JP6340797B2 - バンプストッパ - Google Patents

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Description

本発明はバンプストッパに関し、詳しくは、圧縮量の増加に対するばね定数の落ち込みをなくし、圧縮時に安定して変形することができるバンプストッパに関する。
バンプストッパは、可動部品に設けられ、その可動部品が可動範囲の限界近くまで撓んだときに相手部品と衝突し、圧縮されることによって衝撃を吸収する。例えば自動車のサスペンションに適用した例では、バンプストッパはショックアブソーバのピストンロッドに装着され、該ピストンロッドがシリンダ内に向けて限界近くまで縮んだ際に、シリンダの端面と衝突して圧縮されることで衝撃を吸収する。
このようなバンプストッパは、一般に弾性材料によって筒状に形成され、衝撃を受けて圧縮する際にスムーズに変形すると共に、その変形状態を安定させるために、外周面に複数の山部と谷部とを有する蛇腹状に形成されている(特許文献1)。
ここで、図8〜図11を参照して、この従来例に係るバンプストッパについて説明する。図8は、従来例に係るバンプストッパの側面図である。図9は、従来例に係るバンプストッパにおける圧縮時の様子を示す断面図である。図10は従来例に係るバンプストッパにおける圧縮量と荷重との関係を示すグラフである。図11は、従来例に係るバンプストッパにおけるばね定数と圧縮量との関係を示すグラフである。なお、図9は、(a)(b)(c)の順に圧縮量が増えていった状態をそれぞれ示している。
図8に示すように、バンプストッパ100の外周面には、先端側(図8中の下側)から順に、第1山部111、第2山部112、第3山部113と、第1谷部121、第2谷部122、第3谷部123とが形成されている。各山部111、112、113は、それぞれ独立した環状の山部として形成されており、一方、各谷部121、122、123も、それぞれ独立した環状の谷部として形成されている。
これら各山部111〜113と各谷部121〜122の径寸法は、成形時の材料流動性を考慮して、先端側から後端側になるほど大きく設定している。すなわち、第1山部111の径をD11、第2山部112の径をD12、第3山部113の径をD13とすると、山部径寸法はD11<D12<D13となり、第1谷部121の径をD21、第2谷部122の径をD22、第3谷部123の径をD23とすると、谷部寸法はD21<D22<D23となっている。このため、第1谷部121の部位の肉厚が最も薄く、第3谷部123の部位の肉厚が最も厚くなっている。これに伴って、各谷部で比較すると、第1谷部121の部位の剛性が最も低く、第3谷部123の部位の剛性が最も高くなっており、先端側から後端側にかけて剛性が段階的に変化している。
従って、このバンプストッパ100に、無負荷状態から軸線方向(図8、図9中の上下方向)から荷重が加わって圧縮すると、まず、第1谷部121の部位が圧縮するように変形し(図9(a)参照)、次いで、第2谷部122の部位が圧縮するように変形する(図9(b)参照)。そして、最後に第3谷部123の部位が圧縮するように変形する(図9(c)参照)。このように、従来例に係るバンプストッパ100は、複数の谷部が順に圧縮するように変形していく。
ここで、図10のグラフを参照して、圧縮量と荷重(圧縮に必要な荷重)との関係について説明する。
無負荷状態から第1谷部121の部位が圧縮するように変形する過程においては、第2の谷部122、第3の谷部123は未だ変形せず、これらが突っ張るように働き、バンプストッパ100全体の圧縮方向のばね定数が一定か、または徐々に増加するため、圧縮量の増加に伴い、荷重は略直線的に増加する(グラフ中のL10)。次いで、第2谷部122の部位が変形し始めると、ばね定数は低くなり、圧縮量の増加に対する荷重の増加の割合が低下する(グラフ中のL11)。その後、第2谷部122が変形している間は、第3谷部123が変形せずに突っ張るように働き、再びばね定数が高くなり、圧縮量の増加に対する荷重の増加の割合が上昇する(グラフ中のL12)。そして、第3谷部123が変形し始めると、再びばね定数は低くなり、圧縮量の増加に対する荷重の増加の割合が低下する(グラフ中のL13)。
このように、従来例に係るバンプストッパ100は、荷重が加わった際、外周面に環状に形成された複数の谷部の部位で先端側から段階的に圧縮するように変形するため、ばね定数が高低に順次段階的に切り替わるような現象が生じており、図10のグラフに示すように、圧縮量の増加に対して荷重は滑らかには増加しない。このような変形状態になると、図11に示す圧縮量とばね定数との関係を示すグラフのように、圧縮量の増加に伴ってばね定数が大きく落ち込む部位X1、X2が発生し、ばね定数の変化は一定にはならない。
これは、衝撃吸収時の観点から言えば、バンプストッパ100が圧縮されていく過程で、バンプストッパ100への圧縮荷重の変化が不均一となって滑らかに変化しないことになる。このため、このバンプストッパ100を自動車のサスペンションのショックアブソーバに適用した場合では、車両の操舵性や乗り心地に影響を与えることとなり、操舵性や乗り心地を向上させる観点では改善すべき課題を有している。
なお、谷部の径を全て小さくし、また、同一の径となるように形成すれば、複数の谷部の部位が順に段階的に圧縮するように変形することを抑制できるが、この場合には、谷部の部位の肉厚が薄くなり、成形金型における成形材料が通る部分が狭くなってしまう。そのため、成形材料が十分に充填されずに成形不良を招く原因となるため、そのような対策を取ることができない。
特開2013−170670号公報
そこで、本発明は、圧縮量の増加に対するばね定数の落ち込みをなくすことにより、荷重が加わった際に滑らかに圧縮することのできるバンプストッパを提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
1.先端と後端とに亘って貫通する軸孔を有し、外周面に谷部を有し、圧縮されることにより衝撃を吸収するバンプストッパにおいて、
前記谷部が螺旋状に形成されており、
前記軸孔の内周面と前記谷部との間の厚みは、前記谷部の一方の端部から他方の端部に沿って徐々に増していくように形成され、
先端側から後端側に向かうに従って滑らかに連続して剛性が増していくように構成されていることを特徴とするバンプストッパ。
2.前記谷部は、前記外周面に複数本形成されていることを特徴とする前記1記載のバンプストッパ。
3.中心部の軸線方向に沿って軸孔を有し、前記軸孔の内周面に、螺旋状の谷部が形成されていることを特徴とする前記1又は2記載のバンプストッパ。
本発明によれば、圧縮量の増加に対するばね定数の落ち込みをなくすことができ、荷重が加わった際に滑らかに圧縮することのできるバンプストッパを提供することができる。
本発明に係るバンプストッパの第1の実施形態を示す側面図 本発明に係るバンプストッパにおける圧縮時の様子を示す断面図 本発明に係るバンプストッパにおけるばね定数と圧縮量との関係を示すグラフ 本発明に係るバンプストッパを自動車のサスペンションのショックアブソーバに適用した例を示す説明図 本発明に係るバンプストッパの第2の実施形態を示す断面図 外周面に2本の谷部を形成したバンプストッパを先端側から見た状態を示す模式図 1本だけの谷部が形成されたバンプストッパの圧縮初期の変形の様子を説明する図 従来例に係るバンプストッパの側面図 従来例に係るバンプストッパにおける圧縮時の様子を示す断面図 従来例に係るバンプストッパにおける圧縮量と荷重との関係を示すグラフ 従来例に係るバンプストッパにおけるばね定数と圧縮量との関係を示すグラフ
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係るバンプストッパの第1の実施形態を示す側面図である。
バンプストッパ1Aは、発泡ウレタン等の弾性材料によって、図1中の下側の先端11に行くに従って外径(後述する山部3の外径)が次第に小さくなる円筒状に形成されており、その外周面には、部分的に薄肉部位を形成して圧縮される際の変形状態を安定にする谷部2(第1の谷部)が形成されている。
本発明における谷部2は、図8に示したような従来の独立した環状に形成された谷部121〜123とは異なり、バンプストッパ1Aの外周面に螺旋状に形成されている。すなわち、谷部2は、バンプストッパ1Aの先端11側から後端12側にかけて、外周面を周方向に旋回する1本の螺旋形状の溝によって形成されている。これにより、バンプストッパ1Aの外周面には、1本だけの螺旋形状の谷部2と、この谷部2のピッチの間に、該谷部2と同様に外周面を周方向に旋回する1本だけの螺旋形状の山部3(第1の山部)とが形成されている。
谷部2は、両端部21、22を除いて全長に亘って同一幅、同一深さであり、ピッチも全長に亘って同一ピッチとなるように形成されている。バンプストッパ1Aの先端11側に配置された谷部2の端部21は、該先端11から所定距離をおいて始まり、バンプストッパ1Aの後端12側に配置された谷部2の端部22は、該後端12まで達するように形成されている。これにより、山部3は、該バンプストッパ1Aの先端11に環状部位31を形成している。
バンプストッパ1Aの中心部には、軸線方向(図1中の上下方向)に沿って、先端11と後端12とに亘って貫通する軸孔4を有している。この軸孔4は、バンプストッパ1Aが例えばショックアブソーバのシリンダロッドに装着される場合、該シリンダロッドが挿通する部位である。
本実施形態において、軸孔4は、バンプストッパ1Aの後端12から先端11側に向けて同一の径で延びる直管部41と、この直管部41に続いて環状部位31の内周面で部分的に内径が大きく形成された大径部42とを有している。谷部2はほぼ全長に亘って同一幅、同一深さであるため、この軸孔4の直管部41の内周面と螺旋状の谷部2との間の厚みは、谷部2の一方の端部21から他方の端部22に沿って徐々に増していくように形成されている。従って、バンプストッパ1Aの谷部2における剛性は、バンプストッパ1Aの先端11側から後端12側に行くに従って、滑らかに連続して増していくように構成されている。また、バンプストッパ1Aの先端11側は、軸孔4の大径部42において部分的に肉薄となっている。
次に、図2及び図3を参照して、このバンプストッパ1Aが軸線方向の荷重を受けて圧縮する際の作用について説明する。図2は、本発明に係るバンプストッパにおける圧縮時の様子を示す断面図であり、バンプストッパの中心軸線を通る面で切断した断面のうちの半分の断面を示している。図3は、本発明に係るバンプストッパにおけるばね定数と圧縮量との関係を示すグラフである。なお、図2は、(a)(b)(c)の順に圧縮量が増えていった状態をそれぞれ示している。
バンプストッパ1Aが無負荷状態から軸線方向に荷重が加わって圧縮すると、まず、薄肉状に形成されたバンプストッパ1Aの先端11の環状部位31が圧縮するように変形する(図2(a)参照)。
この過程においては、谷部2が形成された部位は未だ変形せず、環状部位31よりも後端12側が突っ張るように働き、螺旋状の谷部2は、全長に亘って一定の幅Wを保ったままとなる。このため、圧縮量の増加に伴い、バンプストッパ1Aのばね定数は一定か、または徐々に増加する(図3中のL1)。
次いで、更に荷重が加わると、バンプストッパ1Aにおける谷部2が形成された部位が圧縮するように変形し始める(図2(b)参照)。ここで、上記の通り、このバンプストッパ1Aは、螺旋状に形成された谷部2によって、バンプストッパ1Aの先端11側から後端12側に行くに従って、谷部2に沿って剛性が滑らかに連続して増していくように構成されているため、谷部2の変形は、バンプストッパ1Aの先端11側から開始され、次第に後端12に向けて徐々に進行していくことになる。これにより、谷部2の幅は、バンプストッパ1Aの後端12側から先端11側に行くに従って次第に小さくなり(W1<W2<W3)、幅が連続的に変化する。そして、最後に谷部2の全体が圧縮されるように変形する(図2(c)参照)。
このとき、谷部2の変形開始から谷部2の全体が圧縮されるまでの変化は、従来のように段階的ではなく、螺旋状の谷部2に沿って連続しているため、その圧縮量の増加に伴い、バンプストッパ1Aのばね定数は、ほぼ一定の傾きで滑らかに増加する(図3中のL2)。このため、従来のように圧縮量の増加に伴ってばね定数が部分的に落ち込むようなことはなくなり、バンプストッパ1Aの全体を滑らかに圧縮するように変形させることが可能となる。
これは、衝撃吸収時の観点から言えば、バンプストッパ1Aが圧縮されていく過程で、バンプストッパ1Aへの圧縮荷重の変化が従来のように不均一となることがなく、より滑らかに変化することになる。従って、このバンプストッパ1Aによれば、圧縮量の増加に対するばね定数の落ち込みをなくすことができ、荷重が加わった際に滑らかに圧縮することができるようになる。
しかも、このようなバンプストッパ1Aによれば、谷部2は螺旋形状であるため、成形金型に成形材料を充填する際、成形材料が谷部2(又は山部3)に沿って螺旋状に充填されるようになるため、従来のように成形材料が通る部分が谷部において狭くなって十分に充填されずに成形不良を招くようなことはない。また、成形材料の充填時に、エアーが谷部2に沿って上昇していくため、エアー入りの不適合品の発生率も低減する。
次に、かかるバンプストッパ1Aの具体的な適用例について説明する。図4は、このように構成されたバンプストッパ1Aを、自動車のサスペンションのショックアブソーバ200に適用した一例を示す説明図であり、図中においてバンプストッパ1Aを断面で示している。
ショックアブソーバ200は、ピストンロッド210と、シリンダ220とを備える油圧ダンパー式の緩衝器である。車体が沈み込んだ際、ピストンロッド210がシリンダ220の内部側に向かって移動し、つまりショックアブソーバ200が縮み、油圧抵抗によって衝撃を吸収する。
そして、ピストンロッド210には支持部材230が固定されており、この支持部材230とシリンダ220の端面221との間に、バンプストッパ1Aが取り付けられている。バンプストッパ1Aは、その軸孔4内にシリンダロッド210を挿通させている。バンプストッパ1Aの後端12の端面は、支持部材230に当接するように配置され、先端11の端面は、シリンダ220の端面221から僅かに離間している。なお、バンプストッパ1Aは、支持部材230に対して、固定してもしなくてもよい。
以上の構成により、車体が沈み込んでショックアブソーバ200が縮んでいくと、ピストンロッド210がシリンダ220の内部に移動するに従って、バンプストッパ1Aも図中A方向に向けてシリンダ220側に移動する。そして、更にショックアブソーバ200が縮むと、バンプストッパ1Aの先端11がシリンダ220の端面221に衝突する。これにより、バンプストッパ1Aが圧縮されるため、衝撃を吸収することができる。
この衝撃吸収時、上記した通り、バンプストッパ1Aのばね定数の変化が落ち込むことはない。これにより、バンプストッパ1Aが圧縮されていく過程で、バンプストッパ1Aの圧縮荷重が従来よりも更に滑らかに変化することになるため、車両の操舵性の変化を従来に増して滑らかに安定させることができ、良好な操舵性を実現することができるようになる。
また、ショックアブソーバによっては、バンプストッパの先端の端面がシリンダ220の端面221と常時当接していることにより、バンプストッパに常にシリンダロッド210の収縮に応じた圧縮荷重が作用する構造のものも知られている。このようなショックアブソーバに圧縮量の増加に対してばね定数の落ち込みが発生する従来のバンプストッパを適用した場合、バンプストッパが圧縮されていく過程で圧縮荷重の変化が不均一となることにより、乗り心地に悪影響を与える問題があったが、このバンプストッパ1Aを適用することにより、バンプストッパ1Aの圧縮荷重が従来よりも更に滑らかに変化することにより、従来に増して車両の乗り心地を良好にすることができるようになる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明に係るバンプストッパの第2の実施形態を示す断面図である。図1と同一符号の部位は同一構成の部位であるため、それらの説明は第1の実施形態における説明を援用し、ここでは省略する。
このバンプストッパ1Bには、軸孔4の内周面にも、谷部5(第2の谷部)が形成されている点で、第1の実施形態とは異なっている。
この谷部5は、バンプストッパ1Bの外周面に形成されている谷部2のピッチP間に対応する軸孔4の内周面、より具体的には、軸孔4の内周面の直管部41に、谷部2と同様に螺旋状に形成されている。すなわち、谷部5は、バンプストッパ1Bの先端11側から後端12側にかけて、軸孔4の内周面を周方向に旋回する螺旋形状の1本の溝によって形成されている。これにより、バンプストッパ1Bの内周面には、1本だけの螺旋形状の谷部5と、この谷部5のピッチの間に、該谷部5と同様を内周面を周方向に旋回する螺旋形状の1本だけの山部6(第2の山部)とが形成されている。
この谷部5も、谷部2と同様に、両端部を除いて、全長に亘って同一幅、同一深さとなるように形成され、そのピッチも、全長に亘って同一ピッチとなるように形成されている。ここでは、外周面の谷部2と内周面の谷部5の螺旋の旋回方向は同方向となるように形成されている。このため、このバンプストッパ1Bは、外周面の山部3と軸孔4の内周面との間に、部分的な薄肉部位が、外周面の谷部2のピッチ間に連続して形成されている。この薄肉部位は、バンプストッパ1Bの先端11側から後端12側に行くに従って、谷部5に沿って連続して次第に厚みが増すように形成されている。
従って、このバンプストッパ1Bにおいても、谷部2における剛性は、バンプストッパ1Bの先端11側から後端12側に行くに従って連続的に増していく点で、第1の実施形態と同様であるため、軸線方向に荷重が加わった際、第1の実施形態と同様に、バンプストッパ1Bのばね定数は、ほぼ一定の傾きで滑らかに増加し、従来のように圧縮量の増加に伴ってばね定数が部分的に落ち込むようなことはなく、バンプストッパ1Bの全体をより滑らかに圧縮するように変形させることが可能となる効果を奏することに加え、軸孔4の内周面にも螺旋形状の谷部5が形成されているため、圧縮時の変形をよりスムーズにすることができる。
この谷部5は、軸孔4の内周面において、バンプストッパ1Bの外周面の谷部2のピッチP間に対応する位置に形成したが、谷部2のピッチと同位置となるように形成してもよく、上記と同様の効果を奏する。
(その他の実施形態)
本発明において、バンプストッパの外周面に形成される螺旋状の谷部は、以上説明したように1本だけとするものに限らず、バンプストッパの大きさや要求される耐荷重の性能に応じて複数本形成してもよい。図6は、外周面に2本の谷部2、2を形成したバンプストッパ1Cを先端11側から見た状態の模式図である。図1と同一符号の部位は同一構成の部位であるため、それらの説明は第1の実施形態における説明を援用し、ここでは省略する。
複数の谷部2を形成する場合、各谷部2は同一ピッチとされ、各端部21、21の軸線方向の位置も同一とされる。このような複数の谷部2は、圧縮変形時の安定化を図るために、バンプストッパ1Cの先端11側に配置される端部21を、バンプストッパ1Cの軸線方向の同一高さ位置に配置させると共に、軸孔4の周囲に均等の角度で離間するように配置させることが好ましい。図6では、2本の谷部2、2の端部21、21同士を、軸孔4を挟んで対向させて180°ずれて離間するように配置させている。これにより、バンプストッパ1Cの外周面には、一方の谷部2のピッチ間に他方の谷部2が配置されるように2本の谷部2、2が形成される。
このように複数本の谷部2を形成することによって以下の効果が得られる。すなわち、軸線方向に荷重が加わった際、谷部2の端部21から圧縮変形が開始されるため、谷部2を1本だけとしたバンプストッパ1A、1Bの場合、図7に示すように、圧縮初期に先端11側が傾斜し易くなる。しかし、このバンプストッパ1Cのように複数本の谷部2を形成した場合、圧縮初期に複数本の谷部2の端部21が同時に圧縮変形し始めるため、先端11側が傾斜することを抑制でき、外周面の谷部2を1本だけとしたバンプストッパ1A、1Bに比べて圧縮変形状態をより安定させることができる。
このように外周面に形成される谷部2を複数本とした場合も、第2の実施形態のように軸孔4の内周面にも谷部5を形成することができる、この場合、内周面の谷部5は外周面の谷部2と同様の本数、配置態様で形成することができる。これにより、上記したように、圧縮時の変形をよりスムーズにすることができることに加え、先端11側が傾斜することを抑制でき、圧縮変形状態をより安定させることができる。
以上説明したバンプストッパ1A〜1Cは、先端11に行くに従って山部3の外径が次第に小さくなるように形成したが、先端11から後端12にかけて同一径となるように形成してもよい。この場合、例えば外周面に形成される谷部2の深さを、先端11側で最も深くし、後端12側に行くに従って次第に浅くなるように形成することにより、上記同様に、谷部2における剛性を、先端11側から後端12側に行くに従って滑らかに連続して増していくように形成することができる。
1A、1B、1C:バンプストッパ
11:先端
12:後端
2:谷部
21、22:端部
3:山部
31:環状部位
4:軸孔
41:直管部
42:大径部
5:谷部
6:山部

Claims (3)

  1. 先端と後端とに亘って貫通する軸孔を有し、外周面に谷部を有し、圧縮されることにより衝撃を吸収するバンプストッパにおいて、
    前記谷部が螺旋状に形成されており、
    前記軸孔の内周面と前記谷部との間の厚みは、前記谷部の一方の端部から他方の端部に沿って徐々に増していくように形成され、
    先端側から後端側に向かうに従って滑らかに連続して剛性が増していくように構成されていることを特徴とするバンプストッパ。
  2. 前記谷部は、前記外周面に複数本形成されていることを特徴とする請求項1記載のバンプストッパ。
  3. 前記軸孔の内周面に、螺旋状の谷部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のバンプストッパ。
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