JP6321342B2 - 深絞り包装機 - Google Patents

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Description

本発明は、深絞り包装機に関するものである。
各種の包装形態の一つとして、深絞り型包装体がある。深絞り型包装体は、被包装物を収納する凹部を有する容器本体と、その凹部内に被包装物を収納した状態でその容器本体の開口部を閉塞する蓋部材とを備えた構成を採る。係る構成の深絞り型包装体を製造する深絞り包装機は、以下のような構成をとる。
原反ロールから連続して引き出された下側フィルムを、水平方向に搬送する。この搬送途中に配置した成型装置にて、下側フィルムを真空吸引し、下側フィルムの所定位置に下側に突出する凹部を成型する。そして、成型装置の下流側の所定位置にて、凹部内に被包装物を自動或いは手動にて供給するようにしている。
一方、下側フィルムの搬送ラインの上方には、別の原反ロールが設置されており、この原反ロールから連続して上部フィルムが引き出され、その引き出された上部フィルムは、上記被包装物の供給地点の下流側所定位置にて下側フィルムの上に重ね合わされるようになっている。
さらにこの両フィルムの重合地点の下流側には、シール装置が配置され、このシール装置にて上側フィルムと下側フィルムの接触部位をシールする。これにより、被包装物が凹部内にて密封される。その後、シール装置の下流側に配置されたカッター装置にて、両フィルムのシール部位をカットすることにより、個々の深絞り型包装体ごとに分離製造するようにしている。
従来の成型装置は、下側フィルムを挟んで上下に配置された上側ボックスと下側ボックスを有している。そして、下側ボックス内に、成型する凹部の外形状に符合する内形状に加工された雌型を配置する。一方、上側ボックス内には、その上側ボックスに対して相対的に昇降移動するプラグを備えている。このプラグが、下側フィルムの上面に接触して下方に付勢する。さらに、上側ボックスと下側ボックスは、下側フィルムを上下から挟み込むと、上側ボックスの内部空間と、下側ボックスの内部空間は、それぞれ分離した閉空間となる。そして、例えばプラグが下降移動して下側フィルムを雌型内に押し込む。この時、例えば上側ボックス内に圧縮空気を供給して圧力を上昇させ、下側ボックス内は真空吸引されて圧力が下降する。これにより、下側フィルムは、雌型の内周面に密着し、その内周面の形状に成型されて凹部が成型される。
さらに、各ボックス内の雌型,プラグの上流側には、加熱板が収納され、下側フィルムの凹部成型位置を予め加熱するようになっている。このように予熱することで、凹部成型位置のフィルム部位を加熱、軟化させ、次段の雌型,プラグによる凹部の成型をスムーズに行う。
そして係る構成の成型装置は、まず、下側ボックスが上昇移動し、上側ボックスと下側ボックスで下側フィルムを挟む。これにより、上下一対の加熱板が対向するフィルム部位を加熱する。そして、この加熱されたフィルム部位が、「次」或いは「次の次」のサイクルで、雌型,プラグの間に位置する。また、加熱板は、平板から構成される。そしてボックス内を圧空状態にすることで、下側フィルムの全面を加熱板に押しつけて、しっかり加熱するようにしている。係る従来の深絞り包装機としては、例えば特許文献1に開示された装置がある。
特開2002−145215
従来の深絞り包装機に実装される成型装置における下側フィルムに対する予熱は、圧空状態で行うため、下側フィルムを上側ボックスと下側ボックスを挟み込んだ状態で吸気・排気を行う。そのため、係る吸気・排気の間は下側フィルムを送ることができず、サイクルタイプの短縮の妨げになる。
また、加熱板にて加熱された下側フィルムに弛みが生じることがある。係る弛んだフィルム部位が部分的に加熱板に接触する。すると、加熱板に接触した部分が過度に加熱されて変色したり、フィルムに温度ムラが生じて皺が発生したりするおそれがある。
包装機における単位時間あたりの生産数を増やそうとすると、間欠で停止している時間が短くなる。すると、一回の予熱処理ではフィルムを十分な温度に予熱できなくなり、同じフィルム部位に対して段階的に複数回予熱処理をする必要がある。すると、前段で予熱されたフィルム部位が弛み、その弛んだフィルム部位が次段の加熱板で挟まれることで、上記の問題がより顕著に生じる。
上述した課題を解決するために、本発明の深絞り包装機は、(1)間欠的に搬送される下側フィルムに対し、凹部を成型する成型装置と、その成型装置の下流側に配置され、前記凹部内に被包装物が挿入された状態の前記下側フィルムに対して上側フィルムを被覆する手段と、前記上側フィルム並びに前記下側フィルムの所定部位をシールして前記凹部を密封するシール装置と、前記上側フィルム並びに前記下側フィルムの所定部位をカットして、個々の包装体を製造するカット手段とを備えた深絞り包装機であって、前記成型装置の上流側に前記凹部の成型領域を加熱する予熱装置を備え、前記予熱装置は、前記下側フィルムの搬送方向に沿って前後に複数の予熱部を設け、前記複数の予熱部で同一のフィルム部位に対し、複数回にわたり予熱を行うようにし、前記複数の予熱部のうち、少なくとも最下流側に位置する熱板の表面を前記下側フィルムに向けて膨らんだ形状とし、その下側フィルムに向けて膨らんだ形状とした熱板を備える前記予熱部は、前記熱板の膨らんだ形状の前記表面に対向する凹所を備えた受け部を有し、前記受け部は、前記凹所の周縁に周壁部を有し、前記熱板と前記受け部が前記下側フィルムを挟んで記熱板が前記下側フィルムに接触して予熱する状態で、前記凹所と前記周壁部は、前記下側フィルムに非接触とした。
係る構成にすると、前段の予熱部で加熱されたフィルム部位は、その熱によりフィルムが軟化したり、伸びて部分的に弛んだりすることがあるが、本発明では下流側に位置する予熱部の膨らんだ熱板の表面にフィルム部位がピンと張った状態で接触してしわや弛みが伸ばされ、熱板に均一に接触する。よって、下側フィルムは、均一に加熱されて温度ムラを生じることを可及的に抑制できる。さらに下側フィルムの一部分が過度に加熱されることを抑制し、変色の発生を抑える。
(2)前記膨らんだ形状の熱板を備えた前記予熱部を複数有し、その複数の予熱部の熱板は、下流側の方が膨らみを大きくするとよい。複数の予熱部で、膨らんだ熱板で下側フィルムの同じフィルム部位を加熱し、しかも下流側の膨らみ量が大きいため、下流側になるほど熱による弛みが大きくなるフィルムをピンと張った状態にして加熱することができ、より確実にフィルム部位を均一に加熱することができる。
(3)前記複数の予熱部のうち、少なくとも最上流側に位置する熱板の表面を平坦面とするとよい。予熱処理がされていないフィルム部位は、平坦であるので、加熱による弛み等は生じていない。従って、表面が平坦面の熱板を用いることで、下側フィルムに対して過度なストレスを与えることなく予熱することができる。実施形態では、平板からなる熱板を上下に配置したが、一方にのみ配置する構成を採っても良い。
(4)前記複数の予熱部は、3個備え、上流側に位置する第一予熱部の熱板の表面は平坦面とし、前記第一予熱部の下流側に位置する第二予熱部の熱板の表面は、前記下側フィルムに向けて小さく膨らんだ形状とし、前記第二予熱部の下流側に位置する第三予熱部の熱板は、前記下側フィルムに向けて大きく膨らんだ形状とするとよい。
本発明によれば、複数回にわたり同一のフィルム部位を予熱処理することで、たとえ下側フィルムを一時停止している時間が短いとしても、フィルムを所望の温度に予熱することができる。そのとき、表面が膨らんだ熱板に接触するようにしたため、フィルム部位が均等に伸び、フィルム部位を均一に加熱することが可能となる。
本発明に係る深絞り包装機の一実施形態を示す図である。 (a)は凹部が形成された下側フィルムを示す平面図であり、(b)は一個の凹部の部分を示す側面図である。 第二予熱部,第三予熱部を示す正面図である。 第二予熱部,第三予熱部の要部を示す側面図である。 第二予熱部,第三予熱部の要部を示す拡大図である。 第二上側熱板を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 下側受け板を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
図1は、本発明に係る深絞り包装機の好適な一実施形態の全体図を示している。本実施形態の深絞り型包装機は、上流側に下側フィルム供給装置1を配置する。この下側フィルム供給装置1は、回転自在に支持された原反ロール2′から連続して引き出された帯状の下側フィルム2を、複数のローラ1aに掛け渡して搬送し、次段のフィルム搬送装置3に供給する。
フィルム搬送装置3は、図示省略するが、一対のスプロケット間に渡設されたエンドレスチェーンの所定間隔毎に配設された爪部材にて、下側フィルム2の両側縁をつかみ、そのまま下側フィルム2を間欠的に前進移送する。
このフィルム搬送装置3の搬送途中の所定位置に、各処理を行う処理装置等を備える。まず、搬送途中の上流側には、予熱装置4を配置する。予熱装置4は、下側フィルム2の所定部位を加熱する。この予熱装置4の詳細な構成については、後述する。
この予熱装置の下流には、成型装置5が配設されている。成型装置5は、予熱装置4で加熱された下側フィルム2のフィルム部位に下側に突出する凹部を成型する。本実施形態では、例えば図2に示すように、前後3列で横一列に5個の合計15個の凹部2aを一度に成型する。凹部2aは、適度な大きさを有し、また、その形状も単純な丸や楕円形ではなく、側面並びに底面に適宜の凹凸が設けられた形状としている。
係る形状を成型するための成型装置5は、下側フィルムを挟んで上下に配置された上側ボックス5aと下側ボックス5bを有している。そして、下側ボックス5b内に、成型する凹部の外形状に符合する内形状に加工された雌型を配置する。一方、上側ボックス5a内には、その上側ボックスに対して相対的に昇降移動するプラグを備えている。このプラグが、下側フィルムの上面に接触して下方に付勢し、下側フィルム2の所定のフィルム部位を下側ボックス5b内に押し込んで雌型の内周面近傍に位置させる。次いで、下側ボックス5b内を真空吸引し、これに伴い下側フィルム2は、雌型の内周面に密着し、その内周面の形状に成型されて凹部2aが成型される。また、本実施形態では、成型装置5には熱板等の加熱手段を備えておらず、予熱装置4で加熱され、軟化されたフィルム部位に対し、プラグによる機械的な圧力と、真空吸引等の空気の圧力を加えて凹部2aを形成するが、加熱手段を備えても良い。
成型装置5の下流側の所定位置には、被包装物供給装置6が配設されている。この被包装物供給装置6は、凹部2a内に被包装物を順次供給する。なお、被包装物供給装置6に替えて、人手による供給としても良い。
更に、下側フィルム2の搬送路の略中央上方部には上側フィルム供給装置7が配置される。この上側フィルム供給装置7は、回転自在に原反ロール8′が配設され、その原反ロール8′から連続して引き出された上側フィルム8を、下側フィルム2の上方を被覆するように供給する。
さらにまた、上側フィルム8の被覆点Xより進行方向前方には、シール装置9が配設される。シール装置9は、下側フィルム2と上側フィルム8の所定位置、つまり、凹部2aの周囲の両フィルム2,8の接触部位を上下から挟み込むとともに加熱して熱シールする。これにより、被包装物が凹部2a内に密封される。なお、このシール装置9に凹部内の空気を吸引除去する機能を設け、両フィルム2,8を熱シールする前に凹部内の空気を吸引除去することで、被包装物が凹部内にて真空状態で密封する機能を備えても良いし、吸引除去して凹部内を真空にする機能に替えて、所定のガスを充填する機能を設けることで、凹部内を窒素等の不活性ガスに置換するようにしてもよい。
シール装置9の更に進行方向前方には、カッター装置10が配設されている。このカッター装置10は、個々の包装体の外形状に沿った刃部を有し、上方から打ち抜くとともに、その打ち抜いて製造される個々の包装体を保持し、下方の搬出コンベア11に供給する機能を備える。そして、包装体が打ち抜かれて残ったフィルム枠が、巻き取りローラ12に巻き取られるようにしている。
ここで本発明では、図1に示すように、予熱装置4が、搬送方向に沿って配置された第一予熱部15,第二予熱部16,第三予熱部17を備えている。そして、最も上流側に位置する第一予熱部15は、下側フィルム2を挟んで上下に配置した第一上側熱板15aと第一下側熱板15bを備えている。第一上側熱板15aと第一下側熱板15bは、ともに昇降移動し、下側フィルム2を上下から挟み込む。また、第一上側熱板15aと第一下側熱板15bは、下側フィルム2に対向する面を平坦面としている。実際には、ともに平板を用いて構成する。さらに、第一上側熱板15aと第一下側熱板15bが最接近した際の距離は、下側フィルム2の肉厚とほぼ等しい設定としている。これにより、フィルム搬送装置3にて搬送される下側フィルム2が一時停止しているタイミングで、第一上側熱板15aと第一下側熱板15bが互いに接近移動し、下側フィルム2を上下から挟み込んだ状態でも、軽く接触するか非接触の近接状態となり、過度に下側フィルム2を加圧して押しつぶすようなこともなく、下側フィルムを加熱・予熱する。
第二予熱部16,第三予熱部17は、下側フィルム2を挟んで上下に配置した第二上側熱板22と下側受け板27を備えている。第二上側熱板22と下側受け板27は、ともに昇降移動可能となっており、フィルム搬送装置3にて搬送される下側フィルム2が一時停止しているタイミングで、下側フィルム2を上下から挟み込む。そして、第二予熱部16,第三予熱部17の具体的な構成は、図3〜図7に示すようになっている。
フィルム搬送装置3の周囲を囲むようにして設置される機枠20の天板に、第一シリンダ21を取り付ける。第一シリンダ21のシリンダロッド21aは、機枠20の天板に設けた貫通孔20a内を貫通し、下方に突出可能となる。そして、シリンダロッド21aは、支持ベース板24の上面中央に連結される。この支持ベース板24の上面所定位置に、ガイドロッド23が起立配置される。このガイドロッド23は、機枠20の天板に上下貫通状態で設けた滑り軸受け部30に対し、スラスト移動自在に連係される。これにより、第一シリンダ21の往復動作に伴い、支持ベース板24はガイドロッド23,滑り軸受け部30に案内されて安定した水平状態を維持しながら昇降移動する。そして、この支持ベース板24の下面に第二上側熱板22が取り付けられる。
第二上側熱板22は、矩形状のベース33の下面に、複数の加熱部34を備える。加熱部34は、個々の凹部2aの成型領域に対応する部位に配置されるレイアウトをとる。よって、本実施形態では、加熱部34は前後3列で横一列に5個の合計15個を設ける。
また、ベース33内には、ヒータ等の発熱体が配置される。加熱部34は、アルミニウムなどの熱伝導性の良好な材料から構成する。よって、発熱体から発せられる熱が加熱部34に伝わり、加熱部34の表面温度が上昇する。さらに、加熱部34の表面は、テフロン(登録商標)等でコーティングする。これにより、仮に、下側フィルム2が加熱部34の表面に接触したとしても、融着・接着によりくっつくことなくスムーズに離反する。
そして、加熱部34の表面形状を、下方に突出する湾曲面34aとした。各加熱部34の中央部位が最も膨らみ、周縁に行くに従って突出量が少なくしている。また、加熱部34の表面形状は、図6(b)に示すように長手方向の断面は、比較的大きな所定の曲率半径の円弧状となり、図6(c)に示すように短手方向の断面は、比較的大きな所定の曲率半径の円弧状となるようにしている。さらに、各加熱部34の周囲は、湾曲面34aから一段低く・奥まった低段部34bとしている。低段部34bは、凹状に切り欠かれた平坦面となる。
さらに、ベース33の下面の長辺側には、下方に突出する側壁板35を取り付ける。側壁板35の下端位置は、図5(b)に拡大して示すように、加熱部34の低段部34bよりも下側で、湾曲面34aの中央頂点位置よりは上側としている。そして、この側壁板35は、下側フィルム2の進行方向の左右両側に位置する。
一方、フィルム搬送装置3の下方に配置された支持台25の天板の下面に、第二シリンダ26を取り付ける。第二シリンダ26のシリンダロッド26aは、支持台25の天板に設けた貫通孔25a内を貫通し、上方に突出可能となる。そして、シリンダロッド26aは、支持ベース板29の下面中央に連結される。この支持ベース板29の下面所定位置に、ガイドロッド28が垂下配置される。このガイドロッド28は、支持台25の天面に上下貫通状態で設けた滑り軸受け部31に対し、スラスト移動自在に連係される。これにより、第二シリンダ26の往復動作に伴い、支持ベース板29はガイドロッド28,滑り軸受け部31に案内されて安定した水平状態を維持しながら昇降移動する。そして、この支持ベース板29の上面に支持板36を介して下側受け板27が取り付けられる。
下側受け板27は、矩形状のベース38の上面に、受け部39を装着して構成する。この受け部39の表面には、第二上側熱板22の各加熱部34の湾曲面34aに対向する位置に凹所39aを設ける。そして、その凹所39aの周縁に周壁部39bを配置する。例えば図5に示すように、凹所39aの内周縁の寸法は、湾曲面34aの外周縁の寸法よりもやや広く設定している。さらに、図5に示すように、周壁部39bは、加熱部34の低段部34bや側壁板35に対向する位置に設けられる。そして、周壁部39bの高さは、第二上側熱板22と下側受け板27で下側フィルム2を挟み込んだ際に、周壁部39bや低段部34bと非接触になるように設定する。
上記の構成からなる第二予熱部16,第三予熱部17は、以下のように動作する。すなわち、フィルム搬送装置3は、下側フィルム2を間欠搬送する。そこで、下側フィルム2が一時停止した際に、第一シリンダ21,第二シリンダ26が往動作し、第二上側熱板22が下降移動するとともに下側受け板27が上昇移動して互いに接近移動する。そして、第二上側熱板22と下側受け板27が下側フィルム2を挟み込む。このとき、図5に示すように、加熱部34は、対向する下側フィルム2のフィルム部位に接触して下方に押し、その湾曲面34aの中央から周縁の適宜位置までのフィルム部位がその湾曲面34aの外表面に沿って湾曲する。また、第二上側熱板22に設けた側壁板35・低段部34bと、下側受け板27の周壁部39bは非接触であるため、係る側壁板35・低段部34bと、周壁部39bの間に位置する下側フィルム2のフィルム部位はそこにおいて保持されず、移動が可能となる。そのため、例えば、湾曲面34aにて下方に付勢されたフィルム部位は、下方に突出するように変形しようとした際、フィルム部位が適宜移動しスムーズな変形が行われる。さらに、下側フィルム2の変形の際に、湾曲面34aの頂点が最初に下側フィルム2に接触し、その後、接触する領域は徐々に周縁に広がっていく。このことも相まって、下側フィルム2は、皺など寄ることもなくピンと張った状態で伸ばすことができる。
つまり、例えば、第二予熱部16における処理を想定すると、前段の第一予熱部15にて加熱されたフィルム部位は、その熱によりフィルムが軟化したり、伸びて部分的に弛んだりすることがある。係るフィルムの弛み等は、第二予熱部16の第二上側熱板22の湾曲面34aにフィルム部位が接触して伸ばされ、熱板(第二上側熱板22の湾曲面34a)に均一に接触する。よって、下側フィルム2は、均一に加熱されて温度ムラを生じない。さらに、また、部分的に接触することがないので、一部分が過度に加熱されないため、変色もしない。
本実施形態では、第二予熱部16と第三予熱部17の基本的構成は、図3〜図7に示す通り同様の構成をとる。そして、両者の相違は、第二上側熱板22の膨らみ具合を異ならせている。すなわち、第三予熱部17の第二上側熱板22の加熱部34の湾曲面34aの膨らみの程度を、第二予熱部16の第二上側熱板22の加熱部34の湾曲面34aの膨らみよりも大きくした。これは、たとえば湾曲面34aの曲率半径を変えることで調整するとよい。係る構成をとることで、第二予熱部16における予熱処理を終えた下側フィルム2のフィルム部位は、第二予熱部16の湾曲面34aによりやや湾曲した状態に変形しつつ、さらに第二予熱部16における加熱処理によりさらに軟化したり弛んだりする。そこで、次工程の第三予熱部17では、膨らみの大きい加熱部34の湾曲面34aにて下側フィルム2に対する予熱を行うため、この第三予熱部17においても第二予熱部16と同様に湾曲面34aにフィルム部位がピンと張った状態で接触してしわや弛みが伸ばされ、熱板(第二上側熱板22の湾曲面34a)に均一に接触する。よって、下側フィルム2は、均一に加熱されて温度ムラを生じない。さらに、また、部分的に接触することがないので、一部分が過度に加熱されないため、変色もしない。
このようにして、三段階に渡り予熱されるため、凹部成型領域に対応するフィルム部位は、十分な温度に加熱され、次段の成型装置5にて成型処理がなされ、凹部2aが形成される。よって、例えば、単位時間あたりの生産数を増やすため、下側フィルム2の搬送を一時停止している時間が短くなったとしても、確実に所望の温度まで予熱することができる。さらに、本実施形態では、予熱装置4を構成する第一予熱部15,第二予熱部16,第三予熱部17は、ともに加熱した熱板を用いて機械的にフィルムを加熱するだけであり、従来のようにボックス内に位置させて圧空しないため、吸気や排気に要する時間も不要となり、さらになる高速化・生産性の向上を図ることができる。
上述した実施形態では、第一予熱部15が平板の熱板を用い、第二予熱部16と第三予熱部17が膨らんだ熱板(膨らみ量は第三予熱部17の方が大)を用いたが、本発明は此に限ることはなく、予熱部の設置個数は任意である。また、必ずしも第一予熱部15が平板の熱板を設ける必要はなく一段目から膨らみのある熱板を用いても良い。但し、平坦なフィルム部位に対し、最初から膨らみのある熱板で加熱すると、十分に加熱されておらず、軟化もしていないフィルムに対して湾曲面が当たるのでフィルムにストレスが加わるおそれもある。係る点に鑑みると、上述した実施形態のように、一段目は平板の熱板を用いて加熱し、係る加熱により生じるたわみ等を二段目以降の膨らみを有する熱板で加熱するのが良い。
また、上述した実施形態では、第二予熱部16と第三予熱部17は、ともに上側に膨らみを設けた熱板を配置したが、その設置位置は任意であり、両方あるいは片方の予熱部が、下側に熱板を配置するようにしても良い。また、熱板の代わりに熱源として遠赤外線を用いても良い。
さらにまた、
膨らみを有する熱板の湾曲面の形状は、実施形態に示したものに限ることはなく、例えば中央部分等の一部に平坦面を有していたり、膨らみが曲面でなく一部傾斜面のようになっていたりしても良い。
上述した実施形態では、下側フィルムを一時停止している時間を短くし、生産性の向上を図った深絞り包装機に適用した例を説明したが、一時停止時間を短くするものに限らない。
2 下側フィルム
2a 凹部
4 予熱装置
5 成型装置
15 第一予熱部
15a 第一上側熱板(平板)
15b 第一下側熱板(平板)
16 第二予熱部
17 第三予熱部
22 第二上側熱板
27 下側受け板
34 加熱部
34a 湾曲面
34b 低段部
35 側壁板

Claims (4)

  1. 間欠的に搬送される下側フィルムに対し、凹部を成型する成型装置と、
    その成型装置の下流側に配置され、前記凹部内に被包装物が挿入された状態の前記下側フィルムに対して上側フィルムを被覆する手段と、
    前記上側フィルム並びに前記下側フィルムの所定部位をシールして前記凹部を密封するシール装置と、
    前記上側フィルム並びに前記下側フィルムの所定部位をカットして、個々の包装体を製造するカット手段とを備えた深絞り包装機であって、
    前記成型装置の上流側に前記凹部の成型領域を加熱する予熱装置を備え、
    前記予熱装置は、前記下側フィルムの搬送方向に沿って前後に複数の予熱部を設け、前記複数の予熱部で同一のフィルム部位に対し、複数回にわたり予熱を行うようにし、
    前記複数の予熱部のうち、少なくとも最下流側に位置する熱板の表面を前記下側フィルムに向けて膨らんだ形状とし、
    その下側フィルムに向けて膨らんだ形状とした熱板を備える前記予熱部は、前記熱板の膨らんだ形状の前記表面に対向する凹所を備えた受け部を有し、
    前記受け部は、前記凹所の周縁に周壁部を有し、
    前記熱板と前記受け部が前記下側フィルムを挟んで記熱板が前記下側フィルムに接触して予熱する状態で、前記凹所と前記周壁部は、前記下側フィルムに非接触であることを特徴とする深絞り包装機。
  2. 前記膨らんだ形状の熱板を備えた前記予熱部を複数有し、
    その複数の予熱部の熱板は、下流側の方が膨らみを大きくすることを特徴とする請求項1に記載の深絞り包装機。
  3. 前記複数の予熱部のうち、少なくとも最上流側に位置する熱板の表面を平坦面とすることを特徴とする請求項1または2に記載の深絞り包装機。
  4. 前記複数の予熱部は、3個備え、
    上流側に位置する第一予熱部の熱板の表面は平坦面とし、
    前記第一予熱部の下流側に位置する第二予熱部の熱板の表面は、前記下側フィルムに向けて小さく膨らんだ形状とし、
    前記第二予熱部の下流側に位置する第三予熱部の熱板は、前記下側フィルムに向けて大きく膨らんだ形状とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の深絞り包装機。
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