JP4849021B2 - 留置針組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、輸液や採血の際に血管に穿刺され、留置される留置針組立体に関するものである。
患者に対して輸液や採血等を行う際には、患者の皮膚を穿刺するための金属性の針(内針)と、その外周に患者の血管に留置するための樹脂製の針(外針)を配置した留置針が用いられることがある。留置針の内針は鋭利な針先を有しており、使用後に外針のみを患者に留置するために内針を外針から抜去する際に、内針の針先による誤穿刺事故が発生するおそれがある。
これまで使用後の内針の廃棄に関しては、使用前に針を収納していた包装材に再度内針を挿入する、あるいは使用前に針先を覆っていたキャップに内針の針先を再度挿入するなどの措置がとられてきた。しかし、これらの作業に際しても、針先による誤穿刺事故が起こらないよう細心の注意を払う必要があり、誤穿刺事故が発生するリスクそのものを軽減する措置とはいえなかった。
そこで、このような誤穿刺事故を減少させる観点から、近年、内針を外針から抜去する際に、内針の鋭利な針先を外部に暴露させることなく保護する誤穿刺防止機構が設けられた留置針組立体が普及し始めている。
誤穿刺防止機構としては、例えば、内針上に針の軸方向に摺動しうるよう配置され、針先を内部に収容しうるプロテクタが用いられる。そして、そのようなプロテクタの使用例としては、先端に内方向に付勢された複数のフィンガーを有する円筒状のプロテクタを備えた留置針組立体(例えば、特許文献1参照)や、前方と後方に壁を有する弾性バネクリップからなるプロテクタを備えた留置針組立体(例えば、特許文献2または3参照)などが公知である。
これらの留置針組立体に用いられるプロテクタは、少なくとも針先側(先端側)と針基側(基端側)の二カ所に針が挿通される開口を有し、留置針使用前の状態では外針ハブの内部に係合固定されている。留置針を患者に穿刺した後、内針が外針の基端側から抜去される際にはプロテクタは外針ハブ内に固定された状態が維持されるため、内針の針先はプロテクタの先端側の開口を通過してプロテクタ内に収容され保護される。その後、プロテクタと外針ハブとの固定が解除され、内針とともにプロテクタも外針より完全に抜去される。内針抜去時、針先が先端側の開口を通過するやいなや開口が閉鎖され、針先が再びプロテクタの先端部から外部へ露出することを防止しうるよう、プロテクタの先端部は内方向に付勢された部分を有している。したがって、内針抜去前の状態では、プロテクタの先端部は常に内針の外周面に圧接しており、これが内針上を移動するプロテクタの摺動抵抗を増大させており、針先保護操作に必要な力を増大させている。
特開平9−99073号公報 特表2001−514943号公報 特開2002−248168号公報
内針の抜去は、通常医療従事者が片手で行うものであり、内針が外針から抜去されると同時に、あるいは抜去される直前に内針の針先が保護されることが好ましい。しかし、針先の保護に必要な力が大きくなると、針先保護操作が片手で行えないために抜去後直ちに針先を保護することができなくなったり、プロテクタを針先が保護される位置まで完全に摺動できなくなったりして、内針抜去時に針先が患者の血管や皮膚を傷つけたりするおそれがある。
そこで本発明は、内針抜去時に針先が外部に暴露されることなく保護され、なおかつ針先保護操作に必要とされる力が従来よりも小さく、片手での操作が容易である留置針組立体を提供することを目的としている。
本発明者らは鋭意検討を行った結果、プロテクタを保護部材と閉鎖部材の二部材に分けて、内針抜去前にプロテクタ先端部の内方向への付勢力が針の外周面にかからないよう構成することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、
(1) 先端に鋭利な針先を有し先端近傍に係合部を有する内針と、前記内針の基端部に設けられる内針ハブと、前記内針の外周に配置される外針と、前記外針の基端部に設けられる外針ハブと、前記内針の外周に軸方向に摺動可能に配置される内針の針先保護用プロテクタとを備えてなる留置針組立体において、
前記プロテクタは、内針の針先を収容しうる内部空間を備え内針上を軸方向に摺動しうる保護部材と、前記保護部材の外周に基端から先端まで摺動可能に配置された閉鎖部材とを有してなり、
前記保護部材には、内針を挿通しうる先端側開口と内針本体は挿通しうるが係合部は通過不能な基端側開口が設けられ、先端部には針先が保護部材の内部空間に収容された時に前記先端側開口を閉鎖するよう内方向へ変位しうる変位側壁が設けられており、前記変位側壁は前記閉鎖部材が保護部材の先端部外周に配置されることにより内方向へ変位するものであり、
前記閉鎖部材は、針先が前記保護部材の内部空間に収容される前は保護部材の変位側壁が設けられていない基端部の外周に配置され、針先が前記保護部材の内部空間に収容された時に前記保護部材の外周を先端側へと摺動して保護部材の変位側壁が備えられた先端部の外周に配置されるものであり、
前記プロテクタは、前記内針の針先が前記保護部材の内部空間に収容される前は外針ハブ内に配置され、外針ハブの内周面と閉鎖部材とが係合固定されており、前記係合は、前記内針が前記外針内から基端側へと抜去され、内針の係合部が保護部材の基端側開口に係合することによって保護部材が内針と共に基端側へ移動し、それによって閉鎖部材が摺動して保護部材の先端部外周に配置されるまで維持されており、前記係合は前記閉鎖部材が保護部材の先端部に設けられた係止手段によって係止されることにより解除され、プロテクタの外針ハブ内からの離脱が可能となるものである留置針組立体、
(2) 前記プロテクタの保護部材は、基端側開口を有する基端壁と、先端側開口を有する先端壁と、基端壁および先端壁と一体的に設けられる針の軸方向に延びる側壁とを有しており、前記側壁の一部に前記変位側壁が設けられてなる(1)記載の留置針組立体、
(3) 前記プロテクタの保護部材は、対向する一対の側壁を有しており、前記側壁の一方の先端部が変位側壁である(2)記載の留置針組立体、
(4) 前記プロテクタの保護部材は、針先を四方から包囲する4枚の側壁を有しており、前記側壁の対向する一対の先端部に一対の変位側壁が設けられてなる(2)記載の留置針組立体、
(5) 前記プロテクタの閉鎖部材は、前記保護部材の基端を挿通するために必要な内径よりもわずかに小さい内径を有する開口部を備え、内方向へ付勢された状態で前記保護部材の基端部外周に配置されてなる(1)〜(4)のいずれかに記載の留置針組立体、
(6) 前記プロテクタの閉鎖部材は、一部が切断された環状体である(5)記載の留置針組立体、
(7) 前記プロテクタの閉鎖部材は、弾性材料から形成された環状体である(5)記載の留置針組立体、
(8) 前記保護部材の先端部に設けられた係止手段は、前記閉鎖部材が付勢力によって収縮して嵌合しうる少なくとも一つの溝部である(5)〜(7)のいずれかに記載の留置針組立体、
(9) 前記プロテクタの閉鎖部材は、前記保護部材の基端を挿通しうる内径を有する開口部を備え、自然状態で前記保護部材の基端部外周に配置されてなる環状体である(1)〜(4)のいずれかに記載の留置針組立体、
(10) 前記保護部材の先端部に設けられた係止手段は、基端側へ向けて外方へ突設された爪部と先端側へ向けて外方へ突設された爪部である(9)記載の留置針組立体、
(11) 前記内針の針先が前記保護部材の内部空間に収容される前の外針ハブの内周面と閉鎖部材との係合固定は、前記閉鎖部材が外針ハブの内周面に形成された環状凹部に嵌合することによりなされるものである(1)〜(10)のいずれかに記載の留置針組立体、
(12) 前記内針の針先が前記保護部材の内部空間に収容される前の外針ハブの内周面と閉鎖部材との係合固定は、前記閉鎖部材が外針ハブの内周面で閉鎖部材よりも基端側に形成された環状突部に係合することによりなされるものである(1)〜(10)のいずれかに記載の留置針組立体
に関する。
本発明の留置針組立体は、プロテクタを保護部材と閉鎖部材の二部材から構成することにより、従来のプロテクタのように内方向への付勢力が直接針の外周面にかからない。したがって、内針抜去時に内針上を摺動するプロテクタの摺動抵抗が低くなり、操作を片手で容易に行うことができる。また、使用前の内針上にプロテクタを配置する際も、プロテクタの内方向への付勢力が直接針の外周面にかからないため、付勢力に逆らいながらプロテクタの開口部に内針を挿通させる必要はなく、スムーズな配置が可能である。
以下、図面を用いて本発明の好ましい実施態様を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1は本発明の留置針組立体の一実施例の内針抜去前の状態を示す縦断面図であり、図2は図1に示される留置針組立体のプロテクタ部分の拡大縦断面図である。図3は本発明の留置針組立体におけるプロテクタの一実施例の針先収容前の状態を示す斜視図であり、図4は図3に示されるプロテクタの針先収容後の状態を示す斜視図である。図5〜7は本発明の留置針組立体におけるプロテクタの他の実施例を示す斜視図である。また、図8は図1に示される留置針組立体において、内針抜去時にプロテクタに内針の針先が収容される様子を示す説明図である。
図1に示されるように、本発明の留置針組立体1は、先端に鋭利な針先21を有する内針2と、内針2の基端部に設けられる内針ハブ3と、内針2の外周に配置される外針4と、外針4の基端部に設けられる外針ハブ5と、内針2の外周に配置されるプロテクタ6とを備えてなる。本発明の留置針組立体1において、先端側とは患者に穿刺される針先21側(図中左側)を、基端側とはシリンジやチューブ等に接続される針基側(図中右側)を意味する。
内針2は中空針であり、その材質としては、例えばステンレス鋼やアルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金が挙げられるが、易加工性やコスト等からステンレス鋼を用いることが好ましい。また、内針2の先端には鋭利な針先21が形成されているが、その形状は患者への穿刺抵抗を低減するものであれば特に限定されるものではない。
前記内針2の先端近傍には、図8に示されるように、係合部22が形成される。係合部22は、内針2の外周表面の一部が拡径された部分であり、後述するプロテクタ6の保護部材61の基端側開口613を通過できない径を有するものである。この係合部22は、内針2の外周表面を円周方向にわたって拡径された環状拡径部であってもよいし、円周方向の一部または複数部分に設けられた突部であってもよい。また、係合部22を設ける位置は、後述するように係合部22がプロテクタ6の保護部材61の基端部開口613部分で基端壁614と係合した時に内針2の針先21が保護部材61の内部空間611に収容される位置である。このような係合部22は、内針2のクリンプ加工等により形成される。
前記内針2の基端部に設けられる内針ハブ3は、略円筒状の中空部材であり、内針2の基端部に嵌合、カシメ、融着または接着剤による接着、あるいはこれらの組み合わせ等によって固定される。内針ハブ3は熱可塑性樹脂等を材料とし、射出成形等により形成される。内針ハブ3は、内針2を患者に穿刺した際に血液のフラッシュバックを確認できるよう、透明、着色透明または半透明の樹脂で視認可能であるように形成されることが好ましい。
前記内針ハブ3の基端側には通気フィルタ71を備えた内針キャップ7が接続されていることが好ましい。通気フィルタ71は、気体は透過するが液体は透過しない性質を持つものであり、例えばポリエチレンなどの高分子材料と親水性、水溶性または水膨潤性ポリマーを含む材料とを焼結した焼結多孔体や、疎水性不織布、多孔質体などがあげられる。このような通気フィルタ71を用いることにより、内針2を患者に穿刺した際の血液のフラッシュバックを促し、またフラッシュバックにより内針2内部に流入した血液が外部に漏れることを防止でき、さらに通気フィルタ71が血液と接触することによって通気が遮断されるために、外部からの空気の進入を防ぐこともできる。このような通気フィルタ71は、直接内針ハブ3の基端部内部に設けられていてもよい。
外針4は中空状をなし、患者の血管に留置される際に血管壁等を損傷するおそれがない程度に可撓性を有する材料で形成される。外針4の材質としては、例えばエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリウレタン、ポリエーテルナイロン樹脂、ポリプロピレンなどの各種軟質樹脂が好ましい。また、外針4は全体または一部が内部の視認性を有していてもよいし、材料中に硫酸バリウムや炭酸バリウム等のX線造影剤を配合することによって、造影機能を有していてもよい。
前記外針4の先端は、内針2と共に患者の血管に穿刺される際の抵抗を低減するために、外径が先端に向かって漸減するテーパー状に形成されていることが好ましい。また、外針4の先端部付近には、内部を流れる流体の出入りを効率よく行うために、一個または複数個の穴が設けられていてもよい。
前記外針4の基端部に設けられる外針ハブ5もまた、内針ハブ5と同様に略円筒状の中空部材であり、外針4の基端部に嵌合、カシメ、融着または接着剤による接着、あるいはこれらの組み合わせ等によって固定される。外針ハブ5の材質および成形方法は内針ハブ5と同様のものが用いられる。外針ハブ5の外周面には、内針2および外針4を患者の血管に穿刺する操作を容易にするための操作突部51が形成されていてもよい。また、外針ハブ5の基端部には、後述する内針ハブ3の配置やチューブやコネクター等の医療用具を接続するために、メスルアーテーパー52やフランジ53が形成されていてもよい。
前記内針2の外周には、内針2の針先21を保護するためのプロテクタ6が配置される。図2に示されるように、本発明のプロテクタ6は保護部材61と閉鎖部材62とを有してなる。保護部材61は、内針2の針先21を収容しうる内部空間611を備え、先端側開口612および基端側開口613に内針2を挿通した状態で、内針2の外周を内針2の軸方向に摺動することができるものである。前記閉鎖部材62は前記保護部材61の外周に配置され、保護部材61の基端部から先端部まで摺動することができるものである。
前記保護部材61は、基端側開口613を有する基端壁614と、先端側開口612を有する先端壁615と、基端壁614および先端壁615と一体的に設けられる内針2の軸方向に延びる側壁616とを有している。内針2の針先21を収容しうる内部空間611は、この基端壁614、先端壁615および側壁616によって形成されるものであるが、この内部空間611は完全に外部から遮蔽された空間であってもよいし、図3〜7に示されるように部分的に開放されたものであってもよい。
すなわち、保護部材61の形状は、先端側開口612および基端側開口613に内針2を挿通でき、なおかつ内部空間611に針先21を収容できるものであれば、特に限定されるものではない。ただし、内部空間611に収容された針先21が基端側開口613から基端側へ脱落することを防止するために、基端側開口613は、内針2の本体は挿通しうるが、内針2の係合部22は通過できずに基端側開口613部分で基端壁614と係合しうる大きさを有している。前記先端部開口612は、先端壁615に設けられた孔である必要はなく、単に先端壁615の内側端部に内針2を位置付けるために設けられた溝であってもよい。
前記保護部材61の具体例としては、図2〜7に示されるような形状を持つものがあげられる。ここに示される保護部材61は、四角形板状の基端壁614と同じく四角形板状の先端壁615を有しており、基端壁614の対向する二辺から対向する一対の側壁616が立設されている。一方の側壁616は板状であり、一端が基端壁614と一体的に設けられ、他端が先端壁615と一体的に設けられることで、基端壁614と先端壁615が対向するように配置される。他方の側壁616もまた板状であり、一端が基端壁614と一体的に設けられるが、側壁616の先端部の一部に変位側壁63が設けられている。
前記変位側壁63とは、前記保護部材61の先端部に設けられるものであり、内針2の針先21が保護部材61の内部空間611に収容されたときに、前記先端壁615に設けられた先端側開口612を閉鎖するよう内方向へ変位するものである。変位側壁63は、例えば図3に示されるように、外方へ沿った状態で側壁616に連設される本体部631と、本体部631の先端側に連設される閉鎖部632とから構成される。前記本体部631は外力により内方向に変位する、すなわち撓むことが可能であり、本体部631が内方向へ撓むと前記閉鎖部632が先端壁615の先端側開口612を閉鎖する。ここで、前記先端側開口612の閉鎖とは、必ずしも先端側開口612が密閉されることを指すものではなく、保護部材61先端側から内部空間611に収容された内針2の針先21が再度突出しないようにすることを指している。
前記側壁616は、図示される対向する一対の側壁以外に、針先21を四方から包囲する4枚の板状側壁からなり、略四角柱状の保護部材61を提供するものであってもよい。また、前記変位側壁63は、図示される具体例のように、側壁616の一方の先端部全体に設けられるものであってもよいし、図示されないが側壁616の一方の先端部の一部分に設けられてもよい。あるいは、複数の側壁616に複数の変位側壁63が設けられてもよい。
前記変位側壁63の内方向への変位は、閉鎖部材62によってなされる。すなわち、保護部材61の外周に摺動可能に配置される閉鎖部材62が保護部材61の先端部外周に配置されることにより、変位側壁63は内方向に変位せしめられ、先端側開口612から内針2の針先21が突出しないように閉鎖するものである。前記閉鎖部材62は通常、針先21が内部空間611に収容される前は図3に示されるように保護部材61の基端部の外周に配置され、針先21が前記内部空間611に収容された時に前記保護部材61の外周を先端側へと摺動し、図4に示されるように変位側壁63が備えられた先端部の外周に配置される。ここで保護部材61の基端部とは、変位側壁63が備えられる先端部よりも基端側の部分を指している。
本発明の保護部材61の他の形状としては、内針2を完全に収容しうるように側壁616が筒状のものや、2枚以上の側壁により構成されるほぼ筒状のものなどであってもよい。また保護部材61の側壁616部分における軸に垂直な断面の外周は、図示される四角形状や円形状以外に多角形状等であってもよい。保護部材61の側壁616部分における軸に垂直な断面の外周形状と、閉鎖部材62の内周形状とは、必ずしも同一である必要はないが、閉鎖部材62は保護部材61の外周上を低い摺動抵抗で摺動しうるような内径および形状を有している必要がある。
また前記保護部材61の変位側壁63の閉鎖部632は、変位側壁63の先端部より基端側に向けて突出するよう設けられることにより、針先21の保護部材61の先端側からの突出をより効果的に防止することができる。
前記保護部材61は、全体が同一材料から形成される場合は、加工により内方向へ変位する変位側壁63が形成可能な材料、例えばステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金、銅または銅系合金等の各種金属材料、またはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリル系樹脂、ABS樹脂、アイオノマー、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等の各種樹脂材料等から形成されることが好ましい。
このような材料から形成される保護部材61は、射出成形等により成形された樹脂材料、曲げ加工等により成形された金属材料を接合することにより形成することができる。この場合の接合方法は特に限定されず、例えば、カシメ、凹凸による係合、接着剤による接着、融溶などが挙げられる。また、前記保護部材61は、前記材料の2種以上を組み合わせて形成することも可能である。例えば、変位側壁63の内壁にセラミックスのような硬質材料で形成した部材を取り付けることにより、変位側壁63の強度の向上を図り、変位による破壊を防止することができる。ここで、保護部材61の基端部は、外周に配置される閉鎖部材62が後述するように内方向へ付勢された状態で配置される場合においては、その付勢力を直接内針2上に付加することがないよう、変形しない強度を有していなければならない。
前記保護部材61の外周に配置される閉鎖部材62は、前述のように保護部材61の外周上を摺動しうるような内径および内周形状を有している。前記閉鎖部材62はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリル系樹脂、ABS樹脂、アイオノマー、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等の各種樹脂材料、またはステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金、銅または銅系合金等の各種金属材料、セラミック等の硬質材料などから形成される。また前記閉鎖部材62は天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム等のゴム材料や、熱可塑性エラストマー等、弾性材料から形成されるものであってもよい。前記閉鎖部材62は射出成形等によって、環状体あるいは一部が切断された環状体等に形成される。
閉鎖部材62の一実施例としては、図3および図4に示されるように一部が切断された環状体があげられる。この閉鎖部材62は、保護部材61の基端部を挿通するために必要な内径よりもわずかに小さい内径を有する開口部を備えており、切断部621が押し広げられた状態で前記保護部材61の基端部外周に配置される。このような閉鎖部材62は切断部621が閉じる方向、すなわち内方向に付勢力を発生するような剛性を有する材料で形成される。したがって、前記閉鎖部材62は、図3に示されるように切断部621が押し広げられ、内方向へ付勢された状態で保護部材2の基端部外周に配置され、図4に示されるように先端側へ摺動して保護部材61の先端部外周に配置されるときは、その付勢力によって変位側壁63を内方向へ変位させる。
前記閉鎖部材62は保護部材61の先端側へ摺動した際に、保護部材61外周に設けられた係止手段によりそれ以降の摺動を阻止され、変位側壁63を内方向へ変位させた状態で保護部材61上に保持されることが好ましい。前記係止手段としては、例えば図示されるように変位側壁63に設けられた、閉鎖部材62が内方向へ収縮することにより嵌合して係止される溝部633があげられる。前記溝部633は保護部材61の先端部外周に少なくとも一つ設けられるが、図示されるように複数個の溝部633が設けられることにより、閉鎖部材62はより大きく内方向へ収縮し、確実に保護部材2に摺動不能に係止される。このような係止手段を設けることにより、保護部材61の内部空間611に収容された針先21が再度保護部材61の先端側から突出することを防止するよう、先端側開口612が閉鎖部62によって閉鎖された状態を保持することができる。
前記保護部材61には、さらに先端側開口612が閉鎖部632によって閉鎖された状態を保持するためのロック機構が設けられていてもよい。前記ロック機構の例としては、例えば図5に示されるように、保護部材61の変位側壁63に設けられた溝部634と、先端壁615に設けられた突部617との係合によるものがあげられる。このようなロック機構を設けることにより、変位側壁63を内方向へ変位させた状態でより確実に保持することが可能になり、保護部材61の内部空間611に収容された針先21が再度突出する危険をより効果的に防止することができる。
前記閉鎖部材64は、弾性材料から形成された環状体であってもよい。前記閉鎖部材64は、一部が切断された環状体である閉鎖部材62と同様、保護部材61の基端部を挿通するために必要な内径よりもわずかに小さい内径を有する開口部を備え、内周が押し広げられて内方向へ付勢された状態で前記保護部材61の基端部外周に配置される。したがって、弾性材料から形成された環状体である閉鎖部材64は先端側へ摺動して保護部材61の先端部外周に配置されるときは、内方向への付勢力によって変位側壁63を内方向へ変位させるものである。このような閉鎖部材64は、一部が切断された環状体である閉鎖部材62と同様、内方向へ収縮することにより保護部材61先端部外周に設けられた溝部633に嵌合し、それ以降の摺動が阻止されることが好ましい。
図6は本発明の留置針組立体におけるプロテクタの他の実施例の針先収容前の状態を示す斜視図であり、図7は図6に示されるプロテクタの針先収容後の状態を示す斜視図である。
本発明の閉鎖部材は、図6および図7に示されるような環状体である閉鎖部材64であってもよい。前記閉鎖部材64は、保護部材61の基端部を挿通しうる内径を有する開口部を備え、内方向へ付勢されない自然状態で保護部材61の基端部に配置されるものである。図示される閉鎖部材64は、外周が円形であり、内周が保護部材61の側壁616部分の軸に垂直な断面の外周形状に合わせて四角形状に形成された環状体である。しかし、形状はこれらに限定されることなく、保護部材61の外周上を軸方向に摺動しうるものであればよく、例えば内周が円形状であってもよい。前記閉鎖部材64の厚みもまた特に限定されないが、保護部材61の外周上を軸方向に摺動しうる剛性を備えている必要がある。
前記閉鎖部材64を変位側壁63を内方向へ変位させた状態で保護部材61上に保持するための係止手段としては、例えば図示されるように基端側へ向けて外方へ突設された爪部635と、爪部635の基端側に先端側へ向けて外方へ突設された爪部636とからなるものが用いられる。保護部材61の外周上を基端部から先端部へと摺動した閉鎖部材64は、前記爪部636を内方向へ付勢しながら乗り越え、前記爪部635の突端に当接して摺動を停止し、前記爪部635と閉鎖部材64からの付勢力から開放されて元の位置に戻った爪部636との間に係止される。
前記閉鎖部材64に設けられる係止手段は、閉鎖部材64を変位側壁63が内方向へ変位された状態で保持するものであるため、基本的には変位側壁63上に設けられるものであるが、係止手段が前記爪部635および636から構成される場合、基端側の爪部636は側壁616の先端側に設けられてもよい。また前記係止手段は、変位側壁63が設けられていない側壁616の、変位側壁63に対向する先端部に設けられてもよい。
内針2の針先21が内部空間611に収容される前に、前記閉鎖部材62および64が保護部材61の基端部外周に配置された状態を維持するために、前記保護部材61の基端部には閉鎖部材62および64を係止する第二の係止手段を設けてもよい。このような第二の係止手段としては、前記爪部635および636のように一対の爪部からなるものがあげられる。一部が切断された環状体の閉鎖部材62を用いる場合には、切断部621を押し広げることにより切断部621内に狭持させる凸部を設けてもよい。また、弾性材料から形成された環状体の閉鎖部材62を用いる場合には、内周面を押し広げる凸部を設けることにより、閉鎖部材62の内方向への付勢力により保護部材61上に係止してもよい。
第二の係止手段は、前述の保護部材61の先端部に設けられた係止手段とは異なり、容易に係止状態が解除できるものでなければならない。したがって、第二の係止手段が一対の爪部である場合は、先端側の爪部の高さが機能を発揮できる最小限まで低く設定されたり、凸部が設けられる場合は、先端側がテーパー形状に設定されるなどの考慮が必要になる。このような第二の係止手段を設けることにより、プロテクタ6が内針2上に配置された状態での針先21の患者への穿刺操作が不都合なく行える。
本発明の留置針組立体1は、図1に示されるような穿刺前の状態においては、外針4が内針2の外周に内針2の針先21が先端側から突出するように配置され、内針ハブ2の先端部は外針ハブ4の基端部に挿入される。内針ハブ3の外周には環状のフランジ31が設けられ、内針ハブ2の外針ハブ4への挿入は、内針2の針先21が外針4の先端側から突出する位置で前記フランジ31が外針ハブ5のフランジ53に当接することにより停止される。
本発明のプロテクタ6は、図1に示される留置針組立体1の穿刺前の状態においては外針ハブ5内部に配置される。したがって、留置針組立体1の穿刺操作時に操作者が誤ってプロテクタ6を摺動操作するおそれがない。
また、プロテクタ6が、内針2の針先21が内部空間611に収容されるまで外針ハブ5内部に係合固定されるよう、外針ハブ5の内周面にはプロテクタ6の閉鎖部材62を係合する手段が設けられている。前記係合手段は、内方向へ付勢された状態で保護部材61の基端部外周に配置される閉鎖部材62、すなわち一部が切断された環状体あるいは弾性材料から形成された環状体の場合は、例えば図2に示されるような環状凹部54であり、自然状態で保護部材61の基端部外周に配置される閉鎖部材64の場合は、例えば閉鎖部材64よりも基端側に配置される環状凸部(図示せず)である。
以下、閉鎖部材62が一部が切断された環状体あるいは弾性材料から形成された環状体であるプロテクタ6を例に挙げて、図1、図2および図8を用いて本発明の留置針組立体1の使用方法を説明しながら、前記環状凹部54を用いた外針ハブ5とプロテクタ6との係合固定方法について詳述する。
図1に示されるように、本発明の留置針組立体1では、内針2の基端部をプロテクタ6の先端側開口612、基端側開口613の順にプロテクタ6の先端側から挿通させた後、内針2の基端部と内針ハブ3とを接着剤等で固定することにより、プロテクタ6が内針2上で内針ハブ3に隣接して配置される。その後、プロテクタ6を備えた内針2および内針ハブ3を外針ハブ5の基端部から外針4内へと挿入し、内針ハブ3のフランジ31が外針ハブ5のフランジ53に当接すると、内針2の針先21が外針4の先端側から突出した状態となり、留置針組立体1の組み立てが完了する。この状態で内針ハブ3と外針ハブ5とは、カプラ等のフリーロック機構により着脱可能に固定されてもよい。
この留置針組立体1の組み立て操作の間、プロテクタ6の閉鎖部材62は保護部材61の基端部外周に配置されており、変位側壁63は先端側開口612を閉鎖していない。したがって、変位側壁63の内方向への付勢力が直接内針2の外周面にかからないため、本発明のプロテクタ6の内針2上への配置は容易に行うことができる。また、保護部材61の基端部は閉鎖部材62が内方向へ付勢された状態で配置されたとしても、その付勢力を内針2へ伝えることのない剛性を備えているため、プロテクタ6の内針2上への配置を困難にすることはない。
留置針組立体1を患者の血管に穿刺した後、内針2は外針4から抜去され、外針4だけが患者の血管に留置される。この内針2の抜去操作と同時に、針先21がプロテクタ6で保護されるよう、本発明の留置針組立体1には外針ハブ5の内周面に閉鎖部材62を係合する手段としての環状凹部54が設けられている。
前記内針2の抜去操作時には、外針4と外針ハブ5を患者に対して固定した状態で、内針ハブ3を基端側へと引っ張ることにより、内針2が外針4内を基端側へと移動する。このとき、プロテクタ6は、閉鎖部材62が外針ハブ5内周面に設けられた環状凹部54に嵌合固定されており、閉鎖部材62と保護部材61とは摩擦係合しているため、内針2と共に基端側へ移動するおそれはない。
内針2の針先21が図8(a)に示されるようにプロテクタ6の保護部材61の内部空間611に収容され、内針2の係合部22が保護部材61の基端側開口613部分の基端壁614
と係合すると、それ以降、保護部材61は内針2と共に基端側へ移動する。しかし、閉鎖部材62は外針ハブ5の環状凹部54に嵌合固定されているため移動しない。したがって、閉鎖部材62は保護部材61の外周を先端側へと摺動して、保護部材61の変位側壁63が備えられた先端部の外周に配置される。そして、閉鎖部材62が保護部材61の先端部の溝部633が設けられた部分まで摺動すると、図8(b)に示されるように閉鎖部材62は内方向に収縮して前記外針ハブ5の環状凹部54から離脱すると同時に、保護部材61の溝部633に嵌合して保護部材61に係止される。これにより外針ハブ5とプロテクタ6との係合固定は解除されるため、図8(c)に示されるように針先21がプロテクタ6によって保護された状態で、内針2の外針4および外針ハブ5からの抜去操作は完了する。
以上、閉鎖部材が一部が切断された環状体あるいは弾性材料から形成された環状体であるプロテクタ6を例に挙げて、本発明の留置針組立体1の使用方法について説明したが、内方向へ付勢されない自然状態で保護部材61の基端部に配置される閉鎖部材64を備えたプロテクタ6を用いる場合も、同様の操作により内針2の針先21を確実に保護することが可能である。このような閉鎖部材64を備えたプロテクタ6を用いる場合は、外針ハブ5とプロテクタ6とは、図示されるような環状凹部54に代えて、環状突部により係合固定される。前記環状突部は、図2に示される内針2の針先21が保護部材61の内部空間61に収容される前の状態で閉鎖部材62よりも基端側の外針ハブ5内周面に配置され、図8(b)に示される状態に至るまでの内針2抜去操作によって閉鎖部材62が移動することを防止する。しかし図8(c)に示される針先21収容後の状態では、閉鎖部材62が保護部材61の爪部635および636によって、環状突部との係合よりも強固に係合されることにより、プロテクタ6を内針2と共に外針ハブ5から離脱させることができる。
本発明のプロテクタ6が閉鎖部材62および64を保護部材61の基端部に係止する第二の係止手段を有する場合も、保護部材61と閉鎖部材62または64との第二の係止手段による係合よりも、閉鎖部材62と環状凹部54または環状突部との係合力が強くなるように形状を設定することにより、上述の内針2の針先21保護操作をより確実に行うことが可能である。
本発明の留置針組立体の一実施例の内針抜去前の状態を示す縦断面図である。 図1に示される留置針組立体のプロテクタ部分の拡大縦断面図である。 本発明の留置針組立体におけるプロテクタの一実施例の針先収容前の状態を示す斜視図である。 図3に示されるプロテクタの針先収容後の状態を示す斜視図である。 本発明の留置針組立体におけるプロテクタの他の実施例の針先収容前の状態を示す斜視図である。 本発明の留置針組立体におけるプロテクタの他の実施例の針先収容前の状態を示す斜視図である。 図6に示されるプロテクタの針先収容後の状態を示す斜視図である。 図1に示される留置針組立体において、内針抜去時にプロテクタに内針の針先が収容される様子を示す説明図である。
符号の説明
1 留置針組立体
2 内針
21 針先
22 係合部
3 内針ハブ
4 外針
5 外針ハブ
54 環状凹部
6 プロテクタ
61 保護部材
611 内部空間
612 先端開口
613 基端開口
614 基端壁
615 先端壁
616 側壁
62、64 閉鎖部材
63 変位側壁
633、634 溝部
635、636 爪部

Claims (13)

  1. 先端に鋭利な針先を有し先端近傍に係合部を有する内針と、前記内針の基端部に設けられる内針ハブと、前記内針の外周に配置される外針と、前記外針の基端部に設けられる外針ハブと、前記内針の外周に軸方向に摺動可能に配置される前記内針の針先保護用プロテクタとを備えてなる留置針組立体において、
    前記プロテクタは、前記内針の針先を収容しうる内部空間を備え、前記内針上を軸方向に摺動しうる保護部材と、前記保護部材の外周に基端から先端まで摺動可能に配置された閉鎖部材とを有してなり、
    前記保護部材には、前記内針を挿通しうる先端側開口と前記内針本体は挿通しうるが前記係合部は通過不能な基端側開口が設けられるとともに前記保護部材の先端部には変位側壁が設けられ、該変位側壁は、前記閉鎖部材が前記保護部材の基端部外周に配置されているときには、前記内針に付勢力を与えることがないように配置され、前記内針の針先が前記保護部材の前記内部空間に収容されたときは、前記閉鎖部材が前記保護部材の先端部外周に配置されることにより前記先端側開口を閉鎖するよう内方向へ変位するものであり、
    前記閉鎖部材は、前記内針の針先が前記保護部材の前記内部空間に収容される前は前記保護部材の前記変位側壁が設けられていない基端部の外周に配置され、前記内針の針先が前記保護部材の前記内部空間に収容されたときに前記保護部材の外周を先端側へと摺動して前記保護部材の前記変位側壁が備えられた先端部の外周に配置されるものであり、
    前記プロテクタは、前記内針の針先が前記保護部材の前記内部空間に収容される前は前記外針ハブ内に配置され、前記外針ハブの内周面と前記閉鎖部材とが係合固定されており、前記係合は、前記内針が前記外針内から基端側へと抜去され、前記内針の前記係合部が前記保護部材の前記基端側開口に係合することによって前記保護部材が前記内針と共に基端側へ移動し、それによって前記閉鎖部材が摺動して前記保護部材の先端部外周に配置されるまで維持されており、前記係合は前記閉鎖部材が前記保護部材に設けられた係止手段によって係止されることにより解除され、前記プロテクタの前記外針ハブ内からの離脱が可能となるものである留置針組立体。
  2. 前記閉鎖部材と前記保護部材に設けられた前記係止手段との係合力が、前記外針ハブの内周面と該閉鎖部材との前記係合よりも強固であり、該保護部材の該係止手段に該閉鎖部材が係止された状態で、前記内針がさらに抜去されることにより、該外針ハブの内周面と該閉鎖部材との該係合が解除され、前記プロテクタの前記外針ハブ内からの離脱が可能となる請求項1に記載の留置針組立体。
  3. 前記プロテクタの前記保護部材は、前記基端側開口を有する基端壁と、先端側開口を有する先端壁と、基端壁および先端壁と一体的に設けられ、前記内針の軸方向に延びる側壁とを有しており、前記側壁の一部に前記変位側壁が設けられてなる請求項1または請求項2記載の留置針組立体。
  4. 前記プロテクタの前記保護部材は、対向する一対の側壁を有しており、前記側壁の一方の先端部が前記変位側壁である請求項記載の留置針組立体。
  5. 前記プロテクタの前記保護部材は、前記内針の針先を四方から包囲する4枚の側壁を有しており、前記側壁の対向する一対の先端部に一対の変位側壁が設けられてなる請求項記載の留置針組立体。
  6. 前記プロテクタの前記閉鎖部材は、前記保護部材の基端を挿通するために必要な内径よりもわずかに小さい内径を有する開口部を備え、内方向へ付勢された状態で前記保護部材の基端部外周に配置されてなる請求項1〜のいずれかに記載の留置針組立体。
  7. 前記プロテクタの前記閉鎖部材は、一部が切断された環状体である請求項記載の留置針組立体。
  8. 前記プロテクタの前記閉鎖部材は、弾性材料から形成された環状体である請求項記載の留置針組立体。
  9. 前記保護部材の先端部に設けられた前記係止手段は、前記閉鎖部材が付勢力によって収縮して嵌合しうる少なくとも一つの溝部である請求項のいずれかに記載の留置針組立体。
  10. 前記プロテクタの前記閉鎖部材は、前記保護部材の基端を挿通しうる内径を有する開口部を備え、前記保護部材に付勢力を与えない状態で、前記保護部材の基端部外周に配置されてなる環状体である請求項1〜のいずれかに記載の留置針組立体。
  11. 前記保護部材に設けられた係止手段は、基端側へ向けて外方へ突設された爪部と先端側へ向けて外方へ突設された爪部である請求項10記載の留置針組立体。
  12. 前記内針の針先が前記保護部材の前記内部空間に収容される前の前記外針ハブの内周面と前記閉鎖部材との係合固定は、前記閉鎖部材が前記外針ハブの内周面に形成された環状凹部に嵌合することによりなされるものである請求項1〜11のいずれかに記載の留置針組立体。
  13. 前記内針の針先が前記保護部材の前記内部空間に収容される前の前記外針ハブの内周面と前記閉鎖部材との係合固定は、前記閉鎖部材が前記外針ハブの内周面で閉鎖部材よりも基端側に形成された環状突部に係合することによりなされるものである請求項1〜11のいずれかに記載の留置針組立体。
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