、低下処理部107は、低下処理後の画像データである低下後画像データ159を、ガンマ変換部108へ出力する。
なお、第2の閾値は、メーカ等によって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。第2の閾値は、表示装置の設置環境(ユーザの視環境)、入力画像データの種類、等に基づいて決定されてもよい。第1の閾値は、表示装置が有する不図示の記憶部に予め記録されていてもよいし、表示装置の外部から取得されてもよい。第2の閾値は、入力画像データ101に付加されていてもよい。入力画像データ101とは別の伝送路(例えばUSBケーブル)を介して、第2の閾値を含む情報が表示装置の外部から取得されてもよい。本実施例では、第2の閾値と第1の閾値が等しい場合の例を説明するが、第2の閾値は第1の閾値と異なる値であってもよい。基準白色Y値153が折点閾値157として使用されてもよいし、基準白色Y値153とは別に折点閾値157が用意されていてもよい。
ガンマ変換部108は、低下後画像データ159の階調特性(線形特性)を表示パネル109の特性に応じた階調特性に変換するガンマ変換処理を行う。本実施例では、システム制御部103が、ガンマ変換処理で使用するガンマ値160を、ガンマ変換部108に対して設定する。そして、ガンマ変換部108は、低下後画像データ159に対して、ガンマ値160を用いたガンマ変換処理を施す。その後、ガンマ変換部108は、ガンマ変換処理後の画像データである表示用画像データ161を、表示パネル109へ出力する。
なお、ガンマ変換処理の変換特性は、R値、G値、及び、B値で共通の特性であってもよいし、そうでなくてもよい。
表示パネル109は、表示用画像データ161を画面に表示する。本実施例では、表示パネル109として、マトリックス状に有機EL画素が配置された有機ELパネルが使用される。
なお、表示パネル109は、有機ELパネルに限らない。例えば、表示パネル109は、プラズマディスプレイパネルであってもよい。また、表示パネル109は、自発光型の表示パネルに限らない。例えば、表示パネル109は、バックライトと液晶基板を有する液晶パネルであってもよい。
オーバーホワイト面積率154の算出方法について、具体的に説明する。
以下では、0%〜800%の撮像レンジを持つ撮影装置から10ビットの入力画像データ101が出力され、100%の撮像レベルに対応するY値が基準白色Y値153として設定されている場合の例を説明する。
上述したように、第1の閾値である基準白色Y値153の取得方法は特に限定されない。例えば、基準白色Y値153は、撮像装置から取得された情報(入力画像データ101
に付加された情報、または、入力画像データ101とは別の伝送経路を介して取得された情報)に含まれていてもよい。
まず、階調特性変換部102において、Log特性且つ10ビットの入力画像データ101が、線形特性且つ12ビットの線形画像データ151に変換される。
次に、輝度算出部104において、画素毎に、線形画像データ151のRGB値がY値に変換される。RGB値は、例えば、以下の式1を用いてY値に変換される。本実施例では、12ビットのRGB値が12ビットのY値に変換される。

Y値=0.299×R値+0.587×G値+0.114×B値 ・・・(式1)
そして、オーバーホワイト特徴量取得部105において、輝度データ152(画素毎のY値)からオーバーホワイト面積率154が算出される。
ここでは、12ビットの階調範囲(0〜4095)が0%〜800%の撮像レンジに対応するものとする。そのため、100%の撮像レベルに対応する基準白色Y値153として、“512”が使用される。
オーバーホワイト特徴量取得部105では、512よりも大きいY値を有する画素の総数が、オーバーホワイト画素数としてカウントされる。
そして、以下の式2を用いて、オーバーホワイト面積率154が算出される。式2において、Cはオーバーホワイト面積率154であり、Bはオーバーホワイト画素数であり、Cは線形画像データ151の総画素数である。

C=(B/A)×100 ・・・(式2)

式2を用いることにより、オーバーホワイト面積率Cとして0〜100%の値が算出される。
オーバーホワイト面積率Cに基づく低減処理について、具体的に説明する。
まず、変換傾き決定部106が、オーバーホワイト特徴量取得部105で取得された特徴量に基づいて、当該特徴量によって示された明るさが高いほど小さい値を階調値の上限値として決定する。これは、特徴量によって示された明るさが高いほど、表示パネルの消費電力、表示パネルの劣化速度、階調値のクリップ量、等が増してしまうためである。本実施例では、特徴量によって示された明るさが高いほど小さい値に、階調値の上限値を制限することにより、表示パネルの消費電力、表示パネルの劣化速度、階調値のクリップ量、等を低減することができる。
本実施例では、オーバーホワイト面積率154に応じて色階調値(R値、G値、及び、B値)の上限値である上限階調値が決定される。図3は、オーバーホワイト面積率と上限輝度比の対応関係の一例を示す図である。上限輝度比は、線形画像データ151が取り得る色階調値の最大値に対する上限階調値の割合である。本実施例では、システム制御部103が、図3に示す最低上限値155と上限値変更閾値156とを、変換傾き決定部106に対して設定する。そして、図3に示すように、オーバーホワイト面積率154が上限値変更閾値156以下の場合には、100%の上限輝度比に対応する上限階調値が取得される。即ち、線形画像データ151が取り得る色階調値の最大値が上限階調値として取得される。また、オーバーホワイト面積率154が上限値変更閾値156よりも大きい場合には、オーバーホワイト面積率154が大きいほど小さい上限輝度比に対応する上限階調値が取得される。即ち、オーバーホワイト面積率154が大きいほど小さい上限階調値が取得される。
図3の例では、オーバーホワイト面積率154が50%よりも大きい場合に、線形画像データ151が取り得る色階調値の最大値よりも小さい値が上限階調値として取得される。そして、オーバーホワイト面積率154が100%の場合に、50%の上限輝度比に対応する上限階調値が取得される。即ち、線形画像データ151が取り得る色階調値の最大値の1/2の値が、上限階調値として取得される。
なお、オーバーホワイト面積率と上限輝度比の対応関係は図3に示す関係に限らない。例えば、オーバーホワイト面積率の増加に対して上限輝度比が非線形に低下してもよい。オーバーホワイト面積率の増加に対して上限輝度比が段階的に低下してもよい。また、オーバーホワイト面積率154が0%の場合にのみ100%の上限輝度比に対応する上限階調値が取得されてもよい。そして、オーバーホワイト面積率154が0%よりも大きい場合に、線形画像データ151が取り得る色階調値の最大値よりも小さい値が上限階調値として取得されてもよい。
なお、本実施例では、色階調値の上限値が上限階調値として決定される例を説明したが、Y値の上限値が上限階調値(上限Y値)として決定されてもよい。
次に、変換傾き決定部106が、上限階調値に基づいて変換傾きを決定する。
図4に、低下処理の変換特性の一例を示す。図4の横軸は変換前(低下処理前)の色階調値を示し、縦軸は変換後(低下処理後)の色階調値を示す。具体的には、図4の横軸は線形画像データ151が取り得る色階調値を示し、縦軸は低下後画像データ159が取り得る色階調値を示す。図4では、折点閾値157として、基準白色Y値153と同じ値である“512”が使用されている。
図4に示すように、変換傾き決定部106は、低下処理前の色階調値と低下処理後の色階調値との両方が折点閾値157と一致する点を通り、且つ、低下処理後に取り得る色階調値の最大値が上限階調値と一致する直線の傾きを、変換傾き158として決定する。
なお、折点閾値157が固定値である場合には上限階調値のみから変換傾き158を決定することができる。折点閾値157が固定値で無い場合には、変換傾き決定部106は、折点閾値157を取得し、折点閾値157と上限階調値とから変換傾き158を決定すればよい。
なお、低下処理前のY値と低下処理後のY値との両方が折点閾値157と一致する点を通り、且つ、低下処理後に取り得るY値の最大値が上限Y値と一致する直線の傾きが、変換傾き158として決定されてもよい。
そして、低下処理部107が、折点閾値157と変換傾き158に基づいて、低下処理を実行する。
図4に示すように、低下処理では、折点閾値157と変換傾き158に基づく変換特性で、折点閾値157よりも大きい色階調値が変換される。具体的には、低下処理前の色階調値と低下処理後の色階調値との両方が折点閾値157と一致する点を通り、且つ、低下処理前の色階調値の増加に対する低下処理後の色階調値の増加の傾きが変換傾き158と一致する変換特性で色階調値が変換される。
なお、折点閾値157以下の色階調値は変換されない。
図4の例では、100%の上限輝度比に対応する上限階調値が取得された場合には、低下後画像データ159として、線形画像データ151と同じ画像データが得られる。
75%の上限輝度比に対応する上限階調値が取得された場合には、線形画像データ151の取り得る色階調値の最大値“4095”が、その4分の3の値“3071”となるように、折点閾値157よりも大きい色階調値が変換される。
50%の上限輝度比に対応する上限階調値が取得された場合には、線形画像データ15
1の取り得る色階調値の最大値“4095”が、その半分の値“2048”となるように、折点閾値157よりも大きい色階調値が変換される。
図4に示すような変換特性に従った色階調値の変換は、例えば、折点閾値157よりも大きい色階調値(線形画像データ151の色階調値)に対して変換傾き158を乗算する乗算器などを用いて実現することができる。
このような低下処理を行うことにより、折点閾値157以下の階調特性を変化させることなく、高階調側の階調値を低下させることができる。その結果、折点閾値157以下の階調特性を変化させることなく、表示パネルの消費電力を低減したり、表示パネルの劣化を抑制したりすることができる。また、折点閾値157以下の階調特性を変化させることなく、色階調値がクリップされる階調範囲(高階調側の階調範囲)を狭めることができる。
なお、低下処理前のY値と低下処理後のY値との両方が折点閾値157と一致する点を通り、且つ、低下処理前のY値の増加に対する低下処理後のY値の増加の傾きが変換傾き158と一致する変換特性が使用されてもよい。そのような変換特性に従ってY値を変換する場合には、色が変わらず輝度のみが変わるようにRGB値を変換することにより、Y値が変換されることが好ましい。
なお、折点閾値157よりも大きい階調値を有する画素の階調値を低下させる処理であれば、低下処理はどのような処理であってもよい。
ガンマ変換処理について、具体的に説明する。
ガンマ変換部108は、階調特性が線形特性である低下後画像データ159(低下処理後の画像データ)に、ガンマ値160を用いたガンマ変換処理を施す。ガンマ値160として“1/2.2”が設定された場合には、ガンマ変換処理前の色階調値とガンマ変換処理後の色階調値との対応関係は、図5に示す関係となる。図5の横軸はガンマ変換処理前の色階調値を示し、縦軸はガンマ変換処理後の色階調値を示す。具体的には、図5の横軸は低下後画像データ159が取り得る色階調値を示し、縦軸は表示用画像データ161が取り得る色階調値を示す。図5には、上限輝度比毎の対応関係が示されている。
図5から、低下後画像データ159が取り得る色階調値の範囲のうち、折点閾値157以下の階調範囲では、表示用画像データ161の階調値として、全ての上限輝度比で同じ値が得られることがわかる。また、本実施例に係る低下処理では、線形画像データ151の色階調値のうち折点閾値157以下の色階調値は変換されない。そのため、折点閾値157以下のガンマ変換前階調値に対応するガンマ変換後階調値として、入力画像データ101(線形画像データ151)で意図された色及び輝度を表示する色階調値を得ることができる。ガンマ変換前階調値は、ガンマ変換処理前の色階調値であり、低下後画像データ159の取り得る色階調値である。ガンマ変換後階調値は、ガンマ変換処理後の色階調値であり、表示用画像データ161の取り得る色階調値である。従って、本実施例によれば、折点閾値157以下のガンマ変換前階調値を有する領域を好適に表示することができる。具体的には、折点閾値157以下のガンマ変換前階調値を有する領域を、入力画像データ101で意図された色及び輝度で表示することができる。例えば、中間階調よりも低階調側のガンマ変換前階調値を有する領域を、入力画像データ101で意図された色及び輝度で表示することができる。
また、図5から、低下後画像データ159が取り得る色階調値の範囲のうち、折点閾値157よりも高い階調範囲では、表示用画像データ161の階調値として、上限輝度比が小さいほど小さい値が得られることがわかる。従って、本実施例によれば、表示パネルの消費電力を低減したり、表示パネルの劣化を抑制したりすることもできる。また、色階調値がクリップされる階調範囲(低下後画像データ159が取り得る色階調値の範囲のうち
高階調側の階調範囲)を狭めることができる。
本実施例では、オーバーホワイト面積率が50%以下の場合には、低下後画像データ159が取り得る色階調値の範囲全体で、入力画像データ101で意図された色及び輝度を表示するガンマ変換後階調値が得られる。オーバーホワイト面積率が50%よりも大きい場合には、低下後画像データ159が取り得る色階調値の範囲のうち、折点閾値157よりも高い階調範囲で、オーバーホワイト面積率が大きいほど小さいガンマ変換後階調値が得られる。
このような表示用画像データが得られるのは、上述した低下処理を行ったためである。
以上述べたように、本実施例によれば、入力画像データの品質を確認するのにより適した画像データを得ることができる。具体的には、低下処理では、線形画像データの画素のうち折点閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値が低下させられ、線形画像データの画素のうち折点閾値以下の階調値を有する画素の階調値は低下させられない。そのため、線形画像データの領域のうち、折点閾値157以下の階調値を有する領域の画像データとして、品質を確認するのに好適な画像データを得ることができる。また、線形画像データの画像領域のうち折点閾値よりも大きい階調値を有する領域の明るさに基づいて、低下処理による階調値の低下度合いが制御される。そのため、折点閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値を高精度に低下させることができる。
なお、上述したように、特徴量はオーバーホワイト面積率に限らない。例えば、線形画像データの画素のうち基準白色Y値(例えば512)よりも大きいY値を有する画素のY値の平均値(オーバーホワイト平均Y値)が、特徴量として使用されてもよい。線形画像データの画素のうち基準白色RGB値よりも大きいRGB値を有する画素のRGB値の平均値が、特徴量として使用されてもよい。それらの特徴量を取得する場合にも、基準白色Y値よりも大きいY値を有する領域の明るさが高いほど大きい値を、特徴量として取得することができる。
図6に、オーバーホワイト平均Y値と上限輝度比の対応関係の一例を示す。図6の例では、オーバーホワイト平均Y値が上限値変更閾値156以下の場合に、100%の上限輝度比に対応する上限階調値が取得される。そして、オーバーホワイト平均Y値が上限値変更閾値156よりも大きい場合には、オーバーホワイト平均Y値が大きいほど小さい上限輝度比に対応する上限階調値が取得される。その結果、オーバーホワイト平均Y値を特徴量として用いた場合にも、基準白色Y値よりも大きいY値を有する領域の明るさが高いほど小さい値に、折点閾値よりも大きい階調値を低下させることができる。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。
実施例1では、線形画像データとして第1のダイナミックレンジを有する画像データが得られる場合の例を説明した。しかしながら、画像処理装置には、ダイナミックレンジが制限された入力画像データが入力されることがある。例えば、撮像装置から画像処理装置に入力画像データが入力される場合、撮像装置の性能や撮影モードに依っては、ダイナミックレンジが制限された入力画像データが画像処理装置に入力されることがある。そのような入力画像データが入力された場合、線形画像データとして第1のダイナミックレンジよりも狭い第2のダイナミックレンジを有する画像データ(第2画像データ)が得られてしまう。即ち、第1のダイナミックレンジに対応する階調範囲の一部しか利用していない線形画像データが得られてしまい、取り得る階調値の最大値が第1のダイナミックレンジを有する画像データよりも小さい線形画像データが得られてしまう。このように、低下処理前の画像データとして暗い画像データが得られてしまうと、低下処理を行うことにより
画像データの明るさがいっそう低下してしまうため、表示パネルの性能を最大限に利用することができなくなってしまう。
ここで、線形画像データの全ての画素の階調値を高めれば、表示パネルの性能を最大限に利用することが可能となる。しかしながら、そのような処理(全ての画素の階調値を高める処理)を行ってしまうと、入力階調範囲全体の階調性が変化してしまい、入力画像データを好適に表示することができなくなってしまう。
そこで、本実施例では、第2のダイナミックレンジを有する線形画像データが取得された場合に、表示パネルの性能を最大限に利用することができ、且つ、入力画像データの品質を確認するのにより適した画像データを得ることができる構成について説明する。
図7は、本実施例に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図7において、実施例1(図1)と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図7に示すように、本実施例に係る表示装置は、実施例1の機能部の他に増加処理部701を有する。
本実施例では、システム制御部103は、レンジ情報703と折点閾値157を増加処理部701に対して設定する。レンジ情報703は、線形画像データ151のダイナミックレンジを示す情報である。例えば、レンジ情報703は、線形画像データ151の取り得る階調値の最大値である。
なお、レンジ情報は、表示装置の外部から取得された情報であってもよいし、ユーザによって入力された情報であってもよい。レンジ情報は、入力画像データ101に付加されていてもよい。入力画像データ101とは別の伝送路を介して、レンジ情報を含む情報が表示装置の外部から取得されてもよい。レンジ情報が示すダイナミックレンジは、入力画像データ101のフォーマットなどに応じて決定されてもよい。
線形画像データ151のダイナミックレンジが第1のダイナミックレンジである場合に、増加処理部701は、増加後画像データ702として、線形画像データ151と同じ画像データを輝度算出部104と低下処理部107へ出力する。輝度算出部104と低下処理部107では、線形画像データ151の代わりに増加後画像データ702を用いて、実施例1と同様の処理が行われる。そのため、線形画像データ151のダイナミックレンジが第1のダイナミックレンジである場合には、実施例1と同様の処理が行われる。
線形画像データ151のダイナミックレンジが第1のダイナミックレンジよりも狭い第2のダイナミックレンジである場合には、増加処理部701は、増加処理を行うことにより、増加後画像データ702を生成する。そして、増加処理部701は、生成した増加後画像データ702を輝度算出部104と低下処理部107へ出力する。増加処理では、線形画像データ151の画素のうち折点閾値157よりも大きい階調値を有する画素の階調値が高められる。増加処理によって生成された増加後画像データ702は、第1のダイナミックレンジを有する線形画像データ(第1画像データ)である。また、増加後画像データ702は、線形画像データ151と同じ12ビットの画像データである。
増加処理について、具体的に説明する。
図8に、増加処理の変換特性の一例を示す。図8の横軸は変換前(増加処理前)の色階調値を示し、縦軸は変換後(増加処理後)の色階調値を示す。具体的には、図8の横軸は線形画像データ151が取り得る色階調値を示し、縦軸は増加後画像データ702が取り得る色階調値を示す。図8では、折点閾値157として“512”が使用されている。
図8に示すように、増加処理では、折点閾値157とレンジ情報703に基づく変換特性で、折点閾値157よりも大きい色階調値が変換される。具体的には、増加処理前の色階調値と増加処理後の色階調値との両方が折点閾値157と一致する点を通り、且つ、増
加処理前に取り得る階調値の最大値が増加処理後に取り得る階調値の最大値と一致する変換特性で色階調値が変換される。図8は、増加処理前に取り得る階調値の最大値が“3072”である場合の例を示す。そのため、図8の変換特性によれば、増加処理前の階調値“3072”が階調値“4095”に変換される。
なお、折点閾値157以下の色階調値は変換されない。
このような増加処理を行うことにより、折点閾値157以下の階調特性を変化させることなく、高階調側の階調値を高めることができる。その結果、折点閾値157以下の階調特性を変化させることなく、表示パネルの性能を十分に利用することのできる増加後画像データ702を得ることができる。
なお、増加処理前のY値と増加処理後のY値との両方が折点閾値157と一致する点を通り、且つ、増加処理前に取り得るY値の最大値が増加処理後に取り得るY値の最大値と一致する変換特性が使用されてもよい。そのような変換特性に従ってY値を変換する場合には、色が変わらず輝度のみが変わるようにRGB値を変換することにより、Y値が変換されることが好ましい。
なお、折点閾値157よりも大きい階調値を有する画素の階調値を高める処理であれば、増加処理はどのような処理であってもよい。
以上述べたように、本実施例によれば、ダイナミックレンジが狭い画像データが入力された場合に、増加処理を行うことによってダイナミックレンジが広げられる。それにより、表示パネルの性能を十分に利用することのできる画像データを得ることができる。また、増加処理では、線形画像データの画素のうち折点閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値が高められ、線形画像データの画素のうち折点閾値以下の階調値を有する画素の階調値は変換されない。そして、実施例1と同様に低下処理が行われる。そのため、ダイナミックレンジが狭い画像データが入力された場合においても、入力画像データの品質を確認するのにより適した画像データを得ることができる。
<その他の実施例>
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
105 オーバーホワイト特徴量取得部
107 低下処理部

Claims (19)

  1. 第1のダイナミックレンジを有する第1画像データの画像領域のうち階調値が第1の閾値よりも大きい領域の明るさを示す特徴量を取得する取得手段と、
    前記第1画像データの画素のうち第2の閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値を、前記取得手段で取得された特徴量によって示された明るさが高いほど小さい値に低下させる低下処理を行う低下手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記取得手段で取得された特徴量に基づいて、当該特徴量によって示された明るさが高いほど小さい傾きを変換傾きとして決定する決定手段をさらに有し、
    前記低下処理は、前記低下処理前の階調値と前記低下処理後の階調値との両方が前記第2の閾値と一致する点を通り、且つ、前記低下処理前の階調値の増加に対する前記低下処理後の階調値の増加の傾きが前記決定手段で決定された変換傾きと一致する変換特性で、前記第2の閾値よりも大きい階調値を変換する処理である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記決定手段は、
    前記取得手段で取得された特徴量に基づいて、当該特徴量によって示された明るさが高いほど小さい値を階調値の上限値として決定し、
    前記低下処理前の階調値と前記低下処理後の階調値との両方が前記第2の閾値と一致する点を通り、且つ、前記低下処理後に取り得る階調値の最大値が前記上限値と一致する直線の傾きを、前記変換傾きとして決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記特徴量は、前記第1画像データの画素の総数に対する前記第1の閾値よりも大きい階調値を有する画素の総数の割合である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記特徴量は、前記第1画像データの画素のうち前記第1の閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値の平均値である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1のダイナミックレンジよりも狭い第2のダイナミックレンジを有する第2画像データの画素のうち前記第2の閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値を高める増加処理を行うことにより、前記第1画像データを生成する生成手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記増加処理は、前記増加処理前の階調値と前記増加処理後の階調値との両方が前記第2の閾値と一致する点を通り、且つ、前記増加処理前に取り得る階調値の最大値が前記増加処理後に取り得る階調値の最大値と一致する変換特性で、前記第2の閾値よりも大きい階調値を変換する処理である
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1画像データは、基準の白色に対応する階調値よりも大きい階調値を取り得る画像データであり、
    前記第1の閾値は、前記基準の白色に対応する階調値である
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の閾値は、前記第2の閾値と等しい
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 第1のダイナミックレンジを有する第1画像データの画像領域のうち階調値が第1の閾値よりも大きい領域の明るさを示す特徴量を取得する取得ステップと、
    前記第1画像データの画素のうち第2の閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値を、前記取得ステップで取得された特徴量によって示された明るさが高いほど小さい値に低下させる低下処理を行う低下ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  11. 前記取得ステップで取得された特徴量に基づいて、当該特徴量によって示された明るさが高いほど小さい傾きを変換傾きとして決定する決定ステップをさらに有し、
    前記低下処理は、前記低下処理前の階調値と前記低下処理後の階調値との両方が前記第2の閾値と一致する点を通り、且つ、前記低下処理前の階調値の増加に対する前記低下処理後の階調値の増加の傾きが前記決定ステップで決定された変換傾きと一致する変換特性で、前記第2の閾値よりも大きい階調値を変換する処理である
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
  12. 前記決定ステップでは、
    前記取得ステップで取得された特徴量に基づいて、当該特徴量によって示された明るさが高いほど小さい値を階調値の上限値として決定し、
    前記低下処理前の階調値と前記低下処理後の階調値との両方が前記第2の閾値と一致する点を通り、且つ、前記低下処理後に取り得る階調値の最大値が前記上限値と一致する直線の傾きを、前記変換傾きとして決定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 前記特徴量は、前記第1画像データの画素の総数に対する前記第1の閾値よりも大きい階調値を有する画素の総数の割合である
    ことを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  14. 前記特徴量は、前記第1画像データの画素のうち前記第1の閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値の平均値である
    ことを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  15. 前記第1のダイナミックレンジよりも狭い第2のダイナミックレンジを有する第2画像データの画素のうち前記第2の閾値よりも大きい階調値を有する画素の階調値を高める増加処理を行うことにより、前記第1画像データを生成する生成ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  16. 前記増加処理は、前記増加処理前の階調値と前記増加処理後の階調値との両方が前記第2の閾値と一致する点を通り、且つ、前記増加処理前に取り得る階調値の最大値が前記増加処理後に取り得る階調値の最大値と一致する変換特性で、前記第2の閾値よりも大きい階調値を変換する処理である
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像処理方法。
  17. 前記第1画像データは、基準の白色に対応する階調値よりも大きい階調値を取り得る画像データであり、
    前記第1の閾値は、前記基準の白色に対応する階調値である
    ことを特徴とする請求項10〜16のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  18. 前記第1の閾値は、前記第2の閾値と等しい
    ことを特徴とする請求項10〜17のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  19. 請求項10〜18のいずれか1項に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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