JP6335338B2 - 電力制御装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

関連出願へのクロスリファレンス
本出願は、日本国特許出願2015−015714号(2015年1月29日出願)の優先権を主張するものであり、当該出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
本発明は、電力制御装置及びその制御方法に関するものである。
例えば産業用機械などに対して、3相交流電源が用いられる場合がある。3相交流電源の電圧波形は、図9に示すように各相の位相が120度ずつずれた波形となっている。また、電流波形も同様に、各相の位相が120度ずつずれた波形となっている。
電流波形と電圧波形の位相のずれは、接続される負荷に依存する。単純な抵抗負荷や力率を1とする制御を行っている電子回路が負荷である場合は、電流波形と電圧波形とは同位相である。負荷が容量成分(C成分)を有する場合は、電流波形は電圧波形に対して位相が進み、負荷がインダクタンス成分(L成分)を有する場合は、電流波形は電圧波形に対して位相が遅れる。
理論的には、電流波形の位相は電圧波形の位相に対し、−90度〜+90度の範囲でずれる可能性があるが、実際には、通常、負荷の力率は0.85〜1の範囲に収まるように設計されているため、−90度や+90度まで位相がずれることはない。
図10に、3相4線式の配線において電源から負荷に電力を供給している様子を示す。図10に示す例においては、R相、S相、T相の電力をそれぞれ電力計1、電力計2、電力計3が計測する。なお、図10において、N相は中性線を示す。
図10に示す例において、全体の電力Pは、以下のようにして算出することができる。
P=U1×I1+U2×I2+U3×I3
ここで、U1、U2、U3は、それぞれR相、S相、T相の電圧であり、I1、I2、I3は、それぞれR相、S相、T相の電流である。例えば、自家発電システムにおける単相3線式の配線への電流センサの設置方向については、自動判定して方向を補正する方法が、特許文献1に記載されている。同様に、3相4線の配線でも、電流センサの設置方向について補正する方法が求められている。
特開2004−297959号公報
本発明の実施形態に係る電力制御装置は、第1相と、第2相と、第3相とを有する3相交流電源に設置された第1電流センサと、第2電流センサと、第3電流センサとから、3相の電流値を取得する。また、前記電力制御装置は、前記第1電流センサと、前記第2電流センサと、前記第3電流センサとから、前記3相交流電源の3相の電流値を取得する電流測定部と、前記3相の電流値の各相間の位相差を比較し、他の2相との間の位相差がいずれも所定の位相差以下である相の電流値の符号を反転させる電流値補正処理を実行する制御部とを備える。
また、本発明の実施形態に係る電力制御装置の制御方法は、第1相と、第2相と、第3相とを有する3相交流電源に設置された第1電流センサと、第2電流センサと、第3電流センサとから、3相の電流値を取得する。前記電力制御装置の制御方法は、前記第1電流センサと、前記第2電流センサと、前記第3電流センサとから、前記3相交流電源の3相の電流値を取得するステップと、前記3相の電流値の各相間の位相差を比較し、他の2相との間の位相差がいずれも所定の位相差以下である相の電流値の符号を反転させる電流値補正処理を実行するステップとを含む。
本発明の一実施形態に係る電力制御装置を含む電力制御システムの概略構成を示す図である。 電流値の符号補正処理を行う様子を示す図である。 電圧値の符号補正処理を行う様子を示す図である。 電圧値と電流値の対応関係の特定処理を行う様子の一例を示す図である。 電圧値と電流値の対応関係の特定処理を行う様子の他の例を示す図である。 電圧値と電流値の対応を特定できない場合の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電力制御装置の動作を示すフローチャートである。 3相3線式の場合の電力制御システムの概略構成を示す図である。 一般的な3相交流電源の電圧波形を示す図である。 3相4線式の場合における電力計測を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
電力制御システム1は、図1に示すように、電力制御装置10と、負荷装置20と、電流センサ30a〜30cとを備える。図1において、各機能ブロックを結ぶ実線は電力線を示し、破線は通信線又は信号線を示す。通信線又は信号線が示す接続は、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。
電力制御システム1において、系統40は、3相4線式の配線によって負荷装置20に電力を供給する。3相4線式の配線は、R相、S相、T相及びN相を有し、R相、S相、T相の3相は、電圧及び電流の各相間の位相差が120度である。また、N相は中性線である。R相、S相、T相は、それぞれ、「第1相」、「第2相」、「第3相」とも称する。
電力制御装置10は、R相、S相、T相に設置された電流センサ30a、30b、30cから、それぞれ、R相、S相、T相の3相の電流値を取得する。
また、電力制御装置10は、R相、S相、T相、N相から電力制御装置10に引き込まれた電圧検出用配線から、R相、S相、T相の3相の電圧値を取得する。図1に示すように、U1はR相−N相間の電圧、U2はS相−N相間の電圧、U3はT相−N相間の電圧である。
電力制御装置10は、取得した3相の電流値について、各相間の位相差が120度になるように、電流値の符号補正処理を実行する。また、電力制御装置10は、取得した3相の電圧値について、各相間の位相差が120度になるように、電圧値の符号補正処理を実行する。その後、電力制御装置10は、取得した3相の電流値のどの相の電流値が、取得した3相の電圧値のどの相の電圧値に対応するかを特定する。ここで、ある相の電流値と、ある相の電圧値が対応するとは、その電流値及び電圧値が同一の相で測定された値であることを意味する。例えば、R相で測定された電流値はR相で測定された電圧値に対応する。
上述の電流値の符号補正処理、電圧値の符号補正処理、及び、電流値と電圧値を対応付ける処理の詳細については後述する。
電力制御装置10は、取得した3つの電流値全てについて、どの電流値がどの電圧値に対応するかの対応付けが完了すると、その対応関係に基づいて、系統40から負荷装置20に供給される電力を算出することができる。
電力制御装置10は、通信線によって負荷装置20と接続しており、負荷装置20の動作を制御することができる。また、電力制御装置10は、通信線を介して負荷装置20の動作状態の情報などを取得することができる。
負荷装置20は、3相の交流電源によって電力を供給されて動作する装置である。負荷装置20は、例えば産業用機械などである。
電流センサ30a、30b、30cは、それぞれ、R相、S相、T相に設置され、検出した、R相、S相、T相の電流値を、電力制御装置10に送信する。
なお、電流センサ30a、30b、30cを、R相、S相、T相に設置する際、作業者は、どの電流センサをどの相に設置するか、また、電流センサをどの方向で設置するかを意識せずに設置することができる。これは、電力制御装置10が、必要に応じて、自動で電流センサから取得した電流値の符号を反転し、また、電流値と電圧値との対応付けを自動で実行するからである。
また、R相、S相、T相の電圧を測定するための配線の接続についても、作業者は、どの配線を電力制御装置10のどの端子に接続するかを意識せずに作業することができる。これは、電力制御装置10が、必要に応じて、自動でR相、S相、T相から取得した電圧値の符号を反転し、また、電流値と電圧値との対応付けを自動で実行するからである。
続いて、電力制御装置10の構成及び機能について説明する。電力制御装置10は、電圧測定部11、電流測定部12、制御部13、通信部14及び表示部15を備える。
電圧測定部11は、R相、S相、T相、N相から引き込んだ4本の配線から、R相、S相、T相の3相の電圧値を取得する。ここで、電圧測定部11が取得する3つの電圧値をU1〜U3とする。電圧測定部11が取得した段階では、U1〜U3がどの相の電圧値であるかは不定であり、また、U1〜U3の値は、極性が逆の場合もある。
電流測定部12は、電流センサ30a〜30cから、R相、S相、T相の3相の電流値を取得する。ここで、電流測定部12が取得する3つの電流値をCT1〜CT3とする。電流測定部12が取得した段階では、CT1〜CT3がどの相の電流値であるかは不定であり、また、CT1〜CT3の値は、極性が逆の場合もある。
制御部13は、電力制御装置10全体を制御及び管理するものであり、例えばプロセッサにより構成される。
制御部13は、「電流値の符号補正処理」、「電圧値の符号補正処理」及び「電圧値と電流値の対応関係の特定処理」を行う。
通信部14は、制御部13から指令を受け、通信線を介して負荷装置20に動作指令を送信して、負荷装置20の動作を制御する。また、通信部14は、負荷装置20から通信線を介して負荷装置20の状態を受信する。通信部14が負荷装置20と通信を行う通信プロトコルとしては、例えばECHONET Lite(登録商標)などを用いることができる。なお、ECHONET Liteはあくまで一例であって、他の通信プロトコルであってもよい。
表示部15は、電力制御装置10の各種状態を表示する。例えば、制御部13が、電圧値と電流値との対応関係を特定できなかった場合、表示部15は、その旨を、警告表示として表示する。
(電流値の符号補正処理)
続いて、電力制御装置10による「電流値の符号補正処理」について説明する。
制御部13は、電流測定部12が取得した3相の電流値CT1〜CT3について、以下の処理を実行する。
図2(a)に示すように、CT1、CT2、CT3の3相の各相間の位相差が全て120度である場合は、制御部13は、方向が正しいと判定する。よって、制御部13は、そのままの方向でCT1、CT2、CT3の符号を固定する。
図2(b)に示すように、相間の位相差に60度の位相差となるところが存在する場合、制御部13は、他の2相との間の位相差がいずれも60度となっている電流値の方向を反転させる。図2(b)の例においては、CT3と他の2相(CT1及びCT2)との間の位相差が60度であるため、制御部13は、CT3の方向を反転させる。図2(b)に破線で示した矢印が反転後のCT3である。図2(b)に示すように、CT1、CT2と、反転後のCT3の3相間の位相差は120度となるので、制御部13は、この状態でCT1、CT2、CT3の符号を固定する。
なお、ここで、方向を反転させるとは、電流値に「−1」をかけることにより符号を反転させる処理をすることを意味する。
また、上記説明においては、制御部13は、他の2相との間の位相差がいずれも60度となっている電流値の方向を反転させる、としているが、判定の基準はこれに限るものではない、例えば、制御部13は、他の2相との間の位相差がいずれも所定の閾値以下(例えば、65度以下)となっている電流値の方向を反転させる、としてもよい。ここで、上記の所定の閾値を65度以下とする場合とは、このような状況としては、例えば、3相のうち、1相に接続された負荷が、他の2相に接続された負荷とのバランスが悪く、該1相の電流位相が5度進んでしまう場合などが挙げられる。
(電圧値の符号補正処理)
続いて、電力制御装置10による「電圧値の符号補正処理」について説明する。
制御部13は、電圧測定部11が取得した3相の電圧値U1〜U3について、以下の処理を実行する。
図3(a)に示すように、U1、U2、U3の3相の各相間の位相差が全て120度である場合は、制御部13は、極性が正しいと判定する。よって、制御部13は、そのままの極性でU1、U2、U3の符号を固定する。
図3(b)に示すように、相間の位相差に60度の位相差となるところが存在する場合、制御部13は、他の2相との間の位相差がいずれも60度となっている電圧値の極性を反転させる。図3(b)の例においては、U3と他の2相(U1及びU2)との間の位相差が60度であるため、制御部13は、U3の極性を反転させる。図3(b)に破線で示した矢印が反転後のU3である。図3(b)に示すように、U1、U2と、反転後のU3の3相間の位相差は120度となるので、制御部13は、この状態でU1、U2、U3の符号を固定する。
なお、ここで、極性を反転させるとは、電圧値に「−1」をかけることにより符号を反転させる処理をすることを意味する。
また、上記説明においては、制御部13は、他の2相との間の位相差がいずれも60度となっている電圧値の極性を反転させる、としているが、判定の基準はこれに限るものではない。例えば、制御部13は、他の2相との間の位相差がいずれも所定の閾値以下(例えば、110度以下)となっている電圧値の極性を反転させる、としてもよい。
(電圧値と電流値の対応関係の特定処理)
続いて、電力制御装置10による「電圧値と電流値の対応関係の特定処理」について説明する。
理論的には、電圧位相に対する電流位相の位相差は、±90度の範囲に存在するが、現実的には、±60度の範囲に存在することが多い。また、一般に、電気機器は遅れ位相のものが多い。したがって、電圧位相に対する電流位相の位相差は、遅れ位相60度以内の範囲、すなわち、0度から60度の範囲にあると規定して、電圧値と電流値の対応関係の特定処理を実行するものとして説明する。
3相の電流値CT1〜CT3が、3相の電圧値U1〜U3と図4に示すような位相関係にある場合、すなわち、電圧位相に対する電流位相が0度から60度の範囲にある場合は、制御部13は、この状態で、どの電流値がどの電圧値に対応するかを特定する。例えば図4に示すような位相関係にある場合、制御部13は、U1に対応する電流値はCT3であり、U2に対応する電流値はCT1であり、U3に対応する電流値はCT2であると特定する。
3相の電流値CT1〜CT3が、3相の電圧値U1〜U3と図5(a)に示すような位相関係にある場合、すなわち、電圧位相に対する電流位相が0度から60度の範囲にない場合は、制御部13は、CT1〜CT3の3相全ての符号を反転させる。図5(b)は、CT1〜CT3の3相の符号を全て反転させた様子を示す図である。CT1〜CT3を反転させた結果、図5(b)に示すような位相関係になり、電圧位相に対する電流位相が0度から60度の範囲にある場合は、制御部13は、この状態で、どの電流値がどの電圧値に対応するかを特定する。例えば図5(b)に示すような位相関係にある場合、制御部13は、U1に対応する電流値はCT1であり、U2に対応する電流値はCT2であり、U3に対応する電流値はCT3であると特定する。
なお、上述の説明では、遅れ位相60度以内の範囲で規定する場合を例に挙げて説明したが、負荷装置20の特性によっては、進み位相となる場合もある。その場合は、例えば、−60度〜0度の範囲で規定してもよい。また、進み位相と遅れ位相の両方に対応するようにすることも可能であり、例えば、−30度〜30度の範囲や、−10度〜50度の範囲などで規定してもよい。
(警告表示)
図6に、電圧位相に対する電流位相の位相差は、進み位相45度以内の範囲、すなわち、−45度から0度の範囲にあると規定して、電圧値と電流値の対応関係の特定処理を実行した場合を示す。
図6に示す例においては、3相の電圧値U1〜U3に対する3相の電流値CT1〜CT3の位相は、−45度から0度の範囲にない。また、CT1〜CT3の符号を反転させても、反転後のCT1〜CT3の位相も、3相の電圧値U1〜U3に対して、−45度から0度の範囲にない。このような場合、制御部13は、どの電流値がどの電圧値に対応するかを特定できないとして、その旨を、表示部15に警告表示させてもよい。例えば、3相の電圧値U1〜U3に対する3相の電流値CT1〜CT3の位相が−45度から0度の範囲にない場合としては、誘導負荷に接続される進相コンデンサに対して誘導電動機などの容量が小さいため、電流位相が−45度よりも進んでしまう場合、または誘導電動機の容量が大きいため、電流位相が0度よりも遅れてしまう場合などが考えられる。このような場合、機器の仕様に問題がないか、または誘導負荷の接続すべき相が間違いがないかを確認すればよい。
(電力制御装置の制御フロー)
図7に示すフローチャートを参照しながら、電力制御装置10の動作について説明する。
電力制御装置10の電圧測定部11は、3相の電圧値U1〜U3を取得し、電流測定部12は、3相の電流値CT1〜CT3を取得する(ステップS101)。
電力制御装置10の制御部13は、3相の電流値CT1〜CT3の各相間の位相差が全て120度であるか否かを判定する(ステップS102)。
ステップS102においてNoと判定した場合、制御部13は、他の2つの電流値との間の位相差が、いずれも120度となっていない電流値の符号を反転させ(ステップS103)、その状態で、CT1〜CT3の符号を仮固定する(ステップS104)。
ステップS102においてYesと判定した場合、制御部13は、そのままの状態で、CT1〜CT3の符号を仮固定する(ステップS104)。
続いて、制御部13は、3相の電圧値U1〜U3の各相間の位相差が全て120度であるか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS105においてNoと判定した場合、制御部13は、他の2つの電圧値との間の位相差が、いずれも120度となっていない電圧値の符号を反転させ(ステップS106)、その状態で、U1〜U3の符号を確定する(ステップS107)。
ステップS105においてYesと判定した場合、制御部13は、そのままの状態で、U1〜U3の符号を確定する(ステップS107)。
続いて、制御部13は、電圧位相に対する電流位相の位相差が規定の範囲内であるか否かを判定する(ステップS108)。
ステップS108においてYesと判定した場合、制御部13は、その状態で、CT1〜CT3の符号を確定し、CT1〜CT3がそれぞれ、どのU1〜U3に対応するかを特定する(ステップS109)。
ステップS108においてNoと判定した場合、制御部13は、CT1〜CT3の全ての符号を反転させ(ステップS110)、その状態で、電圧位相に対する電流位相の位相差が規定の範囲内であるか否かを判定する(ステップS111)。
ステップS111においてYesと判定した場合、制御部13は、その状態で、CT1〜CT3の符号を確定し、CT1〜CT3がそれぞれ、どのU1〜U3に対応するかを特定する(ステップS109)。
ステップS111でNoと判定した場合、制御部13は、どの電流値がどの電圧値に対応するかを特定できないとして、その旨を、表示部15に警告表示させる(ステップS112)。
このように、本実施形態によれば、制御部13が、3相の電流値の各相間の位相差を比較し、他の2相との間の位相差がいずれも所定の位相差以下である相の電流値の符号を反転させる電流値補正処理を実行する。これにより、3相交流電源において、取得した3相の電流の相及び方向を自動的に判定して、符号を補正することができる。したがって、3相交流電源において、電流を測定するための電流センサの設置作業の施工ミスに起因して正常に電力測定ができない、というような事態を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、制御部13が、3相の電圧値の各相間の位相差を比較し、他の2相との間の位相差がいずれも所定の位相差以下である相の電圧値の符号を反転させる電圧値補正処理を実行する。これにより、3相交流電源において、取得した3相の電圧の相及び極性を自動的に判定して、符号を補正することができる。したがって、3相交流電源において、電圧を測定するための配線の設置作業の施工ミスに起因して正常に電力測定ができない、というような事態を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、制御部13は、電流値補正処理後の3相の電流値が、電圧値補正処理後の3相の電圧値と所定の位相関係にある場合は、その状態で、該3相の電流値と該3相の電圧値との間で、どの電流値がどの電圧値に対応するかを特定する処理を実行する。また、制御部13は、電流値補正処理後の3相の電流値が、電圧値補正処理後の3相の電圧値と所定の位相関係にない場合は、電流値補正処理後の該3相の電流値の符号を全て反転させる補正をする。その後、制御部13は、その状態で、該3相の電流値と該3相の電圧値との間で、どの電流値がどの電圧値に対応するかを特定する処理を実行する。これにより、3相交流電源において、取得した3相の電流値のどの相の電流値が、取得した3相の電圧値のどの相の電圧値に対応するかを特定することができる。したがって、3相交流電源において、正しく電力を算出することができる。
なお、本実施形態においては、3相4線式の配線の3相交流電源の場合を例に挙げて説明したが、本発明は、図8に示すような3相3線式の配線の3相交流電源の場合にも適用できる。図8に示す電力制御システム2は、系統40が、3相3線式の配線によって負荷装置20に電力を供給するものであり、この場合、図8に示すように電圧値U1、U2、U3を測定する。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
本開示内容の多くの側面は、プログラム命令を実行可能なコンピュータシステムその他のハードウェアによって実行される、一連の動作として示される。コンピュータシステムその他のハードウェアには、例えば、汎用コンピュータ、PC(パーソナルコンピュータ)、専用コンピュータ、ワークステーション、PCS(Personal Communications System、パーソナル移動通信システム)、電子ノートパッド、ラップトップコンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータ処理装置が含まれる。各実施形態では、種々の動作は、プログラム命令(ソフトウェア)で実装された専用回路(例えば、特定機能を実行するために相互接続された個別の論理ゲート)又は、1つ以上のプロセッサによって実行される論理ブロック若しくはプログラムモジュール等によって実行されることに留意されたい。論理ブロック又はプログラムモジュール等を実行する1つ以上のプロセッサには、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ、CPU(中央演算処理ユニット)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、電子機器、ここに記載する機能を実行可能に設計されたその他の装置及び/又はこれらいずれかの組合せが含まれる。ここに示す実施形態は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はこれらいずれかの組合せによって実装される。
ここで用いられる機械読取り可能な非一時的記憶媒体は、更に、ソリッドステートメモリ、磁気ディスク及び光学ディスクの範疇で構成されるコンピュータ読取り可能な有形のキャリア(媒体)として構成することができる。かかる媒体には、ここに開示する技術をプロセッサに実行させるためのプログラムモジュールなどのコンピュータ命令の適宜なセット及び、データ構造が格納される。コンピュータ読取り可能な媒体には、1つ以上の配線を備えた電気的接続、磁気ディスク記憶媒体、その他の磁気及び光学記憶装置(例えば、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disc)、及びブルーレイディスク、可搬型コンピュータディスク、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、EPROM、EEPROM若しくはフラッシュメモリ等の書換え可能でプログラム可能なROM若しくは情報を格納可能な他の有形の記憶媒体又はこれらいずれかの組合せが含まれる。メモリは、プロセッサ/プロセッシングユニットの内部及び/又は外部に設けることができる。ここで用いられるように、「メモリ」という語は、あらゆる種類の長期記憶用、短期記憶用、揮発性、不揮発性その他のメモリを意味し、特定の種類若しくはメモリの数又は記憶が格納される媒体の種類は限定されない。
1、2 電力制御システム
10 電力制御装置
11 電圧測定部
12 電流測定部
13 制御部
14 通信部
15 表示部
20 負荷装置
30a、30b、30c 電流センサ
40 系統

Claims (8)

  1. 第1相と、第2相と、第3相とを有する3相交流電源に設置された第1電流センサと、第2電流センサと、第3電流センサとから、3相の電流値を取得する電力制御装置であって、
    前記第1電流センサと、前記第2電流センサと、前記第3電流センサとから、前記3相交流電源の3相の電流値を取得する電流測定部と、
    前記3相の電流値の各相間の位相差を比較し、他の2相との間の位相差がいずれも所定の位相差以下である相の電流値の符号を反転させる電流値補正処理を実行する制御部とを備える電力制御装置。
  2. 請求項1に記載の電力制御装置において、
    前記第1相と、前記第2相と、前記第3相とから、前記3相交流電源の3相の電圧値を取得する電圧測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記3相の電圧値の各相間の位相差を比較し、他の2相との間の位相差がいずれも所定の位相差以下である相の電圧値の符号を反転させる電圧値補正処理を実行することを特徴とする電力制御装置。
  3. 請求項2に記載の電力制御装置において、
    前記制御部は、
    前記電流値補正処理後の3相の電流値が、前記電圧値補正処理後の3相の電圧値と所定の位相関係にある場合は、その状態で、該3相の電流値と該3相の電圧値との間で、どの電流値がどの電圧値に対応するかを特定する処理を実行し、
    前記電流値補正処理後の3相の電流値が、前記電圧値補正処理後の3相の電圧値と所定の位相関係にない場合は、前記電流値補正処理後の該3相の電流値の符号を全て反転させる補正をし、その状態で、該3相の電流値と該3相の電圧値との間で、どの電流値がどの電圧値に対応するかを特定する処理を実行することを特徴とする電力制御装置。
  4. 請求項3に記載の電力制御装置において、
    前記3相交流電源に接続されている負荷装置に動作指令を送信する通信部をさらに備え、
    前記制御部は、前記負荷装置を動作させた状態で、前記電流値補正処理と、前記電圧値補正処理と、どの電流値がどの電圧値に対応するかを特定する処理と、を実行することを特徴とする電力制御装置。
  5. 請求項3又は4に記載の電力制御装置において、
    表示部をさらに備え、
    前記制御部は、前記電流値補正処理後の3相の電流値が、前記電圧値補正処理後の3相の電圧値と所定の位相関係にない場合に、該3相の電流値の符号を全て反転させる補正をしても、該3相の電流値と前記電圧値補正処理後の3相の電圧値とが所定の位相関係にない場合は、前記表示部に警告表示を表示させることを特徴とする電力制御装置。
  6. 第1相と、第2相と、第3相とを有する3相交流電源に設置された第1電流センサと、第2電流センサと、第3電流センサとから、3相の電流値を取得する電力制御装置の制御方法であって、
    前記第1電流センサと、前記第2電流センサと、前記第3電流センサとから、前記3相交流電源の3相の電流値を取得するステップと、
    前記3相の電流値の各相間の位相差を比較し、他の2相との間の位相差がいずれも所定の位相差以下である相の電流値の符号を反転させる電流値補正処理を実行するステップとを含む制御方法。
  7. 請求項6に記載の電力制御装置の制御方法において、さらに、
    前記第1相と、前記第2相と、前記第3相とから、前記3相交流電源の3相の電圧値を取得するステップと、
    前記3相の電圧値の各相間の位相差を比較し、他の2相との間の位相差がいずれも所定の位相差以下である相の電圧値の符号を反転させる電圧値補正処理を実行するステップとを含む制御方法。
  8. 請求項7に記載の電力制御装置の制御方法において、さらに、
    前記電流値補正処理後の3相の電流値が、前記電圧値補正処理後の3相の電圧値と所定の位相関係にある場合は、その状態で、該3相の電流値と該3相の電圧値との間で、どの電流値がどの電圧値に対応するかを特定する処理を実行するステップと、
    前記電流値補正処理後の3相の電流値が、前記電圧値補正処理後の3相の電圧値と所定の位相関係にない場合は、前記電流値補正処理後の該3相の電流値の符号を全て反転させる補正をし、その状態で、該3相の電流値と該3相の電圧値との間で、どの電流値がどの電圧値に対応するかを特定する処理を実行するステップとを含む制御方法。
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