JP6339314B2 - ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ゴム組成物、及び該ゴム組成物を含むトレッドを有する空気入りタイヤに関する。
タイヤ設計を改良するための継続的取組みにおいて、タイヤ性能、転がり抵抗(又は燃費)、及びトレッド摩耗の間には(矛盾し合う)緊張関係(tension)があることが認識されている。典型的には、消費者用タイヤに使用するために、トレッドコンパウンドは、これら三つの考慮事項が最適化されるように設計される。しかしながら、例えば燃費を改良しようとする努力は、しばしば性能及び/又はトレッド摩耗の侵害をもたらす。運転愛好家が求めるさらに高性能タイヤの場合、良好な性能の達成はトレッド摩耗又は燃費の侵害を伴う。そこで、性能、燃費、及びトレッド摩耗のいずれかの改良を、他の二つをほとんど又は全く侵害することなく達成できるトレッドコンパウンドの開発が求められている。一つのアプローチは、トレッドコンパウンドに使用されるエラストマー性ポリマーにある。
様々な極性非プロトン性ポリマーの水溶液は、下限臨界溶液温度(lower critical solution temperature, LCST)を示す。これらの溶液はLCSTより高く加熱されると、分子内水素結合のほうが水分子との水素結合よりも選好される。これは、ポリマーコイルの崩壊及び溶液からのポリマーの沈殿を招く。この相転移は可逆的なので、温度が再度LCST未満に下がるとポリマーは再溶解する。よく知られているLCSTポリマーの例は、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)(PNIPAM)である。このポリマーの水溶液は約33℃でLCST転移を示す。
LCSTポリマーとエラストマーとの組合せは、エラストマーが水に暴露される様々な用途において、エラストマー性能のより良い制御可能性を提供する。LCSTポリマーとエラストマーの単純混合は、LCSTポリマーとエラストマー間に共有結合がないためにマクロ相分離を経験するコンパウンドをもたらす。そのようなマクロ相分離は、最もコンパウンドの性能に悪影響を及ぼしやすい。
本発明は、加硫可能なゴム組成物に向けられる。該組成物は、ジエン系エラストマー;及び式I:
[式中、Qは、1個又は複数個の炭素原子と、所望により、窒素、酸素、硫黄、ハロゲン、ケイ素、及びリン原子のうちの一つ又は複数とを含むn価有機基であり;
Xは、下限臨界溶液温度を示すことができる二価ポリマー基であり;
Rは、独立に、水素原子又は式(II):
{式中、Zは、1個又は複数個の炭素原子と、所望により、窒素、酸素、硫黄、ハロゲン、ケイ素、及びリン原子のうちの一つ又は複数とを含む一価有機基である}の一価基であり;そして
nは1以上の整数である]
の化合物を含む。
本発明はさらに、ジエン系エラストマーを式Iの化合物と混合するステップを含むゴム組成物の製造法にも向けられる。
本発明はさらに、ジエン系エラストマーと式Iの化合物との反応生成物を含むゴム組成物、及び該ゴム組成物を含むトレッドを有する空気入りタイヤにも向けられる。
図1は、二官能性RAFT連鎖移動剤のGPC曲線を示す。 図2は、チオールへの開裂後の二官能性RAFT連鎖移動剤のGPC曲線を示す。 図3は、SBRのレオロジー曲線を示す。 図4は、二官能性LCST化合物で架橋されたSBRのレオロジー曲線を示す。
ジエン系エラストマー;及び式I:
[式中、Qは、1個又は複数個の炭素原子と、所望により、窒素、酸素、硫黄、ハロゲン、ケイ素、及びリン原子のうちの一つ又は複数とを含むn価有機基であり;
Xは、下限臨界溶液温度を示すことができる二価ポリマー基であり;
Rは、独立に、水素原子又は式(II):
{式中、Zは、1個又は複数個の炭素原子と、所望により、窒素、酸素、硫黄、ハロゲン、ケイ素、及びリン原子のうちの一つ又は複数とを含む一価有機基である}の一価基であり;そして
nは1以上の整数である]
の化合物を含む加硫可能なゴム組成物を開示する。
さらに、ジエン系エラストマーと式Iの化合物との反応生成物を含むゴム組成物、及び該ゴム組成物を含むトレッドを有する空気入りタイヤも開示する。
一態様において、ゴム組成物は、式I:
[式中、Qは、1個又は複数個の炭素原子と、所望により、窒素、酸素、硫黄、ハロゲン、ケイ素、及びリン原子のうちの一つ又は複数とを含むn価有機基であり;
Xは、下限臨界溶液温度を示すことができる二価ポリマー基であり;
Rは、独立に、水素原子又は式(II):
{式中、Zは、1個又は複数個の炭素原子と、所望により、窒素、酸素、硫黄、ハロゲン、ケイ素、及びリン原子のうちの一つ又は複数とを含む一価有機基である}の一価基であり;そして
nは1以上の整数である]
の化合物を含む。
一態様において、下限臨界溶液温度(LCST)を示すことができるポリマーXは、LCST挙動を有することが知られている様々な第二のモノマーのホモポリマー及びコポリマーを含む。例えば、アクリルアミド及び置換アクリルアミド、メタクリルアミド及び置換メタクリルアミド、アクリル酸及び置換アクリル酸、メタクリル酸及び置換メタクリル酸、ビニルアルキルエーテル及び置換ビニルアルキルエーテル、ビニルカプロラクタム及び置換ビニルカプロラクタム、並びにLCST挙動を有するポリマーをもたらすことが知られているその他のモノマー、例えばオリゴ(エチレングリコール)メタクリレート及び2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレートなどのポリマーを含むが、これらに限定されない。
“下限臨界溶液温度(LCST)を示すことができる”とは、水の存在下で、ポリマーXは水と会合して水膨潤ポリマー相を形成し、その水膨潤ポリマー相はLCSTより低い温度からLCSTより高い温度に加熱されるとLCST転移を示すことを意味する。従って、ポリマーXは、ポリマーXがグラフトコポリマー上の側鎖として存在する場合、LCSTを示すことができる。
一態様において、ポリマーXは、式III:
の第二のモノマーのポリマーである。式中、R及びRは、水素、C2〜C6直鎖アルキル、C2〜C6分枝アルキル、及びC3〜C6シクロアルキルからなる群から独立に選ばれるが、ただし、R及びRの少なくとも一つは水素でない。
一態様において、Xは、式(IV):
のポリマー基である。式中、R及びRは、水素、C2〜C6直鎖アルキル、C2〜C6分枝アルキル、及びC3〜C6シクロアルキルからなる群から独立に選ばれるが、ただし、R及びRの少なくとも一つは水素でなく、mは炭化水素鎖の重合度である。
一態様において、ポリマーXはN−置換アクリルアミド誘導体のポリマーである。
一態様において、ポリマーXは、N−イソプロピルアクリルアミド、N−シクロプロピルアクリルアミド、又はN,N−ジエチルアクリルアミドのポリマーである。
一態様において、下限臨界溶液温度を示すことができるポリマーXは、約500〜約20000g/gmolの範囲の重量平均分子量を有する。
一態様において、下限臨界溶液温度を示すことができるポリマーXは、約0℃〜約100℃の範囲の下限臨界溶液温度を有する。
一態様において、式Iの化合物は、ゴム組成物中に0.5〜10phrの範囲の量で存在する。
本明細書中で使用され、従来の慣例に従う用語“phr”は、“100重量部のゴム、又はエラストマーあたりの各材料の重量部”を意味する。
一般的に、式Iの化合物の−S−R基は、ポリマーXの末端官能基に由来している。従って、式Iの化合物がジエン系エラストマーとの反応生成物として存在する場合、化合物からRが切断された後、SはXをジエン系エラストマーに連結する。そのような末端官能基は、例えば、当該技術分野で公知の適切な連鎖移動剤又は停止剤の使用により、重合中にポリマーXに組み込むことができる。
式Iの化合物は様々な方法によって製造できる。式Iの化合物とジエン系エラストマーとの反応を可能にするために、LCSTポリマーXを有する式Iの化合物はチオール末端基を特徴として持つ。これらの末端基は、チオカルボニルチオ末端基と求核試薬との反応によって導入することができる。チオカルボニルチオ末端基を呈示するポリマーは、可逆的付加開裂連鎖移動(RAFT)重合によって製造できる。一つの反応スキームは、LCSTポリマーとしてPNIPAMの使用を記載しているが、本発明はそれに限定されず、例えばRAFT重合によって製造できる反応性末端基を有する任意のLCSTポリマーがエラストマーの官能化のために使用できる。
一態様において、式Iの化合物の末端官能基−S−Rは、可逆的付加開裂連鎖移動(RAFT)の機構を通じて重合中に組み込まれる。RAFT重合機構に関する更なる詳細は、MoadらによるAust.J.Chem.2005,58,379−410を参照すればわかる。当該技術分野で公知の通り、フリーラジカル重合可能モノマーのRAFT重合は、一般式(V):
のチオカルボニルチオRAFT連鎖移動剤の存在下で達成される。式中、Q’は、重合を再開始できるフリーラジカル脱離基であり、Zは、式IIで定義の通りであると共にラジカル付加及び開裂の速度に影響を及ぼす官能基であり、そしてmは1以上の整数である。適切なチオカルボニルチオRAFT連鎖移動剤は、ジチオエステル、トリチオカーボネート、ジチオカルバメート、及びキサンテートなどである。適切なRAFT連鎖移動剤は当該技術分野で知られており、例えば、Moadら,Aust.J.Chem.2005,58,379−410;米国特許第7,399,801号;7,666,962号;米国特許公開第2007/0225447号;2007/0232783号に開示されているようなものである。例えば、Bivigou−Koumbaら,Macromolecular Chemistry and Physics 2009,210,565−578に開示されているような多官能性RAFT剤も知られている。
適切なチオカルボニルチオ連鎖移動剤の存在下でRAFT重合すると、LCSTポリマーを有する化合物は、一般式(VI):
を有する。式中、XはLCSTを示すポリマー鎖を表す。
一態様において、式Iの化合物はn=1である。この態様において、式Iの化合物は、適切に開裂されてチオールラジカルを形成した場合、不飽和炭素炭素結合を有するジエン系エラストマーと反応して、LCST特性を備えたペンダント側鎖を有するグラフトコポリマーを形成する。その場合、式Iで定義されたQは、式VのQ’と同一となり、nはmと同一となる。
一態様において、式Iの化合物は2以上のnを有する。この態様において、式Iの化合物は、適切に開裂されてチオールラジカルを形成した場合、不飽和炭素炭素結合を有するジエン系エラストマーと反応して、エラストマーマトリックス内に架橋構造を形成する。その場合、式Iで定義されたQは、mが2以上の場合、式VのQ’と同一となりうる(この場合、mはnと同一である)。あるいは、式VのRAFT連鎖移動剤でm=1の場合、少なくとも2種の式VのRAFT連鎖移動剤を組み合わせて(結合して)、2以上のnを有する多官能性RAFT剤を形成させることもできる。この場合、式VのQ’は、式IのQを形成するために、複数のQ’間の連結を可能にする適切な官能基を含有する。例えば、Q’がカルボン酸基を有する場合、2種の式Vのカルボン酸基は、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)の存在下でプロパンジオールなどのジオールとの反応によってエステル化され、n=2を有する式IのQとしてジエステル結合を形成することができる。
式Iの連鎖停止ポリマー性化合物は、適切な求核試薬と反応させてC−S結合を開裂させ、末端チオール基を有する式(VII):
の化合物を得ることができる。
一態様において、式VIの連鎖停止ポリマーは、アミノリシスによって処理されて式VIIのチオール末端ポリマーを得る。
式VIIに示されているそのチオール形の状態で、該化合物は、例えばバンバリーミキサー、ゴムミルなどでのゴムの混合中に、ゴム組成物中でジエン系エラストマーと合わされる。溶媒は何ら必要なく、一般的に除外される。化合物VIIのチオール末端ポリマーとジエン系エラストマーとの反応中、式VIIの化合物は、式VIIの化合物の末端チオール基とジエン系エラストマーの不飽和炭素炭素結合との反応を通じて、ジエン系エラストマーと反応する。nが2以上の場合、式VIIの化合物は、式VIIの化合物の末端チオール基とジエン系エラストマーの不飽和炭素炭素結合との反応を通じて、ジエン系エラストマーと架橋する。
一態様において、チオール末端化合物VIIは、フリーラジカル開始剤の存在下、当該技術分野で公知のチオール−エン反応によってジエン系エラストマーと反応する。例えば、Macromolecules 2008,41,9946−9947参照。一態様において、フリーラジカル開始剤は、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド及びアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)からなる群から選ばれる。
あるいは、架橋反応は、式Iの化合物をその未開裂形でゴム組成物に加えることによって起こしてもよい。ジフェニルグアニジン又はフェニレンジアミン化合物のような適切な求核試薬の存在下で、式Iのチオエステルはゴム混合及び硬化プロセス中にその場で開裂され、それによってチオールラジカルが露出してジエン系エラストマーと反応することができる。
ゴム組成物は、式Iの化合物のほかに、一つ又は複数のジエン系エラストマーを含む。“オレフィン性不飽和を含有するゴム又はエラストマー”又は“ジエン系エラストマー”という語句は等価であり、天然ゴム及びその各種未加工形及び再生形、並びに各種合成ゴムのどちらも含むものとする。本発明の記載において、“ゴム”及び“エラストマー”という用語は、別段の規定のない限り互換的に使用されうる。“ゴム組成物”、“配合ゴム”及び“ゴムコンパウンド”という用語は、各種成分及び材料とブレンド又は混合されているゴムのことを言うのに互換的に使用され、そのような用語はゴム混合又はゴム配合分野の当業者には周知である。代表的な合成ポリマーは、ブタジエン及びその同族体及び誘導体、例えばメチルブタジエン、ジメチルブタジエン及びペンタジエンのホモ重合生成物、並びにブタジエン又はその同族体もしくは誘導体とその他の不飽和モノマーとから形成されるようなコポリマーである。後者に含まれるものとしては、アセチレン、例えばビニルアセチレン;オレフィン、例えばイソブチレン(イソプレンと共重合してブチルゴムを形成する);ビニル化合物、例えばアクリル酸、アクリロニトリル(ブタジエンと重合してNBRを形成する)、メタクリル酸及びスチレン(後者の化合物はブタジエンと重合してSBRを形成する)のほか、ビニルエステル及び各種不飽和アルデヒド、ケトン及びエーテル、例えばアクロレイン、メチルイソプロペニルケトン及びビニルエチルエーテルなどが挙げられる。合成ゴムの具体例は、ネオプレン(ポリクロロプレン)、ポリブタジエン(シス−1,4−ポリブタジエンを含む)、ポリイソプレン(シス−1,4−ポリイソプレンを含む)、ブチルゴム、ハロブチルゴム、例えばクロロブチルゴム又はブロモブチルゴム、スチレン/イソプレン/ブタジエンゴム、1,3−ブタジエン又はイソプレンとスチレン、アクリロニトリル及びメチルメタクリレートなどのモノマーとのコポリマー、並びにエチレン/プロピレンターポリマー(エチレン/プロピレン/ジエンモノマー(EPDM)としても知られる)、特にエチレン/プロピレン/ジシクロペンタジエンターポリマーなどである。使用できるゴムの追加例は、アルコキシ−シリル末端官能化溶液重合ポリマー(SBR、PBR、IBR及びSIBR)、ケイ素結合及びスズ結合星状枝分れポリマーなどである。好適なゴム又はエラストマーはポリイソプレン(天然又は合成)、ポリブタジエン及びSBRである。
一側面において、少なくとも一つの追加ゴムは、好ましくはジエン系ゴムの少なくとも二つである。例えば、シス1,4−ポリイソプレンゴム(天然又は合成、ただし天然が好適)、3,4−ポリイソプレンゴム、スチレン/イソプレン/ブタジエンゴム、乳化重合及び溶液重合由来スチレン/ブタジエンゴム、シス1,4−ポリブタジエンゴム及び乳化重合調製ブタジエン/アクリロニトリルコポリマーなどの二つ以上のゴムの組合せが好適である。
本発明の一側面において、約20〜約28パーセントの結合スチレンという比較的従来的なスチレン含有量を有する乳化重合由来スチレン/ブタジエン(E−SBR)が使用されうる。又は用途によっては、中程度〜比較的高い結合スチレン含有量、すなわち約30〜約45パーセントの結合スチレン含有量を有するE−SBRが使用されうる。
乳化重合調製E−SBRとは、スチレンと1,3−ブタジエンが水性エマルジョンとして共重合されることを意味する。そのようなことは当業者には周知である。結合スチレン含有量は、例えば、約5〜約50パーセントの間で変動しうる。一側面において、E−SBRは、アクリロニトリルも含有してE−SBARとしてターポリマーゴムを形成することもできる。その場合、ターポリマー中に例えば約2〜約30重量パーセントの量の結合アクリロニトリルが含有される。
約2〜約40重量パーセントの結合アクリロニトリルをコポリマー中に含有する乳化重合調製スチレン/ブタジエン/アクリロニトリルコポリマーゴムも、本発明で使用するためのジエン系ゴムとして想定されている。
溶液重合調製SBR(S−SBR)は、典型的には、約5〜約50、好ましくは約9〜約36パーセントの範囲の結合スチレン含有量を有する。S−SBRは、例えば、有機炭化水素溶媒の存在下、有機リチウム触媒作用によって都合よく調製できる。
一態様において、シス1,4−ポリブタジエンゴム(BR)が使用されうる。そのようなBRは、例えば、1,3−ブタジエンの有機溶液重合によって調製できる。BRは、例えば、少なくとも90パーセントのシス1,4−含有量を有することによって都合よく特徴付けできる。
シス1,4−ポリイソプレン及びシス1,4−ポリイソプレン天然ゴムは、ゴム分野の当業者には周知である。
本明細書中で使用され、従来の慣例に従う用語“phr”は、“100重量部のゴム、又はエラストマーあたりの各材料の重量部”を意味する。
ゴム組成物は70phrまでのプロセス油も含みうる。プロセス油は、典型的にはエラストマーを増量するために使用される増量油(extending oil)としてゴム組成物中に含まれうる。プロセス油は、ゴム配合中に直接オイルを添加することによってゴム組成物中に含めることもできる。使用されるプロセス油は、エラストマー中に存在する増量油及び配合中に添加されるプロセス油の両方を含みうる。適切なプロセス油は、当該技術分野で知られている各種油、例えば芳香族油、パラフィン系油、ナフテン系油、植物油、及び低PCA油、例えばMES、TDAE、SRAE及び重ナフテン系油などである。適切な低PCA油は、IP346法による測定で多環芳香族含有量が3重量パーセント未満のものなどである。IP346法の手順は、英国石油学会(Institute of Petroleum)出版のStandard Methods for Analysis & Testing of Petroleum and Related Products 及び British Standard 2000 Parts、2003年、第62版に見出すことができる。
ゴム組成物は約10〜約150phrのシリカを含みうる。別の態様では、20〜80phrのシリカが使用されうる。
ゴムコンパウンドに使用できる一般的に用いられるケイ質顔料は、従来型の焼成(pyrogenic)及び沈降ケイ質顔料(シリカ)を含む。一態様においては沈降シリカが使用される。本発明で使用される従来型ケイ質顔料は、例えば、ケイ酸ナトリウムなどの可溶性ケイ酸塩の酸性化によって得られるような沈降シリカである。
そのような従来型シリカは、例えば、窒素ガスを用いて測定されたBET表面積を有することによって特徴付けできる。一態様において、BET表面積は、1グラムあたり約40〜約600平方メートルの範囲でありうる。別の態様において、BET表面積は、1グラムあたり約80〜約300平方メートルの範囲でありうる。表面積を測定するBET法は、Journal of the American Chemical Society、第60巻、304ページ(1930)に記載されている。
従来型シリカは、約100〜約400、あるいは約150〜約300の範囲のジブチルフタレート(DBP)吸収値を有することによって特徴付けすることもできる。
従来型シリカは、電子顕微鏡による測定で例えば0.01〜0.05ミクロンの範囲の平均極限粒径を有すると予想できるが、シリカ粒子は、さらに小さい、又はおそらくは大きいサイズであってもよい。
様々な市販シリカが使用できる。例えば、本明細書における単なる例として及び制限なしに挙げると、PPG Industries社から商標Hi−Sil、規格210、243などとして市販されているシリカ;Rhodia社から例えば規格Z1165MP及びZ165GRとして入手できるシリカ;及びDegussa AG社から例えば規格VN2及びVN3などとして入手できるシリカなどである。
一般的に使用されるカーボンブラックが従来型充填剤として10〜150phrの範囲の量で使用できる。別の態様では20〜80phrのカーボンブラックが使用できる。そのようなカーボンブラックの代表例は、N110、N121、N134、N220、N231、N234、N242、N293、N299、N315、N326、N330、N332、N339、N343、N347、N351、N358、N375、N539、N550、N582、N630、N642、N650、N683、N754、N762、N765、N774、N787、N907、N908、N990及びN991などである。これらのカーボンブラックは、9〜145g/kgの範囲のヨウ素吸収及び34〜150cm/100gの範囲のDBP数を有している。
他の充填剤もゴム組成物に使用できる。例えば、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)などの粒状充填剤、米国特許第6,242,534号;6,207,757号;6,133,364号;6,372,857号;5,395,891号;又は6,127,488号(これらに限定されない)に開示されているような架橋粒状ポリマーゲル、及び米国特許第5,672,639号(これに限定されない)に開示されているような可塑化デンプン複合充填剤などであるが、これらに限定されない。そのようなその他の充填剤は1〜30phrの範囲の量で使用されうる。
一態様において、ゴム組成物は従来型の硫黄含有有機ケイ素化合物を含有しうる。適切な硫黄含有有機ケイ素化合物の例は、式:
Z’−Alk−S−Alk−Z’ VIII
の化合物で、式中、Z’は、
からなる群から選ばれ、式中、Rは1〜4個の炭素原子のアルキル基、シクロヘキシル又はフェニルであり;Rは1〜8個の炭素原子のアルコキシ、又は5〜8個の炭素原子のシクロアルコキシであり;Alkは1〜18個の炭素原子の二価炭化水素であり、nは2〜8の整数である。
一態様において、硫黄含有有機ケイ素化合物は、3,3’−ビス(トリメトキシ又はトリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィドである。一態様において、硫黄含有有機ケイ素化合物は、3,3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド及び/又は3,3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドである。従って、式VIIIに関して、Z’は、
でありうる。式中、Rは2〜4個の炭素原子、あるいは2個の炭素原子のアルコキシであり;Alkは2〜4個の炭素原子、あるいは3個の炭素原子の二価炭化水素であり;nは2〜5、あるいは2又は4の整数である。
別の態様において、適切な硫黄含有有機ケイ素化合物は、米国特許第6,608,125号に開示されている化合物を含む。一態様において、硫黄含有有機ケイ素化合物は、Momentive Performance Materials社からNXT(登録商標)として市販されている3−(オクタノイルチオ)−1−プロピルトリエトキシシラン、CH(CHC(=O)−S−CHCHCHSi(OCHCHを含む。
別の態様において、適切な硫黄含有有機ケイ素化合物は、米国特許公開第2003/0130535号に開示されているものを含む。一態様において、硫黄含有有機ケイ素化合物はDegussa社製Si−363である。
ゴム組成物中の硫黄含有有機ケイ素化合物の量は、使用されるその他の添加剤の量によって変動する。一般的に言えば、該化合物の量は0.5〜20phrの範囲であろう。一態様において、その量は1〜10phrの範囲であろう。
当業者であれば、ゴム組成物は、ゴム配合分野で一般的に知られている方法によって配合されるであろうことは容易に分かるはずである。例えば、様々な硫黄加硫可能成分ゴムを、一般的に使用されている様々な添加剤材料、例えば、硫黄供与体、硬化補助剤、例えば活性化剤及び遅延剤及び加工添加剤、例えばオイル、粘着付与樹脂を含む樹脂及び可塑剤、充填剤、顔料、脂肪酸、酸化亜鉛、ワックス、抗酸化剤及びオゾン劣化防止剤及びしゃく解剤などと混合する。当業者には分かる通り、硫黄加硫可能(sulfur vulcanizable)材料及び硫黄加硫(sulfur-vulcanized)材料(ゴム)の意図する使用に応じて、上記添加剤は選択され、従来量で一般的に使用される。硫黄供与体の代表例は、元素硫黄(遊離硫黄)、アミンジスルフィド、ポリマー性ポリスルフィド及び硫黄オレフィン付加物などである。一態様において、硫黄加硫剤は元素硫黄である。硫黄加硫剤は、0.5〜8phrの範囲、あるいは1.5〜6phrの範囲の量で使用されうる。粘着付与樹脂の典型的な量は、使用される場合、約0.5〜約10phr、通常約1〜約5phrを含む。加工助剤の典型的な量は約1〜約50phrを含む。抗酸化剤の典型的な量は約1〜約5phrを含む。代表的抗酸化剤は、例えばジフェニル−p−フェニレンジアミン及びその他、例えばThe Vanderbilt Rubber Handbook(1978),344〜346ページに開示されているものであろう。オゾン劣化防止剤の典型的な量は約1〜5phrを含む。脂肪酸の典型的な量は、使用される場合、ステアリン酸などでありうるが、約0.5〜約3phrを含む。酸化亜鉛の典型的な量は約2〜約5phrを含む。ワックスの典型的な量は約1〜約5phrを含む。微晶質ワックスが使用されることが多い。しゃく解剤の典型的な量は約0.1〜約1phrを含む。典型的なしゃく解剤は、例えば、ペンタクロロチオフェノール及びジベンズアミドジフェニルジスルフィドであろう。
促進剤は、加硫に要する時間及び/又は温度を制御するため、及び加硫物の性質を改良するために使用される。一態様において、単一促進剤系、すなわち一次促進剤が使用されうる。一次促進剤(一つ又は複数)は、約0.5〜約4、あるいは約0.8〜約1.5phrの範囲の総量で使用されうる。別の態様では、活性化及び加硫物の性質を改良するために、一次及び二次促進剤の組合せが使用されうる。その場合、二次促進剤は少量、例えば約0.05〜約3phrの量で使用される。これらの促進剤の組合せは、最終性質に対して相乗効果をもたらすことが期待され、いずれかの促進剤を単独で使用して製造されたものよりも多少良好である。さらに、標準的な加工温度には影響されないが、通常の加硫温度で満足のいく硬化をもたらす遅延作用促進剤を使用することもできる。加硫遅延剤も使用できる。本発明に使用されうる適切なタイプの促進剤は、アミン、ジスルフィド、グアニジン、チオウレア、チアゾール、チウラム、スルフェンアミド、ジチオカルバメート及びキサンテートである。一態様において、一次促進剤はスルフェンアミドである。二次促進剤を使用する場合、二次促進剤は、グアニジン、ジチオカルバメート又はチウラム化合物であろう。
ゴム組成物の混合は、ゴム混合分野の当業者に公知の方法によって達成できる。例えば、成分は典型的には少なくとも二つの段階、すなわち、少なくとも一つのノンプロダクティブ段階とそれに続くプロダクティブ混合段階で混合される。硫黄加硫剤を含む最終硬化剤は典型的には最終段階で混合される。この段階は従来、“プロダクティブ”混合段階と呼ばれ、そこでは混合が典型的にはその前のノンプロダクティブ混合段階(一つ又は複数)の混合温度より低い温度、又は極限温度で行われる。“ノンプロダクティブ”及び“プロダクティブ”混合段階という用語は、ゴム混合分野の当業者には周知である。ゴム組成物は、熱機械的混合ステップに付されてもよい。熱機械的混合ステップは、一般的に、ミキサー又は押出機内で、140℃〜190℃のゴム温度を生ずるために適切な時間の機械的作業を含む。熱機械的作業の適切な時間は、運転条件、並びに成分の容量及び性質に応じて変動する。例えば、熱機械的作業は1〜20分であろう。
当該ゴム組成物は、タイヤの様々なゴム部品に組み込むことができる。例えば、ゴム部品は、トレッド(トレッドキャップ及びトレッドベースを含む)、サイドウォール、アペックス、チェーファー、サイドウォールインサート、ワイヤコート又はインナーライナーでありうる。一態様において、該部品はトレッドである。
本発明の空気入りタイヤは、レース用タイヤ、乗用車用タイヤ、航空機用タイヤ、農業用、土工機械用、オフロード用、トラック用タイヤなどでありうる。一態様において、タイヤは乗用車又はトラック用タイヤである。タイヤはラジアルでもバイアスでもよい。
本発明の空気入りタイヤの加硫は、一般的に約100℃〜200℃の範囲の従来温度で実施される。一態様において、加硫は約110℃〜180℃の範囲の温度で実施される。成形機又は金型内での加熱、過熱蒸気又は熱風での加熱といった通常の加硫プロセスのいずれも使用できる。そのようなタイヤは、当業者に公知の、そして容易に明らかな様々な方法によって構築、成形(shaped)、成型(molded)及び硬化できる。
本発明を以下の非制限的実施例によってさらに説明する。
実施例1.
本実施例では、二官能性RAFT連鎖移動剤付きのポリ−(N−イソプロピルアクリルアミド)、又はPNIPAMの製造を示す。
RAFT重合を用いてPNIPAMを製造した。この目的のために、下記の連鎖移動剤(CTA)を製造した。すなわちS−1−ドデシル−S−(αα’−ジメチル−α”−酢酸)トリチオカーボネート(DMP)である。次に、そのDMPを1,3−プロパンジオールとの反応を通じて連結し、二官能性CTAにした。
連鎖移動剤DMPの合成
S−1−ドデシル−S−(αα’−ジメチル−α”−酢酸)トリチオカーボネートは文献手順を用い、ワンステップで合成した[J.T.Lai,D.Filla,R.Shea,Macromolecules 2002,35,6754]。
収率:61%
H−NMR(CDCl/300MHz): δ[ppm]: 0.85 (t, 3H); 1.16-1.47 (m, 20H); 1.71 (s, 6H); 3.26 (t, 2H); 13.05 (s, 1H)
DMPを基にした二官能性CTAの製造
DMPを、スキームIに従って、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)及び4−ピロリジノピリジンの存在下、ジクロロメタン中で1,3−プロパンジオールと反応させ、二官能性CTAを形成した。
0.5g(0.0014mol)のS−1−ドデシル−S−(αα’−ジメチル−α”−酢酸)トリチオカーボネート(DMP)、0.17g(0.0014mol)のN,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)及び0.02g(0.00014mol)の4−ピロリジノピリジンを窒素雰囲気下で10mlのCHClに溶解した。該溶液を0℃に冷却し、0.05g(0.0007mol)の1,3−プロパンジオールを加えた。該溶液を18時間撹拌した後ろ過した。ろ液を、水(20ml)、5%酢酸(20ml)、そして再度水(20ml)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(CHCl/ヘキサン 4:1)で精製した。
H−NMR(CDCl/300MHz): δ[ppm]: 0.85 (t, 6H); 1.16-1.40 (m, 36H); 1.54-1.71 (m, 16H); 1.94 (t, 2H); 3.24 (t,4H); 4.11 (t, 4H)
電界脱離(FD)質量分析による分析で768.8にピークが示され、二官能性CTAの形成が確認された。
PNIPAM−CTAの合成
二官能性CTAを用いたPNIPAMの製造は、スキームIIに従って実施された。
PNIPAM−ポリマーは、N−イソプロピルアクリルアミド、二官能性CTA、AIBN及び溶媒として乾燥ジオキサンを含有するシュレンク管内で製造された。3回の凍結脱気(freeze-pump thaw)サイクル後、混合物を80℃に予熱された油浴中に24時間置いた。混合物をヘキサン(貧溶媒)/THF(良溶媒)中で3回沈殿させ、真空下で乾燥させた。使用したNIPAM(N−イソプロピルアクリルアミド)モノマー、CTA、AIBN及びジオキサンのモル比は(1:60:600)であった。96%の収率は、使用されたモノマーの量を基準にしている。分子量は、GPCにより、DMF中、PMMAを較正として用いて測定した。図1に示されているように、3295g/molに主ピークを有する二峰性の分子量分布が観察された。このことは、モノマーの一部の重合が二官能性CTAの片側のみから進行したことを示唆している。
トリチオカーボネート末端基の開裂はアミノリシスによって実施した。アミノリシスは、PNIPAM−CTA及びヘキシルアミンの乾燥ジオキサン中混合物を室温で数時間撹拌することによって実施した。トリチオカーボネート開裂条件下での主鎖エステル結合の安定性は、図2に示されているように、3644g/molに主ピークを示すGPCによって確認された。
実施例2.
本実施例では、スチレン−ブタジエンゴムとチオール末端官能化PNIPAMとの反応を示す。実施例1のビス−チオール−末端官能化PNIPAM(PNIPAM−CTAの開裂形)(0.5g)、2gのスチレン−ブタジエンゴム(内的に製造された)及びAIBN(0.05g)を乾燥THF中に溶解した。該溶液をアルゴン流により1.5時間脱ガスした。該反応混合物を65℃に予熱された油浴中に30時間置いた。その後、反応混合物の完全ゲル化が観察された。
実施例3.
本実施例では、PNIPAM官能化がスチレン−ブタジエンゴムの湿潤性に及ぼす効果を示す。ビス−チオール−末端官能化PNIPAMで官能化されたSBRの湿潤性は、官能化ポリマーで被覆されたガラスプレート上での水滴の接触角を測定することによって決定された。
接触角は下記手順を用いて測定された。官能化SBRサンプルをTHF中で膨潤させ、スライドガラス上にスピンコーティングした。真空下で乾燥後、スライドをニードル下に置き、水滴をニードルから被覆ガラス上にパージした。接触角は、液滴とガラス表面間の内角の測定によって決定した。接触角は、一連の官能化SBRのそれぞれについて、22℃及び45℃の二つの温度で測定した。これらの温度は、PNIPAMの32℃というLCSTの十分下及び上であるとして選ばれた。二つの温度22℃及び45℃における官能化SBR及び対照SBRの接触角を測定した。これらの温度は、PNIPAMの32℃というLCSTの十分下及び上であるとして選ばれた。接触角の測定結果を表1に示す。
表1に示されている通り、LCSTより上及び下の接触角の相対差は、非官能化SBRと比べてPNIPAM官能化SBRのより大きい親水性挙動を示している。
実施例4.
二官能性PNIPAM−チオールを実施例1の手順に従って製造した。得られたPNIPAM−チオールの分子量はGPCにより7200g/molと決定された。
そのPNIPAM−チオールを19MのNaOHと混合してエステル結合を加水分解した。得られた加水分解物の分子量は3100g/molと決定され、二官能性連鎖移動剤の両側からNIPAMの本質的に対称的な重合が確認された。
実施例5.
本実施例では、スチレン−ブタジエンゴムとPNIPAM−SHとの反応を示す。
実施例1の二官能性PNIPAM−チオール(PNIPAM−CTAの開裂形)(0.5g)、2gのスチレン−ブタジエンゴム(内的に製造された)及びAIBN(0.05g)を乾燥THF中に溶解した。該溶液をアルゴン流により1.5時間脱ガスした。該反応混合物を65℃に予熱された油浴中に30時間置いた。得られたゴム組成物は、逆さにしたバイアル(材料を含有している)の上面に接着し、THF中でゲルを形成していることが観察され、SBRとPNIPAM−チオールとの架橋が確認された。2滴の25%アンモニアを添加し、12時間静置したところ、ゲルは溶解し、エステル結合の加水分解が示された。
実施例6.
本実施例では、PNIPAM−SHとSBRの反応生成物を含むゴム組成物のレオロジー特性を示す。
PNIPAMがSBRの機械的挙動に及ぼす影響を調べるために、パラレルプレートレオメーター(8mmプレート)及び加熱速度5℃/分を用いてレオロジー測定を実施した。図3に、未改質SBRの典型的なレオロジー挙動を示す。約70℃より高い温度でG’(1)及びG”(2)は低下し、タンデルタ(3)は増加している。そのような挙動は高温での未改質ポリマーの流動を示している。図4に、実施例5のゴム組成物のレオロジー挙動を示す。図4に示されているように、PNIPAMとSBRの架橋は、G’(1)、G”(2)及びタンデルタ(3)について、高温(約70℃より上)のゴム状平坦域(rubbery plateau)の安定化をもたらしている。
実施例7.
図3及び4に示された挙動から、LCST挙動を示すコポリマーを使用することによって、タイヤ性能、転がり抵抗(燃費の指標)及びトレッド摩耗間における通常の妥協は、コンパウンドの様々な指標を切り離すことにより回避できることが示唆される。
LCST挙動を示すゴム組成物を含むトレッドコンパウンドは、タイヤに下記のことを示すことが期待できる。該コポリマーを含むトレッドを使用すると、PNIPAM基のLCSTより低い温度で湿潤表面と接触するタイヤトレッドは、そのコポリマーを含んでいない以外は同一のタイヤと比較して、増強されたウェットグリップを示すことが期待できる。しかしながら、摩耗及び転がり抵抗は重度に損なわれないであろう。何らかの理論に束縛されるつもりはないが、増強されたウェットグリップは、ゴム組成物のLCST基に対する水の効果のためにトレッド表面が軟化したためと考えられる。この軟化は可逆的であり、従ってトレッドは乾燥条件下では剛化するので、トレッド摩耗は損なわれないはずである。トレッド摩耗は、トレッド表面におけるPNIPAMのLCST相間の転移とほぼ無関係だからである。剛化は、LCST基の沈殿のほか、実施例4で検討した補強効果のためである。さらに、LCST基による軟化効果は、トレッドコンパウンドの本体(バルク)内に拡大することのない表面現象のようなので、トレッドの転がり抵抗も、トレッド表面におけるゴム組成物のLCST相間転移と無関係であると考えられる。
[発明の態様]
1.加硫可能なゴム組成物であって、
ジエン系エラストマー;及び
式I:
[式中、Qは、1個又は複数個の炭素原子所望により、窒素、酸素、硫黄、ハロゲン、ケイ素、及びリン原子のうちの一つ又は複数とを含むn価有機基であり;
Xは、下限臨界溶液温度を示すことができる二価ポリマー基であり;
Rは、独立に、水素原子又は式(II):
{式中、Zは、1個又は複数個の炭素原子と、所望により、窒素、酸素、硫黄、ハロゲン、ケイ素、及びリン原子のうちの一つ又は複数とを含む一価有機基である}の一価基であり;そして
nは1以上の整数である]
の化合物を含む加硫可能なゴム組成物。
2.ゴム組成物であって、
ジエン系エラストマーと式I:
[式中、Qは、1個又は複数個の炭素原子所望により、窒素、酸素、硫黄、ハロゲン、ケイ素、及びリン原子のうちの一つ又は複数とを含むn価有機基であり;
Xは、下限臨界溶液温度を示すことができる二価ポリマー基であり;
Rは、独立に、水素原子又は式(II):
{式中、Zは、1個又は複数個の炭素原子と、所望により、窒素、酸素、硫黄、ハロゲン、ケイ素、及びリン原子のうちの一つ又は複数とを含む一価有機基である}の一価基であり;そして
nは2以上の整数である]
の化合物との反応生成物を含むゴム組成物
3.前記反応生成物が、少なくとも一つのRを式Iの化合物とジエン系エラストマーとの間の共有結合で置換することを含む、2記載のゴム組成物。
4.トレッドを含む空気入りタイヤであって、前記トレッドは3のゴム組成物を含む空気入りタイヤ。
5.ジエン系エラストマーが、溶液重合スチレン−ブタジエンゴム、乳化重合スチレン−ブタジエンゴム、ポリブタジエン、天然ポリイソプレンゴム、及び合成ポリイソプレンゴムからなる群から選ばれる、4記載の空気入りタイヤ。
6.Xが、式:
[式中、R及びRは、水素、C2〜C6直鎖アルキル、C2〜C6分枝アルキル、及びC3〜C6シクロアルキルからなる群から独立に選ばれるが、ただし、R及びRの少なくとも一つは水素でない]のモノマーから誘導される、4記載の空気入りタイヤ。
7.Xが、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ(N−シクロプロピルアクリルアミド)、及びポリ(N,N−ジエチルアクリルアミド)からなる群から選ばれるポリマーから誘導される、4記載の空気入りタイヤ。
8.下限臨界溶液温度を示すことができるポリマー基Xが、約500〜約20000g/gmolの範囲の重量平均分子量を有する、4記載の空気入りタイヤ。
9.下限臨界溶液温度を示すことができるポリマーが、約0℃〜約100℃の範囲の下限臨界溶液温度を有する、4記載の空気入りタイヤ。
10.ゴム組成物が0.5〜10phrの式Iの化合物を含む、4記載の空気入りタイヤ。
11.nが2である、4記載の空気入りタイヤ。
12.Xが、式:
[式中、R及びRは、水素、C2〜C6直鎖アルキル、C2〜C6分枝アルキル、及びC3〜C6シクロアルキルからなる群から独立に選ばれるが、ただし、R及びRの少なくとも一つは水素でなく、mは炭化水素鎖の重合度である]のポリマー基である、4記載の空気入りタイヤ。

Claims (8)

  1. ゴム組成物を含むトレッドを特徴とする空気入りタイヤであって、
    前記ゴム組成物は、
    ジエン系エラストマーと式I:
    [式中、Qは、1個又は複数個の炭素原子と、所望により、窒素、酸素、硫黄、ハロゲン、ケイ素、及びリン原子のうちの一つ又は複数とを含むn価有機基であり;
    Xは、式:
    {式中、R及びRは、水素、C2〜C6直鎖アルキル、C2〜C6分枝アルキル、及びC3〜C6シクロアルキルからなる群から独立に選ばれるが、ただし、R及びRの少なくとも一つは水素でない}のモノマーから誘導される、下限臨界溶液温度を示すことができる二価ポリマー基であり;
    Rは、独立に、水素原子又は式(II):
    {式中、Zは、1個又は複数個の炭素原子と、所望により、窒素、酸素、硫黄、ハロゲン、ケイ素、及びリン原子のうちの一つ又は複数とを含む一価有機基である}の一価基であり;そして
    nは2以上の整数である]
    の化合物との反応生成物を含
    前記反応生成物において、少なくとも一つのRが式Iの化合物とジエン系エラストマーとの間の共有結合で置換されていることを特徴とする、
    空気入りタイヤ。
  2. ジエン系エラストマーが、溶液重合スチレン−ブタジエンゴム、乳化重合スチレン−ブタジエンゴム、ポリブタジエン、天然ポリイソプレンゴム、及び合成ポリイソプレンゴムからなる群から選ばれることを特徴とする、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  3. Xが、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ(N−シクロプロピルアクリルアミド)、及びポリ(N,N−ジエチルアクリルアミド)からなる群から選ばれるポリマーから誘導されることを特徴とする、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  4. 下限臨界溶液温度を示すことができるポリマー基Xが、500〜20000g/gmolの範囲の重量平均分子量を有することを特徴とする、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 下限臨界溶液温度を示すことができるポリマーが、0℃〜100℃の範囲の下限臨界溶液温度を有することを特徴とする、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  6. ゴム組成物が100重量部のジエン系エラストマーと0.5〜10phrの式Iの化合物との反応生成物を含んでなることを特徴とする、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  7. nが2であることを特徴とする、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  8. Xが、式:
    [式中、R1及びR2は、水素、C2〜C6直鎖アルキル、C2〜C6分枝アルキル、及びC3〜C6シクロアルキルからなる群から独立に選ばれるが、ただし、R及びRの少なくとも一つは水素でなく、mは炭化水素鎖の重合度である]のポリマー基であることを特徴とする、請求項に記載の空気入りタイヤ。
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