JP6336842B2 - 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置に関する。
従来、印刷用ヘッドとして、例えば、液体を記録媒体上に吐出することによって、各種の印刷を行なう液体吐出ヘッドが知られている。液体吐出ヘッドは、例えば、液体を吐出する吐出孔と、吐出孔から液体が吐出されるように液体を加圧する加圧室と、加圧室に液体を供給する第1共通流路と、加圧室から液体を回収する第2共通流路とを備えたものが知られている。液体が滞留することで流路のつまり等が生じ難いように、吐出を行なわないときにも、液体は、第1共通流路から加圧室を通って第2共通流路に流れるようになっており、外部も含めて液体を循環させることが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2009−143168号公報
特許文献1に記載されているような液体吐出ヘッドでは、液体を吐出するために加圧室内の液体に圧力を加えると、第1共通流路あるいは第2共通流路を介して、他の加圧室まで液体の振動が伝わり、それにより、他の加圧室から吐出される液体の吐出特性(吐出量や吐出速度)が変動してしまう、流体クロストークを起こすという問題があった。
そして、流体クロストークを抑制するには、第1共通流路あるいは第2共通流路にダンパを設けることが考えられる。しかし、液体吐出ヘッドの限られた体積内に、加圧室、第1共通流路、および第2共通流路などを配置しようとすると、第1共通流路、および第2共通流路の幅はある程度狭くする必要があり、幅の狭い流路にダンパを付けても、ダンパの効果は低くなる。
したがって、本発明の目的は、ダンパの効果を高くできる液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置を提供することにある。
本発明の液体吐出ヘッドは、複数の吐出孔、該複数の吐出孔とそれぞれ繋がっている複数の加圧室、該複数の加圧室と繋がっている第1共通流路、および前記複数の加圧室と繋がっている第2共通流路を有する流路部材と、前記複数の加圧室をそれぞれ加圧する複数の加圧部とを含んでいる液体吐出ヘッドであって、前記複数の吐出孔は、前記流路部材の一方の主面である吐出孔面に開口しており、前記複数の加圧室は、前記流路部材の他方の主面である加圧室面側に配置されている加圧室本体と、該加圧室本体から前記吐出孔面側に伸びており、前記吐出孔に繋がっている部分流路とを含んでおり、前記第2共通流路と前記加圧室とが繋がっている部位は、前記第1共通流路と前記加圧室とが繋がっている部位よりも前記吐出孔側に位置しており、前記部分流路の前記加圧室面側における前記第1共通流路側の壁面は、前記部分流路の前記吐出孔面側における前記第1共通流路側の壁面より、前記第1共通流路側に位置しており、前記第1共通流路の前記吐出孔面側の幅は、
前記第1共通流路の前記加圧室面側の幅よりも大きくなっており、前記第1共通流路の前記吐出孔面側の壁面に、前記第1共通流路の前記吐出孔面側の幅よりも幅の広いダンパが配置されており、前記流路部材を平面視したとき、前記複数の加圧室は、仮想線上に並んで配置されており、前記第1共通流路は前記仮想線の一方の側に配置されているとともに、前記仮想線に沿って伸びており、前記第2共通流路は前記仮想線に対して前記第1共通流路とは反対側に配置されているとともに、前記仮想線に沿って伸びており、前記部分流路の前記吐出孔面側の断面の面積重心は、前記部分流路の前記加圧室面側の断面の面積重心より、前記第2共通流路側に位置していることを特徴とする。
また、本発明の液体吐出ヘッドは、複数の吐出孔、該複数の吐出孔とそれぞれ繋がっている複数の加圧室、該複数の加圧室と繋がっている第1共通流路、および前記複数の加圧室と繋がっている第2共通流路を有する流路部材と、前記複数の加圧室をそれぞれ加圧する複数の加圧部とを含んでいる液体吐出ヘッドであって、前記複数の吐出孔は、前記流路部材の一方の主面である吐出孔面に開口しており、前記複数の加圧室は、前記流路部材の他方の主面である加圧室面側に配置されている加圧室本体と、該加圧室本体から前記吐出孔面側に伸びており、前記吐出孔に繋がっている部分流路とを含んでおり、前記第2共通流路と前記加圧室とが繋がっている部位は、前記第1共通流路と前記加圧室とが繋がっている部位よりも前記吐出孔側に位置しており、前記部分流路の前記加圧室面側における前記第1共通流路側の壁面は、前記部分流路の前記吐出孔面側における前記第1共通流路側の壁面より、前記第1共通流路側に位置しており、前記第1共通流路の前記吐出孔面側の幅は、前記第1共通流路の前記加圧室面側の幅よりも大きくなっており、前記第1共通流路の前記吐出孔面側の壁面に、前記第1共通流路の前記吐出孔面側の幅よりも幅の広いダンパが配置されており、前記流路部材が、前記第1共通流路と前記加圧室とを繋いでいる第1個別流路と、前記第2共通流路と前記加圧室とを繋いでいる第2個別流路とを有しており、前記第1個別流路の流路抵抗が、前記第2個別流路の流路抵抗より小さいことを特徴とする。
また、本発明の液体吐出ヘッドは、複数の吐出孔、該複数の吐出孔とそれぞれ繋がっている複数の加圧室、該複数の加圧室と繋がっている第1共通流路、および前記複数の加圧室と繋がっている第2共通流路を有する流路部材と、前記複数の加圧室をそれぞれ加圧する複数の加圧部とを含んでいる液体吐出ヘッドであって、前記複数の吐出孔は、前記流路部材の一方の主面である吐出孔面に開口しており、前記複数の加圧室は、前記流路部材の他方の主面である加圧室面側に配置されている加圧室本体と、該加圧室本体から前記吐出孔面側に伸びており、前記吐出孔に繋がっている部分流路とを含んでおり、前記第2共通流路と前記加圧室とが繋がっている部位は、前記第1共通流路と前記加圧室とが繋がっている部位よりも前記吐出孔側に位置しており、前記部分流路の前記加圧室面側における前記第2共通流路側の壁面は、前記部分流路の前記吐出孔面側における前記第2共通流路側の壁面より、前記第2共通流路側に位置しており、前記第2共通流路の前記吐出孔面側の幅は、前記第2共通流路の前記加圧室面側の幅よりも大きくなっており、前記第2共通流路の前記吐出孔面側の壁面に、前記第2共通流路の前記吐出孔面側の幅よりも幅の広いダンパが配置されていることを特徴とする。
さらに、本発明の記録装置は、前記液体吐出ヘッドと、記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、前記液体吐出ヘッドを制御する制御部を備えていることを特徴とする。
本発明の液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置によれば、ダンパ効果が高くなることにより、クロストークなどを低減でき、記録精度を高くできる。
(a)は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドを含む記録装置の側面図であり、(b)は平面図である。 (a)は、図1の液体吐出ヘッドの要部であるヘッド本体の平面図であり、(b)は、(a)から第2流路部材を除いた平面図である。 図2(b)の一部の拡大平面図である。 図2(b)の一部の拡大平面図である。 (a)は、図4のV−V線に沿った部分縦断面図であり、(b)は、図2(a)のヘッド本体の部分縦断面図ある。 図4のX−X線に沿った部分縦断面図である。 本発明の他の実施形態のヘッド本体の部分縦断面図である。 本発明の他の実施形態のヘッド本体の部分縦断面図である。 本発明の他の実施形態のヘッド本体の部分縦断面図である。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッド2を含む記録装置である(カラーインクジェット)プリンタ1の概略の側面図であり、図1(b)は、概略の平面図である。プリンタ1は、記録媒体である印刷用紙Pを搬送ローラ80aから搬送ローラ80bへと搬送することにより、印刷用紙Pを液体吐出ヘッド2に対して相対的に移動させる。制御部88は、画像や文字のデータに基づいて、液体吐出ヘッド2を制御して、記録媒体Pに向けて液体を吐出させ、印刷用紙Pに液滴を着弾させて、印刷用紙Pに印刷などの記録を行なう。
本実施形態では、液体吐出ヘッド2はプリンタ1に対して固定されており、プリンタ1はいわゆるラインプリンタとなっている。本発明の記録装置の他の実施形態としては、液
体吐出ヘッド2を、印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向、例えば、ほぼ直交する方向に往復させるなどして移動させる動作と、印刷用紙Pの搬送を交互に行なう、いわゆるシリアルプリンタが挙げられる。
プリンタ1には、印刷用紙Pとほぼ平行するように平板状の(ヘッド搭載)フレーム70が固定されている。フレーム70には図示しない20個の孔が設けられており、20個の液体吐出ヘッド2がそれぞれの孔の部分に搭載されていて、液体吐出ヘッド2の、液体を吐出する部位が印刷用紙Pに面するようになっている。液体吐出ヘッド2と印刷用紙Pとの間の距離は、例えば0.5〜20mm程度とされる。5つの液体吐出ヘッド2は、1つのヘッド群72を構成しており、プリンタ1は、4つのヘッド群72を有している。
液体吐出ヘッド2は、図1(a)の手前から奥へ向かう方向、図1(b)の上下方向に細長い長尺形状を有している。この長い方向を長手方向と呼ぶことがある。1つのヘッド群72内において、3つの液体吐出ヘッド2は、印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向、例えば、ほぼ直交する方向に沿って並んでおり、他の2つの液体吐出ヘッド2は搬送方向に沿ってずれた位置で、3つ液体吐出ヘッド2の間にそれぞれ一つずつ並んでいる。液体吐出ヘッド2は、各液体吐出ヘッド2で印刷可能な範囲が、印刷用紙Pの幅方向に(印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向に)繋がるように、あるいは端が重複するように配置されており、印刷用紙Pの幅方向に隙間のない印刷が可能になっている。
4つのヘッド群72は、記録用紙Pの搬送方向に沿って配置されている。各液体吐出ヘッド2には、図示しない液体タンクから液体(インク)が供給される。1つのヘッド群72に属する液体吐出ヘッド2には、同じ色のインクが供給されるようになっており、4つのヘッド群で4色のインクが印刷できる。各ヘッド群72から吐出されるインクの色は、例えば、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)およびブラック(K)である。このようなインクを、制御部88で制御して印刷すれば、カラー画像が印刷できる。
プリンタ1に搭載される液体吐出ヘッド2の個数は、単色で、1つの液体吐出ヘッド2で印刷可能な範囲を印刷するのなら1つでもよい。ヘッド群72に含まれる液体吐出ヘッド2の個数や、ヘッド群72の個数は、印刷する対象や印刷条件により適宜変更できる。例えば、さらに多色の印刷をするためにヘッド群72の個数を増やしてもよい。また、同色で印刷するヘッド群72を複数配置して、搬送方向に交互に印刷することで、印刷速度(搬送速度)を速くすることができる。また、同色で印刷するヘッド群72を複数準備して、搬送方向と交差する方向にずらして配置して、印刷用紙Pの幅方向の解像度を高くしてもよい。
さらに、色の付いたインクを印刷する以外に、印刷用紙Pの表面処理をするために、コーティング剤などの液体を印刷してもよい。
プリンタ1は、記録媒体である印刷用紙Pに印刷を行なう。印刷用紙Pは、給紙ローラ80aに巻き取られた状態になっており、2つのガイドローラ82aの間を通った後、フレーム70に搭載されている液体吐出ヘッド2の下側を通り、その後2つの搬送ローラ82bの間を通り、最終的に回収ローラ80bに回収される。印刷する際には、搬送ローラ82bを回転させることで印刷用紙Pは、一定速度で搬送され、液体吐出ヘッド2によって印刷される。回収ローラ80bは、搬送ローラ82bから送り出された印刷用紙Pを巻き取る。搬送速度は、例えば、50m/分とされる。各ローラは、制御部88によって制御されてもよいし、人によって手動で操作されてもよい。
記録媒体は、印刷用紙P以外に、布などでもよい。また、プリンタ1を、印刷用紙Pの代わりに搬送ベルトを搬送する形態にし、記録媒体は、ロール状のもの以外に、搬送ベル
ト上に置かれた、枚葉紙や裁断された布、木材、タイルなどにしてもよい。さらに、液体吐出ヘッド2から導電性の粒子を含む液体を吐出するようにして、電子機器の配線パターンなどを印刷してもよい。またさらに、液体吐出ヘッド2から反応容器などに向けて所定量の液体の化学薬剤や化学薬剤を含んだ液体を吐出させて、反応させるなどして、化学薬品を作製してもよい。
また、プリンタ1に、位置センサ、速度センサ、温度センサなどを取り付け、制御部88が、各センサからの情報から分かるプリンタ1各部の状態に応じて、プリンタ1の各部を制御してもよい。特に、液体吐出ヘッド2から吐出される液体の吐出特性(吐出量や吐出速度など)が外部の影響を受けるようであれば、液体吐出ヘッド2の温度や液体タンクの液体の温度、液体タンクの液体が液体吐出ヘッド2に加えている圧力に応じて、液体吐出ヘッド2において液体を吐出させる駆動信号を変えるようにしてもよい。
次に、本発明の一実施形態の液体吐出ヘッド2について説明する。図2(a)は、図1に示された液体吐出ヘッド2の要部であるヘッド本体2aを示す平面図である。図2(b)は、ヘッド本体2aから第2流路部材6を除いた状態の平面図である。図3および図4は、図2(b)の拡大平面図である。図5(a)は、図4のV−V線に沿った縦断面図であり、図5(b)は、ヘッド本体2の、第1共通流路20の開口20a付近における、第1共通流路20に沿った部分縦断面図である。図6は、図4のX−X線に沿った縦断面図である。
各図は、図面を分かり易くするために次のように描いている。図2〜4では、他のものの下方にあって破線で描くべき流路などを実線で描いている。図2(a)では、第1流路部材4内の流路については、ほとんど省略し、加圧室10の配置のみを示している。図3および図4では、第1共通流路20は、加圧室面4−1側の壁面の位置を示してある。
液体吐出ヘッド2は、ヘッド本体2a以外に、金属製の筐体や、ドライバIC、配線基板などを含んでいてもよい。また、ヘッド本体2aは、支持部材である第1流路部材4と、第1流路部材4に液体を供給する第2流路部材6と、加圧部である変位素子50が作り込まれている圧電アクチュエータ基板40とを含んでいる。ヘッド本体2aは、一方方向に長い平板形状を有しており、その方向を長手方向と言うことがある。
ヘッド本体2aを構成する第1流路部材4は、平板状の形状を有しており、その厚さは0.5〜2mm程度である。第1流路部材4の第1の主面である加圧室面4−1には、加圧室10が平面方向に多数並んで配置されている。第1流路部材4の第2の主面である吐出孔面4−2には、液体が吐出される吐出孔8が平面方向に多数並んで配置されている。吐出孔8は、それぞれ加圧室10と繋がっている。以下において、加圧室面4−1は、吐出孔面4−2に対して、上方に位置しているものとして説明をする。
第1流路部材4には、複数の第1共通流路20および複数の第2共通流路24が、第1方向に沿って伸びるように配置されている。また、第1共通流路20と第2共通流路24とは、第1方向と交差する方向である第2方向に交互に並んでいる。
第1共通流路20の両側に沿って加圧室10が並んでおり、片側1列ずつ、合計2列の加圧室列11Aを構成している。第1共通流路20とその両側に並んでいる加圧室10とは、第1個別流路12を介して繋がっている。
第2共通流路24の両側に沿って加圧室10が並んでおり、片側1列ずつ、合計2列の加圧室列11Aを構成している。第1統合流路22とその両側に並んでいる加圧室10とは、個別排出流路である第2個別流路14を介して繋がっている。
別の表現をすれば、加圧室10は仮想線上に並んで配置されており、仮想線の一方の側に沿って第1共通流路20が伸びており、仮想線の他方の側に沿って第2共通流路24が伸びている。ヘッド本体2では、加圧室10が並んでいる仮想線は直線状であるが、曲線状や折れ線状であってもよい。
以上のような構成により、第1流路部材4においては、第2共通流路24に供給された液体は、第2共通流路24に沿って並んでいる加圧室10に流れ込み、一部の液体は吐出孔8から吐出され、他の一部の液体は、加圧室10に対して第2共通流路24と反対側に位置している第1共通流路20に流れ込み、第1流路部材4から外部に排出される。
第1共通流路20の両側に第2共通流路24が、第2共通流路24の両側に第1共通流路20が配置されていることにより、1つの加圧室列11Aに対して、1つの第1共通流路20および1つの第2共通流路24が繋がっており、別の加圧室列11Aに対して、別の第1共通流路20および別の第2共通流路24が繋がっている場合と比較して、第1共通流路20および第2共通流路24の数を約半分位にできるので好ましい。第1共通流路20および第2共通流路24の数が少なくて済む分、加圧室10の数を増やして高解像度化したり、第1共通流路20や第2共通流路24を太くして、吐出孔8からの吐出特性の差を小さくしたり、ヘッド本体2aの平面方向の大きさを小さくすることができる。
第1共通流路20に繋がっている第1個別流路12の第1共通流路20側の部分に加わる圧力は、圧力損失の影響で、第1共通流路20内の第1個別流路12の位置により変わる。第2共通流路24に繋がっている第2個別流路14側の部分に加わる圧力は、圧力損失の影響で、第2共通流路24内の第2個別流路14の位置により変わる。第1共通流路20の外部への開口20aを第1方向の一方の端部に配置し、第2共通流路24の外部への開口24aを第1方向の他方の端部に配置すれば、各第1個別流路12および各第2個別流路14の配置による圧力の差が打ち消されるように作用し、各吐出孔8に加わる圧力の差を小さくできる。なお、第1共通流路20の開口20a、および第2共通流路24の開口24aはともに、加圧室面4−1に開口している。
吐出しない状態では、吐出孔8には液体のメニスカスが保持されている。吐出孔8において液体の圧力が負圧(液体を第1流路部材4に引き込もうとする状態)になっていることで、液体の表面張力とつり合ってメニスカスが保持できる。正圧が大きくなれば、液体はあふれ出し、負圧が大きくなれば、液体が第1流路部材4内に引き込まれてしまい、液体が吐出可能な状態を維持できない。そのため、第2共通流路24から第1共通流路20に液体を流した際における、吐出孔8での液体の圧力の差が大きくなり過ぎないようにする必要がある。
第1共通流路20の吐出孔面4−2側の壁面は、ダンパ28となっている。ダンパ28の一方の面は、第1共通流路20に面しており、他方の面はダンパ室29に面している。ダンパ室29があることにより、ダンパ28は変形可能になっており、変形することで第1共通流路20の体積を変えることができる。液体を吐出させるために加圧室10内の液体が加圧されると、その圧力の一部は、第1共通流路20に、液体を通じて伝わってくる。これにより、第1共通流路20内の液体が振動し、その振動が、元の加圧室10や、他の加圧室10に伝わって、液体の吐出特性を変動させる、流体クロストークが生じることがある。ダンパ28が存在すると、第1共通流路20に伝わってきた液体の振動でダンパ28が振動し、さらにそれ減衰することで、第1共通流路20内の液体の振動は持続され難くなるので、流体クロストークの影響を小さくできる。
加圧室10は、加圧室面4−1に面して配置されており、変位素子50からの圧力を受
ける加圧室本体10aと、加圧室本体10aの下から吐出孔面4−2に開口している吐出孔8に繋がる部分流路であるディセンダ10bとを含んだ中空の領域である。加圧室本体10aは、直円柱形状であり、平面形状は円形状である。平面形状が円形状であることにより変位素子50が同じ力で変形させた場合の変位量、および変位により生じる加圧室10の体積変化を大きくできる。ディセンダ10bは、直径が加圧室本体10aより小さい、概略円柱形状の形状であり、断面形状は円形状である。また、ディセンダ10bは、加圧室面4−1から見たときに、加圧室本体10a内に納まる位置に配置されている。ディセンダ10bは、吐出孔面4−2側で断面積が小さくなっている。これにより、第1共通流路20の吐出孔面4−2側の幅を大きくでき、その部分に配置されているダンパ28の効果を高くできる。これらについては、後で詳述する。
複数ある加圧室10は、第1方向に沿った複数の加圧室列11Aを構成しているとともに、第1方向と交差する方向である第2方向に沿った複数の加圧室行11Bを構成している。各吐出孔8は、対応する加圧室10の中心に位置している。複数ある吐出孔8も、加圧室1と同様に、第1方向に沿った複数の吐出孔列9Aを構成しているとともに、第2方向に沿った複数の吐出孔行9Bを構成している。
本実施形態では、第1共通流路20は50本、第2共通流路24は51本であり、加圧室列11Aおよび吐出孔列9Aは100列ある。1つの加圧室列11Aには、16個の加圧室10が含まれており、1つの吐出孔列9Aには、16個の吐出孔8が含まれている。つまり、加圧室行11Bは16行あり、吐出孔行9Bも16行ある。
なお、隣り合う加圧室列11Aにおいて、加圧室10を第1方向にずらして千鳥状に配置すれば、隣り合う加圧室列11Aに属する加圧室10の距離を大きくできるので好ましい。その場合、加圧室行11Bは32行になり、吐出孔行9Bも32行になる。
第1方向と第2方向(ヘッド本体2aの長手方向)とが成す角度は直角からずれている。このため、第1方向に沿って配置されている吐出孔列9Aに属する吐出孔8同士は、その直角からのずれた角度の分、第2方向にずれて配置される。そして、吐出孔列9Aが第2方向に並んで配置されるので、異なる吐出孔列9Aに属する吐出孔8は、その分、第2方向にずれて配置される。これらが合わさって、第1流路部材4の吐出孔8は、第2方向に一定間隔で並んで配置されており、これにより、吐出した液体により形成される画素で所定の範囲を埋めるように印刷ができる。
図3において、吐出孔8を第2方向と直交する方向に投影すると、仮想直線Rの範囲に32個の吐出孔8が投影され、仮想直線R内で各吐出孔8は360dpiの間隔に並ぶ。これにより、仮想直線Rに直交する方向に印刷用紙Pを搬送して印刷すれば、360dpiの解像度で印刷できる。仮想直線R内に投影される吐出孔8は、1列の吐出孔列9Aに属する吐出孔8すべて(16個)と、その吐出孔列9Aの両隣に位置する2つの吐出孔列9Aに属する吐出孔8半分(8個)ずつである。各吐出孔行9Bでは、吐出孔8は、22.5dpiの間隔で並んでいる。
1つの吐出孔列9Aに属する吐出孔8の配置は、第1方向に沿って完全に一直線上に配置すれば、上述のように所定範囲を埋め尽くすように印刷が可能である。ただし、そのように配置した場合に、プリンタ1に液体吐出ヘッド2を設置する際に生じる第2方向と搬送方向とのずれにより、印刷精度に与える影響が大きくなる。そのため、上述の一直線上の吐出孔8の配置から、隣り合う吐出孔列9Aの間で、吐出孔8を入れ替えて配置するのが好ましい。本実施形態では、吐出孔8を4個の組にして入れ替えている。そのため、1つの吐出孔列9Aにおいて、第1方向の一端側から4つの吐出孔8が、一直線上に配置されており、続く8個の吐出孔8が先の4つの吐出孔8が並んでいる直線とはずれた別の一
直線上に配置されており、続く4個の吐出孔8が先の8つの吐出孔8が並んでいる直線とはずれた別の一直線上に配置されている。
第1共通流路20および第2共通流路24は、吐出孔8が直線上に並んでいる範囲では、直線になっており、直線がずれる吐出孔8の間で平行にずれている。このずれる箇所が、第1共通流路20および第2共通流路24において、少ないので流路抵抗が小さくなっている。また、この平行にずれる部分は、加圧室10と重ならない位置に配置されているので、加圧室10毎に吐出特性の変動を小さくできる。
第2方向の両端に位置する加圧室列11Bに属する加圧室10は、ダミー加圧室である。ダミー加圧室に対する、第2方向の端側には第1共通流路20もしくは第2共通流路24が設けられる。配置される流路は、ダミー加圧室に対して第2方向の中央側に配置されているのが第2共通流路24であれば、第1共通流路20となり、ダミー加圧室に対して第2方向の中央側に配置されているのが第1共通流路20であれば、第2共通流路24となる。ダミー加圧室も、通常の加圧室10と同様に、第1個別流路12を介して第1共通流路20と繋がっており、第2個別流路14を介して第2共通流路24と繋がっている。
第2方向の端に位置する共通流路(第1共通流路20および第1共通排出流路24のどちらであっても)は、供給もしくは回収する加圧室列11Aが1列になり、そのためその1列の加圧室列11Aに属する加圧室10からの液体の吐出特性が、他の加圧室10からの液体の吐出特性に対して変動するおそれがある。そこでその加圧室列11Aに属する加圧室10は、印刷に使わないダミー加圧室とする。ダミー加圧室は、基本的な形状は通常の加圧室10と同じであり、吐出孔面4−2側に吐出孔8を配置しなくてもよいし、してもよい。
上述のように、第2方向の両端に位置する加圧室列11Aに属する加圧室10をダミー加圧室とすれば、第2方向の両端から2番目に位置する加圧室列11Aに属する加圧室10に液体を供給する第2共通流路24が他の通常の第2共通流路24と同様に、2列の加圧室列11Aに液体を供給するものになり、第2方向の両端から2番目に位置する加圧室列11Aに属する加圧室10の液体を回収する第1共通流路20が他の通常の第1共通流路20と同様に、2列の加圧室列11Aの液体を回収するものになるので、吐出特性の差が生じ難くなる。
第2方向の端から2番目に位置する吐出孔列9Aに属する吐出孔8のうち、第2方向の端に近い8個の吐出孔8は、第2方向の間隔が360dpiとなっていないので、その位置には吐出孔8を設けず、対応する位置にある加圧室10をダミー加圧室としてもよい。
第2流路部材6は、第1流路部材4の加圧室面4−1に接合されており、第2共通流路24に液体を供給する第2統合流路26と、第1共通流路20の液体を回収する第1統合流路22とを有している。第2流路部材6の厚さは、第1流路部材4よりも厚く、5〜30mm程度である。
第2流路部材6は、第1流路部材4の加圧室面4−1の圧電アクチュエータ基板40が接続されていない領域で接合されている。より具体的には、圧電アクチュエータ基板40を囲むように接合されている。このようにすることで、圧電アクチュエータ基板40に、吐出した液体の一部がミストとなって付着するのを抑制できる。また、第1流路部材4を外周で固定することになるので、第1流路部材4が変位素子50の駆動にともなって振動し、共振などが生じるのを抑制できる。
また、第2流路部材6の中央部で、貫通孔6cが上下に貫通している。貫通孔6cは、
圧電アクチュエータ基板40を駆動する駆動信号を伝達するFPC(Flexible Printed Circuit)などの配線部材が通される。なお、貫通孔6cの第1流路部材4側は、短手方向の幅が広くなっている拡幅部6caとなっており、圧電アクチュエータ基板40から短手方向の両側に伸びる配線部材は、拡幅部6caで曲げられて上方に向かい、貫通孔6を抜ける。なお、拡幅部6caに広がる部分の凸部は、配線部材を傷つけるおそれがあるので、R形状にしておくのが好ましい。
第1統合流路22を、第1流路部材4とは別の、第1流路部材4より厚い第2流路部材6に配置することで、第1統合流路22の断面積を大きくすることができ、それにより第1統合流路22と第1共通流路20とが繋がっている位置の差による圧力損失の差を小さくできる。第1統合流路22の流路抵抗(より正確には第1統合流路22のうちで、第1共通流路20と繋がっている範囲の流路抵抗)は、第1共通流路20の1/100以下にするのが好ましい。
第2統合流路26を、第1流路部材4とは別の、第1流路部材4より厚い第2流路部材6に配置することで、第2統合流路26の断面積を大きくすることができ、それにより第2統合流路26と第2共通流路24とが繋がっている位置の差による圧力損失の差を小さくできる。第2統合流路26の流路抵抗(より正確には第2統合流路26のうちで、第1統合流路22と繋がっている範囲の流路抵抗)は、第2共通流路24の1/100以下にするのが好ましい。
第1統合流路22を第2流路部材6の短手方向の一方の端に配置し、第2統合流路26を第2流路部材6の短手方向の他方の端に配置し、それぞれの流路を第1流路部材4側に向かわせて、それぞれ第1共通流路20および第2共通流路24と繋げる構造にする。このようにすることで、第1統合流路22および第2統合流路26の断面積を大きく(つまり流路抵抗を小さく)できるともに、第2流路部材6で、第1流路部材4の外周を固定して剛性を高くし、さらに、配線部材の通る貫通孔6cを設けることができる。
第2流路部材6は、第2流路部材のプレート6aと6bとが積層されて構成されている。プレート6bの上面には、第1統合流路22のうち第2方向に伸びている流路抵抗の低い部分である第1統合流路本体22aとなる溝と、第2統合流路26のうち第2方向に伸びている流路抵抗の低い部分である第2統合流路本体26aとなる溝が配置されている。
第1統合流路本体22aとなる溝から、下方(第1流路部材4の方向)に向かって複数の第1接続流路22bが伸びており、加圧室面4−1上に開口している第1共通流路の開口20aに繋がっている。各第1接続流路22bの間は仕切り6baで区切られている(つまり、第1接続流路22bの第1共通流路20側は分岐している)。これにより、第2流路部材6と第1流路部材4との接続の剛性を高くできる。さらに、第2方向において、仕切り6baの長さは、第1接続流路22bの長さより長くなっていることで、第2流路部材6と第1流路部材4との接続の剛性をより高くできる。
第2統合流路本体26aとなる溝から、下方(第1流路部材4の方向)に向かって複数の第2接続流路26bが伸びており、加圧室面4−1上に開口している第2共通流路の開口24aに繋がっている。各第2接続流路26bの間は仕切り6bbで区切られている(つまり、第2接続流路26bの第2共通流路24側は分岐している)。これにより、第2流路部材6と第1流路部材4との接続の剛性を高くできる。さらに、第2方向において、仕切り6bbの長さは、第2接続流路26bの長さより長くなっていることで、第2流路部材6と第1流路部材4との接続の剛性をより高くできる。
プレート6aには、第1統合流路22の第2の方向の両端それぞれに開口22c、22
dが設けられている。プレート6aには、第2統合流路26の第2の方向の両端それぞれに開口26c、26dが設けられている。液体の入っていない液体吐出ヘッド2に液体を供給するとき、第2統合流路26内の液体が外部に排出され易いように、一方の開口(例えば開口26c)から液体を供給し、第1流路部材4に液体を供給するとともに、空気および溢れた液体を他の開口(例えば26d)から排出することで、第1流路部材4に気体が入り込み難くできる。第1統合流路22についても同様に、一方の開口(例えば開口22c)から供給し、他方の開口(例えば開口22d)から排出するようにすればよい。
印刷をする場合の、液体の供給および回収にはいくつかの方法がある。一つは、第2統合流路26に供給した液体のすべてが、第1流路部材4に入り、さらに第1統合流路22入って外部に排出される。この際、第1統合流路22へは、外部からの液体は供給されない。この場合さらに、2つの開口26c、26dから液体を供給し、2つの開口22c、22dから回収する方法と、開口26c、26dのどちらか一方から液体を供給し、他方は閉じておき、開口22c、22dのどちらか一方から液体を回収し、他方は閉じておく方法がある。どちらの開口を用いるかは組み合わせ可能なので、合計4通りの方法があることになる。圧力損失による圧力の差を小さくするには、2つの開口から供給し、2つの開口から回収するのが好ましいが、液体を給排するチューブの接続や、圧力の制御が煩雑になる。1つの開口から供給し、1つの開口から回収すると、接続や圧力の制御が簡単になる。その場合、供給と回収は、第2方向に関して反対側の位置にある開口を組にして行なえば、圧力損失の影響が相殺するようになるので好ましい。具体的には、開口26cから供給し開口22dから回収する、あるいは開口26dから供給し開口22cから回収するようにすればよい。
給排の他の方法は、第2統合流路26の一方の開口(例えば26c)から液体を供給し、他方の開口(例えば26d)から回収し、第1統合流路22の一方の開口(例えば22d)から液体を供給し、他方の開口(例えば22c)から回収する。それぞれの給排の圧力を調節して、第2統合流路26の圧力が、第1統合流路22の圧力より高くなるようにすれば、第1流路部材4に液体が流れるようになる。このようにすると、各吐出孔8のメニスカスに加わる圧力の差は、ここまで説明した方法の中ではもっとも小さくなる。
上述の方法を組み合わせて、第2統合流路26に対して給排を行なって、第1統合流路22からは回収だけにしてもよい。逆に、第2統合流路26に対しては供給だけを行ない、第1統合流路22には給排を行なってもよい。
またさらに、以上で説明した供給と回収の関係を逆にしてもよい。例えば、第1統合流路22の開口22dは閉じて、開口22cから液体を供給し、第2排出流路26の開口22cは閉じて、開口26dから液体を回収してもよい。
第1統合流路22および第2統合流路26には、ダンパを設けて、液体の吐出量の変動に対して液体の供給、あるいは排出が安定するようにしてもよい。また、第1統合流路22および第2統合流路26内に、フィルタを設けることにより、異物や気泡が、第1流路部材4に入り込み難くしてもよい。
第1流路部材4の上面である加圧室面4−1には、変位素子50を含む圧電アクチュエータ基板40が接合されており、各変位素子50が加圧室10上に位置するように配置されている。圧電アクチュエータ基板40は、加圧室10によって形成された加圧室群とほぼ同一の形状の領域を占有している。また、各加圧室10の開口は、流路部材4の加圧室面4−1に圧電アクチュエータ基板40が接合されることで閉塞される。圧電アクチュエータ基板40は、ヘッド本体2aと同じ方向に長い長方形状である。また、圧電アクチュエータ基板40には、各変位素子50に信号を供給するためのFPCなどの信号伝達部が
接続されている。第2流路部材6には、中央で、上下に貫通している貫通孔6cがあり、信号伝達部は貫通孔6cを通って制御部88と電気的に繋がれる。信号伝達部は、圧電アクチュエータ基板40の一方の長辺の端から他方の長辺の端に向かうように短手方向に伸びる形状にし、信号伝達部に配置される配線が短手方向に沿って伸び、長手方向に並ぶようにすれば、配線間の距離をとりやすくなり、好ましい。
圧電アクチュエータ基板40の上面における各加圧室10に対向する位置には個別電極44がそれぞれ配置されている。
流路部材4は、複数のプレートが積層された積層構造を有している。これらのプレートは、流路部材4の上面から順に、キャビティプレート4a、上カバープレート4b、マニホールドプレート4c〜f、下カバープレート4g、カバースペースプレート4hおよびノズルプレート4iである。これらのプレートには多数の孔や溝が形成されている。孔や溝は、例えば、各プレートを金属で作製し、エッチングで形成できる。各プレートの厚さは10〜300μm程度であることにより、形成する孔の形成精度を高くできる。マニホールドプレート4c〜fの中には、同じ形状のプレートがあり、それらは1枚のプレートで構成してもよいが、孔を精度よく形成するため、4枚のプレートで構成している。各プレートは、これらの孔が互いに連通して第1共通流路20などの流路を構成するように、位置合わせして積層されている。
平板状の流路部材4の加圧室面4−1には、加圧室本体10aが開口しており、圧電アクチュエータ基板40が接合されている。また、加圧室面4−1には、第2共通流路24に液体を供給する開口24a、および第1共通流路20から液体を回収する開口20aが開口している。流路部材4の、加圧室面4−1と反対側の面である吐出孔面4−2には吐出孔8が開口している。なお、加圧室面4−1にさらにプレートを積層して、加圧室本体10aの開口を塞ぎ、その上に圧電アクチュエータ基板40を接合してもよい。そのようにすれば、吐出する液体が圧電アクチュエータ基板40の信頼性に影響を与えるものの場合に、信頼性をより高くできる。
液体を吐出する構造としては、加圧室10と吐出孔8とがある。加圧室10は、変位素子50に面している加圧室本体10aと、加圧室本体10aより断面積が小さいディセンダ10bから成っている。加圧室本体10aは、キャビティプレート4aに形成されており、ディセンダ10bは、プレート4b〜hに形成された孔が重ねられ、さらにノズルプレート4iで(吐出孔8以外の部分を)塞がれて成っている。
加圧室本体10aには、第1個別流路12が繋がっており、第1個別流路12は、第1共通流路20に繋がっている。第1個別流路12は上カバープレート4bを貫通する円形状の孔であり、液体は上下方向に流れる。第1共通流路20はプレート4c〜fに形成された孔が重ねられ、さらに上側を上カバープレート4bで、下側を下カバープレート4gで塞がれて成っている。
ディセンダ10bには、第2個別流路14が繋がっており、第2個別流路14は、第2共通流路24に繋がっている。第2個別流路14は下カバープレート4gを貫通している貫通溝であり、液体は溝に沿って流れる。第2共通流路24はプレート4c〜gに形成された孔が重ねられ、さらに上側を上カバープレート4bで、下側をカバースペースプレート4hで塞がれて成っている。
液体の流れについて、まとめると、第2統合流路26に供給された液体は、第2共通流路24および第2個別流路14を順に通って加圧室10に入り、一部の液体は吐出孔8から吐出される。吐出されなかった液体は、第1個別流路12を通って、第1共通流路20
に入った後、第1統合流路22に入り、ヘッド本体2の外部に排出される。
圧電アクチュエータ基板40は、圧電体である2枚の圧電セラミック層40a、40bからなる積層構造を有している。これらの圧電セラミック層40a、40bはそれぞれ20μm程度の厚さを有している。すなわち、圧電アクチュエータ基板40の圧電セラミック層40aの上面から圧電セラミック層40bの下面までの厚さは40μm程度である。圧電セラミック層40aと圧電セラミック層40bの厚さの比は、3:7〜7:3、好ましく4:6〜6:4にされる。圧電セラミック層40a、40bのいずれの層も複数の加圧室10を跨ぐように延在している。これらの圧電セラミック層40a、40bは、例えば、強誘電性を有する、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系、NaNbO系、BaTiO系、(BiNa)NbO系、BiNaNb15系などのセラミックス材料からなる。
圧電アクチュエータ基板40は、Ag−Pd系などの金属材料からなる共通電極42およびAu系などの金属材料からなる個別電極44を有している。共通電極42の厚さは2μm程度であり、個別電極44の厚さは、1μm程度である。
個別電極44は、圧電アクチュエータ基板40の上面における各加圧室10に対向する位置に、それぞれ配置されている。個別電極44は、平面形状が加圧室本体10aより一回り小さく、加圧室本体10aとほぼ相似な形状を有している個別電極本体44aと、個別電極本体44aから引き出されている引出電極44bとを含んでいる。引出電極44bの一端の、加圧室10と対向する領域外に引き出された部分には、接続電極46が形成されている。接続電極46は例えばガラスフリットを含む銀−パラジウムからなり、厚さが15μm程度で凸状に形成されている。また、接続電極46は、信号伝達部に設けられた電極と電気的に接合されている。
また、圧電アクチュエータ基板40の上面には、共通電極用表面電極(不図示)が形成されている。共通電極用表面電極と共通電極42とは、圧電セラミック層40aに配置された、図示しない貫通導体を通じて、電気的に接続されている。
詳細は後述するが、個別電極44には、制御部88から信号伝達部を通じて駆動信号が供給される。駆動信号は、印刷媒体Pの搬送速度と同期して一定の周期で供給される。
共通電極42は、圧電セラミック層40aと圧電セラミック層40bとの間の領域に面方向のほぼ全面にわたって形成されている。すなわち、共通電極42は、圧電アクチュエータ基板40に対向する領域内のすべての加圧室10を覆うように延在している。共通電極42は、圧電セラミック層40a上に個別電極44からなる電極群を避ける位置に形成されている共通電極用表面電極に、圧電セラミック層40aを貫通して形成されたビアホールを介して繋がっていて、接地され、グランド電位に保持されている。共通電極用表面電極は、複数の個別電極44と同様に、制御部88と直接あるいは間接的に接続されている。
圧電セラミック層40aの個別電極44と共通電極42とに挟まれている部分は、厚さ方向に分極されており、個別電極44に電圧を印加すると変位する、ユニモルフ構造の変位素子50となっている。より具体的には、個別電極44を共通電極42と異なる電位にして圧電セラミック層40aに対してその分極方向に電界を印加したとき、この電界が印加された部分が、圧電効果により歪む活性部として働く。この構成において、電界と分極とが同方向となるように、制御部88により個別電極44を共通電極42に対して正または負の所定電位にすると、圧電セラミック層40aの電極に挟まれた部分(活性部)が、面方向に収縮する。一方、非活性層の圧電セラミック層40bは電界の影響を受けないた
め、自発的には縮むことがなく活性部の変形を規制しようとする。この結果、圧電セラミック層40aと圧電セラミック層40bとの間で分極方向への歪みに差が生じて、圧電セラミック層40bは加圧室10側へ凸となるように変形(ユニモルフ変形)する。
続いて、液体の吐出動作について、説明する。制御部88からの制御でドライバICなどを介して、個別電極44に供給される駆動信号により、変位素子50が駆動(変位)させられる。本実施形態では、様々な駆動信号で液体を吐出させることができるが、ここでは、いわゆる引き打ち駆動方法について説明する。
あらかじめ個別電極44を共通電極42より高い電位(以下、高電位と称す)にしておき、吐出要求がある毎に個別電極44を共通電極42と一旦同じ電位(以下、低電位と称す)とし、その後所定のタイミングで再び高電位とする。これにより、個別電極44が低電位になるタイミングで、圧電セラミック層40a、40bが元の(平らな)形状に戻り(始め)、加圧室10の容積が初期状態(両電極の電位が異なる状態)と比較して増加する。これにより、加圧室10内の液体に負圧が与えられる。そうすると、加圧室10内の液体が固有振動周期で振動し始める。具体的には、最初、加圧室10の体積が増加し始め、負圧は徐々に小さくなっていく。次いで加圧室10の体積は最大になり、圧力はほぼゼロとなる。次いで加圧室10の体積は減少し始め、圧力は高くなっていく。その後、圧力がほぼ最大になるタイミングで、個別電極44を高電位にする。そうすると最初に加えた振動と、次に加えた振動とが重なり、より大きい圧力が液体に加わる。この圧力がディセンダ内を伝搬し、吐出孔8から液体を吐出させる。
つまり、高電位を基準として、一定期間低電位とするパルスの駆動信号を個別電極44に供給することで、液滴を吐出できる。このパルス幅は、加圧室10の液体の固有振動周期の半分の時間であるAL(Acoustic Length)とすると、原理的には、液体の吐出速度
および吐出量を最大にできる。加圧室10の液体の固有振動周期は、液体の物性、加圧室10の形状の影響が大きいが、それ以外に、圧電アクチュエータ基板40の物性や、加圧室10に繋がっている流路の特性からの影響も受ける。
本実施形態では、第1共通流路20および第2共通流路24(以下で、両者を合わせて共通流路と呼ぶことがある)は、ヘッド本体2aのほぼ短手方向に沿って伸びている。このようにすることで、共通流路をヘッド本体2aの長手方向に沿って伸ばすようにした場合と比較して、流路抵抗による圧力損失により生じる、吐出孔8間の圧力差を小さくでき、メニスカスを破壊せずに液体を循環させやすくできる。一方、共通流路を短手方向に伸ばして配置すると、1本の共通流路により給排される加圧室10の数は、相対的に少なくなり、共通流路に流れる液体の量も、相対的に少なくなる。また、共通流路の数も増える。そのため、共通流路を長手方向に伸ばして配置する場合として比較して、共通流路の幅(断面積)は小さくされることになる。
ダンパ28は、共通流路に面して設けられるが、側壁に配置するとヘッド本体2aが平面的に大きくなるので、共通流路の上面あるいは下面に配置するのが好ましい。特に、第1流路部材4をプレート積層で作製する場合、共通流路の上面あるいは下面に配置すれば、ダンパ28を形成し易くなる。
共通流路の上面側には加圧室10が比較的広い面積で広がっている。そのため、ダンパ28を共通流路の上面に配置しようとすると、加圧室10を避けるようにダンパ28を配置することで制約の大きくなる設計をするか、プレートの積層数を増やして加圧室10を避ける必要性を小さくする代わりに、製造コストが高くなる設計をする必要がある。いずれもあまり好ましくないため、ダンパ28を配置するのは、共通流路の上面よりも共通流路の下面が好ましい。なお、ダンパ28は、共通流路の下面および上面の両方に配置して
もよい。
ダンパ28は面積が大きい方が、効果が大きくなるので、共通流路の下面全体が、ダンパ28となるように、ダンパ室29を配置する。具体的には、ダンパ室29は、共通流路の幅と同じかそれ以上の幅とし、共通流路の長手方向に関しては、少なくとも加圧室10に繋がっている流路の開口が存在する範囲にわたってダンパ室29を配置する。
ダンパ28は、変形による体積変化が大きいほど効果が高くなる。共通流路は、一方方向に長い形状をしているため、体積変化の量に対しては、共通流路の幅の影響が大きい。そのため、本発明では、次のようにしてダンパ28の幅を大きくすることで、ダンパ28の体積変化を大きくして、ダンパ効果を高くする。なお、上述したように、ヘッド本体2aの短手方向に伸びる共通流路は、幅が狭く設計され、ダンパ28の効果が小さくなるので、本発明は、そのような場合に特に有効である。
図6を使って、発明の詳細を説明する。図6は、図4のX−X線に沿った部分縦断面図である。これは、第1共通流路20および第2共通流路24が伸びている方向である第1方向に直交する方向に沿った縦断面である。なお、図5(a)と図6では、各所の寸法が異なって見えるが、これは、図5(a)が、図4の示した屈曲したV−V線に沿った断面図であることによるものである。
加圧室10の一部であるディセンダ10bは、加圧室面4−1側に配置されている円柱状のディセンダ上部10baと、吐出孔面4−2側に配置されている円柱状のディセンダ下部10bbとから成っている。ディセンダ下部10bbの直径は、ディセンダ上部10baの直径よりも小さくなっている。また、ディセンダ下部10bbの中心(面積重心)は、ディセンダ上部10baの中心(面積重心)よりも第2共通流路24側に配置されており、ディセンダ下部10bbの第2共通流路24側の壁面と、ディセンダ上部10baの第2共通流路24側の壁面とは、第2共通流路24からの距離が同じ位置になっている。
なお、ディセンダ上部10baおよびディセンダ下部10bbの形状は、吐出孔8の存在する方向に向かって断面積の小さくなる円錐形状や台形円錐形状であってもよい。また、断面形状も正方形などの多角形状であってもよい。
ディセンダ10bの加圧室面4−1側における第1共通流路20側の壁面の位置PTは、ディセンダ10bの吐出孔面4−2側における第1共通流路20側の壁面の位置PBよりも第1共通流路20側に配置されている。逆に言えば、第1共通流路20に対して、位置PBは、位置PTよりも遠い位置にある。これにより、第1共通流路20は、加圧室面4−1側の幅がW1T[μm](以下で単位は省略することがある)であるのに対して、吐出孔面4−2側の幅をW1B[μm]と、W1Tよりも大きくできる。そして、ダンパ28の幅は、W1Tよりも大きくできるので、ダンパ28の効果を高くできる。
第1共通流路20は、プレート4c〜fに開いた孔と、上側を塞ぐプレート4bの下面と、下側を塞ぐプレート4gの上面とで構成されている。プレート4c〜eの孔の平面形状は、幅がW1Tの長方形状であり、3枚のプレートが重なって第2共通流路上部20bを構成している。プレート4fの孔の平面形状は、幅がW1Bの長方形状であり、第2共通流路下部20cを構成している。第2共通流路下部20cは、第2共通流路上部20bより幅の広い幅広部となっており、第2共通流路上部20bは幅狭部となっている。また、ダンパ室29は、プレート4gの下面を窪ませた部分と、プレート4hの上面を窪ませた部分とが組み合わせて構成されている。それぞれの窪みの平面形状は、幅がW1Bとほぼ同じ長方形状である。すなわち、ダンパ室29は、第1共通流路20の長手方向にわた
って、第1共通流路20の吐出孔面4−2側の幅W1Bと同じ幅で形成されている。それぞれの窪みは、プレート4g、hをハーフエッチィングすることなどで形成できる。
なお、第1共通流路20の長手方向において、ディセンダ10bや、ディセンダ10bから繋がっている第2個別流路14などがない部分では、第1共通流路20、およびダンパ室29の幅をW1Bよりさらに広げてもよい。そのようにすれば、ダンパ28の効果をさらに高くできる。
なお、第1共通流路20の加圧室面4−1側の幅とは、より詳細には、第1共通流路20の加圧室面4−1側の面である上面の幅のことであり、第1共通流路20の吐出孔面4−2側の幅とは、より詳細には、第1共通流路20の吐出孔面4−2側の面である下面の幅のことである。また、ディセンダ10bの加圧室面4−1側における第1共通流路20側の壁面の位置PTとは、より詳細には、第1共通流路20の加圧室面4−1側の面である上面と同じ高さから下に向かうディセンダ10bの壁面の位置のことであり、ディセンダ10bの吐出孔面4−2側における第1共通流路20側の壁面の位置PBとは、より詳細には、第1共通流路20の吐出孔面4−2側の面である下面と同じ高さから上に向かうディセンダ10bの壁面の位置のことである。
壁面の位置PTを、壁面の位置PBよりの第1共通流路20側にするには、例えば、次にようにする。ディセンダ10bの吐出孔面4−2側の断面積SB[μm]を、ディセンダ10bの加圧室面4−1側の断面積ST[μm]よりも小さくする。ディセンダ10bの吐出孔面4−2側の断面の面積重心を、ディセンダ10bの加圧室面4−1側の面積重心よりも、第2共通流路24側に配置する。ディセンダ10bの吐出孔面4−2側の断面の形状を、ディセンダ10bの加圧室面4−1側の断面の形状と比較して、第1共通流路20の幅方向に小さくする。これについては、例えば、ディセンダ10bの吐出孔面4−2側の断面の形状を、第1共通流路20の長手方向に大きくすることで、ディセンダ10bの断面積を変えないようにすることもできる。以上の方法は、組み合わせて用いることもできる。
ダンパ28の幅を広くするだけであれば、ディセンダ10b全体の断面積を小さくすることでも可能であるが、次のような影響があり、好ましくない。1つは、ディセンダ10b全体の断面積を小さくすると、液体の吐出量の減少や、吐出速度が低下することである。もう1つは、加圧室10全体の固有振動周期が長くなり、ALが長くなることである。ALが長くなると、それにほぼ比例して駆動信号が長くなるため、駆動信号を送る周期の逆数である駆動周波数を高くできにくくなり、高速印刷に対応し難くなる。また、液体を複数回に分けて吐出して1つの画素を形成する場合、駆動信号の長さが、ALにほぼ比例して長くなり、各液体が吐出される時間の間隔が長くなるため、液体が1つの画素にまとまり難くなる。これらの影響が生じ難くなるように、ディセンダ10bの加圧室面4−1側の断面積STは変えずに、ディセンダ10bの吐出孔面4−2側の断面積SBを小さくするのが好ましい。SBは、STの3/4以下、さらに1/2以下にするのが好ましい。ただし、上述の吐出量減少、吐出速度低下、AL値増加の影響が大きくならないように、SBはSTの1/8以上、さらに1/4以上にするのが好ましい。断面積がSBと小さくなっているディセンダ下部10bbの長さは、ディセンダ10b全体の長さの1/2、さらに1/4以下であるのが好ましい。
ヘッド本体2aでは、第1共通流路20に下面にダンパ28が設けられている。このような構成は、第1共通流路20と加圧室10とを繋いでいる第1個別流路12の流路抵抗が、第2共通流路24と加圧室10とを繋いでいる第2個別流路14の流路抵抗よりも小さい場合に特に有効である。そのような構成では、変位素子50により加えられた圧力は、第2共通流路24よりも、第1共通流路20に多く漏れ出すことになるので、その多く
漏れ出した第1共通流路20側で圧力をダンピングすることで、流体クロストークを抑制できる。
後述するように、第2共通流路24の下面にもダンパを設けてよいが、低い流路抵抗で繋がっている方の共通流路である第1共通流路20の下面の幅W1Bを、上述の構成により第1共通流路20の上面の幅W1Tよりも大きくするとともに、高い流路抵抗で繋がっている方の共通流路である第2共通流路24の幅W2よりも大きくすることで、ディセンダ下部10bbの形状を変えることによるダンピグ効果が、より有効になる。
なお、第1個別流路12の流路抵抗と第2個別流路14の流路抵抗を同程度にすると、液体を循環させた場合の各吐出孔8に生じる圧力の差が大きくなる。そのため、それらの流路抵抗は、2倍以上異なる値にして、値が低い側の共通流路に、上述のように拡幅したダンパ28を配置するのが好ましい。
ヘッド本体2aでは、第1共通流路20から繋がっている第1個別流路12は、加圧室本体10aに繋がっており、第2共通流路24から繋がっている第2個別流路14は、ディセンダ10bに繋がっている。つまり、加圧室10において、第2共通流路24は、第1共通流路20より吐出孔8側で繋がっている。このようにすれば、加圧室10内を、循環する液体が通り抜けることで、液体中の固形分の沈降など生じることを抑制できる。第2共通流路24が(第2個別流路14介して)繋がる加圧室10の部位を、ディセンダ下部10bb、すなわちディセンダ10bの断面積の小さくなっている部分にすれば、ディセンダ下部10bbを含めて液体の循環が行なわれることになる。そのようにすれば、吐出孔8近くの部位であるディセンダ下部10bbを流れる液体の流速は、ディセンダ下部10bbの断面積が小さいことにより速くなり、沈降等がより生じ難くできるので好ましい。
続いて、本発明の他の実施形態について説明する。図7、図8、および図9は、それぞれ、本発明の他の実施形態のヘッド本体102a、202a、302aの部分縦断面図である。ヘッド本体102a、202a、302aの基本的な構成は、図2〜5で示したヘッド本体2aとほぼ同じであり、差異の少ない部分については、同じ符号を付けて説明を省略する。なお、図7、図8、および図9は、図6と同様の部分の部分縦断面図である。
図7のヘッド本体102aでは、加圧室110の一部であるディセンダ110bは、加圧室面4−1側に配置されている円柱状のディセンダ上部110baと、吐出孔面4−2側に配置されている円柱状のディセンダ下部110bbとから成っている。ディセンダ下部110bbの直径は、ディセンダ上部110baの直径よりも小さくなっている。また、ディセンダ下部110bbの中心(面積重心)は、ディセンダ上部110baの中心(面積重心)よりも第1共通流路120側に配置されており、ディセンダ下部110bbの第1共通流路120側の壁面と、ディセンダ上部110baの第1共通流路120側の壁面とは、第1共通流路120からの距離が同じ位置になっている。
これにより、ディセンダ110bの加圧室面4−1側における第2共通流路124側の壁面の位置は、ディセンダ110bの吐出孔面4−2側における第2共通流路124側の壁面の位置より第2共通流路124側に配置されている。逆に言えば、第2共通流路124に対して、ディセンダ110bの吐出孔面4−2側における第2共通流路124側の壁面は、ディセンダ110bの加圧室面4−1側における第2共通流路124側の壁面よりも遠い位置にある。これにより、第2共通流路124は、加圧室面4−1側の幅がW2T[μm]であるのに対して、吐出孔面4−2側の幅をW2B[μm]と、W2Tよりも大きくできる。そして、ダンパ128の幅は、W2Tよりも大きくできるので、ダンパ128の効果を高くできる。ダンパ室129は、第2共通流路124の長手方向にわたって、
第2共通流路124の吐出孔面4−2側の幅W2Bと同じ幅で形成されている。
ヘッド本体102aにおいても、ヘッド本体2aの場合と同様に、次のようにすることで、ダンパ128の幅を広くして、ダンパ効果を高くできる。ディセンダ110bの吐出孔面4−2側の断面積SB[μm]を、ディセンダ110bの加圧室面4−1側の断面積ST[μm]よりも小さくする。ディセンダ110bの吐出孔面4−2側の断面の面積重心を、ディセンダ110bの加圧室面4−1側の面積重心よりも、第1共通流路120側に配置する。ディセンダ110bの吐出孔面4−2側の断面の形状を、ディセンダ110bの加圧室面4−1側の断面の形状と比較して、第1共通流路120の幅方向に小さくする。以上の方法は、組み合わせて用いることもできる。
なお、第2共通流路24の吐出孔面4−2側の幅を大きくし、ダンパ128の幅を大きくする上述のような構成は、第2個別流路14の流路抵抗が、第1個別流路12の流路抵抗よりも低い場合に、より有効である。
図8のヘッド本体202aでは、加圧室210の一部であるディセンダ210bは、加圧室面4−1側に配置されている円柱状のディセンダ上部210baと、吐出孔面4−2側に配置されている円柱状のディセンダ下部210bbとから成っている。ディセンダ下部210bbの直径は、ディセンダ上部210baの直径と実質的に同じである。また、ディセンダ下部210bbの中心(面積重心)は、ディセンダ上部210baの中心(面積重心)よりも第1共通流路220側に配置されている。また、ディセンダ10bをこのように配置するために、第1共通流路220の吐出孔面4−2側の幅は、第1共通流路220の加圧室面4−1側の幅よりも狭くなっている。つまり、第1共通流路220の吐出孔面4−2側における第2共通流路224側の壁面が、第2共通流路24よりも遠い位置に配置されている。
このような構成にすることで、ディセンダ210bの断面積をほぼ一定(ディセンダ上部210baとディセンダ下部210bbとの境界の極短い距離の間では断面積が狭くなる)の形状で、第2共通流路224の吐出孔面4−2側の幅を、第2共通流路224の加圧室面4−1側の幅よりの広くでき、ダンパ228の幅も広くできる。
また、ヘッド本体202aでは、第1共通流路220の下面がダンパ328となっており、ダンパ328の下面がダンパ室329となっている。ダンパ328の幅はダンパ228の幅よりも狭くなっているので、ダンパ328よりは効果が低くなるが、ダンパ効果が得られる。
また、吐出孔8は、ディセンダ上部210baの中心ではなく、ディセンダ下部210bbの中心に位置している。このようにすることで、液体の吐出量を大くし、吐出速度を速くできる。また、製造上のばらつきで、吐出孔8とディセンダ下部210bbとの位置がずれた場合の影響が吐出特性に影響し難くなる。
図9のヘッド本体302aでは、加圧室310の一部であるディセンダ310bは、加圧室面4−1側に配置されている円柱状のディセンダ上部310baと、吐出孔面4−2側に配置されている円柱状のディセンダ下部310bbと、それらの間にある円柱状のディセンダ中間部から成っている。ディセンダ下部310bbの直径は、ディセンダ上部310baの直径より小さくなっている。ディセンダ中間部の直径は、ディセンダ下部310bbの直径と、ディセンダ上部310baの直径との間の値である。また、ディセンダ下部210bbの中心(面積重心)は、ディセンダ上部210baの中心(面積重心)よりも第1共通流路220側に配置されている。ディセンダ中間部の中心(面積重心)は、ディセンダ下部310bbの中心(面積重心)と、ディセンダ上部310baの中心(面
積重心)との間の位置である。
ディセンダ310bの吐出孔面4−2側における第1共通流路220側の壁の位置が、ディセンダ310bの加圧室面4−1側における第1共通流路220側の壁の位置よりも第1共通流路220側に配置されており、さらに、ディセンダ310bの吐出孔面4−2側の断面積が、ディセンダ310bの加圧室面4−1側の断面積よりも小さくなっている。これらが合わさることで、ヘッド本体302aでは、第2共通流路324の加圧室面4−1側の幅は、第2共通流路324の吐出孔面4−2側の幅に対して、より大きくできる。具体的には、このような構成により、ヘッド本体302aのダンパ428の幅は、ヘッド本体202aのダンパ228の幅よりも広くすることができる。
1・・・プリンタ
2・・・液体吐出ヘッド
2a・・・ヘッド本体
4・・・(第1)流路部材
4a〜g
4−1・・・加圧室面
4−2・・・吐出孔面
6・・・第2流路部材
6a、6b・・・(第2流路部材の)プレート
6ba、6bb・・・仕切り
6c・・・(第2流路部材の)貫通孔
6c−2・・・貫通孔の拡幅部
8・・・吐出孔
9A・・・吐出孔列
9B・・・吐出孔行
10、110、210、310・・・加圧室
10a、110a、210a、310a・・・加圧室本体
10b、110b、210b、310b・・・部分流路(ディセンダ)
10ba、110ba、210ba、310ba・・・部分流路(ディセンダ)上部
10bb、110bb、210bb、310bb・・・部分流路(ディセンダ)下部
11A・・・加圧室列
11B・・・加圧室行
12・・・第1個別流路
14・・・第2個別流路
20、120、220・・・第1共通流路
20a・・・(第1共通流路)開口
20b、220d・・・第1共通流路上部
20c、220c・・・第1共通流路下部
22・・・第1統合流路
22a・・・第1統合流路本体
22b・・・第1接続流路
22c、22d・・・(第1統合流路の)開口
24、124、224、324・・・第2共通流路
24a・・・(第2共通流路の)開口
124b、224b、324b・・・第2共通流路上部
124c、224c、324c・・・第2共通流路下部
26・・・第2統合流路
26a・・・第2統合流路本体
26b・・・第2接続流路
26c、26d・・・(第2統合流路の)開口
28、128、228、328、428・・・ダンパ
29、129、229、329、429・・・ダンパ室
40・・・圧電アクチュエータ基板
40a・・・圧電セラミック層
40b・・・圧電セラミック層(振動板)
42・・・共通電極
44・・・個別電極
44a・・・個別電極本体
44b・・・引出電極
46・・・接続電極
50・・・変位素子(加圧部)
60・・・信号伝達部
70・・・(ヘッド搭載)フレーム
72・・・ヘッド群
80a・・・給紙ローラ
80b・・・回収ローラ
82a・・・ガイドローラ
82b・・・搬送ローラ
88・・・制御部
P・・・印刷用紙

Claims (13)

  1. 複数の吐出孔、該複数の吐出孔とそれぞれ繋がっている複数の加圧室、該複数の加圧室と繋がっている第1共通流路、および前記複数の加圧室と繋がっている第2共通流路を有する流路部材と、前記複数の加圧室をそれぞれ加圧する複数の加圧部とを含んでいる液体吐出ヘッドであって、
    前記複数の吐出孔は、前記流路部材の一方の主面である吐出孔面に開口しており、
    前記複数の加圧室は、前記流路部材の他方の主面である加圧室面側に配置されている加圧室本体と、該加圧室本体から前記吐出孔面側に伸びており、前記吐出孔に繋がっている部分流路とを含んでおり、
    前記第2共通流路と前記加圧室とが繋がっている部位は、前記第1共通流路と前記加圧室とが繋がっている部位よりも前記吐出孔側に位置しており、
    前記部分流路の前記加圧室面側における前記第1共通流路側の壁面は、前記部分流路の前記吐出孔面側における前記第1共通流路側の壁面より、前記第1共通流路側に位置しており、
    前記第1共通流路の前記吐出孔面側の幅は、前記第1共通流路の前記加圧室面側の幅よりも大きくなっており、
    前記第1共通流路の前記吐出孔面側の壁面に、前記第1共通流路の前記加圧室面側の幅よりも幅の広いダンパが配置されており、
    前記流路部材を平面視したとき、
    前記複数の加圧室は、仮想線上に並んで配置されており、
    前記第1共通流路は前記仮想線の一方の側に配置されているとともに、前記仮想線に沿って伸びており、
    前記第2共通流路は前記仮想線に対して前記第1共通流路とは反対側に配置されているとともに、前記仮想線に沿って伸びており、
    前記部分流路の前記吐出孔面側の断面の面積重心は、前記部分流路の前記加圧室面側の断面の面積重心より、前記第2共通流路側に位置していることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 複数の吐出孔、該複数の吐出孔とそれぞれ繋がっている複数の加圧室、該複数の加圧室と繋がっている第1共通流路、および前記複数の加圧室と繋がっている第2共通流路を有する流路部材と、前記複数の加圧室をそれぞれ加圧する複数の加圧部とを含んでいる液体吐出ヘッドであって、
    前記複数の吐出孔は、前記流路部材の一方の主面である吐出孔面に開口しており、
    前記複数の加圧室は、前記流路部材の他方の主面である加圧室面側に配置されている加圧室本体と、該加圧室本体から前記吐出孔面側に伸びており、前記吐出孔に繋がっている部分流路とを含んでおり、
    前記第2共通流路と前記加圧室とが繋がっている部位は、前記第1共通流路と前記加圧室とが繋がっている部位よりも前記吐出孔側に位置しており、
    前記部分流路の前記加圧室面側における前記第1共通流路側の壁面は、前記部分流路の前記吐出孔面側における前記第1共通流路側の壁面より、前記第1共通流路側に位置しており、
    前記第1共通流路の前記吐出孔面側の幅は、前記第1共通流路の前記加圧室面側の幅よりも大きくなっており、
    前記第1共通流路の前記吐出孔面側の壁面に、前記第1共通流路の前記加圧室面側の幅よりも幅の広いダンパが配置されており、
    前記流路部材が、前記第1共通流路と前記加圧室とを繋いでいる第1個別流路と、前記第2共通流路と前記加圧室とを繋いでいる第2個別流路とを有しており、前記第1個別流路の流路抵抗が、前記第2個別流路の流路抵抗より小さいことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  3. 前記流路部材を平面視したとき、
    前記複数の加圧室は、仮想線上に並んで配置されており、
    前記第1共通流路は前記仮想線の一方の側に配置されているとともに、前記仮想線に沿って伸びており、
    前記第2共通流路は前記仮想線に対して前記第1共通流路とは反対側に配置されているとともに、前記仮想線に沿って伸びていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記流路部材を平面視したとき、前記部分流路の前記吐出孔面側の断面の面積重心は、前記部分流路の前記加圧室面側の断面の面積重心より、前記第2共通流路側に位置していることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記部分流路の前記吐出孔面側の断面積は、前記部分流路の前記加圧室面側の断面積よりも小さくなっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記第2共通流路は、前記部分流路の、前記吐出孔面側において前記加圧室面側よりも断面積の小さくなっている部位で繋がっていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 複数の吐出孔、該複数の吐出孔とそれぞれ繋がっている複数の加圧室、該複数の加圧室と繋がっている第1共通流路、および前記複数の加圧室と繋がっている第2共通流路を有する流路部材と、前記複数の加圧室をそれぞれ加圧する複数の加圧部とを含んでいる液体吐出ヘッドであって、
    前記複数の吐出孔は、前記流路部材の一方の主面である吐出孔面に開口しており、
    前記複数の加圧室は、前記流路部材の他方の主面である加圧室面側に配置されている加圧室本体と、該加圧室本体から前記吐出孔面側に伸びており、前記吐出孔に繋がっている部分流路とを含んでおり、
    前記第2共通流路と前記加圧室とが繋がっている部位は、前記第1共通流路と前記加圧室とが繋がっている部位よりも前記吐出孔側に位置しており、
    前記部分流路の前記加圧室面側における前記第2共通流路側の壁面は、前記部分流路の前記吐出孔面側における前記第2共通流路側の壁面より、前記第2共通流路側に位置しており、
    前記第2共通流路の前記吐出孔面側の幅は、前記第2共通流路の前記加圧室面側の幅よりも大きくなっており、
    前記第2共通流路の前記吐出孔面側の壁面に、前記第2共通流路の前記加圧室面側の幅よりも幅の広いダンパが配置されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  8. 前記部分流路の前記吐出孔面側の断面積は、前記部分流路の前記加圧室面側の断面積よりも小さくなっていることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記第2共通流路は、前記部分流路の、前記吐出孔面側において前記加圧室面側よりも断面積の小さくなっている部位で繋がっていることを特徴とする請求項8に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記流路部材を平面視したとき、
    前記複数の加圧室は、仮想線上に並んで配置されており、
    前記第1共通流路は前記仮想線の一方の側に配置されているとともに、前記仮想線に沿って伸びており、
    前記第2共通流路は前記仮想線に対して前記第1共通流路とは反対側に配置されているとともに、前記仮想線に沿って伸びていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記流路部材を平面視したとき、前記部分流路の前記吐出孔面側の断面の面積重心は、前記部分流路の前記加圧室面側の断面の面積重心より、前記第1共通流路側に位置していることを特徴とする請求項10に記載の液体吐出ヘッド。
  12. 前記流路部材が、前記第1共通流路と前記加圧室とを繋いでいる第1個別流路と、前記第2共通流路と前記加圧室とを繋いでいる第2個別流路とを有しており、前記第2個別流路の流路抵抗が、前記第1個別流路の流路抵抗より小さいことを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の液体吐出ヘッドと、記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、前記液体吐出ヘッドを制御する制御部を備えていることを特徴とする記録装置。
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