JP6339918B2 - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents

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本発明は、排ガス浄化用触媒に関し、詳しくは、内燃機関などから排出される排気ガスを浄化するための排ガス浄化用触媒に関する。
排気ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)および窒素酸化物(NO)を同時に浄化できる三元触媒からなる排ガス浄化用触媒は、Pt、Rh、Pdなどの貴金属を活性物質としている。
このような貴金属、とりわけ、PtやRhは高価であり、また、価格変動が激しいため、貴金属を用いることなく、低コストで製造することができる触媒が、種々検討されている。
そこで、貴金属元素に代えて、例えば、遷移金属であるCuが活性成分として、触媒担体(アルミナ)に担持された触媒が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−329369号公報
一方、近年の環境負荷低減の観点から、排ガス浄化用触媒の浄化性能の向上がますます望まれている。
そこで、本発明は、白金の使用を低減することができながら、排ガス浄化性能の向上を図ることができる排ガス浄化用触媒を提供することにある。
本発明の排ガス浄化用触媒は、セリウム含有酸化物に銅が担持される第1触媒と、アルミナに白金が担持される第2触媒とを備え、前記白金の担持割合が、前記第1触媒と前記第2触媒との総和に対して、1質量%未満であり、前記第1触媒の配合割合が、前記第1触媒と前記第2触媒との総和に対して、10質量%以上90質量%以下であることを特徴としている。
本発明の排ガス浄化用触媒によれば、第1触媒の配合割合が、第1触媒と第2触媒との総和に対して、10質量%以上90質量%以下であるので、白金の担持割合を第1触媒と第2触媒との総和に対して1質量%未満となるように低減しても、排ガス浄化性能の向上を図ることができる。従って、白金の使用を低減することができながら、排ガス浄化性能の向上を図ることができる。
図1は、各実施例および各比較例の排ガス浄化用触媒における、第1触媒の配合割合に対する、COの50%浄化温度を示すグラフである。
本発明の排ガス浄化用触媒は、セリウム含有酸化物に銅が担持される第1触媒と、アルミナに白金が担持される第2触媒とを備えている。
1.第1触媒について
セリウム含有酸化物としては、例えば、酸化セリウム(CeO)、下記一般式(1)で示されるセリア系複合酸化物などが挙げられる。
一般式(1)
Ce1−(a+b)Zr2−c (1)
(式中、Lは、希土類元素(ただし、Ceを除く。)および/またはアルカリ土類金属を示し、aは、Zrの原子割合を示し、bは、Lの原子割合を示し、1−(a+b)は、Ceの原子割合を示し、cは、酸素欠陥量を示す。)
一般式(1)において、Lで示される希土類元素としては、例えば、Sc(スカンジウム)、Y(イットリウム)、La(ランタン)、Pr(プラセオジム)、Nd(ネオジム)、Pm(プロメチウム)、Sm(サマリウム)、Eu(ユーロピウム)、Gd(ガドリニウム)、Tb(テルビウム)、Dy(ジスプロシウム)、Ho(ホルミウム)、Er(エルビウム)、Tm(ツリウム)、Yb(イッテルビウム)、Lu(ルテチウム)などが挙げられる。
一般式(1)において、Lで示されるアルカリ土類金属としては、例えば、Be(ベリリウム)、Mg(マグネシウム)、Ca(カルシウム)、Sr(ストロンチウム)、Ba(バリウム)、Ra(ラジウム)などが挙げられる。
このようなLで示される希土類元素およびアルカリ土類金属のなかでは、好ましくは、希土類元素、さらに好ましくは、Y(イットリウム)が挙げられる。これら希土類元素およびアルカリ土類金属は、単独使用または2種以上併用することができる。
また、一般式(1)において、aで示されるZrの原子割合は、0.2〜0.7の範囲であり、好ましくは、0.2〜0.5(好ましくは、0.5未満)の範囲である。
また、一般式(1)において、bで示されるLの原子割合は、0〜0.2の範囲であり、好ましくは、0.01〜0.1の範囲である。すなわち、Lは、必須成分ではなく任意成分であり、含まれる場合には、0.2以下の原子割合である。bで示されるLの原子割合が0.2を超えると、相分離や他の複合酸化物相を生成する場合がある。
また、一般式(1)において、1−(a+b)で示されるCeの原子割合は、好ましくは、aより多く、具体的には、0.3〜0.8の範囲であり、好ましくは、0.5〜0.6の範囲である。
さらに、一般式(1)において、cは酸素欠陥量を示し、これは、Ce、ZrおよびLの酸化物が通常形成するホタル石型の結晶格子において、その結晶格子にできる空孔の割合を意味する。
セリア系複合酸化物は、特に制限されることなく、例えば、特開2004−243305号公報の段落番号[0090]〜[0102]の記載に準拠して、複合酸化物を調製するための適宜の方法、例えば、共沈法、クエン酸錯体法、アルコキシド法などの製造方法によって、製造することができる。
このようなセリウム含有酸化物のなかでは、好ましくは、上記一般式(1)で示されるセリア系複合酸化物が挙げられ、さらに好ましくは、Ce1−(a+b)Zr2−cで示されるセリア−ジルコニア系複合酸化物が挙げられる。
セリウム含有酸化物に銅を担持させる方法としては、特に制限されず、公知の方法を用いることができる。
より具体的には、例えば、まず、銅を含む塩の溶液を調製し、この銅を含む塩の溶液をセリウム含有酸化物に含浸させた後、必要により乾燥させ、焼成する。
銅を含む塩としては、例えば、銅の無機酸塩(例えば、硫酸塩、硝酸塩、塩化物、りん酸塩など)、銅の有機酸塩(例えば、酢酸塩、しゅう酸塩など)などが挙げられる。
また、銅を含む塩の溶液は、例えば、上記の塩を、所定の化学量論比となるような割合で水に加えて、攪拌混合することにより調製することができる。
また、銅を含む塩の溶液として、実用的には、例えば、硝酸銅(II)水溶液(硝酸銅(II)・3水和物塩の水溶液など)などが挙げられる。
そして、このような銅を含む塩の溶液の、銅濃度(銅含有量)を調整することにより、排ガス浄化用触媒における銅の担持割合を、調整することができる。
また、セリウム含有酸化物に、銅を含む塩の溶液を含浸させた後の焼成温度は、例えば、350〜1000℃、好ましくは、400〜800℃であり、焼成時間が、例えば、0.5〜5時間、好ましくは、0.5〜3時間である。
これによって、セリウム含有酸化物に銅(より具体的には銅酸化物)が担持され、第1触媒が調製される。
第1触媒において、銅(金属換算)の担持割合は、例えば、0.33質量%以上、好ましくは、0.83質量%以上、さらに好ましくは、1.5質量%以上、とりわけ好ましくは、2.0質量%以上、例えば、27.0質量%以下、好ましくは、21.0質量%以下、さらに好ましくは、10質量%以下、とりわけ好ましくは、4.0質量%以下である。
2.第2触媒について
アルミナとしては、例えば、αアルミナ、θアルミナ、γアルミナなどが挙げられ、好ましくは、θアルミナが挙げられる。
αアルミナは、結晶相としてα相を有し、例えば、AKP−53(商品名、高純度アルミナ、住友化学社製)などが挙げられる。このようなαアルミナは、例えば、アルコキシド法、ゾルゲル法、共沈法などの方法によって得ることができる。
θアルミナは、結晶相としてθ相を有し、αアルミナに遷移するまでの中間(遷移)アルミナの一種であって、例えば、SPHERALITE 531P(商品名、γアルミナ、プロキャタリゼ社製)などの活性アルミナ(γアルミナ)を、大気中にて、900〜1100℃で、1〜10時間熱処理することによって得ることができる。
γアルミナは、結晶相としてγ相を有し、特に限定されず、例えば、排ガス浄化用触媒などに用いられている公知のものが挙げられる。
また、これらのアルミナにLaおよび/またはBaが含まれるアルミナを用いることもできる。Laおよび/またはBaを含むアルミナは、特開2004−243305号の段落番号[0073]の記載に準拠して、製造することができる。
アルミナに白金を担持させる方法としては、特に制限されず、公知の方法を用いることができる。
より具体的には、例えば、まず、白金を含む塩の溶液を調製し、この白金を含む塩の溶液をアルミナに含浸させた後、必要により乾燥させ、焼成する。
白金を含む塩としては、例えば、ジニトロジアンミン白金、塩化白金などが挙げられる。
また、白金を含む塩の溶液は、例えば、上記の塩を、所定の化学量論比となるような割合で無機酸に加えて、攪拌混合することにより調製することができる。無機酸としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸などが挙げられる。
白金を含む塩の溶液として、実用的には、例えば、ジニトロジアンミン白金硝酸溶液(いわゆるPt−Pソルト硝酸溶液)などが挙げられる。
そして、このような白金を含む塩の溶液の、白金濃度(白金含有量)を調整することにより、排ガス浄化用触媒における白金の担持割合を、調整することができる。
また、アルミナに白金を含む塩の溶液を含浸させた後の焼成温度は、例えば、350〜1000℃、好ましくは、400〜800℃であり、焼成時間が、例えば、0.5〜5時間、好ましくは、0.5〜3時間である。
これによって、アルミナに白金が担持され、第2触媒が調製される。
第2触媒において、白金(金属換算)の担持割合は、例えば、0.011質量%以上、好ましくは、0.016質量%以上、さらに好ましくは、0.03質量%以上、とりわけ好ましくは、0.04質量%以上、例えば、10質量%未満、好ましくは、0.50質量%以下、さらに好ましくは、0.20質量%以下、とりわけ好ましくは、0.15質量%以下である。
3.排ガス浄化触媒
そして、排ガス浄化用触媒は、第1触媒と第2触媒とを粉砕混合することにより調製される。
第1触媒の配合割合は、第1触媒および第2触媒の総和に対して、10質量%以上、好ましくは、40質量%以上、さらに好ましくは、50質量%以上、90質量%以下、好ましくは、80質量%以下、さらに好ましくは、75質量%以下である。
第2触媒の配合割合は、第1触媒および第2触媒の総和に対して、例えば、10質量%以上、好ましくは、20質量%以上、例えば、90質量%以下、好ましくは、60質量%以下、さらに好ましくは、50質量%以下である。
第1触媒および第2触媒のそれぞれの配合割合が上記の範囲であれば、排ガス浄化性能の向上を確実に図ることができる。
また、銅(金属換算)の担持割合は、第1触媒および第2触媒の総和に対して、例えば、0.3質量%以上、好ましくは、0.75質量%以上、さらに好ましくは、1.0質量%以上、例えば、12質量%以下、好ましくは、10質量%以下、さらに好ましくは、4質量%以下、とりわけ好ましくは、2.5質量%以下である。
銅の担持割合が上記の範囲であれば、排ガス浄化性能の向上を確実に図ることができる。
また、白金(金属換算)の担持割合は、第1触媒および第2触媒の総和に対して、例えば、0.01質量%以上、好ましくは、0.015質量%以上、さらに好ましくは、0.02質量%以上、1質量%未満、好ましくは、0.05質量%以下、さらに好ましくは、0.03質量%以下である。
白金の担持割合が上記下限値以上であれば、排ガス浄化性能の向上を確実に図ることができ、白金の担持割合が上記上限値未満であれば、白金の使用量の低減を図ることができる。
また、排ガス浄化用触媒における、白金と銅との質量比率(白金:銅)は、例えば、1:3〜1:700、好ましくは、1:5〜1:600、さらに好ましくは、1:50〜1:200、とりわけ好ましくは、1:50〜1:70である。
また、排ガス浄化用触媒の比表面積(BET比表面積)は、例えば、65m/g以上、好ましくは、70m/g以上、さらに好ましくは、71m/g以上、例えば、80m/g以下、好ましくは、75m/g以下、さらに好ましくは、73m/g以下である。
排ガス浄化用触媒の比表面積が上記の範囲であれば、排ガス浄化性能の向上を確実に図ることができるとともに、優れた加工性を得ることができる。また、排ガス浄化用触媒を後述するようにコート層として形成した場合の剥離を抑制することができる。
そして、このようにして得られる排ガス浄化用触媒は、そのまま用いることもできるが、例えば、触媒担体上に担持(コート)させることもできる。
触媒担体としては、特に限定されず、例えば、コージェライトなどからなるハニカム状のモノリス担体など、公知の触媒担体が挙げられる。
触媒担体上に担持(コート)させるには、例えば、まず、得られた排ガス浄化用触媒に、水を加えてスラリーとした後、触媒担体上にコーティングし、乾燥させ、その後、約300〜800℃、好ましくは、約300〜600℃で熱処理する。
なお、このような場合には、本発明の排ガス浄化用触媒は、必要により、アルミナや複合酸化物(例えば、ペロブスカイト型複合酸化物、蛍石型複合酸化物など)などの公知の耐熱性酸化物と併用することができる。
このような排ガス浄化用触媒は、セリウム含有酸化物に銅が担持される第1触媒、および、アルミナに白金が担持される第2触媒を備えている(のみからなる)。
そして、第1触媒の配合割合が、第1触媒と第2触媒との総和に対して、10質量%以上90質量%以下であるので、白金の担持割合を第1触媒と第2触媒との総和に対して1質量%未満となるように低減しても、内燃機関(例えば、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンなど)から排出される排ガス(一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)および窒素酸化物(NO)など、とりわけ、CO)を良好に浄化することができる。そのため、白金の使用を低減することができながら、排ガス浄化性能の向上を図ることができる。
このような排ガス浄化用触媒は、エンジンから排出される排ガスを浄化するための触媒、とりわけ、ディーゼルエンジンから排出される排ガスを浄化するための触媒として、好適に用いることができる。
次に、本発明を実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は、下記の実施例によって限定されるものではない。また、以下の説明において特に言及がない限り、「部」および「%」は質量基準である。なお、以下に示す実施例の数値は、実施形態において記載される対応する数値(すなわち、上限値または下限値)に代替することができる。
製造例1
セリウムメトキシプロピレート[Ce(OCH(CH)CHOCH]をCe換算で0.1molと、ジルコニウムメトキシプロピレート[Zr(OCH(CH)CHOCH]をZr換算で0.09molと、イットリウムメトキシプロピレート[Y(OCH(CH)CHOCH]をY換算で0.01molと、トルエン200mLとを配合して、攪拌して溶解させることにより、混合アルコキシド溶液を調製した。
さらに、この混合アルコキシド溶液に、脱イオン水80mLを滴下して、加水分解した。加水分解された溶液から、トルエンおよび脱イオン水を留去・蒸発させ、乾固した固体を得た。この得られた固体を、60℃で24時間通風乾燥させた後、電気炉にて、450℃で3時間熱処理(焼成)することにより、Ce0.50Zr0.450.05で示されるセリア−ジルコニア系複合酸化物(以下、CZYとする。)の粉末を得た。
製造例2
CZYの粉末21.25質量部に、硝酸銅(II)水溶液(詳しくは、銅含有量26.04質量%の硝酸銅(II)・3水和物塩14.4質量部を水30質量部に溶解して調製した水溶液)44.4質量部を含浸させ、110℃で1昼夜乾燥後、電気炉にて、大気中において650℃で1時間熱処理(焼成)することにより、銅を担持するCZY粉末(第1触媒、以下、Cu担持CZYと略する。)25質量部を得た。Cu担持CZYにおいて、銅(金属換算)の担持割合は、15.0質量%であった。
製造例3
CZYの粉末23.5質量部に、硝酸銅(II)水溶液(詳しくは、銅含有量26.04質量%の硝酸銅(II)・3水和物塩5.8質量部を水30質量部に溶解して調製した水溶液)35.8質量部を含浸させた点以外は、製造例2と同様にして、銅(金属換算)の担持割合が6.0質量%であるCu担持CZYを得た。
製造例4
CZYの粉末24.25質量部に、硝酸銅(II)水溶液(詳しくは、銅含有量26.04質量%の硝酸銅(II)・3水和物塩2.9質量部を水30質量部に溶解して調製した水溶液)32.9質量部を含浸させた点以外は、製造例2と同様にして、銅(金属換算)の担持割合が3.0質量%であるCu担持CZYを得た。
製造例5
CZYの粉末24.5質量部に、硝酸銅(II)水溶液(詳しくは、銅含有量26.04質量%の硝酸銅(II)・3水和物塩1.9質量部を水30質量部に溶解して調製した水溶液)31.9質量部を含浸させた点以外は、製造例2と同様にして、銅(金属換算)の担持割合が2.0質量%であるCu担持CZYを得た。
製造例6
CZYの粉末24.58質量部に、硝酸銅(II)水溶液(詳しくは、銅含有量26.04質量%の硝酸銅(II)・3水和物塩1.6質量部を水30質量部に溶解して調製した水溶液)31.6質量部を含浸させた点以外は、製造例2と同様にして、銅(金属換算)の担持割合が1.67質量%であるCu担持CZYを得た。
製造例7
θアルミナ25.0質量部に、ジニトロジアンミン白金硝酸溶液(詳しくは、白金含有量4.511質量%のジニトロジアンミン白金硝酸溶液0.155質量部を、水30質量部に溶解して調製した硝酸水溶液)30.155質量部を含浸させ、110℃で1昼夜乾燥後、電気炉にて、大気中において650℃で1時間熱処理(焼成)することにより、白金を担持するθアルミナ粉末(第2触媒、以下、Pt担持アルミナと略する。)25質量部を得た。Pt担持アルミナにおいて、白金(金属換算)の担持割合は、0.028質量%であった。
製造例8
θアルミナ25.0質量部に、ジニトロジアンミン白金硝酸溶液(詳しくは、白金含有量4.511質量%のジニトロジアンミン白金硝酸溶液0.183質量部を、水30質量部に溶解して調製した硝酸水溶液)30.183質量部を含浸させた点以外は、製造例7と同様にして、白金(金属換算)の担持割合が0.033質量%であるPt担持アルミナを得た。
製造例9
θアルミナ25.0質量部に、ジニトロジアンミン白金硝酸溶液(詳しくは、白金含有量4.511質量%のジニトロジアンミン白金硝酸溶液0.277質量部を、水30質量部に溶解して調製した硝酸水溶液)30.277質量部を含浸させた点以外は、製造例7と同様にして、白金(金属換算)の担持割合が0.05質量%であるPt担持アルミナを得た。
製造例10
θアルミナ25.0質量部に、ジニトロジアンミン白金硝酸溶液(詳しくは、白金含有量4.511質量%のジニトロジアンミン白金硝酸溶液0.554質量部を、水30質量部に溶解して調製した硝酸水溶液)30.554質量部を含浸させた点以外は、製造例7と同様にして、白金(金属換算)の担持割合が0.1質量%であるPt担持アルミナを得た。
製造例11
θアルミナ24.9質量部に、ジニトロジアンミン白金硝酸溶液(詳しくは、白金含有量4.511質量%のジニトロジアンミン白金硝酸溶液1.39質量部を、水30質量部に溶解して調製した硝酸水溶液)31.39質量部を含浸させた点以外は、製造例7と同様にして、白金(金属換算)の担持割合が0.25質量%であるPt担持アルミナを得た。
製造例12
CZYの粉末24.6質量部に、ジニトロジアンミン白金硝酸溶液(詳しくは、白金含有量4.511質量%のジニトロジアンミン白金硝酸溶液0.139質量部を、水30質量部に溶解して調製した硝酸水溶液)30.139質量部、および、硝酸銅(II)水溶液(詳しくは、銅含有量26.04質量%の硝酸銅(II)・3水和物塩1.4質量部を水30質量部に溶解して調製した水溶液)31.4質量部を含浸させた点以外は、製造例2と同様にして、銅および白金を担持するCZY粉末(以下、Cu・Pt担持CZYと略する。)を得た。Cu・Pt担持CZYにおいて、銅(金属換算)の担持割合は、1.5質量%であり、白金(金属換算)の担持割合は、0.025質量%であった。
製造例13
θアルミナ24.6質量部に、ジニトロジアンミン白金硝酸溶液(詳しくは、白金含有量4.511質量%のジニトロジアンミン白金硝酸溶液0.139質量部を、水30質量部に溶解して調製した硝酸水溶液)30.139質量部、および、硝酸銅(II)水溶液(詳しくは、銅含有量26.04質量%の硝酸銅(II)・3水和物塩1.4質量部を水30質量部に溶解して調製した水溶液)31.4質量部を含浸させた点以外は、製造例2と同様にして、銅および白金を担持するθアルミナ粉末(以下、Cu・Pt担持アルミナと略する。)を得た。Cu・Pt担持アルミナにおいて、銅(金属換算)の担持割合は、1.5質量%であり、白金(金属換算)の担持割合は、0.025質量%であった。
実施例1
製造例2のCu担持CZY1.00質量部と、製造例7のPt担持アルミナ9.00質量部とを、乳鉢で10分間粉砕混合することで、Cu担持CZYおよびPt担持アルミナの混合粉末である排ガス浄化触媒10.00質量部を得た。つまり、Cu担持CZYの配合割合は、Cu担持CZYとPt担持アルミナとの総和に対して、10質量%であった。
なお、排ガス浄化触媒において、銅(金属換算)の担持割合は、1.5質量%であり、白金(金属換算)の担持割合は、0.025質量%であった。
実施例2
製造例3のCu担持CZY2.50質量部と、製造例8のPt担持アルミナ7.50質量部とを、乳鉢で10分間粉砕混合することで、Cu担持CZYおよびPt担持アルミナの混合粉末である排ガス浄化触媒10.00質量部を得た。つまり、Cu担持CZYの配合割合は、Cu担持CZYとPt担持アルミナとの総和に対して、25質量%であった。
なお、排ガス浄化触媒において、銅(金属換算)の担持割合は、1.5質量%であり、白金(金属換算)の担持割合は、0.025質量%であった。
実施例3
製造例4のCu担持CZY5.0質量部と、製造例9のPt担持アルミナ5.0質量部とを、乳鉢で10分間粉砕混合することで、Cu担持CZYおよびPt担持アルミナの混合粉末である排ガス浄化触媒10.00質量部を得た。つまり、Cu担持CZYの配合割合は、Cu担持CZYとPt担持アルミナとの総和に対して、50質量%であった。
なお、排ガス浄化触媒において、銅(金属換算)の担持割合は、1.50質量%であり、白金(金属換算)の担持割合は、0.025質量%であった。
実施例4
製造例5のCu担持CZY7.5質量部と、製造例10のPt担持アルミナ2.5質量部とを、乳鉢で10分間粉砕混合することで、Cu担持CZYおよびPt担持アルミナの混合粉末である排ガス浄化触媒10.00質量部を得た。つまり、Cu担持CZYの配合割合は、Cu担持CZYとPt担持アルミナとの総和に対して、75質量%であった。
なお、排ガス浄化触媒において、銅(金属換算)の担持割合は、1.50質量%であり、白金(金属換算)の担持割合は、0.025質量%であった。
実施例5
製造例6のCu担持CZY9.0質量部と、製造例11のPt担持アルミナ1.0質量部とを、乳鉢で10分間粉砕混合することで、Cu担持CZYおよびPt担持アルミナの混合粉末である排ガス浄化触媒10.00質量部を得た。つまり、Cu担持CZYの配合割合は、Cu担持CZYとPt担持アルミナとの総和に対して、90質量%であった。
なお、排ガス浄化触媒において、銅(金属換算)の担持割合は、1.50質量%であり、白金(金属換算)の担持割合は、0.025質量%であった。
比較例1
製造例12のCu・Pt担持CZY10質量部のみを排ガス浄化触媒とした。つまり、アルミナを混合しなかった。
比較例2
製造例13のCu・Pt担持アルミナ10質量部のみを排ガス浄化触媒とした。つまり、CZYを混合しなかった。
評価
1)耐久処理(Air750℃・5h)
各実施例および各比較例において得られた排ガス浄化触媒を、次の条件で高温耐久処理した。
この高温耐久処理では、各実施例および各比較例において得られた排ガス浄化用触媒を、水10%含有空気(O:20%、HO:10%、N:Balance)の雰囲気条件に、750℃で5時間曝露し、室温まで冷却した。
2)浄化率評価(T50)
上記耐久処理後の各実施例および各比較例の排ガス浄化用触媒を、0.5mm〜1.0mmのサイズのペレットに成型して試験片を調製した。
ディーゼルエンジンから排出される排ガスのモデルガスとして、下記表1に示す組成のガスを用いた。そして、このモデルガスの燃焼によって排出される排気ガスの温度を、室温から750℃まで、30℃/分の割合で上昇させつつ、モデルガスを各試験片に供給し、排ガス中のCOが、50%浄化されるときの温度(50%浄化温度(T50):℃)を測定した。
Figure 0006339918
その結果を、表2および図1に示す。
Figure 0006339918
考察
図1に示すように、第1触媒の担持割合が10質量%以上90質量%以下である排ガス浄化用触媒(実施例1〜5)は、第1触媒のみからなる触媒(比較例1)および第2触媒のみからなる触媒(比較例2)のそれぞれと比較して、優れた排ガス浄化率を有していた。

Claims (1)

  1. セリウム含有酸化物に銅が担持される第1触媒と、
    アルミナに白金が担持される第2触媒とを備え、
    前記白金の担持割合が、前記第1触媒と前記第2触媒との総和に対して、1質量%未満であり、
    前記第1触媒の配合割合が、前記第1触媒と前記第2触媒との総和に対して、10質量%以上90質量%以下であることを特徴とする、排ガス浄化用触媒。
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