JP6337918B2 - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents
積層ポリエステルフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6337918B2 JP6337918B2 JP2016064788A JP2016064788A JP6337918B2 JP 6337918 B2 JP6337918 B2 JP 6337918B2 JP 2016064788 A JP2016064788 A JP 2016064788A JP 2016064788 A JP2016064788 A JP 2016064788A JP 6337918 B2 JP6337918 B2 JP 6337918B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polyester film
- compound
- coating
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
これら一連の粒子は、必要に応じて2種類以上を併用してもよい。
ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を除去したポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所社製SA−CP3型)を使用して測定した等価球形分布における積算(重量基準)50%の値を平均粒径とした。
塗布層の表面をRuO4で染色し、エポキシ樹脂中に包埋した。その後、超薄切片法により作成した切片をRuO4で染色し、塗布層断面をTEM(株式会社日立ハイテクノロジーズ製 H−7650、加速電圧100kV)を用いて測定した。
サンプルの測定面がむき出しとなる状態でケント紙と重ねて固定し、窒素雰囲気下で、150℃で90分間放置して熱処理を行う。
試料フィルムをJIS−K−7136に準じ、株式会社村上色彩技術研究所製ヘーズメーター「HM−150」により、フィルムヘーズを測定した。
ポリエステルフィルムの、測定したい塗布層が設けられた面とは反対側の面に、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート80重量部、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート20重量部、光重合開始剤(商品名:イルガキュア184、チバスペシャルティケミカルズ株式会社製)5重量部、メチルエチルケトン200重量部の混合塗液を乾燥膜厚が3μmになるように塗布し、紫外線を照射して硬化させハードコート層を形成した。ハードコート層を形成したフィルムのヘーズを(5)の方法で測定した。次いで(4)項の方法で加熱した後、(5)の方法でヘーズを測定した。熱処理後のヘーズと熱 処理前のヘーズの差を計算し、フィルムヘーズ変化量とした。フィルムヘーズ変化量が低いほど、高温処理によるエステル環状三量体の析出が少ないことを示し、良好である。
ポリエステルフィルムを空気中、150℃で90分間加熱する。その後、熱処理をした当該フィルムを上部が開いている縦横10cm、高さ3cmになるように、測定面(塗布層)を内面として箱形の形状を作成する。次いで、上記の方法で作成した箱の中にDMF(ジメチルスルホアミド)4mlを入れて3分間放置した後、DMFを回収し、液体クロマトグラフィー(株式会社島津製作所製:LC−7A 移動相A:アセトニトリル、移動相B:2%酢酸水溶液、カラム:三菱化学株式会社製「MCI GEL ODS 1HU」、カラム温度:40℃、流速:1ml/分、検出波長:254nm)に供給して、DMF中のエステル環状三量体量を求め、この値を、DMFを接触させたフィルム面積で割って、フィルム表面エステル環状三量体量(mg/m2)とした。DMF中のエステル環状三量体は、標準試料ピーク面積と測定試料ピーク面積のピーク面積比より求めた(絶対検量線法)。なお、標準試料の作成は、予め分取したエステル環状三量体を正確に秤量し、正確に秤量したDMFに溶解し、作成した。
<ポリエステル(A)の製造方法>
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.09重量部を反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルアシッドフォスフェート0.04重量部を添加した後、三酸化アンチモン0.04重量部を加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.63に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得られたポリエステル(A)の極限粘度は0.63であった。
ポリエステル(A)の製造方法において、エチルアシッドフォスフェート0.04重量部を添加後、平均粒子径2μmのシリカ粒子を0.2重量部、三酸化アンチモン0.04重量部を加えて、極限粘度0.65に相当する時点で重縮合反応を停止した以外は、ポリエステル(A)の製造方法と同様の方法を用いてポリエステル(B)を得た。得られたポリエステル(B)は、極限粘度0.65であった。
・酸基を有するモノマーを5モル%以上有する重合体樹脂であり、(メタ)アクリル酸エステル構造を有する樹脂(IA):
メタクリル酸/nーブチルアクリレート/nーブチルメタクリレート/エチルアクリレート/エチルメタクリレート=49/14/9/24/4(モル%)で共重合したアクリル樹脂
・酸基を有するモノマーを5モル%以上有する重合体樹脂であり、(メタ)アクリル酸エステル構造を有する樹脂(IB):
メタクリル酸/エチルアクリレート/エチルメタクリレート/イソブチルメタクリレート=37/43/7/13(モル%)で共重合したアクリル樹脂
・酸基を有するモノマーを5モル%以上有する重合体樹脂であり、(メタ)アクリル酸エステル構造を有する樹脂(IC):
メタクリル酸/nーブチルアクリレート/nーブチルメタクリレート/エチルメタクリレート=25/28/15/32(モル%)で共重合したアクリル樹脂
・酸基を有するモノマーを5モル%以上有する重合体樹脂であり、(メタ)アクリル酸エステル構造を有する樹脂(ID):
メタクリル酸/エチルアクリレート/nーブチルメタクリレート/イソブチルメタクリレート=5/20/45/30(モル%)で共重合したアクリル樹脂
・エポキシ化合物(IIIA):ポリグリセロールポリグリシジルエーテル。
・カルボジイミド化合物(IIIB):ポリカルボジイミド化合物 カルボジライト(カルボジイミド当量=600、日清紡株式会社製)
・イソシアネート系化合物(IIIC):下記製造方法で得られたブロックポリイソシアネート
ヘキサメチレンジイソシアネート1000部を60℃で攪拌し、触媒としてテトラメチルアンモニウム・カプリエート0.1部を加えた。4時間後、リン酸0.2部を添加して反応を停止させ、イソシアヌレート型ポリイソシアネート組成物を得た。得られたイソシアヌレート型ポリイソシアネート組成物100部、数平均分子量400のメトキシポリエチレングリコール42.3部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート29.5部を仕込み、80℃で7時間保持した。その後反応液温度を60℃に保持し、イソブタノイル酢酸メチル35.8部、マロン酸ジエチル32.2部、ナトリウムメトキシドの28%メタノール溶液0.88部を添加し、4時間保持した。n−ブタノール58.9部を添加し、反応液温度80℃で2時間保持し、その後、2−エチルヘキシルアシッドホスフェート0.86部を添加してブロックポリイソシアネートを得た。
・メラミン架橋触媒(V):2−アミノ−2−メチルプロパノールハイドロクロライド
・アクリル樹脂(VIA):アクリル酸/メチルアクリレート/エチルアクリレート/イソブチルメタクリレート/=3/20/38/39(モル%)で共重合したアクリル樹脂。
・アクリル樹脂(VIB):メチルメタクリレート/エチルメタクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/エチレングリコール=40/13/30/17(モル%)で共重合したアクリル樹脂
ポリエステル(A)、(B)をそれぞれ90%、10%の割合で混合した混合原料を最外層(表層)の原料とし、ポリエステル(A)のみを中間層の原料として、2台の押出機に各々を供給し、各々285℃で溶融した後、40℃に設定した冷却ロール上に、2種3層(表層/中間層/表層=1:8:1の吐出量)の層構成で共押出し冷却固化させて未延伸シートを得た。次いで、ロール周速差を利用してフィルム温度85℃で縦方向に3.4倍延伸した後、この縦延伸フィルムの片面に、下記表1に示す塗布液1を塗布し、テンターに導き、横方向に110℃で4.3倍延伸し、235℃で熱処理を行った後、横方向に2%弛緩し、膜厚(乾燥後)が0.05μmの塗布層を有する厚さ50μmのポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、塗布剤組成を表1に示す塗布剤組成に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。でき上がったポリエステルフィルムは表2に示すとおり、加熱処理によるフィルムヘーズ変化量は小さく、エステル環状三量体の析出量は少なく良好であった。
実施例1において、塗布層を設けないこと以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。でき上がった積層ポリエステルフィルムを評価したところ、表2に示すとおり、加熱処理によるフィルムヘーズ変化量が大きく上昇し、エステル環状三量体の析出も多いものであった。
実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。でき上がった積層ポリエステルフィルムを評価したところフィルムヘーズ変化量が大きく上昇し、熱処理によるエステル環状三量体の析出が多いものであり、工程の汚染が懸念されるものであった。
Claims (5)
- 酸基を有するモノマー構造を25〜70モル%の範囲で有し、かつ、炭素数が4以下のアルキル基をエステル基末端に有する(メタ)アクリル酸エステル構造を有する樹脂と、メラミン化合物とを含有する塗布液から形成された層を、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に有することを特徴とする積層ポリエステルフィルム。
- 前記層中のメラミン化合物の割合が、35〜70重量%である請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
- 前記塗布液中にエポキシ化合物、イソシアネート系化合物およびカルボジイミド系化合物から選ばれる少なくとも一種を含有する請求項1又は2に記載の積層ポリエステルフィルム。
- 酸基を有するモノマー構造を40〜60モル%の範囲で有し、かつ(メタ)アクリル酸エステル構造を有する樹脂と、メラミン化合物とを含有する塗布液から形成された層を、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に有することを特徴とする積層ポリエステルフィルム。
- 前記層中の前記樹脂の含有割合が、25〜40重量%の範囲である請求項1〜4のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016064788A JP6337918B2 (ja) | 2016-03-29 | 2016-03-29 | 積層ポリエステルフィルム |
KR1020187007449A KR102131889B1 (ko) | 2016-03-19 | 2016-12-26 | 도포 필름 |
CN201680055493.6A CN108025541B (zh) | 2016-03-19 | 2016-12-26 | 涂布膜 |
PCT/JP2016/088699 WO2017163522A1 (ja) | 2016-03-19 | 2016-12-26 | 塗布フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016064788A JP6337918B2 (ja) | 2016-03-29 | 2016-03-29 | 積層ポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017179023A JP2017179023A (ja) | 2017-10-05 |
JP6337918B2 true JP6337918B2 (ja) | 2018-06-06 |
Family
ID=60003757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016064788A Active JP6337918B2 (ja) | 2016-03-19 | 2016-03-29 | 積層ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6337918B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006231658A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Toray Ind Inc | 光学用樹脂溶液製膜用積層ポリエステルフィルム |
JP2006264136A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Toray Ind Inc | 成型加飾材用ポリエステルフィルム |
JP4792859B2 (ja) * | 2005-07-27 | 2011-10-12 | 三菱樹脂株式会社 | 熱水処理用ガスバリア性積層体 |
JP5382841B2 (ja) * | 2005-10-31 | 2014-01-08 | 日東電工株式会社 | 導電性積層フィルム、タッチパネル用電極板、タッチパネルおよび導電性積層フィルム用粘着剤 |
JP2007253511A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Toray Ind Inc | 積層ポリエステルフィルム及びそれを用いたディスプレイ用部材 |
JP6060566B2 (ja) * | 2012-08-30 | 2017-01-18 | 東レ株式会社 | 積層フィルムおよびその製造方法 |
WO2015152193A1 (ja) * | 2014-03-31 | 2015-10-08 | ユニチカ株式会社 | 帯電防止性ポリエステルフィルムおよびその製造方法 |
JP2015203097A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | 三菱樹脂株式会社 | 導電性フィルム用表面保護フィルムおよび透明導電基材フィルム積層体 |
-
2016
- 2016-03-29 JP JP2016064788A patent/JP6337918B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017179023A (ja) | 2017-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2011230437A (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
EP3023452B1 (en) | Coated film | |
JP6760342B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP6337918B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
KR101944747B1 (ko) | 도포 필름 | |
JP6154872B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP5800851B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP6023227B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP5730938B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2016153204A (ja) | 離型フィルム | |
JP6477265B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP6380438B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
KR102131889B1 (ko) | 도포 필름 | |
WO2014097715A1 (ja) | 塗布フィルム | |
JP6113209B2 (ja) | 粘着フィルム | |
JP5970116B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP6057724B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
WO2017163522A1 (ja) | 塗布フィルム | |
JP2017170721A (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP5851443B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP5876841B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP5826161B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2011224856A (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2018070780A (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2014141558A (ja) | 積層ポリエステルフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171219 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20180216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180302 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180410 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180423 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6337918 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |