JP6326190B1 - 戸車誘導レール装置および引き戸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造を簡略化して製造と取り付けが容易な戸車誘導レール装置および戸車誘導レール装置を適用した引き戸装置を提供する。【解決手段】戸車誘導レール装置1は、上方に配置された戸車52を誘導して長さ方向DLに走行させる誘導レール部10と、誘導レール部10の両側に位置して誘導レール部10を保持する一対の保持部30と、を備える。誘導レール部10は、上方に開口した溝縁12を有する溝部11と、溝部11の両側で一対の保持部30にそれぞれ結合した一対の結合部14と、を備える。一対の結合部14はそれぞれ、保持部30に繋がる上端部15と、溝縁12から上端部15までの間で斜め上方に向けて開口した開口端16を有して長さ方向DLに貫通する貫通孔17と、を備える。一対の貫通孔17はそれぞれ、棒状レール20を保持し、一対の棒状レール20はそれぞれ、開口端16から突き出た突出部21を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、戸車を誘導して走行させる戸車誘導レール装置と、戸車誘導レール装置が適用された引き戸装置とに関する。
引き戸の底面に戸車を装着して、戸車を誘導レールに沿って走らせ、引き戸の走行を円滑にする戸車誘導レール装置が知られている。
図8は、従来の引き戸レール装置の概要を示す模式断面図である(例えば、特許文献1参照。)。
引き戸レール装置100は、一対のレール本体101と、水平方向において並置された一対のレール本体101の底面同士の間に位置し、戸車110を走行させる連結部102とを備える。連結部102は、一対のレール本体101の裏面に形成された凹部に差し込まれて2つのレール本体101を連結し、レール本体101の間を戸車110が走行する誘導路としている。レール本体101は、床106に固定ネジ104を介して固定されている。
レール本体101は、アルミニウム等の金属を押出成形して作成され、連結部102は、ステンレス鋼等の金属板が加工されて適用されている。
特開2007−247152号公報
しかし、従来の引き戸レール装置100は、連結部102の加工が複雑であるという課題があった。つまり、連結部102と相互に分離して形成された2つのレール本体101とを連結する製造工程が複雑で、製造が難しく、製造コストが嵩むという課題があった。また、連結部102の両方にレール本体101が個別に配置されていることから、設置時の作業に困難性が生じるなどの課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、構造を簡略化して製造と取り付けが容易な戸車誘導レール装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明に係る戸車誘導レール装置を適用した引き戸装置を提供することを他の目的とする。
本発明に係る戸車誘導レール装置は、上方に配置された戸車を誘導して長さ方向に走行させる誘導レール部と、前記誘導レール部の両側に位置して前記誘導レール部を保持する一対の保持部と、を備える戸車誘導レール装置であって、前記誘導レール部は、上方に開口した溝縁を有する溝部と、前記溝部の両側で一対の前記保持部にそれぞれ結合した一対の結合部と、を備え、一対の前記結合部はそれぞれ、前記保持部に繋がる上端部と、前記溝縁から前記上端部までの間で斜め上方に向けて開口した開口端を有して前記長さ方向に貫通する貫通孔と、を備え、一対の前記貫通孔はそれぞれ、前記貫通孔の内側に沿って位置する棒状レールを保持し、一対の前記棒状レールはそれぞれ、前記長さ方向と直交する交差方向において前記開口端から突き出た突出部を有し、前記誘導レール部および前記保持部は、一体の第1金属であり、前記棒状レールは、前記第1金属に比べて硬度が高い第2金属であることを特徴とする。
したがって、本発明に係る戸車誘導レール装置は、簡単な構造であるから、製造と取り付けが容易となる。また、本発明に係る戸車誘導レール装置は、戸車を精度良く走行させ、また、信頼性良く長寿命化を実現できる。
また、本発明の一実施の形態に係る戸車誘導レール装置では、前記貫通孔は、前記開口端を境として開口部分を欠いた円周形状を有し、前記棒状レールは、前記長さ方向から見た外形が円である丸棒レールであることを特徴とする
た、本発明の一実施の形態に係る戸車誘導レール装置では、前記交差方向における、前記突出部の突出断面積は、前記棒状レールの全断面積の半分より小さいことを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る戸車誘導レール装置では、前記上端部は、前記棒状レールに向けてカシメてあることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る戸車誘導レール装置では、前記長さ方向における前記保持部の端に当接して前記保持部を位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る引き戸装置は、床に対して向かい合う戸車を備える引き戸と、床に固定されて前記戸車を誘導して走行させる戸車誘導レール装置と、を備える引き戸装置であって、前記戸車誘導レール装置は、本発明に係る戸車誘導レール装置であることを特徴とする。
したがって、本発明に係る引き戸装置は、戸車誘導レール装置の構成上の特徴をそのまま備えるので、戸車誘導レール装置の作用をそのまま有効に奏する。
本発明に係る戸車誘導レール装置は、簡単な構造であるから、製造と取り付けが容易となる。また、本発明に係る戸車誘導レール装置は、戸車を精度良く円滑に走行させ、また、信頼性良く長寿命化を実現できるという効果を奏する。
また、本発明に係る引き戸装置は、本発明に係る戸車誘導レール装置が適用されることから、戸車誘導レール装置に係る作用と同様に作用する。したがって、信頼性の高い引き戸装置が実現できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る戸車誘導レール装置の長さ方向と交差する交差方向における断面形状を示す断面図である。 図1に示した戸車誘導レール装置の長さ方向での延長部分を省略した部分平面図である。 図1に示した戸車誘導レール装置の棒状レールの断面を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態2に係る戸車誘導レール装置の端に当接して保持部を位置決めする位置決め部を斜め上方から見た状態で示す斜視図である。 図4に示した位置決め部を図4の矢印SA5−矢印SA5の断面位置から矢印方向に見て示す断面図である。 図4に示した位置決め部を図4の矢印SA6−矢印SA6の断面位置から矢印方向に見て示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る引き戸装置の概要を斜め上方から見て示す斜視図である。 従来の引き戸レール装置の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[実施の形態1]
図1ないし図3を参照して、本発明の実施の形態1に係る戸車誘導レール装置1について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る戸車誘導レール装置1の長さ方向DLと交差する交差方向DCにおける断面形状を示す断面図である。つまり、図2の矢印SA1−矢印SA1の断面位置から矢印方向に見た断面図である。
図2は、図1に示した戸車誘導レール装置1の長さ方向DLでの延長部分を省略した部分平面図である。
戸車誘導レール装置1は、垂直方向における上方に配置された戸車52を誘導して長さ方向DLに走行させる誘導レール部10と、誘導レール部10の両側に位置して誘導レール部10を保持する一対の保持部30と、を備える。
誘導レール部10は、上方に開口した溝縁12を有する溝部11と、溝部11の両側で一対の保持部30にそれぞれ結合した一対の結合部14と、を備える。
一対の結合部14はそれぞれ、保持部30に繋がる上端部15と、溝縁12から上端部15までの間で斜め上方に向けて開口した開口端16を有して長さ方向DLに貫通する貫通孔17と、を備える。
一対の貫通孔17はそれぞれ、貫通孔17の内側に沿って位置する棒状レール20を保持し、一対の棒状レール20はそれぞれ、長さ方向DLと直交する交差方向DCにおいて開口端16から突き出た突出部21を有する。
戸車52が誘導されて走行する誘導レール部10が有する結合部14は、溝縁12と上端部15との間に開口端16を有する貫通孔17を長さ方向DLに備える。貫通孔17は、貫通孔17の内側に沿って位置する棒状レール20を保持し、棒状レール20は長さ方向DLと直交する交差方向DCにおいて開口端16から突き出た突出部21を有する。このため、相互に対向する一対の突出部21は、長さ方向DLに移動する戸車52の両側を規制して走行させる。
したがって、戸車52は、誘導レール部10および保持部30の形状から直接的な影響を受けずに、両側に位置する一対の棒状レール20の突出部21に当接して規制された状態で正確に誘導されるので安定して走行できる。
溝部11および結合部14は、床60に当接し、安定して床60に設置される。つまり、誘導レール部10は、安定した状態で床60に設置される。また、誘導レール部10は、溝部11および結合部14を一体として有するので戸車52に対する安定した誘導を実現できる。
保持部30は、床60に当接され床60から垂直方向で上方に延びた橋脚部31と、橋脚部31から上端部15まで延びた橋桁部32と、上端部15とは反対側において橋桁部32から床60に向けて延びた傾斜部33と、を備える。つまり、保持部30は、架橋状態で床60に固定され、棒状レール20と床60との間の高さの調整と、軽量化とが図られる。
保持部30は、橋桁部32の上方から床60に締結される締結部材(例えば、平ネジ:不図示)によって床60に固定される。したがって、誘導レール部10および保持部30は、安定した状態で床60に設置される。
橋桁部32は、図示しない締結孔が床60に向けて形成され、橋桁部32の表面から挿入された締結部材によって床60に固定される。このため、保持部30と一体に形成された誘導レール部10は、床60に安定して固定される。
傾斜部33は、水平方向に位置する橋桁部32に対して床60に向けてなだらかに位置し、床60に対して凸となっている橋桁部32の外側で段差を解消する緩衝部材として作用する。
なお、保持部30の固定方法としては、上記に限らず、実施の形態2に示すように位置決め部40(図4参照)が保持部30を床60に押し当てて固定する方法がある。
棒状レール20は、誘導レール部10および保持部30とは異なる別の部材によって形成されている。つまり、棒状レール20は、戸車52との接触に際して誘導レール部10および保持部30に比べて更に戸車52に対する適性のある部材が適用される。
すなわち、誘導レール部10および保持部30は、一体の第1金属であり、棒状レール20は、第1金属に比べて硬度が高い第2金属である。第1金属は、例えばアルミニウム、あるいはアルミニウム合金が好ましい。アルミニウム系金属は、表面の化粧膜を容易に被覆できる。第2金属は、例えばステンレス鋼などが好ましい。
誘導レール部10および保持部30は、例えば、アルミニウムあるいはアルミニウム合金などの金属の押出成形によって形成される。また、棒状レール20は、ステンレス鋼に対する押出成形によって形成される。
誘導レール部10および保持部30は、例えば上記した押出成形によって比較的容易に一体に製造される。また、棒状レール20は、誘導レール部10および保持部30とは別に、押出成形によって比較的容易に製造される。したがって、それぞれの製造が容易であり、また、棒状レール20を貫通孔17に挿入する組み合わせ過程も容易である。このため、製造コストは、抑制されやすく、また、誘導レール部10全体として床60に向き合わせて設置されるので、設置における作業性は高くなる。
戸車52を誘導する突出部21は、結合部14が有する貫通孔17に配置された棒状レール20の一部として開口端16から突出している。
棒状レール20は、誘導レール部10および保持部30に比べて高硬度の第2金属部材で形成されている。このため、棒状レール20は、戸車52と接触しても摩耗を抑制でき、損傷を生じにくいので、長寿命化を図って信頼性を向上できる。
つまり、戸車誘導レール装置1は、戸車52を誘導する突出部21における走行時の摩擦による摩耗を抑制して寿命を延ばしやすい。また、棒状レール20は、板金とは異なるので、静音化を図ることができる。
なお、図1において、棒状レール20は、図の分かり易さを考慮して円形として記載しているが円形以外の形状を有しても良い。例えば、円形を細長くした楕円形であっても良い。つまり、棒状レール20の断面の外形は円に限らず、例えば楕円などでも良い。また、必要に応じて貫通孔17の内周を多角形とし、突出部21を円弧状とすることもできる。
図3は、図1に示した戸車誘導レール装置1の棒状レール20の断面を拡大して示す拡大断面図である。
貫通孔17は、開口端16を境として開口部分を欠いた円周形状を有し、棒状レール20は、長さ方向DLから見た外形が円である丸棒レールである。丸棒レールとした棒状レール20は、線材から容易に押出成形でき、市販品を適用できる。つまり、棒状レール20を丸棒レールとすることによって生産性が向上する。
棒状レール20が丸棒レールである場合、突出部21は交差方向DCにおける断面が円弧状であるので、戸車52に対する接触面積が抑制され、戸車52および棒状レール20における相互の摩耗、損傷を抑制しやすい。すなわち、戸車誘導レール装置1は、棒状レール20と戸車52との間での接触面が小さいことから、戸車52は、精度良く円滑な走行を実現できる。
戸車52は、棒状レール20に接触するだけで誘導レール部10および保持部30に直接接触しない。つまり、誘導レール部10および保持部30は、戸車52との間での摩擦を回避して摩耗、損傷を抑制できるので、誘導レール部10および保持部30は、戸車52の走行に伴う機械的な影響を抑制でき、損傷を生じにくく、信頼性(長寿命化)を確保できる。
棒状レール20が丸棒レールである場合、貫通孔17は、円形の一部を構成する円周形状であるので、高い精度で容易に形成される。貫通孔17は、開口端16を境として開口部分を欠いた円周形状であるが、開口部分を除いた大部分は円として作成できるので高い精度が確保できる。つまり、貫通孔17および棒状レール20は、高い精度で、また、容易に作成される。
丸棒レールとした場合の棒状レール20は、交差方向DCでの断面が略真円であり、誘導レール部10と同じ長さで長さ方向DLに延長している。また、棒状レール20が挿入される貫通孔17は、棒状レール20の外周に沿う略真円であり、一部が開口端16によって除かれた形状を有する。
貫通孔17は、長さ方向DL(戸車52の走行方向)に誘導レール部10と平行に位置する。棒状レール20は、貫通孔17に貫通方向に向けて差し込まれるので結合部14(誘導レール部10)と容易に連結して一体化される。
貫通孔17に挿入された棒状レール20の保持強度は、開口端16に対する棒状レール20の配置状態で規定される。つまり、棒状レール20の保持強度は、開口端16を境界(仮想直線LA参照)とする貫通孔17の内側部分に棒状レール20の断面の半分以上を配置することで確保される。
すなわち、開口端16は、交差方向DCにおける、突出部21の突出断面積Spが、棒状レール20の全断面積Stの半分より小さい状態となるように設定される。
突出部21の断面積である突出断面積Spは、棒状レール20の全断面積Stの半分より小さいから、棒状レール20は円周の半分以上を貫通孔17に保持されるので貫通孔17から外れにくくなる。このため、棒状レール20は、正確にかつ信頼性良く貫通孔17に保持され、突出部21によって戸車52を確実に誘導できる。
突出部21は、斜め上方に向けて開口した開口端16(貫通孔17)から突出している。開口端16は、貫通孔17の上部では上端部15の下方に位置し、貫通孔17の下部では溝縁12の上方に位置している。上下両方の開口端16、開口端16の間に仮想直線LAを想定したとき、突出部21は、貫通孔17(仮想直線LA)から突出している外側部分が相当する。つまり、突出断面積Spは、棒状レール20において、仮想直線LAの外側部分の断面積で規定される。また、開口端16は、貫通孔17に対して棒状レール20が突き出て露出する境界部分である。
なお、仮想直線LAに平行な仮想線LP(不図示)を貫通孔17に適用した場合、仮想線LPの最大長さは、仮想直線LAの長さより大きいことが好ましい。これにより、棒状レール20は、貫通孔17に内包された状態となるので貫通孔17から抜けにくくなる。このような関係は、棒状レール20が円形以外の場合においても同様である。
上端部15は、棒状レール20(更には結合部14)に向けてカシメてあることが好ましい。上端部15は、棒状レール20の側に向けてカシメてあるので、棒状レール20は確実に貫通孔17に保持されて開口端16から抜けにくくなる。このため、戸車誘導レール装置1の信頼性は、更に向上する。
なお、カシメ構造は、微細構造に関するので、図3では表現されていない。上端部15の上方側を外部(上方)から押さえて、貫通孔17の上部を下方に向けて押さえることで実現される。
戸車誘導レール装置1においては、誘導レール部10および保持部30は、一体であり、また、誘導レール部10が有する溝部11と、溝部11の両側に配置された一対の結合部14とは、一体である。すなわち、誘導レール部10および保持部30(棒状レール20を除く部分)は、一体に形成されている。
したがって、戸車誘導レール装置1は、構造が簡潔で製造が容易となり、戸車52を安定して走行させる。つまり、戸車誘導レール装置1は、戸車52を精度良く走行させ、また、信頼性良く長寿命化を実現できる。
誘導レール部10および保持部30は、一体として床60に配置される。このため、戸車誘導レール装置1は、構造が簡略化されて製造が容易となる。また、戸車誘導レール装置1は、床60に対する誘導レール部10および保持部30の正確な配置が容易となり、取り付けの作業性が向上する。
また、棒状レール20は、結合部14が有する貫通孔17に嵌め込まれるだけで戸車誘導レール装置1を構成する。このため、棒状レール20は、設置作業に対する影響を生じにくいので、簡単な構造で、製造が容易となり、設置するときの作業性が向上する。
[実施の形態2]
図4ないし図6を参照して、本実施の形態に係る戸車誘導レール装置1について説明する。戸車誘導レール装置1は、実施の形態1に係る戸車誘導レール装置1に位置決め部40が付加された点が異なるのみであるので、全体として、実施の形態1と同一の符号とする。
図4は、本発明の実施の形態2に係る戸車誘導レール装置1の端に当接して保持部30を位置決めする位置決め部40を斜め上方から見た状態で示す斜視図である。
図5は、図4に示した位置決め部40を図4の矢印SA5−矢印SA5の断面位置から矢印方向に見て示す断面図である。
図6は、図4に示した位置決め部40を図4の矢印SA6−矢印SA6の断面位置から矢印方向に見て示す断面図である。
戸車誘導レール装置1は、長さ方向DLにおける保持部30の端に当接して保持部30を位置決めする位置決め部40を備える。これにより、保持部30は、床60に固定され戸車52を安定して走行させる。
位置決め部40は、保持部30の延長上に位置する本体部41と、保持部30を上方から床60に向けて押さえる押さえ部42と、保持部30および棒状レール20の端に対向して保持部30の長さ方向DLでの移動および棒状レール20の長さ方向DLでの飛び出しを抑制する対向部43と、を備える。
本体部41は、保持部30の端を保護し、位置決めするために、強度と位置とを確保している。なお、位置決め部40(本体部41)は、保持部30と同様にアルミニウム等の金属、または高い強度を有する合成樹脂で形成される。
押さえ部42は、本体部41の一部として庇状に保持部30の上方を覆う。このとき、押さえ部42は、保持部30を抑えて床60に向けて強固に押す。このため、保持部30は、高い精度で位置決めされる。
保持部30および棒状レール20は、端で端面の平坦性を確保されている。対向部43は、保持部30および棒状レール20に対向して平坦性を有する保持部30および棒状レール20に当接する。これにより、対向部43は、保持部30および棒状レール20の長さ方向DLでの移動を防止する。つまり、位置決め部40は、戸車誘導レール装置1を高い精度で位置決めし、安全性と信頼性を向上する。
本体部41は、誘導レール部10の延長上に位置する戸車収容部40gと、戸車収容部40gの両側に位置するネジ止め部44と、を備える。戸車収容部40gは、戸車誘導レール装置1に付加された状態で戸車52を収容するので、戸締りの確実性を向上できる。ネジ止め部44は、本体部41を床60に固定するネジ穴であり、図示しない締結部材(例えば、平ネジ)によって床60に締結される。位置決め部40は、本体部41がネジ止め部44を介して床60に固定されるので、結果として保持部30を床60に固定する。これにより、戸車誘導レール装置1は、安全性と信頼性を確保して床60に安定的に配置される。
[実施の形態3]
図7を参照して、本実施の形態に係る引き戸装置5について説明する。引き戸装置5は、実施の形態1、実施の形態2に係る戸車誘導レール装置1が適用される。
図7は、本発明の実施の形態3に係る引き戸装置5の概要を斜め上方から見て示す斜視図である。
本実施の形態に係る引き戸装置5は、床60に対して向かい合う戸車52を備える引き戸51と、床60に固定されて戸車52を誘導して走行させる戸車誘導レール装置1と、を備える。
戸車誘導レール装置1は、上記したとおり、実施の形態1、実施の形態2に記載の戸車誘導レール装置1である。
つまり、本発明に係る引き戸装置5は、実施の形態1、実施の形態2に係る戸車誘導レール装置1を備える。このため、引き戸装置5は、戸車誘導レール装置1の構成上の特徴をそのまま備えるので、戸車誘導レール装置1の作用をそのまま有効に奏する。
[補足]
実施の形態1〜実施の形態3においては、戸車誘導レール装置1の誘導レール部10が一つの場合について説明したが、誘導レール部10は、例えば2個、3個など複数個配置されていても良い。すなわち、誘導レール部10は、対応する引き戸51の個数に応じて保持部30の間に複数個配置される。
本発明に係る戸車誘導レール装置1および引き戸装置5は、引き戸51の開閉を円滑に、かつ信頼性良く実現できる。したがって、産業上の利用可能性が大きい。
1 戸車誘導レール装置
5 引き戸装置
10 誘導レール部
11 溝部
12 溝縁
14 結合部
15 上端部
16 開口端
17 貫通孔
20 棒状レール
21 突出部
30 保持部
31 橋脚部
32 橋桁部
33 傾斜部
40 位置決め部
40g 戸車収容部
41 本体部
42 押さえ部
43 対向部
44 ネジ止め部
51 引き戸
52 戸車
60 床
DC 交差方向
DL 長さ方向
LA 仮想直線
LP 仮想線(不図示)
Sp 突出断面積
St 全断面積

Claims (6)

  1. 上方に配置された戸車を誘導して長さ方向に走行させる誘導レール部と、前記誘導レール部の両側に位置して前記誘導レール部を保持する一対の保持部と、を備える戸車誘導レール装置であって、
    前記誘導レール部は、上方に開口した溝縁を有する溝部と、前記溝部の両側で一対の前記保持部にそれぞれ結合した一対の結合部と、を備え、
    一対の前記結合部はそれぞれ、前記保持部に繋がる上端部と、前記溝縁から前記上端部までの間で斜め上方に向けて開口した開口端を有して前記長さ方向に貫通する貫通孔と、を備え、
    一対の前記貫通孔はそれぞれ、前記貫通孔の内側に沿って位置する棒状レールを保持し、一対の前記棒状レールはそれぞれ、前記長さ方向と直交する交差方向において前記開口端から突き出た突出部を有し、
    前記誘導レール部および前記保持部は、一体の第1金属であり、前記棒状レールは、前記第1金属に比べて硬度が高い第2金属であ
    ことを特徴とする戸車誘導レール装置。
  2. 請求項1に記載の戸車誘導レール装置であって、
    前記貫通孔は、前記開口端を境として開口部分を欠いた円周形状を有し、
    前記棒状レールは、前記長さ方向から見た外形が円である丸棒レールである
    ことを特徴とする戸車誘導レール装置。
  3. 請求項1または請求項に記載の戸車誘導レール装置であって、
    前記交差方向における、前記突出部の突出断面積は、前記棒状レールの全断面積の半分より小さい
    ことを特徴とする戸車誘導レール装置。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか一つに記載の戸車誘導レール装置であって、
    前記上端部は、前記棒状レールに向けてカシメてある
    ことを特徴とする戸車誘導レール装置。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか一つに記載の戸車誘導レール装置であって、
    前記長さ方向における前記保持部の端に当接して前記保持部を位置決めする位置決め部を備える
    ことを特徴とする戸車誘導レール装置。
  6. 床に対して向かい合う戸車を備える引き戸と、床に固定されて前記戸車を誘導して走行させる戸車誘導レール装置と、を備える引き戸装置であって、
    前記戸車誘導レール装置は、請求項1から請求項までのいずれか一つに記載の戸車誘導レール装置である
    ことを特徴とする引き戸装置。
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