JP6311271B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及び制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法及び制御プログラムに関し、特に、ロール紙を装置内で準備する動作中の電源遮断動作に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
このような画像処理装置のうち、電子化された画像の出力に用いられる画像形成装置においては、画像形成出力を行うための作像機構や、画像を出力する対象の媒体である用紙を搬送する搬送機構等、様々な構成が機械的に動作している。そのため、装置の電源制御に際しては、装置に不具合を生じさせないように様々な処理が設定されている。
例えば、画像形成出力の実行中に装置の電源をオフ状態とするための操作(以降、「電源オフ操作」とする)がユーザによって行われた場合には、実行中の画像形成出力が完了した後に装置の電源をオフ状態とすることにより、消費電力とユーザの利便性との両立を図る方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
装置の消費電力の低減やユーザの利便性向上のためには、ユーザによって電源オフ操作が行われた後、実際に装置の電源がオフ状態となるまでの期間(以降、「電源オフ期間」とする)は、可能な限り短いことが好ましい。しかしながら、特許文献1の例に限らず、電源オフ操作が実行された後、実際に装置の電源がオフ状態となるまでの間に所定の処理が実行されることは一般的にあり得る。
例えば、画像形成装置の種類として、円柱状に巻かれた用紙が画像を出力する対象の媒体として繰り出されて給紙されるロール紙タイプの装置がある。このロール紙タイプの画像形成装置においては、装置内において用紙が搬送される搬送経路の入り口に用紙が挿入されると、実際に用紙に対して画像形成出力を行う作像機構が配置されている位置まで用紙を搬送することにより、用紙を装置にセットして画像形成出力が可能な状態に装置を遷移させるロール紙の準備動作が行われる。このロール紙の準備動作は、一般的にロールフォーミング動作と呼ばれている。
このロールフォーミング動作は、ロール紙に対して適切な位置に画像形成出力が実行されるように用紙を正確に装置にセットするための様々な処理を含み、一度処理を開始すると完了するまでに相応の時間を要する。従って、ロールフォーミング動作中に上述した電源オフ操作が行われると、実際に装置が電源オフ状態となるまでには、少なくともロールフォーミング動作が完了するまでの期間を要し、上述した電源オフ期間を可能な限り短くするという要求に反する。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、ロール紙を用いる画像形成装置において、画像形成出力の実行が可能なようにロール紙を装置内で準備する動作の実行中に電源オフ操作が実行された場合に、実際に装置の電源がオフ状態となるまでの期間を短縮することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、ロール紙に対して画像形成出力を行う画像形成装置であって、装置への電源供給を遮断するための操作が行われたことを検知する電源遮断操作検知部と、装置への電源供給状態を切り替える電源供給切り替え部と、装置の動作を制御する装置制御部とを含み、前記装置制御部は、前記ロール紙を装置内部で搬送して画像形成出力が実行可能な状態に装置を遷移させるロール紙準備動作を制御するロール紙準備制御機能と、前記電源供給を遮断するための操作の検知結果に応じて前記電源供給切り替え部を制御する電源供給制御機能とを含み、前記ロール紙準備動作の実行中において、前記ロール紙の搬送位置が所定の範囲外の場合、又は、当該ロール紙の搬送位置が所定の範囲内であって前記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を実施し、前記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を実施した後に前記電源供給切り替え部を制御し、装置への電源供給を遮断することを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、ロール紙に対して画像形成出力を行う画像形成装置の制御方法であって、前記ロール紙を装置内部で搬送して画像形成出力が実行可能な状態に装置を遷移させるロール紙準備動作を操作部に対する操作に応じて開始し、装置への電源供給を遮断するための操作が行われたことを検知し、前記ロール紙準備動作の実行中において、前記ロール紙の搬送位置が所定の範囲外の場合、又は、当該ロール紙の搬送位置が所定の範囲内であって前記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を実施し記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を行った後に装置への電源供給を遮断するように制御することを特徴とする。
また、本発明のさらに他の態様は、ロール紙に対して画像形成出力を行う画像形成装置の制御プログラムであって、前記ロール紙を装置内部で搬送して画像形成出力が実行可能な状態に装置を遷移させるロール紙準備動作を操作部に対する操作に応じて開始するステップと、装置への電源供給を遮断するための操作が行われたことを検知するステップと、前記ロール紙準備動作の実行中において、前記ロール紙の搬送位置が所定の範囲外の場合、又は、当該ロール紙の搬送位置が所定の範囲内であって前記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を実施するステップと、記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を行った後に装置への電源供給を遮断するように制御するステップとを画像形成装置に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ロール紙を用いる画像形成装置において、画像形成出力の実行が可能なようにロール紙を装置内で準備する動作の実行中に電源オフ操作が実行された場合に、実際に装置の電源がオフ状態となるまでの期間を短縮することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の側断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の電源供給に関する構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置のロール紙準備動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像形成装置のプレスキュー補正動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像形成装置のスキュー補正動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像形成装置のスキュー検知・判定動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像形成装置のキャリッジ位置を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、ロール紙を用いるインクジェットタイプの画像形成装置において、ロール紙を装置内で準備して画像形成出力の実行が可能な状態にするためのロール紙準備動作中に、装置の電源を遮断するための操作が行われた場合の制御を特徴として説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す斜視図であり、図2は、本実施形態に係る画像形成装置の即断面図である。スプール軸受け台101a、101bは、長尺の用紙が巻回されてなるシートロールとしての上段ロール紙4aから用紙10をそれぞれ繰り出し可能に支持するシートロール支持部としての機能・構成を有している。
上下方向Zに直交する前後方向Xにおいて、図1における装置本体1の左側が前面1F(正面)側であり、右側が後(奥)側である。図1に示す上下方向Z及び前後方向Xに直交するとともに図2の紙面を貫通する方向が主走査方向Yであり、シート幅方向、即ち用紙幅方向に相当する。
画像形成部3は、インクジェット記録方式で画像形成を行う作像機構である。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置は、シリアル型インクジェット記録装置である。画像形成部3に対応した装置本体1の内部には、ガイドロッド18およびガイドレール19が図示しない側板に掛け渡され、これらのガイドロッド18およびガイドレール19にキャリッジ20が主走査方向Yに摺動可能に保持されている。
キャリッジ20には、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドである図示しない液体記録ヘッドが搭載されている。また、キャリッジ20には、搬送される用紙を検知するためのセンサが搭載されている。各液体記録ヘッドには、各液体記録ヘッドにインクを供給する図示しないサブタンクが一体的に備えられている。
キャリッジ20を主走査方向Yに移動走査する主走査機構は、主走査方向Yの一方側(図において左斜め上方)に配置された駆動モータ21と、この駆動モータ21の出力軸に連結され駆動モータ21によって回転駆動される駆動プーリ22と、主走査方向Yの他方側(図において右斜め下方)に配置された従動プーリ23と、駆動プーリ22と従動プーリ23との間に巻き掛けられたベルト部材24とを備えている。従動プーリ23は、図示しないテンションスプリングによって外方、すなわち駆動プーリ22から離れる方向にテンションが掛けられている。
ベルト部材24は、キャリッジ20背面側に設けられたベルト固定部にその一部分が固定保持されていることで、キャリッジ20を主走査方向Yに牽引するようになっている。キャリッジ20の主走査方向Yに沿ってキャリッジ20の主走査位置を検知するためのエンコーダシート(図示せず)が配置され、キャリッジ20に設けられたエンコーダセンサ(図示せず)によって、上記エンコーダシートが読み取られる。
このキャリッジ20における主走査領域のうち、用紙が搬送される領域である記録領域では、上段ロール紙4aまたは下段ロール紙4bから後述するように繰り出され搬送されてきた用紙10が搬送手段(ローラ対9a、9b、レジストローラ34及びレジスト加圧ローラ35など)により搬送される。記録領域、即ち画像形成部3に対向する領域において、用紙10は、キャリッジ20の移動方向である主走査方向Yと直交する副走査方向、即ち、図1の前後方向Xのうち、前方向Xaに間欠的に搬送される。
また、主走査領域のうち、一方の端部側領域(図において右斜め下方側)には、キャリッジ20内の各液体記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構25が配置され、さらに、各液体記録ヘッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ26が装置本体1に対して着脱自在に装着される。
用紙10の搬送経路において画像形成部3に対向する記録領域を抜けた位置には、画像形成部3で画像が記録された用紙を所定の長さに切断するシート切断手段としてのカッタ27が配置されている。このカッタ27は、複数のプーリ間に掛け渡されたワイヤやタイミングベルトに固定されている。また、複数のプーリのうち1つは駆動モータに連結されており、駆動モータによりプーリを介してワイヤやタイミングベルトが主走査方向Yに移動することで用紙を所定の長さに切断する。
次に、本実施形態に係る画像形成装置の制御構成について図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態に係る画像形成装置の制御構成は、システム制御部201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、操作部204、表示部205、記録ヘッド206、維持機構207、第2スイッチ208、主走査位置検知部209及びメインスイッチ検知部210を含む。
システム制御部201は、装置各部を制御して画像形成装置を動作させる装置制御部であり、本実施形態に係る画像形成装置を動作させるためのプログラムに従ってCPU(Central Proccesing Unit)等の演算装置が演算を行うことにより構成される。尚、システム制御部201は、単一のCPU等によって構成される他、複数のCPUやASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の組み合わせでも良い。ROM202は、不揮発性の記憶媒体であり、上述した画像形成装置を動作させるためのプログラムが格納されている。
RAM203は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、画像形成装置が動作するうえで必要な各種の情報や、印刷中にメインスイッチがオフされたときに印刷動作をどうするかの設定内容を記憶する。操作部204は、各種のハードボタン若しくはタッチパネル等によって構成され、操作者が画像形成装置を操作するためのユーザインタフェースである。
表示部205は、画像形成装置の操作方法や動作状態、操作者へのメッセージ等を表示するユーザインタフェースである。記録ヘッド206は、用紙に対して実際の画像形成出力を行う。上述したように、本実施形態に係る画像形成装置はインクジェットタイプであり、記録ヘッド206はインクを吐出することにより用紙に対して画像を印字出力する。記録ヘッド206は、図1、2において説明したキャリッジに搭載されている
維持機構207は、記録ヘッド206のメンテナンスのためのクリーニングを行う。維持機構207は、図1、2において説明した維持回復機構25に相当する。第2スイッチ208は、システム制御部201の制御により切り替えを行うリレーで、手動のメインスイッチのオフ操作時に、商用電源からの電流経路の開閉を行う。即ち、第2スイッチ208が電源供給切り替え部として機能する。主走査位置検知部209は、記録ヘッド206の主走査上の位置を検知する。メインスイッチ検知部210は、手動で切り替えられるメインスイッチのオンオフ状態を検知する。
尚、図3に示す構成の他、画像形成装置の制御構成としては、画像形成装置に含まれる各種のセンサの検知信号を取得する構成や、画像形成装置各部に含まれる用紙搬送用のローラ、記録ヘッド206が搭載されているキャリッジ20を主走査方向の動かすための主走査モータ等の機械的な構成を制御する構成などが含まれる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置の電源供給に関する構成について、図4を参照して説明する。図4に示すメインスイッチ120は、操作者が手動で画像形成装置への電力供給の状態を切り替えるためのものである。図4に示すように、メインスイッチ120は、アースに接続されたスイッチと商用電源に接続されたスイッチとの2つのスイッチを含む。
この2つのスイッチのうち、図4において下側のスイッチが商用電源からの電力をオンオフするものであり、上側のスイッチがオンオフ状態をシステム制御部201へ伝えるためのものである。この上側のスイッチが、図3に示すメインスイッチ検知部210に接続されており、メインスイッチ検知部210は、入力される電圧がシステムグランドであるかVddであるかに基づいてメインスイッチ120のオンオフ状態を検知する。即ち、メインスイッチ検知部210が、電源遮断操作検知部として機能する。メインスイッチ120の下側のスイッチは一次側回路、上側のスイッチは二次側回路であり、必要な距離をもって絶縁されている。
図3において説明したように、第2スイッチ208はシステム制御部201の制御に従ってオンオフ状態を切り替えるリレー回路であり、メインスイッチ検知部210によって検知されたメインスイッチ120のオンオフ状態に応じて、商用電源からの電流経路の開閉を行うものである。即ち、本実施形態においては、電源供給切り替え部である第2スイッチ208を制御して装置への電源供給状態を切り替える電源供給制御機能は、システム制御部201によって実現される。電源がオンの状態において操作者がメインスイッチ120を操作してから、第2スイッチ208が商用電源からの電力供給を遮断するまでの一連の制御をシャットダウンシーケンスと呼ぶ。このシャットダウンシーケンスは、システム制御部201によって制御されて実行される。
絶縁トランス121は、商用電源から第2スイッチ208を介して供給された電力を絶縁状態で変圧して二次側回路へ供給する。整流平滑部122は、絶縁トランス121によって変圧された交流電力をダイオードブリッジにより直流電力に整流し、コンデンサにより平滑する。DCDCコンバータ123は、整流平滑部からの電力を使ってインクジェット記録装置各部に必要な電圧Vdd、Vcc、Vaaを作成し、装置各部へ供給する。
このような構成において、本実施形態に係る要旨は、上段ロール紙4a、4bから繰り出された用紙10を画像形成装置内部に搬送し、位置合わせなどを行った上でレジストローラ34及びレジスト加圧ローラ35によって挟まれた状態にして画像形成出力を実行可能な状態に準備する動作(以降、「ロール紙準備動作」とする)中の電源制御に関する。なお、ロール紙準備動作は、一般的にはロールフォーミング動作等と呼ばれる。以下、本実施形態に係る画像形成装置の動作について説明する。
図5は、本実施形態に係るロール紙準備動作を示すフローチャートである。ユーザが上段ロール紙4aまたは下段ロール紙4bの先端を給紙口102aまたは給紙口102bに挿入すると、給紙入口センサ40a、40bが挿入された用紙10を検知する(S501)。給紙入口センサ40a、40bが用紙10を検知することにより、システム制御部201が給紙口にある搬送手段であるローラ対9aまたは9bを制御し、用紙10を給紙セット位置41aまたは41bまで搬送する(S502)。即ち、本実施形態において、ロール紙準備動作を制御するロール紙準備制御機能は、システム制御部201によって実現される。
ロール紙の先端を給紙口102a、102bに挿入したユーザは、続いて用紙セット指示の操作を操作部204に対して行う。この操作には、ロール紙の先端カットを行うか否かの選択及びセットされている紙種が正しいか否かの選択が含まれる。操作部を介して指示操作を受け付けると(S503/YES)、システム制御部201は、装置各部を制御して給紙搬送動作を実行する(S504)。
S504において、システム制御部201は、主走査モータを駆動してキャリッジ20を主走査方向に動かし、キャリッジ20に搭載された用紙検知センサによって用紙の先端を検知可能な位置(以降、「用紙先端検知位置」とする)にキャリッジ20を移動させる。また、S504において、システム制御部201は、搬送経路に設けられているローラを駆動し、用紙の搬送を開始する。
用紙が搬送経路内を搬送されることにより、給紙搬送経路の最後部、即ち、画像形成部3に到達する直前の位置に備えられているレジスト前センサ50が、用紙先端を検知すると(S505/YES)、システム制御部201は、プレスキュー補正動作を実行する(S506)。
S505のプレスキュー補正動作とは、本来のスキュー補正動作に先立って実行される予備のスキュー補正動作である。スキュー補正を実行する際に、スキュー量が大きい状態で用紙を副操作方向に搬送すると、用紙が痛んでしまう恐れがある。そこで、用紙が傷まないように配慮した制御で、ある程度のスキュー補正を行うことにより、スキュー補正時に用紙が痛むことを抑制する。プレスキュー補正動作の詳細については、のちに詳述する。
プレスキュー補正動作が完了すると、システム制御部201は、次にスキュー補正動作を実行する(S507)。S507においては、用紙のスキュー補正を行うために、用紙10が副走査の前方向Xaに1[mm]程度搬送され、巻き戻される。この搬送・巻き戻しの動作回数は設計者が設定することが可能である。1回目のスキュー検知でスキューがあると判断された場合には巻き戻されてから再度搬送されスキュー検知が実行される。
スキュー補正動作により、搬送方向に対して傾いた状態で用紙が搬送されている場合に、その傾きが補正される。スキュー補正動作の後、システム制御部201は、スキュー補正が適切に完了しているか否かを確認するためにスキュー検知・判定動作を行う(S508)。S508の処理により、スキュー補正が適切に完了していないと判断された場合には、再度スキュー補正が実行される。尚、設定された回数分スキュー補正を繰り返してもスキュー補正が完了しない場合、システム制御部201は、用紙の巻き戻し排紙を行う。
S508の判定の結果、スキューが適切に補正されていると判定された場合、システム制御部201は、用紙サイズの検知動作を実行する(S509)。用紙サイズ検知が完了すると、システム制御部201は、搬送ローラを駆動して、画像形成部3の直前である待機位置まで用紙を巻き戻し、S503において受け付けた操作の内容を参照して、用紙先端カットの要否を判断する(S510)。尚、用紙の待機位置は、図2に示すセンサ70によって用紙先端が検知される位置である。
先端カットが指示されていた場合(S510/YES)、システム制御部201は装置各部を制御して先端カットを実行する(S511)。S511においてシステム制御部201は、搬送ローラを駆動し、待機位置から副走査方向の前方向Xaに所定区間用紙を搬送し、カッタ27が搭載されたワイヤやタイミングベルトを駆動して用紙先端をカットする。その後、システム制御部201は、搬送ローラを駆動し、用紙先端を上述した待機位置まで巻き戻す。
先端カットが指示されていない場合(S510/NO)、若しくは先端カットが完了した場合、システム制御部201は、主走査モータを駆動し、キャリッジ20をホームポジションまで移動させる(S512)。その後、システム制御部201は、維持回復機構25を制御し、キャリッジ20に搭載された記録ヘッド206をキャッピングする(S513)。これにより、ロール紙準備動作が完了する。
このようなロール紙準備動作において、図5に示すフローの各所にメインスイッチ検知部210による電源オフ操作の有無の判定処理(以降、「シャットダウン判定処理」とする)が含まれていることが、本実施形態に係る要旨の1つである。本実施形態においては、S506のプレスキュー補正動作、S507のスキュー補正動作及びS508のスキュー検知・判定動作のシーケンス内に、シャットダウン判定処理が含まれている。
操作者によってメインスイッチ120の操作が行われてから所定の期間内に装置の電源遮断を完了するためには、ロール紙準備動作において所定期間毎にシャットダウン判定処理を行う必要がある。本実施形態においては、S506〜S508の夫々の処理においてシャットダウン判定処理を行い、シャットダウン判定がされた場合には、ロール紙準備動作を中断して装置のシャットダウンを行うことにより、そのような課題を解決している。
また、図5に示すフローにおいて、S506〜S508以外の処理では、給紙口102a、102bからレジスト前センサ50までの用紙搬送や、画像形成部3に対向する画像形成領域内での用紙搬送等、用紙搬送が行われている。用紙搬送が行われている最中に電源オフ状態とすると、再度電源がオン状態となった場合に用紙ジャムの原因となる。本実施形態においては、S506〜S508においてシャットダウン判定処理を行うことにより、そのような課題を解決している。
また、ロール紙準備動作が完了する前に装置の電源をオフ状態とする際には、再度電源がオン状態となった後の装置の不具合を回避するため、装置の状態をロール紙準備動作が開始される前の状態に戻してから装置の電源をオフ状態とすることが好ましい。本実施形態に係るS506〜S508の処理においては、ロール紙準備動作をキャンセルし、そのための動作である用紙の排出動作を実行する可能性があるため、そのような動作に関連付けてシャットダウン動作を行うことにより、装置を制御するためのプログラムの改変を最小限に抑えることが可能となる。これについては後述する。
次に、本実施形態に係るS506の動作、即ちプレスキュー補正動作について、図6を参照して説明する。図6に示すように、プレスキュー補正動作において、システム制御部201は、キャリッジ20に搭載された用紙検知センサの検知信号に基づき、用紙10の端部の位置、即ち、主走査方向における用紙の位置を検知し(S601)、検知した用紙端部位置と予め定められた基準値との比較を行う(S602)。
S602の比較の結果、検知位置と基準値との差異が±10[mm]を超えている場合(S602/NO)、機械的な制御では好適なスキュー補正が不可能であると判断し、用紙排出動作を行う(S604)。S604の処理は、用紙の搬送経路に設けられた搬送ローラを逆回転させて用紙を巻き戻し、プレスキュー補正動作及びロール紙準備動作を中断する処理である。
S602の比較の結果、検知位置と基準値との差異が±10[mm]以内である場合(S602/YES)、次に、システム制御部201は、メインスイッチ検知部210がメインスイッチ120のオフ操作を検知していないか否か確認する(S603)。その結果、メインスイッチ120のオフ操作が検知されていた場合(S603/NO)、システム制御部201は、上述した用紙排出動作を実行する(S604)。
用紙排出動作が完了すると、システム制御部201は再度メインスイッチ120のオフ操作を確認し(S605)、メインスイッチ120のオフ操作がされている場合(S605/YES)、第2スイッチ208を制御して装置の電源をオフ状態とする(S606)。他方、メインスイッチ120のオフ操作がされていない場合、即ち、検知位置と基準値との差異が±10[mm]を超えていたために用紙排出動作が実行された場合(S605/NO)、そのまま処理を終了する。
このように、プレスキュー補正動作におけるシャットダウン判定処理は、ロール紙準備動作を継続するか否かを用紙の端部の位置に基づいて検知し、継続しない場合はロール紙を排紙してロール紙準備動作を中断するS602、S603の処理に関連して実行される。従って、用紙のジャムを防ぐために、装置の電源をオフ状態にする際には、ロール紙準備動作が開始される前の状態に装置を戻してから行うという要求の達成に際して、当初からプログラムに組み込まれている用紙の排紙動作のための制御を利用することが可能であり、制御用のプログラムを大幅に改変することなく目的を達成することが可能である。
S603において、メインスイッチ120のオフ操作が検知されていない場合(S603/YES)、システム制御部201は、通常のプレスキュー補正動作を継続する。通常のプレスキュー補正動作において、システム制御部201は、キャリッジ20に備えられたセンサの検知信号に基づき、用紙のサイズを検知する(S607)。用紙のサイズの検知すると、システム制御部201は、検知した用紙のサイズと既定サイズとの比較を行い(S608)、既定のサイズを超えている場合には(S608/NO)、そのままプレスキュー補正動作を終了し、図5のS507のスキュー補正動作へ移行する。
用紙が既定のサイズ以内であった場合(S608/YES)、次にシステム制御部201は、用紙端部位置の検知位置と基準値との差異を再度判定する(S609)。S609の判定の結果、用紙端部位置の検知位置と基準値との差異が±6[mm]以上である場合には(S609/YES)、プレスキュー補正を行うためのステータスNに対して“1”を設定する(S610)。他方、用紙端部位置の検知位置と基準値との差異が±6[mm]未満である場合には(S610/NO)、プレスキュー補正を行うためのステータスNに対して“0”を設定する(S611)。
プレスキュー補正動作のステータスNを設定すると、システム制御部201は、実際のプレスキュー補正動作を開始し、まずは用紙の巻き戻し処理を行う(S612)。S612において、システム制御部201は、装置各部のローラ等を制御し、用紙をレジスト前センサ50の位置から給紙セット位置41aまたは41bまで巻き戻す。
巻き戻し処理が完了すると、次にシステム制御部201は、用紙の順送り動作を行う(S613)。S613において、システム制御部201は、装置各部のローラ等を制御し、用紙を給紙セット位置41aまたは41bからレジスト前センサ50の位置まで搬送する。
用紙の順送り動作が完了すると、システム制御部201は、S610またはS611において設定されたNの値を判定する(S614)。S614の判定の結果、Nが“0”であれば(S614/YES)、システム制御部201はプレスキュー補正動作の完了を判断し、所定期間の用紙搬送を実行して(S615)、図5のS507のスキュー補正動作へ移行する。他方、S614の判定の結果、Nが“1”であれば(S614/NO)、システム制御部201は、Nの値を1マイナスした後、S612からの処理を繰り返す。
このような処理により、本実施形態に係るプレスキュー補正動作が完了する。尚、図6の説明においては、プレスキュー補正動作に含まれる処理として、S606のシャットダウン処理を説明したが、これに限られない。即ち、プレスキュー補正動作の実行中はシャットダウン動作の実行が禁止されるような制御構成において、図6のS606にてシャットダウン動作を許可するような態様も可能である。
次に、図5のS507におけるスキュー補正動作の詳細につい図7を参照して説明する。図7に示すように、システム制御部201は、スキュー補正動作を開始すると、そのスキュー補正動作が1回のロール紙準備動作内において1回目であるか2回目以降であるかを判定する(S701)。S701の判定の結果、1回目であった場合(S701/YES)、システム制御部201は、主走査モータを制御してキャリッジ20を往路移動させ、キャリッジ20に備えられた用紙検知センサを用いて用紙の右端を測定する(S702)。このようにして検知された用紙右端位置を以降“S1”とする。システム制御部201は、用紙右端が検知された位置においてキャリッジ20を停止させる。
用紙右端を検知したシステム制御部201は、その検知位置と基準位置との差を求め、その差が±10[mm]を超えている場合(S703/NO)、用紙排出動作を行う(S704)。S704の処理は、用紙の搬送経路に設けられた搬送ローラを逆回転させて用紙を巻き戻し、ロール紙準備動作を中断する処理である。
他方、用紙右端の検知位置と基準位置との差が±10[mm]以内である場合(S703/YES)、次に、システム制御部201は、メインスイッチ検知部210がメインスイッチ120のオフ操作を検知していないか否か確認する(S705)。その結果、メインスイッチ120のオフ操作が検知されていた場合(S705/NO)、システム制御部201は、上述した用紙排出動作を実行する(S704)。
用紙排出動作が完了すると、システム制御部201は再度メインスイッチ120のオフ操作を確認し(S706)、メインスイッチ120のオフ操作がされている場合(S706/YES)、第2スイッチ208を制御して装置の電源をオフ状態とする(S707)。他方、メインスイッチ120のオフ操作がされていない場合(S706/NO)、即ち、検知位置と基準値との差異が±10[mm]を超えていた(S703/NO)ために用紙排出動作が実行された(S704)場合、そのまま処理を終了する。
このように、スキュー補正動作におけるシャットダウン判定処理は、ロール紙準備動作を継続するか否かを用紙の端部の位置に基づいて検知し、継続しない場合はロール紙を排紙してロール紙準備動作を中断するS703、S704の処理に関連して実行される。従って、用紙のジャムを防ぐために、装置の電源をオフ状態にする際には、ロール紙準備動作が開始される前の状態に装置を戻してから行うという要求の達成に際して、当初からプログラムに組み込まれている用紙の排紙動作のための制御を利用することが可能であり、制御用のプログラムを大幅に改変することなく目的を達成することが可能である。
S705において、メインスイッチ120のオフ操作が検知されていない場合(S705/YES)、システム制御部201は、通常のスキュー補正動作を継続する。通常のスキュー補正動作において、システム制御部201は、まずキャリッジ20を主走査方向の左側の空突出位置に移動させる(S708)。そして、用紙を副走査前方向Xaに搬送する(S709)。尚、S701の判断において、2回目以降のスキュー補正動作であると判定された場合、このS709から処理が開始される。
S709の処理においては、何回目のスキュー補正動作であるかによって用紙を搬送する搬送量が異なる。1回目のスキュー補正動作である場合、システム制御部201は、予め設定された搬送量L[mm]だけ、用紙を搬送する。他方、2回目以降のスキュー補正動作の場合、システム制御部201は、上記LからMを差し引いたL−M[mm]だけ用紙を搬送する。ここで、上記Mは、図5のS508におけるスキュー検知・判定動作において用いられる用紙の搬送量である。これについては後述する。
S709の用紙搬送処理が完了すると、次にシステム制御部201は、装置各部のローラを駆動して用紙を副走査後方向に搬送することにより巻き戻す(S710)。S710において、システム制御部201は、スキュー補正動作の回数とは無関係に用紙を−L[mm]搬送する。S710の動作を完了すると、システム制御部201は、図5のS508のスキュー検知・判定動作に移行する。
このような処理により、本実施形態に係るスキュー補正動作が完了する。尚、図7の説明においては、スキュー補正動作に含まれる処理として、S707のシャットダウン処理を説明したが、これに限られない。即ち、上述したプレスキュー補正動作の場合と同様に、スキュー補正動作の実行中はシャットダウン動作の実行が禁止されるような制御構成において、図7のS707にてシャットダウン動作を許可するような態様も可能である。
次に、図5のS508におけるスキュー検知・判定動作の詳細について図8を参照して説明する。図8に示すように、システム制御部201は、スキュー検知・判定動作を開始すると、そのスキュー検知・判定動作が1回のロール紙準備動作内において1回目であるか2回目以降であるかを判定する(S801)。S801の判定の結果、1回目であった場合(S801/YES)、システム制御部201は、スキュー補正を繰り返す回数を判断するためのカウント値iに“0”を設定する(S802)。S801、S802において、キャリッジ20は、図9(a)に示すようにホームポジションHPに位置している。
S802の処理の後、若しくはS801の判定の結果2回目以降であった場合(S801/NO)、次にシステム制御部201は、主走査モータを駆動してキャリッジ20を往路移動し、キャリッジ20に備えられた用紙検知センサを用いて用紙の右端位置を測定する(S803)。これにより、キャリッジ20は、図9(b)に示す用紙右端検知後位置に移動する。S803における用紙右端位置をS1とする。用紙右端が検知されたら、システム制御部201は主走査モータを制御してキャリッジ20の移動を停止させ、再度キャリッジ20を、図9(c)に示すようにスキュー検知前の位置に移動させる(S804)。
次に、システム制御部201は、搬送ローラを駆動して用紙を副操作前方向にM[mm]だけ搬送し(S805)、再度キャリッジを往路移動させて用紙の右端位置を測定する(S806)。これにより、キャリッジ20は、図9(d)に示す用紙右端検知後位置に移動する。この時の用紙右端位置をS2とする。用紙右端が検知されたら、システム制御部201は主走査モータを制御してキャリッジ20の移動を停止させる。
S803〜S806の処理により、用紙をM[mm]搬送した場合の用紙の右端位置の変化、即ち用紙のスキューを算出することが可能となる。システム制御部201は、以下の式(1)を用いて用紙のスキュー量[%]を算出する(S807)。
スキュー量を算出すると、システム制御部201は、スキュー量が第1の閾値A以内であるか否かを判定する(S807)。S807の判定の結果、スキュー量がAを超えていた場合(S807/NO)、システム制御部201は用紙排出動作を行う(S809)。S809の用紙排出動作は、図6、図7の用紙排出動作と同様の処理である。
他方、スキュー量が閾値A以内である場合(S807/YES)、システム制御部201は、メインスイッチ検知部210がメインスイッチ120のオフ操作を検知していないか否か確認する(S810)。その結果、メインスイッチ120のオフ操作が検知されていた場合(S810/NO)、システム制御部201は、上述した用紙排出動作を実行する(S810)。
用紙排出動作が完了すると、システム制御部201は再度メインスイッチ120のオフ操作を確認し(S811)、メインスイッチ120のオフ操作がされている場合(S811/YES)、第2スイッチ208を制御して装置の電源をオフ状態とする(S812)。他方、メインスイッチ120のオフ操作がされていない場合(S811/NO)、そのまま処理を終了する。
このように、スキュー検知・判定動作におけるシャットダウン判定処理は、図6、図7の場合と同様に、ロール紙を排紙してロール紙準備動作を中断するS808、S809の処理に関連して実行される。従って、用紙のジャムを防ぐために、装置の電源をオフ状態にする際には、ロール紙準備動作が開始される前の状態に装置を戻してから行うという要求の達成に際して、当初からプログラムに組み込まれている用紙の排紙動作のための制御を利用することが可能であり、制御用のプログラムを大幅に改変することなく目的を達成することが可能である。
S810において、メインスイッチ120のオフ操作が検知されていない場合(S810/YES)、システム制御部201は、通常のスキュー検知・判定動作を継続する。システム制御部201は、次に、スキュー量がAよりも小さい第2の閾値であるB以内であるか否かを判定する(S813)。S813の判定の結果、スキュー量がB以内であった場合(S813/YES)、次に、システム制御部814は、S803において検知した用紙右端位置S1と基準値の差異が±5[mm]以内であるか否か判定する(S814)。
S814の判定の結果、S1と基準値との差異が±5[mm]以内であれば(S814/YES)、システム制御部201は、好適にスキューが補正されていると判断し、処理を終了する。他方、S1と基準値との差異が±5[mm]を超えている場合(S814/NO)、システム制御部201は、用紙排出動作を実行する(S809)。
また、S803の判断の結果、スキュー量がBを超えている場合(S813/NO)、システム制御部201は、スキュー補正動作の繰り返し回数のステータスiがnを超えていないか否か判断し(S815)、nを超えている場合(S815/NO)、用紙排出動作を実行する(S809)。他方、iがnを超えていない場合(S815/YES)、システム制御部201は、ステータスiを1プラスし(S816)、図5のS507のスキュー補正動作を再実行するように予約して(S817)、スキュー検知・判定動作を終了する。この際、システム制御部201は、主走査モータを駆動し、キャリッジ20を図9(e)に示すから吐出位置に移動させる。これにより、図5のS507のスキュー補正動作が再度実行される。
このような処理により、本実施形態に係るスキュー検知・判定動作が完了する。尚、図8のスキュー検知・判定動作においても、図6、図7の場合と同様に、スキュー検知・判定動作の実行中はシャットダウン動作の実行が禁止されるような制御構成とし、図8のS812にてシャットダウン動作を許可するような態様も可能である。
次に、図5に示すロール紙準備動作における夫々のタイミングにおいて、装置の電源オフのためのメインスイッチ120の操作がされた場合の電源オフのタイミングについて説明する。図5に示す動作において最初にシャットダウン判定されるタイミングは、S506の動作、即ち、図6において説明したプレスキュー補正動作における、S604のタイミングである。従って、S501からS505及びプレスキュー補正動作における右端検知のタイミングまで、即ちS601、S602の間においては、メインスイッチ120の操作がされた場合に最初の判定タイミングが適用される。
S501〜S505の間には、S503の用紙セット指示の操作も含まれるため、メインスイッチ120の操作がされるとすれば、実際にはS504以降と考えられる。S504、S505の処理及びそれに続いて実行される図6のプレスキュー補正動作におけるS601からS604までの処理に要する時間は数秒から数十秒程度であり、ユーザの操作を受けてから実際に電源オフ状態となるまでの経過時間を所定の時間以内に抑えることが可能である。
次にシャットダウン判定されるタイミングは、S507のスキュー補正動作、即ち、図7に示す動作におけるS705のタイミングである。S506のプレスキュー補正動作、即ち、図6に示す動作におけるS607以降及び図7に示す動作におけるS701〜S703のタイミングにおいて、メインスイッチ120の操作がされた場合、S705の判定タイミングが適用される。この間に要する時間も数十秒程度であるため、ユーザの操作を受けてから実際に電源オフ状態となるまでの経過時間を所定の時間以内に抑えることが可能である。
次にシャットダウン判定されるタイミングは、S508のスキュー検知・判定動作、即ち、図8に示す動作におけるS810のタイミングである。S507のスキュー補正動作、即ち、図7に示す動作におけるS708以降及び図8に示す動作におけるS801〜S808のタイミングにおいて、メインスイッチ120の操作がされた場合、S810の判定タイミングが適用される。この間に要する時間も数十秒程度であるため、ユーザの操作を受けてから実際に電源オフ状態となるまでの経過時間を所定の時間以内に抑えることが可能である。
その後、S508のスキュー検知・判定動作における図8のS813以降にメインスイッチ120の操作がされた場合、ロール紙準備動作が完了し、ロール紙準備動作のためにシャットダウン判定が制限された状態が終了してからシャットダウンが実行される。この間に要する時間も数十秒程度であるため、ユーザの操作を受けてから実際に電源オフ状態となるまでの経過時間を所定の時間以内に抑えることが可能である。
このように、本実施形態に係る画像形成装置においては、ロール紙準備動作における所定の期間毎にシャットダウン判定処理を行うため、ロール紙準備動作の実行中に電源オフのためのメインスイッチ120の操作が行われた場合であっても、操作者はロール紙準備動作がすべて完了するまで実際に電源がオフ状態となるのを待つ必要がなく、所定の期間内に電源オフ状態とすることが可能となる。
尚、ロール紙準備動作は、上述したように、画像形成装置を使用する意図を持った操作者が用紙先端を給紙口に挿入することによって開始される。そのため、ロール紙準備動作の実行中に電源オフの操作を受け付ける可能性は低い。特に、S503の処理は、上述したようにロール紙準備動作に際して操作者の指示を受け付ける処理であるため、実際にはS504の処理以降、早いタイミングで電源オフの操作を受け付ける可能性は低い。しかしながら、製品が市場に出た後は、どのような使い方をされるかの予測は困難であり、様々な可能性に対して対応可能な制御が求められる。即ち、本実施形態に係る制御によれば、設計上考慮されていない操作により、装置が不測の動作を行う可能性を低減することができる。
尚、上記実施形態においては、画像形成機構としてインクジェット方式を用いる場合を例として説明した。しかしながら、本実施形態に係る要旨はロール紙準備動作における電源制御であり、画像形成機構の種類は特に限定されない。即ち、画像形成対象の記録媒体としてロール紙を用いるものであれば、電子写真方式やサーマル方式など、様々な画像形成機構の画像形成装置に適用可能であり、同様の効果を得ることが可能である。
1 装置本体
3 画像形成部
4a 上段ロール紙
4b 下段ロール紙
9a、9b ローラ対
10 用紙
18 ガイドロッド
19 ガイドレール
20 キャリッジ
21 駆動モータ
22 駆動プーリ
23 従動プーリ
24 ベルト部材
25 維持回復機構
26 メインカートリッジ
27 カッタ
34 レジストローラ
35 レジスト加圧ローラ
40a、40b 給紙入口センサ
41a、41b 給紙セット位置
50 レジスト前センサ
70 センサ
101a スプール軸受け台
102a、102b 給紙口
120 メインスイッチ
121 絶縁トランス
122 整流平滑部
123 DCDCコンバータ
201 システム制御部
202 ROM
203 RAM
204 操作部
205 表示部
206 記録ヘッド
207 維持機構
208 スイッチ
209 走査位置検知部
209 主走査位置検知部
210 メインスイッチ検知部
特開平6−161613号公報

Claims (5)

  1. ロール紙に対して画像形成出力を行う画像形成装置であって、
    装置への電源供給を遮断するための操作が行われたことを検知する電源遮断操作検知部と、
    装置への電源供給状態を切り替える電源供給切り替え部と、
    装置の動作を制御する装置制御部とを含み、
    前記装置制御部は、
    前記ロール紙を装置内部で搬送して画像形成出力が実行可能な状態に装置を遷移させるロール紙準備動作を制御するロール紙準備制御機能と、
    前記電源供給を遮断するための操作の検知結果に応じて前記電源供給切り替え部を制御する電源供給制御機能とを含み、
    前記ロール紙準備動作の実行中において、前記ロール紙の搬送位置が所定の範囲外の場合、又は、当該ロール紙の搬送位置が所定の範囲内であって前記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を実施し、
    記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を実施した後に前記電源供給切り替え部を制御し、装置への電源供給を遮断する画像形成装置。
  2. 前記装置制御部は、
    前記ロール紙準備動作の実行中において複数回前記ロール紙の所定の位置への搬送を実行し、
    前記複数回のロール紙の搬送ごとに、前記ロール紙の搬送位置が所定の範囲外の場合、又は、当該ロール紙の搬送位置が所定の範囲外であって前記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を実行し、
    記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を実施した後に前記電源供給切り替え部を制御し、装置への電源供給を遮断する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数回の前記ロール紙の搬送動作は、前記ロール紙のスキュー補正処理である、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. ロール紙に対して画像形成出力を行う画像形成装置の制御方法であって、
    前記ロール紙を装置内部で搬送して画像形成出力が実行可能な状態に装置を遷移させるロール紙準備動作を操作部に対する操作に応じて開始し、
    装置への電源供給を遮断するための操作が行われたことを検知し、
    前記ロール紙準備動作の実行中において、前記ロール紙の搬送位置が所定の範囲外の場合、又は、当該ロール紙の搬送位置が所定の範囲内であって前記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を実施し
    記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を行った後に装置への電源供給を遮断するように制御する制御方法。
  5. ロール紙に対して画像形成出力を行う画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記ロール紙を装置内部で搬送して画像形成出力が実行可能な状態に装置を遷移させるロール紙準備動作を操作部に対する操作に応じて開始するステップと、
    装置への電源供給を遮断するための操作が行われたことを検知するステップと、
    前記ロール紙準備動作の実行中において、前記ロール紙の搬送位置が所定の範囲外の場合、又は、当該ロール紙の搬送位置が所定の範囲内であって前記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を実施するステップと、
    記電源供給を遮断するための操作が行われていた場合、前記ロール紙を装置外に排出する動作を行った後に装置への電源供給を遮断するように制御するステップとを画像形成装置に実行させる制御プログラム。
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