JP6341409B2 - 電力管理方法、電力管理システム、電力管理装置及びプログラム - Google Patents

電力管理方法、電力管理システム、電力管理装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、蓄電池を利用して商用電源から需要家に供給される電力量を抑制する技術に関する。
商用電源の電気料金は基本料金と電力使用量に応じた電力使用料金からなり、基本料金は過去の所定期間における需要家による商用電源の電力使用量のピークによって決まる。
この料金体系のため、従来から、需要家の電力需要が所定の電力量を超える時間帯に、蓄電池から需要家の照明設備や空調設備などの負荷設備へ電力供給を行うことで、商用電源の電力使用量のピークを抑えるピークカット(ピークシフトと呼ばれることもある)の仕組みが広く採用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、商用電源の電力供給量には限界があり、電力供給量に対して需要家全体の電力需要が多く見込まれる場合がある。このような場合には需要家側において商用電源の電力使用量を削減する必要がある。
このため、従来から、電力事業者が需要家に節電要請を行い、節電要請がなされた時間帯に商用電源の電力使用量を削減した需要家にインセンティブを支払うデマンドレスポンス(DR:Demand Response)の仕組みが広く採用されている(例えば特許文献2参照)。
このようなデマンドレスポンスの仕組みにも、節電要請がなされた時間帯に蓄電池から需要家へ電力を供給して、商用電源の電力使用量を削減することができる。
特開2013−123280号公報 特開2013−230051号公報
これまでのところ、それぞれが蓄電池を利用したピークカットの仕組みとデマンドレスポンスの仕組みとを組み合わせ、蓄電池の充電残量から、ピークカットのための放電電力量とデマンドレスポンスのための放電電力量を決定する方法は検討されていない。
そこで、本発明は、それぞれが蓄電池を利用したピークカットの仕組みとデマンドレスポンスの仕組みとを組み合わせた場合に、ピークカットのための放電電力量とデマンドレスポンスのための放電電力量とを適切に決定する電力管理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電力制御方法は、蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、前記需要家群の電力需要を取得し、前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削除を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させる、ことを特徴とする。
本発明に係る電力制御方法によれば、それぞれが蓄電池を利用したピークカットの仕組みとデマンドレスポンスの仕組みとを組み合わせた場合に、ピークカットのための放電電力量とデマンドレスポンスのための放電電力量とを適切に決定することが可能となる。
電力供給サービスの一例を示す図。 実施の形態1の電力管理システム1の構成図。 電力管理装置100の基本動作を示すフローチャート。 充放電計画部140による充放電テーブル作成の具体的な動作を示すフローチャート。 (a)電力需要の予測結果の一例、(b)充放電テーブルの一例。 電力管理装置100の節電要請を受けた場合の動作を示すフローチャート。 充放電計画部140による充放電テーブル更新の具体的な動作を示すフローチャート。 (a)電力需要の予測結果の一例、(b)更新された充放電テーブルの一例。 (a)電力需要の予測結果の一例、(b)更新された充放電テーブルの一例。 (a)電力需要の予測結果の一例、(b)更新された充放電テーブルの一例。 実施の形態1の変形例を説明する図。 電力事業者の行う節電要請の一例。 実施の形態2の電力管理システム2の構成図。 電力供給サービスの更に一例を示す図。 戸別蓄電池システム50の初期設定の一例。 実施の形態2の電力管理装置200の構成図。 電力管理装置200の基本動作を示すフローチャート。 電力管理装置200の節電要請を受けた場合の動作を示すフローチャート。 実施の形態2の変形例を説明する図。 実施の形態3の電力管理システム3の概要図。 実施の形態3の管理サーバ300及び電力管理装置400の構成図。 管理サーバ300及び電力管理装置400の動作を示すシーケンスチャート。 実施の形態4の電力管理システム4の概要図。 (a)及び(b)電力管理装置500の電力不足に対する処理の一例。 実施の形態5の電力管理システム5の概要図 (a)ユーザ計画テーブルの一例、(b)装置計画テーブルの一例 蓄電池システム90の設定部97の動作を示すフローチャート (a)及び(b)蓄電池システム90又は管理者端末の表示例 (a)及び(b)蓄電池システム90又は管理者端末の表示例 (a)電力事業者から通知される節電要請の内容の一例、(b)充放電テーブルの一例、(c)更新された充放電テーブルの一例 電力管理装置600の構成図
(本発明に至った経緯)
発明者らは、それぞれが蓄電池を利用したピークカットの仕組みとデマンドレスポンスの仕組みとの組み合わせを検討している際に、蓄電池の充電残量に応じて、ピークカットのための放電電力量とデマンドレスポンスのための放電電力量とを単に決定するだけでは不十分な場合があることを悟った。
例えば、節電要請がなされた時間帯の後に電力需要が所定の閾値を超える時間帯が来るような状況を考える。このような状況では、節電要請がなされた時間帯に蓄電池を放電してしまった結果、電力需要が所定の閾値を超える時間帯ではピークカットのために必要な蓄電池の放電電力量が得られないことも起こり得る。これは、節電要請に応えることによってインセンティブを受けとるよりも、ピークカットにより基本料金を低くすることを望んでいる需要家にとっては望ましいこととは言えない。なお、逆の場合もある。
そこで、発明者らは、蓄電池の充電残量に応じて、ピークカットのための放電電力量とデマンドレスポンスのための放電電力量とを適切に決定する手法を提供することは重要であるとの認識に至った。
以下、実施の形態及び変形例において、蓄電池の充電残量に応じて、ピークカットのための放電電力量とデマンドレスポンスのための放電電力量とを適切に決定する手法を説明する。
≪1.実施の形態1≫
本実施の形態1の電力管理方法は、電力管理装置が蓄電池の充放電を管理して、商用電源から需要家に供給される電力量を調整する。
図1は、本実施の形態1の電力管理方法が利用される、電力供給サービスの一例を示す図である。
図1に示される電力供給サービスにおいて、電力事業者は、商用電源の電力を需要家の利用する負荷群へ供給する。この負荷群には蓄電池システムが含まれており、蓄電池システムは商用電源から供給される電力を充電し、充電した電力を需要家の利用する他の負荷群へ放電する。
また、需要家は電力事業者に対して、基本料金と電力使用量に応じた電力使用料金とから決まる電気料金を支払う。ここで、基本料金は過去の所定期間における需要家による商用電源の電力使用量のピークによって決められるとする。電力使用量のピークを抑えるために、電力管理装置100は蓄電池システム10を放電させるピークカットを行う。
また、電力事業者は需要家に対して節電要求を行う。節電要請を受けて、電力管理装置100は蓄電池システム10を放電させて、需要家による商用電源の電力使用量を削減する。需要家は、電力使用量の削減に応じて、電力事業者からインセンティブの支払いを受ける。
<1−1構成>
図2は、上述した電力管理装置100及び蓄電池システム10を含む電力管理システム1の構成図である。
図2に示される電力管理システム1は、蓄電池システム10と、負荷群15と、電力メータ20と、電力管理装置100とを含む。電力管理システム1において、商用電源から蓄電池システム10及び負荷群15に電力が供給される。
蓄電池システム10は、制御部11と蓄電池12を備え、商用電源から供給される電力を充電し、充電した電力を負荷群15へ供給する。
制御部11は、電力管理装置100から提供された充放電テーブルに従って、蓄電池12の充放電を制御する機能を有する。
電力メータ20は、蓄電池システム10の上流の配電網に接続され、商用電源から需要家に供給される電力量、即ち商用電源の電力使用量を計測し、その計測結果を電力管理装置100に定期的に提供する機能を有する。
電力管理装置100は、電力データ取得部110と、電力需要予測部120と、節電要請受付部130と、充放電計画部140と、データベース150とを備え、蓄電池システム10の充放電を管理する。
電力データ取得部110は、電力メータ20の計測結果(以下、電力データと言う。)を定期的に取得し、電力需要予測部120に出力する機能を有する。
電力需要予測部120は、電力データ取得部110から出力された電力データの履歴情報と、蓄電池システム10の充放電の履歴情報とに基づいて、負荷群15の電力需要を予測して取得する機能を有する。
負荷群15の電力需要の予測は、例えば、電力データ取得部110から出力された電力データの履歴情報と、蓄電池システム10の充放電の履歴情報とに基づいて、負荷群15の電力使用量の履歴情報を算出し、算出した負荷群15の電力使用量の履歴情報を解析することで行われる。
なお、電力データは、蓄電池システム10の上流の配電網に設けられた電力メータ20の計測結果であり、蓄電池システム10及び負荷群15へ商用電源から供給される電力量を示す。よって、蓄電池システム10が充放電を行っていない状態では、電力メータ20の計測結果は負荷群15の電力使用量を示す。また、蓄電池システム10の充電時には、商用電源から蓄電池システム10に電力が供給される。そのため、蓄電池システム10の充電時における電力メータ20の計測結果は、蓄電池システム10の電力使用量と負荷群15の電力使用量を合わせた値を示す。よって、蓄電池システム10の充電時における負荷群15の電力使用量は、電力メータ20の計測結果から蓄電池システム10の充電電力量を差し引くことで算出できる。また、蓄電池システム10の放電時には、商用電源と蓄電池システム10のそれぞれから負荷群15へ電力が供給される。そのため、蓄電池システム10の放電時における負荷群15の電力使用量は、電力メータ20の計測結果に蓄電池システム10の放電電力量を加算することで算出できる。
なお、蓄電池システム10の充放電の履歴情報は、データベース150に記憶されている充放電テーブルの履歴情報から取得してもよいし、蓄電池システム10に問い合わせて取得してもよい。
また、電力需要予測部120は、電力需要の予測結果を充放電計画部140に出力し、電力需要の予測に用いた電力データをデータベース150に出力して記憶させる機能を有する。
節電要請受付部130は、電力事業者からの節電要請を受け付け、その節電要請を充放電計画部140に出力する機能を有する。
電力事業者からの節電要請は、例えば、パケット通信を用いて、節電を要請する時間帯を予め通知することにより行われる。
充放電計画部140は、電力需要予測部120から出力された電力需要の予測結果と、節電要請受付部から出力された節電要請の内容と、蓄電池12の充電残量とに基づいて、蓄電池12の充放電を計画して充放電テーブルを作成する機能を有する。蓄電池12の充放電を計画する具体的な方法については、下記<1−2.動作>において説明する。
また、充放電計画部140は、作成した充放電テーブルを蓄電池システム10に提供するとともに、作成した充放電テーブルと、充放電テーブルの作成に用いた電力需要の予測結果とをデータベース150に出力して記憶させる機能を有する。
データベース150は、電力需要予測部120から出力された電力データと、充放電計画部140から出力された充放電テーブル及び電力需要の予測結果を記憶する機能を有する。
<1−2.動作>
図3は、電力管理装置の基本動作を示すフローチャートである。
電力データ取得部110は、電力メータ20から定期的に電力データを取得し、取得した電力データを電力需要予測部120に出力する(ステップS101)。
続いて、電力需要予測部120は、電力データ取得部110から取得した電力データと、データベース150に記憶されている電力データの履歴情報と、蓄電池システム10の充放電の履歴情報とに基づいて、負荷群15の所定期間の電力需要を予測する。そして、電力需要予測部120は、電力需要の予測結果を充放電計画部140に出力し、電力需要の予測に用いた電力データをデータベース150に出力して記憶させる(ステップS102)。
続いて、充放電計画部140は、電力需要予測部120から出力された電力需要の予測結果に基づいて、蓄電池12の所定期間の充放電を計画して充放電テーブルを作成する(ステップS103)。この充放電テーブルを作成する詳細な処理については、図4及び図5を用いて後述する。
続いて、充放電計画部140は、ステップS103で作成した充放電テーブルを蓄電池システム10に提供するとともに、作成した充放電テーブルと、充放電テーブルの作成に用いた電力需要の予測結果とをデータベース150に出力する。データベース150は、充放電計画部140から出力された充放電テーブルと電力需要の予測結果とを記憶する(ステップS104)。
蓄電池システム10の制御部11は、ステップS104で充放電計画部140から充放電テーブルの提供を受けると、その充放電テーブルに従って、蓄電池12の充放電を制御する。
ここで、図4及び図5を用いて、ステップS103の充放電テーブルを作成する処理について説明する。
図4は、ステップS103の具体的な処理を示すフローチャートである。図5(a)は、電力需要予測部120による電力需要の予測結果の一例を示す図であり、縦軸は電力需要を表し、横軸は時間を表す。また、図5(b)は充放電計画部140において作成された充放電テーブルの一例を示す図であり、図5(a)と対応する。
先ず、充放電計画部140は、電力需要の予測結果において閾値を超えている時間帯があるか否かを判断する(ステップS111)。
ここで閾値は、需要家が電力事業者に支払う電気料金の基本料金に基づいて設定されるものであり、閾値を超えると基本料金が値上がりするものとする。
ステップS111において、閾値を超えている時間帯がある場合は(ステップS111:YES)、その時間帯をピークカットのための放電時間帯と特定する(ステップS112)。一方、ステップS111において、閾値を超えている時間帯がない場合は(ステップS111:NO)、ステップS114の処理へ進む。
例えば、図5(a)に示される電力需要の予測結果では、時刻16:00から18:00までの時間帯で電力需要が閾値を超えている。よって、充放電計画部140はこの時間帯をピークカットのための放電時間帯と特定する。
ステップS112の後、充放電計画部140は、ステップS112で特定した放電時間帯で放電させる放電電力量、即ちピークカットのための放電電力量を、電力需要と閾値との差分より大きい電力量α(kWh)と決定する(ステップS113)。
なお、ピークカットのための放電電力量α(kWh)は、電力需要が閾値を十分下回るように決定されることが望ましい。
ステップS113の後、充放電計画部140は、蓄電池12の充電時間帯を決定する(ステップS114)。具体的には、電力需要の予測結果に蓄電池12の充電電力量を加算しても、ステップS111の判断で用いた閾値を十分下回る時間帯を、蓄電池12の充電時間帯と決定する。
例えば、図5(a)に示される電力需要の予測結果において、特に時刻2:00から4:00までの時間帯において電力需要が低く、蓄電池12の充電電力量を加算しても閾値を十分下回る。そこで、充放電計画部140は、例えばこの時間帯を、蓄電池12を充電させる充電時間帯と決定する。
図6は、節電要請を受け付けた場合の電力管理装置100の動作を示すフローチャートである。
節電要請受付部130は、電力事業者からの節電要請を受け付けると、その節電要請の内容を充放電計画部140に出力する(ステップS201:YES)。
充放電計画部140は、節電要請受付部130からの節電要請の出力を受けて、データベース150から充放電テーブルを取得する(ステップS202)。
続いて、充放電計画部140は、節電要請の内容と、蓄電池12の充電残量とに基づいて、ステップS202で取得した充放電テーブルを更新する(ステップS203)。この充放電テーブルを更新する詳細な処理については、図7〜図9を用いて後述する。
続いて、充放電計画部140は、ステップS203で更新した充放電テーブルを蓄電池システム10に提供するとともに、データベース150に出力する。データベース150は、その更新された充放電テーブルを記憶する(ステップS204)。
蓄電池システム10の制御部11は、ステップS204で充放電計画部140から更新された充放電テーブルの提供を受けると、その更新された充放電テーブルに従って、蓄電池12の充放電を制御する。
ここで、図7〜9を用いて、ステップS203において充放電テーブルを更新する処理について説明する。
図7は、ステップS203の具体的な処理を示すフローチャートである。また、図8(a)、図9(a)及び図10(a)は、電力需要予測部120による電力需要の予測結果の一例を示す図であり、縦軸は電力需要を表し、横軸は時間を表す。また、図8(b)、図9(b)及び図10(b)は充放電計画部140において作成された充放電テーブルの一例を示す図であり、図8(a)、図9(a)及び図10(a)とそれぞれ対応する。また、ステップS202において、図4(b)に示した充放電テーブルが取得されたものとする。
先ず、充放電計画部140は、節電要請受付部130からの出力された節電要請の内容から、デマンドレスポンスのための放電時間帯を特定する(ステップS211)。
続いて、充放電計画部140は、取得した充放電テーブルを参照し、デマンドレスポンスのための放電時間帯と、ピークカットのための放電時間帯との間の時間帯(以下、隙間時間と言う。)があるか否かを判断する(ステップS212)。
ステップS212において、隙間時間がない場合は(ステップS212:NO)、充放電計画部140は、ピークカットのための放電時間帯とデマンドレスポンスのための放電時間帯の内、時間的に前の放電時間帯の開始時刻での蓄電池の充電残量を推定する(ステップS213)。
この充電残量の推定は、例えば以下の方法で行う。先ず、充放電計画部140は、ステップS213の処理時点における蓄電池12の充電残量を、蓄電池システム10に問い合わせることで取得する。また、ステップS213の処理時点から、上述した時間的に前の放電時間帯の開始時刻までの蓄電池12の充電残量の増減をステップS202で取得した充放電テーブルに基づいて推定する。そして、ステップS213の処理時点における蓄電池12の充電残量と、推定した蓄電池12の充電残量の増減とから、目的の充電残量を推定する。
ステップS213の後、充放電計画部140は、ピークカットのための放電電力量が不足することがないように、デマンドレスポンスのための放電電力量(kWh)を(ステップS213で推定した充電残量−α)と決定する(ステップS214)。
例えば、図8の具体例において、電力管理装置100はステップS201で、時刻14:00から16:00の時間帯に商用電源の電力使用量を削減するよう節電要請があったとする。このとき、充放電計画部140は、時刻14:00から16:00の時間帯をデマンドレスポンスのための放電時間帯と特定する(ステップS211)。そして、隙間時間はないため(ステップS212:NO)、デマンドレスポンスのための放電時間帯の開始時刻である時刻14:00時点の蓄電池12の充電残量を推定する(ステップS213)。そして、デマンドレスポンスのための放電電力量を((時刻14:00時点の蓄電池12の充電残量)−α)と決定する(ステップS214)。
なお、図9の具体例に示すように、デマンドレスポンスのための放電時間帯とピークカットのための放電時間帯とが一部重なる場合も想定される。蓄電池12の最大出力は、蓄電池システム10に設けられるパワーコンディショナーの性能なのによって決まっている。そのため、節電要請の時間帯とピークカットの時間帯とが重なる時刻16:00から17:00の間において、デマンドレスポンスのための放電電力量を十分確保できない可能性がある。このような場合は、節電要請の時間帯の内、時刻15:00から16:00の時間帯の放電電力量と、時刻16:00から17:00の時間帯の放電電力量とを、それぞれ異ならせ、節電要請の時間帯全体の放電電力量を、((時刻15:00時点の蓄電池12の充電残量)−α)となる又は近づくように決定してもよい。
図7に戻って説明を続ける。
ステップS212において、充放電計画部140は、隙間時間がある場合は(ステップS212:YES)、隙間時間の時間帯の内の少なくとも一部において隙間充電が可能であるか否かを判断する(ステップS215)。
具体的には、隙間時間の内、予測した電力需要に蓄電池12の充電電力量を加算しても、ピークカットで用いた閾値(図4:ステップS111)を超えない時間帯がある場合は、その時間帯で隙間充電が可能と判断する。一方、閾値を超えない時間帯がない場合は、隙間充電は可能でないと判断する。
なお、充放電テーブルを作成するステップS103の処理に含まれるステップS114の処理(図4)において、予測した電力需要に蓄電池12の充電電力量を加算しても、ステップS111の判断で用いた閾値を十分下回る時間帯を、蓄電池12の充電時間帯と決定すると説明した。このステップS114の処理と、ステップS215の処理とを比較したとき、予測した電力需要に蓄電池12の充電電力量を加算した場合の閾値を下回る度合いは、ステップS215の処理の方が小さくてもよい。ステップS215の処理において、閾値を下回る度合いを小さくすることで隙間充電が行われやすくなり、節電要請のためにより多くの電力量を蓄電池に放電させることが可能となる。
ステップS215において、充放電計画部140は、隙間充電が可能であれば(ステップS215:YES)、可能と判断した時間に隙間充電を行うことを決定する(ステップS216)。一方、隙間充電が可能でなければ(ステップS215:NO)、ステップS213の処理へ進む。
ステップS216の後、充放電計画部140は、ステップS216で決定した隙間充電により充電される充電電力量を推定する(ステップS217)。
この隙間充電の充電電力量は、例えば、蓄電池の単位時間当たりの充電電力量と、隙間充電を行う時間とに基づいて推定される。
続いて、充放電計画部140は、ピークカットのための放電時間帯とデマンドレスポンスのための放電時間帯の内、時間的に前の放電時間帯の開始時刻での蓄電池の充電残量を推定する(ステップS218)。この充電残量を推定する方法は、ステップS213と同様である。
続いて、充放電計画部140は、ステップS217で推定した隙間充電により充電される充電電力量と、ステップS218で推定した充電残量と、ピークカットのための放電電力量と基づいて、デマンドレスポンスのための放電電力量を決定する。具体的には、ピークカットの放電電力量が不足することがないように、デマンドレスポンスのための放電電力量(kWh)を((ステップS217で推定した隙間充電により充電される充電電力量+ステップS218で推定した充電残量)−α)と決定する(ステップS219)。なお、(ステップS217で推定した隙間充電により充電される充電電力量+ステップS218で推定した充電残量)は、ピークカットのための放電時間帯とデマンドレスポンスのための放電時間帯の内、時間的に後の放電時間帯の開始時刻での蓄電池の充電残量の推定値である。
例えば、図10の具体例において、電力管理装置100はステップS201で、時刻11:00から13:00の時間帯に商用電源の電力使用量を削減するよう節電要請があったとする。
このとき、充放電計画部140は、時刻15:00から17:00の時間帯をデマンドレスポンスのための放電時間帯と特定する(ステップS211)。そして、隙間時間があるため(ステップS212:YES)、隙間充電が可能か否か判断する(ステップS215)。本具体例において、時刻13:00から14:00の時間帯の電力需要は低く、蓄電池12の充電電力量を加算しても閾値を大きく下回るため、隙間充電が可能と判断されたとする(ステップS215:YES)。このとき、充放電計画部140は、時刻13:00から14:00の時間帯で隙間充電を行うことを決定し(ステップS216)、隙間充電により充電される充電電力量を推定し(ステップS217)、節電要請の時間帯の開始時刻である時刻11:00時点の蓄電池の充電残量を推定する(ステップS218)。そして、デマンドレスポンスのための放電電力量を、((時刻13:00から14:00の時間帯に行われる隙間充電により充電される電力量)+(時刻11:00時点の蓄電池の充電残量))−αと決定する。
なお、図8〜10では、節電要請の時間帯の後にピークカットの時間帯がある場合を例に挙げたが、ピークカットの時間帯の後に節電要請の時間帯がある場合も同様の方法で、蓄電池12の充放電テーブルを更新できる。
本実施の形態の電力管理方法によれば、ピークカットの放電電力量は確保しつつ、デマンドレスポンスのためにより多くの電力量を蓄電池から放電させて、商用電源から需要家に供給される電力量をより多く削減することが可能となる。また、需要家は、負荷群の消費電力を蓄電池の電力で賄いつつ、商用電源から供給される電力量を削減に応じたインセンティブを得ることが可能となる。
<1−3.補足>
上記実施の形態1において、ピークカットのための放電電力量を確保した上で、デマンドレスポンスのための放電電力量を決定したが、本実施の形態1の電力管理方法はこれに限定されない。デマンドレスポンスのための放電電力量を確保した上で、ピークカットのための放電電力量を決定してもよい。
具体的には、図7のステップS213で、デマンドレスポンスのための放電電力量を、節電要請で依頼された電力削減を満たすようにβ(kWh)と決定する。そして、ピークカットのための放電電力量をα(kWh)から(充電残量−β)へ変更すればよい。図7のステップS216においても同様に、デマンドレスポンスのための放電電力量をβ(kWh)と決定し、ピークカットのための放電電力量をα(kWh)から((充電残量+隙間充電による充電電力量)−β)へ変更すればよい。
なお、上記実施の形態において、電力事業者は、節電要請として節電を依頼する時間帯の通知により行う例を挙げたが、時間帯の通知だけでなく具体的な電力削減目標や蓄電池の放電電力量が通知することが想定される。このような場合、電力削減目標や蓄電池の放電電力量を満たすように、デマンドレスポンスのための放電電力量β(kWh)を決定すればよい。
ピークカットに対する蓄電池の放電電力量を優先的に先に決定するか、節電要請に対する蓄電池の放電電力量を優先的に先に決定するかは、需要家が得られる利益に応じて決定すればよい。つまり、ピークカットを行うことで得られる利益(例えば、基本料金の値上がりの抑制など)と、節電要請を行うことで得られる利益(例えば、電力事業者から得られるインセンティブなど)とで、需要家が得られる利益が多い方を優先すればよい。
<1−4.変形例>
上記実施の形態1において、電力管理装置100は1つの蓄電池システム10の充放電を計画するとしたが、電力管理装置100が複数の蓄電池システム10の充放電を計画するとしてもよい。
図11は、上記実施の形態に係る電力管理装置が複数の蓄電池の充放電を計画する場合の電力管理システム1Aの概要図である。
図11に示される電力管理システム1Aは、蓄電池システム10−1…10−Nと、負荷群15−1…15−Nと、電力メータ20−1…20−Nと、電力管理装置100Aとを含む。なお、Nは2以上の任意の数とする。
電力管理装置100Aは、上記実施の形態の電力管理装置100と同様の構成を備え動作する。但し、電力管理装置100Aは、蓄電池システム10−1…10−Nについて、対応する電力メータ20−1…20−Nそれぞれから電力データを取得し、負荷群15−1…15−Nそれぞれの電力需要を予測し、蓄電池システム10−1…10−Nそれぞれの蓄電池の充放電テーブルを作成する。そして、電力管理装置100Aは、蓄電池システム10−1…10−Nそれぞれに対応する節電要請を電力事業者から受け付けて、節電要請に応じて作成した充放電テーブルそれぞれを更新する。
図12は、電力事業者が電力管理装置100Aに対して通知する節電要請の一例を示す図である。
図12に示される一例では、地域Aから地域Cのそれぞれについて、節電を要請する時間帯が示されている。このような節電要請を電力管理装置100Aが受ける場合、電力管理装置100Aは、予め蓄電池それぞれが設けられる地域を示す情報であって、図12の地域情報と紐づけられる情報を保持しておく。そして、電力管理装置100Aは、地域情報により節電要請と対応する蓄電池システムを特定し、節電要請時間情報により放電時間を特定する。
なお、例えば図1で説明した電力供給サービスは、電力事業者と需要家との間を仲介する仲介業者(アグリゲータ)によって提供されることが想定される。このような仲介業者のサーバ装置として、電力管理装置100Aを実現してもよい。
≪2.実施の形態2≫
需要家へ電力を供給するサービスは様々存在する。その一つに、高圧一括業者が高圧一括で商用電源の電力を購入して、集合住宅の入居者になどへ提供するものがある。本実施の形態2は、このような場合を想定した電力管理方法であって、電力管理装置が、一以上の蓄電池の充放電を管理して、商用電源から複数の需要家から成る需要家群に供給される電力量を調整する。
以下、本実施の形態2の電力管理方法について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態2においては、上記実施の形態1と実質的に同じ処理を行う構成要素及び処理ステップには同じ符号を付しその説明を省略する。
<2−1.構成>
図13は、本実施の形態の電力管理方法を利用する電力管理システム2の一例を示す図である。
図13に示される電力管理システム2は集合住宅において適用され、負荷群15−1…15−N、共用蓄電池システム30、主幹電力メータ40、戸別蓄電池システム50−1…50−N、戸別電力メータ60−1…60−N、及び電力管理装置200を備える。なお、Nは2以上の任意の数とする。
なお、家庭において、部屋ごとに蓄電池システムを備える構成であってよい。この場合、各家庭に電力管理装置を備え、各部屋の蓄電池システムを管理する構成であってよい。また、電力管理装置を階層的に管理する構成であってよい。
図14は、本実施の形態2の電力管理方法が利用される、電力供給サービスの一例を示す図である。
図14に示される電力供給サービスにおいて、電力事業者は、商用電源の電力を高圧一括事業者へ供給する。高圧一括事業者は、高圧一括で商用電源の電力を受電し、電圧降下処理を施して集合住宅全体に提供する。
また、共用蓄電池システム30は、高圧一括事業者を介して商用電源から供給された電力を充電し、集合住宅の需要家群に対して放電する。また、戸別蓄電池システム50は、高圧一括事業者を介して商用電源から供給された電力を充電し、戸別蓄電池システム50が設けられている需要家の負荷群15に対して供給する。なお、戸別蓄電池システム50が設けられている需要家の負荷群15において、戸別蓄電池システムから放電された電力が消費されない場合は、その電力は集合住宅全体に配電されるものとする。
また、高圧一括事業者は、電力事業者に対して、基本料金と、集合住宅全体の電力使用量に応じた電力使用量料金とから決まる電気料金を支払う。そして、需要家は、高圧一括業者に対して、高圧一括業者が電力事業者に支払う電気料金に応じた基本料金と、需要家の電力使用量に応じた電力使用量料金から決まる電気料金を支払う。
ここで、高圧一括業者が電力事業者に支払う基本料金は、商用電源から需要家へ供給されるピーク電力に基づいて定められているのもとする。そして、電力管理装置100は、このピーク電力が高くなることを抑制するために、共用蓄電池システム30及び戸別蓄電池システム50を放電させる。
また、電力事業者は高圧一括業者に対して節電要求を行う。節電要請を受けて、電力管理装置100は共用蓄電池システム30及び戸別蓄電池システム50を放電させることで、商用電源から供給される電力の削減を行う。そして、高圧一括事業者は、商用電源から供給される電力の集合住宅全体での削減量に応じて、電力事業者からインセンティブの支払いを受ける。そして、需要家は、商用電源から供給される電力の需要家個人での削減量に応じて、高圧一括業者からインセンティブの支払いを受ける。
図13に戻って説明を続ける。
共用蓄電池システム30は、商用電源から集合住宅への配電網において、各住居への分岐点の上流に接続されている。共用蓄電池システム30は、制御部31と共用蓄電池32とを備え、商用電源から供給される電力を充電し、充電した電力を集合住宅全体へ供給する。
共用蓄電池システム30の制御部31は、電力管理装置200から提供された充放電テーブルに従って、蓄電池の充放電を制御する機能を有する。
主幹電力メータ40は、共用蓄電池システム30の上流の配電網に接続され、商用電源から集合住宅全体に供給される電力量(集合住宅全体の電力使用量)を計測し、その計測結果を電力管理装置200に定期的に提供する機能を有する。
戸別蓄電池システム50は、商用電源から集合住宅への配電網において、各住居への分岐点の下流に接続されている。戸別蓄電池システム50は、制御部51と戸別蓄電池52とを備え、商用電源から供給される電力を充電し、充電した電力を各住居部の負荷群へ供給する。また、戸別蓄電池システム50は、配電網の下流に設けられている負荷群で戸別蓄電池システム50から放電された電力が消費されない場合や、その負荷群で消費される単位時間当たりの放電量が予め定められた閾値を下回る場合には、放電する電力の余剰分を集合住宅全体へ供給する。
また、戸別蓄電池システム50それぞれには、初期設定としてピークカットやデマンドレスポンスのための放電について設定がされているものとする。戸別蓄電池システム50それぞれの初期設定は、後述する電力管理装置200のデータベース250に記憶され、戸別蓄電池52それぞれの充放電テーブルの作成に用いられる。
図15は、戸別蓄電池システム50それぞれの初期設定情報の一例である。
図15に示される初期設定情報は、戸別蓄電池システム50それぞれについて、ピークカットのために放電させるか否かを示す情報と、ピークカットのために放電可能な放電電力量の最大値及び放電可能な時間を示す情報と、デマンドレスポンスのために放電させるか否かを示す情報と、デマンドレスポンスのために放電可能な放電電力量の最大値及び放電可能な時間を示す情報とを含む。
なお、戸別蓄電池システム50それぞれに設定される初期設定はこれに限定されない。例えば、ピークカットのための放電とデマンドレスポンスのための放電とを区別せずに放電を許容する時間帯が設定されてもよい。また、放電を許容する時間帯の放電可能な放電電力量の最大値が設定されてもよい。
戸別蓄電池システム50の制御部51は、電力管理装置200から提供された充放電テーブルに従って、蓄電池の充放電を制御する機能を有する。
戸別電力メータ60は、商用電源から集合住宅への配電網において、各住居への分岐点の下流且つ戸別蓄電池システム50の上流の配電網に接続されている。そして、商用電源から各住居の戸別蓄電池システム50及び負荷群15へ供給される電力量を計測する機能を有する。
図16は、電力管理装置200の構成を示す図である。
電力管理装置200は、上記実施の形態1の電力管理装置100において、充放電計画部140を充放電計画部240に置き換え、データベース150をデータベース250に置き換えたものである。
但し、電力管理装置200の電力データ取得部110は、上記実施の形態1の電力管理システム1における電力メータ20の代わりに、主幹電力メータ40から電力データを取得し、取得した電力データを電力需要予測部120に出力する。
そして、電力管理装置200の電力需要予測部120は、電力データ取得部110から出力された電力データの履歴情報と、共用蓄電池システム30及び戸別蓄電池システム50の充放電の履歴情報に基づいて、負荷群15−1…15−Nの電力需要を予測して取得する。
充放電計画部240は、共用蓄電池32及び戸別蓄電池52のそれぞれについて充放電を計画して充放電テーブルを作成する機能を有する。共用蓄電池32及び戸別蓄電池52のそれぞれの充放電を計画する詳細な方法については、下記<2−2.動作>において説明する。
また、充放電計画部240は、共用蓄電池システム30及び戸別蓄電池システム50のそれぞれに対して、作成した充放電テーブルそれぞれを提供する機能を有する。また、充放電計画部240は、作成した充放電テーブルそれぞれと、充放電テーブルの作成に用いた電力需要の予測結果とをデータベースに出力して記憶させる機能を有する。
データベース250は、上記実施の形態の電力管理装置100におけるデータベース150と同様に、電力需要予測部120から出力された電力データと、後述する充放電計画部140から出力された充放電テーブル及び電力需要の予測結果を記憶する機能を有する。但し、データベース250は、共用蓄電池32及び戸別蓄電池52のそれぞれの充放電テーブルを記憶する。
また、データベース250は、充放電計画部240の充放電計画に用いられる、戸別蓄電池システム50それぞれにおいて予め設定されている初期設定情報(例えば、図15)を記憶する機能を有する。初期設定情報は、データベース250は予め記憶しておくものとする。
<2−2.動作>
図17は、電力管理装置200の基本動作を示すフローチャートである。
ステップS101及びS102の処理は上記実施の形態1のそれと同様であるため説明を省略する。
電力データ取得部110は、主幹電力メータ40から定期的に電力データを取得し、取得した電力データを電力需要予測部120に出力する(ステップS101A)。
続いて、電力需要予測部120は、電力データ取得部110から取得した電力データと、データベース150に記憶されている電力データの履歴情報と、共用蓄電池システム30及び戸別蓄電池システム50−1…50−Nそれぞれの充放電の履歴情報とに基づいて、負荷群15−1…15−Nの所定期間の電力需要を予測する。そして、電力需要予測部120は、電力需要の予測結果を充放電計画部240に出力し、電力需要の予測に用いた電力データをデータベース250に出力して記憶させる(ステップS102A)。このステップS102Aにおいて、負荷群15−1…15−Nの所定期間の電力需要を予測は、上記実施の形態1のステップS102と同様の方法を用いて行われる。
続いて、充放電計画部240は、共用蓄電池32と戸別蓄電池52−1…52−Nとを1つの仮想蓄電池と見なして、電力需要予測部120から出力された電力需要の予測結果に基づいて、仮想蓄電池の所定期間の充放電テーブルを作成する(ステップS301)。このステップS301において、仮想蓄電池の充放電テーブル作成は、上記実施の形態1のステップS103と同様の方法を用いて行われる。
続いて、充放電計画部240は、ステップS301で作成した仮想蓄電池の充放電テーブルと、戸別蓄電池システム50それぞれの初期設定情報とに基づいて、共用蓄電池32及び戸別蓄電池52それぞれの所定期間の充放電を計画して充放電テーブルを作成する(ステップS302)。
具体的には、ステップS302において、充放電計画部240は、仮想蓄電池の充放電テーブルにおける充電時間帯を、共用蓄電池32及び戸別蓄電池52それぞれの充電時間帯と決定する。更に、戸別蓄電池52−1…52−Nそれぞれについて、戸別蓄電池52の初期設定情報に含まれる、ピークカットのための放電についての設定情報を参照し、仮想蓄電池の充放電テーブルで決定したピークカットのための放電時間帯で放電させるか否かを決定する。そして、放電させると決定した戸別蓄電池52と、共用蓄電池32とに、仮想蓄電池の充放電テーブルで決定したピークカットのための放電電力量を割り当てる。なお、仮想蓄電池の充放電テーブルで決定したピークカットのための放電電力量を共用蓄電池32の充電残量のみで賄える場合は、戸別蓄電池52に放電電力量を割り当てなくてもよい。
続いて、充放電計画部240は、共用蓄電池システム30及び戸別蓄電池システム50それぞれに対して、ステップS302で作成した充放電テーブルそれぞれを提供する。そして、作成した充放電テーブルそれぞれと、充放電テーブルの作成に用いた電力需要の予測結果とをデータベース250に出力する。データベース250は、充放電計画部240から出力された充放電テーブルそれぞれと電力需要の予測結果とを記憶する(ステップS303)。
共用蓄電池システム30の制御部31、及び戸別蓄電池システム50それぞれの制御部51は、ステップS303で充放電計画部240から充放電テーブルの提供を受けると、その充放電テーブルに従って、各々の蓄電池の充放電を制御する。
図18は、節電要請を受け付けた場合の電力管理装置200の動作を示すフローチャートである。
ステップS201の処理は上記実施の形態1のそれと同様であるため説明を省略する。
ステップS401において、充放電計画部240は、節電要請受付部130からの節電要請の出力を受けて、データベースから共用蓄電池32及び戸別蓄電池52の充放電テーブルを取得する。
続いて、充放電計画部240は、ステップS401で取得した共用蓄電池32及び戸別蓄電池52の充放電テーブルに基づいて、図17のステップS301で作成した仮想蓄電池の充放電テーブルを復元する(ステップS402)。具体的には、仮想蓄電池の充放電テーブルの復元を、共用蓄電池32及び戸別蓄電池52それぞれの充放電計画を1つ仮想蓄電池の充放電計画と見なすことで行う。
続いて、充放電計画部240は、ステップS402で復元した仮想蓄電池の充放電テーブルを、節電要請の内容と、仮想蓄電池の充電残量とに基づいて更新する(ステップS403)。
具体的には、ステップS403において、充放電計画部240は、戸別蓄電池52−1…52−Nそれぞれについて、初期設定情報に含まれるデマンドレスポンスのための放電についての設定情報を参照し、戸別蓄電池52−1…52−Nそれぞれの内、デマンドレスポンスの時間帯で放電させる戸別蓄電池を決定する。そして、決定した戸別蓄電池52と共用蓄電池32の充電残量を仮想蓄電池の充電残量と特定する。そして、節電要請の内容と、特定した充電残量とに基づいて、仮想蓄電池の充放電テーブルを更新する。仮想蓄電池の充放電テーブルの更新は、上記実施の形態1のステップS203における蓄電池システムの充放電テーブルの更新と同様の方法を用いて行われる。
続いて、充放電計画部240は、ステップS403で更新した仮想蓄電池の充放電テーブルと、戸別蓄電池システム50それぞれの初期設定情報とに基づいて、ステップS401で取得した共用蓄電池32及び戸別蓄電池52の充放電テーブルを更新する。(ステップS404)。
具体的には、ステップS404において、充放電計画部240は、デマンドレスポンスの時間帯で放電させる戸別蓄電池52と共用蓄電池32それぞれに対して、仮想蓄電池の充放電テーブルで隙間充電の時間が決定された場合は、その時間帯を充電時間帯と決定する。更に、仮想蓄電池の充放電テーブルで決定したデマンドレスポンスのための放電電力量を、デマンドレスポンスの時間帯で放電させる戸別蓄電池52と共用蓄電池32のそれぞれに割り当てる。
続いて、充放電計画部240は、共用蓄電池システム30及び戸別蓄電池システム50それぞれに対して、ステップS404で更新した充放電テーブルそれぞれを提供する。そして、更新した充放電テーブルそれぞれをデータベース250に出力する。データベース250は、充放電計画部240から出力された充放電テーブルそれぞれを記憶する(ステップS405)。
共用蓄電池システム30の制御部31、及び戸別蓄電池システム50それぞれの制御部51は、ステップS405で充放電計画部240から更新された充放電テーブルの提供を受けると、その更新された充放電テーブルに従って、各々の蓄電池の充放電を制御する。
本実施の形態2の電力管理方法によれば、集合住宅などにおいて、複数の需要家に電力を供給する共用蓄電池と、需要家個人が保有又は主に使用する戸別蓄電池とを1つの仮想蓄電池と見なして、ピークカット及びデマンドレスポンスを実現することができる。また、需要家のニーズに合わせて、柔軟に蓄電池それぞれの充電残量を使用することが可能となる。
<2−3.変形例>
図19に示すように、本実施の形態2に係る電力管理装置200Aが、それぞれが複数の蓄電池システムを有する複数のグループそれぞれに対して、グループが有する複数の蓄電池システムを1つの仮想蓄電池システムと見なして、複数の蓄電池システムの充放電を計画するとしてもよい。
図19において、集合住宅であるグループAは、共用蓄電池システム30A、及び戸別蓄電池システム50A−1…50A−Xを有し、これら蓄電池システムの蓄電池は1つの仮想蓄電池Aと見なされる。また、集合住宅であるグループBは、戸別蓄電池システム50B−1…50B−Yを有し、これら蓄電池システムの蓄電池は1つの仮想蓄電池Bと見なされる。また、グループCは、蓄電池システム10C−1…10C−Zを有し、これら蓄電池システムの蓄電池は1つの仮想蓄電池Cと見なされる。蓄電池システム10C−1…10C−Zのそれぞれは、例えば地域Xの需要家群が共有する蓄電池システムや、地域Xの需要家それぞれが保有する蓄電池システムであってもよい。なお、X、Y、Zはそれぞれ2以上の任意の数とする。
電力管理装置200Aは上記実施の形態の電力管理装置200と同様の構成を備え同様に動作する。但し、電力管理装置100Aは、グループA〜Cそれぞれと対応する主幹電力メータ40のそれぞれから電力データを取得し、グループA〜Cそれぞれの電力需要を予測し、仮想蓄電池A〜Cそれぞれの充放電テーブルを作成する。そして、電力管理装置100Aは、グループA〜Cそれぞれと対応する節電要請を電力事業者から受け付けて、節電要請に応じて作成した充放電テーブルそれぞれを更新する。
<2−4.補足>
上記実施の形態2の電力管理システム2は、集合住宅で利用される場合を一例として挙げたが、集合住宅に限定されず複数の蓄電池を1つの仮想蓄電池と見なして利用される様々な場合に利用可能である。例えば、ある家庭において、電力管理装置が、部屋ごとに設けられた複数の蓄電池を1つの仮想蓄電池と見なして、複数の蓄電池の充放電を計画してもよい。また、このような各部屋の蓄電池の充放電を計画する電力管理装置を、集合住宅の住居部毎に設け、集合住宅に設けられる蓄電池全体が階層的に管理されるシステムとしてもよい。
≪3.実施の形態3≫
本実施の形態3の電力管理方法は、上記実施の形態2の電力管理方法と同様に、複数の蓄電池システムを1つの仮想蓄電池システムと見なして、ピークカット及びデマンドレスポンスのための充放電を計画する。但し、上記実施の形態2では、電力管理装置がピークカット及びデマンドレスポンスのための仮想蓄電池の充放電を計画するのに対して、本実施の形態3の電力管理方法では、電力管理装置がピークカットのための仮想蓄電池の充放電を計画し、管理サーバがデマンドレスポンスのための仮想蓄電池の充放電を計画する。本実施の形態3の電力管理方法によれば、管理サーバが、複数の電力管理装置に対する節電要請を一括して受け付け、節電要請を満たすように、複数の電力管理装置それぞれについて、デマンドレスポンスのための仮想蓄電池の充放電を計画することが可能となる。
以下、本実施の形態3の電力管理方法について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態3においては、上記実施の形態2と実質的に同じ処理を行う構成要素及び処理ステップには同じ符号を付しその説明を省略する。
<3−1.構成>
図20は、本実施の形態3の電力管理方法が利用される電力管理システム3の概要を示す図である。
図20に示される電力管理システム3は、管理サーバ300と、電力管理装置400−1…400−Nと、蓄電池システム10−1…10−Nと、蓄電池システム10a−1…10a−Mとを含む。上記実施の形態2で説明したグループ(例えば、集合住宅や地域など)に、電力管理装置400−1及び蓄電池システム10−1…10−Nと、電力管理装置400−N及び蓄電池システム10a−1…10a−Mとのそれぞれは設けられているものとする。なお、NとMは2以上の任意の数とする。
なお、家庭において、部屋ごとに蓄電池システムを備える構成であってよい。この場合、各家庭に電力管理装置を備え、各部屋の蓄電池システムを管理する構成であってよい。また、電力管理装置を階層的に管理する構成であってよい。
図21は、管理サーバ300及び電力管理装置400の構成図である。
管理サーバ300は、蓄電池情報取得部310と、サーバデータベース320と、節電要請受付部330と、更新部340とを備える。管理サーバ300は、電力管理装置400−1…400−Nそれぞれについて、デマンドレスポンスに対する仮想蓄電池の充放電を計画する。
蓄電池情報取得部310は、電力管理装置400−1…400−Nそれぞれから、電力管理装置400が作成した仮想蓄電池の充放電テーブルを取得し、取得した充放電テーブルをサーバデータベース320に出力する機能を有する。
サーバデータベース320は、蓄電池情報取得部310から出力された、電力管理装置400−1…400−Nそれぞれの仮想蓄電池の充放電テーブルを記憶する機能を有する。また、仮想蓄電池それぞれについて、仮想蓄電池を構成する蓄電池システムそれぞれの初期設定情報を記憶する機能を有する。
節電要請受付部330は、電力事業者からの節電要請を受け付け、その節電要請を更新部340に出力する機能を有する。
更新部340は、仮想蓄電池それぞれの充放電テーブルを、節電要請受付部330から出力された節電要請の内容と、サーバデータベース320に記憶されている仮想蓄電池を構成する蓄電池システムそれぞれの初期設定情報とに基づいて更新する機能を有する。仮想蓄電池の充放電テーブルの更新する方法については、下記<3−2.動作>において説明する。
電力管理装置400は、上記実施の形態2の電力管理装置200において、節電要請受付部130を更新受付部430に、充放電計画部240を充放電計画部440に置き換えたものである。
更新受付部430は、管理サーバ300から、節電要請により更新された仮想蓄電池の更新された仮想蓄電池の充放電テーブルを取得し、充放電計画部440に出力する機能を有する。
充放電計画部440は、蓄電池システム10それぞれについて充放電を計画して充放電テーブルを作成する機能を有する。充放電テーブルの詳細な作成方法については、下記<3−2.動作>において説明する。
<3−2.動作>
図22は、管理サーバ300及び電力管理装置400の動作を示すシーケンスである。
先ず、電力管理装置400は、上記実施の形態2の電力管理装置200の基本動作フロー(図17)と同様の処理(S101A、S102A、及びS301〜S303)を行う。
そして、ステップS301の処理の後、充放電計画部440は、作成した仮想蓄電池の充放電テーブルを管理サーバ300に提供する(ステップS501)。
管理サーバ300の蓄電池情報取得部310は、電力管理装置400から仮想蓄電池の充放電テーブルの提供を受けて、サーバデータベース320に出力する。サーバデータベース320は、仮想蓄電池の充放電テーブルを記憶する(ステップS502)。
そして、節電要請受付部330は、電力事業者からの節電要請を受け付けると、その節電要請を更新部340に出力する(ステップS503:YES)。
続いて、更新部340は、サーバデータベース320に記憶されている電力管理装置400−1…400−Nそれぞれの仮想蓄電池の充放電テーブルの内、
節電要請受付部330から出力された節電要請と対応する仮想蓄電池の充放電テーブルを取得する(ステップS504)。このとき、更新部340は、上記実施の形態1の<1−4.変形例>で説明したように、例えば、節電要請が成された需要家と仮想蓄電池とを紐づける情報を参照し、節電要請に対応する仮想蓄電池を特定する。
続いて、更新部340は、ステップS504で取得した仮想蓄電池の充放電テーブルを、節電要請の内容と、仮想蓄電池の充電残量に基づいて更新する(ステップS505)。このステップS505における仮想蓄電池の充放電テーブルを更新する方法は、上記実施の形態2のステップS403における蓄電池の充放電テーブルを更新する方法と同様である。
続いて、更新部340は、ステップS505で更新した仮想蓄電池の充放電テーブルを対応する電力管理装置400に提供する(S506)。
そして、電力管理装置400の充放電計画部440は、管理サーバ300から仮想蓄電池の更新された充放電テーブルの提供を受けると、ステップS404及びS405の処理を行う。ステップS404及びS405の処理は、上記実施の形態2の電力管理装置200の動作(図18)のそれと同様である。
本実施の形態3の電力管理方法によれば、管理サーバが、複数の電力管理装置に対する節電要請を一括して受け付け、節電要請を満たすように、複数の電力管理装置それぞれについて、デマンドレスポンスのための仮想蓄電池の充放電を計画することが可能となる。
<3−3.変形例>
図12に示したように、地域毎に節電要請が成され、地域に複数の電力管理装置が設けられている場合が想定される。また、電力事業者からの節電要請として、節電を要請する時間帯だけでなく、削減を要請する電力量が通知される場合が想定される。
このとき、本実施の形態3において、管理サーバ300は、地域Aに対して成された節電要請を受け、地域Aと対応する複数の仮想蓄電池を特定する。そして、節電要請で依頼された電力削減量X(kWh)を満たすように、地域Aと対応する複数の仮想蓄電池全体で放電させる放電電力量X’(kWh)を決定する。そして、決定した放電電力量X’を、地域Aと対応する複数の仮想蓄電池に割り当てるようにしてもよい。また、放電電力量X’を複数の仮想蓄電池に割り当てる際に、充電残量が十分ある仮想蓄電池には多くの放電電力量を割り当て、充電残量が少ない仮想蓄電池には少ない放電電力量を割り当てるとしてもよい。このように放電電力量X’を割り当てることで、例えば地域Aのある仮想蓄電池の充電残量が少なかったとしてみ、他の仮想蓄電池がそれを補って放電を行うことが可能となる。
≪4.実施の形態4≫
上記実施の形態1の電力管理方法では、蓄電池システムの限られた充電残量を、ピークカットのための放電電力量と節電要請に対する応答のための放電電力量とに分配した。そのため、例えば、ピークカットのための放電電力量を優先させると、デマンドレスポンスのための放電電力量が不足し、デマンドレスポンスのための放電電力量を優先させると、ピークカットのための放電電力量が不足してしまうといったことが起こる恐れがある。
また、上記実施の形態1の電力管理方法では、電力需要を予測してピークカットのための放電を計画したが、予測に反して実際の電力需要が高くなり、ピークカットが実現できない可能性がある。
以上を鑑み、本実施の形態4の電力管理方法では、放電電力量が不足する場合に、商用電源から需要家へ供給される電力量の削減を試みる。そして更に、商用電源から供給される電力量を監視し、予測に反して高い電力量が計測された場合にも、商用電源から需要家へ供給される電力量の削減を試みる。
以下、本実施の形態4の電力管理方法について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態4においては、上記実施の形態1と実質的に同じ処理を行う構成要素及び処理ステップには同じ符号を付しその説明を省略する。
図23は、本実施の形態4の電力管理方法を利用する電力管理システム4の構成図である。
図23に示される電力管理システム4は、蓄電池システム10と、電力メータ20と、メータ監視装置70と、太陽光発電システム80と、本実施の形態に係る電力管理装置500とを含む。
メータ監視装置70は、電力メータ20の計測結果の監視を行い、計測結果が所定の閾値を超えた場合は電力管理装置に通知する機能を有する。
太陽光発電システム80は、電力管理装置の指示に従い発電した電力を需要家へ供給する機能を有する。太陽光発電システムは、電力管理装置の指示があるまでは、発電した電力を売電する仕組みであってもよい。
電力管理装置500は、上記実施の形態1の電力管理装置100の構成に、更に電力調整部510を加えたものである。
電力調整部510は、充放電計画部140で作成された充放電テーブル、及びメータ監視装置70からの電力メータ20の計測結果に関する通知に基づいて、商用電源から需要家へ供給される電力量の削減するための処理を行う。
図24(a)は、電力調整部510が行う、商用電源から需要家へ供給される電力量の削減するため処理の一例を示す図である。
図24(a)に示すように、電力調整部510は、例えば、節電対象とする負荷の電源をオフ制御するとしてもよい。節電対象とする負荷は、例えば、照明設備、空調設備、冷暖房設備などの比較的電源をオフすることでユーザの利便性が損なわれないものとしてもよいし、ユーザにより予め設定されてもよい。
また、電力調整部510は、例えば、電力消費量を抑えて動作するエコモードがある電化製品については、その動作をエコモードとする制御を行うとしてもよい。また、照明設備が明るさを段階的に調整できる場合は、照明設備の明るさを下げて暗くするよう制御して電力消費量を抑えてもよい。照明設備に限定されず、段階的に動作を行う様々な設備において、電力消費量を抑えて動作するよう制御してもよい。
また、電力調整部510は、例えば、太陽光発電システム80で発電された電力を負荷群へ供給させる制御を行うとしてもよい。なお、太陽光発電システム80に限定されず、その他の発電装置や電源から負荷群へ電力を供給させる制御を行うとしてもよい。
また、電力調整部510は、例えば、ユーザに対して節電を促す通知を行うとしてもよい。
本実施の形態4の電力管理方法によれば、蓄電池の放電電力量が不足した場合や、予測に反して電力需要が高まった場合に、負荷の制御等を行って、商用電源から負荷群へ供給される電力量の削減を試みることが可能となる。
なお、本実施の形態4の電力管理方法を集合住宅に対しても適用してもよい。集合住宅に適用する場合は、例えば図24(b)に示す処理を電力管理装置が行うとしてもよい。集合住宅の場合、住居部の負荷の利用を制限するよりも、共用部の負荷、例えば照明設備や空調設備の利用を制限する方がユーザの利便性は損なわれないと考えられる。そこで、図24(b)に示すように、電力管理装置は、共用部の照明設備や空調設備の電源をオフ制御し、より放電電力量の不足度合いが高い場合には、住居部の負荷について、その動作モードをエコモードにしたり電源をオフ制御したりしてもよい。
≪5.実施の形態5≫
上記実施の形態1の電力管理方法では、蓄電池システム10は、電力管理装置100から提供された充放電計画に従って充放電を行うとした。これに対して、本実施の形態5の電力管理方法は、蓄電池システムが、蓄電池システムを管理する需要家等の管理者から充放電を指示する入力を受け付けて充放電計画を作成する。そして、蓄電池システムは、電力管理装置から提供された充放電計画と、蓄電池システムの管理者の入力によって作成した充放電計画との何れかを選択し、選択した充放電計画に従って充放電を行う。本実施の形態5の電力管理方法によれば、電力管理装置からも充放電計画の提供を受けつつ、蓄電池システムの管理者が柔軟に蓄電池の充放電を計画することが可能となる。
以下、本実施の形態5の電力管理方法について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態5においては、上記実施の形態1と実質的に同じ処理を行う構成要素及び処理ステップには同じ符号を付しその説明を省略する。
<5−1.構成及び動作>
図25は、本実施の形態5の電力管理方法を利用する電力管理システム5の構成図である。
図25に示される電力管理システム5は、上記実施の形態1の電力管理システム1において、蓄電池システム10を蓄電池システム90に置き換えたものである。
蓄電池システム90は、制御部91、蓄電池92、装置計画取得部93、ユーザ入力受付部94、ユーザ計画作成部95、データベース96、及び設定部97を備える。
装置計画取得部93は、電力管理装置100から充放電テーブルを取得し、取得した充放電テーブルをデータベース96に出力する機能を有する。なお、本実施の形態5において、電力管理装置100から取得される充放電テーブルを、後述するユーザ計画作成部95で作成される充放電テーブルと区別するために、装置計画テーブルと呼ぶ。
ユーザ入力受付部94は、蓄電池システム90の管理者から、蓄電池92の充放電を指示する入力(例えば、蓄電池92に充放電を行わせる時間帯や、充放電電力量の入力)を受け付け、その入力された指示をユーザ計画作成部95に出力する機能を有する。
なお、ユーザ入力受付部94は、蓄電池システム90の管理者から直接的に蓄電池92の充放電を指示する入力を受け付けるものであってもよいし、蓄電池システム90の管理者端末と通信を行う機能を備え、その端末を介して間接的に蓄電池92の充放電を指示する入力を受け付けるものであってもよい。
ユーザ計画作成部95は、ユーザ入力受付部94から出力された、蓄電池システムの管理者による蓄電池92の充放電の指示に従って、充放電テーブルを作成し、作成した充放電テーブルをデータベース96に出力する機能を有する。
なお、例えば、ユーザ入力受付部94が、蓄電池92の充放電を指示する入力として、蓄電池92に充放電を行わせる時間帯の入力を受け付け、充放電電力量を受け付けなかった場合には、ユーザ計画作成部95は、充電残量や蓄電池システム90の能力に応じて充放電電力量を決定してもよい。
なお、本実施の形態5において、ユーザ計画作成部95で作成される充放電テーブルを、前述した電力管理装置100から取得される充放電テーブルと区別するために、ユーザ計画テーブルと呼ぶ。
データベース96は、装置計画取得部93から出力された装置計画テーブルと、ユーザ計画作成部95から出力されたユーザ計画テーブルとを記憶する機能を有する。
図26(a)は、データベース96に記憶される装置計画テーブルの一例を示す図であり、図26(b)は、データベース96に記憶されるユーザ計画テーブルの一例を示す図である。
図26(a)に示される装置計画テーブルでは、30分毎に蓄電池92の充放電が計画されているのに対し、図26(b)に示されるユーザ計画テーブルでは、2時間毎に蓄電池92の充放電が計画されている。このように、蓄電池システム90の管理者が容易に蓄電池92の充放電を指示する入力を行えるように、ユーザ入力受付部94は、比較的長い時間毎の蓄電池92の充放電を指示する入力を受け付ける、即ちユーザ計画テーブルは比較的長い時間毎の蓄電池92の充放電を定義するようにしてもよい。
設定部97は、データベース96を参照し、制御部91に対して、蓄電池92に実行させる充放電を設定する機能を有する。
制御部91は、設定部97による設定に従って、蓄電池92の充放電を制御する機能を有する。
図27は、設定部97の動作を示すフローチャートである。
設定部97は、定期的に、データベース96に所定期間のユーザ計画テーブルが記憶されているか否かを判断する(ステップS601)。
所定期間のユーザ計画テーブルが記憶されていない場合(ステップS601:NO)、設定部97は、データベース96に記憶されている、所定期間の装置計画テーブルを制御部91に対して設定する(ステップS602)。このとき、所定期間において制御部91は、設定された装置計画テーブルに従って、蓄電池92の充放電を制御する。
一方、所定期間のユーザ計画テーブルが記憶されている場合(ステップS601:YES)、設定部97は、その所定期間のユーザ計画テーブルを制御部91に対して設定する(ステップS603)。このとき、所定期間において制御部91は、設定されたユーザ計画テーブルに従って、蓄電池92の充放電を制御する。
ここで、図26(a)及び(b)を用いて、設定部97の動作の具体的に説明する。例えば、設定部97は、制御部91に対して、蓄電池92に実行させる充放電を、所定期間として1日毎に設定するものとする。
設定部97は、図26(b)には2014/03/01のユーザ計画テーブルが記憶されていないため(ステップS601:NO)、2014/03/01の充放電として、図26(a)に記憶されている2014/03/01の装置計画テーブルを制御部91に対して設定する(ステップS602)。また、設定部97は、図26(b)は2014/03/02のユーザ計画テーブルが記憶されているため(ステップS601:YES)、2014/03/01の充放電として、その2014/03/01のユーザ計画テーブルを制御部91に対して設定する(ステップS603)。
本実施の形態5の電力管理方法によれば、蓄電池システム90の管理者によって充放電を指示する入力がある場合は、その指示に従って蓄電池システム90に充放電を行わせることが可能となる。また、蓄電池システム90の管理者によって充放電を指示する入力がない場合であっても、電力管理装置100によって計画された充放電計画に従って蓄電池システム90に充放電を行わせることが可能となり、蓄電池システム90の管理者の負担を軽減することが可能となる。
<5−2.変形例(その1)>
上記実施の形態5の電力管理システム5において、電力管理装置100は、蓄電池システム90に、電力需要の予測結果及び節電要請の内容を提供し、蓄電池システム90は、ユーザによる充放電計画の入力の助けとなるように、電力管理装置から提供された電力需要の予測結果及び節電要請の内容を表示してもよい。なお、蓄電池システム90の管理者からの蓄電池92の充放電を指示する入力が、蓄電池システム90の管理者端末を介して行われる場合は、その端末に電力需要の予測結果及び節電要請の内容を表示してもよい。
図28及び図29は、電力需要の予測結果及び節電要請の内容を表示する一例である。
図28(a)に示すように、電力需要の予測結果をグラフで表示し、節電が依頼された時間帯を示し(t1<t<t2)てもよい。また、電力需要が基本料金に基づいて設定される閾値を超える時間帯を、ピークカットを推奨する時間帯として示してもよい(t3<t<t4)。
また、図28(b)に示すように、電力管理装置100により計画された装置計画テーブルに従って蓄電池を充放電させた場合における、商用電源から供給される電力予測を表示してもよい。図28(b)において斜線を付した領域は、蓄電池の充電電力量又は放電電力量を表している。つまり、t1<t<t2の時間帯の斜線を付した領域は、電力管理装置が計画したデマンドレスポンスのための放電電力量を表し、t3<t<t4の時間帯の斜線を付した領域は、電力管理装置が計画したピークカットのための放電電力量を表している。また、t5<t<t6の時間帯の斜線を付した領域は、電力管理装置が計画した充電時間により充電される充電電力量、即ち商用電源から蓄電池に供給される電力量を表している。
また、蓄電池の管理者の入力によって作成されたユーザ計画テーブルに従って蓄電池を充放電させた場合における、商用電源から供給される電力予測を、図28(b)に示すように表示してもよい。
このような表示が行われることで、蓄電池システムの管理者は、装置計画テーブルやユーザ計画テーブルに従って蓄電池を充放電させた場合における、商用電源から供給される電力予測を確認した上で、蓄電池システムの充放電を指示する入力を適宜行うことが可能となる。
また、図28(a)及び(b)に示すように、図28(a)の表示と図28(b)の表示を例えばタブを用いて両方表示できるようにしてもよい。
また、図29(a)に示すように、電力需要の予測結果と合わせて、需要家のスケジュール(例えば、起床、外出、帰宅など)を表示してもよいし、商用電源の電気料金が時間帯によって異なる場合は、その情報(例えば、通常料金時間、夜間料金時間など)を表示するようにしてもよい。
また、図29(b)に示すように、需要家の使用する負荷群15の電力需要の予測結果(自宅)と合わせて、商用電源の電力供給先全体の電力需要の予測結果を表示してもよい。その際、互いの電力需要の推移の違いが見易くなるようスケールを合わせてもよい。また、自宅が集合住宅の一部である場合は、図29(b)に示すように、集合住宅全体の電力需要の予測結果を表示してもよい。
また、図28(a)及び(b)、図29(a)及び(b)の表示例を組み合わせてもよい。
<5−3.変形例(その2)>
上記実施の形態5の電力管理方法では、設定部97は、データベース96に所定期間のユーザ計画テーブルが記憶されていない場合は、所定期間の装置計画テーブルを制御部91に設定し、データベース96に所定期間のユーザ計画テーブルが記憶されている場合は、その所定期間のユーザ計画テーブルを制御部91に設定するとしたが、これに限定されない。
例えば、蓄電池システム90が、月日などを限定しないある期間のユーザ計画テーブルを作成し記憶しておく。そして、所定期間毎に、ユーザ計画テーブルと、装置計画テーブルとの何れを制御部91に設定するかを、蓄電池システム90の管理者の指示により選択してもよい。この方法によれば、蓄電池システム90の管理者は頻繁にユーザ計画テーブルを作成するための入力を行う必要がなく、蓄電池システム90の管理者の負担が軽減される。
また、蓄電池システム90が通信遮断などの影響により装置計画テーブルを取得できない場合は、記憶されているユーザ計画テーブルに従って蓄電池92の充放電を行うとしてもよい。
<5−4.変形例(その3)>
上記実施の形態5の電力管理方法では、蓄電池システム90が、蓄電池システムの管理者からの入力を受け付けて充放電計画を作成し、作成した充放電計画と、電力管理装置100から提供された充放電計画との何れかを選択して、選択した充放電計画に従って充放電を行うとしたが、これに限定されない。
例えば、電力管理装置100が、更に、蓄電池システムの管理者からの入力を受け付けて充放電計画を作成し、作成した蓄電池システムの管理者の入力による充放電計画と、充放電計画部140が作成又は更新した充放電計画との何れかを選択し、選択した充放電計画を蓄電池システムに提供してもよい。
<5−5.変形例(その4)>
蓄電池システムの管理者の入力による充放電計画と、電力管理装置100の充放電計画部140によって作成又は更新される充放電計画とが組み合わせられてもよい。
具体的には、例えば、電力管理装置が、蓄電池システムの管理者に電力需要の予測結果を提供して、蓄電池システムの充放電を指示する入力を促す。蓄電池システムの管理者に電力需要の予測結果を提供することで、蓄電池システムの管理者は、ピークカットのための放電時間帯や放電電力量を指示する入力を行うことが可能となる。そして、電力管理装置は、蓄電池システムの管理者による、蓄電池システムの充放電の指示に従って、蓄電池の充放電計画を作成する。そして、作成した蓄電池の充放電計画を、節電要請電力事業者から節電要請を受け付けた場合に更新する。この更新は、電力管理装置100の充放電計画部140における充放電計画を更新する方法と同様の方法が用いられればよい。
≪6.補足(その1)≫
(1)上記実施の形態1の<1−3.補足>において、電力管理装置100は、デマンドレスポンスをピークカットより優先し、デマンドレスポンスのための放電電力量を確保した上で、ピークカットのための放電電力量を決定してもよいと説明した。これは、上記実施の形態1に限定されず、他の各実施の形態及び変形例においても同様に言えることである。
(2)電力事業者が、デマンドレスポンスの仕組みにおいて需要家に支払うインセンティブの取り決めは様々考えられる。
(2−1.具体例1)例えば、電力事業者はデマンドレスポンスに対する蓄電池の放電電力量を把握し、デマンドレスポンスに対する放電電力量に応じて需要家にインセンティブを払うとしてもよい。この場合、実施の形態1において図9を用いて説明したように、デマンドレスポンスのための放電時間帯とピークカットのための放電時間帯とが重なる場合に、蓄電池12の最大出力を考慮して、デマンドレスポンスのための放電電力量を最大限設定することが有効である。
(2−2.具体例2)例えば、電力事業者は、蓄電池の放電時間及び放電電力量を把握し、節電を依頼した時間帯における蓄電池の放電電力量に応じて需要家にインセンティブを支払うとしてもよい。この場合、電力事業者は、デマンドレスポンスのための放電とピークカットのための放電とを区別せずに、節電を依頼した時間帯における蓄電池の放電電力量に応じて需要家にインセンティブを支払うこととなる。
また、電力事業者は、節電を依頼する時間帯の通知だけでなく、削減を依頼する電力量の通知を行うことが想定される。例えば、図30(a)に示すように、電力事業者は、節電を依頼する時間帯と削減を依頼する電力量とを通知したとする。そして、図30(b)に示すような充放電テーブルがピークカットのために作成されていたとする。このとき、上記(2−2.具体例2)の取り決めでインセンティブが決定されるならば、節電を依頼された時間帯と、ピークカットのための放電時間帯とが重なる時刻16:00から17:00の時間帯において、ピークカットのために6kWhの電力量を放電させることで、節電要請で依頼された2kWhの電力量の削減を満たし、需要家は2kWh分のインセンティブを得ることができる。よって、電力管理装置は、図30(c)に示すように、充放電テーブルを更新する際に、時刻16:00から17:00の時間帯の放電電力量をそのまま6kWhとしてもよい。
(3)上記各実施の形態及び変形例の電力管理装置は、ピークカットを行うために、例えば1週間単位や1日単位で蓄電池の充放電を計画してもよい。なお、上記各実施の形態及び変形例の電力管理装置では、電力メータから電力データが取得される毎に、蓄電池の充放電を計画する動作としたがこれに限定されず、定期的に電力メータから電力データを取得し記憶しておき、蓄電池の充放電を計画するタイミングで、電力需要を予測するようにしてもよい。
(4)上記実施の形態1の電力管理システム1において、電力管理装置100を蓄電池システム10に内蔵して実現してもよい。
(5)上記実施の形態1の電力管理システム1において、電力管理装置100を図31に示す電力管理装置600に置き換えてもよい。
電力管理装置600は、電力管理装置100において、電力データ取得部110及び電力需要予測部120を除き、電力需要取得部610を加え、データベース150をデータベース650に置き換えたものである。
電力需要取得部610は、電力需要の予測結果を外部から取得し充放電計画部140に出力する機能を有する。
データベース650は、充放電計画部140から出力された充放電テーブル及び電力需要の予測結果を記憶する機能を有する。
つまり、電力管理装置100は、電力需要予測部120が行う電力需要の予測を行うとしたが、電力管理装置600は、電力需要の予測を外部の装置から取得する。
電力管理装置600を蓄電池システム10に内蔵してシステム700としてもよい。システム700は、電力管理装置100を蓄電池システム10に内蔵するよりも簡易的な構成とできる。
(6)上記実施の形態1において、電力管理装置100の充放電計画部140は、ステップS203の処理において、ピークカットのための放電時間帯とデマンドレスポンスのための放電時間帯との間に、可能であれば隙間充電を行うとしたが、隙間充電を行わないようにしてもよい。この場合は、ステップS203の処理から、ステップS212、S215〜219の処理が除かれ、充放電計画部140の処理が軽減される。上記実施の形態1に限らず、他の実施の形態及び変形例においても同様に、電力管理装置及び管理サーバが隙間充電を行わないように蓄電池の充放電を計画してもよい。
(7)上記実施の形態1において、電力メータ20を蓄電池システム10の上流の配電網に設けるとしたが、電力メータ20を蓄電池システム10の下流の配電網に設け、負荷群15の電力使用量を計測するようにしてもよい。このように、電力メータ20が負荷群15の電力使用量を計測するように設置することで、電力需要予測部120は、負荷群15の電力使用量の履歴を算出せずとも、電力メータ20の計測結果を直接解析して、負荷群15の電力需要を予測することが可能となる。
(8)上記各実施の形態及び変形例において、電力需要予測部は、負荷群の電力需要の予測を、負荷群の電力使用量の履歴情報を解析すること行うとしたがこれに限定されない。例えば、負荷群の電力使用量を、気候や天候、需要家の生活スタイルや家族構成、負荷群を構成する負荷設備などによって予測することが可能である。そこで、負荷群の電力使用量の予測を反映可能なアルゴリズム(例えば、ニューラルネットや時系列の解析方法)を用いて、負荷群の電力需要を予測してもよい。また、このようなアルゴリズムに、電力メータの計測結果を組み込んでもよい。
(9)上記実施の形態2の電力管理システム2は、集合住宅で利用される場合を一例として挙げたが、集合住宅に限定されず複数の蓄電池を1つの仮想蓄電池と見なして利用される様々な場合に利用可能である。
また、上記実施の形態2の電力管理システム2は、集合住宅に共用蓄電池と戸別蓄電池とが設けられる場合を例に挙げたが、集合住宅にメガバッテリーとして共用蓄電池のみが設けられる場合も想定される。このような場合、上記実施の形態1の電力管理システム1と同様に、電力管理装置が共用蓄電池の充放電を計画すればよい。
(10)上記実施の形態の電力管理システム2は、電力管理装置200が、仮想蓄電池の充放電テーブルの作成(図17:ステップS301)及び更新(図18:ステップS403)と、仮想蓄電池を構成する蓄電池それぞれの充放電テーブルの作成及び提供(図17及び図18:ステップS302、ステップS303、ステップS404)との両方行うと説明したが、後者を別装置が行うとしてもよい。例えば、電力管理システム2を、仮想蓄電池の充放電テーブルを作成及び更新する管理サーバと、仮想蓄電池を構成する蓄電池それぞれの充放電テーブルの作成を行う集約装置とで実現してもよい。
(11)上述した電力供給サービスは例示にすぎず、上記各実施の形態及び変形例は、様々な電力供給サービスに利用できる。
上記実施の形態等で例示した電力供給サービスでは、電気料金の基本料金は、所定期間における需要家(又は需要家群)による商用電源の電力使用量のピークによって決まると説明したが、電力使用量のピークに限らず、計測アンペア値のピークによって決まる場合もある。
このように、電気料金の基本料金が計測アンペア値のピークによって決まる場合は、上記各実施の形態及び変形例において、アンペア値の履歴情報から、基本料金が値上がりしないようにピークカットのための放電時間及び放電電力量を決定してもよい。
また、電力供給サービスの一つに、商用電源の電力供給量には限界があるため、商用電源が電力を供給する需要家全体の電力需給状況に応じて、電気料金単価を変動させる(ダイナミックプライシング)の仕組みを採用したものがある。このような電力サービスに、上記各実施の形態及び変形例の電力管理システムを利用する場合、更に、電気料金単価が低い時間帯に蓄電池を充電させ、電気料金単価が高い時間帯に蓄電池を放電させるようにしてもよい。
(12)上記各実施の形態及び変形例では、電力事業者が節電要請を行うとしたがこれに限定されない。需要家へ電力を提供する仕組みとして、例えば、電力の発電を担う発電事業者と、電力の配電を担う配電事業者とが別個に存在する場合があるが、発電事業者と配電事業者の何れが節電要請を行ってもよい。上記実施の形態2で説明した高圧一括事業者などの仲介業者が、需要家それぞれに設けられた電力管理装置に節電要請を行うとしてもよい。
(13)上記実施の形態1において、節電要請として、電力管理装置100(言い換えると、電力管理装置100と対応する需要家)に対して節電を要請する時間帯が通知される例や、図12に示すように需要家の属する地域毎に節電を要請する時間帯が通知される例を挙げたが、これに限定されない。例えば、複数の需要家から成る需要家のグループを定め、需要家のグループ毎に、節電を要請する時間帯が通知されてもよい。また、図12に示した一例では、電力管理装置に通知される情報は、地域特定情報を含むとしたが、需要家個人(又は、需要家個人と対応する蓄電池)を示す情報や、需要家のグループ(又は、需要家のグル―プと対応する蓄電池群)を示す情報などでもよいし、これら情報が組み合わせられてもよい。電力管理装置において、節電要請と蓄電池とを紐付けることが可能であれば、節電要請の通知方法は問わない。
(14)一般的に、蓄電池システム(共用蓄電池システム、戸別蓄電池システム)の充電容量、単位時間当たりの充電電力量及び放電電力量には制限がある。上記各実施の形態及び変形例において、充放電計画部は、蓄電池システムの充電容量、単位時間当たりの充電電力量及び放電電力量に基づいて蓄電池の充放電を計画するとしてもよい。
(15)上記実施の形態2における、図17のステップS302や図18のステップS404の処理において、充放電計画部240は、更に蓄電池それぞれの健康状態、SOH(State Of Health)の値に基づいて、蓄電池それぞれの充放電テーブルを作成してもよい。
具体的には、例えば、SOHの値が高い、つまり劣化度合いの小さい蓄電池には優先的に放電を行わせるように、仮想蓄電池の充放電テーブルにおける放電電力量を蓄電池それぞれに割り当ててもよい。また、例えば、放電電力量が十分確保できるようであれば、SOHの値が低い、つまり劣化度合いの大きい蓄電池には放電を行わせないようにしてもよい。なお、SOHの値に限定されず、蓄電池の劣化状態は、充放電のサイクル数やその他の推定方法によって判断されてもよい。
また、蓄電池の寿命を高めるために、蓄電池の充電容量に対する充電残量の度合い(SOC:State Of Charge)が高い状態を、一定期間以上継続させないことが望ましい。そこで、図17のステップS302や図18のステップS404の処理において、充放電計画部240は、更に蓄電池それぞれのSOCの値に基づいて、蓄電池それぞれの充放電テーブルを作成してもよい。具体的には、SOCの値が高い状態が長期間継続している蓄電池を優先させて放電を行わせてもよい。
また、蓄電池の寿命を高めるためには、単位時間当たりの充電電力量及び放電電力量に制限を設けることが有効である。そこで、充放電計画部240は、更に蓄電池それぞれの単位時間当たりの充放電量に制限を設けて、仮想蓄電池の充放電テーブルの作成及び更新と、蓄電池それぞれの充放電テーブルの作成を行うようにしてもよい。
なお、蓄電池の寿命や劣化を鑑みて複数の蓄電池の充放電を計画することで、複数の蓄電池の健康状態を均等に保つことが可能となり、安定した充放電性能を長期的に保つことが可能となる。
(16)ここで、蓄電池について言及する。上記各実施の形態の電力管理方法において、例えば電力管理装置が、蓄電池システムに備えられる蓄電池の劣化状態を監視して、劣化状態を蓄電池システムの管理者に通知するようにしてもよい。また、電力管理装置に限らず、蓄電池システムが蓄電池の劣化状態を自己診断して、劣化状態を蓄電池システムの管理者に通知するようにしてもよい。蓄電池の劣化状態は、例えばSOHの値、充放電のサイクル数、その他の劣化推定手段などによって判断可能である。蓄電池システムの管理者に、蓄電池の劣化状態が通知されることで、継続的な蓄電池利用のための保守作業(例えば、電池交換など)が容易となる。
また、蓄電池の寿命を高めるために、SOCの値の大きい状態を一定期間以上継続させないことが望ましい。そこで、上記各実施の形態の電力管理装置において、充放電計画部は、蓄電池の充電量の大きい状態が一定期間以上継続しないように充放電計画を行うようにしてもよい。
また、蓄電池の寿命を高めるためには、単位時間当たりの充電電力量や放電電力量に制限を設けることも有効である。そこで、上記各実施の形態の電力管理装置において、充放電計画部は、単位時間当たりの充放電量の制限を設けて充放電計画を行うようにしてもよい。
(17)上記各実施の形態の電力管理装置及び管理サーバはそれぞれ、スマートメータ、HEMS(Home Energy Management System)、その他のエネルギー管理システム(EMS:Energy Management System)などの一部として実現してもよい。
(18)上記各実施の形態及ぶ変形例などで示した各装置の各構成要素は、集積回路であるLSI(Large Scale Integration)で実現してもよい。このとき、各構成要素は、個別に1チップ化されてもよいし、一部もしくは全てを含むように1チップ化されてもよい。また、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。FPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセサを利用してもよい。さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
(19)上記各実施の形態及び変形例などで示した各装置の動作の手順の少なくとも一部をプログラムに記載し、例えばCPU(Central Processing Unit)がメモリに記憶された当該プログラムを読み出して実行するようにしてもよいし、上記プログラムを記録媒体に保存して頒布等するようにしてもよい。
(20)上記各実施の形態、変形例及び補足などにおいて説明した内容を適宜組み合わせてもよい。
≪7.補足(その2)≫
上記各実施の形態、変形例及び補足(その1)に係る電力管理方法、電力管理システム、電力管理装置、及びプログラムについてまとめる。
(1)第1の電力管理方法は、蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、前記需要家群の電力需要を取得し、前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削除を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させる、ことを特徴とする。
第1の電力管理方法によれば、それぞれが蓄電池を利用したピークカットの仕組みとデマンドレスポンスの仕組みとを組み合わせた場合に、ピークカットのための放電電力量とデマンドレスポンスのための放電電力量とを適切に決定することが可能となる。なお、第1の電力管理方法は、一の需要家へ電力を供給する1つの蓄電池を放電させて、一の需要家のピークカット及びデマンドレスポンスを行う場合や、複数の需要家からなる需要家グループ全体に電力を供給する1つの蓄電池を放電させて、需要家グループ全体のピークカット及びデマンドレスポンスを行う場合に実施可能である。
(2)第2の電力管理方法は、第1の電力管理方法において、前記第1放電電力量を、前記第1の時間帯の前記電力需要と所定の閾値との差分に基づいて決定し、前記第2放電電力量を、前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第1放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定する、としてもよい。
第2の電力管理方法によれば、ピークカットを実現するために放電電力量を決定した上で、デマンドレスポンスのための放電電力量を決定することが可能となる。
(3)第3の電力管理方法は、第1の電力管理方法において、前記第2放電電力量を、前記節電要請を満たすように決定し、前記第1放電電力量を、前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第2放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定する、としてもよい。
第3の電力管理方法によれば、デマンドレスポンスを実現するために放電電力量を決定した上で、ピークカットのための放電電力量を決定することが可能となる。
(4)第4の電力管理方法は、第1の電力管理方法において、前記第1の時間帯と前記第2の時間帯との間に、所定時間より長い時間間隔があるとき、前記第1の時間帯と第2の時間帯との間において、前記蓄電池を所定時間充電させ、前記第1放電電力量を、前記第1の時間帯の前記電力需要と所定の閾値との差分に基づいて決定し、前記第2放電電力量を、前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における前記蓄電池の充電残量と、前記第1の時間帯と第2の時間帯との間での充電電力量との和から、前記第1放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定する、としてもよい。
第4の電力管理方法によれば、第1の時間帯と第2の時間帯との間で隙間充電を行うことで、デマンドレスポンスのための放電電力量を確保することが可能となる。
(5)第5の電力管理方法は、第1の電力管理方法において、前記第1の時間帯と前記第2の時間帯との間に、所定時間より長い時間間隔があるとき、前記第1の時間帯と第2の時間帯との間において、前記蓄電池を所定時間充電させ、前記第2放電電力量を、前記節電要請を満たすように決定し、前記第1放電電力量を、前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における前記蓄電池の充電残量と、前記第1の時間帯と第2の時間帯との間での充電電力量との和から、前記第2放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定する、としてもよい。
第5の電力管理方法によれば、第1の時間帯と第2の時間帯との間で隙間充電を行うことで、ピークカットのための放電電力量を確保することが可能となる。
(6)第6の電力管理方法は、第2又は第3の電力管理方法において、前記決定した前記第1放電電力量が、前記第1放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、前記第1の時間帯において、前記需要家の電力消費量を削減させ、前記第1放電電力量として望ましい電力量は、前記第1の時間帯の前記電力需要と、所定の閾値との差分より大きい電力量であり、前記第2放電電力量が、前記第2放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、前記第2の時間帯において、前記需要家の電力消費量を削減させ、前記第2放電電力量として望ましい電力量は、前記節電要請を満たす電力量である、としてもよい。
第6の電力管理方法によれば、放電電力量が足りない場合であっても、電力消費量を削減させることが可能となる。
(7)第7の電力管理方法は、第1の電力管理方法において、前記節電要請は、電力量の削減を依頼する需要家、需要家のグループ、及び需要家の属する地域の内少なくとも1つを示す需要家特定情報と、電力量の削減を依頼する時間帯情報とを含み、前記需要家特定情報に基づいて、前記節電要請を受けて前記蓄電池を放電させるか否かを決定し、前記時間帯情報に基づいて、前記第2の時間帯を特定する、としてもよい。
第7の電力管理方法によれば、需要家特定情報と時間帯情報とを含む節電要請により、電力事業者から複数の需要家に向けて節電が依頼された場合に、放電を行うか否かと、放電時間帯とを適切に決定することができる。
(8)第8の電力管理方法は、第1の電力管理方法において、更に、蓄電池を管理する管理者から、蓄電池を放電させる時間帯及び当該時間帯に放電させる放電電力量の指示を受け付け、前記指示に従って蓄電池を放電させるか否かを判断し、前記指示に従って蓄電池を放電させないと判断した場合は、前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記指示に従って蓄電池を放電させると判断した場合は、前記指示に従って蓄電池を放電させる、としてもよい。
第8の電力管理方法によれば、更に蓄電池の管理者による充放電の指示を受け付けて、その指示に従って蓄電池を放電させることが可能となる。
(9)第9の電力管理方法は、第1の電力管理方法において、更に、蓄電池を管理する管理者からの指示を受け付け、前記第1の時間帯の特定を前記指示により行う、としてもよい。
第9の電力管理方法によれば、蓄電池の管理者が第1の時間帯、即ちピークカットのための放電時間帯を指示することが可能となる。
(10)第10の電力管理方法は、第2又は第3の電力管理方法において、前記需要家群を構成する需要家は複数であり、前記複数の需要家は集合住宅の入居者であり、前記蓄電池は、前記需要家群を構成する前記複数の需要家が利用する共用蓄電池であり、前記共用蓄電池は前記集合住宅に設けられ、前記集合住宅には、更に、前記複数の需要家それぞれについて、需要家が使用する負荷群へ電力を供給する戸別蓄電池が設けられており、前記決定した前記共用蓄電池の放電電力量が、前記第1放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、前記戸別蓄電池それぞれを放電させ、前記第1放電電力量として望ましい電力量は、前記第1の時間帯の前記需要家群の電力需要と、前記所定の閾値との差分より大きい電力量であり、前記第2放電電力量が、前記第2放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、前記戸別蓄電池それぞれを放電させ、前記第2放電電力量として望ましい電力量は、前記節電要請を満たす電力量である、としてもよい。
第10の電力管理方法によれば、集合住宅に共用蓄電池と戸別蓄電池とが設けられている場合において、共用蓄電池の放電電力量が不足するときは、戸別蓄電池を放電させて共用蓄電池の不足分を補うことが可能となる。
(11)第11の電力管理方法は、第10の電力管理方法において、前記戸別蓄電池それぞれについて、当該戸別蓄電池における放電を許容する時間帯及び放電電力量の最大値を設定する初期設定を行い、前記戸別蓄電池それぞれの放電を、当該戸別蓄電池の前記初期設定に基づいて決定して行う、としてもよい。
第11の電力管理方法によれば、戸別蓄電池それぞれで初期設定を行うことで、ユーザの利便性向上が可能となる。
(12)第12の電力管理方法は、第2の電力管理方法において、前記第2の時間帯の開始時刻は前記第1の時間帯の開始時刻より前の時刻である、としてもよい。
第12の電力管理方法によれば、第1の時間帯が第2の時間帯より後であっても、第1の時間帯の放電電力量、即ちピークカットを実現するために放電電力量を決定した上で、第2の時間帯の放電電力量、即ちデマンドレスポンスのための放電電力量を決定することが可能となる。
(13)第13の電力管理方法は、第1の電力管理方法において、商用電源から前記需要家へ供給される電力量を計測し、前記計測された電力量が、所定の電力量より大きい場合は、発電装置により生成された電力又は太陽光発電装置により生成された電力を前記需要家へ供給する、商用電源から前記需要家へ供給する電力を制限する、前記需要家へ消費電力の削減を促す、の内少なくとも1つの処理を行う、としてもよい。
第13の電力管理方法によれば、実際に計測された電力量が所定の電力量より大きい場合には、商用電源から需要家へ供給される電力量を削減するような対策を様々とることが可能となる。
(14)第14の電力管理方法は、複数の需要家から成る需要家群の使用する負荷群それぞれへ、前記複数の需要家それぞれの蓄電池を放電させて電力を供給することによって、商用電源から前記需要家群の負荷群全体へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、前記需要家群の電力需要を取得し、前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削除を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、前記複数の需要家の蓄電池それぞれについて、前記複数の需要家の蓄電池全体の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、前記第1の時間帯に当該第1放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、前記第2の時間帯に当該第2放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させる、ことを特徴とする。
第14の電力管理方法によれば、それぞれが蓄電池を利用したピークカットの仕組みとデマンドレスポンスの仕組みとを組み合わせた場合に、ピークカットのための放電電力量とデマンドレスポンスのための放電電力量とを適切に決定することが可能となる。なお、第14の電力管理方法は、複数の需要家それぞれと対応する複数の蓄電池それぞれを放電させて、前記複数の需要家から成る需要家群のピークカット及びデマンドレスポンスを行う場合に実施可能である。
(15)電力管理システムは、蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理システムであって、前記需要家群の電力需要を取得する取得部と、前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削除を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定する特定部と、前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定する決定部と、前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させる指示部と、を備えることを特徴とする。
(16)電力管理装置は、蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理装置であって、前記需要家群の電力需要を取得する取得部と、前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削除を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定する特定部と、前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定する決定部と、前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させる指示部とを備えることを特徴とする。
(17)プログラムは、蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理装置において行われるプログラムであって、前記電力管理装置に、前記需要家群の電力需要を取得し、前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削除を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させる、ことを実行させることを特徴とする。
これら電力管理システム、電力管理装置及びプログラムのそれぞれによれば、それぞれが蓄電池を利用したピークカットの仕組みとデマンドレスポンスの仕組みとを組み合わせた場合に、ピークカットのための放電電力量とデマンドレスポンスのための放電電力量とを適切に決定することが可能となる。
本発明にかかる電力管理方法は、蓄電池が利用される様々なシステムに適用可能である。
1、2、3、4、5 電力管理システム
10 蓄電池システム
11 制御部
12 蓄電池
15 負荷群
20 電力メータ
30 共用蓄電池システム
31 制御部
32 共用蓄電池
40 主幹電力メータ
50 戸別蓄電池システム
51 制御部
52 戸別蓄電池
60 戸別電力メータ
70 メータ監視装置
80 太陽光発電システム
90 蓄電池システム
91 制御部
92 蓄電池
93 装置計画取得部
94 ユーザ入力受付部
95 ユーザ計画作成部
96 データベース
97 設定部
100、200、400、500 電力管理装置
110 電力データ取得部
120 電力需要予測部
130 節電要請受付部
140、240、440 充放電計画部
150、250、650 データベース
300 管理サーバ
310 蓄電池情報取得部
320 サーバデータベース
330 節電要請受付部
340 更新部
430 更新受付部
510 電力調整部
600 電力管理装置
610 電力需要取得部
700 システム

Claims (23)

  1. 蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させ、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯との間に、所定時間より長い時間間隔があるとき、
    前記第1の時間帯と第2の時間帯との間において、前記蓄電池を所定時間充電させ、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯の前記電力需要と所定の閾値との差分に基づいて決定し、
    前記第2放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における前記蓄電池の充電残量と、前記第1の時間帯と第2の時間帯との間での充電電力量との和から、前記第1放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定する、
    力管理方法。
  2. 蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させ、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯との間に、所定時間より長い時間間隔があるとき、
    前記第1の時間帯と第2の時間帯との間において、前記蓄電池を所定時間充電させ、
    前記第2放電電力量を、
    前記節電要請を満たすように決定し、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における前記蓄電池の充電残量と、前記第1の時間帯と第2の時間帯との間での充電電力量との和から、前記第2放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定する、
    電力管理方法。
  3. 蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させ、
    蓄電池を管理する管理者から、蓄電池を放電させる時間帯及び当該時間帯に放電させる放電電力量の指示を受け付け、
    前記指示に従って蓄電池を放電させるか否かを判断し、
    前記指示に従って蓄電池を放電させないと判断した場合は、
    前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させ、
    前記指示に従って蓄電池を放電させると判断した場合は、
    前記指示に従って蓄電池を放電させる、
    力管理方法。
  4. 蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させ、
    蓄電池を管理する管理者からの指示を受け付け、
    前記第1の時間帯の特定を前記指示により行う、
    力管理方法。
  5. 前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯の前記電力需要と所定の閾値との差分に基づいて決定し、
    前記第2放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第1放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定する、
    請求項3又は4に記載の電力管理方法
  6. 前記第2放電電力量を、
    前記節電要請を満たすように決定し、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第2放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定する、
    請求項3又は4に記載の電力管理方法
  7. 蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させ、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯の前記電力需要と所定の閾値との差分に基づいて決定し、
    前記第2放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第1放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定し、
    前記決定した前記第1放電電力量が、前記第1放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記第1の時間帯において、前記需要家の電力消費量を削減させ、
    前記第1放電電力量として望ましい電力量は、前記第1の時間帯の前記電力需要と、所定の閾値との差分より大きい電力量であり、
    前記第2放電電力量が、前記第2放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記第2の時間帯において、前記需要家の電力消費量を削減させ、
    前記第2放電電力量として望ましい電力量は、前記節電要請を満たす電力量である、
    力管理方法。
  8. 蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させ、
    前記第2放電電力量を、
    前記節電要請を満たすように決定し、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第2放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定し、
    前記決定した前記第1放電電力量が、前記第1放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記第1の時間帯において、前記需要家の電力消費量を削減させ、
    前記第1放電電力量として望ましい電力量は、前記第1の時間帯の前記電力需要と、所定の閾値との差分より大きい電力量であり、
    前記第2放電電力量が、前記第2放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記第2の時間帯において、前記需要家の電力消費量を削減させ、
    前記第2放電電力量として望ましい電力量は、前記節電要請を満たす電力量である、
    電力管理方法。
  9. 蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させ、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯の前記電力需要と所定の閾値との差分に基づいて決定し、
    前記第2放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第1放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定し、
    前記需要家群を構成する需要家は複数であり、前記複数の需要家は集合住宅の入居者であり、
    前記蓄電池は、前記需要家群を構成する前記複数の需要家が利用する共用蓄電池であり、前記共用蓄電池は前記集合住宅に設けられ、
    前記集合住宅には、更に、
    前記複数の需要家それぞれについて、需要家が使用する負荷群へ電力を供給する戸別蓄電池が設けられており、
    前記決定した前記共用蓄電池の放電電力量が、前記第1放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記戸別蓄電池それぞれを放電させ、
    前記第1放電電力量として望ましい電力量は、前記第1の時間帯の前記需要家群の電力需要と、前記所定の閾値との差分より大きい電力量であり、
    前記第2放電電力量が、前記第2放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記戸別蓄電池それぞれを放電させ、
    前記第2放電電力量として望ましい電力量は、前記節電要請を満たす電力量である、
    力管理方法。
  10. 蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させ、
    前記第2放電電力量を、
    前記節電要請を満たすように決定し、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第2放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定し、
    前記需要家群を構成する需要家は複数であり、前記複数の需要家は集合住宅の入居者であり、
    前記蓄電池は、前記需要家群を構成する前記複数の需要家が利用する共用蓄電池であり、前記共用蓄電池は前記集合住宅に設けられ、
    前記集合住宅には、更に、
    前記複数の需要家それぞれについて、需要家が使用する負荷群へ電力を供給する戸別蓄電池が設けられており、
    前記決定した前記共用蓄電池の放電電力量が、前記第1放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記戸別蓄電池それぞれを放電させ、
    前記第1放電電力量として望ましい電力量は、前記第1の時間帯の前記需要家群の電力需要と、前記所定の閾値との差分より大きい電力量であり、
    前記第2放電電力量が、前記第2放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記戸別蓄電池それぞれを放電させ、
    前記第2放電電力量として望ましい電力量は、前記節電要請を満たす電力量である、 電力管理方法。
  11. 前記戸別蓄電池それぞれについて、当該戸別蓄電池における放電を許容する時間帯及び放電電力量の最大値を設定する初期設定を行い、
    前記戸別蓄電池それぞれの放電を、当該戸別蓄電池の前記初期設定に基づいて決定して行う、
    請求項9又は10に記載の電力管理方法。
  12. 蓄電池を放電させて一以上の需要家から成る需要家群の使用する負荷群へ電力を供給することによって、商用電源から前記負荷群へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させ、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯の前記電力需要と所定の閾値との差分に基づいて決定し、
    前記第2放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第1放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定し、
    前記第2の時間帯の開始時刻は前記第1の時間帯の開始時刻より前の時刻である、
    力管理方法。
  13. 前記節電要請は、電力量の削減を依頼する需要家、需要家のグループ、及び需要家の属する地域の内少なくとも1つを示す需要家特定情報と、電力量の削減を依頼する時間帯情報とを含み、
    前記需要家特定情報に基づいて、前記節電要請を受けて前記蓄電池を放電させるか否かを決定し、
    前記時間帯情報に基づいて、前記第2の時間帯を特定する、
    請求項1、2、3、4、7、8、9、10又は12に記載の電力管理方法。
  14. 商用電源から前記需要家へ供給される電力量を計測し、
    前記計測された電力量が、所定の電力量より大きい場合は、
    発電装置により生成された電力又は太陽光発電装置により生成された電力を前記需要家へ供給する、
    商用電源から前記需要家へ供給する電力を制限する、
    前記需要家へ消費電力の削減を促す、
    の内少なくとも1つの処理を行う、
    請求項1、2、3、4、7、8、9、10又は12に記載の電力管理方法。
  15. 複数の需要家から成る需要家群の使用する負荷群それぞれへ、前記複数の需要家それぞれの蓄電池を放電させて電力を供給することによって、商用電源から前記需要家群の負荷群全体へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記複数の需要家の蓄電池それぞれについて、前記複数の需要家の蓄電池全体の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に当該第1放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、前記第2の時間帯に当該第2放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯との間に、所定時間より長い時間間隔があるとき、
    前記第1の時間帯と第2の時間帯との間において、前記蓄電池を所定時間充電させ、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯の前記電力需要と所定の閾値との差分に基づいて決定し、
    前記第2放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における前記蓄電池の充電残量と、前記第1の時間帯と第2の時間帯との間での充電電力量との和から、前記第1放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定する、
    電力管理方法。
  16. 複数の需要家から成る需要家群の使用する負荷群それぞれへ、前記複数の需要家それぞれの蓄電池を放電させて電力を供給することによって、商用電源から前記需要家群の負荷群全体へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記複数の需要家の蓄電池それぞれについて、前記複数の需要家の蓄電池全体の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に当該第1放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、前記第2の時間帯に当該第2放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯との間に、所定時間より長い時間間隔があるとき、
    前記第1の時間帯と第2の時間帯との間において、前記蓄電池を所定時間充電させ、
    前記第2放電電力量を、
    前記節電要請を満たすように決定し、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における前記蓄電池の充電残量と、前記第1の時間帯と第2の時間帯との間での充電電力量との和から、前記第2放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定する、
    電力管理方法。
  17. 複数の需要家から成る需要家群の使用する負荷群それぞれへ、前記複数の需要家それぞれの蓄電池を放電させて電力を供給することによって、商用電源から前記需要家群の負荷群全体へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記複数の需要家の蓄電池それぞれについて、前記複数の需要家の蓄電池全体の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に当該第1放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、前記第2の時間帯に当該第2放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、
    蓄電池を管理する管理者から、蓄電池を放電させる時間帯及び当該時間帯に放電させる放電電力量の指示を受け付け、
    前記指示に従って蓄電池を放電させるか否かを判断し、
    前記指示に従って蓄電池を放電させないと判断した場合は、
    前記第1の時間帯に前記第1放電電力量を前記蓄電池に放電させ、前記第2の時間帯に前記第2放電電力量を前記蓄電池に放電させ、
    前記指示に従って蓄電池を放電させると判断した場合は、
    前記指示に従って蓄電池を放電させる、
    電力管理方法。
  18. 複数の需要家から成る需要家群の使用する負荷群それぞれへ、前記複数の需要家それぞれの蓄電池を放電させて電力を供給することによって、商用電源から前記需要家群の負荷群全体へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記複数の需要家の蓄電池それぞれについて、前記複数の需要家の蓄電池全体の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に当該第1放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、前記第2の時間帯に当該第2放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、
    蓄電池を管理する管理者からの指示を受け付け、
    前記第1の時間帯の特定を前記指示により行う、
    電力管理方法。
  19. 複数の需要家から成る需要家群の使用する負荷群それぞれへ、前記複数の需要家それぞれの蓄電池を放電させて電力を供給することによって、商用電源から前記需要家群の負荷群全体へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記複数の需要家の蓄電池それぞれについて、前記複数の需要家の蓄電池全体の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に当該第1放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、前記第2の時間帯に当該第2放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯の前記電力需要と所定の閾値との差分に基づいて決定し、
    前記第2放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第1放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定し、
    前記決定した前記第1放電電力量が、前記第1放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記第1の時間帯において、前記需要家の電力消費量を削減させ、
    前記第1放電電力量として望ましい電力量は、前記第1の時間帯の前記電力需要と、所定の閾値との差分より大きい電力量であり、
    前記第2放電電力量が、前記第2放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記第2の時間帯において、前記需要家の電力消費量を削減させ、
    前記第2放電電力量として望ましい電力量は、前記節電要請を満たす電力量である、
    電力管理方法。
  20. 複数の需要家から成る需要家群の使用する負荷群それぞれへ、前記複数の需要家それぞれの蓄電池を放電させて電力を供給することによって、商用電源から前記需要家群の負荷群全体へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記複数の需要家の蓄電池それぞれについて、前記複数の需要家の蓄電池全体の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に当該第1放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、前記第2の時間帯に当該第2放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、
    前記第2放電電力量を、
    前記節電要請を満たすように決定し、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第2放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定し、
    前記決定した前記第1放電電力量が、前記第1放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記第1の時間帯において、前記需要家の電力消費量を削減させ、
    前記第1放電電力量として望ましい電力量は、前記第1の時間帯の前記電力需要と、所定の閾値との差分より大きい電力量であり、
    前記第2放電電力量が、前記第2放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記第2の時間帯において、前記需要家の電力消費量を削減させ、
    前記第2放電電力量として望ましい電力量は、前記節電要請を満たす電力量である、
    電力管理方法。
  21. 複数の需要家から成る需要家群の使用する負荷群それぞれへ、前記複数の需要家それぞれの蓄電池を放電させて電力を供給することによって、商用電源から前記需要家群の負荷群全体へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記複数の需要家の蓄電池それぞれについて、前記複数の需要家の蓄電池全体の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に当該第1放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、前記第2の時間帯に当該第2放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯の前記電力需要と所定の閾値との差分に基づいて決定し、
    前記第2放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第1放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定し、
    前記需要家群を構成する需要家は複数であり、前記複数の需要家は集合住宅の入居者であり、
    前記蓄電池は、前記需要家群を構成する前記複数の需要家が利用する共用蓄電池であり、前記共用蓄電池は前記集合住宅に設けられ、
    前記集合住宅には、更に、
    前記複数の需要家それぞれについて、需要家が使用する負荷群へ電力を供給する戸別蓄電池が設けられており、
    前記決定した前記共用蓄電池の放電電力量が、前記第1放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記戸別蓄電池それぞれを放電させ、
    前記第1放電電力量として望ましい電力量は、前記第1の時間帯の前記需要家群の電力需要と、前記所定の閾値との差分より大きい電力量であり、
    前記第2放電電力量が、前記第2放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記戸別蓄電池それぞれを放電させ、
    前記第2放電電力量として望ましい電力量は、前記節電要請を満たす電力量である、 電力管理方法。
  22. 複数の需要家から成る需要家群の使用する負荷群それぞれへ、前記複数の需要家それぞれの蓄電池を放電させて電力を供給することによって、商用電源から前記需要家群の負荷群全体へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記複数の需要家の蓄電池それぞれについて、前記複数の需要家の蓄電池全体の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に当該第1放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、前記第2の時間帯に当該第2放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、
    前記第2放電電力量を、
    前記節電要請を満たすように決定し、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第2放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定し、
    前記需要家群を構成する需要家は複数であり、前記複数の需要家は集合住宅の入居者であり、
    前記蓄電池は、前記需要家群を構成する前記複数の需要家が利用する共用蓄電池であり、前記共用蓄電池は前記集合住宅に設けられ、
    前記集合住宅には、更に、
    前記複数の需要家それぞれについて、需要家が使用する負荷群へ電力を供給する戸別蓄電池が設けられており、
    前記決定した前記共用蓄電池の放電電力量が、前記第1放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記戸別蓄電池それぞれを放電させ、
    前記第1放電電力量として望ましい電力量は、前記第1の時間帯の前記需要家群の電力需要と、前記所定の閾値との差分より大きい電力量であり、
    前記第2放電電力量が、前記第2放電電力量として望ましい電力量に満たない場合は、
    前記戸別蓄電池それぞれを放電させ、
    前記第2放電電力量として望ましい電力量は、前記節電要請を満たす電力量である、 電力管理方法。
  23. 複数の需要家から成る需要家群の使用する負荷群それぞれへ、前記複数の需要家それぞれの蓄電池を放電させて電力を供給することによって、商用電源から前記需要家群の負荷群全体へ供給される電力量を調整する電力管理システムにおいて行われる電力管理方法であって、
    前記需要家群の電力需要を取得し、
    前記電力需要が所定の閾値を超える時間帯を第1の時間帯と特定し、
    商用電源の管理者から、商用電源から需要家群に供給される電力量の削減を依頼する節電要請を受けた場合に、前記削減を依頼された時間帯を第2の時間帯と特定し、
    前記複数の需要家の蓄電池それぞれについて、前記複数の需要家の蓄電池全体の充電残量に基づいて、前記第1の時間帯に放電させる第1放電電力量と、前記第2の時間帯に放電させる第2放電電力量とを決定し、
    前記第1の時間帯に当該第1放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、前記第2の時間帯に当該第2放電電力量を前記蓄電池それぞれに放電させ、
    前記第1放電電力量を、
    前記第1の時間帯の前記電力需要と所定の閾値との差分に基づいて決定し、
    前記第2放電電力量を、
    前記第1の時間帯と前記第2の時間帯とのうち先にある時間帯の開始時刻における蓄電池の充電残量から、前記第1放電電力量を差し引いた電力量に基づいて決定し、
    前記第2の時間帯の開始時刻は前記第1の時間帯の開始時刻より前の時刻である、
    電力管理方法。
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