JP6332825B1 - 中材用経編布帛 - Google Patents

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【課題】従来の中綿シートは寝具やスポーツ衣料などの中材として保温性に優れ家庭での洗濯も容易で綿状に膨らんで柔軟性を有するが形状安定性、速乾性の点では改良の余地があった。そこで、本願では薄手・軽量で洗濯が容易且つ速乾性を有する、形状安定性に特に優れた中綿素材の提供を目的とする。【解決手段】緯糸挿入機能を有する経編機を使用して化学繊維のマルチフィラメント糸のみを使用して粗い編目でネット状基布を編成し、弾性糸を緯糸挿入して全体を蛇腹状に伸縮させた中材用経編布帛を編成するのである。【選択図】図4

Description

本発明は経編機で編成された、中材に関し、特にハリ・コシを有し、空気を含んで軽く洗濯容易性及び速乾性に優れる寝具やスポーツ衣料等の中綿素材として有用な経編布帛に関する。
従来、寝具類や生活資材の中材としては発泡性樹脂や、繊維ウェブの構成繊維を接着剤でバインダーした繊維製クッション材や、綿花、羽毛などがある。保温性に優れ軽量で体に添いやすく嵩高性な点で羽毛は中材として優れているが、衣服や側地の縫い目を抜けて外に出る吹き出しが難点で洗濯も容易ではない。そこで、本願の出願人は量産が容易で家庭での洗濯が可能な保温性に優れた中綿素材を鋭意開発した(特許文献1)。
特許第6128720号公報
従来の中材やクッション材として使用される発泡性樹脂などは保温性に優れるが、洗濯が容易ではなく清潔に保つことができない。また洗濯後の乾燥にも時間が掛かる。さらには、洗濯によって型くずれや中材の偏りが生じる。また、保温性を高めるために充填量を増やすと衣料全体の重量が増えて嵩高くなり使い勝手が悪くなる。
羽毛は寝具の中材としては優れるが、洗濯・乾燥が容易ではない。また特許文献1の中綿シートは保温性に優れ家庭での洗濯も容易であるが、綿状に膨らんで柔軟性に優れるが形状安定性、速乾性の点では改良の余地があった。
そこで、本願では薄手・軽量で洗濯が容易且つ速乾性を有する、形状安定性に特に優れた寝具や衣料の中綿素材の提供を目的とする。
緯糸挿入機能を有する経編機を使用して化学繊維のマルチフィラメント糸のみを使用して粗い編目でネット状基布を編成し、弾性糸を緯糸挿入して中材用経編布帛を編成するのである。
化学繊維のマルチフィラメント糸のみを使用して編成されているため、丸洗いが可能で速乾性を有する。洗濯・乾燥が容易であるため、寝具又は衣料を常に清潔に保つことができ家庭用としても、医療の現場やスポーツ衣料の中材としても有用である。
極薄生地に編成することができるが、ハリ・コシを有しさらに繰り返し加重に対しへたりにくく、洗濯・乾燥に対する形状安定性に優れる。綿や羽毛などの中材とは異なり生地状であるため、綿切れやふき(中材が側地から出てしまう)、中材の撚れや偏りなどを生じさせない。
弾性糸を挿入することでさらに、嵩高な立体構造を有する生地となり、空気層によるクッション性や保温性に優れる。
シート状生地を適宜裁断し積層縫合して使用するため、編地自体が空気層を含む立体構造となり通気性及び弾性を有する生地となる。
マルチフィラメントを使用するため、薄くて軽くさらに柔らかい生地が得られ、着用者に重量感を与えることがない。
空気層を形成しやすく、これによる保温性、通気性が向上し、中材と人体との空間環境の適正化を図ることができる。すなわち、蒸れが少ない。
人体に添って変形しやすい、すなわちフィット感に優れる。また、積層縫合、又は樹脂等による点接着などの加工がしやすく、ヒートセットによる形態安定性を付与することも容易である。
シート状生地として編成されるため、所望厚さに積層することで最終的な中材としての厚みは自在に変更可能である。また、側地に収納後、側地と共にキルティング加工を施すと中材の撚れを生じさせない。
本願発明に係る中材用経編布帛を伸長した状態を示す写真である。 同、自然状態を示す写真である。 本願発明に係る中材用経編布帛を4層に積層した状態を示す平面写真である。 同、正面写真である。
本願発明に係る中材用経編布帛は化学繊維のマルチフィラメント糸のみを使用して挿入機能付き経編機によって編成される。
地組織はマルチフィラメント化学繊維のみを使用して、テンビー編み、マーキゼット編みなどで粗い編目でメッシュ状に基布を編成する。具体的には、フィラメント糸として、ビスコースレーヨン、キュプラレーヨン、アセテート繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、塩化ビニル繊維等の化合繊等からなるものが好ましい。
糸の太さは繰り返し洗濯による耐へたり性の点から、15デニールから300デニールの範囲が好ましい。
さらに、地組織の編成と同時に地筬とは別筬でゴム糸等の弾性糸を挿入して基布全体に強い伸縮性を付与するのである。
また、必要に応じてハリ・コシを付与するための樹脂加工を施しても良く、公知の方法による防ダニ、抗菌、消臭、吸湿加工等々の機能加工を付与しても良い。
本願の経編布帛は寝具等の中材又は衣料の中綿素材として使用されるため編成密度は粗くても構わない。具体的には1cmに5目から20目コース程度が適している。
粗い密度によって編成された地組織にゴム糸を適宜導糸して、基布全体の横方向に強い伸縮性を付与するのである。ゴム糸の挿入本数、間隔は出来上がり製品の使用目的によって容易に変更可能である。
本願発明に係る中材用経編布帛の一部を切断して紙片(A4)に伸長して張り付けた状態を示した写真が図1である。台紙が透けるほど薄いシート状に編成されていることが分かる。伸長状態から一部開放した状態を示す写真が図2である。120mm間隔で弾性糸が挿入編成されているため約半分の幅に収縮した状態が本願の経編布帛の自然状態となる。弾性糸を挿入する間隔や弾性糸の挿入本数によって所望の収縮度合いに適宜変更可能となる。
実際の使用形態としては本願の経編布帛を積層して使用する。シート状に編成されるため所望サイズ、厚さの中材に加工することは容易である。4層に積層した状態を平面方向から示した写真が図3、正面方向から示した写真が図4である。本願の経編布帛は薄手ながらハリ、コシがある生地であるとともに、蛇腹状に収縮した状態に仕上がるため積層することでボリュームが出る。一方で押圧すると平面状態となるので生地を重ねた状態で縫着することも容易であり、布団等の側地に収納後に側地と共に積層された中材を縫い付けることも容易である。例えばキルティング加工で寝具全面に縫い目を施すことが考えられる。こうすることで中材の撚れやずれを生じさせず、繰り返し洗濯にも型崩れを起こしにくいのである。
本願の中材を二層に積層したシングルサイズのガーゼケットの乾燥速度を検査すると、遠心脱水一分後にすでに残留水分率が51%となり、20度、65%の湿度の環境下で90分後には残留水分率が8%台となった。速乾性に優れているため毎日洗濯をしたい需要者あるいはホテル、病院等での使用に適していると考える。
上述のように基布を編成後は木綿や羊毛等の天然繊維又はその他機能性繊維を編み込むことで使用用途に適した中材を編成できるのである。寝具や衣料等季節に応じて外側衣料や寝具側地が変更されるのと同様である。
保温性に優れると同時に不必要な嵩高感がないため、折畳み収納性に優れた、掛け布団、こたつ布団、膝掛け等の寝装・生活資材用途として、又は、ダウンジャケット等衣料の中材として利用が可能である。

Claims (2)

  1. 15デニールから300デニールの化学繊維のマルチフィラメント糸のみで編成されたネット状基布に弾性糸を緯糸挿入して横方向に蛇腹状に伸縮形成され、
    上記ネット状基布には仮撚加工した糸が含まれていない、中材用経編布帛。
  2. 編成密度が1cm5目コースから20目コースである請求項1記載の中材用経編布帛。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013177721A (ja) * 2012-02-10 2013-09-09 Komatsu Seiren Co Ltd 中綿および衣服
JP2016055036A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 クラレトレーディング株式会社 嵩高性を有するニットを用いた詰物材
JP6128720B1 (ja) * 2016-10-07 2017-05-17 藤井株式会社 中綿シート

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