JP6304572B2 - 固体撮像装置及びそれを備える撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置及びそれを備える撮像装置に関する。
MOSイメージセンサのAD変換として、徐々に変化するアナログ値の参照信号電圧を発生し、参照信号電圧と信号電圧との大小関係が変化するまでの時間情報からデジタル信号値を得る、いわゆるシングルスロープ型AD変換回路が用いられている。
以下、図9を用いて、列毎にシングルスロープ型AD変換回路を備える特許文献1に記載された従来の固体撮像装置の構成について説明する。
図9より、固体撮像装置1001は、入射光量に応じた信号を出力する受光素子(電荷生成部の一例)を含む単位画素1003が行列状に複数個配列された(すなわち2次元マトリクス状に配置された)画素アレイ1010を有し、各単位画素1003からは信号電圧が出力される。固体撮像装置1001では、アナログデジタル変換部(ADC:Analog Digital Converter)が単位画素1003の列毎に設けられている。
具体的には、固体撮像装置1001は、画素アレイ1010の外側に設けられた、垂直走査回路1014、タイミング制御回路1020及び水平走査回路1012を有する駆動制御部と、列毎に配された列AD回路1025を有する列処理部1026と、列処理部1026にAD変換用の複数の参照信号電圧Vref1、Vref2を供給する参照電圧生成部1027とを備えている。
列AD回路1025は、電圧比較部1252と、カウンタ&データ記憶部1254と、AD変換選択回路1253と、スイッチ1255と、スイッチ1256と、容量1257とを備えている。
駆動制御部は、画素アレイ1010の信号を順次読み出すための制御回路機能を備えている。例えば、駆動制御部は、列アドレスや列走査を制御する水平走査回路(列走査回路)1012と、行アドレスや行走査を制御する垂直走査回路(行走査回路)1014と、内部クロックを生成するなどの機能を持つタイミング制御回路1020とを備えている。
単位画素1003は、行選択のための行制御線1015を介して垂直走査回路1014と、列信号線1019を介して列処理部1026と接続されている。ここで、行制御線1015は垂直走査回路1014から単位画素1003に入る配線全般を示す。
水平走査回路1012は、列選択のための水平制御線1016を介して列処理部1026からカウント値を水平信号線(図示しない)へ読み出す読出走査部の機能を持つ。
水平走査回路1012や垂直走査回路1014は、例えばデコーダを含んで構成され、タイミング制御回路1020から与えられる制御信号に応答して走査を開始するようになっている。垂直走査回路1014は、画素アレイ1010の行を選択し、その行に必要なパルスを供給するものである。水平走査回路1012は、列処理部1026の列AD回路1025を順番に選択し、その信号を水平信号線(水平出力線)に導くものである。なお、水平信号線は、例えば列AD回路1025が取り扱うビット数n(自然数)分、例えば10(=n)ビットならば、そのビット数分に対応して10本配置される。
また、単位画素1003から出力された画素信号は、列毎に、列信号線1019を介して、列処理部1026の列AD回路1025に供給される。列処理部1026の各列AD回路1025は、1列分の単位画素1003のアナログ信号を受けて、そのアナログ信号を処理する。
ここで、列処理部1026におけるAD変換処理としては、行単位で並列に供給されるアナログ信号を、列毎に設けられた列AD回路1025を使用して、行毎に並列にAD変換する方法が採られる。この際には、シングルスロープ積分型(あるいはランプ信号比較型)のAD変換の手法が使用される。
シングルスロープ積分型のAD変換では、変換開始から参照信号電圧Vref1,2と処理対象信号電圧とが一致するまでの時間に基づいて、アナログの処理対象信号がデジタル信号に変換される。この仕組みとしては、原理的には、コンパレータ(電圧比較器)にランプ状の参照信号電圧Vref1,2を供給するとともにクロック信号でのカウント(計数)を開始し、列信号線1019を介して入力されたアナログの画素信号を参照信号電圧Vref1,2と比較することによって一致結果を示すパルス信号が得られるまでのクロック数をカウンタ&データ記憶部1254によって、カウントすることでAD変換を行う。
特開2011−41091号公報
特許文献1に示された従来技術の固体撮像装置は、AD変換処理の際、AD変換選択回路1253によって判断される画素信号の信号レベルに応じて、列毎にスイッチ1255と、スイッチ1256とを切り替えることで、画素信号の信号レベルが大きい場合には、傾きの急な(つまり、量子化誤差の大きい)参照信号電圧Vref1を用いると同時に、容量1257による電圧比較部1252の周波数帯域制限を行わず(つまり、高速な)ノイズを抑制しないAD変換を行う。一方、画素信号の信号レベルが小さい場合には、傾きの緩い(つまり、量子化誤差の小さい)参照信号電圧Vref2を用いると同時に、容量1257による電圧比較部1252の周波数帯域制限を行った(つまり、低速な)ノイズを抑制したAD変換を行う。
このように、従来技術の固体撮像装置は、AD変換の高速化と電圧比較部の周波数帯域制限による低ノイズ化を図っている。
その一方で、特許文献1に示された従来技術の固体撮像装置は、AD変換回路として、画素からの「基準信号」(画素信号読み出し前の画素のリセットレベル)に対して、ダウンカウントモードでAD変換を行い、画素からの「画素信号+基準信号」(画素信号読み出し後の画素信号レベル)に対して、アップカウントモードでAD変換を行い、2回のAD変換値の差分信号を得る(「画素信号+基準信号」−「基準信号」を得る)ことで、画素信号のAD変換値を得る相関サンプリング動作については考慮されていない。
つまり、いわゆるアップダウンカウントによる相関サンプリング動作を行うことにより、画素部のリセット動作に伴うKTCノイズや、AD変換遅延のばらつきによる縦線等、様々な固定パターンノイズ、および、主に低周波数の1/fノイズ起因のランダムノイズをキャンセルすることについては考慮されておらず、何ら知見も示されていない。
また、従来技術の固体撮像装置では、画素信号の信号レベルに応じて、電圧比較部の周波数帯域を切り替えるため、1回目の「基準信号」に対してのAD変換時点では、画素信号の信号レベルが不明であり、2回目の「画素信号+基準信号」に対してのAD変換と1回目の「基準信号」に対してのAD変換とを、同一の周波数帯域、および、同一の参照信号傾きで動作させることができない。したがって、相関サンプリング動作をした場合であっても、固定パターンノイズをキャンセルすることが困難である。
また、「画素信号+基準信号」に対してのAD変換を1回目に行う場合、1回目のAD変換時点で、画素信号の信号レベルを判断することはできるが、1回目のAD変換と、2回目のAD変換とにおいて、「基準信号」が同一ではないため、リセット動作に伴うKTCノイズが異なる。したがって、相関サンプリング動作をした場合であっても、固定パターンノイズをキャンセルすることが困難である。
以上のことから、従来技術に示された固体撮像装置は、アップダウンカウントを用いた相関サンプリング動作による固定パターンノイズのキャンセル機能と、電圧比較部の周波数帯域制限によるノイズ抑制を両立させることができない。つまり、ノイズにより画質が劣化するという課題を有する。
前記課題に鑑み、本発明は、ノイズによる画質劣化を低減できる固体撮像装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る固体撮像装置は、行列状に配置され、受光した光を信号電圧に変換する複数の画素と、前記信号電圧をデジタル信号に変換する列AD変換部とを備える固体撮像装置であって、前記列AD変換部は、前記信号電圧と電圧値が漸次変化する参照信号電圧との大小を比較する比較部と、前記画素のリセットレベルの前記信号電圧である基準信号成分に対して、前記比較部の比較結果が変化するまでの時間をダウンカウント及びアップカウントの一方によりカウントし、前記画素が受光した光量に対応する前記信号電圧である画素信号成分と前記基準信号成分とが重畳された重畳信号成分に対して、前記比較部の比較結果が変化するまでの時間をダウンカウント及びアップカウントの他方によりカウントするアップダウンカウント部とを有し、前記比較部は、切り替え可能な複数の周波数帯域特性を有し、前記固体撮像装置は、さらに、前記複数の周波数帯域特性のうち一の周波数帯域特性を選択し、前記比較部の周波数帯域特性を、前記一の周波数帯域特性に切り替えさせる帯域選択部と、複数の動作モードを識別する動作モード判定部とを備え、前記帯域選択部は、前記動作モード判定部の判定結果に応じて、前記一の周波数帯域特性を選択する。
すなわち、本発明の一態様に係る固体撮像装置は、行列状に配置され、受光した光を信号電圧に変換する複数の画素と、前記信号電圧をデジタル信号に変換する列AD変換部とを備え、前記列AD変換部は、前記信号電圧と電圧値が漸次変化する参照信号電圧との大小を比較する比較部と、前記画素のリセットレベルの前記信号電圧である基準信号成分に対して、前記比較部の比較結果が変化するまでの時間をダウンカウント及びアップカウントの一方によりカウントし、前記画素が受光した光量に対応する前記信号電圧である画素信号成分と前記基準信号成分とが重畳された重畳信号成分に対して、前記比較部の比較結果が変化するまでの時間をダウンカウント及びアップカウントの他方によりカウントするアップダウンカウント部とを有し、前記比較部は、切り替え可能な複数の周波数帯域特性を有する。
これにより、各列で同一の参照信号電圧を使用することにより変換ゲインを均一化できる。その結果、変換ゲインが均一であるという前提で定められているホワイトバランスゲインからのずれがなくなるので、着色による色ノイズの発生を低減できる。また、比較部の周波数帯域特性の切り替えにより、ランダムノイズの抑制が可能となる。
このように、本発明の一態様に係る固体撮像装置は、ノイズによる画質劣化を低減できる。
本発明に係る固体撮像装置は、ノイズによる画質劣化を低減できる。
図1は、第1の実施形態に係る固体撮像装置の全体構成を示すブロック図である。 図2は、単位画素の詳細な構成を示す回路図である。 図3Aは、電圧比較部の詳細な構成の一例を示す回路図である。 図3Bは、電圧比較部の周波数帯域特性を示すグラフである。 図4は、固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 図5は、第2の実施形態に係る固体撮像装置の全体構成を示すブロック図である。 図6は、第2の実施形態の変形例1を説明するために単位画素の出力インピーダンスを表した回路図である。 図7Aは、ビデオカメラの一例を示す外観図である。 図7Bは、デジタルスチルカメラの一例を示す外観図である。 図8は、第3の実施形態に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。 図9は、従来技術の固体撮像装置の構成を示すブロック図である。
以下、各実施形態及び変形例について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する各実施形態及び変形例は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施形態及び変形例における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(第1の実施形態)
本実施形態に係る固体撮像装置は、ダウンカウント期間中に比較部の周波数特性を狭帯域に選択し、アップカウント期間中にダウンカウント期間と同一の周波数帯域を選択することで、相関サンプリング動作による固定パターンノイズ抑制と、比較部における周波数帯域制限によるランダムノイズ抑制と、アップカウント開始前及びダウンカウント開始前の期間で比較部の周波数特性を広帯域に選択することでAD変換処理の高速化を実現する。
以下、図面を参照しながら、第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成及び動作について説明する。
図1は、本実施形態に係る固体撮像装置1の全体構成を示すブロック図であり、画素アレイ3と、垂直走査回路4と、行制御線5と、複数の列信号線6と、読み出し電流源群7と、AD変換部8と、水平信号線9と、水平走査回路10と、水平制御線11と、出力回路12と、タイミング制御部13と、参照信号生成部14と、帯域選択部20とを備える。なお、図1に示す各機能ブロックは、画素アレイ3から見て、片側のみに配置されているが、画素アレイ3の両側に配置される構成であってもよい。
画素アレイ3は、行列状に配置された複数の単位画素2を備え、単位画素2は、受光した光を光電変換して信号電圧に変換する。具体的には、単位画素2は、単位画素2のリセットレベルの信号電圧である基準信号成分Vrstと、単位画素2が受光した光量に対応する信号電圧である画素信号成分Vsigに対して基準信号成分が重畳された信号電圧である重畳信号成分Vrst+Vsigを出力する。
垂直走査回路4は、タイミング制御部13から出力される信号に従って、行制御線5を順次アクティブにすることで、単位画素2の行を順次選択して垂直走査を行う。選択された行の信号電圧は、列毎に設けられた列信号線6と読み出し電流源群7によりAD変換部8へ伝送される。
複数の列信号線6は、単位画素2の列に対応して設けられ、対応する列の単位画素2より出力された信号電圧を伝達する。
読み出し電流源群7は、画素アレイ3の各列に対応する読み出し電流源を備え、列信号線6に出力された信号電圧をAD変換部8へ出力する。
AD変換部8は、画素アレイ3から出力された信号電圧をAD変換することによりデジタル信号に変換する。このAD変換部8は、具体的には、列信号線6に対応して設けられ、対応する列信号線6により伝達された信号電圧をデジタル信号に変換する、複数の列AD変換回路17を有する。
各列AD変換回路17は、信号電圧と電圧値が漸次変化する参照信号電圧Vslopeとの大小を比較する電圧比較部15と、単位画素2のリセットレベルの信号電圧である基準信号成分Vrstに対して、電圧比較部15の比較結果が変化するまでの時間をダウンカウントによりカウントし、単位画素2が受光した光量に対応する信号電圧である重畳信号成分Vrst+Vsigに対して、電圧比較部15の比較結果が変化するまでの時間をアップカウントによりカウントするアップダウンカウンタ&データ記憶部16とを有し、電圧比較部15は、切り替え可能な、狭帯域の周波数特性及び広帯域の周波数特性を有する。なお、列AD変換回路17は、列AD変換部の一例である。
水平信号線9は、AD変換部8から出力されたデジタル信号を出力回路12へ伝送する。
水平走査回路10は、タイミング制御部13から出力される信号に従って、水平制御線11を順次アクティブにすることで、列AD変換回路17の列を順次選択して水平走査を行う。選択された列のデジタル信号は、上述の水平信号線9に出力される。
出力回路12は、水平信号線9を介して伝送されたデジタル信号値を固体撮像装置1の外部に出力する。出力回路12として好適にはLVDS等の高速伝送回路が用いられるが、デジタル信号値を出力可能な出力手段であれば出力回路12の出力方式・回路・構成は特に制限されるものではなく、またシリアル出力・パラレル出力の種別や、その出力ポート数なども特に制限されるものではない。
タイミング制御部13は、各処理部の動作タイミングを制御する回路であり、具体的には、垂直走査回路4に対して行制御線5をアクティブにするタイミングを制御したり、水平走査回路10に対して水平制御線11をアクティブにするタイミングを制御したりする。また、参照信号生成部14に対して参照信号Vslopeを生成させるタイミングを制御したり、帯域選択部20に対して帯域選択信号F_SELの生成タイミングを制御したりする。
参照信号生成部14は、タイミング制御部13の制御に応じて、AD変換部8におけるAD変換用の参照信号電圧Vslopeを生成し、各列AD変換回路17へ同一の参照信号電圧Vslopeを出力する。
帯域選択部20は、タイミング制御部13の制御に応じて、列AD変換回路17が有する電圧比較部15の周波数帯域特性を選択し、選択した周波数帯域特性を示す信号である帯域選択信号F_SELを各列AD変換回路17へ出力する。具体的には、電圧比較部15の周波数帯域特性として、アップダウンカウンタ&データ記憶部16における基準信号成分Vrst及び重畳信号成分Vrst+Vsigに対するカウント期間では狭周波数帯域特性(以下、狭帯域特性と記載する場合がある)を選択し、当該カウント期間以外では広周波数帯域特性(以下、広帯域特性と記載する場合がある)を選択する。
以上のように、本実施形態に係る固体撮像装置1は、行列状に配置され、受光した光を信号電圧に変換する複数の単位画素2と、信号電圧をデジタル信号に変換する列AD変換回路17とを備え、列AD変換回路17は、信号電圧と電圧値が漸次変化する参照信号電圧Vslopeとの大小を比較する電圧比較部15と、単位画素2のリセットレベルの信号電圧である基準信号成分Vrstに対して、電圧比較部15の比較結果が変化するまでの時間をダウンカウントによりカウントし、単位画素2が受光した光量に対応する信号電圧である画素信号成分Vsigと基準信号成分Vrstとが重畳された重畳信号成分Vrst+Vsigに対して、電圧比較部15の比較結果が変化するまでの時間をアップカウントによりカウントするアップダウンカウンタ&データ記憶部16とを有し、電圧比較部15は、切り替え可能な狭帯域の周波数特性及び広帯域の周波数特性を有する。なお、電圧比較部15、及び、アップダウンカウンタ&データ記憶部16は、それぞれ、比較部、及び、アップダウンカウント部に相当する。
これにより、各列で同一の参照信号電圧Vslopeを使用することにより変換ゲインを均一化できる。その結果、変換ゲインが均一であるという前提で定められているホワイトバランスゲインからのずれがなくなるので、着色による色ノイズの発生を低減できる。また、電圧比較部15の周波数帯域特性の切り替えにより、ランダムノイズの抑制が可能となる。
このように、本実施形態に係る固体撮像装置1は、ノイズによる画質劣化を低減できる。
次に、本実施形態に係る固体撮像装置1の詳細な構成について説明する。
図2は、図1に示す固体撮像装置1の単位画素2の詳細な構成を示す回路図である。単位画素2は、いわゆる4トランジスタ型の単位画素であり、フォトダイオード(画素)30と、転送トランジスタ31と、増幅トランジスタ32と、選択トランジスタ33と、リセットトランジスタ34とを備えている。なお、同図には、m行目の単位画素2及びm+1行目の単位画素2と、これら単位画素2の列に対応して設けられた列信号線6及び読み出し電流源7aが示されている。
また、m行目の行制御線5としてリセット信号線RST_mと、画素選択信号線SEL_mと、電荷転送信号線TRG_mとが垂直走査回路4からm行目の単位画素2へ供給される。同列に配された複数の単位画素2からの出力は、列毎に設けられた列信号線6にて共通接続され、列信号線6毎に設けられた読み出し電流源7aと、選択トランジスタ33が導通した行の増幅トランジスタ32とによってソースフォロアが構成される。つまり、増幅トランジスタ32は、信号電圧を列AD変換回路17へ出力するためのトランジスタである。
なお、図示した単位画素2の構成は一例であり、単位画素2は、選択トランジスタ33が無い、いわゆる3トランジスタ型の単位画素であってもよく、単位画素2を構成する各トランジスタは、NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタのいずれであってもよい。また、列信号線6が、一つの列に対して複数本存在してもよい。
また、フォトダイオード30からの信号電圧を列信号線6へ出力できる構成であれば、単位画素2の構成に制限されるものではない。例えば、図2の単位画素2は、一つのフォトダイオード30に対して、一つの転送トランジスタ31と、一つの増幅トランジスタ32と、を備える、いわゆる1画素1セル構成を例示したが、複数のフォトダイオード30に対して、転送トランジスタ31と、増幅トランジスタ32と、を共用する、いわゆる多画素1セル構成であってもよい。さらに、読み出し電流源7aについても、その構成に制限されるものではなく、読み出し電流源7aは抵抗性の負荷手段(抵抗素子やトランジスタのオン抵抗)を用いてもよい。
m行目の単位画素2においては、まず、リセット信号線RST_mによってリセットトランジスタ34が導通することで、増幅トランジスタ32のゲート部電圧、いわゆるフローティングディフュージョン部の電圧がリセットされる。続いて、画素選択信号線SEL_mによって選択トランジスタ33が導通し、フローティングディフュージョン部のリセット後の電圧は、m行目の単位画素2のリセットレベルの電圧Vrst(基準信号成分)として、増幅トランジスタ32を介して列信号線6へ出力され、後段のAD変換部8へ供給されてAD変換される。
また、フォトダイオード30は、露光時間中に受光した光を光電変換して得られる電荷を蓄積する。所定の露光時間終了後に、電荷転送信号線TRG_mによってm行目の単位画素2において、転送トランジスタ31が導通し、フォトダイオード30の蓄積電荷がフローティングディフュージョン部へ転送される。転送された電荷は、m行目の単位画素2のリセットレベルの電圧Vrstに受光光量に応じたm行目の信号レベルの電圧Vsigを重畳した電圧(Vrst+Vsig)(基準信号成分+画素信号成分)として、増幅トランジスタ32を介して列信号線6へ出力され、後段のAD変換部8へ供給されてAD変換される。
これにより、AD変換部8では、2度のAD変換の結果により生じる信号の差分を抽出する、いわゆる相関サンプリング動作をすることで、受光光量に応じたm行目の単位画素2の信号レベルを得ることができる。つまり、単位画素2のリセットレベルの信号電圧である基準信号成分Vrstと、単位画素2の受光光量に対応する信号電圧である画素信号成分Vrstと基準信号成分Vsigとが重畳された重畳信号成分Vrst+Vsigとの差分を抽出する相関サンプリング動作によって、画素信号成分Vsigを得ることができる。
また、フローティングディフュージョン部のリセット動作に伴って発生し、リセットレベルの電圧である基準信号成分Vrstに含まれるKTCノイズや、列ごとのAD変換遅延のばらつきによる縦線等、様々な固定パターンノイズ、および、主に低周波数の1/fノイズ起因のランダムノイズを、相関サンプリング動作によって、キャンセルすることができる。なお、相関サンプリング動作においては、キャンセル動作を有効に行うため、リセットレベルに対してのAD変換動作と、画素信号レベルに対してのAD変換動作の、ぞれぞれのAD変換動作において、同じ応答速度と周波数帯域特性による駆動方法で動作させることができる。
なお、上述した駆動方法に限定されるものではなく、m行目の単位画素2のリセットレベルの電圧Vrstと、m行目のリセットレベルの電圧Vrstに受光光量に応じたm行目の信号レベルの電圧Vsigを重畳した電圧(Vrst+Vsig)とをAD変換部8へ供給し、相関サンプリング動作が有効に行える駆動方法であればよい。
また、本実施形態では、AD変換部8へ入力される信号をサンプルホールドするためのサンプルホールド手段が設けられてもよい。この場合は、AD変換部8の変換動作と、単位画素2から列信号線6への信号読み出しとを並列動作させる、いわゆるパイプライン化が可能となり、固体撮像装置1としてフレームレートを向上させることができる。
また、本実施形態では、単位画素2の出力からAD変換部8の入力へ至る信号経路に、AGC(Auto Gain Control)等の信号増幅手段、いわゆる列アンプを備えてもよい。この場合は、AD変換部8へ入力される信号の信号レベルを大きくすることが可能となり、その結果、AD変換における入力換算S/Nを良化させ、固体撮像装置1として画質を向上させることができる。なお、その列アンプは、定電流性の負荷をソース接地増幅回路で駆動する、いわゆるシングルエンドのインバータアンプが好ましいが、信号増幅手段であればこの構成に制限されるものではなく、差動増幅回路等の増幅手段が用いられてもよい。
次に、AD変換部8の構成とAD変換動作について説明する。
図1より、AD変換部8は、シングルスロープ型AD変換回路であって、列毎に設けられた列AD変換回路17によって、各列の列信号線6に出力された複数の信号電圧を同時にデジタル信号に変換する。
列AD変換回路17は、電圧比較部15と、アップダウンカウンタ&データ記憶部16とを備える。電圧比較部15は、周波数帯域特性を切り替える機能を有し、固体撮像装置1は、電圧比較部15の周波数帯域特性を、駆動タイミングに応じて選択する帯域選択部20を備える。
参照信号生成部14は、時間経過と共に徐々に変化する参照信号電圧(ランプ波形信号電圧)Vslopeを生成する。参照信号電圧Vslopeは、滑らかなスロープ状の波形であっても階段状の波形であってもよく、ある傾きで推移する波形であればその波形は特に制限されるものではない。参照信号電圧Vslopeの傾きも、同様に正負のいずれであってもよい。参照信号生成部14は、DAC(デジタルアナログコンバータ)に増加もしくは減少するコード値を与えDAC出力をフィルタリングすることでも、容量素子を用いて積分動作を成さしめることでも構成できるが、ある傾きで推移する波形を生成できる参照信号生成部14であればその構成は特に制限されるものではない。ただし、各列で変換ゲインを同一とするためには、同一の参照信号電圧Vslopeを、各列の列AD変換回路17へ供給する。
電圧比較部15は、列信号線6に出力されデジタル信号に変換される信号電圧と、電圧比較部15へ入力され漸次変化する参照信号電圧Vslopeとの大小を比較する。
なお、その電圧比較部15は、列信号線6の信号電圧と参照信号電圧Vslopeとを比較でき、かつ、周波数帯域特性を切り替えることができるものであれば、その構成は特に制限されるものではない。例えば、よく知られるオフセットキャンセル機能を備えた差動比較器以外にも、いわゆる、チョッパコンパレータ等で構成された差動比較器も用いることができる。
アップダウンカウンタ&データ記憶部16は、電圧比較部15が比較を開始してから電圧比較部15の比較結果が変化するまでの時間、つまり列信号線6の信号電圧と、参照信号電圧Vslopeとの大小関係が変化するまで(電圧比較部15の出力が反転するまで)の時間をカウントすることでAD変換を行う。つまり、アップダウンカウンタ&データ記憶部16は、比較を開始してから信号電圧と参照信号電圧Vslopeとの大小関係が変化するまで入力されるクロックCKをカウントすることによりAD変換を行う。AD変換終了後、アップダウンカウンタ&データ記憶部16は、デジタル信号値(カウント値)を保持する。このAD変換は、リセットレベルの電圧Vrstと、リセットレベルVrstに受光光量に応じた信号レベル電圧Vsigを重畳した電圧(Vrst+Vsig)とに対して、ダウンカウントと、アップカウントと、で計2度行われ、その差分情報より単位画素2の信号レベルが得られる。
つまり、アップダウンカウンタ&データ記憶部16は、単位画素2のリセットレベルの信号電圧である基準信号成分Vrstと、単位画素2の受光光量に対応する信号電圧である画素信号成分Vsigと基準信号成分Vrstとが重畳された重畳信号成分Vsig+Vrstとの差分を抽出する相関サンプリング動作によって、画素信号成分Vsigを得る。
帯域選択部20は、相関サンプリングを有効に動作させ、かつ、ノイズを抑制するために、アップカウント期間とダウンカウント期間で、狭帯域かつ同一の周波数帯域特性を選択するための帯域選択信号F_SELを出力し、AD変換動作を高速化するために、アップダウンカウント開始前の期間で、広帯域の周波数帯域特性を選択するための帯域選択信号F_SELを出力する。
つまり、帯域選択部20は、タイミング制御部13の制御に応じて、列AD変換回路17が有する電圧比較部15の周波数帯域特性を選択し、電圧比較部15の周波数帯域特性を選択した周波数帯域特性に切り替えさせる。具体的には、帯域選択部20は、アップダウンカウンタ&データ記憶部16における基準信号成分Vrst及び重畳信号成分Vrst+Vsigに対するカウント期間では狭帯域特性を選択し、当該カウント期間以外では広帯域特性を選択する。
これにより、周波数帯域制限によるノイズ抑制をカウント期間に限定し、その他の動作期間で高速動作を優先することができる。具体的には、電圧比較部15の周波数帯域特性を狭くする(周波数帯域制限をする)と、ランダムノイズを抑制することができる。一方、電圧比較部15の周波数帯域特性を広くするとAD変換を高速に行うことができる。したがって、相関サンプリング動作による固定パターンノイズ抑制と、電圧比較部15の周波数帯域特性の切り替えによるランダムノイズ抑制と、AD変換の高速化とを実現することが可能となる。
なお、帯域選択部20は、基準信号成分Vrst及び重畳信号成分Vrst+Vsigに対するカウント期間の一部の期間において狭帯域特性を選択し、基準信号成分Vrst及び重畳信号成分Vrst+Vsigに対するカウント開始前の一部の期間において、広帯域特性を選択してもよい。
次に、図3A及び図3Bを用いて電圧比較部15の詳細を説明する。図3Aは、電圧比較部15の詳細な構成の一例を示す回路図であり、図3Bは、電圧比較部15の周波数帯域特性を示すグラフである。
まず、図3Aに示すように、電圧比較部15は、差動比較回路40と、オフセットキャンセル容量46a、46bとを備え、この差動比較回路40は、オフセットキャンセルスイッチ41a、41bと、容量42と、スイッチ43と、プリチャージ部44とを備える。なお、プリチャージ部44はなくてもよいが、プリチャージ部を備えると、後述のように更にAD変換の高速化ができる。
この電圧比較部15は、オートゼロ動作の制御信号ZEROによって、オフセットキャンセルスイッチ41a、41bを導通させることで、差動比較回路40の動作点を設定し、差動比較回路40のオフセット電圧をオフセットキャンセル容量46a、46bに保持させることで、オフセットをキャンセルした比較動作、いわゆるオートゼロ動作を備えた比較動作を行う。
また、電圧比較部15は、帯域選択部20からの帯域選択信号F_SELに応じて、周波数帯域特性を切り替えることができる。
具体的には、電圧比較部15は、帯域選択部20からの帯域選択信号F_SELに応じて、スイッチ43の導通を制御し、容量42の接続を制御する。その容量42の接続状態によって、その周波数帯域特性が異なる。つまり、スイッチ43の導通及び非導通を切り替えることにより、容量42の接続状態を切り替える。その結果、電圧比較部15の周波数帯域特性が切り替わる。
例えば、図3Bに示すように、容量42を差動比較回路40の差動出力間に接続した場合には、周波数帯域特性は狭帯域となる。一方、容量42を差動比較回路40の差動出力間から切断した場合には、周波数帯域特性は広帯域となる。つまり、帯域選択部20によりスイッチ43が導通状態とされた場合に、電圧比較部15の周波数帯域特性は狭帯域となり、帯域選択部20によりスイッチ43が非導通状態とされた場合に、電圧比較部15の周波数帯域特性は広帯域となる。
このように、電圧比較部15は、信号電圧と参照信号電圧とを比較する差動比較回路40と、差動比較回路40の一方の差動出力に一端が接続された容量42と、差動比較回路40の他方の差動出力と容量42の他端との導通及び非導通を制御するスイッチ43とを有し、スイッチ43の導通及び非導通を切り替えることによって、周波数帯域特性を切り替える。
これにより、例えば、接地又は電源と、電圧比較部15の出力との間に容量が挿入された場合と比較して、同一容量値で、より狭い周波数帯域特性を実現することができる。
ここで、本実施形態に係る固体撮像装置1は、電圧比較部15の周波数帯域特性を狭帯域に設定した場合には、入力される画素からの信号に対して、相対的にノイズを抑制することができる。つまり、電圧比較部15の周波数帯域特性を広帯域に設定した場合と比較して、ノイズを抑制することができる。
よって、帯域選択部20が、アップダウンカウンタ&データ記憶部16における基準信号成分Vrst及び重畳信号成分Vrst+Vsigに対するカウント期間では狭帯域特性を選択することにより、列AD変換回路17における相関サンプリング動作において、固定パターンノイズを抑制することができる。
一方、周波数帯域特性を広帯域に設定した場合には、相対的に比較動作の応答を高速化、すなわち、AD変換動作を高速化することができる。つまり、電圧比較部15の周波数帯域特性を狭帯域に設定した場合と比較して、電圧比較部15における比較動作の応答を高速化できるので、列AD変換回路17におけるAD変換動作を高速化できる。
よって、帯域選択部20が、アップダウンカウンタ&データ記憶部16における基準信号成分Vrst及び重畳信号成分Vrst+Vsigに対するカウント期間以外の期間では広帯域特性を選択することにより、列AD変換回路17におけるAD変換を高速化できる。
このように、電圧比較部15は、帯域選択部20から出力された帯域選択信号F_SELに応じて、アップダウンカウンタ&データ記憶部16における基準信号成分Vrst及び重畳信号成分Vrst+Vsigに対するカウント期間では狭帯域特性を選択し、当該カウント期間以外では広帯域特性を選択する。
これにより、アップダウンカウントを用いた相関サンプリング動作によって固定パターンノイズを抑制できるとともに、AD変換を高速化できる。
また、電圧比較部15は、スイッチ43を遮断させた場合に、容量42の一端をプリチャージするプリチャージ部44を有する。つまり、電圧比較部15は、スイッチ43の非導通状態である遮断時に、容量42の電荷をプリチャージするプリチャージ部44を有する。
これにより、電圧比較部15の周波数帯域特性が広帯域特性から狭帯域特性に遷移する際、すなわち、容量42を切断から接続に遷移させる際に、接続前後の容量42の電位差による過渡応答遅延を回避できる。つまり、プリチャージ部44が、接続前後の容量42の電位差を小さくするべく、容量42の電位をプリチャージすることができる。また、接続直前の差動比較回路40の出力電圧と同一の電圧、すなわちスイッチ43を導通することで容量42に供給される電圧と同一の電圧を、容量42にプリチャージすることができる。
言い換えれば、本実施形態では、電圧比較部15の周波数帯域特性が広帯域の場合、図3AにてCnodeで示すノードの電圧を、COUT1の電圧と同一の電圧にプリチャージできる。すなわち、差動比較回路40の帯域を決定する容量42の導通・切断を制御する側の端子の電圧を、容量42の切断によって、広帯域の周波数帯域特性を選択している期間中、プリチャージ部44によって、接続先COUT1と同一の電圧にプリチャージする。これにより、図3Aに示すCnodeの電圧は、帯域選択部20の出力信号F_SELにより、周波数帯域特性を切り替える前後で、電圧の変化が発生せず、容量42の切断に伴ったノイズの混入や、応答遅延を抑制し、更なるAD変換の高速化を行うことができる。
なお、図3Aを用いて説明した周波数帯域特性の切り替え手段は、一例であり、帯域選択部20からの帯域選択信号F_SELに応じて、周波数帯域特性が切り替え可能であれば、その構成を限定せず、例えば、差動比較回路40の出力と接地間に接続され、その接続を制御可能な周波数帯域特性の切り替え手段であってもよい。
言い換えると、電圧比較部15は、信号電圧と参照信号電圧Vslopeとを比較する差動比較回路40と、差動比較回路40とアップダウンカウンタ&データ記憶部16との間の接続点に接続された容量と、容量に直列接続され、差動比較回路40の出力と容量との導通及び非導通を制御するスイッチとを有し、スイッチの導通及び非導通を切り替えることによって、周波数帯域特性を切り替えてもよい。
これにより、例えば、電圧比較部15のバイアス電流と出力寄生容量とで、周波数帯域特性を切り替える場合と比較して、精度良く、容易に、電圧比較部15の周波数帯域特性を切り替えることができる。
このように、本実施形態に係る固体撮像装置1は、リセットレベル(すなわち基準信号)の比較のための参照信号スイープ時と、リセットレベルと信号レベルを重畳した電圧(すなわち、基準信号+画素信号)の比較のための参照信号スイープ時とにおいて、帯域選択部20からの帯域選択信号F_SELを介して、差動比較回路40の周波数帯域特性を狭帯域(切り替え可能な電圧比較部15の複数の周波数帯域特性から、最も広帯域な周波数帯域特性以外の周波数帯域特性)に設定し、参照信号スイープ開始前、すなわち、アップダウンカウンタ&データ記憶部16によるカウントの開始前の期間において、差動比較回路40の周波数帯域特性を広帯域に設定することが特徴である。
次に、本実施形態に係る固体撮像装置1の動作タイミングを用いて、発明の詳細を更に説明する。図4は、固体撮像装置1の動作を示すタイミングチャートである。
同図には、列信号線6を介して電圧比較部15に入力される信号電圧VSIGと、参照信号生成部14で生成された参照信号Vslopeと、電圧比較部15のオートゼロ動作を制御するための制御信号ZEROと、帯域選択部20で選択された帯域を示す信号F_SELと、容量42の一端の電圧(ノードCnodeの電圧)cnodeと、差動比較回路40の出力端の電圧COUT1と、電圧比較部15の出力端の電圧COUT2と、アップダウンカウンタ&データ記憶部16におけるカウント値とのタイミングが示されている。なお、帯域選択部20は、電圧比較部15の周波数帯域特性として、狭帯域特性を選択したときにはF_SELをハイ、広帯域特性を選択したときにはF_SELをローとする。
まず、時刻t0〜t1において、オートゼロ動作の制御信号ZEROによって、差動比較回路40の動作点を設定する。この動作点を設定する期間(以下、動作点設定期間と記載)中は、単位画素2からは列信号線6を介して、差動比較回路40にリセットレベルVrstが供給されているが、AD変換動作を行っていないため、ノイズを抑制する必要はない。つまり、差動比較回路40の周波数帯域特性を狭帯域に設定する必要はない。逆に、差動比較回路40の周波数帯域特性を狭帯域に設定してしまうと、差動比較回路40の出力電圧COUT1が動作点電圧に収束するまでの時間、すなわち、動作点設定期間が長くなる。
そこで、本実施形態に係る固体撮像装置1では、差動比較回路40の動作点設定期間中を含む、参照信号スイープ開始前の期間で、帯域選択部20の出力信号F_SELによって、差動比較回路40の周波数帯域特性を広帯域に設定する。
つまり、帯域選択部20は、基準信号成分Vrstに対するカウント開始前の期間において、広帯域特性を選択する。
これにより、差動比較回路40の動作点設定期間を含むAD変換に係る全体の時間を短縮し、AD変換の高速化を行う。
なお、図4では、差動比較回路40の出力を確実に初期の極性に固定するため、時刻t2〜t3において、参照信号電圧Vslopeに初期電圧を付加する。ここで、付加した初期電圧に対して、差動比較回路40の出力電圧COUT1が応答する時間も、差動比較回路40の周波数帯域特性によって、影響される。よって、本実施形態では、参照信号電圧Vslopeにオフセットを付加した期間(時刻t2〜t3)においても、差動比較回路40の周波数帯域特性を広帯域に設定する。これにより、更にAD変換に係る全体の時間を短縮し、AD変換の高速化を行うことができる。つまり、帯域選択部20は、時刻t2〜t3の参照信号初期化期間において、広帯域特性を選択する。
次に、時刻t3において、リセットレベル(すなわち基準信号成分Vrst)の比較のための参照信号スイープを開始し、同時に、アップダウンカウンタ&データ記憶部16によるカウント(図4ではダウンカウント)を開始することで、シングルスロープ型のAD変換を行う。このとき、帯域選択部20は、出力信号F_SELをハイにすることによって、差動比較回路40の周波数帯域特性を狭帯域に設定する。つまり、帯域選択部20は、基準信号成分Vrstに対するカウント期間(時刻t3〜t4)において、狭帯域特性を選択し、電圧比較部15の周波数帯域特性を狭帯域特性に切り替えさせる。
このことにより、差動比較回路40による帯域抑制効果を得ることができ、ランダム性のノイズ成分を抑制することで、低ノイズのAD変換を実現できる。
また、リセットレベルに対してのAD変換の後、リセットレベルと信号レベルを重畳した電圧Vsig+Vrstに対して、AD変換を行う。このため、一旦、参照信号Vslopeを初期電圧に戻す必要があり、その際、差動比較回路40の出力電圧COUT1も初期電圧に収束する。
よって、時刻t4〜t5において、参照信号Vslopeに初期電圧を付加する。上述したように、付加した初期電圧に対して、差動比較回路40の出力電圧COUT1が応答する時間は、差動比較回路40の周波数帯域特性によって影響される。そこで、本実施形態では、リセットレベルに対してのAD変換の後、帯域選択部20の出力信号F_SELによって、差動比較回路40の周波数帯域特性を広帯域に設定し、差動比較回路40の出力電圧COUT1の収束を高速化することで、AD変換の高速化を行える。つまり、帯域選択部20は、時刻t4〜t5の参照信号初期化期間において、広帯域特性を選択し、電圧比較部15の周波数帯域特性を広帯域特性に切り替えさせる。
また、時刻t4において、参照信号Vslopeを初期電圧に戻すと同時に、単位画素2からは列信号線6を介して、差動比較回路40にリセットレベルと信号レベル(すなわち画素信号成分Vsig)とを重畳した電圧Vsig+Vrstが供給される。
その後、時刻t5において、参照信号Vslopeのスイープを開始し、同時に、アップダウンカウンタ&データ記憶部16によるカウント(図4ではアップカウント)を開始することで、シングルスロープ型のAD変換を行う。このとき、アップダウンカウンタ&データ記憶部16によるカウントの方向を、リセットレベルのAD変換時と異ならしめることによって、リセットレベルと信号レベルを重畳した電圧Vsig+Vrstから、リセットレベルVrstを減算する動作を行うことに相当する。その結果、信号レベルVsigに対してのAD変換結果を得ることができる。本動作を一般に、相関サンプリングと呼び、画素部のリセット動作に伴うKTCノイズや、AD変換遅延のばらつきによる縦線等、様々な固定パターンノイズ、および、主に低周波数の1/fノイズ起因のランダムノイズを抑制できる。
すなわち、本実施形態では、アップダウンカウンタ&データ記憶部16によるアップカウントと、ダウンカウントとにおいて、差動比較回路40の周波数帯域特性を同一の狭帯域特性とすることで、相関サンプリングの効果を最大限に得ることができる。
つまり、帯域選択部20は、基準信号成分Vrstに対するカウント期間において、複数の周波数帯域特性のうち、狭周波数帯域特性を選択し、かつ、重畳信号成分Vrst+Vsigに対するカウント期間において、基準信号成分Vrstに対するカウント期間に選択した周波数帯域特性と実質的に同一の狭周波数帯域特性を選択する。
これにより、相関サンプリング動作による固定パターンノイズ抑制と、電圧比較部15の周波数帯域特性の切り替えによるランダムノイズ抑制とを両立することが可能となる。つまり、ノイズによる画質劣化をより低減できる。
なお、帯域選択部20は、基準信号成分Vrstに対するカウント期間の一部の期間において、狭周波数帯域特性を選択し、かつ、重畳信号成分Vrst+Vsigに対するカウント期間の一部の期間において、基準信号成分Vrstに対するカウント期間に選択した周波数帯域特性と実質的に同一の狭周波数帯域特性を選択してもよい。
なお、本実施形態では、アップカウントとダウンカウントの周波数帯域特性差による相関サンプリングの効果不足に起因した固定パターンノイズとランダムノイズ増加が、固体撮像装置1として許容できる範囲であれば、実質的に同一の狭帯域特性とみなすことができる。
なお、本発明は、図4で示したダウンカウントとアップカウントが逆となる、すなわち、リセットレベルVrst(すなわち基準信号)の比較のための参照信号スイープを開始し、同時に、アップダウンカウンタ&データ記憶部16によるアップカウントを行い、参照信号Vslopeを初期電圧に戻すと同時に、画素からは列信号線6を介して、差動比較回路40にリセットレベルと信号レベルを重畳した電圧Vsig+Vrstが供給され、その後、参照信号Vslopeのスイープを開始し、同時に、アップダウンカウンタ&データ記憶部16によるダウンカウントを行ってもよい。
以上図面を用いて説明したように、本実施形態に係る固体撮像装置は、両AD変換動作中に、同一、かつ、狭帯域の周波数帯域特性を選択することで、相関サンプリングを有効に動作させ、かつ、差動比較回路によるノイズ抑制効果を最大化することで、ランダムノイズと固定パターンノイズを最大限に抑制することができる。
言い換えると、本実施形態に係る固体撮像装置1は、行列状に配置され、受光した光を信号電圧に変換する複数の単位画素2と、信号電圧をデジタル信号に変換する列AD変換回路17とを備え、列AD変換回路17は、信号電圧と電圧値が漸次変化する参照信号電圧Vslopeとの大小を比較する電圧比較部15と、単位画素2のリセットレベルの信号電圧である基準信号成分Vrstに対して、電圧比較部15の比較結果が変化するまでの時間をダウンカウントによりカウントし、単位画素2が受光した光量に対応する信号電圧である画素信号成分Vsigと基準信号成分Vrstとが重畳された重畳信号成分Vsig+Vrstに対して、電圧比較部15の比較結果が変化するまでの時間をアップカウントによりカウントするアップダウンカウンタ&データ記憶部16とを有し、電圧比較部15は、切り替え可能な、狭周波数帯域特性及び広周波数帯域特性を有する。
これにより、アップダウンカウントを用いた相関サンプリング動作による固定パターンノイズが抑制できる。また、基準信号成分Vrstに対するカウント期間、及び、重畳信号成分Vsig+Vrstに対するカウント期間以外の期間には広周波数帯域特性に切り替えることにより、カウント期間以外に要する時間を短縮することが可能となる。
更に、アップカウントによりカウントする期間と、ダウンカウントによりカウントする期間とで、同一の周波数帯域特性を選択する。これにより、両AD変換における変換遅延を揃えることになり、相関サンプリングによるキャンセル効果を最大化して、縦線ノイズ等の少ない高画質画像を得ることができる。
また、参照信号のスイープを開始する前の期間で、広帯域の周波数帯域特性を選択する。
これにより、AD変換結果のノイズ特性に寄与しない部分の高速化を行い、AD変換全体の高速化を行う。特に参照信号Vslopeの電圧値が大きく変化する部分で、広帯域の周波数帯域特性を選択することは、差動比較回路の高速化効果も大きく、AD変換時間の短縮による高速化、および、固体撮像装置1としてのフレームレートの向上や連写枚数の向上を実現できる。
さらに、従来技術の固体撮像装置では、電圧比較部の帯域制限時と非制限時とで、大きく変換時間を異ならせないため、傾きが異なる複数の参照信号電圧が必須となる。仮に、単一の参照信号電圧を用いた場合には、狭い周波数帯域を選択した列のAD変換時間が支配的となり、広い周波数帯域を画素信号レベルに応じて選択する必要はない。
また、片方の参照信号電圧=他方の参照信号電圧×2倍の傾きを有する複数の参照信号電圧を用いた場合、参照信号電圧の傾き差による設計値2倍のゲイン差が存在するため、画像としてAD変換ゲインを揃えるためには、カウントクロックの周波数調整、もしくは、AD変換後のデジタル演算等によって、変換ゲイン差を換算することが必要である。
しかしながら、複数の参照信号電圧を使用する場合、全く同じ回路構成の参照信号生成部を用いたとしても、AD変換ゲイン、すなわち参照信号電圧の傾きが設計値と完全同一とはならず、仮に理想的には2倍の傾き差を有する複数の参照信号電圧であっても、現実の参照信号電圧は、例えば、2.1倍の傾き差を有する。この場合、2倍の傾き差を前提とした変換ゲイン差異の換算動作では、ゲイン差異を換算しきれず、使用した参照信号電圧毎にAD変換ゲインが異なり、同一の変換ゲインを前提としたホワイトバランスゲインからずれることで、着色による色ノイズを招き、画質として致命的な劣化を招く。このゲインのずれによる画質劣化は、信号の大きさに応じて、固定パターン的に出現するノイズ成分となるため、回路的な(ランダム)ノイズとは異なり、非常に大きな画質課題となる。
これに対し、本実施形態に係る固体撮像装置1は、各列の信号電圧に対して、単一の参照信号電圧Vslopeを用いることで、列間のゲイン差異の問題を回避することができる。列間のゲイン差異がなくなることで、ADの変換ゲインは、各列・各画素で同一であるという前提の中で定まるホワイトバランスゲインからのずれがなくなり、着色や色ノイズといった画質劣化の少ない高画質画像を得ることができる。
すなわち、本実施形態に係る固体撮像装置1は、AD変換の高速化と、ランダムノイズ・固定パターンノイズ両面の低ノイズ化を、高い次元で両立させることができる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照しながら、第2の実施形態に係る固体撮像装置の構成及び動作について、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態に係る固体撮像装置は、第1の実施形態に係る固体撮像装置1と比較して、ほぼ同様の構成を有するが、モード制御信号が入力され、帯域選択部20を通じて、電圧比較部15の周波数帯域特性を選択するモード判定回路を有し、モードに応じた周波数帯域特性の選択を行う点が異なる。
図5は、本実施形態に係る固体撮像装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図1と同様の要素については同一の符号を用いる。
図5より、固体撮像装置201は、モード判定回路50を除いて、第1の実施形態に係る固体撮像装置1と同じ構成を有している。また、モード判定回路50は、入力されるモード制御信号毎に、指令されたモードが画素信号加算動作を含むモードか否か、を判定し、画素信号加算動作を含むモードの場合に、帯域選択部20を通じて、電圧比較部15の周波数帯域特性として広周波数帯域特性を選択し、画素信号加算動作を含まないモードの場合に、電圧比較部15の周波数帯域特性として狭周波数帯域特性を選択する。
なお、本実施形態において、広周波数帯域特性は第3の周波数帯域特性に相当し、狭周波数帯域特性は第4の周波数帯域特性に相当する。
入力されるモード制御信号は、例えば、HD動画モードや、静止画モードといったモードの内容を指定する。いくつかのモードでは、画素の信号を、画素数分出力するのではなく、水平垂直各2画素、計4画素の信号を加算して出力するといった画素信号加算動作を行う。
一般的に、画素信号加算動作では、例えば、4画素加算であれば、信号量は4倍になるが、ランダム性のノイズ成分は、平方根での増分に留まるため、ノイズ量は2倍となる。したがって、SN比としては、加算を行わない場合と比べて、2倍改善することになる。
そこで、本実施形態に係る固体撮像装置201は、画素信号加算動作を含まないモードの場合には、電圧比較部15の周波数帯域特性を狭帯域とすることによるノイズ削減を最大限に実施し、一方、画素信号加算動作を含むモードの場合には、画素信号加算動作によるノイズ削減効果が存在するため、電圧比較部15の周波数帯域特性を相対的に広帯域とすることによるAD変換の高速化を実施し、低ノイズ化と動作速度を両立させる。
すなわち、本実施形態に係る固体撮像装置201は、第1の実施形態に係る固体撮像装置1と同様に、基準信号成分と重畳信号成分とに対する両AD変換動作中に、同一、かつ、狭帯域の周波数帯域特性を選択することで、相関サンプリングを有効に動作させ、かつ、差動比較回路によるノイズ抑制効果を最大化することで、ランダムノイズ・固定パターンノイズを最大限に抑制するとともに、本実施形態では更に画素信号加算動作を含むモードの場合に、電圧比較部15の周波数帯域特性を相対的に広帯域とすることによるAD変換の高速化を実施し、低ノイズ化と動作速度を両立させることができる。
以上のように、本実施形態に係る固体撮像装置201は、第1の実施形態に係る固体撮像装置1と比較して、さらに、異なる単位画素2で変換された複数の信号電圧を加算する動作である画素信号加算動作を含む複数のモードを識別するモード判定回路50を備え、帯域選択部20は、モード判定回路50の判定結果に応じて、画素信号加算動作を含む少なくとも一つのモードでは広周波数帯域特性を選択し、画素信号加算動作を含まない少なくとも一つのモードでは狭周波数帯域特性を選択する。
これにより、画素信号加算動作によってランダムノイズが抑制される動作モードでは、周波数帯域制限によるノイズ抑制よりも、高速動作を優先し、画素信号加算動作がなくランダムノイズが抑制されない動作モードでは、周波数帯域制限によるノイズ抑制を優先することができる。
(第2の実施形態の変形例1)
本変形例に係る固体撮像装置は、第2の実施形態に係る固体撮像装置201と比較して、ほぼ同様の構成を有するが、動作モードが異なる。以下、本変形例について、第2の実施形態に係る固体撮像装置201と異なる点を中心に説明する。
図6は、本変形例の理解を容易とするため、単位画素2の増幅トランジスタ32の出力インピーダンスRoを表した図である。
本変形例に係る固体撮像装置は、画素平均動作を含む複数のモードのいずれかを示すモード制御信号が入力され、帯域選択部20を通じて、電圧比較部15の周波数帯域特性を選択するモード判定回路50を有し、モードに応じた周波数帯域特性の選択を行う。
本変形例に係る固体撮像装置は、画素信号平均動作では、例えば、m行目の増幅トランジスタ32と、選択トランジスタ33と、m+1行目の増幅トランジスタ32と、選択トランジスタ33と、を同時に導通させ、2行分の基準信号、もしくは、画素信号を平均した信号を、同一の列信号線6へ出力する。つまり、複数の単位画素2の増幅トランジスタ32を同時に複数個導通させることによる画素信号平均動作が行われる。
ここで、読み出し電流源7aを複数個の増幅トランジスタ32で共有する場合、通常であれば、片方の増幅トランジスタで出力電圧が決定されるが、イメージセンサで使用される増幅トランジスタ32は、画素ピッチに格納するため、サイズが小さくなり、出力インピーダンスRoが大きくなる。また、増幅トランジスタ32のゲートがフローティングで駆動されているため、ゲート・ソース間の容量成分で、ソースからゲートへ信号がフィードバックされる。また、増幅トランジスタ32を同時に複数個導通させた場合、抵抗分割、容量分割の作用によって、画素信号平均動作が行われる。
この動作により複数個の増幅トランジスタ32が同時に導通するため、トータルの出力インピーダンスは、Ro/導通個数となり、出力インピーダンスを低下させることができ、増幅トランジスタを通じて出力される基準信号、画素信号の収束時間は早くなり、AD変換に費やせる時間に余裕を確保することができる。更に、本変形例では、画素信号平均動作を含むモードの場合に、AD変換に費やせる時間の余裕を使用して、ノイズをさらに抑制するため、画素信号平均動作を含むモード場合と比して、相対的に狭い周波数帯域特性を選択する。
これにより、本変形例に係る固体撮像装置は、第1の実施形態に係る固体撮像装置1と同様に、基準信号成分と重畳信号成分に対する両AD変換動作中に、同一、かつ、狭帯域の周波数帯域特性を選択することで、相関サンプリングを有効に動作させ、かつ、差動比較回路によるノイズ抑制効果を最大化することで、ランダムノイズ・固定パターンノイズを最大限に抑制する。また、本実施形態では更に、画素信号平均動作を含むモードの場合に、電圧比較部15の周波数帯域特性を相対的に狭帯域とすることにより、AD変換時間を犠牲にすることなく更なるノイズ抑制を実施し、低ノイズ化と動作速度を両立させることができる。
以上のように、本変形例に係る固体撮像装置は、モード判定回路50が複数の単位画素2の各増幅トランジスタ32を同時に複数個導通させることによる画素信号平均動作を含む複数のモードを識別し、帯域選択部20は、モード判定回路50の判定結果に応じて、画素信号平均動作を含まない少なくとも一つの動作モードでは、広周波数帯域特性を選択し、画素信号平均動作を含む少なくとも一つの動作モードでは、狭周波数帯域特性を選択する。なお、モード判定回路50は動作モード判定部に相当する。
これにより、増幅トランジスタ32の複数個導通による出力インピーダンス低下によって画素信号成分Vsigの読み出しが高速化される画素信号平均動作を含む動作モードでは、周波数帯域制限によるノイズ抑制を優先し、画素信号の読み出しが高速化される画素信号平均動作を含まない動作モードでは、高速動作を優先することができる。その結果、本変形例に係る固体撮像装置は、画素信号平均動作を含む複数の動作モードで動作しても、相関サンプリング動作による固定パターンノイズ抑制と、電圧比較部15の周波数帯域特性の切り替えによるランダムノイズ抑制と、AD変換の高速化とを実現することが可能となる。
(第2の実施形態の変形例2)
本変形例に係る固体撮像装置は、第2の実施形態に係る固体撮像装置201と比較して、ほぼ同様の構成を有するが、動作モードが異なり、モード判定回路50が動画撮影モード、及び、静止画撮影モードの少なくとも一方を含む複数のモードを識別し、帯域選択部20は、モード判定回路50の判定結果に応じて、動画撮影モードでは、広周波数帯域特性を選択し、静止画撮影モードでは、狭周波数帯域特性を選択する点が異なる。以下、本変形例について、第2の実施形態に係る固体撮像装置201と異なる点を中心に説明する。
動画撮影モードの場合、多くの場合、秒60フレーム、あるいは秒30フレームといった制約により、AD変換に費やせる時間が厳しく制限される。一方で、静止画撮影モードの場合、単発の撮影動作であり、厳しいフレームレートの制限がなく、相対的にAD変換に費やせる時間に余裕を確保することができる。
また、動画撮影モードの場合、時間軸方向に複数のフレームが順次表示されるため、人間の目によって、時間軸方向にランダムノイズを抑制する視覚的なフィルタを期待することができ、ノイズに対して相対的に寛容であることができる。一方で、静止画撮影モードの場合、一枚のフレームで完結するため、ノイズに対して相対的に厳しい要求が存在する。
そこで、静止画撮影モードの場合に、AD変換に費やせる時間の余裕を使用して、ノイズに対して相対的に厳しい要求を実現するため、動画撮影モード場合と比較して、電圧比較部15の周波数帯域特性として相対的に狭い周波数帯域特性を選択する。また、動画撮影モードでは、静止画撮影モードと比較して、電圧比較部15の周波数帯域特性として相対的に広い周波数帯域特性を選択し、AD変換の高速化を実現する。
これにより、本変形例に係る固体撮像装置は、第1の実施形態に係る固体撮像装置1と同様に、基準信号成分と重畳信号成分とに対する両AD変換動作中に、同一、かつ、狭帯域の周波数帯域特性を選択することで、相関サンプリングを有効に動作させ、かつ、差動比較回路によるノイズ抑制効果を最大化することで、ランダムノイズ・固定パターンノイズを最大限に抑制する。また、静止画撮影モードの場合に、電圧比較部15の周波数帯域特性を相対的に狭帯域とし、動画撮影モードの場合に相対的に広帯域とすることにより、低ノイズ化と動作速度を両立させることができる。
以上のように、本変形例に係る固体撮像装置は、動画撮影モード、及び、静止画撮影モードの少なくとも一方を含む複数の動作モードを識別するモード判定回路を備え、帯域選択部は、モード判定回路の判定結果に応じて、動画撮影モードでは、広周波数帯域特性を選択し、静止画撮影モードでは、狭周波数帯域特性を選択する。
これにより、フレームレートに制限があり、高速動作の要求される動画撮影モードでは、高速動作を優先し、フレームレートが要求されない静止画撮影モードでは、ノイズ抑制を優先することができる。その結果、動画撮影モード及び静止画撮影モードで動作する固体撮像装置であっても、相関サンプリング動作による固定パターンノイズ抑制と、電圧比較部15の周波数帯域特性の切り替えによるランダムノイズ抑制と、AD変換の高速化とを実現することが可能となる。
(第3の実施形態)
上記した各実施形態及びその変形例に係る固体撮像装置は、図7Aに示すビデオカメラや図7Bに示すデジタルスチルカメラ、さらには携帯電話等のモバイル機器向けカメラモジュール等の撮像装置において、その撮像デバイス(画像入力装置)として用いて好適なものである。
図8は、撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態に係る撮像装置は、レンズ61を含む光学系、撮像デバイス62、カメラ信号処理回路63およびシステムコントローラ64等によって構成されている。レンズ61は、被写体からの像光を撮像デバイス62の撮像面に結像する。撮像デバイス62は、レンズ61によって撮像面に結像された像光を画素単位で電気信号に変換して得られる画像信号を出力する。この撮像デバイス62として、上述の各実施形態又はその変形例に係る固体撮像装置が用いられる。
カメラ信号処理回路63は、撮像デバイス62から出力される画像信号に対して種々の信号処理を行う。システムコントローラ64は、撮像デバイス62やカメラ信号処理回路63に対する制御を行う。
このように、本実施形態に係る撮像装置は、ノイズによる画質劣化を低減できる撮像デバイス62を備える。
以上、本発明の固体撮像装置及び撮像装置について、実施形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態及び変形例に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものや、異なる実施形態及び変形例における構成要素を組み合わせて構成される形態も本発明の範囲内に含まれる。
例えば、電圧比較部15の周波数帯域特性は、挟周波数帯域特性及び広周波数帯域特性に限らず、周波数帯域特性が異なる3つ以上の周波数帯域特性であってもよい。その場合、帯域選択部20は、基準信号成分Vrstに対するカウント期間の少なくとも一部の期間において、複数の周波数帯域特性のうち、最も広帯域な周波数帯域特性以外の周波数帯域特性を選択し、かつ、重畳信号成分Vrst+Vsigに対するカウント期間の少なくとも一部の期間において、基準信号成分Vrstに対するカウント期間に選択した周波数帯域特性と実質的に同一の周波数帯域特性を選択してもよい。
また、帯域選択部20は、基準信号成分Vrst及び重畳信号成分Vrst+Vsigに対するカウント期間の少なくとも一部の期間において、3つ以上の周波数帯域特性のうち第1の周波数帯域特性を選択し、基準信号成分Vrst及び重畳信号成分Vrst+Vsigに対するカウント開始前の少なくとも一部の期間において、3つ以上の周波数帯域特性のうち第1の周波数帯域特性より広い第2の周波数帯域特性を選択してもよい。
また、帯域選択部20は、モード判定回路50の判定結果に応じて、画素信号加算動作を含む少なくとも一つの動作モードでは、3つ以上の周波数帯域特性のうち第3の周波数帯域特性を選択し、画素信号加算動作を含まない少なくとも一つの動作モードでは、3つ以上の周波数帯域特性のうち第3の周波数帯域特性より狭い第4の周波数帯域特性を選択してもよい。
また、帯域選択部20は、モード判定回路50の判定結果に応じて、画素信号平均動作を含まない少なくとも一つの動作モードでは、3つ以上の周波数帯域特性のうち第3の周波数帯域特性を選択し、画素信号平均動作を含む少なくとも一つの動作モードでは、第3の周波数帯域特性より狭い第4の周波数帯域特性を選択してもよい。
また、帯域選択部20は、モード判定回路50の判定結果に応じて、動画撮影モードでは、3つ以上の周波数帯域特性のうち第3の周波数帯域特性を選択し、静止画撮影モードでは、第3の周波数帯域特性より狭い第4の周波数帯域特性を選択してもよい。
また、上記実施形態に係る固体撮像装置に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、上記各実施形態に係る、固体撮像装置の機能又は構成のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。さらに、ハイ/ローにより表される論理レベル又はオン/オフにより表されるスイッチング状態は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、例示された論理レベル又はスイッチング状態の異なる組み合わせにより、同等な結果を得ることも可能である。また、トランジスタ等のn型及びp型等は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、これらを反転させることで、同等の結果を得ることも可能である。また、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
また、上記説明では、MOSトランジスタを用いた例を示したが、他の種類のトランジスタを用いてもよい。
また、上記回路図に示す回路構成は、一例であり、本発明は上記回路構成に限定されない。つまり、上記回路構成と同様に、本発明の特徴的な機能を実現できる回路も本発明に含まれる。例えば、上記回路構成と同様の機能を実現できる範囲で、ある素子に対して、直列又は並列に、トランジスタ、抵抗素子、又は容量素子等の素子を接続したものも本発明に含まれる。言い換えると、上記実施形態における「接続される」とは、2つの端子(ノード)が直接接続される場合に限定されるものではなく、同様の機能が実現できる範囲において、当該2つの端子(ノード)が、素子を介して接続される場合も含む。
本発明は、固体撮像装置及び撮像装置に有用であり、特に高速及び高画質が求められるデジタルスチルカメラ及びデジタルビデオカメラ等として有用である。
1、201、1001 固体撮像装置
2、1003 単位画素
3、1010 画素アレイ
4、1014 垂直走査回路
5、1015 行制御線
6、1019 列信号線
7 読み出し電流源群
7a 読み出し電流源
8 AD変換部
9 水平信号線
10、1012 水平走査回路
11、1016 水平制御線
12 出力回路
13 タイミング制御部
14 参照信号生成部
15、1252 電圧比較部
16 アップダウンカウンタ&データ記憶部
17 列AD変換回路
20 帯域選択部
30 フォトダイオード(画素)
31 転送トランジスタ
32 増幅トランジスタ
33 選択トランジスタ
34 リセットトランジスタ
40 差動比較回路
41a、41b オフセットキャンセルスイッチ
42、1257 容量
43、1255、1256 スイッチ
44 プリチャージ部
46a、46b オフセットキャンセル容量
50 モード判定回路
61 レンズ
62 撮像デバイス
63 カメラ信号処理回路
64 システムコントローラ
1020 タイミング制御回路
1025 列AD回路
1026 列処理部
1027 参照電圧生成部
1253 AD変換選択回路
1254 カウンタ&データ記憶部

Claims (9)

  1. 行列状に配置され、受光した光を信号電圧に変換する複数の画素と、
    前記信号電圧をデジタル信号に変換する列AD変換部とを備える固体撮像装置であって、
    前記列AD変換部は、
    前記信号電圧と電圧値が漸次変化する参照信号電圧との大小を比較する比較部と、
    前記画素のリセットレベルの前記信号電圧である基準信号成分に対して、前記比較部の比較結果が変化するまでの時間をダウンカウント及びアップカウントの一方によりカウントし、前記画素が受光した光量に対応する前記信号電圧である画素信号成分と前記基準信号成分とが重畳された重畳信号成分に対して、前記比較部の比較結果が変化するまでの時間をダウンカウント及びアップカウントの他方によりカウントするアップダウンカウント部とを有し、
    前記比較部は、切り替え可能な複数の周波数帯域特性を有し、
    前記固体撮像装置は、さらに、
    前記複数の周波数帯域特性のうち一の周波数帯域特性を選択し、前記比較部の周波数帯域特性を、前記一の周波数帯域特性に切り替えさせる帯域選択部と、
    複数の動作モードを識別する動作モード判定部とを備え、
    前記帯域選択部は、前記動作モード判定部の判定結果に応じて、前記一の周波数帯域特性を選択する
    固体撮像装置。
  2. 前記動作モード判定部は、異なる画素で変換された複数の信号電圧を加算する動作である画素信号加算動作を含む複数の動作モードを識別し、
    前記帯域選択部は、
    前記画素信号加算動作を含む少なくとも一つの動作モードでは、第1周波数帯域特性を選択し、
    前記画素信号加算動作を含まない少なくとも一つの動作モードでは、前記第1周波数帯域特性より狭い第2周波数帯域特性を選択する
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記画素は、前記信号電圧を出力するための増幅トランジスタを有し、
    前記動作モード判定部は、前記複数の画素の各増幅トランジスタを同時に複数個導通させることによる画素信号平均動作を含む複数の動作モードを識別し、
    前記帯域選択部は、
    前記画素信号平均動作を含まない少なくとも一つの動作モードでは、第1周波数帯域特性を選択し、
    前記画素信号平均動作を含む少なくとも一つの動作モードでは、前記第1周波数帯域特性より狭い第2周波数帯域特性を選択する
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記動作モード判定部は、動画撮影モード、及び、静止画撮影モードの少なくとも一方を含む複数の動作モードを識別し、
    前記帯域選択部は、
    前記動画撮影モードでは、第1周波数帯域特性を選択し、
    前記静止画撮影モードでは、前記第1周波数帯域特性より狭い第2周波数帯域特性を選択する
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記固体撮像装置は、さらに、内部クロックを生成するタイミング制御回路を備え、
    前記動作モード判定部は、前記タイミング制御回路に備わる
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記比較部は、
    前記信号電圧と前記参照信号電圧とを比較する比較回路と、
    前記比較回路と前記アップダウンカウント部との間の接続点に接続された容量と、
    前記容量に直列接続され、前記比較回路の出力と前記容量との導通及び非導通を制御するスイッチとを有し、
    前記スイッチの導通及び非導通を切り替えることによって、周波数帯域特性を切り替える
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記比較部は、
    前記信号電圧と前記参照信号電圧とを比較する差動比較回路と、
    前記差動比較回路の一方の差動出力に一端が接続された容量と、
    前記差動比較回路の他方の差動出力と前記容量の他端との導通及び非導通を制御するスイッチとを有し、
    前記スイッチの導通及び非導通を切り替えることによって、周波数帯域特性を切り替える
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記比較部は、さらに、
    前記スイッチの非導通状態である遮断時に、前記容量の電荷をプリチャージするプリチャージ部を有する
    請求項6又は7に記載の固体撮像装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の固体撮像装置を備える
    撮像装置。
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