JP6338099B2 - 滑り免震機構 - Google Patents
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Description
また、このような免震機構では、免震性能を長く維持するためには、地震の震動よる定荷重ばねの損傷の防止する必要がある。
また、免震床は、地震が発生した際の震動(揺れ)が支持部と比べて少ないため、支持部に定荷重ばねを設置する場合と比べて、地震の震動による定荷重ばねの損傷を防止することができる。
特に、免震床の面積が大きく、免震床に重量物を搭載する場合は、免震床の外周部のみだけではなく免震床の内側にも復元装置を設置するため、免震床の外周部に復元装置が設置しきれなかったり、免震床の外周部が復元装置で埋め尽くされてしまったりすることを防止できる。
また、免震床の外周部のみに復元装置を設置する場合と比べて、免震床の内側にも復元装置を設置することにより、復元装置をバランスよく配置できるとともに、復元装置の設置数を十分に確保できるため、免震床の面内応力の増加を防止することができる。
このような構成とすることにより、免震床の開口部の上部にも床パネルが配置され、免震床の上部にフラットな床面を形成することができる。
以下、本発明の第1実施形態による滑り免震機構について、図1に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態による滑り免震機構1Aは、耐震建物の構造床(支持部)11に設置されていて、構造床11に固定された鋼板2と、鋼板2の上面2aを水平方向に滑動可能な免震床3と、構造床11と免震床3とを連結し免震床3の構造床11に対する変位を復元させる複数の復元装置4と、を備えている。
構造床11には、上部側が構造床11の床面から上方に突出するアンカーボルト12が挿入されていて、このアンカーボルト12が鋼板2の開口部21Aの中心に配置されるように、鋼板2が構造床11の床面に固定されている。
免震床3は、下面3bが鋼板2の上面2aと当接した状態で鋼板2上を滑動可能で、鋼板2と水平方向に相対移動可能に構成されている。なお、鋼板2の上面2aを滑動する免震床3は、復元装置4によってアンカーボルト12と接触しないように設定されている。
ワイヤ43は、本実施形態では伸縮しない材料で形成されていて、定荷重ばね42がアンカーボルト12に近接すると弛み、定荷重ばね42がアンカーボルト12から離間すると張られた状態となるように構成されている。そして、定荷重ばね42がアンカーボルト12から離間してワイヤ43に所定の値以外の張力が作用すると、定荷重ばね42が伸長し、このワイヤ43に作用する張力が減少すると定荷重ばね42が収縮するように構成されている。定荷重ばね42は、伸縮することによって、構造床11と免震床3との水平方向の相対移動を許容している。
このような復元装置4は、定荷重ばね42に予荷重としての予引張力が与えられていて、地震が生じた際の構造床11に対する免震床3の過大変位を拘束可能であるとともに、構造床11に対して変位した免震床3を原位置に復元可能に構成されている。
上述した第1実施形態による滑り免震機構1Aでは、復元装置4のワイヤ43に連結されるアンカーボルト12が免震床3の開口部31Aの内側に配置されていることにより、復元装置4を免震床3の外周部に設置しなくてもよいため、免震床3の外周部を有効に活用できる。また、免震床3の外周部に復元装置4を設置するスペースを確保しなくてもよいため、免震床3の面積を大きく設定することができる。
また、免震床3は、地震が発生した際の震動(揺れ)が構造床11と比べて少ないため、構造床11に定荷重ばね42を固定する場合と比べて、地震の震動による定荷重ばね42の損傷を防止することができる。
また、免震床3の外周部のみに復元装置4を設置する場合と比べて、免震床3の内側にも復元装置4を設置することにより、復元装置4をバランスよく配置できるとともに、復元装置4の設置数を十分に確保できるため、免震床3の面内応力の増加を防止することができる。
(第2実施形態)
図2に示すように、第2実施形態による滑り免震機構1Bは、鋼板2に複数の開口部21Bが形成されているとともに、構造床11には複数のアンカーボルト12が設置されている。そして、鋼板2が構造床11に固定されると、各開口部21Bの中心にそれぞれアンカーボルト12が配置されている。
本実施形態では、鋼板2に、一の水平方向(以下、X方向とする)へ間隔をあけて3ずつ、X方向に直交する水平方向(以下、Y方向)へ間隔をあけて3ずつ計9の開口部21Bが配列されている。
また、複数の復元装置4がバランスよく配置されていることにより、免震床3のねじれを防止することができる。
図3に示すように、第3実施形態による滑り免震機構1Cは、鋼板2に平面視において略井の字状の開口部21Cが形成されているとともに、構造床11には複数のアンカーボルト12が設置されている。そして、鋼板2が構造床11の床面に固定されると、開口部21Cの内側に複数のアンカーボルト12が配置されている。
開口部21Cの略井の字状の形状は、X方向に延びてY方向に間隔をあけて配置された2つの長尺の長方形22と、Y方向に延びてX方向に間隔をあけて配置された2つの長尺の長方形23とがそれぞれ直交した形状で、各長方形22,23の延在方向の両端部近傍と中央部に対応する位置にそれぞれアンカーボルト12が配置されている。
開口部31Cの略井の字状の形状は、X方向に延びてY方向に間隔をあけて配置された2つの長尺の長方形32と、Y方向に延びてX方向に間隔をあけて配置された2つの長尺の長方形33とがそれぞれ直交した形状となっている。
そして、本実施形態では、復元装置4Cは、1つのアンカーボルト12に対して、アンカーボルト12を中心に対向する位置にそれぞれ定荷重ばね42が収容されたケース41が配置されていて、復元装置4Cは、2つの定荷重ばね42と2つのワイヤ43とを有している。
第3実施形態による滑り免震機構1Cでは、第2実施形態と同様の効果を奏する。
図4に示すように、第4実施形態による滑り免震機構1Dは、第2実施形態による滑り免震機構1Bと同様に配置された免震床3の上部に、複数の束材5が立設し、複数の束材5の上部には、床パネル6が敷設されている。
束材5は、免震床3の開口部31Bや、復元装置4と干渉しない位置に、X方向およびY方向に間隔をあけて複数配置されている。床パネル6は、開口部が形成されていない板状の部材で、本実施形態では、平面視における外形が免震床3の外形よりもやや小さく形成されている。これらの束材5および床パネル6は、免震床3とともに鋼板2と水平方向に相対移動可能に構成されている。
例えば、上記の実施形態では、鋼板2のおよび免震床3の開口部21A〜21C,31A〜31Cが略正方形状や略井の字状に形成されているが、任意の形状に形成されていてもよい。また、鋼板2の開口部21A〜21Cの形状と免震床3の開口部31A〜31Cの形状は対応していなくてもよい。また、開口部21A〜21C,31A〜31Cの数や配置は任意に設定されてよい。また、鋼板2には、開口部21A〜21Cが形成されていなくてもよい。また、鋼板2や免震床3の形状も任意に設定されてよい。
また、上記の実施形態において、免震床3の外周部にも上記の実施形態と同様の復元装置4,4Cを設置してもよい。
また、上記の第1実施形態および第3実施形態において、第4実施形態と同様に免震床3の上面3aに複数の束材5を設置し、束材5の上部に床パネル6を設置してもよい。また、免震床3の上部に、設置されて床を構成する部材は、第4実施形態による複数の束材5および床パネル6以外の部材としてもよい。
また、上記の実施形態では、構造床11にアンカーボルト12が挿入されていて、アンカーボルト12を介して構造床11と定荷重ばね42とがワイヤ43で連結されているが、構造床11と定荷重ばね42とがワイヤ43で直接連結されていてもよいし、アンカーボルト12に代わって構造床11や鋼板2に固定されたピンやタップなどを介して構造床11と免震床3とが連結されていてもよい。
また、上記の実施形態では、免震床3の上面3aに定荷重ばね42が設置されているが、免震床3の側面に設置されていてもよい。また、第4実施形態においては、定荷重ばね42が束材5や床パネル6に設置されていてもよい。
2 鋼板
3 免震床
4,4C 復元装置
5 束材
6 床パネル
11 構造床(支持部)
12 アンカーボルト
31A〜31C 開口部
41 ケース
42 定荷重ばね
43 ワイヤ(連結材)
Claims (2)
- 支持部上を水平方向に滑動可能に構成され上下方向に貫通する開口部が形成された板状の免震床と、
前記支持部と前記免震床とを連結し、前記免震床の前記支持部に対する変位を復元可能な復元装置と、を備える滑り免震機構において、
前記復元装置は、前記免震床の上面に設置された定荷重ばねと、該定荷重ばねと前記支持部とを連結する連結材と、を有し、該連結材は、前記開口部の内側において前記支持部を連結していることを特徴とする滑り免震機構。 - 前記免震床の上部には、複数の束材が立設し、該複数の束材の上部には、床パネルが敷設されていることを特徴とする請求項1に記載の滑り免震機構。
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JP2014127498A JP6338099B2 (ja) | 2014-06-20 | 2014-06-20 | 滑り免震機構 |
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JP2016008375A JP2016008375A (ja) | 2016-01-18 |
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