JP6319556B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンター等の液体吐出装置に関する。
インク等の液体を媒体に対して吐出するヘッドと、媒体を支持する媒体支持部と、媒体支持部に支持された媒体に赤外線等の電磁波を照射することにより加熱して液体を硬化させるヒーターとを有する液体吐出装置は、既に知られている(特許文献1等)。
また、液体吐出装置は、ヒーターの加熱範囲内において媒体の表面をセンシングすることにより媒体の表面から放出される赤外線を検出する赤外線センサーを備えている場合がある。赤外線センサーは媒体の表面の温度情報を得るための構成部材である。そして、かかる場合には、コントローラーが、赤外線センサーにより検出されたエネルギー(温度情報)に基づいてヒーターの出力を制御する。
特開2009− 251408号公報
上述した赤外線センサーは、構成上、センシング先に媒体が無い場合には媒体支持部の表面をセンシングすることになる。そして、かかる場合には、媒体の表面がセンシングされるときとはセンシング先の状況が異なる。そのため、センシング先に媒体が無いときは、ヒーターの出力を適切に制御することができなかった。
本発明の目的は、センシング先に媒体がある場合と媒体が無い場合が生じる液体吐出装置において、センシング先に媒体が無い場合でも、ヒーターの出力を適切に制御することにある。
上記目的を達成するため本発明の第1の態様に係る液体吐出装置は、液体を吐出可能な吐出部と、開口部が設けられ、前記液体が吐出される媒体を支持する媒体支持部と、前記媒体を加熱可能なヒーターと、被検出領域のエネルギーを検出するセンサーと、前記エネルギーに基づいて前記ヒーターの出力を変更可能な制御部と、前記開口部内であり、前記被検出領域内である位置に設けられ、前記センサーにエネルギーを検出される被センシング部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、開口部内であり、被検出領域内である位置に設けられた被センシング部により、センシング先に媒体が無い場合でも、ヒーターの出力を適切に制御することができる。
本発明の第2の態様に係る液体吐出装置は、第1の態様において、前記被センシング部の輻射率は0.7以上1未満であることを特徴とする。
通常の媒体の多くは、その輻射率は0.7以上1未満の範囲に入っている。
本態様によれば、前記被センシング部の輻射率は0.7以上1未満であるため、センシング先に媒体が無い場合でも、ヒーターの出力を適切に制御することができる。
本発明の第3の態様に係る液体吐出装置は、第1の態様において、前記被センシング部の輻射率と、前記媒体の輻射率との差が0.1以内であることを特徴とする。
本態様によれば、前記被センシング部の輻射率と、前記媒体の輻射率との差が0.1以内であるので、センシング先に媒体が無い場合でも、ヒーターの出力を適切に制御することができる。
本発明の第4の態様に係る液体吐出装置は、第1の態様から第3の態様のいずれか一つの態様において、前記被センシング部は、アルマイト処理が成されたアルミニウム材であることを特徴とする。
アルミニウムは輻射率が0.1程度と媒体よりも大幅に低いが、表面にアルマイト処理を施すことにより、表面の輻射率を大幅に上昇させることができる。これにより、被センシング部の輻射率と媒体の輻射率との差(輻射率差)を少なくすることが可能である。尚、アルマイト処理自体は公知の処理方法を利用できる。
本態様によれば、媒体支持部として金属という強度の高い材料を使用するというメリットを享受しつつ、アルマイト処理という簡易な方法でヒーターの出力を適切に制御することが可能になる。
本発明の第5の態様に係る液体吐出装置は、第1の態様から第4の態様のいずれか一つの態様において、前記被センシング部は、前記媒体支持部の支持面を構成しない位置に設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記被センシング部は媒体と非接触となるため、当該被センシング部の部分おいて結露が発生した場合でも、媒体が汚損される虞を低減することができる。
本発明の第6の態様に係る液体吐出装置は、第5の態様において、前記開口部に、前記媒体が前記被センシング部に接触する方向へ進入することを規制する線状部材が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、線状部材の存在によって開口部内に媒体が進入して引っ掛かる虞を低減することができる。
本発明の第7の態様に係る液体吐出装置は、第1の態様から第6の態様のいずれか一つの態様において、前記媒体は搬送方向に搬送可能であり、前記開口部は前記媒体の搬送方向に沿う方向の辺の長さが5mm以下であることを特徴とする。
本態様によれば、媒体に形成された印刷物(例えば画像)において、すじができるのを抑制することができる。
本発明の8態様に係る液体吐出装置は、第1の態様から第7の態様のいずれか一つの態様において、前記開口部は前記媒体の搬送方向と直交する方向の辺の長さが5mm以下であることを特徴とする。
本態様によれば、媒体の搬送時に該媒体が開口部に引っ掛かる虞を低減することができる。
本発明の9態様に係る液体吐出装置は、第8の態様において、前記開口部は前記媒体支持部の一部を、前記媒体を支持する側から見て山折りにすることで形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、搬送される媒体が開口部の縁に引っ掛かる虞を低減することができる。
本発明の第10の態様に係る液体吐出装置は、第1の態様から第9の態様のいずれか一つの態様において、前記センサーは、前記被センシング部のエネルギーを検出する場合と、前記媒体支持部に支持された前記媒体のエネルギーを検出する場合とがあることを特徴とする。
本態様によれば、前記センサーが前記被センシング部をセンシングする状態においても、ヒーターの出力を適切に制御することが可能になる。
本発明の第11の態様に係る液体吐出装置は、第1の態様から第10の態様のいずれか一つの態様において、前記被検出領域の大きさは可変であり、前記センサーが前記被センシング部のエネルギーを検出する場合と、前記センサーが前記媒体支持部に支持された前記媒体のエネルギーを検出する場合とで、前記被検出領域の大きさが変わることを特徴とする。
本態様によれば、センシング先の状態に応じて、適切なヒーター制御を実現することができる。
本発明に係る液体吐出装置の一実施形態の概略構成模式図。 同上実施形態の全体構成ブロック図。 (A)〜(C)は同上実施形態の非巻き取りモードを説明するための説明図。 同上実施形態の要部平面図。 同上実施形態の要部側断面図。 図5の要部拡大側断面図。 同上実施形態の開口部の一例を示す斜視図。 図7の見る角度を変えた斜視図。 媒体の輻射率を示した表の図。
(1)液体吐出装置の概略の構成(図1、図2参照)
図1は、本発明に係る液体吐出装置の一例としてのインクジェットプリンター(以下、単に、プリンターと呼ぶ)1の構成例を示した模式図である。図2は、プリンター1の全体構成ブロック図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るプリンター1は、液体Lとしてのインクをロール状の媒体2に対して吐出するヘッド30と、媒体2を支持する媒体支持部32と、媒体支持部32に支持された媒体2に電磁波を照射して加熱可能なヒーター40と、センシングを行なって温度情報を得るセンサー72と、センサー72が得た温度情報に基づいてヒーター40の出力を制御する制御部60とを備える。更に、給送ユニット10と、搬送ユニット20と、巻き取りユニット25と、カッター50と、検出器群70とを有する。
給送ユニット10は、媒体の一例としてのロール状の媒体2を搬送ユニット20に給送するものである。この給送ユニット10は、図1に示すように、媒体2が巻かれて回転可能に支持される媒体巻軸18と、媒体巻軸18から繰り出された媒体2を巻き掛けて搬送ユニット20に導くための中継ローラー19とを有する。
搬送ユニット20は、給送ユニット10により送られた媒体2を予め設定された搬送経路に沿って搬送方向Fに搬送するものである。この搬送ユニット20は、図1に示すように、第一搬送ローラー23と、第一搬送ローラー23から見て搬送方向Fの下流側に位置する第二搬送ローラー24とを有する。
第一搬送ローラー23は、不図示のモーターにより駆動される第一駆動ローラー23aと、第一駆動ローラー23aに対して媒体2を挟んで対向するように配置された第一従動ローラー23bとを有する。
同様に、第二搬送ローラー24は、不図示のモーターにより駆動される第二駆動ローラー24aと、第二駆動ローラー24aに対して媒体2を挟んで対向するように配置された第二従動ローラー24bとを有する。
巻き取りユニット25は、搬送ユニット20により送られた媒体2(画像記録済みの媒体2)を巻き取るためのものである。
図1に示すように、この巻き取りユニット25は、第二搬送ローラー24から送られた媒体2を、搬送方向Fの上流側から巻き掛けて搬送方向下流側へ搬送するための中継ローラー26と、回転可能に支持され中継ローラー26から送られた媒体2を巻き取る媒体巻き取り駆動軸27とを有する。
ヘッド30は、搬送経路上の画像記録領域に位置する媒体2に対してインクを吐出して画像を記録するためのものである。
すなわち、図1に示すように、ヘッド30は、搬送ユニット20により後述するプラテン33上に送られた媒体2に対し、液体Lの一例としてのインクをインク吐出ノズル31から吐出して画像を形成する。換言すれば、ヘッド30は液体Lを吐出可能な吐出部として機能する。
なお、インク吐出ノズル31には、インク滴を吐出するための駆動素子として不図示のピエゾ素子が設けられている。ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となってインク吐出ノズル31から吐出される。
媒体支持部32は、媒体2を下方から支持するためのものである。この媒体支持部32は金属製で、より具体的にはアルミニウム製である。
本実施の形態においては、図1に示すように、この媒体支持部32として、ヘッド30と対向するプラテン33と、プラテン33の搬送方向上流側に位置する上流側支持部材34と、プラテン33の搬送方向下流側に位置する下流側支持部材35とが設けられている。
ヒーター40は、媒体2、換言すれば媒体2上のインクを加熱してインクを硬化させるためのものである。
図1に示すように、このヒーター40は、赤外線を照射する赤外線ヒーターであり、下流側支持部材35と対向する位置に設けられている。すなわち、ヒーター40は、下流側支持部材35に支持された媒体2に向けて赤外線を照射する。言い換えれば、ヒーター40は、媒体2を加熱可能である。
カッター50は、媒体2をカットするためのものである。このカッター50は、後述する非巻き取りモードが実行される際に、媒体2をカットして、画像記録済みの媒体2を画像未記録の媒体2から切り離す。
図1に示すように、このカッター50は、搬送方向Fにおいて、ヘッド30とヒーター40との間に設けられている。
また、図2に示すように、プリンター1は、上記のユニット等を制御しプリンター1としての動作を司る制御部60と、検出器群70とを備えている。外部装置であるコンピューター100から記録実行指令を受信したプリンター1は、制御部60により、各ユニット、即ち給送ユニット10、搬送ユニット20、巻き取りユニット25、ヘッド30、ヒーター40、カッター50を制御する。制御部60は、コンピューター100から受信した記録実行指令のデータに基づいて、各ユニットを制御し、媒体2に画像を記録する。
プリンター1内の状況は検出器群70によって監視されており、検出器群70は、検出結果を制御部60に出力する。制御部60は、検出器群70から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
尚、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るプリンター1においては、検出器群70の一つであるセンサーとして赤外線センサー72が設けられている。この赤外線センサー72は、ヒーター40の加熱範囲H内、換言すれば、照射範囲内(図1参照)において、媒体2の表面をセンシングすることにより媒体2の温度情報を得る。温度情報とは、具体的にはセンシング先の有するエネルギーのことである。そのため、センシングするとは、エネルギーを検出するとも言える。また、センシングが行われる領域のことをセンシングエリアと呼ぶこととする。センシングエリアは、被検出領域とも言える。したがって、換言すれば、センサーは被検出領域のエネルギーを検出する。
そして、赤外線センサー72が得た温度情報に基づいて、ヒーター40の出力が制御部60により制御されるようになっている。言い換えれば、制御部60は、センサーが検出したエネルギーに基づいてヒーター40の出力を変更可能である。
制御部60は、プリンター1の制御を行うための制御部である。制御部60は、インターフェイス部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64とを有する。
インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター100とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62はプリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、揮発性のメモリーであるRAM、不揮発性のメモリーであるEEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
(2)液体吐出装置の実行モード(図1、図3参照)
次に、本実施の形態に係るプリンター1の実行モードである巻き取りモード及び非巻き取りモードについて、図1及び図3を用いて説明する。
図3は、非巻き取りモードを説明するための説明図である。尚、図1には、巻き取りモードが実行されている様子が表されているため、巻き取りモードについては、図1を参照しつつ説明する。
本実施の形態に係るプリンター1は、実行モードとして、巻き取りユニット25が使用されず、画像記録済みの媒体2が媒体巻き取り駆動軸27により巻き取られない非巻き取りモードと、巻き取りユニット25が使用され、画像記録済みの媒体2が媒体巻き取り駆動軸27により巻き取られる巻き取りモードとを備えている。
すなわち、制御部60は、搬送ユニット20により搬送された媒体2を巻き取りユニット25に巻き取らせる巻き取りモードと、搬送ユニット20により搬送された媒体2を巻き取りユニット25に巻き取らせない非巻き取りモードとを実行するようになっている。
[巻き取りモード]
図1に示すように、巻き取りモードが実行される際には、媒体2は、給送ユニット10と巻き取りユニット25の双方、即ち媒体巻軸18と媒体巻き取り駆動軸27に巻かれた状態を維持しつつ、搬送ユニット20により搬送される。
そして、媒体巻軸18から繰り出された媒体2の部位は、やがて、ヘッド30に対向する位置に至り、当該位置で当該部位に画像が形成される。媒体2 がさらに搬送されると、画像が形成された部位は、やがて、ヒーター40に対向する位置(加熱範囲H)に至り、当該位置で当該部位に赤外線が照射される。そして、媒体2の更なる搬送により、当該部位は、巻き取りユニット25に至り、媒体巻き取り駆動軸27により巻き取られることとなる。
[非巻き取りモード]
一方、図3(A)(B)(C)に一例として示すように、非巻き取りモードが実行される際には、媒体2は、給送ユニット10のみに巻かれた状態を維持しつつ、搬送ユニット20により搬送される。
図3(A)に示したように、媒体巻軸18から繰り出された媒体2の部位がヘッド30に対向する位置に至り、当該位置で当該部位に画像が形成される。図3(A)において、符号Wは媒体2における画像形成範囲の一例を示す。
続いて図3(B)に示したように、当該画像形成範囲Wは、媒体2の更なる搬送により、ヒーター40に対向する位置(加熱範囲H)に至り、当該位置で当該画像形成範囲Wに赤外線が照射される。図3(B)は画像形成範囲Wに対する赤外線照射が完了した状態を示す。
次に図3(C)に示したように、媒体2は搬送ユニット20により逆方向に搬送される。画像形成範囲Wは、カッター50の位置の手前まで戻され、媒体2はカッター50によりカットされる。そして、このことにより、画像記録済みの媒体2が、画像未記録の媒体2から切り離されて、下流側支持部材35上を滑りながら、白長矢印方向へ移動することとなる。
(3)非巻き取りモードにおける問題点の説明
上述したとおり、本実施の形態においては、プリンター1にカッター50が設けられ、通常の巻き取りモードだけでなく、非巻き取りモードも実行することができるようになっている。
図3(A)(B)(C)に示したとおり、非巻き取りモードが実行される際には、下流側支持部材35上に媒体2が位置する場合(図3(B))と、位置しない場合(図3(A))が生ずる。その結果、以下に説明する問題点が起こり得る。
上述したとおり、非巻き取りモードが実行される際には、下流側支持部材35上に媒体2が位置したり、位置しなかったりする。
下流側支持部材35上に媒体2が位置する場合には、赤外線センサー72は、ヒーター40の加熱範囲H内において媒体2の表面をセンシングする。そして、制御部60は、赤外線センサー72により検出された温度情報に基づいて、ヒーター40の出力を制御する。そして、これにより、媒体2を所定温度(本実施の形態においては、約100度)にする。
しかしながら、下流側支持部材35上に媒体2が位置しない状態となると、センシング先に媒体2が無くなり、この場合には、赤外線センサー72は、下流側支持部材35をセンシングすることとなる。
すなわち、下流側支持部材35の表面が赤外線センサー72によりセンシングされ、そのセンシング結果に基づいてヒーター40の出力制御が行われる。換言すれば、赤外線センサー72は、下流側支持部材35の表面をセンシングする場合と、媒体支持部に支持された媒体をセンシングする場合とがあることになる。
そして、センシング先に媒体2があるときを第一状態とし、センシング先に媒体2が無い状態を第二状態とすると、第二状態においては、媒体2の表面がセンシングされるときとはセンシング先の状況が異なる。例えば、第一状態が紙で、第二状態が金属、といった状態となる。そのため、第一状態と同じ、即ち媒体2の表面をセンシングするときのようなヒーター40の出力制御ができない。そのため、第二状態から下流側支持部材35上に媒体2が位置する状態となったとき、つまり、媒体2が下流側支持部材35の上に至ったときには、ヒーター40の出力が媒体2を前記所定温度にするための出力になっていない問題が発生する。
したがって、センシング先に媒体2がない状態でも媒体2があるときのようにヒーター40の出力制御が実行されることが望まれる。こうすれば、第二状態から下流側支持部材35上に媒体2が位置する状態となったときに、ヒーター40の出力が媒体2を前記所定温度にするための出力に既になっていることとなり、前記問題が解決される。
(4)下流側支持部材35に施された工夫
図4乃至図6に示したように、本実施の形態においては、センシング先に媒体2がない状態でも媒体2があるときのようにセンサー出力制御を実行可能にするため、媒体支持部32である下流側支持部材35に開口部3が設けられ、この開口部3内にセンサー72にセンシングされる被センシング部4が設けられている。言い換えれば、媒体支持部32は、開口部3が設けられ、液体Lが吐出される媒体2を支持する。また、被センシング部4は、開口部3内であり、被検出領域である位置に設けられている。そして、被センシング部4はセンサー72にエネルギーを検出される。
本実施形態では、下流側支持部材35が媒体2に接触して媒体2を支持する支持面11は網状の部材によって構成されている。網は1mm以下の太さの線材によって作られ、網目のサイズ即ち表裏を貫通する小孔は1mm以下のものが使われている。勿論、この寸法構成の網に限定されない。開口部3は支持面11を成す網に設けられている。
ここで、被センシング部4が開口部3内に位置するとは、被センシング部4が下流側支持部材(媒体支持部32)35と独立して開口部3内に位置することを意味する。即ち、被センシング部4は、下流側支持部材35の開口部3を作る周縁部5で囲われる位置に下流側支持部材35と別個に設けられている。本実施形態では、開口部3は長方形に形成されている。
上記構成により、センシング先に媒体2が無い場合でも、ヒーター40の出力を適切に制御することができる。また、被センシング部4が下流側支持部材35即ち支持面11を成す網と独立して開口部3内に位置するので、ヒーター40から被センシング部4に与えられた熱エネルギーが支持面11及び下流側支持部材35に伝熱することがほとんどない状態を実現することができる。これにより、ヒーター40の出力は被センシング部4を加熱するための出力で足りることになる。即ち、下流側支持部材35側に伝熱する分に相当するヒーター40の出力(熱エネルギー)を削減することが可能となり、もってヒーター40の出力を、無駄を削減して適切に制御することが可能になる。
本実施形態では更に、被センシング部4の輻射率は0.7以上1未満になる材料で作られている。通常の媒体2の多くの種類が、その輻射率は0.7以上1未満の範囲に入っていることから、被センシング部4の輻射率を媒体2の輻射率に合わせることを行った。
図9に示したように、媒体2として用いる主な媒体の輻射率を、放射率測定器により測定したところ、媒体の輻射率は、約0.8〜
約0.95の範囲であった。従って、被センシング部4の輻射率を0.7以上1以下とした。このようにすることで、被センシング部4の輻射率と媒体2の輻射率との差である輻射率差が0.1以内となる。輻射率差が0.1以内であれば、輻射率差を温度差に換算した場合に約3度以内に相当し、温度制御上問題ないレベルと解釈される。
被センシング部4の輻射率を、0.7以上1以下に設定すれば、アクリル樹脂、PET樹脂、塩化ビニル樹脂、布、紙といった媒体2に対し、ヒーター40の制御を適切に行うことが可能となる。
また、被センシング部4の輻射率を、0.85以上0.95以下に設定すれば、PET樹脂、塩化ビニル樹脂、布、紙といった媒体に対して、より輻射率差を少なくすることができる。即ち、被センシング部4の輻射率を、0.85以上0.95以下に設定すれば、ヒーター40の制御を一部の媒体に対してより適切に行うことが可能となる。
また、被センシング部4の輻射率を0.9に設定すれば、塩化ビニル樹脂の媒体2に対して、より輻射率差を少なくすることができる。即ち、被センシング部4の輻射率を0.9に設定すれば、一部の媒体2に対してヒーター40の制御をより適切に行うことが可能となる。
被センシング部4の具体的な材料は、本実施の形態ではアルマイト処理が成されたアルミニウム材が使われている。アルミニウムは輻射率が0.1程度と媒体よりも大幅に低いが、表面にアルマイト処理を施すことにより、表面の輻射率を大幅に上昇させることができる。具体的にはアルミニウムのアルマイト処理によって輻射率を約0.1から約0.9へ上昇させることができる。尚、アルマイト処理自体は公知の処理方法を利用することができる。
被センシング部4の材料としてはこの材料に限定されないことは勿論であり、輻射率が0.7以上1未満になる材料が使用可能である。媒体自体を被センシング部4の材料として利用することも可能である。
本実施形態では被センシング部4の輻射率が0.7以上1未満であるので、センサー40がセンシング先から温度情報を得るに際して、被センシング部4から得た温度情報を、実質的には媒体2から得た温度情報であるとして扱うことが可能になる。これにより、媒体2がセンシング先に存在しない状態でも存在している状態とほぼ同様の条件になるので、ヒーター40の出力を適切に制御することが可能になる。
尚、センサー40が温度情報を得て、記録動作を開始する決定をする設定温度は、搬送される媒体2がヒーター40の加熱範囲Hに到達するまでの時間差を考慮して、本来の温度の90%程度にして、即ち少し低い温度に設定して行うと一層ヒーター40の出力の無駄を低減することができる。
また、アルマイト処理により、被センシング部4の輻射率と媒体2の輻射率との差(輻射率差)が0.1以内となるようにすることが可能である。従って、下流側支持部材35としてアルミニウム金属という強度の高い材料を使用するというメリットを享受しつつ、アルマイト処理という簡易な方法でヒーターの出力を適切に制御することが可能になる。
上記説明では、被センシング部4は、その輻射率が0.7以上1未満になる材料で作る観点で作られている。それに代えて、被センシング部4の輻射率と、媒体2の輻射率との差が0.1以内となるようにする視点で作ることも可能である。ここで、媒体2の輻射率は、特定の種類の媒体を選定して決めてもよいし、或いは使用頻度の高い複数種類の媒体を選んでそれらの平均値を用いてもよい。
被センシング部4の輻射率と媒体2の輻射率との差が0.1以内であるようにすることで、センサー40が被センシング部4から得た温度情報を、実質的には媒体2から得た温度情報であるとして扱うことが可能になる。これにより、媒体2がセンシング先に存在しない状態でも存在している状態とほぼ同様の条件になるので、ヒーター40の出力を適切に制御することが可能になる。
[被センシング部の構造の説明1]
図6に示したように、本実施形態では、被センシング部4は、開口部3の作る開口平面7に対してヒーター40と反対側に位置する。すなわち、被センシング部4は、媒体支持部32の支持面11を構成しない位置に設けられる。また、開口部3は支持面11を成す網に設けられている。
被センシング部4は、具体的には以下のように設けられている。
被センシング部4は、厚みが0.5mm程度の薄板のアルミニウム材で作られ、搬送方向Fにおける下流側の基端部4Eがねじ6の締結によってベース板8に固定されている。基端部4Eより上流側の本体部分4Bは、その表面4Fが赤外線センサー72によってセンシングされる部分である。本体部分4Bは、表面4Fが基端部4Eに対して開口平面7に向けて近づくように折り曲げて形成されている。表面4Fは上記の通りアルマイト処理されている。本体部分4Bの先端部4Sは自由端の状態でベース板8に押し付けられて接触している。
図4及び図5において、符号12は赤外線ヒーター40の反射板、符号13は赤外線ヒーター管、符号14は風を作る送風部を示す。
図4において、反射板12は、赤外線ヒーター管13が見えるようにするために一部の図示が省略されている。
送風部14は、加熱範囲Hに対して、搬送方向Fにおける上流側から下流側に向けて風を送るためのものである。送風部14は、図5に示すように高さ方向における上方の位置に設けられている。上方の位置とは、具体的には、高さ方向においてヘッド30より上方の位置である。尚、この送風部14は、加熱範囲Hの媒体2と接するように風を流して、媒体2に吐出された液体Lの乾燥を促進させる役割を有している。
また、加熱範囲Hのうちヘッド30が上方に存在する部分では、送風部14から送られてくる風は進行が妨げられる。従って、ヘッド30から吐出される液体Lの送風に起因する着弾位置のずれ等の発生を低減することができる。ここで、風の進行が妨げられるとは、風が全て遮断されるか、風量が低減されることを意味する。なお、送風部14は、加熱範囲Hに対して風を送るものであれば、送風部14の設置場所や個数、風の向きはどのような向きであってもよい。例えば、風を、搬送方向Fにおける下流側から上流側に向けて送る構成としてもよい。
被センシング部4が開口部3の作る開口平面7に対してヒーター40と反対側に位置する配置構造は、下流側支持部材35(媒体支持部32)がメッシュ構造や多孔構造等で表裏方向に蒸気が通過できる小孔を有する構造である場合に有効である。その理由は以下の通りである。
加熱によってインク(液体L)から発生する蒸気は下流側支持部材35の小孔、即ち支持面11を成す網の目を通って媒体2の裏面から直ちに離れることができるので、支持面11の部分で結露発生の虞は少ない。一方、被センシング部4は、媒体2に接して媒体2を支持している場合は被センシング部4を成す材料の熱特性によっては結露が発生する虞がある。
本実施形態によれば、被センシング部4は、媒体支持部32の支持面11を構成しない位置に設けられ、媒体2と非接触であるので、被センシング部4の部分おいて結露が発生した場合でも媒体2が汚損される虞を低減することができる。
更に、本実施の形態では、開口部3に、媒体2が被センシング部4に接触する方向へ進入することを規制する線状部材9が搬送方向Fに沿って2本設けられている。線状部材9は開口平面7と略同じ位置に配設されている。線状部材9の搬送方向Fにおける両端部は曲げられてベース板8に係止されている。尚、線状部材9の本数は2本に限定されず、1本であったり、3本以上であったりしてもよい。線状部材9の材料はステンレスが使われているが、他の材料であってもよい。
本実施形態においては、線状部材9の存在によって開口部3内に媒体2が進入して引っ掛かる虞を低減することができる。尚、開口部3に線状部材9を設けても、線状であるのでセンサー72のセンシング精度を低下する虞は少ない。
[被センシング部の構造の説明2]
図6に示した被センシング部4の配置構造に代えて、被センシング部4を開口部3の作る開口平面7と面一となるように設けてもよい。すなわち、支持面11の一部を構成するように、被センシング部4を設けてもよい。
ここで、被センシング部4は開口部3の作る開口平面7と面一であるとは、被センシング部4のセンシングされる部分が開口平面7と面一であることを意味する。従って、被センシング部4を構成する他の構成部分の位置は問わない。尚、他の構成部分が開口平面7より突出しないことは勿論である。
本実施形態においては、面一構造によって被センシング部4の位置が媒体2の位置とほぼ同じ位置になるので、媒体2と位置的に同様の条件でセンシングすることができる。また、面一なので開口部3内に媒体2が進入して引っ掛かる虞を低減できる。
[開口部の他の形態]
図4で示した形態においては、開口部3は長方形であったが、他の形態としてもよい。他の形態として、図7及び図8で示すような開口部3が挙げられる。開口部3は、媒体2の搬送方向Fに沿う方向の辺の長さが5mm以下となる形状に構成されている。即ち搬送方向Fに沿う方向の長さが短く形成されている。これにより、媒体2に形成された印刷物(例えば画像)において、すじができるのを抑制することができる。つまり、開口部3は、媒体2の搬送方向Fに沿う方向の辺の長さが、媒体2に形成された印刷物にすじができない程度に短く形成されていればよい。
また、本形態では、更に開口部3は、媒体2の搬送方向Fと直交する方向の辺の長さが5mm以下となる形状に構成されている。即ち搬送方向Fと直交する方向の辺の長さが短く形成されている。これにより、媒体2の搬送時に媒体2が開口部3に引っ掛かる虞を低減することができる。つまり、開口部3は、媒体2の搬送方向Fと直交する方向の辺の長さが、搬送時に媒体2が開口部3に引っ掛からない程度に短く形成されていればよい。
本実施形態では、開口部3は菱形に形成されているが、この形状に限定されない。楕円形状や円形状であってもよい。開口部3は、搬送方向Fに沿う方向の辺の長さが5mm以下となり、且つ、搬送方向Fと直交する方向の辺の長さが5mm以下となる形状であれば、媒体2に形成された印刷物(例えば画像)において、すじができるのを抑制しつつ、媒体2の搬送時に媒体2が開口部3に引っ掛かる虞を低減することができる。ただし、搬送方向Fに沿う方向の辺の長さが5mm以下となることと、搬送方向Fと直交する方向の辺の長さが5mm以下となることとのうち、いずれか一方のみを満たす形状であってもよい。
更に本実施形態では、開口部3は媒体支持部32の支持面11を成す網の一部を、媒体2を支持する側から見て山折りにすることで形成されている。これにより、開口部3の縁を滑らかにすることが可能になり、搬送される媒体2が開口部3の縁に引っ掛かる虞を低減することができる。
山折りは、2回以上折って作るのが望ましい。これにより、折られた部分の先端が内部に囲われて支持面11から突出する虞を低減できるからである。
[他の実施の形態]
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記実施の形態においては、液体吐出装置をインクジェット式プリンターに具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体吐出装置を採用してもよく、微小量の液滴を吐出させる液体吐出ヘッド等を備える各種の液体吐出装置に適用可能である。なお、液滴とは、上記液体吐出装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。
また、ここでいう液体とは、液体吐出装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。
ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL
(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体吐出装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体吐出装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)
などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体吐出装置を採用してもよい。そして、これらのうち何れか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
また、本実施形態のインクは、樹脂エマルジョンを含んでもよい。樹脂エマルジョンは、被記録媒体が加熱される際、好ましくはワックス(エマルジョン)と共に樹脂被膜を形成することで、着色インクを被記録媒体上に十分定着させて画像の耐擦性を良好にする効果を発揮する。上記の効果により樹脂エマルジョンを含有する着色インクを用いて記録された記録物は、特にインク非吸収性又は低吸収性の被記録媒体上で耐擦性に優れたものとなる。
樹脂エマルジョンとしては、以下に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、アクリロニトリル、シアノアクリレート、アクリルアミド、オレフィン、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルアルコール、ビニルエーテル、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルカルバゾール、ビニルイミダゾール、及び塩化ビニリデンの単独重合体又は共重合体、フッ素樹脂、及び天然樹脂が挙げられる。中でも、(メタ)アクリル系樹脂及びスチレン−
(メタ)アクリル酸共重合体系樹脂のうち少なくともいずれかが好ましく、アクリル系樹脂及びスチレン− アクリル酸共重合体系樹脂のうち少なくともいずれかがより好ましく、スチレン−
アクリル酸共重合体系樹脂がさらに好ましい。なお、上記の共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体、交互共重合体、及びグラフト共重合体のうちいずれの形態であってもよい。
また、上記実施の形態において、搬送ユニット20は、ヘッド30よりも搬送方向上流側に位置する第一搬送ローラー23と、ヘッド30よりも搬送方向下流側に位置する第二搬送ローラー24と、を有することとしたが、搬送ローラーの数や配置はこれに限定されるものではない。
また、上記実施の形態において、一例としてロール状の媒体2を用いた例を挙げたが、媒体2は単票媒体であってもよい。媒体2が単票媒体の場合、記録開始時において、下流側支持部材35上に媒体2が位置しない状態となる可能性が高い。しかし、記録開始時においても、ヒーター40の照射エネルギーが媒体2を所定温度にするような(適切な)照射エネルギーに既になっていることが望ましい。本発明を用いれば、媒体2が単票媒体の場合でも、ヒーター40の制御を適切に行うことが可能となる。
また、上記実施の形態において、センサーとして赤外線センサー72を用いた例を挙げたが、他のセンサーを用いてもよい。媒体2の表面から放射される電磁波を検出するセンサーであれば、紫外線、マイクロ波などを検知するセンサーであってもよい。その中でも、媒体の温度を推測するという目的においては、赤外線センサーを用いることがより効果的である。なお、赤外線とは、約0.7μm〜
1000μmの波長域の電磁波のことである。赤外線センサー72は、約0.7μm〜 1000μmの波長域のうち、少なくとも一部の波長域の電磁波を検知するものであればよい。
また、センサー72がセンシングするセンシングエリアの大きさは可変であり、センシング先に媒体2がある第一状態と、センシング先に媒体2が無い第二状態とでセンシングエリアの大きさが変わることとしてもよい。換言すれば、センサー72が被センシング部をセンシングする場合と、センサーが媒体支持部32に支持された媒体2をセンシングする場合とで、センシングエリアの大きさが変わることとなる。
すなわち、センシングエリアの大きさを変えることができるセンサーを用意し、被センシング部4がセンシングされる第二状態においては、センシングエリアが被センシング部4内に収まるように制御部60がセンシングエリアの大きさを制御する(より小さくする)。
一方で、媒体2の表面がセンシングされる第一状態においては、被センシング部4内に収める必要がないため、広い範囲をセンサーにセンシングさせてセンシング結果の均一性を高める目的で、センシングエリアの大きさを第二状態のときの大きさよりも大きくする(好ましくは、最大の大きさとする)。
そして、このようにすれば、センサーの能力を適切に発揮させることが可能となるため、より適切なヒーター制御を実現することができる。
1 プリンター、2 媒体、10 給送ユニット、18 媒体巻軸、
19 中継ローラー、20 搬送ユニット、23 第一搬送ローラー、
23a 第一駆動ローラー、23b 第一従動ローラー、24 第二搬送ローラー、
24a 第二駆動ローラー、24b 第二従動ローラー、25 巻き取りユニット、
26 中継ローラー、27 媒体巻き取り駆動軸、30 ヘッド、
32 媒体支持部、33 プラテン、34 上流側支持部材、
35 下流側支持部材、40 ヒーター、50 カッター、60 制御部、
61 インターフェイス部、62 CPU、63 メモリー、64 ユニット制御部、
70 検出器群、72 赤外線センサー、100 コンピューター

Claims (9)

  1. 液体を吐出可能な吐出部と、
    開口部が設けられ、前記液体が吐出される媒体を支持する媒体支持部と、
    前記媒体を加熱可能なヒーターと、
    被検出領域のエネルギーを検出するセンサーと、
    前記エネルギーに基づいて前記ヒーターの出力を変更可能な制御部と、
    前記開口部内であり、前記被検出領域内である位置に設けられ、前記センサーにエネルギーを検出される被センシング部と、を備え、
    前記被センシング部の輻射率と、前記媒体の輻射率との差が0.1以内であることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記被センシング部の輻射率は0.7以上1未満であることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1または2に記載の液体吐出装置において、
    前記被センシング部は、アルマイト処理が成されたアルミニウムであることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記被センシング部は、前記媒体支持部の支持面を構成しない位置に設けられることを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項に記載の液体吐出装置において、
    前記開口部に、前記媒体が前記被センシング部に接触する方向へ進入することを規制する線状部材が設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記媒体は搬送方向に搬送可能であり、
    前記開口部は前記媒体の搬送方向に沿う方向の辺の長さが5mm以下であることを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記媒体は搬送方向に搬送可能であり、
    前記開口部は前記媒体の搬送方向と直交する方向の辺の長さが5mm以下であることを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項1からのいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記センサーは、前記被センシング部のエネルギーを検出する場合と、前記媒体支持部に支持された前記媒体のエネルギーを検出する場合とがあることを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記被検出領域の大きさは可変であり、
    前記センサーが前記被センシング部のエネルギーを検出する場合と、前記センサーが前記媒体支持部に支持された前記媒体のエネルギーを検出する場合とで、前記被検出領域の大きさが変わることを特徴とする液体吐出装置。
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