JP6325152B1 - 個人株主管理システムおよび個人株主管理方法 - Google Patents

個人株主管理システムおよび個人株主管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子議決権行使の秘匿性を向上させる個人株主管理システムおよび個人株主管理方法を提供する。【解決手段】個人株主管理システムXは、株主クライアント端末と、第1の会員登録がなされた株主クライアント端末に対して手続(処理)の支援を含むサービスの提供を行うSRサイトサーバ1と、株式発行体企業サーバの企業クライアント端末と、SRサイトサーバ1とネットワーク接続されるプライベートブロックチェーン203と、を有し、プライベートブロックチェーン203は、企業クライアント端末とSRサイトサーバ1と株主クライアント端末との間の議決権内容、議決権行使結果および議決権個数のやり取りの過程において、議決権内容、議決権行使結果および議決権個数を、プライベートブロックチェーン203内の複数のプライベートブロックチェーンサーバ203a〜203dに同時に記憶する。【選択図】図61

Description

本発明は、個人株主管理技術に関する。
従来、株式発行会社の株主総会の議決に参加するためには、株主は株主総会に出席し直接、議決に参加していた。しかし、時間的・地理的要因から株主総会当日に参加できない株主のために、株主が株主総会の事前に書面で議決内容についての投票ができる制度(書面投票制度)が認められ、その場合、株主は、事前投票書面(議決権行使書)を株式発行会社又は信託銀行に郵送することで議決に参加することができる(特許文献1参照)。
株式発行企業等の株主の管理は、一般的に、証券会社、信託銀行などによって行われている。信託銀行は、株式発行企業から株主に関する住所などの情報を受けて、これに基づいて、郵便で株主総会の議決権に関する委任状を送付し、その戻りを受け取って、株式発行企業に提供していた。また、議決権行使Webシステムによって実施することは可能だが、株式発行企業は別途費用がかかり、更に郵便で送付した委任状に記載のURLにアクセスし、毎回株主情報を入力後に議決権行使を実施する仕組みであり、株主にとって非常に手間がかかる。
また、個人株主の管理は、信託銀行によって行われていたが、株式発行企業が株主情報を信託銀行から入手する場合には紙媒体で取り寄せることになり、電子データを入手する際は追加費用が別途かかる。さらに、管理用データにて、連絡先となる電話番号、eメールアドレス等の電子化は行われていない。
しかしながら、郵送による議決権の行使システム、現状の電子議決権行使システムには費用がかかり、また、特に、個人株主は議決権を行使しないケースが多いが、このような状況は好ましくない。管理用データを電子化すれば、個人株主に対する議決権行使を含む働きかけが容易になる。
そこで、出願人は、株式発行企業と個人株主との間にやり取り等の電子化を促進することを目的とし、また、電子化を通じて、より会社になじみやすくして個人株主と株式発行企業との間の連帯感をもたせることで、長期間の株式保有を促して安定株主となるようにする様々な仕組みを提案した(特許文献2)。
特開2003−203135号公報 特許第4978976号公報
上記のように管理用データを電子化したことで、電子議決権行使がより一層促進されることが望まれる。また、個人株主の登録会員を増やすためには、会員登録した個人株主に付与するプレミアム(優待)の使い勝手を向上させることが好ましい。
本発明は、個人株主にとってより魅力的な個人株主管理技術を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、株主クライアント端末と、前記株主クライアント端末に対して手続(処理)の支援を含むサービスの提供を行うSRサイトサーバと、株式発行体企業サーバの企業クライアント端末と、前記SRサイトサーバとネットワーク接続されるプライベートブロックチェーンと、を有し、前記プライベートブロックチェーンは、前記企業クライアント端末と前記SRサイトサーバと前記株主クライアント端末との間の議決権内容、議決権行使結果および議決権個数のやり取りの過程において、前記議決権内容、前記議決権行使結果および前記議決権個数を、前記プライベートブロックチェーン内の複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させておくことを特徴とする個人株主管理システムが提供される。
前記企業クライアント端末と前記SRサイトサーバと前記株主クライアント端末との間の議決権内容、議決権行使結果および議決権個数のやり取りの過程において、前記議決権内容、前記議決権行使結果および前記議決権個数を、前記プライベートブロックチェーン内の複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させておくことにより、議決権に関連する機密情報等の漏洩を抑制するとともに、耐改ざん性を向上させることができる。
株主クライアント端末と、前記株主クライアント端末に対して手続(処理)の支援を含むサービスの提供を行うSRサイトサーバと、株式発行体企業サーバの企業クライアント端末と、前記SRサイトサーバとネットワーク接続されるプライベートブロックチェーンと、を有し、前記プライベートブロックチェーンは、会員登録された株主に対して付与される共通株主優待IDと、前記共通株主優待ID毎の株主優待ポイントの残高又は株主優待ポイントによる商品/サービスの申し込み情報の少なくともいずれか一方を、前記プライベートブロックチェーン内の前記複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させておくことを特徴とする個人株主管理システムが提供される。
さらに、前記企業クライアント端末と前記SRサイトサーバと前記株主クライアント端末との間の株式発行体毎に付与される株主優待ポイントのやり取りは、前記プライベートブロックチェーンを介して行う処理に限定されるようにすると良い。
前記プライベートブロックチェーンは、会員登録された株主に対して付与される共通株主優待IDと、前記共通株主優待ID毎の株主優待ポイントの残高又は株主優待ポイントによる商品/サービスの申し込み情報の少なくともいずれか一方を、前記プライベートブロックチェーン内の前記複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させておくことで、株主優待ポイントに関連する機密情報等の漏洩を抑制するとともに、耐改ざん性を向上させることができる。
さらに、前記株主優待ポイントを、株式発行体に依存しない共通株主優待ポイント(コイン)に変換して管理するポータルサイトサーバを有することが好ましい。
前記ポータルサイトサーバは、前記株主優待ポイントと交換して提供される商品・サービスとは異なる商品・サービス提供のプラットフォームを提供することを特徴とする。
ポータルサイトサーバにより、株式発行体に依存しない共通株主優待ポイント(コイン)に変換して管理することができるため、個人株主が複数の株式会社の株主である場合の、ポイントの使い勝手を向上させることができる。
本発明の他の観点によれば、株主クライアント端末と、前記株主クライアント端末に対して手続(処理)の支援を含むサービスの提供を行うSRサイトサーバと、株式発行体企業サーバの企業クライアント端末と、前記SRサイトサーバとネットワーク接続されるプライベートブロックチェーンと、を有し、前記プライベートブロックチェーンは、前記企業クライアント端末と前記SRサイトサーバと前記株主クライアント端末との間の議決権内容、議決権行使結果および議決権個数のやり取りの過程において、前記議決権内容、前記議決権行使結果および前記議決権個数を、前記プライベートブロックチェーン内の複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させておくステップを有することを特徴とする個人株主管理方法が提供される。
また、本発明は、株主クライアント端末と、前記株主クライアント端末に対して手続(処理)の支援を含むサービスの提供を行うSRサイトサーバと、株式発行体企業サーバの企業クライアント端末と、前記SRサイトサーバとネットワーク接続されるプライベートブロックチェーンサーバと、を有し、前記プライベートブロックチェーンは、会員登録された株主に対して付与される共通株主優待IDと、前記共通株主優待ID毎の株主優待ポイントの残高及び株主優待ポイントによる商品/サービスの申し込み情報のうちの少なくともいずれか一方を、前記プライベートブロックチェーン内の前記複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させておくステップを有することを特徴とする個人株主管理方法である。
また、本発明は、上記に記載の個人株主管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良く、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であっても良い。
尚、本発明は、議決権行使結果回収方法を第2の実施の形態に記載の技術と第3の実施の形態に記載の技術とから選択可能に構成されていても良い。
本発明によれば、電子議決権行使を、より一層促進することができる。また、個人株主の登録会員を増やすためには、会員登録した個人株主に付与するプレミアム(優待)の使い勝手を向上させることが好ましい。
本発明の一実施の形態による株主管理装置を含む株主管理システムの概略構成例を示す機能ブロック図である。 図2(a)は、個人株主SRサイトサーバ1の一構成例を示す図であり、図2(b)は、企業側株主情報管理サーバ3の一構成例を示す図であり、図2(c)はバッチサーバの一構成例を示す図である。 図3(a)は、クライアント端末の一構成例を示す図であり、図3(b)は、DBサーバの一構成例を示す図である。 DB内におけるデータテーブルの概要を示す図である。 DB内におけるデータテーブルの概要を示す図である。 個人株主テーブル群の構成例を示す図である。 個人株主テーブル群の構成例を示す図である。 配信アクションテーブル群の構成例を示す図である。 個人株主検索条件テーブル群の構成例を示す図である。 配信アクション個別設定テーブル群の構成例を示す図である。 配信アクション個別設定テーブル群の構成例を示す図である。 議決権行使前アンケートテーブル群の構成例を示す図である。 議決権行使テーブル群の構成例を示す図である。 認識調査アンケートテーブル群の構成例を示す図である。 アクション契約テーブル群の構成例を示す図である。 ポイント交換テーブル群の構成例を示す図である。 会員登録処理のシーケンス図である。 会員登録処理のシーケンス図である。 株主総会等の議案の議決権設定・回答処理のシーケンス図である。 株主総会等の議案の議決権設定・回答処理のシーケンス図である。 ポイント交換の処理のシーケンス図である。 ポイント交換の処理のシーケンス図である。 株主情報検索・閲覧処理の流れを示すシーケンス図である。 会員登録の起因となる処理の概要を示す図である。 株主番号入力画面の一例を示す図である。 会員株主認識パターンの一例を示す図である。 個人情報入力が画面の例を示す図である。 アンケート入力画面に例を示す図である。 登録確認画面の例を示す図である。 登録完了画面の例を示す図である。 登録完了のためのURL付きメールの内容を示す図である。 ログイン情報登録画面を示す図である。 SRサイトサーバからのユーザアクションの画面遷移例を示す概略図である。 ログイン画面を示す図である。 ユーザの所属する株主コミュニティのトップ画面表示を示す図である。 議決権行使の入力画面を示す図である。 議決権行使の確認画面を示す図である。 議決権行使の回答完了画面を示す図である。 ポイント交換商品種類選択画面の例を示す図である。 ポイント交換商品一覧を示す図である。 ポイント交換商品の詳細を示す図である。 ポイント交換商品の申し込み確認画面を示す図である。 ポイント交換商品の申し込み完了画面を示す図である。 IR−naviによる発行企業体の画面遷移図である。 個人株主検索画面のイメージを示す図である。 個人株主検索画面のイメージを示す図である。 個人株主名簿画面の表示例を示す図である。 個人株主名簿画面の表示例を示す図である。 アクション請求画面表示例を示す図である。 アクション請求画面表示例を示す図である。 配信結果の確認画面例を示す図である。 配信結果の確認画面例を示す図である。 配信結果の確認画面例を示す図である。 配信結果の確認画面例を示す図である。 配信結果の確認画面例を示す図である。 管理者側における画面遷移例を示す図である。 株主検索及び検索結果一覧画面(管1−1)の表示例である。 株主詳細画面が表示例を示す図である。 株主編集画面の表示例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による、議決権行使結果回収システムの全体構成例を示す機能ブロック図であり、図1等の第1の実施の形態による各サーバ等と対応させて説明することができる。 図52Aにおいて示されている処理の流れを示すフローチャート図である。 SRサイトサーバ1へ第1の登録がなされた第1の登録会員と、日本郵便の中継サーバ51(Mypost51a)に登録された第2の登録会員との関係を示す図である。 図52Cの処理の流れを示すフローチャート図である。 議決権行使データの受け渡し方法の詳細を示す図である。 日本郵便のMyPostを利用した電子議決権の回収スキームの要旨を示すイメージ図である。 SRサイトサーバ1が株主クライアント端末11に提供する議決権行使に関するGUIの一例を示す図であり、図35から37までに対応する図である。 SRサイトサーバ1が株主クライアント端末11に提供する議決権行使に関するGUIの一例を示す図であり、図35から37までに対応する図である。 SRサイトサーバ1が株主クライアント端末11に提供する議決権行使に関するGUIの一例を示す図であり、図35から37までに対応する図である。 SRサイトサーバ1が株主クライアント端末11に提供する議決権行使に関するGUIの一例を示す図であり、図35から37までに対応する図である。 SRサイトサーバ1が株主クライアント端末11に提供する議決権行使に関するGUIの一例を示す図であり、図35から37までに対応する図である。 SRサイトサーバ1が株主クライアント端末11に提供する議決権行使に関するGUIの一例を示す図であり、図35から37までに対応する図である。 本発明の第3の実施の形態による株主管理システムXの一構成例を示す図である。 本実施の形態による個人株主SRサイトサーバに付加されたポータルサイトサーバ又はその一部の機能を発揮するサーバと、個人株主SRサイトサーバにおいて株式発行会社毎に設けられている会社SRサイト(インターフェース)と、ポイント等格納部とを含む全体構成例を示す図である。 本実施の形態による議決権行使結果の回収システムの一構成例を示す機能ブロック図兼シーケンス図である。 第1の実施の形態において説明した議決権行使に関するテーブルTB6(TB6−1〜3)に加えて、新たな議決権管理テーブルTB6−4を加えたデータ構成である。 本実施の形態による共通株主優待を行う第1の株主管理システムの一構成例を示す機能ブロック図兼シーケンス図である。 第2のポイント管理処理システムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。 第2のポイント管理処理システムにおいて用いられるデータ構成例を示す図である。 ポータルサイトサーバへの新規会員登録処理の流れを示すフローチャート図である。 各社のポイント変換処理の一例を示すフローチャート図である。 共通株主優待コインの利用に関する処理の流れを示すフローチャート図である。
まず、本発明の第1の実施の形態による株主管理技術(装置、システム、プログラム、方法等)について図面を参照しながら説明を行う。
(第1の実施の形態)
以下に、本発明の第1の実施の形態による株主管理技術(装置、システム、プログラム、方法等)について図面を参照しながら説明を行う。
図1は、本実施の形態による株主管理装置を含む株主管理システムの概略構成例を示す機能ブロック図である。図1に示す株主管理システムAは、個人株主SRサイトサーバ1と、企業側株主情報管理サーバ3と、これらとデータベースDB7(7a…7d)との間に設けられて、データベースDB7の管理を行うDBサーバ5と、個人株主SRサイト(個人株主管理)サーバ1及び企業側株主情報管理サーバ3と、インターネットなどのネットワーク(NT)経由でこれらと接続される個人株主クライアント端末11及び企業クライアント端末15と、を有している。
図2(a)は、個人株主SRサイトサーバ1の一構成例を示す図であり、図2(b)は、企業側株主情報管理サーバ3の一構成例を示す図である。図2(a)に示す個人株主SRサイトサーバ1は、企業情報を処理する企業情報処理部1aと、情報の管理を行う情報管理部1bと、パスワード等のセキュリティー情報を管理するPW管理部1cと、外部との通信を行う通信部1dと、を有している。図2(b)に示す企業側株主情報管理サーバ3は、株主情報を処理する株主情報処理部3aと、情報の管理を行う情報管理部3bと、パスワード等のセキュリティー情報を管理するPW管理部3cと、外部との通信を行う通信部3dと、を有している。図2(c)に示すように、バッチサーバ17は、情報処理部17aと通信部17bを有する。
図3(a)は、クライアント端末11、15の一構成例を、個人株主クライアント端末11を例にして説明する。図3(a)に示すように、個人株主クライアント端末11は、ディスプレイなどの表示部11aと、データを記憶するメモリ、HDDなどの記憶部11bと、データ入力を行うキーボード、マウスなどの入力部11cと、外部との通信を行う通信部11dと、を有している。クライアント端末11、15は、PCやスマートフォン、携帯電話などを含む。図3(b)に示すように、DBサーバ5は、各種データベースDB7に接続し、外部と通信を行う通信部5aと、データベース内の検索を行うDB検索部5bと、を有する。
以下に、データベース7の内容について説明する。図4、図5は、DB内におけるデータテーブルの概要を示す図である。図4、図5に示すように、本実施の形態によるデータテーブルには、個人株主の情報を有する個人株主テーブル群TB1と、個人株主への情報等の配信アクションテーブル群TB2と、個人株主検索条件テーブル群TB3と、配信アクション個別設定テーブル群TB4と、議決権行使前アンケートテーブル群TB5と、議決権行使テーブル群TB6と、認識調査アンケートデーブル群TB7と、アクション契約テーブル群TB8と、ポイント交換テーブル群TB9と、を有している。
個人投資家ユーザは、「個人株主」テーブルにより、SR機能全体で一つのIDをもつ。企業毎の株保有状況は「個人株主企業属性」で管理する。複数の企業の株を保有した場合でも、個人からみると、統一されたID/パスワードでログインすることができる。企業毎に、株主属性をカスタマイズして管理することもできる。
「個人株主企業拡張属性」は、関連の3テーブルTB1−4〜6で保管する。
企業は、自社の個人株主(閲覧会員含む)の検索条件を保存できる。
「個人株主検索条件」関連の6テーブルTB−1〜6で、企業は、保存した検索条件を用いて、株主に対してアクションを実施できる。但し、実施できるのは、企業側株主情報管理サーバ(IRサーバ)にアクセスする権限をもつ企業、例えば、IR−navi契約企業のみとすることで、契約を促進させることができる。
電子メールなどの配信に関しては、「配信アクション」テーブルTB2で管理し、内容の公開開始日、公開終了日を指定することもできる。また、ポイント交換テーブルTB−9を持つことで、ポイント交換用商品等を管理できる。この際、「商品マスタ」TB9−2で全体の商品を管理し、「交換ポイントマスタ」TB9−1で契約企業毎に交換商品をカスタマイズすることができる。
これらのテーブル群の詳細について、図6から図15までを参照しながら具体的に説明する。
図6、図7に示すように、個人株主テーブル群TB1は、記憶媒体(CD、メモリカードやUSBメモリなど、多少な形態を利用可能である。以下、実施の形態ではCDとも称するが、請求項では記憶媒体と称する。)ログテーブルTB1−1と、個人株主企業属性テーブルTB1−2と、個人株主テーブルTB1−3と、個人株主企業拡張属性デーブルTB1−4と、個人株主拡張属性選択肢デーブルTB1−5と、個人株主企業拡張属性回答デーブルTB1−6と、時限キーテーブルTB1−7と、ポイントログテーブルTB1−8と、ポイントアクションマスタテーブルTB1−9と、ポイント付与数マスタテーブルTB1−10と、個人株主属性種別マスタテーブルTB−11と、個人株主属性テーブルTB1−12と、個人株主スマートフォン所有状況テーブルTB1−13と、個人株主ログイン履歴テーブルTB1−14と、を有している。尚、全てのテーブルが必須であるわけではない。
記憶媒体ログテーブルTB1−1は、図23を参照して後述するように、個人株主に郵送等し、CD等の記憶媒体として提供されるCDを識別する記憶媒体ログID毎に、個人株主企業属性IDと、記憶媒体固有IDと、シリアルナンバーと、発送年月日と、使用フラグと、を有している。このテーブルにより、CDの内容と提供状況とを管理することができる。
「記憶媒体固有ID」は、CDを一つ一つ識別する固有のIDである。また、FKとは、「Foreign Key(外部参照キー)」の略であり、関連している主テーブルのPK(Primary Key)の値が入る。逆に、主テーブルのPKに入っていない値は入れることができない。これにより、テーブル間を関連付けることができる。
個人株主企業属性テーブルTB1−2は、企業が個人株主を特定するためのテーブルであり、企業が管理する個人株主の個人株主企業属性ID毎に、個人株主自体を特定する個人株主IDと、証券コードと、会員の登録状況等を特定する会員ステータスと、最新株主番号と、最新保有株数と、最新保有月数と、最新判明調査年月日と、過去株式保有フラグと、会員登録日時と、所有ポイント数と、仮登録理由とを有している。会員には、例えば、閲覧会員と、本会員との2種類が存在する。閲覧会員は、株主候補会員(株を買ったが、半期に1回の株主照合を済ませていないか、半期に1回の株主照合により、株を保有していないことが判明した会員)であり、株主サイトの一部機能のみ利用が可であり、議決権行使・配当通知が届かないようになっている。また、ポイントによる商品交換ができないが、システムチェック或いは管理者による手動確認により、本会員登録が可能である。尚、入力必須属性は株主と同じである。
本会員は、閲覧会員が株主照合により照合された場合になることができる株主会員であり、株主サイトの全ての機能を利用可能であり、株主洗替対象であり、入力属性は、基本部分(株数、保有期間等)と、企業毎のカスタマイズ部分に分かれるものである。
個人株主テーブルTB1−3は、個人株主を一意に特定する個人株主ID毎に、個人情報公開フラグ(個人情報の公開の有無のフラグ)、姓、名、生年月日、電話番号、PCメールアドレス、携帯電話メールアドレス、それぞれの配信可否フラグ、住所、郵便番号、その他の性別、職業、家族構成、年収、投資スタイル等の属性の他、ログインIDとパスワードが保持されている。このテーブルにより、基本的な個人株主の情報は網羅されているが、年収などは任意項目である。
個人株主企業拡張属性デーブルTB1−4は、個人株主企業拡張属性ID毎に、証券コードと拡張属性内容と、表示順とを有している。
個人株主拡張属性選択肢デーブルTB1−5は、個人株主拡張属性選択肢ID毎に、上記の個人株主企業拡張属性IDと、表示順と、選択肢名と、自由入力回答のみか否かの項目を有している。ここで、自由入力回答のみの場合は選択肢が1だけのイメージになり、検索の対象外となる。
個人株主企業拡張属性回答デーブルTB1−6は、上記個人株主企業属性ID毎に、個人株主拡張属性選択肢IDと、フリーワード回答内容(追加回答と自由入力とを兼ねる)の項目を有している。
時限キーテーブルTB1−7は、時限キーID毎に、個人株主IDと、キーと作成日時とを有している。
ポイントログテーブルTB1−8は、ポイントログID毎に、ポイント付与数IDと、個人株主企業属性IDと、付与ポイント数と、ポイント付与年月日とを有している。
ポイントアクションマスタテーブルTB1−9は、ポイントアクションID毎に、アクション名を有している。
ポイント付与数マスタテーブルTB1−10は、ポイント付与数ID毎に、ポイントアクションIDと証券コードと、会員ステータスと、付与ポイント数と、を有している。
個人株主属性種別マスタテーブルTB−11は、個人株主属性種別ID毎に、個人株主属性名を有している。
個人株主属性テーブルTB1−12は、個人株主属性ID毎に、上記個人株主属性種別IDと、属性内容とを有している。
個人株主スマートフォン所有状況テーブルTB1−13は、スマートフォンIDと関連付けされ、個人株主IDとスマートフォンIDとを有している。
個人株主ログイン履歴テーブルTB1−14は、ログイン履歴ID毎に、個人株主IDと、ログイン日時と、ログアウト日時と、リモートIPアドレス、リモートホストの項目を有している。
ここで、テーブル間の関連付けについて説明すると、記憶媒体ログテーブルTB1−1は、個人株主企業属性テーブルTB1−2と、個人株主企業属性IDにより関連付けされている。個人株主企業属性テーブルTB1−2は、ポイントログテーブルTB1−8と、個人株主企業属性IDにより関連付けされている。個人株主テーブルTB1−3は、個人株主企業属性テーブルTB−2と個人株主IDにより関連付けされ、時限キーテーブルTB1−7と個人株主IDにより関連付けされ、個人株主スマートフォン所有状況テーブルTB1−13及び個人株主ログイン履歴テーブルTB1−14と、個人株主IDにより関連付けされている。
個人株主企業拡張属性デーブルTB1−4は、個人株主拡張属性選択肢デーブルTB1−5と、個人株主企業拡張属性IDにより関連付けされている。個人株主拡張属性選択肢デーブルTB1−5は、個人株主企業拡張属性回答デーブルTB1−6と、個人株主拡張属性選択肢IDにより関連付けされている。ポイントアクションマスタテーブルTB1−9は、ポイント付与数マスタテーブルTB−10と、ポイントアクションIDにより関連付けされている。
個人株主属性種別マスタテーブルTB−11は、個人株主属性テーブルTB1−12と個人株主属性種別IDにより関連付けされている。
図8に示すように、配信アクションテーブル群TB2は、配信アクション設定テーブルTB2−1と、検索条件配信先テーブルTB2−2と、個人株主配信アクションログテーブルTB2−3と、配信アクション種別マスタテーブルTB2−4と、を有している。
配信アクション設定テーブルTB2−1は、配信アクションID毎に、配信アクション種別IDと、証券コードと、ユーザシーケンス番号と、確認メールアドレスと、配信先種別と、配信状態と、配信予約日時と、配信完了日時と、配信設定名と、タイトルと、公開開始日と、公開終了日と、対象人数と、を有している。
検索条件配信先テーブルTB2−2は、配信アクションIDと検索条件保存IDとを有している。
個人株主配信アクションログテーブルTB2−3は、ログID毎に、配信アクションIDと、閲覧状況と、閲覧日時と、個人株主IDと、配信ステータスとを有している。
配信アクション種別マスタテーブルTB2−4は、配信アクション種別IDと配信アクション名とを有している。
ここで、テーブル間の関連付けについて説明すると、配信アクション設定テーブルTB2−1は検索条件配信先テーブルTB2−2と配信アクションIDにより関連付けされ、個人株主配信アクションログテーブルTB2−3と配信アクションIDにより関連付けされ、配信アクション種別マスタテーブルTB2−4と、配信アクション種別IDにより関連付けされている。また、個人株主配信アクションログテーブルTB2−3は、個人株主テーブルTB1−3と、個人株主IDにより関連付けされている。
図9に示すように、個人株主検索条件テーブル群TB3は、検索条件保存テーブルTB3−1と、検索条件保存マッピングテーブルTB3−2と、個人株主範囲検索条件TB3−3と、個人株主範囲検索条件選択肢テーブルTB3−4と、個人株主範囲検索条件保存マッピングテーブルTB3−5と、拡張属性検索条件保存マッピングテーブルTB3−6と、を有している。
検索条件保存テーブルTB3−1は、検索条件保存ID毎に、証券コード、ユーザシーケンス番号、検索条件名、対象人数、スマートフォン所有の有無、姓、名、姓(カナ)、名(カナ)の「項目」を有している。
検索条件保存マッピングテーブルTB3−2は、検索条件保存IDと個人株主属性IDとを有している。
個人株主範囲検索条件TB3−3は、個人株主範囲検索条件ID毎に、証券コード、条件内容、表示順を有している。
個人株主範囲検索条件選択肢テーブルTB3−4は、個人株主範囲検索条件選択肢ID毎に、個人株主範囲検索条件ID、選択肢名、最大値、最小値、表示順を有している。
個人株主範囲検索条件保存マッピングテーブルTB3−5は、検索条件保存IDと、個人株主範囲検索条件選択肢IDと、を有している。
拡張属性検索条件保存マッピングテーブルTB3−6は、検索条件保存IDと、個人株主拡張属性選択肢IDとを有している。
ここで、テーブル間の関連付けについて説明すると、検索条件保存テーブルTB3−1は、検索条件保存マッピングテーブルTB3−2と検索条件保存IDにより関連付けされ、個人株主範囲検索条件保存マッピングテーブルTB3−5と検索条件保存IDにより関連付けされている。個人株主範囲検索条件選択肢テーブルTB3−4は、個人株主範囲検索条件保存マッピングテーブルTB3−5と、個人株主範囲検索条件選択肢IDにより関連付けされている。さらに、検索条件保存マッピングテーブルTB3−2は、個人株主属性テーブルTB1−12と、個人株主属性IDにより関連付けされ、検索条件保存テーブルTB3−1は、検索条件配信先テーブルTB2−2と、検索条件保存IDにより関連付けされ、拡張属性検索条件保存マッピングテーブルTB3−6は、個人株主拡張属性選択肢テーブルTB1−5と、個人株主拡張属性選択肢IDにより関連付けされている。
図10A・図10Bに示すように、配信アクション個別設定テーブル群TB4は、SRニュース配信設定テーブルTB4−1と、個人投資家説明会配信設定テーブルTB4−2と、配当通知配信設定テーブルTB4−3と、株主通信配信設定テーブルTB4−4と、招集通知配信設定テーブルTB4−5と、動画なび配信設定テーブルTB4−6と、を有し、さらに、後述する他のテーブル群と共通のテーブルとして、議決権行使前アンケート配信設定テーブルTB5−1と、議決権行使配信設定テーブルTB6−1と、認識調査アンケート配信設定テーブルTB7−1と、を有している。
SRニュース配信設定テーブルTB4−1は、配信アクションIDと、メッセージと、SRニュース詳細と、SRニュース画像ファイル名と、SRニュース画像ファイルと、を有している。
個人投資家説明会配信設定テーブルTB4−2は、個人投資家説明会配信設定ID毎に、配信アクションIDと、メッセージと、開催開始日と、開催終了日と、回答期限と、説明会詳細と、を有している。
配当通知配信設定テーブルTB4−3は、配当通知配信設定ID毎に、配信アクションIDと内容とを有している。
株主通信配信設定テーブルTB4−4は、株主通信配信設定ID毎に、配信アクションIDと、内容と、スマートフォン配信有無とを有している。
招集通知配信設定テーブルTB4−5は、招集通知配信設定ID毎に、配信アクションIDと、メッセージと、招集通知内容と、を有している。
動画なび配信設定テーブルTB4−6は、動画なび配信設定ID毎に、配信アクションIDと、メッセージと、動画IDと、動画URLとを有している。
さらに、SRニュース配信設定テーブルTB4−1から動画なび配信設定テーブルTB4−6までは、配信アクション設定テーブルTB2−1に接続される。
図11に示すように、議決権行使前アンケートテーブル群TB5は、議決権行使前アンケート配信設定テーブルTB5−1と、アンケート用議案内容テーブルTB5−2と、アンケート用議案回答テーブルTB5−3と、を有している。
議決権行使前アンケート配信設定テーブルTB5−1は、議決権行使前アンケート配信設定ID毎に、配信アクションIDと、メッセージと、内容と、回答制限とを有している。
アンケート用議案内容テーブルTB5−2は、アンケート用議案ID毎に、議決権行使前アンケート配信設定IDと、議案番号と、議案名と、議案内容と、表示順とを有している。
アンケート用議案回答テーブルTB5−3は、アンケート用議案回答ID毎に、アンケート用議案IDと、個人株主IDと、回答内容と、回答日時と、を有している。
ここで、議決権行使前アンケート配信設定テーブルTB5−1は、配信アクション設定テーブルTB2−1と関連付けされるとともに、アンケート用議案内容テーブルTB5−2とも関連付けされ、アンケート用議案内容テーブルTB5−2は、アンケート用議案回答テーブルTB5−3と関連付けされている。
図12に示すように議決権行使テーブル群TB6は、議決権行使配信設定テーブルTB6−1と、議案内容テーブルTB6−2と、議案回答テーブルTB6−3と、を有している。
議決権行使配信設定テーブルTB6−1は、議決権行使配信設定ID毎に、配信アクションID、メッセージ、内容、回答期限を有している。
議案内容テーブルTB6−2は、議案ID毎に、議決権行使配信設定ID、議案番号、議案名、議案内容、表示順を有している。
議案回答テーブルTB6−3は、議案回答ID毎に、議案ID、個人株主ID、回答内容、回答日時を有している。TB6−1、6−2、6−3は関連付けされ、TB6−3は、個人株主テーブルTB1−3と関連付けされる。また、議決権行使配信設定テーブルTB6−1は、配信アクションIDにより配信アクション設定テーブルTB2−1と関連付けされている。
図13に示すように、認識調査アンケートテーブル群TB7は、認識調査アンケート配信設定テーブルTB7−1と、認識調査アンケート質問テーブルTB7−2と、認識調査アンケート質問回答テーブルTB−3を有する。
認識調査アンケート配信設定テーブルTB7−1は、認識調査アンケート配信設定ID毎に、配信アクションID、回答期限、回答制限人数、アンケート説明の項目を有し、認識調査アンケート質問テーブルTB7−2は、質問ID毎に、質問内容、回答必須フラグ、表示順、認識調査アンケート配信設定IDからなり、認識調査アンケート質問回答テーブルTB7−3は、質問回答ID毎に、質問ID、個人株主ID、回答内容、回答日時が設けられる。TB7−1、TB7−2、TB7−3が互いに関連付けされ、認識調査アンケート配信設定テーブルTB7−1は、配信アクショ9設定テーブルTB2−1と関連付けされ、認識調査アンケート質問回答テーブルTB7−3は、個人株主テーブルTB1−3と関連付けされる。
図14に示すように、アクション契約テーブル群TB8は、個別アクション契約テーブルTB8−1を有しており、このテーブルは、個別アクション契約ID毎に、ユーザシーケンス番号、配信アクション種別ID、契約開始年月日、契約終了年月日を有している。個別アクション契約テーブルTB8−1は、配信アクション種別マスタテーブルTB2−4と、配信アクション種別IDとにより関連付けされている。
図15に示すように、ポイント交換テーブル群TB9は、交換ポイントマスタテーブルTB9−1と、商品マスタテーブルTB9−2と、商品画像マスタテーブルTB9−3と、ポイント交換ログテーブルTB9−4と、商品カテゴリマスタテーブルTB9−5と、ポイント範囲マスタテーブルTB9−6と、商品カテゴリーマッピングテーブルTB9−7と、を有している。
交換ポイントマスタテーブルTB9−1は、交換ポイントID毎に、証券コード、商品ID、交換ポイントを有している。
商品マスタテーブルTB9−2は、商品ID毎に、商品名と、説明と、商品区分と、表示順と、を有している。
商品画像マスタテーブルTB9−3は、画像ID毎に、商品IDと、画像バスと、画像種別と、を有している。
ポイント交換ログテーブルTB9−4は、ログID毎に、個人株主IDと、証券コードと、商品IDと、交換ポイントと、申込状態と、を有している。
商品カテゴリマスタテーブルTB9−5は、カテゴリーID毎に、カテゴリー名と、表示順とを有している。
ポイント範囲マスタテーブルTB9−6は、ポイント範囲ID毎に、証券コード、最小値、最大値、表示順を有している。
商品カテゴリーマッピングテーブルTB9−7は、商品IDとカテゴリーIDとを有している。
商品マスタテーブルTB9−2は、商品画像マスタテーブルTB9−3と、商品IDにより関連付けされるとともに、商品カテゴリーマッピングテーブルTB9−7とも商品IDにより関連付けされる。
尚、個人投資家ユーザは、「個人株主」テーブルにおいて、SR機能全体で一つのIDをもつ。企業毎の株保有状況は「個人株主企業属性」で管理する。複数の企業の株を保有した場合でも、個人からみた場合に統一されたID/パスワードでログインすることができる。また、企業毎に、株主属性をカスタマイズして管理することために、「個人株主企業拡張属性」関連の3テーブル(TB1−4〜6)で保管する。企業は、自社の個人株主(閲覧会員含む)の検索条件を保存することができる(「個人株主検索条件」関連の6テーブル(TB1−4〜6,11、12、14))。企業は、保存した検索条件を用いて、株主に対してアクションを実施することができる。但し、これらのアクションを実施することができるのは、企業側株主情報管理サーバに登録されている契約企業のみとすることができる。また、「配信アクション」テーブルで管理し、公開開始日、公開終了日を指定することができる。さらに、ポイント交換用商品を管理することができる。「商品マスタ」で全体の商品を管理し、「交換ポイントマスタ」で契約企業毎に交換商品をカスタマイズすることができる。
次に、本実施の形態による株主管理システムの動作について、適宜、表示画面や遷移図、テーブル構成図等を参照しながら説明を行う。
まず、会員登録処理について、図16、図17のシーケンス図を参照しながら、説明を行う。まず、クライアント端末(ブラウザ)11bにおいて、CD−ROMを挿入することで(図16の1)、CD−ROMの内容を読み込む。例えば、図23に示すように、CDを株主通信に同封したり、DMで送付したりして株主に届いたCDをPCに挿入したり、同封された媒体に記載されたQRコードなどを携帯電話により読み込んだりする。すると、CD認証コードがSRサイトサーバ1に送信され、SRサイトサーバ1は、個人株主DB7aに、CD認証コードを確認する(図16の2.1)。個人株主DB7aにおいて、例えば、記憶媒体ログテーブルTB1−1の記憶媒体固有ID項目をキーにして、個人株主企業属性テーブルTB1−2の最新株主番号を取得する(図16の2.2)。これをSRサイトサーバ1に返信し(2.2a)、SRサイトサーバ1からクライアント端末11bに、アクセス番号入力画面が提供され、図24に示すような画面が表示される。ここで、例えば、最新株主番号(初期表示されている)が表示され、シリアルナンバー(例えば、CDパッケージに同封されたカードに記載されている)を入力できるインターフェースが表示される。
シリアルナンバーが入力されると(図16の3)、そのシリアルナンバーがSRサイトサーバ1に送信される。SRサイトサーバ1は、個人株主DB7aに対して、シリアルナンバーを確認する。この際、記憶媒体ログテーブルTB1−1のシリアルナンバーを照合する(3.1)。照合が成功すると、SRサイトサーバ1は、個人株主DB7aに対して、事前登録株主情報の取得を要請し、記憶媒体ログテーブルTB1−1のデータを元に関連するテーブルである個人株主企業属性テーブルTB1−2と個人株主テーブルTB1−3との任意の項目を個人株主DB7aからSRサイトサーバ1が取得することができる(3.2、3.2a)。
SRサイトサーバ1は、クライアント端末11bに対して、個人情報入力画面を返却する。図25は、会員株主登録時に、個人情報を表示するパターンの例を示す図である。基本的には、CD−ROMを起動し、株主番号とシリアルナンバーとが全て一致した場合のみ、個人情報を確認したとして表示させる(1行目)。QRコードの場合も同様である(4行目)。
図26が、個人情報入力画面の表示例を示す図である。ここで、氏名、氏名(ふりがな)、住所は事前に登録されているので、ユーザの入力項目としては、例えば、メールアドレス、電話番号であり、生年月日なども入力させるようにしても良い。ここで、個人情報を入力すると(図16の4)、個人情報の形式的なチェックが行われ(図16の4.1)、次いで、SRサイトサーバ1から個人株主DB7aに、アンケート情報の取得要求がなされ(図16の4.2)、個人株主企業属性テーブルTB1−2の証券コードをキーにして、個人株主企業拡張属性テーブルTB1−4、個人株主拡張属性選択肢テーブルTB1−5のデータを取得する。そして、これらのアンケート情報用のデータを、SRサイトサーバ1に返信する。SRサイトサーバ1は、クライアント端末11bに対して、アンケート情報入力画面を返却し、クライアント端末11bにおいて、図27に示すアンケート入力用画面を表示する。ここで、株主に関するアンケートに入力してもらう。アンケート項目としては、職業、家族構成、世帯年収、投資歴、運用額、投資スタイルなどの他、株を購入した理由、今後の期待、サーバ運営会社の知名度等に関する質問などが挙げられる。
そして、図17に示すように、クライアント端末11bから、アンケート項目に関する入力があると、この入力がSRサイトサーバ1に送信される(図17の5)。SRサイトサーバ1において、アンケート情報形式チェック(5.1)を行い、クライアント端末11bに確認画面を表示させるためのデータを送信する(5.2)。
図28は、個人情報、アンケートの入力確認画面と完了を知らせる画面の例を示す図である。図28に示すように、入力内容の確認画面では、入力された個人データ、株主への質問に関する回答データ、アンケートデータなどが表示され、確認後に登録することを促すためのボタンが表示される。このボタンが押されると、入力確認のデータがクライアント端末11bからSRサイトサーバ1に送信され(図17の6)、SRサイトサーバ1から個人株主DBに、入力情報が登録される(図17、6.1)。この際、個人株主テーブルTB1−3、個人株主企業属性テーブルTB1−2、個人株主企業拡張属性回答テーブルTB1−6の、図16のシーケンス4までのデータを更新し、時限キーテーブルTB1−7に、登録確認用の一時キーを登録する。そして、SRサイトサーバ1への返信が行われ(6.1a)、クライアント端末(メール)11aに受信内容表示メールが送られる(6.2)。この際、6.1で作成された一時キーを組み込んだURLをメール本文に挿入してメールを送信する。図30は、登録を完了させるためのURL付きメールの一例を示す図である。ここでは、URLにアクセスすることで登録が完了できることが表示される。URLのリンクにより、ユーザは、URLにアクセスすることができる。
さらに、SRサイトサーバ1からクライアント端末11bに対して、仮登録完了画面が返信され(6.3)、図29に示すように、登録されたメールアドレスに確認メールを送信した旨、確認後に本登録を促すメッセージが表示される。
これらの表示を見て、ユーザは、図30に示す画面において、URLをクリックすると、SRサイトサーバ1はそれを受けて、ユーザ情報を確認するデータを個人株主DB7aに送り(6.2.1.1)、URLより、上記6.1で作成した一時キーを抽出し、時限キーテーブルTB1−7を検索し、関連する個人株主テーブルTB1−3の項目を取得する。そして、これらの項目をSRサイトサーバ1に返信する(6.2.1.1a)。SRサイトサーバ1は、パスワード設定画面をクライアント端末11bに送信し(6.2.1.2)、図31に示すログイン情報登録画面を表示させる。ここでは、メールアドレスが表示されており、パスワードを入力する欄が表示されており、パスワードを入力した後に設定するボタンが表示されている。ここで、ユーザがパスワードを入力すると、SRサイトサーバ1にパスワードが送信され(7)、SRサイトサーバ1は、株主DB7aにパスワードを登録する(7.1)。ここで、個人株主テーブルTB1−3のパスワード項目を更新する。そして、SRサイトサーバ1から、本会員登録(7.2)が指示されると、個人株主企業属性テーブルTB1−2の会員ステータス項目を更新し、SRサーバに返信し(7.2a)、SRサイトサーバ1は、クライアント端末11aに、ログイン後画面を返却し(7.3)、ログイン後画面が表示される。
以上により、会員登録が成功する。前述した本会員として登録される。図32は、SRサイトサーバ1からのユーザアクションの画面遷移例を示す概略図である。図32に示すように、SRサーバとしての全体のログイン画面が表示される。図33は、そのログイン画面(ユ1−1)の表示例を示す図である。図33に示すように、ログイン画面においては、ユーザIDと、パスワードの入力画面が表示され、ユーザがこれらを入力すると、ログインすることができる(図32のログイン画面)。ログインが行われると、ユーザの所属する株主コミュニティが表示される(図34参照)。例えば、株主ポスト、議決権行使、ポイントプログラム、Q&Aなどや、現在のポイント数、その他の情報(メニュー)がメニュー表示される。
ここから、追加株主登録画面に遷移することもできる。一方、所望の株主コミュニティを選択すると、●●株主コミュニティ画面が表示される(ユ1−2)。ここからは、発行体企業の専用ページとなる。ここで、後述する説明会、アンケート、議決権行使に進むと、質問・決議画面(ユ2−1)に進み、次いで、質問・決議回答確認画面(ユ2−2)、質問・決議回答完了画面(ユ2−3)と進む。また、●●株主コミュニティ画面(ユ1−2)から、株主ポスト一覧画面に進むと(ユ3−1)、IRニュース、動画、招集通知、配当通知、株主通信ができる株主ポスト詳細画面(ユ3−2)に進む。また、●●株主コミュニティ画面(ユ1−2)から、交換商品種類選択画面に進むと(ユ4−1)、交換商品一覧表示(ユ4−2)、交換商品詳細(ユ4−3)、交換商品申し込み確認(ユ4−4)、交換商品申し込み完了(ユ4−5)に進む(詳細は後述する)。このように、ログインすると、様々なアクションを選択して、実行することができるようになっている。
以下により詳細な処理の流れについて説明する。
まず、議決権設定・回答処理について説明する(図18、図19)。
図18、図19に示すように、株主総会等の議案の議決権設定・回答処理において、まず、上記の本会員として登録されると、本システムより、議決権行使が可能となる。ここでは、SRサイトサーバ1と、バッチサーバ17と、個人株主DB7a、個人株主検索条件DB7cと、配信アクションDB7bと、IR−naviサーバ3と、企業クライアント端末15と、株主クライアント端末(ブラウザ)11aと、株主クライアント端末(メール)11bと、が設けられている。
ここで、図43は、IR−naviによる発行企業体の画面遷移図である。図43に示すように、発行体企業担当者はIR−naviのトップ画面から、ログインを行い、ログイン後のトップ画面に遷移する。ここで、企業クライアント端末15からメニューを選択すると(1)、IR−naviサーバ3にその指示が送られる。ここで、IR−naviサーバ3は、個人株主検索条件DB7cに対して、保存検索条件の取得を要求する(1.1)。ログイン企業の証券コードをキーとして、検索条件保存テーブルTB3−1のデータを取得し、IR−naviサーバ3に返信する(1.1a)。IR−naviサーバ3は、企業クライアント端末15に対して、アクション設定画面の情報を返却する(1.2)。ここで、企業クライアント端末15において、例えば、議決権行使設定画面(図46B)が表示され、IR−naviサーバ3に議決権行使用議事入力がなされ(2)、ここで入力チェックが行われる(2.1)。そして、IR−naviサーバ3から入力確認画面が返却される(2.2)。ここで、企業クライアント端末15において、議決権行使画面が表示され、企業クライアント端末15からIR−naviサーバ3に対して入力確認が指示される(3)。
IR−naviサーバ3から配信アクションDB7bに対して、データ格納が指示される(3.1)。これに応じて、配信アクション設定テーブルTB2−1、検索条件配信先テーブルTB2−2、議決権行使配信設定テーブルTB6−1、議案内容テーブルTB6−2に、データを新規登録する。これに対する返信に応じて、IR−naviサーバ3から企業クライアント端末15に対して、完了画面が返却される(3.2)。
次いで、情報処理部17aと通信部17bを有するバッチサーバ17が、配信アクションDB7bに対して、公開可能状態アンケート検索指示を行い、議決権行使が可能になったデータを検索する。定期バッチ起動時に、配信アクション設定テーブルTB2−1の項目を以下の条件で検索する(4)。その条件とは、配信予定日時がバッチ起動時刻より古いこと、配信状態が配信予約であることである。次いで、メール配信を開始する(5)。この際、上記4で検索したデータの配信状態の項目を配信中に更新する。次いで、バッチサーバ17が、個人株主検索条件DB7cに、検索条件取得を依頼する(6)。ここで、1)検索条件配信先テーブルTB2−2を、上記4で取得した配信アクション設定テーブルTB2−1の配信アクションID項目で検索し、検索条件ID項目を取得する。2)上記で取得した項目で、検索条件保存テーブルTB3−1のデータを取得し、検索条件を構築するために、検索条件保存マッピングテーブルTB3−2、個人株主範囲検索条件テーブルTB3−3、個人株主範囲検索条件選択肢テーブルTB3−4、個人株主範囲検索条件保存マッピングテーブルTB3−5、拡張属性検索条件保存マッピングテーブルTB3−6からデータを取得する。
次に、バッチサーバ17が個人株主DB7aに、配信先メンバ取得を指示する(7)。ここで、上記5の検索条件にて、個人株主テーブルTB1−3、個人株主企業属性テーブルTB1−2、個人株主企業拡張属性回答テーブルTB1−6、を検索し、該当するデータの個人株主テーブルTB1−3の個人株主ID、PCメールアドレス、携帯メールアドレス、姓、名の項目等を取得する。
以上の状態で、バッチサーバ17は、株主クライアント端末(メール)11bに、メール送信(議決権行使が可能になった旨の連絡)を行う(8)。また、バッチサーバ17は、配信アクションDB7cに、配信ログを記録し(9)、ここで、上記4で取得した配信アクションIDと、上記7で取得した個人株主IDにて、個人株主配信アクションIDテーブルTB2−3にデータを送信する。さらに、バッチサーバ17は、メール配信完了を送る(10)。配信アクションDB7bは、配信アクションDB7cに、メール配信完了通知を送る(10)。ここで、上記4で検索した配信状態項目を配信済みに更新する。
株主クライアント端末(メール)11bは、SRサイトサーバ1に対して、メールのURLをクリックし(11)、ここでログインをチェックし(11.1)、SRサイトサーバ1は、配信アクションDB7bに対して、議決権行使情報取得要求を行う(11.2)。ここで、1)ログインした個人株主データ(個人株主ID)をキーにして、個人株主配信アクションログテーブルTB2−3を検索し、データを取得する。2)上記1)のデータ項目である配信アクションIDをキーにして、配信アクションテーブルTB−2、議決権行使配信テーブルTB6−1、議案内容データテーブルTB6−2を取得する。
一方、SRサイトサーバ1は、株主クライアント端末(ブラウザ)11aに、議決権行使画面を返却し(11.3)、図35のような画面表示を行い、図36のような画面から議決権行使を行う(12)。図35に示すように、例えば、第X期決算説明会の議決権行使が表示され、第1号議案から第n号議案に関する、内容と、賛成・反対のチェックボックスと、確認画面への移行ボタンとを有している。
SRサイトサーバ1で入力チェックを行い、確認画面をSRサイトサーバ1から株主クライアント端末11aに返却する(12.2、図36)。株主クライアント端末11aは、SRサイトサーバ1に対して行使の確認を依頼し(13)、SRサイトサーバ1は配信アクションDB7bにデータの格納を依頼する(13.1)。ここでは、議案回答テーブルに入力された議決権行使結果を登録する(TB6−3)。SRサイトサーバ1は、株主クライアント端末(ブラウザ)11aに、議決権行使完了画面を返却する(13.2、図37)。
以上で、議決権行使の処理が終了する。
次に、ポイント交換の処理について、図20、21を参照しながら説明する。まず、クライアント端末11aはシステムにログインしており、SRサイトサーバ1に対して、メニュー選択指示を送ると(1)、SRサイトサーバ1は、商品種類選択画面を返却する(1.1)。ここで、クライアント端末11aには、図38に示すポイント交換商品種類選択画面が表示される。ここでは、ポイント交換の説明が表示されている。例えば、株式を保有している企業の商品と交換する選択肢や、その他の商品と交換する選択肢、流通ポイントとの交換、寄付などの選択ボタンがある。
選択ボタンによる選択がなされると、その選択がSRサイトサーバ1に送られ(2)、商品サマリ取得要求がポイント交換DB7dに送られる(2.1)。ここで、株主クラブサイト対象企業の証券コードと、上記1.1で選択した商品種類(商品区分)をキーにして、交換ポイントマスタテーブルTB9−1、商品マスタテーブルTB9−2、商品画像マスタテーブルTB9−3を取得する。
また、SRサイトサーバ1は、商品一覧画面をクライアント端末(ブラウザ)11aに返却し(2.2)、ポイント交換商品一覧画面を表示させる。図39が、ポイント交換商品一覧画面の例を示す図である。図39においては、ポイント交換商品の紹介と、現保有ポイント数と、ポイント数毎のおすすめ商品を表示させるリンク等が表示され、おすすめ(推奨)商品として、テレビ、デジタルカメラ、様々な旅行等のプレゼントが用意されている。ここで、商品を選択すると(3)、SRサイトサーバ1は、ポイント交換DB7dに対して、商品情報取得要求を行う(3.1)。この際、選択された商品の商品IDをキーにして、商品マスタテーブルTB9−2、からデータを取得する。このデータが返却されると、SRサイトサーバ1では、商品詳細画面をクライアント端末11aに返却する(3.2)。ここで、クライアント端末11aにおいて、商品詳細画面(図40)が表示される。図40には、ポイント交換商品の詳細な説明が表示されている。ユーザはこの説明を見ることで、どの商品を選択するかを決めるための指標とすることができる。ここから、確認画面に移ることができる。確認により商品をSRサイトサーバ1に申し込むと(4)、SRサイトサーバ1で入力チェックが行われ(4.1)、個人株主DB7aに、ポイント残高取得を要求する(4.2)。ここで、ログインユーザの個人株主企業属性テーブルTB1−2のデータ項目、所有ポイント数を取得する(4.2)。これを返却すると、SRサイトサーバ1はポイント残高のチェックを行い(4.3)、SRサイトサーバ1は、クライアント端末11aに、確認画面を返却する(4.4)。ここで、ポイント交換商品申し込み確認画面(図41)が表示され、商品名と必要なポイント数、配送先、お届け予定などが表示される。確認画面では、残高チェックを行われる。この画面で確認(決定)ボタンを押すと(5)、SRサイトサーバ1は、ポイント交換DB7dに申し込み情報登録を指示し(5.1)、さらに、使用したポイントの引き当てを行う(5.2)。ここでは、ポイント交換ログテーブルTB9−4を新規登録し、個人株主企業属性テーブルTB1−2の所有ポイント数を再計算して更新する。さらに、SRサイトサーバ1は、クライアント端末11aに、完了画面を返却し(5.3)、ポイント交換完了画面が表示される(図42参照)。ここでは、商品を送った旨の知らせと、残りポイント数とが表示されている。
以上で、ポイント交換処理が終了する。これらのポイント交換により、株主は、取得したポイントを用いて所望の商品を得ることができ、このシステムを用いるインセンティブを得ることができる。また、企業は、例えば、自社製品等をポイント交換により株主に利用してもらうことで、より企業に愛着をもってもらうことができ、株式の長期保有を促すことができる。また、自社製品をポイント交換する場合には、交換比率を高めてよりメリットがあるようにしたり、自社製品クーポンを発行したりすることで、より高額な自社製品を入手できるようにしても良い。さらに、株式保有年数等に応じて累積的にポイント付与比率を高めるようにすることで、株主が長期保有をするインセンティブを高めてもよい。
また、どのような属性の株主が、どのような商品をポイント交換するかを関連付けしておくことで、株主属性と商品嗜好との関連性をデータとして得ることができ、今後の商品ラインアップを整備する際の指標とすることができる。また、ある企業の株式という属性に基づいて、商品嗜好や株式所有年数などの累積データを得ることができるため、自社製品のマーケティングにおける指標を得ることができる。
図22は、株主情報検索・閲覧処理の流れを示すシーケンス図である。また、図43は、IR−naviによる発行企業体の画面遷移図である。図43に示すように、IR−naviのトップ画面から、ログインを行い、ログイン後のトップ画面に遷移する。ここで、企業クライアント端末(ブラウザ)15は、メニュー選択(1)をSRサイトサーバ1に送信する。図43のように、個人株主検索1−1、検索条件一覧2−1、個人株主アクション設定画面表示4−1、配信結果一覧画面表示5−1などが存在する。ここで、例えば、株主情報検索メニューが選択されると、SRサイトサーバ1から個人株主DB7aに、株主情報サマリ要求がなされ(1.1)、ログイン企業の証券コードをキーにして、個人株主企業属性テーブルTB1−2、個人株主テーブルTB1−3を検索し、サマリ情報(株主数、年齢等の属性分布別の人数等)を取得する。これを、SRサイトサーバ1に返信し、SRサイトサーバ1は企業クライアント端末(ブラウザ)15に、株主情報検索画面を返却する(1.2)。ここで、図44に示すような、株主検索画面表示がされる。個人株主検索表示は、会員属性による条件絞り込みが可能になっている。例えば、投資歴、運用額、年齢、等の分布、投資スタイル、職業、居住地などが円グラフで示されている。これに基づいて、会員属性による絞り込みが可能である。
企業クライアント端末(ブラウザ)15が検索条件を入力すると(2)、SRサイトサーバ1は、個人株主DB7aにおいて株主検索を行わせる(2.1)。ここで、ログイン企業の証券コードと入力された検索条件をキーにして、個人株主企業属性テーブルTB1−2、個人株主テーブルTB1−3、個人株主企業拡張属性回答テーブルTB1−6、を検索し、件数のみを取得する。これをSRサイトサーバ1に返却し、SRサイトサーバ1は企業クライアント端末(ブラウザ)15に、検索件数を返却する(2.2)。これで、図44のような表示画面を得ることができる。
また、企業クライアント端末(ブラウザ)15が、SRサイトサーバ1に名簿の確認を要請すると(3)、SRサイトサーバ1は、個人株主DB7aに、株主情報検索を依頼する(3.1)。ここで、2.1で検索した検索条件を基に、個人株主企業属性テーブルTB1−3、個人株主テーブルTB1−2を検索し(3.1)、データを取得し、これをSRサイトサーバ1に返却する(3.2)。
SRサイトサーバ1は、名簿一覧画面を企業クライアント端末(ブラウザ)15に返却し(3.2)、図45に示すような、個人株主名簿画面を表示する。図45は、個人株主名簿一覧の例であり、株主番号、氏名、居住地、性別、年齢、職業、家族構成、世帯年収、投資額、投資スタイル、運用額、保有株数、保有月数などを株主番号毎に知ることができる。さらに、個人場部主の詳細を得ることもできる。
図46A・Bは、アクション請求の画面表示例を示す図である。株主への配信に関する様々な項目、例えば、配信先、メールアドレス、メッセージ、SRニュース詳細、公開開始日、公開終了日、提案内容、議案内容等を任意に入力して、所定のユーザに配信することがきる。
図47A〜Eまでは、配信結果の確認画面例を示す図である。配信結果一覧5−1、配信済み内容確認表示5−2、配信先株主一覧5−3、が表示され、配信先株主一覧5−3から、世帯年収などの条件により株主を任意に絞り込むことができる。また、一度送信した株主に対するリマインダーメールを送信する仕組みを、配信予定事項を設定等することで構築することができる。また、図47Dのように、条件絞り込み(企3−3)を企業側で行ったり、図47Eに示すようにメール送信結果を企業側で確認したりすることができる(企4−1)。
図48は、管理者側における画面遷移例を示す図である。図48に示すように、管理者ログイン画面からログインをすると、管理者トップ画面が表示され、契約企業毎のメニューが表示される。ここで、図49に示すように、株主検索及び検索結果一覧画面(管1−1)が表示される。すると、株主の検索条件の入力及び検索開始ボタンが表示され、検索を実行すると、下図のように、検索結果が表示できる。さらに、図50に示すように、株主詳細画面が表示されると、上記で説明したように、株主情報の詳細や、株主企業属性の詳細を閲覧することができる。ここには、CDの状態に関する情報も表示される。
さらに、図51に示すように、株主編集画面が表示されると、株主情報を変更したり更新したり等の作業が可能である。この作業は、手作業で行うことができるが、さらに、上記のような各種テーブルの最新情報を参照して自動的に編集することが可能になっている。従って、編集を自動的に行って、図50等において常に最新の情報を閲覧することができる。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、個人投資家向けIR活動の促進、活性化、企業の個人投資家向けIR活動のコスト削減が可能である。
また、新規な機能を提供することにより、新規の顧客を獲得しやすくなる。
各企業の個人株主のDB管理が容易になり、個人株主名簿の一覧表示、各種ソート処理、個人株主のターゲティング、ターゲティング条件保存処理、個人株主へのIRアクション実行(IRニュース配信、動画配信、説明会案内、アンケート、召集通知等)処理、議決権行使処理をデジタルシステムにより簡単に実行することができる。
また、個人株主の管理や情報更新の自動化に大きく貢献するものである。
(第1の実施の形態のまとめ)
(処理のデジタル化:ディスク送付)
本発明の一観点によれば、個人株主クライアント端末と、前記個人株主クライアント端末とネットワーク接続される個人株主管理サーバと、前記個人株主管理サーバと接続される個人株主データベースを含むデータベース群と、を有する個人株主管理装置であって、前記個人株主データベースは、個人株主毎に一意の個人株主ID毎に、個人株主の属性を有する個人株主テーブルと、個人株主企業属性ID毎に、個人株主と株式発行企業との関係を前記個人株主IDにより関連付けする個人株主IDと、株式証券のIDである証券コードと、最新株主番号と、を有する個人株主企業属性テーブルと、個人株主に送付(郵送)された記憶媒体を特定する記憶媒体ログID毎に、前記個人株主企業属性IDと、記憶媒体固有IDと、当該記録媒体とともに同封されたシリアルナンバーと、を有し、記憶媒体の内容と提供状況とを管理する記憶媒体ログテーブルと、を少なくとも備え、さらに、前記データベース群のデータの検索・照合の処理をする情報処理部を有しており、前記情報処理部は、前記個人株主クライアント端末による前記記憶媒体の読み込み時に得られる前記記憶媒体固有IDと、前記記憶媒体ログテーブルにおける記憶媒体固有IDとを照合して、前記記憶媒体ログテーブルの照合された記憶媒体ログIDと対応する個人株主企業属性IDを取得し、当該個人株主企業属性IDをキーにして前記個人株主企業属性テーブルを検索して最新株主番号を取得し、個人株主が所持するクライアント端末に提供し、これを受けて、前記シリアルナンバーの返信に応じて、前記記憶媒体ログテーブルのシリアルナンバーと照合し、シリアルナンバーの合致を条件に、前記個人株主企業属性IDで関連付けされた前記個人株主企業属性テーブル内のデータを取得することを特徴とする個人株主管理装置が提供される。
上記の処理により、個人株主に送付(郵送)された記憶媒体をキーにして、記憶媒体ログテーブルのシリアルナンバーと照合し、シリアルナンバーの合致を条件に、前記個人株主企業属性IDで関連付けされた前記個人株主企業属性テーブル内のデータを取得することにより、個人株主の企業属性、特に個人株主IDと証券コードとの対応を得ることができる。
(処理のデジタル化:電子メールアドレス取得による個人株主情報の連絡項目追加)
前記情報処理部は、取得した前記個人株主企業属性IDで関連付けされた前記個人株主企業属性テーブル及び前記個人株主企業属性IDに関連付けされた前記個人株主テーブルとのデータに基づいて、前記クライアント端末に個人情報入力画面を表示させるためのデータであって、メールアドレスを入力するための入力欄を含む入力用の画面表示用のデータを前記個人株主テーブルを検索して取得して作成し前記クライアント端末に提示を促し、前記入力用の画面表示において入力され前記クライアント端末からメールアドレスを、前記個人株主テーブルに記憶することを特徴とする。
上記処理により、個人株主のメールアドレスを取得し、個人株主情報として記憶することができる。
これにより、各種データややり取りを行うキーとなる個人株主のメールアドレスを取得して、個人株主テーブルを作成することができる。従って、個人株主テーブルに基づいて、管理・処理のデジタル化が可能となる。以降の処理は、電子メール等によるデジタル処理とすることができる。
(ログイン画面作成処理)
前記情報処理部は、前記メールアドレスを記憶する際に、前記個人株主テーブルの個人株主IDを時限キーとともに記憶した時限キーテーブルに、ユーザ登録確認用の一時キーを登録し、前記メールアドレス宛に前記一時キーを埋め込んだURLを含むメールを前記クライアント端末に送信して、前記URLの参照を促し、当該URLの参照に応じて前記URLより、前記一時キーを抽出し、当該時限キーに基づいて前記時限キーテーブルを検索して個人株主IDを抽出し、当該個人株主IDに基づいて前記個人株主テーブルを検索して、ユーザ情報を抽出することで、ログイン画面を作成するためのデータを求めることを特徴とする。
(議決権設定・回答処理)
また、本発明は、個人株主クライアント端末と、前記個人株主クライアント端末とネットワーク接続される個人株主管理サーバと、前記個人株主管理サーバと接続される個人株主データベース及び配信アクションデータベースと、個人株主検索条件データベースと、配信アクションデータベースと、議決権行使データベースと、を含むデータベース群と、を有する個人株主管理装置であって、前記個人株主データベースは、個人株主毎に一意の個人株主ID毎に、個人株主の属性を有する個人株主テーブルと、個人株主企業属性ID毎に、個人株主と株式発行企業との関係を前記個人株主IDにより関連付けする個人株主IDと、株式証券のIDである証券コードと、最新株主番号と、を有する個人株主企業属性テーブルと、を少なくとも備え、さらに、前記データベース群のデータの検索・照合の処理をする情報処理部を有しており、前記情報処理部は、前記配信アクションデータベースにおいて、配信アクションID毎に配信アクション項目の設定を行う配信アクション設定テーブルの配信アクションIDにより特定された検索条件保存ID項目を配信アクションIDと検索条件保存IDとを有する検索条件配信先テーブルから取得して格納し、前記検索条件保存IDをキーに、検索条件保存ID毎に検索条件項目を有する検索条件保存テーブルを検索するとともに、検索条件を構築するために、前記検索条件保存IDに基づいて、検索条件保存IDと個人株主属性IDからなる検索条件保存マッピングテーブルと、個人株主範囲検索条件ID毎に個人株主の検索範囲の条件を特定する個人株主範囲検索条件テーブルと、個人株主範囲検索条件選択肢ID毎に、個人株主範囲検索条件IDと、選択肢名とを含む個人株主範囲検索条件選択肢テーブルと、検索条件保存IDと個人株主範囲検索条件選択肢IDからなる個人株主範囲検索条件保存マッピングテーブルと、前記検索条件保存IDと、個人株主拡張属性選択肢IDと、を含む拡張属性検索条件保存マッピングテーブルとから、それぞれの検索条件を取得し、さらに、取得した前記ぞれぞれの検索条件に基づいて、前記個人株主テーブル、前記個人株主企業属性テーブル、前記個人株主企業属性IDと前記個人株主拡張属性選択肢IDとを含む個人株主企業拡張属性回答テーブル、を検索し、該当するデータの前記個人株主テーブルの前記個人株主ID、前記個人株主クライアント端末のメールアドレスを取得することで配信メンバを取得し、前記配信アクションデータベースにおいて、配信可能になったデータを配信アクションテーブルの配信予約時間を、当該処理の開始日時よりも古いという条件で検索して得られた配信アクションIDと、前記配信メンバ取得処理において取得した個人株主IDと、に基づいて、ログID毎に、配信アクションIDと、個人株主IDと、配信状況とを含む個人株主配信アクションログテーブルにデータを登録し、前記議決権行使データベースにおいて、取得した前記個人株主クライアント端末のメールアドレスに基づいて送信された前記個人株主クライアント端末に向けた議決権行使可能になった旨の電子メールへの返信とログインとに応じて、ログインした個人株主データ(個人株主ID)をキーとして、前記個人株主配信アクションログテーブルを検索してデータを取得し、当該データである配信アクションIDをキーにして、前記配信アクション設定テーブル、議決権行使配信設定ID毎に前記配信アクションIDを含む議決権行使配信設定テーブル、議案ID毎に議決権行使配信設定IDと議案内容とを含む議決内容テーブルのデータを取得し、前記個人株主クライアント端末に、議決権行使画面を表示させるためのデータを送り返信を促すことを特徴とする個人株主管理装置である。
(ポイント交換)
また、本発明は、個人株主クライアント端末と、前記個人株主クライアント端末とネットワーク接続される個人株主管理サーバと、前記個人株主管理サーバと接続される個人株主データベース及び配信アクションデータベースと、個人株主検索条件データベースと、ポイント交換データベースと、を含むデータベース群と、を有する個人株主管理装置であって、前記個人株主データベースは、個人株主毎に一意の個人株主ID毎に、個人株主の属性を有する個人株主テーブルと、個人株主企業属性ID毎に個人株主と株式発行企業との関係を前記個人株主IDにより関連付けする個人株主IDと、株式証券のIDである証券コードと、最新株主番号と、を有する個人株主企業属性テーブルと、を少なくとも備え、さらに、前記データベース群のデータの検索・照合の処理をする情報処理部を有しており、前記情報処理部は、前記個人株主クライアント端末からのメニュー選択に応じて返信される商品種別(商品区分)を受け取り、証券コードと、メニュー選択に応じた商品種類(商品区分)をキーにして、前記ポイント交換データベース内の、交換ポイントID毎の証券コードと、商品IDと、交換ポイントとを有する交換ポイントマスタテーブルと、商品ID毎に、商品名を含む商品表示内容を記憶する商品マスタテーブルと、からデータを取得し、前記個人株主クライアント端末に対して、ポイント交換商品画面を表示させるための前記データを送り、商品選択操作に応じて返信される商品を受けて、当該商品を特定する商品IDを検索キーにして、前記商品マスタテーブル、前記交換ポイントマスタテーブルからデータを取得し、選択された商品の詳細を前記クライアント端末に表示させるためのデータを送り、選択確認を受けて、前記クライアント端末の前記個人株主企業属性テーブルの所有ポイント数(残高)を取得して、選択された商品とポイントと比較することで交換可能か否かを判定し、前記ポイント交換データベース内の、ログID毎に、個人株主IDと交換ポイントとを有するポイント交換ログテーブルの、前記個人株主IDによって特定される交換ポイントと申し込み状態とを新規に書き込み、ポイント交換に伴う新たな所有ポイントを再計算して前記個人株主企業属性テーブルの、所有ポイント数を更新することを特徴とする個人株主管理装置である。
(株主情報検索、閲覧)
また、本発明は、個人株主クライアント端末と、前記個人株主クライアント端末とネットワーク接続される個人株主管理サーバと、前記個人株主管理サーバと接続される個人株主データベース及び配信アクションデータベースと、個人株主検索条件データベースと、を含むデータベース群と、を有する個人株主管理装置であって、前記個人株主データベースは、個人株主毎に一意の個人株主ID毎に、個人株主の属性を有する個人株主テーブルと、個人株主企業属性ID毎に個人株主と株式発行企業との関係を前記個人株主IDにより関連付けする個人株主IDと、株式証券のIDである証券コードと、最新株主番号と、を有する個人株主企業属性テーブルと、を少なくとも備え、さらに、前記データベース群のデータの検索・照合の処理をする情報処理部を有しており、企業クライアント端末からログインされ、株主情報の取得を要求されると、当該企業クライアント端末の企業の証券コードを検索キーとして、前記個人株主企業属性テーブル及びそれを介して前記個人株主テーブルを検索して個人株主属性情報を取得し、返信された当該株主属性情報を元に、前記企業クライアント端末に前記個人株主属性に関する検索条件の入力を促し、当該入力に基づいて、前記個人株主データベースにおいて、前記ログイン企業の証券コードと前記入力された検索条件とに基づいて、前記個人株主企業属性テーブル、前記個人株主テーブル、前記個人株主企業属性IDと、個人株主拡張属性選択肢IDと、を含む個人株主企業拡張属性回答テーブルと、を検索し、検索された件数のみを取得して返信して、統計データを作成することを特徴とする個人株主管理装置である。
さらに、前記統計データを元に、前記検索条件を個人株主の検索条件として前記個人株主企業属性テーブル、前記個人株主テーブルに登録し、前記企業クライアント端末からの株主情報検索要請に応じて、前記登録された前記個人株主企業属性テーブル、前記個人株主テーブルを検索してデータを取得し、当該データに基づいて作成した個人株主名簿を前記企業クライアント端末に返信することを特徴とする。
本発明の他の観点によれば、個人株主クライアント端末と、前記個人株主クライアント端末とネットワーク接続される個人株主管理サーバと、前記個人株主管理サーバと接続される個人株主データベースを含むデータベース群と、を有する個人株主管理装置を利用した個人株主管理方法であって、前記個人株主データベースは、個人株主毎に一意の個人株主ID毎に、個人株主の属性を有する個人株主テーブルと、個人株主企業属性ID毎に個人株主と株式発行企業との関係を前記個人株主IDにより関連付けする個人株主IDと、株式証券のIDである証券コードと、最新株主番号と、を有する個人株主企業属性テーブルと、個人株主に送付(郵送)された記憶媒体を特定する記憶媒体ログID毎に、前記個人株主企業属性IDと、記憶媒体固有IDと、当該記録媒体とともに同封されたシリアルナンバーと、を有し、記憶媒体の内容と提供状況とを管理する記憶媒体ログテーブルと、を少なくとも備え、さらに、前記データベース群のデータの検索・照合の処理をする情報処理部を有する個人株主管理装置を用いた個人株主管理方法であって、前記情報処理部において、前記記憶媒体の読み込み時に得られる前記記憶媒体固有IDと、前記記憶媒体ログテーブルにおける記憶媒体固有IDと、を照合して、前記記憶媒体ログテーブルの個人株主企業属性IDを取得するステップと、当該個人株主企業属性IDをキーにして前記個人株主企業属性テーブルを検索して最新株主番号を取得するステップと、個人株主が所持するクライアント端末に提供し、これを受けて、前記シリアルナンバーの返信に応じて、前記記憶媒体ログテーブルのシリアルナンバーと照合するステップと、シリアルナンバーの合致を条件に、前記個人株主企業属性IDで関連付けされた前記個人株主企業属性テーブル内のデータを取得するステップとを有することを特徴とする個人株主管理方法が提供される。
本発明は、上記に記載の個人株主管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良く、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっても良い。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態による議決権行使結果回収システムおよび議決権行使結果回収方法について詳細に説明する。議決権行使に関しては、上記の実施の形態においても、図11、12、図18、19および図35から図37等を参照しながら説明してきた。尚、上記の第1の実施の形態においては、主として、郵送されたCD−ROMを媒体として会員登録を行う例を説明したが、会員登録(第1の会員登録)は、一般的な方法でも良く、例えば、SRサイトサーバ1が提供するホームページからの株主番号の入力(図25でシリアルナンバーを入力しない例)や電子メールのやり取りによる会員登録方法であっても良いことは言うまでも無い。
ところで、株主総会の招集通知の発送は、株主名簿管理人である信託銀行の専権業務であるため、「(発行企業名称)+(株主名簿管理人)」名義で株主に送る必要がある。
本実施の形態による、議決権行使結果回収システムおよび議決権行使結果回収方法では、第1の実施の形態において説明したシステム構成およびデータ構造等を受け継ぐことができる。尚、本実施の形態における種々の技術は、第1の実施の形態において説明した技術を用いた場合およびその代替技術を用いた場合のいずれにおいても、実施することができることは言うまでもない。
(議決権行使結果回収システムの全体構成例)
図52Aは、本実施の形態による、議決権行使結果回収システムの全体構成例を示す機能ブロック図であり、図1等の第1の実施の形態による各サーバ等と対応させて説明することができる。図52Bは、図52Aにおいて(1)から(20)までで示されている処理の流れを示すフローチャート図である。また、処理内容は、第1の実施の形態と同様であっても良い。図52Cは、本実施の形態によるSRサイトサーバと中継サーバとの間のID連携技術を模式的に示す図であり、図52Dは図52Cの処理の流れを示す図である。
図52Aに示すように、本実施の形態による議決権行使結果回収システムは、情報処理支援サーバXと、株主クライアント端末11と、株式を発行する企業の株式発行体企業サーバ31と、株主名簿管理人である信託銀行サーバ(株主名簿管理人サーバ)41と、例えば日本郵便が提供するインターネット上の郵便受けサービス(MyPost)51aなどを有する中継サーバ51と、を有している。
中継サーバ51に設けられる日本郵便のMyPost51a(記憶装置を含む)は、予め会員登録(第1の会員登録とは異なる第2の会員登録)されたユーザに対して、事前に選択した差出人(企業、自治体など)からの情報のみを受け取ることができ、選択されていない差出人からの情報は届かない。受け取った情報は、インターネット上にアップロードされているので、どこからでも参照することができる。また、受け取った情報等を保管することもできる。
情報処理支援サーバXは、SRサイトサーバ1(例えば、出願人の運営するプレミアム優待クラブ(登録商標))と企業側株主情報管理サーバ3(例えば、出願人の運営するirナビ(登録商標))とが連携して構成されており、上記の各DB7a−7d等の保持するデータを、DBサーバ5を介して参照することができる。SRサイトサーバ1には、株主ポスト1xが設けられ、日本郵便の中継サーバ51のMyPost51aと連携されている。DB7a−7d等は、図6,図7に示すような個人株主の属性情報(個人株主テーブルTB1−3))や登録された個人株主の株式に関連する情報(個人株主企業属性テーブルTB1−2)、電子メールの送信等のアクションを行うための情報を含む配信アクションテーブルTB2、ポイント管理に関するテーブル(TB1−8〜10、TB9)、議決権行使テーブルTB6等を保持する。
図52A、図52Bに示される(1)から(20)までは、処理の内容を特定するための符号であり、それぞれの符号は以下の処理を示す。
(1)信託銀行サーバ41から株式発行体企業サーバ31への株主名簿の提供
(2)株式発行体企業サーバ31からSRサイトサーバ1への株主名簿の提供
(3)株式発行体企業サーバ31からSRサイトサーバ1へのインセンティブ(対価、例えば、ポイント、ビットコインなど)の拠出
(4)株主クライアント端末11からSRサイトサーバ1への仮会員登録
この段階で、登録希望の株主クライアント端末11からSRサイトサーバ1へ、株主の株主番号と例えば郵便番号等とを組として、送信する。郵便番号に代えて、株主のその他の属性を用いても良い。
(5)SRサイトサーバ1において、(2)で受け取った株主名簿と(4)で仮登録の申し込みがあった会員登録情報の照合を行う。
(6)(5)で照合結果が合致すると、仮登録完了のメールを株主クライアント端末11に送る。
(7)株主クライアント端末11からSRサイトサーバ1へ本登録の申請があると、本登録(第1の登録)を行う。
(8)本登録された株主クライアント端末11に対してポイント等を付与するようにすると、登録する株主を増やすためのインセンティブとなる。
(9)SRサイトサーバ1と企業側株主情報管理サーバ3との間で、株主データを連携させる。具体的には、株主DB7aから7d等の同じIDを有する株主データを、共通に用いることができるように連携させる。
(10)(9)の処理により、会員株主のデータベースを構築することができる。
(11)そして、株式発行体企業サーバ31から企業側株主情報管理サーバ3へ株主向けのレターを送信(差出)する。
(12)SRサイトサーバ1と連携する企業側株主情報管理サーバ3は、中継サーバ51に対して、株主向け各種連絡レターフォームを登録しておく。株主向け各種連絡レターフォームは、法定書類(招集通知/議決権行使書/計算書類)の他、非法定書類も含む。
(13)中継サーバ51は、株主向け各種連絡レターフォームを、株主クライアント端末11に配信する。
(14)株主クライアント端末11は、SRサイトサーバ1上のプラットフォームにおいて株主向け各種連絡レターフォームを閲覧し、例えば、SRサイトサーバ1から提供される電子議決権行使回答フォームのユーザインターフェースを用いて議決権行使を行うことができる。
(15)SRサイトサーバ1と中継サーバ51との間で議決権行使結果データを連携させる。
(16)(15)の処理により、議決権行使結果データを中継サーバ51内に集積していく。
(17)信託銀行サーバ41は、中継サーバ51内に集積された議決権行使結果データを取得する。
(18)信託銀行サーバ41は、集積された議決権行使結果データを集計し、その結果を得ることができる。
(19)信託銀行サーバ41は、集積結果を株式発行体企業サーバ31に知らせることができる。
(20)SRサイトサーバ1から株主クライアント端末11に対して、要請に応じて、ポイント等に応じた株主優待商品等を発送する手配を行う。
以上の処理により、株主クライアント端末からの議決権行使結果を円滑かつ正確に回収することができる。また、会員登録、議決権行使に関するインセンティブを株主クライアント端末に提供することができる。
ところで、会員登録には、第1の登録と第2の登録が存在する。
図52Cは、SRサイトサーバ1へ第1の登録がなされた第1の登録会員と、日本郵便の中継サーバ51(Mypost51a)に登録された第2の登録会員との関係を示す図であり、図52Dは、処理の流れを示すフローチャート図である。
まず、第1の登録会員名簿と第2の登録会員名簿とのID連携処理を開始する(ステップS51:START)。そして、ステップS52において、第1の登録会員と第2の登録会員とのIDと属性とを比較する。
(ケース1)
第1の登録会員の氏名(ID)と属性(例えば、住所、郵便番号、メールアドレスなど)が第2の登録会員のそれらと一致する場合には、第1の登録会員と第2の登録会員とを同じIDで連携する(ステップS53、ステップS54でyesの場合にステップS55に進む)。
(ケース2)
第1の登録会員の氏名(ID)と属性(例えば、住所、郵便番号、メールアドレスなど)と一致する第2の登録会員が存在しない場合には、第1の登録会員の情報を第2の登録会員と連携させ(Mypost内の新たな登録会員とし)同じIDで連携する(ステップS56でyesの場合に、ステップS57に進む)。
(ケース3)
第2の登録会員の氏名(ID)と属性(例えば、住所、郵便番号、メールアドレスなど)と一致する第1の登録会員が存在しない場合には、連携しない(ステップS56でnoの場合)。
以上の処理を継続することにより、日本郵便の中継サーバ内における第2の登録会員数を増やすことができるため、第2の登録会員数を増やしたい日本郵便にとって、本実施の形態によるシステムを採用する際の利点となる。
以下に、より詳細な処理例について説明する。
図53、図54は、電子議決権の回収スキームのより詳細な処理について説明した図であり、図53は、議決権行使データの受け渡し方法の詳細を示す図である。図54は、日本郵便のMyPostを利用した電子議決権の回収スキームの要旨を示すイメージ図である。SRサイトサーバ1と、信託銀行サーバ41と、中継サーバ51と、株主クライアント端末11との間における処理を示すシーケンス図である。
図55から図60までは、SRサイトサーバ1が株主クライアント端末11に提供する議決権行使に関するGUI(グラフィックユーザインターフェース)の一例を示す図であり、図35から図37までに対応する図である。
まず、SRサイトサーバ1が、信託銀行サーバ41に対してコンピュータやネットワーク上でのサービスを提供するためのアカウント設定を行う(S1)。
次いで、SRサイトサーバ1(より詳細には、例えば、SRサイトサーバ1と連携する企業側株主情報管理サーバ3)が、中継サーバ51に対して、議決権行使フォームを登録する(S2)。
次いで、中継サーバ51が株主クライアント端末11に対して、株主総会招集通知等、例えば議決権行使の入力用フォームを配信する(S3)。これに応じて、SRサイトサーバ1の制御により、株主クライアント端末11の表示画面(図55(入り口)、図56(議決権行使入力画面)、図57(状況報知画面)、図58(入力確認画面)、図59(結果決定画面)、図60(回答完了報告画面)の一連の表示により、株主クライアント端末11の回答(操作)を容易にする。)等において、議決権行使の入力用フォームを表示画面に表示させ(図55の表示画面の株主ポストボタン101,議決権行使ボタン103参照)、株主クライアント端末11による議決権行使の入力用フォームにおける入力結果、すなわち、議決権行使結果を中継サーバ51に返信する(S4)。中継サーバ51の記憶装置内に、各議決権行使結果が蓄積される。
表示画面について詳細に説明する。SRサイトサーバ1により、図55に示すように、株主クライアント端末11の表示画面が表示される。ここでは、株主ポスト(101)での招集通知を受領する。これまでの電子議決権行使書と議決権の行使状況が株主ポストに蓄積されるため、株主クライアント端末11の表示画面において、議決権の行使状況を表示させることができる。回答するボタンを押すと、対応する議決権行使処理(103)に移行する。
図56に示すように、株主クライアント端末11の表示画面において、上程された議案内容を参照することができる。そして、議案内容と対応させて表示されるラジオボタンで、議案に賛成、反対のいずれかを選択することで、電子議決権の行使を、素早くかつ、簡単に実行することができる。
図57のように、現在又は過去に議決権行使が可能であった議案のタイトルと、回答状態、回答するボタンなどが表示される。ここで、回答するボタンを押すと、図58に示すように、議決権行使の回答内容を1案ずつ確認することができる。そして、各議案毎にその議案の内容を確認した後に、図58に示すようなラジオボタンを押して、議案に再生、反対を行うことができる(全て賛成も可能である)。図59に示すように、回答の最終決定を行うと(「決定ボタン」を押す)、図60に示すように、回答完了を報知する画面が表示される。そして、この回答の報酬として、付与されるポイント数が表示される。
ここで行使された議決権行使の内容は、日本郵便の中継サーバ51のMypost51a内に蓄積され、信託銀行サーバ41によりその情報が取得できる。信託銀行サーバ41はその結果を集計する。
以上の処理により、ステップS5において、信託銀行サーバ41が中継サーバ51にアクセスし、中継サーバ51内の保存されている、例えば端末ID等により特定された株主クライアント端末11毎の議決権行使結果を中継サーバ51からダウンロードすることができる。そして、ステップS6において、ダウンロードしたデータに基づいて、信託銀行サーバ41において、議決権行使結果を集計することができる。
図54においては、日本郵便のMypostを利用した電子議決権の回収システムでは、図53を参照して説明したように、日本郵便のサーバ(中継サーバ)51が運営するMypost51aを中心とした、システム構成と処理内容の詳細を説明する。
図54に示すように、まず、信託銀行サーバ41と日本郵便のサーバ(中継サーバ)51とが提携済みであることを前提とする。提携内容は、例えば、上記のように、予めMypost51aに会員登録されたユーザである信託銀行サーバ41に対して、事前に選択した差出人(ここでは、株主クライアント端末11)からの情報(ここでは、議決権行使結果)のみを受け取ることができ、選択されていない差出人(株主クライアント端末11)からの情報は届かない。受け取った情報は、インターネット上にアップロードされているので、受け取った情報等をインターネット上で保管することもできる。
信託銀行サーバ41と日本郵便のサーバ(中継サーバ)51とは、いずれも、公共性が高い企業が運営するサーバであるため、議決権データのやり取りに関して高い信頼性が担保される。
また、SRサイトサーバ1と中継サーバ51とは、ID連携されている。ID連携とは、上記のように、両者に別々に登録されている登録会員が、同じIDにより連携されていることを指す。
上記のような仕組みにおいて、以下の処理が実行される。
1)Mypost51aから株式クライアント端末11に対して、図8、図10A、図10Bのようなデータ構成と図18,図19に示すようなシーケンスとに基づいて、議決権行使を促すための電子メール等が送信される(図53、図54のS3)。
2)株式クライアント端末11の表示部11aには、図35から図37まで、図55から図60までのような画面が表示され、その表示内容を見ながら株主クライアントは、タッチ入力などの操作を行っていくことで、議決権行使の回答を行うことができる(図53、図54のS4)。この回答は、中継サーバ51のMypost51aの記憶装置に集積されていく。
3)上記の2)の処理でMypost51aに集積され、記憶装置に格納された、各株主クライアント端末11からの議決権行使の回答結果を、提携された信託銀行サーバ41が取得し、集計することができる。例えば、第1号議案については、賛成1001票、反対502票と集計されれば、第1号議案は賛成となる(図54のS5)。以下、同様である。
4)信託銀行サーバ41から株式発行体企業サーバ31に、議決結果が報告される(図54のS6)。
これにより、株式発行体企業サーバ31を有する企業は、株主総会などの期月結果を電子的にかつ簡単に報告書という決められた形式でまとめて取得することができる。
当該議決結果は、日本郵便の中継サーバ51から、名簿管理人である信託銀行サーバ41が取得して集計する方式で得たものであるため、議決権行使結果の改ざん等の可能性を最大限に低減することができ、議決結果の信頼性を高めることができる。
5)SRサイトサーバ1は、議決権行使の回答を行った株主クライアント端末11に対して、ポイント、ビットコインなどの価値のある対価を付与する(図54のS7)。これにより、株主クライアント端末11からの議決権行使の回答に対してインセンティブを与えることができる。
従って、株主クライアント端末11に対して、操作の簡便性、容易性と、ポイント等の対価の付与という両方の観点から、電子議決権行使結果の回収処理を促進することができるという利点を有する。
上記の処理においては、株主クライアント端末11は、SRサイトサーバ1内のプラットフォームで議決権行使を行うことができる。そして、株主クライアントにとってはSRサイトサーバ1から提供され、株主クライアント端末11の表示部11aに表示される議決権行使の入力フォームに入力する操作を行うだけで議決権行使が可能である。この際、株主クライアント端末11を操作する株主クライアントは、SRサイトサーバ1において登録済みの会員であるため、議決権行使の際に、株主番号を入力する必要がなく、単に、SRサイトサーバ1にログインすれば良いため、煩雑な操作が不要である。
従って、株主クライアントにとっては、会員登録しており、通常から利用しているSRサイトサーバ1から提供され株主クライアント端末11の表示部に表示されるGUIを見ながら議決権行使の確認、回答操作を行うことができ、操作も簡単でわかりやすいという利点がある。
さらに、実際には、上記の処理、すなわち、日本郵便の中継サーバ51から、名簿管理人である信託銀行サーバ41が取得して集計する方式で議決権回答結果の収集を行っており、SRサイトサーバ1側からはMyPost51aに記憶されていく集計結果等を受領したり参照したりする処理を含まないため、議決権行使結果の改ざん等の可能性を最大限に低減することができ、システム全体における安心感を与えることができる。
上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、中継サーバは日本郵便以外が運用するものでも良い。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態による共通株主優待コインを利用した株主優待の統合技術及び議決権行使技術について図面を参照しながら詳細に説明する。議決権行使に関しては、上記の実施の形態においても、図11、12、図18、19および図35から図37等を参照しながら説明してきた。
尚、上記の第1の実施の形態においては、主として、郵送されたCD−ROMを媒体として会員登録を行う例を説明したが、会員登録(第1の会員登録)は、一般的な方法でも良く、例えば、SRサイトサーバ1が提供するホームページからの株主番号の入力(図25でシリアルナンバーを入力しない例)や電子メールのやり取りによる会員登録方法であっても良いことは言うまでも無い。
尚、現状の株主優待(出願人の運営する「プレミアム優待倶楽部」による株主優待もみ、一般用語として株主優待制度と呼ばれる。)は、各株式発行企業が自己の責任において実施をしており、会社毎に独立した仕組みを有する。出願人の「プレミアム優待倶楽部」によって株主優待を実施している会社であっても、この例外ではない。
しかしながら、個人投資家においては、各社毎に発行されている「株主優待ポイント」を合算したいという要望が少なくない。
そこで、発明者は、『共通株主優待コイン』(「例示的にWILLs Coin」等)を利用する技術を新たに考案した。これにより、「プレミアム優待倶楽部」に参加し株式を発行する各社毎に発行され管理されている株主優待ポイントを合算することができる仕組みとすることができる。
尚、「共通株主優待コイン」という名称は、必ずしも「コイン」に限定する趣旨では無く、個人株主が利用できるものであれば、ポイント、コイン、サービス券、クーポンなどどのような形態でも良い。すなわち、個人株主により、商品取得やサービスの提供の対価として利用できるものであれば、どのような形態であっても良い。
また、「共通株主優待(コイン)」の仕組みにおいて個人株主を識別する識別子を、共通株主優待ID(例示的にWills IDとも称する)と定義する。
本実施の形態による株主優待の統合技術による共通株主優待技術及び議決権行使技術は、コンピュータソフトウェアを用いた株主管理技術に関し、特に、ブロックチェーン技術を利用して秘匿性、改ざん困難性を高めたSR(個人株主)の管理技術に関する。
従来、株式発行会社の株主総会の議決に参加するためには、株主は株主総会に出席し直接議決に参加していた。しかしながら、株主総会に参加できない場合は、株主は株主総会の事前に書面で議決内容についての投票(議決権行使書)を株式発行会社に郵送することで議決に参加することができる。
従来から、株式発行(体)企業等の株主の管理は、一般的に、証券会社、信託銀行などによって行われている。信託銀行は、株式発行企業から株主に関する住所などの情報を受けて、これに基づいて、郵便で株主総会の議決権に関する委任状を送付し、議決権に関する委任状の戻りを受け取って、株式発行企業に提供していた。また、議決権行使Webシステムによって実施することは可能であるが、株式発行企業は別途費用がかかり、更に郵便で送付した委任状に記載のURLにアクセスし、毎回株主情報を入力後に議決権行使を実施する仕組みであり、株主にとって非常に手間がかかる。
また、従来、個人株主の管理は、信託銀行によって行われていたが、株式発行企業が株主情報を信託銀行から入手する場合には紙媒体等で取り寄せることになり、電子データを入手する際は追加費用が別途かかる。さらに、管理用データによって、連絡先となる電話番号、eメールアドレス等の電子化は行われていなかった。
しかしながら、郵送による議決権の行使システム、現状の電子議決権行使システムを安全に運用するために費用がかかる。また、特に、個人株主において議決権を行使しないケースが多いが、このような状況は株式会社にとっても好ましくない。管理用データを電子化すれば、個人株主に対する議決権行使を含む働きかけが容易になる。
そこで、本実施の形態では、株式発行企業と個人株主との間にやり取り等の電子化を促進することを目的とする。また、電子化を通じて、より会社になじみやすくして個人株主と株式発行企業との間の連帯感をもたせることで、長期間の株式保有を促して安定株主となるようにする様々な仕組みを提供することを目的とする。
さらに、以下のような要素技術を考案した。
1)安全かつ低コストなシステムとして、ブロックチェーン技術を利用した新たな議決権行使の仕組み。
2)ブロックチェーン技術を利用した共通株主優待コインにより、例えば議決権行使議などのアクションを行った株主に対してポイント、コイン等(対価)を付与することによって、議決権の行使の機会を増やし、また個人株主と企業との連帯感をもたせる仕組み。
以下において、図面等を参照しながら、本実施の形態による株主管理技術についてより詳細に説明する。
図61は、本実施の形態による株主管理システムXの一構成例を示す図である。株主管理システムXは、図1に示す株主管理システムAの構成に加えて、統合管理を行うためのポータルサイトサーバ200と、プライベートブロックチェーン(PBC)203を、個人株主SRサイトサーバ1と、企業側株主情報管理サーバ3と、DBサーバ5と、にネットワーク接続した構成を有している。
ポータルサイトサーバ200は、個人株主の統合管理のために機能を有し、プライベートブロックチェーン(PBC)203、個人株主SRサイトサーバ1、企業側株主情報管理サーバ3、DBサーバ5とのインターフェースサーバとしても機能する。尚、ポータルサイトサーバ200は、個人株主SRサイトサーバ1、企業側株主情報管理サーバ3と同列に設けられる新たな管理サーバである。
また、プライベートブロックチェーン(PBC)は、複数台、例えば4台の異なるPBCサーバ(1〜4)203a〜203dがネットワーク(NT)接続された構成を有している。
例えば、議決権の行使結果をプライベートブロックチェーン(PBC)203上に記録する。議決権の発行および行使の真正性を保証するために公知のマルチシグ機能を使用して議決権および行使結果をポータルサイトサーバ200(インターフェースサーバ)に設けられた議決権行使管理機能で管理する。
プライベートブロックチェーン(PBC)203は、例えば、議決権行使結果を4つのPBCサーバ(1〜4)203a〜203dに等しく記憶させ、多数決により記憶内容を決定する。従って、いずれかのPBCサーバが破壊等しても、データを安全に保全することができる。さらに、いずれかのPBCサーバに対して改ざんがなされようとしても、他のPBCサーバが真性の記憶内容を保持させることができるため、記憶内容の耐改ざん性(信頼性)を飛躍的に向上させることできる。
加えて、議決権を行使した個人株主に対しては、議決権行使のモチベーション向上のため共通株主優待コイン等の対価を付与する
従来の仕組みでは、以下の3つの特徴を有している。すなわち、
1)上場株式発行会社毎に、「個人株主向けインターフェース」を構築する。
2)上場株式発行会社毎に、「株主優待ポイント」を発行・管理する(上場株式発行企業がポイント費用相当を拠出する)。
3)上場株式発行会社毎に、議決権行使及び回収・管理を行なう。
したがって、上場株式発行会社毎に発行された優待ポイントは相互乗り入れができない。
図62は、本実施の形態による個人株主SRサイトサーバ1に付加されたポータルサイトサーバ200又はその一部の機能を発揮するサーバと、個人株主SRサイトサーバ1において株式発行会社毎に設けられている会社SRサイト(インターフェース)311と、格納部331、とを含む全体構成例を示す図である。
上述のように、株式発行企業毎に株主優待ポイントを管理している現状に対して、『共通株主優待コイン』(例えば、「WILLsCoin」など、以下同様)を利用するためのプラットフォームとして、『共通株主優待プラットフォーム』を構築した。
図62に示すように、株式発行会社毎に設けられている会社SRサイト(インターフェース)311は、例えば、A社のSRサイト313−1と、B社のSRサイト313−2と、C社のSRサイト313−3と、…を有している。例えば、A社のSRサイト313−1は、優待ポイント管理部313−1aと、議決権管理部313−1bと、を有する。これにより、A社の個人株主は、株主優待ポイントを優待商品と交換したりサービスの提供を受けたり、希望者に対して寄付をしたりすることができる。B社、C社についても同様である。しかしながら、A社のポイントは、B社、C社などの他社のポイントとの間で直接には融通できないという問題点を有する。
そこで、ポータルサイトサーバ200(インターフェースサーバ)は、そのポータルサイトの会員の管理、共通株主優待コインの発行、管理を行うことで、その問題点を解決する。
すなわち、複数の会社のSRサイト会員を共通IDで統合管理するとともに、各社で発行される優待ポイントを共通株主優待コインに交換する仕組みを設けることで、各社の優待ポイントを統合集約することができる。
そのために、以下の処理部が設けられている。
1)共通株主優待コインへの交換申請処理部
2)ポータルサイトサーバ200(Wills Portal)への会員登録処理を行う処理部
3)ポータルサイトサーバ200(Wills Portal)固有のIDを不要とする統合ID付与処理部
このように、新たに、ポータルサイトサーバ200(Wills Portal)のポータルサイトを構築することで、共通株主優待コインを発行することができる。これにより、個人株主は、従来は上場株式発行企業毎に発行管理されていた「優待ポイント」を、「共通株主優待コイン」に交換することができるようになる。従って、個人株主は、ポイントを合算・集約することができる。もちろん、共通株主優待コインに交換しないことも個人株主の自由である。
その前提として、従来の仕組みでは、同一個人株主(同一人)が株式会社毎にプレミアム優待倶楽部サイトのIDを有することとなっていた。すなわち、複数の会社の株主は、会社毎に異なるプレミアム優待倶楽部サイトのIDを付与される。
これに対して、個人株主は、本実施の形態によるポータルサイトサーバ200(Wills Portal)に登録し入会することで、「Wills Portal」IDという統合IDが発行され、同一人が有する各社プレミアム優待ポイントを合算統合して利用することができるようになる。
例えば、A社のプレミアム優待倶楽部サイトの会員が「Wills Portal」サイトの会員登録をすると「Wills Portal」IDが発行される。B社のプレミアム優待倶楽部サイトで、ポイントをWills Coinに交換しようとするときは、「Wills Portal」IDを交換申請画面において入力等することで、A社プレミアム優待倶楽部会員とB社プレミアム優待倶楽部会員とが、同一である旨が認証される仕組みとなっている。
以下、より具体的な実施の形態について説明する。
(議決権行使について)
まず、議決権行使技術について説明する。
図63は、本実施の形態による議決権行使結果の回収システムの一構成例を示す機能ブロック図兼シーケンス図である。図64は、第1の実施の形態において説明した議決権行使に関するテーブルTB6(TB6−1〜3)に加えて、新たな議決権管理テーブルTB6−4を加えたデータ構成である。
議決権管理テーブルTB6−4は、共通株主優待IDをキーとして、企業コード、議案ID、議決権個数、個人株主ID、個人株主属性IDを有する。そして、TB6−4の議案IDは、TB6−2の議案IDと関連付けされている。
システム構成は、基本的には図61と同様で良く、株式発行体企業サーバ31、信託銀行サーバ41、ポータルサイトサーバ200を含み、以下に処理の手順について説明を行う。尚、上記のように、議決権行使が各社毎に行われるため、ポータルサイトサーバ200を利用しない。一方、図61のブロックチェーン技術を用いてデータの耐改ざん性を向上させている。以下に各処理の内容を説明する。
(A)議案内容の提示
1)株式発行体企業サーバ31は、株主総会等の議案内容を企業クライアント端末15に対して議案内容の登録を行う(101)。
2)企業クライアント端末15は、議案内容を企業側株主情報管理サーバ3に渡す(102)。
3)企業側株主情報管理サーバ3は、PBCインターフェース201を介してPBCサーバ203に議案内容を記憶させる(103)。
4)PBCサーバ203に記憶された議案内容は、PBCインターフェース201を介して個人株主SRサイトサーバ1に送られる(104)。
5)個人株主SRサイトサーバ1は、個人株主クライアント端末11に議案内容を送る(105)。
6)個人株主クライアント端末11の表示部に議案内容が表示される。従って、個人株主は自己の個人株主クラインアント端末の表示部から議案内容を知ることができる(106)。
(B)議決権行使
1)個人株主は、個人株主クライアント端末11の表示部に表示された議案内容を参照して、議決権行使の入力をする(例えば表示部のボタンなどを押す)(111)。
2)個人株主クライアント端末11から議決権行使結果が個人株主SRサイトサーバ1に送られる(112)。
3)個人株主SRサイトサーバ1からPBCインターフェース201に議決権行使結果が送られる(113)。
4)PBCインターフェース201からPBCサーバ203に議決権行使結果が送られ、例えば4台のサーバに議決権行使結果が記憶される(114)。
5)PBCサーバ203からPBCインターフェース201に議決権行使結果が送られる(115)。
6)PBCインターフェース201から議決権行使結果が企業側株主情報管理サーバ3に送られる(116)。
7)企業側株主情報管理サーバ3から企業クライアント端末15に議決権行使結果が送られる(117)。
8)企業クライアント端末15から株式発行体企業サーバ31に議決権行使結果が送られ、行使結果を株式発行体企業サーバ31の表示部に表示させる(117b)
(C)議決権個数の通知
1)株式発行体企業サーバ31は、PBCインターフェース201を介してPBCサーバ203に議決権個数を通知する(121、122)。
2)PBCサーバ203は、PBCインターフェース201を介して、個人株主SRサイトサーバ1に議決権個数を通知する(123)。
3)個人株主SRサイトサーバ1は、個人株主クライアント端末11に議決権個数を送り(124)、個人株主クライアント端末11において、議決権個数が表示される(個人株主が表示を閲覧、参照する)(124、125)。
(D)アクションポイントの付与
1)議決権行使を行ったことに対するアクションポイントが、株式発行体企業サーバ31からPBCサーバ203を介して個人株主クライアント端末11に付与される。
以下に、上記処理に関連する説明を行う。
2)議決権行使結果回収スキーム全体
第2の実施の形態(特願2016−251467号並びに特願2016−251449号参照)における、中継サーバを利用した議決権結果回収技術と、本実施の形態により議決権結果回収技術とは排他的関係にあるのではなく、選択的併存関係にある。すなわち、株式発行体企業としてみたときに、議決権行使結果の回収方法及び回収スキームが2つの選択肢が用意されていることになる。1つ目の選択肢は、第2の実施の形態による、日本郵便の「My Post」を利用した議決権行使結果回収方法であり、もう1つの選択肢は、本実施の形態によるブロックチェーン技術による議決権行使結果回収方法及び議決権行使管理システムである。株式発行体企業は、上記2つ選択肢のうちの何れかの1の方法により、議決権行使結果を回収することできる。
3)議案内容の登録から個人株主クライアント端末に表示させるまでの処理
株式発行体企業は、株主総会に付すべき議案を企業クライアント端末15へ登録することができる。登録された議案内容は、企業側株主情報管理サーバ3、PBCインターフェースサーバ201を経由して、ブロックチェーンを構成するPBCサーバ203を構成する例えば4台のサーバに同時に記録・保存される。
同時に、株式発行体企業は、PBCインターフェース201へ株主の保有株式数並びに議決権個数を記載又は記録したファイルをアップロードし、議案内容とともにPBCサーバ203へ記録保存される。
PBCサーバ203に記録保存された、議案内容及び各株主の有する議決権個数は、PBCインターフェース201、個人株主SRサイトサーバ1を通じて、個人株主クライアント端末11へと送られ、表示部に表示される仕組みとなっている。
4)個人株主の議決権行使結果を信託銀行が閲覧確認するまでの処理
議決権行使結果は、個人株主SRサイトサーバ1、PBCインターフェース201を経由し、PBCサーバ203へ記録保存される。PBCサーバ203へ記録保存された議決権行使結果は、サービス提供者(ポータルサイトサーバ(Wills Portal))、株式発行体企業サーバ31及び信託銀行サーバ41で分散して保有されている「秘密鍵」H1からH3までが合致したときにのみ、閲覧・確認ができる仕組みとなっている。なお、「秘密鍵」の取得要求は、各主体がそれぞれ独立して行うこともできるが、いずれかを主体として行なうことができる。すなわち、株式発行企業から信託銀行およびサービス提供者に対して秘密鍵取得要求をすることもできれば、信託銀行も株式発行企業およびサービス提供者に対して秘密鍵の取得要求をすることができる(H1からH3)。
5)株式発行企業は、株主の議決権行使に対してアクションポイントを付与することが可能である。
以上のように、本実施の形態による個人株主の議決権行使は耐改ざん性・秘匿性が高い。さらに、議決権行使に対してアクションポイントを個人株主に付与することが可能である。このアクションポイントに関しても、後述するように、PBCサーバで管理する耐改ざん性・秘匿性の高い仕組みとすることができる。
(ポイント管理技術)
次に、ポイント管理技術について説明する。
図65は、本実施の形態による共通株主優待を行う第1の株主管理システムの一構成例を示す機能ブロック図兼シーケンス図である。図65に示すシステム構成例は、基本的には図61と同様であり、株式発行体企業サーバ31、信託銀行サーバ41を含み、以下に処理の手順について説明を行う。
A: 第1のポイント管理処理
1)個人株主は、個人株主クライアント端末11においてサービス提供者が運営するポータルサイトサーバ200(図61)への会員登録を行うための操作を行う(131)。
2)個人株主クライアント端末11は、個人株主SRサイトサーバ1に対して申し込み情報を提供する(132)。
3)個人株主SRサイトサーバ1は、PBCインターフェース201を介してPBCサーバ203に申し込み情報を記憶させる(133)。
4)PBCサーバ203は、PBCインターフェース201を介して、申し込み情報を企業側株主情報管理サーバ3に渡す(134)。
5)企業側株主情報管理サーバ3は、企業クライアント端末15に申し込み情報を表示させる(135)。
B: IDの振り出し処理
1)企業側株主情報管理サーバ3は、上記の申し込みに対応して共通株主優待IDを振り出し、PBCインターフェース201に送る(141)。
2)PBCインターフェース201は、企業側株主情報管理サーバ3が振り出した共通株主優待IDをPBCサーバ203に記憶させる(142)。
3)PBCサーバ203は、要求に応じて、個人株主SRサイトサーバ1を介して共通株主優待IDを個人株主クライアント端末11に送る(143)。
4)個人株主クライアント端末11は、共通株主優待IDを個人株主に対して付与する(144)。
C: ポイント残高処理
1)株式発行体企業サーバ31は、株主優待ポイントを発行する(151)。株主優待ポイント残高はPBCインターフェース201に送られる(152)。
2)PBCインターフェース201は、PBCサーバ203に対してポイント残高を記憶させる(153)。
3)PBCサーバ203は、個人株主SRサイトサーバ1に対してポイント残高を送る(154)。
4)個人株主SRサイトサーバ1は、個人株主クライアント端末11に表示させるためのポイント残高を個人株主クライアント端末11に送る(155)。
5)個人株主クライアント端末11は、ポイント残高表示を個人株主に見せることができる(156)。
以上に説明したように、第1のポイント管理処理では、プライベートブロックチェーンによりポイントの秘匿化が行われているため、改ざん耐性に強いシステムとすることができる。
D: 第2のポイント管理処理
図66は、第2のポイント管理処理システムにおける処理の流れを示すシーケンス図であり、図67は、その場合に用いられるデータ構成例を示す図である。
図67に示すように、第2のポイント管理技術処理においては、第1の実施の形態のTB9の構成に加えて、共通株主優待コイン管理マスタテーブルTB9−8を有している。
共通株主優待コイン管理マスタテーブルTB9−8は、共通プラットフォームにより新たに付与される共通株主優待IDをキーにして、共通株主優待コインと、交換ポイント数、交換コイン数、累計コイン数、交換日、有効期限、取引区分(入手経路)、商品IDを有しており、商品IDは、交換ポイントマスタテーブルTB9−1の商品IDと関連付けされている。
図65と図66とを参照した第1のポイント管理処理と第2のポイント管理処理との相違点は、第2のポイント管理処理では、サービス提供者が運営するポータルサイトサーバ200が設けられており、株主優待発行ポイントは、ポータルサイトサーバ200から付与される点である。その他の処理手順は同様であるため(処理の符号のみ変更している)、詳細な説明は省略する。
第2のポイント管理処理においては、サービス提供者が運営するポータルサイトサーバ200が設けられており、株主優待発行ポイントは、ポータルサイトサーバ200から付与されるため、図62に示す構成において、A社の株主であって、かつ、B社の株主である場合など、複数の株式会社の個人株主である場合には、複数の会社のポイントを共通化するポータルサイトサーバ200への登録を条件に、ポイントの共通化処理と共通IDの付与とを経て、ポータルサイトサーバ200が提供する商品やサービスを受けることができる。すなわち、ポータルサイトサーバ200が新たに付与するIDを起点として、各株式発行企業の払い出した株主優待ポイントを集約する仕組みとなっている。
従って、交換のためのポイントが高いより高価な商品への交換やより高価なサービスの提供などを受けたい個人株主において、その保有するポイントの使い勝手が良くなる。従って、会員登録したい個人株主数を増やすことができる。
尚、詳細な説明は行わないが、ポイントの共通化が可能であるが、PBC化されていない場合も本実施の形態に含まれる。
図68は、個人株主クライアント端末11からポータルサイトサーバ200への新規会員登録処理の流れを示すフローチャート図である。図68に示すように、処理が開始されると、ステップS201において個人株主クライアント端末11からポータルサイトサーバ200への新規登録であるかによって、Yesであれば、ステップS202において新規登録を行う。この際、個人株主SRサイトサーバ1において登録された会員であることを条件とすることが好ましい。
図69は、共通株主優待コインへの各社のポイントの変換処理の一例を示すフローチャート図である。図69に示すように、処理が開始されると、ステップS211において、各社ポイントアカウントを取得し、ステップS212において、各社ポイントに係数を乗算して、共通株主優待コインに変換し、処理を終了する(End)。
図70は、共通株主優待コインの利用に関する処理の流れを示すフローチャート図である。図70に示すように、処理が開始されると、ステップS221において、ポイント交換要求があると(Yes)、ステップS222に進み、共通株主優待コインによりポータルサイトサーバ200内において交換可能な商品・サービスに交換することができる。これにより、処理が終了する(End)。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、ブロックチェーン技術を利用することで個人株主の管理のデジタル化と改ざん困難性の向上とが可能となり、議決権行使等の管理が安全かつ容易になる。また、電子化とポイント付与・商品交換を通じて、より会社になじみやすくして個人株主と株式発行企業との間の連帯感をもたせることで、長期間の株式保有を促して安定株主となるようにすることができる。
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。
本発明は、議決権行使結果回収システムとして利用可能である。
A…株主管理システム、NT…ネットワーク、1…個人株主SRサイトサーバ、1a…企業情報処理部、1b…情報管理部、1c…PW管理部、1d…通信部、3…企業側株主情報管理サーバ、3a…株主情報処理部、3b…情報管理部、3c…PW管理部、3d…通信部、5…DBサーバ、5a…通信部、5b…DB検索部、7a〜7d…データベース(DB)、11…個人株主クライアント端末、11a…表示部(ディスプレイ)、記憶部(メモリ、HDD)、11c…入力部(キーボート、マウス等)、11d…通信部、15…企業クライアント端末、17…バッチサーバ、31…株式を発行する企業の株式発行体企業サーバ、41…信託銀行(株主名簿管理人)サーバ、51…中継サーバ,51a…郵便受けサービス(MyPost)X…株主管理システム、200…ポータルサイトサーバ、201…PBCインターフェース、203…プライベートブロックチェーン(PBC)、203a〜203d…PBCサーバ(1〜4)。

Claims (9)

  1. 株主クライアント端末と、
    前記株主クライアント端末に対して手続(処理)の支援を含むサービスの提供を行うSRサイトサーバと、
    株式発行体企業サーバの企業クライアント端末と、
    前記SRサイトサーバとネットワーク接続されるプライベートブロックチェーンと、を有し、
    前記プライベートブロックチェーンは、
    前記企業クライアント端末と前記SRサイトサーバと前記株主クライアント端末との間の議決権内容、議決権行使結果および議決権個数のやり取りの過程において、前記議決権内容、前記議決権行使結果および前記議決権個数を、前記プライベートブロックチェーン内の複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させ、
    前記SRサイトサーバと前記プライベートブロックチェーンとの間に、前記議決権内容、前記議決権行使結果および前記議決権個数をやり取りするプライベートブロックチェーンインターフェイスを有し、
    前記議決権行使結果は、前記SRサイトサーバ、前記プライベートブロックチェーンインターフェイスを経由し、前記プライベートブロックチェーンへ記録保存され、前記プライベートブロックチェーンへ記録保存された議決権行使結果は、サービス提供者のポータルサイトサーバ、株式発行体企業サーバ及び信託銀行サーバにおいて分散して保有されている第1から第3までの秘密鍵が合致したときにのみ、前記議決権行使結果の閲覧・確認が可能となることを特徴とする個人株主管理システム。
  2. さらに、前記SRサイトサーバとネットワーク接続されるDBサーバを有し、
    前記DBサーバは、前記議決権内容、前記議決権行使結果および前記議決権個数以外の株主の属性情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の個人株主管理システム。
  3. さらに、前記プライベートブロックチェーンは、
    会員登録された株主に対して付与される共通株主優待IDと、前記共通株主優待ID毎の株主優待ポイントの残高又は株主優待ポイントによる商品/サービスの申し込み情報の少なくともいずれか一方を、前記プライベートブロックチェーン内の複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させておくことを特徴とする請求項1又は2に記載の個人株主管理システム。
  4. さらに、
    前記企業クライアント端末と前記SRサイトサーバと前記株主クライアント端末との間の株式発行体毎に付与される株主優待ポイントのやり取りは、前記プライベートブロックチェーンを介して行う処理に限定される請求項1又は2に記載の個人株主管理システム。
  5. さらに、前記株主優待ポイントを、株式発行体に依存しない共通株主優待ポイント(コイン)に変換して管理するポータルサイトサーバを有することを特徴とする請求項又はに記載の個人株主管理システム。
  6. 前記ポータルサイトサーバは、
    前記株主優待ポイントと交換して提供される商品・サービスとは異なる商品・サービス提供のプラットフォームを提供することを特徴とする請求項に記載の個人株主管理システム。
  7. 株主クライアント端末と、前記株主クライアント端末に対して手続(処理)の支援を含むサービスの提供を行うSRサイトサーバと、株式発行体企業サーバの企業クライアント端末と、前記SRサイトサーバとネットワーク接続されるプライベートブロックチェーンと、前記SRサイトサーバと前記プライベートブロックチェーンとの間に、議決権内容、議決権行使結果および議決権個数をやり取りするプライベートブロックチェーンインターフェイスとを有する個人株主管理システムにおける個人株主管理方法であって、
    前記SRサイトサーバは、
    前記企業クライアント端末と前記SRサイトサーバと前記株主クライアント端末との間の議決権内容、議決権行使結果および議決権個数のやり取りの過程において、前記議決権内容、前記議決権行使結果および前記議決権個数を、前記プライベートブロックチェーン内の複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させておき、
    前記議決権行使結果を、前記SRサイトサーバ、前記プライベートブロックチェーンインターフェイスを経由し、前記プライベートブロックチェーンへ記録保存する処理を実行し、
    前記プライベートブロックチェーンへ記録保存された議決権行使結果は、サービス提供者のポータルサイトサーバ、株式発行体企業サーバ及び信託銀行サーバにおいて分散して保有されている第1から第3までの秘密鍵が合致したときにのみ、前記議決権行使結果の閲覧・確認が可能となることを特徴とする個人株主管理方法。
  8. 前記SRサイトサーバは、
    会員登録された株主に対して付与される共通株主優待IDと、前記共通株主優待ID毎の株主優待ポイントの残高及び株主優待ポイントによる商品/サービスの申し込み情報のうちの少なくともいずれか一方を、前記プライベートブロックチェーン内の複数のプライベートブロックチェーンサーバに同時に記憶させておく処理を実行することを特徴とする請求項7に記載の個人株主管理方法。
  9. 請求項又はに記載の個人株主管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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