JP6327655B2 - 多層めっき皮膜及び該多層めっき皮膜を有する物品 - Google Patents

多層めっき皮膜及び該多層めっき皮膜を有する物品 Download PDF

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Description

本発明は、多層めっき皮膜及び該多層めっき皮膜を有する物品に関する。
現在、自動車、家電製品、水栓金具、雑貨品、装飾品等には、装飾性と耐食性とを兼ねて光沢のあるニッケルめっきが施されている。一般には、被めっき物(物品)の上にニッケルめっきを施した後、さらに仕上げめっきとしてクロムめっきが施される。また、耐食性をさらに向上させるために、硫黄含有量の異なるニッケルを用いて、多層(2層又は3層)ニッケルめっきを施すことも行われている(特許文献1、非特許文献1等参照)。
しかしながら、ニッケルめっき層を複数層重ね、その上にクロムめっきを施した多層めっき皮膜であっても、耐食性が十分であるとはいえなかった。
特開平5−171468号公報
めっき技術ガイドブック、東京鍍金材料協同組合技術委員会編集 pp.156(1987)
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、優れた耐食性を有する多層めっき皮膜を提供することである。
本発明者らは、上記した目的を達成すべく鋭意研究を重ねてきた。その結果、特定のスズ−ニッケルめっき液を用いることで耐食性の高いスズ−ニッケルめっき皮膜が得られ、このスズ−ニッケルめっき皮膜を、仕上げめっき皮膜(クロムめっき皮膜)よりも下側に設けることにより、優れた耐食性を有する多層めっき皮膜が得られることを見出した。本発明はこのような知見に基づいて、さらに検討を重ねた結果、完成されたものである。
即ち、本発明は、下記の多層めっき皮膜等を提供するものである。
項1. クロムめっき皮膜及びスズ−ニッケルめっき皮膜を少なくとも含有する多層めっき皮膜であって、
前記クロムめっき皮膜が最表面層であり、
前記スズ−ニッケルめっき皮膜が、2価スズ化合物、ニッケル化合物、トリアミン化合物及びフッ化物を含有する酸性スズ−ニッケル合金めっき液を用いて、前記クロムめっき皮膜よりも下側に形成された皮膜である、多層めっき皮膜。
項2. 前記多層めっき皮膜が、
(1)スズ−ニッケルめっき膜の上に直接クロムめっき皮膜を形成した二層めっき皮膜、
(2)半光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した三層めっき皮膜、
(3)スズ−ニッケルめっき膜、光沢ニッケルめっき皮膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した三層めっき皮膜、
(4)半光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき膜、マイクロポーラスクロム用ニッケルめっき皮膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した四層めっき皮膜、
(5)半光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき膜、光沢ニッケルめっき皮膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した四層めっき皮膜、又は
(6)半光沢ニッケルめっき皮膜、光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した四層めっき皮膜、
である、上記項1に記載の多層めっき皮膜。
項3. 上記項1又は2に記載の多層めっき皮膜を有する物品。
項4. 前記物品が水栓金具部品であり、該水栓金具部品の上に、上記項2の(1)、(2)、又は(6)の多層めっき皮膜が形成されている、上記項3に記載の物品。
本発明の多層めっき皮膜は、最表面層のクロムめっき皮膜よりも下側に耐食性の高いスズ−ニッケルめっき皮膜を有するので、従来のニッケルめっき皮膜の上にクロムめっき皮膜を有するものよりも耐食性に優れている。また、本発明で使用するスズ−ニッケルめっき皮膜は、耐食性に加えて優れた光沢外観を有することから、自動車等の物品の表面に本発明の多層めっき皮膜を形成することで、装飾性及び耐食性を有するめっき物品を得ることができる。特に、物品が水栓金具部品である場合には、水栓金具部品の耐食性が向上することにより、従来の銅合金製の部品の上にニッケルめっき皮膜及びクロムめっき皮膜がこの順で形成されている場合に問題となっていた、部品の内側に析出したニッケルめっき皮膜からのニッケルの溶出を防ぐことができる。
本発明の多層めっき皮膜の第1の実施態様を示す模式図である。 本発明の多層めっき皮膜の第2の実施態様を示す模式図である。 本発明の多層めっき皮膜の第3の実施態様を示す模式図である。 本発明の多層めっき皮膜の第4の実施態様を示す模式図である。 本発明の多層めっき皮膜の第5の実施態様を示す模式図である。 本発明の多層めっき皮膜の第6の実施態様を示す模式図である。
以下、本発明の多層めっき皮膜について具体的に説明する。
本発明の多層めっき皮膜は、クロムめっき皮膜及びスズ−ニッケルめっき皮膜を少なくとも含有しており、前記クロムめっき皮膜が最表面層であり、前記スズ−ニッケルめっき皮膜が、2価スズ化合物、ニッケル化合物、トリアミン化合物及びフッ化物を含有する酸性スズ−ニッケル合金めっき液を用いて、前記クロムめっき皮膜よりも下側に形成された皮膜であることを特徴とする。
2価スズ化合物、ニッケル化合物、トリアミン化合物及びフッ化物を含有する酸性スズ−ニッケル合金めっき液を用いて形成されたスズ−ニッケルめっき皮膜は、従来の光沢ニッケルめっき皮膜よりも耐食性が高い。よって、このスズ−ニッケルめっき皮膜を形成した後、最表面層としてクロムめっき皮膜を形成することにより、耐食性の高い多層めっき皮膜を得ることができる。また、上記めっき液を用いて形成されたスズ−ニッケルめっき皮膜は優れた光沢外観を有することから、従来の光沢ニッケルめっき皮膜の代替として使用することができる。
本発明の多層めっき皮膜は、スズ−ニッケルめっき膜が、最表面層であるクロムめっき皮膜よりも下側に存在している。例えば、スズ−ニッケルめっき膜の上に直接クロムめっき皮膜を形成することができ、スズ−ニッケルめっき膜とクロムめっき皮膜との間に、別のめっき層を有することもできる。また、スズ−ニッケルめっき膜は、被めっき物の上に直接形成することができ、被めっき物とスズ−ニッケルめっき膜との間に別のめっき層を有することもできる。
本発明の多層めっき皮膜として、例えば、図1〜6に示すような多層めっき皮膜を挙げることができる。詳細には、
(1)スズ−ニッケルめっき膜の上に直接クロムめっき皮膜を形成した二層めっき皮膜(図1)、
(2)半光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した三層めっき皮膜(図2)、
(3)スズ−ニッケルめっき膜、光沢ニッケルめっき皮膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した三層めっき皮膜(図3)、
(4)半光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき膜、マイクロポーラスクロム用ニッケルめっき皮膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した四層めっき皮膜(図4)、
(5)半光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき膜、光沢ニッケルめっき皮膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した四層めっき皮膜(図5)、
(6)半光沢ニッケルめっき皮膜、光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した四層めっき皮膜(図6)、
等を挙げることができる。これらの多層めっき皮膜の中では、簡単な構成で高い耐食性を有する点で、(1)スズ−ニッケルめっき膜の上に直接クロムめっき皮膜を形成した二層めっき皮膜が好ましい。
被めっき物が水栓金具部品である場合には、スズ−ニッケルめっき膜がクロムめっき皮膜のすぐ下側に存在している、すなわち、スズ−ニッケルめっき膜の上に直接クロムめっき皮膜が形成されていることが好ましい。具体的には、水栓金具部品の上に形成される多層めっき皮膜は、上述の(1)スズ−ニッケルめっき膜の上に直接クロムめっき皮膜を形成した二層めっき皮膜、(2)半光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した三層めっき皮膜、又は(6)半光沢ニッケルめっき皮膜、光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した四層めっき皮膜、のいずれかであることが好ましい。
スズ−ニッケルめっき皮膜は、金属源として2価スズ化合物及びニッケル化合物、錯化剤としてトリアミン化合物、及びフッ化物を含有する酸性スズ−ニッケル合金めっき液を用いて形成することができる。
めっき液に含まれる2価スズ化合物は、スズ成分として2価スズを含む水溶性化合物であれば特に限定することなく使用することができる。2価スズ化合物の具体例として、塩化第一スズ、硫酸第一スズ、酢酸第一スズ、臭化第一スズ、ヨウ化第一スズ、シュウ酸第一スズ、二リン酸第一スズ、エチルヘキサン酸第一スズ、スルファミン酸第一スズ等が挙げられる。これらの2価スズ化合物は、通常、1種単独で又は2種以上を混合して用いることができる。2価スズ化合物の濃度は、例えば、2価スズイオン濃度として10〜40g/L程度である。
ニッケル化合物としては、塩化ニッケル、塩化ニッケルアンモニウム、硫酸ニッケル、硫酸ニッケルアンモニウム、硫酸ニッケルカリウム、スルファミン酸ニッケル、酢酸ニッケル、炭酸ニッケル、臭化ニッケル、ニッケルアセチルアセトネート、ギ酸ニッケル、硝酸ニッケル、ヨウ化ニッケル、シュウ酸ニッケル、ステアリン酸ニッケル、クエン酸ニッケル、次亜リン酸ニッケル、リン酸ニッケル、酒石酸ニッケル、乳酸ニッケル等が挙げられる。これらのニッケル化合物は、通常、1種単独で又は2種以上を混合して用いることができる。ニッケル化合物の濃度は、例えば、ニッケルイオン濃度として30〜150g/L程度である。
本発明では、錯化剤としてトリアミン化合物を使用することが大きな特徴である。トリアミン化合物を用いることで、従来のスズ−ニッケルめっきに使用されるフッ化物浴では得ることが困難であった、十分な光沢外観を有するめっき皮膜を得ることが可能になる。トリアミン化合物としては、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン、ジエチレントリアミン、ジエチレントリアミン五酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、1,2,3−ベンゼントリアミン、メラミン等が挙げられる。トリアミン化合物の濃度は、例えば25〜200g/L程度である。
フッ化物としては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、酸性フッ化アンモニウム、フッ化カルシウム等が挙げられる。フッ化物の濃度は、20〜100g/L程度である。
めっき液のpHは、通常、pH3〜6程度の範囲である。
本発明では、スズ−ニッケルめっきを行う際のめっき条件については特に限定はなく、使用するスズ−ニッケルめっき液の種類に応じて、条件を適宜採用すればよい。
例えば、めっき作業時の浴温については、低い場合にはつき回り性は向上するが製膜速度は低下する傾向があり、逆に浴温が高い場合には、製膜速度は向上するが低電流密度領域へのつき回り性は低下する傾向があるので、この点を考慮して適切な浴温を決めることができる。浴温として好ましいのは、40〜70℃程度の範囲である。
陰極電流密度についても、使用するめっき液、被めっき物の種類等に応じて適宜決めることができ、0.1〜10A/dm程度が好ましい。
陽極には、ニッケル板単独、ニッケル板とスズ板とを組み合わせたもの、スズ−ニッケル合金板、不溶性陽極等のいずれも使用することができる。陰極には、後述する被めっき物が使用される。
上記めっき浴から析出するスズ−ニッケルめっき皮膜は、原子比率でSn:Ni=1:1(Sn量で67重量%)に近い組成のものを得ることができる。この場合、皮膜のスズ及びニッケル含有率は、Sn含有率50〜80重量%及びNi含有率20〜50重量%の範囲である。得られたスズ−ニッケルめっき皮膜は、耐食性に優れている。また、浴中の金属濃度比[=Sn/(Sn+Ni)]が数倍に変化しても、得られる合金層の組成及び光沢状態はほぼ一定である。
スズ−ニッケルめっき皮膜の耐食性はめっき膜厚に依存せず、めっき膜厚が小さくても優れた耐食性を示す。スズ−ニッケルめっき皮膜の膜厚として、従来のニッケルめっき皮膜と同程度の膜厚が好ましく、膜厚が1μm以上あれば、耐食性がより高くなり、膜厚3μm以上がより好ましい。
クロムめっき皮膜は、従来使用されているクロムめっき方法により形成することができる。
クロムめっき液は、クロム成分として6価クロム又は3価クロムのどちらかを含むことができる。作業環境、排水処理の効率等の観点から、毒性の少ない3価クロムを使用することが好ましい。さらに、耐塩害性の観点からも3価クロムが好ましい。
3価クロムを使用する場合、3価クロムめっき液は、水溶性3価クロム化合物をクロム成分として含有する水溶液からなるめっき液であり、具体的な組成については特に限定されない。一般的に、3価クロムめっき浴には、水溶性3価クロム化合物に加えて、陰極反応界面でのpH上昇によるクロムの水酸化物等の生成を防止することを目的としてpH緩衝剤が添加され、更に、錯化剤、電導性塩、光沢剤等の各種の添加剤が添加されている。本発明では、このような各種の添加剤を含む3価クロムめっき液をいずれも用いることができる。
ここで、3価クロムめっきは6価クロムと比較すると、一般的に純度が低いことが知られている。3価クロムめっき液は、上述したように、錯化剤、光沢剤等の有機物を多量に含むため、クロムめっき皮膜中に炭素、硫黄、酸素等を含む有機物が共析することになる。そこで、3価クロムめっき液中に硫黄化合物を添加し、めっき皮膜中の硫黄共析量を増加させることで、3価クロムめっき皮膜特有の黒色外観を得ることが可能である。黒色外観は、3価クロムめっき浴中に金属酸化物微粒子を添加し、めっき皮膜中に共析させ、めっき皮膜の表面粗さを増加させることによっても得ることが可能である。本発明では、3価クロムめっき液として、上記のような黒色のめっき皮膜を形成するめっき液を使用することもできる。
本発明における3価クロムめっき皮膜の組成は特に限定されるものではなく、皮膜中にクロム以外の金属(例えば、鉄、ニッケル等)、炭素、硫黄、酸素、又は上述の金属酸化物を含むことができる。
該3価クロムめっき液に含まれる水溶性3価クロム化合物としては、クロム成分として3価クロムを含む水溶性化合物であれば特に限定的ではなく、硫酸クロム、塩化クロム、硝酸クロム、酢酸クロム等を例示できる。これらの水溶性3価クロム化合物は、通常、一種単独又は二種以上混合して用いることができる。3価クロム化合物の濃度については、一例を挙げると、3価クロムイオン濃度として1〜50g/L程度である。
pH緩衝剤としては、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、塩化アルミニウム等を例示できる。これらのpH緩衝剤は、通常、一種単独又は二種以上混合して添加される。pH緩衝剤の濃度については、一例を挙げると、10〜100g/L程度である。
錯化剤としては、ギ酸、酢酸等のモノカルボン酸又はその塩;シュウ酸、マロン酸、マレイン酸等のジカルボン酸又はその塩;クエン酸、リンゴ酸、グリコール酸等のヒドロキシカルボン酸又はその塩等を例示できる。上記した各塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩等を例示できる。
電導性塩としては、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、臭化カリウム等のアルカリ金属塩;硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム等のアンモニウム塩等を例示できる。
光沢剤としては、サッカリン、サッカリンナトリウム、ナフタレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸ナトリウム、ブチンジオール、プロパルギルアルコール等を例示できる。
黒色外観の3価クロムめっき皮膜を形成する3価クロムめっき液に添加される硫黄化合物として、無機硫黄化合物及び有機硫黄化合物が挙げられる。無機硫黄化合物として、例えば、硫化ナトリウム、硫化アンモニウム、硫化カルシウム、チオシアン酸カリウム、チオシアン酸ナトリウム、硫化水素ナトリウム等が挙げられる。有機硫黄化合物として、例えば、チオ尿素、アリルチオ尿素、エチレンチオ尿素、ジエチルチオ尿素、ジフェニルチオ尿素、トリルチオ尿素、グアニルチオ尿素及びアセチルチオ尿素等のチオ尿素化合物;2−メルカプトエタノール、2−メルカプトヒポキサンチン、2−メルカプトベンズイミダゾール及び2−メルカプトベンゾチアゾール等のメルカプト化合物;アミノチアゾール等のアミノ化合物;チオ蟻酸、チオ酢酸、チオリンゴ酸、チオグリコール酸、チオジグリコール酸、チオカルバミン酸、チオサリチル酸等のチオカルボン酸及びその塩;ジチオ蟻酸、ジチオ酢酸、ジチオグリコール酸、ジチオジグリコール酸、ジチオカルバミン酸等のジチオカルボン酸及びその塩が挙げられる。
めっき皮膜表面に凹凸を形成させて黒色外観の3価クロムめっき皮膜を得るために添加される金属酸化物微粒子として、例えば、ナノコロイド状シリカ、シリカゲル、コロイダルシリカ、シリカスラリー等のシリカ化合物;酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化スズ、酸化銅、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化イットリウム、酸化鉄、酸化コバルト、それらの複合酸化物等が挙げられる。
これらの添加剤は、通常、1種単独又は2種以上混合して用いることができる。これらの添加剤の濃度については特に限定的ではないが、一例を挙げると、錯化剤については5〜200g/L程度、電導性塩については10〜300g/L程度、光沢剤については0.5〜20g/L程度である。硫黄化合物及び金属酸化物微粒子は、それぞれ0.1〜100g/L程度で使用される。
3価クロムめっき液のpHは、通常の3価クロムめっき処理時のpHと同様であり、通常、pH2〜5程度の範囲内である。
本発明では、クロムめっきを行う際のめっき条件については特に限定はなく、使用するクロムめっき液の種類に応じて、通常のめっき条件と同様の条件を採用することができる。
例えば、めっき作業時の浴温については、低い場合にはつき回り性は向上するが製膜速度は低下する傾向があり、逆に浴温が高い場合には、製膜速度は向上するが低電流密度領域へのつき回り性は低下する傾向があるので、この点を考慮して適切な浴温を決めることができる。浴温として好ましいのは、30〜60℃程度の範囲である。
陰極電流密度についても、使用するめっき液、被めっき物の種類等に応じて適宜決めればよく、1〜20A/dm程度が好ましい。
形成されるクロムめっき皮膜が1層の場合には、3価クロムめっき皮膜又は6価クロムめっき皮膜のいずれかを形成することができる。作業環境、排水処理の効率、耐塩害性等の観点から、3価クロムめっき皮膜が好ましい。さらに耐食性を向上させるためには、クロムめっき皮膜を、3価クロムめっき皮膜の上に6価クロムめっき皮膜を形成した2層構造にすることができる。また、さらなる耐食性が必要とされる場合には、3価クロムめっき皮膜の上に電解クロメート処理若しくは浸漬クロメート処理、又はその両方を施すことも可能である。
被めっき物である物品の表面に上述した多層めっき皮膜が形成される。被めっき物である物品は、表面が導電性を有し、平滑なものであれば特に限定することなく使用することができる。例えば、自動車、家電製品、水栓金具、雑貨品、装飾品等の各種物品が挙げられる。
上記の(2)〜(6)の多層めっき皮膜において形成される、半光沢ニッケルめっき皮膜、光沢ニッケルめっき皮膜、及びマイクロポーラスクロム用ニッケルめっき皮膜は、従来から自動車部品等の装飾めっきとして採用されているめっき方法により製造することができる。
例えば、半光沢ニッケルめっき皮膜は、硫黄析出量を0.005%未満に設定したニッケルめっき液を用いてめっきを行うことにより得ることができる。光沢ニッケルめっき皮膜は、硫黄析出量を0.05%程度に設定したニッケルめっき液を用いてめっきを行うことにより得ることができる。マイクロポーラスクロム用ニッケルめっき皮膜は、非電導性微粒子、例えばSiO、TiO等を分散又は懸濁させたニッケルめっき浴中で非電導性微粒子共析ニッケルめっきを行うことにより得ることができる。
本発明の多層めっき皮膜を有する物品は、クロムめっき皮膜の下側に、優れた耐食性及び光沢外観を有するスズ−ニッケルめっき皮膜が設けられているので、装飾性及び耐食性を有するめっき物品として使用することができる。
特に、物品が水栓金具部品である場合には、水栓金具部品の耐食性が向上し、従来の水栓金具部品で問題となっていた、部品の内側に析出したニッケルめっき皮膜からのニッケルの溶出を防ぐことができる。詳細には、従来は銅合金製の水栓金具部品の上に(銅めっき皮膜)、ニッケルめっき皮膜及びクロムめっき皮膜がこの順に形成されており、めっきの付きまわり性の違いにより、ニッケルめっき皮膜は部品の内部にまで形成されるが、クロムめっき皮膜は部品の内部には形成されず、ニッケルめっき皮膜が部品内部を流れる水又は湯により腐食し、ニッケルが溶出することが問題となっていたが、水栓金具部品の上に、本発明の多層めっき皮膜を形成することで、上記の問題を解決することができる。この場合、多層めっき皮膜は、スズ−ニッケルめっき膜がクロムめっき皮膜のすぐ下側に存在している、すなわち、スズ−ニッケルめっき膜の上に直接クロムめっき皮膜が形成されていることが好ましい。具体的には、上述した(1)〜(6)の多層めっき皮膜のうちの、(1)スズ−ニッケルめっき膜の上に直接クロムめっき皮膜を形成した二層めっき皮膜、(2)半光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した三層めっき皮膜、又は(6)半光沢ニッケルめっき皮膜、光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した四層めっき皮膜、のいずれかの多層めっき皮膜であることが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
以下の実施例及び比較例において、共通めっき条件は以下の通りである。
試験素材:真鍮板(50×100mm)
硫酸銅めっき浴:硫酸銅(CuSO・5HO) 200g/L
硫酸(HSO) 50g/L
塩化物イオン 50mg/L
トップルチナ2000MU 5ml/L
トップルチナ2000A 0.5ml/L
浴温 22℃
電流密度 3A/dm
半光沢ニッケルめっき浴:
硫酸ニッケル(NiSO・6HO) 300g/L
塩化ニッケル(NiCl・6HO) 45g/L
ホウ酸(HBO) 45g/L
アクナNEO−M 4ml/L
アクナNEO−S 3ml/L
アクナH 2ml/L
pH 4.2
浴温 52℃
電流密度 3A/dm
光沢ニッケルめっき浴:
硫酸ニッケル(NiSO・6HO) 280g/L
塩化ニッケル(NiCl・6HO) 45g/L
ホウ酸(HBO) 40g/L
改良アクナB−1 20ml/L
改良アクナB−2 1ml/L
pH 4.2
浴温 50℃
電流密度 3A/dm
マイクロポーラスクロム用ニッケルめっき浴:
硫酸ニッケル(NiSO・6HO) 280g/L
塩化ニッケル(NiCl・6HO) 45g/L
ホウ酸(HBO) 40g/L
シールニッケルHCR−K−1 5ml/L
シールニッケルHCR−K−2 2ml/L
シールニッケルHCR−K−303 0.5g/L
シールニッケルHCR−K−4 0.5ml/L
SMPC−4 0.15g/L
pH 4.6
浴温 55℃
電流密度 3A/dm
スズ−ニッケルめっき浴:
塩化第一スズ(SnCl・2HO) 50g/L
塩化ニッケル(NiCl・6HO) 300g/L
酸性フッ化アンモニウム 60g/L
ジエチレントリアミン 100g/L
pH 4.9
浴温 55℃
電流密度 2A/dm
3価クロムめっき浴:
トップファインクロムWRコンク 300ml/L
トップファインクロムWR−C1 140g/L
トップファインクロムWR−C2 100g/L
トップファインクロムWR−B 35g/L
水酸化ナトリウム(NaOH) 35g/L
pH 2.5
浴温 30℃
電流密度 12A/dm
黒色3価クロムめっき浴:
トップファインクロムFMBコンク 70ml/L
トップファインクロムFMB−S1 160g/L
トップファインクロムFMB−S2 50g/L
トップファインクロムFMB−KM 6ml/L
ミスト防止剤W40 2ml/L
pH 3.4
浴温 50℃
電流密度 8A/dm
6価クロムめっき浴:クロム酸(CrO) 300g/L
硫酸(HSO) 2.5g/L
3価クロム(Cr3+) 1g/L
浴温 40℃
電流密度 15A/dm
なお、上記めっき浴組成において、「」が付いているものは奥野製薬工業株式会社製品である。
試験例1(キャス試験)
試験片として真鍮板(50×100mm)を用い、上記のめっき浴を使用し、各種条件で処理することにより、以下の実施例1〜18及び比較例1〜6の組成を有するめっき皮膜を形成した。得られた各試料について、JIS H 8502 めっきの耐食性試験方法 キャス試験方法によって耐食性評価を行い、銅錆発生の有無について評価した。表1〜3に、実施例1〜18及び比較例1〜6のめっき皮膜の組成及び膜厚及びキャス試験の結果を示す。
Figure 0006327655
Figure 0006327655
Figure 0006327655
クロムめっき皮膜の下に、スズ−ニッケルめっき皮膜を有している実施例1〜18では、80時間のキャス試験後でも銅錆が発生しなかったが、クロムめっき皮膜の下がニッケルめっき皮膜であり、スズ−ニッケルめっき皮膜を有しない比較例1〜6では、80時間のキャス試験後に銅錆が多く発生した。これらの結果から、クロムめっき皮膜よりも下にスズ−ニッケルめっき皮膜を形成することにより、耐食性が向上することがわかる。
試験例2(人工汗試験)
試験片として真鍮板(2.5×2.5cm)を用い、上記のめっき浴を使用し、各種条件で処理することにより、以下の実施例19〜26及び比較例7〜10の組成を有するめっき皮膜を形成した。得られた各試料を、液量100mlの人工汗(酸性およびアルカリ性)液中に40℃で24時間浸漬した。詳細な条件は、以下の通りである。
Figure 0006327655
24時間浸漬した後、めっき外観を目視で評価するとともに、Ni、Sn、Cu、及びZnの溶出量をICP発光分光分析法により測定した。表5及び6に、実施例19〜26及び比較例7〜10のめっき皮膜の組成及び評価条件、並びにめっき外観及び人工汗試験の結果を示す。
Figure 0006327655
Figure 0006327655
最表面にスズ−ニッケルめっき皮膜を有している実施例19〜26では、人工汗液中に24時間浸漬した後でもニッケルは溶出せず、浸漬前後でめっき外観に変化は見られなかった。一方、最表面がニッケルめっき皮膜であり、スズ−ニッケルめっき皮膜を有しない比較例7〜10のうち、比較例7、8及び10では、人工汗液中に24時間浸漬した後にニッケル及び亜鉛が検出され、比較例9では、ニッケル、亜鉛及び銅が検出された。また、比較例7〜10のめっき外観が、ニッケル皮膜の銀白色外観から、人工汗試験後は真鍮色又は褐色の外観に変化したことを目視で確認した。これは、ニッケル皮膜が人工汗により溶解し、さらに素地である真鍮まで腐食して溶解したことを示している。これらの結果から、ニッケルめっき皮膜の代わりにスズ−ニッケルめっき皮膜を形成するか、又はニッケルめっき皮膜の上にスズ−ニッケルめっき皮膜を形成することにより、ニッケルの溶出を防ぐことができることがわかる。
1 多層めっき皮膜
2 スズ−ニッケルめっき皮膜
3 クロムめっき皮膜
4 半光沢ニッケルめっき皮膜
5 光沢ニッケルめっき皮膜
6 マイクロポーラスクロム用ニッケルめっき皮膜

Claims (1)

  1. 水栓金具部品の上に、クロムめっき皮膜及びスズ−ニッケルめっき皮膜を少なくとも含有する多層めっき皮膜を形成する、多層めっき皮膜を有する水栓金具部品の製造方法であって、
    前記多層めっき皮膜が、
    スズ−ニッケルめっき皮膜の上に直接クロムめっき皮膜を形成した二層めっき皮膜、
    半光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき皮膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した三層めっき皮膜、又は
    半光沢ニッケルめっき皮膜、光沢ニッケルめっき皮膜、スズ−ニッケルめっき皮膜、及びクロムめっき皮膜をこの順に形成した四層めっき皮膜
    であり、
    前記スズ−ニッケルめっき皮膜を、2価スズ化合物、ニッケル化合物、トリアミン化合物及びフッ化物を含有する、pH3〜6の酸性スズ−ニッケル合金めっき液を用いて、浴温40〜70℃において陰極電流密度0.1〜10A/dm で形成する、製造方法。
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