JP6333118B2 - 流体流動電位場決定のための装置及び方法 - Google Patents

流体流動電位場決定のための装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6333118B2
JP6333118B2 JP2014169099A JP2014169099A JP6333118B2 JP 6333118 B2 JP6333118 B2 JP 6333118B2 JP 2014169099 A JP2014169099 A JP 2014169099A JP 2014169099 A JP2014169099 A JP 2014169099A JP 6333118 B2 JP6333118 B2 JP 6333118B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
shaped electrode
electrode
disk
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014169099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015052596A5 (ja
JP2015052596A (ja
Inventor
パトリック ジェー. キンレン,
パトリック ジェー. キンレン,
オフェル アルベス,
オフェル アルベス,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boeing Co
Original Assignee
Boeing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Boeing Co filed Critical Boeing Co
Publication of JP2015052596A publication Critical patent/JP2015052596A/ja
Publication of JP2015052596A5 publication Critical patent/JP2015052596A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6333118B2 publication Critical patent/JP6333118B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/56Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using electric or magnetic effects
    • G01F1/64Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using electric or magnetic effects by measuring electrical currents passing through the fluid flow; measuring electrical potential generated by the fluid flow, e.g. by electrochemical, contact or friction effects

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)

Description

本開示は流体流動電位決定のための装置及び方法に関する。
回転ディスク電極(RDE)は従来、酸化還元反応などの化学反応の特徴的な電気化学で使用されている。水溶液の流動電位を決定するための試みとして現在使用されている装置の1つは、回転ディスク及び非常に小さな固定された塩化銀参照電極である。これらの非常に小さな塩化銀参照電極は塩化物イオンを含まない有機流体の中では機能しないため、この装置の機能は塩化物イオンを含む水溶液内での使用に限定される。そのため、この装置は、油圧作動流体などの非水溶液の流動電位の測定には有用でないことがある。
流体の流動電位の決定を試みるための別の装置は、フローセル中の2本の小さな塩化銀電極を使用する。比較的大量の流体はフローセルを経由して送り出され、流体の流動電位の特性を明らかにするため、これらの電極間の電位差が測定される。この装置は比較的大型で、扱いにくく、漏出しやすく、また流体に対して比較的高い圧力流を要することがある。
流体の流動電位を決定するための一又は複数の既存の装置又は方法が経験する、一又は複数の限界を克服するためのシステム及び方法が必要とされている。
1つの態様では、流体を試験するための方法が開示される。回転装置は流体内で回転し、これにより流体は回転装置を横断する。流体が回転装置を横断するにつれて、回転装置の複数の位置で流体の電圧が測定される。流体の流動電位は、回転装置の複数の位置で測定された流体の電圧の差異に基づいて決定される。
別の態様では、流体を試験するための別の方法が開示される。回転リングディスク電極が流体内で異なる回転数で回転され、これにより流体は回転リングディスク電極を横断する。流体が異なる回転数で回転リングディスク電極を横断するにつれて、回転リングディスク電極の複数の位置で測定された流体の電圧の差異に基づいて、異なる回転数での流体の流動電位が決定される。回転リングディスク電極が異なる流体内で異なる回転数で回転され、これにより異なる流体は回転リングディスク電極を横断する。流体が異なる回転数で回転リングディスク電極を横断するにつれて、回転リングディスク電極の複数の位置で測定された異なる流体の電圧の差異に基づいて、異なる回転数での異なる流体の流動電位が決定される。1分間あたりの最高回転数で決定されたもっとも低い流動電位を有する流体又は異なる流体は、流動電位を生成する傾向が低い流体として選択される。
さらに別の態様では、流体の流動電位を決定するためのシステムが開示される。システムは回転装置、制御装置、モーター、及び電圧計を含む。モーターは回転装置に接続される。モーターは、制御装置によって制御されて流体内の回転装置が異なる回転数で回転し、流体が回転装置を横断するように、構成されている。電圧計は回転装置の複数の位置に接続される。電圧計は、回転装置の複数の位置で測定された流体の電圧の差異に基づいて流体の流動電位を決定するため、流体が回転装置を横断するにつれて、回転装置の複数の位置で流体の電圧を測定するように構成されている。
別の態様では、電極を形成するため異なる材料が使用されてもよい。例えば、一方の電極は第1の金属又は金属合金から形成されることがあり、他方の電極は異なる第2の金属又は金属合金から形成されることがある。異なる金属又は金属合金は、同一流体内で回転されると、異なる流動電位を生成することがある。流体内で生成される異なる流動電位を流体の速度の関数として決定するため、金属又は金属合金の異なる組み合わせを用いて同一の流体が検査されてもよい。
一実施形態では、(例えば、流体の特性を決定するための)方法は、流体内で電極アセンブリをある回転速度で回転することを含む。電極アセンブリは第1の電極と第2の電極を含む。電極アセンブリの回転によって、流体の少なくとも一部は引き込まれ、第1の電極と第2の電極を横断する。方法はまた、電極アセンブリの回転によって、流体の少なくとも一部が第1の電極と第2の電極を横断するにつれて、第1の電極と第2の電極との間の電位を測定すること、並びに電位差を用いて流体の流動電位を決定することを含む。
一実施形態では、システム(例えば、流体の測定システム)は電極アセンブリ、作動装置、及び電気エネルギー感知装置を含む。電極アセンブリは、絶縁間隙によって互いに分離された第1の電極と第2の電極を含む。作動装置は、検査中の流体内で電極アセンブリを回転するため、電極アセンブリに結合されるように構成されている。電気エネルギー感知装置は、電極アセンブリの第1の電極と第2の電極に導電的に結合されるように構成されている。電気エネルギー感知装置はまた、流体が第1の電極と第2の電極を横断するように、作動装置が電極アセンブリを回転するにつれて、第1の電極と第2の電極との間の電圧差を測定するように構成されている。測定される電位差は、流体の流動電位を表しているものである。
一実施形態では、(例えば、流体を検査するための)方法は、流体内で少なくとも部分的に沈む第1の電極と第2の電極を含む。第1の電極と第2の電極は絶縁間隙によって互いに分離されている。方法はまた、第1の電極と第2の電極を流体内で同じ回転速度で回転することを含む。第1の電極と第2の電極を同じ回転速度で回転することにより、流体は動径方向の流体速度で第1の電極と第2の電極を横断する。方法はまた、流体が動径方向の流体速度で第1の電極と第2の電極を横断するにつれて、第1の電極と第2の電極との間の電圧差を測定すること、及び電位差及び動径方向の流体速度を用いて、流体の流動電位を流体速度の関数として決定することを含む。
本開示は、以下の図面及び説明を参照することで、より良く理解することができる。図中のコンポーネントは必ずしも縮尺どおりではなく、むしろ本発明の原理を明確に説明するにあたり強調されている。
流体の流動電位を流体速度の関数として決定するための測定システムの概略図である。 図1に示したシステムの電極アセンブリの電極が流体内で回転されたときの流体の流れの例を概略的に図解している。 図2に示した流体の流れの例を概略的に図解している。 一実施例による、図1に示した電極の異なる回転速度でのプラントル数を示すグラフを図解している。 一実施例による、図1に示した電極の異なる回転数での流体の境界層の動径速度(v)を示すグラフを図解している。 測定システムの一実施形態の斜視図を図解している。 一実施形態による、図1に示した回転装置又は電極アセンブリの斜視図を図解している。 流体を試験するための方法の一態様を図解するフロー図である。
図1は、流体12の流動電位を流体速度の関数として決定するための測定システムの概略図である。システム10は、流体12が注がれる容器24内に少なくとも部分的に配置される電極アセンブリ16を含む。電極アセンブリ16は回転装置と呼ばれることもある。
容器24内に含まれる流体12の量は、数十ミリリットル程度で、比較的少ない。例えば、容器24は100ミリリットルほどの流体を保持できる実験用ビーカーであってもよい。流体12は、水性流体などの水性溶液であってもよい。一態様では、流体12は、溶媒に溶けた塩を含まない流体などの、非電解質溶液である。代替的に、流体12は非水流体、電解質溶液、油圧作動流体、又は別の流体を含みうる。
例えば、本明細書で開示されているシステム10及びシステム10を用いる方法の一実施形態は、導電性のある又は導電性の高い電解質溶液の使用を必要としうるこのような従来のシステムで流体の流動電位を測定する従来型の電気化学的分析システムとは異なる。このような従来のシステムは、約0.1マイクロジーメンス毎センチメートル(μS/cm)から約150.0マイクロジーメンス毎センチメートル(μS/cm)の導電率を有する電解質溶液の使用を含むことがある。このような導電率は電気化学解析に影響を及ぼすことがある。単純に比較した場合、超純水は基準として約0.055μS/cmの導電率を有する。例えば、モル濃度が約0.1から0.5の高濃度電解液は流体又は溶液に導電性をもたらし、ディスクとリングの電位全体にわたって制御を可能にしてしまう。流体12の高モル濃度電解質を取り除くこと(システム10によって実行可能なように)により、少なくとも0.1μS/cmの導電性を有する流体を含む有機流体への既知のシステム及び方法の適用を防止する。低電解質濃度(例えば、1mM以下)は同様に、塩素イオンが不足している流体に対しては機能せず、さらに有機流体又は他の炭化水素系流体には適していない。
電極アセンブリ16は、流体12が電極26、28に対して移動するとき、電極26、28上に誘導される電位間の差異(すなわち、電圧)の測定に使用される複数の電極26、28を含む。一態様では、電極26はディスク形状電極であり、電極28はリング形状電極で、ディスク形状電極はリング形状電極の内側に配設されている。電極28は、電極26の外周全体を取り囲むように延在してもよい。代替的に、電極28は、電極26の外周全体に満たない部分を取り囲むように延在してもよい。電極26は内側電極と呼ばれることがあり、電極28は外側電極と呼ばれることがある。
電極26、28は絶縁間隙122によって互いに分離されている。この絶縁間隙122は、電極26、28の間の非導電性空間分離を意味する。一態様では、絶縁間隙122は、電極26、28と結合され、非導電性(すなわち、誘電性)の材料によって形成される絶縁リング形状部材30を含んでもよい。任意選択により、絶縁間隙122内に別の物体が配設されることなく、絶縁間隙122は電極26、28の間の空間分離によって形成されてもよい。絶縁間隙122は、電極アセンブリ16内の電極26、28の間に導電路が形成されるのを防止する。その結果、流体12が電極26、28に対して移動しているとき、電極26上に誘導される電位(すなわち、電圧)は、他方の電極28上に誘導される電位とは分離して測定可能である。
一態様では、流体12が電極26、28を通過する(すなわち、横断して流れる)ように、電極26、28は流体12の中で一緒に回転される。電極26、28は互いに結合されてもよく、システム10のシャフト124に結合されてもよい。シャフト124は、電極26、28が同じ速度で回転するように、回転させることができる。例えば、電極26、28は、互いに結合され同一のシャフト124に結合されてもよい。すなわち、シャフト124又は電極26、28のうちの一方の回転が、電極26、28の双方の同一回転速度での同時回転を引き起こすように、双方が互いに結合され、シャフト124に結合されてもよい。外側電極28は内側電極26よりもシャフト124から離れて放射状に配設されているため、外側電極28は内側電極26よりも大きな角速度を有することがあるが、電極26、28がシャフト124の周囲を回転する速度は同等となる。
図1、図2及び図3に示されている電極アセンブリ16を連続して参照すると、システム10の電極26、28が流体12の中で回転されているときの流体12の流れの例が概略的に図解されている。図2は流体12の速度ベクトル(v及びv)を図解しており、図3は流体12の流路300(すなわち、流体12の流れに沿った経路)を図解している。
電極26、28は同軸上に整列されてもよく、これにより電極26、28は共通軸200(電極26、28の回転軸を意味することもある)の周囲を(すなわち、取り囲むように)回転する。電極26、28が回転するにつれて、流体12は容器24内で電極26、28に向かって垂直流速(v)で上方へ引き上げられる。電極26、28に向かって引き寄せられた流体12はまた、図3の流路300で示したように、動径速度(v)で共通軸200から離れるように放射状に流れる。電極26、28による流体12の運動は、電極26、28上に電荷(すなわち、電圧)を誘導することができる。例えば、流体12が電極26、28を横断するにつれて、負に帯電したイオン、粒子、又は両イオンは、流体12によって電極26、28の表面から押し流される。この電荷の運動と平衡を保つため、電極26、28の電子は反対方向に流れ、電極26、28で電位(すなわち、電圧)を生成する。
このような電位の差分は流体12の流動電位と呼ばれる。流動電位は以下の関係式で表される。
X=[(Ψε)/(4πησ)]ΔP
ここで、Xは流体12の流動電位の勾配を表し、Ψは流体12と電極26、28との間の外部ヘルムホルツ面(OHP)を表し、εは流体12の誘電率を表し、ηは流体12の流体速度を表し、σは流体12の流体導電率を表し、さらにΔPは流体12の圧力差を表す。
本明細書に記載されている発明の主題の一態様では、流動電位は流体12に対して流体速度の関数として測定されうる。流体12の流動電位は、流体12の特性を示すため流体速度(すなわち、流体の流れの動径速度v)の関数として検査されうる。この流体速度は、流体12に面している電極26、28の表面を横断して、又は平行に移動する速度を表すことができる。流体12が機械の油圧作動流体として使用される場合、どの流体12が汚染、腐食などを起こしにくいかを決定する目的で、種々の流体12の流動電位が測定可能である。小さな流動電位を有する流体12は、大きな流動電位を有する流体12と比較した場合、汚染、腐食などを起こしにくい。追加的に又は代替的に、機械の中の流体12の流動電位は、流体12をいつ交換するかを決定するため、長期間にわたって測定すること、監視すること、又はその双方が可能である。時間と共に、機械の中の流体12の流動電位は変化することがある。流動電位の変化は、流体内の化学的性質の変化、及びこれに対応して流体12の変更又は交換が必要であることを示す。
異なる流体12を容器24に入れ、流体12の流動電位を流体速度(すなわち、動径速度v)の関数として測定することにより、システム10は、電極26、28が異なる回転数で回転しているときに、異なる流体12の流動電位を測定するために使用することができる。一実施形態では、毎分回転数が最大のときに測定された流動電位が最低である流体12が、油圧システムなどの流体システムで使用するために選択される。任意選択により、流体12が機械内で移動する際の流体速度で、所定の閾値を下回る流動電位を有する流体12が選択されてもよい。他の態様では、選択された流体12は、各種の装置で、或いはさらなる評価又は改良を目的として使用されることがある。
一実施例として、電極26、28は、所定の回転速度(例えば、1分間などの単位時間あたりの回転数、ラジアン、角度で、あるいは別の形式で表現される)で回転され、電極26、28の各々によって感知された電圧が測定される。これらの電圧間の差異は、電極26、28の回転速度での流体12の流動電位として計算される。電極26、28の回転速度は、流体12が電極26、28を横断して又はこれらと平行に流れる速度に変換可能である。計算された流動電位は次に、この流体12の流体速度(すなわち、動径速度v)に関連付けられてもよい。一態様では、電極26、28の回転速度は、以下の関係式を用いて流体速度に変換可能である。
=0.51[ω2/3][ν−0.5]ry
ここで、vは動径速度を表し、ωは電極26、28の回転速度(例えば、ラジアン毎秒で)を表し、νは流体12の動粘性率を表し、rは流体速度が計算される電極26、28の半径を表し、さらにyは動流体12に面する(例えば、図1では下向き)電極26、28の表面からの距離を表す。流体12の動径速度は、半径、すなわち電極26、28がその周囲を回転する軸200からの距離の関数として表されてもよい。例えば、電極26、28が所定の回転速度(ω)であっても、軸200から距離が異なると流体12の動径速度(v)は異なることがある。したがって、一実施形態では、流体12に対して幾つかの動径速度が測定されることがある。代替的に、流体12の流動電位は測定され、流体12の動径速度ではなく電極26、28の回転速度に関連付けられることがある。
計算される流体12の動径速度は、動流体12に面した電極26、28の端部又は表面(すなわち、図3で見ると下方向に面している面)に比較的近接して配置されている流体12の一部の動径速度を表すことがある。例えば、電極26、28の回転は流体12の流体層を引き込むことができるが、その流体層が占めるのは容器26内の流体12のすべてではない。流体12の動径速度は、この流体層が電極26、28の共通軸200から外に向かって移動する速度を表すことがある。流体層は流体12の流体力学的境界層と呼ばれることがあり、この層の厚み(例えば、共通軸200に対して平行に配向される方向で、電極26、28の表面からの距離によって測定される)は流体12のプラントル数と呼ばれることがある。
プラントル数は、流体12の動粘性率及び電極26、28の回転速度(ω)に依存する。一実施例では、流体12のプラントル数は以下の関係式によって表される。
=3.6(ν/ω)1/2
ここで、yは流体12のプラントル数(すなわち、電極26、28を横断する流体12の境界層の厚み)を表し、νは流体12の動粘性率を表し、さらにωは電極26、28の回転速度(例えば、ラジアン毎秒によって)を表す。代替的に、境界層の厚みは別の方法で測定または計算されてもよい。
図4は、一実施例による、電極26、28の種々の回転速度での、流体12のプラントル数(すなわち、電極26、28によって引き込まれる流体12の境界層の厚み)を示すグラフ800を図解したものである。プラントル数は、電極26、28の回転速度(毎分回転数、すなわちRPMで表されている)を示す水平軸400、及びプラントル数(例えば、センチメートルで表された流体12の境界層の厚み)を示す垂直軸402と共に表示されている。図4に示すように、流体12の境界層の厚みは、電極26、28の回転速度が遅いと大きくなり、回転速度が速くなると減少する。
図5は、一実施例に従って、電極26、28の種々の回転数での流体12の境界層の動径速度(v)を示すグラフ90を図解している。動径速度は、動径速度(センチメートル/秒で表される)を表す水平軸500及び電極26、28の回転速度(毎分回転数RPMで表される)を表す垂直軸502と共に表示されている。図4に示すように、流体12の境界層の動径速度は、電極26、28の共通軸200までの距離がより近くなると(図2に示すように)、電極26、28の回転速度がより遅くなると、また、共通軸200からの距離がより小さくなり且つ回転速度がより遅くなると、より遅くなる。逆に、共通軸200(動径速度が計算される位置)からの動径距離(すなわち、半径)が大きくなると電極26、28の回転速度は増大し、或いは、動径距離と回転速度が共に増大すると動径速度は増大する。
流体12の境界層での動径速度は、ディスク形状電極26の中心からリング形状電極28まで、回転数の関数として大きく変動することがある。例えば、電極26、28が毎分1,000回転のときには、ディスク形状電極26(すなわち、共通軸200)の中心からリング形状電極28まで、動径速度の変化はわずかである。毎分5,000回転のときには、ディスク形状電極26の中心からリング形状電極28まで、動径速度は100cm/秒未満から500cm/秒まで変化する。電極26、28が毎分10,000回転のときには、動径速度により劇的な変化が起こり、ディスク形状電極26の中心からリング形状電極28まで、動径速度は約100cm/秒から900cm/秒超まで変化する。流体12の流れの加速度は、ディスク形状電極26とリング形状電極28との間の電位差によって測定されるように、回転電極26、28を用いて達成される流動電位の上昇をもたらす。
上述のように、流体12の流動電位を流体12が電極26、28を横断する際の動径速度の関数として計算するため、種々の流体12の流動電位は、電極26、28の異なる回転速度で測定されてもよい。一又は複数のこれらの流体12は、機械で使用する際に、流動電位の比較に基づいて選択されることがある。例えば、機械の中で流体12が移動すると予測されている速度に等しい、或いは比較的近い動径速度(例えば、流体12が機械の中で移動する速度の90%から110%)で、一又は複数の他の流体12よりも低い流動電位を有する流体12が、その機械の中で使用するために(例えば、油圧作動流体として)選択されてもよい。
追加的に又は代替的に、現在機械で使用されている流体12の比較的少量の試料(例えば、数十ミリリットル以下)は、機械から(例えば、機械が動作していないときに)抽出可能であり、流体12の流動電位は一又は複数の所定の動径速度(例えば、流体12が機械の中で流れる際の速度に等しい或いはほぼ同じ動径速度)で測定可能である。流体12の少なくとも部分的な交換或いは全体的な交換が必要になっていることを、流動電位が示しているかどうかを判断するため、流動電位は一又は複数の閾値と比較されることがある。例えば、流体12は機械の汚染又は腐食を起こしやすいことがあり、長い間に流体12の流動電位は変化することがある。
図6は、測定システム10の一実施形態の斜視図を図解している。電極アセンブリ16に加えて、システム10は、電極アセンブリ16及び制御装置18に機械的に結合された可動フレーム14を含んでもよい。可動フレーム14は、図6の表示で上方に、下方に、或いは上方と下方の双方に移動することによって、容器24に対して移動することができる。可動フレーム14は、容器24内の流体12から外へ電極アセンブリ16を持ち上げるため、及び/又は容器24内の流体12の中へ電極アセンブリ16を下げるために使用される。可動フレーム14はまた、容器24内に保持されている流体12の中に部分的に配設されている間に、回転装置16を回転させることができる。例えば、回転装置16は、可動フレーム14によって、及び/又は一又は複数の他のコンポーネント(例えば、ギヤ、ロッドなど)によって、モーターなどの作動装置20に結合されてもよい。作動装置20は、上述のように、電極26、28(図1に示す)が容器24内の流体12と共に回転するように、回転装置16を回転することができる。
図6に示されたシステム10の実施形態を引き続き参照すると、図7は一実施形態による回転装置16(すなわち、電極アセンブリ)の斜視図を図解している。回転装置16は、ディスク形状内側電極26、リング形状外側電極28、内側絶縁リング形状部材すなわち本体30、及び外側絶縁リング形状部材すなわち本体32、を含む回転リング形状電極(RRDE)を備える。内側絶縁リング形状部材30は、ディスク形状内側電極26の外径及びリング形状外側電極28に対して、その中間に配設されている。内側絶縁リング形状部材30は、内側電極26から外側電極28へ向かって、並びに外側電極28から内側電極26へ向かって部材30を流れる電流の伝導を防止する絶縁材料を含む、又は絶縁材料から形成されている。内側絶縁部材30は図1から3に示した絶縁間隙122を表し、ディスク形状内側電極26がリング形状外側電極28に接触するのを防止している。代替的に、絶縁間隙122は、部材30が配設されることなく、電極26、28の間の空間分離によって形成されてもよい。任意選択により、部材30の一部は、部材30が電極26と電極28との間のすべての空間を充填することなく、電極26と電極28との間に配設されてもよい。
外側絶縁リング形状部材32は、リング形状外側電極28の外径に対してその周囲に配設されてもよい。任意選択により、電極アセンブリ16は外側部材32を含まないことがある。ディスク形状内側電極26、リング形状外側電極28、並びに絶縁部材30及び32は、電極26、28及び部材30,32が一体となって回転するように互いに(例えば、圧入結合、接着剤などによって)結合されていてもよい。電極26、28はそれぞれ、流体12と接触して導電性を示す材料として選択される導電性材料から作成することができる。電極26、28は、限定するものではないが、ステンレス鋼、金、銀、プラチナ、カーボン、鋼鉄などの導電性材料を含む、任意の好適な材料から作成されてもよい。一態様では、一又は複数の電極26、28は、流体12が機械の中で使用されるときに流体12が配設される同一材料から形成される。
電極26、28は相互に結合されて(例えば、内側絶縁部材30によって)、電極26、28が相互に動くようになっていてもよい。例えば、一実施形態では、電極26、28は相互に結合されていて、電極26、28が同時に流体12に入り、流体12の中では同一回転速度で回転し、流体12から同時に取り除かれるようになっていてもよい。さらには、図7に示すように電極26、28の各々が単一の導体である場合には、任意選択により、電極26、28は複数の分離された導体(例えば、リング、シリンダ、ドットなど)から形成されてもよい。図8は、一実施例により、電極アセンブリ16の回転数(RPM)が異なる場合の電極アセンブリ16のレイノルズ数(Re)の間の関係性800を図解している。関係性800は、電極アセンブリ16の回転数または回転速度を表す水平軸802及びレイノルズ数を表す垂直軸804と共に表示されている。図示しているように、電極アセンブリ16の一実施形態で達成されうる比較的大きな又は最大のレイノルズ数は10,000RPMで約2,000になることがある。場合によっては、より小さな又はより大きなレイノルズ数が得られることがある。
図6に示したシステム10の実施形態の説明に戻ると、システム10は作動装置20の操作に使用される制御装置18も含む。制御装置18は、一又は複数のハードウェア回路、或いは一又は複数のプロセッサ、制御装置、又は他のロジックに基づくコンピュータ装置を含む又はこれに結合された電気回路を含みうる。一実施形態では、制御装置18は、コンピュータ或いは装置18の回路(例えば、回路基板)のハードウェアに組み込まれた命令に基づいて動作する計算装置を表す。任意選択により、制御装置18は、有形かつ非一過性のコンピュータ可読記憶装置(例えば、ハードドライブメモリ)上に保存された命令に基づいて動作してもよい。
制御装置18は、システム10のオペレータによって使用され、作動装置20が流体12の中で電極26、28を回転する速度を制御することができる。制御装置18は、作動装置20が電極26、28を回転する速度を変更するオペレータによって作動される一又は複数の装置(例えば、ノブ、スイッチ、マウス、タッチスクリーンなど)を含みうる。電気エネルギー感知装置22は電極26、28に導電的に結合される。感知装置22は、流体12及び電極26、28の相互の相対的な運動によって電極26、28に誘導される電気エネルギーの量を測定する、一又は複数の装置を含む。例えば、感知装置22は、電極26、28を含む電気回路の電極26と電極28との間の電位差を測定する、一又は複数の電圧計を含みうる。この回路は電極26と電極28との間で開いていることがある。感知装置22は、電極26と電極28との間のこの回路の開回路電位を測定することができる。例えば、感知装置22は、回転装置16の複数の位置で測定された流体12の電圧の差異に基づいて流体12の流動電位を決定するため、流体12が回転装置16を横断するにつれて、回転装置16の複数の位置(例えば、電極26、28)で流体12の電圧を測定することができる。電圧計22は、回転装置16の複数の位置で測定された流体12の電圧のより大きな差異を超える流体12の流動電位を決定するように構成されている。
感知装置22は、回転数がそれぞれ異なる場合に、回転装置16の複数の位置で測定された流体12の電圧の差異に基づいて、回転数がそれぞれ異なる場合の流体12の流動電位を測定するように構成されている。一態様では、異なる回転数はそれぞれ、0〜10,000RPMの範囲内に入る。他の態様では、異なる回転数が使用されることがあり、10,000RPMを超えることもある。さらに別の態様では、感知装置22は、種々の特性に基づいて流体12の流動電位を決定するように構成されてもよい。
図8は流体を試験するための方法の一態様を図解するフロー図である。方法40は、流動電位の特性を一又は複数の流体12の流体速度の関数として示すため上記に説明されているシステム10を用いてもよい。他の態様では、方法40は別のシステムを用いてもよい。42では、回転装置は容器内に配置され、容器内に入れられた流体内で回転される。この装置は、電極26、28などの複数の導電性電極を含む。回転装置の回転により、流体は電極を横断し、電極上に電位(すなわち、電圧)を誘導する。上述のように、回転装置は、ディスク形状内側電極、リング形状外側電極、及び内側絶縁間隙(すなわち、リング形状部材)を備える回転リングディスク電極を備えてもよい。
44では、流体が回転装置を横断するにつれて、回転装置の複数の位置で流体の電圧が測定される。例えば、電極26、28が一体となって流体12の中で回転されるにつれて、電極26、28で電位を測定するために電圧計又は他の装置が使用可能である。電極26、28が回転される速度は決定可能であり、測定された電位差に関連付けられる。
46では、流体の流動電位は、回転装置の複数の位置で測定された流体の電位差に基づいて決定される。特定の位置(例えば、電極26、28)で測定された流体の電位差は、電極26、28を横断して流れる流体の動径速度での流体の流動電位を表す。
48では、回転装置が流体の中で回転される速度が変更されてもよい。一実施形態では、方法40のフローは、電極26、28の回転速度が異なる場合に流体の流動電位が測定可能となるように、42に戻ってもよい。電極26、28を横断する流体の速度に関して、流体の流動電位がどのように変化するかを決定するために、電極26、28の回転速度が異なる場合に数回測定されてもよい。例えば、同一の流体12に関して、流体12の流動電位は、電極26、28を横断する流体12の動径速度が増すにつれて増大し、電極26、28を横断する流体12の動径速度が減るにつれて減少することがある。上述のように、流体速度は、電極26、28が流体12の中で回転する速度から導かれてもよい。測定された流動電位と決定された流体速度との間の関係性を調べることで、流体12の流動電位を流体速度の関数として得ることができる。一態様では、電極26、28が回転される際の異なる回転数は、0〜10,000RPMの範囲内に入ることがある。別の態様では、異なる回転数が使用されてもよい。
一実施形態では、流体に対して決定される一又は複数の流動電位は、流体に変更を加えるか交換が必要かどうかを判断するために使用されることがある。上述のように、長い間には、機械の中の流体の流動電位は上昇して、流体が汚染や腐食を起こしやすいことを示すことがある。一又は複数の流体速度での流体の流動電位は、流動電位が大きすぎるかどうか、その結果として、流体の交換が必要かどうかを判断するため、一又は複数の閾値と比較されてもよい。現在の流体又は別の流体にさらなる検査が実施されない場合には、方法40は終了することができる。或いは、以下で説明されるように、方法40は継続することもできる。
50では、容器内の流体は別の流体に変更されてもよい。異なる流体の流動電位は、異なる流体の流動電位が流体速度の関数として決定可能となるように、40から48に関連して上述したように、電極の一又は複数の回転速度で測定可能である。追加流体の流動電位は同様な方法で決定可能である。
52では、一又は複数の流体速度又は回転速度での流体の流動電位が比較される。一態様では、流体は、決定された最低の流動電位又は最速の流体速度において一又は複数の他の流体よりも低い流動電位、一又は複数の他の流体速度よりも速い流体速度、電極26、28の最速の回転速度、又は一又は複数の他の回転速度よりも速い電極26、28の回転速度を有するように特定される。この流体は、導電体又は流体が配置される容器の汚染又は腐食を起こしにくいことがある。
54では、選択された流体は機械又は他の流体装置の中で使用可能である。上述のように、この流体は比較的流動電位が低いため、流体は機械や装置を汚染又は腐食しにくいことがある。他の態様では、方法40の任意の操作は、実質的に変更されることがあり、順序通りに行われないことや、一又は複数の追加手順が付加されることがある。
本明細書に記載された流動電位を測定するため、調速回転装置(MSR回転装置)及び制御装置を、回転リングディスク電極(E7R8 RRDE及びMSRシャフト)(Pine Instrument Company(ペンシルバニア州グローブシティ)から市販されている);440Cスチール回転リングディスク電極;三電極式セルキット;及び定電位電解装置(Gamry Instruments(ペンシルバニア州ウォーミンスター)から市販されている)と共に使用した。定電位電解装置(Gamry Instruments(ペンシルバニア州ウォーミンスター)から市販されている)は、ディスク電極26とリング電極28との間の開回路電位を回転速度の関数として測定するために使用した。定電位電解装置のリード線は電極アセンブリの回転装置に(緑と青のリード線がディスクブラシに、赤と橙のリード線がリングブラシに)接続された。白のリード線(基準)はジャンパ線を経由して赤いリード線に接続された。しかしながら、基準電極は不要であるか使用しない。
セルには検査中の流体約200mlを満たした。電極には、ダイヤモンドペーストを用いて、さらにその後アルミナによって研磨を行った。その後電極を脱イオン(DI)水ですすぎ、キムワイプで拭き取った。回転速度を0RPMに確実に設定し、電極アセンブリの先端又は端部が約0.5インチ(1.27cm)の深さまで流体に浸るまで、電極を流体試料中に挿入した。電極アセンブリをセルの中心に配置して、セルの側面をこすらないように固定した。サンプリング時間を10秒、持続時間を10,000秒としてEoc実験を実施した。アセンブリの回転速度は1,000秒ごとに変更した。各実験にはおよそ2.5時間を要した。上記の実験を各試験流体に対して3回反復し、各実験の間に電極アセンブリを洗浄及び研磨し、流体試料は実験のたびに新鮮なものに交換した。図9及び10の流動電位は、結果として得られた流動電位を示している。ディスク電極26とリング電極28との間で測定された流動電位は、電極26、28の回転数が上がるにつれて増加することが観測された。
一実施形態では、(例えば、流体の特性を決定するための)方法は、流体内で電極アセンブリをある回転速度で回転することを含む。電極アセンブリは第1の電極と第2の電極を含む。電極アセンブリの回転によって、流体の少なくとも一部は引き込まれ、第1の電極と第2の電極を横断する。方法はまた、電極アセンブリの回転によって、流体の少なくとも一部が第1の電極と第2の電極を横断するにつれて、第1の電極と第2の電極との間の電位を測定すること、並びに電位差を用いて流体の流動電位を決定することを含む。
一態様では、方法はまた、流体が第1の電極と第2の電極を横断する流体速度の関数として、流体の流動電位を決定することを含む。
一態様では、流体の流動電位は、流体内で電極アセンブリを複数の異なる回転速度で回転すること、複数の異なる回転速度で第1の電極と第2の電極との間の複数の異なる電位差を測定すること、電極アセンブリが対応する異なる回転速度で回転されるとき第1の電極と第2の電極を横断する流体の複数の異なる流体速度を決定すること、並びに対応する異なる流体速度で流体の一又は複数の流動電位を決定すること、によって流体速度の関数として決定される。
一態様では、電極アセンブリは、内側電極として第1の電極と外側電極として第2の電極を備え、内側電極と外側電極は絶縁間隙によって分離されている。
一態様では、方法はまた、電極アセンブリを一又は複数の追加流体の中で回転すること、一又は複数の追加流体に対して第1の電極と第2の電極との間の一又は複数の追加の電位差を測定すること、一又は複数の追加の電位差を用いて一又は複数の追加流体に対して一又は複数の追加の流動電位を決定すること、並びに、流体の流動電位と一又は複数の追加流体の一又は複数の追加の流動電位を比較することにより、機械の中で使用される少なくとも1つの流体或いは一又は複数の追加流体を選択すること、を含む。
一態様では、測定される電位差は、第1の電極と第2の電極を含む電子回路に対して第1の電極と第2の電極との間の開回路電圧を表す。
一態様では、電極アセンブリの回転により、第1の電極と第2の電極の双方はその回転速度で回転される。
一態様では、流体は非電解質溶液又は水溶液である。任意選択により、流体は電解質を含む又は含まない、水溶液又は非水溶液(すなわち、流体)であってもよい。
一実施形態では、システム(例えば、流体の測定システム)は電極アセンブリ、作動装置、及び電気エネルギー感知装置を含む。電極アセンブリは、絶縁間隙によって互いに分離された第1の電極と第2の電極を含む。作動装置は、検査中の流体内で電極アセンブリを回転するため、電極アセンブリに結合されるように構成されている。電気エネルギー感知装置は、電極アセンブリの第1の電極と第2の電極に導電的に結合されるように構成されている。電気エネルギー感知装置はまた、作動装置が電極アセンブリをある回転速度で回転することによって、流体が第1の電極と第2の電極を横断するにつれて、第1の電極と第2の電極との間の電圧差を測定するように構成されている。測定される電位差は、流体の流動電位を代表するものである。
一態様では、作動装置は、電極アセンブリを流体の中で複数の異なる回転速度で回転するように構成されており、電気エネルギー感知装置は第1の電極と第2の電極との間の複数の異なる電位差を対応する複数の異なる回転速度で測定するように構成されている。異なる回転速度により、流体は対応する複数の異なる流体速度で第1の電極と第2の電極を横断する。流体の流動電位は、複数の異なる電位差及び複数の異なる流体速度を用いて、流体速度の関数として決定可能である。
一態様では、電極アセンブリは、内側電極として第1の電極と外側電極として第2の電極を含み、内側電極と外側電極は絶縁間隙によって分離されている。
一態様では、内側電極はディスク形状電極であり、絶縁間隙は内側電極と外側電極との間のリング形状の分離であり、また外側電極はリング形状電極である。
一態様では、電極アセンブリの絶縁間隙は、第1の電極と第2の電極との間に配設される誘電体を含む。
一態様では、電気エネルギー感知装置は、第1の電極と第2の電極を含む電子回路について第1の電極と第2の電極との間の開回路電圧として、電位差を測定するように構成されている。
一態様では、作動装置は電極アセンブリを回転するように構成されており、第1の電極と第2の電極の双方はその回転速度で回転される。
一実施形態では、(例えば、流体を検査するための)方法は、流体の中に少なくとも部分的に沈む第1の電極と第2の電極を含む。第1の電極と第2の電極は絶縁間隙によって互いに分離されている。方法はまた、第1の電極と第2の電極を流体内で同じ回転速度で回転することを含む。第1の電極と第2の電極を同じ回転速度で回転することにより、流体は動径方向の流体速度で第1の電極と第2の電極を横断する。方法はまた、流体が動径方向の流体速度で第1の電極と第2の電極を横断するにつれて、第1の電極と第2の電極との間の電位差を測定すること、及び電位差及び動径方向の流体速度を用いて、流体の流動電位を流体速度の関数として決定することを含む。
一態様では、第1の電極は内側ディスク形状電極であり、第2の電極は内側ディスク形状電極の外周を少なくとも部分的に取り囲む外側リング形状電極である。内側ディスク形状電極と外側リング形状電極は、第1の電極と第2の電極の回転によって内側ディスク形状電極と外側リング形状電極が双方とも同じ回転速度で共通軸の周りを回転するように、誘電体によって互いに結合されている。
一態様では、流体の流動電位は、第1の電極と第2の電極を含む電極アセンブリを複数の異なる回転速度で回転すること、電極アセンブリが前記複数の異なる回転速度で回転される場合に第1の電極と第2の電極との間の複数の異なる電位差を測定すること、流体が第1の電極と第2の電極を複数の異なる回転速度で横断する際の複数の異なる流体速度を決定すること、並びに複数の異なる流体速度で流体の複数の異なる流動電位を決定すること、によって流体速度の関数として決定される。
一態様では、流体は非電解質溶液又は水溶液である。任意選択により、流体は電解質を含む又は含まない、水溶液又は非水溶液(すなわち、流体)であってもよい。
一態様では、方法はまた、一又は複数の追加流体の一又は複数の追加の流動電位を、一又は複数の追加流体の流体速度の関数として決定すること、並びに対応する流動電位或いは一又は複数の追加の流動電位に基づいて、機械の中で使用される少なくとも1つの流体或いは一又は複数の追加流体を流体速度の関数として選択することをさらに含む。
方法に関連して上述の一又は複数の操作は、一又は複数のプロセッサを用いて実行されてもよい。本明細書で説明されているシステムの中の異なる装置は一又は複数のプロセッサを表し、2つ以上のこれらの装置は少なくとも1つの同一プロセッサを含むことがある。一実施形態では、本明細書に記載されている操作は、本明細書に記載されている方法又は方法の一部を実施するように、一又は複数のプロセッサ(例えば、本明細書に記載されている装置)が配線で接続されているときに、及び/又は方法に関連して記載されている操作を実施するように、プロセッサ(例えば、本明細書に記載されている装置)が一又は複数の当業者によって書かれた一又は複数のソフトウェアプログラムに従って動作するときに、実施される動作を表すことがある。
上記の説明は例示的であって、限定的でないように意図されていることを理解されたい。例えば、上述の実施形態(及び/又はその態様)は、相互に組み合わせで使用されてもよい。加えて、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の主題の教示に多数の修正を加えて特定の状況又は材料に適応させることが可能である。本明細書に記載されている材料の寸法及び種類は、本発明の主題のパラメータを定義するように意図されており、これらは決して限定的なものではなく、例示的な実施形態である。上記の説明を検討する当業者にとっては、他の多数の実施形態が明らかであろう。したがって、本発明の主題の範囲は、添付の特許請求の範囲に加えて、このような特許請求の範囲が権利を与えられる均等物のあらゆる範囲を参照して決定されるべきである。添付の特許請求の範囲では、平易な英語として使われる「〜を含む(including)」及び「〜で(in which)」の表現は、それぞれ「〜を備える(comprising)」及び「〜において(wherein)」と同等である。さらに、以下の特許請求の範囲では、「第1の」「第2の」及び「第3の」などの表現は、単なる標識として使用されるものであり、それらの対象物の数値的要件を課すことを意図していない。さらに、以下の特許請求の範囲は、ミーンズ・プラス・ファンクション(手段+機能)形式で記述されておらず、また、このような特許請求の範囲の限界が、さらなる構造を持たない機能の記述の前に「〜ための手段(means for)」という表現を明示的に使用しない限り、かつ使用するまで、米国特許法第112条第6項に基づいて解釈されることを意図していない。
本明細書は、本発明の主題の幾つかの実施形態を開示するために、また、任意の装置またはシステムを作製および使用すること、並びに任意の組み込まれる方法を実施することを含め、当業者が本発明の主題の実施形態を実施し得るようにするために、実施例を用いる。本発明の主題の特許可能な範囲は特許請求の範囲によって定義されており、当業者であれば想起される他の実施例も含みうる。このような他の例は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない構成要素を有する場合、あるいは、それらが特許請求の範囲の文言とわずかに異なる均等な構成要素を有する場合は、特許請求の範囲の範囲内にあることを意図する。
本発明の主題の幾つかの実施形態の先行する記述は、添付図面を参照して読むことによりよく理解されるであろう。様々な実施形態の機能ブロックの図形を図解する図面に関する限り、機能ブロックは必ずしもハードウェア回路間の区分を示してはいない。したがって、例えば、一又は複数の機能ブロック(例えば、プロセッサやメモリ)は1個のハードウェア(例えば、汎用信号プロセッサ、マイクロコントローラ、ランダムアクセスメモリ、ハードディスクなど)に実装されてもよい。同様に、プログラムは独立したプログラムでもよく、オペレーティングシステムにサブルーチンとして組み込まれてもよく、インストールされたソフトウェアパッケージの機能などであってもよい。種々の実施形態は、図面に示されている配置及び手段には限定されない。
本明細書で使用しているように、「1つの」という語から始まって単数形で記載されている要素又はステップは、複数の前記要素又はステップを除外することが明示的に記載されていない限り、複数の要素又はステップを除外しないと理解すべきである。さらに、本発明の主題の「一実行形態」への言及は、記載されている特徴も取り込む他の実行形態の存在を除外するように解釈されることを意図していない。さらに、逆に明示的に記載されていない場合には、特定の性質を有する要素又は複数の要素を「備える」、「含む」、又は「有する」実施形態は、その性質を有していない追加的な要素を含むことがある。
条項1 第1の電極と第2の電極を備える電極アセンブリを流体内である速度で回転することであって、前記電極アセンブリの回転によって、前記流体の少なくとも一部は引き込まれ、前記第1の電極と前記第2の電極を横断する回転することと;前記流体の少なくとも一部が、前記電極アセンブリの回転によって、前記第1の電極と前記第2の電極を横断するにつれて、第1の電極と第2の電極との間の電位差を測定することと;前記電位差を用いて前記流体の流動電位を決定することと、を含む方法。
条項2 前記流体が第1の電極と第2の電極を横断する流体速度の関数として、前記流体の前記流動電位を決定することをさらに含む、条項1に記載の方法。
条項3 前記流体の前記流動電位は、前記流体内で前記電極アセンブリを複数の異なる回転速度で回転すること、前記複数の異なる回転速度で前記第1の電極と前記第2の電極との間の複数の異なる電位差を測定すること、前記電極アセンブリが前記対応する異なる回転速度で回転されるとき第1の電極と第2の電極を横断する前記流体の複数の異なる流体速度を決定すること、並びに前記対応する異なる流体速度で前記流体の一又は複数の流動電位を決定すること、によって前記流体速度の関数として決定される、条項2に記載の方法。
条項4 前記電極アセンブリは、内側電極として前記第1の電極と外側電極として前記第2の電極を備え、前記内側電極と前記外側電極は絶縁間隙によって分離されている、条項1に記載の方法。
条項5 前記電極アセンブリを一又は複数の追加流体の中で回転すること、前記一又は複数の追加流体に対して前記第1の電極と前記第2の電極との間の一又は複数の追加の電位差を測定すること、前記一又は複数の追加の電位差を用いて前記一又は複数の追加流体に対して一又は複数の追加の流動電位を決定すること、並びに、前記流体の前記流動電位と前記一又は複数の追加流体の前記一又は複数の追加の流動電位を比較することにより、機械の中で使用される少なくとも1つの前記流体又は前記一又は複数の追加流体を選択すること、をさらに含む、条項1から4のいずれか一項に記載の方法。
条項6 測定される前記電位差は、第1の電極と第2の電極を含む電子回路に対して第1の電極と第2の電極との間の開回路電圧を表す、条項1に記載の方法。
条項7 前記電極アセンブリの回転により、前記第1の電極と第2の電極の双方を前記回転速度で回転させる、条項1に記載の方法。
条項8 前記流体は非電解質溶液又は水溶液である、条項1に記載の方法。
条項9 絶縁間隙によって互いに分離された第1の電極及び第2の電極を備える電極アセンブリと;前記電極アセンブリを検査中の流体内で回転するため、前記電極アセンブリに結合されるように構成されている作動装置と;前記電極アセンブリの前記第1の電極と前記第2の電極に導電的に結合されるように構成されている電気エネルギー感知装置であって、前記作動装置が前記電極アセンブリをある回転速度で回転することによって、前記流体が前記第1の電極と第2の電極を横断するにつれて、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電位差を測定するように構成されている電気エネルギー感知装置と、を備えるシステムであって、測定される前記電位差は前記流体の流動電位を表しているシステム。
条項10 前記作動装置は前記流体内で前記電極アセンブリを複数の異なる回転速度で回転するように構成されており、前記エネルギー感知装置は前記対応する複数の異なる回転速度で前記第1の電極と前記第2の電極との間の複数の異なる電位差を測定するように構成されており、前記異なる回転速度によって前記流体は、対応する複数の異なる流体速度で前記第1の電極と前記第2の電極を横断し、また、前記流体の前記流動電位は、前記複数の異なる電位差と前記複数の異なる流体速度を用いて前記流体速度の関数として決定されうる、条項9に記載のシステム。
条項11 前記電極アセンブリは、内側電極として前記第1の電極と外側電極として前記第2の電極を備え、前記内側電極と前記外側電極は絶縁間隙によって分離されている、条項9に記載の方法。
条項12 前記内側電極はディスク形状電極であり、前記絶縁間隙は前記内側電極と前記外側電極との間のリング形状の分離であり、また前記外側電極はリング形状電極である、条項11に記載のシステム。
条項13 前記電極アセンブリの前記絶縁間隙は、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配設された誘電体を含む、条項9に記載のシステム。
条項14 電気エネルギー感知装置は、前記第1の電極と第2の電極を含む電子回路について前記第1の電極と前記第2の電極との間の開回路電圧として、前記電位差を測定するように構成されている、条項9に記載のシステム。
条項15 前記作動装置は、前記第1の電極と第2の電極の双方が前記回転速度で回転されるように、前記電極アセンブリを回転するように構成されている、条項9に記載のシステム。
条項16 流体内で少なくとも部分的に沈む第1の電極と第2の電極であって、絶縁間隙によって互いに分離されている第1の電極と第2の電極と;前記第1の電極と前記第2の電極を流体内で同じ回転速度で回転することであって、前記第1の電極と前記第2の電極とが同じ回転速度で回転することによって、前記流体は動径方向の流体速度で第1の電極と第2の電極を横断する、回転することと;前記流体が前記動径方向の流体速度で前記第1の電極と前記第2の電極を横断するにつれて、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電位差を測定することと;前記電位差及び前記動径方向の流体速度を用いて、前記流体の流動電位を流体速度の関数として決定することと、を含む方法。
条項17 前記第1の電極は内側ディスク形状電極であり、前記第2の電極は前記内側ディスク形状電極の外周を少なくとも部分的に取り囲む外側リング形状電極であり、前記内側ディスク形状電極及び前記外側リング形状電極は、前記第1の電極と前記第2の電極との回転によって前記内側ディスク形状電極と前記外側リング形状電極が双方とも同じ回転速度で共通軸の周りを回転するように、絶縁体によって互いに結合されている、条項16に記載の方法。
条項18 前記流体の前記流動電位は、前記第1の電極と前記第2の電極を含む電極アセンブリを複数の異なる回転速度で回転すること、前記電極アセンブリが前記複数の異なる回転速度で回転される場合に前記第1の電極と前記第2の電極との間の複数の異なる電位差を測定すること、前記流体が前記第1の電極と前記第2の電極を前記複数の異なる回転速度で横断する際の複数の異なる流体速度を決定すること、並びに前記複数の異なる流体速度で前記流体の複数の異なる流動電位を決定すること、によって前記流体速度の関数として決定される、条項16に記載の方法。
条項19 前記流体は非電解質溶液又は水溶液である、条項16に記載の方法。
条項20 一又は複数の追加流体の一又は複数の追加の流動電位を、一又は複数の追加流体の流体速度の関数として決定すること、並びに前記流動電位或いは一又は複数の追加の流動電位に基づいて、機械の中で使用される少なくとも1つの前記流体或いは一又は複数の追加流体を流体速度の関数として選択することをさらに含む、条項16から19のいずれか一項に記載の方法。
10 システム
12 流体
14 可動フレーム
16 回転装置
18 制御装置
20 作動装置
22 感知装置
24 容器
26 電極
28 電極
30 絶縁部材
32 絶縁部材
80 グラフ
90 グラフ
122 絶縁間隙
124 シャフト
200 共通軸
300 流路
400 水平軸(回転速度)
402 垂直軸(プラントル数)
500 水平軸(動径速度)
502 垂直軸(毎分回転数)
垂直流体速度
動径速度

Claims (18)

  1. ディスク形状電極と、前記ディスク形状電極の外周を取り囲むリング形状電極とを備える電極アセンブリを流体内である回転速度で回転することであって、前記電極アセンブリの回転が、前記流体の少なくとも一部を、前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を横断するように引き寄せる、回転することと、
    前記流体の少なくとも一部が、前記電極アセンブリの回転によって、前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を横断する時に、前記ディスク形状電極と前記リング形状電極との間の電位差を測定することと、
    前記電位差を用いて前記流体の流動電位を決定することと
    前記流体の前記流動電位を、前記流体が前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を横断する際の流体速度の関数として決定することと、を含む方法。
  2. 前記流体の前記流動電位は、前記流体内で前記電極アセンブリを複数の異なる回転速度で回転すること、前記複数の異なる回転速度で前記ディスク形状電極と前記リング形状電極との間の複数の異なる電位差を測定すること、前記電極アセンブリが対応する前記異なる回転速度で回転される場合に前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を横断する前記流体の複数の異なる流体速度を決定すること、並びに対応する前記異なる流体速度で前記流体の一又は複数の流動電位を決定すること、によって前記流体速度の関数として決定される、請求項に記載の方法。
  3. 前記電極アセンブリは、絶縁間隙によって分離されている前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を備える、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記電極アセンブリを一又は複数の追加流体の中で回転すること、前記一又は複数の追加流体に対して前記ディスク形状電極と前記リング形状電極との間の一又は複数の追加の電位差を測定すること、前記一又は複数の追加の電位差を用いて前記一又は複数の追加流体に対して一又は複数の追加の流動電位を決定すること、並びに、前記流体の前記流動電位と前記一又は複数の追加流体の前記一又は複数の追加の流動電位とを比較することにより、機械の中で使用される前記流体又は前記一又は複数の追加流体の少なくとも1つを選択すること、をさらに含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  5. 測定される前記電位差は、前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を含む電子回路に対する前記ディスク形状電極と前記リング形状電極との間の開回路電圧を表す、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記電極アセンブリの回転により、前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極の双方を前記回転速度で回転させる、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記流体は非電解質溶液又は水溶液である、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  8. 絶縁間隙によって互いに分離されたディスク形状電極と、前記ディスク形状電極の外周を取り囲むリング形状電極とを備える電極アセンブリと、
    前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極が流体内に沈められている間、前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を検査中の前記流体内で回転するため、前記電極アセンブリに結合されるように構成されている作動装置と、
    前記電極アセンブリの前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極に導電的に結合されるように構成されている電気エネルギー感知装置であって、前記作動装置が前記電極アセンブリをある回転速度で回転することによって、前記流体が前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を横断する時に、前記ディスク形状電極と前記リング形状電極との間の電位差を測定するように構成されている電気エネルギー感知装置とを備え、
    測定される前記電位差は前記流体の流動電位を表しており
    前記流体の前記流動電位は、前記流体が前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を横断する際の流体速度の関数として決定される、システム。
  9. 前記作動装置は前記流体内で前記電極アセンブリを複数の異なる回転速度で回転するように構成されており、前記エネルギー感知装置は対応する前記複数の異なる回転速度で前記ディスク形状電極と前記リング形状電極との間の複数の異なる電位差を測定するように構成されており、前記異なる回転速度によって前記流体は、対応する複数の異なる流体速度で前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を横断し、また、前記流体の前記流動電位は、前記複数の異なる電位差と前記複数の異なる流体速度を用いて前記流体速度の関数として決定されうる、請求項に記載のシステム。
  10. 前記絶縁間隙は前記ディスク形状電極と前記リング形状電極との間のリング形状の分離である、請求項8または9に記載のシステム。
  11. 前記電極アセンブリの前記絶縁間隙は、前記ディスク形状電極と前記リング形状電極との間に配設された誘電体を含む、請求項8または9に記載のシステム。
  12. 前記電気エネルギー感知装置は、前記ディスク形状電極及びリング形状電極を含む電子回路に対する前記ディスク形状電極と前記リング形状電極との間の開回路電圧として、前記電位差を測定するように構成されている、請求項8から11のいずれか一項に記載のシステム。
  13. 前記作動装置は、前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極の双方が前記回転速度で回転されるように、前記電極アセンブリを回転するように構成されている、請求項8から12のいずれか一項に記載のシステム。
  14. 絶縁間隙によって互いに分離されているディスク形状電極と、前記ディスク形状電極の外周を取り囲むリング形状電極とを流体内に少なくとも部分的に沈めることと、
    前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を流体内で同じ回転速度で回転することであって、前記ディスク形状電極と前記リング形状電極とが同じ回転速度で回転することによって、前記流体は動径方向の流体速度で前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を横断する、回転することと、
    前記流体が前記動径方向の流体速度で前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を横断する時に、前記ディスク形状電極と前記リング形状電極との間の電位差を測定することと、
    前記電位差及び前記動径方向の流体速度を用いて、前記流体の流動電位を流体速度の関数として決定することと、を含む方法。
  15. 前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極は、前記ディスク形状電極と前記リング形状電極との回転によって前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極が双方とも同じ回転速度で共通軸の周りを回転するように、誘電体によって互いに結合されている、請求項14に記載の方法。
  16. 前記流体の前記流動電位は、前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を含む電極アセンブリを複数の異なる回転速度で回転すること、前記電極アセンブリが前記複数の異なる回転速度で回転される場合に前記ディスク形状電極と前記リング形状電極との間の複数の異なる電位差を測定すること、前記流体が前記ディスク形状電極及び前記リング形状電極を前記複数の異なる回転速度で横断する際の複数の異なる流体速度を決定すること、並びに前記複数の異なる流体速度で前記流体の複数の異なる流動電位を決定すること、によって前記流体速度の関数として決定される、請求項14または15に記載の方法。
  17. 前記流体は非電解質溶液又は水溶液である、請求項14から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 一又は複数の追加流体の一又は複数の追加の流動電位を、一又は複数の追加流体の流体速度の関数として決定すること、並びに前記流動電位或いは一又は複数の追加の流動電位に基づいて、機械の中で使用される前記流体或いは一又は複数の追加流体の少なくとも1つを流体速度の関数として選択することをさらに含む、請求項14から17のいずれか一項に記載の方法。
JP2014169099A 2013-09-06 2014-08-22 流体流動電位場決定のための装置及び方法 Active JP6333118B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361874467P 2013-09-06 2013-09-06
US61/874,467 2013-09-06
US14/100,910 US9696189B2 (en) 2013-09-06 2013-12-09 Device and method for determining fluid streaming potential
US14/100,910 2013-12-09

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015052596A JP2015052596A (ja) 2015-03-19
JP2015052596A5 JP2015052596A5 (ja) 2017-09-21
JP6333118B2 true JP6333118B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=52624218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014169099A Active JP6333118B2 (ja) 2013-09-06 2014-08-22 流体流動電位場決定のための装置及び方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9696189B2 (ja)
JP (1) JP6333118B2 (ja)
CN (1) CN104422721B (ja)
BR (1) BR102014016513B1 (ja)
CA (1) CA2856005C (ja)
RU (1) RU2643683C2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10234419B2 (en) 2016-05-23 2019-03-19 Hong Kong Applied Science and Technology Research Institute Company Limited Static disk electrode for electroplating bath analysis
CN106461603B (zh) * 2016-05-23 2019-11-08 香港应用科技研究院有限公司 用于电镀液分析的静态圆盘电极
CN106248755B (zh) * 2016-08-22 2018-07-27 中国科学院长春应用化学研究所 一种旋转盘-盘电极和电极检测装置
USD879633S1 (en) * 2018-11-08 2020-03-31 Delaval Holding Ab Milking point control unit
USD879634S1 (en) * 2018-11-08 2020-03-31 Delaval Holding Ab Milking point display and control unit
CN111982991B (zh) * 2020-08-26 2022-04-29 广东工业大学 一种带有孔的旋转电极装置及电化学测试***
CN114199673B (zh) * 2021-12-17 2023-08-08 矿冶科技集团有限公司 一种高通量火焰热冲击涂层性能测试方法及其测试装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE672822A (ja) * 1965-11-25 1966-05-25
JPH087175B2 (ja) * 1990-04-13 1996-01-29 三井造船株式会社 回転電極および濃度測定法
JP2682569B2 (ja) * 1991-11-05 1997-11-26 工業技術院長 計測用電極およびその製造法
WO1999045344A1 (en) 1998-03-02 1999-09-10 Tolmer Trading Co. Pty. Ltd. Measurement apparatus for measuring fluid flow
DE19949611B4 (de) * 1999-10-14 2007-05-31 Infineon Technologies Ag Drehratensensor
CN2469449Y (zh) * 2001-03-06 2002-01-02 中国科学院海洋研究所 复式旋转电极
GB2404738B (en) * 2003-08-04 2005-09-28 Schlumberger Holdings System and method for sensing using diamond based microelectrodes
WO2005103673A1 (en) 2004-04-21 2005-11-03 Adviesburo Magendans B.V. A system and method for the determination of an electrical characteristic of a liquid
GB0500073D0 (en) 2005-01-05 2005-02-09 Isis Innovation Electrochemical electrode
JP4602119B2 (ja) * 2005-03-01 2010-12-22 株式会社東芝 流動電位測定装置および凝集状態検知システム
CN2911679Y (zh) * 2006-07-06 2007-06-13 齐齐哈尔医学院 溶出分析旋转电极装置
US7675298B2 (en) * 2007-06-15 2010-03-09 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Determining fluid characteristics
CN201072417Y (zh) * 2007-08-29 2008-06-11 上海精密科学仪器有限公司 血铅测定仪
EP2034300B1 (de) 2007-09-10 2014-05-21 BTG Instruments GmbH Vorrichtung zur Messung eines Strömungspotentials
US8162044B2 (en) * 2009-01-02 2012-04-24 Joachim Sihler Systems and methods for providing electrical transmission in downhole tools
CN102359979B (zh) * 2011-06-22 2013-01-23 天津大学 内置旋转电极的电阻层析数据采集传感器
CN102841123A (zh) * 2012-09-04 2012-12-26 西安交通大学 一种固体电介质材料陷阱参数测量装置及测量方法

Also Published As

Publication number Publication date
US9696189B2 (en) 2017-07-04
CA2856005A1 (en) 2015-03-06
JP2015052596A (ja) 2015-03-19
RU2014124181A (ru) 2015-12-27
CA2856005C (en) 2016-11-22
BR102014016513B1 (pt) 2021-11-16
CN104422721A (zh) 2015-03-18
US20150068322A1 (en) 2015-03-12
CN104422721B (zh) 2019-01-22
RU2643683C2 (ru) 2018-02-05
BR102014016513A2 (pt) 2015-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6333118B2 (ja) 流体流動電位場決定のための装置及び方法
ES2630064T3 (es) Fabricación de nanoporos utilizando campos eléctricos potentes
Webb et al. Pit initiation at single sulfide inclusions in stainless steel: II. Detection of local pH, sulfide, and thiosulfate
Izquierdo et al. Development of Mg2+ ion-selective microelectrodes for potentiometric scanning electrochemical microscopy monitoring of galvanic corrosion processes
US9851325B2 (en) Cathodized gold nanoparticle graphite pencil electrode and method for glucose detection
Bastos et al. Localised measurements of pH and dissolved oxygen as complements to SVET in the investigation of corrosion at defects in coated aluminum alloy
Souto et al. In Situ Scanning Electrochemical Microscopy (SECM) Detection of Metal Dissolution during Zinc Corrosion by Means of Mercury Sphere‐Cap Microelectrode Tips
Velmurugan et al. Fabrication of nanoelectrodes and metal clusters by electrodeposition
CN102692374A (zh) 在流动介质中进行腐蚀测试的实验装置
Lamaka et al. Novel Solid‐Contact Ion‐Selective Microelectrodes for Localized Potentiometric Measurements
Shahidi et al. Electrochemical evaluation of AA6061 aluminum alloy corrosion in citric acid solution without and with chloride ions
CN106124583A (zh) 一种旋转式冲蚀磨损动态电化学测试***的参比电极保护结构
CN111788478B (zh) 腐蚀测量装置
CN102680543B (zh) 用于金属材料表面缺陷的电化学检测传感器及其使用方法
JP6875673B2 (ja) キラル化合物の検出方法
Zarei et al. Electrochemical determination of riboflavin by an ionic liquid modified carbon paste electrode as a sensitive sensor
JP2018205224A (ja) 測定装置および測定方法
JP4869849B2 (ja) 溶液分析方法
JP5946782B2 (ja) pHセンサ及び該センサを用いた油劣化度検知方法
CN104807871B (zh) 一种动态电化学测试装置及其连接方法
JP2018091796A (ja) 水の腐食性判定方法、及び水の腐食性判定装置
Plettenberg et al. Direct local mapping of ion transfer reactions by scanning ohmic microscopy
Sulaiman et al. Non-invasive monitoring of temperature stress in Arabidopsis thaliana roots, using ion amperometry
RU2386124C1 (ru) Способ определения концентрации ионов в жидких растворах электролитов
Rees et al. Voltammetry as a probe of displacement

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170810

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170810

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20170810

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20170825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170912

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171211

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6333118

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250