JP6317216B2 - 光入出力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ネットワークに使用する光入出力装置に関する。
近年、光通信網を用いた映像の配信が活発に行われ始めた。映像の配信では、複数のユーザーに同一の情報を送信するため、送信途中で一つの信号光を他方路に分岐して送信する方が、個別に送信するよりもネットワークを効率的に利用することができる。
多分岐を行う代表的な装置として、スプリッタがある。このデバイスでは、一方路から送られた信号を他方路に決められた強度比で分岐することができる。しかしながら、スプリッタを利用する場合、送信先のユーザーがサービスを利用しなくなった場合、そのまま信号を送信し続けてはその分過剰なロスが発生してしまい、無駄となってしまう。これを避けるためには分岐数と分岐比の異なるスプリッタと交換しなければならない。
信号光の経路を変更することができるデバイスとして、光スイッチがある。光スイッチの中でも自由空間上で光の方路を切り替える空間光学系光スイッチは高密度実装や消費電力低減化の観点から他方式に比べて優れており、近年技術開発が進展している。
空間光学系光スイッチの基本構成について述べる。一般的に空間光学系光スイッチは、入力ファイバと出力ファイバの間の自由空間上にいくつかのレンズと光ビームの進行方向を変える光ビーム偏向素子から構成される。代表的な光スイッチとして、入出力ファイバアレイとコリメートレンズアレイ、2組の光ビーム偏向素子群から構成される光クロスコネクトスイッチ(OXC)や入出力ファイバアレイとコリメートレンズアレイ、レンズ群、分散素子、ビーム偏向素子群からなる波長選択スイッチ(WSS)などがある。
上記のような光スイッチでは、通常、多方路に分岐したスイッチングや、多方路間の分岐比を動的に変更することはできない。ユーザーのサービス変更や、入れ替わりによる最適な分岐比変更に対応するためには、多方路に分岐することができ、かつ動的に分岐比を変更することができる光スイッチが重要となる。
特開2014−35377号公報
Y. Sakamaki et al,ECOC 2011 Technical Digest, Th.12.A.3. (2011)
マルチキャスト配信では、送信する距離などにより必要な信号光強度が異なる。信号光の強度を有効に活用するためには、必要なだけの光を各送信先に割り振ることが重要となる。また、受信者の変更や伝送網の状況が変化した際には、それに合わせて分岐比を変化させることが出来ることが求められる。しかしながら、従来のようなスプリッタでは、分岐比を可変にすることが困難となる。
本発明は上記従来の問題に鑑みなされたものであって、本発明の課題は、信号光の分岐比を可変とすることにより、受信者の変更や伝送網の状況が変化した際には、それに合わせて分岐比を設定することができる光入出力装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、一実施形態に記載の発明は、信号光の入出力を行う、1チャンネルの第1のポートおよび複数チャンネルの第2のポートと、マトリックス状に平面配列された複数の画素を有し、前記第1のポートから入力された信号光に対して、画素位置に応じて設定された位相値に基づいた位相変化量を前記各画素で与えて空間位相変調することにより光を偏向する位相変調素子と、前記第2のポートの複数のチャンネルのうちの2つ以上の所望のチャンネルに前記信号光が光結合するように前記位相変調素子の各画素に設定する位相パタンを生成するパタン生成部と、前記生成した位相パタンを前記位相変調素子の各画素の駆動信号に変換して、該駆動信号に従い前記位相変調素子の画素を駆動する駆動部とを備え、前記パタン生成部は、前記第2のポートの前記信号光を光結合する2つ以上のチャンネルの位置に基づいて2つ以上の周期性位相パタンを決定し、該決定した2つ以上の周期性位相パタンを重畳することにより前記位相変調素子の各画素に設定する前記位相パタンを生成することを特徴とする光入出力装置である。
第1の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。 位相変調素子の構成例を示す図である。 基準となる出力ポートに光を結合させるための位相パタンの例と、その位相パタンでの反射型の位相変調素子からの回折の例を示す図である。 (a)は単一の周期性位相パタンによる偏向特性の例を示す図であり(b)は2つの周期性位相パタンを重畳した場合の偏向特性の例を示す図である。 (a)は複数の領域毎に異なる位相パタンを設定した位相変調素子の例と、(b)、(c)はそれぞれの領域における周期性位相パタンと位相変化の例を示す図である。 第2の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。 波長選択制のある光学構成の場合の位相変調素子の構成例を示す図である。 第3の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。 第4の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
[光入出力装置の構成]
まず、本実施形態の光入出力装置について説明する。図1は、第1の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。図1に示す例では、信号光を入出力するポートが配列する方向をy軸、信号光が伝搬する方向をz軸としている。入力光(信号光)は光ファイバ11を介して空間に出射され、コリメートレンズ12を介し、光学素子13に与えられる。光学素子13からの出射光は位相変調素子(位相変調器)14によって位相変調素子14への入射位置に応じた位相変化を与えられた後反射され、再び光学素子13を経由して、コリメートレンズ12、15−1〜15−nおよび光ファイバ11、16−1〜16−nへ入力される。信号光は、位相変調素子14に設定された位相パタンに応じて光学素子13に反射して出力する位置および強度が選択され、複数の光ファイバ16−1〜16−nのうちの所定の光ファイバ16mから任意の強度で出力される。
本実施形態の光入出力装置では、光ファイバ11とコリメートレンズ12と光学素子13とで構成される経路(チャンネル)が第1のポートを形成し、光学素子13とコリメートレンズ12、15−1〜15−nと、光ファイバ11、16−1〜16−nとで構成される経路(チャンネル)が第2のポートを形成する。すなわち、第1のポートは1つのチャンネルで構成されているのに対し、第2のポートは複数のチャンネルで構成されている。
光学素子13としては、入力された光を位相変調素子14に向けて出射するように信号光の出射方向を変換する手段を用いることができ、例えばレンズや、プリズムや、回折格子などを用いることができる。光学素子13としては、光ファイバ11、コリメートレンズ12を介して光学素子13に入力された光の、y軸上の位置により位相変調素子14に入射する際の角度が変化するように変換する手段を用いることができ、例えばレンズや、プリズムや、凹面ミラー、回折格子などを用いることができる。
[位相変調器の構成]
次に、この光入出力装置で用いられる位相変調素子14について詳細に説明する。図2は、反射型の位相変調素子をz軸方向から見た場合の構成(光照射領域)を示す図である。位相変調素子14はxy平面上にマトリクス状に配列されたp×q個の各画素において光の位相を独立に制御可能とされた多数の画素41−11〜41−pqと、各画素の位相を制御するドライバ素子42と、裏面に反射部43とを具備する。上記の光入出力装置において、位相変調素子に光を入射した場合の光照射領域は図2に示す領域Rのようになる。領域R内の各画素41−11〜41−pqに特定の位相パタンを与えることによって出射光(信号光)の波面を制御し、出射光の進行方向及びその方向の光パワーの制御を行うことが出来る。
位相変調素子14は、例えばLCOS(Liquid Crystal On Silicon)を用いて実現可能である。本素子では、液晶材料の配向方向を、ドライバ電極に印加する電圧で制御可能であり、これによって入力信号が感じる液晶の屈折率を変化させることにより出射する光の位相を制御することが可能である。表面電極を透明電極とし、裏面電極を反射電極とすることで反射型の位相変調器が実現可能である。液晶材料の代わりに電気光学効果を示す材料を用いても構わない。位相変調素子14は、MEMS(MicroElectro Mechanical System)ミラーを用いても実現可能である。例えば電圧を印加することで、各画素の位置に対応するミラーをz軸方向へ変位させることで画素ごとに光路長を変化させ、位相を制御することが可能である。
本実施形態の入出力装置では、図示されていないが、ドライバ素子42に接続された位相パタン生成手段が設けられている。位相パタン生成手段が第2のポートの所望のチャンネルに信号光が光結合するような位相パタンを生成し、ドライバ素子42がこの生成した位相パタンを駆動信号に変換して、変換した駆動信号に基づいて位相変調素子14の各画素を駆動することにより、第2のポートの所望のチャンネルに光結合することができる。位相パタン生成手段における位相パタンの生成手法について以下に述べる。
[位相パタンの生成方法]
位相変調素子によって、第2の出力ポートの複数のチャンネルのうちの所望のチャンネルを選択して信号光の光結合をする位相パタンの生成方法について説明する。まず、基準となる1つのチャンネル(基準チャンネル)を選択する手法について説明する。図3は、基準となる1つのチャンネルに光を結合させるための位相パタンの例と、反射型の位相変調素子からの回折の例を示す図である。チャンネルの選択は、例えば位相変調素子に入射される光の回折角を制御することによって行われる。設定する位相を図3のようにのこぎり形状51にすることで、図3のように位相変調素子からの出射波の回折角を制御可能である。ここで、回折角度θ、すなわち位相変調素子の法線方向に対する出射光のなす角度θは、
sinθin十sinθo=m・λ/Λ 式(1)
で与えられる。ただし、式(1)においてθinは位相変調素子の法線方向に対する入射光のなす角度、mは回折次数、λは入射光の波長、Λは位相パタンの1周期の長さとする。
ここで、位相変調を受けた際の光の波面を考える。簡単のため、θin=0で考える。
上記のような位相変調を受けた場合には、位相変調素子に入射した光に、式(2)のような線形の位相シフトが空間的に与えられる。
Figure 0006317216
これにより波面が傾き、光が偏向される。
基準チャンネルの位置に基づいて出射光のなすべき角度θを決めて上記式(1)を満たす周期Λの周期性位相パタンを決定し、決定した周期Λの位相パタンを位相変調素子に与えるよう設定することによって、第2のポートの基準チャンネルに光結合することができる。基準チャンネルに光結合が得られるように、Λを変化させてθoを調整してもよい。
また、上記式(1)を満たすθoの位置に第2のポートの基準チャンネルを配置することで基準チャンネルに出力する構成としてもよい。実際のチャンネルの配置は、式(1)に応じて設定されればよく、上記式(1)により決定される位置よりも多少のズレがあってもよい。ズレがある場合、上記位置からのズレが多いほどアッテネーション量が増加することになる。
次に、第2のポートの基準チャンネル以外のチャンネルを選択して信号光の光結合をする手法を説明する。上記式(1)を用いて第2のポートの基準チャンネルの位置に基づいて決定された基準となる周期Λの周期性位相パタンに対し、異なる周期wの周期性位相パタンを重畳させた位相パタンを設定することにより、複数のチャンネルに信号光を光結合する。基準となる周期Λの周期性位相パタンも異なる周期wの周期性位相パタンも共にのこぎり波である場合を例に挙げて説明する。
第2のポートの基準チャンネルへの光結合が得られるような位相パタンは、例えば、図4(a)の上段に示すようなのこぎり形状の周期性位相パタン61であり、のこぎり波は周期がΛ、振幅が2πである。この位相パタンのみが存在する場合、図4(a)の下段に示すように出力ポート方向θoへのみ光が出射する。この周期性位相パタンに対して、図4(b)の上段に示すように、重畳するのこぎり波の1周期中の位相φが
φ=k×y%w 式(3)
(%は剰余演算子を表す)
となるような周期性位相パタン62を重畳すると、図4(b)の下段に示すようにθsの角度方向にピーク64が現れ、ピーク63の光パワーを分配することが出来る。ここで、wは重畳する周期性位相パタンの1周期の長さ、kは定数とすると、光結合が得られる位置への出射角θsは、次式(4)で表すことが出来る。
θs=θo+arcsin (m・λ/w) 式(4)
mは回折の次数であり、整数である。ここで、Δθs=θs−θoと定義する。式(4)において第2のポートのチャンネルが配置されている角度方向にθsがあうようにwを選ぶことにより、1入力に対してθs方向、θo方向に配置されたチャンネルそれぞれに信号光を光結合することが可能となる。言い換えると、式(4)より、θoを基準にとれば、Δθs=arcsin(m・λ/w)の位置に出力ポートを配置することで所定のチャンネルに光結合することができる。実際のチャンネルの配置は、式(4)に応じて設定されればよく、上記式(4)により決定される位置よりも多少のズレがあってもよい。ズレがある場合、上記位置からのズレが多いほどアッテネーション量が増加することになる。
上記式(4)は、位相変調素子による位相シフトを示す式を周波数展開することでも導くことができる。ここで、位相変調を受けた際の光の波面を考える。上記のような位相変調を受けた場合には、位相変調素子に入射した光に、式(5)のような位相シフトが空間的に与えられる。
Figure 0006317216
ここで、Jmは強度比を示す係数である。式(5)より、傾きθoの角度の他に、式(4)で表される角度θsに光が回折される。
なお、第2のポートのチャンネルのy軸方向(ポートの並列方向)の大きさによって決まる最大値θmaxと最小値θminによって、wの下限値を決定することができる。wの範囲は第2のポートのチャンネルが配置されている角度θsと角度θoとのなす角Δθsが最大値θmaxと最小値θminの範囲内になるように設計される。θoがθmin〜θmaxの範囲内にある場合、θsがθmin〜θmaxに入る条件は|arcsin(m・λ/w)|<θmax−θminである。mは整数のため、常に|arcsin(m・λ/w)|≧|arcsin(λ/w)|であり、第2のポートの複数のチャンネルに光結合させるために重畳させる周期性位相パタンの周期wは、w>λ/sin(θmax−θmin)の範囲内になる。
また、式(3)は、さらに任意の定数bを用いて位相φを
φ=k×(y%w)+b 式(6)
と表すことにより、初期位相を含んだ形式で書き換えることができる。したがって、式(3)により決定した基準の周期Λを有する周期性位相パタンに式(6)により決定した追加する周期wを有する周期性位相パタンを重畳したうえに、更に異なる周期wを持つ1周期中の位相φが、
φ=k×(y%w)+b 式(7)
で表される周期性位相パタンを重畳して生成した位相パタンを設定することにより
θs2=θ+arcsin(m×λ/w) 式(8)
の角度方向に配置されたチャンネルにも、更に光結合させることが可能となり、3ポートへの同時出力が可能となる。同様に、互いに異なる周期を持った4つ以上の周期性位相パタンを重畳することにより4ポート以上への同時出力が可能である。すなわち、上記のとおり信号光を光結合したいチャンネルの位置に基づいて周期性位相パタンの周期を決定し、この決定した互いに異なる周期の複数の周期性位相パタンを重畳して位相変調素子に設定する位相パタンを生成すればよい。
なお周期性位相パタンはのこぎり波だけでなく、正弦波、矩形波のいずれか、あるいはこれらを組み合わせた波形でもよい。また重畳する周期性位相パタンごとに波形が異なっていてもよい。
[出力光強度比の調整]
次に第2のポートの複数のチャンネルに結合させた際の、出力強度比を調整する手法について説明する。
式(4)のk、および式(7)のkを変化させて重畳する周期性位相パタンの振幅を制御することで、基準となる周期性位相パタンによる出射方向の光パワーと重畳した周期性位相パタンによる出射方向の光パワーの比を制御することが可能である。すなわち、第2のポートのチャンネル毎の分岐比を設定することが可能となる。これは、3つ以上の周期性位相パタンを重畳する場合にも同様に第2のポートのチャンネル毎の分岐比を設定できる。
また、位相変調素子14を複数の領域に分け、各領域に異なる周期の周期性位相パタンを設定することで第2のポートの複数のチャンネルへ出力することが可能である。図5では、領域AにΛ1の周期を持つ周期性位相パタンを、領域BにΛ2の周期を持つ周期性位相パタンを設定することで、(式9)、(式10)で決まるθo1とθo2に同時に光を回折する。
sinθin十sinθo1 =m・λ/Λ1 式(9)
sinθin十sinθo1 =m・λ/Λ2 式(10)
図5の領域Aと領域Bそれぞれの広さと位置を変更することにより、θo1とθo2それぞれに回折される光の強度を調整可能である。同じ広さであれば、光強度の強い位置に存在するほどその領域に応じた回折光が強くなり、光強度が同じであれば、範囲が広いほどその領域に応じた回折光が強くなる。
本実施形態の光入出力装置によれば、複数の周期性位相パタンを重畳することで、その周期に対応した方向へ光パワーを分配して複数チャンネルへの信号光の出力が可能になる。また、重畳する周期性位相パタンの振幅を制御することにより、高精度な光強度の制御を行うことができる。
以上説明したとおりに位相変調素子14を設定することによって、第1のポートから信号光を入力すると、第2のポートの複数のチャンネルのうちの所定のチャンネルに光結合して出力することができるが、信号光の入力と出力の方向を入れ替えてもよい。すなわち、第2のポートの複数のチャンネルのうちの所定のチャンネルから信号光を入力すると、第1のポートに光結合して出力される。第2のポートから信号光を入力する場合は、互いに異なる出力チャネルからの信号光は、互いの信号光が干渉しないように互いに時間をずらして入力すればよい。信号光信号光を第2のポートから入力して第1のポートへ光結合する際の入力チャネルごとの第1のポートへの結合率の比は、光を分割する際の分岐比と同じである。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。この実施形態では、コリメートレンズ12から位相変調素子14の間に波長分散素子17を配置した点で第1の実施形態とは異なっている。第1の実施形態の入出力装置と異なる部分のみ説明する。波長分散素子17は、コリメートレンズ12、15−1〜15−nと光学素子13との間か、または光学素子13と位相変調素子14との間かのいずれの位置に配置してもよい。
この実施形態では、入力する信号光は、例えば波長λp〜λqまでを束ねるWDM(Wavelength Division Multiplexing)光を用いることができる。図6に示す例では、コリメートレンズ12、15−1〜15−n及び光学素子13の間に波長分散素子17を配置し、波長ごとに集光位置が異なるようにし、波長ごとに異なる出力ポートや光強度を選択可能としている。波長分散素子17は紙面垂直方向に回折性能を有しており、入力光の波長により位相変調素子14の紙面垂直方向に異なる位置に光を照射してもよい。
この実施形態で用いる位相変調素子14は、図7に示すように、複数の領域ごとに、位相パタンを独立に制御する構成とすることができる。すなわち本実施形態の位相変調素子14では波長チャネルに分解した光照射領域が形成される。また、入射光をWDM信号とし、回折格子でx軸方向(例えば図6の紙面垂直方向)に分散させる場合、その入射領域は、図7に示すように波長チャンネル毎に異なり、x軸方向に並列した領域Rl〜Rnのようになる。この場合、領域R1〜Rnの位相パタンを独立に制御することで波長チャンネルごとに異なる出力ポート、出力光強度を設定可能である。
本実施形態では波長選択性を持つ光学構成であるので、異なる波長の信号は位相変調素子14上の異なる領域に照射される。そのため、これらの領域ごとに異なる周期性位相パタンを重畳して生成した位相パタンを設定することにより、波長ごとに異なる出力ポートや光強度を選択可能となる。
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。第1の実施形態では、反射型の位相変調素子を用いていたが、この実施形態では、透過型の位相変調素子を用いて光入出力装置を構成している。図8は、x軸方向から見た透過型位相変調素子を用いた光入出力装置の構成例を示すものである。第3の実施形態の入出力装置について第1の実施形態の入出力装置と異なる部分のみ説明する。
本実施形態の光入出力装置では、図8に示すように、入力側から、光ファイバ21と、コリメートレンズ22と、光学素子23と、位相変調素子24と、光学素子25と、コリメートレンズ26−1〜26−nと、光ファイバ27−1〜27−nとが配置されて構成されている。
位相変調素子24は、反射型の位相変調素子で構成されている。すなわち、第1の実施形態の位相変調素子14とは異なり、ドライバ素子42の裏面に反射部43が設けられていないため、光ファイバ21側から入射された光は、位相変化を与えられた後、光ファイバ27−1〜27−n側に透過する。位相変調素子24には、第1の実施形態の位相変調素子14と同様に表面および裏面には電極が設けられているが、位相変調素子24では表面及び裏面電極の両方を透明電極とすることで、透過型位相変調器が実現可能である。反射型である位相変調素子14では、上述したとおり、位相変調素子14に入射した光が、入射面における法線方向に対して所定の角度(θ、θs)で出射されていたが、透過型である位相変調素子24では、位相変調素子24に入射した光が、入射面とは反対の面における法線方向に対して所定の角度(θ、θs)で出射される点が異なるが、それ以外は反射型の位相変調素子14と同様に機能する。
図8の構成では、図示左手の1本の光ファイバ21からの入力光が、出力されるチャンネルおよび出力光強度が調整された後、図示右手の複数の光ファイバ27−1・・・27−nのうちの所定のものに出力される。入力光は光ファイバ21を介して空間に出射され、コリメートレンズ22を介し、第1の光学素子23に入射される。第1の光学素子23からの出射光は位相変調素子24によってその入射位置に応じた位相変化が与えられた後、第2の光学素子25へと透過する。位相変調素子24を透過した光は、コリメートレンズアレイ26−1〜26−nを介して、光ファイバ27−1〜27−nへ接続する。信号光は、位相変調素子24の各素子へ与えられた位相パタンによって第2の光学素子25に接続する出力ポート及び光強度が選択されることにより、複数の光ファイバ光ファイバ27−1〜27−nのうちの所定の光ファイバ27mから任意の強度で出力される。
以上説明したとおりに位相変調素子24を設定することによって、第1のポートから信号光を入力すると、第2のポートの複数のチャンネルのうちの所定のチャンネルに光結合して出力することができるが、信号光の入力と出力の方向を入れ替えてもよい。すなわち、第2のポートの複数のチャンネルのうちの所定のチャンネルから信号光を入力すると、第1のポートに光結合して出力される。出力ポートから信号光を入力する場合は、互いに異なる出力チャネルからの信号光は、互いの信号光が干渉しないように互いに時間をずらして入力すればよい。信号光を第2のポートから入力して第1のポートへ光結合する際の入力チャネルごとの第1のポートへの結合率の比は、光を分割する際の分岐比と同じである。
(第4の実施形態)
図9は、第4の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。この実施形態では、コリメートレンズ22から位相変調素子24の間および位相変調素子24からコリメートレンズ26−1〜26−nの間に波長分散素子28、29を配置した点で第3の実施形態とは異なっている。第4の実施形態の入出力装置について第3の実施形態の入出力装置と異なる部分のみ説明する。
この実施形態でも第2の実施形態と同様に、入力する信号光は、例えば波長λp〜λqまでを束ねるWDM(Wavelength Division Multiplexing)光を用いることができる。図9に示すように、コリメートレンズ22および光学素子23の間に波長分散素子28を配置するとともにコリメートレンズ26−1〜26−nおよび光学素子25の間に波長分散素子29を配置して、波長ごとに集光位置を異なるようにし、波長ごとに異なる出力ポートや光強度を選択可能とすることができる。図9では、波長分散素子は紙面垂直方向に回折性能を有しており、入力光の波長により位相変調素子14の紙面垂直方向に異なる位置に光を照射している。波長分散素子28、29は光学素子23と位相変調素子24の間、および位相変調素子24と光学素子25の間に配置してもよい。
11、16−1〜16−n 光ファイバ
12、15−1〜15−n コリメートレンズ
13 光学素子
14 位相変調素子
17 波長分散素子
21、27−1〜27−n 光ファイバ
22、26−1〜26−n コリメートレンズ
23、25 光学素子
24 位相変調素子
28、29 波長分散素子
41−11〜41−pq 画素
42 ドライバ素子
43 反射部

Claims (6)

  1. 信号光の入出力を行う、1チャンネルの第1のポートおよび複数チャンネルの第2のポートと、
    マトリックス状に平面配列された複数の画素を有し、前記第1のポートから入力された信号光に対して、画素位置に応じて設定された位相値に基づいた位相変化量を前記複数の画素で与えて空間位相変調することにより光を偏向する位相変調素子と、
    前記第2のポートの複数のチャンネルのうちの2つ以上の所望のチャンネルに前記信号光が光結合するように前記位相変調素子の各画素に設定する位相パタンを生成するパタン生成部と、
    前記生成した位相パタンを前記位相変調素子の各画素の駆動信号に変換して、該駆動信号に従い前記位相変調素子の画素を駆動する駆動部とを備え、
    前記パタン生成部は、前記第2のポートの前記信号光を光結合する2つ以上のチャンネルの位置に基づいて2つ以上の周期性位相パタンを決定し、該決定した2つ以上の周期性位相パタンを重畳することにより前記位相変調素子の各画素に設定する前記位相パタンを生成すると共に、異なる周期の周期性位相パタンを設定する前記位相変調素子の複数の領域の広さと位置を変更することにより前記2つ以上のチャンネルに前記光結合される信号光の強度比である分岐比を調整することを特徴とする光入出力装置。
  2. 請求項1に記載の光入出力装置において、
    前記パタン生成部は、前記第2のポートの前記信号光を光結合する2つ以上のチャンネルのうちの1つの基準となる基準チャンネルの位置に基づいて、位相変調素子の法線方向に対する出射する信号光のなすべき角度をθ0、入射する信号光のなす角度をθinとし、回折次数をm、入射光の波長をλとしたときに、sinθin十sinθo=m・λ/Λを満たすΛを、前記周期性位相パタンの基準の周期Λと決定し、
    前記第2のポートの前記信号光を光結合する2つ以上のチャンネルのうちの前記基準チャンネル以外の1つ以上の追加のチャンネルの位置に基づいて、前記基準チャンネルと当該追加のチャンネルとがなす角度をθn(n=2〜N)、入力光の波長をλ、mを回折次数としたときに、θn=arcsin(m・λ/wn)を満たすwnを前記周期性位相パタンの追加する周期wnと決定し、
    前記決定された異なる周期Λ、wnを有する2つ以上の周期性位相パタンを重畳することにより前記位相変調素子の各画素に設定する前記位相パタンを生成することを特徴とする光入出力装置。
  3. 請求項1に記載の光入出力装置において、
    前記位相変調素子の平面内の領域毎に異なる周期を有する周期性の位相パタンが重畳されることを特徴とする光入出力装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の光入出力装置において、
    前記複数の周期性位相パタンがのこぎり波、正弦波、矩形波のいずれか、あるいはこれらを組み合わせた波形であることを特徴とする光入出力装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の光入出力装置において、
    前記複数の周期性位相パタンの各振幅の比が、光結合するチャンネルの光結合比により決定されることを特徴とする光入出力装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の光入出力装置において、
    前記パタン生成部で生成する位相パタンは、互いに異なる周期を有する3つ以上の周期性位相パタンを重畳して生成することを特徴とする光入出力装置。
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