JP6337919B2 - 光学部品及び発光装置 - Google Patents

光学部品及び発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6337919B2
JP6337919B2 JP2016094603A JP2016094603A JP6337919B2 JP 6337919 B2 JP6337919 B2 JP 6337919B2 JP 2016094603 A JP2016094603 A JP 2016094603A JP 2016094603 A JP2016094603 A JP 2016094603A JP 6337919 B2 JP6337919 B2 JP 6337919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical filter
light emitting
fluorescent member
maximum wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016094603A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017054102A (ja
Inventor
佐野 雅彦
雅彦 佐野
大 若松
大 若松
誠実 熊野
誠実 熊野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Corp
Original Assignee
Nichia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Corp filed Critical Nichia Corp
Priority to US15/258,285 priority Critical patent/US10324242B2/en
Publication of JP2017054102A publication Critical patent/JP2017054102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6337919B2 publication Critical patent/JP6337919B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/181Encapsulation

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

本発明は、光学部品及び発光装置に関する。
発光素子と、発光素子の発光面に接着された蛍光体板と、発光素子の側面を被覆する白色樹脂と、を有する発光装置が知られている(例えば特許文献1)。
特開2013−77679
従来の発光装置では、発光素子が点灯していない状態(以下、「非点灯状態」という。)において発光装置を上面視する(視認側となる光取出面側から見る)と、蛍光部材が設けられた領域において蛍光部材の蛍光色が見えていた。
本発明は、発光素子の非点灯状態において、発光装置の上面視における蛍光部材が設けられた領域の色を、蛍光部材の蛍光色とは異なる色にすることができる光学部品及び発光装置を提供することを課題とする。
本発明の一実施形態に係る光学部品は、蛍光部材と、前記蛍光部材の光取出側となる上方に配置された光学フィルタと、前記光学フィルタの上方に配置された光散乱部材と、を備え、前記蛍光部材の励起スペクトルは、可視領域の第1極大波長と、紫外領域の第2極大波長と、を有し、前記光学フィルタは、前記第1極大波長の光の一部と、前記第2極大波長の光の一部又は全部と、を反射する。
本発明の一実施形態に係る発光装置は、発光素子と、前記発光素子からの光により蛍光を発する蛍光部材と、前記蛍光部材の光取出側となる上方に配置された光学フィルタと、前記光学フィルタの上方に配置された光散乱部材と、を備え、前記蛍光部材の励起スペクトルは、可視領域の第1極大波長と、紫外領域の第2極大波長と、を有し、前記光学フィルタは、前記第1極大波長の光の一部と、前記第2極大波長の光の一部又は全部と、を反射する。
図1は、第1実施形態に係る発光装置の上面図である。 図2は、図1の発光装置のA−A’線における断面図である。 図3は、図2の破線枠における拡大図である。 図4は、光学部品の第1変形例である。 図5は、光学部品の第2変形例である。 図6は、第2実施形態に係る発光装置の上面図である。 図7は、図6の発光装置のB−B’線における断面図である。 図8は、第3実施形態に係る発光装置の上面図である。 図9は、図8の発光装置のC−C’線における断面図である。 図10は、YAG系蛍光体の励起波長を示す図である。
本発明を実施するための形態を、以下に図面を参照しながら説明する。ただし、以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するための発光装置及びそれに用いられる光学部品を例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる例示にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするために誇張していることがある。
色名と色度座標との関係、光の波長範囲と単色光の色名との関係等は、JISZ8110に従う。また、本明細書において「白色」とは、JISZ8110で規定された色度座標で、X=0.20〜0.50、Y=0.20〜0.45の範囲の光である。
<第1実施形態>
図1に、本実施形態に係る発光装置100の上面図(光取出側となる視認側からみた図)を示す。また、図2は、発光装置100のA−A’線における断面図である。
各図に示すように、発光装置100は、発光素子20と、光学部品10と、を備える。光学部品10は、蛍光部材11と、蛍光部材11の光取出側となる上方に配置された光学フィルタ12と、光学フィルタ12の上方に配置された光散乱部材13と、を備え、蛍光部材11の励起スペクトルは、可視領域の第1極大波長と、紫外領域の第2極大波長と、を有し、光学フィルタ12は、第1極大波長の光の一部と、第2極大波長の光の一部又は全部と、を反射する。
これにより、非点灯状態において、発光装置100を視認側から見たときに、光学部品10の外観色を蛍光部材11が発する蛍光の色とは異なる所望の色とすることができる。
一般に、蛍光部材を有する発光装置においては、視認者と蛍光部材との間には何も配置されていないか光を散乱させるための部材が配置されている。したがって、非点灯状態において蛍光部材を視認側から見た場合、太陽光や照明光(例えば標準の光D65)などの外光が蛍光部材に当たることで発せられる蛍光が視認される。言い換えると、非点灯状態において視認者が光学部品の外観色として認識する色は蛍光部材の蛍光の色であり、それ以外の色を認識することはできない。しかし、視認者によっては、非点灯状態において蛍光部材の蛍光色が好ましくないと感じる場合がある。また、光学部品の用途によっては、非点灯状態における光学部品の外観色を蛍光部材の蛍光色とは異なる色とすることが好ましい場合もある。
そこで、本実施形態では、励起スペクトルが可視領域の第1極大波長と紫外領域の第2極大波長とを有する蛍光部材11の上方に、第1極大波長の光の一部と第2極大波長の光の一部又は全部とを反射する光学フィルタ12を配置している。これにより、第1極大波長の光の一部が光学フィルタ12で視認側に反射される一方、光学フィルタ12を通過した第1極大波長の光の一部が蛍光部材11で波長変換されてから光学フィルタ12を介して視認側に出ていく。つまり、非点灯状態において、光学フィルタ12を介して視認側に出ていく光(蛍光)だけでなく、光学フィルタ12で視認側に反射された光(第1極大波長の光の一部)も視認者に認識させることができる。このとき、蛍光部材11が紫外領域にも励起スペクトルの極大波長(第2極大波長)を有する場合は、第1極大波長の光を反射させても第2極大波長の光が入射すると蛍光部材が発光してしまい、視認側において蛍光が強く認識されるおそれがある。これに対して、本実施形態では、第2極大波長の光の一部又は全部を光学フィルタ12で反射させることで、蛍光部材11の発光を低減することができる。ただし、蛍光部材11の上方に光学フィルタ12を設けただけでは、両方の光をうまく混ぜ合わせることが難しく、さらには視認角度によっては光学フィルタ12で反射された光がぎらついて見える場合もある。そこで、本実施形態では、光学フィルタ12の上方に光散乱部材13を配置している。これにより、光学フィルタ12を介して視認側に出ていく光(蛍光)と、光学フィルタ12で視認側に反射された光(外光に含まれる第1極大波長の光)と、を光散乱部材13で散乱させることができるので、両者を混色することができる。
以上の理由により、発光装置100では、非点灯状態において、視認側から発光装置を視たときに、蛍光部材11が設けられた領域の色を蛍光部材11の蛍光色とは異なる所望の色にすることができる。
以下に、発光装置100の主な構成要素を説明する。本明細書では、発光装置100の視認側(図2の上方)を上側とし、その反対の側(図2の下方)を下側とする。
(発光素子20)
発光素子20は、蛍光部材11を励起するためのものである。発光素子20としては、例えばLED(発光ダイオード)チップ又はLD(レーザダイオード)チップを用いることができ、なかでもLEDチップを用いることが好ましい。発光素子20をLEDチップとすることにより、発光素子20からの光が広がりやすくなるため、発光素子20を視認側から見たときに発光ムラを生じにくくすることができる。本実施形態では、発光素子20として窒化物半導体を含む青色発光のLEDチップを用いている。ここでいう青色発光のLEDチップとは、435nm〜480nmの範囲に発光ピーク波長を有するものを指す。
発光素子20は少なくとも半導体積層体22を含み、半導体積層体22にはp電極23及びn電極24が設けられている。このとき、図2に示すように、p電極23及びn電極24は発光素子20の同じ側の面に形成されており、発光素子20が基体30にフェイスダウン実装されていることが好ましい。これにより、発光素子20の上面が平坦な面となり、発光素子20の上方に蛍光部材11を近接して配置することができるので、発光装置としての小型化が可能となる。なお、本実施形態では発光素子20は成長基板21を有するが、成長基板21は除去されていてもよい。
(蛍光部材11)
蛍光部材11は、発光素子20からの光により励起され蛍光を発することができるものである。蛍光部材11の励起スペクトルは、可視領域の第1極大波長と、紫外領域の第2極大波長と、を有する。ここで、可視領域において極大波長が複数ある場合は最大の極大波長を第1極大波長とし、紫外領域において極大波長が複数ある場合は最大の極大波長を第2極大波長とする。さらに、ここでいう紫外領域とは、地表において太陽光に含まれるものを言い、典型的には紫外領域のうち300nm以上の波長帯のものをいう。
YAG系(イットリウム・アルミニウム・ガーネット系)蛍光体を例に、第1極大波長及び第2極大波長について説明する。図10に示すように、YAG系蛍光体は、340nm及び450nmでスペクトルが極大となっている。つまり、YAG系蛍光体において、第1極大波長は450nmであり、第2極大波長は340nmである。
蛍光部材11としては、蛍光体を焼結させたものを用いてもよいし、樹脂等の母材に蛍光体を含有させたものを用いてもよい。
蛍光体を焼結させたものは、蛍光体だけを焼結して形成することもできるし、蛍光体と焼結助剤との混合物を焼結して形成することもできる。蛍光体と焼結助剤からなる蛍光部材11を用いる場合、焼結助剤としては酸化ケイ素、酸化アルミニウム、又は酸化チタン等の無機材料を用いることが好ましい。これにより、発光素子20が高出力であったとしても、光や熱による焼結助剤の変色や変形を抑制することができる。
母材に蛍光体を含有させたものは、流動性のある母材に蛍光体を含有してから硬化することで形成することができる。例えば、図9に示すような蛍光部材11は、蛍光体を含有させた硬化前の樹脂を基体の凹部に充填し、硬化することで形成することができる。また、蛍光部材11は、蛍光体を含有させた硬化前の樹脂を光学フィルタ12の下面にスクリーン印刷法等により直接塗布し、硬化して形成してもよい。これにより、光学フィルタ12と蛍光部材11とを接続する工程が不要となるため、光学部品10の生産性を向上させることができる。
蛍光体は、求められる蛍光色等に応じて種々選択することができる。黄色発光の蛍光体としては、YAG系(イットリウム・アルミニウム・ガーネット系)やLAG系(ルテチウム・アルミニウム・ガーネット系)などのガーネット系蛍光体等が挙げられる。緑色発光の蛍光体としては、βサイアロン系蛍光体、チオガレート系蛍光体等が挙げられる。赤色発光の蛍光体としては、αサイアロン系などの窒化物系蛍光体、KSiF:Mn系などのフッ化物系蛍光体等が挙げられる。
本実施形態では、酸化アルミニウムを含む焼結助剤とYAG系蛍光体との混合物を焼結したものを板状にして蛍光部材11としている。焼結したものを用いることで、蛍光体を比較的均等に分布させることができるので、蛍光部材11の厚さ(図2における蛍光部材11の上下方向の長さ)を調整することにより、蛍光部材11に含まれる蛍光体の量を容易に制御することができる。これにより、発光装置の外観色の調整をしやすくなる。
なお、本実施形態では、発光装置100の発光素子20と蛍光部材11を近接させているが、例えば光ファイバを介することにより発光素子20と蛍光部材11とを離間させることもできる。
(光学フィルタ12)
光学フィルタ12は、第1極大波長の光の一部と、第2極大波長の光の一部又は全部と、を反射し、蛍光部材11からの光を透過するフィルタである。
光学フィルタ12により視認側に反射される第1極大波長の光は、蛍光部材11を励起可能な波長帯の光である。言い換えると、外光に含まれる可視光線のうち、光学フィルタ12で視認側に反射される光の波長帯と、蛍光部材11を励起可能な波長帯と、は、少なくとも部分的に一致している。これにより、光学フィルタ12で第1極大波長の光を視認側に反射させるとともに、蛍光部材11に届く励起光が減少することにより視認側に出ていく蛍光を減少させることができる。さらに、光学フィルタ12により紫外領域の第2極大波長の光の一部又は全部を反射させている。これにより蛍光部材11に届く励起光を減少させることができ、視認側に出ていく蛍光を減少させることができる。したがって、より容易に所望の色を得ることができる。
光学フィルタ12は、可視領域にある蛍光部材11の蛍光のピーク波長(極大波長が複数ある場合は最大の波長)における透過率は、第1極大波長(励起光)における透過率よりも高いものであることが好ましい。つまり、光学フィルタ12は、主として励起スペクトルに対応する波長の光を反射させ、主として蛍光を透過させるようなものであることが好ましい。これにより、発光装置としての光出力の低下を抑制することができる。
さらにこの場合、励起スペクトルの半値幅が比較的狭い蛍光部材11を用いることが好ましい。例えば、励起スペクトルの半値幅が広く、可視領域の全域にわたって励起スペクトルが存在する蛍光部材11を用いる場合は、非点灯状態における色の制御を容易にするために、光学フィルタ12で可視光線の全域の波長の光を反射させてもよい。しかしこの場合は、発光素子20が点灯している状態(以下、「点灯状態」という。)において、発光素子20から発せられる光と蛍光部材11から発せられる蛍光との両方が光学フィルタ12で視認側と反対となる方向に反射されてしまうため、発光装置100としての光出力が低下してしまう。そこで、励起スペクトルの半値幅が比較的狭い蛍光部材11を用い、かつ、主として励起スペクトルに対応する波長の光を反射させる一方で主として蛍光を透過させるような光学フィルタ12を用いることで、発光装置としての光出力の低下を抑制することができる。蛍光部材11の励起スペクトルの半値幅としては、200nm以下、好ましくは150nm以下とすることができる。可視光における励起スペクトルの半値幅が狭い蛍光部材11としては、例えば、YAG系やLAG系などのガーネット系蛍光体、βサイアロン系蛍光体、αサイアロン系などの窒化物系蛍光体、KSiF:Mn系などのフッ化物系蛍光体、量子ドット蛍光体が挙げられる。
本実施形態では光学フィルタ12は、蛍光部材11の主面(互いに平行であってそれぞれが平坦な上面及び下面)に垂直をなす方向において、蛍光部材11の蛍光色である黄色光を主に透過し、当該蛍光色に対して補色となる青色光(外光に含まれる可視光線の一部)を主に反射するように設計されている。具体的には、光学フィルタ12の主面に垂直をなす方向において、第1極大波長の光(450nmの光)と第2極大波長の光(340nmの光)とを略100%反射し、黄色光を含む波長帯(530nm以上の波長帯)の光を略100%透過するように誘電体多層膜を形成している。
なお、光学フィルタ12の反射率及び透過率を任意に設定した場合、その反射率及び透過率は光学フィルタ12の上方からくる光だけでなく下方からくる光にも当てはまる。一方で、光学フィルタ12は光入射角度の依存性が高いため、光学フィルタ12に対して垂直入射の青色光を反射するようにしたとしても、斜めに入射する青色光は比較的透過しやすい。したがって、視認側に反射させるべき可視光線の一部であって発光素子20の発光でもある青色を反射させるように光学フィルタ12を設計したとしても、点灯状態において、光学フィルタ12の下面に対して斜めから入射する青色は依然として光学フィルタ12を透過して視認側に取り出されることになる。つまり、光学フィルタ12の主面に垂直をなす方向において青色の光を略100%反射するように設計したとしても、点灯状態においては、光は様々な方向から光学フィルタ12の下面に入射するので、発光素子20からの光を視認側に取り出すことができる。したがって、このような場合であっても、点灯状態において、発光素子20からの光と蛍光との混色光を得ることができる。
また、光学フィルタの他の形態として、第1極大波長の光が光学フィルタの上面に対して所定の角度をなす方向から入射したときの反射率が、第2極大波長の光が光学フィルタの上面に対して所定の角度をなす方向から入射したときの反射率よりも低いものを用いることができる。この場合は、発光素子として第1極大波長と同じかその近傍に発光ピーク波長を有するものを用いる。つまり、光学フィルタは、発光素子の発光ピーク波長近傍の光の反射率が、紫外領域にある第2極大波長の光の反射率よりも低くなるようにすることができる。これにより、非点灯状態において視認側に出ていく蛍光をある程度低減しながら、点灯状態において蛍光部材で波長変換されなかった発光素子からの光を透過しやすくすることができる。この形態では、例えば、光学フィルタは、第1極大波長である450nmの光が光学フィルタの上面に対して垂直をなす方向から入射したときの反射率が約30%となるように設計し、第2極大波長である340nmの光が光学フィルタ12の上面に対して垂直をなす方向から入射したときの反射率が約85%となるように設計することができる。
本実施形態では、光学フィルタ12は、図3に示すように、屈折率の低い材質12aとそれよりも屈折率の高い材質12bとを交互に積層した誘電体多層膜からなる。誘電体多層膜を構成する材料としては、例えば、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ニオブ、酸化ジルコニウムが挙げられる。本実施形態では、酸化ケイ素及び酸化ニオブを複数積層した誘電体多層膜を光学フィルタ12として用いている。誘電体多層膜の各層を構成する部材は、反射させたい波長に対する屈折率を考慮して、膜厚、及びペア数を適宜構成することができる。
光学フィルタ12は蛍光部材11の上面全面を覆うように形成されており、かつ光散乱部材13は光学フィルタ12の上面全面を覆うように形成されているのが好ましい。これにより、光学部品10の色ムラを抑制することができる。
本実施形態では、光散乱部材13の平坦な下面に光学フィルタ12を直接形成している。これにより、光学フィルタ12を構成する各層の膜厚の制御が容易となる。また、両者間に接着材等の部材を介することないため、光取り出し効率の低下を抑制することができる。なお、図4に示すように、光学フィルタ12と光散乱部材13とを接着材14により接続することもできる。
(光散乱部材13)
光散乱部材13は、可視領域において透光性を有しており、上方及び下方からの光を散乱させるものである。本実施形態では、光散乱部材13は、上面が粗面で下面が平坦の透光性材料である。この他にも、例えば、図4に示すように上面及び下面が粗面の透光性材料(第1変形例)を用いてもよい。こうすることで、光学部品10を上面視した際の蛍光部材11が設けられた領域の色を汎用性の高い白色にしやすくなる。また、図5に示すように光散乱粒子13aが含有された透光性材料(第2変形例)を用いることもできる。
透光性材料としては例えば、ガラス、サファイア、樹脂を用いることができる。光散乱部材13として粗面の透光性材料を用いる場合は、加工が容易であるガラスを用いるのが好ましい。また、光散乱粒子13aとしては例えば、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタンを用いることができる。
光散乱部材13として上面等が粗面になっている透光性材料を用いる場合は、透光性材料の表面粗さ(Ra)は、好ましくは50nm以上、より好ましくは100nm以上とすることができる。これにより、光学フィルタ12からの光を散乱させやすくなるため、非点灯状態における光学部品10の色ムラを抑制することができる。また、透光性材料の表面粗さは、好ましくは1μm以下とすることができる。これにより、透光性材料の厚みが比較的薄い場合でも、透光性材料に欠陥が入りにくくなるため、透光性材料の機械的強度の低下を抑制することができる。
光散乱部材13として光散乱粒子13aが含有された透光性材料を用いる場合は、光散乱部材13における光散乱粒子13aの割合は、好ましくは1重量%以上、より好ましくは3重量%以上とすることができる。これにより、光学フィルタ12からの光を散乱させやすくなるため、色ムラを抑制することができる。また、光散乱部材13における光散乱粒子13aの割合は、好ましくは30重量%以下とすることができる。これにより、光取出効率の低下を抑制することができる。
(基体30)
基体30は、発光素子20を載置するためのものである。基体30は、支持部と、少なくとも支持部の上面に発光素子20のp電極23及びn電極24に対応する一対の配線部と、を有する。発光素子20は、基体30の配線部と電気的に接続された状態で配置されている。図2では、上面と下面が互いに平行でそれぞれが平坦な板状の基体30を用いているが、図7等のように上面に凹部が設けられた基体を用いてもよい。基体30としては、可視領域にある光に対して遮光性を有するものが好ましい。これにより、発光素子20の下方も遮光することができるため、意図せずに蛍光部材11に外光が入るのを抑制することができる。
支持部としては、耐光性、耐熱性に優れた電気絶縁性のものが好ましく、例えばポリフタルアミドなどの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂に光散乱粒子を含有したものを用いることができる。光散乱粒子としては前述の材料と同様の材料を用いることができ、光散乱粒子の含有量をより多くすることで光の透過を抑制した遮光性の基体30とすることができる。配線部は、金属材料により構成することができる。
(遮光部材40)
遮光部材40は、光学フィルタ12が設けられた領域以外から蛍光部材11に外光が入るのを抑制するための部材である。本実施形態では、遮光部材40は蛍光部材11の上面及び下面を除く領域が遮光部材40で覆われている。具体的には、遮光部材40が蛍光部材11の側方及び発光素子20の側方を覆うように設けられている。こうすることで、蛍光部材11が外光により意図せずに励起されるのを抑制することができる。
遮光部材40は、外光を遮光することができる材料であれば材料は特に限定されない。例えば、セラミック又は樹脂に光散乱粒子を含有したものを用いることができる。特に、任意の形状に容易に成形することができるため、光散乱粒子を含有した樹脂を遮光部材40として用いることが好ましい。なお、光散乱粒子及び樹脂の材料については、基体30で説明したものと同様の材料を用いることができる。
断面視において、遮光部材40の上面は光学フィルタ12の上面と同じ高さ又は光学フィルタ12の上面よりも高い位置にあるのが好ましい。こうすることで、光学フィルタ12において反射させたい外光が蛍光部材11に直接入射するのを確実に抑制することができる。
非点灯状態で発光装置100を視認側(少なくとも蛍光部材11の上面に対して垂直をなす方向)からみたときに、蛍光部材11が設けられている領域は白色であることが好ましい。つまり、視認者が光学フィルタ12及び光散乱部材13を介して蛍光部材11を視たときに、視認者が蛍光部材11がある領域の外観色を白色と認識するよう設計することが好ましい。こうすることで、発光装置100の外観色をより汎用性の高いものとすることができる。
<第2実施形態>
図6に、本実施形態に係る発光装置200の上面図を示す。また、図7は、図6のB−B’線における断面図である。発光装置200は、次に説明する事項以外は、第1実施形態において記載した事項と実質的に同一である。
発光装置200は、基体30に凹部が設けられており、凹部の内部に発光素子20及び光学部品10が設けられている。また、凹部の内部において、発光素子20及び光学部品10と、基体30と、の間を充填するように遮光部材40が配置されている。
本実施形態においても実施形態1と同様の効果を得ることができる。また、光学部品10の上面を除く領域を容易に遮光することができる。
<第3実施形態>
図8に、本実施形態に係る発光装置300の上面図を示す。また、図9は、図8のC−C’線における断面図である。発光装置300は、次に説明する事項以外は、第1実施形態において記載した事項と実質的に同一である。
発光装置300では、基体30に凹部が設けられ、凹部内に発光素子20が設けられている。蛍光部材11は発光素子20を覆うように基体30の凹部内に設けられ、光学フィルタ12が凹部の開口を塞ぐように設けられている。そして、光学フィルタ12の上方に光散乱部材13が設けられている。なお、発光素子20はワイヤ50により基体30と電気的に接続されている。
本実施形態においても実施形態1と同様の効果を得ることができる。また、発光素子20に対して蛍光部材11が設けられている領域を大きくとることができるため、発光装置としての光取り出し効率を向上させることができる。
(ワイヤ50)
ワイヤ50は、発光素子20と基体30とを電気的に接続するためのものである。本実施形態では、発光素子20のp電極23及びn電極24が半導体積層体22の上方に設けられており、1対のワイヤ50がn電極24及びp電極23のそれぞれと接続されている。ワイヤ50の材料としては、金、銀、銅、白金、アルミニウム等を含む金属を用いたものが挙げられる。なお、ワイヤ50の径は特に限定されず、目的及び用途に応じて適宜選択することができる。
本実施形態では、蛍光部材11として蛍光体が含有された樹脂を用いており、凹部内に蛍光部材11を充填している。こうすることで、蛍光部材11を容易に形成することができる。本実施形態では光学フィルタ12は、基体30の上面にも設けられているが、光学フィルタ12は、上面視において、少なくとも凹部の開口を塞ぐように設けられていればよい。
各実施形態に記載の発光装置は、照明用光源、ディスプレイ用光源、フラッシュ用光源等、種々の発光装置に使用することができる。
100、200、300・・・発光装置
10・・・光学部品
11・・・蛍光部材
12・・・光学フィルタ
12a・・・屈折率の低い材質
12b・・・屈折率の高い材質
13・・・光散乱部材
13a・・・光散乱粒子
14・・・接着材
20・・・発光素子
21・・・成長基板
22・・・半導体積層体
23・・・p電極
24・・・n電極
30・・・基体
40・・・遮光部材
50・・・ワイヤ

Claims (10)

  1. 蛍光部材と、前記蛍光部材の光取出側となる上方に配置された光学フィルタと、前記光学フィルタの上方に配置された光散乱部材と、を備え、
    前記蛍光部材の励起スペクトルは、可視領域の第1極大波長と、紫外領域の第2極大波長と、を有し、
    前記光学フィルタは、前記第1極大波長の光の一部と、前記第2極大波長の光の一部又は全部と、を反射することを特徴とする光学部品。
  2. 前記光散乱部材は、上面が粗面の透光性材料であることを特徴とする請求項1に記載の光学部品。
  3. 前記第1極大波長の光が前記光学フィルタの上面に対して所定の角度をなす方向から入射したときの反射率は、前記第2極大波長の光が前記光学フィルタの上面に対して前記所定の角度をなす方向から入射したときの反射率よりも低いことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学部品。
  4. 発光素子と、前記発光素子からの光により蛍光を発する蛍光部材と、前記蛍光部材の光取出側となる上方に配置された光学フィルタと、前記光学フィルタの上方に配置された光散乱部材と、を備え、
    前記蛍光部材の励起スペクトルは、可視領域の第1極大波長と、紫外領域の第2極大波長と、を有し、
    前記光学フィルタは、前記第1極大波長の光の一部と、前記第2極大波長の光の一部又は全部と、を反射することを特徴とする発光装置。
  5. 前記発光素子は、可視領域に発光ピーク波長を有し、
    前記発光ピーク波長の光が前記光学フィルタの上面に対して所定の角度をなす方向から入射したときの反射率は、前記第2極大波長の光が前記光学フィルタの上面に対して前記所定の角度をなす方向から入射したときの反射率よりも低いことを特徴とする請求項4に記載の発光装置。
  6. 前記蛍光部材は、前記発光素子の上方に配置され、
    前記蛍光部材の上面及び下面を除く領域が遮光部材で覆われていることを特徴とする請求項4又は5に記載の発光装置。
  7. 前記発光装置は、凹部が設けられた基体を有し、
    前記発光素子は、前記基体の凹部内に設けられ、
    前記蛍光部材は、前記発光素子を覆うように前記凹部内に設けられ、
    前記光学フィルタは、前記凹部の開口を塞ぐように設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の発光装置。
  8. 前記光散乱部材は、上面が粗面の透光性材料であることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の発光装置。
  9. 前記発光素子が点灯していない状態において、前記発光装置を上方からみたときに、前記蛍光部材が設けられている領域が白色であることを特徴とする請求項4〜8のいずれか一項に記載の発光装置。
  10. 前記発光素子は、青色発光の発光素子であり、
    前記蛍光部材は、蛍光色が黄色の蛍光体を含むことを特徴とする請求項4〜9のいずれか一項に記載の発光装置。
JP2016094603A 2015-09-07 2016-05-10 光学部品及び発光装置 Active JP6337919B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/258,285 US10324242B2 (en) 2015-09-07 2016-09-07 Optical component and light emitting device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015175581 2015-09-07
JP2015175581 2015-09-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017054102A JP2017054102A (ja) 2017-03-16
JP6337919B2 true JP6337919B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=58320822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016094603A Active JP6337919B2 (ja) 2015-09-07 2016-05-10 光学部品及び発光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6337919B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018173855A1 (ja) 2017-03-21 2020-01-23 株式会社小糸製作所 センサモジュール、センサシステム、およびセンサシステムの車両への搭載方法
JP6978690B2 (ja) 2018-05-25 2021-12-08 日亜化学工業株式会社 透光性部材の形成方法および発光装置の製造方法、ならびに、発光装置
WO2020070995A1 (ja) * 2018-10-04 2020-04-09 デンカ株式会社 蛍光体プレートおよびそれを用いた発光装置
JP7332881B2 (ja) 2019-09-30 2023-08-24 日亜化学工業株式会社 発光装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4430264B2 (ja) * 2001-03-19 2010-03-10 日亜化学工業株式会社 表面実装型発光装置
JP2007088348A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Sharp Corp 照明装置及びバックライト装置、液晶表示装置
JP2012109334A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Toyota Central R&D Labs Inc 発光装置
JP2013229593A (ja) * 2012-03-30 2013-11-07 Mitsubishi Chemicals Corp 半導体発光装置、及び照明装置
JP2015523722A (ja) * 2012-06-01 2015-08-13 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 遠隔蛍光体ledと直接放射ledの組合せを使用するハイブリッド電球

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017054102A (ja) 2017-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7277804B2 (ja) 発光装置及び光源
US9048400B2 (en) Light-emitting device with a wavelength converting layer and method for manufacturing the same
JP7048873B2 (ja) 発光装置及び発光装置の製造方法
KR102393760B1 (ko) 발광 장치 및 그 제조 방법
US10324242B2 (en) Optical component and light emitting device
TWI794311B (zh) 發光模組及整合式發光模組
US11581465B2 (en) Light emitting device
EP2573812A2 (en) Light-emitting apparatus
TWI780180B (zh) 發光裝置、整合式發光裝置及發光模組
JP6337919B2 (ja) 光学部品及び発光装置
TWI720969B (zh) 發光裝置
EP2959211B1 (en) A solid state light emitter package, a light emission device, a flexible led strip and a luminaire
KR20190010478A (ko) 발광 장치, 집적형 발광 장치 및 발광 모듈
US9117980B2 (en) Light-emitting device including sealing units with different phosphor concentrations
JP2013120812A (ja) 発光装置
JP6959502B2 (ja) 発光装置
KR102607320B1 (ko) 발광 장치
TW201611348A (zh) 半導體發光裝置
JP6891797B2 (ja) ディスプレイ装置
JP6874288B2 (ja) 発光装置及びバックライト光源
TW201842683A (zh) 發光裝置
JP2007134606A (ja) 白色光源
JP5082427B2 (ja) 発光装置
JP5194675B2 (ja) 発光装置
JP7108171B2 (ja) 発光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170808

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6337919

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250