JP6341215B2 - 自動車の補機配設構造 - Google Patents

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Description

この発明は、フロアパネル上部に沿って車両前後方向に延びる空調ダクトが設けられ、該空調ダクトの後端には、後席乗員の足元に空調風を吹出す吹出し口が設けられ、該吹出し口がフロントシートのシートクッション下方に位置すると共に、該吹出し口の後方に後席用足置きスペースが形成された自動車の補機配設構造に関する。
従来、上述の自動車の補機配設構造としては、特許文献1に開示された構造が知られている。
すなわち、インストルメントパネル内の空調ユニットからフロアパネル上部に沿って車両前後方向に延びる空調ダクトを設け、この空調ダクトの後端には、後席乗員の足元に空調風を吹出す吹出し口を設け、該吹出し口を、フロントシートのシートクッション下方に位置させると共に、該吹出し口の後方にはリヤシートに着座した後席用足置きスペースが形成され、さらに、上述の空調ダクトの後部に対して車幅方向に並んでDC/DCコンバータのような電装部品を配設したものである。
この特許文献1に開示された従来構造においては、吹出し口からの空調風が電装部品によって遮られることもなく、電装部品が空調風によりダメージを受けることもなく、電装部品が熱を発する部品であっても、空調風が電装部品の発熱の影響を受けることもないという利点がある。
しかしながら、該特許文献1には空調ダクトの吹出し口下流のスペースに対して、補機を配設するという技術思想については、全く開示されていない。
特開2012−214160号公報
そこで、この発明は、前席下方の足置きスペースを確保しつつ、前席下方の空調ダクトの吹出し口下流のスペースに補機をコンパクトに配設することができる自動車の補機配設構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の補機配設構造は、フロアパネル上部に沿って車両前後方向に延びる空調ダクトが設けられ、該空調ダクトの後端には、後席乗員の足元に空調風を吹出す吹出し口が設けられ、該吹出し口がフロントシートのシートクッション下方に位置すると共に、該吹出し口の後方に後席用足置きスペースが形成された自動車の補機配設構造であって、上記吹出し口の直後には補機が設けられ、上記フロアパネル上面を覆う吸音材が設けられ、上記補機下部の吸音材を切欠き、ブラケット取付けスペースが形成され、上記ブラケット取付けスペースには、上記フロアパネルにベースブラケットが取付けられ、該ベースブラケット上部に上記補機が設けられると共に、上記補機を上方から覆う足置きカバーが設けられ、上記補機は、補機本体とコネクタとを有し、上記吹出し口の直後方に上記補機本体が設けられると共に、該補機本体の車幅方向一側に当該補機本体よりも上方に突出して上記コネクタが設けられたものである。
上述の補機は、SCR(Selective Catalytic Reductionの略で、尿素還元型NOx触媒の意)用のディーゼルコントロールユニットに設定してもよい。
上記構成によれば、補機下部の吸音材を切欠いてブラケット取付けスペースを設け、このブラケット取付けスペースにベースブラケットを介して上記補機を設けるので、前席下方の空調ダクト吹出し口下流のスペースに補機をコンパクトに配設することができ、また吸音材を切欠いてブラケット取付けスペースを設けることで遮音性が低下した分を、補機を上方から覆う足置きカバーにて補足し、遮音性能の低下を抑制することができる。
要するに、前席下方の足置きスペースを確保しつつ、前席下方の空調ダクトの吹出し口下流のスペースに補機をコンパクトに配設することができる。
なお、上述の足置きカバーは、補機を後席乗員の足から保護する強度および肉厚と、フロアパネルとの間に所定の距離を有する構造と成すことが好ましい。
また上述したように、上記補機は、補機本体とコネクタとを有し、上記吹出し口の直後方に上記補機本体が設けられると共に、該補機本体の車幅方向一側に当該補機本体よりも上方に突出して上記コネクタが設けられたものである。
この構成によれば、コネクタはプラグとの着脱性を考慮して、補機本体より上方に突出して設けられるので、プラグの着脱性とコネクタのレイアウト性とを両立することができる。
この発明の一実施態様においては、上記コネクタが車体縦壁に対向して設けられ、上記補機は、その下部に補機ブラケットを有し、該補機ブラケットには、上記補機を上下揺動可能に上記ベースブラケットに係合する係合部が設けられたものである。
上記構成によれば、補機ブラケットの係合部をベースブラケットに係合した状態で、補機を上位置に揺動させると、コネクタに対して容易にプラグを差込み固定することができ、プラグの差込み固定後に、上記補機ブラケットを介して補機を下位置としての定位置に揺動させることができるので、コネクタと車体縦壁とが対向していても、補機のコンパクト化を図りつつ、コネクタに対するプラグの着脱性を確保することができる。つまり、コネクタを車体縦壁に接近する位置まで配設することができ、補機全体のコンパクト化を図ることができる。
この発明によれば、前席下方の足置きスペースを確保しつつ、前席下方の空調ダクトの吹出し口下流のスペースに補機をコンパクトに配設することができる効果がある。
本発明の自動車の補機配設構造を示す側面図 (a)は図1の要部拡大断面図、(b)は補機の上方揺動時の側面図 図1の要部平面図 フロアパネルにベースブラケットを取付けた状態の平面図 ベースブラケットに補機ブラケットを取付けた状態の平面図 ベースブラケットに補機ブラケットを介して補機を取付けた状態の平面図 図6の構成に対して空調ダクト、足置きカバー、他の補機を取付けた状態の平面図 ベースブラケットの斜視図 補機ブラケットの平面図 補機ブラケットを含む補機の平面図 補機を車両後方から見た状態で示す斜視図 足置きカバーの平面図
前席下方の足置きスペースを確保しつつ、前席下方の空調ダクトの吹出し口下流のスペースに補機をコンパクトに配設するという目的を、フロアパネル上部に沿って車両前後方向に延びる空調ダクトが設けられ、該空調ダクトの後端には、後席乗員の足元に空調風を吹出す吹出し口が設けられ、該吹出し口がフロントシートのシートクッション下方に位置すると共に、該吹出し口の後方に後席用足置きスペースが形成された自動車の補機配設構造において、上記吹出し口の直後には補機が設けられ、上記フロアパネル上面を覆う吸音材が設けられ、該補機下部の吸音材を切欠き、ブラケット取付けスペースが形成され、上記ブラケット取付けスペースには、上記フロアパネルにベースブラケットが取付けられ、該ベースブラケット上部に上記補機が設けられると共に、上記補機を上方から覆う足置きカバーが設けられ、上記補機は、補機本体とコネクタとを有し、上記吹出し口の直後方に上記補機本体が設けられると共に、該補機本体の車幅方向一側に当該補機本体よりも上方に突出して上記コネクタが設けられたものである。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の補機配設構造を示し、図1は当該補機配設構造を示す側面図、図2の(a)は図1の要部拡大断面図、図2の(b)は補機の上方揺動時の側面図、図3は図1の要部平面図、図4はフロアパネルにベースブラケットを取付けた状態の平面図である。
図1,図4に示すように、車室の床面を形成するフロアパネル1を設け、このフロアパネル1の車幅方向中央部には、車室側へ突出して車両の前後方向に延びるトンネル部2(いわゆるフロアトンネル)を、一体または一体的に形成している。
また、フロアパネル1の車幅方向左右両端部には、車両の前後方向に延びる閉断面構造のサイドシル3を設けている。但し、図面では、車両左側のサイドシル3のみを示す。このサイドシル3は、サイドシルインナとサイドシルアウタとサイドシルレインフォースメントとを接合固定して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面を形成した車体剛性部材である。
このサイドシル3のサイドシルインナと、上述のトンネル部2の縦壁2aとの間には、車両前後方向に離間させてクロスメンバ4,5を取付けている。
前側のクロスメンバ4(いわゆるNo.2クロスメンバ)は車幅方向に延びる車体強度部材であって、当該クロスメンバ4とフロアパネル1との間には、車幅方向に延びる閉断面6を形成すると共に、該クロスメンバ4はハット断面形状に形成されており、当該クロスメンバ4の前後の縦壁部には、後述する空調ダクト18(図1,図7参照)を貫通させるための開口部7,8が形成されている。
後側のクロスメンバ5(いわゆるNo.2.5クロスメンバ)も車幅方向に延びる車体強度部材であって、当該クロスメンバ5とフロアパネル1との間には、車幅方向に延びる閉断面9が形成されると共に、図4に示すように、該クロスメンバ5の車幅方向左右両端部の上面には、シートスライドレール固定用のブラケット10,10が一体的に取付けられている。
図1に示すように、前側のクロスメンバ4の車幅方向両端部上面と、後側のクロスメンバ5の上記ブラケット10との間には、車両前後方向にシートスライドレール11を架け渡し、このシートスライドレール11にシート支持部材12を介してフロントシート13を取付けている。
上述のシートスライドレール11は、各要素4,10に固定されるロアレール14と、このロアレール14に沿って車両前後方向にスライドするアッパレール15とを備えており、当該シートスライドレール11によりフロントシート13の位置を車両前後方向に調整可能に構成している。
ここで、上述のフロントシート13は、図1に示すように、乗員が着座する着座面を形成するシートクッション13Cと、乗員の背もたれ面を形成するシートバック13Bとを備えている。
図4に示すように、後側のクロスメンバ5と対応するトンネル部2の車外側、つまりトンネル部2の下方には、尿素還元型NOx触媒(Selective Catalytic Reduction、いわゆるSCR)である排気浄化ユニット16を設けている。
この排気浄化ユニット16は、そのインジェクタ16aから尿素水を噴霧して、排気熱で尿素水をアンモニアに分解し、アンモニアを用いて窒素酸化物NOxを中和するものである。
また、図4に示すように、ダッシュロアパネルの後方で、かつインストルメントパネルの下方におけるトンネル部2の前部には空調ユニット17を取付けており、この空調ユニット17の左右両側には、フロアパネル1の上部に沿って車両前後方向に延びる空調ダクト18,18を設けている(図7参照)。
図1,図7に示すように、車両左側の空調ダクト18は、空調ユニット17からトンネル部2の縦壁2aに沿って後方に延びた後に、前側のクロスメンバ4の開口部7,8を貫通して、該クロスメンバ4よりもさらに後方に延びており、この空調ダクト18の後端には、後席乗員の足元に空調風(この実施例では温風)を吹出す2つの吹出し口19,19が設けられ、図1に示すように、これらの各吹出し口19,19がフロントシート13のシートクッション13C下方に位置すると共に該吹出し口19の後方には、後席用足置きスペース20が形成されている。
図5はベースブラケットに補機ブラケットを取付けた状態の平面図、図6はベースブラケットに補機ブラケットを介して補機を取付けた状態の平面図、図7は図6の構成に対して空調ダクト、足置きカバー、他の補機を取付けた状態の平面図、図8はベースブラケットの斜視図、図9は補機ブラケットの平面図、図10は補機ブラケットを含む補機の平面図、図11は補機を車両後方から見た状態で示す斜視図、図12は足置きカバーの平面図である。
図1,図2の(a)に示すように、フロアパネル1の上面各部には、フロアパネル側インシュレータとしての吸音シート21,22,23,24を貼付けている。これらの各吸音シート21〜24はゴムまたは樹脂シートにより形成される。
吸音シート21は前側のクロスメンバ4の前方部に位置し、吸音シート22は前側のクロスメンバ4の直後部に位置し、吸音シート23は後側のクロスメンバ5の前方部、詳しくは、後述するベースブラケット32(図8参照)と対応した部位に位置し、吸音シート24は後側のクロスメンバ5の後方部に位置する。
図1,図2,図3に示すように、フロアパネル1、前後の各クロスメンバ4,5、トンネル部2、空調ダクト18、サイドシルインナを一体的に覆うフロアマット表皮25を設けている。
このフロアマット表皮25(以下単に表皮と略記する)は、絨毯部材、織布または不織布で形成されており、図3に示すように、そのマット部25aで前側のクロスメンバ4を覆い、マット部25bでブラケット10を含む後側のクロスメンバ5を覆い、マット部25cでトンネル部2を覆い、マット部25dでサイドシルインナを覆い、マット部25eで空調ダクト18を覆っている。
また、上述の表皮25は上記マット部25a〜25eに加えて、マット部25f,25g,25hを有しており、マット部25fでダッシュロアパネルと前側のクロスメンバ4との間のフロアパネル1上方を覆っており、マット部25gで前後のクロスメンバ4,5間のフロアパネル1上方を覆っており、マット部25hで後側のクロスメンバ5後方のフロアパネル1上方を覆っている。
図2の(a)、図3に示すように、空調ダクト18を覆うマット部25eにおいて、空調ダクト18の後部と対応する部分には開口部25iが形成されており、吹出し口19を含む空調ダクト18の後端部を該開口部25iから後方に露出させている。
図2の(a)に示すように、空調ダクト18後端の吹出し口19の直後かつ下方には補機30が設けられている。この実施例では、補機30として排気浄化ユニット16(いわゆるSCR)用のディーゼルコントロールユニットを採用しているので、以下、コントロールユニット30と略記して説明する。
図2の(a)に示すように、上述の表皮25の下部には、フェルト部材、スポンジ部材、絨毯、不織布などにより形成された吸音材26が一体的に設けられている。但し、この吸音材26は表皮25下部において前後の各クロスメンバ4,5および前側のクロスメンバ4の前部縦壁よりも上流側の空調ダクト18の各対応部位を除いて、表皮25下部に一体的に設けられたものである。
図2の(a)に示すように、補機としてのコントロールユニット30下部の吸音材26を、当該コントロールユニット30の投影面積(詳しくは、後述する各要素30,32,33の投影面積より若干広くなる面積)に対応すべく切欠いて、ブラケット取付けスペース31を形成し、このブラケット取付けスペース31には吸音材26が存在しないように構成している。
図2の(a),図4,図8に示すように、上述のブラケット取付けスペース31におけるフロアパネル1上部には、ベースブラケット32を取付けている。
図8に示すように、このベースブラケット32は、左右の取付け座32a,32bと、この取付け座32a,32bから上方に立上がる側壁部32c,32dと、これら側壁部32c,32dの前後を車幅方向に連結する前後の上面部32e,32fと、該上面部32e,32f間に位置して、当該上面部32e,32fから段下げ形成された凹面部32gと、を一体形成したものである。
上述の上面部32e,32fには、後述する補機ブラケット33(図9参照)を取付ける取付け孔32x,32yが形成される一方で、上述の凹面部32gの上面には、図2の(a)に示すように表皮25のマット部25gが設けられている。
図4に示すように、ベースブラケット32の直前部におけるフロアパネル1にはハーネス配索用の開口部27が形成されている。また、同図に示すように、後側のクロスメンバ5直前部で、かつ車幅方向外側寄りの部位には、後述する他の補機45(図3,図7参照)を取付けるための支持部材28が設けられている。なお、この支持部材28は断面ハット形状に形成されている。
図5,図6に示すように、上述のベースブラケット32上部には、補機ブラケット33を介してコントロールユニット30を取付けている。
図9に示すように、上述の補機ブラケット33は、前片部33aと後片部33bとを側片部33cで、平面視略凹形状に一体連結したもので、前片部33aの前部には取付け座33dを凹設し、側片部33cの前後方向中間部にも取付け座33eを凹設して、これら各取付け座33d,33eには、ベースブラケット32の取付け孔32x,32yと対応する取付け孔33x,33yが形成されている。
また、上述の補機ブラケット33において、前片部33aと側片部33cとのコーナ部には、カバー取付け片33fを一体に立上げ形成し、この取付け片33fには後述する足置きカバー40(図12参照)を取付ける取付け孔33gを形成している。
同様に、後片部33bの車幅方向内端にも、カバー取付け片33hを一体に立上げ形成し、この取付け片33hにも後述する足置きカバー40(図12参照)を取付ける取付け孔33iを形成している。
さらに、上述の前片部33aおよび後片部33bには、コントロールユニット30を取付けるための複数の取付け孔33jを形成している。
また、上述の前片部33aの前端には、当該前端から下方に延びる起立用のフック34を一体形成すると共に、取付け座33dの後部車幅方向外側には、当該外側から下方に延びる位置決め用のフック35を一体形成している。
図6に示すように、上述のベースブラケット32には、補機ブラケット33を介してコントロールユニット30が取付けられている。
図10,図11に示すように、コントロールユニット30と補機ブラケット33とは予め一体ユニット化されている。すなわち、コントロールユニット30は補機本体30Aとコネクタ30Cとベース部材30Bとを有しており、ベース部材30Bに形成した複数の取付け孔30jは、図9で示した補機ブラケット33の取付け孔33jと一致しており、これら取付け孔30j,33jを用いて、両者30B,33を図示しないボルト、ナット等により、一体に取付けて、ユニット化したものである。
しかも、上述のコントロールユニット30は、図6,図10に示すように、その前辺および後辺の車幅方向内端が車幅方向外端に対して車両前方に位置するように傾斜配置(スラント配置)されている。
図2の(a)に示すように、ベースブラケット32と、コントロールユニット30下部の補機ブラケット33との間には、本来、マット部25gが存在するが、ベースブラケット32に対する補機ブラケット33乃至コントロールユニット30の取付けを、遮音性を確保しつつ可能とするために、図9に示すように、上述のマット部25gには、取付け孔33x,33yを含む必要最小限の切欠き部25x,25yが開口形成されている。
図2の(a),図10,図11に示すように、空調ダクト18の吹出し口19の直後方かつ下部に、上述の補機本体30Aが設けられると共に、この補機本体30Aの車幅方向一側(この実施例では車幅方向内側)に当該補機本体30Aよりも上方に突出して上述のコネクタ30Cが設けられている。
図6に示すように、コントロールユニット30のコネクタ30Cにはプラグ36が着脱されるものであって、補機本体30Aよりも上方に突出してコネクタ30Cを設けることで、コネクタ30Cとプラグ36との着脱性と、コネクタ30Cのレイアウト性とを両立するよう構成している。
図2の(a),図3,図7,図12に示すように、上述のコントロールユニット30を上方から覆う足置きカバー40が設けられている。この足置きカバー40は、後席乗員がその上に足を置くことが可能なように高剛性に形成されている。
この足置きカバー40は、上下方向の寸法が相対的に小さい補機本体30A(図11参照)を上方から覆う低位置カバー部41(図12参照)と、上下方向の寸法が相対的に大きいコネクタ30Cおよびプラグ36(図6,図11参照)を一体的に上方から覆う高位置カバー部42(図12参照)とを、段差部43で一体連結したものである。
上述の段差部43は、空調ダクト18の吹出し口19から吹出される空調風(この実施例では温風)を、後席乗員の足元に流動案内する案内部を兼ねるものである。
また、上述の低位置カバー部41の上面は、図2の(a)に示すように、略直線状の平滑面41aと、この平滑面41aの後端から後方に向けて滑らかに湾曲して下降する曲率面41bとを備えている。
図12に示すように、上述の足置きカバー40には、図10で示した補機ブラケット33のカバー取付け片33f,33hと対応するように、取付け座40f,40hが一体形成されている。
このように、補機としてのコントロールユニット30下部の吸音材26を切欠いてブラケット取付けスペース31を設け、このブラケット取付けスペース31にベースブラケット32を介してコントロールユニット30を設けることで、フロントシート13下方の空調ダクト18の吹出し口19下流のスペースにコントロールユニット30をコンパクトに配設し、また吸音材26を切欠いてブラケット取付けスペース31を設けることで遮音性が低下した分を、コントロールユニット30を上方から覆う足置きカバー40にて補足し、遮音性能の低下を抑制するよう構成したものである。
すなわち、前席下方の足置きスペース20を確保しつつ、前席下方の空調ダクト18の吹出し口19下流のスペースにコントロールユニット30をコンパクトに配設するよう構成したものである。
図6,図7に示すように、上述のプラグ36にはハーネス37が接続されており、このハーネス37はフロアパネル1に形成された開口部27を通って排気浄化ユニット16のインジェクタ16aに接続される。
また、図6に示すように、コントロールユニット30のコネクタ30Cは、車体側壁としてのトンネル部2の縦壁2aに対向して設けられており、コントロールユニット30はその下部に補機ブラケット33を有している。
そして、上述の補機ブラケット33には、図9で示したように、コントロールユニット30を上下揺動可能にベースブラケット32に係合する係合部としての起立用のフック34が一体形成されている。
足置きカバー40の取付け前において、図2の(a)に示すコントロールユニット30を上方へ起立揺動させるには、起立用のフック34を図2の(b)に示すようにベースブラケット32の前端に引っ掛けてコントロールユニット30全体を起立させ、この状態からコントロールユニット30を図6の時計方向に回動した後に、コネクタ30Cに対してプラグ36を差込み固定する。
プラグ36の差込み後に、コントロールユニット30を図6の反時計方向に回動した後に、当該コントロールユニット30を伏動させ、位置決め用のフック35をベースブラケット32の前端に当接して位置決めした後に、取付け孔33x,33yと取付け孔32x,32yとを一致させ、図示しないボルト、ナットにてベースブラケット32と補機ブラケット33とを締結すると、図2の(a)で示す状態となる。
このように、補機ブラケット33のフック34をベースブラケット32に係合した状態で、コントロールユニット30を上位置に揺動させると、コネクタ30Cに対して容易にプラグ36を差込み固定することができ、プラグ36の差込み固定後に、補機ブラケット33を介してコントロールユニット30を下位置としての定位置に揺動させることができるので、コネクタ30Cとトンネル部2の縦壁2aとが対向していても、コントロールユニット30のコンパクト化を図りつつ、コネクタ30Cに対するプラグ36の着脱性を確保すべく構成している。つまり、コネクタ30Cをトンネル部2の縦壁2aに接近する位置まで配設することができて、コントロールユニット30全体のコンパクト化を図るよう構成したものである。
図2の(a)に示すように、空調ダクト18後端の吹出し口19と足置きカバー40との間には、隙間44が形成されており、この隙間44の形成により、吹出し口19からの空調風が後方へ流れる時、当該隙間44から周囲の空気を巻込んで足置きカバー40の上面部に層流を形成し、空調ダクト18からの温風で足置きカバー40が直接加温されることを可及的防止して、吹出し風の温度影響を可及的低減するよう構成している。
また、図7に示すように、空調風の吹出し範囲外(図7に示す仮想線α、β間の範囲外)には、他の補機の一例としてのDC/DCコンバータ45を設けている。既述したように、コントロールユニット30をスラント配置することで、このコントロールユニット30とDC/DCコンバータ45との間に間隔46を形成している。
この間隔46の形成により、DC/DCコンバータ45が発生する熱をSCR用のコントロールユニット30に伝わりにくくなり、当該コントロールユニット30への不所望な伝熱を抑制すべく構成したものである。
ここで、上述のDC/DCコンバータ45は、蓄電装置としてのキャパシタからの電圧25Vの電力を、12Vに降圧して車載電装品(オーディオ装置、ナビゲーション装置、照明装置など)に供給するものであって、大電流を使用することで熱が発生するのが一般的であり、上述の間隔46の形成により、コントロールユニット30への伝熱量の低減を図ることができる。
ところで、図1に示すように、フロアパネル1の下部には前側アンダカバー51と、後側アンダカバー52とを取付けている。前側アンダカバー51の後端部には遮音壁としての縦壁51aを介して取付け片51bを形成しており、この取付け片51bをフロアパネル1の最低部位(上下方向の高さが最も低い部位)に取付けている。
そして、上述の縦壁51aにより、後側アンダカバー52後方から車外騒音が前側アンダカバー51側へ入ってこないように構成している。また、上述の縦壁51aの前端部で後側アンダカバー52の支持機能をも兼ねるよう構成している。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の自動車の補機配設構造は、フロアパネル1上部に沿って車両前後方向に延びる空調ダクト18が設けられ、該空調ダクト18の後端には、後席乗員の足元に空調風を吹出す吹出し口19が設けられ、該吹出し口19がフロントシート13のシートクッション13C下方に位置すると共に、該吹出し口19の後方に後席用足置きスペース20が形成された自動車の補機配設構造であって、上記吹出し口19の直後には補機(SCR用のコントロールユニット30参照)が設けられ、上記フロアパネル1上面を覆う吸音材26が設けられ、上記補機(コントロールユニット30)下部の吸音材26を切欠き、ブラケット取付けスペース31が形成され、上記ブラケット取付けスペース31には、上記フロアパネル1にベースブラケット32が取付けられ、該ベースブラケット32上部に上記補機(コントロールユニット30)が設けられると共に、上記補機(コントロールユニット30)を上方から覆う足置きカバー40が設けられたものである(図1参照)。
この構成によれば、補機(コントロールユニット30)下部の吸音材26を切欠いてブラケット取付けスペース31を設け、このブラケット取付けスペース31にベースブラケット32を介して上記補機(コントロールユニット30)を設けるので、前席下方の空調ダクト18の吹出し口19下流のスペースに補機(コントロールユニット30)をコンパクトに配設することができ、また吸音材26を切欠いてブラケット取付けスペース31を設けることで遮音性が低下した分を、補機(コントロールユニット30)を上方から覆う足置きカバー40にて補足し、遮音性能の低下を抑制することができる。
要するに、前席下方の足置きスペース20を確保しつつ、前席下方の空調ダクト18の吹出し口19下流のスペースに補機(コントロールユニット30)をコンパクトに配設することができる。
なお、上述の足置きカバー40は、補機(コントロールユニット30)を後席乗員の足から保護する強度および肉厚と、フロアパネル1との間に所定の距離を有する構造と成すことが好ましい。
この発明の一実施形態においては、上記補機(コントロールユニット30)は、補機本体30Aとコネクタ30Cとを有し、上記吹出し口19の直後方に上記補機本体30Aが設けられると共に、該補機本体30Aの車幅方向一側に当該補機本体30Aよりも上方に突出して上記コネクタ30Cが設けられたものである(図1,図11参照)。
この構成によれば、コネクタ30Cはプラグ36(図6参照)との着脱性を考慮して、補機本体30Aより上方に突出して設けられるので、プラグ36の着脱性とコネクタ30Cのレイアウト性とを両立することができる。
この発明の一実施形態においては、上記コネクタ30Cが車体縦壁(トンネル部2の縦壁2a参照)に対向して設けられ、上記補機(コントロールユニット30)は、その下部に補機ブラケット33を有し、該補機ブラケット33には、上記補機(コントロールユニット30)を上下揺動可能に上記ベースブラケット32に係合する係合部(フック34参照)が設けられたものである(図2,図6参照)。
この構成によれば、補機ブラケット33の係合部(フック34)をベースブラケット32に係合した状態で、補機(コントロールユニット30)を上位置に揺動させると、コネクタ30Cに対して容易にプラグ36を差込み固定することができ、プラグ36の差込み固定後に、上記補機ブラケット33を介して補機(コントロールユニット30)を下位置としての定位置に揺動させることができるので、コネクタ30Cと車体縦壁(トンネル部2の縦壁2a)とが対向していても、補機(コントロールユニット30)のコンパクト化を図りつつ、コネクタ30Cに対するプラグ36の着脱性を確保することができる。つまり、コネクタ30Cを車体縦壁(トンネル部2の縦壁2a)に接近する位置まで配設することができ、補機(コントロールユニット30)全体のコンパクト化を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の補機は、実施例のSCR用のコントロールユニット30に対応し、
以下同様に、
係合部は、フック34に対応し、
車体縦壁は、トンネル部2の縦壁2aに対応するも、
この発明は、上記実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、フロアパネル上部に沿って車両前後方向に延びる空調ダクトが設けられ、該空調ダクトの後端には、後席乗員の足元に空調風を吹出す吹出し口が設けられ、該吹出し口がフロントシートのシートクッション下方に位置すると共に、該吹出し口の後方に後席用足置きスペースが形成された自動車の補機配設構造について有用である。
1…フロアパネル
2a…縦壁(車体縦壁)
13…フロントシート
13C…シートクッション
18…空調ダクト
19…吹出し口
20…足置きスペース
30…コントロールユニット(補機)
30A…補機本体
30C…コネクタ
31…ブラケット取付けスペース
32…ベースブラケット
33…補機ブラケット
34…フック(係合部)
40…足置きカバー

Claims (2)

  1. フロアパネル上部に沿って車両前後方向に延びる空調ダクトが設けられ、
    該空調ダクトの後端には、後席乗員の足元に空調風を吹出す吹出し口が設けられ、
    該吹出し口がフロントシートのシートクッション下方に位置すると共に、該吹出し口の後方に後席用足置きスペースが形成された自動車の補機配設構造であって、
    上記吹出し口の直後には補機が設けられ、
    上記フロアパネル上面を覆う吸音材が設けられ、
    上記補機下部の吸音材を切欠き、ブラケット取付けスペースが形成され、
    上記ブラケット取付けスペースには、上記フロアパネルにベースブラケットが取付けられ、
    該ベースブラケット上部に上記補機が設けられると共に、
    上記補機を上方から覆う足置きカバーが設けられ
    上記補機は、補機本体とコネクタとを有し、
    上記吹出し口の直後方に上記補機本体が設けられると共に、
    該補機本体の車幅方向一側に当該補機本体よりも上方に突出して上記コネクタが設けられたことを特徴とする
    自動車の補機配設構造。
  2. 上記コネクタが車体縦壁に対向して設けられ、
    上記補機は、その下部に補機ブラケットを有し、
    該補機ブラケットには、上記補機を上下揺動可能に上記ベースブラケットに係合する係合部が設けられた
    請求項に記載の自動車の補機配設構造。
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