JP6329400B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム、並びに撮像装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム、並びに撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に、画像データの再合成を利用して当該画像データの表示データを生成する画像処理装置、画像処理方法およびプログラム、および当該画像処理装置を適用した撮像装置に関する。
近年のデジタル一眼レフカメラには静止画の撮影機能に加え、動画像の撮影機能を有する撮像装置が登場している。これらのデジタル一眼レフカメラには、動画中に静止画撮影を可能にする機能を有する製品がある。また、動画撮影可能なデジタルカメラには背面に液晶ディスプレイが備えられているものが一般的であり、撮影者は背面の液晶ディスプレイを介して撮影対象となる被写体を観察しながら撮影を行うことができる。
また、動画および静止画の撮影を行う際に、所定の領域にピントを合わせる為の焦点調節動作を自動で行うオートフォーカス(以下AF)技術が知られている。オートフォーカス技術は大別すると位相差方式とコントラスト方式とに分類される。
位相差方式のAFは、レンズから入射した光束を分割し、それぞれの光束によって生成される像の間の位相のずれを検出し、検出された位相のずれに応じたピント調節を行う方式である。特許文献1では、一つの画素につき複数の光電変換部を構成することによって撮像面で瞳分割を行い、位相差方式のAFを実現する技術が開示されている。
コントラスト方式はレンズを動かしながら像を取得し、像のコントラストの振幅がピークを持つレンズ位置をピント位置としてレンズを駆動させる方式である。
ところで、一回の撮影で得られた画像データから、被写界の異なる距離にピントの合った画像を得る(再構成する)ことのできる技術が知られている。特許文献2では、結像光学系の射出瞳の異なる領域を通過した光束を撮像素子によって撮像し、前記異なる領域を通過した光束から得られる画像データを合成することによって、1回の撮影で任意の像面における像の画像データを生成する技術が開示されている。
特許第4027113号公報 特開2007−4471号公報
しかしながら、動画撮影可能な撮像装置においてAFを行う場合には以下のような課題がある。
位相差方式のAFを動画撮影に適用した場合、レンズの高速な駆動と停止の動作が連続して行われることで、動画の品位が低下するという課題がある。
一方、コントラスト方式を動画撮影に適用した場合では、コントラストのピークを判定するために一度被写体のピント位置を通りすぎるように動作するため、表示している動画の品位が低下するという課題がある。
また、従来の一眼レフカメラ等のレンズ交換式カメラにおいては、静止画撮影を主用途として設計されたレンズを装着することも可能であり、このような静止画を主用途として設計されたレンズの駆動速度および駆動間隔は動画にとって必ずしも適したものではない。
そこで、本発明の目的は、動画の品位を保った表示や記録と自動焦点調節に適したレンズ制御とを同時に実現することを可能とした画像処理装置、画像処理方法およびプログラム、撮像装置を提供することである。
本発明によれば、フォーカスレンズを含む撮影光学系で形成された被写体の光学像を撮像手段で撮像して得られた、リフォーカス処理が可能な撮像データを処理する画像処理装置であって、リフォーカス処理が可能な撮像データを取得する撮像データ取得手段と、フォーカスレンズの位置の情報を取得するレンズ情報取得手段と、取得したフォーカスレンズの位置に対応する焦点面の位置の変化量に基づいて、取得した撮像データの表示画像の焦点面の位置を決定する焦点面決定手段と、決定された位置の焦点面におけるリフォーカス画像の画像データを、撮像データから生成するリフォーカス処理手段と、生成されたリフォーカス画像の画像データに基づいて、取得した撮像データの表示データを生成する表示データ生成手段とを備えることを特徴とする画像処理装置が提供される
本発明によれば、フォーカスレンズ位置に関連する焦点面に対して表示、記録に用いる焦点面を別個に設定することで、品位の良い動画の表示、および再生を可能とする。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置を適用した撮像装置の構成を示すブロック図 図1の撮像装置で用いる撮像素子の構成を説明するための図 図2の撮像素子における分割画素と入射光との関係を説明するための図 図1の撮像装置に本発明の第1の実施例に係る画像処理装置を適用した場合の動画撮影動作のフローチャートを示す図 図4の動画撮影動作の詳細なフローチャートを示す図 本発明の第1の実施例に係る仮想焦点面決定動作のフローチャートを示す図 本発明の第1の実施例に係る表示用仮想焦点面の決定構成を説明するための図 リフォーカス処理を説明するための図 本発明の第2の実施例に係わる仮想焦点面決定動作のフローチャートを示す図 本発明の第2の実施例に係る仮想焦点面決定動作の決定を説明するための図 本発明の第2の実施例の変形例に係わる仮想焦点面決定動作のフローチャートを示す図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
[実施例1]
以下、図1から図8を参照して、本発明の第1の実施例に係る画像処理装置を適用した撮像装置を説明する。本撮像装置としては、デジタルカメラやビデオカメラなどがあるが、本実施例の画像処理装置は、多眼カメラ、ライトフィールドデータを取得可能なカメラの出力を処理するPC等の情報処理装置にも適用可能であることは言うまでもない。
図1は、本実施例に係る画像処理装置を適用した撮像装置100の構成を示すブロック図である。
図において、101はフォーカスレンズを含んで構成される撮影光学系であり、被写体からの光を複数のレンズ群および絞りを介して撮像素子102に導き、撮像素子102上に光学像を形成する。撮影光学系101に含まれるフォーカスレンズは、不図示のレンズ駆動制御部からの駆動命令またはピントリングの回転動作に基づいて駆動され、これによりピントの位置を調節することが可能である。
撮像素子102には複数のマイクロレンズが格子状に並べられており、各マイクロレンズ下には複数の光電変換部が備えられている。各マイクロレンズは撮影光学系101の射出瞳上を通る光束を瞳分割し、複数の光電変換部は前記マイクロレンズによって瞳分割された光束をそれぞれ受光するように設計されている。撮像素子102の詳細な構成については後述する。
103はA/D変換部であり、撮像素子から出力されたアナログ信号をデジタル信号へと変換する。
画像処理部104は、内部に後述する焦点検出部105、表示用仮想焦点面決定部106、リフォーカス画像生成部107を含む画像処理機能を有する回路及びプログラム群で構成される。画像処理部104は、カメラシステム制御部108からの制御命令に基づいて、A/D変換部103から出力される撮像データに所定の画像処理を行い、記録用および表示用の画像データを生成する。
焦点検出部105は、A/D変換部103を介して得られた撮像データに基づいて相関演算を行い、レンズ位置調節に用いる評価値を算出する。焦点検出部105により算出された評価値はカメラシステム制御部108を介してレンズ駆動命令へと変換され、撮影光学系101の駆動に用いられる。焦点検出部105の詳細な動作については後述する。
表示用仮想焦点面決定部106は、表示用の画像データを形成するときの焦点面の位置を決定する。表示用仮想焦点面決定部106の詳細な説明は後述するものとする。
リフォーカス画像生成部107は、A/D変換部103から出力された撮像データの合成処理によって、実際の焦点面とは異なる焦点面(仮想焦点面)における画像(以降、リフォーカス画像と称する)を生成する回路である。リフォーカス画像生成部107の詳細な動作については後述する。
カメラシステム制御部108はカメラ全体の動作制御を行うほか、画像処理によって得られたデータや、撮影光学系101のレンズ位置情報の取得等を行い、各ブロック間のデータ仲介役としても機能する。なお、カメラシステム制御部の制御プログラムおよび必要なデータは予め不図示のメモリに格納されている。
操作手段109は撮像装置100に備えられた各種スイッチやダイヤルなどの操作部材であり、撮影者は操作手段を用いて撮影パラメータの設定や撮影動作などを制御することが可能である。
表示手段110はLCD等の液晶ディスプレイであり、撮影時の画像や記憶手段111に記憶された画像データおよび各種設定画面などを表示する。
記憶手段111はSDカードやCompactFlashなどの記録媒体であり、画像処理部104によって生成される画像データを記録する。
次に、図2および図3を用いて撮像装置100に構成される撮像素子102の構成を説明する。
図2(a)は撮像素子102の一部の領域を拡大した図であり、マイクロレンズアレイと画素の対応関係を示す図である。図中の円はマイクロレンズ201を示している。前記マイクロレンズ201に対応する矩形領域は画素である。撮像素子102にはマイクロレンズ201と画素とが2次元に配置されている。
次に、画素の構成について説明する。
図2(b)は撮像素子102上の1画素を上面から観察した図である。図2(c)は図2(b)に示す線分P−P´における画素の断面図である。なお図2中で同一の部品には同一の番号を付している。
図2において、マイクロレンズ201は撮影光学系101の結像面近傍に配置され、撮影光学系から出力された光束を集光する。202および203は、光電変換部である。以降、202および203に示すような光電変換部を分割画素と呼称する。
図3に示すように、分割画素202および分割画素203は撮影光学系101の射出瞳301上の異なる領域302および303を通過した光束をそれぞれ受光する。なお、本実施例では光電変換部を2分割して分割画素を構成しているが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、射出瞳上の異なる領域を通過した光束をそれぞれ独立して受光可能な構成であればよい。
次に、図4から図8を参照し、動画撮影時のカメラシステム制御部108の動作について説明する。
図4は、撮像装置100における動画撮影の制御動作のフローチャートである。
撮像装置100は操作手段109により動画撮影開始操作が実行されると以下の動画記録フローチャートを実行する。なお、本動作は、カメラシステム制御部108が、予め不図示のメモリに格納されている制御プログラムを実行することで行われる。
同図において、ステップS401では、カメラシステム制御部108が、操作手段109によって動画撮影の停止操作が行われたか否かを判定する。ステップS401で動画撮影の停止操作が行われていると判定した場合は、カメラシステム制御部108は、動画撮影動作を終了する。一方、ステップS401で停止操作が行われていなかった場合には、ステップS402に進む。
ステップS402の撮像データ取得では、カメラシステム制御部108が、撮像素子102およびA/D変換部103の駆動を制御して撮影対象領域の撮像データを取得する。
次にステップS403〜ステップS405で、カメラシステム制御部108は画像処理部104を制御して各ステップの処理を並列動作により実行する。
ステップS403の記録処理、ステップS404の表示処理、ステップS405の焦点調節処理に関しての詳細は後述する。なお、ステップS403〜ステップS405のそれぞれの処理は動画撮影停止操作が行われるまで繰り返される。
次にステップS403〜ステップS405それぞれの詳細な処理内容について説明する。
図5(a)、(b)、(c)は、それぞれ図4のS403〜ステップS405の処理のフローチャートである。
まず、図5(a)を参照してステップS403における記録処理について説明する。
記録処理が始まると、カメラシステム制御部108は画像処理部を制御して、ステップS402で取得した撮像データを所定の形式のデータに変換して圧縮し、記録用データを生成する。
次にステップS502では、カメラシステム制御部108は、ステップS501で生成された記録用データを撮像装置100の不図示の記憶媒体スロットに挿入されている記憶手段111に記録し、記録処理を終了する。
次に、図5(b)、図6、図7を用いてステップS404の表示データ生成の動作について説明する。
表示処理が始まると、最初に、ステップS511において表示用仮想焦点面決定部106による表示用仮想焦点面決定の処理を行う。
図6は、表示用仮想焦点面決定処理の詳細な動作のフローチャートを示す。本動作は、カメラシステム制御部108の制御の下で、表示用仮想焦点面決定部106で行われる。
表示用仮想焦点面決定処理が開始すると、ステップS601のレンズ情報取得で、カメラシステム制御部は、表示タイミングと同期して撮影光学系101の現在のレンズ位置情報を取得する。取得されたフォーカスレンズ位置は、撮像装置100内の不図示のメモリに予め登録しておいた対応テーブルに基づいて焦点面の位置fp(以下、単に焦点面fpと記す)と対応づけられる。
図7(a)は、動画撮影時のある時間における焦点面fpの変位の例を示す図である。縦軸は焦点面の位置を、横軸は時間を表している。グラフ上の点線は表示フレームレートに応じて一意に決定される表示タイミングである。図ではフレームFr(x)とフレームFr(x+1)の間にシーンの変化が発生し、フォーカスレンズが急峻な動作を起こし、焦点面が急峻に変化している。
次にステップS602で焦点面fpの位置に基づいて、表示に最も適切な焦点面(理想焦点面と呼ぶ)の位置を、焦点面fpに対して可変に決定する。理想焦点面の位置ipは(以下、単に理想焦点面ipと記す)、以下の式1によって決定する。
ip(x) = (fp(x−1)+fp(x) )÷2 ・・・式1
上記の式において、xは表示タイミング(フレーム)を示す。即ち、現在の表示タイミングにおける焦点面fp(x)と1つ前の表示タイミングにおける焦点面fp(x−1)の加算平均により求められる値を(焦点面の変化量の平均値)理想焦点面ip(x)として算出している。
図7(b)は、図7(a)の各表示タイミングにおいて式1を適用して得られた理想焦点面ipの変化を示す図である。式1を適用して得られる理想焦点面ipの変化は、実際の焦点面の位置の変化率(図の直線の勾配)に比べて変化率が低くなっていることがわかる。なお、ここでは、説明の為に実際の焦点面fpと1フレーム前のfpとの加算平均によって理想焦点面を求める例を示したが、理想焦点面の算出方法はこれに限定されるものではない。例えば、以下の式2に示すようにタップ数や係数を変更した移動平均処理を用いて理想焦点面を決定してもよい。
ip(x) = (fp(x−2)+(fp(x−1)×2)+fp(x) )÷4 ・・・式2
また、以下の式3に示すように異なる複数のフレームにおける焦点面位置の二乗平均平方根を求めて理想焦点面を決定してもよい。
ip(x) =√ ((fp(x−1)^2+fp(x)^2)÷2) ・・・式3
また、表示に許容できる焦点面の変化量Lを予め定義しておき、現在の焦点面fpの変化量に対して変化量Lの範囲内に制限するように理想焦点面を決定しても良い。また、本実施例において、焦点面の位置を求める為の手段としてレンズ位置情報を用いる例を説明した。しかし、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、他の光学情報を用いても良い。
次に、ステップS603においてリフォーカス可能な範囲を算出する。
リフォーカスの原理については後に詳細を述べるが、リフォーカス処理は分割画素群によって得られる撮像データを合成することによって実現する。従って、リフォーカス処理によってピントの合った像の撮像データを得られる領域は、分割画素によってピントが合っている像が得られる範囲であると言える。分割画素によってピントがあったように見える範囲とは、即ち被写界深度内に収まっている範囲である。本実施例における撮像素子102上の分割画素は、撮影光学系101の射出瞳を2分割するように設計されている。従って、分割画素によって取得できる被写界深度は撮影光学系101のF値よりも1段絞った状態での被写界深度となる。本実施例では、フォーカスレンズ位置とF値、焦点距離、被写界深度および焦点深度の関係を撮像装置100内の不図示のメモリに予めテーブルとして保持しておき、フォーカスレンズ位置、F値、焦点距離から一意に被写界深度と焦点深度を決定可能とする。
図7(c)は、図7(a)に対応するリフォーカス範囲を概念的に示す図である。
リフォーカス範囲Rf_Rangeは、実際の焦点面に対して像面から被写体側への深度Rf_farと、像面から更に後方への深度Rf_nearとを合わせた範囲を持つ。
次にステップS604〜ステップS605で、算出された理想焦点面ipがリフォーカス可能範囲Rf_Rangeに収まっているかどうかの比較判定を行い、その結果に従って表示用仮想焦点面fp_outを次のように決定する。
ip≧Rf_farの時
fp_out= Rf_far
ip≦Rf_nearの時
fp_out= Rf_near
Rf_near<ip<Rf_farの時
fp_out= ip
この決定規則は、理想焦点面がリフォーカス範囲内に収まっている場合には理想焦点面を表示用仮想焦点面として決定し、収まっていない場合にはリフォーカス可能な範囲の限界を表示用仮想焦点面として決定する規則である。
図7(d)は、図7(a)に示す複数のフレームにおけるリフォーカス可能範囲Rf_Rangeと理想焦点面ipとの関係を示す図である。図中ではフレームFr(x+1)において理想焦点面は、Rf_nearより小さい値を取り、リフォーカス範囲外となっている。
図7(e)はステップS604およびステップS605の比較判定結果に従って決定された表示用仮想焦点面fp_outを示す図である。フレームFr(x+1)の表示用仮想焦点面は、Rf_near(x+1)の位置になっている。このようにステップS601〜ステップS605によって表示用仮想焦点面fp_outが決定される。
次に、図5(b)のステップS512において、リフォーカス画像生成部107よって、表示用仮想焦点面fp_outに対応したリフォーカス画像生成処理を行う。リフォーカス画像生成処理はリフォーカス画像生成部107によって実現する。
ここで、リフォーカスの原理について説明する。
図8は、リフォーカス処理の動作を説明するための図である。
同図において、図8(a)は、撮像素子102のある領域における入射光と焦点面の撮像時における関係を示している。図8(a)は、焦点面がマイクロレンズ201のアレイ面にある場合の入射光を、実線、破線、点線などによりマイクロレンズごとに示している。撮像時の撮像素子の撮像面には、焦点の合った像が形成されている。そのときの各マイクロレンズに対応する2つの分割画素に入射する光線を同じ種類の線で示してある。図3で説明した射出瞳領域302および303を通過した光束はマイクロレンズにより瞳分割される。射出瞳領域302を通過した光束は分割画素802、804、806、808、810で、また射出瞳領域303を通過した光束は分割画素801、803、805,807、809でそれぞれ受光される。
図8(b)は、図8(a)においてそれぞれの分割画素が受光する光束を模式的に示した図である。同一レンズ下の分割画素801および802、803および804、805および806、807および808、809および810をそれぞれ加算することによって同一の種類の線が結像した画像を得ることが出来る。
図8(c)は、リフォーカス画像を生成する仮想焦点面1における入射光と分割画素との対応を示す図である。801〜810のそれぞれの分割画素は図8(a)で示した光線情報を有している。
図8(d)は、仮想焦点面1におけるリフォーカス画像を、図8(a)で受光した信号から生成された画像データをシフトして加算することで生成する例を示している。それに従って図8(a)で得られた撮像データのシフト加算によって異なる線種の結像した撮像データを得ることで、図8(c)に示す仮想焦点面1で取得できる画像データと等価なデータとして扱うことが出来る。
図8(e)および(f)は、図8(c)および(d)と逆方向にシフトして加算を行った例であり、仮想焦点面2で得られる撮像データと等価な撮像データとして扱うことが出来る。
このようにシフト加算構成を用いることで任意の被写体領域にピントの合ったリフォーカス画像を生成することが出来る。このリフォーカス処理を用いて本実施例の表示用仮想焦点面決定手段で決定した表示用仮想焦点面ipに対応したリフォーカス画像を生成する。
なお、ここではマイクロレンズに対して分割画素が2つである場合の例を用いてリフォーカス処理を説明した。しかし、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、分割画素の分割数等の画素構造や光学系の構成に応じた再合成処理を行うことで表示用仮想焦点面に対応したリフォーカス画像を得ることができればよい。
また、説明の為に簡易なシフト加算演算によるリフォーカス処理の例を示したが、これに限定されるものではなく、別の方法を用いて各仮想焦点面におけるリフォーカス画像を得ても良い。例えば特許文献2に記載のように重み付け加算による処理を行うようにしても良い。
次に、ステップS513では、画像処理部104は、表示用仮想焦点面に基づいて生成されたリフォーカス画像に対し、リサイズ等の所定の画像処理を行い表示用の画像(表示データ)を生成する。
次に、ステップS514で、カメラシステム制御部108は、ステップS513で生成された表示用のリフォーカス画像を表示手段110に出力して表示処理を終了する。
次に図5(c)を参照し、図4のステップS405における焦点調節動作について説明する。本動作は、カメラシステム制御部108による制御の下で、焦点検出部105によって行われる。
焦点調節処理が始まると、ステップS521で瞳分割像を生成する。撮像素子102の説明でも述べたが、一つのマイクロレンズ下の分割画素はそれぞれ射出瞳上の異なる領域を通過した光束を受光する。従って、各マイクロレンズに対して同一の位置関係にある分割画素の出力を集めることで一対の瞳分割された画像を得ることが出来る。
次に、ステップS522では、ステップS521で得られた瞳分割像に対して相関演算を行う。相関演算では、あらかじめ設定されたオートフォーカス領域周辺において、前記一対の瞳分割像を水平方向にシフトさせながら重なり合う画素毎の差分値の絶対値を積分することで評価値を取得する。なお、ここでは、評価値として各画素の差分の絶対値を用いる例について説明したが、差分値の2乗和、またはそれ以外の方法によって評価値を取得してもよい。
次にステップS523では前記相関演算の評価値が最も低くなる位置、すなわち瞳分割像の一致度が最も高くなる位置までの像のシフト量に基づいて撮影光学系101が駆動し、焦点調節処理を完了する。
以上説明したように、本実施例によれば、焦点調節に適したフォーカスレンズの駆動に基づく焦点面の変化率に対して、表示における焦点面の変化率を下げることが可能となる。これにより、従来と同様のレンズ駆動を行いながらも、撮影者に対しては表示画像の認識において負担の少ない動画像の表示を行うことが可能となる。
[実施例2]
次に図9、図10を用いて本発明の第2の実施例について説明する。
本発明の第1の実施例では、被写体距離が切替ることで焦点面が特に大きく変化する場合、リフォーカス可能な範囲内にある表示用仮想焦点面も急峻に変化し、尚且つ、被写体にピントが合っていない表示となってしまう場合が発生する。例えば、第1の実施例で説明した図7(e)のフレームFr(x)からフレームFr(x+1)における焦点面の変化に対する表示用仮想焦点面fp_out(x+1)のような場合である。このような場合、第1の実施例では必ずしも撮影者に対して負担の少ない動画像の表示を行うことができるとは限らない。
そこで、本実施例は、被写体距離の切替りにより焦点面が特に大きく変化する場合には、表示用の焦点面をフォーカスレンズの位置に対応した焦点面とすることで、被写体にピントの合った表示を行うことを目的とする。
しかしながら、被写体距離の切替りによる焦点面の大きな変化が連続する場合、表示用の焦点面をフォーカスレンズ位置に対応した焦点面に制御してしまうと、撮影者とって好ましくない表示を可能にする。
よって、被写体距離の切替りによる焦点面の大きな変化が連続する場合は、表示用の焦点面を仮想焦点面とすることで撮影者に対して負担の少ない動画像の表示を行う。
第2の実施例における撮像装置の構成は、第1の実施例で説明した撮像装置100の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。また、図5(a)、(b)、(c)に示す動画撮影時の記録処理、表示処理、焦点調節処理は、図5(b)のステップS511に示す表示用仮想焦点面決定処理のサブルーチンを除いて、本実施例においても第1の実施例と同様であり、説明は省略する。
図9、図10を用いて、本実施例の表示用仮想焦点面決定処理について説明する。
図9は、本実施例における表示用仮想焦点面決定処理のフローチャートである。
図10(a)、(b)、(c)は、動画撮影時のある時間における焦点面の変位と表示フレーム間の変位量を示す図であり、それぞれ異なるシーンでの変位を示している。
また図10(d)、(e)、(f)は、図10(a)、(b)、(c)それぞれのシーンにおける表示用仮想焦点面の変位を示している。
なお、図9、図10は第1の実施例で説明した図6、図7と対応しており、既に説明を行った部分については同一の記号を付し、ここでの説明は省略する。
まず図9、図10(a)、(d)を参照し、被写体距離の切替りによる焦点面の大きな変化がない場合の表示用仮想焦点面決定処理について説明する。
図9に示す表示用仮想焦点面決定処理が開始されると、第1の実施例で説明したステップS601において表示用仮想焦点面決定部106が、現在の表示タイミング、フレームFr(x)における被写体までの距離情報に応じた焦点面位置情報fp(x)を取得する。
次にステップS909において表示用仮想焦点面決定部106は、ステップS601で取得した焦点面の位置の所定時間内の変化量を、予め設定された閾値D(所定値)と比較して被写体距離の切替りが起きたかどうかを判定する。この判定処理を、図10(a)を用いて説明する。
現在の表示タイミングであるフレームFr(x)における被写体距離の切替りが起きたかどうかの判定は、焦点面fp(x)と1つ前の表示タイミングにおける焦点面fp(x−1)との間に生じている変化量fp_diff(x)と、閾値Dの比較により行う。
変化量fp_diff(x)が閾値Dよりも大きい場合は、被写体距離の切替り有りと判定し、変化量fp_diff(x)が閾値Dよりも小さい場合は被写体距離の切替りなしと判定する。閾値Dは、被写体距離の切替りを検出するために予め定められた所定時間内の焦点面の変化量の閾値であり、撮像装置100内の不図示のメモリに記憶されている。
次にステップS910において表示用仮想焦点面決定部106は、1つ前の表示タイミングであるフレームFr(x−1)において被写体距離の切替りが起きたかどうかを判定する。本実施例では、図10(a)のフレームFr(x−1)における焦点面の変化量fp_diff(x−1)は閾値Dよりも小さいとする。したがって、ステップS910において表示用仮想焦点面決定部106は、フレームFr(x−1)において被写体距離の切替りがないと判定し、ステップS602に進む。
図10(a)に示す焦点面の変化に対しては、表示用仮想焦点面決定部106がステップS602、S603、S604、S606、S608の各処理を第1の実子例と同様に行う。これにより、図10(d)に示す表示用仮想焦点面fp_out(x−1)を決定し、表示用仮想焦点面決定処理を終了する。
ここで、図10(a)の焦点面の変化量fp_diff(x)も閾値Dよりも小さいとすると、フレームFr(x+1)における処理も同様となり、図10(d)に示す表示用仮想焦点面fp_out(x)が決定される。
次に図9、図10(b)、(e)を参照し、被写体距離の切替りによる焦点面の大きな変化が、所定時間内に一度だけ起きた場合の表示用仮想焦点面決定処理について説明する。
図10(b)に示すフレームFr(x−1)における焦点面の変化量fp_diff(x−1)は閾値Dよりも大きいとする。したがって、ステップS910において表示用仮想焦点面決定部106は、フレームFr(x−1)で被写体距離の切替りがあると判定し、ステップS911に進む。
ステップS911では、表示用仮想焦点面決定部106が、フレームFr(x)において被写体距離の切替りが起きているかどうかを判定する。即ち、被写体距離の切替りが連続して起きているかどうかを判定する。
図10(b)のフレームFr(x)における焦点面の変化はないため、ステップS911で表示用仮想焦点面決定部106は、フレームFr(x)において被写体距離の切替りなしと判定し、ステップS912に進む。
ステップS912は、表示用仮想焦点面決定部106が、図10(e)に示す表示用仮想焦点面fp_out(x−1)を実際のフォーカスレンズ位置に対応した焦点面として決定し、表示用仮想焦点面決定処理を終了する。
なお、図10(e)に示す細線は、第1の実施例で説明したステップS602〜ステップS608の各処理で決定した場合の表示用仮想焦点面を示す。
図10(b)のフレームFr(x+1)に対する処理では、ステップS910における表示用仮想焦点面決定部106が被写体距離の切替りなしと判定する。したがって、ステップS910以降はステップS602、S603、S604、S606、S608の各処理によって表示用仮想焦点面決定部106が表示用仮想焦点面を決定し、図10(e)に示す表示用仮想焦点面fp_out(x)のようになる。
次に図9、図10(c)、(f)を用いて、被写体距離の切替りが連続して起きている場合の表示用仮想焦点面決定処理について説明する。
図10(c)に示すフレームFr(x)、フレームFr(x−1)における焦点面の変化量fp_diff(x)、fp_diff(x−1)は閾値Dよりも大きいとする。したがって、ステップS910において表示用仮想焦点面決定部106はフレームFr(x−1)で被写体距離の切替りが起っていると判定し、ステップS911に進む。
ステップS911では、表示用仮想焦点面決定部106が、フレームFr(x)において被写体距離の切替りがあると判定し、ステップS602に進む。
被写体距離の切替りが連続している場合、第1の実施例と同様にステップS602〜ステップS608により表示用仮想焦点面決定部106が、表示用仮想焦点面fp_out(x−1)を決定し、表示用仮想焦点面決定処理は終了する。
図10(c)に対しては、ステップS602、S603、S604、S605の各処理で表示用仮想焦点面決定部106は、表示用仮想焦点面fp_out(x−1)を決定する。
図10(c)のフレームFr(x+1)における処理では、フレームFr(x+1)における焦点面の変化がないため、ステップS910では、被写体距離の切替りがあり、ステップS911では、被写体距離の切替りがなしと判定され、ステップS912に進む。
したがって、ステップS912で表示用仮想焦点面決定部106は、図10(e)に示す表示用仮想焦点面fp_out(x)を実際のフォーカスレンズ位置に対応した焦点として決定する。
フレームFr(x+1)以降も同様に、被写体距離の切替りが連続して起きているかどうかの判定に基づいて、表示用仮想焦点面決定部106が、図10(d)、(e)、(f)に示すように、表示用仮想焦点面fp_outを決定する。
以述したように、本実施例によれば、被写体距離の切替りが起きなければ表示における焦点面は、第1の実施例で説明した仮想焦点面となるように制御され、被写体距離の切替りが起きた場合には、フォーカスレンズ位置に対応した焦点面となるように制御される。
また、被写体距離の切替りが連続しているかどうかも判定し、被写体距離の切替りが連続している場合には、表示における焦点面が仮想焦点面となるように制御される。
即ち、本実施例では被写体距離の切替りにより、焦点面が特に大きく変化する状態に対しては、表示用の焦点面をフォーカスレンズ位置に対応した焦点面とすることで、被写体にピントが合った画像の表示を行っている。
一方、被写体追従等による比較的小さな焦点面の変化に対しては、表示用の焦点面が仮想焦点面になるように制御され、撮影者に対して負担の少ない動画像の表示を行うことが可能となる。
さらに、主被写体の前を他の被写体が横切った場合などにおいて、一時的に他の被写体にピントが合ってしまい、再び主被写体にピントを合わせるといった焦点面の急峻な変化の連続を軽減し、撮影者には観察に適した画像を表示することが可能となる。
なお、ここでは説明の為に焦点面の所定時間内の変化量を1フレーム間の変化とする例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、所定数のフレームや所定の時間期間としてもよい。
また、本実施例では動画撮影中に表示画像の焦点面を決定する方法について説明した為、被写体距離の切替りの判定処理において過去フレームに対する焦点面の変化量を用いた。しかし、記録された動画像を再生する場合には、前後の表示フレームとの焦点面の変化量を用いてもよい。
同様に、被写体距離切替り連続判定処理においても過去のフレームにおける焦点面の変化量を用いたが、記録された動画像を再生する場合には、表示フレーム前後との焦点面の変化量から被写体距離の切替りの連続を判定してもよい。
また、被写体距離の切替りが起きたフレームの次フレームで被写体距離の切替りが起きた場合に被写体距離の切替りが連続したと判定する例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、被写体距離の切替りが起きたフレームから任意の複数フレーム内に被写体距離の切替りが再度起きた場合に被写体距離の切替りが連続したと判定してもよい。
また、本実施例では被写体距離の切替りが起きた場合おいて、表示用の焦点面をフォーカスレンズ位置に対応した焦点面に制御する例を示したが、これに限定されるものではない。図10(g)のfp_out(x−1)のように、フォーカスレンズ位置に対応する焦点面の駆動方向側の仮想焦点面に制御してもよい。なお、図10(g)に示す細線は、本実施例で説明した被写体距離の切替りが起きた場合の表示用仮想焦点面を示す。これにより被写体が変化した場合において、より速くピントの合った画像の表示が可能となる。
[第2の実施例の変形例]
次に図11を用いて、本発明の第2の実施例の変形例について説明する。
本変形例によれば、自動車などの移動速度の速いものが被写体として撮影されている場合において、表示画像の焦点面をフォーカスレンズ位置に対応する焦点面に制御し、被写体に追従してピントのあった表示をすることを可能とする。
第2の実施例では表示用仮想焦点面決定部106が、被写体距離の切替りを焦点面の所定時間内の変化量と予め定められた閾値Dとの比較によって判定し、被写体距離の切替りが連続する場合は表示における焦点面を仮想焦点面となるように制御した。
これに対して本変形例では、第2の実施例の処理に加えて、表示用仮想焦点面決定部106が、焦点面の変化量fp_diffの相関性に基づいて、被写体距離の切替りの連続を判定する機能をさらに備えている。
本変形例における撮像装置の構成は、実施例1および2で説明した撮像装置100の構成と同様であるので、ここでは説明しない。
また、図5(a)、(b)、(c)に示す動画撮影時の記録処理、表示処理、焦点調節処理は、図5(b)のステップS511に示す表示用仮想焦点面決定処理のサブルーチンを除いて第1および第2の実施例と同様の動作を行うので、ここでの説明は省略する。
図11は、本変形例における表示用仮想焦点面決定処理のフローチャートである。本フローチャートは、第2の実施例に係わる図9のフローチャートと、ステップS1113が追加されている点においてのみ異なる。
なお、図11は、第1および第2の実施例で説明した図6および図9と対応しており、既に説明を行った部分については同一の記号を付し、詳細な説明を省略する。
図11に示すように、ステップS911で表示用仮想焦点面決定部106が、被写体距離の切替り有りと判定した場合にはステップS1113に進み、被写体距離の切替りがないと判定した場合はステップS912に進む。
ステップS1113では、表示用仮想焦点面決定部106が、フレームFr(x−1)、フレームFr(x)における被写体距離の切替りに相関性があるかどうかを判定する。即ち、フレームFr(x−1)における焦点面の変化量fp_diff(x−1)とフレームFr(x)における焦点面の変化量fp_diff(x)に相関性があるかどうかを判定する。相関性に判定の詳細は後述する。
ステップS1113で表示用仮想焦点面決定部106が、被写体距離の切替りに相関性があると判定した場合はステップS912に進み、被写体距離の切替りに相関性がないと判定した場合はステップS602に進む。
ステップS912に進んだ場合、表示用仮想焦点面決定部106は、表示用仮想焦点面fp_out(x−1)をフォーカスレンズ位置に対応した焦点面に決定し、表示用仮想焦点面決定処理を終了する。
ステップS602に進んだ場合、ステップS602〜ステップS608により表示用仮想焦点面決定部106が表示用仮想焦点面fp_out(x−1)を決定し、表示用仮想焦点面決定処理は終了する。
次に被写体距離の切替りにおける相関性の判定について説明する。
本変形例では、相関性を、変化量相関と方向相関との2つとする。まず、変化量相関について説明する。
変化量の相関性は、焦点面の変化量fp_diff(x−1)とfp_diff(x)の差分が閾値N以下(所定量以下)の場合に変化量の相関性があると判定し、閾値Nよりも大きい場合は変化量の相関性がないと判定する。
閾値Nは、連続する被写体距離の切替りに相関性があるかを判定するために予め定められた閾値であり、第1の実施例で説明した閾値Dと同様に撮像装置100内の不図示のメモリに記憶されている。
次に方向の相関について説明する。
例えば、フォーカスレンズが至近側に駆動した場合の焦点面の変化量を+fp_diff、無限遠側に駆動して変化した場合の焦点面の変化量を−fp_diffと定義する。
そして、フレームFr(x−1)とフレームFr(x)における焦点面の変化量fp_diffの符号が等しい場合に方向の相関性があると判定し、符号が異なる場合は方向の相関性がないと判定する。
本変形例では、ステップS1113で表示用仮想焦点面決定部106が、変化量と方向の両方に相関性があると判定した場合に、被写体距離の切替りに相関性があると判定している。また、どちらか一方でも相関性がないと判定した場合は、被写体距離の切替りに相関性がないと判定している。即ち、フレームFr(x−1)とフレームFr(x)における焦点面の変化量が大きく、被写体距離の切替りが連続したと判定される場合でも、焦点面の変化に相関性があれば表示における焦点面がフォーカスレンズ位置に対応した焦点面となるように制御する。
以上説明したように、本変形例では、自動車などの移動速度の速いものが被写体として撮影されている場合には、表示における焦点面をフォーカスレンズ位置に対応する焦点面にしている。これにより、撮影者に対して負担の少ない動画像の表示を行いながらも、撮影者の意図した被写体に追従してピントのあった表示をすることが可能となる。
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給することによっても達成される。すなわち、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても本件発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行うことによっても前述した実施形態の機能が実現される。この場合も本件発明に含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づく処理も本件発明に含まれる。すなわち、機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等がプログラムコードの指示に基づき実際の処理の一部又は全部を行って前述した実施形態の機能を実現する場合も本件発明に含まれることは言うまでもない。
上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。

Claims (19)

  1. フォーカスレンズを含む撮影光学系で形成された被写体の光学像を撮像手段で撮像して得られた、リフォーカス処理が可能な撮像データを処理する画像処理装置であって、
    リフォーカス処理が可能な撮像データを取得する撮像データ取得手段と、
    フォーカスレンズの位置の情報を取得するレンズ情報取得手段と、
    取得したフォーカスレンズの位置に対応する焦点面の位置の変化量に基づいて、取得した撮像データの表示画像の焦点面の位置を決定する焦点面決定手段と、
    決定された位置の焦点面におけるリフォーカス画像の画像データを、撮像データから生成するリフォーカス処理手段と、
    生成されたリフォーカス画像の画像データに基づいて、取得した撮像データの表示データを生成する表示データ生成手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記焦点面決定手段によって決定される焦点面は、前記変化量の平均に基づく第1の焦点面と、前記フォーカスレンズの位置に対応する第2の焦点面とが含まれることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記焦点面決定手段によって決定される焦点面には、前記変化量よりも急峻な変化量をもつ第3の焦点面が更に含まれることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記フォーカスレンズの位置に対応する焦点面の変化量は、前記表示画像のフレームの前もしくは後の少なくとも一方の所定数のフレームもしくは所定の時間期間における前記フォーカスレンズの位置に対応する焦点面の位置の変化量であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記焦点面決定手段は、前記変化量が所定値より小さい場合には、前記表示画像の焦点面を前記第1の焦点面とし、前記変化量が前記所定値より大きい場合には、前記表示画像の焦点面を前記第2の焦点面と前記第3の焦点面のいずれかとすることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記焦点面決定手段は、前記所定値より大きい変化量が連続している場合は、前記表示画像の焦点面を前記第1の焦点面とすることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記焦点面決定手段は、前記所定値より大きい変化量が連続している場合は、前記連続した変化量の差分と変化の方向に基づいた前記連続する変化量の相関に従って前記表示画像の焦点面を前記第1の焦点面の位置と前記第2の焦点面の位置と前記第3の焦点面の位置のいずれかに決定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  8. 前記焦点面決定手段は、前記変化量の差分が所定量以下で、かつ前記変化の方向が同じ場合に、前記表示画像の焦点面を前記第2の焦点面の位置とし、それ以外の場合には、前記表示画像の焦点面を前記第1の焦点面とすることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 前記焦点面決定手段は、さらに前記撮影光学系の情報を取得し、前記撮影光学系の情報に基づいて前記リフォーカス処理におけるリフォーカス可能な範囲を決定し、前記決定されたリフォーカス可能な範囲に基づいて点面の位置を制限することを特徴とする請求項1乃のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記焦点面決定手段は、定された焦点面の位置が前記リフォーカス可能な範囲にない場合は、前記決定された焦点面の位置を前記リフォーカス可能な範囲の限界の位置とすることを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  11. 前記撮像データ取得手段は、記録媒体から再生された、リフォーカス処理が可能な撮像データを取得することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. フォーカスレンズを含む撮影光学系で形成された被写体の光学像を撮像手段で撮像して得られた、リフォーカス処理が可能な撮像データを処理する画像処理装置の制御方法であって、
    前記リフォーカス処理が可能な撮像データを取得する撮像データ取得ステップと、
    前記フォーカスレンズの位置の情報を取得するレンズ情報取得ステップと、
    前記取得したフォーカスレンズの位置に対応する焦点面の位置の変化量に基づいて、取得した撮像データの表示画像の焦点面の位置を決定する焦点面決定ステップと、
    前記決定された位置の焦点面におけるリフォーカス画像の画像データを、前記撮像データから生成するリフォーカス処理ステップと、
    前記生成されたリフォーカス画像の画像データに基づいて、前記取得した撮像データの表示データを生成する表示データ生成ステップと
    を備えることを特徴とする制御方法。
  13. 前記焦点面決定ステップにおいて決定される焦点面には、前記変化量の平均に基づく第1の焦点面と、前記フォーカスレンズの位置に対応する第2の焦点面とが含まれることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置の制御方法。
  14. 前記焦点面決定ステップにおいて決定される焦点面には、前記変化量よりも急峻な変化量をもつ第3の焦点面が更に含まれることを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置の制御方法。
  15. フォーカスレンズを含む撮影光学系で形成された被写体の光学像を撮像手段で撮像して得られた、リフォーカス処理が可能な撮像データを処理する画像処理装置を制御するプログラムであり、
    コンピュータを、
    前記リフォーカス処理が可能な撮像データを取得する撮像データ取得手段、
    前記フォーカスレンズの位置の情報を取得するレンズ情報取得手段、
    前記取得したフォーカスレンズの位置に対応する焦点面の位置の変化量の情報に基づいて、前記取得した撮像データの表示画像の焦点面の位置を決定する焦点面決定手段
    記決定された位置の焦点面におけるリフォーカス画像の画像データを、前記撮像データから生成するリフォーカス処理手段、
    前記生成されたリフォーカス画像の画像データに基づいて、前記取得した撮像データの表示データを生成する表示データ生成手段
    として機能させるためのプログラム。
  16. 請求項15のプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  17. コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか一項に記載された画像処理装置の各手段として機能させるプログラム。
  18. コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか一項に記載された画像処理装置の各手段として機能させるプログラムを格納した記憶媒体。
  19. フォーカスレンズを含む撮影光学系で形成された被写体の光学像を撮像してリフォーカス処理が可能な撮像データを生成する撮像手段と、
    前記フォーカスレンズの位置の情報を取得するレンズ情報取得手段と、
    前記取得したフォーカスレンズの位置に対応する焦点面の位置の変化量の情報に基づいて、前記撮像手段で生成された撮像データの表示画像の焦点面の位置を決定する焦点面決定手段と、
    前記決定された位置の焦点面におけるリフォーカス画像の画像データを、前記撮像データから生成するリフォーカス処理手段と、
    前記生成されたリフォーカス画像の画像データに基づいて、前記生成された撮像データの表示データを生成する表示データ生成手段と、
    前記表示データを表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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