JP6308109B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子を内蔵した半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却器と、上記半導体モジュールに接続した制御回路基板と、DC−DCコンバータとを備える電力変換装置に関する。
直流電力と交流電力との間で電力変換を行う電力変換装置として、半導体素子を内蔵した半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却器と、上記半導体モジュールに接続した制御回路基板と、DC−DCコンバータとを備えるものが知られている(下記特許文献1参照)。
半導体モジュールと冷却器とは組み合わされ、一つの構造体を構成している。また、制御回路基板は、上記半導体素子のスイッチング動作を制御している。上記電力変換装置は、制御回路基板を用いて上記半導体素子をスイッチング動作させることにより、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するよう構成されている。
DC−DCコンバータは、上記直流電源に接続している。DC−DCコンバータは、例えば、直流電源の電圧を降圧して、直流電源とは別に設けられた低圧バッテリーを充電するために用いられる。
また、上記電力変換装置は、半導体モジュールに接続した、コンデンサやリアクトル等の電子部品を備える。制御回路基板と上記構造体と電子部品とDC−DCコンバータとは、制御回路基板の厚さ方向においてこの順に配されている(図12参照)。DC−DCコンバータを稼働すると放射ノイズが発生する。上記電力変換装置では、構造体とDC−DCコンバータとの間に上記電子部品を配置することにより、DC−DCコンバータから発生する放射ノイズを、電子部品によって遮蔽している。これにより、DC−DCコンバータの放射ノイズが制御回路基板に伝わって、該制御回路基板の動作に影響を与えることを抑制している。
特許第5488565号公報
しかしながら、上記電力変換装置は、構造体とDC−DCコンバータとの間に上記電子部品が介在しているため、この電子部品から発生する熱をDC−DCコンバータが受けやすく、DC−DCコンバータの温度が上昇しやすいという問題がある。
電子部品を別の場所に移動して、構造体とDC−DCコンバータとを隣り合わせれば(図13参照)、電子部品からの熱の影響を、DC−DCコンバータが受けにくくなる。また、構造体に含まれる冷却器によって、DC−DCコンバータを冷却することができる。そのため、DC−DCコンバータの温度上昇を抑制できる。しかしながら、この場合、制御回路基板とDC−DCコンバータの間に上記電子部品が介在しなくなるため、DC−DCコンバータから発生する放射ノイズの影響を、制御回路基板が受けやすくなる。
すなわち、上記電力変換装置では、DC−DCコンバータのサイズが比較的大きく、DC−DCコンバータに、上記厚さ方向において構造体と重ならない部位が存在している。そして、この部位から放射ノイズが発生することがある。そのため、上記電子部品を移動させて、構造体とDC−DCコンバータとを厚さ方向に隣り合わせると、DC−DCコンバータのうち構造体と厚さ方向に重ならない部位から発生した放射ノイズが、構造体の横を通って制御回路基板に伝わり、該制御回路基板の動作に影響を与えるおそれが考えられる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、DC−DCコンバータを効果的に冷却でき、かつDC−DCコンバータから発生する放射ノイズの影響を制御回路基板が受けにくい電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、半導体素子を内蔵し、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ回路を構成する半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却器とを有する構造体と、
上記半導体モジュールに接続し、上記半導体素子のスイッチング動作を制御する制御回路基板と、
上記直流電源に接続したDC−DCコンバータとを備え、
該DC−DCコンバータは、該DC−DCコンバータの主回路を構成するコンバータ本体部と、該コンバータ本体部の入力側に接続され上記直流電源から供給される入力電流に含まれるノイズ電流を除去する入力フィルタ部と、上記コンバータ本体部の出力側に接続され該コンバータ本体部の出力電流からノイズ電流を除去する出力フィルタ部とを備え、
上記構造体は、上記制御回路基板の厚さ方向において該制御回路基板に隣り合う位置に配置され、
上記コンバータ本体部は、上記構造体に対して上記制御回路基板を配した側とは反対側に隣り合う位置に設けられ、
上記厚さ方向から見たときに、上記コンバータ本体部は、上記構造体と全て重なるよう構成されていることを特徴とする電力変換装置にある。
上記電力変換装置においては、上記コンバータ本体部を、上記構造体に対して制御回路基板を配した側とは反対側に隣り合う位置に設けてある。そして、コンバータ本体部を、厚さ方向から見たときに全て構造体と重なるようにしてある。
コンバータ本体部は、DC−DCコンバータのうち発熱量が特に多い部分である。そのため、上記構成にすることにより、発熱量が多いコンバータ本体部を構造体の冷却器に接近させることができ、DC−DCコンバータを効率的に冷却することができる。
また、コンバータ本体部は、放射ノイズの発生量が多い部分でもある。そのため、上記構成にすることにより、DC−DCコンバータから発生し制御回路基板に向かう放射ノイズを、殆ど構造体によって遮蔽することができる。したがって、DC−DCコンバータの放射ノイズが制御回路基板に影響を与えることを抑制できる。
以上のごとく、本発明によれば、DC−DCコンバータを効果的に冷却でき、かつDC−DCコンバータから発生する放射ノイズの影響を制御回路基板が受けにくい電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の断面図であって、図2のI-I断面図。 図1のII-II断面図。 図1のIII-III断面図。 図1のIV-IV断面図。 図1のV-V断面図。 図1のIV-IV断面図。 実施例1における、電力変換装置の一部の斜視図。 実施例1における、電力変換装置の回路図。 実施例1における、DC−DCコンバータの回路図。 実施例1における、入力フィルタ部とコンバータ本体部と出力フィルタ部とを一体化した電力変換装置の断面図。 図10に、構造体等を重ねた図。 比較例1における、電力変換装置の断面図。 比較例2における、電力変換装置の断面図。
上記電力変換装置は、電気自動車やハイブリッド車等に搭載するための、車載用電力変換装置とすることができる。
(実施例1)
上記電力変換装置に係る実施例について、図1〜図9を用いて説明する。本例の電力変換装置1は、図1、図4に示すごとく、半導体モジュール2と冷却器3とを有する構造体10と、制御回路基板4と、DC−DCコンバータ5とを備える。
半導体モジュール2は、半導体素子20(図8参照)を内蔵している。冷却器3は、半導体モジュール2を冷却している。図8に示すごとく、半導体モジュール2は、直流電源8から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ回路100を構成している。
制御回路基板4は、半導体モジュール2に接続しており、半導体素子20の上記スイッチング動作を制御している。
DC−DCコンバータ5は、直流電源8に接続している。
図3、図9に示すごとく、DC−DCコンバータ5は、入力フィルタ部51とコンバータ本体部52と出力フィルタ部53とを備える。図9に示すごとく、コンバータ本体部52は、DC−DCコンバータ5の主回路520を構成している。入力フィルタ部51は、コンバータ本体部52の入力側に設けられており、直流電源8から供給される直流電流Iに含まれるノイズ電流を除去している。また、出力フィルタ部53は、コンバータ本体部52の出力側に接続されており、コンバータ本体部52の出力電流iに含まれるノイズ電流を除去している。
図1、図4に示すごとく、構造体10は、制御回路基板4の厚さ方向(Z方向)において該制御回路基板4に隣り合う位置に配置されている。
コンバータ本体部52は、構造体10に対して、制御回路基板4を配した側とは反対側に隣り合う位置に設けられている。
図2に示すごとく、Z方向から見たときに、コンバータ本体部52は、構造体10と全て重なるよう構成されている。
本例の電力変換装置1は、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載するための、車載用電力変換装置である。
図8に示すごとく、本例の電力変換装置1は、複数の半導体モジュール2と、リアクトル7と、フィルタコンデンサ121と、平滑コンデンサ122とを備える。リアクトル7と半導体モジュール2(2a)とによって、インバータ回路100の昇圧部101が形成されている。また、平滑コンデンサ122と半導体モジュール2(2b)とによって、インバータ回路100の変換部102が形成されている。本例の電力変換装置1は、昇圧部101を用いて、直流電源8の電圧を昇圧し、変換部102を用いて、昇圧後の直流電力を交流電力に変換している。そして、得られた交流電力によって三相交流モータ81を駆動し、上記車両を走行させている。
DC−DCコンバータ5は、直流電源8に接続されている。図9に示すごとく、DC−DCコンバータ5は、入力フィルタ部51と、コンバータ本体部52と、出力フィルタ部53とを備える。DC−DCコンバータ5は、直流電源8の電圧を降圧して、図示しない低圧バッテリーを充電するために用いられる。
入力フィルタ部51は、入力フィルタコイル512と、入力フィルタコンデンサ513とを備える。これら入力フィルタコイル512と入力フィルタコンデンサ513とは、フィルタ用筐体519(図3参照)に収容されている。
また、コンバータ本体部52は、複数のMOSトランジスタ521と、トランス522と、整流ダイオード523と、チョークコイル524と、コンバータ制御部525と、コンバータ用平滑コンデンサ526とを備える。これらの部品521〜526によって、主回路520が形成されている。MOSトランジスタ521と、トランス522と、整流ダイオード523と、チョークコイル524と、コンバータ用平滑コンデンサ526とは、メイン筐体529(図1参照)に収納されている。コンバータ制御部525は、メイン筐体529上に固定されている。
また、出力フィルタ部53は、出力フィルタコイル531と、出力フィルタコンデンサ532とを備える。出力フィルタコイル531と出力フィルタコンデンサ532とは、上記メイン筐体529に収納されている。
図1、図3に示すごとく、メイン筐体529からは、出力端子55が延出している。メイン筐体529、及び後述する電力変換装置1のケース6は、グランドに接続している。上記低圧バッテリーの正電極を出力端子55に接続し、負電極をグランドに接続して、低圧バッテリーを充電するよう構成されている。
上述したように、メイン筐体529上には、上記コンバータ制御部525が取り付けられている。コンバータ制御部525には、信号線54が接続している。信号線54は、コンバータ本体部52の制御回路基板4に電気接続している。信号線54には、コンバータ本体部52を制御する制御信号電流が流れる。
また、入力フィルタ部51には、一対の入力線59(59p,59n)が接続している。入力線59は、入力フィルタ部51と直流電源8とを繋いでいる。入力線59には、上記入力電流Iが流れる。
図2に示すごとく、電力変換装置1は、金属製のケース6を備える。このケース6に、構造体10と、DC−DC−コンバータ5と、制御回路基板4と、コンデンサモジュール12と、リアクトル7と、入力端子台14と、出力端子台15とが収容されている。
本例では、複数の半導体モジュール2と複数の冷却器3とを積層して、上記構造体10を形成してある。個々の冷却器3は、管状に形成されている。複数の半導体モジュール2の積層方向(X方向)において構造体10に隣り合う位置には、リアクトル7が配されている。また、図3、図4に示すごとく、X方向とZ方向との双方に直交する幅方向(Y方向)において、コンバータ本体部52に隣り合う位置に、入力フィルタ部51が配されている。
また、図2に示すごとく、X方向においてリアクトル7に隣り合う位置に、出力端子台14が配されている。また、構造体10とリアクトル7と出力端子台14とに対してY方向に隣り合う位置に、コンデンサモジュール12が配されている。図4に示すごとく、コンデンサモジュール12は、コンデンサケース120と、該コンデンサケース120内に収容されたフィルタコンデンサ121(図8参照)及び平滑コンデンサ122と、これらのコンデンサ121,122を封止する封止部材123とを備える。
図2に示すごとく、構造体10とリアクトル7との間には、加圧部材13(板ばね)が介在している。この加圧部材13により、構造体10をX方向に加圧し、ケース6の外壁部61aに押し付けている。これにより、半導体モジュール2と冷却器3との接触圧を確保しつつ、構造体10をケース6内に固定している。
複数の冷却器3は、Y方向における両端にて、連結管39によって連結されている。また、複数の冷却器3のうち、X方向における一端に位置する端部冷却器3aには、冷媒11を導入するためのインバータ用導入管18と、冷媒11を導出するためのインバータ用導出管19とが接続している。インバータ用導入管18から冷媒11を導入すると、冷媒11は連結管39を通って全ての冷却器3を流れ、インバータ用導出管19から導出する。これにより、半導体モジュール2を冷却するようになっている。
図1、図4に示すごとく、ケース6は、外郭をなす外壁部61と、該外壁部61の内側に形成された隔壁部62とを備える。隔壁部62は、外壁部61と一体的に形成されている。隔壁部62は、ケース6内の空間Sを、第1空間S1と第2空間S2とに区画している。第1空間S1には、構造体10と制御回路基板4とDC−DCコンバータ5とが収容されている。第2空間S2には、コンバータ本体部52を冷却する冷媒11が流れる。DC−DCコンバータ5は、隔壁部62の、第1空間S1側の主面620に搭載されている。第2空間S2に冷媒11を流すことにより、コンバータ本体部52を、構造体10を配した側とは反対側から冷却するよう構成されている。
ケース6の外壁部61には、カバープレート69が取り付けられている。このカバープレート69によって、第2空間S2を、Z方向における第1空間S1側とは反対側から塞いである。
図4、図6に示すごとく、第2空間S2内には、仕切壁622が形成されている。この仕切壁622によって、第2空間S2を、導入側部分S21と、導出側部分S22とに分けている。第2空間S2の周囲には、第2空間S2から冷媒11が漏出することを防止するためのシール部材68が配されている。
図6、図7に示すごとく、ケース6には、コンバータ用導入管16とコンバータ用導出管17とが取り付けられている。冷媒11をコンバータ用導入管16から導入すると、冷媒11は第2空間S2を流れ、コンバータ用導出管17から導出する。これにより、コンバータ本体部52を冷却している。また、本例では、第2空間S2を流れる冷媒11によって、リアクトル7をも冷却している。
図7に示すごとく、コンバータ用導出管17とインバータ用導入管18とは、連結ホース67によって接続されている。コンバータ用導出管17から導出した冷媒11は、連結ホース67を通ってインバータ用導入管18に導入される。そして、上記構造体10の冷却器3内を流れてインバータ導出管19から導出される。なお、コンバータ用導入管16とインバータ用導出管19にも、図示しないホースが取り付けられる。
一方、図4に示すごとく、半導体モジュール2は、モジュール本体部21と、該モジュール本体部21から突出したパワー端子22と、制御端子23とを備える。モジュール本体部21には、半導体素子20(図8参照)が内蔵されている。また、制御端子23は、制御回路基板4に接続している。パワー端子22には、平滑コンデンサ121に電気接続される直流端子22p,22nと、交流電力を出力する出力端子22cとがある。直流端子22p,22nは、正極バスバー29p、および負極バスバー29nを介して、平滑コンデンサ122に電気接続されている。また、出力端子22cには、出力バスバー29cが接続している。出力バスバー29cの端部290は、出力端子台290において、図示しないコネクタに締結される。このコネクタを介して、出力バスバー29cを三相交流モータ81(図8参照)に電気接続している。
また、図2に示すごとく、X方向において構造体10に隣り合う位置には、電子部品7(リアクトル7)が配されている。図3に示すごとく、電子部品7は、Y方向において、一対の入力線59(59p,59n)と信号線54との間に介在している。電子部品7によって、入力線59から発生し信号線54に向かう放射ノイズを遮蔽している。
図5に示すごとく、入力線59の先端部590は、入力端子台14に固定されている。一対の入力線59p,59nのうち、正側入力線59pは、この入力端子台14において、図示しないバスバーによって、フィルタコンデンサ121(図8参照)の正極端子121、およびリアクトル7の正端子78に接続されている。また、負側入力線59nは、入力端子台14において、図示しないバスバーによって、フィルタコンデンサ121の負極端子1212、および負極バスバー29n(図8参照)に接続されている。
また、図5に示すごとく、信号線54は、入力端子台14に取り付けられている。入力端子台14には導線149が埋設されている。この導線149を介して、信号線54を制御回路基板4に接続してある。
本例の作用効果について説明する。図4に示すごとく、本例においては、コンバータ本体部52を、構造体10に対して制御回路基板4を配した側とは反対側に隣り合う位置に設けてある。そして図2に示すごとく、コンバータ本体部52を、Z方向から見たときに全て構造体10と重なるようにしてある。
コンバータ本体部52は、DC−DCコンバータ5のうち発熱量が特に多い部分である。そのため、上記構成を採用することにより、発熱量が多いコンバータ本体部52を構造体10の冷却器3に接近させることができ、DC−DCコンバータ5を効率的に冷却することができる。
また、コンバータ本体部52は、放射ノイズの発生量が多い部分でもある。そのため、上記構成を採用することにより、DC−DCコンバータ5から発生し制御回路基板4に向かう放射ノイズを、殆ど構造体10によって遮蔽することができる。したがって、DC−DCコンバータ5の放射ノイズが制御回路基板4に影響を与えることを抑制できる。
仮に、図12に示すごとく、制御回路基板94と、構造体910と、コンデンサ912と、DC−DCコンバータ95とを、Z方向においてこの順に配置したとすると、DC−DCコンバータ95から発生する放射ノイズNを、コンデンサ912によって遮蔽できるものの、コンデンサ912から発生した熱HによってDC−DCコンバータ95の温度が上昇しやすくなるという問題が生じる。また、仮に図13に示すごとく、コンデンサ912を別の場所に移動して、DC−DCコンバータ95を構造体910に隣り合わせたとすると、DC−DCコンバータ95が比較的大きく形成されているため、DC−DCコンバータ95に、Z方向において構造体910と重ならない部位950が形成されてしまう。そのため、この部位950から放射ノイズNが発生し、制御回路基板95に伝わって、その動作に影響が生じる不具合が考えられる。
これに対して、図2、図3に示すごとく、本例のように、放射ノイズの発生量が多いコンバータ本体部52を、Z方向において全て構造体10と重ね合わせれば、DC−DCコンバータ5から発生する放射ノイズを殆ど構造体10によって遮蔽でき、放射ノイズによって制御回路基板4が影響を受けることを抑制できる。また、DC−DCコンバータ5のうち発熱量が特に多い部分であるコンバータ本体部52全体を、構造体10の冷却器3に近づけることができ、DC−DCコンバータ5を効率的に冷却することができる。
また、図1に示すごとく、本例のケース6は、外壁部61と隔壁部62とを備える。この隔壁部62によって、ケース6内の空間Sを、上記第1空間S1と第2空間S2とに区画し、この第2空間S2に、コンバータ本体部52を冷却する冷媒11を流している。そして、隔壁部62にコンバータ本体部52を搭載してある。
このようにすると、コンバータ本体部52を、構造体10の冷却器3によって冷却するだけでなく、構造体10を設けた側とは反対側、すなわち隔壁部62側からも冷却することができる。そのため、コンバータ本体部52の冷却効率を、より高めることができる。
また、発熱量が多い機器、例えば上記三相交流モータ81等に、カバープレート69が接触するように電力変換装置1を固定した場合、この機器から発生する熱を、第2空間S2を流れる冷媒11によって遮蔽することができる。そのため、熱が第1空間S1へ伝わりにくくなり、DC−DCコンバータ5等の温度上昇を効果的に抑制できる。
また、本例では、隔壁部62を外壁部61と一体的に形成してあるため、第2空間S2内の冷媒11は、カバープレート69側から漏洩することはあっても、DC−DCコンバータ5を収容した第1空間S1側には漏洩しない。そのため、第2空間S2から第1空間S1に冷媒11が漏れて、DC−DCコンバータ5等が故障する不具合が生じにくい。
また、本例では、図2に示すごとく、X方向において構造体10に隣り合う位置に、電子部品7(リアクトル7)を配してある。図3に示すごとく、電子部品7は、Y方向において、DC−DCコンバータ5の一対の入力線59(59p,59n)と信号線54との間に配されている。この電子部品7によって、入力線59から信号線54に向かって放射される放射ノイズを遮蔽している。
そのため、入力線59から発生する放射ノイズが信号線54に鎖交しにくくなる。したがって、信号線54にノイズ電流が誘起されて、コンバータ本体部の動作に影響が生じることを抑制できる。
以上のごとく、本例によれば、DC−DCコンバータを効果的に冷却でき、かつDC−DCコンバータから発生する放射ノイズの影響を制御回路基板が受けにくい電力変換装置を提供することができる。
なお、本例では図3に示すごとく、入力フィルタ部51を、コンバータ本体部52を収納したメイン筐体529とは別に設けられたフィルタ筐体519に収納したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、図10、図11に示すごとく、入力フィルタ部51とコンバータ本体部52と出力フィルタ部53とを、全てメイン筐体529に収納してもよい。そして、Z方向から見たときに、DC−DCコンバータ5全体が、構造体10と重なるようにしてもよい。
また、本例では、電子部品7としてリアクトル7を配置したが、本発明はこれに限るものではなく、電子部品7としてコンデンサモジュールを配置してもよい。
1 電力変換装置
10 構造体
100 インバータ回路
2 半導体モジュール
20 半導体素子
3 冷却器
4 制御回路基板
5 DC−DCコンバータ
51 入力フィルタ部
52 コンバータ本体部
520 主回路
53 出力フィルタ部

Claims (3)

  1. 半導体素子(20)を内蔵し、直流電源(8)から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ回路(100)を構成する半導体モジュール(2)と、該半導体モジュール(2)を冷却する冷却器(3)とを有する構造体(10)と、
    上記半導体モジュール(2)に接続し、上記半導体素子(20)のスイッチング動作を制御する制御回路基板(4)と、
    上記直流電源(8)に接続したDC−DCコンバータ(5)とを備え、
    該DC−DCコンバータ(5)は、該DC−DCコンバータ(5)の主回路(520)を構成するコンバータ本体部(52)と、該コンバータ本体部(52)の入力側に接続され上記直流電源(8)から供給される入力電流(I)に含まれるノイズ電流を除去する入力フィルタ部(51)と、上記コンバータ本体部(52)の出力側に接続され該コンバータ本体部(52)の出力電流(i)からノイズ電流を除去する出力フィルタ部(53)とを備え、
    上記構造体(10)は、上記制御回路基板(4)の厚さ方向において該制御回路基板(4)に隣り合う位置に配置され、
    上記コンバータ本体部(52)は、上記構造体(10)に対して上記制御回路基板(4)を配した側とは反対側に隣り合う位置に設けられ、
    上記厚さ方向から見たときに、上記コンバータ本体部(52)は、上記構造体(10)と全て重なるよう構成されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
  2. 金属製のケース(6)を備え、該ケース(6)は、外郭をなす外壁部(61)と、該外壁部(61)の内側に設けられ該外壁部(61)と一体的に形成された隔壁部(62)とを有し、該隔壁部(62)によって、上記ケース(6)内の空間(S)を、上記構造体(10)と上記制御回路基板(4)と上記DC−DCコンバータ(5)とを収容する第1空間(S1)と、上記コンバータ本体部(52)を冷却する冷媒(11)が流れる第2空間(S2)とに区画しており、上記コンバータ本体部(52)は、上記隔壁部(62)に搭載されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置(1)。
  3. 複数の上記半導体モジュール(2)と複数の冷却器(3)とを積層して上記構造体(10)を形成してあり、上記複数の半導体モジュール(2)の積層方向において上記構造体(10)に隣り合う位置に電子部品(7)が配されており、上記入力フィルタ部(51)には、上記入力電流(I)が流れる一対の入力線(59)が接続し、上記コンバータ本体部(52)には、該コンバータ本体部(52)を制御するための制御信号電流が流れる信号線(54)が接続し、上記電子部品(7)は、上記積層方向と上記厚さ方向との双方に直交する幅方向において、上記一対の入力線(59)と上記信号線(54)との間に介在し、上記電子部品(7)によって、上記入力線(59)から上記信号線(54)へ向かって放射される放射ノイズを遮蔽するよう構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置(1)。
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