JP2015047046A - 非接触電力伝送システム - Google Patents

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真士 市川
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英敏 松木
哲也 田倉
Tetsuya Takura
哲也 田倉
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Fumihiro Sato
文博 佐藤
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Abstract

【課題】漏洩電磁界の低減を図るとともに、伝送効率の高い電力伝送システムを提供する。
【解決手段】送電コイル240は、互いに水平方向に間隔をあけて配置され、流れる電流が互いに逆位相となるように構成された第1単位コイル240Aおよび第2単位コイル240Bを含む。受電コイル110は、互いに水平方向に間隔をあけて配置され、流れる電流が互いに逆位相となるように構成された第3単位コイル110Aおよび第4単位コイル110Bを含む。第1〜第4単位コイルの各々の巻回軸線は、水平方向に向くように配置される。第1単位コイル240Aと第2単位コイル240Bとの間の距離は、第1単位コイル240Aと第3単位コイル110Aとの間の距離よりも長い。第3単位コイル110Aと第4単位コイル110Bとの間の距離は、第2単位コイル240Bと第4単位コイル110Bとの間の距離よりも長い。
【選択図】図1

Description

この発明は、非接触電力伝送システムに関し、より特定的には、電磁界による非接触給電の際に発生する漏洩電磁界を低減することができるコイル構造に関する。
環境に配慮した車両として、電気自動車やハイブリッド車などの電動車両が大きく注目されている。これらの車両は、走行駆動力を発生する電動機と、その電動機に供給される電力を蓄える再充電可能な蓄電装置とを搭載する。なお、ハイブリッド車には、電動機とともに内燃機関をさらに動力源として搭載した車両や、車両駆動用の直流電源として蓄電装置とともに燃料電池をさらに搭載した車両等が含まれる。
特開2011−234496号公報(特許文献1)は、蓄電装置を搭載した車両に非接触で電力を伝送する非接触給電システムを開示する。
特開2011−234496号公報 特開2010−070048号公報
非接触で電力の伝送を行なう場合には、周囲に電磁界の漏洩が生じることを抑制するために送電コイルを覆うシールドと、受電コイルを覆うシールド配置することが行なわれる。しかし、各シールドには、電力伝送を行なうために開口部を形成する必要がある。このため、シールドを設けていても開口部から磁界が外部に漏れ出てしまう。
特開2011−234496号公報に記載された非接触給電システムでは、受電コイル及び送電コイルをそれぞれ複数のコイルを含む構成とする。たとえば、送電コイルは、第1コイルと第2コイルとを含み、第1コイルの磁界と第2コイルの磁界とが逆位相となるように送電コイルが形成されている。なお、受電コイルも同様に形成されている。
上記公報の非接触給電システムでは、各コイルの巻回軸線が鉛直方向に延びるように各コイルが配置されている。その一方で、電力伝送効率や送受電コイルの位置ずれ時の電力伝送特性の観点から、巻回軸線が水平方向に向くようにコイルを配置する構成の採用が近年検討されている。
上記公報の非接触給電システムのように、送電コイルや受電コイルの巻回軸線が鉛直方向を向くように配置した構成では、巻回軸線が水平方向に向くようにコイルを配置する構成よりも電力伝送効率が高くないという問題が生じる。
本発明の目的は、巻回軸線が水平方向に向くように配置されたコイルが採用された電力伝送システムにおいて、漏洩電磁界の低減を図るとともに、伝送効率の高い電力伝送システムを提供することである。
この発明は、要約すると、送電コイルと、受電コイルとを備え、送電コイルから受電コイルに非接触で電力を伝送する非接触電力伝送システムにおいて、送電コイルは、第1の面において互いに第1方向に間隔をあけて配置され、流れる電流が互いに逆位相となるように構成された第1単位コイルおよび第2単位コイルを含み、受電コイルは、第1の面に平行な第2の面において互いに第1方向に間隔をあけて配置され、流れる電流が互いに逆位相となるように構成された第3単位コイルおよび第4単位コイルを含む。第1および第2単位コイルの巻回軸線は、第1の面において第1方向に交差する方向に沿って平行に配置され、第3および第4単位コイルの巻回軸線は、第2の面において第1方向に交差する方向に沿って平行に配置される。第1単位コイルと第2単位コイルとの間の距離は、第1単位コイルと第3単位コイルとの間の距離よりも長く、第3単位コイルと第4単位コイルとの間の距離は、第2単位コイルと第4単位コイルとの間の距離よりも長い。
本発明によれば、非接触電力伝送時の電力伝送効率の向上を図ることができるとともに、漏洩電磁界の低減を図ることができる。
基本的な非接触電力伝送システムを示す全体構成図である。 図1に示した電力伝送システムにおいて非接触電力伝送を実現する電気回路図である。 送電コイル(および受電コイル)の具体的な形状を示す斜視図である。 送電コイル(および受電コイル)に流れる電流の位相を説明するための概略的な側面図である。 受電コイル110と送電コイル240とが対向している様子を示した図である。 コイル間隔AWと結合係数および電力伝送効率との関係を示したグラフである。 位置ずれ量Dと結合係数kおよび電力伝送効率との関係を示した図である。 本実施の形態の非接触電力伝送システムの漏洩磁界と比較例の非接触電力伝送システムとの漏洩磁界とを比較して示した図である。 比較例(標準コイル)の非接触電力伝送システムのシミュレーション条件を説明するための図である。 本実施の形態の非接触電力伝送システムのシミュレーション条件を説明するための図である。 比較例(標準コイル)の非接触電力伝送システムのシミュレーション結果を示した図である。 本実施の形態の非接触電力伝送システムのシミュレーション結果を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
本実施の形態では、非接触電力伝送システムにおいて、一次コイルおよび二次コイルの各々を、巻回軸が水平方向のソレノイドコイルを平行に2個ずつ配置する構成とした。そして、コイルを配置する際に、2個のコイルに逆位相に電流が流れるように一次コイル、二次コイルの各々を構成した。これにより、漏洩電磁界のエミッションレベルを大幅に低減させることが可能となる。
以下に、システムの全体構成、送電コイルの構成、漏洩磁界の様子について順に説明する。
[システムの全体構成]
図1は、基本的な非接触電力伝送システムを示す全体構成図である。図1を参照して、非接触電力伝送システムは、車両100と、給電装置200とを備える。
車両100は、受電コイル110と、整流回路130と、DC/DCコンバータ140と、蓄電装置150と、パワーコントロールユニット(以下「PCU(Power Control Unit)」とも称する。)160と、モータ170と、車両ECU(Electronic Control Unit)180とを含む。
なお、車両100の構成は、モータにより駆動される車両であれば、図1に示される構成に限らない。たとえば、車両100は、モータと内燃機関とを備えるハイブリッド車両や、燃料電池を備える燃料電池自動車、電気自動車などを含む。
受電コイル110は、たとえば車体下部に設置される。受電コイル110は、LC共振器であり、給電装置200の送電コイル240と電磁場を介して共鳴することにより給電装置200から電力を受電する。なお、受電コイル110の容量成分は、キャパシタ111として図示されているが、コイルの寄生容量であっても良いし、所定の静電容量を得るために別途キャパシタをコイルに接続してもよい。
本実施の形態では、受電コイル110は、漏洩電磁界の低減を図るために、単位コイル110Aと単位コイル110Bとを含んで構成される。単位コイル110Aと単位コイル110Bは、互いに水平方向に間隔をあけて配置され、電力伝送時には流れる電流が互いに逆位相となるように構成される。
受電コイル110は、給電装置200の送電コイル240との距離や、送電コイル240および受電コイル110の共鳴周波数等に基づいて、送電コイル240と受電コイル110との共鳴強度を示すQ値(たとえば、Q>100)およびその結合度を示すκ等が大きくなるようにその巻数が適宜設定される。
整流回路130は、受電コイル110によって受電された交流電力を整流して直流電力をDC/DCコンバータ140へ出力する。DC/DCコンバータ140は、車両ECU180からの制御信号に基づいて、整流回路130によって整流された電力を蓄電装置150の電圧レベルになるように変換して蓄電装置150へ出力する。なお、車両を走行しながら給電装置200から受電する場合には、DC/DCコンバータ140は、整流回路130によって整流された電力をシステム電圧に変換してPCU160へ直接供給してもよい。また、DC/DCコンバータ140は、必ずしも必要ではなく、受電コイル110によって受電された交流電力が整流回路130によって整流された後に蓄電装置150に直接与えられるようにしてもよい。
蓄電装置150は、再充電可能な直流電源であり、たとえばリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池を含んで構成される。蓄電装置150は、DC/DCコンバータ140から供給される電力を蓄えるほか、モータ170によって発電される回生電力も蓄える。そして、蓄電装置150は、その蓄えた電力をPCU160へ供給する。なお、蓄電装置150として大容量のキャパシタも採用可能であり、給電装置200から供給される電力やモータ170からの回生電力を一時的に蓄え、その蓄えた電力をPCU160へ供給可能な電力バッファであれば如何なるものでもよい。
PCU160は、蓄電装置150から出力される電力、あるいはDC/DCコンバータ140から直接供給される電力によってモータ170を駆動する。また、PCU160は、モータ170により発電された回生電力(交流電力)を直流電力に変換して蓄電装置150へ出力し、蓄電装置150を充電する。モータ170は、PCU160によって駆動され、車両走行のための駆動力を発生して駆動輪へ出力する。また、モータ170は、駆動輪や、ハイブリッド車両の場合には図示されないエンジンから受ける運動エネルギによって発電し、その発電した電力をPCU160へ出力する。
車両ECU180は、いずれも図1には図示しないがCPU(Central Processing Unit)、記憶装置および入出力バッファを含み、各センサ等からの信号の受信や各機器への制御信号の出力を行なうとともに、車両100および各機器の制御を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。なお、図1においては、車両ECU180が、車両100の走行制御、および給電装置200からの電力の受電制御の両方を行なう構成としているが、制御装置の構成はこれに限定されない。すなわち、車両100が、機器ごとあるいは機能ごとに対応した制御装置を個別に備える構成とすることもできる。たとえば、受電制御を主として行なうための受電ECUを備える構成としてもよい。
車両ECU180は、給電装置200から車両100への給電時、DC/DCコンバータ140を制御する。車両ECU180は、たとえば、DC/DCコンバータ140を制御することによって、整流回路130とDC/DCコンバータ140との間の電圧を所定の目標電圧に制御する。また、車両ECU180は、車両の走行時は、車両の走行状況や蓄電装置150の充電状態(「SOC(State Of Charge)」とも称される。)に基づいてPCU160を制御する。
一方、給電装置200は、交流電源210と、電源部220と、送電コイル240とを含む。
交流電源210は、車両外部の電源であり、たとえば商用電源である。電源部220は、交流電源210から受ける電力を高周波の電力に変換し、その変換した高周波電力を送電コイル240へ供給する。
送電コイル240は、たとえば地面近傍に設置される。送電コイル240は、受電コイル110と同様に、LC共振器であり、車両100の受電コイル110と電磁場を介して共鳴することにより車両100へ電力を送電する。なお、送電コイル240の容量成分もキャパシタ241として図示されているが、コイルの寄生容量であっても良いし、所定の静電容量を得るために別途キャパシタをコイルに接続してもよい。
本実施の形態では、送電コイル240は、漏洩電磁界の低減を図るために、単位コイル240Aと単位コイル240Bとを含んで構成される。単位コイル240Aと単位コイル240Bは、互いに水平方向に間隔をあけて配置され、電力伝送時には流れる電流が互いに逆位相となるように構成される。
図2は、図1に示した電力伝送システムにおいて非接触電力伝送を実現する電気回路図である。なお、この図2に示される回路構成は一例であって、非接触電力伝送を実現するための構成が図2の構成に限定されるものではない。
図2を参照して、車両100の受電部120は、受電コイル110と、キャパシタ111とを含む。受電コイル110は、給電装置200の送電部250から非接触で受電し、その受電された電力をフィルタ125へ出力する。キャパシタ111は、受電コイル110に直列に接続されて受電コイル110とLC共振回路を形成する。キャパシタ111は、受電部120の共振周波数を調整するために設けられる。キャパシタ111は、受電コイル110に並列に接続してもよい。なお、受電コイル110の浮遊容量を利用して所望の共振周波数が得られる場合には、キャパシタ111を設けない構成としてもよい。
電圧センサ123は、受電部120の電圧を検出し、その検出値を車両ECU180へ出力する。電流センサ122は、受電部120の電流を検出し、その検出値を車両ECU180へ出力する。
受電部120と整流回路130との間には、フィルタ125が設けられる。フィルタ125は、給電装置200からの受電時に整流回路130から発生する高調波ノイズを抑制する。一例として、フィルタ125は、受電部120に並列に接続されるキャパシタと、キャパシタの接続ノードの一方と整流回路130との間に設けられるコイルとを含むLCフィルタによって構成される。
整流回路130と蓄電装置150との間には、リレー145が設けられる。リレー145は、給電装置200による蓄電装置150の充電時に車両ECU180によってオンされる。蓄電装置150と動力生成装置154との間には、システムメインリレー(SMR)152が設けられる。SMR152は、動力生成装置154の起動が要求されると、車両ECU180によってオンされる。動力生成装置154は、図1のPCU160とモータ170に相当する。
なお、車両ECU180は、給電装置200による蓄電装置150の充電時には、通信装置190を用いて給電装置200と通信を行ない、充電の開始/停止や車両100の受電状況等の情報を給電装置200とやり取りする。
一方、給電装置200の送電部250は、送電コイル240と、キャパシタ241とを含む。送電コイル240は、電源部220から供給される電力を車両100の受電部120へ非接触で送電する。キャパシタ241は、送電コイル240に直列に接続されて送電コイル240とLC共振回路を形成する。キャパシタ241は、送電部250の共振周波数を調整するために設けられる。キャパシタ241は、送電コイル240に並列に接続してもよい。なお、送電コイル240の浮遊容量を利用して所望の共振周波数が得られる場合には、キャパシタ241を設けない構成としてもよい。
電源部220と送電部250との間には、フィルタ230が設けられる。フィルタ230は、電源部220から発生する高調波ノイズを抑制する。一例として、フィルタ230は、電源部220に並列に接続されるキャパシタと、キャパシタの接続ノードの一方と電源部220との間に設けられるコイルとを含むLCフィルタによって構成される。
なお、電源ECU260は、車両100への送電時には、通信装置270を用いて車両100と通信を行ない、充電の開始/停止や車両100の受電状況等の情報を車両100とやり取りする。
なお、特に図示しないが、給電装置200にも、送電電力を検出するための電圧センサおよび電流センサが設けられる。この電圧センサおよび電流センサは、フィルタ230と送電部250との間に設けてもよいし、電源部220内に設けてもよい。
給電装置200において、電源部220からフィルタ230を介して送電コイル240へ交流電力が供給される。そうすると、送電コイル240と車両100の受電コイル110との間に形成される電磁界を通じて送電コイル240から受電コイル110へエネルギ(電力)が移動する。受電コイル110へ移動したエネルギ(電力)は、フィルタ125および整流回路130を介して蓄電装置150へ供給される。
なお、上述のように、給電装置200の送電部250において、送電コイル240は、キャパシタ241とともにLC共振回路を形成する。車両100の受電部120においても、受電コイル110がキャパシタ111とともにLC共振回路を形成する。送電部250の共振周波数と、受電部120の固有周波数との差は、たとえば前者の固有周波数または後者の固有周波数の±10%以下であることが好ましい。そして、送電コイル240は、電源部220から電力を受け、車両100の受電部120へ非接触で送電する。受電部120の受電コイル110は、送電部250の送電コイル240から非接触で受電する。
なお、特に図示しないが、給電装置200において、送電部250と電源部220との間(たとえば送電部250とフィルタ230との間)に絶縁トランスを設けてもよい。また、車両100においても、受電部120と整流回路130との間(たとえば受電部120とフィルタ125との間)に絶縁トランスを設けてもよい。
図3は、送電コイル(および受電コイル)の具体的な形状を示す斜視図である。図4は、送電コイル(および受電コイル)に流れる電流の位相を説明するための概略的な側面図である。
図3、図4を参照して、受電コイル110は、互いに水平方向に間隔をあけて配置され、流れる電流が互いに逆位相となるように構成された単位コイル110Aおよび単位コイル110Bを含む。単位コイル110Aの巻回軸SAと単位コイル110Bの巻回軸SBとは、ともに水平方向に沿っており、かつ互いに平行である。
単位コイル110Aおよび単位コイル110Bは、板状の磁性体コアに巻き線を巻回する方向が逆になっている。受電コイル110は、電力を受電すると交流電流が流れる。図4には、コイル巻回軸方向から見たときにある瞬間における電流の流れる向きが示されている。図4に示された瞬間には、単位コイル110Bの巻回中心の周囲の巻線には時計回りの方向に電流が流れ、単位コイル110Aの巻回中心の周囲の巻線には反時計回りの方向に電流が流れる。次の瞬間には電流の方向が反転し、単位コイル110Bの巻回中心の周囲の巻線には反時計回りの方向に電流が流れ、単位コイル110Aの巻回中心の周囲の巻線には時計回りの方向に電流が流れる。
すなわち、単位コイル110Aおよび単位コイル110Bは、図4に示された方向から見ると、流れる電流が互いに逆位相となるように構成されている。
送電コイル240も同様に、互いに水平方向に間隔をあけて配置され、流れる電流が互いに逆位相となるように構成された単位コイル140Aおよび単位コイル140Bを含む。なお、電流の方向については送電コイル240についても受電コイル110と同様であるので、詳細な説明はここでは繰返さない。
図5は、受電コイル110と送電コイル240とが対向している様子を示した図である。図5に示されるのは、コイル巻回軸に直交する断面の形状である。典型的には、受電コイル110は車両の底面に設けられ、送電コイル240は駐車スペースの床面に設けられるが、図面が複雑になるのを避けるため車両等の形状は図示を省略している。
単位コイル240Aは、幅W1(mm)である。幅W1(mm)のうちコイル巻線は厚みT2(mm)だけ巻かれている。したがって、磁性体コアの幅は(W1−T2×2)(mm)である。
単位コイル240Aの厚みは、T1(mm)である。磁性体コアにはZ軸方向に厚みT3(mm)だけコイル巻線が巻かれている。したがって、磁性体コアのZ軸方向の寸法は、(T1−T3×2)(mm)である。単位コイル110A,110B,240A,240Bは、基本的には同じ寸法であるので、他の単位コイルについては説明は繰返さない。
受電コイル110は、車両のたとえば底面に配置される。送電コイル240は、駐車スペースのたとえば床面に配置される。
単位コイル110Aと単位コイル110Bとは、互いに水平方向(X方向)にコイル間隔AW(mm)をあけて配置されている。なお、コイル間隔は、2つのコイル間のコイルが無い空間部分の距離のことであり、コイル間距離とも称する。
単位コイル240Aと単位コイル240Bとは、互いに水平方向(X方向)にコイル間隔AW(mm)をあけて配置されている。
単位コイル110Aと単位コイル240Aとは、Z軸に沿う方向にエアギャップAG(mm)を介在して対向している。また、位置ずれ量D(mm)がゼロの場合に送電コイル240から受電コイル110への伝送効率が最大となる。なお、位置ずれ量Dは、Y軸に沿う水平方向のずれであり、図5に示すようにコイル端部同士の位置を比べた場合のずれ量であってもよいし、コイルの巻回軸中心同士を比べた場合のずれ量であっても良い。
図6は、コイル間隔AWと結合係数および電力伝送効率との関係を示したグラフである。図6を参照して、破線で示されるのは、送電コイルおよび受電コイルがそれぞれ単体である場合の特性である。なお、伝送電力の交流周波数は100kHzである。この単体の送電コイルおよび受電コイルの各々の寸法は、図3で示した2つの単位コイルを合計した幅を有し、厚みおよび巻回軸方向の寸法は単位コイルと同じである。この場合には結合係数k=0.16である。
実線で示されるのは、本実施の形態の送電コイルおよび受電コイルを使用した場合の特性である。コイル間隔AWが大きくなるにつれて結合係数も増大して破線で示した値に近づいている。
通常、エアギャップAGは、受電効率が90%以上となることを目安に設定される。したがって、好ましくは、受電効率が90%以上となる時のエアギャップをAGとすると、コイル間隔AWは、AGよりも長い。
図7は、位置ずれ量Dと結合係数kおよび電力伝送効率との関係を示した図である。図7を参照して、ラインL1のコイル間隔をAW1とし、ラインL2のコイル間隔をAW2とし、ラインL3のコイル間隔をAW3とすると、AW1<AW2<AW3である。いずれのラインにおいても、位置ずれ量Dが増大すると結合係数kは低下する。また位置ずれ量が変化してもラインL1,L2,L3の順で結合係数が大きい。すなわち、位置ずれ量Dが大きいほど結合係数kは減少し、コイル間隔AWが大きくなるほど結合係数kは減少することが示されている。
図8は、本実施の形態の非接触電力伝送システムの漏洩磁界と比較例の非接触電力伝送システムとの漏洩磁界とを比較して示した図である。
図9は、比較例(標準コイル)の非接触電力伝送システムのシミュレーション条件を説明するための図である。図10は、本実施の形態の非接触電力伝送システムのシミュレーション条件を説明するための図である。
図9に示した標準コイルは、X軸方向に巻回軸が向くように配置されている。標準コイルは、1つのコイルであり、磁性体コアに巻回したコイル部分の寸法は、2W(mm)×2W(mm)である。このコイルが送電コイルおよび受電コイルとして使用される。
そしてコイルから半径3mの円上でX軸位置を0°として0°〜180°の位置で磁束密度を計測した結果が図8のラインL4に示される。また、コイルから半径10mの円上でX軸位置を0°として0°〜180°の位置で磁束密度を計測した結果が図8のラインL5に示される。
図10に示した本実施の形態のコイルは、X軸方向に巻回軸が向くように配置されている。実施の形態のコイルは、図3に示すように2つの単位コイルを含む。各単位コイルにおいて磁性体コアに巻回したコイル部分の寸法は、W(mm)×2W(mm)である。このコイルが送電コイルおよび受電コイルとして使用される。
そしてコイルから半径3mの円上でX軸位置を0°として0°〜180°の位置で磁束密度を計測した結果が図8のラインL6に示される。また、コイルから半径10mの円上でX軸位置を0°として0°〜180°の位置で磁束密度を計測した結果が図8のラインL7に示される。
なお、他のシミュレーション条件(エアギャップAG、一次電流、二次電流および交流周波数)は、図9と図10の場合で同じである。
ラインL5とラインL7を比較し、10m90°地点同士の漏洩磁界の磁束密度(L5が約30pT、L7が約4pT)を比べると、本実施の形態のコイル形状(ラインL7)は、標準コイルに比べて85%漏洩磁界の磁束密度が低減していることがわかる。
図11は、比較例(標準コイル)の非接触電力伝送システムのシミュレーション結果を示した図である。図12は、本実施の形態の非接触電力伝送システムのシミュレーション結果を示した図である。
図11、図12は、それぞれ図9、図10に対応する結果を示している。図11、図12には、ともに図9、図10と同様に基準位置を示す半径3mと半径10mの基準円が破線で表示されている。そしてその上に同じ漏洩磁界の強度である位置が等高線(等強度線)で示されている。同じ強度A,B,C,D(ただしA>B>C>D)に相当する位置が等強度線4本で示されている。
図11と図12とを比較すると、図11の標準コイルでは強度A,Bは半径3mの基準円内であり、強度C,Dは半径3mの基準円外かつ半径10mの基準円内である。これに比べて、図12の本実施の形態の非接触電力伝送システムでは、強度A,B,Cは半径3mの基準円内であり、強度Dのみが半径3mの基準円外かつ10mの基準円内である。また、図12の特性は図11の特性と比べて、x軸方向の漏洩磁界の強度が弱くなっていることもわかる。したがって、コイルを分割し、逆位相の電流が流れるように構成した本実施の形態の非接触電力伝送システムでは、標準コイルの比較例と比べると漏洩磁界が低減していることが分かる。
最後に再び図1等を参照して本実施の形態について総括する。本実施の形態の非接触電力伝送システム1は、送電コイル240と、受電コイル110とを備える。非接触電力伝送システム1は、送電コイル240から受電コイル110に非接触で電力を伝送する。
図3〜図5に示すように、送電コイル240は、第1の面(例えば水平面)において互いに第1方向に間隔AWをあけて配置され、流れる電流が互いに逆位相となるように構成された第1単位コイル240Aおよび第2単位コイル240Bを含む。受電コイル110は、第1の面に平行な第2の面(例えば、高さが異なる位置に配置された別の水平面)において互いに第1方向に間隔AWをあけて配置され、流れる電流が互いに逆位相となるように構成された第3単位コイル110Aおよび第4単位コイル110Bを含む。第1単位コイル240Aおよび第2単位コイル240Bの巻回軸線SA,SBは、第1の面において第1方向に交差する方向(図3〜図4では第1方向に直交する方向)に沿って平行に配置され、第3および第4単位コイルの巻回軸線SA,SBは、第2の面において第1方向に交差する方向(図3〜図4では第1方向に直交する方向)に沿って平行に配置される。図5に示すように、第1単位コイル240Aと第2単位コイル240Bとの間の距離は、第1単位コイル240Aと第3単位コイル110Aとの間の距離(エアギャップAG)よりも長い。第3単位コイル110Aと第4単位コイル110Bとの間の距離は、第2単位コイル240Bと第4単位コイル110Bとの間の距離(エアギャップAG)よりも長い。
このように受電側および送電側のそれぞれで、コイルを分割し水平方向に離して配置する。シミュレーションでの比較でもわかるように、分割することによって漏洩磁界の広がりを抑えることができる。また、水平方向に離すことによって、他の方向に離すよりも車両搭載時には分割したコイル間の距離を確保しやすい。
なお、本実施の形態の車両100は、受電装置を含み、受電装置は、受電コイル110を含む。図3に示すように、受電コイル110は、巻回軸線SA,SBがともに水平方向を向き、巻回軸に直交する水平方向に並んで互いに平行に配置された2つの単位コイル110A,110Bを含む。2つの単位コイル110A,110Bは、図4に示すように電流が逆位相に流れるように構成される。単位コイル110A,110Bの各々は、平板の磁性体コアに巻線が巻回されたソレノイドコイルである。
また、本実施の形態の給電装置200は、送電コイル240を含む。図3に示すように、送電コイル240は、巻回軸線SA,SBがともに水平方向を向き、巻回軸に直交する水平方向に並んで互いに平行に配置された2つの単位コイル240A,240Bを含む。2つの単位コイル240A,240Bは、図4に示すように電流が逆位相に流れるように構成される。単位コイル240A,240Bの各々は、平板の磁性体コアに巻線が巻回されたソレノイドコイルである。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 非接触電力伝送システム、100 車両、110 受電コイル、110A,110B,240A,240B 単位コイル、111,241 キャパシタ、130 整流回路、140 コンバータ、150 蓄電装置、170 モータ、180 ECU、200 給電装置、210 交流電源、220 電源部、240 送電コイル。

Claims (1)

  1. 送電コイルと、受電コイルとを備え、前記送電コイルから前記受電コイルに非接触で電力を伝送する非接触電力伝送システムにおいて、
    前記送電コイルは、第1の面において互いに第1方向に間隔をあけて配置され、流れる電流が互いに逆位相となるように構成された第1単位コイルおよび第2単位コイルを含み、
    前記受電コイルは、前記第1の面に平行な第2の面において互いに前記第1方向に間隔をあけて配置され、流れる電流が互いに逆位相となるように構成された第3単位コイルおよび第4単位コイルを含み、
    前記第1および第2単位コイルの巻回軸線は、前記第1の面において前記第1方向に交差する方向に沿って平行に配置され、
    前記第3および第4単位コイルの巻回軸線は、前記第2の面において前記第1方向に交差する方向に沿って平行に配置され、
    前記第1単位コイルと前記第2単位コイルとの間の距離は、前記第1単位コイルと前記第3単位コイルとの間の距離よりも長く、
    前記第3単位コイルと前記第4単位コイルとの間の距離は、前記第2単位コイルと前記第4単位コイルとの間の距離よりも長い、非接触電力伝送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016001692A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 株式会社デンソー 電力伝送用パッド配置構造および非接触電力伝送システム
JP2016197931A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 株式会社東芝 無線電力伝送装置、無線電力伝送装置の受電装置および送電装置
US10343532B2 (en) * 2016-12-21 2019-07-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle and noncontact power transmission and reception system

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