JP6340846B2 - 接続テーパー杭、接続テーパー杭の施工方法および液状化対策構造 - Google Patents
接続テーパー杭、接続テーパー杭の施工方法および液状化対策構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6340846B2 JP6340846B2 JP2014053766A JP2014053766A JP6340846B2 JP 6340846 B2 JP6340846 B2 JP 6340846B2 JP 2014053766 A JP2014053766 A JP 2014053766A JP 2014053766 A JP2014053766 A JP 2014053766A JP 6340846 B2 JP6340846 B2 JP 6340846B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- taper
- pile
- tapered
- steel pipe
- piles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Foundations (AREA)
Description
この鋼管杭は、丸形鋼管の一端に、その遊端が小径で台形筒状の接合部を一体形成してなることを特徴としている。
このような鋼管杭を杭軸方向に接続する場合、上方の鋼管杭における一端側の接合部を、下方の鋼管杭における丸形鋼管の他端に相当接させた状態で溶接することにより、行っている。
この建物の基礎地盤の液状化対策構造は、一端部側から他端部側に向けて外径が縮径したテーパー形状部分を有する複数のテーパー杭を、上層部分に液状化層を含む建物の基礎地盤の表層部分に、外径の小さな他端部側を下方に向けて圧入用重機を用いて地中に圧入または回転圧入することにより、群杭を形成するように所定のピッチで設置して、前記基礎地盤の表層部分を締め固めることを特徴としている。
このような液状化対策構造では、特に住宅建築物等の小規模な建物の基礎地盤に対しても、簡易且つ安価な方法で容易に施工できるとともに、液状化層に液状化が生じた場合でも、杭頭部の破壊や破損を発生させることなく、建物を安定的に支持した状態を容易に保持することができるとされている。
また、工場で予め鋼管杭を溶接接合によって接続することも考えられるが、製作手間がかかる他、複数の鋼管杭を接続してなる杭体が複数段のテーパー形状を有するため、運搬や荷降ろしが行い難いという問題が生じる。
さらに、施工時に鋼管杭を杭軸方向に接続してなる杭体の先端が土砂等によって閉塞して杭体が中空構造となるため、地震時に液状化が発生した際、浮力により杭体が浮き上がり、杭上部に設置した構造物が傾くなど、悪影響を与える。
また、テーパー部が長い杭を、鋼管ではなくコンクリートで製造することも考えられるが、杭の重量が大きくなり、現場での荷降ろしや移動などのハンドリング性が劣る問題がある。
また、コンクリートでテーパー杭を製造した場合は、逆に、テーパー杭の自重により、当該テーパー杭が地盤中に沈み込み、テーパー杭が建物と繋がれている場合、建物に悪影響を与える他、復旧工事の際、沈み込んだテーパー杭の撤去などにかなり手間がかかることが想定される。
杭軸方向に隣り合う前記両端テーパー杭のうち、上方の両端テーパー杭の前記鋼管杭本体が下方の両端テーパー杭の前記鋼管杭本体より大径となっており、
上方の両端テーパー杭の先細りテーパー部の内径部に、下方の両端テーパー杭の先太りテーパー部の外径部が係合することによって、杭軸方向に隣り合う前記両端テーパー杭が接続され、
上下に隣り合う前記両端テーパー杭において、前記先太りテーパー部の外径と前記先細りテーパー部の内径とが等しく、
前記先細りテーパー部および先太りテーパー部の杭軸方向の長さが等しいことを特徴とする。
また、上述したように、径が大きい両端テーパー杭を容易に製造できるため、複数の両端テーパー杭を杭軸方向に接続した比較的径が大きい接続テーパー杭を容易に施工できる。
さらに、小径の鋼管杭本体を有する両端テーパー杭から順次地盤に埋設する際に、最も小径の鋼管杭本体を有する最も下端に配置される両端テーパー杭を、地盤に押し込んで行くことによって、下方の両端テーパー杭の先太りテーパー部の外径部が上方の両端テーパー杭の先細りテーパー部の内径部に係合して当該内径部を下方に押圧する。したがって、最も下端に配置される両端テーパー杭を地盤に押し込むことによって、複数の両端テーパー杭を地盤上から順次押し込んで埋設して、接続テーパー杭を施工できる。
さらに、地震の際、地盤に液状化が発生しても、上下に隣り合う両端テーパー杭の先細りテーパー部と先太りテーパー部とが離れ、その隙間から液状化水が接続テーパー杭内に入り込み、最も上端の両端テーパー杭の浮き上がりが発生しないので、当該両端テーパー杭によって支持されている上方の建物に悪影響を与えない。
杭軸方向に隣り合う前記両端テーパー杭のうち、上方の両端テーパー杭の前記鋼管杭本体が下方の両端テーパー杭の前記鋼管杭本体より大径となっており、
上方の両端テーパー杭の先細りテーパー部の外径部に、下方の両端テーパー杭の先太りテーパー部の内径部が係合することによって、杭軸方向に隣り合う前記両端テーパー杭が接続され、
上下に隣り合う前記両端テーパー杭において、前記先太りテーパー部の内径と前記先細りテーパー部の外径とが等しく、
前記先細りテーパー部および先太りテーパー部の杭軸方向の長さが等しいことを特徴とする。
また、上述したように、径が大きい両端テーパー杭を容易に製造できるため、複数の両端テーパー杭を杭軸方向に接続した比較的径が大きい接続テーパー杭を容易に施工できる。
さらに、小径の鋼管杭本体を有する両端テーパー杭から順次地盤に埋設する際に、上方の両端テーパー杭の先細りテーパー部の外径部によって、下方の両端テーパー杭の先太りテーパー部の内径部を上方から押圧することができる。したがって、複数の両端テーパー杭を地盤上から順次押し込んで埋設して、接続テーパー杭を施工できる。
また、このような接続テーパー杭は、通常の建物の自重など、接続テーパー杭に鉛直下向きの荷重が作用する場合に有効な支持杭(押し込み抵抗杭)となる。
前記鋼管杭本体が異なる径の複数の前記両端テーパー杭を、外側に大径の鋼管杭本体が配置されるようにして前記鋼管杭本体の径方向に重ねて地盤上に設置し、
次に、小径の鋼管杭本体を有する前記両端テーパー杭から順次地盤に埋設して行くとともに、杭軸方向に隣り合う両端テーパー杭のうち、下方の前記両端テーパー杭の先太りテーパー部の外径部に、上方の前記両端テーパー杭の先細りテーパー部の内径部を係合させることを特徴とする。
この場合、小型のモンケン杭打ち機等によって棒状治具を打撃して、当該棒状治具によって最も内側に位置する両端テーパー杭を地盤に押し込んで行くことによって、地盤に必要深さの接続テーパー杭を、現場での杭継ぎ溶接接合をすることなく容易に施工できる。
小径の前記鋼管杭本体を有する前記両端テーパー杭から順次地盤に埋設して行くとともに、杭軸方向に隣り合う両端テーパー杭のうち、下方の前記両端テーパー杭の先太りテーパー部の内径部に上方の前記両端テーパー杭の先細りテーパー部の外径部を係合させることを特徴とする。
この場合、地盤に設置した両端テーパー杭を地盤に押し込むことによって、それより下方の両端テーパー杭を上方から押圧することができるので、地盤に必要深さの接続テーパー杭を、現場での杭継ぎ溶接接合をすることなく容易に施工できる。
また、接続テーパー杭を施工する際に、杭軸方向に隣り合う上方の両端テーパー杭の先細りテーパー部と、下方の両端テーパー杭の先太りテーパー部とを連結してもよい。
最上段の両端テーパー杭の先太りテーパー部が基礎梁またはフーチングに埋め込まれていることを特徴とする。
(第1の実施の形態)
図1は本実施の形態の両端テーパー杭1を示す断面図である。この両端テーパー杭1はストレート円筒状の鋼管杭本体2と、この鋼管杭本体2の下端部に設けられた先細りテーパー部3と、鋼管杭本体2の上端部に設けられた先太りテーパー部4とから構成されている。
先細りテーパー部3は、下方に向かうほど外径および内径が先細りする円錐台状に形成されており、その内周面が内径部3aとされている。
先太りテーパー部4は、上方に向かうほど外径および内径が先太りする円錐台状に形成されており、その外周面が外径部4bとされている
なお、先細りテーパー部3および先太りテーパー部4は周方向に連続しているが、これに限ることなく、周方向に所定間隔で複数設けられていてもよい。
このような構成の両端テーパー杭1は、鋼管杭本体2の径を自由に設定することができるため、鋼管杭本体2の径が異なる複数種類の両端テーパー杭1を容易に製造できる。図1には、所定径の鋼管杭本体2を有する両端テーパー杭1を示しているが、両端テーパー杭1は鋼管杭本体2の径や軸方向の長さの違い等によって複数種類ある。
なお、鋼管杭本体2A,2B,2Cの杭軸方向の長さを異ならせてもよいが、先細りテーパー部3A,3B,3Cおよび先太りテーパー部4A,4B,4Cの杭軸方向の長さは、後述するように上下に隣り合う両端テーパー杭1,1どうしを接続するために、ほぼ等しくするのが好ましい。
すなわち、中段の両端テーパー杭1Bの先細りテーパー部3Bの内径部3aに、下段の両端テーパー杭1Aの先太りテーパー部4Aの外径部4bが係合するとともに、上段の両端テーパー杭1Cの先細りテーパー部3Cの内径部3aに、中段の両端テーパー杭1Bの先太りテーパー部4Bの外径部4bが係合することによって、3本の両端テーパー杭1A,1B,1Cが杭軸方向に接続されている。
まず、図3に示すように、鋼管杭本体2(2A,2B,2C)が異なる径の3本の両端テーパー杭1A,1B,1Cを、外側に大径の鋼管杭本体2が配置されるようにして鋼管杭本体2の径方向に重ねてほぼ同軸に地盤上に設置する。つまり、内側から順に両端テーパー杭1A、両端テーパー杭1B、両端テーパー杭1Cを同軸に配置するとともに、先細りテーパー部3A,3B,3Cを下方に向けて地盤に設置する。
棒状治具12を下方に向けて押し込んで行くにともなって、最も内側に位置している両端テーパー杭1Aが当該棒状治具12の先端の先細りテーパー部13によって下方に押圧される。これによって、両端テーパー杭1Aが地盤に埋設されて行き、当該両端テーパー杭1Aの上端の先太りテーパー部4Aの外径部4bが、両端テーパー杭1Bの下端の先細りテーパー部3Bの内径部3aに係合する。
さらに、棒状治具12によって両端テーパー杭1Aを下方に押し込んで行くと、両端テーパー杭1Bの上端の先太りテーパー部4Bによって、両端テーパー杭1Cの下端の先細りテーパー部3Cが下方に押圧され、これによって、両端テーパー杭1Cが下方に押し込まれて行く。
このようにして、小径の鋼管杭本体2Aを有する両端テーパー杭1Aから順次地盤に埋設して行くとともに、杭軸方向に隣り合う両端テーパー杭1,1のうち、下方の両端テーパー杭1の先太りテーパー部4の外径部4bに、上方の両端テーパー杭1の先細りテーパー部3の内径部3aを係合させることによって、地盤に所定長さの接続テーパー杭10が施工される。
また、比較的径が大きい両端テーパー杭1を容易に製造できるため、複数の両端テーパー杭1(1A,1B,1C)を杭軸方向に接続した比較的径が大きい接続テーパー杭10を容易に施工できる。
また、このような接続テーパー杭10は、地震時に建物が傾き、当該建物を支持する接続テーパー杭10に鉛直上向きの荷重が作用する場合に有効な支持杭(引き抜き抵抗杭)となる。
これに対し、本実施の形態では、上段の両端テーパー杭1Cの上端に先太りテーパー部4Cを有しているので、この先太りテーパー部4Cが基礎梁やフーチングに埋め込まれて、先太りテーパー部4Cで荷重の伝達が可能となる。したがって、従来の鉄筋カゴや鉄筋の溶接を省略できる。
さらに、地盤に接続テーパー杭10を施工する前段階では、図3に示すように、両端テーパー杭1A,1B,1Cを径方向に重ねて配置できるので、この状態で現場にトラック等で搬送でき、搬送効率がよい。
例えば、オーガー施工機などにより地盤に穴を施工し、必要に応じて泥水または固化液等で前記穴を満たし、そこに、両端テーパー杭1A,1B,1Cを、杭軸方向に配置し、隣り合う先細りテーパー部3と先太りテーパー部4とが係合する形で、杭軸方向に接続された接続テーパー杭10を、前記穴に落とし込むことで施工してもよい。
このような接続テーパー杭10の施工方法では、杭継ぎ溶接をせずに急速に接続テーパー杭10を落とし込むことが可能となり、工期の短縮化を図ることができる。
図6は第2の実施の形態の接続テーパー杭20を示す断面図である。この接続テーパー杭20は3本(3種類)の両端テーパー杭21(21A,21B,21C)によって構成されている。これら両端テーパー杭21A,21B,21Cは、それぞれの鋼管杭本体22(22A,22B,22C)の径が異なっており、鋼管杭本体22A、鋼管杭本体22B、鋼管杭本体22Cの順でそれらの径が大きくなっている。
なお、鋼管杭本体22A,22B,22Cの杭軸方向の長さを異ならせてもよいが、先細りテーパー部23A,23B,23Cおよび先太りテーパー部24A,24B,24Cの杭軸方向の長さは、後述するように上下に隣り合う両端テーパー杭21,21どうしを接続するために、ほぼ等しくするのが好ましい。
すなわち、中段の両端テーパー杭21Bの先細りテーパー部23Bの外径部23bに、下段の両端テーパー杭21Aの先太りテーパー部24Aの内径部24aが係合するとともに、上段の両端テーパー杭21Cの先細りテーパー部23Cの外径部23bに、中段の両端テーパー杭21Bの先太りテーパー部24Bの内径部24aが係合することによって、3種類の両端テーパー杭21A,21B,21Cが杭軸方向に接続されている。
まず、図7(a)に示すように、最も小径の鋼管杭本体22Aを有する両端テーパー杭21Aを、先細りテーパー部23Aを下方に向けて地盤に設置する。
次に、この両端テーパー杭21Aを適宜の施工機械によって上方から下方に向けて地盤に押し込む。
両端テーパー杭21Bを押し込んで行くと、当該両端テーパー杭21Bの下端の先細りテーパー部23Bによって、両端テーパー杭21Aの上端の先太りテーパー部24Aが下方に押圧され、これによって、両端テーパー杭21Aが下方に押し込まれて行く。
両端テーパー杭21Cを押し込んで行くと、当該両端テーパー杭21Cの下端の先細りテーパー部23Cによって、両端テーパー杭21Bの上端の先太りテーパー部24Bが下方に押圧され、これによって、両端テーパー杭21Bが下方に押し込まれて行く。
このようにして鋼管杭本体22Aを有する両端テーパー杭21Aから順次地盤に埋設して行くとともに、杭軸方向に隣り合う両端テーパー杭21,21のうち、下方の両端テーパー杭21の先太りテーパー部24の内径部24aに上方の両端テーパー杭21の先細りテーパー部23の外径部23bを係合させることによって、地盤に所定長さの接続テーパー杭20が施工される。
また、比較的径が大きい両端テーパー杭21を容易に製造できるため、複数(3本)の両端テーパー杭21(21A,21B,21C)を杭軸方向に接続した比較的径が大きい接続テーパー杭20を容易に施工できる。
また、このような接続テーパー杭20は、通常の建物の自重など、接続テーパー杭20に鉛直下向きの荷重が作用する場合に有効な支持杭(押し込み抵抗杭)となる。
さらに、地盤に接続テーパー杭20を施工する前段階では、図8に示すように、両端テーパー杭21A,21B,21Cを径方向に重ねて配置できるので、この状態で現場にトラック等で搬送でき、搬送効率がよい。
例えば、オーガー施工機などにより地盤に穴を施工し、必要に応じて泥水または固化液等で前記穴を満たし、そこに、両端テーパー杭21A,21B,21Cを、杭軸方向に配置し、隣り合う先細りテーパー部23と先太りテーパー部24とが係合する形で、杭軸方向に接続された接続テーパー杭20を、前記穴に落とし込むことで施工してもよい。この場合、隣り合う先細りテーパー部23と先太りテーパー部24とを、機械的に連結するか接着剤によって連結しておく
このような接続テーパー杭20の施工方法では、杭継ぎ溶接をせずに急速に接続テーパー杭20を落とし込むことが可能となり、工期短縮に寄与できる。
図9に示すように、基礎地盤31は、下層の非液状化層32の上方に配置された上層部33の略全体が、例えば滞水した砂層やシラス層等からなる液状化層34となっており、この上層部33が液状化層34となった基礎地盤31の表層部35を複数の接続テーパー杭10を用いて効果的に締め固めることにより、液状化対策として、地盤改良体を上層部33に形成することなく、基礎地盤31を簡易且つ効果的に補強できるようにしたものである。
群杭を形成するように設置された接続テーパー杭10では、上段の両端テーパー杭1Cの上端に先太りテーパー部4Cを有しているので、この先太りテーパー部4Cが基礎梁36やフーチングに埋め込まれて、先太りテーパー部4Cで荷重の伝達が可能となる。したがって、従来の鉄筋カゴや鉄筋の溶接を省略できる。
また、地震の際、地盤に液状化が発生しても、上下に隣り合う両端テーパー杭1,1の先細りテーパー部3と先太りテーパー部4とが離れ、その隙間から液状化水が接続テーパー杭10内に入り込み、最も上端の両端テーパー杭1Cの浮き上がりが発生しないので、当該両端テーパー杭1Cによって支持されている上方の建物に悪影響を与えない。
また、一般住宅等の比較的軽量な建物の基礎梁やフーチングを支持する場合、接続テーパー杭10,20に代えて、両端テーパー杭1,21を単体で用いてもよい。
2,2A,2B,2C,22,22A,22B,22C 鋼管杭本体
3,3A,3B,3C,23,23A,23B,23C 先細りテーパー部
4,4A,4B,4C,24,24A,24B,24C 先太りテーパー部
10,20 接続テーパー杭
3a 内径部
4b 外径部
24a 内径部
23b 外径部
Claims (7)
- ストレート円筒状またはストレート角筒状の鋼管杭本体と、この鋼管杭本体の下端部に設けられて、下方に向かうほど外径および内径が先細りする先細りテーパー部と、前記鋼管杭本体の上端部に設けられて、上方に向かうほど外径および内径が先太りする先太りテーパー部とを有する両端テーパー杭を杭軸方向に複数接続してなる接続テーパー杭であって、
杭軸方向に隣り合う前記両端テーパー杭のうち、上方の両端テーパー杭の前記鋼管杭本体が下方の両端テーパー杭の前記鋼管杭本体より大径となっており、
上方の両端テーパー杭の先細りテーパー部の内径部に、下方の両端テーパー杭の先太りテーパー部の外径部が係合することによって、杭軸方向に隣り合う前記両端テーパー杭が接続され、
上下に隣り合う前記両端テーパー杭において、前記先太りテーパー部の外径と前記先細りテーパー部の内径とが等しく、
前記先細りテーパー部および先太りテーパー部の杭軸方向の長さが等しいことを特徴とする接続テーパー杭。 - ストレート円筒状またはストレート角筒状の鋼管杭本体と、この鋼管杭本体の下端部に設けられて、下方に向かうほど外径および内径が先細りする先細りテーパー部と、前記鋼管杭本体の上端部に設けられて、上方に向かうほど外径および内径が先太りする先太りテーパー部とを有する両端テーパー杭を杭軸方向に複数接続してなる接続テーパー杭であって、
杭軸方向に隣り合う前記両端テーパー杭のうち、上方の両端テーパー杭の前記鋼管杭本体が下方の両端テーパー杭の前記鋼管杭本体より大径となっており、
上方の両端テーパー杭の先細りテーパー部の外径部に、下方の両端テーパー杭の先太りテーパー部の内径部が係合することによって、杭軸方向に隣り合う前記両端テーパー杭が接続され、
上下に隣り合う前記両端テーパー杭において、前記先太りテーパー部の内径と前記先細りテーパー部の外径とが等しく、
前記先細りテーパー部および先太りテーパー部の杭軸方向の長さが等しいことを特徴とする接続テーパー杭。 - 杭軸方向に隣り合う上方の両端テーパー杭の先細りテーパー部と、下方の両端テーパー杭の先太りテーパー部とが、地盤に液状化が発生した際に離間可能に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の接続テーパー杭。
- 請求項1に記載の接続テーパー杭を地盤に施工する接続テーパー杭の施工方法であって、
前記鋼管杭本体が異なる径の複数の前記両端テーパー杭を、外側に大径の鋼管杭本体が配置されるようにして前記鋼管杭本体の径方向に重ねて地盤上に設置し、
次に、小径の鋼管杭本体を有する前記両端テーパー杭から順次地盤に埋設して行くとともに、杭軸方向に隣り合う両端テーパー杭のうち、下方の前記両端テーパー杭の先太りテーパー部の外径部に、上方の前記両端テーパー杭の先細りテーパー部の内径部を係合させることを特徴とする接続テーパー杭の施工方法。 - 請求項2に記載の接続テーパー杭を地盤に施工する接続テーパー杭の施工方法であって、
小径の前記鋼管杭本体を有する前記両端テーパー杭から順次地盤に埋設して行くとともに、杭軸方向に隣り合う両端テーパー杭のうち、下方の前記両端テーパー杭の先太りテーパー部の内径部に上方の前記両端テーパー杭の先細りテーパー部の外径部を係合させることを特徴とする接続テーパー杭の施工方法。 - 地盤に穴を施工し、当該穴に請求項1〜3のいずれか1項に記載の接続テーパー杭を挿入することを特徴とする接続テーパー杭の施工方法。
- 表層部に液状化層を含む基礎地盤に、請求項1に記載の接続テーパー杭または請求項2に記載の接続テーパー杭が群杭を形成するように所定ピッチで圧入されることによって、前記表層部が締め固められ、
最上段の両端テーパー杭の先太りテーパー部が基礎梁またはフーチングに埋め込まれていることを特徴とする液状化対策構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014053766A JP6340846B2 (ja) | 2014-03-17 | 2014-03-17 | 接続テーパー杭、接続テーパー杭の施工方法および液状化対策構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014053766A JP6340846B2 (ja) | 2014-03-17 | 2014-03-17 | 接続テーパー杭、接続テーパー杭の施工方法および液状化対策構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015175193A JP2015175193A (ja) | 2015-10-05 |
JP6340846B2 true JP6340846B2 (ja) | 2018-06-13 |
Family
ID=54254636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014053766A Expired - Fee Related JP6340846B2 (ja) | 2014-03-17 | 2014-03-17 | 接続テーパー杭、接続テーパー杭の施工方法および液状化対策構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6340846B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200490066Y1 (ko) * | 2017-09-12 | 2019-09-18 | 박상호 | 팽이파일 |
BE1026156B1 (nl) * | 2018-03-30 | 2019-10-29 | De Groot Funderingstechnieken N.V. | Funderingspaal en werkwijze voor het vervaardigen van een funderingspaal |
CN108487268B (zh) * | 2018-06-04 | 2019-12-24 | 华东交通大学 | 一种方形空心阶梯变径抗滑桩结构及施工方法 |
JP7261040B2 (ja) * | 2019-02-28 | 2023-04-19 | 日鉄建材株式会社 | 排水パイプ、液状化対策工法 |
CN113969578A (zh) * | 2021-12-13 | 2022-01-25 | 广州市番禺大石建筑工程有限公司 | 分段式基础桩及其施工方法 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61254718A (ja) * | 1985-05-02 | 1986-11-12 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 地すべり防止杭 |
ZA856131B (en) * | 1985-08-14 | 1986-02-13 | Lin Juei-Jse | A method of making cast-in-place prestressing concrete pile by means of movable casing set |
JPH0470412A (ja) * | 1990-07-10 | 1992-03-05 | Kubota Corp | 鋼管杭 |
JPH04119829U (ja) * | 1991-04-04 | 1992-10-27 | 株式会社クボタ | 杭 |
JP3506350B2 (ja) * | 1996-07-30 | 2004-03-15 | 株式会社ジオトップ | 基礎杭の造成方法 |
JPH11209979A (ja) * | 1998-01-23 | 1999-08-03 | Ohbayashi Corp | 軟弱地盤における杭の施工方法及びそれに用いる杭打ち用キャップ |
US6309143B1 (en) * | 1998-05-27 | 2001-10-30 | Stanley Merjan | Composite pile with tapering lower portion and method for driving pile into granular soil |
JP3216048B2 (ja) * | 1998-08-27 | 2001-10-09 | 日本鋼管株式会社 | ねじ込み式鋼管杭 |
JP4117980B2 (ja) * | 1999-09-02 | 2008-07-16 | 清水建設株式会社 | 構造物のための支持杭 |
JP2008190116A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-21 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 建物の基礎地盤の液状化対策構造 |
JP5470070B2 (ja) * | 2010-02-01 | 2014-04-16 | 株式会社大林組 | 杭構造、鋼管杭の挿入方法 |
-
2014
- 2014-03-17 JP JP2014053766A patent/JP6340846B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015175193A (ja) | 2015-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6340846B2 (ja) | 接続テーパー杭、接続テーパー杭の施工方法および液状化対策構造 | |
EP2141286B1 (en) | Spiral steel pipe pile | |
JP2013136922A (ja) | 山留め壁の支持方法、山留め壁の支持構造、及び地下躯体の構築方法 | |
JP5294799B2 (ja) | 支柱立設用の基礎杭およびこれを用いた支柱の立設方法 | |
US20140030029A1 (en) | Tapered Pipe System and Method for Foundation Support | |
JP5919675B2 (ja) | 複合基礎杭及び複合基礎杭の構築方法 | |
JP6639895B2 (ja) | 鋼管柱の接合構造 | |
JP2009046832A (ja) | 基礎用杭装置、それに用いられる縦連結手段並びに基礎用杭の打ち込み設置方法 | |
JP2010248781A (ja) | 地盤改良体 | |
CN109610499B (zh) | 单桩基础、具有该单桩基础的海上风力发电机组及其安装方法 | |
JP2009167684A (ja) | 鋼管ポールの接合構造及びこれによって接合された鋼管ポール | |
JP6513470B2 (ja) | 設置用の基礎杭、太陽光パネルの設置用の基礎杭、基礎杭の設置方法および太陽光パネルの基礎杭の設置方法 | |
JP6068774B1 (ja) | アジャスタブル腹起しを用いた土留め先行工法 | |
JP2006249808A (ja) | 杭とフーチングの接合構造 | |
JP6542036B2 (ja) | 杭基礎構造 | |
JP4608327B2 (ja) | 中掘り工法に用いる鋼管杭の先端構造。 | |
KR20090050562A (ko) | 테이퍼형 강관을 이용한 긴 말뚝 시공법 | |
JP5471073B2 (ja) | 節付杭、節付杭の荷重支持方法 | |
CN104153366A (zh) | 一种海中强风浪高强度裸岩钢管桩基的方法 | |
JP2013032682A (ja) | 建築用杭及び該建築用杭を用いる建築用杭の施工方法 | |
CN111021351A (zh) | 一种先张法预应力混凝土管桩桩顶封堵施工方法 | |
JP2008025148A (ja) | 鋼管、ソイルセメント大型複合杭 | |
JP4947650B2 (ja) | Pcウェル構造物の構築方法 | |
JP6677564B2 (ja) | 鉄筋籠及び鉄筋籠の接続方法 | |
CN111676986A (zh) | 大直径钢管桩与微型桩组合支护结构及施工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161104 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170922 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170926 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180417 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180430 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6340846 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |