JP6325339B2 - 回転電機システム及び風力発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機システム及び風力発電システムに関し、より詳細には、回転電機と電力変換器に対する冷却構造を備えた回転電機システムと、この回転電機システムを備えた風力発電システムに関する。
近年、地球温暖化、燃料価格の高騰、及び電力危機などから、自然エネルギーに対する注目が高まっている。自然エネルギーの1つである風力を利用した風力発電では、風のエネルギーを発電機の回転電機により電気エネルギーへ変換している。風力発電システムの発電装置として多様な回転電機が使用されているが、その中の1つに交流励磁式回転電機がある。
交流励磁式回転電機は、回転子巻線の電流を電力変換器で調節することで可変速運転を行う。一般的な交流励磁式回転電機は、スリップリング及びブラシを設けることで回転子巻線に通電しており、ブラシが摩耗するために定期的なメンテナンスが必要である。
風力発電システムでは、タワー上にあるナセル内に回転電機が設置されているので、容易にメンテナンスを実施することができない。このため、交流励磁式回転電機をブラシレス化するなど、メンテナンスに対する負荷の軽減が求められていた。
特許文献1には、ブラシレス化された交流励磁式回転電機の例が記載されている。特許文献1に記載のブラシレス化された交流励磁式回転電機は、第1の回転子(主回転電機)、第2の回転子(補助回転電機)及び電力変換器を備え、電力変換器は、第1の回転子と第2の回転子の一方又は両方に設置されて回転子と共に回転する。第1の回転子は、第2の回転子より径が大きく、第1の回転子内(回転子の内周側の空間)に電力変換器を設置できる。特許文献1に記載のブラシレス化された交流励磁式回転電機は、発熱源である電力変換器が回転電機内に設置された構造であるため、回転電機の発熱量が増加するという課題がある。また、回転電機内に電力変換器が設置されているので、冷却風の流れが電力変換器に阻害されて風量が減少し、冷却性能の低下を引き起こすという課題もある。したがって、ブラシレス化された交流励磁式回転電機には、冷却装置の高性能化が求められている。
特許文献2には、冷却性能を高性能化した回転電機の例が記載されている。特許文献2に記載の回転電機は、機内と機外の冷却風を逆向きに流す冷却構造を備える。この冷却構造により、特許文献2に記載の回転電機は、機内の通風冷却と機外の外被冷却の併用による高い冷却性能を有し、2つの冷却方式で生じる温度分布が緩和しあうことにより均一な温度分布を得ることができる。
特開2013−110801号公報 特開2014−33584号公報
特許文献1に記載のブラシレス化された交流励磁式回転電機は、上述したように冷却性能に課題があり、冷却性能の向上が求められている。特許文献2に記載の回転電機の冷却構造は、特許文献1に記載のブラシレス化された交流励磁式回転電機のような2つの回転電機を備える構造に対応しておらず、また、電力変換器を回転電機内に設置することも考慮されていない。このため、特許文献2に記載の回転電機では、主回転電機は冷却効果を得ることができるが、補助回転電機と電力変換器は十分な冷却効果を得ることが困難であるという課題がある。
本発明は、上述の課題を鑑みなされたものであり、その目的は、2つのブラシレス化された交流励磁式回転電機及び電力変換器を備え、これらの回転電機及び電力変換器に対して従来よりも高い冷却性能をもつ冷却構造を備える回転電機システムを提供することである。本発明のもう1つの目的は、このような回転電機システムを備えた風力発電システムを提供することである。
本発明による回転電機システムは、次のような特徴を備える。
第1の回転電機と、前記第1の回転電機に並設した第2の回転電機と、電力変換器と、前記第2の回転電機に並設した内扇と、熱交換器と、回転軸とを備える。前記第1の回転電機と前記第2の回転電機は、それぞれ、巻線及び鉄心を有する固定子と、巻線及び鉄心を有し前記固定子の内周側に配置された回転子とを備え、外周がフレームで囲まれている。前記第1の回転電機の回転子と、前記第2の回転電機の回転子は、前記回転軸に機械的に接続される。前記第2の回転電機の固定子の外径は、前記第1の回転電機の固定子の外径より小さい。前記電力変換器は、前記第1の回転電機の回転子の内周側の空間に、前記回転軸に機械的に接続されて設置されると共に、前記第1の回転電機の回転子の巻線と前記第2の回転電機の回転子の巻線とに電気的に接続される。前記内扇は、前記回転軸に機械的に接続され、内気を前記第2の回転電機と前記電力変換器と前記第1の回転電機とに循環させる。前記熱交換器は、前記第2の回転電機の外周側に設置され、外気が流入すると共に前記内扇により循環した内気が流入し、流入した内気を流入した外気と熱交換して冷却する。
本発明によれば、2つのブラシレス化された交流励磁式回転電機及び電力変換器を備え、これらの回転電機及び電力変換器に対して従来よりも高い冷却性能をもつ冷却構造を備える回転電機システムを提供することができ、このような回転電機システムを備えた風力発電システムを提供することができる。
本発明の実施例1による回転電機システムの正面図。 本発明の実施例1による回転電機システムの、図1AのA−A断面図。 本発明の実施例1による回転電機システムの、図1AのB−B断面図。 本発明の実施例1による回転電機システムの、図1CのC−C断面図。 本発明の実施例2による回転電機システムの正面図。 本発明の実施例2による回転電機システムの、図2AのA−A断面図。 本発明の実施例2による回転電機システムの、図2AのB−B断面図。 本発明の実施例2による回転電機システムの、図2CのC−C断面図。 本発明の実施例3による回転電機システムの正面図。 本発明の実施例3による回転電機システムの、図3AのA−A断面図。 本発明の実施例3による回転電機システムの、図3AのB−B断面図。 本発明の実施例3による回転電機システムの、図3CのC−C断面図。 本発明の実施例4による回転電機システムの正面図。 本発明の実施例4による回転電機システムの、図4AのA−A断面図。 本発明の実施例4による回転電機システムの、図4AのB−B断面図。 本発明の実施例4による回転電機システムの、図4CのC−C断面図。 本発明の実施例5による回転電機システムの正面図。 本発明の実施例5による回転電機システムの、図5AのA−A断面図。 本発明の実施例5による回転電機システムの、図5AのB−B断面図。 本発明の実施例5による回転電機システムの、図5CのC−C断面図。 本発明の実施例6による回転電機システムの正面図。 本発明の実施例6による回転電機システムの、図6AのA−A断面図。 本発明の実施例6による回転電機システムの、図6AのB−B断面図。 本発明の実施例6による回転電機システムの、図6CのC−C断面図。 本発明の実施例7による回転電機システムの正面図。 本発明の実施例7による回転電機システムの、図7AのA−A断面図。 本発明の実施例7による回転電機システムの、図7AのB−B断面図。 本発明の実施例8による回転電機システムの正面図。 本発明の実施例8による回転電機システムの、図8AのA−A断面図。 本発明の実施例8による回転電機システムの、図8AのB−B断面図。 本発明の第9実施例による風力発電システムの概略構成図。
本発明による回転電機システムは、径の異なる2つのブラシレス化された交流励磁式回転電機と、これらのうち径の大きな回転電機に設置されて回転子と共に回転する電力変換器とを備え、これらの回転電機と電力変換器に対して従来よりも高い冷却性能をもつ冷却構造を備えることを特徴とする。また、本発明による風力発電システムは、このような回転電機システムを備えることを特徴とする。
以下、本発明の実施例による回転電機システムと風力発電システムについて、図面を用いて説明する。なお、本発明の実施例を説明するための図面において、同一の又は対応する構成要素には同一の符号を付け、これらの構成要素についての繰り返しの説明は省略する場合がある。
図1A〜1Dは、本発明の実施例1による回転電機システム100の正面図と断面図である。図1Aは正面図であり、図1Bは図1AのA−A断面図であり、図1Cは図1AのB−B断面図であり、図1Dは図1CのC−C断面図である。
図1A〜1Dに示すように、本実施例の回転電機システム100は、第1の回転電機である主発電機2と、第2の回転電機である補助発電機3と、電力変換器4と、内扇14と、熱交換器21とを備え、これらは回転電機システム100のフレーム17内に設置されている。回転電機システム100の外周は、回転電機システム100のフレーム17で囲まれている。回転電機システム100は、回転軸13を更に備え、主発電機2と補助発電機3と電力変換器4と内扇14は、回転軸13に機械的に接続される。主発電機2と補助発電機3は、ブラシレス化された交流励磁式回転電機であり、発熱源である電力変換器4が主発電機2の内周側の空間(環状の主発電機2の内周と回転軸13との間の空間)に設置される。
主発電機2(第1の回転電機)は、図1B、1Cでは破線で示されており、回転軸13に接続され、電力系統に発電電力を送るための発電機として働く。主発電機2は、主発電機固定子5と、この主発電機固定子5の内周側に主発電機固定子5から所定の間隙を設けて配置される主発電機回転子6と、主発電機固定子5に設けられているスロット内に二層に巻回される三相の主発電機固定子巻線9と、主発電機回転子6内に設けられているスロット内に二層に巻回される三相の主発電機回転子巻線10とを備える。主発電機回転子6は、回転軸13に機械的に接続される。なお、三相の主発電機固定子巻線9及び三相の主発電機回転子巻線10は、電気的に120°間隔で各相が配置されている。主発電機2の外周は、主発電機フレーム15で囲まれている(図1B、1C)。
補助発電機3(第2の回転電機)は、図1B、1Cでは一点鎖線で示されており、主発電機2に並設して回転軸13に接続され、励磁機と発電機という2つの働きをする。補助発電機3は、主発電機2と同様に、補助発電機固定子7と、この補助発電機固定子7の内周側に補助発電機固定子7から所定の間隙を設けて配置される補助発電機回転子8と、補助発電機固定子7内に設けられているスロット内に二層に巻回される三相の補助発電機固定子巻線11と、補助発電機回転子8内に設けられているスロット内に二層に巻回される三相の補助発電機回転子巻線12とを備える。補助発電機回転子8は、回転軸13に機械的に接続される。なお、三相の補助発電機固定子巻線11及び三相の補助発電機回転子巻線12は、電気的に120°間隔で各相が配置されている。補助発電機3の外周は、補助発電機フレーム16で囲まれている(図1B、1D)。
電力変換器4は、主発電機回転子6の内周側の空間(環状の主発電機回転子6の内周と回転軸13との間の空間)に、回転軸13に接続されて設置され、主発電機2及び補助発電機3と電気的に接続され、交流信号を直流信号に変換又は直流信号を交流信号に変換する。電力変換器4は、主発電機2の主発電機回転子巻線10と補助発電機3の補助発電機回転子巻線12とに電気的に接続され、例えば、主発電機回転子6と補助発電機回転子8の回転速度を、風速に合った最適な回転速度に変えることができる。
熱交換器21は、補助発電機フレーム16の外周側(補助発電機3の外周側の空間)に設置され、回転電機システム100の内部の空気である内気と回転電機システム100の外部の空気である外気とが流入する。例えば、熱交換器21は、環状であり、補助発電機3を囲むように設置することができる。熱交換器21は、補助発電機3、電力変換器4、及び主発電機2を冷却し終えた内気(冷却風)を、外気と熱交換することで冷却する。熱交換器21には、外扇22により外気を流す。外扇22は、回転電機システム100のフレーム17に設けられ、回転電機システム100の外部に位置し、図示しない外部の駆動機構や動力源(例えば、モーターなど)で駆動する。
内扇14は、回転電機システム100の内部に設けられ、補助発電機3に並設して回転軸13に接続され、熱交換器21を通った冷却風(内気)を回転電機システム100内に循環させる。内扇14は、ファンガイドを設けることで、形状と寸法を調整することができる。
回転電機システム100の内部には、仕切りが設けられ、冷却風(内気)を回転電機システム100内で循環させるための流路が形成されている。冷却風は、内扇14により駆動され、この流路を流れて、補助発電機3、電力変換器4、主発電機2、及び熱交換器21の順番で回転電機システム100内を循環し、これらの機器を冷却する。冷却風は、熱交換器21で外気により冷却され、再び流路を流れて回転電機システム100内を循環する。以下の説明では、流路について言及しないが、冷却風は、内扇14により駆動され、流路を流れて回転電機システム100内を循環する。
図1Bに示すように、補助発電機3は、主発電機2と同様の構成であるが、補助発電機固定子7の外径が主発電機固定子5の外径より小さく、補助発電機3の外径は主発電機2の外径より小さいことが、主発電機2と異なる。風力発電システムでは、タワー上にあるナセル内に回転電機システム100が設置されるので、回転電機システム100の大きさは小さい方が好ましい。しかし、電力系統に発電電力を送るための発電機として働く主発電機2は、系統で要求される電力を発電するためにある程度の大きさが必要である。そこで、主発電機2の制御や電力変換器4の駆動のための発電機や励磁機として働く補助発電機3の外径を小さくすることで、回転電機システム100の全体の大きさを小さくする。
また、図1Bに示すように、回転軸13には、主発電機2とその内側に位置する電力変換器4と、補助発電機3と、内扇14とが、この順序で接続される。電力変換器4は、主発電機2の内周側の空間に設置され、主発電機2の内側に機械的に接続されると共に、回転軸13に機械的に接続される。
主発電機2と補助発電機3とは互いに径方向の大きさが異なり、上述したように補助発電機3の外径は主発電機2の外径より小さい。熱交換器21は、補助発電機3の外周側の空間に設けられ、補助発電機3と熱交換器21とを合わせた径方向(回転軸13に垂直な方向)の大きさが、主発電機2の径方向の大きさと略等しくなるような大きさである。すなわち、主発電機2の外径の位置(主発電機フレーム15の径方向の位置)と熱交換器21の外径の位置(熱交換器21のフレームの径方向の位置)とが略等しくなるように、熱交換器21は、補助発電機フレーム16の外周側(補助発電機3の外周側の空間)に設けられる。
次に、本実施例の回転電機システム100の冷却構造について説明する。本実施例の回転電機システム100では、熱交換器21で外気により冷却された冷却風(内気)を、内扇14により回転電機システム100内で循環させて、補助発電機3、電力変換器4、及び主発電機2を冷却する。図1Bには、この冷却風の流れを実線の矢印で示す。図1Bの矢印a〜dで示すように、熱交換器21で冷却された冷却風は、内扇14により、補助発電機3(矢印a)、電力変換器4(矢印b)、主発電機2(矢印c)、及び熱交換器21(矢印d)の順番で、回転電機システム100内を循環し、熱交換器21で再び冷却される。
熱交換器21は、外扇22により流された外気と熱交換することで、冷却風(内気)を冷却する。図1C、1Dには、この外気の流れを破線の矢印で示す。
以上説明したように、本実施例の回転電機システム100は、補助発電機3の外周側に熱交換器21を備え、熱交換器21で冷却された冷却風を内扇14により回転電機システム100内で循環させる冷却構造を備える。このため、ブラシレス化された交流励磁式回転電機を備え、発熱源である電力変換器4が主発電機2の内周側に設置されていても、主発電機2、補助発電機3及び電力変換器4に対して従来よりも高い冷却性能をもつことができる。すなわち、本実施例の回転電機システム100は、ブラシレス化された交流励磁式回転電機を備えるのに適した構造を備え、ブラシレス化された交流励磁式回転電機を備える従来の回転電機システムよりも冷却性能が向上するという利点をもつ。また、熱交換器21は、外径が主発電機2の外径よりも小さい補助発電機3の外周側に設置されるので、回転電機システム100の全体の大きさ(体格)を小さくすることができるという利点ももつ。
図2A〜2Dは、本発明の実施例2による回転電機システム200の正面図と断面図である。図2Aは正面図であり、図2Bは図2AのA−A断面図であり、図2Cは図2AのB−B断面図であり、図2Dは図2CのC−C断面図である。
図2A〜2Dに示すように、本実施例の回転電機システム200は、図1A〜1Dを用いて説明した実施例1による回転電機システム100と略同様な構成であるが、以下の点が実施例1と異なる。すなわち、本実施例の回転電機システム200は、図2B、2Dに示すように、補助発電機フレーム16の外周に設けられ、補助発電機フレーム16と熱交換器21との間に位置する補助発電機冷却フィン23を備える。補助発電機冷却フィン23は、複数の突起部材を備える冷却フィンである。突起部材の形状と大きさは、任意であり、例えば、板状、棒状、平面状、及び曲面状などから任意に選ぶことができる。
本実施例の回転電機システム200では、実施例1による回転電機システム100と同様に、外扇22により外気を熱交換器21に流し、熱交換器21で回転電機システム200内の冷却風(内気)と外気との熱交換を行い、この冷却風を冷却する。更に、本実施例の回転電機システム200では、図2Dに示すように、外扇22により流された外気は、熱交換器21に流れる方向と補助発電機冷却フィン23に流れる方向に分岐し、補助発電機冷却フィン23に流れた外気は、補助発電機3を冷却する。
本実施例の回転電機システム200では、補助発電機3に対して、回転電機システム200内の内気による冷却(通風冷却)と、補助発電機冷却フィン23を用いた回転電機システム200外の外気による冷却(外被冷却)とを併用することができ、従来よりも更に高い冷却性能を得ることができる。
図3A〜3Dは、本発明の実施例3による回転電機システム300の正面図と断面図である。図3Aは正面図であり、図3Bは図3AのA−A断面図であり、図3Cは図3AのB−B断面図であり、図3Dは図3CのC−C断面図である。
図3A〜3Dに示すように、本実施例の回転電機システム300は、図1A〜1Dを用いて説明した実施例1による回転電機システム100と略同様な構成であるが、以下の点が実施例1と異なる。すなわち、本実施例の回転電機システム300は、図3B、3Cに示すように、主発電機フレーム15に、電力変換器冷却フィン24を備える。
電力変換器冷却フィン24は、主発電機2の内部と外部に位置するように、主発電機フレーム15の両側面に設けられる。主発電機2では、冷却風(内気)の熱が主発電機フレーム15を介して外気に伝わることで冷却風が冷却されるが、主発電機2の内部と外部に電力変換器冷却フィン24を設けることにより、伝熱面積を大きくし、外気による冷却風の冷却性能を高めることができる。電力変換器冷却フィン24は、複数の突起部材を備える冷却フィンである。突起部材の形状と大きさは、任意であり、例えば、板状、棒状、平面状、及び曲面状などから任意に選ぶことができる。
主発電機2の外部に位置するように主発電機フレーム15の一方の側面に設けられた電力変換器冷却フィン24は、図3B〜3Dに示すように、主発電機フレーム15の側面から、補助発電機フレーム16と熱交換器21との間(補助発電機フレーム16の外周)に向けて延在するように設置される。主発電機2の内部に位置するように主発電機フレーム15の他方の側面に設けられた電力変換器冷却フィン24は、電力変換器4の近傍まで延在する。
本実施例の回転電機システム300では、図3Dに示すように、外扇22により流された外気は、熱交換器21に流れる方向と、主発電機2の外部に位置するように主発電機フレーム15の側面に設けられ電力変換器冷却フィン24に流れる方向とに分岐し、主発電機2の外部に位置するように主発電機フレーム15の側面に設けられた電力変換器冷却フィン24にも流れる。一方、冷却風(内気)は、図3Cに示すように、内扇14により、補助発電機3を流れた後、主発電機2の内部に位置するように主発電機フレーム15の側面に設けられた電力変換器冷却フィン24を流れてから、電力変換器4に流れる。このとき、冷却風の熱は、主発電機2の内部に位置するように主発電機フレーム15の側面に設けられた電力変換器冷却フィン24によって効率よく主発電機フレーム15に伝わり、主発電機フレーム15に伝わった熱は、主発電機2の外部に位置するように主発電機フレーム15の側面に設けられた電力変換器冷却フィン24によって効率よく外気で冷却される。すなわち、冷却風は、主発電機2の内部と外部に位置するように主発電機フレーム15の両側面に設けられた電力変換器冷却フィン24により、効率よく外気で冷却され、その後、電力変換器4に流れて電力変換器4を冷却する。
本実施例の回転電機システム300は、電力変換器冷却フィン24を備えることにより、回転電機システム300内を流れる冷却風(内気)が、電力変換器4に流入する前に、電力変換器冷却フィン24で外気へ放熱して温度が低下することで、電力変換器4に対して従来よりも更に高い冷却性能を得ることができる。
図4A〜4Dは、本発明の実施例4による回転電機システム400の正面図と断面図である。図4Aは正面図であり、図4Bは図4AのA−A断面図であり、図4Cは図4AのB−B断面図であり、図4Dは図4CのC−C断面図である。
図4A〜4Dに示すように、本実施例の回転電機システム400は、図3A〜3Dを用いて説明した実施例3による回転電機システム300と略同様な構成であるが、以下の点が実施例3と異なる。すなわち、本実施例の回転電機システム400では、図4B、4Cに示すように、主発電機フレーム15の両側面に電力変換器冷却フィン24を備えるだけでなく、更に電力変換器4にも電力変換器冷却フィン24aを備える。すなわち、本実施例の回転電機システム400は、実施例3の回転電機システム300と同様に主発電機フレーム15の両側面(主発電機2の内部と外部)に設けられた電力変換器冷却フィン24と、電力変換器4に設置された電力変換器冷却フィン24aとを備える。
電力変換器4に設置された電力変換器冷却フィン24aは、電力変換器4から、主発電機2の内部に位置するように主発電機フレーム15の側面に設けられた電力変換器冷却フィン24に向けて設置される。電力変換器4に設置された電力変換器冷却フィン24aは、複数の突起部材を備える冷却フィンである。突起部材の形状と大きさは、任意であり、例えば、板状、棒状、平面状、及び曲面状などから任意に選ぶことができる。
電力変換器4に設置された電力変換器冷却フィン24aは、複数の突起部材のそれぞれが、主発電機2の内部に位置するように主発電機フレーム15の側面に設けられた電力変換器冷却フィン24の複数の突起部材のそれぞれの間に位置するように、配置される。このように、電力変換器4に設置された電力変換器冷却フィン24aと、主発電機2の内部に位置するように主発電機フレーム15の側面に設けられた電力変換器冷却フィン24とは、それぞれの突起部材が互いに対向して噛み合うように配置される。
回転電機システム400の回転時には、電力変換器4に設置された電力変換器冷却フィン24aは、電力変換器4が回転軸13の回転により回転すると、電力変換器4と共に回転するが、主発電機2の内部に位置するように主発電機フレーム15の側面に設けられた電力変換器冷却フィン24は、回転せずに静止したままである。このため、回転電機システム400が回転すると、電力変換器冷却フィン24a、24間で内気の流れが発生し、電力変換器4の熱は、電力変換器4に設置された電力変換器冷却フィン24aから、主発電機2の内部に位置するように主発電機フレーム15の側面に設けられた電力変換器冷却フィン24へ流れ、主発電機2の外部に位置するように主発電機フレーム15の側面に設けられた電力変換器冷却フィン24に流れて外扇22により流された外気に伝わり、効率よく外気で冷却される。
本実施例の回転電機システム400は、主発電機フレーム15の両側面に設置された電力変換器冷却フィン24と、電力変換器4に設置された電力変換器冷却フィン24aとを備えることにより、電力変換器4から外気までの熱抵抗を下げることができ、電力変換器4に対して従来よりも更に高い冷却性能を得ることができる。
図5A〜5Dは、本発明の実施例5による回転電機システム500の正面図と断面図である。図5Aは正面図であり、図5Bは図5AのA−A断面図であり、図5Cは図5AのB−B断面図であり、図5Dは図5CのC−C断面図である。
図5A〜5Dに示すように、本実施例の回転電機システム500は、図2A〜2Dを用いて説明した実施例2による回転電機システム200と略同様な構成であるが、以下の点が実施例2と異なる。すなわち、本実施例の回転電機システム500は、図5B〜5Dに示すように、主発電機フレーム15の外周に主発電機冷却フィン25を備え、回転電機システム500のフレーム17に外気カバー26を備える。主発電機冷却フィン25は、複数の突起部材を備える冷却フィンである。突起部材の形状と大きさは、任意であり、例えば、板状、棒状、平面状、及び曲面状などから任意に選ぶことができる。
外気カバー26は、少なくとも主発電機冷却フィン25と熱交換器21の一部とを覆い、外気が主発電機冷却フィン25に流れるように、外気の流れを案内する。主発電機冷却フィン25は、主発電機2の側面に流れるように外気を案内して、主発電機2を冷却する。すなわち、外扇22により流された外気は、熱交換器21と補助発電機冷却フィン23を流れ(図5D)、外気カバー26に案内されて主発電機冷却フィン25に流れ(図5C)、主発電機2を冷却する。
本実施例の回転電機システム500は、主発電機冷却フィン25と外気カバー26とを備え、主発電機2に対して、回転電機システム500内の内気による冷却(通風冷却)と、回転電機システム500外の外気による冷却(外被冷却)とを併用することができ、外気により主発電機2を積極的に冷却するので、従来よりも更に高い冷却性能を得ることができる。
なお、本実施例の回転電機システム500は、補助発電機冷却フィン23を備えなくてもよい。すなわち、本実施例の回転電機システム500は、図1A〜1Dを用いて説明した実施例1による回転電機システム100において、主発電機フレーム15の外周に主発電機冷却フィン25を備え、主発電機冷却フィン25の外側に外気カバー26を備える構成を備えてもよい。このような構成でも、外気は、熱交換器21を流れ、外気カバー26に案内されて主発電機冷却フィン25に流れ、主発電機2を冷却することができる。
図6A〜6Dは、本発明の実施例6による回転電機システム600の正面図と断面図である。図6Aは正面図であり、図6Bは図6AのA−A断面図であり、図6Cは図6AのB−B断面図であり、図6Dは図6CのC−C断面図である。
図6A〜6Dに示すように、本実施例の回転電機システム600は、図2A〜2Dを用いて説明した実施例2による回転電機システム200と略同様な構成であるが、以下の点が実施例2と異なる。すなわち、本実施例の回転電機システム600は、図6Dに示すように、熱交換器21の上部に熱交換器内気入口27を備え、熱交換器21の下部に熱交換器内気出口28を備える。熱交換器内気入口27は、熱交換器21のフレームの上部に設けられた開口部であり、熱交換器内気出口28は、熱交換器21のフレームの下部に設けられた開口部である。
本実施例の回転電機システム600では、実施例1で図1Bを用いて説明したように、内気(冷却風)は、内扇14により、主発電機2から熱交換器21に流れる。このとき、内気は、主発電機2から、熱交換器21の上部に設けられた熱交換器内気入口27を通って熱交換器21に流入し、熱交換器21の下部に設けられた熱交換器内気出口28を通って熱交換器21から流出する(図6B、図6D)。すなわち、内気は、熱交換器21内では、内扇14に駆動され、上から下に流れる(図6D)。一方、外気は、熱交換器21内では、外扇22に駆動され、下から上に流れる(図6D)。
空気は、密度差により、温度が低いと下降方向に浮力が働き、温度が高いと上昇方向に浮力が働く。このため、熱交換器21内では、内気は外気により冷却されて下降方向に浮力が働き、外気は内気により加熱されて上昇方向に浮力が働く。
したがって、本実施例の回転電機システム600では、熱交換器21内において、熱交換器内気入口27と熱交換器内気出口28を設けたことにより形成された内気と外気の流れの方向と、浮力による内気と外気の流れの方向とがそれぞれ一致する。このため、本実施例の回転電機システム600では、熱交換器内気入口27と熱交換器内気出口28とを設けたことにより、内気と外気の通風量を増加させることができ、主発電機2と補助発電機3と電力変換器4に対して、従来よりも更に高い冷却性能を得ることができる。
なお、本実施例の回転電機システム600は、補助発電機冷却フィン23を備えなくてもよい。すなわち、本実施例の回転電機システム600は、図1A〜1Dを用いて説明した実施例1による回転電機システム100において、熱交換器21の上部に熱交換器内気入口27を備え、熱交換器21の下部に熱交換器内気出口28を備える構成を備えてもよい。このような構成でも、内気と外気の通風量を増加させることができ、主発電機2と補助発電機3と電力変換器4に対して、従来よりも更に高い冷却性能を得ることができる。
図7A〜7Cは、本発明の実施例7による回転電機システム700の正面図と断面図である。図7Aは正面図であり、図7Bは図7AのA−A断面図であり、図7Cは図7AのB−B断面図である。
図7A〜7Cに示すように、本実施例の回転電機システム700は、図1A〜1Dを用いて説明した実施例1による回転電機システム100と略同様な構成であるが、以下の点が実施例1と異なる。すなわち、本実施例の回転電機システム700は、図7A〜7Cに示すように、水冷熱交換器29と冷媒配管30を備え、熱交換器21と外扇22を備えない。本実施例の回転電機システム700は、内気を、熱交換器21で空冷するのではなく、水冷熱交換器29で水冷する。一般的に、冷却性能は空冷よりも水冷の方が高いので、本実施例の回転電機システム700は、内気をより効率よく冷却することができる。
水冷熱交換器29は、実施例1での熱交換器21と同様に補助発電機フレーム16の外周側(補助発電機3の外周側の空間)に設置され、補助発電機3、電力変換器4、及び主発電機2を冷却し終えた冷却風(内気)が流入し、この冷却風を冷却水と熱交換することで冷却する。例えば、水冷熱交換器29は、環状であり、補助発電機3を囲むように設置することができる。水冷熱交換器29には、冷媒配管30が接続され、冷媒配管30により外部から冷却水が供給される。冷媒配管30には、回転電機システム700の外部に設けられた図示しない循環機構(例えば、ポンプなど)により冷却水が流される。
水冷熱交換器29は、実施例1での熱交換器21と同様に、補助発電機3の外周側の空間に設けられ、補助発電機3と水冷熱交換器29とを合わせた径方向(回転軸13に垂直な方向)の大きさが、主発電機2の径方向の大きさと略等しくなるような大きさである。すなわち、主発電機2の外径の位置(主発電機フレーム15の径方向の位置)と水冷熱交換器29の外径の位置とが略等しくなるように、水冷熱交換器29は、補助発電機フレーム16の外周側(補助発電機3の外周側の空間)に設けられる。
本実施例の回転電機システム700では、冷却風である内気を水冷熱交換器29で水冷するので、空冷する場合よりも熱交換器の熱抵抗を小さくすることができ、内気をより効率よく冷却することができる。このため、本実施例の回転電機システム700は、主発電機2と補助発電機3と電力変換器4に対して、従来よりも更に高い冷却性能を得ることができる。
図8A〜8Cは、本発明の実施例8による回転電機システム800の正面図と断面図である。図8Aは正面図であり、図8Bは図8AのA−A断面図であり、図8Cは図8AのB−B断面図である。
図8A〜8Cに示すように、本実施例の回転電機システム800は、図1A〜1Dを用いて説明した実施例1による回転電機システム100と略同様な構成であるが、以下の点が実施例1と異なる。すなわち、本実施例の回転電機システム800は、図8A〜8Cに示すように、ファン31とファンカバー32を備え、外扇22を備えない。ファン31は、羽根車であり、回転軸13の内扇14が接続された方の一端側(内扇14よりも軸端側)に内扇14に並設して固定され、回転軸13と共に回転する。ファンカバー32は、熱交換器21に設けられ、ファン31の外側を覆う。
外気は、ファン31が回転すると、ファンカバー32に案内されて熱交換器21に流れる(図8C)。熱交換器21に流れた外気は、実施例1で説明したように、冷却風(内気)を冷却する。
実施例1〜6の回転電機システムでは、外気を循環させるために外扇22を使用しており、外扇22を駆動させるための駆動機構や動力源が必要である。外扇22の駆動機構や動力源が故障した場合には、外気を循環させることができなくなり、回転電機システムの冷却性能が著しく低下する。
本実施例の回転電機システム800では、外気を循環させるための駆動機構や動力源が不要であるので、このような駆動機構や動力源が故障して回転電機システム800の冷却性能が低下する懸念がなく、従来よりも高い冷却性能を維持することができ、高い信頼性を得ることができる。
実施例9では、本発明の実施例による風力発電システムについて、図9を用いて説明する。本発明による風力発電システムは、ブラシレス化された交流励磁式回転電機を有すると共に従来よりも高い冷却性能を有する回転電機システムを備える。本発明による風力発電システムが備える回転電機システムは、実施例1〜実施例8のいずれか1つの回転電機システム100〜800である。本実施例では、風力発電システムは、実施例1で説明した回転電機システム100を備えるものとし、回転電機システム100についての説明は省略する。
なお、本発明による回転電機システムは、本実施例で説明するような風力発電システムに限ることなく、水車、エンジン、及びタービンなどにも適用可能である。
図9は、本実施例による風力発電システム900の概略構成図である。本実施例による風力発電システム900は、ナセル41と、タワー42と、複数枚のブレード43とを備える。ナセル41は、タワー42で支持され、内部に回転電機システム100と、増速機45とを備える。増速機45は、回転電機システム100の回転軸13に接続される。複数枚のブレード43は、ハブ44によって回転軸13に接続され、風を受けると回転し、回転軸13を回転させる。
ブレード43と回転軸13によって風車が構成され、ブレード43が風を受けて回転することで風力エネルギーを回転エネルギーに変換し、回転軸13を回転させる。回転軸13に連結された増速機45は、回転軸13の回転を発電に適した回転速度に増速する。増速機45に連結された回転電機システム100は、回転軸13の回転エネルギーを電気エネルギーに変換する。
本実施例による風力発電システム900では、このようにして、ブレード43と回転軸13によって風力エネルギーから変換された回転エネルギーを、回転電機システム100で電気エネルギーに変換し、発電している。
本実施例によれば、ブラシレス化された交流励磁式回転電機を有すると共に冷却性能が従来よりも向上した回転電機システムを備えた風力発電システムが実現でき、風力発電システムに対し、メンテナンスに対する負荷を軽減させると共に、発電効率や信頼性を向上させることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
2…主発電機、3…補助発電機、4…電力変換器、5…主発電機固定子、6…主発電機回転子、7…補助発電機固定子、8…補助発電機回転子、9…主発電機固定子巻線、10…主発電機回転子巻線、11…補助発電機固定子巻線、12…補助発電機回転子巻線、13…回転軸、14…内扇、15…主発電機フレーム、16…補助発電機フレーム、17…回転電機システムのフレーム、21…熱交換器、22…外扇、23…補助発電機冷却フィン、24、24a…電力変換器冷却フィン、25…主発電機冷却フィン、26…外気カバー、27…熱交換器内気入口、28…熱交換器内気出口、29…水冷熱交換器、30…冷媒配管、31…ファン、32…ファンカバー、41…ナセル、42…タワー、43…ブレード、44…ハブ、45…増速機、100、200、300、400、500、600、700、800…回転電機システム、900…風力発電システム。

Claims (9)

  1. 第1の回転電機と、前記第1の回転電機に並設した第2の回転電機と、電力変換器と、前記第2の回転電機に並設した内扇と、熱交換器と、回転軸とを備え、
    前記第1の回転電機、巻線及び鉄心を有する固定子と、巻線及び鉄心を有し前記固定子の内周側に配置された回転子と、第1フレームを備え、外周が前記第1フレームで囲まれており、
    前記第2の回転電機は、巻線及び鉄心を有する固定子と、巻線及び鉄心を有し前記固定子の内周側に配置された回転子と、第2フレームを備え、外周が前記第2フレームで囲まれており、
    前記第1の回転電機の回転子と、前記第2の回転電機の回転子は、前記回転軸に機械的に接続され、
    前記第2の回転電機の固定子の外径は、前記第1の回転電機の固定子の外径より小さく、
    前記電力変換器は、前記第1の回転電機の回転子の内周側の空間に、前記回転軸に機械的に接続されて設置されると共に、前記第1の回転電機の回転子の巻線と前記第2の回転電機の回転子の巻線とに電気的に接続され、
    前記内扇は、前記回転軸に機械的に接続され、内気を前記第2の回転電機と前記電力変換器と前記第1の回転電機とに循環させ、
    前記熱交換器は、前記第2の回転電機の外周側に設置され、外気が流入すると共に前記内扇により循環した内気が流入し、流入した内気を流入した外気と熱交換して冷却する、ことを特徴とする回転電機システム。
  2. 前記第2の回転電機の前記第2フレームの外周に設けられ、前記第2の回転電機と前記熱交換器との間に位置し、外気が流れる冷却フィンを備える、請求項1に記載の回転電機システム。
  3. 記第1の回転電機の前記第1フレームの側面に設けられた内部冷却フィンと、前記第1の回転電機の前記第1フレームの外側面に設けられた外部冷却フィンとを備え、
    外部冷却フィンは、前記第1の回転電機の前記第1フレームから前記第2の回転電機と前記熱交換器との間に向けて延在し、外気が流れ、
    内部冷却フィンは、前記内扇により循環した内気が流れる、請求項1に記載の回転電機システム。
  4. 前記電力変換器は、前記電力変換器から前記内部冷却フィンに向けて設置された冷却フィンを備え、
    前記電力変換器が備える前記冷却フィンと、内部冷却フィンは、それぞれ、複数の突起部材を備え、
    前記電力変換器が備える前記冷却フィンの前記突起部材内部冷却フィンの前記突起部材の間に位置するように配置されている、請求項3に記載の回転電機システム。
  5. 記第1の回転電機の前記第1フレームの外周に設けられた冷却フィンと、
    前記回転電機システムに設けられ、少なくとも前記冷却フィンと前記熱交換器の一部とを覆う外気カバーと、
    前記回転電機システムに設けられ、前記回転電機システムの外部に位置する外扇とを備え、
    前記冷却フィンには、前記外扇により流された外気が、前記外気カバーに案内されて流れる、請求項1に記載の回転電機システム。
  6. 前記熱交換器は、空気に働く浮力の方向における上部と下部に開口部を備え、前記内扇により循環した内気が上部の前記開口部を通って流入し、流入した内気が下部の前記開口部を通って流出する、請求項1に記載の回転電機システム。
  7. 前記第2の回転電機の外周側に設置された水冷熱交換器と、前記水冷熱交換器に接続された冷媒配管とを備え、前記熱交換器を備えず、
    前記水冷熱交換器は、前記冷媒配管により冷却水が供給され、前記内扇により循環した内気が流入し、流入した内気を前記冷却水と熱交換して冷却する、請求項1に記載の回転電機システム。
  8. 前記回転軸の前記内扇が接続された一端側に設けられたファンと、
    前記熱交換器に設けられ、前記ファンを覆うファンカバーとを備える、請求項1に記載の回転電機システム。
  9. 回転軸を備え、前記回転軸の回転エネルギーを電気エネルギーに変換する回転電機システムと、
    内部に前記回転電機システムを備えるナセルと、
    前記ナセルを支持するタワーと、
    前記回転軸に接続され、風を受けると回転して前記回転軸を回転させるブレードとを備え、
    前記回転電機システムは、請求項1から8のいずれか1項に記載の回転電機システムであることを特徴とする風力発電システム。
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