JP6333056B2 - 中継システムおよびスイッチ装置 - Google Patents

中継システムおよびスイッチ装置

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Description

本発明は、中継システムおよびスイッチ装置に関し、例えば、2台のスイッチ装置を用いた装置冗長方式が適用される中継システムに関する。
例えば、特許文献1には、1台のネットワーク装置と、2台のネットワーク装置と、の間の各リンクに装置跨ぎのリンクアグリゲーションが設定されたネットワークシステムが示される。2台のネットワーク装置間を接続する専用回線に障害が生じた場合、当該リンクアグリゲーションの経路を用いて代替え経路が構築される。また、2台のネットワーク装置は、当該装置間での経路情報の同期といった制御プレーンに関しては運用系/待機系で動作し、データプレーンに関しては両方共に運用状態で使用される。
特許文献2には、ユーザ網内のカスタマエッジと、MPLS網内の2台のプロバイダエッジと、の間の各リンクに装置跨ぎのリンクアグリゲーションが設定された構成が示される。2台のプロバイダエッジは、他のプロバイダエッジからパケットを共に受信した場合、互いの間で予めなされた取り決めに基づいて、一方のプロバイダエッジのみがカスタマエッジにパケットを中継する。
特許文献3には、ユーザ側L2SWと、運用系L2SWおよび予備系L2SWと、の間にそれぞれリンクを設けたアクセスシステムが示される。通常時、予備系L2SWは、ユーザ側L2SWとの間のリンクの接続元となるポートをリンクダウンに制御する。ユーザ側L2SWは、運用系L2SWおよび予備系L2SWに向けてARP等のブロードキャストフレームを送信することで、予備系L2SWにおけるリンクダウンに制御されたポートを回避する経路を自動的に確立する。
特開2011−250185号公報 特開2012−209984号公報 特開2012−231223号公報
例えば、レイヤ2(以降、L2と略す)の処理を行うL2スイッチ装置を用いた装置冗長方式として、ESRP(Extreme Standby Router Protocol)やVSRP(Virtual Switch Redundancy Protocol)等を代表とするアクティブ・スタンバイ型の方式が知られている。当該方式では、2台のL2スイッチ装置(本明細書では冗長装置と呼ぶ)の一方はアクティブとして運用され、他方はスタンバイとして運用される。対向側のL2スイッチ装置は、アクティブ側のL2スイッチ装置との間のリンクに障害が生じた場合、スタンバイ側のL2スイッチ装置との間のリンクに経路を切り替える。この経路切り替えのため、対向側のL2スイッチ装置は、通常、FDB(Forwarding DataBase)のフラッシュを行う。そうすると、フラッディングに伴う通信の輻輳等が生じ得る。
そこで、例えば、特許文献1や特許文献2に示されるように、装置跨ぎのリンクアグリゲーショングループ(以降、LAGと略す)を用いる方式が考えられる。この場合、対向側のL2スイッチ装置は、通常、FDB上で、冗長装置に対する接続元となる装置跨ぎのLAGポートを仮想的に1個のポートとして管理するため、障害時に、FDBのフラッシュを行う必要が無い。
一方、特に、通信キャリア等では、フレームの転送経路等を含めて詳細なネットワーク管理を行いたい場合がある。しかしながら、前述したような装置跨ぎのLAGが適用される冗長装置を、このようなキャリア網等に配置した場合、ネットワーク管理が複雑化する恐れがある。例えば、対向側のL2スイッチ装置から冗長装置に向けたフレームは、LAGに伴い冗長装置を構成する2台のL2スイッチ装置に分散されるため、転送経路を十分に把握することは容易でない。このような問題は、キャリア網等のように、収容するスイッチ装置の台数が増大する程、より深刻化する。
さらに、特に、キャリア網等では、高信頼性への要求から、前述したような冗長装置が多く設けられる場合がある。ここで、2台のL2スイッチ装置を冗長装置に接続する場合、例えば、当該2台のL2スイッチ装置の一方と冗長装置との間を装置跨ぎのLAGで接続し、当該2台のL2スイッチ装置の他方と冗長装置との間も装置跨ぎのLAGで接続するような方式が用いられる。ただし、当該2台のL2スイッチ装置自体を冗長装置として運用したい場合がある。そこで、前述したネットワーク管理の容易化を踏まえた上で、冗長装置と冗長装置との接続を実現する方式が望まれる。
本発明は、このようなことに鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、ネットワーク管理の容易化を実現可能な、装置冗長方式を用いた中継システムおよびスイッチ装置を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態による中継システムは、第1および第2スイッチ装置で構成される第1冗長装置と、第3および第4スイッチ装置で構成され、第1冗長装置に接続される第2冗長装置と、を備える。第1および第2スイッチ装置は、それぞれ、単数または複数の第1ポートで構成される第1ポート群と、第2ポートと、ブリッジ用ポートと、を持ち、ブリッジ用ポートを介して互いに通信回線で接続される。第3スイッチ装置は、第1スイッチ装置の第1ポート群との間で第1リンクを持ち、第2スイッチ装置との間でリンクを持たない。第4スイッチ装置は、第2スイッチ装置の第1ポート群との間で第2リンクを持ち、第1スイッチ装置との間でリンクを持たない。ここで、第1冗長装置と第2冗長装置との間の通信は、第1リンクに障害が無い場合、第1リンクを介して行われ、第1リンクに障害が有る場合で、かつ第2リンクに障害が無い場合、第2リンクを介して行われる。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、装置冗長方式を用いた中継システムおよびスイッチ装置において、ネットワーク管理の容易化が実現可能になる。
本発明の実施の形態1による中継システムにおいて、その構成例を示す概略図である。 図1の中継システムにおいて、障害が無い場合の概略動作例を示す説明図である。 図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポート群に障害が発生した場合の概略動作例を示す説明図である。 図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポート群の障害が回復した場合の概略動作例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2による中継システムにおいて、その構成例を示す概略図である。 図5の中継システムにおいて、障害が無い場合の概略動作例を示す説明図である。 図5の中継システムにおいて、MCLAG用ポート群に障害が発生した場合の概略動作例を示す説明図である。 図5の中継システムにおいて、MCLAG用ポート群の障害が回復した場合の概略動作例を示す説明図である。 図5の中継システムにおいて、その前提として検討した問題点の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3によるスイッチ装置において、MCLAG装置を構成する各スイッチ装置の主要部の構成例を示すブロック図である。 (a)は、図10におけるアドレステーブルの構成例を示す概略図であり、(b)は、図10における障害監視テーブルの構成例を示す概略図であり、(c)は、図10におけるポート制御テーブルの構成例を示す概略図である。 本発明の実施の形態3によるスイッチ装置において、冗長装置を構成する汎用的なスイッチ装置の簡略的な構成例を示すブロック図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
《中継システムの概略構成》
図1は、本発明の実施の形態1による中継システムにおいて、その構成例を示す概略図である。図1に示す中継システムは、装置跨ぎのLAGが適用されるMCLAG装置(第1冗長装置)MSW1と、装置跨ぎのLAGが適用され、MCLAG装置MSW1に接続される冗長装置(第2冗長装置)20と、を備える。MCLAG装置MSW1は、2台のL2スイッチ装置(第1および第2スイッチ装置)SWm1,SWm2で構成され、冗長装置20も、2台のL2スイッチ装置(第3および第4スイッチ装置)SW1,SW2で構成される。
MCLAG装置MSW1を構成するL2スイッチ装置SWm1,SWm2のそれぞれは、MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]と、ポート(第2ポート)P[2]と、ブリッジ用ポートPbと、を持つ。MCLAG用ポート群P[1]は、単数または複数(ここでは2個)のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b]で構成される。L2スイッチ装置(第1スイッチ装置)SWm1とL2スイッチ装置(第2スイッチ装置)SWm2との間は、ブリッジ用ポートPbを介して互いに通信回線11で接続される。
特に限定はされないが、ここでは、互いのブリッジ用ポートPb間は、2本の通信回線11で接続される。L2スイッチ装置SWm1,SWm2のそれぞれは、当該2本の通信回線11の接続元となるブリッジ用ポートPb(図示は省略するが実際には2個のPbが存在)にLAGを設定する。通信回線11は、例えば、専用回線や、場合によっては一般的な通信回線(例えば、イーサネット(登録商標)回線)で構成される。
L2スイッチ装置SWm1,SWm2のポートP[2]は、特に限定はされないが、リングネットワーク用のポートや、MCLAG用ポート群や、通常用のポートなどである。ポートP[2]がリングネットワーク用のポートの場合、L2スイッチ装置SWm1,SWm2は、リングネットワークの構成要素となる。ポートP[2]がMCLAG用ポート群の場合、L2スイッチ装置SWm1,SWm2のポートP[2]は、それぞれ単数または複数のMCLAG用ポートで構成され、他のL2スイッチ装置または他の冗長装置に共通に接続される。ポートP[2]が通常のポートの場合、L2スイッチ装置SWm1,SWm2のポートP[2]は、それぞれ個別に他のL2スイッチ装置や端末等に接続される。
冗長装置20を構成するL2スイッチ装置SW1,SW2のそれぞれは、ポート群P1と、ポートP2と、ブリッジ用ポートPbと、を持つ。ポート群P1は、単数または複数(ここでは2個)のポートP1a,P1bで構成される。L2スイッチ装置(第3スイッチ装置)SW1とL2スイッチ装置(第4スイッチ装置)SW2との間は、ブリッジ用ポートPbを介して互いに通信回線11で接続される。L2スイッチ装置SW1,SW2のポートP2には、特に限定はされないが、それぞれ個別に他のL2スイッチ装置や端末等に接続される。
ここで、L2スイッチ装置(第3スイッチ装置)SW1は、L2スイッチ装置(第1スイッチ装置)SWm1のMCLAG用ポート群P[1]との間でリンク(第1リンク)19aを持ち、L2スイッチ装置(第2スイッチ装置)SWm2との間でリンクを持たない。リンクとは、装置間の直接的な通信経路(すなわち他の装置を介さない通信経路)を意味し、実際には、通信回線と、その接続元となる両端のポートとによって形成される。図1の例では、リンク19aは、L2スイッチ装置SW1のポート群P1(ポートP1a,P1b)と、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポート群P[1](MCLAG用ポートP[1a],P[1b])と、これらの各ポート間をそれぞれ接続する2本の通信回線10によって形成される。
一方、L2スイッチ装置(第4スイッチ装置)SW2は、L2スイッチ装置(第2スイッチ装置)SWm2のMCLAG用ポート群P[1]との間でリンク(第2リンク)19bを持ち、L2スイッチ装置(第1スイッチ装置)SWm1との間でリンクを持たない。図1の例では、リンク19bは、L2スイッチ装置SW2のポート群P1(ポートP1a,P1b)と、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポート群P[1](MCLAG用ポートP[1a],P[1b])と、これらの各ポート間をそれぞれ接続する2本の通信回線10によって形成される。通信回線10は、例えば、イーサネット回線等で構成される。
MCLAG装置MSW1は、各L2スイッチ装置SWm1,SWm2のMCLAG用ポート群P[1]に装置跨ぎのLAGを設定する。同様に、冗長装置20も、各L2スイッチ装置SW1,SW2のポート群P1に装置跨ぎのLAGを設定する。LAGは、通常、装置を跨がずに1台の装置の範囲内で設定される場合が多いが、ここでは、装置を跨いで設定される。したがって、本明細書では、このような装置跨ぎのLAGを、一般的なLAGと区別して、マルチシャーシスリンクアグリゲーショングループ(以降、MCLAGと略す)と呼ぶ。
MCLAG装置MSW1は、各L2スイッチ装置SWm1,SWm2のMCLAG用ポート群P[1](MCLAG用ポートP[1a],P[1b])にMCLAG1を設定する。同様に、冗長装置20も、各L2スイッチ装置SW1,SW2のポート群P1(ポートP1a,P1b)にMCLAG1を設定する。また、MCLAG装置(第1冗長装置)MSW1と冗長装置(第2冗長装置)20は、共に、2台のL2スイッチ装置で構成される冗長装置であるが、本実施の形態1では、冗長装置20は、MCLAG装置MSW1と異なり、一般的に知られている構成で実現されるものとする。
具体的には、冗長装置20は、各L2スイッチ装置SW1,SW2が持つ4個のポート(SW1のP1a,P1bおよびSW2のP1a,P1b)のいずれかに障害が生じた場合に、当該障害が生じたポートで行われていた通信を、障害が生じていない残りのポートに縮退させるような機能を備えていればよい。その一例として、図1の冗長装置20は、当該4個のポートに装置跨ぎのLAG(MCLAG)を設定する機能を備えている。さらに、詳細は後述するが、冗長装置20は、別途、イーサネットOAM(Operations, Administration and Maintenance)の機能を備えるものとする。
このように、冗長装置20の中でも、特に、装置跨ぎのLAG(MCLAG)を設定する機能を備えた冗長装置を用いることで、前述したように、障害が生じた場合にFDB(Forwarding DataBase)のフラッシュ等を行う必要がないため有益となる。すなわち、このような冗長装置20は、通常、装置跨ぎのLAG(MCLAG)が設定されたポートを仮想的に1個のポートとしてFDB上で管理するため、仮にMCLAGのメンバポートの一部に障害が生じた場合でも、FDB内の宛先ポートの情報を変更する必要はない。
MCLAG装置MSW1を構成するL2スイッチ装置(第1および第2スイッチ装置)SWm1,SWm2のそれぞれは、MCLAGテーブル12、中継処理部13、アドレステーブルFDB、ポート制御部14、障害フレーム送信部15、OAM送信部16、および障害監視部17を有する。OAM送信部16は、送信停止指示部18を有する。
MCLAGテーブル12は、自身の複数のMCLAG用ポート(実際には、その各ポート識別子)を、MCLAG識別子に対応付けて保持する。図1の例では、MCLAGテーブル12は、複数のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b](そのポート識別子{P[1a]},{P[1b]})を、MCLAG識別子(第1識別子){MCLAG1}に対応付けて保持する。本明細書では、例えば、{AA}は、「AA」の識別子(ID)を表すものとする。
例えば、MCLAG装置MSW1では、MCLAG識別子{MCLAG1}を共通に用いることが予め定められている。MCLAG装置MSW1を構成する各L2スイッチ装置SWm1,SWm2は、自身のMCLAGテーブル12で、MCLAG識別子{MCLAG1}に割り当てる自身のMCLAG用ポートのポート識別子{P[1a]},{P[1b]}を定める。
障害監視部17は、自身のMCLAG用ポート群P[1]の障害有無を監視する。具体的には、障害監視部17は、例えば、受信信号の信号強度の検出回路や、FLP(Fast Link Pulse)等のパルス信号の検出回路といったハードウェアによって障害有無を監視する。また、障害監視部17は、これに加えて、またはこれに代えて、後述するイーサネットOAMの機能を用いて障害有無を監視する。
ここで、本実施の形態では、便宜上、障害監視部17は、MCLAG用ポート群P[1]を構成する2個のMCLAG用ポートP[1a],P[1b]の両方が障害無しの場合にMCLAG用ポート群P[1]を障害無しと判別し、それ以外の場合には、MCLAG用ポート群P[1]を障害有りと判別するものとする。ただし、MCLAG用ポート群の障害有無の判別基準は、特にこれに限定されず、例えば、2個のMCLAG用ポートの両方が障害有りの場合に、MCLAG用ポート群を障害有りと判別し、それ以外の場合には、障害無しと判別する等、必要に応じて適宜変更可能である。
障害フレーム送信部15は、障害監視部17による監視結果が障害無しから障害有りに変更された場合に、ブリッジ用ポートPbを介して障害通知フレームを送信する。また、障害フレーム送信部15は、障害監視部17による監視結果が障害有りから障害無しに変更された場合に、ブリッジ用ポートPbを介して障害回復フレームを送信する。
ポート制御部14は、概略的には、MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]がアクティブACTに設定されるかスタンバイSBYに設定されるかに応じて、MCLAG用ポート群P[1]を、送受信許可状態(第1状態)FWか、送受信禁止状態(第2状態)BKのいずれか一方の状態に制御する。送受信許可状態FWは、フレームの送信および受信共に許可する状態であり、送受信禁止状態BKは、フレームの送信および受信共に禁止する状態である。ポート制御部14は、より詳細には、以下の(1)および(2)のような処理を行う。
(1)MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]がアクティブACTに設定される場合(第1の場合)で、かつ障害監視部17による監視結果が障害無しの場合、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信許可状態FWに制御する。一方、当該第1の場合で、かつ障害監視部17による監視結果が障害有りの場合、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信禁止状態BKに制御する。
(2)MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]がスタンバイSBYに設定される場合(第2の場合)で、かつブリッジ用ポートPbを介して障害通知フレームを受信していない場合、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信禁止状態BKに制御する。一方、当該第2の場合で、かつブリッジ用ポートPbを介して障害通知フレームを受信した場合で、なおかつ障害監視部17による監視結果が障害無しの場合、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信許可状態FWに制御する。
なお、送受信許可状態FWおよび送受信禁止状態BKは、通常のフレームとなるユーザフレームを対象とし、前述した障害通知フレームおよび障害回復フレームや、イーサネットOAMに基づくフレーム等を代表とする、装置の管理や制御等を行うための制御フレームに関しては対象外である。
ここで、図1に示すように、本実施の形態では、MCLAG装置MSW1を構成する2台のL2スイッチ装置SWm1,SWm2の一方(ここではSWm1)は、予め装置単位でアクティブACTに設定され、他方(ここではSWm2)は、予め装置単位でスタンバイSBYに設定される。アクティブACTに設定されたL2スイッチ装置SWm1は、自身のMCLAG用ポート群P[1]をアクティブACTに設定し、スタンバイSBYに設定されたL2スイッチ装置SWm2は、自身のMCLAG用ポート群P[1]をスタンバイSBYに設定する。
図1では、障害が無い場合を前提として、L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、自身のMCLAG用ポート群P[1]がアクティブACTに設定されるため、当該MCLAG用ポート群P[1]を送受信許可状態FWに制御する。一方、L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、自身のMCLAG用ポート群P[1]がスタンバイSBYに設定されるため、当該MCLAG用ポート群P[1]を送受信禁止状態BKに制御する。
なお、アクティブACT/スタンバイSBYの設定方法は、装置単位に限らず、MCLAG用ポート群単位であってもよい。例えば、L2スイッチ装置SWm1,SWm2のポートP[2]もMCLAG用ポート群であった場合、各MCLAG用ポート群P[1]は、一方がアクティブACTに、他方がスタンバイSBYに設定され、各MCLAG用ポート群P[2]も、一方がアクティブACTに、他方がスタンバイSBYに設定される。
中継処理部13は、自身のMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]が送受信許可状態FWに制御される場合、そのMCLAG識別子(第1識別子){MCLAG1}を宛先ポートとするフレームを、MCLAG用ポート群P[1]に中継する。一方、中継処理部13は、自身のMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]が送受信禁止状態BKに制御される場合、そのMCLAG識別子(第1識別子){MCLAG1}を宛先ポートとするフレームを、ブリッジ用ポートPbに中継する。
ここで、フレームの宛先ポートは、アドレステーブルFDBの検索結果に基づいて定められる。アドレステーブルFDBは、広く知られているように、ポートと、当該ポートの先に存在するMAC(Media Access Control)アドレスと、の対応関係を保持する。中継処理部13は、当該アドレステーブルFDBに対して、例えば以下のような処理を行う。
まず、中継処理部13は、フレームを受信したポートが自身のMCLAG用ポート群P[1](すなわちMCLAG用ポートP[1a],P[1b])である場合、当該MCLAG用ポート群のMCLAG識別子{MCLAG1}を受信ポート識別子として定める。中継処理部13は、当該フレームに含まれる送信元MACアドレスを受信ポート識別子に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、中継処理部13は、当該フレームに含まれる宛先MACアドレスに対応する宛先ポートを、アドレステーブルFDBから検索する。
中継処理部13は、アドレステーブルFDBの検索結果等に基づき、MCLAG用ポート群で受信したフレームをブリッジ用ポートPbに中継する場合、受信ポート識別子を付加したフレームをブリッジ用ポートPbに中継する。ブリッジ用ポートPbに中継する場合とは、宛先ポートとしてブリッジ用ポートPbが得られた場合や、宛先ポートとしてMCLAG識別子が得られ、当該MCLAG識別子に対応する自身のMCLAG用ポート群が送受信禁止状態BKに制御される場合に該当する。中継処理部13は、受信ポート識別子が付加されたフレームをブリッジ用ポートPbで受信した場合、当該フレームに含まれる送信元MACアドレスを、当該フレームに付加された受信ポート識別子に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。
OAM送信部16は、イーサネットOAMに基づく制御フレームを送信する。イーサネットOAMは、保守・管理機能として、「ITU−T Y.1731」や「IEEE802.1ag」等で標準化されている。イーサネットOAMでは、その機能の一つとして、CC(Continuity Check)と呼ばれる機能が規定されている。これは、MEP(Maintenance End Point)と呼ばれる監視ポイント間でCCM(Continuity Check Message)と呼ばれる制御フレーム(以降、CCM制御フレームと呼ぶ)を送受信することで、監視ポイント間の疎通性を監視する機能である。
例えば、L2スイッチ装置SWm1とL2スイッチ装置SW1は、共に、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1a]とL2スイッチ装置SW1のポートP1aとをMEP(MEP1aとする)に設定し、当該MEP1a間でCCM制御フレームを定期的に送信および受信する。同様に、L2スイッチ装置SWm1とL2スイッチ装置SW1は、共に、MCLAG用ポートP[1b]とポートP1bとをMEP1bに設定し、MEP1b間でCCM制御フレームを定期的に送信および受信する。
ここで、例えば、L2スイッチ装置SWm1(その障害監視部17)は、MCLAG用ポートP[1a]で、L2スイッチ装置SW1のポートP1aからのCCM制御フレームを所定の期間内に受信できない場合、ポートP1aに対する疎通性をLOC(Loss Of Continuity)状態と判断する。この場合、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG用ポートP[1a]からL2スイッチ装置SW1のポートP1aに向けてCCM制御フレームを送信する際に、当該CCM制御フレームに含まれるRDI(Remote Defect Indication)ビットにフラグを立てた状態で送信する。
本明細書では、RDIビットにフラグが立っていないCCM制御フレームを単にCCMフレーム(CCMと略す)と呼び、RDIビットにフラグが立っているCCM制御フレームをRDIフレーム(RDIと略す)と呼ぶ。L2スイッチ装置SW1は、ポートP1aでRDIを受信することで、ポートP1aからの送信経路に障害が有ることを認識し、RDIが解消されるまで(すなわちCCMを受信できるようになるまで)、ポートP1aからのフレーム(ユーザフレーム)の送信を停止する。
このようなイーサネットOAMの仕組みを利用し、OAM送信部16は、イーサネットOAMの規格通りの動作に加えて、送信停止指示部18を用いてイーサネットOAMの規格とは異なる動作を行うことによって、冗長装置20に対してユーザフレームの送信の停止を指示する。具体的には、OAM送信部16(送信停止指示部18)は、送受信禁止状態BKに制御されるMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]を構成する単数または複数のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b]のそれぞれから、当該ポートでCCM制御フレームを受信している場合であってもRDIを送信する。
《中継システムの概略動作(障害無し時)》
図2は、図1の中継システムにおいて、障害が無い場合の概略動作例を示す説明図である。L2スイッチ装置SWm1では、MCLAG用ポート群P[1]はアクティブACTに設定されており、障害監視部17による当該ポート群の監視結果は障害無しである。このため、L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信許可状態FWに制御する。一方、L2スイッチ装置SWm2では、MCLAG用ポート群P[1]はスタンバイSBYに設定されており、障害監視部17による当該ポート群の監視結果は障害無しであり、ブリッジ用ポートPbは障害通知フレームを受信していない。このため、L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信禁止状態BKに制御する。
L2スイッチ装置SWm1のOAM送信部16は、送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポート群P[1]から、イーサネットOAMの規格通りにCCM制御フレームを送信する。すなわち、当該OAM送信部16は、MCLAG用ポートP[1a],P[1b]のそれぞれで定期的にCCMを受信しているため、MCLAG用ポートP[1a],P[1b]のそれぞれから定期的にCCMを送信する。同様に、L2スイッチ装置SW1も、ポートP1a,P1bのそれぞれで定期的にCCMを受信しているため、ポートP1a,P1bのそれぞれから定期的にCCMを送信する。
一方、L2スイッチ装置SWm2のOAM送信部16(具体的には送信停止指示部18)は、送受信禁止状態BKに制御されるMCLAG用ポート群P[1]から、イーサネットOAMの規格と異なり、RDIを送信する。すなわち、当該OAM送信部16(送信停止指示部18)は、MCLAG用ポートP[1a],P[1b]のそれぞれでCCMを受信しているにも関わらず、MCLAG用ポートP[1a],P[1b]のそれぞれから定期的にRDIを送信する。L2スイッチ装置SW2は、ポートP1a,P1bのそれぞれでRDIを受信しているため、ポートP1a,P1bのそれぞれからCCMを送信する。
冗長装置20は、MCLAG1にフレームを送信する際、MCLAG1のメンバポート(SW1のP1a,P1bおよびSW2のP1a,P1b)を送信ポートの候補とし、その中から1個のポートを選択する。この際に、冗長装置20は、RDIを受信しているポート(SW2のP1a,P1b)を送信ポートの候補から除外する。
その結果、MCLAG装置MSW1と冗長装置20との間では、図2に示すような、フレーム(ユーザフレーム)の通信経路FLP1が形成される。
まず、MCLAG装置MSW1が冗長装置20に向けてフレームを送信する場合を想定する。その一例として、L2スイッチ装置SWm1が、ポートP[2]でフレームを受信した場合を想定する。L2スイッチ装置SWm1は、フレームの送信元MACアドレスを、受信ポート識別子となるポート識別子{P[2]}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm1は、フレームの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。
L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、フレームをMCLAG用ポート群P[1]に中継する。具体的には、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG用ポートP[1a],P[1b]の中から、所定の分散規則に基づき1個のMCLAG用ポートを選択し、当該選択されたMCLAG用ポート(例えばP[1a])にフレームを中継する。冗長装置20は、所定のポート(例えばSW1のP1a)で受信したフレームを、自身のアドレステーブルの検索結果から得られるポートに中継する。
また、他の一例として、L2スイッチ装置SWm2が、ポートP[2]でフレームを受信した場合を想定する。L2スイッチ装置SWm2は、フレームの送信元MACアドレスを、受信ポート識別子となるポート識別子{P[2]}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm2は、フレームの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。
L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信禁止状態BKに制御されるため、フレームをブリッジ用ポートPbに中継する。L2スイッチ装置SWm1は、ブリッジ用ポートPbでフレームを受信し、その送信元MACアドレスを、受信ポート識別子となるポート識別子{Pb}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm1は、フレームの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。
L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、所定の分散規則に基づき1個のMCLAG用ポートを選択し、当該選択したMCLAG用ポート(例えばP[1b])にフレームを中継する。冗長装置20は、所定のポート(例えばSW1のP1b)で受信したフレームを、自身のアドレステーブルの検索結果から得られるポートに中継する。
次に、冗長装置20がMCLAG装置MSW1に向けてフレームを送信する場合を想定する。冗長装置20は、前述したように、L2スイッチ装置SW2のポートP1a,P1bを送信ポートの候補から除外している。このため、冗長装置20は、L2スイッチ装置SW1のポートP1a,P1bの中から所定の分散規則に基づき1個のポートを選択し、当該選択されたポート(例えばP1a)にフレームを中継する。
L2スイッチ装置SWm1は、所定のMCLAG用ポート(例えばP[1a])でフレームを受信し、その送信元MACアドレスを、受信ポート識別子となるMCLAG識別子{MCLAG1}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm1は、フレームの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。ここで、当該宛先MACアドレスに対応する端末等がL2スイッチ装置SWm1のポートP[2]の先に存在する場合には、宛先ポートとしてポート識別子{P[2]}が得られ、L2スイッチ装置SWm2のポートP[2]の先に存在する場合には、宛先ポートとしてポート識別子{Pb}が得られる。
L2スイッチ装置SWm1は、宛先ポートとしてポート識別子{P[2]}が得られた場合には、フレームをポートP[2]に中継する。一方、L2スイッチ装置SWm1は、宛先ポートとしてポート識別子{Pb}が得られた場合には、フレームに受信ポート識別子{MCLAG1}を付加したのち、当該フレームをブリッジ用ポートPbに中継する。L2スイッチ装置SWm2は、ブリッジ用ポートPbで、受信ポート識別子{MCLAG1}が付加されたフレームを受信し、その送信元MACアドレスを当該受信ポート識別子{MCLAG1}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm2は、フレームの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索し、その検索結果から得られるポートP[2]にフレームを中継する。
《中継システムの概略動作(MCLAG用ポート群の障害発生時)》
図3は、図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポート群に障害が発生した場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、図2に示した障害無し時の状態から、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1a]に接続される通信回線10に障害が発生した場合を例とする。
L2スイッチ装置SWm1の障害監視部17は、MCLAG用ポートP[1a]の障害発生を検出し、これに伴い、MCLAG用ポート群P[1]を障害有りと判別する(ステップS11)。具体的には、障害監視部17は、図1で述べたような各種ハードウェアの検出結果や、または、CCM制御フレームの受信状況に基づいてMCLAG用ポートP[1a]の障害発生を検出する。後者の場合、障害監視部17は、例えば、MCLAG用ポートP[1a]でCCM制御フレームを所定の期間内に受信できない場合や、あるいは、MCLAG用ポートP[1a]でRDIを受信した場合に、MCLAG用ポートP[1a]の障害発生を検出する。
L2スイッチ装置SWm1の障害フレーム送信部15は、障害監視部17による監視結果が障害無しから障害有りに変更されたため、ブリッジ用ポートPbを介して障害通知フレームTRfを送信する(ステップS12)。障害通知フレームTRfには、その障害発生箇所(例えばMCLAG識別子{MCLAG1})の情報が含まれている。また、L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、障害監視部17によるMCLAG用ポート群P[1]の監視結果が障害有りになったため、MCLAG用ポート群P[1]を、送受信許可状態FWに変わって送受信禁止状態BKに制御する(ステップS13)。
L2スイッチ装置SWm2は、障害監視部17による自身のMCLAG用ポート群P[1]の監視結果が障害無しの状況で、障害通知フレームTRfを受信する。このため、L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、障害通知フレームTRfの障害発生箇所に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]を、送受信禁止状態BKに変わって送受信許可状態FWに制御する(ステップS13)。
L2スイッチ装置SWm2のOAM送信部16は、MCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されたため、MCLAG用ポートP[1a],P[1b]のそれぞれから、RDIに変わって定期的にCCMを送信する(ステップS14)。L2スイッチ装置SW2は、ポートP1a,P1bのそれぞれで定期的にCCMを受信しているため、ポートP1a,P1bのそれぞれから定期的にCCMを送信する。
一方、L2スイッチ装置SWm1のOAM送信部16(具体的には送信停止指示部18)は、MCLAG用ポート群P[1]が送受信禁止状態BKに制御されたため、それを構成するMCLAG用ポートP[1a],P[1b]のそれぞれから定期的にRDIを送信する。すなわち、当該送信停止指示部18は、障害発生が検出されるMCLAG用ポートP[1a]に加えて、障害発生が検出されないMCLAG用ポートP[1b]からも、CCMに変わってRDIを送信する(ステップS14)。
L2スイッチ装置SW1は、例えば、障害に伴いポートP1aでCCM制御フレームを受信していない場合、ポートP1aからRDIを送信する。また、L2スイッチ装置SW1は、ポートP1bでRDIを受信しているため、ポートP1bからCCMを送信する。その結果、冗長装置20は、図2の状態から、L2スイッチ装置SW2のポートP1a,P1bをMCLAG1における送信ポートの候補に加え、L2スイッチ装置SW1のポートP1a,P1bを送信ポートの候補から除外する。
その結果、MCLAG装置MSW1と冗長装置20との間では、図3に示すような、フレーム(ユーザフレーム)の通信経路FLP2が形成される。アドレステーブルFDBの学習処理および検索処理等の詳細に関しては、図2の場合と同様にして行われるため、以降、簡略化して説明する。
まず、MCLAG装置MSW1が冗長装置20に向けてフレームを送信する場合を想定する。その一例として、L2スイッチ装置SWm1が、ポートP[2]でフレームを受信した場合を想定する。L2スイッチ装置SWm1は、フレームの送信元MACアドレスをポート識別子{P[2]}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習し、また、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信禁止状態BKに制御されるため、フレームをブリッジ用ポートPbに中継する。
L2スイッチ装置SWm2は、ブリッジ用ポートPbで受信したフレームの送信元MACアドレスを、ポート識別子{Pb}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習し、また、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、MCLAG用ポートの中から、所定の分散規則に基づき選択した1個のMCLAG用ポート(例えばP[1a])にフレームを中継する。冗長装置20は、所定のポート(例えばSW2のP1a)で受信したフレームを、自身のアドレステーブルの検索結果から得られるポートに中継する。
また、他の一例として、L2スイッチ装置SWm2が、ポートP[2]でフレームを受信した場合を想定する。L2スイッチ装置SWm2は、フレームの送信元MACアドレスをポート識別子{P[2]}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習し、また、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。
L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、MCLAG用ポートの中から、所定の分散規則に基づき選択した1個のMCLAG用ポート(例えばP[1b])にフレームを中継する。冗長装置20は、所定のポート(例えばSW2のP1b)で受信したフレームを、自身のアドレステーブルの検索結果から得られるポートに中継する。
次に、冗長装置20がMCLAG装置MSW1に向けてフレームを送信する場合を想定する。冗長装置20は、前述したように、L2スイッチ装置SW1のポートP1a,P1bを送信ポートの候補から除外している。このため、冗長装置20は、L2スイッチ装置SW2のポートP1a,P1bの中から所定の分散規則に基づき1個のポートを選択し、当該選択されたポート(例えばP1a)にフレームを中継する。
L2スイッチ装置SWm2は、所定のMCLAG用ポート(例えばP[1a])で受信したフレームの送信元MACアドレスを、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習し、また、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。その結果、L2スイッチ装置SWm2は、宛先ポートとして、ポート識別子{P[2]}またはポート識別子{Pb}を得る。
L2スイッチ装置SWm2は、宛先ポートとしてポート識別子{P[2]}が得られた場合には、フレームをポートP[2]に中継する。一方、L2スイッチ装置SWm2は、宛先ポートとしてポート識別子{Pb}が得られた場合には、フレームに受信ポート識別子{MCLAG1}を付加したのち、ブリッジ用ポートPbに中継する。L2スイッチ装置SWm1は、ブリッジ用ポートPbで受信したフレームの送信元MACアドレスを、当該フレームに付加された受信ポート識別子{MCLAG1}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm1は、フレームの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索し、当該検索結果から得られたポートP[2]にフレームを中継する。
《中継システムの概略動作(MCLAG用ポート群の障害回復時)》
図4は、図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポート群の障害が回復した場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、図3に示した障害が回復した場合を例とする。L2スイッチ装置SWm1の障害監視部17は、MCLAG用ポートP[1a]の障害回復を検出し、これに伴い、MCLAG用ポート群P[1]を障害無しと判別する(ステップS21)。具体的には、障害監視部17は、図1で述べたような各種ハードウェアの検出結果や、または、MCLAG用ポートP[1a]でCCMを受信できるようになることで障害回復を検出する。
L2スイッチ装置SWm1の障害フレーム送信部15は、障害監視部17による監視結果が障害有りから障害無しに変更されたため、ブリッジ用ポートPbを介して障害回復フレームTRrを送信する(ステップS22)。障害回復フレームTRrには、その障害回復箇所(例えばMCLAG識別子{MCLAG1})の情報が含まれている。また、L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、障害監視部17によるMCLAG用ポート群P[1]の監視結果が障害無しになったため、MCLAG用ポート群P[1]を、送受信禁止状態BKに変わって送受信許可状態FWに制御する(ステップS23)。
L2スイッチ装置SWm2は、障害回復フレームTRrを受信する。このため、L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、障害回復フレームTRrの障害回復箇所に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]を、送受信許可状態FWに変わって送受信禁止状態BKに制御する(ステップS23)。
L2スイッチ装置SWm1のOAM送信部16は、MCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されたため、MCLAG用ポートP[1a],P[1b]のそれぞれから、RDIに変わって定期的にCCMを送信する(ステップS24)。L2スイッチ装置SW1は、ポートP1a,P1bのそれぞれで定期的にCCMを受信しているため、ポートP1a,P1bのそれぞれから定期的にCCMを送信する。
一方、L2スイッチ装置SWm2のOAM送信部16(具体的には送信停止指示部18)は、MCLAG用ポート群P[1]が送受信禁止状態BKに制御されたため、それを構成するMCLAG用ポートP[1a],P[1b]のそれぞれから定期的にRDIを送信する(ステップS24)。L2スイッチ装置SW2は、ポートP1a,P1bのそれぞれで定期的にRDIを受信しているため、ポートP1a,P1bのそれぞれから定期的にCCMを送信する。
その結果、冗長装置20は、図3の状態から、L2スイッチ装置SW1のポートP1a,P1bをMCLAG1における送信ポートの候補に加え、L2スイッチ装置SW2のポートP1a,P1bを送信ポートの候補から除外する。これにより、各ポート群の制御状態は、図2の場合と同様になり、図4に示すように、MCLAG装置MSW1と冗長装置20との間では、図2の場合と同様に、フレーム(ユーザフレーム)の通信経路FLP1が形成される。
なお、ここでは、障害回復に応じて、自動的に図2の状態に戻るような動作例を示したが、例えば、図2の状態に戻すか否かを選択できるようにしてもよい。具体的には、例えば、MCLAG装置MSW1は、予め管理者等によって選択可能な自動回復モードと手動回復モードとを持つ。MCLAG装置MSW1は、自動回復モード時には、図4のように、障害回復に応じて各MCLAG用ポート群の制御状態を自動的に変更するが、手動回復モード時には、管理者等からのコマンド入力を受けて各MCLAG用ポート群の制御状態を変更する。すなわち、MCLAG装置MSW1は、障害が回復した場合でも、コマンド入力を受けるまでは図3に示した各MCLAG用ポート群の制御状態を維持する。例えば、図3に示した障害が不安定な障害であるような場合には、図3の状態と図4の状態とが交互に繰り返されるような事態が生じ得るが、手動回復モードによってこのような事態を防止できる。
《中継システムの主要な効果等》
(1)図2および図3に示したように、MCLAG装置(第1冗長装置)MSW1と冗長装置(第2冗長装置)20との間の通信は、リンク(第1リンク)19aに障害が無い場合、当該リンク19aを介して行われ、リンク19aに障害が有る場合で、かつリンク(第2リンク)19bに障害が無い場合、リンク19bを介して行われる。すなわち、冗長装置間の通信は、各冗長装置を構成する2台のL2スイッチ装置の一方を介して行われる。その結果、フレームの転送経路を把握し易くなり、ネットワーク管理の容易化等が実現可能になる。
具体的には、例えば、冗長装置間の通信をポートミラーリングによって監視する際に、主としてアクティブACT側のリンク19a(具体的には、SWm1のP[1]およびSW1のP1)を監視対象とすればよく、スタンバイSBY側のリンク19b(具体的には、SWm2のP[1]およびSW2のP1)を監視対象から除外することができる。このような監視対象の削減は、特に、キャリア網等のように、収容する冗長装置の台数が多い場合に、より有益となる。
(2)イーサネットOAMを利用した送信停止指示部18を設けることで、冗長装置20がアクティブ/スタンバイ型の冗長装置であるか否かに関わらず、擬似的に冗長装置20をアクティブ/スタンバイ型の冗長装置であるかのように動作させることが可能になる。すなわち、イーサネットOAMの機能を備えた冗長装置20は、一般的に、RDIを受信したポートからの送信動作を停止する。これを利用して、MCLAG装置MSW1は、自身のMCLAGポート群の制御状態に応じて送信停止指示部18を用いてRDIを送信することで、冗長装置20のポート群を、自身のMCLAGポート群の制御状態と連動するように制御することが可能になる。
ここで、冗長装置20を擬似的にアクティブ/スタンバイ型で動作させる他の方式として、例えば、MCLAG装置MSW1と冗長装置20との間で、アクティブ/スタンバイの状態を同期するための専用フレームを通信する方式が挙げられる。ただし、当該方式では、広く用いられているイーサネットOAMを利用する方式と比較して、冗長装置20に専用の機能を設ける必要性が生じるため、冗長装置20の汎用性の確保が困難となる。さらに、他の方式として、MCLAG装置MSW1が送受信禁止状態BKのポート群をリンクダウンさせ、それを冗長装置20に検出させる方式が挙げられる。ただし、当該方式では、障害時の経路切り替えの際に、リンクダウン(例えば光信号の出力停止等)させたポート群をリンクアップさせるのに時間を要する恐れがある。このような観点から、イーサネットOAMを利用する方式が望ましい。
なお、前述した特許文献1〜特許文献3には、本実施の形態のような冗長装置間の接続は特に想定されていない。また、特許文献1の技術では、データプレーンに関しては両方共に運用状態で使用され、本実施の形態のように、MCLAG用ポート群に対するアクティブ/スタンバイの区別は無い。特許文献2の技術は、MPLS網を前提として、送信元アドレスおよび宛先アドレスの組合せに対するアクションを定めることで経路を制御する技術であり、本実施の形態の方式とは本質的に異なるものである。さらに、特許文献3の技術は、LAGを用いない技術であり、この場合、前述したように、障害時に、FDBのフラッシュが必要となる恐れがある。
(実施の形態2)
《中継システム(変形例)の概略構成》
図5は、本発明の実施の形態2による中継システムにおいて、その構成例を示す概略図である。図5に示す中継システムは、図1に示した中継システムと比較して、図1の冗長装置20に、MCLAG装置MSW1と同様の構成を持つMCLAG装置MSW2が適用される点が異なっている。MCLAG装置MSW2は、2台のL2スイッチ装置(第3および第4スイッチ装置)SWm3,SWm4で構成される。
MCLAG装置MSW2を構成するL2スイッチ装置SWm3,SWm4のそれぞれは、L2スイッチ装置SWm1,SWm2と同様に、MCLAG用ポート群P[1]と、ポートP[2]と、ブリッジ用ポートPbと、を持つ。MCLAG用ポート群P[1]は、単数または複数(ここでは2個)のMCLAG用ポートP[1a],P[1b]で構成される。L2スイッチ装置(第3スイッチ装置)SWm3とL2スイッチ装置(第4スイッチ装置)SWm4との間は、ブリッジ用ポートPbを介して互いに通信回線11で接続される。
L2スイッチ装置(第3スイッチ装置)SWm3は、L2スイッチ装置(第1スイッチ装置)SWm1のMCLAG用ポート群P[1]との間でリンク(第1リンク)19aを持ち、L2スイッチ装置(第2スイッチ装置)SWm2との間でリンクを持たない。図5の例では、リンク19aは、L2スイッチ装置SWm1,SWm3の各MCLAG用ポート群P[1](MCLAG用ポートP[1a],P[1b])と、各MCLAG用ポート群間(その各MCLAG用ポート間)をそれぞれ接続する2本の通信回線10によって形成される。
一方、L2スイッチ装置(第4スイッチ装置)SWm4は、L2スイッチ装置(第2スイッチ装置)SWm2のMCLAG用ポート群P[1]との間でリンク(第2リンク)19bを持ち、L2スイッチ装置(第1スイッチ装置)SWm1との間でリンクを持たない。図5の例では、リンク19bは、L2スイッチ装置SWm2,SWm4の各MCLAG用ポート群P[1](MCLAG用ポートP[1a],P[1b])と、各MCLAG用ポート群間(その各MCLAG用ポート間)をそれぞれ接続する2本の通信回線10によって形成される。
MCLAG装置MSW1は、L2スイッチ装置SWm1,SWm2のMCLAG用ポート群P[1]にMCLAG1を設定し、MCLAG装置MSW2も、L2スイッチ装置SWm3,SWm4のMCLAG用ポート群P[1]にMCLAG1を設定する。また、MCLAG装置MSW2のL2スイッチ装置SWm3は、それに対向するMCLAG装置MSW1のL2スイッチ装置SWm1と同じくアクティブACTに設定される。MCLAG装置MSW2のL2スイッチ装置SWm4も、それに対向するMCLAG装置MSW1のL2スイッチ装置SWm2と同じくスタンバイSBYに設定される。
ここで、各L2スイッチ装置SWm1〜SWm4のそれぞれは、図1に示したMCLAGテーブル12、中継処理部13、アドレステーブルFDB、ポート制御部14、障害フレーム送信部15、OAM送信部16、および障害監視部17に加えて、モード保持部21を備える。モード保持部21は、送信停止指示部18を有効にしてOAM送信部16を動作させる有効モード(第1モード)か、無効にしてOAM送信部16を動作させる無効モード(第2モード)かを保持する。
OAM送信部16は、有効モード(第1モード)が保持される場合、実施の形態1の場合と同様に、送受信禁止状態(第2状態)BKに制御されるMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]を構成する単数または複数のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b]のそれぞれからRDIを送信する。一方、OAM送信部16は、無効モード(第2モード)が保持される場合、実施の形態1の場合と異なり、送受信禁止状態BKに制御されるMCLAG用ポート群P[1]を構成する単数または複数のMCLAG用ポートP[1a],P[1b]のそれぞれから、イーサネットOAMの規格通りのCCM制御フレームを送信する。
《中継システム(変形例)の前提となる問題点》
図9は、図5の中継システムにおいて、その前提として検討した問題点の一例を示す説明図である。実施の形態1で述べたように、MCLAG装置MSW1,MSW2は、送受信禁止状態BKに制御されるMCLAG用ポート群からRDIを送信する。このため、図9に示すように、例えば、スタンバイSBY側のL2スイッチ装置SWm2,SWm4は、それぞれ、アクティブACT側のL2スイッチ装置SWm1,SWm3からの障害通知フレームTRfを受信した際に、自身のMCLAG用ポート群P[1]を送受信許可状態FWに変更しても問題無いか否かを判別できない恐れがある。
具体的には、図9に示すように、例えば、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポートP[1a]からの送信経路に障害があった場合を想定する。この場合、L2スイッチ装置SWm4のMCLAG用ポートP[1a]から送信されるRDIは、当該送信経路の障害に基づく、真のRDIである。一方、L2スイッチ装置SWm4のMCLAG用ポートP[1b]から送信されるRDIは、送信停止指示部18の動作に基づく嘘のRDIである。L2スイッチ装置SWm2は、仮に真のRDIを受信している場合には、MCLAG用ポート群P[1]を送受信許可状態FWに変更しない。しかしながら、L2スイッチ装置SWm2は、そもそも、真のRDIか嘘のRDIかを判別することができない。
そこで、本実施の形態2の中継システムは、図5に示したように、モード保持部21を有する。そして、対向する2個の冗長装置が共に本実施の形態によるMCLAG装置MSW1,MSW2で構成される場合には、MCLAG装置MSW1,MSW2のいずれか一方または両方に対して、予めモード保持部21に無効モード(第2モード)を保持させる。例えば、MCLAG装置MSW2を構成するL2スイッチ装置SWm3,SWm4のそれぞれに無効モード(第2モード)を保持させた場合、MCLAG装置MSW2は、実施の形態1の冗長装置20と同様のCCM制御フレームを送信する。すなわち、MCLAG装置MSW2から送信されるRDIは、常に真のRDIとなるため、図9で述べたような問題は生じない。
また、送信停止指示部18は、汎用的な冗長装置を相手として、それに対して送信動作の停止を指示するために設けられる。ただし、図5に示したように、2個のMCLAG装置MSW1,MSW2を用いると共に、対向するL2スイッチ装置間でアクティブ/スタンバイの設定を同一にした場合、当該アクティブ/スタンバイの設定に基づいて各L2スイッチ装置の送信動作は停止する。したがって、MCLAG装置MSW1,MSW2の両方に対して、無効モード(第2モード)を保持させた場合(すなわち送信停止指示部18を全く用いない場合)であっても、特に問題は生じない。以降、MCLAG装置MSW1,MSW2の両方に無効モード(第2モード)を保持させた場合を例として、各種動作を説明する。
《中継システム(変形例)の概略動作(障害無し時)》
図6は、図5の中継システムにおいて、障害が無い場合の概略動作例を示す説明図である。図6では、前述した図2の場合と比較して、L2スイッチ装置SWm2が、無効モード(第2モード)に基づいて、送受信禁止状態BKに制御されるMCLAG用ポート群P[1]を構成するMCLAG用ポートP[1a],P[1b]のそれぞれから定期的にCCMを送信している点が異なっている。また、L2スイッチ装置SWm4も、無効モード(第2モード)に基づいて、送受信禁止状態BKに制御されるMCLAG用ポート群P[1]を構成するMCLAG用ポートP[1a],P[1b]のそれぞれから定期的にCCMを送信する。
L2スイッチ装置SWm2,SWm4は、共に、MCLAG用ポートP[1a],P[1b]でCCMを受信するが、MCLAG用ポート群P[1]が送受信禁止状態BKに制御されるため、当該ポート群からのフレーム(ユーザフレーム)の送信は行わない。その結果、MCLAG装置MSW1とMCLAG装置MSW2との間では、図6に示すような、フレーム(ユーザフレーム)の通信経路FLP3が形成される。
通信経路FLP3は、図2に示した通信経路FLP1に対して、さらに、MCLAG装置MSW2内での通信経路が追加されたものである。MCLAG装置MSW2内では、MCLAG装置MSW1内と同様にして通信経路が定められる。例えば、図2の場合と同様に、MCLAG装置MSW1からMCLAG装置MSW2に向けてフレームを送信する場合で、MCLAG装置MSW2がL2スイッチ装置SWm3のMCLAG用ポート群P[1]で当該フレームを受信した場合を想定する。
L2スイッチ装置SWm3は、MCLAG用ポート群P[1]で受信したフレームの送信元MACアドレスを、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習し、また、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。その結果、L2スイッチ装置SWm3は、宛先ポートとして、ポート識別子{P[2]}またはポート識別子{Pb}を得る。
L2スイッチ装置SWm3は、宛先ポートとしてポート識別子{P[2]}が得られた場合には、フレームをポートP[2]に中継する。一方、L2スイッチ装置SWm3は、宛先ポートとしてポート識別子{Pb}が得られた場合には、フレームに受信ポート識別子{MCLAG1}を付加したのち、ブリッジ用ポートPbに中継する。L2スイッチ装置SWm4は、ブリッジ用ポートPbで受信したフレームの送信元MACアドレスを、当該フレームに付加された受信ポート識別子{MCLAG1}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm4は、フレームの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索し、当該検索結果から得られたポートP[2]にフレームを中継する。
次に、図2の場合と同様に、MCLAG装置MSW2がMCLAG装置MSW1に向けてフレームを送信する場合を想定する。その一例として、L2スイッチ装置SWm3が、ポートP[2]でフレームを受信した場合を想定する。L2スイッチ装置SWm3は、フレームの送信元MACアドレスをポート識別子{P[2]}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習し、また、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm3は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。
L2スイッチ装置SWm3は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、MCLAG用ポートの中から、所定の分散規則に基づき選択した1個のMCLAG用ポートにフレームを中継する。以降、当該フレームは、図2の場合と同様にして中継される。
また、他の一例として、L2スイッチ装置SWm4が、ポートP[2]でフレームを受信した場合を想定する。L2スイッチ装置SWm4は、フレームの送信元MACアドレスをポート識別子{P[2]}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習し、また、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm4は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。L2スイッチ装置SWm4は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信禁止状態BKに制御されるため、フレームをブリッジ用ポートPbに中継する。
L2スイッチ装置SWm3は、ブリッジ用ポートPbで受信したフレームの送信元MACアドレスを、ポート識別子{Pb}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習し、また、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm3は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。L2スイッチ装置SWm3は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、MCLAG用ポートの中から、所定の分散規則に基づき選択した1個のMCLAG用ポートにフレームを中継する。以降、当該フレームは、図2の場合と同様にして中継される。
《中継システム(変形例)の概略動作(MCLAG用ポート群の障害発生時)》
図7は、図5の中継システムにおいて、MCLAG用ポート群に障害が発生した場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、図6に示した障害無し時の状態から、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1a]に接続される通信回線10に障害が発生した場合を例とする。
この場合、まず、図3の場合と同様に、MCLAG装置MSW1において、障害発生の検出(ステップS31)および障害通知フレームTRfの送信(ステップS32)が行われる。これに応じて、図3の場合と同様に、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信許可状態FWに変わって送受信禁止状態BKに制御する(ステップS33)。一方、L2スイッチ装置SWm2は、障害通知フレームTRfを受信すると共に、MCLAG用ポート群P[1]でCCMを受信しているため(すなわちMCLAG用ポート群P[1]の障害無しが判明しているため)、MCLAG用ポート群P[1]を送受信禁止状態BKに変わって送受信許可状態FWに制御する(ステップS33)。
MCLAG装置MSW2においても、MCLAG装置MSW1の場合と同様に、障害発生の検出(ステップS31)および障害通知フレームTRfの送信(ステップS32)が行われる。これに応じて、L2スイッチ装置SWm3は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信許可状態FWに変わって送受信禁止状態BKに制御する(ステップS33)。一方、L2スイッチ装置SWm4は、障害通知フレームTRfを受信すると共に、MCLAG用ポート群P[1]でCCMを受信しているため(すなわちMCLAG用ポート群P[1]の障害無しが判明しているため)、MCLAG用ポート群P[1]を送受信禁止状態BKに変わって送受信許可状態FWに制御する(ステップS33)。
ここで、L2スイッチ装置SWm1,SWm3のそれぞれは、図3の場合と異なり、無効モード(第2モード)に応じて、障害発生が検出されたMCLAG用ポートP[1a]からはCCMに変わってRDIを送信するが、障害発生が検出されないMCLAG用ポートP[1b]からはCCMを送信する(ステップS34)。このように、CCMの送信および受信が行われた場合であっても、L2スイッチ装置SWm1,SWm3のそれぞれは、送受信禁止状態BKに伴い、MCLAG用ポート群P[1]からのユーザフレームの送信を行わない。
また、L2スイッチ装置SWm2,SWm4のそれぞれも、図3の場合と異なり、障害通知フレームTRfを受信する前に、無効モード(第2モード)に応じて、既に、MCLAG用ポート群P[1]からCCMを送信している。このため、L2スイッチ装置SWm2,SWm4のそれぞれは、当該CCMの送信をそのまま維持する(ステップS34)。
その結果、MCLAG装置MSW1とMCLAG装置MSW2との間では、図7に示すような、フレーム(ユーザフレーム)の通信経路FLP4が形成される。通信経路FLP4は、図3に示した通信経路FLP2に対して、さらに、MCLAG装置MSW2内での通信経路が追加されたものである。MCLAG装置MSW2内では、MCLAG装置MSW1内と同様にして通信経路が定められる。
《中継システム(変形例)の概略動作(MCLAG用ポート群の障害回復時)》
図8は、図5の中継システムにおいて、MCLAG用ポート群の障害が回復した場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、図7に示した障害が回復した場合を例とする。
この場合、まず、図4の場合と同様に、MCLAG装置MSW1において、障害回復の検出(ステップS41)および障害回復フレームTRrの送信(ステップS42)が行われる。これに応じて、図4の場合と同様に、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信禁止状態BKに変わって送受信許可状態FWに制御し、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信許可状態FWに変わって送受信禁止状態BKに制御する(ステップS43)。
MCLAG装置MSW2においても、MCLAG装置MSW1の場合と同様に、障害回復の検出(ステップS41)および障害回復フレームTRrの送信(ステップS42)が行われる。これに応じて、L2スイッチ装置SWm3は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信禁止状態BKに変わって送受信許可状態FWに制御し、L2スイッチ装置SWm4は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信許可状態FWに変わって送受信禁止状態BKに制御する(ステップS43)。
ここで、L2スイッチ装置SWm1,SWm3のそれぞれは、図4の場合と同様に、障害回復が検出されたMCLAG用ポートP[1a]からRDIに変わってCCMを送信する(ステップS44)。また、L2スイッチ装置SWm1,SWm3のそれぞれは、図4の場合と異なり、MCLAG用ポートP[1b]からは、無効モード(第2モード)に応じて既にCCMを送信しているため、当該CCMをそのまま維持する(ステップS44)。一方、L2スイッチ装置SWm2,SWm4のそれぞれは、図4の場合と異なり、MCLAG用ポート群P[1]から送信しているCCMを、無効モード(第2モード)に応じて、そのまま維持する(ステップS44)。
その結果、MCLAG装置MSW1とMCLAG装置MSW2との間では、図8に示すように、図6の場合と同様のフレーム(ユーザフレーム)の通信経路FLP3が形成される。
以上、本実施の形態2の中継システムおよびスイッチ装置を用いることで、本実施の形態によるMCLAG装置を冗長装置として冗長装置間の接続を行った場合であっても、実施の形態1で述べた各種効果を得ることが可能になる。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、実施の形態1および実施の形態2で述べた各L2スイッチ装置の詳細について説明する。
《スイッチ装置(MCLAG装置)の構成》
図10は、本発明の実施の形態3によるスイッチ装置において、MCLAG装置を構成する各スイッチ装置の主要部の構成例を示すブロック図である。ここでは、図5の中継システムにおいて、MCLAG装置を構成する各L2スイッチ装置SWm1〜SWm4を例とする。図11(a)は、図10におけるアドレステーブルの構成例を示す概略図であり、図11(b)は、図10における障害監視テーブルの構成例を示す概略図であり、図11(c)は、図10におけるポート制御テーブルの構成例を示す概略図である。
図10に示すL2スイッチ装置(第1または第2スイッチ装置)SWmは、MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]と、複数のポートP[2]〜P[m]と、ブリッジ用ポートPbと、各種処理部および各種テーブルと、を備える。MCLAG用ポート群P[1]は、複数(ここでは2個)のMCLAG用ポートP[1a],P[1b]で構成される。ブリッジ用ポートPbは、この例では、複数のブリッジ用ポートPb[1]〜Pb[p]で構成される。複数のブリッジ用ポートPb[1]〜Pb[p]は、LAGが設定されることで仮想的に1個のポートとして機能する。複数のポートP[2]〜P[m]のそれぞれは、P[1]の場合と同様に、MCLAG用ポート群であってもよい。以下、各種処理部および各種テーブルに関して説明する。
インタフェース部25は、受信バッファおよび送信バッファを備え、各ポート(MCLAG用ポートP[1a],P[1b]、複数のポートP[2]〜P[m]およびブリッジ用ポートPb)との間でフレームの送信または受信を行う。インタフェース部25は、ポートでフレームを受信した場合、その受信したポートを表すポート識別子(すなわち受信ポート識別子)を当該フレームに付加する。また、インタフェース部25は、障害検出部31を備える。障害検出部31は、図1等で述べた障害監視部17の一部の機能を担う。障害検出部31は、受信信号の信号強度の検出回路や、FLP等のパルス信号の検出回路といったハードウェアによって、各ポート(P[1a],P[1b],P[2]〜P[m],Pb[1]〜Pb[p])の障害発生を検出する。この検出された障害情報は、ポート制御部14が備える障害監視テーブル32に反映される。
フレーム識別部26は、各ポート(P[1a],P[1b],P[2]〜P[m],Pb[1]〜Pb[p])で受信され、インタフェース部25の受信バッファを介して伝送されたフレームに対して、当該フレームがユーザフレームか、障害フレームか、CCM制御フレームかの識別を行う。ユーザフレームとは、例えば、図2に示した通信経路FLP1で転送される通常のフレームを意味する。障害フレームとは、例えば、図3に示した障害通知フレームTRfや図4に示した障害回復フレームTRr等を意味する。CCM制御フレームは、前述したように、イーサネットOAMに基づくCCMやRDI等を意味する。
フレーム識別部26は、特に限定はされないが、フレームに含まれるフレームタイプや、宛先MACアドレス(例えばMCLAG装置宛てか否か)などによって、ユーザフレーム、障害フレーム、CCM制御フレームを識別する。フレーム識別部26は、対象となるフレームがユーザフレームの場合には、それを中継処理部13に送信し、障害フレームの場合には、それを障害フレーム処理部27に送信し、CCM制御フレームの場合には、それをOAM処理部28に送信する。
障害フレーム処理部27は、障害フレーム受信部35および障害フレーム送信部15を備える。障害フレーム受信部35は、ブリッジ用ポートPbに接続され自身と共にMCLAG装置を構成する他のL2スイッチ装置(本明細書ではピア装置と呼ぶ)からの障害フレームに基づいて、ピア装置のMCLAG用ポート群における障害発生および障害回復を検出する。この検出された障害情報は、ポート制御部14が備える障害監視テーブル32に反映される。
OAM処理部28は、OAM受信部36およびOAM送信部16を備え、イーサネットOAMに基づく各種処理を行う。その処理の一つとして、OAM処理部28は、前述したように、予め設定した各MEP間で、CCM制御フレームを定期的に送信および受信することで、各MEP間の疎通性を監視する。OAM受信部36は、MCLAG用ポートP[1a],P[1b]や複数のポートP[2]〜P[m]に適宜接続されるL2スイッチ装置からのCCM制御フレームの受信状況に基づいて、これらの各ポートの障害発生および障害回復を検出する。
具体的には、OAM受信部36は、あるポートで所定に期間内にCCM制御フレームを受信しないことにより、当該ポートの障害発生を検出する。また、OAM受信部36は、あるポートでRDIを受信することにより、当該ポートの障害発生を検出する。この検出された障害情報は、ポート制御部14が備える障害監視テーブル32に反映される。OAM受信部36は、前述した障害検出部31と共に、図1等で述べた障害監視部17の他の一部の機能を担う。
ACT/SBY保持部30は、管理者等によって予め定められた装置単位(またはMCLAG用ポート群単位)でのアクティブACTまたはスタンバイSBYの設定情報を保持する。MCLAGテーブル12は、図1に示したように、自身の各MCLAG用ポートP[1a],P[1b]を、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応付けて保持する。
ポート制御部14は、MCLAGテーブル12の情報、障害フレーム受信部35の情報、OAM受信部36の情報、障害検出部31の情報、およびACT/SBY保持部30の情報に基づいて、実施の形態1等で述べたように、各MCLAG用ポート群の状態を制御する。具体的には、ポート制御部14は、障害監視テーブル32およびポート制御テーブル33を備える。
障害監視テーブル32には、図11(b)に示されるように、自身(例えばSWm2)の各ポート(例えばMCLAG用ポートP[1a])の障害状況(例えば障害有無)や、ピア装置(SWm1)のMCLAG用ポート群の障害状況が保持される。ピア装置(SWm1)のMCLAG用ポート群は、例えば、そのMCLAG識別子{MCLAG1}を用いて識別される。自身の各ポートの障害状況は、図1の障害監視部17に該当する障害検出部31およびOAM受信部36の各検出結果によって判別される。ピア装置のMCLAG用ポート群の障害状況は、障害フレーム受信部35によって判別される。
ポート制御部14は、障害監視テーブル32の情報と、ACT/SBY保持部30の情報と、に基づいて、自身のMCLAG用ポート群の状態を制御し、その制御状態をポート制御テーブル33で管理する。図11(c)のポート制御テーブル33(および図11(b)の障害監視テーブル32)では、図3のL2スイッチ装置SWm2を例として、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応するMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されている。
障害フレーム処理部27の障害フレーム送信部15は、障害監視テーブル32に基づき自身のMCLAG用ポート群P[1]の障害状況が障害無しから障害有りに変更された場合に、その障害発生箇所の情報を含む障害通知フレームTRfを生成する。また、障害フレーム送信部15は、障害監視テーブル32に基づき自身のMCLAG用ポート群P[1]の障害状況が障害有りから障害無しに変更された場合に、その障害回復箇所の情報を含む障害回復フレームTRrを生成する。障害フレーム送信部15は、例えば、この生成した障害フレームに、宛先のポートを表す宛先ポート識別子{Pb}を付加して中継実行部29に送信する。
OAM処理部28のOAM送信部16は、送信停止指示部18を有する。モード保持部21は、送信停止指示部18の動作の有効・無効を定める。送信停止指示部18が無効(無効モード(第2モード))の場合、OAM送信部16は、MCLAG用ポート群P[1]の制御状態に関わらず、イーサネットOAMの規格通りにCCM制御フレームを送信する。一方、送信停止指示部18が有効(有効モード(第1モード))の場合、OAM送信部16は、ポート制御テーブル33に基づくMCLAG用ポート群P[1]の制御状態に応じて、CCM制御フレームを送信する。この際に、図10の例では、OAM送信部16は、生成したCCM制御フレーム毎に、対応するMCLAG用ポートのポート識別子を宛先ポート識別子として付加し、それを中継実行部29に送信する。
送信停止指示部18が有効の場合、OAM送信部16は、具体的には次のような処理を行う。まず、MCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御される場合、OAM送信部16は、当該MCLAG用ポート群P[1]を構成する単数または複数のMCLAG用ポートから、イーサネットOAMの規格通りにCCM制御フレームを送信する。一方、MCLAG用ポート群P[1]が送受信禁止状態BKに制御される場合、OAM送信部16は、MCLAG用ポート群P[1]を構成する単数または複数のMCLAG用ポートのそれぞれからRDIを定期的に送信する。
なお、OAM処理部28は、MCLAG用ポートに限らず、通常のポート(例えばP[2])やブリッジ用ポートPbに関しても、CCM制御フレームに基づき疎通性の監視を行うことができる。この際に、OAM処理部28は、イーサネットOAMの規格通りに処理を行う。
中継処理部13は、分散処理部34を備える。中継処理部13は、フレーム識別部26からのユーザフレームを対象として、実施の形態1等で述べたように、アドレステーブルFDBの学習および検索を行うと共に、ポート制御部14(例えばポート制御テーブル33)の情報を反映して、宛先ポートを定める。
具体的には、アドレステーブルFDBの学習に際し、中継処理部13は、ユーザフレームの送信元MACアドレスを、インタフェース部25で付加された受信ポート識別子に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。この際に、中継処理部13は、MCLAGテーブル12に基づき、受信ポート識別子がMCLAG用ポートのポート識別子である場合には、当該ポート識別子をMCLAG識別子に置き換えてアドレステーブルFDBに学習する。
また、中継処理部13は、受信ポート識別子(MCLAG識別子)が付加されたユーザフレームをブリッジ用ポートPbで受信した場合、その送信元MACアドレスを当該受信ポート識別子に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。その結果、アドレステーブルFDBは、図11(a)に示すように、ポートと、当該ポートの先に存在するMACアドレスと、の対応関係を保持する。図11(a)において、ポートは、ポート識別子(例えば{P[2]})、あるいはMCLAG識別子(例えば{MCLAG1})として保持される。なお、アドレステーブルFDBは、実際には、MACアドレスに加えてVLAN識別子も保持する。
一方、アドレステーブルFDBの検索に際し、中継処理部13は、ユーザフレームの宛先MACアドレス(およびVLAN識別子)を検索キーとしてアドレステーブルFDBを検索し、宛先ポートを取得する。中継処理部13は、ポート制御テーブル33に基づいて当該宛先ポートの制御状態を判別した上で、最終的な宛先ポートを定める。例えば、中継処理部13は、検索結果による宛先ポートがMCLAG識別子であり、ポート制御テーブル33に基づいて当該MCLAG識別子に対応するMCLAG用ポート群の制御状態が送受信許可状態FWである場合、自身のMCLAG用ポートを最終的な宛先ポートに定める。
具体的には、最終的な宛先ポートは、分散処理部34によって定められる。分散処理部34は、特に限定はされないが、フレームの送信元MACアドレスおよび宛先MACアドレスを用いたハッシュ演算を行う。分散処理部34は、このハッシュ演算結果に基づいて、宛先ポートとなるMCLAG識別子に対応するMCLAG用ポート群の中からいずれか1個のMCLAG用ポートを最終的な宛先ポートに定める。中継処理部13は、フレームに、当該MCLAG用ポートのポート識別子を宛先ポート識別子として付加し、それを中継実行部29に送信する。
一方、中継処理部13は、検索結果に基づく宛先ポートがMCLAG識別子であり、ポート制御テーブル33に基づいて当該MCLAG識別子に対応するMCLAG用ポート群の制御状態が送受信禁止状態BKである場合、ブリッジ用ポートPbを最終的な宛先ポートに定める。中継処理部13は、フレームに、ブリッジ用ポートPbのポート識別子{Pb}を宛先ポート識別子として付加し、それを中継実行部29に送信する。
中継実行部29は、中継処理部13からのユーザフレーム、または障害フレーム処理部27からの障害フレーム、あるいはOAM処理部28からのCCM制御フレームを、インタフェース部25内の所定の送信バッファに向けて送信する。この所定の送信バッファは、当該フレームに付加されている宛先ポート識別子に対応するバッファである。インタフェース部25内の送信バッファは、中継実行部29からのフレームを受けて、対応するポートにフレームを送信する。
《スイッチ装置(冗長装置)の簡略構成》
図12は、本発明の実施の形態3によるスイッチ装置において、冗長装置を構成する汎用的なスイッチ装置の簡略的な構成例を示すブロック図である。ここでは、図1の中継システムにおいて、冗長装置20を構成するL2スイッチ装置SW1,SW2を例とする。
図12に示すL2スイッチ装置(第3または第4スイッチ装置)SW1は、ポート群P1と、ポートP2と、ブリッジ用ポートPbと、フレーム処理部40と、アドレステーブルFDBと、LAGテーブル41と、装置冗長制御部44と、を備える。ポート群P1は、図1に示したように、複数のポート(ここではLAG用ポートと呼ぶ)P1a,P1bで構成され、MCLAG1が設定される。また、ブリッジ用ポートPbは、LAGが設定される複数のブリッジ用ポートPb1,Pb2で構成される。
アドレステーブルFDBは、図11(a)の場合と同様に、ポート(実際にはポート識別子またはLAG識別子)と、当該ポートの先に存在するMACアドレスと、VLAN識別子と、の対応関係を保持する。LAGテーブル41は、図1のMCLAGテーブル12の場合と同様に、LAG識別子と、当該LAG識別子のメンバポートのポート識別子と、の対応関係を保持する。例えば、LAGテーブル41は、MCLAG1に対応するLAG識別子{LAG1}と、そのメンバポートのポート識別子{P1a},{P1b}と、の対応関係を保持する。
フレーム処理部40は、所定のポートでフレームを受信した際に、LAGテーブル41を適宜参照しながらアドレステーブルFDBの学習と検索を行い、その検索結果に基づく宛先ポートに当該フレームを中継する。また、フレーム処理部40は、分散処理部42およびOAM処理部43を備える。OAM処理部43は、実施の形態1で述べたように、イーサネットOAMの通常の規格に基づき、予め設定されたMEP間でCCM制御フレーム(CCM,RDI)の送信および受信を行うことで、各LAG用ポートの障害有無を監視する。
分散処理部42は、LAG識別子{LAG1}にフレームを中継する際に、所定の分散規則に基づき、そのメンバポートの中からいずれか1個のLAG用ポートを選択する。当該メンバポートは、OAM処理部43によって障害無しと判定された(すなわちCCMを受信している)LAG用ポートとなる。装置冗長制御部44は、ブリッジ用ポートPbに接続されたL2スイッチ装置と共に装置冗長を実現するために必要な各種制御・処理を行う。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10,11 通信回線
12 MCLAGテーブル
13 中継処理部
14 ポート制御部
15 障害フレーム送信部
16 OAM送信部
17 障害監視部
18 送信停止指示部
19a,19b リンク
20 冗長装置
21 モード保持部
25 インタフェース部
26 フレーム識別部
27 障害フレーム処理部
28,43 OAM処理部
29 中継実行部
30 ACT/SBY保持部
31 障害検出部
32 障害監視テーブル
33 ポート制御テーブル
34,42 分散処理部
35 障害フレーム受信部
36 OAM受信部
40 フレーム処理部
41 LAGテーブル
44 装置冗長制御部
ACT アクティブ
BK 送受信禁止状態
FDB アドレステーブル
FLP1〜FLP4 通信経路
FW 送受信許可状態
MSW1,MSW2 MCLAG装置(冗長装置)
P[1] MCLAG用ポート群
P[1a],P[1b] MCLAG用ポート
P[2],P[m],P1a,P1b,P2 ポート
P1 ポート群
Pb,Pb[1]〜Pb[p] ブリッジ用ポート
SBY スタンバイ
SWm1〜SWm4,SW1,SW2 L2スイッチ装置
TRf 障害通知フレーム
TRr 障害回復フレーム

Claims (8)

  1. 第1スイッチ装置および第2スイッチ装置で構成される第1冗長装置と、
    第3スイッチ装置および第4スイッチ装置で構成され、前記第1冗長装置に接続される第2冗長装置と、
    を備える、中継システムであって、
    前記第1スイッチ装置および前記第2スイッチ装置は、それぞれ、単数または複数の第1ポートで構成される第1ポート群と、第2ポートと、ブリッジ用ポートと、を持ち、前記ブリッジ用ポートを介して互いに通信回線で接続され、
    前記第3スイッチ装置は、前記第1スイッチ装置の前記第1ポート群との間で第1リンクを持ち、前記第2スイッチ装置との間でリンクを持たず、
    前記第4スイッチ装置は、前記第2スイッチ装置の前記第1ポート群との間で第2リンクを持ち、前記第1スイッチ装置との間でリンクを持たず、
    前記第1冗長装置と前記第2冗長装置との間の通信は、前記第1リンクに障害が無い場合、前記第1リンクを介して行われ、前記第1リンクに障害が有る場合で、かつ前記第2リンクに障害が無い場合、前記第2リンクを介して行われ、
    前記第1スイッチ装置および前記第2スイッチ装置のそれぞれは、前記第1ポート群がアクティブに設定される場合に、前記第1ポート群を、送信および受信共に許可する第1状態に制御し、前記第1ポート群がスタンバイに設定される場合に、前記第1ポート群を、送信および受信共に禁止する第2状態に制御するポート制御部を有し、
    前記第1スイッチ装置の前記第1ポート群は、前記アクティブに設定され、前記第2スイッチ装置の前記第1ポート群は、前記スタンバイに設定される、
    中継システム。
  2. 請求項記載の中継システムにおいて、
    前記第1スイッチ装置および前記第2スイッチ装置のそれぞれは、さらに、前記第2状態に制御される前記第1ポート群を構成する前記単数または複数の第1ポートのそれぞれから、イーサネットOAMに基づくCCM制御フレームの一つとなるRDIフレームを送信するOAM送信部を有する、
    中継システム。
  3. 請求項記載の中継システムにおいて、
    前記第1スイッチ装置および前記第2スイッチ装置のそれぞれは、さらに、第1モードか第2モードかを保持するモード保持部を備え、
    前記OAM送信部は、前記第1モードが保持される場合、前記第2状態に制御される前記第1ポート群を構成する前記単数または複数の第1ポートのそれぞれから前記RDIフレームを送信し、前記第2モードが保持される場合、前記第2状態に制御される前記第1ポート群を構成する前記単数または複数の第1ポートのそれぞれから、イーサネットOAMの規格通りのCCM制御フレームを送信する、
    中継システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の中継システムにおいて、
    前記第1スイッチ装置および前記第2スイッチ装置のそれぞれは、さらに、
    前記第1ポート群の障害有無を監視する障害監視部と、
    前記障害監視部による監視結果が障害無しから障害有りに変更された場合に、前記ブリッジ用ポートを介して障害通知フレームを送信する障害フレーム送信部と、
    を有し、
    前記ポート制御部は、
    前記第1ポート群が前記アクティブに設定される第1の場合で、かつ前記障害監視部による監視結果が障害無しの場合、前記第1ポート群を前記第1状態に制御し、前記第1の場合で、かつ前記障害監視部による監視結果が障害有りの場合、前記第1ポート群を前記第2状態に制御し、
    前記第1ポート群が前記スタンバイに設定される第2の場合で、かつ前記ブリッジ用ポートを介して前記障害通知フレームを受信していない場合、前記第1ポート群を前記第2状態に制御し、前記第2の場合で、かつ前記ブリッジ用ポートを介して前記障害通知フレームを受信した場合で、なおかつ前記障害監視部による監視結果が障害無しの場合、前記第1ポート群を前記第1状態に制御する、
    中継システム。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の中継システムにおいて、
    前記第1スイッチ装置および前記第2スイッチ装置のそれぞれは、さらに、
    前記単数または複数の第1ポートを、第1識別子に対応付けて保持するMCLAGテーブルと、
    前記第1ポート群が前記第1状態に制御される場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを、前記第1ポート群に中継し、前記第1ポート群が前記第2状態に制御される場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを、前記ブリッジ用ポートに中継する中継処理部と、
    を有する、
    中継システム。
  6. 単数または複数の第1ポートで構成される第1ポート群と、第2ポートと、ブリッジ用ポートと、を持ち、他のスイッチ装置との間で前記ブリッジ用ポートを介して接続されるスイッチ装置であって、
    前記第1ポート群がアクティブに設定される場合に、前記第1ポート群を、送信および受信共に許可する第1状態に制御し、前記第1ポート群がスタンバイに設定される場合に、前記第1ポート群を、送信および受信共に禁止する第2状態に制御するポート制御部と、
    第1モードか第2モードかを保持するモード保持部と、
    前記第1モードが保持される場合、前記第2状態に制御される前記第1ポート群を構成する前記単数または複数の第1ポートのそれぞれから、イーサネットOAMに基づくCCM制御フレームの一つとなるRDIフレームを送信し、前記第2モードが保持される場合、前記第2状態に制御される前記第1ポート群を構成する前記単数または複数の第1ポートのそれぞれから、イーサネットOAMの規格通りのCCM制御フレームを送信するOAM送信部と、
    を有し、
    前記スイッチ装置の前記第1ポート群は、前記他のスイッチ装置の第1ポート群が前記アクティブに設定される場合には前記スタンバイに設定され、前記他のスイッチ装置の第1ポート群が前記スタンバイに設定される場合には前記アクティブに設定される、
    スイッチ装置。
  7. 請求項記載のスイッチ装置において、さらに、
    前記第1ポート群の障害有無を監視する障害監視部と、
    前記障害監視部による監視結果が障害無しから障害有りに変更された場合に、前記ブリッジ用ポートを介して障害通知フレームを送信する障害フレーム送信部と、
    を有し、
    前記ポート制御部は、
    前記第1ポート群がアクティブに設定される第1の場合で、かつ前記障害監視部による監視結果が障害無しの場合、前記第1ポート群を前記第1状態に制御し、前記第1の場合で、かつ前記障害監視部による監視結果が障害有りの場合、前記第1ポート群を前記第2状態に制御し、
    前記第1ポート群がスタンバイに設定される第2の場合で、かつ前記ブリッジ用ポートを介して前記障害通知フレームを受信していない場合、前記第1ポート群を前記第2状態に制御し、前記第2の場合で、かつ前記ブリッジ用ポートを介して前記障害通知フレームを受信した場合で、なおかつ前記障害監視部による監視結果が障害無しの場合、前記第1ポート群を前記第1状態に制御する、
    スイッチ装置。
  8. 請求項記載のスイッチ装置において、さらに、
    前記単数または複数の第1ポートを、第1識別子に対応付けて保持するMCLAGテーブルと、
    前記第1ポート群が前記第1状態に制御される場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを、前記第1ポート群に中継し、前記第1ポート群が前記第2状態に制御される場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを、前記ブリッジ用ポートに中継する中継処理部と、
    を有する、
    スイッチ装置。
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