JP6336664B1 - 汚泥処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維分の回収率を向上させるとともに、支持体や周辺機器の腐食を回避する繊維除去装置及び汚泥処理システムを提供する。【解決手段】中心軸10Aが略水平方向に配置され且つその壁面14に汚泥排出部となる多数の孔15を有する円筒形の胴部10と、胴部10の一端側に被処理液Aとなる汚泥を供給する汚泥導入管11と、中心軸10Aを中心として胴部10を回転可能に支持する支持体12と、胴部10を回転させる駆動手段13と、を具備し、胴部10の他端端面は閉塞板20により閉鎖され、閉塞板20の近傍に位置する胴部10の壁面14には、汚泥の繊維分Sを排出する繊維排出部21が、周方向(矢印b方向)に沿うように形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、汚泥処理に適用される汚泥処理システムに関する。
し尿、浄化槽汚泥、家畜糞尿又は食品工業廃水といった有機性廃水は、汚泥処理施設にて処理されている。汚泥処理施設では、有機性廃水の処理の効率化のために、有機性廃水の中から繊維分を分離する処理が行われている。
例えば、特許文献1及び特許文献2に記載の従来技術では、図5に示すようなウェッジワイヤーやパンチングメタルで形成されたドラムスクリーンを備えた繊維除去装置で繊維分を分離している。
繊維分を含有する汚泥を被処理液とした場合を例として、図5に示す従来の繊維除去装置1で繊維分を分離する仕組みを簡単に説明する。まず、ドラムスクリーンの一端側から投入された被処理液A(繊維分を含有する汚泥)が、ウェッジワイヤーやパンチングメタルで形成された筒状の当該ドラムスクリーンの回転に伴って、その内部を矢印a方向に移動する。そして、被処理液Aの汚泥(符号Wで示す)はウェッジワイヤーやパンチングメタルの孔を通じて外部に排出される一方で、被処理液Aの繊維分(符号Sで示す)はドラムスクリーンの他端側の端部から排出される。このように、被処理液Aから汚泥と繊維分が分離される。
特開平10−192615号公報 特開2007−330920号公報
ところが、図5に示す従来の繊維除去装置1では、筒状のドラムスクリーンの端部が完全に開放された状態、すなわち、端部に開口を形成している。このため、ドラムスクリーンの回転に伴って被処理液Aがa方向に移動してゆくと、回転によって当該開口の繊維分は塊状にならずバラバラに広がり、次第に被処理液Aの繊維分がウェッジワイヤーやパンチングメタルの孔に引っかかり、目詰まりを引き起こして当該孔からの汚泥の排出を阻害する。結果、本来当該孔から排出されるべき汚泥も当該開口から排出される場合がある。また繊維分が当該開口から排出される際に、ドラムスクリーンの回転によって当該開口から周囲に飛散し、周囲に配置された機器(周辺機器)を汚すのみならず、繊維分の回収率を悪化させる恐れがあった。また、このように飛散が生じることで、ドラムスクリーンを回転可能に支持する支持体や周辺機器に汚泥が付くなどし、腐食を引き起こす恐れもあった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、繊維分の回収率を向上させるとともに、支持体や周辺機器の腐食を回避する繊維除去装置及び汚泥処理システムを提供する。
本発明の繊維除去装置は、中心軸が略水平方向に配置され且つその壁面に汚泥排出部となる多数の孔を有する円筒形の胴部と、前記胴部の一端側に被処理液となる繊維分含有の汚泥を供給する被処理液導入管と、前記胴部を前記中心軸を中心とした回転可能に支持し且つ前記被処理液に実質的に接しないよう配置される支持体と、前記胴部を回転させる駆動手段と、を具備し、前記胴部の他端側は閉塞板により閉鎖され、前記閉塞板の近傍であって且つ前記閉塞板と前記汚泥排出部の間に位置する前記胴部の壁面には、前記繊維分を排出する繊維排出部が、周方向に沿って間隔をおいて配置された複数の排出口により構成され、前記繊維排出部の排出口の開口は、前記汚泥排出部となる前記多数の孔の内径よりも大きな寸法に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、胴部の一端側から投入された被処理液となる繊維分含有の汚泥(繊維分が混じった汚泥)が、胴部の回転によって胴部の他端側に移動する。
このとき、繊維分と分離された汚泥は胴部の孔を通じて外部に排出される一方で、汚泥に混じっている繊維分は胴部の他端側に位置する繊維排出部から排出される。
ここで、胴部の他端側が閉塞板により閉鎖されているので、繊維分は閉塞板で塞き止められて、周囲に飛散することがない。また、塞き止められた繊維分は胴部へ堆積するとともに胴部の回転によって塊状となり、やがて繊維排出部から所定の位置へ排出される。
さらに、塊状となった繊維分は、繊維排出部の近傍の汚泥排出部の孔に引っかかった繊維分を巻き込んで、繊維排出部から排出される。
このため、支持体や周辺機器の腐食を回避できるとともに繊維回収率を高くすることが可能となる。
また、上記繊維除去装置では、胴部の壁面は、汚泥排出部となる多数の孔を形成するパンチングメタルにより構成されてよい。
この構成によれば、パンチングメタルの孔はウェッジワイヤーの場合と比べ目詰まりしにくいため、汚泥を効率よく排出することができ、繊維分を効率よく回収できる。
また、上記繊維除去装置では、繊維排出部の下方位置に、繊維分を外部に排出するための繊維排出管を設け、繊維排出管の受入れ開口は、繊維排出部の排出口の開口よりも大きな寸法に形成されてよい。
この構成によれば、繊維排出部から排出された繊維分を確実に繊維排出管に案内することができ、繊維回収率をさらに高くすることができる。
また、上記繊維除去装置では、胴部の中心軸に沿うように位置し且つ胴部の内部を経由しないで外側から閉塞板に接続した支持体を有してよい。
この構成によれば、当該支持部材は胴部の内部ではなく外部に存在するため、被処理液に接触することを確実に回避でき、結果として、腐食を回避することができる。
また、上記繊維除去装置では、胴部の外周面に接触するように位置し且つ胴部を下方から回転自在に支持するローラ部材を支持体としてもよい。また、ローラ部材は、胴部の閉塞板と繊維排出部との間に設置されてよい。
この構成によれば、繊維分が繊維排出部から排出される際に、支持体であるローラ部材に繊維分が接触することを回避できるので腐食又は回転障害などのトラブル発生を抑えることができる。
また、上記繊維除去装置では、被処理液導入管からの被処理液の供給量、及び駆動手段による胴部の回転速度を制御する制御装置をさらに有し、制御装置は、被処理液の供給量及び胴部の回転速度を制御して、胴部の内部で繊維分をロール状の塊に成長させることができる。
この構成によれば、ロール状の繊維分の塊が胴部の中で転がることで汚泥排出部の孔に引っかかった繊維分を取り込むので、胴部の内部を自らクリーニングし、当該孔に繊維が目詰まりする事態の発生を防止できる。
また、上記繊維除去装置では、繊維排出部に通じる繊維排出管に、胴部を通じて排出された被処理液の水分流量を検出する流量センサが設けられ、制御装置にて、流量センサの検出値に基づき、被処理液の供給量及び胴部の回転速度を制御することができる。
この構成によれば、汚泥が繊維排出部に流れ込むことを抑制できるので、汚泥と繊維分の分離を効果的に実行できる。
本発明の汚泥処理システムでは、本発明の繊維除去装置と、繊維除去装置の上流側に設けられて、繊維除去装置の被処理液導入管に被処理液を供給する反応槽と、繊維除去装置の下流側に設けられて、汚泥排出部から排出された汚泥を貯留する膜原水槽と、膜原水槽に貯留された汚泥を、透過液と濃縮汚泥に固液分離する膜分離槽と、濃縮汚泥を反応槽へ返送する返送ラインと、濃縮汚泥から除かれた余剰汚泥を貯留する余剰汚泥貯留槽と、余剰汚泥貯留槽に貯留された余剰汚泥を脱水する汚泥脱水設備と、を有し、繊維除去装置の繊維排出部から排出される繊維分は、脱水補助剤として余剰汚泥貯留槽に導入されることを特徴とする。
この構成によれば、本発明の汚泥処理システムに組み込まれる本発明の繊維除去装置は、繊維分の回収率を高くするとともに、支持体や周辺機器の腐食を回避することができるので、汚泥処理システムのメンテナンスの頻度を低減することができる。
また、繊維除去装置の繊維排出部から排出される繊維分を、脱水補助剤として余剰汚泥貯留槽に導入することができるので、別途、脱水補助剤を用意する必要がなく、これにより汚泥処理のコスト低減が可能になる。
また、上記汚泥処理システムでは、反応槽と膜原水槽との間であり、且つ繊維除去装置の上流側又は下流側に、反応槽で除去できない成分を除去する撹拌槽を設けてよい。
この構成によれば、膜原水槽及びその下流に位置する膜分離装置での汚泥処理負担を軽減することができる。
本発明によれば、繊維分の回収率を高くするとともに、支持体や周辺機器の腐食を回避することができる。
本発明の第1実施形態に係る繊維除去装置を示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る繊維除去装置を示す概略構成図である。 本発明の第3実施形態に係る繊維除去装置を示す概略構成図である。 本発明の第4実施形態に係る汚泥処理システムを示す概略構成図である。 従来の繊維除去装置を示す概略構成図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る繊維除去装置100を示す概略構成図であって、円筒形の胴部10、被処理液導入管11、支持体12、駆動手段13を主な構成要素とする。
胴部10は、中心軸10Aが略水平方向に配置され且つその壁面14に汚泥排出部となる多数の孔15を有する筒状体であって、胴部10の一端側には、被処理液Aとなる繊維分を含有した汚泥を供給する被処理液導入管11が配置されている。なお中心軸10Aは、ドラム中心を説明するために設定された仮想の軸である。
そして、被処理液導入管11からは、被処理液Aが連続的に供給される。なお、被処理液Aには、液状の汚泥と繊維分とが混ざり合った状態で存在している。
支持体12は、胴部10と接続する支柱(図示略)を枝状に備えた円柱状の支持体である。支持体12は、胴部10の中心軸10Aに沿って配置され、胴部10の両側から胴部10を回転自在に支持している。支持体12は胴部10の中心軸に沿って配置されているので、胴部10が回転しても、支柱の部分を除き、被処理液Aや、汚泥または繊維が接触することはほとんどない。すなわち、支持体12は、被処理液Aに実質的に接触しない。
また、胴部10は、パンチングメタルにより構成されており、パンチングメタルに形成された多数の孔15が全体として汚泥排出部を構成している。
この汚泥排出部15の下方には、胴部10の回転に伴い、孔15から排出された汚泥(符号Wで示す)を受ける汚泥排出管16が設けられている。
また、支持体12には支持体12を回転可能に支持する部材(図示略)が配置されており、支持体12を回転させるモータ等の駆動手段13がさらに設けられている。駆動手段13が支持体12を回転させることで、支持体12と一体に接続された胴部10も回転する。
駆動手段13から支持体12への駆動伝達手段はチェーンとスプロケットなど既知の適当な手段を用いることができ、駆動体13の配置も駆動伝達手段に合わせて適宜決めることができる。
胴部10の他端側は閉塞板20により閉鎖されており、閉塞板20の近傍に位置する胴部10の壁面14には、被処理液Aの繊維分を排出する繊維排出部21が、周方向(矢印b方向)に沿うように開口して形成されている。なお、ここでは、閉塞板20は胴部10の他端側の端面に配置されているが、これに限らず、端面より胴部10のやや内側に設置されていてもよい。
繊維排出部21は、具体的には、胴部10の周方向(矢印b方向)に沿い所定の間隔をおいて配置された複数の排出口22により構成される。この排出口22は円形状でも四角形状でもよく、排出口22の開口面積は、少なくとも、前記孔15より大きな開口面積を有する。また排出口22の開口寸法22A、22Bとも汚泥水排出部となる各孔15の内径よりも大きな寸法に形成されていてよい。
また、繊維排出部21の下方位置には、汚泥の繊維分を外部に排出するための繊維排出管23が設置されている。
繊維排出管23の受入れ開口の寸法23Aは、繊維排出部21の排出口22の開口寸法22Aよりも大きく形成されている。これにより繊維排出部21から排出された繊維分を、確実に繊維排出管23に案内することができる。
そして、繊維除去装置100によれば、矢印(イ)で示されるように、被処理液導入管11を通じて胴部10の一端側から胴部10の内部へ投入された被処理液Aが、胴部10の回転によって、胴部10の他端側に移動する。
このとき、被処理液Aの汚泥Wは、胴部10の回転に伴い、重力、および遠心力により、矢印(ロ)で示されるように胴部10の孔15を通じて外部に排出される。一方で、孔15を通過することができない繊維分Sは、胴部10の回転に伴い、胴部10内を他端側へ移動し、その後、矢印(ハ)で示されるように胴部10の他端側に位置する、各孔15の内径より大きな開口寸法の排出口22が形成される繊維排出部21から、繊維排出管23へと排出される。
すなわち、繊維除去装置100では、胴部10の一端側から被処理液Aが順次供給されることで、胴部10内に残留した繊維分Sが矢印a方向に押し出されて、繊維排出部21から繊維排出管23に向けて排出される。
ここで、胴部10の他端が閉塞板20により閉鎖されているので、繊維分は閉塞板で塞き止められて、飛散することがない。また、塞き止められた繊維分は胴部10内で堆積するとともに胴部の回転によって塊状となり、繊維排出部から所定の位置、すなわち繊維排出管23へ排出される。
さらに、塊状となった繊維分は、繊維排出部から排出される際に、繊維排出部の近傍の汚泥排出部の孔に引っかかった繊維分を巻き込んで、繊維排出部から排出される場合もある。
従って、汚泥や繊維分が支持体や周辺機器に飛び散ることがなく、繊維分を繊維排出部へ確実に案内できるので、支持体や周辺機器の腐食を回避できるとともに繊維回収率を高くすることが可能となる。
また、繊維除去装置100では、パンチングメタルにより胴部10の壁面14が構成されている。円形の孔の開いたパンチングメタルは、四角や長方形の孔の開いたウェッジワイヤーに比べ、繊維分が孔に絡み付きにくい。このため、孔の目詰まりが発生しにくいため、孔15を通じて汚泥Wを効率よく排出することができる。
また、繊維除去装置100では、胴部10の周方向(矢印b方向)に沿い間隔をおいて配置された複数の排出口22により繊維排出部21が構成されているので、胴部10の回転に伴う一定の周期で順次、繊維分Sを排出することができる。
また、繊維除去装置100では、繊維排出部21の下方位置に、汚泥の繊維分Sを外部に排出するための繊維排出管23が設けられているので、繊維排出管23を通じて、繊維排出部21から排出された繊維分Sを次の処理手段(例えば、第4実施形態に示される余剰汚泥貯留槽55)に向けて円滑に案内することができる。
なお、繊維除去装置100では、胴部10を回転自在に支持する支持体12を、胴部10の両側に配置したが、強度上の問題がなければ、支持体12を片側のみ設けて胴部10を片持ちで支持しても良い。
特に、胴部の内側を通らず胴部の外側から閉塞板に接続した支持部材からなる支持体で片持ちすれば、当該支持部材は胴部の内部ではなく外部に存在するため、被処理液に接触することを確実に回避でき、結果として、支持体の腐食を確実に回避することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図2を参照して説明する。
第2実施形態に示される繊維除去装置101が、第1実施形態に示される繊維除去装置100と構成を異にするのは、胴部10の支持形態である。
すなわち、第2実施形態に示される繊維除去装置101では、軸受部材を介して胴部10の中心軸を回転自在に支持する支持体12を胴部10の一端側に配置し、さらに胴部10の他端側に、胴部10の中心軸と平行な軸を中心として回転するころ(ローラ部材)31を支持体30として設けている。
支持体30は、胴部10のフレーム外周面に接触するように位置し且つ胴部10を下方から回転自在に支持する。第1実施形態では、駆動手段13は支持体12を回転させたが、第2実施形態ではこれに限らず、駆動手段13は、支持体30(ころ31)を回転させてもよい。
支持体30は、胴部10の他端側の端部から繊維排出部21との間、特に第2実施形態では胴部10の閉塞板20と繊維排出部21との間に設置されるため、繊維排出部21から繊維分が排出される際に、繊維分が接触することはなく、腐食又は回転障害などのトラブル発生を抑えることができる。
また、第2実施形態の繊維除去装置101では支持体12と支持体30の両方を支持体として設置したが、変形例として、支持体12を設置せず、胴部10の両端をころ(ローラ部材)のみで支持する構成としてもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について図3を参照して説明する。
第3実施形態に示される繊維除去装置102が、先の実施形態に示される繊維除去装置100、101と構成を異にするのは、被処理液導入管11からの被処理液Aの供給量、及び駆動手段13による胴部10の回転速度を適宜制御するようにした点である。
すなわち、第3実施形態に示される繊維除去装置102では、被処理液導入管11からの被処理液Aの供給量、及び駆動手段13による胴部10の回転速度を制御する制御装置40がさらに設けられている。
制御装置40は、繊維排出管23に設置されて胴部10を通じて排出された被処理液Aの水分流量を検出する流量センサ41からの検出信号を受信し、この検出信号に基づき、被処理液Aの供給量及び胴部10の回転速度を制御することができる。
すなわち、制御装置40は、流量センサ41で、本来、胴部10の汚泥排出部で除去されるべき汚泥Wが繊維排出管23で検出された場合に、被処理液導入管11から必要以上の被処理液Aが供給されているとして、被処理液Aの供給量を減少または胴部10の回転速度を低減させることができる。
また、制御装置40は、被処理液導入管11に設けられたポンプ・流量調整弁等の流量調整手段42、及び駆動手段13の駆動モータを駆動制御することで、被処理液Aの供給量及び胴部10の回転速度を調整して、胴部10の内部で繊維分Sをロール状の塊に成長させることができる。
胴部10の回転に伴って、繊維分が転がりながら孔に引っかかった繊維分を取り込んでロール状の塊に成長し、ブラシ等の目詰まりを取り除くための機構を別途設けなくても、胴部10内を自らクリーニング(セルフクリーニング)するので、胴部10の壁面14に形成された孔15の目詰まりを安価に防止できる。
さらに、セルフクリーニングするため、メンテナンスの頻度を低減させることができ、長期間の運転継続を可能とする。
なお、ここでは、流量センサ41の検出値に基づき、被処理液Aの供給量及び胴部10の回転速度を制御できるようにしたが、流量センサ41で得た検出値とともに、作業員の目視による情報(リアルタイムの目視情報、過去の経験に基づく情報等)に基づき、被処理液Aの供給量及び胴部10の回転速度を制御しても良い。
また、流量センサとしては例えば電磁式、超音波式など種々のセンサを使用することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について図4を参照して説明する。
第4実施形態に示される汚泥処理システム200は、第1乃至第3実施形態に示される繊維除去装置100〜102のいずれかが組み込まれた構成とされる。
具体的には、第4実施形態に示される汚泥処理システム200は、被処理液Aとなる汚泥が最初に貯留される貯留槽50、反応槽51、撹拌槽52、膜原水槽53、膜分離装置54、余剰汚泥貯留槽55、汚泥脱水設備56等を有しており、反応槽51と撹拌槽52との間に上述した繊維除去装置100〜102のいずれかが組み込まれている。
まず、貯留槽50は、例えば、反応槽51に導入されるし尿及び浄化槽汚泥を混合させることによって、被処理液Aの均質化を図るために設置される槽である。
反応槽51は、例えば、内部隔壁によって溶存酸素が必要な好気性処理を行う好気性処理領域と溶存酸素が必要でない嫌気性処理を行う嫌気性処理領域とが区画されて、被処理液の窒素除去を行うために設置されている。
撹拌槽52は、例えば反応槽51で処理しきれず残存した酸化性窒素(硝酸態窒素、亜硝酸態窒素)を除去するために設置されている。また、この撹拌槽52は、撹拌装置と、槽内に例えばメタノールを有機炭素源として添加するメタノール添加ライン(図示略)が接続されている。
膜原水槽53は、例えば脱窒槽で処理しきれず残存したアンモニアを、好気雰囲気下で硝化菌により硝酸に変換するために設置されている。
膜分離装置54は、例えば、UF膜(限外ろ過)、MF膜(精密ろ過)等の膜ユニットを備え、被処理液Aを透過液60(処理水)と濃縮汚泥61とに固液分離する装置である。そして、膜分離装置54によって分離された濃縮汚泥61は、その一部が余剰汚泥62として、例えば、汚泥の脱水、乾燥、焼却、堆肥化等を行うための処理設備55、56に送られる。また、濃縮汚泥61は、返送汚泥63として返送ライン57を介して反応槽51に返送される。また濃縮汚泥61は、さらに膜原水槽53にも返送されてよい。
余剰汚泥貯留槽55は膜分離装置54によって分離された濃縮汚泥61の中の余剰汚泥62を貯留するために設置され、繊維除去装置100〜102の繊維排出部21及び繊維排出管23を通じて排出された汚泥中の繊維分Sが供給可能である。
汚泥脱水設備56は、繊維除去装置100〜102から排出された汚泥中の繊維分Sを脱水補助剤として用いることで、余剰汚泥62の脱水を行うものであって、脱水後の汚泥は乾燥、焼却、堆肥化される。また、汚泥脱水設備56で除去された水は図示しない水処理設備に送られる。
このような汚泥処理システム200では、繊維除去装置100〜102の繊維排出管23から排出される繊維分Sを、脱水補助剤として余剰汚泥貯留槽55に導入することができるので、汚泥脱水設備56にて別途、脱水補助剤を用意する必要がなくなり、これにより汚泥処理のコスト低減が可能になる。また、反応槽後の汚泥から除去された繊維分を用いるため、繊維分には臭気が少なくなるという利点もある。
なお、ここでは、反応槽51と膜原水槽53との間で、且つ撹拌槽52の上流側に繊維除去装置100〜102を設けたが、符号Bで示される、撹拌槽52の下流位置に繊維除去装置100〜102を設けることもできる。
反応槽51の下流側に繊維除去装置100〜102を設けているため、油分は反応槽51で分解されており、油分によって繊維分が塊状にならないという不具合を回避できる。
また、繊維分が除去されているので、膜分離装置54での汚泥処理負担を軽減することができる。
さらに、汚泥処理システム200では、第1乃至第3実施形態に示した繊維除去装置100〜102が組み込まれているため、繊維除去装置自体の長期間の運転継続が可能であり、結果として、システム全体を長期間運転することができる。すなわち、メンテナンス等による運転停止を抑制し、高い運転効率を維持することが可能となる。
特に反応槽51以降の、膜分離装置54から濃縮汚泥が返送される連続運転系に対して長時間の運転継続が可能な第1乃至第3実施形態に示した繊維除去装置100〜102が配置できるので、さらに効果的にシステムの運転効率を高く維持することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、汚泥処理に適用される繊維除去装置及び汚泥処理システムに関する。
1 繊維除去装置(従来)
10 胴部
10A 中心軸
11 被処理液導入管
12 支持体
13 駆動手段
14 壁面
15 孔(汚泥排出部)
20 閉塞版
21 繊維排出部
22 排出口
23 繊維排出管
30、31 支持体(ローラ部材(ころ))
40 制御装置
41 流量センサ
42 流量調整手段
50 貯留槽
51 反応槽
52 撹拌槽
53 膜原水槽
54 膜分離装置
55 余剰汚泥貯留槽
56 汚泥脱水設備
57 返送ライン
100 繊維除去装置
101 繊維除去装置
102 繊維除去装置
200 汚泥処理システム
A 被処理液(繊維分を含有した汚泥)
S 繊維分
W 汚泥

Claims (2)

  1. 中心軸が略水平方向に配置され且つその壁面に汚泥排出部となる多数の孔を有する円筒形の胴部と、
    前記胴部の一端側に被処理液となる繊維分含有の汚泥を供給する被処理液導入管と、
    前記胴部を前記中心軸を中心とした回転可能に支持し且つ前記被処理液に実質的に接しないよう配置される支持体と、
    前記胴部を回転させる駆動手段と、を具備し、
    前記胴部の他端側は閉塞板により閉鎖され、
    前記閉塞板の近傍であって且つ前記閉塞板と前記汚泥排出部の間に位置する前記胴部の壁面には、前記繊維分を排出する繊維排出部が、周方向に沿って間隔をおいて配置された複数の排出口により構成され、前記繊維排出部の排出口の開口は、前記汚泥排出部となる前記多数の孔の内径よりも大きな寸法に形成されている繊維除去装置と、
    前記繊維除去装置の上流側に設けられて、前記繊維除去装置の被処理液導入管に被処理液を供給する反応槽と、
    前記繊維除去装置の下流側に設けられて、前記汚泥排出部から排出された汚泥を貯留する膜原水槽と、
    前記膜原水槽に貯留された汚泥を、透過液と濃縮汚泥に固液分離する膜分離装置と、
    前記濃縮汚泥が前記反応槽へ返送される返送ラインと、
    前記濃縮汚泥から除かれた余剰汚泥を貯留する余剰汚泥貯留槽と、
    前記余剰汚泥貯留槽に貯留された余剰汚泥を脱水する汚泥脱水設備と、を有し、
    前記繊維除去装置の前記繊維排出部から排出される繊維分は、脱水補助剤として前記余剰汚泥貯留槽に導入されることを特徴とする汚泥処理システム。
  2. 前記反応槽と前記膜原水槽との間であり、且つ前記繊維除去装置の上流側又は下流側には、前記反応槽で除去できない成分を除去する撹拌槽が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理システム。
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