JP6313139B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムの一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。燃料電池システムは、特許文献1の図1に示すように、燃料電池2、燃料電池2を収納するパッケージ1、パッケージ1内部を換気する換気ファン6および換気ファン6の動作状態を検知する換気センサ7を備えている。換気センサ7は、換気ファン6の換気に伴って発生する流体の流量(換気量)を検知している。燃料電池2の発電に使用される燃料ガスは可燃性を有するため、この燃料ガスがパッケージ1内部で流出した場合における安全性を確保する必要がある。具体的には、パッケージ1内部が換気される際に、パッケージ1から換気出口5を介して外部(大気)に排出される流体における燃料ガスの割合を、流体が可燃性を有さない程度に低減させるため、パッケージ1内部の換気量を所定換気量以上にするように、換気ファン6が制御されている。そして、換気センサ7により、換気ファン6による換気量が所定換気量より小さくなったと検知された場合には、換気ファン6または換気センサ7が故障したとして、燃料電池システムの運転が停止される。
また、燃料電池システムは、換気ファン6を制御することにより、パッケージ1内部の換気量を所定換気量より小さくするように一時的に低減または停止させて、換気センサ7により検知される換気量が所定換気量より小さくなるか否かの確認を行うことにより、換気センサ7が故障しているか否かの故障判定を行っている。
特開2009−70747号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の燃料電池システムにおいては、換気センサ7(流量検知装置)の故障判定が行われる際、パッケージ1内部の換気量を所定換気量より小さくするように換気ファン6の駆動量が低減されたときに、燃料ガスがパッケージ1内部で流出して、パッケージ1から換気出口5を介して排出される流体における燃料ガスの割合が、流体が可燃性を有する程度になる場合がある。また、故障判定が行われる際、換気ファン6の駆動が停止されたときに、燃料ガスがパッケージ1内部でリークして、燃料ガスがパッケージ1から換気出口5以外の部位を介して流出する場合がある。この場合、例えば、燃料電池システムが屋内に設置されている場合には、燃料ガスが屋外に排出されず、屋内に流出するときがある。
そこで、本発明は、上述した課題を解消するためになされたもので、換気に伴って発生する流体の流量を検知する流量検知装置の異常の有無を確認するために換気ファンの駆動量を低減させたときに、筐体内にて燃料が流出した場合においても、筐体内の換気を適切に行うことができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る燃料電池システムは、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、燃料電池を収納する筐体と、筐体内の換気を行う換気ファンと、換気ファンによる筐体内の換気が行われる際に、換気に伴って流れる流体の流路上に配設され、流体の流量が第一流量より大きい場合にオン信号を出力し、流体の流量が第一流量以下である場合にオフ信号を出力する流量検知装置と、を備える換気装置と、換気ファンを少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、第一流量は、流体が燃料を含む場合に、流体が可燃性を有する程度の流体の流量のうち最大流量に相当する第二流量より大きく設定され、流体の流路の一部は、換気の際に筐体内から排出される流体が流通する排気部によって構成され、換気ファンは、排気部に配設され、流量検知装置は、流体の流路上にて開口する第一開口部と、流体の流路上にて第一開口部と異なる方向に開口する第二開口部と、第一開口部に作用する流体の圧力が導入される第一圧力室と、第二開口部に作用する流体の圧力が導入される第二圧力室と、第一圧力室と第二圧力室とを接続する接続管と、接続管上に配設され、第一圧力室と第二圧力室とが連通している連通状態と、第一圧力室と第二圧力室とが遮断されている遮断状態とを切り替える切替弁と、第一圧力室内の圧力と第二圧力室内の圧力との圧力差が所定圧力差より大きい場合にオン信号を出力し、圧力差が所定圧力差以下である場合にオフ信号を出力するスイッチ部と、を備えた差圧スイッチであり、制御装置は、切替弁によって接続管を遮断状態にして、換気ファンの駆動量を、流量検知装置の出力がオン信号となるオン駆動量範囲内の換気ファンの第一駆動量から、流量検知装置の出力がオフ信号となるオフ駆動量範囲内の換気ファンの第二駆動量に低減させて、オン信号である流量検知装置の出力がオフ信号に切り替わるか否かの確認をすることにより流量検知装置の異常の有無の確認をする第一異常有無確認部と、切替弁によって接続管を遮断状態にして、第一異常有無確認部によって換気ファンの駆動量を第二駆動量に低減させたときに、流量検知装置の出力がオン信号である場合、切替弁を切り替え制御して遮断状態である接続管を連通状態にして、オン信号である流量検知装置の出力がオフ信号に切り替わるか否かを確認することにより、流量検知装置の異常の有無の確認をする第二異常有無確認部と、を備え、オフ駆動量範囲は、ゼロより大きく、かつ、第一流量に相当する第一流量駆動量以下に設定されている。
これによれば、第一異常有無確認部は、流量検知装置の異常の有無の確認をする際に、換気ファンの駆動量を、流量検知装置の出力がオン信号となるオン駆動量範囲内の換気ファンの第一駆動量から、換気装置の異常が無い場合に、流量検知装置の出力がオフ信号となるオフ駆動量範囲内の換気ファンの第二駆動量に低減する。ここで、第一異常有無確認部が換気ファンの駆動量を第二駆動量に低減した場合、換気の際に筐体内から排出される流体が流通する排気部に換気ファンが配設され、かつ、オフ駆動量範囲がゼロより大きく設定されているため、換気ファンによる換気が行われることにより、筐体内が負圧になる。これにより、第一異常有無確認部による流量検知装置の異常の有無の確認の際に、筐体内にて燃料が流出した場合においても、燃料は、換気に伴って流れる流体の流路に沿って確実に換気される。よって、例えば、燃料電池システムが屋内に設置されている場合においても、燃料が屋内に流出することを抑制できる。したがって、第一異常有無確認部による流量検知装置の異常の有無の確認の際に、換気ファンの駆動量を低減させる場合においても、筐体内の換気を適切に行うことができる。
また、流量検知装置は、比較的簡易に構成できる差圧スイッチであるため、流量検知装置を比較的低コストにて構成することができる。よって、筐体内の換気を、比較的低コストかつ適切に行うことができる。
第一異常有無確認部による流量検知装置の異常の有無の確認の際に、第一異常有無確認部が換気ファンの駆動量を第二駆動量に低減しても、オン信号である流量検知装置の出力がオフ信号に切り替わらない場合、制御装置が流量検知装置の異常を検知する。ここで、第一異常有無確認部による流量検知装置の異常の有無の確認の際に、例えば、流量検知装置の出力をオン信号とする流量の流体(風等)が外部から筐体内に流入した場合には、換気装置に異常がないにもかかわらず、オン信号である流量検知装置の出力がオフ信号に切り替わらないと第一異常有無確認部によって確認されるため、制御装置が流量検知装置の異常を検知することが考えられる。
これに対して、第一異常有無確認部の確認結果により、制御装置が流量検知装置の異常を検知するような場合においても、第二異常有無確認部は、切替弁を切り替え制御して遮断されている第一圧力室と第二圧力室とを連通させて、オン信号である流量検知装置の出力がオフ信号に切り替わるか否かを確認する。ここで、第一圧力室と第二圧力室とが連通した場合、第一圧力室内と第二圧力室内との圧力差が無くなる。このとき、流量検知装置の出力がオン信号からオフ信号に切り替わった場合には、流量検知装置が正常に作動しているため、制御装置は、第一異常有無確認部の確認結果が例えば風等の外的要因による誤りであり、流量検知装置に異常がないと検知する。よって、制御装置は、第二異常有無確認部により、流量検知装置に異常があるか否かをより確実に検知することができる。したがって、筐体内の換気をさらに適切に行うことができる。
また、請求項2に係る燃料電池システムは、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、燃料電池を収納する筐体と、筐体内の換気を行う換気ファンと、換気ファンによる筐体内の換気が行われる際に、換気に伴って流れる流体の流路上に配設され、流体の流量が第一流量より大きい場合にオン信号を出力し、流体の流量が第一流量以下である場合にオフ信号を出力する流量検知装置と、を備える換気装置と、換気ファンを少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、第一流量は、流体が燃料を含む場合に、流体が可燃性を有する程度の流体の流量のうち最大流量に相当する第二流量より大きく設定され、流体の流路の一部は、換気の際に筐体内から排出される流体が流通する排気部によって構成され、換気ファンは、排気部に配設され、流量検知装置は、流体の流路上にて開口する第一開口部と、流体の流路上にて第一開口部と異なる方向に開口する第二開口部と、第一開口部に作用する流体の圧力が導入される第一圧力室と、第二開口部に作用する流体の圧力が導入される第二圧力室と、第一圧力室と第二圧力室とを接続する接続管と、接続管上に配設され、第一圧力室と第二圧力室とが連通している連通状態と、第一圧力室と第二圧力室とが遮断されている遮断状態とを切り替える切替弁と、第一圧力室内の圧力と第二圧力室内の圧力との圧力差が所定圧力差より大きい場合にオン信号を出力し、圧力差が所定圧力差以下である場合にオフ信号を出力するスイッチ部と、を備えた差圧スイッチであり、制御装置は、切替弁によって接続管を遮断状態にして、換気ファンの駆動量を、流量検知装置の出力がオン信号となるオン駆動量範囲内の換気ファンの第一駆動量から、流量検知装置の出力がオフ信号となるオフ駆動量範囲内の換気ファンの第二駆動量に低減させて、オン信号である流量検知装置の出力がオフ信号に切り替わるか否かの確認をすることにより流量検知装置の異常の有無の確認をする第一異常有無確認部と、切替弁によって接続管を遮断状態にして、第一異常有無確認部によって換気ファンの駆動量を第二駆動量に低減させたときに、流量検知装置の出力がオン信号である場合、切替弁を切り替え制御して遮断状態である接続管を連通状態にして、オン信号である流量検知装置の出力がオフ信号に切り替わるか否かを確認することにより、流量検知装置の異常の有無の確認をする第二異常有無確認部と、を備え、オフ駆動量範囲は、第二流量に相当する第二流量駆動量より大きく、かつ、第一流量に相当する第一流量駆動量以下に設定されている。
これによれば、第一異常有無確認部は、流量検知装置の異常の有無の確認をする際に、換気ファンの駆動量を、流量検知装置の出力がオン信号となるオン駆動量範囲内の換気ファンの第一駆動量から、流量検知装置の出力がオフ信号となるオフ駆動量範囲内の換気ファンの第二駆動量に低減する。また、オフ駆動量範囲は、第二流量に相当する第二流量駆動量より大きく、かつ、第一流量に相当する第一流量駆動量以下に設定されている。第二流量は、流体が燃料を含む場合に、流体が可燃性を有する程度の流体の流量のうち最大流量に相当する流量である。よって、第一異常有無確認部が換気ファンの駆動量を第二駆動量に低減したとき、筐体内にて燃料の流出が発生した場合においても、筐体から排出される流体の流量は第二流量より大きいため、流体が可燃性を有さない。したがって、第一異常有無確認部による流量検知装置の異常の有無の確認の際に、換気ファンの駆動量を低減させる場合においても、筐体内の換気をより適切に行うことができる。
また、流量検知装置は、比較的簡易に構成できる差圧スイッチであるため、流量検知装置を比較的低コストにて構成することができる。よって、筐体内の換気を、比較的低コストかつ適切に行うことができる。
第一異常有無確認部による流量検知装置の異常の有無の確認の際に、第一異常有無確認部が換気ファンの駆動量を第二駆動量に低減しても、オン信号である流量検知装置の出力がオフ信号に切り替わらない場合、制御装置が流量検知装置の異常を検知する。ここで、第一異常有無確認部による流量検知装置の異常の有無の確認の際に、例えば、流量検知装置の出力をオン信号とする流量の流体(風等)が外部から筐体内に流入した場合には、換気装置に異常がないにもかかわらず、オン信号である流量検知装置の出力がオフ信号に切り替わらないと第一異常有無確認部によって確認されるため、制御装置が流量検知装置の異常を検知することが考えられる。
これに対して、第一異常有無確認部の確認結果により、制御装置が流量検知装置の異常を検知するような場合においても、第二異常有無確認部は、切替弁を切り替え制御して遮断されている第一圧力室と第二圧力室とを連通させて、オン信号である流量検知装置の出力がオフ信号に切り替わるか否かを確認する。ここで、第一圧力室と第二圧力室とが連通した場合、第一圧力室内と第二圧力室内との圧力差が無くなる。このとき、流量検知装置の出力がオン信号からオフ信号に切り替わった場合には、流量検知装置が正常に作動しているため、制御装置は、第一異常有無確認部の確認結果が例えば風等の外的要因による誤りであり、流量検知装置に異常がないと検知する。よって、制御装置は、第二異常有無確認部により、流量検知装置に異常があるか否かをより確実に検知することができる。したがって、筐体内の換気をさらに適切に行うことができる。
本発明による燃料電池システムの一実施形態を示す概要図である。 図1に示す流量検知装置の断面図である。 図1に示す制御装置にて筐体内の換気が行われる場合における筐体内の温度と流体の流量および換気ファンの駆動量との関係を表した図である。 図1に示す制御装置にて実行される制御プログラムのフローチャートである。 本発明による燃料電池システムの一実施形態の第二変形例における制御プログラムのフローチャートである。
以下、本発明による燃料電池システムの第一実施形態について説明する。なお、本明細書においては説明の便宜上、図1および図2における上側および下側をそれぞれ燃料電池システムの上方および下方として説明する。図1に示すように、燃料電池システムは、発電ユニット10および貯湯槽21を備えている。発電ユニット10は、筐体10a、燃料電池モジュール11、熱交換器12、インバータ装置13、水タンク14、および制御装置15を備えている。
燃料電池モジュール11は、後述するように燃料電池34を少なくとも含んで構成されるものである。燃料電池モジュール11は、改質用原料、改質水およびカソードエアが供給されている。具体的には、燃料電池モジュール11は、一端が供給源Gsに接続されて改質用原料が供給される改質用原料供給管11aの他端が接続されている。改質用原料供給管11aは、原料ポンプ11a1が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端が水タンク14に接続されて改質水が供給される水供給管11bの他端が接続されている。水供給管11bは、改質水ポンプ11b1が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端がカソードエアブロワ11c1に接続されてカソードエアが供給されるカソードエア供給管11cの他端が接続されている。
熱交換器12は、燃料電池モジュール11から排気される燃焼排ガスが供給されるとともに貯湯槽21からの貯湯水が供給され、燃焼排ガスと貯湯水とが熱交換する熱交換器である。具体的には、貯湯槽21は、貯湯水を貯湯するものであり、貯湯水が循環する(図にて矢印の方向に循環する)貯湯水循環ライン22が接続されている。貯湯水循環ライン22上には、貯湯槽21の下端から上端に向かって順番に貯湯水循環ポンプ22aおよび熱交換器12が配設されている。熱交換器12は、燃料電池モジュール11からの排気管11dが接続(貫設)されている。熱交換器12は、水タンク14に接続されている凝縮水供給管12aが接続されている。
熱交換器12において、燃料電池モジュール11からの燃焼排ガスは、排気管11dを通って熱交換器12内に導入され、貯湯水との間で熱交換が行われ凝縮されるとともに冷却される。凝縮後の燃焼排ガスは排気管11dを通り燃焼排気用ダクト52(後述する)を通って外部に排出される。また、凝縮された凝縮水は、凝縮水供給管12aを通って水タンク14に供給される。なお、水タンク14は、凝縮水をイオン交換樹脂によって純水化するようになっている。
上述した熱交換器12、貯湯槽21および貯湯水循環ライン22から、排熱回収システム20が構成されている。排熱回収システム20は、燃料電池モジュール11の排熱を貯湯水に回収して蓄える。
さらに、インバータ装置13は、燃料電池34から出力される直流電圧を入力し所定の交流電圧に変換して、交流の系統電源16aおよび外部電力負荷16c(例えば電化製品)に接続されている電源ライン16bに出力する。また、インバータ装置13は、系統電源16aからの交流電圧を電源ライン16bを介して入力し所定の直流電圧に変換して補機(各ポンプ、ブロワなど)や制御装置15に出力する。なお、制御装置15は、補機を駆動して燃料電池システムの運転を制御する。
燃料電池モジュール11(30)は、ケーシング31、蒸発部32、改質部33および燃料電池34を備えている。ケーシング31は、断熱性材料で箱状に形成されている。
蒸発部32は、後述する燃焼ガスにより加熱されて、供給された改質水を蒸発させて水蒸気を生成するとともに、供給された改質用原料を予熱するものである。蒸発部32は、このように生成された水蒸気と予熱された改質用原料を混合して改質部33に供給するものである。改質用原料としては天然ガス、LPガスなどの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料があり、本実施形態においては天然ガスにて説明する。
蒸発部32には、一端(下端)が水タンク14に接続された水供給管11bの他端が接続されている。また、蒸発部32には、一端が供給源Gsに接続された改質用原料供給管11aが接続されている。供給源Gsは、例えば都市ガスのガス供給管、LPガスのガスボンベである。
改質部33は、上述した燃焼ガスにより加熱されて水蒸気改質反応に必要な熱が供給されることで、蒸発部32から供給された混合ガス(改質用原料、水蒸気)から改質ガスを生成して導出するものである。改質部33内には、触媒(例えば、RuまたはNi系の触媒)が充填されており、混合ガスが触媒によって反応し改質されて水素ガスと一酸化炭素などを含んだガスが生成されている(いわゆる水蒸気改質反応)。改質ガスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気、未改質の天然ガス(メタンガス)、改質に使用されなかった改質水(水蒸気)を含んでいる。このように、改質部33は改質用原料(原燃料)と改質水とから改質ガス(燃料)を生成して燃料電池34に供給する。なお、水蒸気改質反応は吸熱反応である。
燃料電池34は、燃料極、空気極(酸化剤極)、および両極の間に介装された電解質からなる複数のセル34aが積層されて構成されている。本実施形態の燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であり、電解質として固体酸化物の一種である酸化ジルコニウムを使用している。燃料電池34の燃料極には、燃料として水素、一酸化炭素、メタンガスなどが供給される。動作温度は400〜1000℃程度である。水素だけではなく天然ガスや石炭ガスなども直接燃料として用いることが可能である。この場合、改質部33は省略することができる。
セル34aの燃料極側には、燃料である改質ガスが流通する燃料流路34bが形成されている。セル34aの空気極側には、酸化剤ガスである空気(カソードエア)が流通する空気流路34cが形成されている。
燃料電池34は、マニホールド35上に設けられている。マニホールド35には、改質部33からの改質ガスが改質ガス供給管38を介して供給される。燃料流路34bは、その下端(一端)がマニホールド35の燃料導出口に接続されており、その燃料導出口から導出される改質ガスが下端から導入され上端から導出されるようになっている。カソードエアブロワ11c1によって送出されたカソードエアはカソードエア供給管11cを介して供給され、空気流路34cの下端から導入され上端から導出されるようになっている。
燃焼部36は、燃料電池34と蒸発部32および改質部33との間に設けられている。燃焼部36は、燃料電池34からのアノードオフガス(燃料オフガス)と燃料電池34からのカソードオフガス(酸化剤オフガス)とが燃焼されて改質部33を加熱する。
燃焼部36では、アノードオフガスが燃焼されて火炎37が発生している。燃焼部36では、アノードオフガスが燃焼されてその燃焼排ガスが発生している。燃焼部36には、アノードオフガスを着火させるための一対の着火ヒータ36a1,36a2が設けられている。
筐体10aは、中パネル10bによって燃料電池室R1と排気ダクト室R2に区画されている。燃料電池室R1内には、燃料電池モジュール11、熱交換器12、インバータ装置13、水タンク14、および制御装置15が配置されている。排気ダクト室R2内には、換気排気用ダクト51および燃焼排気用ダクト52が配置されている。
中パネル10bは、燃料電池室R1内に外気を吸い込むための吸気口10c、燃料電池室R1内の空気を外部に排出するための換気用排気口10d、および熱交換器12からの燃焼排ガスを外部に排出するための燃焼排ガス用排気口10eが形成されている。吸気口10cには、逆止弁41が設けられている。逆止弁41は、排気ダクト室R2から燃料電池室R1への空気の流れは許容するが、逆方向の流れを規制するものである。
換気用排気口10dには、換気ファン42が設けられている。換気ファン42は、燃料電池室R1内の空気を外部に送出するものである。換気用排気口10dには、換気排気用ダクト51が接続されている。換気排気用ダクト51の他端は、煙突部53の内管53aに接続されている。換気ファン42が駆動されると、燃料電池室R1内の空気(換気排気)は、換気用排気口10d、換気排気用ダクト51および煙突部53の内管53aを通って外部に排出される(破線の矢印で示す)。
燃焼排ガス用排気口10eには、燃焼排気用ダクト52の一端が接続されている。燃焼排気用ダクト52の他端は、換気排気用ダクト51に合流されている。燃料電池システムの発電中において、燃料電池モジュール11から排出される燃焼排ガスは、燃焼排ガス用排気口10e、および燃焼排気用ダクト52を通って換気排気用ダクト51に導出され(一点破線の矢印で示す)、換気排気と合流されて、換気排気用ダクト51および煙突部53の内管53aを通って外部に排出される。
煙突部53は、2重管構造であり、内管53aと外管53bとから構成されている。内管53aと外管53bとの間に、吸気用流路FP1が形成されている。吸気用流路FP1は、外部と排気ダクト室R2と連通している。外気は、吸気用流路FP1を通って排気ダクト室R2内に流入(吸気)される。
なお、換気ファン42による筐体10a内の換気が行われる際に、換気に伴って流れる流体の流路Lは、吸気用流路FP1、排気ダクト室R2内における吸気用流路FP1と吸気口10cとを連通する流路、燃料電池室R1内における吸気口10cと換気用排気口10dとを連通する流路、換気排気用ダクト51および煙突部53の内管53aによって構成されている。また、流体の流路Lの一部である換気用排気口10d、換気排気用ダクト51および煙突部53の内管53aは、換気の際に筐体10a内から排出される流体が流通する排気部Exを構成する。
また、燃料電池システムは、温度センサ17および流量検知装置60をさらに備えている。温度センサ17は、筐体10a内に配設され、筐体10a内の温度Thを検出するものである。
流量検知装置60は、換気ファン42による筐体10a内の換気が行われる際に、換気に伴って流れる流体の流路L上に配設され、流体の流量Qが切替流量Qk(特許請求の範囲の第一流量に相当;後述する)より大きい場合にオン信号を出力し、流体の流量Qが切替流量Qk以下である場合にオフ信号を出力するものである。また、流量検知装置60、逆止弁41、換気ファン42および換気ファン42による筐体10a内の換気が行われる際に、換気に伴って流れる流体の流路Lによって、換気装置Vが構成されている。
流量検知装置60は、図2に示すように、圧力導入部61、スイッチ部62、ならびに、圧力導入部61とスイッチ部62とを接続する第一接続管63および第二接続管64を備えている。
圧力導入部61は、換気排気用ダクト51内に配設され(図1参照)、流体の圧力をスイッチ部62に導入するものである。上述したように、燃焼排ガスが燃焼排気用ダクト52を通って換気排気用ダクト51内に流入するため、圧力導入部61が導入する流体の圧力は、換気排気および燃焼排ガスの少なくとも一方の流体の圧力である。
圧力導入部61は、一般的なピトー管と同様な機能を有する。圧力導入部61は、絞り管61a、第一圧力導入管61bおよび第二圧力導入管61cを備えている。
絞り管61aは、中空円筒状に形成され、流体の流れ(実線の矢印にて示す)に沿うように、かつ、絞り管61a内にて流体が流通するように配設されている。
第一圧力導入管61bの一端は、絞り管61a内にて下方向に開口する第一開口部61b1が形成されている。第一開口部61b1には、換気が行われる際に、絞り管61aを流通する流体の全圧が作用する。流体の全圧は、流体の静圧および動圧を合わせた圧力である。また、第二圧力導入管61cの一端は、絞り管61a内にて第一開口部61b1と異なる方向に開口する第二開口部61c1が形成されている。具体的には、第二開口部61c1は、上方向に開口している。第二開口部61c1には、絞り管61aを流通する流体の静圧が作用する。
スイッチ部62は、圧力導入部61によって導入された流体の圧力に基づいて、流量検知装置60が出力するオン信号とオフ信号とを切り替えるものである。スイッチ部62は、ハウジング62a、転動子62b、可動片62c、第一固定片62dおよび第二固定片62eを備えている。
ハウジング62aの内部は、転動子62bによって、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2に区画されている。第一圧力室RP1は、第一接続管63を介して第一圧力導入管61bと連通している。これにより、第一圧力室RP1には、第一開口部61b1に作用する圧力(絞り管61aを流通する流体の全圧)が導入される。
第二圧力室RP2には、可動片62c、第一固定片62dおよび第二固定片62eが配設されている。第二圧力室RP2は、第二接続管64を介して第二圧力導入管61cと連通している。これにより、第二圧力室RP2には、第二開口部61c1に作用する圧力(絞り管61aを流通する流体の静圧)圧力が導入される。
転動子62bは、弾性変形可能に弾性材料によって形成されたダイアフラムである。
可動片62cは、導電性材料によって平板状に弾性変形可能に形成されている。可動片62cの下面には、転動子62bに形成された突出部62b1の突出端が接触している。
第一固定片62dおよび第二固定片62eは、導電性材料によって形成され、可動片62cを挟んで空間をおいて配設されている。
また、流量検知装置60は、第三接続管65(特許請求の範囲の接続管に相当)および切替弁66をさらに備えている。第三接続管65は、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とを接続するものである。具体的には、第三接続管65の一端が第一接続管63に接続され、第三接続管65の他端が第二接続管64に接続されている。すなわち、第三接続管65は、第一接続管63および第二接続管64を介して、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とを接続している。第三接続管65によって第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが接続されている場合、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが連通可能になっている。第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが連通している場合、第一圧力室RP1内と第二圧力室RP2内との間を流体が流通可能になっている。
切替弁66は、第三接続管65に配設されている。切替弁66は、第三接続管65を開状態にして第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが連通している連通状態と、第三接続管65を閉状態にして第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが遮断されている遮断状態とを切り替えるものである。切替弁66は、制御装置15と電気的に接続されている。切替弁66は、制御装置15によって切替制御される。
ここで、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが遮断状態であり、両圧力室RP1,RP2の間の圧力差が所定圧力差以下である場合、図2に示すように、可動片62cと第一固定片62dとが接触している。このとき、可動片62c、第一固定片62dおよび第二固定片62eを含んで構成される電気回路が開状態になっている。この場合、流量検知装置60は、オフ信号を制御装置15に出力する。所定圧力差は、絞り管61aを流通する流体の流量Qが切替流量Qkであるときの動圧(全圧と静圧との差)に相当する圧力差である。
一方、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが遮断状態であり、両圧力室RP1,RP2の間の圧力差が所定圧力差より大きい場合、可動片62cと第二固定片62eとが接触する。このとき、電気回路は閉状態になっている。この場合、流量検知装置60は、オン信号を制御装置15に出力する。すなわち、両圧力室RP1,RP2の間の圧力差が生じた際に、転動子62bが平板状(図2に示す)から上方に凸となる形状に変形することにより、突出部62b1が可動片62cを上方に押圧するため、可動片62cが平板状(図2に示す)から上方に凸となる形状に変形する。そして、圧力差が所定圧力差より大きい場合に、可動片62cと第二固定片62eとが接触する。
このように、流量検知装置60は、切替流量Qkの動圧に相当する所定圧力差に基づいて、出力の切替を行う差圧スイッチである。なお、所定圧力差の大きさ、ひいては切替流量Qkの大きさは、流量検知装置60がさらに備える調整部62fによって調整可能である。
他方、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが連通状態である場合、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2との圧力差が無くなるため、図2に示すように、可動片62cと第一固定片62dとが接触する。これにより、電気回路が開状態になるため、流量検知装置60の出力がオフ信号となる。
次に、上述した燃料電池システムの基本的動作の一例について説明する。制御装置15は、スタートスイッチ(図示なし)が押されて運転が開始される場合、または計画運転にしたがって運転が開始される場合には、起動運転を開始する。
起動運転が開始されるときは、制御装置15は、補機を作動させる。具体的には、制御装置15は、ポンプ11a1,11b1を作動させ、蒸発部32に改質用原料および凝縮水(改質水)の供給を開始する。そして、燃焼部36において、燃料電池34から導出された改質用原料および改質ガスが着火ヒータ36a1,36a2によって着火される。改質部33が所定温度(例えば、600℃)以上となれば、起動運転が終了し、発電運転を開始する。発電運転中では、制御装置15は、燃料電池34の発電する電力が、外部電力負荷16cの消費電力となるように補機を制御して、改質ガスおよびカソードエアを燃料電池34に供給する。
このような発電運転中に、ストップスイッチ(図示なし)が押されて発電運転が停止される場合、または運転計画にしたがって運転が停止される場合には、制御装置15は、燃料電池システムの停止運転(停止処理)を実施する。制御装置15は、改質用原料および凝縮水の蒸発部32への供給を停止し、改質ガスおよび空気の燃料電池34への供給を停止する。残原料による燃料電池34の発電が終了すれば、停止運転は終了する。
このような停止運転が終了すると、燃料電池システムは待機状態(待機時)となる。待機時は、燃料電池システムの発電停止状態(すなわち、起動運転、発電運転、停止運転のいずれの運転中でない状態である。)のことであり、発電指示(スタートスイッチのオンなど)を待っている状態のことである。
次に、上述した燃料電池システムおいて、制御装置15が流量検知装置60の異常の有無を確認する制御について、図3に示すフローチャートに沿って説明する。燃料電池システムの起動運転が開始されたところから説明する。
起動運転が開始されたときに、制御装置15は、通常換気制御を開始する(ステップS102)。通常換気制御は、制御装置15が、起動運転、発電運転および停止運転時に、換気ファン42を制御して、筐体10a内の換気をする制御である。ここで、通常換気制御について、具体的に説明する。換気ファン42は、PWM制御によって駆動されている。制御装置15は、換気ファン42の駆動量(回転数)をPWM制御のデューティ比Dにて、換気ファン42のドライバ回路(図示なし)に出力する。通常換気制御中における換気ファン42に出力される換気デューティ比Dv(特許請求の範囲の第一駆動量に相当)は、図4に示すように、温度センサ17によって検出される温度Thに応じて定められている。具体的には、温度Thが高いほど、デューティ比Dが大きくなるように設定されている。これにより、換気ファン42の駆動量が増加するほど、温度Thを下げるようになっている。さらに、換気デューティ比Dvは、最小デューティ比Dminと最大デューティ比Dmaxとの間にて設定される。
最小デューティ比Dminは、最小デューティ比Dminに相当する換気ファン42の最小駆動量による絞り管61aを流通する流体の流量Qである最小流量Qminが、切替流量Qkよりも大きくなるように設定されている。また、最大デューティ比Dmaxは、例えば100%に設定されている。すなわち、換気デューティ比Dvは、切替流量Qkに相当する切替デューティ比Dk(特許請求の範囲の第一流量駆動量に相当)より大きい。これにより、通常換気制御中において、換気装置Vに異常が無い場合、流量Qが切替流量Qkより大きくなるため、流量検知装置60の出力がオン信号となる。このように、換気デューティ比Dvは、流量検知装置60の出力がオン信号となるオンデューティ比範囲(特許請求の範囲のオン駆動量範囲に相当)Hon内に設定されている。
また、切替流量Qkは、所定排出流量Qx(特許請求の範囲の第二流量に相当)よりも大きくなるように設定されている。所定排出流量Qxは、制御装置15による通常換気制御中に、例えば燃料が燃料電池モジュール11から筐体10a内に流出して、流体が燃料を含む場合に、流体が可燃性を有する程度の流体の流量Qのうち最大流量に相当する。換言すれば、所定排出流量Qxは、流体が燃料を含む場合において着火源があったときに、流体が燃焼する程度の燃料濃度のうち最小燃料濃度に相当する流量Qである。すなわち、流体が燃料を含み、かつ、流量Qが所定排出流量Qx以下である場合、着火源があるときには、流体が燃焼する。一方、流量Qが所定排出流量Qxより大きい場合は、着火源があっても流体は燃焼しない。
なお、制御装置15は、通常換気制御中においては、第三接続管65を閉状態にして第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが遮断状態になるように切替弁66を制御している。
図3のフローチャートに戻って説明を続ける。上述した通常換気制御中において、制御装置15は、ステップS104にて、流量検知装置60の出力がオフ信号となるか否かを確認する。上述したように、通常換気制御中においては、流量検知装置60の出力がオン信号となるオンデューティ比範囲Hon範囲内の換気デューティ比Dvにて換気ファン42の駆動量が制御されている。このとき、換気装置Vに異常が発生し、換気ファン42が換気デューティ比Dvにて制御されているにもかかわらず、流量Qが切替流量Qk以下になった場合、流量検知装置60の出力がオフ信号になる。この場合、制御装置15は、ステップS104にて「NO」と判定し、換気装置Vの異常を検知する(ステップS106)。換気装置Vの異常は、例えば換気ファン42の劣化等による換気ファン42の駆動量の著しい低下や、流体の流路Lが閉塞に近い状態であること等である。そして、制御装置15は、カウンタC(後述する)をリセットし(ステップS130)、例えば使用者に警告等を行った後、燃料電池システムの運転を停止する。
一方、通常換気制御中において、換気装置Vに異常が無い場合、流量Qが切替流量Qkより大きいことにより、流量検知装置60の出力がオン信号になる。この場合、制御装置15は、換気装置Vに異常が無いと検知して、ステップS104にて「YES」と判定し、カウンタCのカウント数Cnを一つ増加する(ステップS108)。カウンタCは、ステップS104にて「YES」と判定された回数をカウントするものである。また、カウント数Cnは、プログラムが起動されたときに、ゼロに設定される。そして、制御装置15は、通常換気制御が開始されてから所定時間Tが経過しているか否かを判定する(ステップS110)。具体的には、制御装置15は、カウンタCのカウント数Cnが所定値N以上であるか否かを判定する。カウント数Cnが所定値Nに達した時点が、通常換気制御が開始された時点から所定時間Tが経過した時点に相当する。所定時間Tは、例えば24時間である。
通常換気制御を開始してから所定時間Tが経過していない場合、制御装置15は、ステップS110にて「NO」判定し、ステップS106の判定を繰り返し実行する。一方、通常換気制御を開始してから所定時間Tが経過した場合、制御装置15は、ステップS110にて「YES」と判定し、プログラムをステップS112に進める。
制御装置15は、通常換気制御を停止し(ステップS112)、換気ファン42のデューティ比Dを、オンデューティ比範囲Hon内の換気デューティ比Dvから、確認デューティ比(特許請求の範囲の第二駆動量に相当)Dcにする(ステップS114)。確認デューティ比Dcは、換気装置Vの異常が無い場合に、流量検知装置60の出力がオフ信号であるオフデューティ比範囲Hoff(特許請求の範囲のオフ駆動量範囲に相当)内の換気ファン42のデューティ比Dである。オフデューティ比範囲Hoffは、具体的には、ゼロより大きく、切替流量Qkに相当する切替デューティ比Dk以下の第一オフデューティ比範囲Hoff1に設定されている(図4参照)。このように、制御装置15は、ステップS114にて、流量検知装置60の出力をオン信号からオフ信号にするように、デューティ比Dを低減させる。
そして、制御装置15は、流量検知装置60の出力がオフ信号であるか否かを確認することにより、流量検知装置60の異常の有無を確認する(ステップS116:第一異常有無確認部)。流量検知装置60に異常が無い場合、換気ファン42のデューティ比Dが確認デューティ比Dcに低減されたとき、流量Qが切替流量Qk以下になるため、流量検知装置60の出力がオフ信号になる。この場合、制御装置15は、流量検知装置60が正常であると確認して、ステップS116にて「YES」と判定する。そして、制御装置15は、カウンタCをリセットして(ステップS118)、通常換気制御を再び開始する(ステップS102)。このように、制御装置15は、換気装置Vが正常に作動している場合、通常換気制御中に所定時間T毎に定期的に流量検知装置60の異常有無の確認を繰り返し実行する。
一方、流量検知装置60に異常が有る場合、換気ファン42のデューティ比Dが確認デューティ比Dcに低減されたとき、流量Qが切替流量Qk以下になったにもかかわらず、流量検知装置60の出力がオン信号からオフ信号に切り替わらない。この場合、制御装置15は、流量検知装置60に異常が有ると確認して、ステップS116にて「NO」と判定し、プログラムをステップS120に進める。なお、このときに発生している流量検知装置60の異常は、流量検知装置60の出力がオン信号のまま、オフ信号に切り替わらない故障(以下、オン故障とする。)である。
制御装置15は、切替弁66を切替制御して第三接続管65を開状態にすることにより、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とを連通状態にし(ステップS120)、流量検知装置60の出力がオン信号からオフ信号に切り替わるか否かを確認する(ステップS122:第二異常有無確認部)。第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが連通状態にされた場合、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2との間に圧力差が無くなる。このとき、流量検知装置60の出力がオン信号からオフ信号に切り替わった場合、制御装置15は、流量検知装置60が正常に作動していることを確認できる。この場合、制御装置15が、上述したステップS116(第一異常有無確認部)にて流量検知装置60の異常を確認した時点においては、例えば、風等が外部から筐体10a内に流入して、換気排気用ダクト51から流出した等により、流量Qが切替流量Qkより大きくなることで、流量検知装置60の出力がオン信号になっていたと考えられる。よって、制御装置15は、ステップS116による確認結果が誤りであり、流量検知装置60自身に異常が無いと判定する。この場合、制御装置15は、ステップS122にて「YES」と判定し、切替弁66を切替制御することにより第三接続管65を閉状態にして、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とを遮断状態にする(ステップS124)。そして、制御装置15は、タイマーのカウントをリセットして(ステップS118)、通常換気制御を再び開始する(ステップS102)。
一方、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが連通状態である場合においても、流量検知装置60の出力がオン信号からオフ信号に切り替わらずに、オン信号のままである場合、制御装置15は、ステップS116による確認結果が外的要因によるものでなく、流量検知装置60自身のオン故障であると確認できる。この場合、制御装置15は、ステップS122にて「NO」と判定し、流量検知装置60の異常を検知する(ステップS126)。この場合、制御装置15は、切替弁66を切替制御して、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とを遮断状態にして(ステップS128)、カウンタCをリセットし(ステップS130)、例えば使用者に警告等を行った後、燃料電池システムの運転を停止する。
本実施形態によれば、燃料電池システムは、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池34と、燃料電池34を収納する筐体10aと、筐体10a内の換気を行う換気ファン42と、換気ファン42による筐体10a内の換気が行われる際に、換気に伴って流れる流体の流路L上に配設され、流体の流量Qが切替流量Qkより大きい場合にオン信号を出力し、流体の流量Qが切替流量Qk以下である場合にオフ信号を出力する流量検知装置60と、を備える換気装置Vと、換気ファン42を少なくとも制御する制御装置15と、を備えている。切替流量Qkは、流体が燃料を含む場合に、流体が可燃性を有する程度の流体の流量Qのうち最大流量に相当する所定排出流量Qxより大きく設定され、流体の流路Lの一部は、換気の際に筐体10a内から排出される流体が流通する排気部Exによって構成され、換気ファン42は、排気部Exに配設されている。制御装置15は、換気ファン42のデューティ比Dを、流量検知装置60の出力がオン信号となるオンデューティ比範囲Hon内の換気ファン42の換気デューティ比Dvから、流量検知装置60の出力がオフ信号となるオフデューティ比範囲Hoff内の換気ファン42の確認デューティ比Dcに低減させて、オン信号である流量検知装置60の出力がオフ信号に切り替わるか否かの確認をすることにより流量検知装置60の異常の有無の確認をする第一異常有無確認部(ステップS116)を備えている。オフデューティ比範囲Hoffは、ゼロより大きく、かつ、切替流量Qkに相当する切替デューティ比Dk以下の第一オフデューティ比範囲Hoff1に設定されている。
これによれば、第一異常有無確認部は、流量検知装置60の異常の有無の確認をする際に、換気ファン42のデューティ比Dを、流量検知装置60の出力がオン信号となるオンデューティ比範囲Hon内の換気ファン42の換気デューティ比Dvから、換気装置Vの異常が無い場合に、流量検知装置60の出力がオフ信号となる第一オフデューティ比範囲Hoff1内の換気ファン42の確認デューティ比Dcに低減する。ここで、第一異常有無確認部が換気ファン42のデューティ比Dを確認デューティ比Dcにした場合、換気の際に筐体10a内から排出される流体が流通する排気部Exの換気用排気口10dに換気ファン42が配設され、かつ、第一オフデューティ比範囲Hoff1がゼロより大きく設定されているため、換気ファン42による換気が行われることにより、筐体10a内が負圧になる。これにより、第一異常有無確認部による流量検知装置60の異常の有無の確認の際に、筐体10a内にて燃料が流出した場合においても、燃料は、換気に伴って流れる流体の流路Lに沿って確実に換気される。よって、例えば、燃料電池システムが屋内に設置されている場合においても、燃料が屋内に流出することを抑制できる。したがって、第一異常有無確認部による流量検知装置60の異常の有無の確認の際に、換気ファン42に対するデューティ比Dを低減させる場合においても、筐体10a内の換気を適切に行うことができる。
また、流量検知装置60は、流体の流路L上にて開口する第一開口部61b1と、流体の流路L上にて第一開口部61b1と異なる方向に開口する第二開口部61c1と、第一開口部61b1に作用する流体の圧力が導入される第一圧力室RP1と、第二開口部61c1に作用する流体の圧力が導入される第二圧力室RP2と、を有するとともに、第一圧力室RP1内の圧力と第二圧力室RP2内の圧力との圧力差が所定圧力差より大きい場合にオン信号を出力し、圧力差が所定圧力差以下である場合にオフ信号を出力するスイッチ部と、を備えた差圧スイッチである。
これによれば、流量検知装置60は、比較的簡易に構成できる差圧スイッチであるため、流量検知装置60を比較的低コストにて構成することができる。よって、筐体10a内の換気を、比較的低コストかつ適切に行うことができる。
また、第一異常有無確認部による流量検知装置60の異常の有無の確認の際に、第一異常有無確認部が換気ファン42のデューティ比Dを確認デューティ比Dcに低減しても、オン信号である流量検知装置60の出力がオフ信号に切り替わらない場合、制御装置15が流量検知装置60の異常を検知する。ここで、第一異常有無確認部による流量検知装置60の異常の有無の確認の際に、例えば、流量検知装置60の出力をオン信号とする流量の流体(風等)が外部から筐体10a内に流入した場合には、換気装置Vに異常がないにもかかわらず、オン信号である流量検知装置60の出力がオフ信号に切り替わらないと第一異常有無確認部によって確認されるため、制御装置15が流量検知装置60の異常を検知することが考えられる。
これに対し、流量検知装置60は、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とを接続する第三接続管65と、第三接続管65上に配設され、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが連通している連通状態と、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とが遮断されている遮断状態とを切り替える切替弁66と、をさらに備え、制御装置15は、切替弁66を切り替えて第三接続管65を遮断状態にして、第一異常有無確認部によって換気ファン42のデューティ比Dを確認デューティ比Dcに低減させたときに、流量検知装置60の出力がオン信号である場合、切替弁66を切り替え制御して遮断状態である第三接続管65を連通状態にして、オン信号である流量検知装置60の出力がオフ信号に切り替わるか否かを確認することにより、流量検知装置60の異常の有無の確認をする第二異常有無確認部(ステップS122)をさらに備えている。
これによれば、第一異常有無確認部の確認結果により、制御装置15が流量検知装置60の異常を検知するような場合においても、第二異常有無確認部は、切替弁66を切り替え制御して遮断されている第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とを連通させて、オン信号である流量検知装置60の出力がオフ信号に切り替わるか否かを確認する。ここで、第二異常有無確認部が切替弁66を切り替え制御して第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とを連通させるため、第一圧力室RP1内と第二圧力室RP2内との圧力差が無くなる。このとき、流量検知装置60の出力がオン信号からオフ信号に切り替わった場合には、流量検知装置60が正常に作動しているため、制御装置15は、第一異常有無確認部の確認結果が例えば風等の外的要因による誤りであり、流量検知装置60に異常がないと検知する。よって、制御装置15は、第二異常有無確認部により、流量検知装置60に異常があるか否かをより確実に検知することができる。したがって、筐体10a内の換気をさらに適切に行うことができる。
次に、上述した燃料電池システムの実施形態の第一変形例について、上述した実施形態と異なる部分について説明する。
上述した実施形態において、オフデューティ比範囲Hoffは、図4に示すように、ゼロより大きく、切替デューティ比Dk以下の第一オフデューティ比範囲Hoff1に設定されている。これに対し、本第一変形例において、オフデューティ比範囲Hoffは、所定排出流量Qxに相当する所定排出デューティ比Dx(特許請求の範囲の第二流量駆動量に相当)より大きく、かつ、切替デューティ比Dk以下の第二オフデューティ比範囲Hoff2に設定されている。
所定排出流量Qxは、流体が燃料を含む場合に、流体が可燃性を有する程度の流体の流量Qのうち最大流量に相当する流量である。よって、第一異常有無確認部が換気ファン42のデューティ比Dを確認デューティ比Dcに低減したとき、筐体10a内にて燃料の流出が発生した場合においても、筐体10aから排出される流体の流量Qは所定排出流量Qxより大きいため、流体が可燃性を有さない。したがって、第一異常有無確認部による流量検知装置60の異常の有無の確認の際に、換気ファン42のデューティ比Dを低減させる場合においても、筐体10a内の換気をより適切に行うことができる。
次に、上述した燃料電池システムの実施形態の第二変形例について、上述した各実施形態と異なる部分について、図5を用いて説明する。
上述した各実施形態において、第二異常有無確認部(ステップS122)による流量検知装置60の異常有無の確認は、通常換気制御が開始された後に行われる。これに対し、本第二変形例においては、第二異常有無確認部による流量検知装置60の異常有無の確認を、通常換気制御が開始される前にも行う。具体的には、図5に示すように、制御装置15は、起動運転が開始されたときに、切替弁66を切替制御して第三接続管65を開状態にすることにより、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とを連通状態にし(ステップS202)、流量検知装置60の出力がオフ信号となるか否かを確認することにより、流量検知装置60の異常の有無を確認する(ステップS204:第二異常有無確認部)。このとき、通常換気制御が開始される前であることにより、換気ファン42が駆動していないため、流量Qはゼロ(すなわち切替流量Qk以下)である。
ここで、流量検知装置60の出力がオン信号のままとなる流量検知装置60のオン故障が発生している場合、流量Qが切替流量Qk以下であるにもかかわらず、流量検知装置60の出力がオン信号となるため、制御装置15は、流量検知装置60がオン故障であると確認できる。この場合、制御装置15は、ステップS204にて「NO」と判定し、流量検知装置60が異常であると検知する(ステップS206)。そして、制御装置15は、切替弁66を切替制御して、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とを遮断状態にして(ステップS208)、例えば使用者に警告等を行った後、燃料電池システムの運転を停止する。
一方、流量検知装置60が正常である場合、流量Qが切替流量Qk以下であるため、流量検知装置60はオフ信号を出力する。この場合、制御装置15は、流量検知装置60に異常が無いと確認して、ステップS204にて「YES」と判定し、切替弁66を切替制御して、第一圧力室RP1と第二圧力室RP2とを遮断状態にする(ステップS210)。そして、制御装置15は、通常換気制御を開始する(ステップS102)。これ以降は、上述した各実施形態と同様にプログラムを進める。
これによれば、制御装置15は、通常換気制御を開始する前に、流量検知装置60の異常有無を簡易に確認することができる。よって、制御装置15は、筐体10a内の換気をさらに適切に行うことができる。
なお、上述した実施形態において、燃料電池システムの一例を示したが、本発明はこれに限定されず、他の構成を採用することもできる。例えば、上述した第二変形例において、第二異常有無確認部(ステップS204)は、起動運転が開始された後、通常換気制御が開始される前に毎回実行されるが、これに代えて、第二異常有無確認部の実行を、起動運転が開始された後、流量検知装置60の出力がオン信号であることを確認した場合のみ実行するようにしても良い。通常換気制御が開始される前であるときには、流量Qがゼロであるため、流量検知装置60の出力がオン信号である場合、流量検知装置60がオン故障しているか、あるいは、風等の外的要因が存在する。よって、この場合、第二異常有無確認部を実行することにより、流量検知装置60がオン故障しているか、または、風等の外的要因が存在しているかを適切に判断することができる。
また、上述した各実施形態において、換気ファン42は、換気用排気口10dに配設されているが、排気部Exにおける他の部位(例えば換気排気用ダクト51内)に配設されているようにしても良い。
また、上述した各実施形態において、第一開口部61b1が下方に開口し、第二開口部61c1が上方に開口しているが、これに代えて、第一開口部61b1に流体の全圧が作用する方向に開口し、第二開口部61c1に流体の静圧が作用する方向に開口する方向であれば、上述した実施形態と異なる方向に開口するようにしても良い。たとえば、第二開口部61c1においては、左方向に開口するようにしても良い。
また、上述した各実施形態において、流量検知装置60の圧力導入部61は、換気排気用ダクト51内に配設されているが、これに代えて、換気が行われる際に、排気ダクト室R2内における外気が流通する流路L上、または、筐体10a内における流体が流通する流路L上に配設されているようしても良い。
また、上述した各実施形態において、流量検知装置60は、流体の全圧と静圧とを導入して全圧と静圧との差に基づいて出力を切り替える差圧スイッチであるが、これに代えて、流体の流量Qを検出して、検出された流体の流量Qに基づいて出力を切り替えるスイッチとするようにしても良い。
10a…筐体、10d…換気用排気、15…制御装置、34…燃料電池、42…換気ファン、51…換気排気用ダクト、53…煙突部、60…流量検知装置(差圧スイッチ)、61…圧力導入部、61b1…第一開口部、61c1…第二開口部、62…スイッチ部、63…第一接続管、64…第二接続管、65…第三接続管(接続管)、66…切替弁、Dc…確認デューティ比(第二駆動量)、Dk…切替デューティ比(第一流量駆動量)、Dv…換気デューティ比(第一駆動量)、Dx…所定排出デューティ比(第二流量駆動量)、Ex…排気部、Hoff…オフデューティ比範囲(オフ駆動量範囲)、Hoff1…第一オフデューティ比範囲、Hoff2…第二オフデューティ比範囲、Hon…オンデューティ比範囲(オン駆動量範囲)、L…流体の流路、Qk…切替流量(第一流量)、Qx…所定排出流量(第二流量)、RP1…第一圧力室、RP2…第二圧力室、V…換気装置。

Claims (2)

  1. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池を収納する筐体と、
    前記筐体内の換気を行う換気ファンと、前記換気ファンによる前記筐体内の換気が行われる際に、前記換気に伴って流れる流体の流路上に配設され、前記流体の流量が第一流量より大きい場合にオン信号を出力し、前記流体の流量が前記第一流量以下である場合にオフ信号を出力する流量検知装置と、を備える換気装置と、
    前記換気ファンを少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記第一流量は、前記流体が燃料を含む場合に、前記流体が可燃性を有する程度の前記流体の流量のうち最大流量に相当する第二流量より大きく設定され、
    前記流体の流路の一部は、前記換気の際に前記筐体内から排出される流体が流通する排気部によって構成され、
    前記換気ファンは、前記排気部に配設され、
    前記流量検知装置は、
    前記流体の流路上にて開口する第一開口部と、
    前記流体の流路上にて前記第一開口部と異なる方向に開口する第二開口部と、
    前記第一開口部に作用する前記流体の圧力が導入される第一圧力室と、
    前記第二開口部に作用する前記流体の圧力が導入される第二圧力室と、
    前記第一圧力室と前記第二圧力室とを接続する接続管と、
    前記接続管上に配設され、前記第一圧力室と前記第二圧力室とが連通している連通状態と、前記第一圧力室と前記第二圧力室とが遮断されている遮断状態とを切り替える切替弁と、
    前記第一圧力室内の圧力と前記第二圧力室内の圧力との圧力差が所定圧力差より大きい場合に前記オン信号を出力し、前記圧力差が前記所定圧力差以下である場合に前記オフ信号を出力するスイッチ部と、
    を備えた差圧スイッチであり、
    前記制御装置は、
    前記切替弁によって前記接続管を前記遮断状態にして、前記換気ファンの駆動量を、前記流量検知装置の出力が前記オン信号となるオン駆動量範囲内の前記換気ファンの第一駆動量から、前記流量検知装置の出力が前記オフ信号となるオフ駆動量範囲内の前記換気ファンの第二駆動量に低減させて、前記オン信号である前記流量検知装置の出力が前記オフ信号に切り替わるか否かの確認をすることにより前記流量検知装置の異常の有無の確認をする第一異常有無確認部と、
    前記切替弁によって前記接続管を前記遮断状態にして、前記第一異常有無確認部によって前記換気ファンの駆動量を前記第二駆動量に低減させたときに、前記流量検知装置の出力が前記オン信号である場合、前記切替弁を切り替え制御して前記遮断状態である前記接続管を前記連通状態にして、前記オン信号である前記流量検知装置の出力が前記オフ信号に切り替わるか否かを確認することにより、前記流量検知装置の異常の有無の確認をする第二異常有無確認部と、を備え、
    前記オフ駆動量範囲は、ゼロより大きく、かつ、前記第一流量に相当する第一流量駆動量以下に設定されている燃料電池システム。
  2. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池を収納する筐体と、
    前記筐体内の換気を行う換気ファンと、前記換気ファンによる前記筐体内の換気が行われる際に、前記換気に伴って流れる流体の流路上に配設され、前記流体の流量が第一流量より大きい場合にオン信号を出力し、前記流体の流量が前記第一流量以下である場合にオフ信号を出力する流量検知装置と、を備える換気装置と、
    前記換気ファンを少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記第一流量は、前記流体が燃料を含む場合に、前記流体が可燃性を有する程度の前記流体の流量のうち最大流量に相当する第二流量より大きく設定され、
    前記流体の流路の一部は、前記換気の際に前記筐体内から排出される流体が流通する排気部によって構成され、
    前記換気ファンは、前記排気部に配設され、
    前記流量検知装置は、
    前記流体の流路上にて開口する第一開口部と、
    前記流体の流路上にて前記第一開口部と異なる方向に開口する第二開口部と、
    前記第一開口部に作用する前記流体の圧力が導入される第一圧力室と、
    前記第二開口部に作用する前記流体の圧力が導入される第二圧力室と、
    前記第一圧力室と前記第二圧力室とを接続する接続管と、
    前記接続管上に配設され、前記第一圧力室と前記第二圧力室とが連通している連通状態と、前記第一圧力室と前記第二圧力室とが遮断されている遮断状態とを切り替える切替弁と、
    前記第一圧力室内の圧力と前記第二圧力室内の圧力との圧力差が所定圧力差より大きい場合に前記オン信号を出力し、前記圧力差が前記所定圧力差以下である場合に前記オフ信号を出力するスイッチ部と、
    を備えた差圧スイッチであり、
    前記制御装置は、
    前記切替弁によって前記接続管を前記遮断状態にして、前記換気ファンの駆動量を、前記流量検知装置の出力が前記オン信号となるオン駆動量範囲内の前記換気ファンの第一駆動量から、前記流量検知装置の出力が前記オフ信号となるオフ駆動量範囲内の前記換気ファンの第二駆動量に低減させて、前記オン信号である前記流量検知装置の出力が前記オフ信号に切り替わるか否かの確認をすることにより前記流量検知装置の異常の有無の確認をする第一異常有無確認部と、
    前記切替弁によって前記接続管を前記遮断状態にして、前記第一異常有無確認部によって前記換気ファンの駆動量を前記第二駆動量に低減させたときに、前記流量検知装置の出力が前記オン信号である場合、前記切替弁を切り替え制御して前記遮断状態である前記接続管を前記連通状態にして、前記オン信号である前記流量検知装置の出力が前記オフ信号に切り替わるか否かを確認することにより、前記流量検知装置の異常の有無の確認をする第二異常有無確認部と、を備え、
    前記オフ駆動量範囲は、前記第二流量に相当する第二流量駆動量より大きく、かつ、前記第一流量に相当する第一流量駆動量以下に設定されている燃料電池システム。
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