JP6338059B2 - 犠牲陽極パネル - Google Patents

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Description

本発明は、鋼材の防食のための犠牲陽極パネル及び犠牲陽極材に関する。
特許文献1には、鋼材に設置して防食を行う犠牲陽極パネルが記載されている。特許文献1には、鋼材の防食に関し、鋼材に固定する磁石を有しており、犠牲陽極材本体を、鋼材に比べて電気的に卑で、且つ、多孔質性を有した金属材料で構成し、磁石を、犠牲陽極材本体と鋼材が接触する接触面に設置した犠牲陽極パネルの技術が記載されている。
特許文献2には、低温海水環境で発生電気量が大幅に低減することがなく、その環境下での電気防食に有効に用いられる低温海水環境流電陽極用アルミニウム合金の技術が記載されている。
特許5461093号公報 特開2002−097539号公報
橋梁、化学プラントの配管などの鋼材は、長期間使用することを前提として設置される。鋼材の防錆又は腐食進行遅延化のためには、塗装又は金属溶射が有効である。そして、塗装又は金属溶射には、十分な下地処理が必要である。
表面に錆が生じている鋼材に対して、下地処理を施し、塗装又は金属溶射をした場合、再度錆が生じる可能性がある。錆の進行を抑制するには、上述した特許文献1に記載の犠牲陽極パネルが有効である。
特許文献1に記載の技術とは別に、犠牲陽極パネル及び犠牲陽極材をボルトなどで取り付けた場合、犠牲陽極パネル及び犠牲陽極材には長期間応力が加わることになる。
特許文献2に記載の技術は、低温海水環境での電気防食に有効に用いられる技術であるが、鋼材の防食のための犠牲陽極パネル及び犠牲陽極材において、長期間応力が加わることが考慮されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、錆又は腐食生成物の進行を抑制し、かつ応力腐食割れを抑制できる、犠牲陽極パネル及び犠牲陽極材を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、犠牲陽極パネルは、鉄よりもイオン化傾向の大きい金属材料を含み、保湿性を有する保湿材を介して鋼材に取り付けられる取付面と、前記取付面と反対側の外表面とを有する板材であって、前記取付面と前記外表面との間を貫通するボルト挿入用の固定孔を有し、前記金属材料は、亜鉛とアルミニウムとからなる合金であって、亜鉛が2質量%以上7質量%以下であり、アルミニウムが残部であることを特徴とする。なお、残部には、不可避不純物を含んでもよい。
亜鉛が2質量%以上であることで、鉄よりもアルミニウムの電位を卑とし、鋼材と犠牲陽極パネルとの電位差を保つことができる。亜鉛が7質量%以下であることで、ボルトの応力が加わっても応力腐食割れが抑制される。このため、上述した犠牲陽極パネルは、鋼材からの脱落が抑制される。
本発明の望ましい態様として、前記金属材料は、亜鉛とアルミニウムとからなる合金であって、亜鉛が3質量%以上6.5質量%以下であり、アルミニウムが残部であることが好ましい。なお、残部には、不可避不純物を含んでもよい。
亜鉛が3質量%以上であることで、鉄よりもアルミニウムの電位をより卑とし、鋼材と犠牲陽極パネルとの電位差を保つことができる。亜鉛が6.5質量%以下であることで、ボルトの応力が加わっても応力腐食割れがより抑制される。このため、上述した犠牲陽極パネルは、鋼材からの脱落が抑制される。さらに、上述した犠牲陽極パネルは、取付面の面粗度の変化を抑制し、保湿材に対する接触面積を保つことができる。その結果、犠牲陽極パネルは、保湿材からの水分に接する面積が増え、錆又は腐食生成物の進行を抑制する効果を高めることができる。
本発明の望ましい態様として、前記取付面と前記外表面との間を貫通する複数の水分導入用孔をさらに有していることが好ましい。
これにより、保湿材の水分が少なくなっても、水分導入用孔から水分が供給される。犠牲陽極パネルは、応力腐食割れを抑制するので、多数の水分導入用孔を備えていても、割れにくい。その結果、犠牲陽極パネルは、水分導入用孔を増やすことができるので、錆又は腐食生成物の進行を抑制する効果を高めることができる。
本発明の望ましい態様として、前記固定孔は、平面視で長孔であることが好ましい。
この構造により、作業者は、ボルトに対する犠牲陽極パネルの取付位置のずれを修正しやすくなり、取付が容易になる。このため、ボルトが取り付けられる応力分布が緩和される。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、犠牲陽極材は、貫通するボルト挿入用の固定孔があけられる板材用として、鉄よりもイオン化傾向の大きい金属材料である犠牲陽極材であって、前記金属材料は、亜鉛とアルミニウムとからなる合金であり、亜鉛が2質量%以上7質量%以下であり、アルミニウムが残部であることを特徴とする。なお、残部には、不可避不純物を含んでもよい。
亜鉛が2質量%以上であることで、鉄よりもアルミニウムの電位を卑とし、鋼材と犠牲陽極パネルとの電位差を保つことができる。亜鉛が7質量%以下であることで、ボルトの応力が加わっても応力腐食割れが抑制される。このため、上述した犠牲陽極材は、鋼材からの脱落が抑制される。
本発明の望ましい態様として、前記金属材料は、亜鉛とアルミニウムとからなる合金であって、亜鉛が3質量%以上6.5質量%以下であり、アルミニウムが残部であることが好ましい。
亜鉛とアルミニウムとからなる合金であって、亜鉛が3質量%以上6.5質量%以下であり、アルミニウムが残部であるとは、残部に不可避不純物を含んでもよい。亜鉛が3質量%以上であることで、鉄よりもアルミニウムの電位をより卑とし、鋼材と犠牲陽極パネルとの電位差を保つことができる。亜鉛が6.5質量%以下であることで、ボルトの応力が加わっても応力腐食割れがより抑制される。このため、上述した犠牲陽極材は、鋼材からの脱落が抑制される。さらに、上述した犠牲陽極材は、取付面の面粗度の変化を抑制し、保湿材に対する接触面積を保つことができる。その結果、犠牲陽極材は、保湿材からの水分に接する面積が増え、錆又は腐食生成物の進行を抑制する効果を高めることができる。
本発明によれば、錆又は腐食生成物の進行を抑制し、かつ応力腐食割れを抑制できる犠牲陽極パネル及び犠牲陽極材を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る犠牲陽極パネルが鋼材へ設置される例を示す説明図である。 図2は、本実施形態に係る犠牲陽極パネルの平面図である。 図3は、本実施形態に係る犠牲陽極パネルを鋼材に取り付けた場合の図2に示すA1−A2線断面図である。 図4は、本実施形態に係る犠牲陽極パネルを鋼材に取り付けた場合の図2に示すB1−B2線断面図である。 図5は、本実施形態の変形例1に係る犠牲陽極パネルを鋼材に取り付けた場合の図2に示すB1−B2線断面図である。 図6は、本実施形態の変形例2に係る犠牲陽極パネルの平面部分拡大図である。 図7は、本実施形態の変形例3に係る犠牲陽極パネルの平面部分拡大図である。 図8は、本実施形態の変形例4に係る犠牲陽極パネルが鋼材へ設置される例を示す説明図である。 図9は、本実施形態の変形例5に係る犠牲陽極パネルが鋼材へ設置される他の例を示す説明図である。 図10は、実施例2の大気暴露試験後の外表面の外観写真である。 図11は、実施例2の大気暴露試験後の取付面の外観写真である。 図12は、実施例2の大気暴露試験後の取付面の拡大外観写真である。 図13は、実施例2の大気暴露試験後の取付面の固定孔近傍の凹部の3D解析写真である。 図14は、実施例2の大気暴露試験後の取付面の固定孔近傍の凹部の拡大写真である。 図15は、比較例2の大気暴露試験後の外表面の外観写真である。 図16は、比較例2の大気暴露試験後の取付面の外観写真である。 図17は、比較例5の大気暴露試験後の外表面の外観写真である。 図18は、比較例5の大気暴露試験後の取付面の外観写真である。 図19は、比較例5の大気暴露試験後の取付面の拡大外観写真である。 図20は、比較例5の大気暴露試験後の取付面の固定孔近傍の凹部の3D解析写真である。 図21は、比較例5の大気暴露試験後の取付面の固定孔近傍の凹部の拡大写真である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
図1は、本実施形態に係る犠牲陽極パネルが鋼材へ設置される例を示す説明図である。鋼材6は、例えば橋梁用の桁材であって、下フランジ(突縁)6NS、上フランジ6US、ウェブ(腹板)6WSを備えるH型鋼である。鋼材6は、鋼製の構造物であれば、H型鋼に限られず、I型鋼であってもよく、化学プラントの配管などの鋼材であってもよい。なお、本実施形態において、鉛直方向をZ方向とし、鉛直方向に直交する面をX方向、Y方向で定義されるXY平面で表している。図1において、鋼材6は、長手方向をY方向とし、短手方向をX方向とし、ウェブ6WSがZ方向に延びている。
鋼材6は、鉄(Fe)を主成分とする、例えば一般構造用圧延鋼材(JIS規格:SS400等)などの金属材料で形成されている。このため、鋼材6は、雨水、大気中の水分、塩分を含む潮風などの腐食因子により、腐食しやすい(錆が発生しやすい)場所がある。鋼材6は、長期間使用することを前提として設置される。このため腐食しやすい(錆が発生しやすい)場所に対して鋼材6の防錆又は腐食進行遅延化のため、塗装又は金属溶射が施される。そして、塗装又は金属溶射には、十分な下地処理が必要である。しかしながら、錆が進行している場所では、ケレン又はブラストなどにより錆を完全に除去するには、工数がかかり過ぎる。
本実施形態に係る犠牲陽極パネル1は、ウェブ6WSの表面に取り付けることにより、鋼材6の腐食の進行を遅らせることができる。犠牲陽極パネル1は、鋼材6の主成分である鉄(Fe)よりもイオン化傾向が大きい(電気的に卑である)金属材料を含む。鉄(Fe)よりもイオン化傾向が大きい(電気的に卑である)金属材料とは、具体的には、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム又はこれらの合金等である。
本実施形態に係る犠牲陽極パネル1の金属材料(犠牲陽極材)は、亜鉛(Zn)とアルミニウム(Al)とからなる合金(AlZn合金)であって、亜鉛(Zn)が2質量%以上7質量%以下である。亜鉛(Zn)とアルミニウム(Al)とからなる合金であって、亜鉛(Zn)が2質量%以上7質量%以下であるとは、不可避の不純物を含んでもよい。本実施形態に係る犠牲陽極パネル1は、AlZn合金である場合、亜鉛(Zn)に比較して、アルミニウム(Al)の成分が異種金属接触腐食に起因しない自己腐食を抑制し、本実施形態に係る犠牲陽極パネル1の寿命が延び、異種金属接触腐食に起因しない腐食生成物の発生を抑制することができる。
亜鉛が2質量%以上であることで、鉄(Fe)よりもアルミニウム(Al)の電位を卑とし、鋼材と犠牲陽極パネル1との電位差を保つことができる。亜鉛(Zn)が7質量%以下であることで、後述するボルト又はスタットボルトの応力が加わっても応力腐食割れが抑制される。このため、上述した犠牲陽極パネル1は、鋼材6からの脱落が抑制される。
本実施形態に係る犠牲陽極パネル1の金属材料(犠牲陽極材)は、亜鉛(Zn)とアルミニウム(Al)とからなる合金(AlZn合金)であって、亜鉛(Zn)が3質量%以上6.5質量%以下であり、アルミニウム(Al)が残部であることがより好ましい。亜鉛(Zn)とアルミニウム(Al)とからなる合金であって、亜鉛(Zn)が3質量%以上6.5質量%以下であり、アルミニウム(Al)が残部であるとは、残部に不可避不純物を含んでもよい。亜鉛(Zn)が3質量%以上であることで、鉄(Fe)よりもアルミニウム(Al)の電位をより卑とし、鋼材6と犠牲陽極パネル1との電位差を保つことができる。亜鉛(Zn)が6.5質量%以下であることで、後述するボルト又はスタットボルトの応力が加わっても応力腐食割れがより抑制される。このため、上述した犠牲陽極パネル1は、鋼材6からの脱落が抑制される。
次に、図2から図4を参照して、本実施形態に係る犠牲陽極パネル1について説明する。図2は、本実施形態に係る犠牲陽極パネルの平面図である。図3は、本実施形態に係る犠牲陽極パネルを鋼材に取り付けた場合の図2に示すA1−A2線断面図である。図4は、本実施形態に係る犠牲陽極パネルを鋼材に取り付けた場合の図2に示すB1−B2線断面図である。
図2及び図3に示すように、犠牲陽極パネル1は、所定の厚み(例えば、5mm)を有する板状部材であって、保湿材3を介してウェブ6WSの表面に取り付けられる。
保湿材3は、保水性、保湿性に優れた材料であればよい。保湿材3は、例えば、ポリビニルアルコール製シート、高分子吸水ゲル等の吸湿性及び吸水性を有する材料、繊維等の空隙を含む材料等で形成されている。また、保湿材3は、凹凸や溶接部に追従して変形する変形性を有していることが望ましい。保湿材3の厚みは、例えば3mmである。
本実施形態に係る犠牲陽極パネル1は、保湿材3側に面する取付面1BSと、取付面1BSとは反対側の外表面1FSとの間を貫通する水分導入用孔2が複数あけられている。水分導入用孔2の直径は、例えばφ6.5mmである。また、図2に示すように、犠牲陽極パネル1は、水分導入用孔2とは別に、鋼材6への取り付け用の固定孔4A、4Bがあけられている。
水分導入用孔2は、犠牲陽極パネル1の外表面1FSに対して、貫通するようにドリルなどの工具であけられる。水分導入用孔2の平面視形状は、円形を例示するが適宜変更可能である。例えば、表面側開口部の平面視形状は、三角形、四角形などの多角形であってもよい。
上述した保湿材3は、雨水等が犠牲陽極パネル1を濡らす場合には、その雨水等を保水することができるので、鋼材6から犠牲陽極パネル1へ電気が流れやすい状態を維持することができる。本実施形態に係る犠牲陽極パネル1は、雨水などにより水分導入用孔2を通して供給された水分を保持しているので、水分を保湿材3に吸水させることができる。そして、電気の流れにより、犠牲陽極パネル1自体が陽極となるため、鋼材6を防食することができる。特に、保湿材3は、変形しやすい材料であれば、ウェブ6WSの表面との電気的導通の状態がよくなり、防食効果を向上することができる。
図2に示す固定孔4A、4Bは、例えば図4に示す導電性の金属棒であるスタッドボルト5を通す貫通孔である。固定孔4A、4Bは、上述した図3に示す犠牲陽極パネル1の厚み方向と平行にあけられている。スタッドボルト5は、鋼材6の表面に溶接継ぎ手の接合材料5mで隅肉溶接されて取り付けられる。固定孔4Aの開口直径を4Rとした場合、固定孔4Bは、開口直径4Rよりも長い開口幅4Wを有するようにあけられていることが好ましい。固定孔4Bは、平面視で長孔であり、固定孔4Bを通過するスタッドボルト5の位置がずらせるので、2カ所に隅肉溶接されたスタッドボルト5の位置のばらつきを吸収した状態で、犠牲陽極パネル1は、保湿材3を介してウェブ6WSの表面に取り付けられる。
スタッドボルト5は、保湿材3及び犠牲陽極パネル1の固定孔4A(4B)を貫通し、外周表面の雄ねじ(図示省略)にねじ込まれたナット5nで締結される。ナット5nと犠牲陽極パネル1との間には、導電性のワッシャー5wが介在する。ワッシャー5wは、保湿材3と犠牲陽極パネル1との固定状態を安定化させている。犠牲陽極パネル1の固定孔4A(4B)の周囲には、スタッドボルト5の固定に伴い、応力が加えられる。この応力は、応力腐食割れの要因の1つとなる。ワッシャー5wと、犠牲陽極パネル1の外表面1FSとは密着し、電気的に接続されている。そして、固定孔4A(4B)の内壁は、絶縁性のシリコーン樹脂5bが塗布され、スタッドボルト5と固定孔4A(4B)の内壁とが絶縁されている。
スタッドボルト5、ワッシャー5w、ナット5nは、例えば一般構造用圧延鋼材(JIS規格:SS400等)の金属材料であり、導電性を有している。このためスタッドボルト5が、電子eの導電経路となり、鋼材6と、犠牲陽極パネル1との間に電流が流れるようになる。スタッドボルト5と、固定孔4A(4B)の内壁とは絶縁されているので、固定孔4A(4B)の内壁の腐食が抑制される。また、鋼材6(ウェブ6WS)の表面から保湿材3側に面する取付面1BSに向けて電子eが移動し、犠牲陽極パネル1の異種金属接触腐食が進むことになる。このように、犠牲陽極パネル1の異種金属接触腐食の進行により、電子eは、犠牲陽極パネル1から鋼材6へ移動し、鋼材6の主成分である鉄(Fe)の腐食が抑制される。
また、本実施形態に係る犠牲陽極パネル1は、ワッシャー5w及びナット5nも、シリコーン樹脂5aで覆う、シリコーンシーリング処理を施されていることが好ましい。このため、本実施形態に係る犠牲陽極パネル1は、メンテナンス性を高めることができる。
施工手順を説明すると、作業者は、まず鋼材6に対し、錆又は腐食の状況を調査し、犠牲陽極パネル1を鋼材6へ設置する適用箇所を選定する(手順S1)。
作業者は、手順S1で選定した適用箇所について錆又は腐食生成物の除去を行う清浄処理を行う(手順S2)。例えば、作業者は、ケレン又はブラストなどにより錆を完全に除去しなくても、ある程度除去してスタッドボルト5の溶接が可能な程度に鋼材6の表面を処理すればよい。次に、作業者は、スタッドボルト5を隅肉溶接により取り付ける(手順S3)。
作業者は、スタッドボルト5を固定孔4A及び固定孔4Bに通して、犠牲陽極パネル1を仮固定する(手順S4)。
作業者は、スタッドボルト5にワッシャー5w及びナット5nを通し、ナット5nをねじ込んで固定する(手順S5)。この手順により、鋼材6及び保湿材3の間並びに保湿材3及び犠牲陽極パネル1の間を狭め密着させることができる。
また、犠牲陽極パネル1は、鋳造により形成されている。多孔質材料と対比した場合、多孔質材料は、外表面1FSの外部表面積、つまり鋼材6又は保湿材3に接触していない部分の表面積が大きいため、外表面1FS側に異種金属接触腐食に起因しない自己腐食が生じる可能性がある。これに対し、鋳造された犠牲陽極パネル1は、多孔質材料と比較して異種金属接触腐食に起因しない自己腐食を抑制し、本実施形態に係る犠牲陽極パネル1の寿命が延び、異種金属接触腐食に起因しない腐食生成物の発生を抑制することができる。さらに、本実施形態に係る犠牲陽極パネル1の金属材料(犠牲陽極材)は、亜鉛とアルミニウムとからなる合金であって、亜鉛(Zn)が3質量%以上6.5質量%以下であり、アルミニウム(Al)が残部である場合、犠牲陽極パネル1は、取付面1BSの面粗度の変化を抑制し、保湿材3に対する接触面積を長期間の間、保つことができる。その結果、犠牲陽極パネル1は、保湿材3からの水分に接する面積が増え、錆又は腐食生成物の進行を抑制する効果を高めることができる。
また、水分導入用孔2の直径は、φ3mm以上であることが好ましい。水分導入用孔2の直径がφ3mmより大きい場合、外表面1FSの外部表面積が小さくなる。その結果、鋳造された犠牲陽極パネル1は、外表面1FS側に異種金属接触腐食に起因しない自己腐食が生じる可能性をより抑制できる。また、鋳造された犠牲陽極パネル1は、多孔質材料と比較して犠牲陽極パネル1自体に空隙を有していないので、図3に示すような雨水などの水分を保湿材3と水分導入用孔2の内壁とで保持できる。そして、鋳造された犠牲陽極パネル1は、多孔質材料と比較して貯留した水分を、効率よく保湿材3に供給できるようになる。
以上説明したように、本実施形態に係る犠牲陽極パネル1は、鉄よりもイオン化傾向の大きい金属材料を含み、保湿性を有する保湿材3を介して鋼材6に取り付けられる取付面1BSと、取付面1BSと反対側の外表面1FSとを有する板材であって、取付面1BSと外表面1FSとの間を貫通する複数の水分導入用孔2があけられている。
この構造により、保湿材3の水分が少なくなっても、水分導入用孔2から水分が供給される。犠牲陽極パネル1は、応力腐食割れを抑制するので、多数の水分導入用孔2を備えていても、割れにくい。その結果、本実施形態に係る犠牲陽極パネル1は、錆又は腐食生成物の進行を抑制する効果を高めることができる。
(本実施形態の変形例1)
図5は、本実施形態の変形例1に係る犠牲陽極パネルを鋼材に取り付けた場合の図2に示すB1−B2線断面図である。上述した本実施形態と同じ部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。本実施形態の変形例1に係る犠牲陽極パネル1は、頭部のないスタットボルト5ではなく、頭部5n1のあるボルト5Bで固定されている。
図2に示す固定孔4A、4Bは、例えば図5に示す導電性の金属棒であるボルト5Bを通す貫通孔である。固定孔4A、4Bは、上述した図5に示す犠牲陽極パネル1の厚み方向と平行にあけられている。ボルト5Bは、貫通した鋼材6の裏面に、ワッシャー5wを介してナット5n2で締結されて取り付けられる。固定孔4Aの開口直径を4Rとした場合、固定孔4Bは、開口直径4Rよりも長い開口幅4Wを有するようにあけられていることが好ましい。固定孔4Bは、平面視で長孔であり、固定孔4Bを通過するボルト5Bの位置がずらせるので、2カ所に隅肉溶接されたスタッドボルト5の位置のばらつきを吸収した状態で、犠牲陽極パネル1は、保湿材3を介してウェブ6WSの表面に取り付けられる。
ボルト5Bは、保湿材3及び犠牲陽極パネル1の固定孔4A(4B)、ウェブ6WSを貫通し、頭部5n1と、ボルト5Bの外周表面の雄ねじ(図示省略)にねじ込まれたナット5n2とで挟まれて固定される。頭部5n1と犠牲陽極パネル1との間には、導電性のワッシャー5wが介在する。ワッシャー5wは、保湿材3と犠牲陽極パネル1との固定状態を安定化させている。犠牲陽極パネル1の固定孔4A(4B)の周囲には、ボルト5Bの固定に伴い、応力が加えられる。この応力は、応力腐食割れの要因の1つとなる。ワッシャー5wと、犠牲陽極パネル1の外表面1FSとは密着し、電気的に接続されている。そして、固定孔4A(4B)の内壁は、絶縁性のシリコーン樹脂5bが塗布され、ボルト5Bと固定孔4A(4B)の内壁とが絶縁されている。以上説明したように、本実施形態のボルトには、ボルト5Bもスタットボルト5も含む。
(本実施形態の変形例2)
図6は、本実施形態の変形例2に係る犠牲陽極パネルの平面部分拡大図である。上述した本実施形態と同じ部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図6に示すように、犠牲陽極パネル1がウェブ6WSの表面に取り付けられた場合、水分導入用孔2aは、Z方向よりも幅方向のY方向に長い長孔である。水分導入用孔2aは、Z方向の長さ2Rよりも、Y方向の長さ2Wの方が長い。このように、外表面側開口部2FSEの平面視形状は、長円形を例示するが適宜変更可能である。水分導入用孔2aは、鉛直方向(Z方向)の上方から流下してくる雨水などの水分を水分導入用孔2aに導くことができる。
(本実施形態の変形例3)
図7は、本実施形態の変形例3に係る犠牲陽極パネルの平面部分拡大図である。上述した本実施形態と同じ部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図7に示すように、犠牲陽極パネル1がウェブ6WSの表面に取り付けられた場合、水分導入用孔2b及び2cは、Z方向よりも幅方向のY方向に長い長孔である。水分導入用孔2cは、Z方向の長さ2Rよりも、Y方向の長さ2Wの方が長い。このように、外表面側開口部2FSEの平面視形状は、長円形を例示するが適宜変更可能である。本実施形態の変形例3に係る犠牲陽極パネル1は、水分導入用孔2bと水分導入用孔2cとが鉛直方向(Z方向)にずれた位置に配置され、隣り合う水分導入用孔2bのピッチの半分の位置に交互に水分導入用孔2cを配置した千鳥配置となっている。水分導入用孔2b及び2cの千鳥配置は、上述した水分導入用孔2の形状に適用することができる。
(本実施形態の変形例4)
図8は、本実施形態の変形例4に係る犠牲陽極パネルが鋼材へ設置される例を示す説明図である。上述した本実施形態と同じ部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
本実施形態に係る犠牲陽極パネル1は、下フランジ(突縁)6NSの表面に取り付けることにより、腐食しやすい(錆が発生しやすい)下フランジ6NSの場所を局所的に鋼材6の防錆又は腐食進行遅延化させることができる。
(本実施形態の変形例5)
図9は、本実施形態の変形例5に係る犠牲陽極パネルが鋼材へ設置される他の例を示す説明図である。上述した本実施形態、本実施形態の変形例1〜4と同じ部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図9に示すように、鋼材6は、化学プラントの配管などの鋼材6Aであってもよい。鋼材6Aの表面は、曲面であるため、本実施形態の変形例5に係る犠牲陽極パネル1Aも、鋼材6Aの表面の曲率に合わせ、鋼材6Aの表面に沿って湾曲していてもよい。なお、本実施形態、本実施形態の変形例1から変形例5、本実施形態及び本実施形態の変形例1のいずれかの犠牲陽極パネル1も同様に、鋼材6Aの表面の曲率に合わせて、湾曲していてもよい。
(評価例1)
以上説明した、本実施形態の犠牲陽極パネル1について、評価者は、大気暴露試験を行った。大気暴露試験の試験方法は、以下の通りである。
実施例1から実施例3の試料は、犠牲陽極材として、亜鉛(Zn)が3質量%であり、アルミニウム(Al)が残部であるAlZn合金をブックモールド法で得た鋳塊とし、圧延及び面削して得た試料である。
比較例1から比較例3の試料は、犠牲陽極材として、亜鉛(Zn)が20質量%であり、アルミニウム(Al)が残部であるAlZn合金をブックモールド法で得た鋳塊とし、圧延及び面削して得た試料である。
比較例4から比較例6の試料は、犠牲陽極材として、亜鉛(Zn)が3質量%であり、インジウム(In)が0.02質量%であり、アルミニウム(Al)が残部であるAlZnIn合金をブックモールド法で得た鋳塊とし、圧延及び面削して得た試料である。
実施例1から実施例3、比較例1から比較例6の試料には、図2に示す固定孔4A、4B及び、水分導入用孔2が複数あけられ、同じ加工が施されている。実施例1から実施例3、比較例1から比較例6の試料は、同じ板状陽極材(250×125×5mm)であり、それぞれ橋梁の鋼I桁を模したH形鋼(H-400×400×21×13)に、保湿材3(繊維シート(厚さ:約6mm,目付量:600 g/m2))を介して、電気的に接続するように配置し、大気暴露試験体とされる。なお、それぞれの大気暴露試験体の保湿材3の繊維シートには、凍結防止剤の散布環境を模擬するため、濃縮性を考慮し,飽和NaCl水溶液(26.4mass%,20℃)を含浸させた。
実施例1、実施例3、比較例1、比較例3、比較例4、比較例6は、図5に示すボルト5BでH形鋼に取り付けられた。実施例2、比較例2、比較例5は、図4に示すスタットボルト5により取り付けられた。実施例1、比較例1、比較例4は、H型鋼のウェブ上側に設置されている。実施例2、比較例2、比較例5は、H型鋼のウェブ下側に設置されている。実施例3、比較例3、比較例6は、H型鋼の下フランジ上面側に設置されている。実施例1、実施例2、比較例1、比較例2、比較例4、比較例5が取り付けられるH型鋼の表面は、素地調整として、3種ケレンの処理が施されている。実施例3、比較例3、比較例6が取り付けられるH型鋼の表面は、素地調整を行わなかった。
実施例1から実施例3、比較例1から比較例6の試料は、大気暴露試験体とされた状態で、海岸から約200mの地点でH型鋼ウェブが南北に位置するように設置し、約6ヶ月間暴露した。
大気暴露試験後の評価は、消耗量測定と消耗形態の観察を行うことで実施された。
消耗量は大気暴露試験後に腐食生成物を除去し、大気暴露試験前後の質量の差分から求められた。腐食生成物はJIS規格(Z2371)に基づき、煮沸したリン酸クロム酸混合溶液中で除去された。消耗形態は、腐食生成物を除去された後に、保湿材3が接触する取付面を対象として、デジタルカメラとマイクロスコープ(キーエンス製 VHX−1000)を用いて観察された。得られた試験結果は、下記表1に示されている。
表1によれば、同一の設置条件において、組成による消耗量を比較すると、組成による消耗量の有意差はない。また、同一の組成において、設置条件による消耗量を比較すると、ウェブ下側に設置した実施例2、比較例2、比較例5の消耗量が多い傾向がある。これは、固定位置に応じて雨で塩分が洗い流され難い腐食環境が起因していると考えられる。
図10は、実施例2の大気暴露試験後の外表面の外観写真である。図11は、実施例2の大気暴露試験後の取付面の外観写真である。図12は、実施例2の大気暴露試験後の取付面の拡大外観写真である。図13は、実施例2の大気暴露試験後の取付面の固定孔近傍の凹部の3D解析写真である。図14は、実施例2の大気暴露試験後の取付面の固定孔近傍の凹部の拡大写真である。図15は、比較例2の大気暴露試験後の外表面の外観写真である。図16は、比較例2の大気暴露試験後の取付面の外観写真である。図17は、比較例5の大気暴露試験後の外表面の外観写真である。図18は、比較例5の大気暴露試験後の取付面の外観写真である。図19は、比較例5の大気暴露試験後の取付面の拡大外観写真である。図20は、比較例5の大気暴露試験後の取付面の固定孔近傍の凹部の3D解析写真である。図21は、比較例5の大気暴露試験後の取付面の固定孔近傍の凹部の拡大写真である。図12及び図19に示す取付面の表面状態は、約25倍の拡大写真である。図14及び図21に示す取付面の表面状態は、約100倍の拡大写真である。図14に示す凹部の深さは、図13に示す3D解析写真で示される。同様に、図21に示す凹部の深さは、図20に示す3D解析写真で示される。
比較例1から比較例3は、いずれも図15及び図16に示すように、割れが発生した。これは、固定孔近傍に加えられた、ボルト5B又はスタットボルト5による応力が関与して応力腐食割れが生じたものと考えられる。実施例1から実施例3、比較例4から比較例6は、図10、図11、図17及び図18に示すように、割れが発生しなかった。
図12から図14と、図19から図21とを比較して分かるように、実施例2の凹部は、比較例5の凹部よりも面積が小さく、浅いことが分かる。インジウム(In)は、保湿材3に接触する取付面1BSでの面粗度の変化に影響を与えることが分かる。実施例2は、取付面1BSの面粗度の変化を抑制し、保湿材3に対する接触面積を保つことができる。その結果、犠牲陽極材は、保湿材3からの水分に接する面積が増え、錆又は腐食生成物の進行を抑制する効果を高めることが分かる。
次に、亜鉛(Zn)の含有量を変え4.1質量%、6.2質量%、8.0質量%、10.1質量%とし、残部をアルミニウム(Al)とする試料の実施例4、実施例5、比較例7、比較例8を作成した。実施例4、実施例5、比較例7、比較例8は、上述した実施例2と比較例2と同じ条件で、大気暴露試験体を作成し、大気暴露試験後の応力腐食割れを確認した。評価結果は、実施例2、実施例4、実施例5、比較例7、比較例8、比較例2を並べて下記表2に示す。
表2に示すように、実施例2、実施例4、実施例5は、大気暴露試験後の応力腐食割れは発生しない(○)が、比較例7、比較例8、比較例2は大気暴露試験後の応力腐食割れが発生した。表2によれば、亜鉛が7質量%以下であることで、スタットボルト5の応力が加わっても応力腐食割れが抑制される。より好ましくは、亜鉛が6.5質量%以下であることで、スタットボルト5の応力が加わっても応力腐食割れがより抑制される。このため、上述した犠牲陽極パネルは、鋼材からの脱落が抑制される。さらに、上述した犠牲陽極パネル1は、取付面1BSの面粗度の変化を抑制し、保湿材3に対する接触面積を保つことができる。その結果、犠牲陽極パネル1は、保湿材3からの水分に接する面積が増え、錆又は腐食生成物の進行を抑制する効果を高めることができる。
1、1A 犠牲陽極パネル
1FS 外表面
1BS 取付面
2、2a、2b、2c 水分導入用孔
2FSE 外表面側開口部
3 保湿材
4A、4B 固定孔
5 スタッドボルト
5a、5b シリコーン樹脂
5n、5n2 ナット
5w ワッシャー
5m 接合材料
6、6A 鋼材
6WS ウェブ
6NS 下フランジ

Claims (4)

  1. 鉄よりもイオン化傾向の大きい金属材料を含み、保湿性を有する保湿材を介して鋼材に取り付けられる取付面と、前記取付面と反対側の外表面とを有する板材であって、
    前記取付面と前記外表面との間を貫通するボルト挿入用の固定孔を有し、
    前記金属材料は、亜鉛とアルミニウムとからなる合金であって、亜鉛が2質量%以上7質量%以下であり、アルミニウムが残部であることを特徴とする犠牲陽極パネル。
  2. 前記金属材料は、亜鉛とアルミニウムとからなる合金であって、亜鉛が3質量%以上6.5質量%以下であり、アルミニウムが残部である請求項1に記載の犠牲陽極パネル。
  3. 前記取付面と前記外表面との間を貫通する複数の水分導入用孔をさらに有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の犠牲陽極パネル。
  4. 前記固定孔は、平面視で長孔であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の犠牲陽極パネル。
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