JP6305728B2 - コイルユニット及び電力伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、非接触の電力伝送に用いられるコイルユニット、及び該コイルユニットを備える電力伝送システムの技術分野に関する。
この種のコイルユニットとして、例えば、漏洩磁場を低減するために、複数のコイルを含むコイルユニットであって、該複数のコイルのうち一のコイルと、該複数のコイルのうち他のコイルとは、発生する磁界が逆位相となるように配置されたコイルユニットが提案されている(特許文献1参照)。
尚、両側巻H型コア構造のトランスを複数個接続し、トランスの大容量化を図る技術が提案されている(非特許文献1参照)。
特許第5139469号
藤田到、中山智裕、金子裕良、阿部茂、保田富夫、鈴木明:「電気自動車用非接触給電トランスの複数モジュール構成による大容量化」、平成24年電気学会産業応用部門大会論文集、No.4−9,pp.IV111−IV114(2012,8,23)
特許文献1に記載のコイルユニットや、円形コイル(円形コア片側巻構造)では、互いに対向配置されるコイルの中心軸同士を同軸上としなければ、電力の伝送効率が低下するという技術的問題点がある。この種のコイルユニットが、例えば電気自動車に搭載されたバッテリの充電システムに用いられる場合、コイルユニットの位置合わせの精度は、車両の運転者の運転技術に大きく依存する。すると、上記技術的問題点が顕著に現れる可能性がある。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、コイルユニット間の位置ずれに起因する電力伝送効率の低下を抑制することができるコイルユニット及び電力伝送システムを提供することを課題とする。
本発明のコイルユニットは、上記課題を解決するために、一のコイルユニットから、非接触で電力を受電可能な電力伝送システムの一部を構成し、インピーダンスZの負荷に電気的に接続されたコイルユニットであって、一の方向に沿った中心軸を有する第1のコイルと、当該コイルユニットの動作時に、前記第1のコイルにより形成される磁界とは逆向きの磁界を形成するように、前記第1のコイルと電気的に接続され、前記中心軸と同軸上に配置された第2のコイルと、前記中心軸と同軸上に、且つ、前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間に配置され、前記第1のコイル及び第2のコイルのいずれにも電気的に接続されていない第3のコイルと、を備え、当該コイルユニット及び前記一のコイルユニット間の結合係数をk、共振周波数をωとして、前記第1のコイル及び前記第2のコイルの合成インダクタンス値L2が、数式1を満たすように構成されている。
Figure 0006305728
本発明の電力伝送システムは、上記課題を解決するために、相互に非接触の電力伝送が可能な給電装置及び受電装置を備える非接触電力伝送システムであって、前記給電装置は、給電コイルユニットと、前記給電コイルユニットに電気的に接続されると共に、前記給電コイルユニットに所定周波数の電力を供給する電力供給手段と、を備え、前記受電装置は、前記給電コイルユニットと対向配置される受電コイルユニットと、前記受電コイルユニットに電気的に接続された負荷と、を備え、前記給電コイルユニットは、一の方向に沿った第1の中心軸を有する第1の給電コイルと、前記給電コイルユニットの動作時に、前記第1の給電コイルにより形成される磁界とは逆向きの磁界を形成するように、前記第1の給電コイルと電気的に接続され、前記第1の中心軸と同軸上に配置された第2の給電コイルと、前記第1の中心軸と同軸上に、且つ、前記第1の給電コイルと前記第2の給電コイルとの間に配置され、前記第1の給電コイル及び第2の給電コイルのいずれにも電気的に接続されていない第3の給電コイルと、を有し、前記第3の給電コイルは、前記第3の給電コイルの共振点が、前記電力供給手段の駆動周波数と一致するように構成されており、前記受電コイルユニットは、前記一の方向に沿い、前記第1の中心軸とは異なる第2の中心軸を有する第1の受電コイルと、前記受電コイルユニットの動作時に、前記第1の受電コイルにより形成される磁界とは逆向きの磁界を形成するように、前記第1の受電コイルと電気的に接続され、前記第2の中心軸と同軸上に配置された第2の受電コイルと、前記第2の中心軸と同軸上に、且つ、前記第1の受電コイルと前記第2の受電コイルとの間に配置され、前記第1の受電コイル及び第2の受電コイルのいずれにも電気的に接続されていない第3の受電コイルと、を有し、前記第3の受電コイルは、前記第3の受電コイルの共振点が、前記電力供給手段の駆動周波数と一致するように構成されており、前記電力供給手段の駆動周波数をfs、前記負荷のインピーダンスをZ、前記給電コイルユニット及び前記受電コイルユニット間の結合係数をkとして、前記第1の受電コイル及び前記第2の受電コイルの合成インダクタンス値L2が、数式2を満たすように構成されている。
Figure 0006305728
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
第1実施例に係る電力伝送システムの概要を示す概念図である。 第1実施例に係るコイルユニットを示す斜視図である。 第1実施例に係るコイルユニットのエアギャップと、結合係数との関係の一例を示す特性図である。 受電コイルのインダクタンスと伝送効率との関係の一例を示す特性図である。 送電コイルと受電コイルとに位置ずれが生じた場合の磁界の一例を示す概念図である。 位置ずれと結合係数との関係の一例を示す特性図である。 放射磁界の一例を示す特性図である。 第2実施例に係る電力伝送システムの概要を示す概念図である。 第2実施例に係るコイルユニットを示す斜視図である。 送電コイルと受電コイルとに位置ずれが生じた場合の磁界の他の例を示す概念図である。 X方向への位置ずれと結合係数との関係の一例を示す特性図である。
本発明のコイルユニット及び電力伝送システムに係る実施形態について説明する。
(コイルユニット)
実施形態に係るコイルユニットは、一のコイルユニットから、非接触で電力を受電可能な電力伝送システムの一部を構成し、インピーダンスZの負荷に電気的に接続されたコイルユニットである。
当該コイルユニットは、一の方向に沿った中心軸を有する第1のコイルと、当該コイルユニットの動作時に、該第1のコイルにより形成される磁界とは逆向きの磁界を形成するように、該第1のコイルと電気的に接続され、上記中心軸と同軸上に配置された第2のコイルと、を備える。
本実施形態では特に、第1のコイル及び第2のコイルの合成インダクタンス値L2は、下記関係式を満たすように構成されている。
Figure 0006305728
ここで、“k”は当該コイルユニット及び一のコイルユニット間の結合係数であり、“ω”は共振周波数である。
本実施形態に係るコイルユニットによれば、一の方向に沿った中心軸を有する第1のコイルと、該中心軸と同軸上に配置された第2のコイルと、を備えて構成されている。第1のコイルと第2のコイルとは、当該コイルユニットの動作時に互いに逆向きの磁界を形成するように、構成及び互いに電気的に接続されている。
ここで、本実施形態に係る第1のコイル及び第2のコイルは、所謂両側巻コイルである。この所謂両側巻コイルは、所謂片側巻コイルに比べて、上記中心軸が延びる方向と交わる方向への位置ずれの影響を受けにくい。
また、合成インダクタンス値L2が上記関係式を満たす場合、当該コイルユニットと一のコイルユニット間における電力の伝送効率が比較的高くなることが、本願発明者の研究により判明している。加えて、上述の如く、当該コイルユニットの動作時には、第1のコイルの周囲に生じる磁界の向きと、第2のコイルの周囲に生じる磁界の向きとが互いに逆向きであるため、当該コイルユニットの周囲への放射磁界を低減することができる。
第1のコイル及び第2のコイルを、同形状且つ、同一インダクタンスに構成することにより、放射磁界の低減効果をより大きくすることができる。
実施形態に係るコイルユニットの一態様では、当該コイルユニットは、第1のコイルの中心軸と同軸上に、且つ、該第1のコイルと第2のコイルとの間に配置され、第1のコイル及び第2のコイルのいずれにも電気的に接続されていない第3のコイルを更に備える。
この態様によれば、第1のコイル及び第2のコイルのみの場合に比べて、当該コイルユニットの中心軸が延びる方向への位置ずれの影響を低減することができ、実用上非常に有利である。
この態様では、第3のコイルは、当該コイルユニットの動作時に、第1のコイル及び第2のコイルと共振するように構成されている。
このように構成すれば、当該コイルユニットが、上記一のコイルユニットに対し、中心軸が延びる方向へずれた場合であっても、第3のコイルが反射増幅の働きをするので、当該コイルユニットと一のコイルユニット間における電力の伝送効率の低下を抑制することができる。
(電力伝送システム)
実施形態に係る電力伝送システムは、相互に非接触の電力伝送が可能な給電装置及び受電装置を備える非接触電力伝送システムである。
給電装置は、給電コイルユニットと、該給電コイルユニットに電気的に接続されると共に、該給電コイルユニットに所定周波数の電力を供給する電力供給手段と、を備えて構成される。
給電コイルユニットは、一の方向に沿った第1の中心軸を有する第1の給電コイルと、当該給電コイルユニットの動作時に、第1の給電コイルにより形成される磁界とは逆向きの磁界を形成するように、第1の給電コイルと電気的に接続され、第1の中心軸と同軸上に配置された第2の給電コイルと、を有する。
受電装置は、給電コイルユニットと対向配置される受電コイルユニットと、該受電コイルユニットに電気的に接続された負荷と、を備えて構成される。
受電コイルユニットは、一の方向に沿い、第1の中心軸とは異なる第2の中心軸を有する第1の受電コイルと、当該受電コイルユニットの動作時に、第1の受電コイルにより形成される磁界とは逆向きの磁界を形成するように、第1の受電コイルと電気的に接続され、第2の中心軸と同軸上に配置された第2の受電コイルと、を有する。
本実施形態では特に、第1の受電コイル及び第2の受電コイルの合成インダクタンス値L2が下記関係式を満たすように構成されている。
Figure 0006305728
ここで、“fs”は電力供給手段の駆動周波数であり、“Z”は負荷のインピーダンスであり、“k”は給電コイルユニット及び受電コイルユニット間の結合係数である。
合成インダクタンス値L2が上記関係式を満たす場合、給電コイルユニットの入力抵抗Rinは下記近似式で表される。
Figure 0006305728
ここで、“L1”は、第1の給電コイル及び第2の給電コイルの合成インダクタンス値である。また、“ω=2π・fs”である。合成インダクタンス値L1は、当該電力伝送システムに望まれる電力伝送量と、電力供給手段の電圧とに応じて、適切に設定されることが望ましい。合成インダクタンス値L1が適切に設定されることにより、電力伝送効率を向上させることができる。
実施形態に係る電力伝送システムによれば、上述した実施形態に係るコイルユニットと同様に、給電コイルユニット及び受電コイルユニット間の位置ずれに起因する電力伝送効率の低下を抑制できると共に、周囲への放射磁界を低減することができる。
実施形態に係る電力伝送システムの一態様では、給電コイルユニットは、第1の中心軸と同軸上に、且つ、第1の給電コイルと第2の給電コイルとの間に配置され、第1の給電コイル及び第2の給電コイルのいずれにも電気的に接続されていない第3の給電コイルを更に有する。第3の給電コイルは、該第3の給電コイルの共振点が、電力供給手段の駆動周波数と一致するように構成されている。
受電コイルユニットは、第2の中心軸と同軸上に、且つ、第1の受電コイルと第2の受電コイルとの間に配置され、第1の受電コイル及び第2の受電コイルのいずれにも電気的に接続されていない第3の受電コイルを更に有する。第3の受電コイルは、該第3の受電コイルの共振点が、電力供給手段の駆動周波数と一致するように構成されている。
この態様によれば、給電コイルユニットが、受電コイルユニットに対して、第1の中心軸の延びる方向へ相対的にずれた場合であっても、給電コイルユニットと受電コイルユニット間における電力伝送効率の低下を好適に抑制することができる。
本発明に係るコイルユニットを備える電力伝送システムに係る実施例を図面に基づいて説明する。尚、以下の実施例では、当該電力伝送システムが、例えば電気自動車等の車両に搭載されたバッテリの充電システムとして用いられた場合を一例として挙げる。
<第1実施例>
電力伝送システムに係る第1実施例について、図1乃至図7を参照して説明する。
先ず、本実施例に係る電力伝送システムの構成について、図1を参照して説明する。図1は、第1実施例に係る電力伝送システムの概要を示す概念図である。
図1において、電力伝送システムは、交流電源10と、該交流電源10に電気的に接続された送電回路100と有する給電装置と、車両に搭載されたバッテリである負荷20と、該負荷20に電気的に接続された受電回路200とを有する受電装置と、を備えて構成されている。
送電回路100は、整流器110、PFC(Power Factor Correction:力率改善)回路120、インバータ130、共振用キャパシタ140及び送電コイル150を備えて構成されている。
給電装置の動作時には、例えば商用電源等である交流電源10から出力された交流電圧が、整流器110及びPFC回路120により直流電圧に変換される。該変換された直流電圧は、インバータ130により高周波交流電圧に変換される。高周波交流電圧が共振用キャパシタ140に印加されることにより、送電コイル150の周囲に高周波磁界が発生する。
受電回路200は、整流器210、共振用キャパシタ220及び受電コイル230を備えて構成されている。
受電コイル230が送電コイル150と対向配置され、該送電コイル150の周囲に高周波磁界が発生した場合、受電コイル230及び共振用キャパシタ220の作用により、受電コイル230が受けた高周波磁界が高周波交流電圧に変換される。該高周波交流電圧は、整流器210により直流電圧に変換され、負荷20に供給される。
次に、本実施例に係るコイルユニットについて、図2を参照して説明する。図2は、第1実施例に係るコイルユニットを示す斜視図である。尚、図2には送電コイル150のみ記載されているが、受電コイル230も送電コイル150と同様の構成である。
図2において、送電コイル150は、コイル1及びコイル2を備えて構成されている。図2に示すように、コイル1及びコイル2は、所謂角形コア両側巻コイルである。
ここで特に、コイル1及びコイル2は、給電装置の動作時に、互いに逆向きの磁界を形成するように構成及び電気的に接続されている。図2では、コイル1及びコイル2が電気的に直列に接続されていると共に、コイル1を構成する導線の巻き回し方向とコイル2を構成する導線の巻き回し方向とが互いに反対にされている。
コイル1及びコイル2は、発生する磁界の強さが同等になるように、典型的には、同じ外形、同じ特性(インダクタンス値)とされる。加えて、コイル1の中心軸とコイル2の中心軸とは同一軸上に配置される。
コイル1の磁性体コアとコイル2の磁性体コアと間には若干のエアギャップが設けられることが望ましい。その理由は、図3に示すように、若干のエアギャップを設けた場合(図3では、エアギャップを“d”とした場合)に、送電コイル150及び受電コイル230間の結合係数が最大となるからである(尚、送電コイル150及び受電コイル230間の距離は不変)。図3は、第1実施例に係るコイルユニットのエアギャップと、結合係数との関係の一例を示す特性図である。
尚、エアギャップは必須ではなく、同一の磁性体コアにコイル1を構成する導線とコイル2を構成する導線とが巻き回されていてもよいし、コイル1及びコイル2ともに空芯コイルであってもよい。また、送電コイル150の受電コイル230と対向する側とは反対側に、例えばアルミニウム板等の遮蔽板が配置されていてもよい。このように構成すれば、結合係数の上昇や、周辺環境への放射磁界の低減等を図ることができ、実用上非常に有利である。
受電コイル230の構成も、上述した送電コイル150と同様である。ただし、送電コイル150のサイズと、受電コイル230のサイズとは互いに異なっていてもよい。具体的には例えば、受電コイル230のサイズが、送電コイル150のサイズよりも小さくてもよい。このように構成すれば、車両の重量を軽減することができ、例えば該車両の燃費向上等を図ることができる。
送電コイル150のサイズと、受電コイル230のサイズとが互いに異なっている場合であっても、送電コイル150におけるエアギャップと、受電コイル230におけるエアギャップとは同程度であることが望ましい。
受電コイル230のコイル1及びコイル2(図示せず)の合成インダクタンスL2は、下記関係式(1)を満足することが望ましい。
Figure 0006305728
ここで、“k”は結合係数であり、“Z”は負荷20のインピーダンスである。係数ω=2πfsである。“fs”はインバータ130の駆動周波数である。
関係式(1)の左辺と電力伝送効率との関係の一例を図4に示す。図4からわかるように、合成インダクタンスL2が、関係式(1)を満足することにより、比較的高い電力伝送効率を得られる。図4は、受電コイルのインダクタンスと伝送効率との関係の一例を示す特性図である。
本実施例の送電コイル150及び受電コイル230は、複数個の所謂角形コア両側巻コイルを備えて構成されている(例えば図5(a)参照)。このため、送電コイル150が受電コイル230に対して、図5(a)のY方向に相対的にずれていたとしても、鎖交磁束は減りこそすれゼロにはならない。つまり、送電コイル150及び受電コイル230は、図5(a)のY方向への位置ずれの影響を受けにくいといえる(図6(b)参照)。
他方で、送電コイル150が受電コイル230に対して、図5(a)のX方向に相対的にずれた場合(例えば図5(c)参照)、受電コイル230のコイル1に鎖交する磁界が相殺されてしまう。つまり、送電コイル150及び受電コイル230は、図5(a)のX方向への位置ずれの影響を受けやすいといえる(図6(b)参照)。
本実施例では、図5(a)のX方向が車両の前後方向に、図5(a)のY方向が車両の左右方向に、対応するように、送電コイル150及び受電コイル230各々が設置されている(図6(a)参照)。そして、車両の駐車位置を車止めで制限すれば、車両の前後方向(即ち、X方向)への位置ずれを抑制することができる。従って、本実施例に係る電力伝送システムによれば、送電コイル150及び受電コイル230間の位置ずれに起因する電力伝送効率の低下を好適に抑制することができる。
加えて、上述の如く、送電コイル150を構成するコイル1及びコイル2は、給電装置の動作時に、互いに逆向きの磁界を形成するように構成及び電気的に接続されている。このため、送電コイルが単一のコイルから構成される場合に比べて、送電コイル150の周辺環境への放射磁界を著しく抑制することができる(図7参照)。
<第2実施例>
電力伝送システムに係る第1実施例について、図8乃至図11を参照して説明する。第2実施例は、送電コイル及び受電コイルの構成が一部異なる以外は、上述した第1実施例の構成と同様であるので、第1実施例と重複する説明を適宜省略すると共に、図面上における同一箇所には同一符号を付して示し、基本的に第1実施例と異なる部分について、図8乃至図11を参照して説明する。
本実施例に係る電力伝送システムの構成について、図8を参照して説明する。図8は、図1と同趣旨の、第2実施例に係る電力伝送システムの概要を示す概念図である。
図8において、送電回路101は、整流器110、PFC回路120、インバータ130、共振用キャパシタ140及び送電コイル151を備えて構成されている。
送電コイル151は、共振用キャパシタ140を介してインバータ130に電気的に接続されたコイル1及びコイル2(図9参照)と、該コイル1及びコイル2のいずれにも電気的に接続されていないコイル3(図9参照)と、を備えて構成されている。
送電コイル151を構成するコイル1及びコイル2は、上述した第1実施例に係る送電コイル150を構成するコイル1及びコイル2と同様の構成である。送電コイル151を構成するコイル3は、所謂角形コア両側巻コイルである。該コイル3は、その中心軸が、コイル1の中心軸と同一軸上になるように、且つ、コイル1とコイル2との間に配置されている。
コイル3の両端は、キャパシタ151cに電気的に接続されている(図8参照)。ここで特に、コイル3のインダクタンスL3と、キャパシタ151cのキャパシタンスC3との共振点は、インバータ130の動作周波数Fsとほぼ等しくなるように設定されている。つまり、インダクタンスL3及びキャパシタンスC3は、下記関係式(2)を満足するように設定されている。
Figure 0006305728
尚、キャパシタ151cは、可能であれば寄生容量でもよい。また、インダクタンスL3は、コイル1及びコイル2各々のインダクタンス値とは異なっていてよい。
受電回路201は、整流器210、共振用キャパシタ220及び受電コイル231を備えて構成されている。受電コイル231も送電コイル151と同様に、共振用キャパシタ220を介して整流器210に電気的に接続されたコイル1及びコイル2と、該コイル1及びコイル2のいずれにも電気的に接続されていないコイル3とを備えて構成されている。
受電コイル231のコイル3の両端は、キャパシタ231cに電気的に接続されている(図8参照)。受電コイル231のコイル3に係るインダクタンス及びキャパシタ231cに係るキャパシタも、上記関係式(2)を満足するように設定されている。
第1実施例に係る送電コイル150及び受電コイル230は、上述の如く、X方向への位置ずれの影響を受けやすい。他方で、本実施例に係る送電コイル151及び受電コイル231は、コイル3を備えているためX方向への位置ずれの影響を抑制することができる。
本実施例の効果について、図10及び図11を参照して具体的に説明する。図10は、送電コイルと受電コイルとに位置ずれが生じた場合の磁界の他の例を示す概念図である。図11は、X方向への位置ずれと結合係数との関係の一例を示す特性図である。
図10(a)に示すように、送電コイル151と受電コイル231との間に位置ずれが生じていない場合、送電コイル151のコイル1と受電コイル231のコイル1との間、及び送電コイル151のコイル2と受電コイル231のコイル2との間において電力の授受が行われる。この場合、送電コイル151のコイル3及び受電コイル231のコイル3には誘導起電力は生じない。
図10(b)に示すように、送電コイル151が受電コイル231に対してX方向に相対的にずれた場合、送電コイル151のコイル2と受電コイル231のコイル2との結合によるわずかな誘導起電力により、受電コイル231に誘導電流が流れる。該誘導電流に起因して受電コイル231のコイル1の周囲に磁界が発生する。該コイル1の周囲に発生した磁界が、送電コイル151のコイル3により増幅され(つまり、送電コイル151のコイル3により反射増幅され)、送電コイル151及び受電コイル231間の結合が強くなる。受電コイル231のコイル3も、送電コイル151のコイル3と同様の働きをする。
この結果、図11に示すように、本実施例に係る構成は、上述した第1実施例に係る構成と比べて、送電コイル151及び受電コイル231間にX方向への位置ずれが生じたとしても、結合係数の低下を抑制することができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うコイルユニット及び電力伝送システムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
10…交流電源、20…負荷、100、101…送電回路、110、210…整流器、120…PFC回路、130…インバータ、140、220…共振用キャパシタ、150、151…送電コイル、200、201…受電回路、230、231…受電コイル

Claims (3)

  1. 一のコイルユニットから、非接触で電力を受電可能な電力伝送システムの一部を構成し、インピーダンスZの負荷に電気的に接続されたコイルユニットであって、
    一の方向に沿った中心軸を有する第1のコイルと、
    当該コイルユニットの動作時に、前記第1のコイルにより形成される磁界とは逆向きの磁界を形成するように、前記第1のコイルと電気的に接続され、前記中心軸と同軸上に配置された第2のコイルと、
    前記中心軸と同軸上に、且つ、前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間に配置され、前記第1のコイル及び第2のコイルのいずれにも電気的に接続されていない第3のコイルと、
    を備え、
    当該コイルユニット及び前記一のコイルユニット間の結合係数をk、共振周波数をωとして、前記第1のコイル及び前記第2のコイルの合成インダクタンス値L2が、数式1を満たすように構成されている
    ことを特徴とするコイルユニット。
    Figure 0006305728
  2. 前記第3のコイルは、当該コイルユニットの動作時に、前記第1のコイル及び前記第2のコイルと共振するように構成されていることを特徴とする請求項に記載のコイルユニット。
  3. 相互に非接触の電力伝送が可能な給電装置及び受電装置を備える非接触電力伝送システムであって、
    前記給電装置は、
    給電コイルユニットと、
    前記給電コイルユニットに電気的に接続されると共に、前記給電コイルユニットに所定周波数の電力を供給する電力供給手段と、
    を備え、
    前記受電装置は、
    前記給電コイルユニットと対向配置される受電コイルユニットと、
    前記受電コイルユニットに電気的に接続された負荷と、
    を備え、
    前記給電コイルユニットは、
    一の方向に沿った第1の中心軸を有する第1の給電コイルと、
    前記給電コイルユニットの動作時に、前記第1の給電コイルにより形成される磁界とは逆向きの磁界を形成するように、前記第1の給電コイルと電気的に接続され、前記第1の中心軸と同軸上に配置された第2の給電コイルと、
    前記第1の中心軸と同軸上に、且つ、前記第1の給電コイルと前記第2の給電コイルとの間に配置され、前記第1の給電コイル及び第2の給電コイルのいずれにも電気的に接続されていない第3の給電コイルと、
    を有し、
    前記第3の給電コイルは、前記第3の給電コイルの共振点が、前記電力供給手段の駆動周波数と一致するように構成されており、
    前記受電コイルユニットは、
    前記一の方向に沿い、前記第1の中心軸とは異なる第2の中心軸を有する第1の受電コイルと、
    前記受電コイルユニットの動作時に、前記第1の受電コイルにより形成される磁界とは逆向きの磁界を形成するように、前記第1の受電コイルと電気的に接続され、前記第2の中心軸と同軸上に配置された第2の受電コイルと、
    前記第2の中心軸と同軸上に、且つ、前記第1の受電コイルと前記第2の受電コイルとの間に配置され、前記第1の受電コイル及び第2の受電コイルのいずれにも電気的に接続されていない第3の受電コイルと、
    を有し、
    前記第3の受電コイルは、前記第3の受電コイルの共振点が、前記電力供給手段の駆動周波数と一致するように構成されており、
    前記電力供給手段の駆動周波数をfs、前記負荷のインピーダンスをZ、前記給電コイルユニット及び前記受電コイルユニット間の結合係数をkとして、前記第1の受電コイル及び前記第2の受電コイルの合成インダクタンス値L2が、数式2を満たすように構成されている
    ことを特徴とする非接触電力伝送システム。
    Figure 0006305728
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