JP6310422B2 - 射出成形品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形品の製造方法に関する。
反応性ホットメルト樹脂に代表される化学反応(湿気)により硬化する樹脂材料を使用する射出成形が知られている。この射出成形では気泡不良に対する対策案が提案されている。特許文献1には、タンク内のプラスチック液状成分中に空気を微細な気泡として混入することが開示され、その気体(空気)混入率は、タンク内の空気の圧力を制御して行うことが記載されている。気体混入率が高すぎる場合にはタンク内の空気を減圧することで制御している。特許文献2には、反応射出成形の金型を振動させることで、金型内に注入された成形材料中の気泡を追い出すことが記載されている。金型を振動させることで成形中の気泡を金型キャビティの途中に留ることなく逃すことができ、反応射出成形における気泡の残留を確実に防止し、製品欠陥となる問題を改善することが記載されている。特許文献3には、反応射出成形法において、成形キャビティ内の残存気体を吸引除去するための吸気口を設けたことが記載されている。
特開昭61−24414号公報 特開平6−270185号公報 特開平7−232343号公報
タンク内に蓄えた溶融樹脂をタンク内の気体を高圧にすることでタンクに備えたノズルより射出して金型に充填する射出成形では、溶融樹脂に高圧にした気体の一部が溶け込むため、射出成形品の内部に気泡が発生する問題が生じる。
本発明は、射出成形品の内部に気泡が入る不良を低減する射出成形品の製造方法を提供することにある。
本発明の上記の課題は、下記の手段によって達成される。
(1)タンク内に貯蔵された溶融樹脂を、気体の圧力を利用して該溶融樹脂の液面を圧して前記タンクに配されたノズルから射出成形する射出成形品の製造方法であって、
前記タンク内の前記気体と前記溶融樹脂との界面から前記ノズルの入口までの、製造開始時に最小限必要な距離をa、
射出成形工程1サイクル当たりの溶融樹脂の液面降下距離をdl、
射出成形工程1サイクル当たりの溶融樹脂中の気体拡散距離をdg、
射出成形工程のサイクル数をnとして、
((dl+dg)×n)<a
なる式を満たし、
射出成形工程1サイクル当たりの溶融樹脂中の気体拡散距離dgが[溶融樹脂中における気体の拡散速度v]×[1サイクル中の射出工程にかかる時間t]で表され、
更に、前記溶融樹脂中における前記気体の拡散速度をv、前記タンク内に入れた前記溶融樹脂の前記ノズルの入口から前記溶融樹脂の気液界面までの最短距離をa、前記気体に射出時と同等の圧力をかけた状態にして射出成形したときに、射出成形品中に一定量の気泡が現れるまでの時間をtdとすると、
v=a/td
なる式を満たし、
前記溶融樹脂の深さ方向に前記タンクの断面積が一定であり、前記射出成形工程1サイクル当たりの溶融樹脂の液面降下距離dlが[1サイクルに減少する溶融樹脂の体積]/[溶融樹脂の液面の面積]で表される
射出成形品の製造方法。
(2)前記射出成形において、((dl+dg)×n)=aになったとき、又はなる前に、前記タンク内に新たな溶融樹脂を供給する(1)に記載の射出成形品の製造方法。
)前記タンクは内部の温度を一定温度に保つ恒温槽からなり、前記溶融樹脂の温度を一定に維持することで前記溶融樹脂を一定の溶融状態に保つ(1)又は(2)に記載の射出成形品の製造方法。
)前記溶融樹脂が湿気で硬化する湿気硬化型ホットメルト樹脂であり、前記気体が湿気を含まない気体である(1)〜(3)のいずれか1項に記載の射出成形品の製造方法。
)前記気体は、窒素、二酸化炭素、または希ガスである(1)〜(4)のいずれか1項に記載の射出成形品の製造方法。
)前記射出成形は前記ノズルから前記溶融樹脂が充填される金型内に電線を挿入して溶融樹脂を充填するインサート成形である(1)〜(5)のいずれか1項に記載の射出成形品の製造方法。
本発明によれば、気泡不良となる気泡を発生する気体を拡散した溶融樹脂がノズルから射出される前までに射出成形を停止することができるので、射出成形品に気泡不良となる気泡が入る製品不良を低減できる。
本発明の射出成形品の製造方法を実施する射出成形装置の好ましい一形態を示した装置構成図であり、タンクは断面図で示してある。 射出成形品の製造方法におけるタンク内の気体圧力変動図である。 射出品の密度と溶融樹脂のタンク内放置時間との関係図である。 タンク内の窒素の気圧が0.05MPaの減圧下および0.75MPaの高圧下で所定時間放置した後に射出した射出品の表面を示した図面代用写真である。 本発明の射出成形品の製造方法を実施する複数(2個)の金型を用いた場合の好ましい一形態を示した要部平面図であり、(a)は第1金型が射出工程の場合であり、(b)は第2金型が射出工程の場合を示した図面である。 本発明の製造方法でインサート成形された自動車用電線の一例を示した斜視図である。
本発明に係る射出成形品の製造方法を実施する射出成形品の製造装置の好ましい一実施形態について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、射出成形品の製造装置10は、溶融樹脂51を貯蔵するタンク11、タンク11の底面側側面に設けたノズル12、タンク11内に溶融樹脂51を供給する樹脂供給部13、およびタンク11内に気体53を圧送する気体供給部14を有する。
タンク11は、タンク内の溶融樹脂51を一定の温度に維持する恒温槽を用いることが好ましい。タンク11に恒温槽を用いることで、溶融樹脂51の温度、粘性が一定の状態に維持されるので、射出成形時の溶融樹脂51の射出量、射出状態を一定に保つことができる。またタンク11は、溶融樹脂51の深さ方向に同一断面を有する形状を有することが好ましい。このようなタンク形状とすることで、1回ごとの射出量が一定であれば溶融樹脂51を射出した回数に比例して溶融樹脂51の液面が低下するようになる。
ノズル12は、タンク11内の溶融樹脂51を金型21の内部に射出するもので、金型21の入口(例えば、スプルーブッシュ)に接続するようになっている。ノズル12には、金型21への溶融樹脂51の供給および停止を行う仕切弁16を備えている。
樹脂供給部13は、溶融樹脂51を溶融状態でタンク11内に供給するものである。例えば、溶融樹脂51を所定温度の溶融状態に保って貯蔵する溶融樹脂貯蔵部31と、溶融樹脂貯蔵部31からタンク11の上部に設けられた供給口15とを結ぶ供給路32と、供給路32に配された仕切弁33とを有する。溶融樹脂貯蔵部31に貯蔵される溶融樹脂はタンク11内の溶融樹脂51と同温度に設定されていることが好ましい。これによって、新たな溶融樹脂51をタンク11内に供給してもタンク11内の溶融樹脂51の温度低下が防げる。なお、タンク11に溶融樹脂51を供給する際に温度低下がある場合には、その温度低下分を考慮して溶融樹脂貯蔵部31に貯蔵される溶融樹脂の温度を高めに設定することも好ましい。このように溶融樹脂の温度を制御するために、溶融樹脂貯蔵部31は温度制御手段を有することが好ましい。
気体供給部14は、タンク11の上部(天井部)に接続された配管41を有し、配管41には圧力調整弁42を介して気体53を高圧に貯蔵する気体貯蔵タンク43が接続されている。気体貯蔵タンク43内の気体53の圧力は、溶融樹脂51を射出する時のタンク11内の気体53の圧力よりも高く設定されている。圧力調整弁42を調整することで、タンク11内の気体53の圧力を調整する。
さらにタンク11の上部には、タンク11内の気体53の圧力を低下させるために、配管44、減圧弁45等を介して減圧ポンプ46が接続されている。
タンク11内の気体53の圧力を調整する手段は上記した構成に限定されることはなく、タンク11内の気体53の圧力が制御される手段であれば、いかなる構成であってもよい。またタンク11内への溶融樹脂51を供給する手段は上記した構成に限定されることはなく、タンク11内に溶融樹脂51が供給される手段であれば、いかなる構成であってもよい。
次に上記射出成形品の製造装置10の動作について説明する。
タンク11内の溶融樹脂51を金型21内に射出するには、ノズル12に金型21を接続してからタンク11内の気体53の圧力を高めて仕切弁16を開ける。そして金型21内に溶融樹脂51が充填された時点で仕切弁16を閉める。その後、ノズル12から金型21を外し、金型21を冷却する。
タンク11内に溶融樹脂51を供給するには、仕切弁33を開けて溶融樹脂貯蔵部31から供給路31を通してタンク11の供給口15より溶融樹脂51を供給する。タンク11内の溶融樹脂51の量が所定に量になった時点で仕切弁33を閉じて、溶融樹脂51の供給を停止する。
タンク11内への気体53の供給は、仕切弁33、減圧弁45を閉じ、圧力調整弁42を開けて、気体貯蔵タンク43内に貯蔵されている高圧の気体53を、配管41を通してタンク11内に供給する。その際、圧力調整弁42によりタンク11内の気体53の圧力は所望の圧力に調整される。
タンク11内の気体53の圧力を減じる場合には、仕切弁33、圧力調整弁42を閉じて、減圧ポンプ46を駆動するとともに減圧弁45を開けて配管44を通してタンク11内の気体53を排出することで、気体53の圧力を所望の圧力まで減じる。
溶融樹脂51の金型21内への射出は、仕切弁16を開けてノズル12を通して行う。射出時は、タンク11内の気体53は高圧状態にしておく。そのため、仕切弁33、圧力調整弁42は閉じておき、圧力調整弁42によりタンク11内の気体53の圧力を所望の圧力に保持する。そして金型21内に溶融樹脂51が充填された時点で仕切弁16を閉じる。
以下に、本発明の射出成形品の製造方法の好ましい一実施形態を説明する。
本製造方法は、前述の射出成形品の製造装置10を用いる。射出成形工程は一般に、型締め工程、射出工程、冷却工程、型開き工程、取り出し工程の順に行われ、本射出成形品の製造方法においても同様である。
図1に示すように、仕切弁16を閉じた状態で、型締めされた金型21の入口(例えばスプールブッシュ)をノズル12に接続する。そしてノズル12より溶融樹脂51を射出する射出工程を行う。射出工程は、圧力調整弁42を調整することでタンク11内の気体53の圧力を溶融樹脂51が射出される所望の圧力まで高め、仕切弁16を開けてタンク11内からノズル12を通して溶融樹脂51を金型21内部に注入する。この時の気体53の圧力は、溶融樹脂51の粘度、ノズル12の口径にもより適宜選択される。溶融樹脂51が金型21を充填するに足る規定量だけ射出された後、仕切弁16を閉じる。このとき、減圧ポンプ46を駆動するとともに減圧弁45を開けて配管44を通してタンク11内の気体53を排出することで、気体53の圧力を溶融樹脂51中への拡散が抑制される所望の圧力まで減じることが好ましい。そしてノズル12から金型21を離し、金型21は、冷却工程、型開き工程、取り出し工程を経て、再び型締め工程に入る。
この製造方法では、射出工程時にはタンク11内の気圧を例えば0.75MPaと高くして、それ以外の工程時にはタンク11内の気圧を例えば0.05MPaと低くする。すなわち、図2に示すように気体圧力を変動させて射出成形を繰り返し行う。
図2に示す気体圧力の変動条件は、一例として、以下のように設定されている。
溶融樹脂:ヘンケルジャパン株式会社製MACROPLAST(登録商標)QR3460(商品名)
気体:窒素、
気体の圧力:高圧時は0.75MPa、低圧時は0.05MPa、
型締力:1470N(150kgf)、
射出時間:60秒、
冷却時間:60秒、
金型温度:20℃(金型内に冷却水を循環)、
タンク内温度(溶融樹脂温度):130℃、
である。射出時間には、射出工程にかかる時間の他に型締め工程の時間も含む。冷却時間は、射出工程にかかる時間以外の時間であり、冷却工程および型開き工程、取り出し工程にかかる時間を含む。
射出工程は、タンク11内に貯蔵された溶融樹脂51を、気体53の圧力を利用して該溶融樹脂51の液面51Sを圧してタンク11に配されたノズル12から型締めされている金型21内に射出する。タンク11内の気体53と溶融樹脂51との界面、すなわち液面51sからノズル12の入口(ノズル12の入口断面の中心)までの、製造開始時に最小限必要な距離をaとする。以下、この距離を最短距離ともいう。また射出成形工程1サイクル当たりの溶融樹脂51の液面降下距離をdlとし、射出成形工程1サイクル当たりの溶融樹脂51中の気体拡散距離をdgとする。さらに、射出成形工程のサイクル数をnとすると、
((dl+dg)×n)<a (1)
なる式を満たすように、最短距離aが設定される。すなわち、タンク11内に入れる溶融樹脂51の量が決定される。
タンク11は、溶融樹脂51の深さ方向にタンク11の断面積が一定となっている。したがって、射出成形工程の1サイクル当たりの溶融樹脂51の液面降下距離dlは、サイクル数nに比例する。また、射出成形工程1サイクル当たりの溶融樹脂51の液面降下距離dlが[1サイクルに減少する溶融樹脂の体積]/[溶融樹脂の液面の面積]で表される。なお、1サイクルに減少する溶融樹脂の体積とは、射出に使用した溶融樹脂の体積である。より厳密には、溶融樹脂51中に拡散した気体53による溶融樹脂51の膨潤を考慮にいれるならば、[射出に使用した溶融樹脂の体積]−[気体の拡散により膨潤した溶融樹脂の体積]になる。しかし、1サイクル当たりの溶融樹脂の射出量に比較して、溶融樹脂中の気体の拡散量が気泡を発生させるような量ではないので膨潤量が少ないと推定されるため、膨潤量は無視する。
さらに、射出成形工程1サイクル当たりの溶融樹脂51中の気体53の拡散距離をdgとすると、dgは、[溶融樹脂中における気体の拡散速度v]×[1サイクル中の射出工程にかかる時間t]で表される。
上記の溶融樹脂51中における気体53の拡散速度vは、単に溶融樹脂51中を気体53が拡散していく速度ではなく、溶融樹脂51中の深さ方向の一定の距離(例えば、上記最短距離a)を気泡が発生するような濃度の気体が拡散していく速度をいう。実際的には、気体53に射出時と同等の圧力をかけた状態にして溶融樹脂を射出したときに、一定量の気泡を生じた射出成形品が現れるまでの時間をtdとすると、
v=a/td (2)
なる式で表される。
このように溶融樹脂51中の気体53の拡散速度vがわかれば、気体51の拡散距離dgは容易に求められる。
上記一定量の気泡とは、射出成形品が気泡不良と判定される気泡数をいう。その気泡数は、射出成形品の表面の3mm×2mmの範囲を拡大倍率10000倍にした顕微鏡観察において、気泡に外接する円に換算して直径0.1mm以上の気泡の個数で判定する。顕微鏡には株式会社キーエンス製マイクロスコープを用いた。気泡の個数が、20個以上認められた場合を気泡不良と判定し、20個未満の場合は良品と判定する。
上記拡散速度vは、予め、溶融樹脂51の種類ごとに実験によって求めておく。はじめにタンク11内に溶融樹脂51を入れる。その量は、1サイクルの射出成形で使用する溶融樹脂の体積に対して十分な量の体積とする。例えば、1回の射出成形で使用する溶融樹脂量の1000倍以上とすることが好ましい。その溶融樹脂51の液面51sとノズル12との最短距離は上記のaである。このような量の溶融樹脂51がタンク11内に入っていれば、数サイクルで使用する溶融樹脂量は無視できるので、射出成形によるタンク11内の溶融樹脂の液面降下は無視できるレベルとなる。タンク11内に気体53を供給し、0.75MPaの高圧にする。そして、高圧にしてから60分ごとに射出成形を行い、気体53を高圧にしてから射出成形品に気泡が発生するようになるまでの時間を調べる。その時間をtdとして、上記(2)式のv=a/tdで拡散速度を求める。
拡散速度vを簡易的に求めると以下のようになる。溶融樹脂51に、例えば、1液反応型ウレタン系ホットメルト接着剤であるヘンケルジャパン株式会社製MACROPLAST(登録商標)QR3460(商品名)を用いた。その樹脂を溶融状態にしてタンク11内に最短距離a=30cmとなるように入れた。この量の溶融樹脂51であれば、液面降下の影響は無視できるレベルである。溶融樹脂51の温度を130℃とした。気体53には窒素を用い、タンク11内の気圧が0.75MPaになるように気体53の圧力を調整し、その圧力を保持した。そして60分ごとに射出成形を行った結果、時間td=120分後に射出成形品に気泡不良となる気泡が発生するのが確認できた。この時間に基づいて、拡散速度V=a/td=30cm/120min=0.25cm/minを得た。
タンク11内の溶融樹脂51は、溶融樹脂51の液面がノズル12の入口に達したときに、気泡を発生するような気体濃度になっておらず、その状態で溶融樹脂51を使い切るのが理想的である。このようにすれば、気泡発生は確実に防止できる。そこで、どの時点で気泡発生になるのかを調べた。
まずタンク11内に溶融樹脂51を最短距離a=10cmだけ入れた。溶融樹脂51には、ヘンケルジャパン株式会社製MACROPLAST(登録商標)QR3460(商品名)を用い、気体53には窒素を用いた。そしてタンク11内の気体53の圧力が0.75MPaの場合には72時間放置し、0.05MPaの場合には28時間放置し、その間の溶融樹脂51の射出品の密度を調べた。なお、気体53を0.05MPaにして放置した場合、射出時のみ気体の圧力を0.75MPaに高めた。密度は、メトラートレド株式会社製の上皿電子天秤を用いた水中置換法により測定して求めた。その結果を図3に示す。
図3に示すように、気体53の圧力が0.05MPaの場合、射出品の密度変化はほとんどなかった。これは、溶融樹脂51中に気体53がほとんど拡散していないことを示している。これに対し、気体53の圧力が0.75MPaの場合、射出品の密度は保持時間の経過とともに減少することがわかった。このことから、溶融樹脂51中の気体53の濃度は、ノズル入口付近において、保持時間とともに高くなることがわかる。また、0.75MPaの場合、溶融樹脂51中に常に一定量の気体53が連続的に拡散している。そして、溶融樹脂51に対する気体53の溶解度に達するまで気体53が溶融樹脂51中に溶解する。したがって、ノズル入口付近の溶融樹脂51中の気体53の拡散量も時間の経過とともに増加し、ある時点で、気泡を発生する拡散量になる。
タンク11内において気体を0.05MPaに保持したと場合と、気体を0.75MPaに保持した場合について、所定時間が経過したときに溶融樹脂を射出して得た射出品中の気泡発生状態を調べた。図4に示すように、気体53を0.05MPaに保持した溶融樹脂51の射出品には、0時間から28時間経過した射出品に気泡不良と判定される気泡の発生が見られなかった。これに対し、気体53を0.75MPaに保持した溶融樹脂51の射出品には、0時間から6時間経過した射出品には気泡不良と判定される気泡の発生はみられなかった。しかし24時間以上経過した射出品から気泡不良と判定される気泡の発生が見られた。写真中、丸く写されている部分が気泡である。
したがって、気泡不良が発生する前に射出成形工程でタンク11内の溶融樹脂51を使い切ることが好ましい。上記の場合であれば、6時間を超えるまでに溶融樹脂51を使い切ることが好ましい。
なお、気体濃度は溶融樹脂51の液面ほど高くなっている。気体53の拡散は気体濃度の低い方に向かって進むため、溶融樹脂51の深さ方向に向かって気体濃度が低くなる気体53の濃度勾配ができ、時間の経過とともに気体濃度が高くなる。溶融樹脂51内に気体53が拡散されている間は、溶融樹脂51内の気体濃度の上昇は続き、気体の溶解度が飽和状態になるまで気体が拡散される。
これに対して、前述の図2に示すように、溶融樹脂51にヘンケルジャパン株式会社製MACROPLAST(登録商標)QR3460(商品名)を用い、溶融樹脂51の液面とノズル12との最短距離aは60cmとする。また気体53に窒素を用い、気圧が高い状態(0.75MPa)の射出工程(射出時間)と、気圧が低い状態(0.05MPa)の射出工程以外の工程とを繰り返し行う。この場合に、気体53の気圧が低い状態では溶融樹脂51中に気体53が拡散しないため、気圧が高い状態(0.75MPa)の合計時間が6時間以内ならば、成形品に気泡が発生しない。また、タンク11内の溶融樹脂51は6時間で使い切ることが好ましい。
本発明の射出成形品の製造方法によれば、nサイクルの射出成形を行うに当たって、上記(1)式を満たすように、タンク11内に溶融樹脂51が満たされていれば、nサイクルの射出成形では射出成形品に気泡が入ることが防げる。これによって、射出成形品の気泡不良を抑えることができる。
言い換えれば、上記の射出成形品の製造方法により製造された射出成形品は、気泡を含まないものとなる。したがって、成形品の表面に気泡が出ることもないので表面欠陥の製品不良となることもない。また、成形品の内部に気泡が入ることもないので、気泡部分が応力集中箇所となり、製品の強度を低下させることもない。したがって、上記射出成形品は設計通りの強度を得ることができる。
上記製造方法では、射出成形工程において、((dl+dg)×n)=aになったとき、又はなる前に、タンク11内に新たな溶融樹脂を供給することが好ましい。新たな溶融樹脂の供給方法は前述したとおりである。
このように、タンク11内に新たな溶融樹脂を供給することで、タンク11内の気体53を含んだ溶融樹脂51の気体の濃度が薄められる。これによって、気泡が発生し始める濃度以下の溶融樹脂がノズル12に供給されるようになり、気泡が発生するような気体濃度の溶融樹脂がノズル入口に達するのが防止される。したがって、ノズル12から射出された溶融樹脂51によって成形された射出成形品に気泡が発生するのが防止される。
上記の射出成形品の製造方法は、ノズル12から溶融樹脂51が充填される金型21内に電線、コネクタ、電気・電子基板、各種電気・電子素子等を挿入した状態で溶融樹脂51を充填するインサート成形に適用することが好ましい。
溶融樹脂51は、反応型ホットメルト樹脂であり、例えば湿気で硬化する湿気硬化型ホットメルト樹脂、紫外線硬化型ホットメルト樹脂、熱可塑性ホットメルト樹脂等が挙げられる。湿気硬化型ホットメルト樹脂としては、1液湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤、1液湿気硬化型オレフィン系ホットメルト接着剤、1液湿気硬化型シリコン系ホットメルト接着剤等が挙げられる。紫外線硬化型ホットメルト樹脂としては、紫外線硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤、紫外線硬化型エポキシ系ホットメルト接着剤等が挙げられる。熱可塑性ホットメルト樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
気体53は、湿気を含まない、窒素、二酸化炭素、または希ガスが好ましく、溶融樹脂51中への拡散や環境保護の観点から、より好ましくは窒素、希ガスであり、扱い易さやコストの観点からさらに好ましくは窒素である。したがって、溶融樹脂51が湿気硬化型ホットメルト樹脂であっても、タンク11内において気体53と接触する溶融樹脂51の液面が硬化することはない。
本発明の射出成形品の製造方法では、射出成形用の1個のノズルに対して、前述したように1個の金型を対応させる場合と、後述するように複数個(例えば2個)の金型を対応させる場合がある。
射出成形は、一般に、型締め工程、射出工程、冷却工程、型開き工程、取り出し工程の順に行われ、その順で各工程が繰り返される。そのため、一つのノズル12に対して一つの金型21を用いて射出成形するよりも、一つのノズル12に対して複数の金型を用いて射出成形するほうが製造効率を高められる。例えば、二つの金型の場合、一方の金型が射出工程のときは、他方の金型は射出工程以外の工程を行い、他方の金型が射出工程のときは一方の金型は射出工程以外の工程を行うことで、連続的に射出工程を行うことができるようになる。
以下、1個のノズルに2個の金型を対応させる場合について具体的に説明する。
図5に示すように、第1金型21Aと第2金型21Bのそれぞれの入口(例えば、スプルーブッシュ)が、ノズル12に交互に接続するようになっている。ノズル12へのそれぞれの金型の接続タイミングを以下に説明する。なお、以下の説明では図5と併せて前述の図1も参照されたい。
図5(a)に示すように、仕切弁16を閉じた状態で、型締めされた第1金型21Aをノズル12に接続する。そしてノズル12より溶融樹脂を射出する射出工程を行う。射出工程は、仕切弁16を開放してタンク11内からノズル12を通して溶融樹脂51を第1金型21A内部に注入する。溶融樹脂51が規定量だけ射出された後、仕切弁16を閉じる。ノズル12から第1金型21Aを離して第1位置21aに移動させる。
そして図5(b)に示すように、第1金型21Aは第1位置21aに移動し、第2金型21Bを第1金型21Aが配されていた位置に移動する。第1金型21Aは、冷却工程、型開き工程、取り出し工程を経て、再び型締め工程に入る。一方、仕切弁16が閉じられた状態で、ノズル12には第1金型21Aに替わり型締めされた第2金型21Bが接続される。その後、第2金型21Bに対して射出工程を行う。この射出工程は、仕切弁16を開放してタンク11内からノズル12を通して溶融樹脂51を第2金型21B内部に注入する。溶融樹脂51が規定量だけ射出された後、仕切弁16を閉じる。ノズル12から第2金型21Bを離して第2位置21bに移動させる。
そして前述の図5(a)に示すように、第2金型21Bは第2位置21bに移動し、第1金型21Aを第2金型21Bが配されていた位置に再び移動する。第2金型21Bは、冷却工程、型開き工程、取り出し工程を経て、再び型締め工程に入る。このようにして、第1金型21Aと第2金型21Bとを交互に用いて射出成形を行う。このため、タンク11内の気体53には常に射出成形時の高圧がかけられている。
すなわち、第1金型21Aは、射出工程時にノズル12に接続され、冷却工程等のその他の工程ではノズル12の接続から離れるように矢印方向に移動する。そして第2金型21Bは、第1金型21Aと連動して、射出工程時にノズル12に接続され、冷却工程等のその他の工程ではノズル12の接続から離れるように矢印方向に移動する。この動作によって、ノズル12には第1金型21Aと第2金型21Bとが交互に接続されて、連続的に射出工程が行えるようになっているので、製造効率が高められる。
上記説明では、2個の金型を用いた場合を説明したが、3個以上の金型を用いることもできる。例えば、射出工程以外の工程が射出工程よりもかなり長い時間を要する場合に有効となる。例えば、射出工程が時間Δt1かかり、射出工程以外の工程が2Δt1かかる場合には3個の金型を用い、射出工程以外の工程が3Δt1かかる場合には4個の金型を用いることができる。つまり射出工程以外の工程が射出工程よりもn倍の時間がかかる場合にはn+1個の金型を用いることができる。nは自然数とする。また射出工程以外の工程には金型の移動時間も含む。
上記射出成形品の製造方法における気体による置換は、湿気を含まない気体を用いることで、溶融樹脂と水分とが反応しての反応性の樹脂材料の劣化防止の目的で行われる。例えば、封止目的で樹脂(反応性ホットメルト)により自動車用電線をインサートモールドする製造方法などが挙げられる。その製造方法によって得られた自動車用電線の一例を図6に示す。図6に示すように、電線61と端子62との接続部分を被覆する樹脂63がインサートモールドで形成される。樹脂63には、例えば1液反応型ウレタン系ホットメルト接着剤、紫外線効果型ホットメルト樹脂、熱可塑性樹脂等を用いる。このような接着剤としては、例えばヘンケルジャパン株式会社製MACROPLAST(登録商標)QR3460(商品名)、横浜ゴム株式会社製ポリエステル系ホットメルト型封止材MM−70(商品名)、東洋紡株式会社製バイロショット(登録商標)GM−955−RK20(商品名)等が挙げられる。従来品では、成形後の成形品からの気体の抜けにくさの懸念から、樹脂63の厚さが2mm以内であった。しかし封止目的などでは2mmを超える厚さが必要となる。この場合は本発明のような製造方法を採用することで、成形品内に含まれる気体を低減し、気泡の発生を抑えることができるので、厚みのある成形品を製造するのには効果的である。
10 射出成形品の製造装置
11 タンク
12 ノズル
13 樹脂供給部
14 気体供給部
15 供給口
16 仕切弁
21 金型
21A 第1金型
21a 位置
21B 第2金型
31 溶融樹脂貯蔵部
32 供給路
33 仕切弁
41 配管
42 圧力調整弁
43 気体貯蔵タンク
44 配管
45 減圧弁
46 減圧ポンプ
51 溶融樹脂
51S 液面
53 気体
a 製造開始時に最小限必要な距離(最短距離)
dl 液面降下距離
dg 気体拡散距離

Claims (6)

  1. タンク内に貯蔵された溶融樹脂を、気体の圧力を利用して該溶融樹脂の液面を圧して前記タンクに配されたノズルから射出成形する射出成形品の製造方法であって、
    前記タンク内の前記気体と前記溶融樹脂との界面から前記ノズルの入口までの、製造開始時に最小限必要な距離をa、
    射出成形工程1サイクル当たりの溶融樹脂の液面降下距離をdl、
    射出成形工程1サイクル当たりの溶融樹脂中の気体拡散距離をdg、
    射出成形工程のサイクル数をnとして、
    ((dl+dg)×n)<a
    なる式を満たし、
    射出成形工程1サイクル当たりの溶融樹脂中の気体拡散距離dgが[溶融樹脂中における気体の拡散速度v]×[1サイクル中の射出工程にかかる時間t]で表され、
    更に、前記溶融樹脂中における前記気体の拡散速度をv、前記タンク内に入れた前記溶融樹脂の前記ノズルの入口から前記溶融樹脂の気液界面までの最短距離をa、前記気体に射出時と同等の圧力をかけた状態にして射出成形したときに、射出成形品中に一定量の気泡が現れるまでの時間をtdとすると、
    v=a/td
    なる式を満たし、
    前記溶融樹脂の深さ方向に前記タンクの断面積が一定であり、前記射出成形工程1サイクル当たりの溶融樹脂の液面降下距離dlが[1サイクルに減少する溶融樹脂の体積]/[溶融樹脂の液面の面積]で表される
    射出成形品の製造方法。
  2. 前記射出成形において、((dl+dg)×n)=aになったとき、又はなる前に、前記タンク内に新たな溶融樹脂を供給する請求項1記載の射出成形品の製造方法。
  3. 前記タンクは内部の温度を一定温度に保つ恒温槽からなり、前記溶融樹脂の温度を一定に維持することで前記溶融樹脂を一定の溶融状態に保つ請求項1又は2に記載の射出成形品の製造方法。
  4. 前記溶融樹脂が湿気で硬化する湿気硬化型ホットメルト樹脂であり、前記気体が湿気を含まない気体である請求項1〜3のいずれか1項に記載の射出成形品の製造方法。
  5. 前記気体は、窒素、二酸化炭素、または希ガスである請求項1〜4のいずれか1項に記載の射出成形品の製造方法。
  6. 前記射出成形は前記ノズルから前記溶融樹脂が充填される金型内に電線を挿入して溶融樹脂を充填するインサート成形である請求項1〜5のいずれか1項に記載の射出成形品の製造方法。
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