JP6309990B2 - 複数の機構ユニットにより構成されたロボットを制御するロボットシステム、該機構ユニット、およびロボット制御装置 - Google Patents

複数の機構ユニットにより構成されたロボットを制御するロボットシステム、該機構ユニット、およびロボット制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、リンクユニットや該リンクユニットを駆動する駆動ユニットなどの複数の機構ユニットにより構成されたロボットを制御するロボットシステム、該機構ユニット、およびロボット制御装置に関する。
産業用ロボットを用いた製造現場においては、多関節型のロボットが使用されるのが一般的である。このような多関節型ロボットは、故障時やメンテナンス時などでの交換を容易にするため、リンクユニット(アーム部)や該リンクユニットを駆動する駆動ユニットなどの複数の機構ユニットより構成されている。
また、製造現場においては、安全柵が、ロボットの作業スペースと人間の作業スペースとを互いに分離している。このため、人間がロボットに接触する事故が回避されている。さらに、ロボットのアーム部などが安全柵から出ることなく、所望の移動軌跡に沿って動作するように、ロボット制御装置に接続された教示操作盤によりロボットが教示されている。
しかしながら、ロボットの作業スペースと人間の作業スペースとを分離できない製造現場や、ロボットの作業スペースと人間の作業スペースとを分離すると生産性が著しく低下する製造現場がある。そのような製造現場においては、安全柵を必要としないロボットシステムを実用化する必要がある。
そこで、従来、ロボットの動作を制限するための領域(以下、動作制限領域と呼ぶ。)を予め仮想的に設定しておき、設定された仮想の動作制限領域にロボットが進入する場合に該ロボットを停止させる制御が行われている。このような制御を行うロボットの動作プログラムはロボットの教示作業によって作成される。但し、前述のようなリンクユニットや駆動ユニットなどの機構ユニットの交換によりロボットの構成が変更された場合には、ロボット制御装置内に予め記憶されたロボットの動作プログラムを変更する必要があった。この変更を自動化するために、特許文献1には、交換可能な機構ユニットにメモリを設け、該メモリに、ロボットの軌道制御の演算に用いられるパラメータを格納する技術が開示されている。
特許第3910134号公報
ところで、ロボットが仮想の動作制限領域に進入する場合に該ロボットを停止させる制御を実現する為には、ロボットの三次元モデルを作成し、ロボット教示作業時にその三次元モデルが仮想の動作制限領域と干渉するかを確認する必要がある。しかしながら、この場合に必要なロボットの三次元モデルの格納に関しては、前述の特許文献1には記述されていない。
このため、特許文献1に開示されたロボット制御装置は、前述のように機構ユニットの交換によりロボットの構成が変更された場合には、ロボットの三次元モデルが仮想の動作制限領域に干渉するか否かを確認できない。また、これを実施できるようにする為には、ロボット制御装置に対して、ロボットの三次元モデルを人手により設定し、ロボットの機構ユニットが交換された場合にはその三次元モデルを人手により変更する必要がある。
さらに、特許文献1に開示されたロボット制御装置においては、ロボットの機構ユニットの交換に応じて、ロボット停止時の惰走距離を推定するためのパラメータを自動的に変更することもできない。
そこで本発明は、上述した実情に鑑みて、ロボットにおける交換可能な機構ユニットが変更された場合に、ロボットの三次元モデルや惰走距離推定用パラメータをロボット制御装置に対して自動的に変更するロボットシステム、該機構ユニット、および該ロボット制御装置を提供することを目的とする。
本発明の第一態様によれば、ロボットシステムであって、複数のモジュールとしての機構ユニットを組合せて構成されたロボットと、前記ロボットを制御するロボット制御装置と、前記機構ユニット毎に設けられたメモリと、を備え、
前記メモリは、前記機構ユニットの形状を表す形状モデルと、前記ロボットの動作速度に応じて定まる惰走距離の推定に使用される惰走距離推定用パラメータとを予め記憶しており、
各前記機構ユニットの前記メモリに記憶された前記形状モデルおよび前記惰走距離推定用パラメータが前記ロボット制御装置により読込まれるように構成されている、ロボットシステムが提供される。
本発明の第二態様によれば、上記第一態様のロボットシステムであって、
前記ロボット制御装置は、
各前記機構ユニットの位置を取得するユニット位置取得部と、
前記ユニット位置取得部により取得される各前記機構ユニットの位置と、各前記機構ユニットの前記メモリに記憶された形状モデルとから、前記ロボットの三次元モデルを生成するロボットモデル生成部と、
前記ロボットの動作制限領域を設定する設定部と、
前記ロボットの三次元モデルが前記動作制限領域と干渉するか否かを確認する干渉確認部と、を具備し、
前記干渉確認部により前記ロボットの三次元モデルが前記動作制限領域と干渉することが確認された場合には、前記ロボットへの動力を遮断するか、または前記ロボットの動作速度を制限するように構成された、ロボットシステムが提供される。
本発明の第三態様によれば、上記第二態様のロボットシステムであって、
前記ロボット制御装置は、
前記ユニット位置取得部により取得される各前記機構ユニットの位置および動作速度と、各前記機構ユニットの前記メモリに記憶された前記惰走距離推定用パラメータとに基づき、各前記機構ユニットの惰走距離を算出する惰走距離算出部と、
算出された各前記機構ユニットの惰走距離に基づいて、前記ロボットの三次元モデルが惰走して停止するまでに仮想空間を占有する占有領域を算出する占有領域算出部をさらに具備し、
前記干渉確認部は、前記占有領域算出部により算出された占有領域が前記動作制限領域と干渉することを確認した場合に前記ロボットへの動力を遮断するか、または前記ロボットの動作速度を制限するように構成されている、ロボットシステムが提供される。
本発明の第四態様によれば、上記第二態様または第三態様のロボットシステムであって、前記ロボットの三次元モデルおよび前記動作制限領域を表示する表示部を備えた、ロボットシステムが提供される。
本発明の第五態様によれば、ロボットを構成するモジュールとしての機構ユニットであって、前記機構ユニットの形状を表す形状モデルと、前記ロボットの動作速度に応じて定まる惰走距離の推定に使用される惰走距離推定用パラメータとが記憶されたメモリを有する、機構ユニットが提供される。
本発明の第六態様によれば、複数のモジュールとしての機構ユニットを組合せて構成されていて、前記機構ユニット毎にメモリが設けられているロボットを制御するロボット制御装置であって、
前記メモリは、前記機構ユニットの形状を表す形状モデルと、前記ロボットの動作速度に応じて定まる惰走距離の推定に使用される惰走距離推定用パラメータとを予め記憶しており、
各前記機構ユニットの前記メモリに記憶された前記形状モデルおよび前記惰走距離推定用パラメータを読込むように構成されている、ロボット制御装置。
本発明の第七態様によれば、上記第六態様のロボット制御装置であって、
各前記機構ユニットの位置を取得するユニット位置取得部と、
前記ユニット位置取得部により取得される各前記機構ユニットの位置と、各前記機構ユニットの前記メモリに記憶された形状モデルとから、前記ロボットの三次元モデルを生成するロボットモデル生成部と、
前記ロボットの動作制限領域を設定する設定部と、
前記ロボットの三次元モデルが前記動作制限領域と干渉するか否かを確認する干渉確認部と、を具備し、
前記干渉確認部により前記ロボットの三次元モデルが前記動作制限領域と干渉することが確認された場合には、前記ロボットへの動力を遮断するか、または前記ロボットの動作速度を制限するように構成された、ロボット制御装置が提供される。
本発明の第八態様によれば、上記第七態様のロボット制御装置であって、
前記ユニット位置取得部により取得される各前記機構ユニットの位置および動作速度と、各前記機構ユニットの前記メモリに記憶された前記惰走距離推定用パラメータとに基づき、各前記機構ユニットの惰走距離を算出する惰走距離算出部と、
算出された各前記機構ユニットの惰走距離に基づいて、前記ロボットの三次元モデルが惰走して停止するまでに仮想空間を占有する占有領域を算出する占有領域算出部をさらに具備し、
前記干渉確認部は、前記占有領域算出部により算出された占有領域が前記動作制限領域と干渉することが確認された場合に前記ロボットへの動力を遮断するか、または前記ロボットの動作速度を制限するように構成されている、ロボット制御装置が提供される。
本発明の第九態様によれば、上記第七態様または第八態様のロボット制御装置であって、前記ロボットの三次元モデルおよび前記動作制限領域を表示する表示部を備えた、ロボット制御装置が提供される。
本発明の上記第一態様、第五態様および第六態様によれば、ロボットにおける交換可能な機構ユニットが変更された場合に、ロボットの三次元モデルや惰走距離推定用パラメータをロボット制御装置に対して自動的に変更することができる。
本発明の上記第二態様および第七態様によれば、機構ユニットの交換によりロボットの構成が変更された場合に、ロボット制御装置により、メモリ内に記憶された各機構ユニットの形状モデルを取得して該ロボット全体の三次元モデルを自動的に生成することができる。さらに、ロボット制御装置によりロボットを動作させたときに該ロボットの三次元モデルが仮想の動作制限領域と干渉する場合には、ロボットへの動力を遮断するか、またはロボットの動作速度を制限することができる。
本発明の上記第三態様および第八態様によれば、動作中のロボットの動力が遮断されてから該ロボットが停止するまでの間の該ロボットの惰走距離を考慮して、ロボットの三次元モデルの占有領域を算出することができる。さらに、惰走距離を考慮に入れた三次元モデルの占有領域を用いて、該ロボットの三次元モデルが動作制限領域と干渉するか否かを確認できるので、より安全なロボットの移動軌跡を計画してロボットに教示できる。
さらに、本発明の上記第四態様および第九態様によれば、ユーザは、ロボットの三次元モデルと動作制限領域との干渉を表示部により確認しながら、ロボットの教示作業を行うことができる。
添付図面に示される本発明の典型的な実施形態の詳細な説明から、本発明のこれらの目的、特徴および利点ならびに他の目的、特徴および利点がさらに明確になるであろう。
一実施形態のロボットシステムの構成を模式的に示した図である。 メモリが内蔵された機構ユニットを模式的に例示した図である。 ロボットにおけるリンクユニットおよび駆動ユニットの全てに対して形状モデルを模式的に示した図である。 一実施形態のロボットシステムにおけるロボット制御装置の構成要素を示すブロック図である。 ロボットの三次元モデルおよび動作制限領域を模式的に示した図である。 ロボット停止時に惰走が生じる場合でのロボットの三次元モデルの占有領域と、動作制限領域とを模式的に示した図である。 一実施形態のロボットシステムの動作フローの一例を説明するためのフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の図面において、同じ部材には同じ参照符号が付けられている。そして、異なる図面において同じ参照符号が付されたものは同じ機能を有する構成要素であることを意味するものとする。また、理解を容易にするために、これらの図面は縮尺を適宜変更している。
図1は、一実施形態のロボットシステム10の構成を模式的に示した図である。
図1に示されるように、本実施形態のロボットシステム10は、ロボット11と、ロボット11を制御するロボット制御装置12と、ロボット11を構成している複数の交換可能な機構ユニット13A〜13Cにそれぞれ設けられた不揮発性メモリ16と、を備える。
ロボット11は、例えば、製造現場において作業を人間と協調して行う人間協調型ロボットである。また、ロボット11は、多関節型ロボットであって、三つの機構ユニット13A〜13Cを互いに組合せて構成されたロボットである。本実施形態においては3つの機構ユニット13A〜13Cからロボット11が構成されているが、本発明による機構ユニットの数は限定されない。
第一機構ユニット13Aは、第一リンクユニット14Aと、第一リンクユニット14Aを駆動する第一駆動ユニット15Aとを含む。第二機構ユニット13Bは、第二リンクユニット14Bと、第二リンクユニット14Bを駆動する第二駆動ユニット15Bとを含む。さらに、第三機構ユニット13Cは、第三リンクユニット14Cと、第三リンクユニット14Cを駆動する第三駆動ユニット15Cとを含む。リンクユニット14A〜14Cや駆動ユニット15A〜15Cは、それぞれ個別のモジュールとして構成されているが、本発明はこれに限定されない。各機構ユニット13A〜13Cは、リンク部と該リンク部を駆動する駆動部の両方を含む一つのモジュールとして構成されていてもよい。
このような構成により、機構ユニット13A〜13C、リンクユニット14A〜14C、および駆動ユニット15A〜15C、などのユニット毎に、ユーザはユニットの交換または構造の変更を実施することができる。なお、リンクユニット14A〜14Cや駆動ユニット15A〜15Cは、それぞれ、アーム部および関節部とも呼ばれる。
ロボット11は通信ケーブルを介してロボット制御装置12と接続されている。ロボット制御装置12は、ROM、RAMなどのメモリや、CPUおよび通信制御部(図示せず)を有しており、該通信制御部が、ロボット11の各軸のモータ(図示せず)との信号授受を制御する。ロボット11により加工を行う場合には、溶接ガンやエンドミルなどの加工ツール(図示せず)がロボット11の第三リンクユニット14Cの自由端に装着される。ロボット制御装置12は、ロボット11の各駆動ユニット15A〜15Cに内蔵されているモータに、速度、位置、トルクなどの動作指令を送信する。それら動作指令に従って各リンクユニット14A〜14Cが動作されることにより、第三リンクユニット14Cの自由端に装着された加工ツールは、動作指令どおりの移動軌跡に沿って移動する。
さらに、各機構ユニット13A〜13Cに関して、メモリ16が、各リンクユニット14A〜14Cや各駆動ユニット15A〜15Cにそれぞれ内蔵されている。但し、例えば、リンクユニット14Cと駆動ユニット15Cの両方を含む一つのモジュールとして機構ユニット13Cが構成されている場合には、メモリ16はリンクユニット14Cまたは駆動ユニット15Cのいずれか一方に内蔵されていればよい。図2は、このようにメモリ16が内蔵された機構ユニット13Cを模式的に例示した図である。
前述のメモリ16は、このメモリ16が内蔵された、リンクユニット14A〜14Cや駆動ユニット15A〜15Cなどの各ユニットの形状を表す形状モデル17を記憶している。
形状モデル17は、各ユニットの外形が収まるように、例えば、球体、直方体、筒状体などの図形、またはこれらの組合せによって構成される。図2に示された例で述べると、リンクユニット14Cおよび駆動ユニット15Cをそれぞれ内包する領域17a6および領域17a5(図2における破線の囲み)が、形状モデル17に相当する。領域17a6は、リンクユニット14Cの中心軸線Pを中心とする所定の半径の円筒領域として定義されている。一方、領域17a5は、駆動ユニット15Cの関節軸Q上の一点を中心とする所定の半径の球体領域として定義されている。上記の関節軸Q上の一点は、例えば、リンクユニット14Cの中心軸線Pと駆動ユニット15Cの関節軸Qとの交点とされる。
さらに、リンクユニット14Cの自由端にロボットハンドまたは加工ツールなどを装着する場合には、上記の領域17a6は、ロボットハンドまたは加工ツールを内包する領域として定義されるのが好ましい。
図3は、ロボット11におけるリンクユニット14A〜14Cおよび駆動ユニット15A〜15Cの全てに対して形状モデル17を模式的に示した図である。図3においては、領域17a1〜17a6がそれぞれ、各ユニットの形状モデル17に相当している。さらに、領域17a2、17a4はそれぞれ、前述の領域17a6と同様に、リンクユニット14B、14Aの中心軸線を中心とする所定の半径の円筒領域として定義されている。さらに、領域17a1、17a3はそれぞれ、前述の領域17a5と同様に、駆動ユニット15B、15Aの関節軸上の一点を中心とする所定の半径の球体領域として定義されている。当該関節軸上の一点もまた、前述した機構ユニット13C(図2)と同様に、リンクユニット14B、14Aの中心軸線と駆動ユニット15B、15Aの関節軸との交点とされる。
各ユニットのメモリ16には、前述のような各ユニットの対応する領域の形状の定義とともに、領域を定義するための円筒領域および球体領域の半径、中心軸線に沿った円筒領域の軸長、などの数値パラメータが、形状モデル17のデータとして記憶される。なお、円筒領域および球体領域の所定の半径は適宜、異なっていてもよい。
このような形状モデル17は、工場においてリンクユニット14A〜14Cや駆動ユニット15A〜15Cなどの各ユニットを製造または修理する過程で、メモリ16に書込まれるのが好ましい。
さらに、上述したような機構ユニット13A〜13などを含むロボットシステム10の機能および動作について述べる。
複数の機構ユニット13A〜13C(リンクユニット14A〜14Cや駆動ユニット15A〜15C)を互いに結合することにより、ロボット11が形成される。このとき、各ユニット内のモータやメモリ16などがロボット制御装置12との信号授受を行えるように、制御や電力供給などに使用する電気配線の接続も行われる。
ロボット制御装置12とロボット11とが相互接続された後、ロボット制御装置12は、各ユニットのメモリ16に記憶されている形状モデル17のデータを読込む。このデータ読込は、ロボット制御装置12とロボット11との接続後にロボット制御装置12を起動することにより行われる。あるいは、ロボット制御装置12に接続された教示操作盤からの指示によりデータ読込が行われてもよい。
その後、ロボット制御装置12は、各ユニットのメモリ16から取得した形状モデル17を順次に組合せて、ロボット11全体の三次元モデルを生成する。例えば、図3に示された領域17a1〜17a6の各々により定義された形状モデル17のすべてを、ロボット11の各ユニットの位置や姿勢に基づいて組合せることにより、ロボット11全体の三次元モデルを生成する。
このようにロボット11全体の三次元モデルを生成するのに先立って、各メモリ16には、当該メモリ16が内蔵されたユニットを個々に識別する個体識別番号が書込まれているのが好ましい。さらに、ロボット制御装置12の起動時に、ロボット制御装置12が各ユニットのメモリ16内の個体識別番号を読込み、ロボット制御装置12内に設けられた記憶部に各ユニットの固体識別番号を記憶することが好ましい。このことにより、例えば、メモリ16が内蔵されたリンクユニット14Bが取外された、または交換された場合には、ロボット制御装置12は、起動時に、リンクユニット14Bに対応する固体識別番号が排除されたか、または変更されたことを認識できる。言い換えれば、ロボット制御装置12は、ロボット11のユニット構成が変化したことを検知することができる。
ユニット構成が変化したのを検知すると、ロボット制御装置12は、各ユニットのメモリ16内の形状モデル17のデータを読込んで、これらの形状モデル17を基にロボット11の新しい三次元モデルを生成する。
このように、本実施形態のロボットシステム10は、ロボット11における交換可能な機構ユニットが変更されると、ロボット11の三次元モデルをロボット制御装置12に対して自動的に変更することができる。
ところで、ロボット11の動作中に、ロボット11の各関節軸を駆動するモータの駆動回路への動力が遮断された場合には、ロボット11は、動力遮断からロボット停止までの間にある程度の距離を惰走する可能性がある。ロボット11が動作制限領域に進入しないようにロボット11に動作を教示する際には、このような惰走距離も考慮するのが好ましい。
このため、ロボット11のユニット毎の形状モデル17について現在の位置、動作速度、および動作方向から前述の惰走後の停止位置を推定し、停止位置と現在位置の形状モデル17を含むようにロボット11の三次元モデルを拡大して生成するのが好ましい。これを実現するためには、ロボット11の各ユニットの惰走距離を推定するためのパラメータが必要である。これは、各ユニットの惰走距離を算出して、惰走後の各形状モデル17の停止位置を推定する必要があるからである。
したがって、各ユニット内のメモリ16には、対応するユニットの形状モデル17とともに、惰走距離推定用パラメータも予め記憶されている。
惰走距離推定用パラメータは、例えば実験的に求められるもので、ロボット11の動作速度に関して定められる比例係数などである。ロボット11の動作速度が大きくなるほど、ロボット11の惰走距離も長くなるため、そのような比例係数が惰走距離推定用パラメータとして用いられる。言い換えれば、惰走距離推定用パラメータは、ロボット11の動作速度に応じて定まる惰走距離の推定に使用されるものである。
また、ロボット制御装置12は、前述した固体識別番号によりユニット構成が変化したのを検知すると、各ユニットのメモリ16内の惰走距離推定用パラメータを形状モデル17のデータと共に読込むように構成されている。つまり、本実施形態のロボットシステム10は、ロボット11における交換可能な機構ユニットが変更されると、形状モデル17だけでなく惰走距離推定用パラメータもロボット制御装置12に対して自動的に変更することができる。
次に、前述したロボットシステム10のロボット制御装置12について、より具体的に説明する。但し、以下では、説明の便宜上、メモリ16を機構ユニット13A〜13C毎に内蔵した例によって説明することとする。
図4は、ロボットシステム10におけるロボット制御装置12の構成要素を示すブロック図である。
図4に示されるように、本実施形態のロボット制御装置12は、ユニット位置取得部21と、ロボットモデル生成部22と、設定部23と、干渉確認部24とを具備する。このロボット制御装置12は、図4に示されるように、惰走距離算出部25と占有領域算出部26とをさらに備えるのが好ましいが、本発明はこれら構成要素を必ずしも備えていなくてもよい。
ユニット位置取得部21は、ロボット11の各機構ユニット13A〜13Cの位置を所定時間毎に取得する。ロボット11の各機構ユニット13A〜13Cは、各駆動ユニット15A〜15C内のモータ(図示せず)により駆動されて各リンクユニット14A〜14Cを回転させる駆動軸(関節軸とも呼ぶ。)を備えている。
さらに、ユニット位置取得部21は、それら駆動軸に配置されたエンコーダなどの位置検出器31から所定時間毎にロボット11の各駆動軸の角度を読取ることにより、各機構ユニット13A〜13Cの現在の位置や姿勢、動作速度、動作方向などを取得できる。
ロボットモデル生成部22は、ユニット位置取得部21により取得された各機構ユニット13A〜13Cの位置と、各機構ユニット13A〜13Cのメモリ16に記憶された形状モデル17とから、ロボット11の三次元モデルを生成する。具体的には、各機構ユニット13A〜13Cの位置に基づいて、各機構ユニット13A〜13Cのメモリ16内の形状モデル17を順次に組合せることにより、ロボット11の三次元モデルが生成される。このため、ロボット11に対する動作指令に応じて、該ロボット11の三次元モデルの姿形も変わる。言い換えれば、ロボット11の各機構ユニット13A〜13Cの位置および姿勢の変化に伴い、該ロボット11の三次元モデルの領域の位置が変わる。
設定部23は、ロボット11の動作制限領域を設定する機能を有する。例えば、ユーザは、動作制限領域、すなわちロボット11を動作させたくない領域を設定部23により設定することができる。この設定部23は、ロボット制御装置12に接続された教示操作盤27もしくはパーソナルコンピュータなどに付属されたタッチパネルやキーボードなどの入力部から構成されてもよい。設定部23により設定された動作制限領域のデータは干渉確認部24に入力されて保存される。
干渉確認部24は、ロボットモデル生成部22により生成されたロボット11の三次元モデルが、設定部23により設定された動作制限領域と干渉するか否かを確認する。さらに、干渉確認部24によりロボット11の三次元モデルが上記の動作制限領域と干渉することが確認された場合には、ロボット制御装置12は、ロボット11への動力を遮断するか、またはロボット11の動作速度を制限する。
図5は、ロボット11の三次元モデルおよび動作制限領域を模式的に示した図である。この図に示されるように、ロボットモデル生成部22によりロボット11の三次元モデル28が生成される。この三次元モデル28は、図3に示された各領域17a1〜17a6をすべて組合せることにより生成される。さらに、ロボット11の動作制限領域29(図5における斜線部)がユーザによりロボット制御装置12に設定されたとする。そして、ロボット11の教示作業が行われ、図5に示されるようにロボット11の三次元モデル28が動作制限領域29と干渉すると、ロボット制御装置12はロボット11を停止等させることができる。
なお、前述した動作制限領域29の設定においては、ロボット11が進入してはならない領域を定義するのではなく、ロボット11が動作することを許可する領域、すなわち動作許可領域を指定する方が簡便である場合も多い。この場合には、三次元モデル28が動作許可領域の外側に進入すると、ロボット制御装置12はロボット11への動力を遮断してロボット11を停止させるのが好ましい。
動作制限領域29または動作許可領域の設定は、ロボット11を設置した時や、ロボット11の機構ユニットを変更した時に随時行われるのが好ましい。動作制限領域29は、例えば、図5に示されるように直方体の外側として定義される。この場合には、直方体の頂点の座標値が前述の設定部23から干渉確認部24に数値入力されて保存される。また、動作制限領域29または動作許可領域は複数の領域として定義されてもよく、また、形状は直方体に限定されない。
図6は、ロボット11の停止時に惰走が生じる場合での該ロボット11の三次元モデルの占有領域30と、動作制限領域29とを示した図である。
実際には、ロボット11のモータへの動力が遮断された後においてもロボット11の各軸は僅かながら惰走する。したがって、動力を遮断して惰走した後にロボット11が停止する位置は、設定された動作制限領域29から外に、ロボット11が惰走した距離の分だけ変位する。
このため、本実施形態のロボット制御装置12は、各ユニットのメモリ16に記憶された惰走距離推定用パラメータを用いて、図6に示されるようにロボットの三次元モデル28が惰走して停止するまでに仮想空間を占有する占有領域30を推定するのが好ましい。さらに、占有領域30が動作制限領域29と干渉した場合には、ロボット制御装置12は、ロボット11への動力を遮断してロボット11を停止させるか、またはロボット11の動作速度を制限するのが好ましい。
上記の事から、図4に示されているように、ロボット制御装置12は、惰走距離算出部25および占有領域算出部26を具備している。また、各機構ユニット13A〜13Cのメモリ16は、ロボット11の動力遮断で発生しうる各機構ユニット13A〜13Cの惰走距離を推定するためのパラメータを予め記憶している。
惰走距離算出部25は、ユニット位置取得部21により取得される各機構ユニット13A〜13Cの位置および動作速度と、各機構ユニットのメモリ16内の惰走距離推定用パラメータとに基づき、各機構ユニット13A〜13Cの惰走距離を算出する。
占有領域算出部26は、算出された各機構ユニット13A〜13Cの惰走距離に基づいて、ロボット11の三次元モデル28が惰走して停止するまでに仮想空間を占有する占有領域30を算出する。
例えば、占有領域算出部26は、各機構ユニット13A〜13Cの形状モデル17について、現在の位置、動作速度、動作方向、および算出した惰走距離を基に、惰走後の停止位置を推定する。つまり、算出した惰走距離を形状モデル17の現在の位置に対してその形状モデル17の動作方向に加算することにより、惰走後の停止位置が推定される。そして、占有領域算出部26は、停止位置と現在位置の各形状モデル17を含むようにロボット11の三次元モデルの占有領域30を求めるようにする。
なお、このような惰走距離算出部25と占有領域算出部26がロボット制御装置12内に備わる場合には、干渉確認部24は、占有領域算出手段26により算出された占有領域30と所定の動作制限領域29とが干渉する否かを確認するのが好ましい。
また、前述したロボット制御装置12は、ロボット11の三次元モデル28、動作制限領域29、および占有領域30をグラフィック表示する表示部32を備えることが好ましい。つまり、ユーザは、ロボット11の三次元モデル28と動作制限領域29との干渉を表示部32により確認しながらロボット11の教示作業を行うことができる。また、表示部32は、ロボット制御装置12に接続された上位コンピュータなどに付属される表示パネルにより構成されていてもよい。また、教示操作盤27に備わる表示画面が表示部32を兼ねてもよい。
図7は、図4に示されたロボット制御装置12の処理フローの一例を説明するためのフローチャートである。以下、図7を参照しつつ、図4に示されたロボット制御装置12の動作について説明する。
但し、図7のステップS11が実施されるときには、設定部23により動作制限領域29が干渉確認部24に入力されているものとする。さらに、各ユニットのメモリ16には、対応するユニットの形状モデル17、惰走距離推定用パラメータ、および固体識別番号が予め記憶されているものとする。ここでいう「各ユニット」は、機構ユニット13A〜13Cの各々、または、リンクユニット14A〜14Cと駆動ユニット15A〜15Cの各々のことである。
ユーザが各ユニットを互いに結合してロボット11を組立て、設置し、ロボット11とロボット制御装置12とを相互接続した後、ロボット制御装置12を起動したとする。
はじめに、図7のステップS11において、ロボット制御装置12のロボットモデル生成部22が各ユニットのメモリ16内の個体識別番号を読込むことにより、ロボット制御装置12は各ユニットの固体識別番号が以前と比べて変わっているかを確認する。
その結果、各ユニットの個体識別番号が変わっていない場合には、ステップS14に進む。しかし、各ユニットの個体識別番号が変わっていた場合には、ステップS12において、ロボットモデル生成部22は、各ユニットのメモリ16内に記憶された形状モデル17のデータおよび惰走距離推定用パラメータを読込む。
さらに、ステップS13において、ロボットモデル生成部22は、ユニット位置取得部21により取得された各ユニットの現在位置と、各ユニットの形状モデル17とから、ロボット11の三次元モデルを生成する。
その後、ステップS14に進むと、ステップS15〜ステップS20を含む干渉確認処理が、所定の動作領域(作業領域)の数だけ繰返される。つまり、前述のステップS13の後に、ユーザが教示操作盤27などによりロボット11の先端部を複数の所定の動作領域へ順次動かす度に、干渉確認処理が実行される。
具体的には、ステップS15において、ロボット制御装置12の惰走距離算出部25が、各ユニットの現在の位置や動作速度と、該ユニットのメモリ16内の惰走距離推定用パラメータとに基づき、各ユニットの惰走距離を算出する。
続いて、ステップS16において、ロボット制御装置12の占有領域算出部26が、算出された各ユニットの惰走距離に基づいて、ロボット停止時の惰走を考慮に入れたロボット11の三次元モデルの占有領域30を算出する。
さらに、ステップS17において、ロボット制御装置12の干渉確認部24が、動作指令に基づいて変位したロボット11の三次元モデル28と、設定された動作制限領域29とが干渉するか否かを確認する。この結果、ロボット11の三次元モデル28が動作制限領域29と干渉する場合には、ステップS18に進む。そして、ステップS18において、ロボット制御装置12はロボット11を停止させ、その後ステップS20に進む。一方、ステップS17において、動作指令に基づいて変位したロボット11の三次元モデル28が動作制限領域29と干渉しない場合には、ステップS19に進む。
ステップS19においては、干渉確認部24が、算出された三次元モデルの占有領域30と、設定された動作制限領域29とが干渉するか否かを確認する。この結果、算出された三次元モデルの占有領域30が動作制限領域29と干渉する場合には、ステップS18に進む。そして、ステップS18において、ロボット制御装置12はロボット11を停止させ、その後ステップS20に進む。一方、ステップS19において、算出された三次元モデルの占有領域30が動作制限領域29と干渉しない場合には、ステップS20に進む。
その後、ステップS20において、前述のような干渉確認処理が所望の動作領域の数だけ繰返されたことが確認されると、ロボット制御装置12の動作が終了する。
以上に説明したように、本実施形態のロボット制御装置12は、ユニットの交換によりロボット11の構成が変更されると、各ユニット11のメモリ16内に記憶された形状モデル17を取得して該ロボットの三次元モデル28を自動的に生成することができる。さらに、ロボット制御装置12によりロボット11を動作させたときに該ロボットの三次元モデル28が仮想の動作制限領域29と干渉した場合には、ロボット11への動力を遮断するか、またはロボット11の動作速度を制限することができる。
さらに、本実施形態のロボット制御装置12は、動作中のロボット11の動力が遮断されてから該ロボット11が停止するまでの間の該ロボット11の惰走距離を考慮して、ロボット11の三次元モデルの占有領域30を算出することができる。さらに、惰走距離を考慮に入れた三次元モデルの占有領域30を用いて、該ロボットの三次元モデルが動作制限領域と干渉するか否かを確認できるので、ユーザはより安全な移動軌跡を計画してロボット11に教示できる。
以上、典型的な実施形態を用いて本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなしに、上述の各実施形態に変更および種々の他の変更、省略、追加を行うことができるのを理解できるであろう。また、上述の各実施形態を適宜組み合わせることは本発明の範囲に含まれる。
10 ロボットシステム
11 ロボット
12 ロボット制御装置
13A〜13C 機構ユニット
14A〜14C リンクユニット
15A〜15C 駆動ユニット
16 メモリ
17 形状モデル
17a1〜17a6 領域
21 ユニット位置取得部
22 ロボットモデル生成部
23 設定部
24 干渉確認部
25 惰走距離算出部
26 占有領域算出部
27 教示操作盤
28 ロボットの三次元モデル
29 動作制限領域
30 占有領域
31 位置検出器
32 表示部

Claims (9)

  1. 複数のモジュールとしての機構ユニット(13A〜13C)を組合せて構成されたロボット(11)と、
    前記ロボット(11)を制御するロボット制御装置(12)と、
    前記機構ユニット(13A〜13C)毎に設けられたメモリ(16)と、を備え、
    前記メモリ(16)は、前記機構ユニット(13A〜13C)の形状を表す形状モデル(17)と、前記ロボット(11)の動作速度に応じて定まる惰走距離の推定に使用される惰走距離推定用パラメータとを予め記憶しており、
    各前記機構ユニット(13A〜13C)の前記メモリ(16)に記憶された前記形状モデル(17)および前記惰走距離推定用パラメータが前記ロボット制御装置(12)により読込まれるように構成されている、ロボットシステム(10)。
  2. 前記ロボット制御装置(12)は、
    各前記機構ユニット(13A〜13C)の位置を取得するユニット位置取得部(21)と、
    前記ユニット位置取得部(21)により取得される各前記機構ユニット(13A〜13C)の位置と、各前記機構ユニット(13A〜13C)の前記メモリ(16)に記憶された形状モデル(17)とから、前記ロボット(11)の三次元モデル(28)を生成するロボットモデル生成部(22)と、
    前記ロボット(11)の動作制限領域(29)を設定する設定部(23)と、
    前記ロボット(11)の三次元モデル(28)が前記動作制限領域(29)と干渉するか否かを確認する干渉確認部(24)と、を具備し、
    前記干渉確認部(24)により前記ロボット(11)の三次元モデル(28)が前記動作制限領域(29)と干渉することが確認された場合には、前記ロボット(11)への動力を遮断するか、または前記ロボット(11)の動作速度を制限するように構成された、請求項1に記載のロボットシステム(10)。
  3. 前記ロボット制御装置(12)は、
    前記ユニット位置取得部(21)により取得される各前記機構ユニット(13A〜13C)の位置および動作速度と、各前記機構ユニット(13A〜13C)の前記メモリ(16)に記憶された前記惰走距離推定用パラメータとに基づき、各前記機構ユニット(13A〜13C)の惰走距離を算出する惰走距離算出部(25)と、
    算出された各前記機構ユニット(13A〜13C)の惰走距離に基づいて、前記ロボット(11)の三次元モデル(28)が惰走して停止するまでに仮想空間を占有する占有領域(30)を算出する占有領域算出部(26)をさらに具備し、
    前記干渉確認部(24)は、前記占有領域算出部(26)により算出された占有領域(30)が前記動作制限領域(29)と干渉することを確認した場合に前記ロボット(11)への動力を遮断するか、または前記ロボット(11)の動作速度を制限するように構成されている、請求項2に記載のロボットシステム(10)。
  4. 前記ロボット(11)の三次元モデル(28)および前記動作制限領域(29)を表示する表示部(32)を備えた、請求項2または3に記載のロボットシステム(10)。
  5. ロボット(11)を構成するモジュールとしての機構ユニット(13A〜13C)であって、
    前記機構ユニット(13A〜13C)の形状を表す形状モデル(17)と、前記ロボット(11)の動作速度に応じて定まる惰走距離の推定に使用される惰走距離推定用パラメータとが記憶されたメモリ(16)を有する、機構ユニット(13A〜13C)。
  6. 複数のモジュールとしての機構ユニット(13A〜13C)を組合せて構成されていて、前記機構ユニット(13A〜13C)毎にメモリ(16)が設けられているロボット(11)を制御するロボット制御装置(12)であって、
    前記メモリ(16)は、前記機構ユニット(13A〜13C)の形状を表す形状モデル(17)と、前記ロボット(11)の動作速度に応じて定まる惰走距離の推定に使用される惰走距離推定用パラメータとを予め記憶しており、
    各前記機構ユニット(13A〜13C)の前記メモリ(16)に記憶された前記形状モデル(17)および前記惰走距離推定用パラメータを読込むように構成されている、ロボット制御装置(12)。
  7. 請求項6に記載のロボット制御装置(12)であって、
    各前記機構ユニット(13A〜13C)の位置を取得するユニット位置取得部(21)と、
    前記ユニット位置取得部(21)により取得される各前記機構ユニット(13A〜13C)の位置と、各前記機構ユニット(13A〜13C)の前記メモリ(16)に記憶された形状モデル(17)とから、前記ロボット(11)の三次元モデル(28)を生成するロボットモデル生成部(22)と、
    前記ロボット(11)の動作制限領域(29)を設定する設定部(23)と、
    前記ロボット(11)の三次元モデル(28)が前記動作制限領域(29)と干渉するか否かを確認する干渉確認部(24)と、を具備し、
    前記干渉確認部(24)により前記ロボット(11)の三次元モデル(28)が前記動作制限領域(29)と干渉することが確認された場合には、前記ロボット(11)への動力を遮断するか、または前記ロボット(11)の動作速度を制限するように構成された、ロボット制御装置(12)。
  8. 請求項7に記載のロボット制御装置(12)であって、
    前記ユニット位置取得部(21)により取得される各前記機構ユニット(13A〜13C)の位置および動作速度と、各前記機構ユニット(13A〜13C)の前記メモリ(16)に記憶された前記惰走距離推定用パラメータとに基づき、各前記機構ユニット(13A〜13C)の惰走距離を算出する惰走距離算出部(25)と、
    算出された各前記機構ユニット(13A〜13C)の惰走距離に基づいて、前記ロボット(11)の三次元モデル(28)が惰走して停止するまでに仮想空間を占有する占有領域(30)を算出する占有領域算出部(26)をさらに具備し、
    前記干渉確認部(24)は、前記占有領域算出部(26)により算出された占有領域(30)が前記動作制限領域(29)と干渉することを確認した場合に前記ロボット(11)への動力を遮断するか、または前記ロボット(11)の動作速度を制限するように構成されている、ロボット制御装置(12)。
  9. 前記ロボット(11)の三次元モデル(28)および前記動作制限領域(29)を表示する表示部(32)を備えた、請求項7または8に記載のロボット制御装置(12)。
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