JP6305841B2 - リフト損失低減装置及びリフト損失低減方法 - Google Patents

リフト損失低減装置及びリフト損失低減方法 Download PDF

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本発明は、真空式汚水収集システムの真空弁ユニット等に適用されるリフト損失低減装置及びリフト損失低減方法に関する。
従来より、家庭からの下水を効率的に収集する下水道システムとして、真空式汚水収集システムが使用されてきた。真空式汚水収集システムは、管路内を負圧に保つことにより、大気圧との差を利用して汚水を収集する。図2は、真空式汚水収集システムの全体構成を示す図である。真空式汚水収集システム60は、各家庭Hに設置された私設ます(桝)61と、真空弁ユニット62と、真空ステーション63と、私設ます61と真空弁ユニット62の間を接続される管路64と、真空弁ユニット62と真空ステーション63の間を接続される真空管路65とを備えている。真空式汚水収集システム60を構成する多くの要素は、地下に埋設された形で使用される。
私設ます61は、各家庭Hから排出された汚水を一時的に貯留する。真空弁ユニット62は、枝状に布設された管路64を介して複数の私設ます61に接続されている。真空弁ユニット62に備え付けられた真空弁621を開くことにより、各私設ます61から自然流下方式で集められた汚水を真空管路65に吸引させる。真空管路65内は常に真空に保たれ、真空弁ユニット62から吸い込まれた汚水を真空ステーション63まで搬送する。真空ステーション63は、枝状に布設された真空管路65を介して複数の真空弁ユニット62に接続されている。真空ステーション63は、真空を発生させることにより、真空管路65を介して汚水を収集する。真空ステーション63は、収集された汚水を処理場や公共下水道幹線へ圧送する。
真空ステーション63は、真空ポンプ631及び集水タンク632を備えている。真空ポンプ631は、通常は、集水タンク632内の真空度が−6mAq〜−7mAqとなるように運転される。なお、ここで用いる「真空度」は、ゲージ圧という意味である。従って、大気圧は0mAq、絶対真空は−10.33mAqとなる。本願で使用する「真空」という用語の意味については後述する。
一方、真空弁ユニット62の真空弁621の開閉に必要な真空度、すなわち私設ます61から集められた汚水を真空管路65に吸い込むために必要な圧力は−2.5mAq程度なので、真空ステーション63で最も真空度が低下したとき、即ち−6mAqとなったときでも、真空管路の末端の真空弁621が開閉するためには、真空管路65の途中での圧力損失が3.5mAq以内であることが必要である。
真空管路の圧力損失には、静的な状態(流れのない状態)での損失と、動的な状態(設計汚水量が流れているときの状態)での損失があり、管路全体の損失を考えるときには、両状態での損失がいずれも許容損失(3.5mAq)以内であることが必要となる。即ち、 静的な状態での損失(=静的リフト損失の和)と動的な状態での損失(=動的リフト損失の和+摩擦損失の和)がそれぞれ3.5mAq以下でなければならない。
ここで静的リフト損失とは、汚水の流れがなくリフト(登り勾配)が満水となったときの損失水頭であり、〔リフト高さ−管内径〕により求められる。動的リフト損失とは、設計汚水量が流れているときのリフト損失水頭であり、〔リフト高さ×0.5〕により求められる。
真空管路65が水路Cなどの障害物を横断する場合には、図1に示すように真空管路65が障害物の上を越えるか、あるいは障害物の下をくぐる必要がある。いずれにしてもその登り勾配の部分において、汚水を引き上げるために大きなリフト損失を生じる。障害物が水路である場合、そのリフト高さは例えば、1.2m〜1.5mである。 このような障害物が複数ある場合には、全ての障害物を横断するために水頭が大きく消費され、真空式汚水収集システム60の汚水収集範囲は狭くなってしまう。
この問題を解決するため、次のようなリフト損失防止装置が提案されている(特許文献1参照)。図3は、従来のリフト損失防止装置の構成を示す図である。リフト損失防止装置70は、上流側の真空汚水管73と、上流側の真空汚水管73よりも高い位置に設置される下流側の真空汚水管76と、上流側の真空汚水管73の端部に接続される集水タンク72と、集水タンク72と下流側の真空汚水管76の間に接続される汚水通過用の流出管75及び気体通過用の通気管77と、集水タンク72と外気とを接続する空気取入管78と、通気管77と空気取入管78のいずれかを開とし、他のいずれかを閉とするように切り替える切替弁79−1、79−2とを備えている。
このリフト損失防止装置において、集水タンク72内に所定量の汚水が溜ると、切替弁79−1、79−2によって通気管77を閉じるとともに空気取入管78を開いて集水タンク72内に外気を流入し、下流側の真空汚水管76内の真空圧と集水タンク72内の気圧との差によって集水タンク72内の汚水が流出管75を通して下流側の真空汚水76管に押し上げられる。よって、上流側の真空汚水管73よりも高い位置に設置される下流側の真空汚水管76との高低差が本来はリフト損失になるが、流出管75以外に通気管77を設けることによって、リフトより下流側の真空圧が常時リフトより上流側に伝わるため、リフト損失は0になる。
特許第3370830号公報
しかしながら、特許文献1に記載のリフト損失防止装置では、切替弁が電動式であるため水没したら動作不能になるという問題がある。本発明は、リフト損失を低減して広い汚水収集範囲を実現するのに有利な新規なリフト損失低減装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、上流側真空管路から流入する液体を、前記上流側真空管路よりも高い位置に設置される下流側真空管路に送水するリフト損失低減装置であって、このリフト損失低減装置は、前記上流側真空管路から流入する液体を貯留するための集水タンクと、一端が前記集水タンク内に配置され、他端が前記下流側真空管路に接続される吸込管と、前記集水タンクを大気に連通する大気開放弁と、前記集水タンクの上部圧力を取り出す上部圧力取出口と、前記集水タンクの下部圧力を取り出す下部圧力取出口と、前記上部圧力取出口によって取り出された圧力と前記下部圧力取出口によって取り出された圧力との差によって、前記大気開放弁を開くコントローラとを備えた構成を有している。
この構成により、上流側真空管路より高い位置にある下流側真空管路に集水タンク内の液体を送水するために集水タンク内を大気圧にする大気開放弁を、集水タンク内の上部圧力と下部圧力との差によってコントローラが作動して開くことができ、それによって集水タンクに大気圧が導入されるので、集水タンク内の液体を吸込管の一端から他端に押し出して、上流側真空管路に流すことができる。
上記のリフト損失低減装置において、前記上部圧力取出口は、前記集水タンク内の上部圧力を取り出してよく、前記下部圧力取出口は、前記集水タンク内に溜められた前記液体の液位での圧力を取り出してよい。
この構成により、集水タンク内の液位が所定値以上になると、下部圧力取出口から取り出される圧力が上部圧力取出口から取り出される圧力よりも十分に大きくなり、コントローラが作動して大気開放弁を開くことができる。
上記のリフト損失低減装置において、前記下部圧力取出口は、前記吸込管の一端より高い位置に設けられていてよい。
この構成により、少なくとも吸込管の一端より液体のみを吸い込むことができるレベルにまで液体が集水タンクに溜まっているときに、上部圧力取出口から取り出される圧力と下部圧力取出口から取り出される圧力との間に差を生じて、コントローラが作動して大気開放弁を開くことができ、集水タンク内の液体が少なく、吸込管の下端レベル以下のときは、上部圧力取出口から取り出される圧力と下部圧力取出口から取り出される圧力との間に差は生じず、コントローラが作動せず大気開放弁を開くことはない。
上記のリフト損失低減装置において、前記吸込管には、上下に所定間隔をあけて前記吸込管の下部圧力を取り出す下部差圧取出口と前記吸込管の上部圧力を取り出す上部差圧取出口が設けられていてよく、前記コントローラは、前記下部差圧取出口により取り出された圧力と前記上部差圧取出口により取り出された圧力との差によって、前記大気開放弁を開閉してよい。
この構成により、集水タンク内の液体の量が減少して吸込管に集水タンク内の気体が吸い込まれるようになると、吸込管の上部と下部との差が減少し、又はなくなって、コントローラが大気開放弁を閉じることができる。
上記のリフト損失低減装置は、前記集水タンクに接続され、かつ気体通過用の通気管を介して前記下流側真空管路に接続される通気遮断弁をさらに備えていてよい。
この構成により、集水タンクを真空にすることにより上流側真空管路から液体を集水タンク内に流入させることができる。
上記のリフト損失低減装置において、前記通気遮断弁は、前記集水タンク内が大気圧にされると閉じ、前記集水タンク内が真空にされると開いてよい。
この構成により、大気開放弁が開いて集水タンクが大気圧とされると、上流真空管から集水タンクに液体を流入させるための通気が遮断される。すなわち、大気開放弁が開くとこれに応じて通気遮断弁を閉じることができる。
本発明の他の態様は、上流側真空管路から流入する液体を、前記上流側真空管路よりも高い位置に設置される下流側真空管路に送水するリフト損失低減方法であって、このリフト損失低減方法は、前記上流側真空管路から流入する液体を集水タンクに貯留し、前記集水タンクの上部圧力と前記集水タンクの下部圧力との差によってコントローラが作動し、集水タンクを大気に連通する大気開放弁を開き、それによって、一端が前記集水タンク内に配置され、他端が前記下流側真空管路に接続される吸込管によって前記集水タンク内の前記液体を吸い込んで前記下流側真空管路に流す構成を有している。
この構成によって、上流側真空管路より高い位置にある下流側真空管路に集水タンク内の液体を送水するために集水タンク内を大気圧にする大気開放弁を、集水タンク内の上部圧力と下部圧力との差によってコントローラを作動させて開くことができ、それによって集水タンクに大気圧が導入されるので、集水タンク内の液体を吸込管の一端から他端に押し出して、上流側真空管路に流すことができる。
本発明によれば、上流側真空管路より高い位置にある下流側真空管路に集水タンク内の液体を送水するために集水タンク内を大気圧にする大気開放弁を、集水タンク内の上部圧力と下部圧力との差によってコントローラを作動させて開くことができ、それによって集水タンクに大気圧が導入されるので、集水タンク内の液体を吸込管の一端から他端に押し出して、上流側真空管路に流すことができる。
本発明の実施の形態におけるリフト損失低減装置の構成を示す図 真空式汚水収集システムの全体構成を示す図 従来のリフト損失防止装置の構成を示す図
以下、本発明の実施の形態のリフト損失低減装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。なお、本願では、「真空」という用語は、ある空間内に気体が存在しない状態に限らず、ある空間が大気圧より低くなっている状態を含むものとして使用し、よって、ある空間を「真空にする」というときは、当該空間を大気圧より低い気圧(負圧)にするという意味を含むものとする。
図1は、本発明における実施の形態のリフト損失低減装置の構成を示す図である。本実施の形態のリフト損失低減装置100は、家庭からの汚水(下水)を収集するための汚水収集システムの真空弁ユニット(図2参照)に適用される。リフト損失低減装置100は、地下に設けられた建屋32内に埋設される。建屋32内は、空気取入管14によって、地上の大気と連通しているため、大気圧となっている。この建屋32は、マンホールであってもよい。
リフト損失低減装置100は、集水タンク7と、集水タンク7と下流側真空管路10との間に接続される汚水通過用の吸込管3と、集水タンク7を大気に連通する大気開放弁9と、大気開放弁9の開閉動作を切替えるコントローラ1と、集水タンク7を気体通過用の通気管11に連通する通気遮断弁13とを備えている。集水タンク7には、上流側真空管路6が接続されており、かつ、上流側真空管路6よりも高い位置に設置される下流側真空管路10が吸込管3を介して接続されている。
上流側真空管路6は、通常の埋設深さに埋設されており、例えば、複数の家庭の私設ますに接続されている。上流側真空管路6の集水タンク7の付近には管路逆止弁5が取り付けられている。この管路逆止弁5は、上流側真空管路6内を上流から集水タンク7内に向かって汚水や気体が流れる場合は開き、逆方向へ汚水や気体が流れようとしたときは閉じるようになっている。なお、管路逆止弁5を上流側真空管路6に設けず、上流側真空管路6の端面(集水タンク7内)にフラップ弁を設けてもよい。
集水タンク7は、地中に設けられた建屋32内に設置される。集水タンク7には、上流側真空管路6、吸込管3、大気開放弁9、通気遮断弁13、及び大気吸引管19がそれぞれ接続されている。また、集水タンク7内の上部と下部の圧力差をコントローラ1に伝えるために、集水タンク7の下部と上部には、それぞれ下部圧力取出口15と、上部圧力取出口16が接続されている。下部圧力取出口15は、吸込管3の下端部3aより上の位置に設けられている。圧力取出口15、16は、それぞれ導圧管20、21を介してコントローラ1に接続されている。また、集水タンク7には、導圧管25を介して真空蓄圧槽2が接続され、真空蓄圧槽2は導圧管24を介してコントローラ1に接続されている。
下流側真空管路10は、水路等の障害物Cの上をまたぐように地表近傍に設置されている。上流側真空管路6よりも高い位置に設置される下流側真空管路10との高低差h1の最大値が、本来はリフト損失になるが、後述するように、通気管11を設けることにより、下流側の真空圧が常時上流側に伝わるため、リフト損失は0となる。
気体通過用の通気管11の一端は通気遮断弁13に接続され、他端は下流側真空管路10同様合流タンク12に接続している。合流タンク12は、真空ステーション(図2参照)に接続されている。真空ステーションにおける真空ポンプによる真空圧は、合流タンク12、下流側真空管路10、及び吸込管3を介して、集水タンク7に伝達されて汚水を吸い上げ、また、合流タンク12及び通気管11を介して集水タンク7に伝達されて集水タンク7を真空に保つ。
吸込管3には、上下に間隔をあけて下部差圧取出口17及び上部差圧取出口18が設けられている。下部差圧取出口17、上部差圧取出口18は、それぞれ導圧管22、23を介してコントローラ1に接続されている。また、吸込管3の途中にて同時空気吸引管8が分岐しており、その先端は集水タンク7内に開放されている。
大気開放弁9は、ピストン室95内にダイヤフラム94とダイヤフラム94を付勢するバネ93を収納し、また、ダイヤフラム94に固定された弁体91を備えている。ピストン室95の内圧が大気圧である場合には、バネ93がダイヤフラム94を付勢することにより、図1に示すように、弁体91は集水タンク7の接続口71をふさぐ。ピストン室95内の圧力が低下してダイヤフラム94がバネ93の弾性力に抗して上昇すると、弁体91がダイヤフラム94に持ち上げられて上昇し、集水タンク7の接続口71と大気開放弁9の大気口92とを連通する。これによって、集水タンク7内は大気圧となる。
通気遮断弁13も大気開放弁9と同様の構造をしており、ピストン室135内にダイヤフラム134とダイヤフラム134を付勢するバネ133を収納し、また、ダイヤフラム134に固定された弁体131を備えている。ピストン室135の内圧が大気圧である場合には、バネ133がダイヤフラム134を付勢して、弁体131は集水タンク7の接続口72をふさぐ。ピストン室135の内圧が低下してダイヤフラム134がバネ133の弾性力に抗して上昇すると、図1に示すように、弁体131がダイヤフラム134に持ち上げられて上昇し、集水タンク7の接続口72と接続口132に接続された通気管11とを連通する。
集水タンク7と通気遮断弁13の間には大気吸引管19が接続されている。大気開放弁9と通気遮断弁13は、一方が開になると他方が閉になるように構成されている。大気開放弁9が開き、集水タンク7内が大気圧になると、大気吸引管19を介して通気遮断弁13が閉じる。通気遮断弁13が閉じることによって、集水タンク7内の気体は、通気管11へ流れないようになる。
コントローラ1は、ケーシング101内にシャフト103を貫通する隔壁104を設けて左右に区分し、さらに左側の室はセンサーダイヤフラム105によってA室とB室とに区分されており、また右側の室はダイヤフラム106によってC室とD室とに区分されている。また、ケーシング101の右端の部分は隔壁107、108によってE室とF室とに区分されている。
シャフト103の先端に固定された弁体102はF室に配置され、シャフト103の後端はセンサーダイヤフラム105の中央部に固定(又は当接)されている。なお、シャフト103は隔壁104を貫通し、ダイヤフラム106を嵌挿(ダイヤフラム106はシャフト103に固定されている)し、隔壁107、108を貫通している。シャフト103が隔壁104を貫通する貫通部と、隔壁107を貫通する貫通部には、それぞれ図示しないシール機構が設けられている。シャフト103の隔壁108の貫通部には弁体102で開閉される開口110が設けられている。ダイヤフラム106はバネ111によって左側に付勢されている。
センサーダイヤフラム105の中央に取り付けた磁性体103aに対向するケーシング101の内壁にはマグネット112が取り付けられている。F室は弁体102で開閉され、大気に連通する孔109が設けられている。
集水タンク7に設けられた下部圧力取出口15は、導圧管20を介してA室に連通し、集水タンク7に設けられた上部圧力取出口16は、導圧管21を介してB室に連通している。さらに、吸込管3に設けられた差圧取出口17は、導圧管22を介してC室に連通し、吸込管3に設けられた差圧取出口18は、導圧管23を介してD室に連通している。
E室は導圧管24を介して真空蓄圧槽2に連通し、真空蓄圧槽2は導圧管25を介して集水タンク7に連通している。導圧管25には、集水タンク7から真空蓄圧槽2への逆流を防止する逆止弁4が設けられている。逆止弁4によって下流側真空管路10内の高い真空度が常に真空蓄圧槽2に蓄えられることになる。大気開放弁9作動時にはこの真空蓄圧槽2の真空圧を利用することができるため、大気開放弁9のバルブ開度がより大きくなり、大気開放弁9の大気口92から大気圧が集水タンク7内によりスムーズに供給される。
なお、真空蓄圧槽2を設けない構成としてもよい。この場合には、E室は導圧管24を介して集水タンク7に連通する。この場合にも、導圧管24には、集水タンク7からE室への逆流を防止する逆止弁4が設けられる。逆止弁4は、大気開放弁9が作動して弁開(弁体91が上昇)しているときに、集水タンク7内の大気圧の空気が大気開放弁9のバネ室95に流れ込み、弁閉(弁体91が下降)にさせないためのものである。F室は導圧管26を介して大気開放弁9のバネ室95に連通している。
リフト損失低減装置100の上流側及び下流側の真空管路には、それぞれ、メンテナンスのための区間弁30、31が設けられている。
次に、このリフト損失低減装置100の動作について説明する。汚水を上流側真空管路6から集水タンク7に流入させて集水タンク7に貯留しているときは、図1に示すように、大気開放弁9は閉、通気遮断弁13は開とされている。このとき、下流側真空管路10内の真空圧は、通気管11と通気遮断弁13を介して集水タンク7内に導入され、上流側真空管路6内にその圧力が減じられない状態で伝達されていく。 これによって汚水は上流側真空管路6から集水タンク7内に入り込み、集水タンク7内で一旦貯留される。
通気遮断弁13は、それが通気管11を集水タンク7に接続することで集水タンク7内が真空にされている間は、その真空圧が大気吸引管19を通じてピストン室135に導入され、ダイヤフラム134がバネ133の弾性力に抗して弁体131を持ち上げるので、通気遮断弁13は開いた状態を維持する。
集水タンク7内の汚水の水位が上昇し、上部圧力取出口16から取り出した圧力と下部圧力取出口15から取り出した圧力との差(水深h2に相当する圧力)が所定の閾値以上に大きくなると、センサーダイヤフラム105がバネ111の弾発力及びマグネット112と磁性体103aとの間の磁気吸引力に打ち勝って右に移動し、シャフト103を押し、これによって弁体102は大気に連通する孔109を閉じる。
このとき、下部圧力取出口15から取り出した圧力により、センサーダイヤフラム105が押され、シャフト103が動き始めると、その移動にともなってバネ111の弾発力は増大するが、マグネット112と磁性体103aとの間の磁気吸引力は急激に減少(移動距離の2乗に反比例)するので、シャフト103は一気に弁体102が孔109を閉じる位置まで移動する。
弁体102が孔109を閉じると、大気開放弁9のピストン室95には、導圧管26、コントローラ1のF室、E室、導圧管24を介して真空蓄圧槽2内の真空圧が導入され、ダイヤフラム94がバネ93の弾性力に抗して弁体91を引き上げる。大気開放弁9の弁体91が引き上げられると、大気開放弁9の大気口92を通じて、建屋32内の大気が集水タンク7内に流入する。上述のように、建屋32内の大気は空気取入管14から供給される。
その結果、集水タンク7内上部が大気圧になると、大気吸引管19を通じて、通気遮断弁13のピストン室135に大気圧が伝えられ、通気遮断弁13の弁体131が押し下げられて、通気遮断弁13が閉じる。通気遮断弁13が閉じることで、集水タンク7内上部の大気は、通気遮断弁13、通気管11、及び合流タンク12を通じて下流側真空管路10へは流れずに、集水タンク7内に留まる。即ち、通気遮断弁13が閉じることで、合流タンク12内の真空圧は下流真空管路10及び吸込管3の内部を伝達される。
下流側真空管路10が真空となり、集水タンク7が大気圧となることで、下流側真空管路10と集水タンク7内部とに圧力差が生じると、集水タンク7内の汚水は、下流側真空管路10と連通している吸込管3内に吸い上げられ、吸込管3を通って、下流側真空管路10へ送水される。この際、吸込管3内を流れる汚水に同時空気吸引管8から集水タンク7内の大気を供給することができるので、真空管路10内の汚水の搬送がスムーズに行われる。また、合流タンク12を設けることにより、下流側真空管路10を流れる汚水が通気管11に逆流しにくくしている。
汚水が吸引され始めると、差圧取出口17、18の間に差圧が発生し、これが導圧管22、23を通してコントローラ1のC室とD室のそれぞれに伝えられる。この差圧はダイヤフラム106を右側へ押す力となる。
集水タンク7内の汚水の水位が低下していくにつれ、下部圧力取出口15に連通するA室の圧力と、上部圧力取出口16に連通するB室の圧力差が減少し、又はなくなると、センサーダイヤフラム105を右に押す力が弱まり、又はなくなるが、吸込管3内を汚水が流れている間は、C室とD室の差圧のために弁体102は右側に押し付けられて、F室の孔109は閉じたままになり、大気開放弁9は開の状態を維持する。
汚水の水位が吸込管3の下端3aのレベルになるまで汚水は吸込管3に吸い上げられるため、集水タンク7の水深h3に相当する汚水が排出される。汚水の水位が吸込管3の下端3aのレベルまで低下すると、吸込管3は空気を吸い上げるようになる。そうすると、差圧取出口17、18の間に差圧がなくなるため、バネ111によりダイヤフラム106は左側に押され、弁体102は左側に押し付けられ、隔壁108の開口を閉じる。これにより、F室に大気が流入し、該大気は導圧管26を通じて、大気開放弁9のピストン室95に流入し、弁体91はバネ93に押されて、大気開放弁9は閉じる。
以上のように、本実施の形態のリフト損失低減装置100は、上流側真空管路6から流入する液体を貯留するための集水タンク7と、一端が集水タンク7内に配置され、他端が下流側真空管路10に接続される吸込管3と、集水タンク7を大気に連通する大気開放弁9と、集水タンク7の上部圧力を取り出す上部圧力取出口16と、集水タンク7の下部圧力を取り出す下部圧力取出口15と、上部圧力取出口16によって取り出された圧力と下部圧力取出口15によって取り出された圧力との差によって、大気開放弁9を開くコントローラ1とを備えているので、大気開放弁9を集水タンク7内の上部圧力と下部圧力との差によって開くことができ、上流側真空管路6から流入する汚水を、上流側真空管路6よりも高い位置に設置される下流側真空管路10に送水することができる。
よって、障害物などを避けるために下流側真空管路10の途中にリフト(登り勾配)を設ける必要があっても、本システムの採用によりその部分のリフト損失を無くすことができ、これにより、真空式汚水収集システムの汚水収集範囲を広くすることができる。 また、集水タンク7を大気に連通する大気開放弁9の開閉制御を電気式で行うのではなく、機械式で行うため、災害時などの電気が使えない場合や水没した場合においても、使用可能になり、運転コストも安価となる。
また、上部圧力取出口16は、集水タンク7内の上部空間の気圧を取り出し、下部圧力取出口15は、集水タンク7内に溜められた汚水の圧力を取り出して、コントローラ1は、これらの圧力差によって作動し大気開放弁9を開く。よって、集水タンク7内の汚水が所定の水位以上になると、下部圧力取出口15から取り出される水圧と上部圧力取出口16から取り出される集水タンク7内の気圧との差が所定の閾値以上となったときに、コントローラ1が作動し大気開放弁9を開くことができる。
また、下部圧力取出口15は、吸込管3の下端3aより高い位置に設けられているので、少なくとも吸込管3の下端3aから汚水のみを吸い込むことができる水位にまで汚水が集水タンク7に溜まっているときにのみ、上部圧力取出口16から取り出される圧力と下部圧力取出口15から取り出される圧力との間に差が生じて、コントローラ1が大気開放弁9を開くことができ、逆に、集水タンク7内の汚水が少なく、吸込管3の下端3aのレベルまで汚水が集水タンクに溜まっていないときは、上部圧力取出口16から取り出される圧力と下部圧力取出口15から取り出される圧力との間に差圧は生じず、コントローラ1が大気開放弁9を開くことはない。
また、吸込管3には、上下に所定間隔をあけて吸込管3の下部圧力を取り出す下部差圧取出口17と吸込管3の上部圧力を取り出す上部差圧取出口18が設けられており、コントローラ1は、下部差圧取出口17により取り出された圧力と上部差圧取出口18により取り出された圧力との差圧によって、大気開放弁9を開閉させるが、集水タンク7内の汚水の量が減少して吸込管3に集水タンク7内の気体が吸い込まれるようになると、吸込管3の上部圧力と下部圧力との差圧が減少し、又はなくなって、コントローラ1が待機状態に戻り大気開放弁9を閉じることができる。
また、リフト損失低減装置100は、集水タンク7に接続され、かつ気体通過用の通気管11及び合流タンク12を介して下流側真空管路10に接続される通気遮断弁13をさらに備えているので、集水タンク7を真空にすることにより、上流側真空管路6から汚水を集水タンク7内に流入させることができる。
また、通気遮断弁13は、集水タンク7内が大気圧にされると閉じ、集水タンク7内が真空にされると開くので、大気開放弁9が開いて集水タンク7内が大気圧とされると、上流側真空管路6から集水タンク7に汚水を流入させるための通気が遮断される。すなわち、大気開放弁9が開くとこれに応じて通気遮断弁13を閉じることができる。
なお、上記の実施の形態では、リフト損失低減装置100が家庭からの汚水(下水)を収集するための汚水収集システムに応用される例を説明したが、本発明のリフト損失低減装置100はこれに限られず、例えば、工場等における廃液や排水を収集するシステム、建築設備用の排水収集システム、レジャー施設における排水収集システム等に応用されてもよい。
また、上記の実施の形態では、リフト損失低減装置100が地下の建屋32に設置される例を説明したが、建屋32の設置場所は、地上であってもよい。建屋32の設置場所が地上である場合は、建屋32内に空気を取り入れるための空気取入管14を設けなくてもよい。
本発明は、上流側真空管路より高い位置にある下流側真空管路に集水タンク内の液体を送水するために集水タンク内を大気圧にする大気開放弁を、集水タンク内の上部圧力と下部圧力との差圧によって開くことができ、それによって集水タンクに大気圧が導入されるので、集水タンク内の液体を吸込管の一端から他端に押し出して、上流側真空管路に流すことができるという効果を有し、真空式汚水収集システムの真空弁ユニット等に適用されるリフト損失低減装置等として有用である。
100 リフト損失低減装置
1 コントローラ
2 真空蓄圧槽
3 吸込管
3a 下端
4 逆止弁
5 管路逆止弁
6 上流側真空管路
7 集水タンク
8 同時空気吸引管
9 大気開放弁
10 下流側真空管路
11 通気管
12 合流タンク
13 通気遮断弁
14 空気取入管
15 下部圧力取出口
16 上部圧力取出口
17 下部差圧取出口
18 上部差圧取出口
19 大気吸引管
20〜26 導圧管
30、31 区間弁
91 弁体
92 大気口
93 バネ
94 ダイヤフラム
95 ピストン室
131 弁体
132 接続口
133 バネ
134 ダイヤフラム
135 ピストン室
101 ケーシング
102 弁体
103 シャフト
103a 磁性体
104 隔壁
105 センサーダイヤフラム
106 ダイヤフラム
107 隔壁
108 隔壁
109 孔
110 開口
111 バネ
112 マグネット

Claims (7)

  1. 上流側真空管路から流入する液体を、前記上流側真空管路よりも高い位置に設置される下流側真空管路に送水するリフト損失低減装置であって、
    前記上流側真空管路から流入する液体を貯留するための集水タンクと、
    一端が前記集水タンク内に配置され、他端が前記下流側真空管路に接続される吸込管と、
    前記集水タンクを大気に連通する大気開放弁と、
    前記集水タンクの上部圧力を取り出す上部圧力取出口と、
    前記集水タンクの下部圧力を取り出す下部圧力取出口と、
    前記上部圧力取出口によって取り出された圧力と前記下部圧力取出口によって取り出された圧力との差によって、前記大気開放弁を開くコントローラと、
    を備えたことを特徴とするリフト損失低減装置。
  2. 前記上部圧力取出口は、前記集水タンク内の上部圧力を取り出し、
    前記下部圧力取出口は、前記集水タンク内に溜められた前記液体の液位での圧力を取り出すことを特徴とする請求項1に記載のリフト損失低減装置。
  3. 前記下部圧力取出口は、前記吸込管の一端より高い位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリフト損失低減装置。
  4. 前記吸込管には、上下に所定間隔をあけて前記吸込管の下部圧力を取り出す下部差圧取出口と前記吸込管の上部圧力を取り出す上部差圧取出口が設けられており、
    前記コントローラは、前記下部差圧取出口により取り出された圧力と前記上部差圧取出口により取り出された圧力との差によって、前記大気開放弁を開閉させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のリフト損失低減装置。
  5. 前記集水タンクに接続され、かつ気体通過用の通気管を介して前記下流側真空管路に接続される通気遮断弁をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のリフト損失低減装置。
  6. 前記通気遮断弁は、前記集水タンク内が大気圧にされると閉じ、前記集水タンク内が真空にされると開くことを特徴とする請求項5に記載のリフト損失低減装置。
  7. 上流側真空管路から流入する液体を、前記上流側真空管路よりも高い位置に設置される下流側真空管路に送水するリフト損失低減方法であって、
    前記上流側真空管路から流入する液体を集水タンクに貯留し、
    前記集水タンクの上部圧力と前記集水タンクの下部圧力との差によってコントローラが作動し、集水タンクを大気に連通する大気開放弁を開き、それによって、集水タンク空間部が大気圧になり、通気遮断弁が閉じることによって一端が前記集水タンク内に配置され、他端が前記下流側真空管路に接続される吸込管によって前記集水タンク内の前記液体を吸い込んで前記下流側真空管路に流すこと
    を特徴とするリフト損失低減方法。
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