JP6339004B2 - パージ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パージ方法に関する。
従来から、互いに異なる処理ガスを基板に順番に供給するサイクルを複数回繰り返して反応生成物の層を積層して薄膜を得る成膜装置であって、真空容器内に配置され、その上に基板を載置して公転させるための回転テーブルと、前記回転テーブルの回転方向に互いに離れて設けられ、第1の処理ガス及び第2の処理ガスを夫々基板に供給するための第1の処理ガス供給部及び第2の処理ガス供給部と、成膜処理を行うときの前記回転テーブルの回転方向において、前記第1の処理ガス供給部と第2の処理ガス供給部との間に、各処理ガスを分離するための分離ガスが供給される分離領域と、前記回転テーブルの回転方向に互いに離れて設けられ、第1の処理ガス及び第2の処理ガスを夫々専ら排気するための第1の真空排気口及び第2の真空排気口と、前記回転テーブルをクリーニングするためのクリーニングガスを供給するクリーニングガス供給部と、を備えた成膜装置を運転する方法において、前記第1の真空排気口の排気を止め、第2の真空排気口から真空排気を行いながら、前記クリーニングガス供給部から真空容器内にクリーニングガスを供給するクリーニング工程を含むことを特徴とする成膜装置の運転方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる特許文献1に記載の成膜装置の運転方法によれば、回転テーブルをクリーニングガスによりクリーニングするときに、クリーニングガスが第1の真空排気口側に吸引されることによりクリーニングガスが回転テーブルに接触する量が少なくなるという不具合を回避することができ、速やかにクリーニングを行うことができるとともに、クリーニングガスの低流量化を図ることができる。
特開2014−17322号公報
しかしながら、クリーニングを行った後に成膜処理を行う場合、回転テーブルからの膜の剥がれによるパーティクルが発生する確率が高い。上述の特許文献1に記載の構成によれば、クリーニング時間の短縮化及びクリーニングガスの低流量化を図ることができるが、このようなクリーニング後の剥がれパーティクルの低減についての特別な対策は講じられていない。また、クリーニング後以外の通常の成膜処理であっても、成膜処理運転の運転間隔に実施可能なパーティクル低減のための処理が存在すれば、そのような処理を適宜行うことが好ましい。
そこで、本発明は、回転テーブルから発生する剥がれパーティクルを低減させることができるパージ方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るパージ方法は、処理室内に、基板を上面に載置可能な回転テーブルと、該回転テーブルの上方に該回転テーブルの回転方向に沿って互いに離間して配置された第1及び第2の処理領域と、該第1及び第2の処理領域同士の間に配置された分離領域とが設けられ、該分離領域には前記処理室内の天井面側から下方に向かって突出し、所定の熱容量を有する凸状部が設けられて前記第1及び第2の処理領域よりも低い天井面が形成され、前記第1の処理領域で第1の反応ガス、前記第2の処理領域で第2の反応ガス、前記分離領域でパージガスが供給された状態で前記回転テーブルを回転させることにより、前記第1の反応ガスと前記第2の反応ガスとの反応生成物を基板上に成膜可能な成膜装置により成膜処理が所定回数行われ、前記回転テーブル上に前記反応生成物が所定膜厚成膜されたときに、次の成膜処理開始前に行われる前記回転テーブルからの剥がれパーティクルを低減させるためのパージ方法であって、
前記回転テーブルを静止した状態で前記分離領域から前記凸状部の前記所定の熱容量により高温となった前記パージガスを第1の所定期間連続して少なくとも1回供給し、前記分離領域の下方に位置する前記回転テーブルの第1の領域の前記反応生成物をパージすることにより、前記反応生成物を熱膨張させる工程と、
前記パージガスの供給を停止した状態で、前記第1の領域と異なる第2の領域が前記分離領域の下方に位置するとともに、前記第1の領域が前記第1の処理領域又は前記第2の処理領域の下方に移動するように前記回転テーブルを所定角度回転させ、前記第1の処理領域の前記反応生成物を熱収縮させる工程と、
前記回転テーブルを静止させた状態で前記分離領域から前記パージガスを第2の所定期間連続して少なくとも1回供給し、前記第2の領域をパージする工程と、を有する。
本発明によれば、成膜装置のドライクリーニング後に発生し易い剥がれパーティクルを低減させることができる。
本発明の実施形態に係るパージ方法を適用可能な成膜装置の断面図である。 図1の成膜装置の内部の概略構成に示す斜視図である。 図1の成膜装置の平面図である。 図1の成膜装置における分離領域、第1の領域及び第2の領域の一例を示す断面図である。 図1の成膜装置に設けられる、分離ガスが回転テーブルの中心から外周へ流れるのを抑制する屈曲部を示す説明図である。 図1の成膜装置の他の断面図である。 図1の成膜装置を示す一部破断斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るパージ方法の一例を示すタイミングチャートである。図8(a)は、パージガスのパージ流量の一例を示すタイミングチャートである。図8(b)は、回転テーブルの回転速度の一例を示すタイミングチャートである。図8(c)は、回転テーブルの回転角度の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るパージ方法の一例を示すタイミングチャートである。図9(a)は、パージガスのパージ流量の一例を示すタイミングチャートである。図9(b)は、回転テーブルの回転速度の一例を示すタイミングチャートである。図9(c)は、回転テーブルの回転角度の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るパージ方法の一例を示すタイミングチャートである。図10(a)は、パージガスのパージ流量の一例を示すタイミングチャートである。図10(b)は、回転テーブルの回転速度の一例を示すタイミングチャートである。図10(c)は、回転テーブルの回転角度の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るパージ方法の一例を示すタイミングチャートである。図11(a)は、パージガスのパージ流量の一例を示すタイミングチャートである。図11(b)は、回転テーブルの回転速度の一例を示すタイミングチャートである。図11(c)は、回転テーブルの回転角度の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例に係るパージ方法の実施結果を示した図である。 本発明の実施例に係るパージ方法のパージ工程を実施した際の回転テーブルの表面の温度差を測定した結果を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
〔成膜装置〕
まず、本発明の実施形態に係るパージ方法が適用され得る成膜装置の一例について説明する。
本発明の実施形態に係るパージ方法が適用され得る成膜装置は、図1(図3のA−A線に沿った断面図)及び図2に示すように、概ね円形の平面形状を有する扁平な処理室1と、この処理室1内に設けられ、処理室1の中心に回転中心を有する回転テーブル2と、を備える。処理室1は、容器本体12と、これから分離可能な天板11とから構成されている。天板11は、例えばOリングなどの封止部材13を介して容器本体12に取り付けられ、これにより処理室1が気密に密閉される。天板11及び容器本体12は、例えばアルミニウム(Al)で作製することができる。
図1を参照すると、回転テーブル2は、中央に円形の開口部を有しており、開口部の周りで円筒形状のコア部21により上下から挟まれて保持されている。コア部21は、鉛直方向に伸びる回転軸22の上端に固定されている。回転軸22は容器本体12の底面部14を貫通し、その下端が当該回転軸22を鉛直軸回りに回転させる駆動部23に取り付けられている。この構成により、回転テーブル2はその中心軸を回転中心として回転することができる。なお、回転軸22及び駆動部23は、上面が開口した筒状のケース体20内に収納されている。このケース体20はその上面に設けられたフランジ部分を介して処理室1の底面部14の下面に気密に取り付けられており、これにより、ケース体20の内部雰囲気が外部雰囲気から隔離されている。なお、回転テーブル2は、サセプタ2と呼んでもよい。
図2及び図3に示すように、回転テーブル2の上面に、それぞれウエハWが載置される複数(図示の例では5つ)の円形凹部状の載置部24が等角度間隔で形成されている。ただし、図3ではウエハWを1枚のみを示している。
図4(a)を参照すると、載置部24と載置部24に載置されたウエハWとの断面が示されている。図示のとおり、載置部24は、ウエハWの直径よりも僅かに(例えば4mm)大きい直径と、ウエハWの厚さに等しい深さとを有している。載置部24の深さとウエハWの厚さがほぼ等しいため、ウエハWが載置部24に載置されたとき、ウエハWの表面は、回転テーブル2の載置部24を除く領域の表面とほぼ同じ高さになる。仮に、ウエハWとその領域との間に比較的大きい段差があると、その段差によりガスの流れに乱流が生じ、ウエハW上での膜厚均一性が影響を受ける。この影響を低減するため、2つの表面がほぼ同じ高さにある。「ほぼ同じ高さ」は、高さの差が約5mm以下であって良いが、加工精度が許す範囲でできるだけゼロに近いと好ましい。
図2から図4を参照すると、回転テーブル2の回転方向(例えば図3の矢印RD)に沿って互いに離間した2つの凸状部4が設けられている。図2及び図3では天板11を省略しているが、凸状部4は、図4に示すように天板11の下面に取り付けられている。また、図3から分かるように、凸状部4は、ほぼ扇形の上面形状を有しており、その頂部は処理室1のほぼ中心に位置し、円弧は容器本体12の内周壁に沿って位置している。さらに、図4(a)に示すように、凸状部4は、その下面44が回転テーブル2から高さh1(後述)に位置するように配置される。これにより、凸状部4と回転テーブル2との間には、空間Hが形成されている。
また、図4を参照すると、凸状部4は、凸状部4が二分割されるように半径方向に延びる溝部43を有し、溝部43にはパージガスノズル41(42)が収容されている。溝部43は、本実施形態では、凸状部4を二等分するように形成されるが、他の実施形態においては、例えば、凸状部4における回転テーブル2の回転方向上流側が広くなるように溝部43を形成しても良い。パージガスノズル41(42)は、図3に示すように、容器本体12の周壁部から処理室1内へ導入され、その基端部であるガス導入ポート41a(42a)を容器本体12の外周壁に取り付けることにより支持されている。
パージガスノズル41(42)は、パージガスのガス供給源(図示せず)に接続されている。パージガスはNガスや不活性ガスであって良く、また、成膜に影響を与えないガスであれば、パージガスの種類は特に限定されない。本実施形態においては、パージガスとしてチッ素(N)ガスが利用される。また、パージガスノズル41(42)は、回転テーブル2の表面に向けてNガスを吐出するための吐出孔40(図4)を有している。吐出孔40は、長さ方向に所定の間隔で配置されている。本実施形態においては、吐出孔40は、約0.5mmの口径を有し、パージガスノズル41(42)の長さ方向に沿って約10mmの間隔で配列されている。なお、パージガスノズル41(42)は、吐出孔40に代わり、回転テーブル2に向かって開口し、パージガスノズル41(42)の長手方向に延びるスリットを有してもよい。
図1から図3を再び参照すると、上述の凸状部4は、コア部21を取り囲むように天板11の下面に取り付けられた環状の突出部5に結合されている。これにより、回転テーブル2の外縁端から中心を通って他の外縁端にまで広がり、処理室1内を第1の領域48A及び第2の領域48B(図2及び図3参照)に分ける分離部材が構成されている。突出部5は回転テーブル2と対向し、これにより突出部5と回転テーブル2との間に上述の空間Hと連通する狭い空間50が形成されている。本実施形態においては、空間50の下面の回転テーブル2からの高さh15(図5参照)は、空間Hの高さh1よりも僅かに低い。なお、他の実施形態においては、高さh15とh1は等しくても良く、また、突出部5と凸状部4は一体に形成されても、別体として形成されて結合されても良い。なお、図2及び図3は、凸状部4を処理室1内に残したまま天板11を取り外した処理室1の内部を示している。
図5は、図3のB−B線に沿った断面の約半分を示す図である。図示のとおり、コア部21と処理室1の天板11との間に空間52が形成されている。空間52は、上記の空間50と連通しており、これにより、2つの凸状部4の下方の空間Hは空間50及び52を通して互いに連通している。また、天板11の中心部には、分離ガス供給管51が接続されており、これにより、天板11とコア部21との間の空間52にNガスが供給される。
再び図2及び図3を参照すると、第1の領域48Aにおいて容器本体12の周壁部から回転テーブル2の半径方向に反応ガスノズル31が導入され、第2の領域48Bにおいて容器本体12の周壁部から回転テーブル2の半径方向に反応ガスノズル32が導入されている。これらの反応ガスノズル31,32は、パージガスノズル41,42と同様に、基端部であるガス導入ポート31a,32aを容器本体12の外周壁に取り付けることにより支持されている。なお、反応ガスノズル31,32は、半径方向に対して所定の角度をなすように導入されてもよい。第1の領域48A及び第2の領域48Bは、図4に示すように、凸状部の下面(天井面44)よりも高い天井面45(天板11の下面)を有している。
また、ノズルカバー34の回転方向上流側、且つ第1の分離領域D1の回転方向下流側にはクリーニングガス供給部をなすクリーニングガスノズル35が設けられる。クリーニングガス35は、反応ガスノズル31と同様に、第1の領域48Aにおいて容器本体12の周壁部から導入されており、回転テーブル2の外周から周縁部に向かって延びる棒状に形成されている。クリーニングガスノズル35は、クリーニング時にのみ使用されるガスノズルであり、成膜処理時には使用されない。クリーニングガスノズル35は、処理室1内の全体にクリーニングガスを供給することを意図しているので、反応ガスノズル31、32及びパージガスノズル41、42よりも長さが短く、先端部に吐出孔が設けられる。例えばClFなどのフッ素系のクリーニングガスが、クリーニングガスノズル35から供給され、クリーニングガスノズル35の先端部から回転テーブル2の中心部側に向けて吐出される。クリーニングガスノズル35は、反応ガスノズル31,32及びパージガスノズル41,42と同様に、基端部であるガス導入ポート35aを容器本体12の外周壁に取り付けることにより支持されており、ガス導入ポート35aは、クリーニングガスの供給源(図示せず)に接続されている。
図示を省略するが、反応ガスノズル31は、第1の反応ガスのガス供給源に接続され、反応ガスノズル32は、第2の反応ガスのガス供給源に接続されている。第1の反応ガス及び第2の反応ガスとしては後に述べる組み合わせを始めとして種々のガスを使用できるが、本実施形態においては、第1の反応ガスとしてビスターシャルブチルアミノシラン(BTBAS)ガスが利用され、第2の反応ガスとしてオゾン(O)ガスが利用される。なお、以下の説明において、反応ガスノズル31の下方の領域を、BTBASガスをウエハに吸着させるための処理領域P1といい、反応ガスノズル32の下方の領域を、Oガスをウエハに吸着したBTBASガスと反応(酸化)させるための処理領域P2という場合がある。
また、反応ガスノズル31,32は、回転テーブル2の上面(ウエハの載置部24がある面)に向けて反応ガスを吐出するための複数の吐出孔33を有している(図4参照)。本実施形態においては、吐出孔33は約0.5mmの口径を有し、反応ガスノズル31,32の長さ方向に沿って約10mmの間隔で配列されている。反応ガスノズル31(32)は、吐出孔33に代わり、回転テーブル2に向かって開口し、反応ガスノズル31(32)の長手方向に延びるスリットを有してもよい。また、反応ガスノズル31にはノズルカバー34が取り付けられている。ノズルカバー34は、反応ガスノズル31から吐出された反応ガスがパージガスにより希釈されることを防ぐための整流板であり、必要に応じて設けられてよい。
以上の構成において、パージガスノズル41(42)からNガスが吐出されると、このNガスは凸状部4と回転テーブル2との間の空間Hへ至り、空間Hの圧力を第1の領域48A及び第2の領域48Bの圧力よりも高く維持することができる。これに加えて、パージガスノズル51から空間52へNガスが供給されると、このNガスは空間52から突出部5と回転テーブル2との空間50へ至り、空間50の圧力を第1の領域48A及び第2の領域48Bによりも高く維持することができる。このようにして、回転テーブル2及び突出部5の間の空間50と、コア部21及び天井板11の間の空間52と、これらによって連通する、2つの凸状部4及び回転テーブル2の間の2つの空間Hとからなり、高い圧力を有して第1の領域48Aと第2の領域48Bとを分ける分離空間が提供される。以下、説明の便宜上、第1の領域48Aに対して回転テーブル2の回転方向上流側に位置する凸状部4に対応する領域を分離領域D1、第1の領域48Aに対して回転テーブル2の回転方向下流側に位置する凸状部4に対応する領域を分離領域D2、突出部5に対応する円形の領域を中心分離領域Cと呼ぶ(図2及び3等参照)。このように、パージガスノズル41(42)から供給されるパージガスは、第1の領域48Aと第2の領域48Bとを分離するために供給されているので、パージガスを分離ガス、パージガスノズル41(42)を分離ガスノズル41(42)と呼んでもよい。
分離領域D1、D2を構成する凸状部4は、例えば、石英で構成されてもよい。石英は、耐熱性が高く、パーティクルの発生が少ないので、成膜装置等の半導体製造装置の処理室1内に設けられる部品や部材を構成する材料として適している。また、石英は、所定の熱容量を有しており、石英のバルクとして構成された凸状部4は、比較的高い熱容量を有する。本実施形態に係るパージ方法は、凸状部4の熱容量を利用して回転テーブル2の表面に成膜された膜を一旦加熱し、その後熱収縮させる工程を含むが、パージ方法の詳細については後述する。なお、凸状部4は、所定の熱容量を有し、処理室1内で使用可能な条件を満たせば、石英以外の材料から構成されてもよい。
再び図5を参照すると、凸状部4は、その外縁においてL字状に屈曲する屈曲部46を有している。屈曲部46は、回転テーブル2と容器本体12との間の空間を概ね埋めている。屈曲部46と容器本体12との間の隙間、及び屈曲部46と回転テーブル2との間の隙間は、例えば、回転テーブル2から凸状部4の天井面44までの高さh1と同じかこれより小さくて良い。ただし、容器本体12と回転テーブル2の間の間隔は、回転テーブル2の熱膨張を考慮し、回転テーブル2が後述のヒータユニットにより加熱された場合にh1程度となるように設定することが好ましい。このような構成により、第1の領域48Aにおいて反応ガスノズル31から供給されたBTBASガスが、容器本体12の内周面と回転テーブル2との間の空間を通して第2の領域48Bへ流れるのが阻止され、逆にOガスが第2の領域48Bから当該空間を通して第1の領域48Aへ流れるのを阻止される。また、屈曲部46があるため、分離ガスノズル41,42(図3等)からのNガスは、回転テーブル2の外側に向かっては流れ難い。すなわち、屈曲部46は、分離空間の圧力を第1の領域48A及び第2の領域48Bの圧力より高く維持することに寄与している。なお、屈曲部46の下方にブロック部材71bを設ければ、分離ガスが回転テーブル2の下方まで流れるのを更に抑制することができるため、更に好ましい。
一方、第1の領域48A及び第2の領域48Bにおいては、容器本体12の内周壁は、図3、図6及び図7に示すように外方側に窪み、排気領域6が形成されている。この排気領域6の底部には、例えば排気口61,62が設けられている。これら排気口61,62は各々排気管63を介して真空排気装置である例えば共通の真空ポンプ64に接続されている。これにより、主として第1の領域48A及び第2の領域48Bが排気される。すなわち、このような排気口61,62の配置により、分離空間の圧力を第1の領域48A及び第2の領域48Bの圧力よりも高くし易くなる。
再び図1を参照すると、排気管63には圧力調整器65が設けられ、これにより処理室1内の圧力が調整される。複数の圧力調整器65を、対応する排気口61,62に対して設けてもよい。また、排気口61,62は、排気領域6の底部(処理室1の底部14)に限らず、真空容器の容器本体12の周壁部に設けても良い。また、排気口61,62は、排気領域6における天板11に設けても良い。ただし、天板11に排気口61,62を設ける場合、処理室1内のガスが上方へ流れるため、処理室1内のパーティクルが巻き上げられて、ウエハWが汚染されるおそれがある。このため、排気口61,62は、図示のように底部に設けるか、容器本体12の周壁部に設けると好ましい。また、排気口61,62を底部に設ければ、排気管63、圧力調整器65、及び真空ポンプ64を処理室1の下方に設置することができるため、成膜装置のフットプリントを縮小する点で有利である。
図1、図5及び図6等に示すように、回転テーブル2と容器本体12の底部14との間の空間には、加熱部としての環状のヒータユニット7が設けられ、これにより、回転テーブル2上のウエハWが、回転テーブル2を介して所定の温度に加熱される。また、ブロック部材71aが、回転テーブル2の下方及び外周の近くに、ヒータユニット7を取り囲むように設けられるため、ヒータユニット7が置かれている空間がヒータユニット7の外側の領域から区画されている。ブロック部材71aより内側にガスが流入することを防止するため、ブロック部材71aの上面と回転テーブル2の下面との間に僅かな間隙が維持されるように配置される。ヒータユニット7が収容される領域には、この領域をパージするため、複数のパージガス供給管73が、容器本体12の底部を貫通するように所定の角度間隔をおいて接続されている。なお、ヒータユニット7の上方において、ヒータユニット7を保護する保護プレート7aが、ブロック部材71aと、後述する***部Rとにより支持されており、これにより、ヒータユニット7が設けられる空間にBTBASガスやOガスが仮に流入したとしても、ヒータユニット7を保護することができる。保護プレート7aは、例えば石英から作製すると好ましい。
図6を参照すると、底部14は、環状のヒータユニット7の内側に***部Rを有している。***部Rの上面は、回転テーブル2及びコア部21に接近しており、***部の上面Rと回転テーブル2の裏面との間、及び***部の上面とコア部21の裏面との間に僅かな隙間を残している。また、底部14は、回転軸22が通り抜ける中心孔を有している。この中心孔の内径は、回転軸22の直径よりも僅かに大きく、フランジ部20aを通してケース体20と連通する隙間を残している。パージガス供給管72がフランジ部20aの上部に接続されている。
このような構成により、図6に矢印で示すように、回転軸22と底部14の中心孔との間の隙間、コア部21と底部14の***部Rとの間の隙間、及び底部14の***部Rと回転テーブル2の裏面との間の隙間を通して、パージガス供給管72から回転テーブル2の下の空間へNガスが流れる。また、パージガス供給管73からヒータユニット7の下の空間へNガスが流れる。そして、これらのNガスは、ブロック部材71aと回転テーブル2の裏面との間の隙間を通して排気口61へ流れ込む。このように流れるNガスは、BTBASガス(Oガス)の反応ガスが回転テーブル2の下方の空間を回流してOガス(BTBASガス)と混合するのを防止する分離ガスとして働く。
なお、図6は、図3のA−A線に沿った断面図である図1の左半分に相当し、第1の領域48Aを示しているため、凸状部4が無い。一方、突出部5は、図6においても図示されており、回転テーブル2の中央近傍において第1の領域48Aを区画している。この場合においても、突出部5と回転テーブル2との間の空間50の圧力は、分離ガス供給管51からのNガスによって、第1の領域48Aの圧力よりも高く維持される。これにより、図6中に矢印で示すように空間50から第1の領域48Aに向かって回転テーブル2の上面に沿ってNガスが流出する。
図2、図3及び図7を参照すると、容器本体12の周壁部には搬送口15が形成されている。ウエハWは、搬送口15を通して搬送アーム10により処理室1の中へ、又は処理室1から外へと搬送される。この搬送口15にはゲートバルブ(図示せず)が設けられ、これにより搬送口15が開閉される。また、凹部24の底面には3つの貫通孔(図示せず)が形成されており、これらの貫通孔を通して3本の昇降ピン16(図7参照)が上下動することができる。昇降ピン16は、ウエハWの裏面を支えて当該ウエハWを昇降させ、ウエハWの搬送アーム10との間で受け渡しを行う。
再び図3を参照すると、この実施形態による成膜装置には、装置全体の動作のコントロールを行うための制御部100が設けられている。この制御部100は、例えばコンピュータで構成されるプロセスコントローラ100aと、ユーザインタフェース部100bと、メモリ装置100cとを有する。ユーザインタフェース部100bは、成膜装置の動作状況を表示するディスプレイや、成膜装置の操作者がプロセスレシピを選択したり、プロセス管理者がプロセスレシピのパラメータを変更したりするためのキーボードやタッチパネル(図示せず)などを有する。
メモリ装置100cは、プロセスコントローラ100aに種々のプロセスを実施させる制御プログラム、プロセスレシピ、及び各種プロセスにおけるパラメータなどを記憶している。また、これらのプログラムには、例えば後述するクリーニング方法を行わせるためのステップ群を有しているものがある。これらの制御プログラムやプロセスレシピは、ユーザインタフェース部100bからの指示に従って、プロセスコントローラ100aにより読み出されて実行される。また、これらのプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体100dに格納され、これらに対応した入出力装置(図示せず)を通してメモリ装置100cにインストールしてよい。コンピュータ可読記憶媒体100dは、ハードディスク、CD、CD−R/RW、DVD−R/RW、フレキシブルディスク、半導体メモリなどであってよい。また、プログラムは通信回線を通してメモリ装置100cへダウンロードしてもよい。
〔成膜方法〕
次に、既出の図面を適宜参照しながら、成膜装置の成膜処理動作(成膜方法)について説明する。まず、載置部24が搬送口15(図7)に整列するように回転テーブル2が回転して、ゲートバルブ(図示せず)を開く。次に、搬送アーム10により搬送口15を介してウエハWを処理室1内へ搬入される。ウエハWは、昇降ピン16により受け取られ、搬送アーム10が容器1から引き抜かれた後に、昇降機構(図示せず)により駆動される昇降ピン16によって載置部24へと下げられる。上記一連の動作が5回繰り返されて、5枚のウエハWが対応する凹部24に載置される。
続いて、分離ガスノズル41,42からNガスが供給され、分離ガス供給管51及びパージガス供給管72,73からもNガスが供給されるとともに、真空ポンプ64及び圧力調整器65(図1)により、処理室1内が予め設定した圧力に維持される。同時に又は引き続いて、回転テーブル2が上から見て時計回りに回転を開始する。回転テーブル2は、ヒータユニット7により前もって所定の温度(例えば300℃)に加熱されており、これにより、この回転テーブル2に載置されるウエハWが加熱される。ウエハWが加熱され、所定の温度に維持された後、まず、Oガスが反応ガスノズル32を通して処理領域P2へ供給され、次いで、BTBASガスが反応ガスノズル31を通して処理領域P1へ供給される。
ウエハWが反応ガスノズル31の下方の処理領域P1を通過するときに、ウエハWの表面にBTBAS分子が吸着し、反応ガスノズル32の下方の処理領域P2と通過するときに、ウエハWの表面にO分子が吸着され、OによりBTBAS分子が酸化される。したがって、回転テーブル2の回転により、ウエハWが処理領域P1、P2の両方を一回通過すると、ウエハWの表面に酸化シリコンの一分子層(又は2以上の分子層)が形成される。次いで、ウエハWが処理領域P1、P2を交互に複数回通過し、所定の膜厚を有する酸化シリコン膜がウエハWの表面に堆積される。所定の膜厚を有する酸化シリコン膜が堆積された後、BTBASガスとOガスの供給を停止し、回転テーブル2の回転を停止する。そして、ウエハWは搬入動作と逆の動作により順次搬送アーム10により容器1から搬出され、成膜プロセスが終了する。
このように、成膜装置による成膜処理により、ウエハWの表面上にBTBASガスとOガスとの反応生成物である酸化シリコン膜を成膜することが可能であるが、かかる酸化シリコン膜は、成膜処理中、ウエハWの表面上のみならず、回転テーブル2の表面上や、処理容器1の内壁上にも成膜される。成膜装置による成膜処理の運転は、5枚のウエハWへの成膜が終了したら、次の5枚のウエハWが処理室1内に搬入されて成膜を行い、終了したらまた新たな5枚のウエハWに対して成膜、というように連続的に行われるが、成膜処理を継続してゆくと、回転テーブル2の表面上及び処理室1の内壁面上にも成膜が行われるとともに、ウエハW上に成膜された膜内に含まれるパーティクルの量が増加してくる。パーティクルの発生要因は種々考えられるが、例えば、回転テーブル2の表面上及び処理室1の内壁面上に成膜された反応生成物が剥がれてパーティクルとなる場合も一因として考えられる。そこで、パーティクルが所定量を超えたり、あるいは所定の連続運転期間を超えたりした場合には、処理室1内のクリーニングを行うのが一般的である。
〔クリーニング方法〕
続いて、クリーニング処理について説明する。この説明での回転方向上流側、下流側は、クリーニング処理時の回転方向上流側、下流側を夫々指す。クリーニングガスノズル35を真空容器11に取り付けておき、また、反応ガスノズル31、32は、各反応ガスの供給源(図示せず)との接続を遮断し、その代わりにNガス供給源(図示せず)に接続しておく。第1の真空排気口62からの排気を停止し、第2の真空排気口62から所定の量で排気が行われると共に、回転駆動機構22により回転テーブル2が例えば5rpmで反時計回りに回転されながらヒータ27により当該回転テーブル2が例えば550℃に加熱される。そして、第1及び第2の分離ガスノズル41、42から分離ガスが吐出されると共に、ガスノズル31〜33、中心部領域C、分離ガス供給管51及びパージガス供給管72から夫々パージガスが吐出される。このとき第1のパージガスノズル41から供給されるパージガスの流量は、例えば成膜処理時と同じ3〜10L/分であり、第2のパージガスノズル42から供給される分離ガスの流量もこの例では成膜処理時と同じ3L/分〜10L/分である。これらの分離ガス及びパージガスの供給と共に、クリーニングガスノズル35からクリーニングガスの吐出が行われる。
そして、回転テーブル2の回転が続けられ、ガスノズル35からクリーニングガスが供給される領域が回転テーブル2の周方向にずれていき、回転テーブル2全体にクリーニングガスが供給され、回転テーブル2全体でSiO膜が除去される。クリーニングガスの供給開始後、所定の時間が経過すると、各ガスの供給を停止してクリーニング処理を停止する。
かかるクリーニング処理により、回転テーブル2の表面上及び処理室1の内壁面上に成膜されたSiO膜が除去されるが、クリーニング処理でSiO膜のエッチング処理が行われるため、残ったSiO膜の表面はエッチング処理により剥がれ易い状態となっている。よって、この後、ウエハWを導入することなく成膜処理を行い、回転テーブル2の表面上及び処理室1の内壁面上にSiO膜の成膜を行い、粗くなったSiO膜の表面の粗さを低減させるコーティング処理を従来行っていたが、単にクリーニング後にコーティングを行うだけでは、SiO膜の表面の粗さが十分に取れず、ウエハWを導入して成膜処理を行った場合に、SiO膜の剥がれによるパーティクルが増加してしまうという問題があった。
そこで、本発明の実施形態に係るパージ方法では、クリーニング処理後であって、かつ次の成膜処理の開始前に、SiO膜の剥がれによるパーティクルを低減させるためのパージ工程を導入する。
なお、以下に説明する本発明の実施形態に係るパージ方法は、クリーニング処理後のみならず、通常の成膜処理を連続的に実施し、回転テーブル2上に所定膜厚のSiO膜が成膜されたときに、通常の成膜処理の運転間隔に行うことも可能である。なお、成膜処理の運転間隔とは、ウエハWを成膜装置に搬入して成膜処理を行い、成膜されたウエハWを成膜装置の外部に搬出するのを1運転又は1ランとしたときの1運転と1運転の間(「運転間」と呼んでもよい。)、又は1ランと1ランの間(「ラン間」と呼んでもよい。)を意味する。この場合においても、本発明の実施形態に係るパージ方法を実行することにより、回転テーブル2から発生する剥がれパーティクルを低減させることができる。
〔パージ方法〕
次に、本発明の実施形態に係るパージ方法について説明する。上述のように、本発明の実施形態に係るパージ方法は、処理室1内、より詳細には回転テーブル2のクリーニング処理が終了した後であって、かつ、次の成膜処理を行う前か、成膜処理を連続的に行うことにより回転テーブル2上の所定膜厚の反応生成物が成膜され、回転テーブル2からの剥がれパーティクルを低減させたいときに、次の成膜処理を行う前に実施される。本発明の実施形態に係るパージ方法において行われるパージ工程では、回転テーブル2を停止させた状態で、パージガスノズル41、42からパージガスが供給される。
図8は、本発明の第1の実施形態に係るパージ方法の一例を示すタイミングチャートである。図8(a)は、パージガスノズル41、42から供給されるパージガスのパージ流量の一例を示すタイミングチャートであり、図8(b)は、回転テーブル2の回転数(回転速度)の一例を示すタイミングチャートである。また、図8(c)は、回転テーブル2の回転角度の一例を示すタイミングチャートである。図8(a)〜(c)は、総て同一の時間軸で記載されており、各時刻tにおいては、当該各時刻tにおけるパージ流量、回転速度及び回転角を各々示している。
図8(a)に示されるように、時刻t1において、パージガスノズル41、42からパージガスが供給される。図8(b)、(c)に示されるように、時刻t1では回転テーブル2の回転速度及び回転角はゼロであるので、回転テーブル2が静止した状態であることを意味している。つまり、時刻t1では、回転テーブル2が停止した状態で、パージガスノズル41、42からパージガスが供給される。この、回転テーブル2が静止した状態でパージガスノズル41、42からパージガスの供給を開始したタイミングを、第1のパージ工程の開始タイミングとする。即ち、時刻t1で第1のパージ工程が開始される。そして、パージガスの供給は、回転テーブル2が静止した状態を維持して時刻t2まで継続される。
ここで、本実施形態に係るパージ方法は、例えば、次に行われる成膜処理時の設定温度と同一の設定温度で行われる。図1乃至7で説明した成膜装置は、急激に回転テーブル2の温度を変化させるのが困難であるので、生産効率を高めるためには、なるべく設定温度を同一として種々の処理を行うことが好ましい。よって、本実施形態に係るパージ方法では、成膜処理時と同一の温度に回転テーブル2(より正確にはヒータ7)の温度を設定する。ところで、パージガスノズル41、42は、図2〜4で説明したように、凸状部4が形成されている分離領域D1、D2に設けられており、より詳細には凸状部4の中心付近に形成された溝43内に収容されて設けられている。ここで、凸状部4は、処理室1の天板11側から下方に突出するようにバルク状の塊として形成されており、回転テーブル2に接近した位置で分離領域D1、D2の天井面を構成している。また、凸状部4は、石英で構成されている。よって、凸状部4は、当然に単なる空間よりも熱容量が高く、分離領域D1、D2は、石英の凸状部4が存在せず、天板11が天井面となる処理領域P1、P2よりも高い熱容量を有している。よって、ヒータ7を所定の温度に設定して加熱した場合、分離領域D1、D2の熱容量は処理領域P1、P2の熱容量よりも高く、高温となる。そうすると、回転テーブル2の分離領域D1、D2の真下にある領域(以下、「第1の領域」と呼んでもよいこととする。)は、処理領域P1、P2の真下にある領域よりも高温となる。また、パージガスノズル41、42からパージガスが供給されるため、分離領域D1、D2では、高温のパージガスが回転テーブル2に供給される。これにより、回転テーブル2の表面上に成膜されているSiO膜は、熱膨張する。
時刻t2〜t3までパージガスの供給は停止するが、上述のように、分離領域D1、D2は高い温度に保たれているので、回転テーブル2の分離領域D1、D2の下方の第1の領域は、高温に保たれ、SiO膜の熱膨張は進行する。一方、処理領域P1、P2は、分離領域Dよりも低温に保たれた状態であり、SiO膜は熱膨張等せずに、通常の状態が保たれる。
時刻t3〜t4でパージガスノズル41、42から再びパージガスが供給され、時刻t1〜t2と同様のSiO膜の熱膨張処理が行われる。また、時刻t4〜t5でパージガスの供給が停止して時刻t2〜t3と同様の処理が繰り返され、時刻t5〜t6で再びパージガスが供給されて時刻t1〜t2及びt3〜t4と同様の処理が繰り返される。
時刻t6で一旦パージ工程が終了する。なお、パージガスを供給する期間t1〜t2、t3〜t4及びt5〜t6は、同一の期間であってもよいし、異なる期間であってもよい。また、パージガス供給停止期間であるt2〜t3及びt4〜t5も同一期間であってもよいし、異なる期間であってもよい。更に、パージガス供給期間t1〜t2、t3〜t4及びt5〜t6と、パージガス供給停止期間t2〜t3及びt4〜t5とが同一期間であってもよいし、異なる期間であってもよい。但し、シーケンスの容易さの観点からすると、各パージガス供給期間t1〜t2、t3〜t4及びt5〜t6及び各パージガス供給停止期間t2〜t3及びt4〜t5は、総て同一期間であることが好ましい。また、図8(a)においては、パージガスを連続して供給する期間が3回である例が示されているが、もっと多く行ってもよいし、少なくてもよく、少なくとも1回パージガスを連続して供給する限り、用途に応じて種々の回数に設定することができる。
図8(b)に示されるように、時刻t7〜t8では、回転テーブル2が回転する。更に、図8(c)に示されるように、時刻t7〜t8において、回転テーブル2は180°回転している。これにより、回転テーブル2の分離領域D1、D2の下方にあった領域と、処理領域P1、P2にあった領域とが入れ替わることになる。これにより、時刻t1〜t7の期間、分離領域D1、D2の真下にあった領域は、凸状部4が存在しない処理領域P1、P2の下方に移動し、周囲温度が急激に低下する。急激な周囲温度の低下により、回転テーブル2の表面上に成膜されているSiO膜は熱収縮する。SiO膜が熱収縮すると、剥がれ易い状態となっていたSiO膜の表面が収縮固化し、塊状態となって剥がれ難くなる。そうすると、パージ工程後に成膜処理を行う際、剥がれパーティクルの発生を抑制することができることになる。なお、時刻t7〜t8の工程を、回転工程、又は回転テーブル移動工程と呼んでもよいし、熱収縮開始工程と呼んでもよい。
図8(a)に示すように、時刻t7〜t8を含む時刻t6〜t9では、パージガスの供給は停止され、パージガスの供給を停止した状態で回転テーブル2を180°回転させたたが、時刻t9から、新たに分離領域D1、D2の真下に移動した回転テーブル2の領域に対して、パージガスが供給される。時刻t9〜t14における処理は、上述の時刻t1〜t6における処理と同様であるので、その説明を省略するが、時刻t9〜t14で、時刻t1〜t6と異なる第2の領域に対し、熱膨張処理が行われることになる。なお、時刻t9〜t14のパージ処理を、第2のパージ工程と呼んでもよい。また、時刻t8〜t15の期間、回転テーブル2は停止した状態である。
図8(b)、(c)に示されるように、時刻t15〜t16において、回転テーブル2が180°回転し、時刻t1〜t7にあった元の位置に戻り、今まで熱膨張していた回転テーブル2の第2の領域にあるSiO膜は、周囲温度が低い処理領域P1、P2に曝され、熱収縮する。これにより、第2の領域にあるSiO膜も収縮固化し、剥がれパーティクルが発生し難い状態となる。
図2、3に示すように、分離領域D1、D2は回転テーブル2の略半分を覆っているので、これでパージ処理工程を終了してもよいし、各パージ工程で、分離第1の処理領域P1の下方にあった領域の熱膨張及び熱収縮が不十分とも考えられるので、この領域を分離領域D1、D2の真下に移動させてパージ工程及び熱収縮工程(回転テーブル移動工程)を繰り返してもよい。
また、図8(c)では、回転テーブル2を180°回転させた例を挙げて説明したが、回転テーブル移動工程の回数等を考慮して、適宜適切な角度に定めてよい。
このように、第1の実施形態に係るパージ方法によれば、回転テーブル2上のSiO膜を熱膨張させてから熱収縮させることにより、SiO膜を収縮固化させ、次に行われる成膜処理における剥がれパーティクルの発生を抑制することができる。また、従来、成膜処理開始時には、パーティクルの発生が所定レベルより低減させるまでコーティング工程を継続し、回転テーブル2の表面上及び処理室1の内周壁面上に余分な成膜が多く行われており、その分、ウエハW上への成膜処理のため成膜装置を連続運転する継続時間が短くなり、生産性を効率的に向上させることが困難であった。本実施形態に係るパージ方法によれば、コーティング時間を大幅に短縮することができ、最小限のコーティング処理を行った後、直ちに成膜処理を行うことができる。これにより、成膜処理のための成膜装置の連続運転時間を長くすることができ、スループットを向上させることができる。また、クリーニングの頻度も低減させることができるので、スループット向上とともに、クリーニングに費やす手間や労力も低減することができる。
また、通常の成膜処理の運転間では、コーティング処理は行われないが、継続的に行われる成膜処理の運転により、回転テーブル2の表面上に反応生成物が成膜されてゆく。そして、回転テーブル2上の反応生成物の膜厚が増加するにつれて、回転テーブル2からの剥がれパーティクルが増加してしまい、パーティクルの発生量(発生数)が所定量以上になると、品質維持の観点からそのまま成膜処理を継続することができない。このような状態となると、従来は上述のクリーニングを行って、反応生成物を除去するしか対応策が無かった。しかしながら、本発明の第1の実施形態に係るパージ方法では、回転テーブル2の表面上に成膜された反応生成物を熱収縮させるため、クリーニングを行うことなくパーティクルの発生を抑制することができる。よって、本発明の第1の実施形態に係るパージ方法は、ドライクリーニング後だけでなく、通常の成膜処理の運転間に実施することが可能である。本発明の第1の実施形態に係るパージ方法を成膜処理の運転間に実施することにより、成膜処理の連続運転時間を長くし、ドライクリーニングの頻度を減少させることができ、これによりスループットを向上させることができる。
このように、本発明の第1の実施形態に係るパージ方法を、ドライクリーニング後であって、かつコーティング前と、通常の成膜処理運転間に実施することにより、ドライクリーニングを行う間隔を長くして頻度を低下させ、スループットを大幅に向上させることができる。
図9は、本発明の第2の実施形態に係るパージ方法の一例を示すタイミングチャートである。図9(a)は、パージガスノズル41、42から供給されるパージガスのパージ流量の一例を示すタイミングチャートであり、図9(b)は、回転テーブル2の回転数(回転速度)の一例を示すタイミングチャートである。また、図9(c)は、回転テーブル2の回転角度の一例を示すタイミングチャートである。図9(a)〜(c)は、総て同一の時間軸で記載されており、各時刻tにおいては、当該各時刻tにおけるパージ流量、回転速度及び回転角を各々示している。
第2の実施形態に係るパージ方法は、回転テーブル2が回転移動している時刻t7〜t8においても、パージガスの供給が停止されずれに継続されている点で、回転テーブル2が回転移動している時刻t7〜t8でパージガスの供給を停止した第1の実施形態に係るパージ方法と異なっている。
また、図9(a)に示されるように、第2の実施形態に係るパージ方法においては、パージガス供給期間t1〜t2、t3〜t4、…t15〜t16と、パージガス供給停止期間t2〜t3、t4〜t5、…t14〜t15が総て同一期間とされた点で、第1の実施形態に係るパージ方法と異なっている。
図9(a)〜(c)に示すように、回転テーブル2を回転移動させる際には、パージガスの供給を停止させることは必須ではなく、パージガスを供給したまま回転テーブル2を回転させてもよい。
また、図9(a)に示されるような総てのパージ供給期間t1〜t2、t3〜t4、…t15〜t16とパージガス供給停止期間t2〜t3、t4〜t5、…t14〜t15とを同一期間とすることにより、パージ処理におけるシーケンスを非常に容易にすることができ、制御部100の演算処理の負担を低減させることができる。
その他の処理内容、作用効果については、第1の実施形態に係るパージ方法と同様であるので、その説明を省略する。
図10は、本発明の第3の実施形態に係るパージ方法の一例を示すタイミングチャートである。図10(a)は、パージガスノズル41、42から供給されるパージガスのパージ流量の一例を示すタイミングチャートであり、図10(b)は、回転テーブル2の回転数(回転速度)の一例を示すタイミングチャートである。また、図10(c)は、回転テーブル2の回転角度の一例を示すタイミングチャートである。図10(a)〜(c)は、総て同一の時間軸で記載されており、各時刻tにおいては、当該各時刻tにおけるパージ流量、回転速度及び回転角を各々示している。
図10(a)に示されるように、第3の実施形態に係るパージ方法では、第1のパージ工程及び第2のパージ工程の各パージ工程において、パージガスの供給を間欠的に複数回行うのではなく、長時間、1回のみ行う。即ち、第1のパージ工程では、時刻t1〜t2の1回のみパージガスを供給し、第2のパージ工程では、時刻t5〜t6の1回のみパージガスを供給している。しかしながら、1回だけの供給ではあるが、図10(a)における時刻t1〜t2は、図8(a)における第1の実施形態に係るパージ方法の時刻t1〜t6の期間に相当し、図10(a)の時刻t5〜t6は、図8(a)における第1の実施形態に係るパージ方法の時刻t9〜t14の期間に相当する。このように、間欠的にパージガスを供給するのではなく、連続的にパージガスを供給してもよい。なお、第3の実施形態に係るパージ方法では、回転テーブル2を回転移動させる際には、パージガスの供給は停止させている。
第3の実施形態に係るパージ方法によれば、回転テーブル2の表面上のSiO膜に、より長期間高温のパージガスを供給できるので、確実にSiO膜を熱膨張させることができる。なお、その他の処理内容の詳細については、第1及び第2の実施形態に係るパージ方法と同様であるので、その説明を省略する。
図11は、本発明の第4の実施形態に係るパージ方法の一例を示すタイミングチャートである。図11(a)は、パージガスノズル41、42から供給されるパージガスのパージ流量の一例を示すタイミングチャートであり、図11(b)は、回転テーブル2の回転数(回転速度)の一例を示すタイミングチャートである。また、図11(c)は、回転テーブル2の回転角度の一例を示すタイミングチャートである。図11(a)〜(c)は、総て同一の時間軸で記載されており、各時刻tにおいては、当該各時刻tにおけるパージ流量、回転速度及び回転角を各々示している。
第4の実施形態に係るパージ方法では、第1のパージ工程、回転テーブル移動工程及び第2のパージ工程を通じて、パージガスの供給が連続的に行われている点で、第3の実施形態に係るパージ方法と異なっている。
図11(a)に示されるように、時刻t1〜t6の期間、パージガスは連続的に供給されている。そして、図11(b)、(c)に示されるように、パージガスの供給中に、時刻t2〜t3の期間において回転テーブル移動工程が行われ、回転テーブル2上の第1の領域と第2の領域とを入れ替えて移動させている。この場合、第1のパージ工程は時刻t1で開始して時刻t2で終了し、第2のパージ工程は時刻t3で開始して時刻t4で終了することになる。そして、全体としては連続的であるが、第1のパージ工程でパージガスが連続的に1回供給され、第2のパージ工程でもパージガスが継続的に1回供給されることになる。
第3の実施形態に係るパージ方法によれば、回転テーブル2の表面上のSiO膜に、より長期間高温のパージガスを供給できるので、確実にSiO膜を熱膨張させることができるとともに、パージガス供給の細かなタイミング設定が不要となるので、制御を容易にすることができる。なお、その他の処理内容の詳細については、第1乃至第3の実施形態に係るパージ方法と同様であるので、その説明を省略する。
〔実施例〕
図12は、本発明の実施例に係るパージ方法の実施結果を示した図である。図12に示す本発明の実施例に係るパージ方法では、第1の実施形態に係るパージ方法を実施し、発生したパーティクルの数をカウントした。
実施例において、第1回目のサイクルでは、本実施例に係るパージ方法は行わず、従来のコーティング処理を行い、第2回目及び第3回目のサイクルで、本実施例に係るパージ方法を実施した。図12において、横軸がサイクルを示す時間軸、縦軸がウエハ1枚当たりのパーティクル数を示している。また、S1〜S6は、(X,Y)座標で示されるウエハ上の測定位置を示している(図12中、実際の詳細な座標は示していない)。
図12に示すように、本実施例に係るパージ方法を実施した第2回目及び第3回目のサイクルでは、従来のコーティング処理を行った第1回目のサイクルよりも大幅にウエハ1枚当たりのパーティクル数を減少させることができた。各々同じ測定位置同士で比較すると、第1回目のサイクルよりも第2回目のサイクルの方がウエハ1枚当たりのパーティクル数が減少しており、更に第3回目のサイクルで第2回目のサイクルよりもウエハ1枚当たりのパーティクル数が減少している。S3、S4、S6の位置で特に減少幅が大きい。
このように、本発明の実施例に係るパージ方法によれば、パーティクル数を確実かつ大幅に従来よりも減少させることができた。
図13は、本発明の実施例に係るパージ方法のパージ工程を実施した際の、回転テーブル2の表面の温度差を測定した結果を示した図である。図13において、横軸は経過時間、縦軸はウエハ上の温度を示している。
前半の回転数0rpmのグラフは、本発明の実施例に係るパージ方法のパージ工程を実施した際の回転テーブル2の停止時の処理領域P2における表面温度を示しており、凸状部4に覆われていないため、熱容量が小さく、時間の経過により温度が低下していることが示されている。一方、後段のグラフは、回転テーブル2を120rpmで回転させた時の各位置J〜Oにおける温度を測定して示しており、回転開始時において、回転テーブル2内の各位置で660℃から580℃の範囲で温度差が生じていることが示されている。具体的には、回転停止時に分離領域D1、D2の下方に配置された位置O、J、Nでは、650℃以上の高い温度となり、分離領域D1、D2の下方に配置されなかった位置M、L、Kは620℃未満の温度となっている。特に、位置Kは580℃であり位置Oにおける最高温度660℃とは80℃の温度差が生じている。これらの温度差は、回転テーブル2の回転を継続すると均一化されるが、回転テーブル2を停止させて回転テーブル2を620℃前後で加熱することにより、80℃もの温度差を生じさせることが可能であることが分かる。即ち、本実施例によれば、かかる温度差により、SiO膜の熱膨張から熱収縮のプロセスを確実に達成することができ、SiO膜の表面を縮小固化させ、剥がれによるパーティクルの発生を確実に低減させることができる。
なお、各実施形態及び各実施例においては、成膜する膜がSiO膜の場合を例に挙げて説明したが、他の膜を成膜する場合にも、本発明の実施形態及び実施例に係るパージ方法を適用することが可能である。
また、SiO膜を成膜する場合、第1の反応ガスはシリコン含有ガスであれば種々のガスを利用することができ、例えば、例えば3DMAS(トリスジメチルアミノシラン Si(N(CHH)、4DMAS(テトラキスジメチルアミノシラン Si(N(CH)))等のアミノシラン系や、TCS(テトラクロロシラン SiCl)、DCS(ジクロロシラン SiHCl)、SiH(モノシラン)、HCD(ヘキサクロロジシラン SiCl)等も用いることができる。
更に、第2の反応ガスは、種々の酸化ガスを用いることができ、Oガスの他、Oガス、HOガス、Hガス等を好適に用いることができる。
また、第1の反応ガスがシリコン含有ガス以外の場合や、第2の反応ガスが窒化ガスの場合にも、条件次第で本発明の実施形態及び実施例に係るパージ方法を適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施形態及び実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
W・・・ウエハ、1・・・真空容器、2・・・回転テーブル、21・・・コア部、24・・・凹部(基板載置領域)、31,32・・・反応ガスノズル、34・・・ノズルカバー、35・・・クリーニングガスノズル、P1・・・処理領域、P2・・・処理領域、D1,D2・・・分離領域、C・・・中心分離領域、41,42・・・分離ガスノズル、4・・・凸状部、51・・・分離ガス供給管、61,62,63・・・排気口、63・・・排気管、65・・・圧力調整器、7・・・ヒータユニット、72,73・・・パージガス供給管。

Claims (12)

  1. 処理室内に、基板を上面に載置可能な回転テーブルと、該回転テーブルの上方に該回転テーブルの回転方向に沿って互いに離間して配置された第1及び第2の処理領域と、該第1及び第2の処理領域同士の間に配置された分離領域とが設けられ、該分離領域には前記処理室内の天井面側から下方に向かって突出し、所定の熱容量を有する凸状部が設けられて前記第1及び第2の処理領域よりも低い天井面が形成され、前記第1の処理領域で第1の反応ガス、前記第2の処理領域で第2の反応ガス、前記分離領域でパージガスが供給された状態で前記回転テーブルを回転させることにより、前記第1の反応ガスと前記第2の反応ガスとの反応生成物を基板上に成膜可能な成膜装置により成膜処理が所定回数行われ、前記回転テーブル上に前記反応生成物が所定膜厚成膜されたときに、次の成膜処理開始前に行われる前記回転テーブルからの剥がれパーティクルを低減させるためのパージ方法であって、
    前記回転テーブルを静止させた状態で前記分離領域から前記凸状部の前記所定の熱容量により高温となった前記パージガスを第1の所定期間連続して少なくとも1回供給し、前記分離領域の下方に位置する前記回転テーブルの第1の領域の前記反応生成物をパージすることにより、前記反応生成物を熱膨張させる工程と、
    記第1の領域と異なる第2の領域が前記分離領域の下方に位置するとともに、前記第1の領域が前記第1の処理領域又は前記第2の処理領域の下方に移動するように前記回転テーブルを所定角度回転させ、前記第1の処理領域の前記反応生成物を熱収縮させる工程と、
    前記回転テーブルを静止させた状態で前記分離領域から前記パージガスを第2の所定期間連続して少なくとも1回供給し、前記第2の領域をパージする工程と、を有するパージ方法。
  2. 前記回転テーブルの下方に加熱手段が設けられ、該加熱手段の設定温度を前記成膜処理時と同じ設定温度として前記第1の領域をパージする工程、前記回転テーブルを所定角度回転させる工程及び前記第2の領域をパージする工程を行う請求項1に記載のパージ方法。
  3. 前記回転テーブルを所定角度回転させる工程は、前記分離領域からの前記パージガスの供給を停止した状態で行う請求項1又は2に記載のパージ方法。
  4. 前記回転テーブルを所定角度回転させる工程は、前記分離領域からの前記パージガスの供給を継続した状態で行う請求項1又は2に記載のパージ方法。
  5. 前記第1の領域をパージする工程、前記回転テーブルを所定角度回転させる工程及び前記第2の領域をパージする工程は、前記回転テーブルの略全域に対して行うまで繰り返される請求項1乃至4のいずれか一項に記載のパージ方法。
  6. 前記分離領域は、前記回転テーブルの略半分の領域を覆い、
    前記第1の領域をパージする工程、前記回転テーブルを所定角度回転させる工程及び前記第2の領域をパージする工程は、各々1回ずつ行われる請求項5に記載のパージ方法。
  7. 前記第1の所定期間と前記第2の所定期間は、同一の所定期間である請求項1乃至6のいずれか一項に記載のパージ方法。
  8. 前記回転テーブルの第1の領域をパージする工程及び前記回転テーブルの第2の領域をパージする工程において、前記パージガスを前記所定期間間欠的に複数回供給する請求項7に記載のパージ方法。
  9. 前記反応生成物はシリコン酸化膜であり、
    該シリコン酸化膜を前記基板上に成膜する成膜処理において前記第1の領域をパージする工程、前記回転テーブルを所定角度回転させる工程及び前記第2の領域をパージする工程を行う請求項1乃至8のいずれか一項に記載のパージ方法。
  10. 前記凸状部が石英からなる場合に前記第1の領域をパージする工程、前記回転テーブルを所定角度回転させる工程及び前記第2の領域をパージする工程を行う請求項1乃至9のいずれか一項に記載のパージ方法。
  11. 前記回転テーブル上に前記反応生成物が所定膜厚成膜された後、前記回転テーブル上の前記反応生成物を除去するためのドライクリーニングを行い、該ドライクリーニング後であって、かつ前記次の成膜処理開始前に前記第1の領域をパージする工程、前記回転テーブルを所定角度回転させる工程及び前記第2の領域をパージする工程を行う請求項1乃至10のいずれか一項に記載のパージ方法。
  12. 前記ドライクリーニングは、フッ素系化合物からなるクリーニングガスを用いて行う請求項11に記載のパージ方法。
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