JP6319668B2 - 電圧検出回路 - Google Patents

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Description

本発明は、低消費電力で所定の電圧を検出する電圧検出回路に関する。
例えば、周りの環境から微小なエネルギーを収穫(ハーベスト)して電力に変換するエネルギーハーベスティングの分野において、太陽電池や熱電素子等から給電を受ける場合、それらの発電素子が発電しているのか否かを見極める必要がある。発電の有無を検出するためには、電圧検出回路が用いられる。
例えばゼーベック効果を応用した熱電素子では、2℃の温度差で得られる出力電圧は約100mVである。また、出力電力は微小である。よって、その発電の有無を検出する電圧検出回路の消費電力は、なるべく低消費電力なものが望まれる。
低消費電力な電圧検出回路としては、例えば非特許文献1に開示されたものが知られている。その電圧検出回路は、ダイオードチェーンによる電圧分割器、1nA以下で動作するラッチ部分を有する電流検出回路、及びヒステリシスコンパレータから構成される。
T.Shimamura, M.Ugajin, K Suzuki, K.Ono, N. Sato, K. Kuwabara, H. Morimura, and S. Mutoh, "Nano-watt power management and vibration sensing on a dust-size batteryless sensor node for ambient intelligence application," IEEE International Solid-State Circuits Conference Dig. Tech. Papers, pp. 501-505, Feb. 2010.
しかしながら、従来の電圧検出回路は、電流検出回路のラッチ部分の温度依存性が大きいため、検出電圧の温度変化が大きくなるという課題がある。
本発明は、この課題に鑑みてなされたものであり、低消費電力で且つ検出電圧の温度変化の小さい電圧検出回路を提供することを目的とする。
本発明の電圧検出回路は、ソース電極とゲート電極とバックゲート電極とが出力端子に接続され、ドレイン電極が接地電極に接続される第1PMOSトランジスタと、ソース電極とバックゲート電極とが電圧入力端子に接続され、ドレイン電極が前記出力端子に接続され、ゲート電極が接地電極に接続される第2PMOSトランジスタとを具備し、前記第2PMOSトランジスタの閾値電圧は、前記第1PMOSトランジスタの閾値電圧よりも大きいことを要旨とする。
本発明の電圧検出回路によれば、電圧検出に要する消費電流を小さくすることが出来る。また、温度依存性の大きいラッチ部分を具備せず、閾値電圧の差を検出するので、低消費電力で且つ検出電圧の温度変化の小さい電圧検出回路を提供することができる。
本発明の第1実施形態の電圧検出回路1の機能構成例を示す図である。 電圧検出回路1の検出電圧(反転閾値電圧)の温度特性を示すグラフである。 電圧検出回路1の消費電力の特性例を示すグラフである。 本発明の第2実施形態の電圧検出回路2の機能構成例を示す図である。 電圧検出回路2の第1多段ダイオードの出力と検出電圧との関係を示すグラフである。 分割(dX)と反転閾値電圧Vとの関係を示すグラフである。 トランスファーゲート40の他の構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態の電圧検出回路3の機能構成例を示す図である。 電圧検出回路3の出力するVDETECTの例を示すグラフである。 電圧検出回路3の変形例の電圧検出回路4の機能構成例を示す図である。 本発明の第4実施形態の電圧検出回路5の機能構成例を示す図である。 基準電圧部90の具体例を示す図である。 コンパレータ100の構成例を示す図である。 本発明の第5実施形態の電圧検出回路6の機能構成例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。複数の図面中同一のものには
同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
〔第1実施形態〕
図1に、第1実施形態の電圧検出回路1の機能構成例を示す。本実施形態の電圧検出回路1は、第1PMOSトランジスタ10と、第2PMOSトランジスタ20とを具備する。
第1PMOSトランジスタ10は、ソース電極とゲート電極とバックゲート電極とが出力端子βに接続され、ドレイン電極が接地電極γに接続される。第2PMOSトランジスタ20は、ソース電極とバックゲート電極とが電圧入力端子αに接続され、ドレイン電極が前記出力端子βに接続され、ゲート電極が前記接地電極γに接続される。電圧入力端子αは、外部の例えば熱電素子等のエネルギーハーベストデバイスから給電を受ける端子である。第2PMOSトランジスタ20の閾値電圧VTH2は、第1PMOSトランジスタ10の閾値電圧VTH1よりも大きい。
電圧入力端子αの電圧Vαが低い場合、第1PMOSトランジスタ10のリーク電流の大きさが、第2PMOSトランジスタ20のリーク電流よりも大きい。そのため、出力端子βの電圧Vβは、接地電極γの電圧と同電位である。以降、各端子の電圧は、単にVα,Vβ,Vγ等と表記する場合がある。他の電圧の表記も同様である。
αがある電圧まで高くなると第2PMOSトランジスタ20のゲート−ソース間に十分な電圧がかかり、第2PMOSトランジスタ20のリーク電流の大きさが、第1PMOSトランジスタ10のリーク電流を上回る。その結果、Vα=Vβとなる。つまり、電圧検出回路1の出力信号が反転し、電圧入力端子αに入力されるVαが所定の電圧以上になったことを検出できる。
第1PMOSトランジスタ10のリーク電流Iを式(1)、第2PMOSトランジスタ20のリーク電流Iを式(2)で表す。ここで、添え字の1は第1PMOSトランジスタのパラメータであることを意味する。添え字の2は第2PMOSトランジスタ20のパラメータであることを意味する。
Figure 0006319668
また、μはキャリアの移動度、Cはゲート容量、Wはゲート幅、Lはゲート長である。mはMOSトランジスタのサブスレッショルド係数、及びVは熱電圧(kT/q)である。kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは素電荷である。
第2PMOSトランジスタ20のリーク電流Iが、第1PMOSトランジスタ10のリーク電流Iよりも大きくなるVαを、反転閾値電圧Vとする。Vは、式(1)と式(2)とを連立して求めると次式で表せる。
Figure 0006319668
は、トランジスタの閾値電圧で定まる第1項と第2項と、温度依存性のある第3項とで表される。温度依存性のある第3項は、対数項に第1PMOSトランジスタ10のゲート幅Wとゲート長Lと、第2PMOSトランジスタ20のゲート幅Wとゲート長Lとの積の比を含む。よって、温度依存性(第3項)は、それぞれのトランジスタのサイズを適切なサイズ比にすることで消去できる(式4)。
Figure 0006319668
式(4)に示すようにVは、おおよそ第2PMOSトランジスタ20の閾値電圧VTH2と、第1PMOSトランジスタ10の閾値電圧VTH1の大きさの差に等しい電圧である。
図2に、反転閾値電圧Vの温度特性の例を示す。図2の横軸は温度[℃]、縦軸は反転閾値電圧V[mV]である。
−20℃の反転閾値電圧Vは522mV、80℃の反転閾値電圧Vは524.7mVであるので、おおよそ27μV/℃の温度係数である。この値は、従来の電圧検出回路(2.19mV/℃)の約百分の一である。
図3に、電圧検出回路1のVαの変化に対する消費電力の特性を示す。横軸は電圧入力端子αの電圧Vα[V]、縦軸は消費電力[pW]である。Vαが上昇し、第2PMOSトランジスタ20のゲート−ソース間に十分な電圧がかかると電圧検出回路1の消費電力がステップ状に増加し、以降Vαの増加に伴って直線的に消費電力が増加する特性を示す。Vα=1V時の電圧検出回路1の消費電力は、約18pWである。
このように電圧検出回路1は、低消費電力であり、反転閾値電圧Vの温度依存性も小さい。したがって、電圧検出回路1は、エネルギーハーベストデバイス等の電力の小さな電源の電圧を検出する電圧検出回路として好適である。
〔第2実施形態〕
図4に、第2実施形態の電圧検出回路2の機能構成例を示す。本実施形態の電圧検出回路2は、電圧検出回路1の構成に、第1多段ダイオード30、第1マルチプレクサ40、及びインバータ50の構成を付加したものである。電圧検出回路2は、反転閾値電圧Vのばらつきを調整できるようにしたものである。
第1多段ダイオード30は、電圧入力端子αと接地電極γとの間に直列に接続されるダイオード接続された複数のPMOSトランジスタで構成される。ここでダイオード接続とは、PMOSトランジスタのバックゲート電極をソース電極に接続し、ゲート電極をドレイン電極に接続することである。
ダイオード接続されたPMOSトランジスタのサイズを全て同じにすると、電圧入力端子αと接地電極γとの間の電圧Vαを、温度の影響を受けずに等分割できる。図4は、16個のダイオード接続されたPMOSトランジスタによって、Vαを等分割する例である。
電圧入力端子αに一番近いPMOSトランジスタ30のドレイン電極には、最も高い分圧電圧Vd1、電圧入力端子αに二番目に近いPMOSトランジスタ30のドレイン電極には、次に高い分圧電圧Vd2が出力される。
電圧入力端子αに一番近いPMOSトランジスタ30から数えて15個目のPMOSトランジスタ3015のドレイン電極には、Vαを分割した最も低い分圧電圧Vd15が出力される。このように、第1多段ダイオード30の各々のノード(ドレイン電極)から、Vαを等分割した分圧電圧Vd1〜Vd15を得ることができる。分圧電圧Vd1〜Vd15は、ダイオード接続された同じサイズのPMOSトランジスタで分割した電圧なので温度の影響を受け難い。
第1多段ダイオード30の分圧電圧Vd1〜Vd15は、第1マルチプレクサ(以降第1MUX)40に入力される。第1MUX40は、分圧電圧Vd1〜Vd15の中から選択信号Sに対応する1個の分圧電圧を選択する。
選択信号Sは、例えば4bitの信号である。第1MUX40は、選択信号Sの例えば1(0001)で分割d1を、選択信号Sの例えば15(1111)で分割d15を選択する。選択された分割dXの分圧電圧VdXは、電圧検出回路1(図1)の第2PMOSトランジスタ20のソース電極に入力される。以降、電圧検出回路1をコア部分7と称する。
電圧電出回路2は、電圧入力端子αに入力されるVαを第1多段ダイオード30で分割した分圧電圧VdXから反転閾値電圧Vを検出するものである。つまり、電圧電出回路2は、第1マルチプレクサ40で選択する分圧電圧VdXを変えることで反転閾値電圧Vを調整することができる。
コア部分7に入力される分圧電圧VdXは、電圧入力端子αの電圧Vαを分圧した電圧である。したがって、Vαの傾きを第1MUX40によって可変することができる。例えば、第1MUX40が分割d5を選択するように選択信号Sを5(0101)とした場合、反転閾値電圧Vを高くすることができる。
図5に、反転閾値電圧Vを変化させた例を示す。図5の横軸は、電圧入力端子αの電圧Vα[V]であり、縦軸は電圧[V]である。縦軸上のVの表記は、電圧検出回路1の反転閾値電圧Vを示す。縦軸上のVの表記が電圧検出回路1の当該電圧であることは、図2の25℃のVが524.3mVで一致していることから分かる。
第1MUX40で分割d5を選択すると、コア部分7の第2PMOSトランジスタ20のソース電極と第1PMOSトランジスタ10のドレイン電極との間の電圧は、分圧電圧Vd5になる。分圧電圧Vd5は、電圧入力端子αに入力される電圧Vαを分圧した電圧であるため、Vαよりも小さい電圧である。
よって、電圧検出回路2のコア部分7の反転閾値電圧Vは、電圧検出回路1の反転閾値電圧V=524.3mVよりも高くなる。つまり、コア部分7の反転閾値電圧V=524.3mVになる電圧入力端子αの電圧Vαは、約0.77Vである(図5の横軸のV)。
Vα≒0.77Vでコア部分7の出力端子βの電圧Vβは、0Vから分圧電圧Vd5に反転する。すると、出力端子βに接続されたインバータ50の出力信号であるVDETECTは、Vαから0Vに反転する。このように、第1MUX40で選択する分圧電圧を変更することで電圧検出回路2の反転閾値電圧Vの値を調整することができる。
図6に、分割と反転閾値電圧Vとの関係を示す。図6の横軸は第1MUX40が選択する分割番号であり、縦軸は反転閾値電圧V[V]である。
分割番号dXを大きくするとVが高くなる。これは分割番号dXを大きくするとVINの変化に対する分圧電圧VdXの傾きが小さくなるからである。
分割番号d6とd7ではVが92mV変化する。第1MUX40の選択信号Sを操作することで、電圧検出回路2の反転閾値電圧Vの値が、目標値の範囲に入るように調整することができる。つまり、電圧検出回路2によれば、閾値電圧VTH1,VTH2のばらつきを吸収して所望のVを得ることができる。
第1MUX40は、選択信号Sに対応して分圧電圧VdXを選択するトランスファーゲートによって構成される。トランスファーゲートは、一般的にはPMOSトランジスタとNMOSトランジスタのソース電極同士とドレイン電極同士とが接続され、ソース−ドレイン電極間で電流を導通するものである。
このトランスファーゲートを構成する極性の異なるトランジスタの製造バラツキ等を含むグローバルばらつきによるリーク電流の増減が、第1多段ダイオード30から取り出される分圧電圧VdXの温度特性に影響を与える場合がある。つまり、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタのばらつきは、独立に生じる。そのため、第1多段ダイオード30のPMOSトランジスタのリーク電流と、第1MUX40のトランスファーゲートのNMOSトランジスタのリーク電流とは同方向に変化しない。
図7に、PMOSトランジスタのみで構成したトランファーゲートの構成図を示す。図7は、第1多段ダイオード30の中の1個の分圧電圧VdXを伝達する第1MUX30の1個のトランスファーゲート40を示す。
トランスファーゲート40は、3個のPMOSトランジスタ41,42,43(以降トランジスタの表記は省略)で構成される。PMOS41のソース電極は分圧電圧VdXに接続され、そのドレイン電極がコア部分7の電圧入力端子αに接続される。PMOS41のソース−ドレイン間に、PMOS42と43とが電極の向きをPMOS41と同じ向きに直列に接続される。つまり、PMOS42のソース電極がPMOS41のソース電極に接続される。PMOS42のドレイン電極とPMOS43のソース電極とが接続される。
そして、PMOS41のゲート電極には選択信号S(実際は選択信号Sをデコードした信号)が接続され、PMOS42のゲート電極はPMOS43のドレイン電極に接続され、PMOS43のゲート電極はPMOS42のソース電極に接続される。
このように全てPMOSでトランスファーゲートを構成することができる。上記の例では、第1多段ダイオード30もPMOSをダイオード接続した構成なので、全てのトランジスタをPMOSで構成することができる。すると、第1MUX40のリーク電流が増減しても、第1多段ダイオード30のリーク電流も同方向に増減する。したがって、リーク電流が自己整合的に調整される。
以上説明したように電圧検出回路2は、反転閾値電圧Vの調整を可能にする作用効果を奏する。なお、電圧検出回路2の第1多段ダイオード30は、PMOSトランジスタで構成する例で説明を行ったが、複数のNMOSトランジスタの直列接続で構成してもよい。
〔第3実施形態〕
図8に、第3実施形態の電圧検出回路3の機能構成例を示す。本実施形態の電圧検出回路3は、電圧検出回路2のインバータ50を、2入力否定論理積ゲート(以降NAND)70と第2コア部分60とに置き替えたものであり、電圧検出回路の出力信号が不定になることを防止したものである。
上記の電圧検出回路2(図4)の出力信号は、インバータ50の出力である。インバータ50の電源も、外部の例えばエネルギーハーベストデバイスから供給されるVαであるので、Vαが低い場合、インバータ50がインバータとして作用しない。したがって、インバータ50の出力信号が、0VとVαとの間で変動して定まらない(不定)場合がある。この変動は、誤検出を意味するので防止する必要がある。
第2コア部分60は、2個のPMOSトランジスタ61,62で構成され、上記の電圧検出回路1(図1)と同じものである。第2コア部分60の出力端子は、NAND70の一方の入力端子である入力Bに接続される。NAND70の他方の入力端子である入力Aには、コア部分7の出力端子が接続される。
NAND70は、周知のように入力の数と同じ数の並列に接続されるPMOS71,72と、PMOSと同じ数の直列に接続されるNMOS73,74とで構成される。ここで、NAND70の一方の入力Bを構成するPMOS72の閾値電圧を、PMOS71の閾値電圧より低く設定しておく。
第2コア部分60は、上記のように電圧検出回路1(図1)と同じ構成である。よって、第2コア部分60の出力は、コア部分7よりも低いVαで0VからVαに反転する。つまり、NAND70の入力Bは、入力Aよりも早く0VからVαに反転する。
NAND70の入力Bが0Vの間は、低い閾値電圧に設定されたPMOS72によって、電圧検出回路3の出力はVαにプルアップされている。要するに、インバータだと動作が不安定になるVαが低電圧の電圧範囲においては、1個のPMOS72で出力VDETECTをVαにプルアップする。そして、Vαが有る程度の高い電圧になりNAND70が論理ゲートとして動作できる電圧になってからNANDとして機能させる。
このように電圧検出回路の出力をNANDで構成することで、Vαが低電圧の電圧範囲において電圧検出回路の出力信号が不安定になることを防止できる。図9に、電圧検出回路3の出力するVDETECTを示す。図9の横軸はVα、縦軸はVDETECTである。
α=0〜0.5Vの低い電圧範囲において、VDETECT=Vαの状態が保たれている。そして、Vα≒0.84Vで出力が反転する。このように電圧検出回路3においては、VDETECTが不安定になることがない。
なお、電圧検出回路の出力をNAND以外のゲートで構成してもよい。図10に示す様に2入力論理積ゲート(AND)80で構成しても同様の作用効果を奏する。図10の動作説明は、上記の説明から明らかであるので省略する。
〔第4実施形態〕
図11に、第4実施形態の電圧検出回路5の機能構成例を示す。本実施形態の電圧検出回路5は、電圧検出回路3(図8)を低消費電力化したものである。
電圧検出回路4は、電圧検出回路3のコア部分7を、基準電圧部90とコンパレータ100とに置き換えたものである。電圧検出回路3のコア部分7は、第1MUX40から供給される分圧電圧VdXを電源として動作する。コア部分7の入力インピーダンスは、十分に高くないので、コア部分7に電流を供給する第1多段ダイオード30に流す電流を、ある程度大きくしなければならない。
第1多段ダイオード30とコア部分7を正しく動作させるためには、コア部分7に流れる電流の10倍程度の電流を、第1多段ダイオード30に流す必要がある。そのため、電圧検出回路3の消費電力が大きくなってしまう。そこで、電圧検出回路4は、第1多段ダイオード30からコア部分7に流れる電流を減らす目的で、コア部分7の換わりに基準電圧部90とコンパレータ100とを具備する。
コンパレータ100の入力インピーダンスは無限大であるので、第1多段ダイオード30からコンパレータ100を見たインピーダンスは開放状態と見なすことができる。したがって、第1多段ダイオード30に流す電流を絞る(最小化する)ことができる。
コンパレータ100は、基準電圧部90が生成する基準電圧VREFと、第1多段ダイオード30の分圧電圧VdXとを比較して、基準電圧VREFより分圧電圧VdXが大きくなると出力電圧をVαに反転させる。このコンパレータ100の出力端子は、コア部分7(図4)の出力端子βに対応する。
図12に、基準電圧部90の構成例を示す。基準電圧部90は2個のPMOSトランジスタ91,92で構成される。
PMOSトランジスタ91の閾値電圧VTH91は、PMOSトランジスタ92の閾値電圧VTH92より高い。PMOSトランジスタ91とPMOSトランジスタ92のサイズを適切に設計することで、基準電圧VREFの温度依存性をキャンセルすることができる。その場合の基準電圧VREFは次式で近似することができる。
Figure 0006319668
図13に、コンパレータ100の具体的な構成例を示す。コンパレータ100は、電圧入力端子αと接地電極との間に接続され、3個のPMOSトランジスタ101,102,103と、2個のNMOSトランジスタ104,105とで構成される。これらのトランジスタが構成する回路は、一般的なものである。
ただし、定電流の電流値を決定するPMOSトランジスタ101のゲート電極が、同トランジスタのソース電極に接続されている点が一般的なコンパレータと異なる。定電流トランジスタのゲート電極をソース電極に接続することで、定電流を小さくすることができる。このように構成したコンパレータ100は、低消費電力の用途に好適である。
以上説明した電圧検出回路5によれば、電圧検出回路3(図8)の第1多段ダイオード30に流す電流を低減できるので、電圧検出回路を低消費電力化することができる。なお、電圧検出回路5の低消費電力化する構成は、電圧検出回路2(図4)と組み合わせてもよい。
〔第5実施形態〕
図14に、第5実施形態の電圧検出回路6の機能構成例を示す。本実施形態の電圧検出回路5は、反転閾値電圧Vの調整精度を向上させたものである。
電圧検出回路6は、電圧検出回路5(図11)に第2多段ダイオード110と第2マルチプレクサ120とを付加したものである。第2多段ダイオード110は、基準電圧部90の出力端子と接地電極との間に直列に接続されるダイオード接続された複数のPMOSトランジスタで構成される。
第2マルチプレクサ120は、第2多段ダイオード110の各々の分圧電圧を選択する。第2マルチプレクサ120で選択された分圧電圧は、コンパレータ100の非反転入力端子(−)に接続される。
ここでの第2多段ダイオード110と第2マルチプレクサ120との構成は、上記の第1多段ダイオード30と第1マルチプレクサ40と同じ例で示している。コンパレータ100に入力される基準電圧VREFが固定されていた電圧検出回路5に対して、電圧検出回路6は基準電圧VREFを分割した分圧電圧を、コンパレータ100の非反転入力端子(−)に入力する。したがって、反転閾値電圧Vの調整精度を向上させることができる。
以上説明したように、実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
第1実施形態の電圧検出回路1(図1)によれば、低消費電力で、且つ、反転閾値電圧Vの温度依存性も小さい電圧検出回路を提供できる。この電圧検出回路1は、エネルギーハーベストデバイス等の電力の小さな電源の電圧を検出する電圧検出回路として好適である。
また、第2実施形態の電圧検出回路2(図4)によれば、電圧検出回路1の効果に加えて反転閾値電圧Vの調整を可能にする作用効果を奏する。また、第3実施形態の電圧検出回路3(図8)によれば、電圧検出回路2の効果に加えて電圧検出回路の出力を安定化させる作用効果を奏する。
また、第4実施形態の電圧検出回路5によれば、反転閾値電圧Vの調整を可能にした上で低消費電力化する作用効果を奏する。また、第5実施形態の電圧検出回路6によれば、反転閾値電圧Vの調整精度を高める効果を奏する。
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。例えば、第1多段ダイオード30と第2多段ダイオード110の分割数は同じ例で説明したが、異なる分割数でも構わない。また、電圧検出回路2(図4)のコア部分7を、電圧検出回路5の基準電圧部90とコンパレータ100とに置き換えてもよい。
以上説明した本発明の実施形態は、例えばエネルギーハーベストデバイス等の電力の小さな電源の電圧を検出する電圧検出回路として広く利用することが可能である。
1,2,3,4,5,6 :電圧検出回路
7 :コア部分
10 :第1PMOSトランジスタ
20 :第2PMOSトランジスタ
30 :第1多段ダイオード
40 :第1マルチプレクサ
50 :インバータ
60 :第2コア部分
70 :NAND
80 :AND
90 :基準電圧部
100 :コンパレータ
110 :第2多段ダイオード
120 :第2マルチプレクサ

Claims (5)

  1. ソース電極とゲート電極とバックゲート電極とが出力端子に接続され、ドレイン電極が接地電極に接続される第1PMOSトランジスタと、
    ソース電極とバックゲート電極とが電圧入力端子に接続され、ドレイン電極が前記出力端子に接続され、ゲート電極が接地電極に接続される第2PMOSトランジスタとを具備し、
    前記第2PMOSトランジスタの閾値電圧は、前記第1PMOSトランジスタの閾値電圧よりも大きいことを特徴とする電圧検出回路。
  2. 請求項1に記載した電圧検出回路において、
    前記電圧入力端子と接地電極との間に直列に接続されるダイオード接続された複数のMOSトランジスタで構成される第1多段ダイオードと、
    前記第1多段ダイオードの各々の分圧電圧を選択する第1マルチプレクサとを具備し、
    前記第2MOSトランジスタのソース電極が接続される電圧入力端子が、前記第1マルチプレクサの出力端子であることを特徴とする電圧検出回路。
  3. 請求項2に記載した電圧検出回路において、
    論理積ゲートと、
    ソース電極とゲート電極とバックゲート電極とが前記論理積ゲートの一方の入力端子に接続され、ドレイン電極が接地電極に接続される第3PMOSトランジスタと、
    ソース電極とバックゲート電極とが前記電圧入力端子に接続され、ドレイン電極が前記論理積ゲートの一方のゲートに接続され、ゲート電極が接地電極に接続される第4PMOSトランジスタとを具備し、
    前記論理積ゲートの他方のゲートに前記第1PMOSトランジスタのドレイン電極と前記第2PMOSトランジスタのソース電極とが接続され、当該論理積ゲートの一方のゲートを構成する並列に接続されたPMOSトランジスタの閾値電圧が、当該論理積ゲートの並列に接続された他のPMOSトランジスタの閾値電圧よりも低いことを特徴とする電圧検出回路。
  4. 請求項1に記載した電圧検出回路において、
    前記電圧入力端子と接地電極との間に直列に接続されるダイオード接続された複数のPMOSトランジスタで構成される第1多段ダイオードと、
    前記第1多段ダイオードの各々の分圧電圧を選択する第1マルチプレクサと、
    前記電圧入力端子と接地電極との間の電圧から基準電圧を生成する基準電圧部と、
    前記第1マルチプレクサの出力する前記分圧電圧と前記基準電圧とを比較するコンパレータと、
    論理積ゲートと、
    ソース電極とゲート電極とバックゲート電極とが前記論理積ゲートの一方の入力端子に接続され、ドレイン電極が接地電極に接続される第3PMOSトランジスタと、
    ソース電極とバックゲート電極とが前記電圧入力端子に接続され、ドレイン電極が前記論理積ゲートの一方のゲートに接続され、ゲート電極が前記接地電極に接続される第4PMOSトランジスタとを具備し、
    前記論理積ゲートの一方のゲートに前記コンパレータの出力が接続され他方のゲートに前記前記第3PMOSトランジスタのソース電極が接続され、当該論理積ゲートの他方のゲートを構成する並列に接続されたPMOSトランジスタの閾値電圧が、当該論理積ゲートの並列に接続された他のPMOSトランジスタの閾値電圧よりも低いことを特徴とする電圧検出回路。
  5. 請求項4に記載した電圧検出回路において、
    前記基準電圧部の出力と接地電極との間に直列に接続されるダイオード接続された複数のPMOSトランジスタで構成される第2多段ダイオードと、
    前記第2多段ダイオードの各々の分圧電圧を選択する第2マルチプレクサとを具備し、
    前記第2マルチプレクサの出力が前記コンパレータに接続されることを特徴とする電圧検出回路。
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