JP6308113B2 - 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法 - Google Patents
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Description
ワイピング動作(後述の第1拭き取り動作)に先立って、制御部110は、インク22を記録ヘッド17a〜17cに供給する。図16に示すように、供給されたインク22は吐出ノズル18から強制的に押出(パージ)される。このパージ動作により、吐出ノズル18内の増粘インク、異物や気泡が吐出ノズル18から排出され、記録ヘッド17a〜17cを回復することができる。このとき、図17に示すように、パージインク22bは吐出ノズル18の存在するノズル領域Rの形状に沿ってインク吐出面Fに押出される。なお、図17、図20、図24では、図面簡略化のため、吐出ノズル18の数を削減した状態でのインク形状を示している。
制御部110は、ワイパー35a〜35cを、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fの、ノズル領域Rの外側の第1位置P1に所定の圧力で接触させる。具体的には、図15および図16に示すように、制御部110は、昇降機構50のシャフト50bを回転させてリフト部材50aを矢印B方向に起立させることにより、支持フレーム40及びキャリッジ31を持ち上げる。このとき、リフト部材50aのコイルバネ55(図12参照)の付勢力によってキャリッジ31に設けられたギャップコロ37がヘッドハウジング10の下面に押し当てられるため、ワイパー35a〜35cをインク吐出面Fに対し常に一定の圧力で圧接させることができる。
第1拭き取り動作の実行後、図21に示すように、制御部110は、ワイパー35a〜35cをインク吐出面Fから離間させる。具体的には、制御部110は、昇降機構50のシャフト50b(図15参照)を逆回転させてリフト部材50aを矢印B′方向に揺動させて水平状態にすることにより、支持フレーム40及びキャリッジ31を下降させる。なお、ワイパー35a〜35cをインク吐出面Fから離間させる際に、図21に示すようにワイパー35a〜35cの先端にパージインク22bの一部が残る。
離間動作の実行後、図22に示すように、制御部110は、ワイパー35a〜35cを水平移動させる。具体的には、制御部110は、図21の状態から入力ギア43(図6参照)を正回転させてキャリッジ31を矢印A方向に移動させることにより、図22に示すように、キャリッジ31に支持されたワイパー35a〜35cが、第2位置P2に対してノズル領域Rとは反対方向(左方向)に移動する。
移動動作の実行後、制御部110は、インク22を記録ヘッド17a〜17cに供給する。図23および図24に示すように、第1インク押出動作よりも多くのインク22が吐出ノズル18から強制的に押出(パージ)される。これにより、第1拭き取り動作後に残った増粘パージインク22cは、第2インク押出動作により押出されたパージインク22dによって覆われて再溶解される。なお、押出圧力を高くしたり、押出時間を長くしたりすることによって、第2インク押出動作によるパージインク22dの量を、第1インク押出動作によるパージインク22cの量よりも容易に多くすることができる。
その後、制御部110は、インク吐出面Fのパージインク22b、22dおよび残留インク22aを拭き取るワイピング動作を行う。具体的には、制御部110は、昇降機構50のシャフト50bを回転させてリフト部材50aを矢印B方向に起立させることにより、支持フレーム40及びキャリッジ31を持ち上げる。これにより、図25に示すように、ワイパー35a〜35cをインク吐出面Fに接触できる高さまで上昇させる。そして、制御部110は、図25の状態から入力ギア43(図6参照)を逆回転させてキャリッジ31を矢印A方向と反対方向(右方向、第2方向)に移動させることにより、図26に示すように、ワイパー35a〜35cがインク吐出面Fに圧接された状態でインク吐出面Fに沿ってノズル領域Rの方向(右方向)に移動する。このとき、離間動作後にワイパー35a〜35cの先端に少しだけ付着していたインクは、親水性部材60の傾斜面60aに掻き取られる。なお、親水性部材60の傾斜面60aにインクが溜まった場合であっても、インク吐出面Fにインクが溜まる場合と異なり、溜まったインクが紙面に接触して汚してしまうのを抑制することができる。
18 吐出ノズル
22 インク
22a 残留インク
22b、22d パージインク
35a〜35c ワイパー
38 ラック歯(駆動機構)
43 入力ギア(駆動機構)
60 親水性部材
100 インクジェット記録装置
110 制御部
F インク吐出面
P1 第1位置
P2 第2位置
R ノズル領域
S 用紙(記録媒体)
Claims (6)
- 記録媒体上にインクを吐出する吐出ノズルが開口するノズル領域が設けられた記録ヘッドの回復システムであって、
前記吐出ノズルから強制的に押出されたパージインクを拭き取るワイパーと、
該ワイパーを、前記ノズル領域を含むインク吐出面に沿って往復移動させる駆動機構と、
前記吐出ノズルからのインクの押し出し及び吐出、並びに前記駆動機構の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記吐出ノズルからインクを強制的に押出して前記ノズル領域に前記パージインクを付着させる第1インク押出動作と、
前記インク吐出面における前記ノズル領域の外側の第1位置に前記ワイパーを圧接させた後、前記ワイパーを前記インク吐出面に圧接させた状態で前記インク吐出面に沿って前記ノズル領域側に向かう第1方向に移動させることにより、前記パージインクを拭き取り、前記ノズル領域に対して前記第1位置とは反対側の第2位置まで前記ワイパーを移動させる第1拭き取り動作と、
前記第1拭き取り動作の実行後、前記吐出ノズルからインクを強制的に押出して前記ノズル領域に前記第1インク押出動作よりも多くの前記パージインクを付着させる第2インク押出動作と、
前記ワイパーを前記インク吐出面に圧接させた状態で前記インク吐出面に沿って前記第1方向とは反対の第2方向に移動させることにより、前記第2インク押出動作時に押出された前記パージインク及び前記第1拭き取り動作時に前記第1位置に付着したインクを拭き取る第2拭き取り動作と、
を含む前記記録ヘッドの回復動作を実行可能であることを特徴とする記録ヘッドの回復システム。 - 前記制御部は、
前記第1拭き取り動作の実行後、前記ワイパーを前記インク吐出面から離間させる離間動作を実行するとともに、
前記第2拭き取り動作時に、前記第2位置に対して前記ノズル領域とは反対側の位置において前記ワイパーを前記インク吐出面に圧接させ、前記ワイパーを前記インク吐出面に圧接させた状態で前記インク吐出面に沿って前記第2方向に移動させることにより、前記離間動作によって前記第2位置に付着したインクと前記第2インク押出動作時に押出された前記パージインクとを拭き取ることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッドの回復システム。 - 前記第2位置は、前記ノズル領域に比べて親水性が高くなるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の記録ヘッドの回復システム。
- 前記インク吐出面の前記第2位置を含む所定領域には、前記ノズル領域に比べて親水性の高い親水性部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の記録ヘッドの回復システム。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録ヘッドの回復システムを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
- 記録媒体上にインクを吐出する吐出ノズルが開口するノズル領域が設けられたインク吐出面を含む記録ヘッドの回復方法であって、
前記吐出ノズルからインクを強制的に押出して前記ノズル領域にパージインクを付着させる第1インク押出動作と、
前記インク吐出面における前記ノズル領域の外側の第1位置にワイパーを圧接させた後、前記ワイパーを前記インク吐出面に圧接させた状態で前記インク吐出面に沿って前記ノズル領域側に向かう第1方向に移動させることにより、前記パージインクを拭き取り、前記ノズル領域に対して前記第1位置とは反対側の第2位置まで前記ワイパーを移動させる第1拭き取り動作と、
前記第1拭き取り動作の実行後、前記吐出ノズルからインクを強制的に押出して前記ノズル領域に前記第1インク押出動作よりも多くの前記パージインクを付着させる第2インク押出動作と、
前記ワイパーを前記インク吐出面に圧接させた状態で前記インク吐出面に沿って前記第1方向とは反対の第2方向に移動させることにより、前記第2インク押出動作時に押出された前記パージインク及び前記第1拭き取り動作時に前記第1位置に付着したインクを拭き取る第2拭き取り動作と、
を備えることを特徴とする記録ヘッドの回復方法。
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JP2014241167A JP6308113B2 (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016101700A JP2016101700A (ja) | 2016-06-02 |
JP6308113B2 true JP6308113B2 (ja) | 2018-04-11 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014241167A Active JP6308113B2 (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法 |
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JP4895723B2 (ja) * | 2006-08-23 | 2012-03-14 | 富士フイルム株式会社 | 液体吐出装置および液体吐出面の清掃方法 |
JP5994289B2 (ja) * | 2012-02-29 | 2016-09-21 | ブラザー工業株式会社 | インクジェット記録装置 |
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2014
- 2014-11-28 JP JP2014241167A patent/JP6308113B2/ja active Active
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