JP6340640B2 - 車両の衝撃吸収構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車幅方向に延びるバンパレインフォースメントと、前後方向に連続して延びるように配列された複数の強化繊維を含み且つ前記バンパレインフォースメントの車幅方向両端部からそれぞれ前後方向の一方側に延びる一対の繊維強化樹脂製の衝撃吸収部材とを備えた車両の衝撃吸収構造に関する。
従来より、車体前部又は後部に、車幅方向に並設された一対のフロントサイドフレーム又は一対のリヤサイドフレームが設けられるとともに、これらサイドフレームの先端部に、衝突時の衝撃エネルギを吸収可能な衝撃吸収部材(所謂クラッシュカン)が設けられた構造が知られている。
衝撃吸収部材としては、主に金属材料によって成形されたものが用いられている。この構成では、車両衝突時、衝撃吸収部材は、軸方向の座屈を伴う弾塑性変形することによって衝撃エネルギを吸収する。
ここで、衝撃吸収部材ひいては車体重量の軽量化を狙いとして、衝撃吸収部材を繊維強化樹脂成形体で構成することも検討されている。繊維強化樹脂成形体は、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等を強化材とし、これを母材(マトリックス)と組み合わせることによって形成されたものである。特に、炭素繊維樹脂(Carbon−Fiber−Reinforced−Plastic:CFRP)は、比強度(強度/比重)と比剛性(剛性/比重)が高く所謂軽さと強度・剛性とを併せ持つ特性を有している。従って、このような特性の炭素繊維樹脂を衝撃吸収部材に用いれば、強度・剛性を維持しつつ車体重量をより軽量化することができる。
例えば、特許文献1には、1対の繊維強化樹脂製の荷重エネルギ吸収材(衝撃吸収部材)と、これら荷重エネルギ吸収材の先端部に取り付けられた車幅方向に延びるバンパレインフォースメントとを備えた構造であって、荷重エネルギ吸収材が、車幅方向に開口する開断面形状とされたものが開示されている。
特開2007−008283号公報
特許文献1のように、荷重エネルギ吸収材すなわち衝撃吸収部材を繊維強化性樹脂製とした場合において、これを車幅方向に開口する開断面形状とすれば製造を容易にすることができる等のメリットがある。しかしながら、衝撃吸収部材をこのような開き断面形状とすると、閉断面形状の場合に比べて剛性が低くなるため、衝撃吸収部材に適切に衝撃エネルギを吸収させにくくなり、衝撃吸収部材の重量増加が生じるおそれがある。
具体的に、繊維強化性樹脂製の衝撃吸収部材は、前後方向に衝突荷重が加えられたときに、この衝突荷重が加えられた側(前方または後方)からその反対側(後方または前方)にかけて連続して破壊生じる所謂逐次破壊が発生することで、効率よく衝撃エネルギを吸収できるようになっている。その一方で、前記のように衝撃吸収部材が開断面形状とされてその剛性が低くなっていると、斜突時に車幅方向の斜め外側から衝撃吸収部材に荷重が加えられたときに衝撃吸収部材の先端側(衝突荷重が加えられる側)の部分が車幅方向の内側に向かう横倒れが生じ、逐次破壊が実現されず衝撃エネルギが十分に吸収されにくくなるため、前記横倒れを防止するために、衝撃吸収部材の板厚を厚くしたり、別途補強部材を設けて衝撃吸収部材を補強する必要が生じ、衝撃吸収部材の重量が増加するという問題が生じる。
本発明の目的は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、軽量な構造でありながら、車両の衝突時に衝撃エネルギをより確実に吸収することができる車両の衝撃吸収構造を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は、車幅方向に延びるバンパレインフォースメントと、前後方向に連続して延びるように配列された複数の強化繊維を含み且つ前記バンパレインフォースメントの車幅方向両端部からそれぞれ前後方向の一方側に延びる一対の繊維強化樹脂製の衝撃吸収部材とを備えた車両の衝撃吸収構造であって、前記各衝撃吸収部材は、車幅方向の一方側に開口する開断面形状を有し、前記バンパレインフォースメントの前後方向の他方側の面のうち、平面視で前記各衝撃吸収部材の他方側の端部の断面中心よりも車幅方向内側に位置する一対の特定部位には、前後方向の他方側に突出する先あて部がそれぞれ設けられていることを特徴とする車両の衝撃吸収構造を提供する(請求項1)。
本発明によれば、衝撃吸収部材が開断面形状であることでこれを容易に製造することができるとともに、衝撃吸収部材の破壊時において強化繊維を断面外に排出することができ衝撃吸収部材を適切に破壊することひいては衝撃吸収部材に衝撃エネルギを適切に吸収させることができる。
しかも、前記先あて部が設けられていることで、車両の斜突時すなわち車体に衝突部材が斜め外側(車幅方向の外側)から衝突した時に、この先あて部を介して衝撃吸収部材の断面中心よりも車幅方向内側の部分に衝突荷重を加えることができ、衝撃吸収部材が車幅方向外側からの衝突荷重を受けて車幅方向内向きに横倒れするのを抑制することができる。このように、本発明では、衝撃吸収部材の板厚を厚くしたり衝撃吸収部材に別途補強部材を設けることなく衝撃吸収部材の横倒れを抑制することができ、衝撃吸収部材を軽量としながら、衝撃吸収部材の逐次破壊を適切に発生させて衝撃吸収部材に衝撃エネルギをより確実に吸収させることができる。
本発明において、前記各衝撃吸収部材は、それぞれ、前後方向の前記他方側に位置する第1部位と、前後方向の前記一方側に位置し且つ破壊が生じる荷重である破壊発生荷重が前記第1部位よりも大きく設定された第2部位とを有し、前記各先あて部の耐力は、前記各第1部位の破壊発生荷重よりも大きく設定されているのが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、衝撃吸収部材のうち前後方向の他方側すなわちバンパレインフォースメント側に位置する第1部位の破壊発生荷重が小さく設定されていることで、より早期に、すなわち、大きく横倒れするよりも前に第1部位を逐次破壊の起点とすることができ、衝撃吸収部材を前後方向の他方側(荷重が加えられた側)からより確実に逐次破壊させることができる。
前記構成において、前記各先あて部の耐力は、前記各第2部位の破壊発生荷重よりも小さく設定されているのが好ましい(請求項3)。
このようにすれば、反バンパレインフォースメント側に位置する衝撃吸収部材の第2部位よりも先に先あて部を潰すことができる。すなわち、先に第2部位が破壊することを抑制することができ、反バンパレインフォースメント側に位置する車室側への衝突初期の衝突荷重の伝達を抑制することができる。
前記とは別の構成として、前記各衝撃吸収部材よりも前後方向の前記一方側には、それぞれ前後方向に延びるサイドフレームが設けられており、前記各先あて部の耐力は、前記各第2部位の破壊発生荷重よりも大きく、かつ、前記各サイドフレームの耐力よりも小さく設定されていてもよい(請求項4)。
この構成では、先あて部が衝撃吸収部材の第2部位よりも先に潰されるが、これらよりも後に車室側に位置するサイドフレームが潰されることになる。従って、この構成においても、先にサイドフレームが破壊することを抑制することで車室側への衝突初期の衝突荷重の伝達を抑制することができる。
前記構成において、前記衝撃吸収部材は、車幅方向の一方側に膨出する本体部と、当該本体部の上縁から上方に延びる上フランジ部と、当該本体部の下縁から下方に延びる下フランジ部とを有し、前記各先あて部は、前記各衝撃吸収部材の本体部の上端の高さ位置から下端の高さ位置までの間に配設されているのが好ましい(請求項5)。
このようにすれば、先あて部から、より衝撃エネルギ吸収性能の高い衝撃吸収部材の本体部により均一に荷重を加えることができ、衝撃吸収部材の横倒れを適切に抑制することができる。
前記構成において、前記各先あて部は、それぞれ、前記バンパレインフォースメントの前記他方側のから当該他方側に突出する形状を有するのが好ましい(請求項6)。
このようにすれば、バンパレインフォースメントの基本断面形状を大きく変更等することなく、先あて部を設けることができる。なお、この場合において、先あて部はバンパレインフォースメントと一体的に設けられてもよいし、別体で構成されてもよい。
以上説明したように、本発明の車両の衝撃吸収構造によれば、軽量な構造でありながら、車両衝突時の衝撃エネルギをより確実に吸収することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の衝撃吸収構造を備える車体後部の概略斜視図である。 車体後部の右側部分の平面図である。 車体後部の右側面図の一部を示した図である。 クラッシュカンを示した図である。 図3のV−V線断面図である。 車体後部の右端部を図1の矢印Y1に沿って見た部分拡大図である。 図5の一部を拡大して示した図である。 斜突時の問題点を説明するための図であり、(a)、(b)、(c)は、互いに異なる時刻における車体後部の様子を示している。 本実施形態の効果を説明するための図であり、(a)、(b)、(c)は、互いに異なる時刻における車体後部の様子を示している。 先あて部の他の例を説明するための車体後部の一部を示した平面図である。
(1)車体後部の構造
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明の車両の衝撃吸収構造を車体後部に適用した場合について説明する。
図1は、本実施形態に係る車両の衝撃吸収構造を備える車体後部の概略斜視図である。なお、本明細書において前後方向とは車体の前後方向のことをいう。また、以下では、適宜、車幅方向を左右方向といい、車体の前側を向いた状態での右、左をそれぞれ右、左という。
図1に示すように、車両100は、前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム1と、これら1対のリヤサイドフレーム1の間を掛け渡すように設けられて水平面にほぼ沿って延びるフロアパネル2と、バンパフェイシャ(図示略)に後側外周部分を覆われた状態で左右に延びるバンパレインフォースメント(以下、バンパレインと省略する)3と、1対のリヤサイドフレーム1とバンパレイン3との間に配設された左右一対のクラッシュカン4(衝撃吸収部材)を備えている。
リヤサイドフレーム1は、フロアパネル2等を支持する部材である。各リヤサイドフレーム1は、前後方向に延びる略直方体形状を有しており、前後方向と直交する断面は閉断面となっている。各リヤサイドフレーム1は、例えば、アルミ合金材料を押出成形にて一体部品として成形されている。本実施形態では、図1に示すように、各リヤサイドフレーム1は、左右方向に略平行に延びる側面を有し、車幅方向の内側の側面の上下方向の寸法の方が右側の上下方向の寸法よりも短い略台形の断面を有している。
フロアパネル2は、その左右両端部分が、1対のリヤサイドフレーム1にそれぞれ溶接にて接合されることでこれに支持されている。フロアパネル2の後側部分には、下方に凹入してスペアタイヤ(図示略)を格納可能なスペアタイヤパン2aが形成されている。
図2は、車体後部の右側部分の平面図である。図3は、車体後部の右側面図の一部を示した図である。
(バンパレイン)
バンパレイン3は、左右方向に延びる略直方体形状を有しており、前後方向と直交する縦断面は略台形状を有している。すなわち、バンパレイン3は、前後方向について略平行に並び上下方向に延びる後壁部3aおよび前壁部3bと、後壁部3aと前壁部3bの上縁どうしにわたって延びる上壁部3cと、後壁部3aと前壁部3bの下縁どうしにわたって延びる下壁部3dとを有している。バンパレイン3の内側は上下2つの閉断面に区画されており、バンパレイン3は、後壁部3aの上下略中央部分と前壁部3bの上下略中央部分とを連結する節壁部3eを有する。
本実施形態では、後壁部3aおよび前壁部3bは、わずかに後方に膨出するように湾曲している。また、上壁部3cおよび下壁部3dは前壁部3bよりも前方まで延びている。バンパレイン3は、例えば、アルミ合金材料を押出成形にて一体部品として成形されている。
バンパレイン3の後壁部3aには、後方に突出する左右一対の先あて部10,10が設けられている。本実施形態では、先あて部10,10は、バンパレイン3と別体で構成されており、バンパレイン3の後壁部3aから後方に突出している。
各先あて部10,10は、互いに左右対称の形状を有している。以下では、右側の先あて部10について説明する。
図1等に示すように、本実施形態では、先あて部10は、上下方向に延びて断面形状が略台形の角柱状を有しており、図2等に示すように、左右方向に延びる前側面10aと、前側面10aの右縁から前方に向かってバンパレイン3の後壁部3aまで延びる外側面10bと、前側面10aの左縁から前方に向かってバンパレイン3の後壁部3aまで延びる内側面10cとを有している。
前側面10aは、バンパレイン3の後壁部3aと略平行に延びており、外側面10bは前側面10aと略直交する方向に延びており、内側面10cは前方に向かって左側(車幅方向の内側)に傾斜している。
先あて部10、10の配置については後述する。
(クラッシュカン)
クラッシュカン4は、繊維強化樹脂製の部材である。本実施形態では、長繊維である炭素繊維を強化材とした炭素繊維樹脂(CFRP)成形体により、例えばRTM法を用いて一体形成されている。なお、RTM法とは、炭素繊維のプリフォームを上下分離可能な成形型のキャビティ内にセットし、このキャビティ内に溶融させた合成樹脂を射出する成形方法である。一対のクラッシュカン4は、それぞれ、前後方向に延びる部材であって長繊維が前後方向に延びるように形成されている。
一対のクラッシュカン4は、左右方向について互いに対称な形状を有しており、以下では、右側のクラッシュカン4について説明する。
図4は、右側のクラッシュカン4を取り出して示した図である。図5は、図3のV−V線断面図である。図6は、車体後部の右端部を図1の矢印Y1に沿って見た部分拡大図である。
図5等に示すように、クラッシュカン4は、右側(車幅方向の外側)に開口する開断面形状を有している。
図4等に示すように、クラッシュカン4は、前方に開口する一方後方は閉じられた形状を有しており、前後方向に延びる本体部4aと、本体部4aの後端部4dを塞ぐ先端壁部4zとを有している。また、クラッシュカン4は、本体部4aの上縁から上方に延びる上フランジ部4bと、本体部4aの下縁から下方に延びる下フランジ部4cと、本体部4aと上フランジ部4bと下フランジ部4cの各々の前端から右側へ突出する基端壁部4eとを有している。図6に示すように、先端壁部4zは、上フランジ部4bおよび下フランジ部4cと連なり、これらよりも右方まで延びている。
図5に示すように、クラッシュカン4の本体部4aは左側に膨出する形状を有している。本実施形態では、本体部4aは、上下2つの部位において左側に膨出するように構成されており、上方から順に、上フランジ部4bの下縁から左側に延びる上側湾曲部4sと、左側にそれぞれ膨出する上側中間湾曲部4u_1および下側中間湾曲部4u_2と、下側中間湾曲部4u_2から右側に延びる下側湾曲部4tとで構成されている。
詳細には、上側湾曲部4sは、上フランジ部4bの下縁から左側に延びた後湾曲しながら左斜め下方に向かって延びている。上側中間湾曲部4u_1は、上側湾曲部4sの左縁から左側に延びた後湾曲しながら下方に延びている。下側中間湾曲部4u_2は、上側中間湾曲部4u_1の下縁から左側に膨出するように湾曲した後、右側に延びている。下側湾曲部4tは、下側中間湾曲部4u_2の右縁から右斜め下方に向かって湾曲しながら延び、その後右側に延びている。
このように、クラッシュカン4の本体部4aは、複数の湾曲部分で構成されており、その衝撃エネルギの吸収能力は高く設定されている。
各中間湾曲部4u_1、4u_2は、その曲率が前後にわたって略一定となるように構成されている。一方、上側湾曲部4s及び下側湾曲部4tは、その湾曲部分の曲率が後側程大きくなるように構成されている。そして、クラッシュカン4の本体部4a上下方向の寸法は前側程大きくなっており、これに伴って、クラッシュカン4は前方に向かって上下方向に広がる形状となっている。
また、図2等に示すように、上側湾曲部4sおよび下側湾曲部4tは、前方に向かって右側(車幅方向の外側)に広がっており、これに伴って、クラッシュカン4の本体部4aひいてはクラッシュカン4は前方に向かって右側に広がる形状となっている。
このようにして、本実施形態では、クラッシュカン4の本体部4aの縦断面積(前後方向と直交する断面の面積)は前側ほど大きくなっている。
また、本実施形態では、本体部4aの板厚が、後側部分の方が前側部分よりも小さくなるように構成されている。具体的には、本体部4aの後側部分であって本体部4aの前後方向の長さの3/4を占める第1部位41の板厚は、第1部位41よりも前側の部分であって本体部4aの前後方向の長さの1/4を占める第2部位42の板厚よりも小さくなっている。なお、第1部位41内においてその板厚は前後方向で略一定とされており、第2部位42内においてその板厚は前後方向で略一定とされている。
縦断面積と板厚とがこのように設定されていることで、本実施形態では、クラッシュカン4の後側に位置する第1部位41の破壊発生荷重すなわち破壊が生じる荷重は、前側に位置する第2部位42の破壊荷重よりも小さくなっている。
ここで、本実施形態では、先あて部10の耐力は、第1部位41よりも大きく、第2部位42よりも小さい値に設定されている。
このように構成されたクラッシュカン4は、図6に示すように、先端壁部4zとバンパレイン3の前壁部3bとがボルトおよびナット9で締結されることでバンパレイン3に固定されている。
そして、図1および図2等に示すように、この固定状態において、各先あて部10、10は、それぞれバンパレイン3の左右中央よりも左右外側(車幅方向の外側)、且つ、平面視で、クラッシュカン4の本体部4aの後端部4dの断面中心X(後端部4zの重心X)よりも車幅方向の内側の部分(特定部位)に位置している。なお、図1等において、ラインX1は、クラッシュカン4の本体部4aの後端部4dの断面中心Xを通り前後方向に延びるラインである。
本実施形態では、車幅方向について、各先あて部10,10は、クラッシュカン4の本体部4aの車幅方向内側縁よりもわずかに車幅方向外側の位置と、断面中心X(X1)よりもわずかに車幅方向外側の位置との間の部分に設けられている。
また、図3に示すように、各先あて部10,10は、上下方向について、クラッシュカン4の本体部4aの後端部4dの上端の高さ位置から下端の高さ位置までの間に配設されている。
また、図6等に示すように、前記固定状態において、クラッシュカン4の先端壁部4zと上フランジ部4bと下フランジ部4cとは、上壁部3cと下壁部3dの間に配置される。
クラッシュカン4は、図1に示すように、取付けブラケット20を介してリヤサイドフレーム1にも固定されている。詳細には、取付けブラケット20は、クラッシュカン4の基端壁部4eを挟持した状態でリヤサイドフレーム1に固定され、これにより、クラッシュカン4をリヤサイドフレーム1に固定している。
次に、クラッシュカン4を形成する炭素繊維樹脂について説明する。
図7は、図5のVIIで示した部分を拡大した図である。図7に示すように、クラッシュカン4に含まれる炭素繊維の大部分は、クラッシュカン4の前端から後端にわたって連続して一様に延びる単繊維(フィラメント)が所定数(例えば12k(1kは炭素繊維フィラメント1000本))束ねられた繊維束(トウ)で構成された第1炭素繊維R1からなる。一方、一部の炭素繊維は、クラッシュカン4の上端から下端にわたって連続して一様に延びる単繊維が所定数束ねられた繊維束で構成された第2炭素繊維R2からなる。炭素繊維の単繊維の直径は、例えば7〜10μmである。なお、本実施形態では、クラッシュカン4の母材R3には、熱硬化性エポキシ系合成樹脂が使用されている。
第1炭素繊維R1は、クラッシュカン4の本体部4aの厚さ方向左端及び右端に1層ずつ配置され、それらの内側に第1炭素繊維R1に直交する第2炭素繊維R2が2層ずつ配置している。そして、左右両第2炭素繊維R2の間に複数層の第1炭素繊維R1が配置されている。これにより、車両衝突時、クラッシュカン4の本体部4aのうち前記厚さ方向両端部に配置された第1炭素繊維R1を含む部分にフロンズ部の機能を持たせることができ、厚さ方向中間部分に配置された第1炭素繊維R1を含む部分にピラー部の機能を夫々持たせることができる。なお、ピラー部は、クラッシュカン4の本体部4aに前後方向に圧縮荷重を加えた際に、前後方向に略直交して圧縮破壊される柱状部分のことをいい、フロンズ部は、本体部4aの板厚方向の両端部分においてピラー部から剥離される枝部をいう。
従って、クラッシュカン4の本体部4aに前後方向の圧縮荷重が作用した場合、フロンズ部に相当する部分がピラー部に相当する第1炭素繊維R部分に先行して剥離破壊し、その後、ピラー部に相当する部分が圧縮破壊される。そして、この剥離破壊と圧縮破壊とが、後端部(圧縮荷重が入力された側の端部)から逐次前方に進行する逐次破壊が行われる。
このように、本実施形態では、クラッシュカン4に左右幅が大きいピラー部を安定的に形成することができ、大きなEA(Energy Absorption)量すなわちエネルギ吸収量を確保することができる。しかも、フロンズ部に相当する部分が剥離破壊するときに、第2炭素繊維R2が複数の第1炭素繊維R1の間にファイバーブリッジを形成するため、引張荷重によって切断される第2炭素繊維R2の切断エネルギをエネルギ吸収に利用することができ、クラッシュカン4に効果的に衝撃エネルギを吸収させることができる。
(2)作用等
以上のように、本実施形態では、クラッシュカン4が開断面形状を有している。そのため、クラッシュカン4を比較的容易に成形することができる。また、車両衝突時において、逐次破壊された繊維強化樹脂をクラッシュカン4内部に蓄積することなくクラッシュカン4内部から外部に排出することができ、クラッシュカン4の潰れ残しの発生を防止することができる。そして、クラッシュカン4の潰れによってより多くの衝撃エネルギを吸収することができる。
ただし、このようにクラッシュカン4を開断面形状とすると、クラッシュカン4の剛性が低くなって、車両が斜突して車体に車幅方向の斜め外側から衝突荷重が加えられた場合に、クラッシュカン4が横倒れしやすくなる。そして、クラッシュカン4が横倒れすると、クラッシュカン4の破壊が前方に適切に伝達されなくなり、クラッシュカン4の逐次破壊が適切に行われなくなる。
これに対して、本実施形態では、バンパレイン3の後壁部3aのうちクラッシュカン4の本体部4aの後端部4dの断面中心X(X1)よりも車幅方向内側の部分に、後方に突出する先あて部10が設けられている。そのため、クラッシュカン4の横倒れを抑制することができ、クラッシュカン4を適切に逐次破壊させてクラッシュカン4によって衝撃エネルギを適切に吸収することができる。
これについて図8および図9を用いて具体的に説明する。図8は、先あて部10が設けられていない場合における斜突時の様子を示した図(車体後部の右側部分の様子を示した図)であり、(a)、(b)、(c)の順で時間が経過している。図9は、先あて部10を設けた本実施形態における斜突時の様子を示した図(車体後部の右側部分の様子を示した図)であり、(a)、(b)、(c)の順で時間が経過している。これら図において、符号Bは、車両に衝突する衝突部材(以下、バリア)を表している。
先あて部10を有しない場合には、図8(a)に示すようにバンパレイン3がバリアBに衝突すると、図8(b)の破線から実線に示すようにバンパレイン3の右側端部(車幅方向の外側端部)であってクラッシュカン4が接続されている部分がバリアBに沿って折れ曲がることになる。これに伴い、クラッシュカン4には、バンパレイン3に加えられた衝突荷重F10と同じ向きの衝突荷重F20であって、バリアBの衝突面と略直交する左斜め前向きの衝突荷重F20が加えられる。ここで、この衝突荷重F20は、左向きすなわち車幅方向の内側向きの成分F22を有している。そのため、図8(c)に示すように、クラッシュカン4は、この力F22を受けて、破線の状態から実線に示す状態に車幅方向内向きに横倒れして座屈してしまう。従って、図8に示す場合では、クラッシュカン4において破壊が前後方向に連続して伝達されず、クラッシュカン4が適正に逐次破壊しなくなる。
これに対して、本実施形態では、図9(a)に示すようにバンパレイン3がバリアBに衝突した直後すなわち車両の斜突時の初期に、図9(b)の実線に示すようにバリアBが先あて部10に衝突する。従って、本実施形態では、図8(b)の実線で示した場合に比べてバンパレイン3の折れ曲がり(車幅方向内向きの変形)は小さく抑えられる。
具体的には、先あて部を有しない図8の場合では、バンパレイン3は、その車幅方向の外側から内側に向けて順にバリアBと衝突することになる。従って、車幅方向の外側ほどバンパレイン3の前方への変位量は大きくなり、バンパレイン3の折れ曲がりが大きくなる。これに対して、本実施形態では、前記のように車両の斜突時の初期に、先あて部10がバリアBと衝突する。従って、バンパレイン3のうち先あて部10から車幅方向外側の部分をほぼ同時に後方に変位させることができ、この部分の折れ曲がりが小さく抑えられる。すなわち、本実施形態では、バンパレイン3の先あて部10から車幅方向外側の部分の、前後方向に対する傾斜角度が、前後方向に対するバリアBの傾斜角度よりも小さく抑えられる。
また、本実施形態では、前記のように、先あて部10が、クラッシュカン4の後端部4dの断面中心X(X1)よりも車幅方向内側に位置していることで、クラッシュカン4には、バンパレイン3の車幅方向外側端付近であってクラッシュカン4の断面中心Xよりも車幅方向の外側の部分と、断面中心Xよりも車幅方向の内側の部分とに荷重が加えられる。そのため、クラッシュカン4の後端部4dには、車幅方向についてほぼ均等に荷重が加えられることになる。
従って、本実施形態では、図9(b)に示すように、バンパレイン3からクラッシュカン4全体に加えられる荷重F1の入力方向(バンパレイン3の中立面と直交する方向)は、バリアBからバンパレイン3に加えられる衝突荷重F10の入力方向(バリアBの衝突面と略直交する方向)ひいては図8(b)に示した例におけるバンパレイン3からクラッシュカン4に加えられる荷重F20の入力方向よりも前後方向に近づくようになる。
詳細には、仮に、先あて部10をクラッシュカン4の後端部4dの断面中心X(X1)よりも車幅方向外側に配置した場合であっても、先あて部10を早期にバリアBに衝突させれば、バンパレイン3の傾きは小さく抑えることはできる。しかしながら、この場合には、クラッシュカン4には、その断面中心X(X1)よりも車幅方向外側からのみ荷重が加えられることになり、やはり、クラッシュカン4は車幅方向内向き倒れやすくなる。これに対して、本実施形態では、前記のように、先あて部10がクラッシュカン4の後端部4dの断面中心X(X1)よりも車幅方向内側に配置されてクラッシュカン4の後端部4dに車幅方向についてほぼ均等に荷重が加えられることで、クラッシュカン4の横倒れが確実に抑制される。
そして、本実施形態では、図9(c)に示すように、クラッシュカン4を横倒れさせることなく前後方向に適切に破壊させていくことができる。
ここで、図8に示すように先あて部を有しない場合においても、クラッシュカン4の板厚を大きくする、または、クラッシュカン4にその剛性を高める補強部材を別途設ける等すれば、クラッシュカン4の横倒れは抑制できるが、このようにするとクラッシュカン4の重量ひいては車体の重量が増大してしまう。これに対して、本実施形態では、この重量を増大させることなく、クラッシュカン4の横倒れを抑制することができる。
特に、本実施形態では、各先あて部10,10が、上下方向について、クラッシュカン4の後述する本体部4aの後端部4zの上端の高さ位置から下端の高さ位置までの間に配設されている。そのため、先あて部10、10からクラッシュカン4の本体部4aすなわち衝撃エネルギを主として吸収する部分(フランジ部4b、4cよりも衝撃エネルギ吸収性の高い部分)により均一に荷重を付与することができ、クラッシュカン4をより適切に逐次破壊させることができる。
また、前記のように、本実施形態では、先あて部10,10の耐力が、クラッシュカン4の後側に位置する第1部位41の破壊発生荷重よりも大きくなっている。そのため、先あて部10、10からクラッシュカン4の第1部位41により適切に荷重を加えることができ、この第1部位41を逐次破壊の起点として、クラッシュカン4を前方に向けて適切に逐次破壊させることができる。
また、本実施形態では、第2部位42の破壊発生荷重が、第1部位41の破壊発生荷重よりも大きく設定されていることで、後側から順に、すなわち、車室と反対側から順に、クラッシュカン4を破壊することができる。従って、車室側への衝突初期の荷重の伝達を抑制することができる。
特に、本実施形態では、破壊発生荷重の低い第1部位41の寸法が、クラッシュカン4の本体部前後方向の長さの3/4と比較的長く設定されている。そのため、早期にクラッシュカン4の逐次破壊を完了させることができる。すなわち、クラッシュカン4が横倒れしてその逐次破壊が途中で止まる前にこれを完了させることができる。
また、本実施形態では、前記のように、クラッシュカン4の上フランジ部4bおよび下フランジ部4cが、バンパレイン3の上壁部3cと下壁部3dの間に配置されている。そのため、これら上壁部3cおよび下壁部3dとによって、クラッシュカン4の上フランジ部4bおよび下フランジ部4cがそれぞれ上方および下方に変位するのを規制することができる。従って、クラッシュカン4が拡開変形するのを抑制して、この拡開変形に伴うクラッシュカン4の予期せぬ座屈を防止することができる。
(3)変形例
前記実施形態では、クラッシュカン4の第2部位42の破壊発生荷重よりも先あて部10の耐力を小さく設定した場合について説明したが、第2部位42の破壊発生荷重を先あて部10の耐力よりも大きくしてもよい。このようにすれば、先あて部10によって第2部位42の横倒れも抑制することができる。ただし、この場合には、後側すなわち車室から遠い側に位置する先あて部10がクラッシュカン4よりも後に潰れることになる。そのため、このように第2部位42の破壊発生荷重を先あて部10の耐力よりも小さくした場合には、リヤサイドフレーム1の耐力よりも先あて部10の耐力を小さくして、車室側に位置するリヤサイドフレーム1の前に先あて部10が潰れるようにする。このようにすれば、この構成においても、先にサイドフレーム1が破壊するのが抑制されることで、車室側へ衝突初期の衝突荷重が伝達されるのを抑制することができる。
また、前記実施形態では、先あて部10を、平面視で、クラッシュカン4の後端部4zの断面中心Xよりも車幅方向内側に設けた場合について説明したが、先あて部10を、バンパレイン3のうち平面視でこの断面中心Xと同じ位置となる部分に設けてもよい。
また、前記実施形態では、先あて部10を、上下方向について、クラッシュカン4の本体部4aの後端部4dの上端の高さ位置から下端の高さ位置までの間に配設した場合について説明したが、これらの間から外れた位置に設けられてもよい。ただし、前記のように、先あて部10をクラッシュカン4の本体部4aの後端部4dの上端の高さ位置から下端の高さ位置までの間に配置すれば、先あて部10を介してクラッシュカン4により均一に荷重を加えることができる。
また、先あて部10の具体的な形状は前記に限らない。
また、前記実施形態では、先あて部10を、バンパレイン3とは別に設けて、バンパレイン3の後壁部3aから後方に突出する形状とした場合について説明したが、バンパレイン3の一部を先あて部として機能させてもよい。
図10は、バンパレイン3の一部を先あて部111として機能させた場合であって本発明の第2実施形態に係る車体後部の一部を示した平面図である。図10に示すように、この第2実施形態では、クラッシュカン4の本体部4aの後端部4dの断面中心X(X1)よりも車幅方向内側の位置P1から車幅方向外側の部分が、車幅方向外側に向かって前方に傾斜するテーパ形状とされており、バンパレイン3の車幅方向の両端部分にテーパ部110が形成されている。そして、前記位置P1の部分であって、テーパ部110の車幅方向内側端部に形成された角部111が後方(図10の例では、後方かつ車幅方向外側)に突出するようになっており、先あて部111として機能するようになっている。すなわち、この第2実施形態においても、車両の斜突時にバリアBが先あて部111である角部111に衝突することで、クラッシュカン4の本体部4aの断面中心X(X1)よりも車幅方向内側の部分に衝突荷重を加えることができる。そのため、クラッシュカン4が車幅方向外側からの荷重を受けて車幅方向内向きに横倒れするのを抑制することができる。そして、この構成によれば、バンパレイン3に別途先あて部111を設ける必要がなく、構成を簡素化することができる。ただし、前記実施形態のように、先あて部10をバンパレイン3とは別で設けた場合には、バンパレイン3の基本断面形状を大きく変更等することなく先あて部10を設けることができる。
また、この第2実施形態のように、バンパレイン3の一部を先あて部として機能させる場合においても、その具体的な形状は、図10に示した例に限らず、先あて部として機能する部分が湾曲していてもよい。すなわち、先あて部は、バンパレイン3に設けられて反クラッシュカン4側に突出するものであればよく、バンパレイン3と一体であるか別体であるか、また、その具体的な形状は限定されない。
また、前記実施形態では、リヤサイドフレーム1に取り付けられるリヤ側のクラッシュカンに適用した場合について説明したが、フロントサイドフレームに取り付けられるフロント側のクラッシュカンに適用しても良い。
また、前記実施形態では、クラッシュカン4が車幅方向の外側に開口する開断面形状を有する場合について説明したが、車幅方向の内側に開口する開断面形状を有するクラッシュカンに適用してもよい。
また、クラッシュカン4の具体的な形状は上記に限らない。例えば、第1部位41と第2部位42の前後方向の寸法は前記に限らない。例えば、前後方向の中央よりも前側の部分を第2部位42として、この中央よりも後側の部分を厚みの小さい第1部位41としてもよい。
また、前記実施形態では、クラッシュカン4が炭素繊維樹脂により形成される場合について説明したが、これに代えてガラス繊維や金属繊維等を用いても良い。
また、母材樹脂についても、クラッシュカンの仕様に応じて任意に選択することができる。
また、炭素繊維の具体的な配置は前記に限らない。
1 リヤサイドフレーム
3 バンパレイン(バンパレインフォースメント)
3a 前壁部
4 クラッシュカン
4a 本体部
4b 上フランジ部
4c 下フランジ部
10 先あて部(第1実施形態)
41 第1部位
42 第2部位
111 先あて部(第2実施形態)

Claims (6)

  1. 車幅方向に延びるバンパレインフォースメントと、前後方向に連続して延びるように配列された複数の強化繊維を含み且つ前記バンパレインフォースメントの車幅方向両端部からそれぞれ前後方向の一方側に延びる一対の繊維強化樹脂製の衝撃吸収部材とを備えた車両の衝撃吸収構造であって、
    前記各衝撃吸収部材は、車幅方向の一方側に開口する開断面形状を有し、
    前記バンパレインフォースメントの前後方向の他方側の面のうち、平面視で前記各衝撃吸収部材の他方側の端部の断面中心よりも車幅方向内側に位置する一対の特定部位には、前後方向の他方側に突出する先あて部がそれぞれ設けられていることを特徴とする車両の衝撃吸収構造。
  2. 請求項1に記載の車両の衝撃吸収構造において、
    前記各衝撃吸収部材は、それぞれ、前後方向の前記他方側に位置する第1部位と、前後方向の前記一方側に位置し且つ破壊が生じる荷重である破壊発生荷重が前記第1部位よりも大きく設定された第2部位とを有し、
    前記各先あて部の耐力は、前記各第1部位の破壊発生荷重よりも大きく設定されていることを特徴とする車両の衝撃吸収構造。
  3. 請求項2に記載の車両の衝撃吸収構造において、
    前記各先あて部の耐力は、前記各第2部位の破壊発生荷重よりも小さく設定されていることを特徴とする車両の衝撃吸収構造。
  4. 請求項2に記載の車両の衝撃吸収構造において、
    前記各衝撃吸収部材よりも前後方向の前記一方側には、それぞれ前後方向に延びるサイドフレームが設けられており、
    前記各先あて部の耐力は、前記各第2部位の破壊発生荷重よりも大きく、かつ、前記各サイドフレームの耐力よりも小さく設定されていることを特徴とする車両の衝撃吸収構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の車両の衝撃吸収構造において、
    前記衝撃吸収部材は、車幅方向の一方側に開口する本体部と、当該本体部の上縁から上方に延びる上フランジ部と、当該本体部の下縁から下方に延びる下フランジ部とを有し、
    前記各先あて部は、前記各衝撃吸収部材の本体部の上端の高さ位置から下端の高さ位置までの間に配設されていることを特徴とする車両の衝撃吸収構造。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の車両の衝撃吸収構造において、
    前記各先あて部は、それぞれ、前記バンパレインフォースメントの前後方向の前記他方側の面から当該他方側に突出する形状を有することを特徴とする車両の衝撃吸収構造。
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