JP6319560B2 - 針組立体 - Google Patents

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Description

本発明は針組立体に関し、詳しくはカヌラの穿刺部を露出させた後退位置および先端が上記穿刺部よりも前方に突出した前進位置に移動可能に設けた保護カバーを備えた針組立体に関する。
従来、使用後における誤穿刺事故を防止するため、先端に穿刺部が形成されたカヌラと、当該カヌラを保持するハブと、当該ハブに対し上記カヌラの穿刺部を露出させた後退位置および先端が穿刺部よりも前方に突出した前進位置に移動可能に設けた保護カバーを備えた針組立体が知られている(特許文献1)。
そしてこのような針組立体として、上記保護カバーを前進位置に向けて付勢する付勢手段と、上記保護カバーを上記付勢手段の付勢力に抗して後退位置に保持する保持手段と、当該保持手段を解除する操作スイッチと、搬送時に上記ハブに装着されて上記カヌラを覆うキャップとを備えた針組立体が知られている(特許文献1の図39〜図50参照)。
そしてこの特許文献1に記載された針組立体によれば、上記針組立体の使用後、上記操作スイッチを操作することで、上記保護カバーが付勢手段の付勢力によって後退位置から前進位置へと移動し、カヌラの穿刺部が保護カバーによって覆われることにより、使用者への誤穿刺が防止されるようになっている。
特表2010−520036号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された針組立体は、搬送時や保管時においてキャップが装着された状態であっても、上記操作スイッチが外部に露出したままとなっている。
その結果、針組立体の搬送時等において誤って上記操作スイッチが操作される可能性があり、上記キャップを取り外した際に上記保護カバーが誤って突出してしまう恐れがあった。
このような問題に鑑み、本発明は搬送時等において上記操作スイッチの誤操作を防止することが可能な針組立体を提供するものである。
すなわち本発明にかかる針組立体は、先端に穿刺部が形成されたカヌラと、当該カヌラを保持するハブと、当該ハブに対し上記カヌラの穿刺部を露出させた後退位置および先端が穿刺部よりも前方に突出した前進位置に移動可能に設けた保護カバーと、上記保護カバーを前進位置に向けて付勢する付勢手段と、上記保護カバーを上記付勢手段の付勢力に抗して後退位置に保持する保持手段と、当該保持手段を解除する操作スイッチと、搬送時に上記ハブに装着されて上記カヌラを覆うキャップとを備えた針組立体において、
上記操作スイッチは上記ハブに装着されたキャップの内側位置に配置されており、上記キャップは上記ハブに装着した際に操作スイッチを覆って上記操作スイッチの作動を阻止するとともに、
上記操作スイッチよりも前方の位置で外方に突出し、かつ上記キャップを上記ハブに装着した状態で当該キャップの内側に位置する衝突防止突起を設け、
上記キャップをハブに装着するため、当該キャップをハブに対して相対的に後退させる際に、上記衝突防止突起が当該キャップの後端部に当接して、上記キャップの後端部が上記操作スイッチに衝突することによる当該操作スイッチの誤作動を防止しながら、キャップが装着されるのを許容することを特徴としている。
上記発明によれば、上記キャップを上記ハブに装着した際に、操作スイッチは当該キャップによって覆われることから、上記操作スイッチの作動が阻止され、上記保護カバーが誤って前進位置に移動してしまうことを防止することができる。
採血器具の搬送状態を示す断面図。 図1のII―II部の断面図。 採血器具の使用後状態を示す断面図。 カバーガイドの斜視図。
以下図示実施例について説明すると、図1〜図3は血液のサンプリングを行う針組立体としての採血器具1の断面図を示し、図2、図3は図1のII―II部の断面図となっている。そして以下の説明において、図示左方を前方または先端側とし、図示右方を後方または後端側と呼ぶこととする。
上記採血器具1は、先端側穿刺部2aおよび後端側穿刺部2bが形成されたカヌラ2と、当該カヌラ2を保持するハブ3と、当該ハブ3の前方に設けられて図1、図2に示す後退位置および図3に示す前進位置に移動可能に設けられた保護カバー4と、上記保護カバー4を前進位置に向けて付勢する付勢手段としてのばね5と、上記ハブ3の前方に設けられて上記後退位置に位置する上記保護カバー4およびばね5を収容するカバーガイド6とを備えている。
図1は上記キャップ7を取り外して上記カヌラ2の先端側穿刺部2aを露出させた使用状態を、図2は上記使用状態の前に、上記採血器具1にキャップ7を装着した搬送状態を、図3は上記保護カバー4を前進位置に位置させてカヌラ2の先端側穿刺部2aを収容した使用後状態をそれぞれ示している。
図1に示す上記使用状態では、使用者が上記カヌラ2を患者に穿刺し、その状態でハブ3の後方に形成された後述する収容空間Sに図示しない血液の採取容器を装着するようになっている。
上記採取容器はゴム製の蓋部が装着された試験管状の容器となっており、その内部は予め減圧されていることから、上記蓋部に上記カヌラ2の後端側穿刺部2bを穿刺することで、減圧された採取容器の内部にカヌラ2を介して血液を吸引採取することが可能となっている。
そして血液の採取後は、図3に示すように上記保護カバー4を前進位置に位置させて、カヌラ2による誤穿刺が防止された状態で上記採取容器を採取器具より除去するようになっている。
上記カヌラ2は1本の金属製の管から製造されたいわゆる双頭針となっており、先端側穿刺部2aは上記使用状態において上記保護カバー4よりも前方に突出し、また後端側穿刺部2bは上記ハブ3の収容空間Sの内部に位置している。
上記ハブ3は上記採取容器を収容する収容空間Sが形成されたホルダー部11と、該ホルダー部11の前方に形成されて上記保護カバー4およびカバーガイド6を保持する連結部12と、上記ホルダー部11と連結部12との間に形成されて、上記カヌラ2が患者に穿刺されたことを確認する、いわゆるフラッシュバックを確認するための観察部13とから構成されている。
上記ホルダー部11は有底筒状に形成され、その側面にはその内部に向けて凹部11aが形成されており、この凹部11aの頂部は上記採取容器の外径よりも内側に突出する寸法で形成されている。
このため、上記採取容器をホルダー部11に挿入すると、上記凹部11aがこの採取容器の外面に接触してこれを外部から押圧することとなり、採取容器の脱落が防止されるようになっている。
上記連結部12は、前方に突出するとともに上記カヌラ2を保持する略円柱状の保持部12aと、当該保持部12aを囲繞する筒状の小径部12bと、当該小径部12bを囲繞する筒状の中径部12cと、当該中径部12cを囲繞する筒状の大径部12dとから構成されている。
上記小径部12bには上記カバーガイド6が装着されるようになっており、特にカバーガイド6はこの小径部12bの外面側に嵌合するようになっている。
また上記大径部12dには上記キャップ7が装着されるようになっており、キャップ7の後端部はその外面が薄肉に形成され、その外面が上記大径部12dの内面に嵌合するようになっている。
上記観察部13は、図1に示すように上記カヌラ2の軸方向に対して直交する方向に形成された血液確認用空間13aと、当該血液確認用空間13aの後方に形成されてゴム製のスリーブ14が装着される装着部13bとから構成されている。
上記血液確認用空間13aの中央には上記カヌラ2が通過しており、また両端部はハブ3の外面に開口し、当該血液確認用空間13aの開口部には通気性を有するものの液体を通過させない透明もしくは半透明の膜15が設けられている。
上記スリーブ14は弾性変形可能な有底筒状のゴム製の部材であり、上記装着部13bに装着されて、上記カヌラ2におけるハブ3の収容空間Sに露出した部分、すなわち上記後端側穿刺部2bを覆うように形成されている。
上記スリーブ14は弾性変形可能となっているため、採取容器をハブ3の収容空間Sに挿入すると、上記採取容器の蓋部によってスリーブ14の後端部が前方に押圧されて変形し、上記カヌラ2の後端側穿刺部2bによって貫通されるようになっている。
その後、スリーブ14は縮みながら採取容器の前進を許容し、さらに上記カヌラ2の後端側穿刺部2bにより採取容器の蓋部を貫通することで、カヌラ2を介して患者の血管と採取容器の内部空間とが連通するようになっている。
ここで、上記スリーブ14の内径および、当該スリーブ14を保持する装着部13bの内径は、上記カヌラ2の外径よりも若干大径となっており、これによりスリーブ14とカヌラ2の後端側穿刺部2bとの間には、上記血液確認用空間13aと連通する隙間が形成されている。
これにより、カヌラ2の先端側穿刺部2aが患者に穿刺され、血液がカヌラ2を流通した後に上記後端側穿刺部2bより排出されると、当該血液は上記スリーブ14とカヌラ2との隙間を流通した後、上記血液確認用空間13aに流入するようになっている。
そして血液確認用空間13aに流入した血液は、上記膜15が液体を通過させない性質を有しているため、血液確認用空間13aに流入した血液が空気を上記膜15より排出しながら当該血液確認用空間13aに充満する。
これにより、使用者はこの膜15を介して血液確認用空間13a内の血液を視認することが可能となり、いわゆるフラッシュバックによってカヌラ2の先端側穿刺部2aが血管に挿入されたことを確認できる。
上記保護カバー4は、図1、図2に示すように後方に位置して上記カヌラ2の先端側穿刺部2aを露出させた後退位置から、図3に示すように上記ばね5の付勢力によって前方に移動して、上記先端側穿刺部2aを覆う前進位置へと移動するようになっている。
上記保護カバー4は、筒状の部材となっており、その内面の先端部分は前方に向けて縮径するテーパ形状が形成され、当該テーパ形状の後方に上記ばね5が弾接している。
そして上記ばね5は、上記保持部12aと小径部12bとの間に収容され、後端部が上記ハブ3の連結部12を構成する底部に弾接している。
また保護カバー4の後端には、外方に向けて突出する略環状のフランジ部4a(図1参照)と、当該フランジ部4aよりもさらに外方に突出するストッパ突起4b(図2参照)とが形成されている。
上記フランジ部4aは、保護カバー4が前進位置に移動すると、上記カバーガイド6の内側前方に形成された段差部6aに後方から当接して、保護カバー4のそれ以上の前進を阻止するようになっている。
上記ストッパ突起4bは、弾性変形可能な連結部4cの先端に設けられており、外方から内方に向けて押圧されると上記連結部4cが弾性変形して内方に移動し、さらに連結部4cが元の形状に復帰して外方に移動するようになっている。
上記カバーガイド6は、図1〜図3に示すように、カバーガイド6の後端部は上記ハブ3に形成された小径部12bに嵌合して連結された、また図4に示すように筒状を有するとともに、可撓性を有する素材によってその全体が一体的に成形されている。
カバーガイド6の外面には、上記保護カバー4を前進位置に移動させるための操作スイッチ21と、当該操作スイッチ21の前方に設けられた衝突防止部としての衝突防止突起22とが形成されている。
また図2に示すようにカバーガイド6の内面には前後方向に向けて溝23が形成され、当該溝23の前方端および後方端には、それぞれ外面に貫通することによって形成された貫通孔からなる前方係合部23aおよび後方係合部23bが形成されている。
図2に示す保護カバー4が後退位置に位置した状態では、上記後方係合部23bの位置で上記ストッパ突起4bが上記連結部4cの弾性力によって外方に突出している。
このとき後方係合部23bの後方からストッパ突起4bが当接することにより、保護カバー4を上記ばね5の弾性力に抗して後退位置に保持するようになっている。つまりこの後方係合部23bおよびストッパ突起4bによって保護カバー4を後退位置に保持する保持手段が構成されている。
この状態から上記ストッパ突起4bが上記連結部4cの弾性力に抗して内方に移動すると、上記ストッパ突起4bと後方係合部23bとの係合状態が解除され、これにより保護カバー4がばね5の付勢力によって前進可能となる。
すると、上記ストッパ突起4bは、上記カバーガイド6の溝23に係合したまま前進し、これにより保護カバー4がカバーガイド6に対して回転せずに前進するようになっている。
そして図3に示すように、上記フランジ部4aが段差部6aに当接して上記保護カバー4が前進位置に位置すると、ストッパ突起4bは上記前方係合部23aに位置し、連結部4cの弾性力によって再度外部に突出する。
このように保護カバー4が前進位置に位置すると、ストッパ突起4bの後方の端面が上記前方係合部23aの後方の端面に前方から当接可能な状態となり、これにより保護カバー4の後退が阻止されるようになっている。
上記操作スイッチ21は、上記カバーガイド6の側面に形成された上記後方係合部23bを構成する貫通孔を覆うように設けられ、操作者によって押圧される操作部21aと、当該操作部21aとカバーガイド6の本体部とを連結する連結部21bと、操作部21aの内面側に形成されて上記保護カバー4のストッパ突起4bに外方から当接する解除突起21cとから構成されている。
上述したように、上記操作スイッチ21はカバーガイド6に一体的に設けられており、具体的には上記連結部21bを介して上記操作部21aを連結することにより、採血器具1を構成する部品の点数を抑えるとともに、組み立てを容易にするものとなっている。
上記操作部21aは、使用者による操作の際に極力軽い力での操作が行えるよう、図4に示すようにその表面積が極力大きく形成されており、具体的にはその幅が上記キャップ7によって収容可能な範囲で広く設定されている。
また図2に示すように、操作部21aの先端部は上記後方係合部23bの前方の端部よりも前方に位置し、また前方から後方にかけて外方に向けて傾斜する傾斜面21dを有している。
さらに、操作部21aの後方に隣接した位置には、上記ハブ3の大径部12dが位置するようになっており、かつ当該大径部12dは操作部21aよりも外方に位置し、当該大径部12dと操作部21aとの間には段差Bが設けられている(図3参照)。
上記連結部21bは、上記操作部21aの後端部中央と、上記カバーガイド6の本体部に形成された後方係合部23bの後端部とを連結し、図3に示すように、上記操作部21aを外方から内方に押圧すると、当該連結部21bが変形して上記操作部21aの移動を許容するようになっている。
上記解除突起21cは、上記操作部21aの内面側の略中央に設けられており、具体的には図2に示すように上記後方係合部23bに係合した保護カバー4のストッパ突起4bの位置に合わせて形成されている。
これにより、図3に示すように操作スイッチ21が操作されて操作部21aが内方に移動すると、上記解除突起21cによって上記保護カバー4のストッパ突起4bが外方から押圧され、上記ストッパ突起4bと後方係合部23bとからなる保持手段が解除されるようになっている。
上記衝突防止突起22は、上記操作スイッチ21の前方に設けられるとともにカバーガイド6の外方に突出して形成され、上述したようにカバーガイド6と一体的に成形されている。
図4に示すように、衝突防止突起22は2つ設けられており、当該衝突防止突起22の後端部の位置には、上記操作部21aに当該衝突防止突起22を避けるための逃がし形状が形成されている。
また衝突防止突起22の先端部には、前方から後方に向けて外方に傾斜する傾斜部22aが形成され、当該傾斜部22aの後端は上記操作部21aの先端よりも前方に位置している。
そして上記衝突防止突起22の高さは、図2に示すように上記操作スイッチ21の操作部21aの外面が若干外方に突出する程度の高さに設定されている。
ただし、上記キャップ7の後端部は円形を有しているため、キャップ7の後端部が衝突防止突起22に当接しても、キャップ7が操作部21aに接触することは防止されている。
さらに、上記操作部21aの先端に形成された傾斜面21dによって、衝突防止突起22と操作部21aとの間には側方から見て段差がないように形成されているため、仮にキャップ7の後端部が操作部21aに接触したとしても、操作部21aが必要以上に内方に移動してしまうのが防止されている。
なお、衝突防止部としては、本実施例のような2つの衝突防止突起22によって構成する必要はなく、後述するようにキャップ7をハブ3に装着する際に、当該キャップ7の後端部によって操作スイッチ21の操作が防止されるような形状を有していればよい。
上記キャップ7は、有底筒状を有しており、採血器具1の搬送時には上記ハブ3における連結部12の大径部12dに装着されて、上記カバーガイド6ごとカヌラ2および保護カバー4を収容するようになっている。
また上記キャップ7の内径は、上記保護カバー4に設けた上記操作スイッチ21を収容可能な径に形成されており、図2に示すようにキャップ7が装着されると、操作スイッチ21が当該キャップ7の内部に収容され、操作スイッチ21が誤って操作されることを防止するようになっている。
なお、採血器具1の搬送時、上記ハブ3のホルダー部11には当該ホルダー部11の開口部がフィルム24によって覆われるようになっており、上記内部空間への異物の侵入を防止するようになっている。
上記構成を有する採血器具1を組み立てる際、上記ハブ3にキャップ7を装着するには、キャップ7を上記ハブ3に対して相対的に後退させる必要がある。
ここで、上記キャップ7の後端部はカバーガイド6の外面に衝突することがあるが、このキャップ7の後端部は上記操作スイッチ21の前方に設けた衝突防止突起22の傾斜部22aに沿って外方に移動しながら後方に移動するため、上記操作スイッチ21への直接の衝突が防止される。
これにより、操作スイッチ21の操作部21aが必要以上にカバーガイド6の内面側に移動せず、上記操作部21aに形成した解除突起21cが保護カバー4のストッパ突起4bを押圧して、上記溝23の後方係合部23bから離脱してしまわないようにすることができる。
つまり、上記衝突防止突起22を設けることで、採血器具1を組み立てるために上記キャップ7をハブ3に装着する際、保護カバー4の誤作動を防止することができる。
また、操作部21aの先端には傾斜面21dが形成されていることから、保護カバー4の後端部が操作部21aに衝突しても、操作部21aの内方への移動量を最小限とすることができ、保護カバー4の誤作動を防止することができる。
そして、採血器具1を使用する際には、使用者は上記ハブ3からキャップ7を取り除くとともに、上記ホルダー部11の開口部より上記フィルム24を取り除く。
続いて使用者はこの採血器具1に採取容器を仮装着する。すなわち採取容器をハブ3の収容空間Sに軽く挿入し、当該採取容器の蓋部6が上記カヌラ2を覆うスリーブ14を変形させず、カヌラ2の後端側穿刺部2bが上記スリーブ14および採取容器の蓋部を貫通しないようにする。
この状態で、使用者は採取容器と採血器具1とを一体的に保持して、上記カヌラ2の先端側穿刺部2aを患者の血管に穿刺する。
その際、使用者は上記カバーガイド6の外面を保持することとなるが、上記ハブ3の大径部12dと操作スイッチ21の操作部21aとの間には上記段差Bが形成されているため、使用者の指が操作スイッチ21に触れにくく、操作スイッチ21の誤操作による保護カバー4の誤作動が防止されるようになっている。
カヌラ2が血管に挿入されると、当該血管の血液は先端側穿刺部2aよりカヌラ2に流入した後、図4に示すように後端側穿刺部2bより排出される。
この血液はこの隙間を流通した後、ハブ3の観察部13に形成された血液確認用空間13aへと流入して充満し、使用者は膜15の外部より充満した血液を視認して、いわゆるフラッシュバックの確認を行う。
逆に、カヌラ2が血管に挿入できなかった場合、血液は上記血液確認用空間13aまで流入せず、上記フラッシュバックを確認することはできないため、使用者は先端側穿刺部2aが適切に血管に挿入されていないことを理解できる。
このようにして採血器具1が患者の血管に穿刺できたことを確認したら、使用者は仮装着状態にあった採取容器をさらに前進させて、上記カヌラ2の後端側穿刺部2bによってスリーブ14および採取容器の蓋部を貫通させる。
そしてカヌラ2が採取容器の蓋部を貫通すると、上記採取容器の内部が陰圧とされていることから、この採取容器には上記カヌラ2を介して血液が吸引されて採取されることとなる。
血液の採取が終了したら、使用者はまず採血器具1と採取容器とを一体的に患者より離脱させる。
離脱させた採血器具1は、上記カヌラ2の先端側穿刺部2aが露出しており、誤穿刺の危険性があることから、使用者は直ちに上記カバーガイド6の操作スイッチ21を押圧する。
これにより、上記ストッパ突起4bが上記カバーガイド6に形成された溝23の後方係合部23bより離脱し、保護カバー4が上記ばね5の付勢力によって後退位置から前進位置へと前進する。
そして保護カバー4が前進位置に移動することで、上記カヌラ2の先端側穿刺部2aが保護カバー4によって覆われて、先端側穿刺部2aによる誤穿刺が防止される。
また保護カバー4が前進位置まで移動すると、当該保護カバー4のストッパ突起4bが前方係合部23aに係合して後方への移動を規制するため、先端側穿刺部2aの再露出が防止される。
その後、使用者は上記採取容器を採血器具1に対して後退させて離脱させる。その際、採取容器の蓋部に穿刺された貫通孔は、弾性変形によって閉鎖されるため、採取した血液が外気に接触することはない。
なお、本実施例は採血器具1について説明しているが、上記保護カバー4およびカバーガイド6の構成については、上記保護カバー4を前進位置に位置させてカヌラ2の先端側穿刺部2aを覆うようにすることを目的とする、その他の注射器等にも採用することが可能である。
1 採血器具 2 カヌラ
2a 先端側針部 3 ハブ
4 保護カバー 6 カバーガイド
7キャップ 21 操作スイッチ
22 衝突防止突起

Claims (2)

  1. 先端に穿刺部が形成されたカヌラと、当該カヌラを保持するハブと、当該ハブに対し上記カヌラの穿刺部を露出させた後退位置および先端が穿刺部よりも前方に突出した前進位置に移動可能に設けた保護カバーと、上記保護カバーを前進位置に向けて付勢する付勢手段と、上記保護カバーを上記付勢手段の付勢力に抗して後退位置に保持する保持手段と、当該保持手段を解除する操作スイッチと、搬送時に上記ハブに装着されて上記カヌラを覆うキャップとを備えた針組立体において、
    上記操作スイッチは上記ハブに装着されたキャップの内側位置に配置されており、上記キャップは上記ハブに装着した際に操作スイッチを覆って上記操作スイッチの作動を阻止するとともに、
    上記操作スイッチよりも前方の位置で外方に突出し、かつ上記キャップを上記ハブに装着した状態で当該キャップの内側に位置する衝突防止突起を設け、
    上記キャップをハブに装着するため、当該キャップをハブに対して相対的に後退させる際に、上記衝突防止突起が当該キャップの後端部に当接して、上記キャップの後端部が上記操作スイッチに衝突することによる当該操作スイッチの誤作動を防止しながら、キャップが装着されるのを許容することを特徴とする針組立体。
  2. 上記ハブに上記キャップの後端部が嵌合する筒状部を設け、
    当該筒状部は、上記操作スイッチの後方に隣接した位置に設けられるとともに、上記操作スイッチよりも外方に位置して、当該筒状部と操作スイッチとの間に段差を設けたことを特徴とする請求項1に記載の針組立体。
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